JP2011072582A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性を向上し、近づきやすく直観的に操作しやすい照射器操作パネルを提供する。
【解決手段】
X線照射器3の側部には、X線照射器3の回転方向および支持アーム5の駆動方向別に操作スイッチが設けられた操作パネル8が設けられている。駆動方向制御部23には、X線照射器3の角度に対して操作スイッチの対応する駆動方向の情報が記憶されている。操作スイッチからは、照射器駆動部18または支持アーム駆動部17へ駆動指示が出力される。この駆動指示を、駆動方向制御部23は、X線照射器3の角度および記憶されている情報に基づいて切り替える。天板2およびX線照射器3の回転角度と駆動方向制御部23に記憶されている情報に基づいて、駆動方向制御部23が操作スイッチから出力される駆動指示を切り替えるので、操作スイッチの示す駆動方向と操作スイッチから出力される駆動指示の駆動方向とのズレを解消することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検体の透視画像を得るX線撮影装置に係わり、特に、X線照射器の駆動操作に関する。
従来、X線撮影装置は、X線を照射するX線照射器と、被検体を載置する天板と、被検体を透過したX線を検出するX線平面検出器とを備えている。X線照射器を天板に対して接近させたり遠ざけたりすることで、X線撮影のズーム調整を行う。
また、特許文献1に開示されているように、天板を起倒動させることができるX線撮影装置がある。天板とX線照射器とX線平面検出器とを一体的に起倒動させることができる。撮影者は被検体の透視画像を撮影する前に、天板、X線照射器およびX線平面検出器を水平位または立位のいずれかに設定できる。特許文献1のX線撮影装置におけるX線照射器、天板およびX線平面検出器の位置決めは、天板と離れた所に設置された撮影指示台に備えられた操作パネルより操作される。撮影指示台にはモニタが備えられており、撮影者がX線撮影された透視画像を見ることができる。
撮影指示台に備えられた操作パネルとは別に、図16に示すようにX線照射器71を支持するアーム72にもX線照射器71の位置決めを操作する照射器操作パネル73が設けられているX線撮影装置もある。照射器操作パネル73は図17に示すように、X線照射器71とX線平面検出器を天板74の長手方向に平行に移動する操作スイッチ75、76と、天板74に対して、X線照射器71のみを回転させる操作スイッチ77〜79とが備えられている。各操作スイッチ75〜79は、X線照射器71と天板74との相対的な位置を図示したものである。この照射器操作パネル73はアーム72の天板74側に設けられている。撮影者は、被検体Mのすぐ傍で被検体Mに話しかけながらX線照射器71の位置決めすることができる。
特開2006−255282号公報
しかしながら、照射器操作パネル73はアーム72の天板74側に設けられているので、撮影者に対して照射器操作パネル73の視認性が悪い。また、天板74が水平位の場合、照射器操作パネル73が被検体Mとアーム72との間に位置するので撮影者はX線照射器71と被検体Mとの間を横切らなければならず操作することができない。さらに、天板74に接して被検体Mが配置されている場合、天板74が立位であっても、アーム73の天板74側に設けられた照射器操作パネル73に撮影者が近づきにくい。また、照射器操作パネル73の各操作スイッチ75〜79がX線照射器71と天板74との相対的な位置を図示したものであるので、撮影者は、移動または回転前の天板74およびX線照射器71の位置関係と、移動または回転後の天板74およびX線照射器71の位置関係とを考えなければならず、直感的に操作できない。
さらには、支持アーム73に対してX線照射器71が回転するので、天板74およびX線照射器71がそれぞれ回転するX線撮影装置において、天板74およびX線照射器71の回転状態により、操作パネル73の駆動方向を撮影者に直観的に示すことが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、撮影者が見つけやすく、近づきやすく、操作しやすい、X線照射器の移動または回転の操作をする操作パネルを備えたX線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、X線を照射するX線照射器と、被検体を載置する天板と、前記被検体を透過したX線を検出するX線平面検出器と、前記X線照射器と前記X線平面検出器とを対向して支持し、前記X線照射器と前記X線平面検出器とが接近または離反するように伸縮可能な支持アームと、前記天板と前記支持アームとを共に起倒動する起倒動駆動部と、前記X線照射器を回転駆動する照射器駆動部と、前記支持アームを伸縮方向および前記天板の長手方向に駆動する支持アーム駆動部と、前記X線照射器の角度を検出する照射器角度検出器と、前記天板の角度を検出する天板角度検出器と、前記X線照射器の側部に設けられ、前記X線照射器の回転方向および前記支持アームの駆動方向別に指示スイッチが備えられた操作パネルと、前記X線照射器の角度および前記天板の角度に対して前記指示スイッチの対応する駆動方向の情報を記憶する第1記憶部と、前記指示スイッチから前記照射器駆動部または前記支持アーム駆動部へ出力される駆動指示を、前記X線照射器の角度および前記第1記憶部の情報に基づいて切り替える駆動方向制御部とを備えるこことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、X線照射器からX線を被検体へ照射し、X線平面検出器にて被検体を透過したX線を検出する。X線照射器とX線平面検出器は支持アームにそれぞれ対向するように支持され、支持アームが伸縮可能であるのでX線照射器とX線平面検出器とが接近または離反できる。X線照射器は照射器駆動部により回転駆動される。被検体を載置する天板は、支持アームと共に起倒動駆動部により起倒動される。支持アームは、支持アーム駆動部によりその伸縮方向に駆動され、天板の長手方向にも駆動される。X線照射器の角度は照射器角度検出器により検出され、天板の角度は天板角度検出器により検出される。
X線照射器の側部には、X線照射器の回転方向および支持アームの駆動方向別に指示スイッチが設けられた操作パネルが設けられている。第1記憶部には、X線照射器の角度および天板の角度に対して指示スイッチの対応する駆動方向の情報が記憶されている。指示スイッチからは、照射器駆動部または支持アーム駆動部へ駆動指示が出力される。この駆動指示を、駆動方向制御部は、X線照射器の角度および第1記憶部に記憶されている情報に基づいて切り替える。
天板およびX線照射器の回転角度と第1記憶部に記憶されている情報に基づいて、駆動方向制御部が指示スイッチから出力される駆動指示を切り替えるので、指示スイッチの示す駆動方向と指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向とのズレを解消することができる。すなわち、指示スイッチの示す駆動方向と指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向を一致させることができる。
また、操作パネルがX線照射器の側部に設けられているので、操作者の視認性が良好である。操作者は、操作パネルを何にも障害されることなく操作することができ、近づきやすい。天板が水平位であっても無理なく操作することができる。さらに、指示スイッチの示す駆動方向と、指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向が天板の角度やX線照射器の角度によらず一致するので、撮影者は直観的にX線照射器および支持アームの駆動操作をすることができる。
また、本発明において、前記駆動方向制御部は、前記X線照射器の角度および前記天板の角度および前記第1記憶部の情報に基づいて、前記指示スイッチから前記照射器駆動部または前記支持アーム駆動部へ出力される駆動指示を切り替えまたは停止することが望ましい。
上記構成によれば、駆動方向制御部は、X線照射器の角度および天板の角度および第1記憶部の情報に基づいて、指示スイッチから照射器駆動部または支持アーム駆動部へ出力される駆動指示を切り替えまたは停止する。駆動方向制御部は、指示スイッチから出力される駆動指示を切り替えるだけでなく停止することもできるので、X線照射器および天板の角度によって指示スイッチによる駆動の制限をかけることができる。
また、本発明において、前記X線照射器と前記X線平面検出器との距離を検出する距離検出器と、前記X線照射器の角度および前記天板の角度に対して前記指示スイッチの対応する点灯情報を記憶する第2記憶部と、前記X線照射器および前記支持アームの駆動可能な方向の前記指示スイッチを前記X線照射器の角度および前記天板の角度および前記距離および前記点灯情報に基づいて点灯するスイッチ点灯制御部とを備えることが望ましい。
上記構成によれば、距離検出器がX線照射器とX線平面検出器との距離を検出する。第2記憶部には、X線照射器の角度および天板の角度に対して指示スイッチの対応する点灯情報が記憶されている。X線照射器および天板の角度と、X線照射器とX線平面検出器との距離と、点灯情報に基づいて、スイッチ点灯制御部はX線照射器および支持アームの駆動可能な方向の指示スイッチを点灯する。これより、操作者はX線照射器および支持アームの駆動可能な方向を知ることができ、より直観的に操作することができる。
また、本発明において、X線を発生するX線管と、前記X線管より発生したX線を絞るコリメータとを有し、前記操作パネルを前記コリメータの前記支持アームとは反対側の側部に設けることが望ましい。これより、操作パネルがコリメータの支持アームとは反対側の側部に設けてあるので、撮影者は直ちに操作パネルをみつけることができる。また、天板が水平位でも無理なく操作することができる。
また、本発明において、前記指示スイッチには駆動方向を示した矢印が印さていることが望ましい。これより、指示スイッチには駆動方向を示す矢印が印されているので、撮影者は直観的にX線照射器の回転操作および支持アームの移動操作をすることができる。撮影者の負担をより低減することができ、X線撮影時間を短縮することができる。
また、本発明において、前記照射器駆動部が前記X線照射器を回転駆動する間、前記X線照射器が回転する方向を示す前記指示スイッチが点滅点灯することが望ましい。これより、X線照射器が照射器駆動部により回転駆動されている間、X線照射器が回転する方向を示す指示スイッチが点滅点灯するので、撮影者にX線照射器が回転中であることを知らせることができる。
本発明に係るX線撮影装置によれば、天板およびX線照射器の回転角度と第1記憶部に記憶されている情報に基づいて、駆動方向制御部が指示スイッチから出力される駆動指示を切り替えるので、指示スイッチの示す駆動方向と指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向とのズレを解消することができる。すなわち、指示スイッチの示す駆動方向と指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向を一致させることができる。
また、操作パネルがX線照射器の側部に設けられているので、操作者の視認性が良好である。操作者は、操作パネルを何にも障害されることなく操作することができ、近づきやすい。天板が水平位であっても無理なく操作することができる。さらに、指示スイッチの示す駆動方向と、指示スイッチから出力される駆動指示の駆動方向が天板の角度やX線照射器の角度によらず一致するので、撮影者は直観的にX線照射器および支持アームの駆動操作をすることができる。
実施例に係るX線撮影装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例に係る近接操作パネルの正面図である。 実施例に係る照射器操作パネルの制御を示すブロック図である。 実施例に係る駆動方向制御部に備わる駆動方向テーブルである。 実施例に係るスイッチ点灯制御部に備わる点灯テーブルである。 実施例に係る天板が立位の側面図である。 実施例に係る天板が立位の照射器操作パネルの正面図である。 実施例に係る天板が立位の側面図である。 実施例に係る天板が立位の照射器操作パネルの正面図である。 実施例に係る天板が立位の側面図である。 実施例に係る天板が立位の照射器操作パネルの正面図である。 実施例に係る天板が立位の側面図である。 実施例に係る天板が立位の照射器操作パネルの正面図である。 実施例に係る天板が立位の側面図である。 実施例に係る天板が立位の照射器操作パネルの正面図である。 従来例に係るX線撮影装置のX線照射器の周辺斜視図である。 従来例に係る照射器操作パネルの正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1はX線撮影装置の全体構成を示すブロック図であり、図2は近接操作パネルの正面図であり、図3は照射器操作パネルの制御を示すブロック図であり、図4は駆動方向制御部に備わる駆動方向テーブルであり、図5はスイッチ点灯制御部に備わる点灯テーブルである。
<X線撮影装置>
図1に示すように、X線撮影装置1は、検査対象としての被検体Mを載置する天板2と、天板2に載置された被検体MにX線を照射するX線照射器3と、天板2を挟んでX線照射器3と対向して配置されたX線平面検出器(Flat Panel detector、以下FPDと称す)4と、X線照射器3とFPD4とを対向するようにそれぞれ支持する支持アーム5とを備える。支持アーム5は天板2に支持され、天板2の長手方向に移動可能である。X線照射器3とFPD4とは、支持アーム5の移動に伴って天板2の長手方向に対となって移動可能である。また、支持アーム5は伸縮可能であり、FPD4に対してX線照射器3を接近させたり遠ざけたりすることができる。天板2は支柱9に回転可能に支持される。
X線照射器3は、X線の焦点fを中心に90度ごとに回転可能である。X線照射器3は、X線を発生させるX線管6と、発生したX線を絞るコリメータ7と、コリメータ7の支持アーム5とは反対側の側部に設けられ、支持アーム5の移動およびX線照射器3の回転を操作する照射器操作パネル8とを備える。
FPD4は、実施例において、X線感応型半導体を用いた直接変換型フラットセンサを採用する。この他にも、間接変換型フラットセンサ、イメージインテンシファイヤ、または、フィルムカセッテを採用してもよい。FPD4は被検体Mを透過したX線を検出する。
また、X線撮影装置1は、FPD4から出力されるX線検出信号を基にX線透視画像を構成する画像処理部10と、画像処理部10で構成されたX線透視画像を撮影系制御部11を介して映し出すモニタ12と、撮影者が様々な撮影条件の入力設定を行う操作部13と、X線管6に出力する管電圧や管電流を制御するX線照射制御部14とを備える。操作部13は、キーボード、マウス、ジョイスティックにより構成される。
また、X線撮影装置1は、天板2と支持アーム5とを共に起倒動する起倒動駆動部15と、天板2を長手方向および短手方向および垂直方向へそれぞれ移動させる天板駆動部16と、支持アーム5を伸縮方向および天板2の長手方向に移動させる支持アーム駆動部17と、X線の焦点fを中心に天板2の長手方向において天板2と垂直な面上でX線照射器3を首振り、つまり、回転させる照射器駆動部18とを備える。
起倒動駆動部15、天板駆動部16、支持アーム駆動部17は、それぞれラック、ピニオンおよびモータから構成されている。照射器駆動部18はモータより構成されている。起倒動駆動部15、天板駆動部16、支持アーム駆動部17および照射器駆動部18は、操作部13の入力操作に基づいて撮影系制御部11によりそれぞれの移動量または回転量が制御される。
また、X線撮影装置1は、支持アーム5とは反対側の天板2の側部に近接操作パネル19を備えている。近接操作パネル19は、操作部13とは別に、起倒動駆動部15、天板駆動部16および支持アーム駆動部17を作動することができる。
また、X線撮影装置1は、天板2の角度を検出する天板角度検出器21と、X線照射器3の支持アーム5に対する角度を検出する照射器角度検出器22と、X線照射器3の角度により、照射器操作パネル8からの操作信号の駆動方向を天板2およびX線照射器3の角度により切り替える駆動方向制御部23とを備える。天板角度検出器21および照射器角度検出器22はポテンショメータにより構成される。照射器操作パネル8は、本発明における操作パネルに相当し、操作信号は、本発明における駆動指示に相当する。
また、X線撮影装置1は、X線照射器3とFPD4との距離を検出する距離検出器24と、距離検出器24が検出する距離検出信号、天板角度検出器21からの天板2の角度検出信号、および照射器角度検出器22からのX線照射器3の角度検出信号に基づいて、照射器操作パネル8に設けられた各操作スイッチの点灯を制御するスイッチ点灯制御部26とを備える。画像処理部10、撮影系制御部11、X線照射制御部14、駆動方向制御部23、およびスイッチ点灯制御部26はCPUを備える。
<近接操作パネル>
図2に示すような近接操作パネル19が天板2の側部に設けられている。近接操作パネル19の左方に配置された操作スイッチ31は、押している間だけ、天板2を立位から水平位の方向へ回転操作するスイッチである。また、操作スイッチ31の右に配置された操作スイッチ32は、押している間だけ、天板2を水平位から立位の方向へ回転操作するスイッチである。操作スイッチ31および操作スイッチ32が押されると、起倒動駆動部15が作動して天板2および支持アーム5が起倒動される。
このように、天板2は水平位である0度から立位である90度まで回転可能である。また、立位における天板2の天井側を天板頭部方向とし、天板2の床側を天板足部方向とする。また、天板頭部方向を被検体Mの頭部方向とし、被検体Mが天板頭部方向に頭を向けて仰向けに天板2上に載置された場合の被検体Mの左右方向をそれぞれ被検体Mの左右方向とする。
操作スイッチ32の右上方に設けられた操作スイッチ33は、押している間だけ、天板2を載置された被検体Mの左方向に移動操作するスイッチである。また、操作スイッチ32の右下方に設けられた操作スイッチ34は、押している間だけ、天板2を載置された被検体Mの右方向に移動操作するスイッチである。操作スイッチ33および操作スイッチ34が押されると、天板駆動部16が作動して天板2が短手方向に移動される。
また、操作スイッチ33および操作スイッチ34の右方に設けられた操作スイッチ35は、押している間だけ支持アーム5を天板頭部方向へ移動操作するスイッチである。また、操作スイッチ35の右に設けられた操作スイッチ36は押している間だけ支持アーム5を天板足部方向へ移動操作するスイッチである。操作スイッチ35および操作スイッチ36が押されると、支持アーム駆動部17が作動して支持アーム5が天板2の長手方向に移動される。
操作スイッチ36の右上方に設けられた操作スイッチ37は、押している間だけ、天板2を支柱9の天井方向に移動操作するスイッチである。また、操作スイッチ36の右下方に設けられた操作スイッチ38は、押している間だけ、天板2を支柱9の床方向に移動するスイッチである。操作スイッチ37および操作スイッチ38が押されると、天板駆動部16が作動して天板2が垂直方向に移動される。
<X線照射器>
図3に示すように、X線照射器3に備わる照射器操作パネル8は、中央にX線照射器3を模したマーク41と、マーク41の周囲に上下左右のそれぞれの方向を示す操作スイッチ42〜45と、X線照射器3の回転方向を示す操作スイッチ46、47とを備える。マーク41のスカート41aの拡がる方向は、コリメータ7のX線照射口7aの方向を示している。操作スイッチ42〜47には、X線照射器3を操作する方向を示す矢印が印されている。なお、照射器操作パネル8に配置された各操作スイッチ42〜47が点灯している時は白抜きで図示し、各操作スイッチ42〜47が消灯している時はハッチングで図示する。操作スイッチ42〜47は、本発明における指示スイッチに相当する。
次に、図1のように天板2が水平位における操作スイッチ42〜47の駆動方向を図3を参照して説明する。マーク41の上に配置された操作スイッチ42は、X線照射器3を天板2に対して垂直方向に離れる向きに移動操作するスイッチである。つまり、X線照射器3は、FPD4と離反する方向に駆動される。マーク41の下、つまりスカート41a側に操作スイッチ42と対向して配置された操作スイッチ44は、X線照射器3を天板2に対して垂直方向に近づく向きに移動操作するスイッチである。つまり、X線照射器3はFPD4と接近する方向に駆動される。
マーク41の左つまり、操作スイッチ42の左回りに配置された操作スイッチ43は、X線照射器3およびFPD4を一体に支持する支持アーム5を天板2に対して天板頭部方向へ駆動するスイッチである。また、マーク41の右つまり、操作スイッチ42の右回りに配置された操作スイッチ45は、支持アーム5を天板2に対して天板足部方向へ駆動するスイッチである。
操作スイッチ42〜45のいずれか1つが押されると、各操作スイッチ42〜45に対応する駆動方向を天板2およびX線照射器3の角度によって切り替える駆動方向制御部23を介して支持アーム駆動部17へ操作信号が出力され、支持アーム駆動部17が作動して支持アーム5が移動または伸縮する。
マーク41の左下、つまり操作スイッチ44の右回りに配置された操作スイッチ46は、X線照射器3をX線焦点fを中心に時計回り、つまり右回りする方向へ回転操作するスイッチである。また、マーク41の右下、つまり操作スイッチ44の左回りに配置された操作スイッチ47は、X線照射器3をX線焦点fを中心に反時計回り、つまり左回りする方向へ回転操作するスイッチである。実施例では、左回りを正の方向とし、右回りを負の方向とする。操作スイッチ46または操作スイッチ47が1回押されると、駆動方向制御部23を介して照射器駆動部18が作動して、X線照射器3を90度ごとにそれぞれの方向へ回転駆動する。
駆動方向制御部23は、図4に示す駆動方向テーブル51が記憶されている記憶部28と、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47からの操作信号を天板2の角度とX線照射器3の角度と駆動方向テーブル51とを基に切り替える切り替え部27とを備える。切り替え部27は、天板角度検出器21から入力される天板角度検出信号と、照射器角度検出器22から入力される照射器角度検出信号より、天板2とX線照射器3との角度状態を認識する。さらに、切り替え部27は、駆動方向テーブル51を参照することで、天板2とX線照射器3の角度状態に対応して、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47から入力される操作信号のそれぞれの駆動方向を切り替える。記憶部28はROM等の記憶媒体により構成される。記憶部28は本発明における第1記憶部に相当する。
天板2が水平位の場合は、天板角度検出器21より天板の角度が0度である天板角度検出信号が切り替え部27に入力される。これより、切り替え部27は照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47の駆動方向として駆動方向テーブル51の水平位の駆動方向をそれぞれ割り当てる。天板2が水平位の場合は、操作スイッチ46および操作スイッチ47の駆動方向は割り当てられていない。つまり、天板2が水平位の場合には、X線照射器3を回転駆動できないように設定されている。切り替え部27は操作スイッチ46、47から操作信号が入力されると、その操作信号を停止する。
照射器操作パネル8に配置された操作スイッチ42〜47はLEDを内蔵している。各操作スイッチ42〜47は、スイッチ点灯制御部26により、X線照射器3が移動または回転可能な方向である場合には点灯し、移動または回転不可能な方向である場合には消灯する。また、操作スイッチ46および操作スイッチ47は、スイッチ点灯制御部26により、X線照射器3が回転動作中には点滅点灯する。次に、距離検出器24とスイッチ点灯制御部26の制御を説明する。
X線照射器3は、支持アーム5の伸縮によりFPD4に対して接近または離反することができる。支持アーム駆動部17により支持アーム5が縮むと、X線照射装置3が天板2側へ移動する。X線照射器3が予め定められたFPD4との最小距離まで移動すると、最小リミットスイッチ52が作動し、最小距離信号をスイッチ点灯制御部26へ出力する。
また、支持アーム駆動部17により支持アーム5が伸びると、X線照射装置3が天板2と離反する方向へ移動する。X線照射装置3が予め定められたFPD4との最大距離に位置すると最大リミットスイッチ53が作動し、最大距離信号をスイッチ点灯制御部26へ出力する。距離検出器24は、X線照射器3とFPD4との距離が予め定められた最小距離であることを検出する最小リミットスイッチ52と、X線照射器3とFPD4との距離が予め定められた最大距離であることを検出する最大リミットスイッチ53とを備える。
スイッチ点灯制御部26は、天板2およびX線照射器3の角度から照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47の点灯を設定する点灯設定部54と、距離検出器24からの最小または最大距離検出信号より点灯設定された移動不可能な駆動方向の操作スイッチ42〜45を消灯する点灯修正部55と、図5に示す点灯テーブル56を記憶する記憶部57とを備える。記憶部57はROM等の記憶媒体により構成される。記憶部57は本発明における第2記憶部に相当する。
照射器角度検出器22から照射器角度検出信号が点灯設定部54へ入力される。天板角度検出器21からは天板角度検出信号が点灯設定部54へ入力される。点灯設定部54は、照射器角度検出信号および天板角度検出信号より、記憶部57に記憶された点灯テーブル56を参照して、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47の点灯を設定する。
天板2が水平位においては、X線照射器3を回転駆動することができないので、操作スイッチ46および操作スイッチ47は点灯設定されずに消灯される。点灯設定部54によって点灯設定された点灯制御信号は点灯修正部55へ入力される。
点灯修正部55では、最小リミットスイッチ52または最大リミットスイッチ53から入力される最小または最大距離信号に基づいて、駆動不可能な方向の操作スイッチ42〜45の点灯制御信号を消灯設定する。
天板2が水平位においては、最小距離信号が入力される場合、操作スイッチ44を消灯設定する。また、最大距離信号が入力される場合、操作スイッチ42を消灯設定する。点灯設定部54によって点灯設定された点灯制御信号の一部を点灯修正部が消灯した点灯制御信号により照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47のLEDを点灯制御する。最小または最大距離信号が点灯修正部55に入力されていない場合、点灯設定部54によって点灯設定された点灯制御信号によりそのまま各操作スイッチ42〜47のLEDが点灯制御される。
このように、スイッチ点灯制御部26は、距離検出器24から最小距離信号が入力されると、X線照射器3がFPD4への接近を操作する操作スイッチ44を消灯する。また、距離検出器24から最大距離信号が入力されると、X線照射器3がFPD4から離れる方向へ操作する操作スイッチ42を消灯する。
次に、図6および図7を参照して、撮影者が操作部13または近接操作パネル19を操作して、X線照射器3とFPD4とを支持する支持アーム5と共に、天板2を90度回転させた立位における照射器操作パネル8の表示を説明する。図6は、天板が立位でX線照射器の回転角度が0度の際の側面図であり、図7は天板が立位でX線照射器の回転角度が0度の際の照射器操作パネルの正面図である。
図6に示すように、天板2が立位においては、天板角度検出器21が天板が90度であることを検出する。また、X線照射器3は支持アーム5と共に回転するので、X線照射器3が支持アーム5に対して回転はしていない。これより、照射器角度検出器22はX線照射器3が0度の位置のままであることを検出する。
天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と駆動方向テーブル51とを基に、駆動方向制御部23は、照射器操作パネル8からの操作信号を切り替える。天板2の角度が90度で立位状態であり、X線照射器3の角度が0度であるので、切り替え部27は駆動方向テーブル51を参照して、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の動作方向を天板2が水平位の時と同じ制御をする。
また、天板2が立位でX線照射器3の角度が0度である場合、X線照射器3を90度回転する操作が可能である。すなわち、切り替え部27は操作スイッチ47が押されると、X線照射器3を90度回転駆動する操作信号を照射器駆動部18へ入力する。これより、撮影者が照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45、47を押すと、各操作スイッチ42〜45、47のそれぞれの方向にX線照射器3が移動または回転する。
また、スイッチ点灯制御部26は、天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と点灯テーブル56とを基に、X線照射器3を移動および回転操作するスイッチ42〜47の点灯を制御する。操作スイッチ46によりX線照射器3を回転駆動することができないので、操作スイッチ46は、点灯テーブル56に設定されているように消灯される。
さらに、図6では、天板2および支持アーム5が90度回転した立位であるとともに、X線照射器3が天板2に最接近した位置にある。距離検出器24内の最小リミットスイッチ52がX線照射器3とFPD4との距離が最小(MIN)距離であることを検出する。最少リミットスイッチ52からスイッチ点灯制御部26へ最小距離信号が出力され、この信号と点灯テーブル56とを基に点灯修正部55はX線照射器3がFPD4への接近を操作するスイッチ44を消灯する。
次に、図8および図9に示すように、撮影者が操作パネル8の操作スイッチ42を押して、天板2が立位でX線照射器3の回転角度が0度の時に、X線照射器3をFPD4から最大(MAX)距離に移動した場合を説明する。図8は、天板が立位でX線照射器の回転角度が0度の際の側面図であり、図9は天板が立位でX線照射器の回転角度が0度の際の照射器操作パネルの正面図である。
距離検出器24内の最大リミットスイッチ53がX線照射器3とFPD4との距離が最大(MAX)距離であることを検出する。最大リミットスイッチ53から点灯修正部55へ最大距離信号が出力され、この信号と点灯テーブル56とを基に点灯修正部55はX線照射器3がFPD4と離反する方向へ操作する操作スイッチ42を消灯する。これより、撮影者は、X線照射装置3が天板2に対して最大距離にあることがわかる。さらに、撮影者は、操作スイッチ42が操作できないことを知る。
次に、図10および図11を参照して、支持アーム5と共に天板2が90度回転した立位において、X線照射器3が支持アーム5に対して90度回転した場合を説明する。このような状況は、ストレッチャー58に寝かされた被検体MをX線撮影をする場合である。図9は、天板が立位でX線照射器が支持アームに対して90度回転している時の側面図であり、図10は天板が立位でX線照射器が支持アームに対して90度の回転している照射器操作パネルの正面図である。
ストレッチャー58に被検体Mを寝かせたままX線透視撮影を行う場合、天板2を立位にして、X線照射器3を支持アーム5に対して90度回転する。ストレッチャー58と被検体Mとの間には、フィルムカセッテ59が挿入される。フィルムカセッテ59の代わりに携帯型のFPDでもよい。
このような配置であると、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の駆動方向が、天板2が水平位における照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の駆動方向と異なる。例えば、天板2が水平位の操作スイッチ42は、天板2と離反する方向を指し示している。しかし、天板2が立位でX線照射器3が90度回転した状態では、操作スイッチ42は天板頭部方向を指し示している。
撮影者が、天板頭部方向と思ってスイッチ42を押したにもかかわらず、X線照射器3が天板2と離反する方向へ移動すると、撮影者は混乱してしまう。そこで、本実施例では、天板2が立位でX線照射器3が90度回転した状態で、スイッチ42が押されても、天板角度検出器21および照射器角度検出器22のそれぞれの角度検出信号より、駆動方向テーブル51を参照して、切り替え部27が操作スイッチ42からの操作信号を天板離反方向の操作信号へ切り替える。この切り替えられた操作信号が支持アーム駆動部17へ送られるので、支持アーム5が天板頭部方向に駆動される。
天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と駆動方向テーブル51とを基に、駆動方向制御部23は、照射器操作パネル8からの操作信号を切り替える。天板2の角度が90度で立位状態であり、X線照射器3の角度が90度であるので、駆動方向制御部23は駆動方向テーブル51を参照して、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の動作方向をX線照射器3の角度が0度の時とは異なる制御をする。
天板2が立位でX線照射器3の角度が90度である場合、X線照射器3を±90度回転する操作が可能である。すなわち、切り替え部27は操作スイッチ47が押されると、X線照射器3を90度回転駆動する操作信号を照射器駆動部18へ入力する。また、切り替え部27は操作スイッチ46が押されると、X線照射器3を−90度回転駆動する操作信号を照射器駆動部18へ入力する。このように、撮影者が照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜47を押すと、各操作スイッチ42〜47のそれぞれの方向にX線照射器3が移動または回転する。
スイッチ点灯制御部26は、天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と点灯テーブル56とを基に、X線照射器3を移動および回転操作するスイッチ42〜47の点灯を制御する。天板2が立位でX線照射器3の角度が90度である場合、各操作スイッチ42〜47が指し示す方向に駆動可能であるので、各操作スイッチ42〜47が点灯される。この場合でも、最少リミットスイッチ52から最小距離信号がスイッチ点灯制御部26に入力されると操作スイッチ43が消灯される。また、最大リミットスイッチ53から最大距離信号がスイッチ点灯制御部26に入力されると操作スイッチ45が消灯される。
また、X線照射器3が回転角度0度から90度へ回転、つまり左回り回転する間は、照射器駆動部18より左回り回転信号が点灯修正部55へ入力される。点灯修正部55は左回り回転信号が入力されると、操作スイッチ47を点滅点灯する制御を行う。逆に、X線照射器3が回転角度90度から0度へ回転、つまり右回り回転する間は、照射器駆動部18より右回り回転信号が点灯修正部55へ入力される。点灯修正部55は右回り回転信号が入力されると、操作スイッチ46を点滅点灯する制御を行う。
次に、図12および図13を参照して、支持アーム5と共に天板2が90度回転した立位において、X線照射器3が支持アーム5に対して180度回転した場合を説明する。このような状況は、立位の天板2と対向して設けられたブッキースタンド61に接して立っている被検体MをX線撮影する場合である。図11は天板が立位でX線照射器が180度回転している際の側面図であり、図12は天板2が立位でX線照射器が180度の際の照射器操作パネルの正面図である。
立位の天板2と対向して設けられたブッキースタンド61に接して立っている被検体MをX線撮影する場合、天板2を立位にして、X線照射器3を180度回転する。被検体Mとブッキースタンド61とが接している部分には、フィルムカセッテ62が挿入されている。フィルムカセッテ62の代わりに携帯型のFPDでもよい。また、図11では、X線照射器3とFPD4とが最小距離に配置されている。
このような配置であると、照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の駆動方向が、天板2が立位でX線照射器3の回転角度が0度および90度における照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜45の駆動方向と異なる。例えば、天板2が立位でX線照射器3の回転角度が0度の際の操作スイッチ42は、天板2と離反する方向を指し示している。しかし、天板2が立位でX線照射器3が90度回転した状態では、操作スイッチ42は天板頭部方向を指し示している。さらに、天板2が立位でX線照射器3が180度回転した状態では、操作スイッチ42は天板2に接近する方向を指し示している。
天板2が立位においては、天板角度検出器21が天板が90度であることを検出する。また、X線照射器3が支持アーム5に対して180度回転しているので、照射器角度検出器22はX線照射器3が180度の位置であることを検出する。天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と駆動方向テーブル51とを基に、駆動方向制御部23は、照射器操作パネル8からの操作信号を切り替える。
天板2が立位であり、X線照射器3の角度が180度であるので、切り替え部27は駆動方向テーブル51を参照して、立位におけるX線照射器が180度の際の各操作スイッチ42〜47の対応する駆動方向を制御する。これより、撮影者が照射器操作パネル8の各操作スイッチ42〜46を押すと、各操作スイッチ42〜46の方向にX線照射器3が移動または回転する。
また、天板2が立位であり、X線照射器3の角度が180度である場合、X線照射器3が左回りの回転駆動が制限されている。つまり、操作スイッチ47によりX線照射器3を回転駆動させることができない。切り替え部27は、操作スイッチ47からの操作信号が入力されると、この操作信号を停止する。
スイッチ点灯制御部26は、天板角度検出器21および照射器角度検出器22からのそれぞれの角度検出信号と点灯テーブル56とを基に、X線照射器3を移動および回転操作するスイッチ42〜47の点灯を制御する。操作スイッチ47によりX線照射器3を回転駆動することができないので、操作スイッチ47は、点灯テーブル56に設定されているように消灯される。
さらに、図12では、天板2および支持アーム5が90度回転した立位であるとともに、X線照射器3が180度回転した状態で天板2に最接近した位置にある。距離検出器24内の最小リミットスイッチ52がX線照射器3とFPD4との距離が最小(MIN)距離であることを検出する。最少リミットスイッチ52からスイッチ点灯制御部26へ最小距離信号が出力され、この信号と点灯テーブル56とを基に点灯修正部55はX線照射器3がFPD4への接近を操作するスイッチ42を消灯する。
次に、図14および図15を参照して、立位の天板2と対向して設けられたブッキースタンド61に接して立っている被検体MをX線撮影する場合を説明する。図14は天板が立位でX線照射器が180度回転している時の側面図であり、図15は天板が立位でX線照射器が180度の時の照射器操作パネルの正面図である。
距離検出器24内の最大リミットスイッチ53がX線照射器3とFPD4との距離が最大(MAX)距離であることを検出する。最大リミットスイッチ53から点灯修正部55へ最大距離信号が出力され、この信号と点灯テーブル56とを基に点灯修正部55はX線照射器3がFPD4と離反する方向へ操作する操作スイッチ44を消灯する。これより、撮影者は、X線照射装置3が天板2に対して最大距離にあることがわかる。さらに、撮影者は、操作スイッチ44が操作できないことを知る。
本実施例によれば、天板2およびX線照射器3の回転角度と記憶部28に記憶されている情報に基づいて、駆動方向制御部23が各操作スイッチ42〜47から出力される駆動指示を切り替えるので、各操作スイッチ42〜47の示す駆動方向と各操作スイッチ42〜47から出力される駆動指示の駆動方向とのズレを解消することができる。すなわち、各操作スイッチ42〜47の示す駆動方向と各操作スイッチ42〜47から出力される駆動指示の駆動方向を一致させることができる。
また、操作パネル8がX線照射器3の側部、それも、コリメータ7の支持アーム5とは反対側の側部に設けられているので、操作者の視認性が良好である。操作者は、操作パネル8を何にも障害されることなく操作することができ、近づきやすい。天板2が水平位であっても無理なく操作することができる。さらに、各操作スイッチ42〜47の示す駆動方向と、各操作スイッチ42〜47から出力される駆動指示の駆動方向が天板2の角度やX線照射器3の角度によらず一致するので、撮影者は直観的にX線照射器3および支持アーム5の駆動操作をすることができる。
さらに、記憶部28にX線照射器3の角度および天板2の角度に対して各操作スイッチ42〜47の対応する駆動方向に加えて駆動停止情報が記憶されている。駆動方向制御部23は、X線照射器3の角度および天板2の角度および記憶部28に記憶されている駆動方向テーブル51の情報に基づいて、各操作スイッチ42〜47から照射器駆動部18または支持アーム駆動部17へ出力される駆動指示を切り替えまたは停止する。駆動方向制御部23は、各操作スイッチ42〜47から出力される駆動指示を切り替えるだけでなく停止することもできるので、X線照射器3および天板2の角度によって各操作スイッチ42〜47による駆動の制限をかけることができる。
また、距離検出器24がX線照射器3とFPD4との距離を検出する。記憶部57には、X線照射器3の角度および天板2の角度に対して各操作スイッチ42〜47の対応する点灯情報である点灯テーブル56が記憶されている。X線照射器3および天板2の角度と、X線照射器3とFPD4との距離と、点灯情報に基づいて、スイッチ点灯制御部26はX線照射器3および支持アーム5の駆動可能な方向の各操作スイッチ42〜47を点灯する。これより、操作者はX線照射器3および支持アーム5の駆動可能な方向を知ることができ、より直観的に操作することができる。
また、各操作スイッチ42〜47には駆動方向を示す矢印が印されているので、撮影者は直観的にX線照射器3の回転操作および支持アーム5の移動操作をすることができるので、撮影者の負担が減り、X線撮影時間を短縮することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、X線照射器3とFPD4との距離を検出して、最少または最大距離の場合、対応する操作スイッチを消灯制御していたが、支持アーム5の天板2の長手方向の移動量を検出して、支持アーム5の移動量が最大の時に対応する操作スイッチを消灯制御してもよい。
(2)上述した実施例では、距離検出器24は、最小リミットスイッチ52と最大リミットスイッチ53とにより、FPD4に対してX線照射器3が最小距離または最大距離に位置することを検出していたが、これに限らず、他の距離センサを用いて距離量から検出してもよい。
(3)上述した実施例では、X線照射器3は90度ごとに回転可能であるが、これに限らず、任意の回転角度に回転可能であってもよい。駆動方向テーブル51および点灯テーブル56との対応は、閾値を設けて、閾値を境に0度、90度、180度と区分してもよい。
(4)上述した実施例では、天板2の角度が0度の水平位と90度の立位の場合の照射器操作パネル8の制御であったが、天板が水平位と立位の中間に位置するときは、閾値を設けて、閾値を境に天板2が水平位または立位のいずれかに位置すると区分して制御してもよい。
(5)上述した実施例では、X線照射器3とFPD4とが最大距離にあってもX線照射器3が回転駆動できるが、X線照射器3とFPD4とが最大距離にある場合はX線照射器3の回転駆動を不可としてもよい。この場合、点灯修正部55により、操作スイッチ46および47を消灯する制御を行う。X線照射器3へのケーブルの長さに余裕がない場合、X線照射器3の回転駆動によりケーブルを損傷するのを未然に防ぐことができる。
(6)上述した実施例では、駆動できない方向の操作スイッチ42〜47は消灯しているが、撮影者が消灯している操作スイッチ42〜47のいずれかを押した場合、音声アナウンスにより、操作できないことを撮影者に知らしてもよい。この場合、距離検出器24からの最大または最小距離信号が切り替え部27にも入力され、撮影者が消灯スイッチを押しても切り替え部27により操作停止され、スピーカに音声信号が出力することで撮影者に報知する。
(7)上述した実施例では、FPD4は天板2を挟んでX線照射器3と対向して配置されているが、天板2の内部にX線照射器3と対向して配置されてもよい。
1 … X線撮影装置
2 … 天板
3 … X線照射器
4 … X線平面検出器(FPD)
5 … 支持アーム
7 … コリメータ
8 … 照射器操作パネル
15 … 起倒動駆動部
17 … 支持アーム駆動部
18 … 照射器駆動部
21 … 天板角度検出器
22 … 照射器角度検出器
23 … 駆動方向制御部
24 … 距離検出器
26 … スイッチ点灯制御部
28、57 … 記憶部
42〜47 … 操作スイッチ

Claims (6)

  1. X線を照射するX線照射器と、
    被検体を載置する天板と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線平面検出器と、
    前記X線照射器と前記X線平面検出器とを対向して支持し、前記X線照射器と前記X線平面検出器とが接近または離反するように伸縮可能な支持アームと、
    前記天板と前記支持アームとを共に起倒動する起倒動駆動部と、
    前記X線照射器を回転駆動する照射器駆動部と、
    前記支持アームを伸縮方向および前記天板の長手方向に駆動する支持アーム駆動部と、
    前記X線照射器の角度を検出する照射器角度検出器と、
    前記天板の角度を検出する天板角度検出器と、
    前記X線照射器の側部に設けられ、前記X線照射器の回転方向および前記支持アームの駆動方向別に指示スイッチが備えられた操作パネルと、
    前記X線照射器の角度および前記天板の角度に対して前記指示スイッチの対応する駆動方向の情報を記憶する第1記憶部と、
    前記指示スイッチから前記照射器駆動部または前記支持アーム駆動部へ出力される駆動指示を、前記X線照射器の角度および前記第1記憶部の情報に基づいて切り替える駆動方向制御部と
    を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置であって、
    前記駆動方向制御部は、前記X線照射器の角度および前記天板の角度および前記第1記憶部の情報に基づいて、前記指示スイッチから前記照射器駆動部または前記支持アーム駆動部へ出力される駆動指示を切り替えまたは停止する
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載のX線撮影装置であって、
    前記X線照射器と前記X線平面検出器との距離を検出する距離検出器と、
    前記X線照射器の角度および前記天板の角度に対して前記指示スイッチの対応する点灯情報を記憶する第2記憶部と、
    前記X線照射器および前記支持アームの駆動可能な方向の前記指示スイッチを前記X線照射器の角度および前記天板の角度および前記距離および前記点灯情報に基づいて点灯するスイッチ点灯制御部と
    を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のX線撮影装置であって、
    前記X線照射装置は、
    X線を発生するX線管と、
    前記X線管より発生したX線を絞るコリメータとを有し、
    前記操作パネルを前記コリメータの前記支持アームとは反対側の側部に設ける
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のX線撮影装置であって、
    前記指示スイッチには駆動方向を示す矢印が印さている
    ことを特徴とするX線撮影装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のX線撮影装置であって、
    前記照射器駆動部が前記X線照射器を回転駆動する間、前記X線照射器が回転する方向を示す前記指示スイッチが点滅点灯する
    ことを特徴とするX線撮影装置。
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