JP2011072147A - ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】磁場共振型のワイヤレス給電において、受電側の放熱効果を高める。
【解決手段】給電コイルから受電コイルLには磁気共振により電力が伝送される。受電コイルLはキャパシタCが直列接続され、受電コイル回路を形成する。受電コイルLと電磁結合するロードコイルLは、整流回路142を介して負荷と接続され、ロード回路を形成する。この整流回路142をキャパシタCの第1平板電極132に載置することにより、整流回路142から発生する熱を第1平板電極132に逃がすことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤレス送電された電力を受電するためのワイヤレス受電装置、および、ワイヤレス電力伝送システムに関する。
電源コードなしで電力を供給するワイヤレス給電技術が注目されつつある。現在のワイヤレス給電技術は、(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)、(B)電波を利用するタイプ(遠距離用)、(C)磁場の共振現象を利用するタイプ(中距離用)の3種類に大別できる。
電磁誘導を利用するタイプ(A)は、電動シェーバーなどの身近な家電製品において一般的に利用されているが、距離を大きくすると電力伝送効率が急激に低下してしまうため数cm程度の近距離でしか使えないという課題がある。電波を利用するタイプ(B)は、遠距離で使えるが電力が小さいという課題がある。共振現象を利用するタイプ(C)は、比較的新しい技術であり、数m程度の中距離でも高い電力伝送効率を実現できることから特に期待されている。たとえば、EV(Electric Vehicle)の車両下部に受電コイルを埋め込み、地中の給電コイルから非接触にて電力を送り込むという案も検討されている。ワイヤレスであるため完全に絶縁されたシステム構成が可能であり、特に、雨天時の給電に効果的であると考えられる。以下、タイプ(C)を「磁場共振型」とよぶ。
磁場共振型は、マサチューセッツ工科大学が2006年に発表した理論をベースとしている(特許文献1参照)。特許文献1では、4つのコイルを用意している。これらのコイルを給電側から順に「エキサイトコイル」、「給電コイル」、「受電コイル」、「ロードコイル」とよぶことにする。エキサイトコイルと給電コイルは近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。同様に、受電コイルとロードコイルも近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。これらの距離に比べると、給電コイルから受電コイルまでの距離は「中距離」であり、比較的大きい。このシステムの目的は、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電することである。
エキサイトコイルに交流電力を供給すると、電磁誘導の原理により給電コイルにも電流が流れる。給電コイルが磁場を発生させ、給電コイルと受電コイルが磁気的に共振すると、受電コイルには大きな電流が流れる。電磁誘導の原理によりロードコイルにも電流が流れ、ロードコイルと直列接続される負荷から交流電力が取り出される。磁場共振現象を利用することにより、給電コイルから受電コイルの距離が大きくても高い電力伝送効率を実現できる。
米国公開2008/0278264号公報 特開2006−230032号公報 国際公開2006/022365号公報 米国公開2009/0072629号公報 米国公開2009/0015075号公報
交流電力ではなく直流電力を負荷から取り出す場合には、ロードコイルと負荷の間に整流回路を設ける必要がある。この整流回路は、ロードコイルが受電した交流電力を直流電力に変換する際に発熱する。取り扱う電力が大きい場合には、整流回路の発熱量も大きくなる。
本発明は、上記課題に基づいて完成された発明であり、磁場共振型のワイヤレス給電において、受電側の回路から発生する熱をシンプルな仕組みにて効率的に放散させることを主たる目的とする。
本発明に係るワイヤレス受電装置は、給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置である。この装置は、受電コイル回路とロード回路を含む。受電コイル回路は、平板状の電極を向かい合わせたキャパシタと受電コイルとを含み、給電コイルの共振周波数にて共振する回路である。ロード回路は、受電コイルと磁気結合することにより受電コイルから交流電力を受電するロードコイルと、ロードコイルから交流電力を供給される負荷とを含む回路である。ロード回路に含まれる発熱体は、電極に載置される。
ロード回路の発熱体をキャパシタの電極に載置することにより、発熱体の熱を電極に逃がしやすくなる。発熱体としては、ロード回路に接続される任意の回路要素であればよく、たとえば、負荷を発熱体として電極に載置してもよい。低周波数の交流電力を給受電する場合には、受電コイル回路に含まれるキャパシタの電極が大きくなりやすく、電極の熱容量も大きくなる。したがって、発熱体をより好適に放熱させやすくなる。キャパシタをヒートシンクとしても機能させるため、特段の放熱手段を設ける必要もなく、シンプルな仕組みでありながら効率的な放熱が可能となる。
ロード回路は、更に、ロードコイルにより受電された交流電力を整流して負荷に供給する整流回路を含んでもよい。そして、整流回路を電極に載置してもよい。負荷からは交流電力ではなく直流電力を取り出したい場合もある。このときには、整流回路を設ける必要があるが、この整流回路が発熱源となりやすい。大きな交流電力を給受電する場合には、特に整流回路からの発熱が大きくなる。このような場合にも、整流回路の熱をキャパシタの電極に逃がすことにより、シンプルな構成でありながら効率的な放熱が可能となる。
発熱体を載置される側の第1の電極は、複数の突起を有してもよい。また、第1の電極と対向する第2の電極も複数の突起を有してもよい。そして、第1の電極の突起と第2の電極の突起は互い違いに向かい合わされてもよい。
このような突起を設けることにより、各電極の表面積が大きくなるため、より放熱効果を高めやすくなる。
受電コイルは、キャパシタの外側を巻回してもよい。ロードコイルは、受電コイルの外側を巻回してもよい。また、受電コイルおよびロードコイルの双方または一方は、その導体断面形状が長方形状のコイルであってもよい。
いわゆる平角ワイヤ型のコイルをキャパシタに巻回させることにより、ワイヤレス受電装置自体をコンパクトに形成できる。
本発明におけるワイヤレス電力伝送システムは、上述した各種のワイヤレス受電装置と、給電コイルと、給電コイルに前記共振周波数の交流電力を供給する電源回路を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、磁場共振型のワイヤレス給電技術において、受電側の回路から発生する熱をシンプルな仕組みにて効率的に放散させやすくなる。
ワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図である。 受電パッケージの展開図である。 ワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図の別例である。 ワイヤレス受電装置のシステム構成図の第1の別例である。 ワイヤレス受電装置のシステム構成図の第2の別例である。 図5のワイヤレス受電装置の回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、ワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図である。ワイヤレス電力伝送システム100は、給電側のワイヤレス給電装置102と、受電側のワイヤレス受電装置104を含む。ワイヤレス給電装置102は、エキサイト回路110と給電コイル回路120を含む。ワイヤレス受電装置104は受電コイル回路130とロード回路140を含む。給電コイル回路120と受電コイル回路130の間には数m程度の距離がある。ワイヤレス電力伝送システム100の主目的は、給電コイル回路120に含まれる給電コイルLから受電コイル回路130に含まれる受電コイルLにワイヤレスにて電力を送ることである。本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100は、ISM(Industry-Science-Medical)周波数帯の13.56MHz前後の共振周波数fにて動作させることを想定したシステムである。したがって、給電コイルLと受電コイルLの共振周波数fはそれぞれ13.56MHzに設定される。
エキサイト回路110は、エキサイトコイルLと交流電源112が直列接続された回路である。エキサイトコイルLは、交流電源112から共振周波数fの交流電力を供給される。エキサイトコイルLの巻き数は1回、コイル導体断面形状は0.6mm×6.0mmの長方形、エキサイトコイルL自体の形状は210mm×210mmの正方形である。図1では、わかりやすさのため、エキサイトコイルLを円形に描いている。他のコイルについても同様である。図1に示す各コイルの材質はいずれも銅である。
給電コイル回路120は、給電コイルLとキャパシタCが直列接続された回路である。エキサイトコイルLと給電コイルLは互いに向かい合っている。エキサイトコイルLと給電コイルLの距離は10mm以下と比較的近い。このため、エキサイトコイルLと給電コイルLは電磁気的に強く結合している。給電コイルLの巻き数は7回、コイル導体断面形状は0.6mm×6.0mmの長方形、給電コイルL自体の形状は280mm×280mmの正方形である。エキサイトコイルLに交流電流Iを流すと、電磁誘導の原理により給電コイルLに起電力が発生し、給電コイル回路120には交流電流Iが流れる。交流電流Iは交流電流Iよりも格段に大きい。給電コイルLとキャパシタCそれぞれの値は、給電コイル回路120の共振周波数fが13.56MHzとなるように設定される。
受電コイル回路130は、受電コイルLとキャパシタCが直列接続された回路である。給電コイルLと受電コイルLは互いに向かい合っている。給電コイルLと受電コイルLの距離は、0.2m〜1m程度と比較的長い。受電コイルLの巻き数は7回、コイル導体断面形状は0.6×6.0mmの長方形、受電コイルL自体の形状は280mm×280mmの正方形である。受電コイル回路130の共振周波数fも13.56MHzとなるように、受電コイルLとキャパシタCそれぞれの値が設定されている。給電コイル回路120が共振周波数fにて磁界を発生させることにより、給電コイル回路120と受電コイル回路130は磁気的に共振し、受電コイル回路130にも大きな交流電流Iが流れる。本実施形態における給電コイルLと受電コイルLの巻き数はいずれも7回、インダクタンスは6.9(μH)となる。また、キャパシタC、Cの静電容量はいずれも20(pF)である。
キャパシタCは、第1平板電極132と第2平板電極134が向かい合わされた単板型である。受電コイルLの一方の端点Aは第1平板電極132と接続され、他方の端点Bは第2平板電極134と接続する。キャパシタCの詳細構造については図2に関連して後述する。
ロード回路140においては、ロードコイルLが整流回路142を介して負荷Rと接続される。受電コイルLとロードコイルLは実質的に重なり合うほど近接する。このため、受電コイルLとロードコイルLは電磁的に特に強く結合している。ロードコイルLの巻き数は1回、コイル導体断面形状は0.6×6.0mmの長方形、ロードコイルL自体の形状は300mm×300mmである。受電コイルLに交流電流Iが流れることにより、ロードコイルLに起電力が発生し、交流電流Iが流れる。交流電流Iは整流回路142により直流電流Iに変換され、負荷Rには直流電流Iが供給される。こうして、交流電源112から供給される交流電力は、エキサイト回路110と給電コイル回路120により送電され、受電コイル回路130とロード回路140により受電され、整流回路142により直流電力に変換された後、負荷Rにより取り出される。
整流回路142は、ダイオードD1〜D4およびキャパシタCを含む既知構成の回路である。キャパシタCは高周波成分をカットするために挿入される平滑用のキャパシタである。ロードコイルLの一方の端点CはダイオードD3とダイオードD4の接続点Gと接続され、他方の端点DはダイオードD1とダイオードD2の接続点Eと接続される。ダイオードD3とダイオードD1の接続点Fは、キャパシタCの一端および負荷Rの一端と接続され、ダイオードD4とダイオードD2の接続点Hは、キャパシタCの他端および負荷Rの他端と接続される。
ロードコイルLの端点Dから整流回路142の接続点Eに流れ込む電流Iは、ダイオードD2を通過した後、負荷R、接続点F、ダイオードD3、接続点Gを経由して端点CからロードコイルLに戻る。ロードコイルLの端点Cから整流回路142の接続点Gに流れる電流Iは、ダイオードD4を通過した後、負荷R、接続点F、ダイオードD1、接続点Eを経由して端点DからロードコイルLに戻る。
整流回路142や負荷Rを受電コイル回路130に直列接続すると、受電コイル回路130のQ値が悪くなる。このため、受電用の受電コイル回路130と電力取り出し用のロード回路140を分離している。また、電力伝送効率を高めるためには、エキサイトコイルL、給電コイルL、受電コイルLおよびロードコイルLの中心線を揃えることが好ましい。
整流回路142は、交流電流Iを直流電流Iに整流する過程で発熱する。ワイヤレス給電装置102からワイヤレス受電装置104に大電力を送電するときには、整流回路142からの発熱量も大きくなる。したがって、整流回路142の熱を効率的に放散・除去するための仕組みが必要となる。
受電コイルLのインダクタンスを固定する場合、共振周波数fが低いほどキャパシタCの静電容量を大きくする必要がある。キャパシタCの静電容量を大きくするためには、キャパシタCの電極板面積を大きくする必要がある。そこで、本実施形態におけるワイヤレス受電装置104では、キャパシタCの大きな電極板面積を利用して整流回路142の放熱効率を高めている。
図2は、受電パッケージ106の展開図である。同図上側が受電パッケージ106の上面図、下側が側断面図を示す。本実施形態におけるワイヤレス受電装置104の全部または一部は、受電パッケージ106としてパッケージ化される。受電パッケージ106は、受電コイル回路130の給電コイルLとキャパシタC、ロード回路140のロードコイルLと整流回路142の一部を含み、これらを樹脂基板108に封入した構成となっている。
キャパシタCは、第1平板電極132と第2平板電極134が上下に向かい合わされて形成される。本実施形態における第1平板電極132と第2平板電極134はアルミニウム製であるが、導電性と熱伝導性に優れる材質であれば特に限定はされない。キャパシタCは、受電パッケージ106の中央部に置かれる。本実施形態におけるキャパシタCの場合、第1平板電極132と第2平板電極134の間には特段の誘電体は挿入されない。誘電体を挿入する方がキャパシタCを小型化する上では有効であるが誘電体損失が発生するため、第1平板電極132と第2平板電極134の間には空気のみを存在させている。
キャパシタCの周りには、給電コイルLが巻回される。給電コイルLのコイル導体断面形状は略長方形であり、その長手方向とキャパシタCの高さ方向が一致している。給電コイルLの2つの端点A、Bのうち、端点Aは第1平板電極132と接続され、端点Bは第2平板電極134と接続される。
ロードコイルLは、給電コイルLの外側に巻回される。ロードコイルLのコイル導体断面形状も略長方形であり、その長手方向とキャパシタCの高さ方向が一致している。整流回路142は、第1平板電極132に載置される。整流回路142はねじや接着剤等の手段により第1平板電極132に固定される。本実施形態においてはポリカーボネイトによる絶縁性のねじによって固定される。
ロードコイルLの2つの端点C、Dは、それぞれ整流回路142の接続点G、Eに接続される。ダイオードD1〜D4に限らずキャパシタCも第1平板電極132に載置してもよい。また、キャパシタCは受電パッケージ106に外付けされてもよい。同様に、負荷Rは第1平板電極132に載置されてもよいし、受電パッケージ106に外付けされてもよい。
受電パッケージ106により、ワイヤレス受電装置104の大部分がワンパッケージ化される。受電コイルLとロードコイルLは距離ゼロにて重なり合っているため、電磁的に強く結合する。また、受電コイルLとロードコイルLは、共にそのコイル導体断面形状が略長方形であるため、キャパシタCの周りに多重に巻回しても、受電パッケージ106のサイズ(正方形面の面積)が大きくなりにくい。コイル導体の断面形状のうち長手方向の長さはキャパシタCの高さと同一であることが好ましい。このような構成により、コンパクトでありながらワイヤレス受電装置104の主要部を含む受電パッケージ106を形成できる。
整流回路142から発生する熱は第1平板電極132に伝導する。整流回路142の熱を第1平板電極132に逃がすことにより整流回路142を効率的に放熱させることができる。特に、共振周波数fが低い場合には第1平板電極132の面積が大きくなるため、第1平板電極132の熱容量も大きくなり、結果としていっそう効率的な放熱が可能となる。また、整流回路142と第1平板電極132の接着面にシリコン等を塗布することにより放熱効果を更に高めてもよい。
また、第1平板電極132は複数の突起136を備える。これらの突起136の形状は平板状でもよいし柱状でもよい。複数の突起136を設けることにより、第1平板電極132はいわゆる「ヒートシンク」としていっそう好適に機能する。第1平板電極132の表面積が大きくなることから放熱効果が高まる。
第2平板電極134も複数の突起138を備える。これらの突起138も平板状でもよいし柱状でもよい。図2に示すように、第1平板電極132の突起136と第2平板電極134の突起138は互いに向かい合わされ、かつ、互い違いに重なり合うように形成される。いいかえれば、突起136、突起138は櫛歯状に向かい合っている。このため、整流回路142から第1平板電極132に伝導した熱は、突起136から放熱された後、突起138から第2平板電極134に伝導しやすくなる。
第2平板電極134は、図2に示すように樹脂基板108に完全に封入されてもよいし、その一部を樹脂基板108から露出させてもよい。第2平板電極134、第1平板電極132、整流回路142の一部を樹脂基板108から露出させれば、放熱効果を高める上で有効である。また、受電パッケージ106自体を空冷式または水冷式により冷却してもよい。樹脂基板108にも突起を設け、受電パッケージ106全体としての放熱効果を高めてもよい。
図3は、ワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図の別例である。図1に示したように交流電源112によりエキサイトコイルLを駆動するのではなく、図3に示すように交流電源112により給電コイルLとキャパシタCを共振させることにより、給電コイルLを直接駆動してもよい。この場合には、エキサイト回路110を不要化できるため、ワイヤレス給電装置102を小型化しやすいというメリットがある。エキサイトコイルLを使用する図1の構成の場合には、図3の構成に比べて給電側のQ値を高くしやすいというメリットがある。
図4は、ワイヤレス受電装置104のシステム構成図の第1の別例である。図1に示したようにロード回路140に含まれる整流回路142は4つのダイオードD1〜D4とキャパシタCから構成されてもよいが、図4に示すように1つのダイオードD1とキャパシタCを含む整流回路144により交流電流Iを整流してもよい。図4の整流回路144は、整流回路142に比べると脈流が大きくなるが一つのダイオードD1しか使用しないためワイヤレス受電装置104の構成をシンプルにできるというメリットがある。
図5は、ワイヤレス受電装置104のシステム構成図の第2の別例である。図5の構成においては、2つのロードコイルL、Lによりそれぞれ交流電力を半波ずつ受電する。ロードコイルLが受電した交流電力は整流回路146のダイオードD1とキャパシタCにより整流され、ロードコイルLが受電した交流電力は整流回路146ダイオードD2とキャパシタCにより整流される。
図6は、図5のワイヤレス受電装置104の回路図である。受電コイルLと受電コイルLの中点はグランド接地される。図4に示したワイヤレス受電装置104よりも脈流が小さくなる。
以上、実施形態に基づいてワイヤレス電力伝送システム100を説明した。本実施形態によれば、ワイヤレス受電装置104が必然的に含むキャパシタCをヒートシンクとしても利用することにより、整流回路142、144、146等の熱を効率的に除去できる。本実施形態においては、発熱体として整流回路を対象として説明したが、負荷Rを第1平板電極132に載置することにより負荷Rの熱を放熱させてもよい。また、これら以外にも、ロード回路140に含まれる回路要素のうち、発熱源となるものを第1平板電極132に載置してもよい。たとえば、トランジスタや各種制御回路をロード回路140に接続する場合には、これらの回路要素を第1平板電極132に載置してもよい。もちろん、第1平板電極132だけでなく、第1平板電極132と第2平板電極134の両方に載置してもよい。
第1平板電極132に突起136を設けることにより、第1平板電極132の熱容量を大きくし、かつ、第1平板電極132の放熱効果を高めることができる。第2平板電極134にも突起138を設け、突起136と突起138を互い違いに向かい合わせることにより、熱を更に逃がしやすくなる。
また、キャパシタCの外側に、いわゆる平角ワイヤ形状の給電コイルL、ロードコイルL等を巻回することにより、ワイヤレス受電装置104のサイズをコンパクトにできる。特許文献5では、コイルの外側にキャパシタを設置するため、受電アンテナ(receiving antenna)のサイズが大きくなる(FIG.9参照)。これに対して、本実施形態における受電パッケージ106では、キャパシタCを受電コイルLの内部に収める形態であるため、受電パッケージ106のスペースを有効活用できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 ワイヤレス電力伝送システム、102 ワイヤレス給電装置、104 ワイヤレス受電装置、106 受電パッケージ、108 樹脂基板、110 エキサイト回路、112 交流電源、120 給電コイル回路、130 受電コイル回路、132 第1平板電極、134 第2平板電極、136 突起、138 突起、140 ロード回路、142、144、146 整流回路

Claims (8)

  1. 給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置であって、
    平板状の電極を向かい合わせたキャパシタと前記受電コイルとを含み、前記給電コイルの共振周波数にて共振する受電コイル回路と、
    前記受電コイルと磁気結合することにより前記受電コイルから前記交流電力を受電するロードコイルと、前記ロードコイルから前記交流電力を供給される負荷とを含むロード回路と、を備え、
    前記ロード回路に含まれる発熱体を前記電極に載置したことを特徴とするワイヤレス受電装置。
  2. 前記ロード回路は、更に、前記ロードコイルにより受電された前記交流電力を整流して前記負荷に供給する整流回路を含み、
    前記発熱体として前記整流回路を前記電極に載置したことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  3. 前記発熱体を載置される側の第1の電極は、複数の突起を有することを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤレス受電装置。
  4. 前記第1の電極と対向する第2の電極も複数の突起を有し、
    前記第1の電極の突起と前記第2の電極の突起は互い違いに向かい合わされることを特徴とする請求項3に記載のワイヤレス受電装置。
  5. 前記受電コイルは、前記キャパシタの外側を巻回することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  6. 前記ロードコイルは、前記受電コイルの外側を巻回することを特徴とする請求項5に記載のワイヤレス受電装置。
  7. 前記受電コイルおよび前記ロードコイルの双方または一方は、その導体断面形状が長方形状のコイルであることを特徴とする請求項5または6に記載のワイヤレス受電装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のワイヤレス受電装置と、
    前記給電コイルと、
    前記給電コイルに前記共振周波数の交流電力を供給する電源回路と、を備えることを特徴とするワイヤレス給電システム。
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