JP2011071645A - 非再生型無線中継装置、及び無線中継システム - Google Patents

非再生型無線中継装置、及び無線中継システム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャリア通信方式の通信規格を利用する場合であっても、信号の送信電力をTELECにより定められた最大許容出力電力以下に抑え、且つ、該最大許容出力電力以下で最良なレベルとなるように増幅制御可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供すること。
【解決手段】非再生型無線中継装置1及び無線中継システムを次のように構成する。すなわち、中継制御・演算部10は、送信電力が、当該非再生型無線中継装置1に対して規定されている最大許容出力電力以下の値になるように、ダウンリンク信号の受信電力レベルに基づいてDLゲインGdの値を設定し、且つ、該設定したDLゲインGdに基づいてULゲインGuの値を設定する。そして、ダウンリンク信号の信号レベルをDLゲインGdにより増幅し、且つ、アップリンク信号の信号レベルをULゲインGuにより増幅するように中継制御・演算部10が制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば端末装置と基地局との間の無線通信を中継する非再生型無線中継器、及び無線中継システムに関する。
従来より、例えば端末装置と基地局とが通信を行なう際の通信品質を向上させる為に、それらの通信経路中に無線中継装置が設置されることがある。このような無線中継装置は、端末装置及び基地局の性能諸元、中継対象範囲の地形、及び障害物等に基づいてその設置位置が決定されて設けられている。
また、日本国内に関して言えば、例えばWiMAX(World interoperability for Microwave Access)やXGP(eXtended Global Platform)のような通信規格においては、2.5GHzという高周波が割り当てられている為、屋内に電波が届き難いという問題が存在する。このような問題を解決する為に、屋内設置用の小電力無線中継装置も提案されている。
現在、小電力中継装置には、受信した電波を復調してデータ列に変換した後、再度変調し直して送信する再生型(非透過型)と、受信した電波を復調せずに目的の周波数で再送信する非再生型(透過型)と、が提案されている。
一般的に、非再生型の小電力中継装置は、受信した信号の増幅(及び必要に応じて周波数シフト)のみを行って中継する。非再生型の小電力中継装置は、再生型のそれと比較して構成が簡略である為、今後早期に普及すると期待されている。
無線中継装置に関する技術としては、例えば特許文献1に次のような技術が開示されている。すなわち、特許文献1には、端末から無線中継器を介して基地局への上り回線に対して端末が送信電力制御を行う無線システムにおける無線中継器であって、基地局が送信する制御信号を受信して、これに含まれる基地局の送信電力と基地局の希望受信電力からシステムの最大利得を得る手段と、基地局から無線中継器を介して端末への下り回線の信号を受信して、所定の送信電力まで増幅する手段と、この下り回線を増幅する手段の利得を下り回線の受信電力に応じて自動的に制御して、これを下り回線利得とする手段と、上り回線の信号を受信して、所定の送信電力まで増幅する手段と、この上り回線を増幅する手段の利得として、前記の最大利得と前記の下り回線利得の小さい方を選択する手段とを備えた無線中継装置、が開示されている。
この特許文献1に開示されている技術は、非再生型の無線中継装置であり、受信電力に応じて上り回線(以降、UL(Up Link)と略称する)における利得を自動的に制御している。この制御においては、基地局から送信された情報(送信電力及び希望受信電力に係る情報)に基づいて、ULの利得を決定している。
従って、特許文献1における図1,図2に示されているように、基地局から送信された情報を取得する為の復調器が必要となる。また、復調の為、下り回線(以降、DL(Down Link)と略称する)においてLNA(Low Noise Amplifier)の出力が一定となるように、自動利得制御回路(以降、AGC(Automatic Gain Cntrol)と略称する)が機能している。
この特許文献1に開示されている技術では、基地局としては単一の基地局を想定しており、開示されているようなAGCによる処理で何ら問題は生じない。
特開2002−185382号公報
現在、いわゆるマルチキャリア通信方式の通信規格(例えばWimax(World interoperability for Microwave AccessやXGP(eXtended Global Platform)やLTE(Long Term Evolution)等)が、これからの通信規格として期待されている。
これらのマルチキャリア通信方式の通信規格では、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を利用しており、同一時間に複数の装置から送信された信号を同時に処理する。すなわち、無線中継装置は、複数の基地局(それぞれ端末装置に対して異なる送信電力で信号を送信)を相手に無線中継処理を行うことになる。このようなOFDMAにおいては、複数の端末装置が同一タイミングで信号を送信することが想定されており、個々の端末装置毎にアナログ的にゲインを設定することは不可能である。
このような技術の為、マルチキャリア通信方式の通信規格によれば、通信品質の劣化を招きやすい。この問題を解決する為に、現在、例えばWiMAXやXGPでは、基地局が適切なレベルで受信可能なように、端末装置の送信電力を制御している。
ところで、マルチキャリア通信方式の通信規格を利用する場合に、特許文献1に開示されているような従来の技術を適用すると、無線中継装置は、全ての基地局の送信電力の平均値に基づいて、ゲインを決定することになる。ここで、AGCによる制御では、DL信号について算出したゲインをUL信号に適用することを鑑みると、次のような問題が生じることが分かる。
《問題1》
非再生型の無線中継装置では、中継対象の基地局を個別に選択することができない。従って、対象となる基地局が複数存在する場合には、特許文献1に開示されているAGCを用いた技術では、複数の基地局の平均送信電力に基づいてゲインを決定する。当然ながら、このような方法では、それぞれの基地局からのDL信号について適切なゲインを得ることは難しい。
換言すれば、DL信号について全ての基地局の送信電力の平均値に基づいて決定したゲインは、或る端末装置のUL信号の中継時においては、過剰なゲインとなってしまう場合が生じる。つまり、当該無線中継装置は、過剰に大きな送信電力によりUL信号を送信してしまう場合が生じる。
ところで、端末装置及び基地局については、それらの最大送信電力が、財団法人テレコムエンジニアリングセンター(以降、TELECと略称する)により技術基準として定められている。このTELECは、電波法第38条の2第1項の規定により、総務大臣から登録証明機関の登録を受けて、小規模な無線局に使用するための無線設備の技術基準適合証明及び工事設計認証業務を実施している機関である。
そして、無線中継装置についても、TELECにより最大送信電力が技術基準として定められることが決定している。ところが、例えば特許文献1に開示されているような従来の技術を用いる場合、上述した理由により前記技術基準から逸脱してしまう事態が生じてしまう。
《問題2》
非再生型の無線中継装置では、全ての基地局からの信号の送信電力の平均値に基づいてゲインを決定する。従って、この平均値がDL信号の中継時に変動した場合、この変動は、例えば特許文献1に開示されているようなAGCによる制御では、DL信号及びUL信号の中継時におけるゲインを変動させてしまう。
《問題3》
基地局と端末装置との間で送信電力制御機構が存在する場合であって、送信電力制御が受信電力に基づいて行われる場合、当該無線中継装置にてAGCによる制御を行うことによって、送信電力制御による信号レベルの変化が基地局と端末装置との間で正確に伝達されなくなり、送信電力制御機構が正しく動作しないことがある。特に、特許文献1に開示されている技術では、1フレーム前の情報を利用する為、送信電力制御機構による制御タイミングが崩れてしまうことがある。
本発明は、前記の事情に鑑みて為されたものであり、マルチキャリア通信方式の通信規格を利用する場合(複数の基地局を対象として中継処理を行う場合)であっても、信号の送信電力をTELECにより定められた最大許容出力電力以下に抑え、且つ、該最大許容出力電力以下で最良なレベルとなるように増幅制御可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る非再生型無線中継装置は、
端末装置と基地局との間の無線通信を中継する非再生型無線中継装置であって、
前記基地局から前記端末装置へ送信されるダウンリンク信号の信号レベルを第1の中継ゲインにより増幅処理し、且つ、前記端末装置から前記基地局へ送信されるアップリンク信号の信号レベルを第2のゲインにより増幅処理する送信電力制御部と、
前記送信電力制御部により信号レベルが増幅処理された信号を送信する送信部と、
前記送信部により送信される信号の送信電力が、当該非再生型無線中継装置に対して規定されている最大許容出力電力以下の値になるように、前記ダウンリンク信号の受信電力レベルに基づいて前記第1の中継ゲインの値を設定し、且つ、該設定した前記第1の中継ゲインに基づいて前記第2の中継ゲインの値を設定するゲイン設定部と、
を具備することを特徴とする。
前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様に係る無線中継システムは、
端末装置と、該端末装置と基地局との間の無線通信を中継する非再生型無線中継装置と、を具備する無線中継システムであって、
前記非再生型無線中継装置は、
前記基地局から前記端末装置へ送信されるダウンリンク信号の信号レベルを第1の中継ゲインにより増幅処理し、且つ、前記端末装置から前記基地局へ送信されるアップリンク信号を第2のゲインにより増幅処理する送信電力制御部と、
前記送信電力制御部により信号レベルが増幅処理された信号を送信する送信部と、
前記送信部により送信される信号の送信電力が、当該非再生型無線中継装置に対して規定されている最大許容出力電力以下の値になるように、前記ダウンリンク信号の受信電力レベルに基づいて前記第1の中継ゲインの値を設定し、且つ、該設定した前記第1の中継ゲインに基づいて前記第2の中継ゲインの値を設定するゲイン設定部と、
を有し、
前記端末装置は、
前記基地局との通信が前記非再生型無線中継装置経由の通信であるか否かを判断する中継判断部と、
前記基地局から送信されたダウンリンク信号の受信信号強度と、当該基地局の識別番号と、を対応付けした基地局リストを生成するリスト生成部と、
前記中継判断部により前記非再生型無線中継装置経由の通信であると判断された場合には、前記基地局リストに記載の基地局のうち、前記受信信号強度が所定値以下の値の基地局を、前記基地局リストから削除するリスト削除部と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、マルチキャリア通信方式の通信規格を利用する場合(複数の基地局を対象として中継処理を行う場合)であっても、信号の送信電力をTELECにより定められた最大許容出力電力以下に抑え、且つ、該最大許容出力電力以下で最良なレベルとなるように増幅制御可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る非再生型無線中継装置を適用した無線中継システムの一構成例を示す図。 中継装置1の一構成例を示す図。 電源投入後の中継装置が中継を開始する際のシーケンスの一例を示す図。 中継装置の中継制御・演算部によるゲイン設定に係る処理のフローチャートを示す図。 中継装置の中継制御・演算部によるゲイン設定に係る処理のフローチャートを示す図。 端末装置による基地局リスト作成に係る処理のフローチャートを示す図。 中継処理を行った場合の信号レベルの変遷のレベルダイヤの一例を示す図。 中継処理を行った場合の信号レベルの変遷のレベルダイヤの一例を示す図。 中継処理を行った場合の信号レベルの変遷のレベルダイヤの一例を示す図。 異常時のレベルダイヤの一例を示す図。 本発明の第2実施形態に係る中継装置に特有の構成である過大出力防止回路の構成例を示す図。 過大出力防止回路による処理のフローチャートを示す図。
以下、本発明の実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムについて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本第1実施形態に係る非再生型無線中継装置を適用した無線中継システムの一構成例を示す図である。
同図に示すように、無線中継システムは、非再生型広帯域小電力無線中継装置である中継装置1と、端末装置2a,2b,2cと、基地局3a,3bと、を具備する。ここで、端末装置2a,2bは、基地局3a,3bと通信する為には中継装置1による中継が必要な位置に位置している為、中継装置1を介して基地局3a,3bと通信する。他方、端末装置2cは、基地局3bと直接通信する。
なお、中継装置1による中継対象の端末装置の数及び基地局の個数は、本例に示す個数に限られない。
前記中継装置1は、端末装置と基地局との間の通信を中継する。この中継装置1による処理の詳細は後述する。
前記端末装置2a,2b,2cは、例えば携帯電話機等の移動無線端末装置である。
前記基地局3a,3bは、移動通信網に収容された無線基地局である。
ここで、前記端末装置2a、2bは、基地局3a,3bからの電波を十分なレベルで受信できる場合には、基地局3a,3bと直接に通信を行う。一方、基地局3a,3bからの電波を十分なレベルで受信できない場合には、中継装置1を介して基地局3a,3bと通信を行う。
図2は、中継装置1の一構成例を示す図である。
同図に示すように、中継装置1は、中継制御・演算部10と、アンテナ11a,11bと、低雑音増幅器(以降、LNAと略称する)12a,12bと、周波数変換部13a,13bと、ゲイン増幅器14a,14bと、電力増幅器15a,15bと、検出部16a,16bと、送信ゲイン制御部17a,17bと、受信電力レベル検出部18a,18bと、制御信号検出部19と、アンテナスイッチ20a,20bと、LNAレベル制御部21a,21bと、TCCH生成部22と、を有する。
前記中継制御・演算部10は、中継装置10の各部を統括的に制御する。この中継制御・演算部10による制御の詳細は後述する。
前記アンテナ11aは、端末装置2a、2bとの通信に用いるアンテナである。前記アンテナ11bは、基地局3a,3bとの通信に用いるアンテナである。このように、端末装置2a、2bとの通信に用いるアンテナと、基地局3a,3bとの通信に用いるアンテナと、をそれぞれ専用アンテナとして別に設けることで、端末装置側通信電波と基地局側通信電波とが相互に干渉しない構成としている。
なお、基地局側信号と端末側信号とを十分に分離できる場合は、上述した専用アンテナの代わりに共通アンテナを設けても勿論よい。
前記LNA12aは、アンテナ11aによって受信したDL信号を電力増幅する低雑音増幅器である。前記LNA12bは、アンテナ11bによって受信したUL信号を電力増幅する低雑音増幅器である。
前記周波数変換部13aは、LNA12aから出力されたDL信号を周波数変換する。前記周波数変換部13bは、LNA12bから出力されたUL信号を周波数変換する。本第1実施形態においては、中継装置1は、端末装置2a、2bとの通信に用いる周波数(中継周波数f2)と、基地局3a,3bとの通信に用いる周波数(公衆周波数f1)と、を互いに異なる周波数としている為、周波数変換部13a,13bを設けている。
なお、周波数変換部13a,13bによる処理の前に、信号レベルを抑える処理を行うことで、スプリアスの発射を抑えることができる。また、周波数変換部13a、13bにいてスプリアスを除去しても勿論よい。
前記ゲイン増幅器14aは、端末装置側の送信電力レベルを調整する為の増幅器である。前記ゲイン増幅器14bは、基地局側の送信電力レベルを調整する為の増幅器である。
前記電力増幅器15aは、端末装置2a,2bに信号を送信する電力増幅器である。前記電力増幅器15bは、基地局3a,3bに信号を送信する電力増幅器である。
前記検出部16aは、電力増幅器15aの送信電力レベルを検出する検出部であり、アンテナ11aへ送出される電力値を検出する。前記検出部16bは、電力増幅器15bの送信電力レベルを検出する検出部であり、アンテナ11bへ送出される電力値を検出する。
前記送信ゲイン制御部17aは、中継制御・演算部10による指示に基づいて、ゲイン増幅器14aのゲインの値を設定する。前記送信ゲイン制御部17bは、中継制御・演算部10による指示に基づいて、ゲイン増幅器14bのゲインの値を設定する。
前記受信電力レベル検出部18aは、基地局3a,3bから受信した信号のレベルを検出する。前記受信電力レベル検出部18bは、端末装置2a、2bから受信した信号のレベルを検出する。
本第1実施形態に係る中継装置1においては、中継制御・演算部10が、受信電力レベル検出部18aにより検出された基地局信号の受信電力レベルの値に基づいて、LNAの増幅レベルが最適になるように、DL信号及びUL信号についてのゲインを設定する。
詳細には後述するが、複数の基地局からの信号が当該中継装置1に入力された場合、この中継制御・演算部10によるゲイン設定においては、信号の到達可否に関わらず、受信電力レベル検出部18aによる検出結果を参照して、受信電力レベルが最大である基地局信号に基づいて、ゲインを算出して設定する。
なお、受信電力レベル検出部18bにより検出された端末信号の受信電力レベルは、第2実施形態において説明する中継制御・演算部10による過大出力防止の処理に利用される。
前記制御信号検出部19は、基地局識別番号(以降、BS−IDと略称する)の取得処理、TDMA(Time Division Multiple Access;時分割多元接続)システムにおけるフレーム、スーパーフレーム、及び受信した制御信号のスーパーフレームでの位置検出処理を行う。この制御信号検出部19により検出されたフレームに基づいて、中継制御・演算部10は、TDD(Time Division Duplex)タイミング信号を生成する。
前記アンテナスイッチ20a,20bは、中継制御・演算部10により生成されたTDDタイミング信号に基づいて、送信/受信の切り替えを行う。詳細には、アンテナスイッチ20aは、送信時にはアンテナ11aを電力増幅器15aに接続し、受信時にはアンテナ11aをLNA12bに接続する。同様に、アンテナスイッチ20bは、送信時にはアンテナ11bを電力増幅器15bに接続し、受信時にはアンテナ11aをLNA12aに接続する。
前記LNAレベル制御部21aは、受信電力レベル検出部18aにより検出された受信電力レベルに基づいて中継制御・演算部10により算出されたゲインをLNA12aに設定する。同様に、前記LNAレベル制御部21bは、受信電力レベル検出部18bにより検出された受信電力レベルに基づいて中継制御・演算部10により算出されたゲインをLNA12bに設定する。該設定したゲインは、対応する基地局が消失する等の何らかの要因により、再同期が行われるまで保持される。
前記TCCH生成部22は、TCCH(Timing Correct Channel:タイミング補正チャネル)を生成する。このTCCHは、当該中継装置1起動時における基地局リストの生成時に、当該中継装置1が受信した制御信号を送信した基地局、に対して送信する信号である。このTCCHを受信した基地局は、中継装置1に対してレスポンス信号を送信する。このレスポンス信号の受信を以って、本中継装置1から基地局方向への通信確認が完了し、本中継装置1によるDL信号の中継が開始される。
以下、電源投入後の中継装置1による処理の流れを、図3を参照して説明する。図3は、電源投入後の中継装置1が中継を開始する際のシーケンスの一例を示す図である。
まず、電源が投入された中継装置1は、公衆側(基地局側)における対象周波数帯域の基地局制御信号をオープンサーチする。そして、中継装置1は、最初に受信したBCCH(Broadcast Control Channel)によりフレーム同期を実施する(sq1)。なお、このBCCHは制御情報を報知する基地局制御信号であり、基地局3a,3bによって、所定の周期で継続して送信され続けている。
続いて、中継装置1は、接続確立の為の信号であるTCCH(Timing Correct Channel:タイミング補正チャネル)を、前記(sq1)で受信したBCCHを送信した基地局に対して送信する(sq2)。なお、このときのTCCHの送信電力レベルは、基地局制御信号であるBCCHの受信電力レベルに応じて、中継装置1が決定する。
そして、前記(sq2)において中継装置1から送信されたTCCHを受信した基地局は、該TCCHに対するレスポンスとしてSCCH(Signaling Control Channel;シグナリング制御チャネル)を中継装置1に送信する(sq3)。このSCCHを中継装置1が受信し、SCCHを送信した基地局と中継装置1との通信が開始される。
以上説明した(sq1)〜(sq3)における処理を、中継装置1は、通信可能な全ての基地局(本例の場合は基地局3a,3b)について行う。そして、それらの処理結果に基づいて、中継装置1は、それぞれの基地局の基地局識別番号(以降、BS−IDと略称する)と、それぞれの基地局から送信された信号の受信電力レベルを示す受信信号強度(Received Signal Strength Indication;以降、RSSIと略称する)Prbrと、をリストアップして中継可能基地局リスト(以降、基地局リストと略称する)を作成する。そして、中継装置1は、中継時の増幅処理におけるゲインの設定処理を行う(詳細は後述する)。
その後、中継装置1は、例えば屋外周波数である公衆周波数f1帯域の中継を開始し、信号の増幅処理及び例えば屋内周波数である中継周波数f2への周波数変換処理を行う。
すなわち、中継装置1がDL信号の中継を開始すると、端末装置2a、2bは、基地局3a,3bから送信された基地局制御信号であるBCCHを受信することが可能になる。
端末装置2a、2bは、最初に受信したBCCHによりフレーム同期を実施する(sq4)。続いて、端末装置2a、2bは、TCCHを、前記(sq4)で受信したBCCHを送信した基地局に対して送信する(sq5)。なお、このときのTCCHの送信電力レベルは、基地局制御信号であるBCCHの受信電力レベルに応じて、各端末装置2a、2bが決定する。
ここで、中継装置1は、端末装置2a、2bから送信されたTCCHを受信すると、基地局側への中継路を開き、公衆周波数f1帯域の信号を増幅・周波数変換処理して基地局側へ送信する。この中継装置1による中継処理によって、端末装置2a、2bから送信されたTCCHは、基地局側に送信される。
なお、中継装置1は、最初の(一回目の)TCCHの送信を以て、UL信号についての中継(端末装置側から基地局側への中継)を開始する。従って、最初のTCCHが中継されない場合も生じ得るが、端末装置2a,2bは、TCCHを一定周期で規定回数繰り返し送出する為、少なくとも2回目のTCCHは基地局側へ中継される。
そして、前記(sq5)において端末装置2a、2bから送信されたTCCHを受信した基地局は、該TCCHに対するレスポンスとしてSCCHを端末装置2a、2bに送信する(sq6)。そして、中継装置1による中継で、このSCCHを端末装置2a、2bが受信し、SCCHを送信した基地局と端末装置2a、2bとの通信が開始される。
以上説明した(sq4)〜(sq6)における処理を、端末装置2a、2bは、通信可能な全ての基地局(本例の場合は基地局3a,3b)について行う。そして、それらの処理結果に基づいて、端末装置2a、2bは、それぞれの基地局のBS−IDと、それぞれの基地局から送信された信号のRSSI値と、をリストアップして基地局リストを作成する。
以下、中継装置1によるDL信号に基づくゲイン設定処理について詳細に説明する。図4A及び図4Bは、中継装置1の中継制御・演算部10によるゲイン設定に係る処理のフローチャートを示す図である。
中継装置1の電源が投入された時点においては、DL信号についての中継経路及びUL信号についての中継経路は、双方とも遮断された状態である。そして、電源が投入されると中継装置1は、公衆側(基地局側)における対象周波数帯域の基地局制御信号をオープンサーチする。そして、中継装置1は、最初に受信した基地局制御信号(BCCH)についてフレーム同期を実施する(ステップS1)。この処理により、当該中継装置1自身の送信タイミングを把握することができる。
続いて、中継装置1は、BCCHを送信した基地局に対して送信するTCCHの送信電力レベルを、BCCHの受信電力レベルに基づいて決定する(ステップS2)。そして、中継装置1は、受信したBCCHに対する上り回線のタイミングで、当該BCCHを送信した基地局に対して、ステップS2において決定した送信電力レベルでTCCHを送信する(ステップS3)。
そして、中継装置1から送信されたTCCHを受信した基地局は、該TCCHに対するレスポンスとしてSCCHを中継装置1に送信する。中継装置1は、このSCCHを受信したか否かを判断する(ステップS4)。換言すれば、このステップS4において、中継装置1は、SCCHを受信したか否かを判断することで、中継対象の基地局が、当該中継装置1が送信した信号を受信可能であるか否か(本中継装置1によるDL信号の中継開始が可能であるか否か)を判断する。このステップS4をNOに分岐する場合は、前記ステップS1に戻る。
ところで、本例においては、当該基地局から送信された信号のRSSI値と、当該基地局のBS−IDと、が対応付けされて成る基地局リストはN局分のリストとして構成されている。また、この基地局リストにおいては、RSSI値が大きい値のデータから順にリストアップしている。
前記ステップS4をYESに分岐する場合、中継装置1は、前記ステップS1において受信したBCCHのRSSI値の大きさが、基地局リストにおいてN番目以内に入るか否かを判断する(ステップS5)。このステップS5をNOに分岐する場合は、当該データを破棄して前記ステップS1に戻る。
一方、このステップS5をYESに分岐する場合は、中継装置1は、当該基地局から送信された信号のRSSI値と、当該基地局のBS−IDと、を対応付けして基地局リストに追加する(ステップS6)。
このステップS6における処理を終えた後、当該中継装置1が通信可能な全ての基地局について、前記ステップS1〜前記ステップS6における処理を行ったか否かを判断する(ステップS7)。このステップS7をNOに分岐する場合、前記ステップS1に戻る。
このステップS7をYESに分岐する場合、基地局リストには、RSSI値が大きい順にリストアップされたN局の基地局について、BS−IDとRSSI値とが対応付けされて保存されている。なお、この基地局リストには、スーパーフレーム中の制御CHの位置に関する情報を併せて保存しても勿論よい。
そして、ステップS7をYESに分岐する場合、DL信号の中継処理におけるゲインであるDLゲインGdを算出する(ステップS8)。詳細には、次の処理によりDLゲインGdを算出する。
中継装置1は、基地局リストに記載されているRSSI値の中で最も大きな値のRSSI値に対応する基地局を検出し、該基地局から送信された信号の受信電力レベルをPrbr(max)とする。
Gd=PtMAX[dBm]−Prbr(max)[dBm]−α[dB]…(式1)
により、Gdを算出する。ここで、PtMAXは、TELECにより技術基準として定められた中継装置1の最大許容出力電力である。α[dB]は、種々の変動要因を考慮した余裕度である。
このようにして、中継装置1のDL側出力端では、Gd[dB]に相当する基地局間空間損失を補償し、且つ、当該中継装置1の送信電力が最大許容出力電力(PtMAX)を越えない値となる(TELECにより定められた技術基準を満たす)ようなDLゲインGdを算出することができる。このステップS8における処理を終えた後、中継装置1は、DL信号について、DLゲインGdにより増幅処理する中継を開始する。
DLゲインGdを算出した後、中継装置1は、UL信号についての中継処理におけるゲインであるULゲインGuを算出する(ステップS9)。詳細には、このステップS9においては、基地局リスト及びDLゲインGdに基づいて次のように推定する。
まず、対象となる端末装置と当該中継装置1との距離をL[m]とし、この場合の空間損失をA[dB]とする。
ここで、基地局リストに記載のRSSI値のうち最小の値であるRSSIminに基づいて、対象となる端末装置が通信を行った場合に、当該端末装置から送信され、中継装置1が受信する信号の受信電力レベルが最大となる。
従って、この場合を想定することで、中継装置1からの送信電力が最大許容出力電力(PtMAX)を越えないようなULゲインGuを算出する。
中継装置1のDL信号についての送信電力Prmtについては、受信電力レベルが最小の場合の送信電力をPrtm(min)とすると、
Prtm(min)=RSSI[dBm]+Gd[dB]…(式2)
である。
ここで、上述したように空間損失がA[dB]であるので、中継装置1は空間損失A[dB]分だけ減衰された状態で受信する。
そして、対象となる端末装置の送信電力PtmULは、
PtmUL[dBm]=Pbtr−(RSSI+G−A)−Pbt…(式3)
と表される。ここで、Pbtrは基地局受信タ−ゲット電力であり、Pbtは基地局送信電力である。
そして、中継装置1のULゲインGuについては、
PtmUL−A[dB]+Gu<PtMAX…(式4)
を満たすように設定する。
なお、中継装置1は、PtmULがPtMAXに対してA[dB]だけ余裕度を持つようなULゲインGuを設定することで、RSSI値が最大の基地局よりA[dB]低い基地局に対して接続しても最大許容出力電力を越えなくなる。
以上、基地局リストにリストアップされているN局の基地局のうち、RSSI値が最小である基地局を基準としてULゲインGuを算出する例を説明した。ところで、中継装置1は、基地局リストに入らないレベルのRSSI値の基地局の信号も実際には中継しており、端末装置は、通常はRSSI値が大きな基地局から接続を試みる。なお、基地局リストの数Nは、中継装置1がシステムリソースから推定して決定する。
図4Bは、中継処理を実行中の中継装置1の中継制御・演算部10によるゲイン設定処理のフローチャートを示す図である。
中継装置1は、中継処理中においても基地局信号を監視し、新たにBCCHを検出した場合には、該BCCHに基づいてフレーム同期を実施する(ステップS21)。続いて、中継装置1は、BCCHを送信した基地局に対して送信するTCCHの送信電力レベルを、BCCHの受信電力レベルに基づいて決定する。そして、受信したBCCHに対する上り回線のタイミングで、当該BCCHを送信した基地局に対して、前記決定した送信電力レベルでTCCHを送信する(ステップS22)。
そして、ステップS22において送信したTCCHを受信した基地局は、TCCHに対するレスポンスとしてSCCH(Signaling Control Channel;シグナリング制御チャネル)を中継装置1に送信する。中継装置1は、このSCCHを受信したか否かを判断する(ステップS23)。このステップS23をNOに分岐する場合(接続確認ができなかった場合)は、前記ステップS21に戻る。
一方、前記ステップS23をYESに分岐する場合(接続確認ができた場合)、当該新たに立ち上がった基地局についてのRSSI値であるRSSIrが、基地局リスト中のRSSI値の最小値であるRSSIminよりも大きい値であるか否かを判断する(ステップS24)。このステップS24をNOに分岐する場合、前記ステップS21に戻る。
前記ステップS24をYESに分岐する場合、当該RSSIrに対応する基地局を、基地局リストにおいてRSSIrが該当する順位に追加し、且つ、RSSIminを基地局リストから削除する(ステップS25)。
さらに、RSSIrが、基地局リスト中の最大のRSSImaxよりも大きい値であるか否かを判断する(ステップS26)。このステップS26をNOに分岐する場合、前記ステップS21に戻る。
このステップS26をYESに分岐する場合、現在設定中のゲインの値では、過大なゲインとなる可能性(中継装置1の送信電力が、TELECにより定められた最大許容出力電力を越えてしまう可能性)がある為、ゲインの再設定処理を行う(ステップS27)。このステップS27においては、図4Aに示すフローチャートの処理と同様の処理を行うことで、新しいゲインの値を算出する。
なお、中継装置1は、ステップS27におけるゲインの再設定処理中は、DL信号及びUL信号の中継処理を一旦停止する。
以上説明したように、中継装置1は、中継処理中に新たな基地局が立ち上がった場合には、図4Bに示すようなゲインの再設定処理を実行する。
以下、端末装置2a、2bによる基地局リスト作成に係る処理について説明する。図5は、端末装置2a、2bによる基地局リスト作成に係る処理のフローチャートを示す図である。
まず、中継装置1は、上述の処理により端末装置2a,2bと基地局3a,3bとの間の中継処理を開始する。
続いて、端末装置2a、2bは、最初に受信したBCCHに基づいてフレーム同期を実施する(ステップS101)。この処理により、当該端末装置2a、2b自身の送信タイミングを把握することができる。なお、このBCCHは、中継装置1により中継された基地局3a,3bからの送信信号である。
続いて、端末装置2a、2bは、BCCHを送信した基地局に対して送信するTCCHの送信電力レベルを、BCCHの受信電力レベルに基づいて決定する(ステップS102)。そして、端末装置2a、2bは、受信したBCCHに対する上り回線のタイミングで、当該BCCHを送信した基地局に対して、ステップS102において決定した送信電力レベルでTCCHを送信する(ステップS103)。
そして、端末装置2a、2bから送信されたTCCHを受信した基地局は、該TCCHに対するレスポンスとしてSCCHを、端末装置2a、2bに送信する。端末装置2a、2bは、このSCCHを受信したか否かを判断する(ステップS104)。換言すれば、このステップS104において、端末装置2a、2bは、SCCHを受信したか否かを判断することで、基地局との通信の可否を判断する。このステップS104をNOに分岐する場合は、前記ステップS101に戻る。
このステップS104をYESに分岐する場合、端末装置2a、2bは、新基地局についてのRSSI値であるRSSIrと、基地局リスト中の最小のRSSI値であるRSSIminと、を比較する(ステップS105)。続いて、このステップS105における比較結果に基づいて、RSSIrが(RSSImin−N)よりも大きいか否かを判断する(ステップS106)。ここで、Nは、種々の変動要因を考慮した余裕度である。このステップS106をNOに分岐する場合は、前記ステップS101に戻る。
一方、このステップS106をYESに分岐する場合は、当該RSSIrに対応する基地局を、基地局リストにおいてRSSIrが該当する順位に追加し、且つ、RSSIminを基地局リストから削除する(ステップS107)。
続いて、当該端末装置2a、2bが通信可能な全ての基地局について、前記ステップS101〜前記ステップS107における処理を行ったか否かを判断する(ステップS108)。このステップS108をNOに分岐する場合、前記ステップS101に戻る。
前記ステップS108をYESに分岐する場合、基地局リストを参照して、予め規定されたルールに従って、利用する基地局を選択する(ステップS109)。このステップS109における基地局選択の処理については、公知のルールを利用してもよいし、公知のルールに加えて、例えば次のようなルールを新たに規定してもよい。
まず、端末装置2a、2bは、基地局側における対象周波数帯域の基地局制御信号をオープンサーチする際に、基地局側から送信された信号が、リレーステーション(例えば中継装置)経由の信号であるか否かを検出する。そして、リレーステーション経由の信号であると判断した場合、次のような処理を行う。
すなわち、端末装置2a、2bは、当該リレーステーション経由の信号についてRSSI値を求め、該RSSI値の値が、基地局リストのうち最大のRSSI値よりも、所定値以上(例えばB[dB]以上)小さい値であるか否かを判断する。ここで、所定値以上小さい値であると判断した場合には、当該信号を送信した基地局を、基地局リストに追加しない(接続対象としない)処理を行う。
換言すれば、端末装置2a、2bは、基地局リストのうちRSSI値が所定値以下の値である基地局については、当該RSSI値に対応する基地局を、基地局リストから削除する。
このような処理を行うルールを適用することで、例えば著しく低いRSSI値の基地局ではあるが他に選択可能な基地局が存在せず、端末装置2a、2bが当該基地局を接続対象として選択してしまい、結果として中継装置1の送信電力が最大許容出力電力を越えてしまうことを防ぐことができる。つまり、本ルールは、端末装置の送信電力は最大許容出力電力よりも低いが、中継装置1の送信電力が最大許容出力電力を越えてしまうという事態を防ぐ為のルールである。
以下、上述した中継処理を行った場合の信号レベルの変遷について、図6〜図8を参照して説明する。
図中における“Loss”は、対応する両矢印により示される各区間での空間損失を表している。一方、図中における“Gain”は、中継装置1による中継処理における増幅率(ゲイン)を表しており、左向き矢印に対応するゲイン(Gain1)はDLゲインGdを表し、右向き矢印に対応するゲイン(Gain2)はULゲインGuを表している。
図6は、端末装置2a,2bと、基地局3aと、が中継装置1を介して通信する場合におけるレベルダイヤの一例を示す図である。つまり、図6に示す例では、複数の端末装置と一つの基地局とを想定している。
図6に示す例では、基地局3aから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2a,2bに到達し、このBCCHを受信した端末装置2a,2bから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3aに到達する。
ここで、基地局3a−中継装置1間の空間損失を“Loss1”とし、中継装置1−端末装置2a間の空間損失を“Loss2”とし、中継装置1−端末装置2b間の空間損失を“Loss4”とする。
まず、中継装置1は、基地局3aから送信されたBCCH(f1)を、
基地局3aの規定出力電力(Pbt)−Loss1で表される電力で受信する。
次に、中継装置1は、受信したBCCH(f1)を“Gain1”で増幅し且つ周波数変換し、BCCH(f2)を端末装置側へ送信する。
端末装置2aは、さらに“Loss2”だけ減衰した信号レベルでBCCH(f2)を受信する。従って、端末装置2aでの受信電力Pmarは、
Pmar=Pbt−Loss1+gain1−Loss2…(式5)
と表される。
同様に、端末装置2bでの受信電力Pmbrは、
Pmbr=Pmar+Loss2−Loss4…(式6)
と表される。
なお、XGPやWiMAX等のようにOFDMAを採用している通信規格の場合、基地局の受信端において、全ての端末装置からの信号レベルが一致していることが望ましい為、ターゲットとなる受信電力レベルPbtrが定められている。
従って、各端末装置2a,2bは、基地局受信端における受信電力レベルがPbtrとなるように、送信電力(Pmxt)を下式で算出して送信電力を決定する。
端末装置送信電力(Pmxt)
=基地局のタ−ゲット受信電力レベル(Pbtr)−(端末装置の受信電力レベル(Pmxr)−基地局の送信電力(Pbt))…(式7)
これは、基地局3a−端末装置2a,2b間における損失分を予め加算した電力で送信することを意味している。中継装置1を経由した場合、図6に示す例では、端末装置2aの受信電力レベルについては、中継装置1による中継で“Loss1−Gain1+Loss2”により減衰分と増幅分とが相殺されている。
端末装置2aの送信電力は、
Pmat=Pbtr−(Pmar−Pbt)…(式8)
と表される。端末装置2bの送信電力は、
Pmbt=Pbtr−(Pmbr−Pbt)=Pbtr−((Pmar+Loss2−Loss4)−Pbt)…(式9)
と表される。
このように、端末装置2bの送信電力は、端末装置2aのそれよりも(Loss2−Loss4)だけ大きな送信電力である。これにより、図6に示すように、中継装置1の端末装置側受信端において、端末装置2aの受信電力レベルと、端末装置2bの受信電力レベルと、を一致させる(ターゲット受信電力レベルPbtr)ことができる。
そして、中継装置1は、UL信号であるTCCHについてはGain2で増幅し且つ周波数変換し、TCCH(f1)として基地局3aに送信する。このとき、Loss1による減衰分とGain2による増幅分とが同じ値となるように、Loss1及びGain2を設定する。これにより、基地局3aでの受信電力レベルをターゲット受信電力レベルPbtrにすることができる。
図7は、端末装置2aと、基地局3a,3bと、が中継装置1を介して通信する場合におけるレベルダイヤの一例を示す図である。つまり、図7に示す例では、一つの端末装置と複数の基地局とを想定している。
図7に示す例では、基地局3a,3bから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2aに到達し、このBCCHを受信した端末装置2aから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3a,3bに到達する。
ここで、基地局3a−中継装置1間の空間損失を“Loss1”とし、基地局3b−中継装置1間の空間損失を“Loss3”とし、中継装置1−端末装置2a間の空間損失を“Loss2”とする。
なお、説明の重複を避ける為、図6に示す例との相違点のみを説明する。
中継装置1が基地局3aから送出された信号の受信電力レベルに基づいてDLゲインGd(図7に示すGain1)を設定し、このGain1で中継する場合、基地局3bから送信されたDL信号は、基地局3aから送信された信号と比較して“Loss3−Loss1”だけ小さいレベルで端末装置2aに到達する。端末装置2aからのUL信号についても同様に“Loss3−Loss1”だけ小さいレベルで基地局3bへ到達する。
従って、端末装置2aは、基地局3bに対して信号を送信する場合には、基地局3aに対して信号を送信する場合より、“Loss3−Loss1”だけ大きな送信電力レベルで信号を送信する。これにより、基地局3bが、UL信号をターゲット受信電力レベルPbtrで受信することが可能になる。
換言すれば、中継装置1は、端末装置2aが基地局3bに送信したUL信号については、基地局3aに送信したUL信号よりも、“Loss3−Loss1”だけ大きなレベルで受信することになる。
このような場合であっても、中継装置1の送信電力が最大許容出力電力を越えないように、図4A及び図4Bに示すフローチャートの処理により、DLゲインGd(図7に示すGain1)及びULゲインGu(図7に示すGain2)を設定する。
図8は、端末装置2a,2bと、基地局3a,3bと、が中継装置1を介して通信する場合におけるレベルダイヤの一例を示す図である。つまり、図8に示す例では、複数の端末装置と複数の基地局とを想定している。
図8に示す例では、基地局3aから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2aに到達し、このBCCHを受信した端末装置2aから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3aに到達する。同様に、基地局3bから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2bに到達し、このBCCHを受信した端末装置2bから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3bに到達する。
ここで、基地局3a−中継装置1間の空間損失を“Loss1”とし、基地局3b−中継装置1間の空間損失を“Loss3”とし、中継装置1−端末装置2a間の空間損失を“Loss2”とし、中継装置1−端末装置2b間の空間損失を“Loss4”とする。
本例における信号レベルの変遷は、基本的には図6に示す例及び図7に示す例と同様である。すなわち、中継装置1との間の空間損失が互いに異なる基地局から送信された信号の受信電力レベルに基づいてDLゲインGd及びULゲインGuを決定する為、端末装置2a,2bから送信されるUL信号の送信電力がそれぞれ異なる。従って、中継装置1は、何れのUL信号を中継する場合であっても、中継装置1自身の送信電力が最大許容出力電力を越えないように、図4A及び図4Bに示すフローチャートを参照して説明した処理により、DLゲインGd(図8に示すGain1)及びULゲインGu(図8に示すGain2)を設定する。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、マルチキャリア通信方式の通信規格を利用する場合(複数の基地局を対象として中継処理を行う場合)であっても、信号の送信電力をTELECにより定められた最大許容出力電力以下に抑え、且つ、該最大許容出力電力以下で最良なレベルとなるように増幅制御可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供することができる。
具体的には、本第1実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムによれば、例えば次のような効果を奏する。
・従来技術のようにAGCで常にDLゲインGdを調整している場合、基地局の増減や通信中の信号チャネルの増減によりレベル変動が発生してしまうが、本第1実施形態によれば、DLゲインGd及びULゲインGuをBCCHのRSSI値に基づいて設定した値にて固定する為、中継ゲインの変動が発生せず、通信を安定して継続できる。
・中継装置1は、同一タイミングでの最大受信電力レベルに基づいて中継に係るゲインを決定することで、DL信号及びUL信号の両方について、中継装置1の出力が最大許容出力電力を越えず、且つ、最良となるように制御することができる。
なお、前記基地局リストは、フレーム同期を行っている基地局に異常が発生し、当該基地局が同期対象として適さない基地局となった場合、代替の基地局を即座に設定して同期を維持する為にも用いる。
[第2実施形態]
本第2実施形態は、以下説明するような異常時であっても、信号の送信電力を、TELECにより定められた最大許容出力電力以下に抑えることが可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供することを目的とする。なお、説明の重複を避ける為、第1実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムとの相違点のみを説明する。
図9は、本第2実施形態において想定する異常時のレベルダイヤを示す図である。すなわち、本第2実施形態において想定する異常時とは、図9に示すように、基地局3aから送信されたDL信号の中継装置1における受信電力レベルと、基地局3bから送信されたDL信号の中継装置1における受信電力レベルと、の差が異常に大きい状態である。
図9に示す例では、基地局3aから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2aに到達し、このBCCHを受信した端末装置2aから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3aに到達する。同様に、基地局3bから送出されたBCCHが、中継装置1により中継されて端末装置2bに到達し、このBCCHを受信した端末装置2bから送信されたTCCHが、中継装置1により中継されて基地局3bに到達する。
ここで、基地局3a−中継装置1間の空間損失を“Loss1”とし、基地局3b−中継装置1間の空間損失を“Loss3”とし、中継装置1−端末装置2a間の空間損失を“Loss2”とし、中継装置1−端末装置2b間の空間損失を“Loss4”とする。
図9に示すように、Loss3が異常に大きい場合、DLゲインGd(図9に示すGain1)及びULゲインGu(図9に示すGain2)の値が過大な値となってしまう。
従って、中継装置1との間の空間損失が基地局3bよりも大幅に小さい基地局3aについては、上述した処理により設定したゲインの値が過大となってしまい、端末装置2a,2bとの間の通信の中継における中継装置1による送信電力が、TELECにより定められた最大許容出力電力を越えてしまう場合がある。
このような異常時にも対応可能なように、本第2実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムは、図10に示す構成を採る。図10は、本第2実施形態に係る中継装置に特有の構成である過大出力防止回路を示す図である。
図10に示すように、本第2実施形態に係る中継装置は、第1実施形態に係る中継装置が有する部材に加えて、予想最大受信電力レベル保存部110と、比較部111と、LNA112bと、PA115bと、受信電力レベル検出部18bと、から成る過大出力防止回路を有する。なお、図10において符号50が付された部材は、図2において破線で囲まれた領域50内に含まれている部材を示している。
前記予想最大受信電力レベル保存部110は、中継制御・演算部10により算出された、“許容される受信電力レベル”の値が保存されているレジスタである。この“許容される受信電力レベル”とは、中継装置1が当該受信電力レベルで端末装置から受信したアップリンク信号をULゲインGuにて増幅処理した場合に、該アップリンク信号を基地局に送信する際の送信電力が、最大許容出力電力を越えないような、最大の受信電力レベルである。
前記LNA112bは、当該中継装置に入力されたUL信号を電力増幅する低雑音増幅器である。
前記受信電力レベル検出部18bは、前記LNA112bbの出力に基づいて、当該UL信号の受信電力レベルを検出する。
前記比較部111は、前記予想最大受信電力レベル保存部110に保存された受信電力レベルと、前記受信電力レベル検出部18bにより検出された受信電力レベルと、を比較する。詳細には、この比較部111による処理は、図11に示すフローチャートに従う。
前記PA115bは、比較部111の出力を制御入力とする電力増幅器である。
図11は、過大出力防止回路による処理のフローチャートを示す図である。
まず、受信電力レベル検出部18bが、受信信号入力部112bの出力に基づいて、当該UL信号の受信電力レベルを検出する(ステップS201)。続いて、比較部111が、予想最大受信電力レベル保存部110に保存された受信電力レベルAと、受信電力レベル検出部18bにより検出された受信電力レベルBと、を比較し(ステップS202)、
受信電力レベルA>受信電力レベルB
を満たすか否かを判定する(ステップS203)。換言すれば、このステップS203においては、検出された受信電力レベルが、許容される受信電力レベルよりも小さいか否かを判定する。
このステップS203をYESに分岐する場合は、PA115bの出力をONに設定する/またはレベル復帰させる(ステップS204)。一方、このステップS203をNOに分岐する場合(中継装置1による信号の送信電力が、TELECにより定められた最大許容出力電力を越えてしまう場合)は、PA115bの出力をOFFに設定する/またはレベルダウンさせる(ステップS205)。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、第1実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムと同様の効果を奏する上に、さらに、上述したような異常時であっても対応可能な非再生型無線中継装置及び無線中継システムを提供することができる。
具体的には、本第2実施形態に係る非再生型無線中継装置及び無線中継システムによれば、例えば次のような効果を奏する。
・第1実施形態と同様にDLゲインGd及びULゲインGuを固定する為、端末装置が送信した信号のRSSI値から、中継時に増幅した後の送信電力を推定することが可能であることを利用して、当該中継装置1の送信電力が最大許容出力電力以下に成り得るか否かを推定し、予め、信号レベルを下げたり、信号送信自体を停止させたりすることで、最大許容出力電力を越えないようにすることが更に確実にできる。
なお、前記比較部111による比較結果に基づいてPA115bを制御する例を説明したが、PA115bの代わりに送信ゲイン制御部17bを制御しても勿論よい。
また、即応性を求める場合には、PA115bや送信ゲイン制御部17bを制御するだけでなく、さらにアンテナスイッチ20bを切り替えることによって、基地局側への信号の送信を停止させても勿論よい。
ところで、上述した方法により中継装置1による信号の送信を停止させた場合、基地局3a,3bは、端末装置2a,2bからの信号を受信する処理が停止する為、一定時間後にタイムアウトと判断して切断処理に移行する。このようにして切断処理された端末装置は、基地局を変更して再接続を試みる。ここで、送信電力が過大とならない程度に近い基地局に接続した場合、上述したような異常事態は発生せずに接続可能となる。
なお、上り回線を遮断した旨を表示してユーザに通知することで、ユーザ自身に再接続処理を促すようにしても勿論よい。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示した複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示す全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…中継装置、 2a,2b…端末装置、 3a,3b…基地局、 10…中継制御・演算部、 11a,11b…アンテナ、 12a,12b…低雑音増幅器、 13a,13b…周波数変換部、 14a,14b…ゲイン増幅器、 15a,15b…電力増幅器、 16a,16b…検出部、 17a,17b…送信ゲイン制御部、 18a,18b…受信電力レベル検出部、 19…制御信号検出部、 20a,20b…アンテナスイッチ、 21a,21b…LNAレベル制御部、 22…TCCH生成部、 110…予想最大受信電力レベル保存部、 111…比較部、 112b…LNA、 115b…PA。

Claims (5)

  1. 端末装置と基地局との間の無線通信を中継する非再生型無線中継装置であって、
    前記基地局から前記端末装置へ送信されるダウンリンク信号の信号レベルを第1の中継ゲインにより増幅処理し、且つ、前記端末装置から前記基地局へ送信されるアップリンク信号の信号レベルを第2のゲインにより増幅処理する送信電力制御部と、
    前記送信電力制御部により信号レベルが増幅処理された信号を送信する送信部と、
    前記送信部により送信される信号の送信電力が、当該非再生型無線中継装置に対して規定されている最大許容出力電力以下の値になるように、前記ダウンリンク信号の受信電力レベルに基づいて前記第1の中継ゲインの値を設定し、且つ、該設定した前記第1の中継ゲインに基づいて前記第2の中継ゲインの値を設定するゲイン設定部と、
    を具備することを特徴とする非再生型無線中継装置。
  2. 前記ゲイン設定部は、
    前記基地局から間欠的に常時送信されている制御信号の受信電力レベルに基づいて、前記送信部により送信される信号の送信電力が前記最大許容出力電力以下の値になるように前記第1の中継ゲインの値を設定し、且つ、該設定した前記第1の中継ゲインに基づいて前記第2の中継ゲインの値を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非再生型無線中継装置。
  3. 前記ゲイン設定部は、
    前記第2の中継ゲインの値を、前記基地局がアップリンク信号を受信する際の受信電力レベルが目標受信電力レベルとなるように設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の非再生型無線中継装置。
  4. 前記端末装置から送信されたアップリンク信号の受信電力レベルを検出する受信電力レベル検出部と、
    端末装置から受信したアップリンク信号の信号レベルを前記第2の中継ゲインにて増幅処理した場合に、該アップリンク信号を基地局に中継送信する際の送信電力が前記最大許容出力電力を越えないような、最大の受信電力レベルを算出する最大受信電力レベル算出部と、
    前記最大受信電力レベルを記憶する記憶部と、
    前記受信電力レベル検出部により検出された受信電力レベルが、前記記憶部に記憶された前記最大受信電力レベルよりも大きい値であるか否かを判断する比較判断部と、
    前記比較判断部により、前記受信電力レベル検出部により検出された受信電力レベルが、前記記憶部に記憶された前記最大受信電力レベルよりも大きい値であると判断された場合、前記送信電力制御部による増幅処理の増幅率を下げる処理、または、前記送信部による送信を止める処理を行う過大出力抑止部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の非再生型無線中継装置。
  5. 端末装置と、該端末装置と基地局との間の無線通信を中継する非再生型無線中継装置と、を具備する無線中継システムであって、
    前記非再生型無線中継装置は、
    前記基地局から前記端末装置へ送信されるダウンリンク信号の信号レベルを第1の中継ゲインにより増幅処理し、且つ、前記端末装置から前記基地局へ送信されるアップリンク信号を第2のゲインにより増幅処理する送信電力制御部と、
    前記送信電力制御部により信号レベルが増幅処理された信号を送信する送信部と、
    前記送信部により送信される信号の送信電力が、当該非再生型無線中継装置に対して規定されている最大許容出力電力以下の値になるように、前記ダウンリンク信号の受信電力レベルに基づいて前記第1の中継ゲインの値を設定し、且つ、該設定した前記第1の中継ゲインに基づいて前記第2の中継ゲインの値を設定するゲイン設定部と、
    を有し、
    前記端末装置は、
    前記基地局との通信が前記非再生型無線中継装置経由の通信であるか否かを判断する中継判断部と、
    前記基地局から送信されたダウンリンク信号の受信信号強度と、当該基地局の識別番号と、を対応付けした基地局リストを生成するリスト生成部と、
    前記中継判断部により前記非再生型無線中継装置経由の通信であると判断された場合には、前記基地局リストに記載の基地局のうち、前記受信信号強度が所定値以下の値の基地局を、前記基地局リストから削除するリスト削除部と、
    を有する
    ことを特徴とする無線中継システム。
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