JP5232029B2 - 無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法 - Google Patents

無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、周波数分割複信方式が採用された無線通信システムにおいて用いられる無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法に関する。
周波数分割複信(FDD)方式が採用された無線通信システムにおいて、無線基地局と無線通信を実行する無線通信端末は、アンテナと、アンテナを介して送信信号を送信する送信回路と、アンテナを介して受信信号を受信する受信回路と、アンテナ、送信回路及び受信回路それぞれに接続されたデュプレクサとを備える。デュプレクサは、送信帯域外の送信信号を減衰させるとともに、受信帯域外の受信信号成分を減衰させる。
近年、直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式、又は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)方式等の広帯域無線通信方式が注目されている。広帯域無線通信方式に対応し、スーパーヘテロダイン方式又はダブルスーパーヘテロダイン方式に従った送信回路の中間周波数(IF)帯回路は、通過帯域が広帯域であり、且つ、通過帯域外の送信信号を減衰させる量(以下、帯域外減衰量)が大きい帯域通過フィルタを有する。
このような帯域通過フィルタは通過帯域における損失、すなわち通過損失が大きいため、IF帯回路におけるNF(雑音指数)が劣化する。このため、当該IF帯回路に増幅器増幅器を設け、NFを改善する必要がある。一方で、増幅器を設けることにより、IF帯回路の消費電力が増大する。
そこで、帯域外減衰量が大きい帯域通過フィルタと、帯域外減衰量が小さい帯域通過フィルタとを、送信回路の送信電力に応じて使い分ける技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の送信回路は、送信電力が小さく、他の無線通信装置(例えば周辺の無線通信端末など)への妨害電力を小さくできる場合に、帯域外減衰量が小さい帯域通過フィルタを用いる。帯域外減衰量が小さい帯域通過フィルタを用いる場合には、増幅器をオフにすることができ、消費電力の増大を回避できる。
特開2006−33731号公報
ところで、受信回路は、デュプレクサを介して送信回路から受信帯域内に漏れ込む送信信号を受信する。受信回路に漏れ込む受信帯域内の送信信号は、受信回路の受信特性を劣化させる要因になる。特に、無線基地局から受信回路が受信した受信信号の電力が小さい場合、受信回路に漏れ込む送信信号の影響が相対的に大きくなり、受信回路が受信信号を正常に復調することが困難になる。
しかしながら、特許文献1に記載の送信回路は、送信電力が小さい場合に、帯域外減衰量が小さい帯域通過フィルタを用いて送信信号を送信するため、受信回路に漏れ込む受信帯域内の送信信号の電力を増大させてしまう。すなわち、特許文献1に記載の技術では、送信回路の消費電力を削減できるものの、受信回路の受信特性を劣化させるという問題があった。
そこで、本発明は、FDD方式が採用された無線通信システムにおいて、送信回路の消費電力を削減しつつ、受信回路の受信特性の劣化を抑制できる無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。本発明の無線通信端末の第1の特徴は、アンテナ(アンテナ101)に接続され、送信帯域外の送信信号を減衰させ、前記送信帯域と周波数帯が異なる受信帯域外の受信信号を減衰させるデュプレクサ(デュプレクサ110)と、前記デュプレクサを介して前記送信信号を送信する送信回路(送信回路120)と、前記デュプレクサを介して前記受信信号を受信する受信回路(受信回路170)とを有する無線通信端末(無線通信端末100)であって、前記送信回路から前記デュプレクサを介して前記受信帯域内に漏れ込み、前記受信回路が受信する前記送信信号の電力が反映された受信品質レベル(例えば受信SNR)を検知し、前記受信品質レベルに基づいて前記送信回路を制御する制御部(制御部180)を備え、前記送信回路は、第1モード、又は、前記第1モードよりも消費電力と帯域外減衰量とが小さい第2モードの何れかで、中間周波数帯の前記送信信号を処理する中間周波数帯回路(IF帯回路140)を含み、前記制御部は、前記受信品質レベルが、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させることを要旨とする。
このような無線通信端末によれば、制御部は、受信品質レベルが受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、中間周波数帯回路を第2モードで動作させる。第2モードは第1モードよりも消費電力が小さいため、送信回路の消費電力を削減できる。また、制御部は、受信品質レベルが受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たさない場合に、中間周波数帯回路を第1モードで動作させる。第1モードは第2モードよりも帯域外減衰量が大きいため、受信回路に漏れ込む受信帯域内の送信信号の電力を低減でき、受信回路の受信特性の劣化を抑制できる。
したがって、本発明の無線通信端末によれば、FDD方式が採用された無線通信システムにおいて、送信回路の消費電力を削減しつつ、受信回路の受信特性の劣化を抑制できる。
本発明の無線通信端末の第2の特徴は、上記第1の特徴に係り、前記制御部は、前記送信信号の電力を示す送信電力レベルをさらに検知し、前記送信電力レベルが、予め定められた送信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、前記送信電力レベルが前記送信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させることを要旨とする。
本発明の無線通信端末の第3の特徴は、上記第1の特徴に係り、前記制御部は、前記受信回路が受信する前記受信信号の電力を示す受信電力レベル(例えばRSSI)をさらに検知し、前記受信電力レベルが、予め定められた受信電力レベル閾値を上回る場合には前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合であっても、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させることを要旨とする。
本発明の無線通信端末の第4の特徴は、上記第3の特徴に係り、前記制御部は、前記受信電力レベルが前記受信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、前記受信電力レベルが前記受信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させることを要旨とする。
本発明の無線通信端末の第5の特徴は、上記第1の特徴に係り、前記受信回路は、適応変調に従った変調方式で変調された前記受信信号を受信し、前記制御部は、前記変調方式に要求される所要受信品質レベルをさらに検知し、前記受信品質レベルが前記所要受信品質レベルを満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、前記受信品質レベルが前記所要受信品質レベルを満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させることを要旨とする。
本発明の無線通信端末の第6の特徴は、上記第1〜第5の何れかの特徴に係り、前記送信回路は、前記中間周波数帯から無線周波数帯への変換を行うためのミキサ(ミキサ151)を含み、前記中間周波数帯回路は、電力の供給有無を切り替える電力供給スイッチ(スイッチSW3)が接続された増幅器(増幅器141)と、前記増幅器の出力に接続された第1帯域通過フィルタ(帯域通過フィルタ142)とを有する第1モード用中間周波数帯回路(スイッチSW3、帯域通過フィルタ142)と、前記第1帯域通過フィルタよりも帯域外減衰量が小さい第2帯域通過フィルタ(帯域通過フィルタ143)により構成される第2モード用中間周波数帯回路(帯域通過フィルタ143)と、前記中間周波数帯の前記送信信号を前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかに入力する第1スイッチ(スイッチSW1)と、前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかの出力信号を前記ミキサに入力する第2スイッチ(スイッチSW2)とを備え、前記制御部は、前記第1モード時において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを前記第1モード用中間周波数帯回路側に切り換えるとともに、前記電力供給スイッチを用いて前記増幅器に電力を供給し、前記第2モード時において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを前記第2モード用中間周波数帯回路側に切り換えるとともに、前記電力供給スイッチを用いて前記増幅器への電力の供給を停止することを要旨とする。
本発明の無線通信端末の第7の特徴は、上記第1〜第6の特徴に係り、前記送信回路は、直交周波数分割多元接続方式、又は、シングルキャリア周波数分割多元接続方式に従った前記送信信号を送信することを要旨とする。
本発明の送信回路の特徴は、周波数分割複信方式が採用された無線通信システム(無線通信システム10)において用いられる、スーパーヘテロダイン方式又はダブルスーパーヘテロダイン方式の送信回路(送信回路120)であって、電力の供給有無を切り替える電力供給スイッチ(スイッチSW3)が接続された増幅器(増幅器141)と、前記増幅器の出力に接続された第1帯域通過フィルタ(帯域通過フィルタ142)とを有する第1モード用中間周波数帯回路(スイッチSW3、帯域通過フィルタ142)と、前記第1帯域通過フィルタよりも帯域外減衰量が小さい第2帯域通過フィルタ(帯域通過フィルタ143)により構成される第2モード用中間周波数帯回路(帯域通過フィルタ143)と、中間周波数帯の送信信号を前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかに入力する第1スイッチ(スイッチSW1)と、前記中間周波数帯から無線周波数帯への変換を行うためのミキサ(ミキサ151)と、前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかの出力信号を前記ミキサに入力する第2スイッチ(スイッチSW2)とを備え、デュプレクサ(デュプレクサ110)を介して受信回路(受信回路170)が受信する前記送信回路からの送信信号の電力が反映された受信品質レベル(例えば受信SNR)が、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記第2モード用中間周波数帯回路側に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが切り替えられ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記第1モード用中間周波数帯回路側に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが切り替えられることを要旨とする。
本発明の送信制御方法の特徴は、アンテナに接続され、送信帯域外の送信信号を減衰させ、前記送信帯域と周波数帯が異なる受信帯域外の受信信号を減衰させるデュプレクサと、前記デュプレクサを介して前記送信信号を送信する送信回路と、前記デュプレクサを介して前記受信信号を受信する受信回路とを有し、前記送信回路は、第1モード、又は、前記第1モードよりも消費電力と帯域外減衰量とが小さい第2モードの何れかで、中間周波数帯の前記送信信号を処理する中間周波数帯回路を含む無線通信端末に用いられる送信制御方法であって、前記送信回路から前記デュプレクサを介して前記受信帯域内に漏れ込み、前記受信回路が受信する前記送信信号の電力が反映された受信品質レベルを検知するステップと、前記受信品質レベルが、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させるステップと、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させるステップとを含むことを要旨とする。
本発明によれば、FDD方式が採用された無線通信システムにおいて、送信回路の消費電力を削減しつつ、受信回路の受信特性の劣化を抑制できる無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末の回路構成を示す回路構成図である。 本発明の実施形態に係る記憶部が記憶しているテーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る送信回路のNF計算例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る無線通信端末の動作を示すフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信端末の構成、(3)無線通信端末の動作、(4)効果、(5)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の概略構成図である。図1に示すように、無線通信システム10は、無線通信端末100と、無線基地局200とを含む。無線通信システム10は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において標準化されているLTE(Long Term Evolution)規格に基づく構成を有している。
無線通信システム10の下り通信、すなわち、無線基地局200から無線通信端末100への送信には、マルチキャリア通信方式の一つであるOFDMA方式が採用されている。また、無線通信システム10の上り通信、すなわち、無線通信端末100から無線基地局200への送信には、シングルキャリア通信方式の一つであるSC−FDMA方式が採用されている。
無線通信システム10には、複信方式としてFDD方式が採用されている。すなわち、上り通信に用いられる周波数帯と、下り通信に用いられる周波数帯とが異なる。
無線通信システム10には、送信電力制御が採用されている。上り通信において、無線基地局200は、無線通信端末100からの受信信号の電力を一定に保つように、無線通信端末100の送信電力を制御するための送信電力制御指示を定期的に無線通信端末100に送信する。下り通信において、無線通信端末100は、無線基地局200からの受信信号の電力を一定に保つように、無線基地局200の送信電力を制御するための送信電力制御指示を定期的に無線基地局200に送信する。
また、無線通信システム10の上り通信及び下り通信それぞれには、適応変調が採用されている。適応変調においては、変調方式が動的に切り替えられる。このような変調方式は、変調クラスまたはMCSレベルとも呼ばれる。適応変調を採用する無線通信システム10では、複数の変調方式が予め定められ、各変調方式に所要受信品質レベルが設けられており、これらの変調方式の中から選択された何れかの変調方式が選択される。
(2)無線通信端末の構成
次に、無線通信端末100の構成について、(2.1)無線通信端末の概略構成、(2.2)送信回路の構成、(2.3)送信回路のNF計算例の順で説明する。
(2.1)無線通信端末の概略構成
図2は、無線通信端末100の回路構成を示す回路構成図である。図2に示すように、無線通信端末100は、アンテナ101と、デュプレクサ110と、送信回路120と、受信回路170と、制御部180と、記憶部190とを有する。
デュプレクサ110は、アンテナ101に接続され、送信帯域外の送信信号を減衰させ、送信帯域と周波数帯が異なる受信帯域外の受信信号を減衰させる。具体的には、デュプレクサ110は、送信帯域外の送信信号を減衰させる帯域通過フィルタ111と、受信帯域外の受信信号を減衰させる帯域通過フィルタ112とを有する。
送信回路120は、デュプレクサ110を介して送信信号を送信する。本実施形態では、送信回路120は、中間周波数(IF)帯を2つ含むダブルスーパーヘテロダイン方式を用いている。送信回路120は、通常モード(第1モード)又は低消費電力モード(第2モード)の何れかで、IF帯の送信信号を処理するIF帯回路140を含む。低消費電力モードは、送信回路120の消費電力と帯域外減衰量とが、通常モードよりも小さい。
受信回路170は、デュプレクサ110を介して受信信号を受信し、適応変調に従った変調方式で無線基地局200が変調した受信信号を復調する。
制御部180は、例えばCPUによって構成され、無線通信端末100が具備する各種機能を制御する。記憶部190は、例えばメモリによって構成され、無線通信端末100における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
制御部180は、送信回路120からデュプレクサ110を介して受信帯域内に漏れ込み、受信回路170が受信する送信信号の電力が反映された受信品質レベルを検知する。本実施形態では、制御部180は、受信品質レベルとして受信信号対雑音電力比(以下、受信SNR)を検知する。
受信SNRは、受信回路170が無線基地局200から受信した受信信号(すなわち、所望信号)の電力と、受信回路170が受信した所望信号以外の信号(すなわち、雑音)の電力との比を表す。受信SNRの測定は、受信回路170又は制御部180の何れが実行してもよい。制御部180は、このようにして測定された受信SNRを検知することで、送信回路120が受信回路170に与える妨害(雑音)の度合いを把握する。
制御部180は、受信SNRに加えて、下り通信において使用中の変調方式に要求される所要受信品質レベルである所要SNRを検知する。適応変調における変調方式と、当該変調方式の所要SNRとの対応付けは、図3に示すように、記憶部190に予め記憶されている。図3の例では、変調方式“QPSK”に所要SNR“18.1[dB]”が対応付けられ、変調方式“16QAM”に所要SNR“21.9[dB]”が対応付けられ、変調方式“64QAM”に所要SNR“30.5[dB]”が対応付けられている。制御部180は、下り通信において使用中の変調方式を検知し、検知した変調方式に対応する所要SNRを記憶部190から検知する。
通常モード時において、受信SNRが受信回路170の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合、すなわち、受信SNRが所要SNRを満たす場合、制御部180は、IF帯回路140を低消費電力モードに切り替える。これにより、IF帯回路140の消費電力が通常モード時よりも削減される。
一方、低消費電力モード時において、受信SNRが受信回路170の受信特性を維持できる所定条件を満たさない場合、すなわち、受信SNRが所要SNRを満たさない場合、制御部180は、IF帯回路140を通常モードに切り替える。これにより、受信回路170の受信特性が低消費電力モード時よりも改善される。
制御部180は、受信回路170が無線基地局200から受信した受信信号(すなわち、所望信号)の電力を示す受信電力レベルであるRSSIを検知する。本実施形態では、制御部180は、RSSIも考慮して、低消費電力モード又は通常モードの何れかを選択する。RSSIの測定は、受信回路170又は制御部180の何れが実行してもよい。制御部180は、このようにして測定されたRSSIにより、受信回路170が受信する受信信号のレベルを把握する。
制御部180は、検知したRSSIと、RSSI閾値(受信電力レベル閾値)とを比較する。RSSI閾値は、図3に示すように、記憶部190に予め記憶されている。図3の例では、RSSI閾値として“−73.0[dBm]”が記憶されている。RSSIがRSSI閾値よりも高い場合には、送信回路120が受信回路170に与える妨害の影響を無視できるため、制御部180は、通常モードよりも低消費電力モードを優先して選択する。一方、RSSIがRSSI閾値よりも低い場合には、送信回路120が受信回路170に与える妨害の影響が無視できなくなるため、制御部180は、低消費電力モードよりも通常モードを優先して選択する。
(2.2)送信回路の構成
次に、送信回路120の構成について詳細に説明する。ダブルスーパーヘテロダイン方式を用いる事により、第1IF帯と第2IF帯の2つのIF帯が必要となる。送信回路120は、D/A変換器121、ローパスフィルタ122、増幅器123、ミキサ131、局部発振器132、スイッチSW1(第1スイッチ)、増幅器141、帯域通過フィルタ142(第1帯域通過フィルタ)、帯域通過フィルタ143(第2帯域通過フィルタ)、スイッチSW2、スイッチSW3(電力供給スイッチ)、ミキサ151、局部発振器152、帯域通過フィルタ161、増幅器162、ステップアッテネータ163、増幅器164、及び増幅器165を有する。本実施形態では、増幅器141、帯域通過フィルタ142、及び帯域通過フィルタ143は、通常モード又は低消費電力モードの何れかで、IF帯の送信信号を処理するIF帯回路140を構成する。
D/A変換器121は、送信回路120の変調回路(不図示)からのデジタル信号を、第2IF帯の送信信号(アナログ信号)に変換する。ローパスフィルタ122は、D/A変換器121の出力に接続され、第2IF帯の送信信号の低周波数成分を減衰させる。増幅器123は、ローパスフィルタ122の出力に接続され、ローパスフィルタ122の出力信号を増幅する。
ミキサ131は、増幅器123及び局部発振器132のそれぞれの出力に接続される。ミキサ131は、増幅器123の出力信号と、局部発振器132が発生させた発振信号とを混合し、第2IF帯よりも高周波帯である第1IF帯の送信信号に変換する。第1IF帯の送信信号は、スイッチSW1に入力される。
スイッチSW1は、1つの入力と2つの出力とを有する。スイッチSW1は、制御部180により切り換えが制御される。スイッチSW1の一方の出力には、増幅器141が接続される。増幅器141には、増幅器141への電力の供給有無を切り替えるスイッチSW3が接続されている。増幅器141は、スイッチSW1の出力信号を増幅する。増幅器141は、IF帯でのNF劣化を避ける為に用いられる。増幅器141の出力には、帯域通過フィルタ142が接続される。帯域通過フィルタ142は、第1IF帯の送信信号のうち通過帯域外の信号成分を減衰させる。本実施形態において、増幅器141及び帯域通過フィルタ142は、第1モード用IF帯回路を構成する。
スイッチSW1の他方の出力には、帯域通過フィルタ143が接続される。帯域通過フィルタ143は、第1IF帯の送信信号のうち通過帯域外の信号成分を減衰させる。帯域通過フィルタ143は、帯域通過フィルタ142よりも帯域外減衰量が小さい。すなわち、帯域通過フィルタ143は、帯域通過フィルタ142よりも通過損失が小さいため、増幅器を設けなくてもNFの劣化を抑制できる。本実施形態において、帯域通過フィルタ143は、第2モード用IF帯回路を構成する。また、スイッチSW1は、第1IF帯の送信信号を第1モード用IF帯回路又は第2モード用IF帯回路の何れかに入力するために用いられる。
スイッチSW2は、2つの入力と1つの出力とを有する。スイッチSW2は、制御部180により切り換えが制御される。スイッチSW2の一方の入力には、帯域通過フィルタ142の出力が接続される。スイッチSW2の他方の入力には、帯域通過フィルタ143の出力が接続される。すなわち、スイッチSW2は、第1モード用IF帯回路又は第2モード用IF帯回路の何れかの出力信号をミキサ151に入力するために用いられる。
スイッチSW2の出力には、ミキサ151が接続される。ミキサ151は、スイッチSW2の出力信号と、局部発振器152が発生させた発振信号とを混合し、IF帯よりも高周波帯である無線周波数(RF)帯の送信信号に変換する。ミキサ151の出力には、帯域通過フィルタ161が接続される。
帯域通過フィルタ161、増幅器162、ステップアッテネータ163、増幅器164、及び増幅器165は、RF帯の送信信号を処理するRF帯回路160を構成する。帯域通過フィルタ161は、RF帯の送信信号のうち通過帯域外の信号成分を減衰させる。帯域通過フィルタ161の出力には、増幅器162が接続される。増幅器162は、帯域通過フィルタ161の出力信号を増幅する。増幅器162の出力には、送信電力制御に用いられるステップアッテネータ163が接続される。ステップアッテネータ163は、制御部180の制御下で、増幅器162の出力信号を減衰させる。ステップアッテネータ163の出力には増幅器164が接続され、増幅器164の出力には増幅器165が接続される。増幅器164及び増幅器165のそれぞれは、RF帯の送信信号を増幅する。
このように構成された送信回路120に対し、制御部180は、通常モード時において、スイッチSW1及びスイッチSW2を第1モード用IF帯回路側に切り換えるとともに、スイッチSW3を用いて増幅器141に電力を供給する。制御部180は、低消費電力モード時において、スイッチSW1及びスイッチSW2を第2モード用IF帯回路側に切り換えるとともに、スイッチSW3を用いて増幅器141への電力の供給を停止する。
以下、送信回路120の動作について説明する。帯域通過フィルタ142及び帯域通過フィルタ143は、周波数帯域の制限と、帯域外の周波数成分を減衰させるが、帯域通過フィルタ142及び帯域通過フィルタ143の特性によって、送信回路120としての帯域外スプリアス特性・隣接チャンネル漏洩電力等が定まる。FDD通信においては、帯域外スプリアスの特性は、規格を満足するのは当然として、デュプレクサ110の特性と伴わせ、受信帯域への妨害電力ともなり、受信回路170の受信特性にも大きな影響を与える。
制御部180がステップアッテネータ163を設定する事で送信電力が決まる。制御部180は、ステップアッテネータ163の設定値に応じて、スイッチSW1、スイッチSW2及びスイッチSW3を制御する。帯域外スプリアス・隣接チャンネル漏洩電力が十分に規格を満足する送信電力レベル以下にステップアッテネータ163を設定する場合、制御部180は、スイッチSW1及びスイッチSW2を第2モード用IF帯回路(帯域通過フィルタ143)側に切り替える。帯域通過フィルタ143は、低損失である為、IF帯でのNFの劣化は無く、増幅器141への電力供給を止める事で、消費電力が低下する。
帯域外スプリアス・隣接チャンネル漏洩電力が規格内であっても、受信帯域に妨害を与える場合が考えられる。例えば、LTE規格では5MHz帯域の受信感度が-101.6dBm/5MHz(QPSK)と規定されている。QPSKでの所要SNRは-1.0dBである為、許容出来る雑音レベルは-100.6dBm/5MHzとなる。送信回路120から受信回路170に漏れ込む妨害レベルはこの数字以下にしなければならない。つまり、帯域外スプリアス・隣接チャンネル漏洩電力の規格を満足するというだけでは、受信回路170の受信特性が維持できなくなる可能性がある。そこで、制御部180は、RSSI、受信SNR、及び、受信変調方式(所要SNR)も考慮して、受信特性に影響の無い範囲で、スイッチSW1、スイッチSW2及びスイッチSW3を制御する。受信する信号の変調方式から、十分な通信品質を得られる受信SNRは判断できる。そしてRSSI・受信SNRを測定する事で、許容される受信帯域への妨害電力が判断できる。
(2.3)送信回路のNF計算例
次に、送信回路120におけるNFの計算例について説明する。NFとは、増幅器等の回路要素の雑音特性を示す指標であり、入力側のSNRに対して、出力側のSNRがどれだけ劣化するかを示す。例えば、入力側のSNRが20dBある場合に、出力側のSNRが15dBに劣化したとすれば、この回路要素の雑音指数は5dBである。雑音指数Fの計算式を以下に示す。
Figure 0005232029
(2)式は、雑音指数Fをデシベルで表したものである。
また、入力雑音はNi=kTBで定義され、So/Siを利得Gとすれば、(1)式は(3)で表される。また、出力雑音Noは、入力雑音Niが利得Gで増幅され、さらに内部で発生する雑音Naが加えられたものであり、(4)式で表すこともできる。
Figure 0005232029
雑音指数を多段の回路素子が接続された回路構成で考えた場合、トータル雑音指数Ftotalを以下に示す。
Figure 0005232029
(6)式はdBに換算したものである。
図4(a)は、図2に示したD/A変換器121(DAC)、ローパスフィルタ122(LPF)、増幅器123(2nd Amp)、ミキサ131(IF Mixer)、増幅器141(1st IF Amp)、帯域通過フィルタ142(IF Filter1)における雑音指数を上記の式を用いて計算した例を示す図である。一方、図4(b)は、図2の回路構成において、増幅器141(1st IF Amp)及び帯域通過フィルタ142(IF Filter1)の接続位置を逆にした場合のNF計算例を示す図である。すなわち、図4(b)では、帯域通過フィルタ142(IF Filter1)の出力に増幅器141(1st IF Amp)が接続された場合を想定している。図4(a)及び図4(b)から、図2の回路構成は、NFが優れていることが分かる。
(3)無線通信端末の動作
図5は、無線通信端末100の動作を示すフローチャートである。
ステップS100において、受信回路170は、無線基地局200から送信された送信電力制御指示を受信する。送信電力制御指示は、例えば、送信電力を所定レベルだけ上げる又は下げる旨の指示である。ステップS101において、制御部180は、受信回路170が受信した送信電力制御指示に応じて、送信電力レベルを決定する。
ステップS102において、制御部180は、ステップS100において決定した送信電力レベルが、送信電力レベル閾値以下であるか否かを判定する。送信電力レベルが送信電力レベル閾値以下である場合、処理がステップS103に進む。一方、送信電力レベルが送信電力レベル閾値を上回る場合、処理がステップS114に進む。ステップS114において、制御部180は、IF帯回路140を通常モードに設定する。そして、ステップS114において、制御部180は、ステップS100において決定した送信電力レベルに従ってステップアッテネータ163を設定する。
ステップS103において、制御部180は、受信回路170におけるRSSIを検知する。ステップS104において、制御部180は、RSSIがRSSI閾値を上回るか否かを判定する。RSSIがRSSI閾値を上回る場合、処理がステップS112に進む。一方、RSSIがRSSI閾値以下である場合、処理がステップS105に進む。ステップS105において、制御部180は、下り通信において使用中の変調方式である受信変調方式を検知する。ステップS106において、制御部180は、受信変調方式に対応する所要SNRである受信所要SNRを検知する。
ステップS107において、制御部180は、受信SNRを検知するとともに、受信SNRが受信所要SNRを満たすか否かを判定する。受信SNRが受信所要SNRを満たす場合、すなわち、受信SNRが受信所要SNRを上回る場合、処理がステップS108に進む。ステップS108において、制御部180は、IF帯回路140を低消費電力モードに設定する。そして、ステップS109において、制御部180は、ステップS100において決定した送信電力レベルに従ってステップアッテネータ163を設定する。
一方、ステップS107において、受信SNRが受信所要SNRを満たさない場合、すなわち、受信SNRが受信所要SNRを下回る場合、処理がステップS110に進む。ステップS110において、制御部180は、IF帯回路140を通常モードに設定する。そして、ステップS111において、制御部180は、ステップS100において決定した送信電力レベルに従ってステップアッテネータ163を設定する。
ステップS116において、送信回路120は、送信信号を送信する。なお、図5に示す動作フローは、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
(4)効果
無線通信端末100によれば、制御部180は、受信SNRが所要SNRを満たす場合に、IF帯回路140を低消費電力モードで動作させる。低消費電力モードは通常モードよりも消費電力が小さいため、送信回路120の消費電力を削減できる。制御部180は、受信SNRが所要SNRを満たさない場合に、IF帯回路140を通常モードで動作させる。通常モードは低消費電力モードよりも帯域外減衰量が大きいため、受信帯域内に漏れ込む送信信号の電力を低減でき、受信回路170の受信特性の劣化を抑制できる。
本実施形態では、制御部180は、送信電力レベルが、予め定められた送信電力レベル閾値を上回る場合に、IF帯回路140を通常モードで動作させる。送信電力レベルが送信電力レベル閾値を上回ることは、帯域外スプリアス特性・隣接チャンネル漏洩電力が規格外であることを意味している。このような場合には、IF帯回路140を通常モードで動作させることで、帯域外スプリアス特性・隣接チャンネル漏洩電力を規格内に収めることができる。
本実施形態では、制御部180は、RSSIがRSSI閾値を上回る場合、IF帯回路140を低消費電力モードで動作させる。RSSIがRSSI閾値を上回る場合、すなわちRSSIが高い場合は、受信帯域内に漏れ込む送信信号の影響を無視できるため、IF帯回路140を低消費電力モードで動作させることで、送信回路120の消費電力を削減できる。
本実施形態では、第1モード用IF帯回路は、増幅器141と、増幅器141の出力側に接続された帯域通過フィルタ142とを有する。このように、帯域通過フィルタ142を増幅器141の出力側に接続することによって、帯域通過フィルタ142を増幅器141の入力側に接続する場合と比較して、NFを改善できる。
(5)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態では、送信回路120が、IF帯を2つ含むダブルスーパーヘテロダイン方式に従った構成を有していたが、IF帯を1つのみ含むスーパーヘテロダイン方式としてもよい。
上述した実施形態では、受信帯域内に漏れ込む送信信号の電力が反映された受信品質レベルとして受信SNRが用いられていたが、受信SNRに限らず、受信誤り率(ビット誤り率やブロック誤り率)などを用いてもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
SW1,SW2,SW3…スイッチ、10…無線通信システム、100…無線通信端末、101…アンテナ、110…デュプレクサ、111,112,142,143…帯域通過フィルタ、120…送信回路、121…D/A変換器、122…ローパスフィルタ、123…増幅器、131,151…ミキサ、132,152…局部発振器、140…IF帯回路、141…増幅器、160…RF帯回路、161…帯域通過フィルタ、162,164,165…増幅器、163…ステップアッテネータ、170…受信回路、180…制御部、190…記憶部、200…無線基地局

Claims (9)

  1. アンテナに接続され、送信帯域外の送信信号を減衰させ、前記送信帯域と周波数帯が異なる受信帯域外の受信信号を減衰させるデュプレクサと、
    前記デュプレクサを介して前記送信信号を送信する送信回路と、
    前記デュプレクサを介して前記受信信号を受信する受信回路と
    を有する無線通信端末であって、
    前記送信回路から前記デュプレクサを介して前記受信回路が受信する前記送信信号の電力が反映された受信品質レベルを検知し、前記受信品質レベルに基づいて前記送信回路を制御する制御部を備え、
    前記送信回路は、第1モード、又は、前記第1モードよりも消費電力と帯域外減衰量とが小さい第2モードの何れかで、中間周波数帯の前記送信信号を処理する中間周波数帯回路を含み、
    前記制御部は、
    前記受信品質レベルが、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、
    前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させる無線通信端末。
  2. 前記制御部は、
    前記送信信号の電力を示す送信電力レベルをさらに検知し、
    前記送信電力レベルが、予め定められた送信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、
    前記送信電力レベルが前記送信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させる請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記制御部は、
    前記受信回路が受信する前記受信信号の電力を示す受信電力レベルをさらに検知し、
    前記受信電力レベルが、予め定められた受信電力レベル閾値を上回る場合には、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合であっても、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させる請求項1に記載の無線通信端末。
  4. 前記制御部は、
    前記受信電力レベルが前記受信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、
    前記受信電力レベルが前記受信電力レベル閾値を下回り、且つ、前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させる請求項3に記載の無線通信端末。
  5. 前記受信回路は、適応変調に従った変調方式で変調された前記受信信号を受信し、
    前記制御部は、
    前記変調方式に要求される所要受信品質レベルをさらに検知し、
    前記受信品質レベルが前記所要受信品質レベルを上回る場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させ、
    前記受信品質レベルが前記所要受信品質レベルを下回る場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させる請求項1に記載の無線通信端末。
  6. 前記送信回路は、前記中間周波数帯から無線周波数帯への変換を行うためのミキサを含み、
    前記中間周波数帯回路は、
    電力の供給有無を切り替える電力供給スイッチが接続された増幅器と、前記増幅器の出力に接続された第1帯域通過フィルタとを有する第1モード用中間周波数帯回路と、
    前記第1帯域通過フィルタよりも帯域外減衰量が小さい第2帯域通過フィルタにより構成される第2モード用中間周波数帯回路と、
    前記中間周波数帯の前記送信信号を前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかに入力する第1スイッチと、
    前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかの出力信号を前記ミキサに入力する第2スイッチと
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1モード時において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを前記第1モード用中間周波数帯回路側に切り換えるとともに、前記電力供給スイッチを用いて前記増幅器に電力を供給し、
    前記第2モード時において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを前記第2モード用中間周波数帯回路側に切り換えるとともに、前記電力供給スイッチを用いて前記増幅器への電力の供給を停止する請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の無線通信端末。
  7. 前記送信回路は、直交周波数分割多元接続方式、又は、シングルキャリア周波数分割多元接続方式に従った前記送信信号を送信する請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の無線通信端末。
  8. 周波数分割複信方式が採用された無線通信システムにおいて用いられる、スーパーヘテロダイン方式又はダブルスーパーヘテロダイン方式の送信回路であって、
    電力の供給有無を切り替える電力供給スイッチが接続された増幅器と、前記増幅器の出力に接続された第1帯域通過フィルタとを有する第1モード用中間周波数帯回路と、
    前記第1帯域通過フィルタよりも帯域外減衰量が小さい第2帯域通過フィルタにより構成される第2モード用中間周波数帯回路と、
    中間周波数帯の送信信号を前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかに入力する第1スイッチと、
    前記中間周波数帯から無線周波数帯への変換を行うためのミキサと、
    前記第1モード用中間周波数帯回路又は前記第2モード用中間周波数帯回路の何れかの出力信号を前記ミキサに入力する第2スイッチと
    を備え、
    デュプレクサを介して受信回路が受信する前記送信回路からの送信信号の電力が反映された受信品質レベルが、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記第2モード用中間周波数帯回路側に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが切り替えられ、
    前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記第1モード用中間周波数帯回路側に前記第1スイッチ及び前記第2スイッチが切り替えられる送信回路。
  9. アンテナに接続され、送信帯域外の送信信号を減衰させ、前記送信帯域と周波数帯が異なる受信帯域外の受信信号を減衰させるデュプレクサと、
    前記デュプレクサを介して前記送信信号を送信する送信回路と、
    前記デュプレクサを介して前記受信信号を受信する受信回路と
    を有し、
    前記送信回路は、第1モード、又は、前記第1モードよりも消費電力と帯域外減衰量とが小さい第2モードの何れかで、中間周波数帯の前記送信信号を処理する中間周波数帯回路を含む無線通信端末に用いられる送信制御方法であって、
    前記送信回路から前記デュプレクサを介して前記受信帯域内に漏れ込み、前記受信回路が受信する前記送信信号の電力が反映された受信品質レベルを検知するステップと、
    前記受信品質レベルが、前記受信回路の受信特性を維持できる所定条件を満たす場合に、前記中間周波数帯回路を前記第2モードで動作させるステップと、
    前記受信品質レベルが前記所定条件を満たさない場合に、前記中間周波数帯回路を前記第1モードで動作させるステップと
    を含む送信制御方法。
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