JP2006033731A - 送信装置 - Google Patents

送信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006033731A
JP2006033731A JP2004213213A JP2004213213A JP2006033731A JP 2006033731 A JP2006033731 A JP 2006033731A JP 2004213213 A JP2004213213 A JP 2004213213A JP 2004213213 A JP2004213213 A JP 2004213213A JP 2006033731 A JP2006033731 A JP 2006033731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
transmission
path
amplifier
switched
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004213213A
Other languages
English (en)
Inventor
Kin Mizusawa
錦 水澤
Akihito Kato
昭仁 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc filed Critical Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
Priority to JP2004213213A priority Critical patent/JP2006033731A/ja
Publication of JP2006033731A publication Critical patent/JP2006033731A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Transmitters (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】 中電力時のみならず最大出力電力時の効率をも高くし、消費電力を抑えて実使用時間を延ばす。携帯無線通信端末の小型化への限界を少なく、筐体デザインや構造上の制約を少なくする。
【解決手段】 要求される送信電力が最大送信電力付近であるときには、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27を共に被切り替え接点a,a側に切り替える。これにより、第1の増幅器23と第2の増幅器29の間に第1の受信帯域阻止フィルタ25が配される第1の経路を形成する。一方、要求される送信電力が中電力以下であるときには、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27を共に被切り替え接点b,b側に切り替える。これにより、第2の受信帯域阻止フィルタ26と第2の増幅器29が接続された第2の経路を形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、全二重通信方式にて通信を行う携帯無線通信端末(例えば携帯電話端末)に好適な送信装置に関し、特に、受信先での受信電力を一定にするために送信電力の制御を行う送信装置に関する。
図9には、全二重通信方式にて通信を行う無線通信端末が備えている送受信部の構成例を示す。なお、ここでは無線通信端末の一例として、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯電話端末を挙げ、図9にはその送受信部のみを示している。
図9において、アンテナ101により受信されたRF信号は、アンテナ共用器であるデュプレクサ102を介して受信回路105に送られる。受信回路105は、受信RF信号を中間周波数帯域のIF信号へ変換し、さらにベースバンド信号へ変換する。当該受信回路105から出力された信号は、図示しないDSP(Digital Signal Processor)等からなるディジタル信号処理部へ送られる。
一方、ディジタル信号処理部から送信回路106へ入力されたベースバンドの送信信号は、そのベースバンド信号を周波数変換してIF信号へ変換し、さらにRF帯域の送信信号へ変換すると共に、送信電力制御を行う。この送信回路106から出力された送信信号は、デュプレクサ102を介してアンテナ101へ送られる。これにより、アンテナ101からは送信電力制御がなされた送信信号電波が出力される。
すなわち、CDMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯電話システムでは、例えばユーザの移動により携帯電話端末の位置が変更されることで電波伝搬の状態が変わり、それに伴って受信電界強度が時間的に変動して生じるフェージング(fading)により引き起こされる電力変動を避けるために、携帯電話端末に対する電力制御がきめ細かく行われている。また、この携帯電話システムでは、多くの携帯電話端末が同じ周波数を使って通信を行うことになるので、例えば、特定の端末からの電波の電力が他の端末からの電波の電力よりも強い場合、当該電力が強い方の電波により、電力の弱い方の電波がマスクされてしまって信号を受信できなくなるのを避けるために、携帯電話端末に対する電力制御がきめ細かく行われている。実際には、基地局において受信される各端末からの電波の電力が等しくなるように、各端末の送信電力を制御するようになされている。
次に、図10を参照し、図9の送信回路106の概略構成について説明する。なお、この図10において、図9と同じ構成要素については図9のものと同一の指示符号を付してそれらの説明は省略する。
図10において、送信回路106の信号入力端子108,109には、ディジタル信号処理部から送られてくるI信号,Q信号が入力される。これらI,Q信号は、直交変調器124に送られる。当該直交変調器124は、入力されたI,Q信号を直交変調し、所望の中心周波数を有する希望波の送信信号を出力する。
上記直交変調器124から出力された送信信号は、送信周波数帯域を通過させる送信帯域通過フィルタ122を介して、電力増幅器121に送られる。
電力増幅器121は、初段増幅器132と終段増幅器131とで構成されており、それら増幅器132,131により、送信信号の送信電力を所望の値に増幅する。当該電力増幅器121から出力された送信信号は、デュプレクサ102に送られる。
次に、図11を参照し、図9,図10のデュプレクサ102の概略構成について説明する。図9,図10に示したデュプレクサ102は、図11に示すように、一対の帯域通過フィルタと移相回路とで構成される3ポート受動素子である。
この図11において、受信回路接続端子141は前記受信回路105に接続され、送信回路接続端子147は前記送信回路106に接続され、アンテナ接続端子144はアンテナ101に接続されいる。そして、当該デュプレクサ102は、受信帯域を通過帯域とし、送信帯域を減衰させるバンドパスフィルタ142と、送信帯域を通過帯域とし、受信帯域を減衰させるバンドパスフィルタ146と、それら二つのバンドパスフィルタ142,146とアンテナ接続端子144との間の伝送線路143,145からなる移相回路とにより構成されている。
ところで、米TIA(Telecommunications Industry Association)により決められた第3世代の携帯電話システムの標準規格であるIS−95や、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)のSTD−T53では、携帯電話端末からの送信最大電力が200mWと規定されている。言い換えると、これらIS−95やSTDT−53によれば、携帯電話端末は上記200mWの送信最大電力を生成可能でなければならないと規定している。
但し、IS−95やSTD−T53では送信最大電力を200mWと規定しているが、通話中等の実使用時の送信電力は10mW前後であることがテストの結果確認されている。すなわち、送信回路に設けられている電力増幅器は、200mWの送信電力を得られるだけの増幅能力を有した増幅器でありながら、実際にはそれよりも10dB程度低い出力の動作条件で使用されている。なお、図12には、都市部における携帯電話出力電力分布調査の結果を示しており、図13には、郊外における携帯電話出力電力分布調査の結果を示している。図12からわかるように、携帯電話端末が22dBmを越える送信電力を使用する確率は0.2%以下であり、平均的な出力は3.5mW(5.4dBm)である。これは図13の郊外での出力電力分布調査の結果についても同様であり、携帯電話端末の平均的な出力は11.5mW(10.6dBm)である。このように、送信回路の電力増幅器は、増幅能力に対して10dB程度低い出力の動作条件で使用されることが多い。
また、図14には、図10に示した送信回路105の電力増幅器121のように、二段の増幅器を直列に接続し、最大出力電力が28dBmとなされた電力増幅器における、出力電力に対する消費電流と電力付加効率(PAE)特性の一例(VDD=3.5V)を示す。
この図14からわかるように、送信回路に用いられている電力増幅器は、最大出力電力28dBm付近では40%程度の効率であるが、通話中等の実使用時の平均的な出力電力13dBm付近では6%程度と非常に効率が悪い。これは以下のような理由による。
すなわち、CDMA方式の携帯電話端末の電力増幅器はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調波を増幅するために線形性が重視されているが、その一方で、線形性が重視される増幅器は、何も信号を入力しなくてもバイアス電流として100mA程が必要となる。つまり、線形性が重視される増幅器は、アイドル電流が多くなるという特性を有している。
ここで、携帯電話端末の電力増幅器としては、前述したように二つの増幅器を2段結合したものが使用されており、1段目の増幅器では例えば18dBm分の増幅を担当し、2段目の増幅器では28dBm分の増幅を担当している。ところが、実使用時の出力電力としては1段目の増幅器分の電力で充分であるため、当該実使用時には不要な二段目の増幅器のアイドル電流100mA分が無駄に消費されてしまっていることになる。すなわち、2段の増幅器を直列に接続した電力増幅器をCDMA方式の携帯電話端末に使用した場合、実使用時における消費電力を充分に下げることができないことになる。
一方、特開2001−217661公報(特許文献1)には、端末の実使用時において電力増幅器に無駄に電力を消費させるのを防いで電力効率を上げ、実使用時間を延ばすための構成が開示されている。
図15には、その構成の概要を示す。
図15に示す電力増幅器は、1段目の第1の増幅器152と2段目の第2の増幅器154の間に、第1の切り替えスイッチ153が設けられ、第2の増幅器154と出力端子156との間に第2の切り替えスイッチ155が設けられている。入力端子151には、送信信号が供給される。第1の切り替えスイッチ153の共通接点cは第1の増幅器152の出力端と接続され、被切り替え接点aは第2の増幅器154の入力端と接続され、被切り替え接点bは第2の切り替えスイッチ155の被切り替え接点bと接続されている。第2の切り替えスイッチ155の被切り替え接点aは第2の増幅器154の出力端と接続され、共通接点cは出力端子156と接続されている。
第1の増幅器152と第2の増幅器154の電源電圧VDDは電源端子158を介して供給される。但し、第2の増幅器154と電源端子158との間にはVDDスイッチ157が設けられており、当該VDDスイッチ157の開閉により第2の増幅器154への電源電圧VDDの供給のオン/オフがなされる。
この図15に示す電力増幅器において、基地局に対して送信する電力が第1の増幅器152でまかなえる電力以下である場合、第1の切り替えスイッチ153は共通接点cと被切り替え接点bが接続されると共に、第2の切り替えスイッチ155は被切り替え接点bと共通接点cが接続される。同時に、VDDスイッチ158はオフになされ、第2の増幅器154への電源電圧VDDの供給が遮断される。これにより、当該電力増幅器は、第2の増幅器154に流れるアイドル電流分を削減可能となっている。なお、第2の増幅器154での増幅も行う場合、第1の切り替えスイッチ153は共通接点cと被切り替え接点aが接続され、一方、第2の切り替えスイッチ155は被切り替え接点aと共通接点cが接続され、同時にVDDスイッチ157はオンになされる。
次に、図16には、図15に示した構成の電力増幅器における消費電流と電力付加効率(PAE)との関係を示す(VDD=3.5V)。
この図16と前述の図14とを比較すると、図15の構成の場合は、携帯電話端末の実使用時における13dBbm付近での電流を90mA程度削減できていることがわかる。
また、図16の例では、出力電力+18dBm(特性曲線が不連続となっている箇所)を境に、2段目の増幅器154のオン/オフが切り替えられている。
ここで、実使用時の消費電流を下げるためには、1段目の第1の増幅器152のアイドル電流を増やさない範囲で、できるだけ2段目の第2の増幅器154のオン/オフ切り替えポイントを高く設定し、第2の増幅器154がオフとなっている確率を高くすることが望ましい。
したがって、図15の構成において、消費電流を更に削減するためには、第1の増幅器152出力から出力端子156までの間の電力損失を最小限にすることが望ましいのである。
特開2001−217661公報(第6図)
しかしながら、上述した図15の構成の場合、例えば切り替えスイッチを介さずに二つの増幅器を直列接続したような構成と比較すると、2段目の第2の増幅器154の最大出力電力を、第2の切り替えスイッチ155での損失分だけ増やさなければならなくなる。このように増幅器の最大出力電力を、切り替えスイッチの損失分だけ増やすようにすると、携帯電話端末の送信最大電力時の消費電力が大きくなってしまい、その結果として、携帯電話端末の実使用時間が短く(つまりバッテリ寿命が短く)なってしまう。また、大きな最大出力電力を得られるようにするためには、増幅器を構成するトランジスタとしてサイズが大きく高価なトランジスタを用いなければならなくなり、端末コストが上昇してしまうことになる。
さらに、増幅器の消費電力が大きくなると、熱損失も増えることになるため、携帯電話端末使用時の温度上昇が大きくなってしまう。一方で、携帯電話端末使用時の温度上昇を抑えるためには、放熱性を考慮して筐体を或る程度の大きさにしなければならなくなるため、端末の小型化に限界ができてしまい、また、筐体デザインや構造にも制約ができてしまう。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、実使用時の電力に相当する中電力時の効率のみならず最大出力電力時の効率をも高くし、消費電力を抑えて実使用時間を延ばす(バッテリの寿命を延ばす)ことができるようにすると共に、携帯無線通信端末の小型化への限界を少なく、且つ、筐体デザインや構造上の制約を少なくすることをも可能とする、送信装置を提供することを目的とする。
本発明の送信装置は、全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置であり、第1,第2の少なくとも二つの電力増幅手段と、第1の電力増幅手段を最終段とし第2の電力増幅手段をその前段とした多段構成により送信電力の増幅を行うための第1の経路と、第2の電力増幅手段を最終段にして送信電力の増幅を行うための第2の経路とを、必要とされる送信電力に応じて切り替える経路切り替え手段と、第1の電力増幅手段の入力側で送信帯域のみを通過させる送信帯域通過手段とを有し、経路切り替え手段は、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには第1の経路へ切り替え、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには第2の経路へ切り替えることにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の送信装置は、第1,第2の電力増幅器と、第1,第2の送信帯域通過フィルタと、第1,第2の切り替えスイッチとを有し、第1の切り替えスイッチの共通接点はアンテナ共用器の入力端に接続され、第1の電力増幅器は出力端が第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、第1の送信帯域通過フィルタは第1の電力増幅器の入力端と第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点との間に接続され、第2の送信帯域通過フィルタは第1の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点と第2の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点との間に接続され、第2の電力増幅器は出力端が第2の切り替えスイッチの共通接点に接続されると共に入力端には送信信号が供給されている。そして、第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に第1の送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第2の送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の送信装置は、第1,第2の電力増幅器と、送信帯域通過フィルタと、第1,第2の切り替えスイッチとを有し、第1の切り替えスイッチの共通接点はアンテナ共用器の入力端に接続され、第1の電力増幅器は出力端が第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、送信帯域通過フィルタは第2の切り替えスイッチの共通接点と第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、第2の電力増幅器は入力端に送信信号が供給されている。そして、第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の送信装置は、第1,第2の電力増幅器と、第1,第2の送信帯域通過フィルタと、第1,第2の切り替えスイッチとを有し、第1の切り替えスイッチの共通接点はアンテナ共用器の入力端に接続され、第1の電力増幅器は出力端が第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、第1の送信帯域通過フィルタは第1の電力増幅器の出力端と第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点との間に接続され、第2の送信帯域通過フィルタは第2の切り替えスイッチの共通接点と第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、第2の電力増幅器は入力端に送信信号が供給されている。そして、第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に第1,第2の送信帯域通過フィルタが直列に配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第2の送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成することにほり、上述した課題を解決する。
また、本発明の送信装置は、第1,第2,第3の電力増幅器と、第1,第2の送信帯域通過フィルタと、第1,第2の切り替えスイッチとを有し、第1の切り替えスイッチの共通接点はアンテナ共用器の入力端に接続され、第1の電力増幅器は出力端が第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、第1の送信帯域通過フィルタは第1の電力増幅器の入力端と第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、第2の電力増幅器は入力端が第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、第2の送信帯域通過フィルタは第1の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点と第3の電力増幅器の出力端との間に接続され、第3の電力増幅器は入力端が第2の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点に接続され、第2の切り替えスイッチは共通接点に送信信号が供給されている。そして、第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に第1の送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、第2の送信帯域通過フィルタが第3の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成することにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、送信電力が大きいときに使用する経路において、初段増幅器と終段増幅器との間に送信帯域通過フィルタ(つまり受信帯域阻止フィルタ)を配置することで、送信通過損失を低減したアンテナ共用器(デュプレクサ)を使用することができるようにし、それによって終段増幅器の出力を下げ、消費電力を下げることを可能にしている。
一方、送信電力が小さい時には、アンテナ共用器の入力側に、当該アンテナ共用器の受信帯域の減衰量を補うためのフィルタを追加しており、これにより、初段増幅器の出力と当該追加したフィルタとデュプレクサとが接続されて、受信帯域の雑音を所定値以内にしている。また、同時に終段増幅器の電源供給を遮断、つまりバイアスをオフにすることで、消費電力を下げている。
本発明によれば、送信電力が小さい時つまり実使用時の電力に相当する中電力時の効率のみならず、送信電力が大きい時つまり最大出力電力時の効率をも高くすることができ、その結果、消費電力を抑えて実使用時間を延ばす(すなわちバッテリの寿命を延ばす)ことが可能となる。また、消費電力を低減することで、温度上昇を抑えることができ、その結果、携帯無線通信端末の小型化への限界を少なくでき、且つ、筐体デザインや構造上の制約を少なくすることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の送信装置の一実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の送信装置を備えた携帯無線通信端末の一実施形態として、全二重通信方式にて通信を行うCDMA方式の携帯電話端末を例に挙げている。勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔携帯無線通信端末の構成〕
先ず、図1には、本発明実施形態の送信装置を備えた携帯電話端末の概略的な内部構成を示す。
図1において、アンテナ1により受信されたRF信号は、デュプレクサ2を介して受信回路5に送られる。受信回路5は、局部発振器10からの局部発振信号を元に、受信RF信号を中間周波数帯域のIF信号へ変換し、さらにベースバンド信号へ変換する。当該受信回路5から出力された信号は、DSP(Digital Signal Processor)等からなるディジタル信号処理部11へ送られる。信号受信時のディジタル信号処理部11は、ベースバンド信号のアナログ/ディジタル変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正符号、ディジタル/アナログ変換などの処理を行い、音声信号等を復元する。そして、ディジタル信号処理部11から出力された音声信号は、音声処理部12へ送られる。音声処理部12は、音声信号の周波数特性の補正や増幅などの処理を行う。音声処理部12から出力された音声信号は、スピーカ14にて音響波に変換されて出力される。
一方、マイクロホン(マイク)13から入力された音声信号は、音声処理部12を介してディジタル信号処理部11へ送られる。このときのディジタル信号処理部11は、音声信号のアナログ/デジタル変換、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、ディジタル/アナログ変換などの処理を行い、その処理後のベースバンド信号を送信回路6へ送る。
送信回路6は、局部発振器10からの局部発信信号を元に、ベースバンド信号を周波数変換してIF信号へ変換し、さらにRF帯域の送信信号へ変換すると共に、後述の制御部16による制御の元で送信電力調整を行う。この送信回路6から出力された送信信号は、デュプレクサ2を介してアンテナ1へ送られる。これにより、アンテナ1からは送信電力調整がなされた送信信号電波が出力される。
また、当該携帯電話端末は、操作部16及び制御部15を備えている。操作部16は、電話番号を入力するためのテンキーや電源ボタン等や、ジョグダイヤル等の操作子を含む。制御部16は、マイクロコンピュータにより構成され、当該携帯電話端末全体の動作を制御する。
また、この携帯電話端末の受信回路5は、RF帯域の受信信号の検波レベル、すなわち受信信号の電界強度を示すデータ(Received signal strength indicator:RSSI)を制御部16に送るようになされている。制御部16は、このRSSIデータに基づいて、送信回路6における送信電力の初期値を設定する。さらに、基地局との間で通信が行われている間、制御部16は、当該基地局から送られてきた制御信号に応じて、送信回路6における送信電力調整の制御(つまり送信電力制御)を行う。
〔送信回路における電力増幅器の構成と受信帯域雑音電力との関係〕
ここで、本実施形態の詳細な説明に先立ち、携帯電話端末の送信回路における電力増幅器の構成と受信帯域雑音電力との関係について述べる。
送信回路が初段増幅器と終段増幅器からなる2段構成の増幅器が直列に接続された構成を有しているような場合において、初段増幅器のゲインをG1、当該初段増幅器の入力の信号対雑音比(S/N)と出力のS/Nとの比率(ノイズフィギュア(Noise Figure:NF))をF1とし、また、受信帯域阻止フィルタのゲインをG2、NFをF2とし、さらに、終段増幅器のゲインをG3、NFをF3とし、それら初段増幅器と受信帯域阻止フィルタと終段増幅器が直列に接続されたときのトータルのゲインGとトータルのNFのFは、下記式(1)及び式(2)で表すことができる。
F=F1+(F2−1)/G1+(F3−1)/(G1*G2) (1)
G=G1+G2+G3 (2)
ここで、例えば電力増幅器の前段に置かれた送信帯域通過フィルタ(例えば図10の電力増幅器121の前段の送信帯域通過フィルタ122)で充分に受信帯域の雑音が下げられている場合、電力増幅器出力での受信帯域の雑音電力Pnは、下記式(3)で表すことができる。なお、式(3)中のkはボルツマン定数、Tは絶対温度、Bは周波数帯域幅、FはNF、Gはゲインを表す。
Pn=k*T*B*F*G (3)
また例えば、送信帯域通過フィルタを使用しないで2段の増幅器を直列に接続した場合、電力増幅器出力での受信帯域雑音電力は図2に示す表にような値で得られることになる。
すなわち例えば、初段増幅器の受信帯域ゲインが15dB、受信帯域NFが5dBであり、終段増幅器の受信帯域ゲインが10dB、受信帯域NFが5dBであるとすると、受信帯域雑音電力は−143.5dBm/Hzとなる。したがって、この受信帯域雑音電力を熱雑音付近まで減衰することを考えた場合、デュプレクサに要求される受信帯域減衰量は35dB以上となる。
これに対して、初段増幅器と終段増幅器との間に、例えば送信帯域通過フィルタ(つまり受信帯域阻止フィルタ)を接続したとすると、当該送信回路のトータルの電力増幅器出力での受信帯域雑音電力は、図3に示す表のような値が得られることになる。
すなわち例えば初段増幅器の受信帯域ゲインが15dB、受信帯域NFが5dBであり、受信帯域阻止フィルタ(送信帯域通過フィルタ)の受信帯域ゲインが−30dB、受信帯域NFが30dBであり、終段増幅器の受信帯域ゲインが10dB、受信帯域NFが5dBであるとすると、受信帯域雑音電力は−158.75dBm/Hzとなる。したがって、この受信帯域雑音電力を熱雑音付近まで減衰することを考えた場合、デュプレクサに要求される受信帯域減衰量は20dB程度となる。
以上のことから、2段の増幅器の段間に送信帯域通過フィルタ(つまり受信帯域阻止フィルタ)を接続した場合には、そうでないものに比べて、デュプレクサに要求される受信帯域減衰量は15dB程度軽減されることになる。例えば、cdma2000方式用のデュプレクサの場合、送信帯域の挿入損失は1dB程度軽減できることになる。そして、前述の2段構成の電力増幅器の場合、上記1dBの出力電力の低減は40mAもの電流削減に相当することになる。
〔送信電力が小さいときの受信帯域減衰量を補うフィルタ〕
ところで、図2に示した例の場合は、終段増幅器出力の受信帯域雑音が初段増幅器出力の受信帯域雑音より大きいため、デュプレクサに要求される受信帯域減衰量は終段増幅器出力の受信帯域雑音で決定できることになる。
しかしながら、図3に示した例の場合は、終段増幅器出力の受信帯域雑音よりも初段増幅器出力の受信帯域雑音の方が5dB程大きい。これは、大きな電力を供給するトランジスタほどサイズが大きくなり、またゲインが小さくなる傾向にあるためであり、図3の例では5dBのゲイン差となっている。
したがって、デュプレクサに要求される受信帯域減衰量をその前段の増幅器出力の受信帯域雑音で決定する場合において、送信電力が小さいときは、初段増幅器出力を直接デュプレクサに供給するのではなく、初段増幅器出力に受信帯域の減衰量を補うフィルタを追加するか、若しくは、図3の受信帯域阻止フィルタ出力をデュプレクサに供給する必要がある。
本実施形態では、以上のことを踏まえて、以下に説明する各実施形態のような構成を携帯電話端末の送信回路6に設けている。
〔第1の実施形態〕
図4には、本発明の送信装置の第1の実施形態の携帯電話端末の主要部の詳細な構成(特に送信回路6の電力増幅器の構成)を示す。なお、この図4において図1と同じ構成要素については図1のものと同一の指示符号を付してそれらの説明は省略する。
図4において、送信回路6は、切り替え接点a側と切り替え接点b側の何れかを選択することで経路を切り替える第1の経路切り替え部21及び第2の経路切り替え部27と、受信回路5の受信信号帯域を減衰(つまり送信信号帯域を通過)する第1の受信帯域阻止フィルタ25及び第2の受信帯域阻止フィルタ26と、例えばFET(電界効果トランジスタ)からなる第1の増幅器23及び第2の増幅器29と、第1の増幅器23の入出力用の第1,第2の整合回路22,24と、第2の増幅器29の入出力用の第3,第4の整合回路28,30と、電力増幅器出力端子4及び電力増幅器入力端子8とを有している。電力増幅器出力端子4はデュプレクサ2と接続され、電力増幅器入力端子8は図示しない周波数変換のための構成等を介して図1のディジタル信号処理部11に接続される。
第1の経路切り替えスイッチ21は、共通接点cが電力増幅器出力端子4を介してデュプレクサ2に接続され、被切り替え接点aが第1の整合回路22を介して第1の増幅器23の出力端に接続され、さらにその第1の増幅器23と第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ25を介して、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点aに接続されている。また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え接点bは、第2の受信帯域阻止フィルタ26を介して第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点bに接続されている。第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cは、第3の整合回路28を介して第2の増幅器29の出力端に接続され、さらにこの第2の増幅器29,第4の整合回路30を介して電力増幅器入力端子8に接続されている。そして、第1の経路切り替えスイッチ21と第2の経路切り替えスイッチ27は、図1の制御部16から供給される切り替え制御信号により、連動して被切り替え接点が選択される。
また、第1の増幅器23と第2の増幅器27には、図示しない電源ユニットからの電源電圧VDDが電源端子を介して供給される。但し、電源端子と第1の増幅器21との間には、図1の制御部16からのオン/オフ制御信号により開閉動作が制御されるVDDスイッチ31が設けられている。したがって、第1の増幅器21への電源電圧VDDの供給は、当該VDDスイッチ31の開閉に応じてオン/オフされる。
ここで、この図4に示す送信回路6において、基地局から要求される送信電力が第1の増幅器21と第2の増幅器29による増幅を必要とする所定値以上の電力となされた場合、図1の制御部16からは、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27を被切り替え接点a側に切り替えるための切り替え制御信号が供給されると同時に、上記VDDスイッチ31を閉成(オン)するためのオン/オフ制御信号が供給される。そして、このように第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が共に被切り替え接点a側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第1の整合回路22,第1の増幅器23,第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ25,第2の経路切り替えスイッチ27,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第1の経路が選ばれることになる。またこのとき、上記VDDスイッチ31は閉成(オン)され、第1の増幅器23へは電源電圧VDDが供給されることになる。したがってこの場合、当該送信回路6からは、初段増幅器としての第2の増幅器29と終段増幅器としての第1の増幅器23の両方により増幅された送信電力が得られることになる。以下、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点a側に切り替えられると共にVDDスイッチ31が閉成(オン)となされたときの状態(第1の経路が選択された状態)を、高出力電力モードと呼ぶことにする。当該高出力電力モードは、本実施形態の携帯電話端末が最大送信電力となされるときに選ばれる。
すなわち本実施形態において、当該高出力電力モードの場合には、第1の増幅器23と第2の増幅器29との間に第1の受信帯域阻止フィルタ25(つまり送信帯域通過フィルタ)が接続されているため、前述したように、そうでないものに比べてデュプレクサ2に要求される受信帯域減衰量が軽減され、消費電流を削減することが可能となる。
一方、この図4の送信回路6において、基地局から要求される送信電力が第2の増幅器29でまかなえる所定値未満の電力となされた場合、図1の制御部16からは、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27を被切り替え接点b側に切り替えるための切り替え制御信号が供給されると同時に、上記VDDスイッチ31を開成(オフ)するためのオン/オフ制御信号が供給される。そして、このように第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が共に被切り替え接点b側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第2の受信帯域阻止フィルタ26,第2の経路切り替えスイッチ27,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第2の経路が選ばれることになる。またこのとき、上記VDDスイッチ31は開成(オフ)されるため、第1の増幅器23への電源電圧VDDの供給が遮断され、当該第1の増幅器23による増幅は行われないこととなる。したがってこの場合、当該送信回路6からは、第2の増幅器29のみにより増幅された送信電力が得られることになる。以下、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点b側に切り替えられると共にVDDスイッチ31が開成(オフ)となされたときの状態(第2の経路が選択された状態)を、低出力電力モードと呼ぶことにする。当該低出力電力モードは、本実施形態の携帯電話端末が平均的な送信電力となされるときに選ばれる。
すなわち本実施形態において、当該低出力電力モードの場合には、第2の増幅器29の出力を第2の受信帯域阻止フィルタ26を介してデュプレクサ2へ供給することができる。そして、第2の受信帯域阻止フィルタ26は、送信電力が小さいときの電力増幅器出力端子4の出力における受信帯域雑音を、送信電力が大きいときの電力増幅器出力端子4の出力における受信帯域雑音に比べて小さくするためのフィルタとなされており、デュプレクサ2の受信帯域の減衰量を数dB補うだけの程度のフィルタでよいため、低損失で実現することが可能である。また、本実施形態によれば、低出力電力モードの場合には、第1の増幅器23への電源電圧VDDが遮断されるため、第1の増幅器23に流れるアイドル電流分を削減することができ、消費電流を下げることができる。
なお、図5には、低出力電力モードと高出力電力モードにおける第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27の被切り替え端子の選択状態との対応表を示している。
また、受信回路5は、端子7を介してディジタル信号処理部11等に接続されている。その他、図示は省略しているが、電力増幅器出力端子4とデュプレクサ4の間に、アイソレータや方向性結合器又はその両方を設けるようにしても良い。
〔第1の実施形態のまとめ〕
上述したように、本発明の第1の実施形態によれば、特に高出力電力モードのとき(送信電力が大きいとき)には、初段増幅器である第2の増幅器29と終段増幅器である第1の増幅器23との間に第1の受信帯域阻止フィルタ25が接続された経路が選択されることになるため、端子4からの電力増幅器出力における受信帯域雑音電力を減少させることができ、それにより、デュプレクサ2の送信通過損失を低減することが可能となる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、携帯電話端末の最大送信電力時(高出力電力モード)と平均的な送信電力時(低出力電力モード)とで増幅器の切り替えが可能となされているため、最大送信電力時と平均的な送信電力時の両方の場合において、内蔵する増幅器に無駄に電力を消費させるのを防いで電力効率を上げることが可能となっている。
このように、本発明の第1の本実施形態によれば、第1の経路切り替えスイッチ21による電力損失増加に伴う終段増幅器の出力増加を避けることができ、また、第1の増幅器23の最大出力電力を小さくし、実使用時の電力に相当する中電力時の効率のみならず最大出力電力時の効率をも高くでき、低消費電力化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、増幅器の最大電力を下げることができるため、携帯電話端末の温度上昇を抑えることが可能となり、その結果として、携帯電話端末の小型化への限界を少なくでき、且つ、筐体デザインや構造上の制約を少なくすること、さらにはコストの低減も可能となっている。
また、アンテナ端の最大送信電力は携帯電話端末のクラスによって決まっているので、本実施形態によれば、例えば同クラスの携帯電話端末を作る際に、電力増幅器からアンテナ端までの損失が小さい方が電力増幅器の出力電力を小さくすることができる。その結果、増幅器として用いられるFETのサイズを小さくでき、コストを下げることができる。
さらに、本発明の第1の実施形態によれば、低出力電力モードのとき(送信電力が小さいとき)には、第2の受信帯域阻止フィルタ26と第2の増幅器29からなる経路が選択されることになるたり、さらに、第1の増幅器23への電源電圧VDDが遮断されるため、消費電流を下げることができる。また、本実施形態によれば、第2の受信帯域阻止フィルタ26は、デュプレクサ2の受信帯域の減衰量を数dB補うだけの程度のフィルタでよいため、低損失のフィルタで実現することが可能でき、コストを下げることができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、送信最大電力での低消費電力化と実使用時の低消費電力化とを同時に実現することが可能となっており、小型で低価格の送受信端末を実現しながら、携帯電話端末の実使用時間を延ばすことが可能となっている。
〔第2の実施形態〕
図6には、本発明の送信装置の第2の実施形態の携帯電話端末の主要部の詳細な構成(特に送信回路6の電力増幅器の構成)を示す。なお、この図6において図1,図4と同じ構成要素についてはそれら図1,図4のものと同一の指示符号を付してそれらの説明は省略する。
図6において、送信回路6は、第1,第2の経路切り替え部21,27と、受信回路5の受信信号帯域を減衰(送信信号帯域を通過)する受信帯域阻止フィルタ41と、第1,第2の増幅器23,29と、第1の増幅器23の入出力用の第1,第2の整合回路22,24と、第2の増幅器29の入出力用の第3,第4の整合回路28,30と、電力増幅器出力端子4及び電力増幅器入力端子8とを有している。
第1の経路切り替えスイッチ21は、被切り替え接点aが第1の整合回路22を介して第1の増幅器23の出力端に接続され、さらにその第1の増幅器23と第2の整合回路24を介して、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点aに接続されている。また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え接点bは、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点bに接続されている。第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cは、受信帯域阻止フィルタ41を介して第3の整合回路28に接続され、さらにこの第3の整合回路28と第2の増幅器29,第4の整合回路30を介して電力増幅器入力端子8に接続されている。
ここで、この図6に示す第2の実施形態の送信回路6において、高出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点a側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第1の整合回路22,第1の増幅器23,第2の整合回路24,第2の経路切り替えスイッチ27,受信帯域阻止フィルタ41,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第1の経路が選ばれることになる。
一方、この図6の送信回路6において、低出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点b側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第2の経路切り替えスイッチ27,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第2の経路が選ばれることになる。
〔第2の実施形態のまとめ〕
この第2の実施形態では、上述した第1の実施形態における第1,第2の受信帯域阻止フィルタ25,26の機能を、一つの受信帯域阻止フィルタ41で兼用している。したがって、第2の実施形態の場合は、第1の実施形態の場合よりも、受信帯域阻止フィルタ1個分のコスト削減が可能となる。勿論、第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明したのと同様の効果も備えている。
また、第2の実施形態の場合、受信帯域阻止フィルタ41は、低出力電力モードのときも高出力電力モードのときも、増幅器出力端子4に接続されているため、低出力電力モードのときの電力増幅器出力端子4の出力における受信帯域雑音は、高出力電力モードのときの電力増幅器出力端子4の出力における受信帯域雑音に比べて必ず小さくなっており、したがって、デュプレクサ2の送信通過損失を最も低減でき、終段増幅器である第2の増幅器23の出力を下げ、消費電力を低減することができる。
また、一般にフィルタを通過する際の位相は、通過帯域の両端では周波数によって大きく変化することになり、例えば第1の実施形態のように二つのフィルタを切り替えて使用するような構成では、低出力電力モードと高出力電力モードとで使用されるフィルタが異なるため、フィルタ切り替え時の通過位相の差により不要な周波数特性が発生する虞があるが、本発明の第2の実施形態の場合は、常に同じフィルタが使用されるため、切り替え時の通過位相の差による不要な周波数特性の発生は全くない。すなわち第2の実施形態によれば、フィルタ切り替え時の通過位相差を一定にでき、位相差の補正が必要ない。
また、当該第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様、図示は省略しているが、電力増幅器出力端子4とデュプレクサ4の間には、アイソレータや方向性結合器又はその両方を設けるようにしても良い。
〔第3の実施形態〕
図7には、本発明の送信装置の第3の実施形態の携帯電話端末の主要部の詳細な構成(特に送信回路6の電力増幅器の構成)を示す。なお、この図7において図1,図4,図6と同じ構成要素についてはそれらと同一の指示符号を付して説明は省略する。
図7において、送信回路6は、第1,第2の経路切り替え部21,27と、受信回路5の受信信号帯域を減衰(送信信号帯域を通過)する第1の受信帯域阻止フィルタ42及び第2の受信帯域阻止フィルタ43と、第1,第2の増幅器23,29と、第1の増幅器23の入出力用の第1,第2の整合回路22,24と、第2の増幅器29の入出力用の第3,第4の整合回路28,30と、電力増幅器出力端子4及び電力増幅器入力端子8とを有している。
第1の経路切り替えスイッチ21は、被切り替え接点aが第1の整合回路22を介して第1の増幅器23の出力端に接続され、さらにその第1の増幅器23と第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ42を介して、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点aに接続されている。また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え接点bは、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点bに接続されている。第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cは、第2の受信帯域阻止フィルタ43を介して第3の整合回路28に接続され、さらにこの第3の整合回路28と第2の増幅器29,第4の整合回路30を介して電力増幅器入力端子8に接続されている。
ここで、この図7に示す第3の実施形態の送信回路6において、高出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点a側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第1の整合回路22,第1の増幅器23,第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ42,第2の経路切り替えスイッチ27,第2の受信帯域阻止フィルタ43,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第1の経路が選ばれることになる。
一方、この図7の送信回路6において、低出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点b側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第2の経路切り替えスイッチ27,第2の受信帯域阻止フィルタ43,第3の整合回路28,第2の増幅器29,第4の整合回路30からなる第2の経路が選ばれることになる。
この第3の実施形態の場合、第1,第2の受信帯域阻止フィルタ42,43は、それら二つ合わせて前述の第1の実施形態の第1の受信帯域阻止フィルタ25と略々同じフィルタ特性を有するものとなされ、また、第2の受信帯域阻止フィルタ43は、それのみで前述の第1の実施形態の第2の受信帯域阻止フィルタ26と略々同じフィルタ特性を有するものとなされている。
〔第3の実施形態のまとめ〕
この第3の実施形態によれば、前述の第1の実施形態で説明したのと同様の効果を備えている。
なお、当該第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様、図示は省略しているが、電力増幅器出力端子4とデュプレクサ4の間には、アイソレータや方向性結合器又はその両方を設けるようにしても良い。
〔第4の実施形態〕
図8には、本発明の送信装置の第4の実施形態の携帯電話端末の主要部の詳細な構成(特に送信回路6の電力増幅器の構成)を示す。なお、この図8において図1,図4,図6,図7と同じ構成要素についてはそれらと同一の指示符号を付して説明は省略する。
図8において、送信回路6は、第1,第2の経路切り替え部21,27と、第1,第2の受信帯域阻止フィルタ25,26と、第1の増幅器23,第2の増幅器46及び第3の僧服器47と、第1の増幅器23の入出力用の第1,第2の整合回路22,24と、第2の増幅器46の入出力用の第3,第4の整合回路44,48と、第3の増幅器47の入出力用の第5,第6の整合回路45,49と、電力増幅器出力端子4及び電力増幅器入力端子8とを有している。
第1の経路切り替えスイッチ21は、被切り替え接点aが第1の整合回路22を介して第1の増幅器23の出力端に接続され、さらにその第1の増幅器23と第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ25、第3の整合回路44,第2の増幅器46,第4の整合回路48を介して、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点aに接続されている。また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え接点bは、第2の受信帯域阻止フィルタ26,第5の整合回路44,第3の増幅器47,第6の整合回路49を介して、第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え接点bに接続されている。そして、第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cは、電力増幅器入力端子8に接続されている。
ここで、この図8に示す第4の実施形態の送信回路6において、高出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点a側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第1の整合回路22,第1の増幅器23,第2の整合回路24,第1の受信帯域阻止フィルタ25,第3の整合回路44,第2の増幅器46,第4の整合回路48,第2の経路切り替えスイッチ27からなる第1の経路が選ばれることになる。
一方、この図8の送信回路6において、低出力電力モードとなされ、第1,第2の経路切り替えスイッチ21,27が被切り替え接点b側に切り替えられた場合、電力増幅器入力端子8から電力増幅器出力端子4までの間では、第1の経路切り替えスイッチ21,第2の受信帯域阻止フィルタ26,第5の整合回路45,第3の僧服器47,第6の整合回路49,第2の経路切り替えスイッチ27からなる第2の経路が選ばれることになる。
〔第4の実施形態のまとめ〕
この第4の実施形態によれば、前述の第1の実施形態で説明したのと同様の効果を備えている。
なお、当該第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様、図示は省略しているが、電力増幅器出力端子4とデュプレクサ4の間には、アイソレータや方向性結合器又はその両方を設けるようにしても良い。
〔その他の構成〕
上述した各実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
上述した各実施形態では、送信回路が第1,第2の二つの増幅器を備えている例を挙げているが、送信回路は、さらに多数の増幅器を備えていても良い。
例えば前述の第1の実施形態において、N(Nは2以上の自然数)段の増幅器を備えた場合、前述の第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子aから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子aまでの間の経路内に前述の図4の例と同様にN段目(最終段)増幅器と第1の受信帯域阻止フィルタ25が配されることになり、また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子bから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子bまでの間の経路内に第2の受信帯域阻止フィルタ26が配され、第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cから電力増幅器入力端子8までの間の経路内にN−1段目(最終段より一つ入力側)増幅器が配されることになる。
同じく、例えば前述の第2の実施形態において、N段の増幅器を備えた場合、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子aから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子aまでの間の経路内にN段目(最終段)増幅器が配されることになり、また、第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cから電力増幅器入力端子8までの間の経路内に前述の図6の例と同様に受信帯域阻止フィルタ41とN−1段目(最終段より一つ入力側)増幅器が配されることになる。
例えば前述の第3の実施形態において、N段の増幅器を備えた場合、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子aから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子aまでの間の経路内に前述の図7の例と同様にN段目(最終段)増幅器と第1の受信帯域阻止フィルタ42が配されることになり、また、第2の経路切り替えスイッチ27の共通接点cから電力増幅器入力端子8までの間の経路内に図7の例と同様に受信帯域阻止フィルタ43とN−1段目(最終段より一つ入力側)増幅器が配されることになる。
例えば前述の第4の実施形態において、N段の増幅器とM段の増幅器を備えた場合、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子aから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子aまでの間の経路内に前述の図8の例と同様にN段目(最終段)増幅器と第1の受信帯域阻止フィルタ25とN−1段目(最終段より一つ入力側)増幅器が配されることになり、また、第1の経路切り替えスイッチ21の被切り替え端子bから第2の経路切り替えスイッチ27の被切り替え端子bまでの間の経路内に図8の例と同様に第2の受信帯域阻止フィルタ26とM段目(最終段)増幅器が配されることになる。
また、本発明は、携帯電話端末とそのシステムに限定されず、無線送受信を同時に行う無線通信端末の何れにも適用可能であり、例えば無線通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)やノート型パーソナルコンピュータ等の各種の携帯端末にも適用可能である。
本発明の携帯電話端末の概略的な内部構成を示すブロック図である。 送信帯域通過フィルタを使用しないで2段の増幅器を直列に接続した場合における、各段の増幅器の受信帯域ゲイン、受信帯域NF、受信帯域雑音電力の各値を表に表した図である。 初段増幅器と終段増幅器との間に送信帯域通過フィルタを接続した場合において、各段の増幅器の受信帯域ゲイン、受信帯域NF、受信帯域雑音電力の各値を表に表した図である。 本発明の第1の実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成を示す回路図である。 本発明の各実施形態において、低出力電力モードと高出力電力モード時の第1,第2の経路切り替えスイッチと各被切り替え端子の選択状態との対応表を示す図である。 本発明の第2の実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成を示す回路図である。 全二重通信方式にて通信を行う無線通信端末が備えている送受信部の概略的な構成例を示すブロック図である。 図9の送信回路の概略構成の説明に用いるブロック図である。 デュプレクサの概略構成を示す回路図である。 都市部における携帯電話出力電力分布調査の結果を示す図である。 郊外における携帯電話出力電力分布調査の結果を示す図である。 二段の増幅器を直列に接続した電力増幅器における出力電力に対する消費電流と電力付加効率(PAE)特性の一例(VDD=3.5V)を示す特性図である。 二段の増幅器を切り替え接続可能とした電力増幅器の概略構成を示す回路図である。 二段の増幅器を切り替え接続可能とした電力増幅器における出力電力に対する消費電流と電力付加効率(PAE)特性の一例(VDD=3.5V)を示す特性図である。
符号の説明
1,101 アンテナ、2,102 デュプレクサ、5,105 受信回路、6,106 送信回路、7,8 端子、10 局部発振器、11 ディジタル信号処理部、12 音声処理部、13 マイクロホン、14 スピーカ、15 操作部、16 制御部、21 第1の経路切り替えスイッチ、22 第1の整合回路、23,151 第1の増幅器、24 第2の整合回路、25,42 第1の受信帯域阻止フィルタ、26,43 第2の受信帯域阻止フィルタ、27 第2の経路切り替えスイッチ、28,44 第3の整合回路、29,154 第2の増幅器、30,48 第4の整合回路、31、157 VDDスイッチ、41 受信帯域阻止フィルタ、45 第5の整合回路、49 第6の整合回路、 121 電力増幅器、122 送信帯域通過フィルタ、124 直交変調器、141 受信回路接続端子、142,146 バンドパスフィルタ、143,145 伝送線路、144 アンテナ接続端子、147 送信回路接続端子、153 第1の切り替えスイッチ、155 第2の切り替えスイッチ

Claims (14)

  1. 全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置において、
    第1,第2の少なくとも二つの電力増幅手段と、
    上記第1の電力増幅手段を最終段とし上記第2の電力増幅手段を上記第1の電力増幅手段の前段とした多段構成により送信電力の増幅を行うための第1の経路と、上記第2の電力増幅手段を最終段にして送信電力の増幅を行うための第2の経路とを、必要とされる送信電力に応じて切り替える経路切り替え手段と、
    上記第1の電力増幅手段の入力側で送信帯域のみを通過させる送信帯域通過手段とを有し、
    上記経路切り替え手段は、上記必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには上記第1の経路へ切り替え、上記必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには上記第2の経路へ切り替える
    ことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項1記載の送信装置であって、
    上記第1の経路は、上記第1の電力増幅手段と上記第2の電力増幅手段との間に上記送信帯域通過手段を有し、
    上記第2の経路は、上記第1の経路上の上記送信帯域通過手段とは別の送信帯域通過手段を上記第2の電力増幅手段の出力側に有することを特徴とする送信装置。
  3. 請求項1記載の送信装置であって、
    上記第1の経路は、上記第1の電力増幅手段と第2の電力増幅手段の間に上記送信帯域通過手段を有し、
    上記第2の経路は、上記第1の経路上の上記送信帯域通過手段を上記第2の電力増幅手段の出力側にて共有することを特徴とする送信装置。
  4. 請求項1記載の送信装置であって、
    上記送信帯域通過手段は、少なくとも第1,第2の二つの送信帯域通過手段からなり、
    上記第1の経路は、上記第1の電力増幅手段の入力側に上記第1の送信帯域通過手段を有すると共に、当該第1の送信帯域通過手段の入力側に上記第2の送信帯域通過手段を有し、
    上記第2の経路は、上記第1の経路上の上記第2の送信帯域通過手段を上記第2の電力増幅手段の出力側にて共有することを特徴とする送信装置。
  5. 請求項1記載の送信装置であって、
    上記第1の経路は、上記第1の電力増幅手段とは別の第3の電力増幅手段との間に上記送信帯域通過手段を有し、
    上記第2の経路は、上記第1の経路上の上記送信帯域通過手段とは別の送信帯域通過手段を上記第2の電力増幅手段の出力側に有することを特徴とする送信装置。
  6. 請求項1乃至請求項5記載の送信装置であって、
    上記経路切り替え手段にて上記第2の経路への切り替えがなされているとき、上記第1の電力増幅手段への電源供給を遮断する電源供給遮断手段を有することを特徴とする送信装置。
  7. 全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置において、
    送信電力を増幅するための第1,第2の電力増幅器と、
    送信帯域のみを通過させる第1,第2の送信帯域通過フィルタと、
    第1,第2の被切り替え接点と共通接点を備えた第1,第2の切り替えスイッチとを有し、
    上記第1の切り替えスイッチは、共通接点がアンテナ共用器の入力端に接続され、
    上記第1の電力増幅器は、出力端が上記第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、
    上記第1の送信帯域通過フィルタは、上記第1の電力増幅器の入力端と上記第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点との間に接続され、
    上記第2の送信帯域通過フィルタは、上記第1の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点と上記第2の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点との間に接続され、
    上記第2の電力増幅器は、出力端が上記第2の切り替えスイッチの共通接点に接続されると共に入力端には送信信号が供給され、
    上記第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に上記第1の送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第2の送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成する
    ことを特徴とする送信装置。
  8. 請求項7記載の送信装置であって、
    上記第1,第2の切り替えスイッチにて上記第2の経路への切り替えがなされているとき、上記第1の電力増幅器への電源供給を遮断する電源スイッチを有することを特徴とする送信装置。
  9. 全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置において、
    送信電力を増幅するための第1,第2の電力増幅器と、
    送信帯域のみを通過させる送信帯域通過フィルタと、
    第1,第2の被切り替え接点と共通接点を備えた第1,第2の切り替えスイッチとを有し、
    上記第1の切り替えスイッチは、共通接点がアンテナ共用器の入力端に接続され、
    上記第1の電力増幅器は、出力端が上記第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、
    上記送信帯域通過フィルタは、上記第2の切り替えスイッチの共通接点と上記第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、
    上記第2の電力増幅器は、入力端に送信信号が供給され、
    上記第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に上記送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成する
    ことを特徴とする送信装置。
  10. 請求項9記載の送信装置であって、
    上記第1,第2の切り替えスイッチにて上記第2の経路への切り替えがなされているとき、上記第1の電力増幅器への電源供給を遮断する電源スイッチを有することを特徴とする送信装置。
  11. 全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置において、
    送信電力を増幅するための第1,第2の電力増幅器と、
    送信帯域のみを通過させる第1,第2の送信帯域通過フィルタと、
    第1,第2の被切り替え接点と共通接点を備えた第1,第2の切り替えスイッチとを有し、
    上記第1の切り替えスイッチは、共通接点がアンテナ共用器の入力端に接続され、
    上記第1の電力増幅器は、出力端が上記第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、
    上記第1の送信帯域通過フィルタは、上記第1の電力増幅器の出力端と上記第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点との間に接続され、
    上記第2の送信帯域通過フィルタは、上記第2の切り替えスイッチの共通接点と第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、
    上記第2の電力増幅器は、入力端に送信信号が供給され、
    上記第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に上記第1,第2の送信帯域通過フィルタが直列に配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第2の送信帯域通過フィルタが第2の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成する
    ことを特徴とする送信装置。
  12. 請求項11記載の送信装置であって、
    上記第1,第2の切り替えスイッチにて上記第2の経路への切り替えがなされているとき、上記第1の電力増幅器への電源供給を遮断する電源スイッチを有することを特徴とする送信装置。
  13. 全二重通信方式にて信号の送受信を行う通信端末に備えられる送信装置において、
    送信電力を増幅するための第1,第2,第3の電力増幅器と、
    送信帯域のみを通過させる第1,第2の送信帯域通過フィルタと、
    第1,第2の被切り替え接点と共通接点を備えた第1,第2の切り替えスイッチとを有し、
    上記第1の切り替えスイッチは、共通接点がアンテナ共用器の入力端に接続され、
    上記第1の電力増幅器は、出力端が上記第1の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、
    上記第1の送信帯域通過フィルタは、上記第1の電力増幅器の入力端と上記第2の電力増幅器の出力端との間に接続され、
    上記第2の電力増幅器は、入力端が上記第2の切り替えスイッチの第1の被切り替え接点に接続され、
    上記第2の送信帯域通過フィルタは、上記第1の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点と上記第3の電力増幅器の出力端との間に接続され、
    上記第3の電力増幅器は、入力端が上記第2の切り替えスイッチの第2の被切り替え接点に接続され、
    上記第2の切り替えスイッチは、共通接点に送信信号が供給され、
    上記第1の切り替えスイッチと第2の切り替えスイッチは、必要とされる送信電力が所定電力以上であるときには共に第1の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第1の電力増幅器と第2の電力増幅器の間に上記第1の送信帯域通過フィルタが配される第1の経路を形成し、一方、必要とされる送信電力が所定電力未満であるときには共に第2の被切り替え接点側へ切り替えを行い、上記第2の送信帯域通過フィルタが第3の電力増幅器の出力端側に接続される第2の経路を形成する
    ことを特徴とする送信装置。
  14. 請求項13記載の送信装置であって、
    上記第1,第2の切り替えスイッチにて上記第2の経路への切り替えがなされているとき、上記第1の電力増幅器への電源供給を遮断する電源スイッチを有することを特徴とする送信装置。
JP2004213213A 2004-07-21 2004-07-21 送信装置 Withdrawn JP2006033731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004213213A JP2006033731A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004213213A JP2006033731A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 送信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006033731A true JP2006033731A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35899487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004213213A Withdrawn JP2006033731A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006033731A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068283A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Ntt Docomo Inc 送信回路
JP2010177824A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Kyocera Corp 無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法
US8207790B2 (en) 2010-04-26 2012-06-26 Mitsubishi Electric Corporation High frequency power amplifier

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010068283A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Ntt Docomo Inc 送信回路
JP2010177824A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Kyocera Corp 無線通信端末、送信回路、及び送信制御方法
US8207790B2 (en) 2010-04-26 2012-06-26 Mitsubishi Electric Corporation High frequency power amplifier

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2252483C2 (ru) Способ и устройство усиления мощности передачи беспроводного телефона при пониженном энергопотреблении
US6941112B2 (en) Gain control amplification circuit and terminal equipment having the same
US7589588B2 (en) High-frequency power amplifier and radio communication equipment using the same
EP1858161B1 (en) Dual power mode transmitter
JPH09135127A (ja) 電力増幅器
US20030008689A1 (en) Wireless portable terminal device, method of amplifying received voices and program for the same
JPWO2006090436A1 (ja) 受信回路
US6710652B2 (en) Feedforward amplifier
EP1103099A1 (en) Systems and methods for management of current consumption and performance in a receiver down converter of a wireless device
JPH09232992A (ja) トランシーバのrfデュプレクサバイパス方法
JP2004048581A (ja) 受信装置及び利得制御システム
JP2000196521A (ja) 無線通信装置及び無線通信装置における送信電力制御方法
JP4521806B2 (ja) 電力増幅装置および送信装置
US6711392B1 (en) Balanced power amplifier for low power radio communications
JP2006033731A (ja) 送信装置
CN101473530B (zh) 自适应预失真
KR20060036098A (ko) 무선 음성 및 데이터 송신
JP3961494B2 (ja) 高周波回路装置
US20050143020A1 (en) Transceiver module
JP2000013246A (ja) 複数の変調方式を備えた送信機
JP3544942B2 (ja) 無線通信機
JP2004032162A (ja) 送信電力増幅回路及び移動体通信端末
JP2003309436A (ja) 増幅回路及び電力制御方法
KR100615819B1 (ko) 이동통신단말기 및 이를 이용한 이동통신단말기의 스피커출력용량 조절방법
KR20010053189A (ko) 전력 제어 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071009