JPWO2006090436A1 - 受信回路 - Google Patents

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    • H04B1/1018Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference noise filters connected between the power supply and the receiver

Abstract

小型で低消費電力を実現可能な携帯電話に用いられる受信回路である。複数のバンド無線信号を送受信する携帯電話に用いられ、受信に不要な妨害波を除去する低域通過フィルタを備えた受信回路において、低域通過フィルタ(104)は複数の異なる回路構成からなる、複数の異なる極位置を持つフィルタから構成され、受信バンド毎に複数のフィルタを組み合わせることによって、妨害波除去を目的としたフィルタと感度劣化が少ないフィルタ構成とを切り替え、フィルタ構成のうち、必要としないフィルタ部分はパワーオフすることで消費電力の削減を行う。また、異なる複数のフィルタは、その特性を補間し合うフィルタとすれば、冗長なフィルタ構成を避けることができるので、面積も必要最小限に抑えることが可能となるので、コストが削減できる。

Description

本発明は、携帯電話に関し、特に複数のバンド無線信号を受信する受信回路に適用して有効な技術に関するものである。
近年、通信のマルチメディア化が進み、第2世代方式に比べて優れた伝送特性を持つ第3世代方式の携帯電話の市場が立ち上がっている最中であり、携帯電話の開発においては、さらなる低コスト化、小型化、低消費電力化が強く望まれている。第3世代の携帯電話の一方式であるWCDMA(Wide band CDMA)方式が3GPPによって仕様化されている。
非特許文献1では、UMTS(Universal Mobile Telecomunications System)周波数帯としてバンドI〜IIまで割り当てている。非特許文献2では、新たにバンドIIIが加えられており、バンドII、IIIはGSM帯を用いるため、GSM妨害波を規定したナローバンドブロッキング仕様が新たに追加されている。現在、最新の仕様である非特許文献3では、バンドI〜VIが規定されており、そのうちバンドII〜Vまでがナローブロッキングを規定した仕様となっている。
現状、WCDMA対応の携帯電話は、バンドI対応でナローバンドブロッキングを考慮していないものが一般的である。その受信方式として、無線周波数帯からベースバンド周波数帯に受信信号を直接変換するダイレクトコンバージョン方式が主流である。一般的に、ベースバンド周波数帯の信号は、低域通過フィルタによって妨害波を除去し、所望の帯域の信号成分のみを取り出す。
従来技術として、マルチバンドの無線信号が送受信可能な受信回路のフィルタについて、所望の帯域の信号成分のみを取り出すため、複数のフィルタを切り替える手法が特許文献1に記載されている。
特許文献1は、アンテナ端から入力される高周波信号帯域を、帯域通過フィルタを切り替えて所望の信号帯域に制限する構成であるので、ナローバンドブロッキングについては考えられていない。
3GPP TS 25.101 Release 1999 3GPP TS 25.101 Release5 3GPP TS 25.101 Release6 特開2004−32390号公報
しかしながら、3GPP規格において、バンドI、VI は受信感度が−117dBmであり、ベースバンド帯の希望波帯域の1.92MHzに対して、隣接チャンネル妨害は5MHzの周波数帯幅中の3.84MHzの帯域のWCDMA信号だけを規定している。
一方、バンドII〜Vは、受信感度が−114dBmあるいは−115dBmと、バンドI、VI に比べて2〜3dBmほど緩和されているが、隣接チャンネル妨害について、Release5から新たにバンドIIの受信信号の中心周波数から2.7MHz、3.5MHz、5.9MHzのオフセット周波数のナローバンドブロッキングの仕様が追加されている。また、バンドIIIについても、2.8MHz、3.6MHz、6.0MHzのオフセット周波数のナローバンドブロッキングを規定している。
バンドII〜Vの信号を感度の劣化なく受信するには、これらナローバンドブロッキングを十分に抑圧する必要があるが、この時の低域通過フィルタのカットオフ周波数は希望波帯域の1.92MHzの近くに設定し、かつ妨害波除去のために特殊なフィルタ構成とする必要があり、この特殊なフィルタ構成は消費電流が増加する可能性がある。
また、バンドI、VIの受信時には、カットオフ周波数を低く設定すると5MHz中心の隣接妨害は十分に抑圧できるが、フィルタでの感度の劣化から−117dBmの受信感度の達成が困難になることが考えられる。このため、フィルタのカットオフ周波数をバンドII〜Vの受信時より高く設定することが望ましい。
このように、受信するバンド毎に最適なフィルタ構成が異なっており、仮に、妨害波除去を目的としてカットオフ周波数を低くし、特殊なフィルタを用いると、バンドI、VIの受信時の感度劣化の問題と、どのバンドを受信する時も消費電流が増加する問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、小型で低消費電力を実現可能な携帯電話に用いられる受信回路を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明は、複数のバンド無線信号を送受信する携帯電話に用いられ、受信に不要な妨害波を除去する低域通過フィルタを備えた受信回路において、低域通過フィルタは複数の異なる回路構成からなる、複数の異なる極位置を持つフィルタから構成され、受信バンド毎に複数のフィルタを組み合わせることによって、妨害波除去を目的としたフィルタと感度劣化が少ないフィルタ構成とを切り替え、フィルタ構成のうち、必要としないフィルタ部分はパワーオフすることで消費電力の削減を行う。また、異なる複数のフィルタは、その特性を補間し合うフィルタとすれば、冗長なフィルタ構成を避けることができるので、面積も必要最小限に抑えることが可能となるので、コストが削減できる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明によれば、受信バンドに適した低域通過フィルタの構成を組むことにより、小型で低消費電力を実現することができる携帯電話に用いられる受信回路を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態における受信回路の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、第1のフィルタの周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、第2のフィルタの周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、第1のフィルタと第2のフィルタを組み合わせた時の周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、第1のフィルタの具体的な回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、第2のフィルタの具体的な回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における受信回路において、別の低域通過フィルタの構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における受信回路の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態における受信回路の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態における受信回路の構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態における受信回路の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施の形態における受信回路の構成および動作の一例を説明する。図1は、第1の実施の形態における受信回路の構成を示す。
図1において、本実施の形態における受信回路は、複数のバンド無線信号を送受信する携帯電話に用いられ、アンテナ入力端子99、帯域通過フィルタ100、LNA101、ミキサ102、第1の増幅回路103、低域通過フィルタ104、第2の増幅回路105、出力端子106、90度移相回路107、局部発振回路108、フィルタ制御回路109などから構成され、フィルタ制御回路109にバンド選択信号110が入力されている。
この受信回路は、90度位相が異なるI/Qの直交信号を処理するため、ミキサ102、第1の増幅回路103、低域通過フィルタ104、第2の増幅回路105、出力端子106が一対で構成されている。
帯域通過フィルタ100は、アンテナ入力端子99からの信号より所望の帯域のみを通過させる。LNA101は、帯域通過フィルタ100の出力信号を低雑音で増幅する。局部発振回路108は、帯域通過フィルタ100の出力信号のうち、所望のチャネル帯域の中心周波数の整数倍で発振する信号を出力する。90度移相回路107は、局部発振回路108の出力信号Iと、その位相を90度ずらした信号Qを出力する。
ミキサ102は、LNA101の出力信号と90度移相回路107の出力信号Iを混合する。また、ミキサ102は、90度移相回路107の出力信号Qを入力する。
第1の増幅回路103は、ミキサ102の出力信号を増幅する。低域通過フィルタ104は、第1の増幅回路103の出力信号を所望の帯域のみを通過させる。第2の増幅回路105は、低域通過フィルタ104の出力信号を増幅して出力端子106へ所望の信号として出力する。フィルタ制御回路109は、バンド選択信号110によって低域通過フィルタ104を制御する。
特に、前記低域通過フィルタ104は、受信に不要な妨害波を除去するために、複数の異なる回路構成からなる、複数の異なる極位置を持つフィルタから構成され、受信バンド毎にこれらのフィルタの組み合わせによって所望の特性の低域通過フィルタを構成する。この低域通過フィルタ104のフィルタ構成は、バンド選択信号110によって、最適な構成へ切り替えることで、所望の信号のみを通過させるフィルタ処理が可能になると同時に、使われていないフィルタ部分のパワーを落とし、消費電力を抑えることができる。
この受信回路の動作は、まず、アンテナ入力端子99から入力された受信信号を、所望のバンドの信号のみを通過させる帯域通過フィルタ100へ入力する。さらに、帯域通過フィルタ100からそれぞれのバンドに対応するLNA101に入力する。そして、LNA101によって低雑音増幅された信号を、ミキサ102で局部発振器107の信号が90度移相回路107によって90度移相された信号と掛け合わせせて、ベースバンド周波数に直接変換する。さらに、変換後の受信信号を第1の増幅回路103に入力した後に、低域通過フィルタ104を通すことで不要帯域を除去する。その後、第2の増幅器105で信号を増幅した後に出力端子106から出力する。
次に、図2を用いて、前記低域通過フィルタの構成および動作の一例を説明する。図2は、低域通過フィルタの構成を示す。ここでは、UMTSのバンドI、IIIが受信可能な携帯電話の低域通過フィルタの具体的な構成例を示す。
図2において、低域通過フィルタ104は、第1のフィルタ115、第1のスイッチ116、第2のフィルタ117、第2のスイッチ118などから構成され、I/Q信号に対応して一対で構成されている。
第1のフィルタ115と第2のフィルタ117は、それぞれ異なる極位置を持つフィルタである。第1のフィルタ115は、1.92MHzの受信帯域間はほぼ平坦な特性を持つフィルタである。第2のフィルタ117は、2.8MHz、3.6MHz、6MHzのナローバンドブロッキングの抑圧を第1のフィルタ115との組み合わせにより可能なフィルタである。
フィルタ制御回路109は、バンド選択信号110によって、第2のフィルタ117の前後に備えられた第1のスイッチ116と第2のスイッチ118を制御するとともに、第1のフィルタ117および第2のフィルタ118のパワーオン、パワーオフを行う。
バンドIを受信する場合は、ナローバンドブロッキングは規定されていないので、受信信号は第2のフィルタ117を通過させずに所望の信号のみを取り出すことが可能である。すなわち、フィルタ制御回路109により第1のスイッチ116と第2のスイッチ118を、第1のフィルタ117の出力信号が後段に接続されている第2の増幅回路105に入力されるように切り替える。また、第2のフィルタ117のパワーをオフすることで、第2のフィルタ117が消費する電力分を抑えることが可能となる。また、第1のフィルタ115の通過帯域の周波数特性は平坦であるので、受信感度への影響が小さく、受信品質の向上にも繋がる。
一方、バンドIIIを受信する場合は、ナローバンドブロッキングが規定されているので、第1のフィルタ115の出力信号を第2のフィルタ117に入力することで、妨害波を除去し、所望の信号のみを取り出すことが可能である。すなわち、フィルタ制御回路109により、第1のスイッチ116を第2のフィルタ117へ第1のフィルタ115の出力信号が入力されるように切り替え、第2のスイッチ118を第2のフィルタ117の出力信号が後段に接続されている第2の増幅回路105に入力されるように切り替える。このように、妨害波を除去するために、第1のフィルタ115と第2のフィルタ117を組み合わせる構成とすることで、バンドI用に利用される第1のフィルタ115をバンドIII用にも併用して用いることができるので、バンドIII受信用に新たに構成するフィルタ規模を縮小することが可能となり、受信回路の面積を抑えることができる。
次に、図3〜図5を用いて、前記第1のフィルタ、第2のフィルタ、第1のフィルタと第2のフィルタを組み合わせた時の周波数特性の一例を説明する。それぞれ、図3は第1のフィルタ、図4は第2のフィルタ、図5は第1のフィルタと第2のフィルタを組み合わせた時の周波数特性を示す。また、図6は第1のフィルタ、図7は第2のフィルタの具体的な回路構成を示す。
第1のフィルタ115は、周波数に対する利得の変化を示す周波数特性は図3のようになる。第2のフィルタ117の周波数特性は図4のようになる。図4において、ノッチ周波数120はフィルタによる減衰量が最も急峻に変化している周波数であり、ノッチ帯域121はノッチフィルタの阻止帯域の減衰量から3dB低い減衰量の低域側周波数と高域側周波数の間の帯域である。
この第1のフィルタ115および第2のフィルタ117の具体的な回路について、第1のフィルタ115は、受信帯域内の周波数特性が平坦なバタワースフィルタを用いることができる。また、感度劣化が問題にならない受信帯域内リプルを持ったチェビシェフフィルタでも良い。バタワースフィルタの基本形としては、図6に示した回路が考えられる。この回路構成を用いれば、エミッタフォロワ200〜201を利用しているので、オペアンプを用いる方式に比べて低消費電力化が容易であり、ノイズを少なくすることができる。
第2のフィルタ117は、妨害波信号を除去する為に、妨害波周波数近傍で急峻な減衰量を得られる特性を持つノッチフィルタを用いることができる。ノッチフィルタは、例えば逆チェビシェフフィルタや楕円関数フィルタで実現可能であり、受信帯域内の周波数特性が問題になる場合は前者のフィルタを用い、より受信帯域に近い周波数で妨害波の減衰量を得るには後者のフィルタを用いることが考えられる。ノッチフィルタの具体的な回路としては、図7に示した回路が考えられる。オペアンプ202〜203の受動素子を全てMOSFETで構成することによって、低面積化が可能となる。このノッチフィルタは、選択された複数のフィルタのうち、初段のフィルタより後で、かつ最終段のフィルタより前に設けられる。
前記第2のフィルタ117の設計において、図4中のノッチ帯域121をナローバンドブロッキングで受信帯域に最も近い2.8MHzオフセット周波数が含まれるように設定することにより、第1のフィルタ115と組み合わせた時の特性が図5のようになる。第1のフィルタ115のみの特性と比べて、2.8MHzの減衰量を特に大きく設けることが可能である。従って、2.8MHzのオフセットのナローバンドブロッキングの抑圧には特に有効である。
また、バンドIIIにおける受信感度の仕様は、バンドIの仕様に比べて3dB高いので、第1のフィルタ115と第2のフィルタ117を組み合わせた低域通過フィルタのカットオフ周波数が受信帯域の1.92MHzより低くなり、受信感度の劣化が起こったとしても問題とならない。また、第2のフィルタ117のノッチ周波数は妨害波周波数に設定しなくても、妨害波周波数がノッチ帯域121に含まれるように設定すれば、第1のフィルタ115と第2のフィルタ117を組み合わせた低域通過フィルタによって、ナローバンドブロッキングの抑圧は可能である。
よって、本実施の形態では、UMTSのバンドI、IIIの受信回路について示したが、バンドI〜VIのどのバンドを受信する場合においても本構成を用いることが出来る。この場合、バンドI、VIは前記第1のフィルタ115を用いて受信し、バンドII〜Vは第2のフィルタ117を用いて受信する構成とすればよい。
また、バンドIIIの2.8MHzのオフセット周波数に限らず、除去したい信号が特定の周波数帯に集中しているような場合は、その周波数帯にノッチ帯域を設けたノッチフィルタと、非ノッチフィルタとを組み合わせた構成とすることにより、妨害信号が存在するバンドを受信する場合と、存在しない場合のフィルタ構成をスイッチングすることにより、消費電力を抑えることが可能となる。また、妨害波が複数の周波数帯に集中しているような場合は、集中している周波数帯の数だけノッチ周波数を持つフィルタを組み込み、このフィルタを切り替えることにより、低消費電力で面積が小さい低域通過フィルタで妨害波の抑圧が可能となる。
なお、図8は、第1の実施の形態において、第1のフィルタを展開した場合の別の具体的な構成例である。
図8において、フィルタ115(a)、フィルタ115(b)、フィルタ115(c)で第1のフィルタを構成するものであり、フィルタ115(a)、フィルタ115(b)、フィルタ115(c)および第2のフィルタ117は、それぞれ異なる極位置を持つフィルタとする。フィルタ115(a)、フィルタ115(b)、フィルタ115(c)は1.92MHz受信帯域間はほぼ平坦な特性を持つフィルタであり、第2のフィルタは2.8MHz、3.6MHz、6MHzのナローバンドブロッキングの抑圧をフィルタ115(a)、フィルタ115(b)、フィルタ115(c)との組み合わせにより可能なフィルタとする。また、第2のフィルタはフィルタ115(b)とフィルタ115(c)の間に入れ、その前後にスイッチを設ける。この構成により、バンドバンドIII受信時では第2のフィルタで発生するノイズの影響を少なくすることが可能となる。第2のフィルタが図7に示すようなMOSFETのオペアンプで構成される場合は、MOSFETのフリッカ雑音が問題となるが、前記のようなフィルタ115(b)とフィルタ115(c)の間に入れる構成においては、より効果的である。
また、第2のフィルタはフィルタ115(c)の後段に接続しても良く、この場合は第2のフィルタを構成しているオペアンプについて、入出力可能な電圧範囲がより大きなオペアンプを用いれば良い。
制御回路109はバンド選択信号110によって、前記第2のフィルタの前後に備えられた第1のスイッチ116と第2のスイッチ118を制御するとともに、前記第1及び第2のフィルタのパワーオン、パワーオフを行うものとする。
(第2の実施の形態)
図9を用いて、本発明の第2の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成および動作の一例を説明する。図9は、低域通過フィルタの構成を示す。
本実施の形態の受信回路は、前記第1の実施の形態の図1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。ここでは、UMTSのバンドI、IIIが受信可能な受信回路の低域通過フィルタの具体的な構成例を示す。
図9において、本実施の形態における低域通過フィルタ104は、第1のスイッチ125、第1のフィルタ126、第2のフィルタ127、第2のスイッチ128などから構成され、前記第1の実施の形態と異なる点は、第1のフィルタ126と第2のフィルタ127を並列に接続したことである。
第1のフィルタ126は、バンドIの受信時に用いるフィルタ、第2のフィルタ127はバンドIIIの受信時に用いるフィルタである。第1のフィルタ126は、1.92MHzの受信帯域間はほぼ平坦な特性を持つフィルタである。第2のフィルタ127は、2.8MHz、3.6MHz、6MHzのナローバンドブロッキングの抑圧が可能なフィルタである。
フィルタ制御回路109は、バンド選択信号110によって、第1のフィルタ126および第2のフィルタ127の前後に備えられた第1のスイッチ125と第2のスイッチ128を制御するとともに、第1のフィルタ126および第2のフィルタ127のパワーオン、パワーオフを行う。
バンドIを受信する場合について説明する。まず、バンドIを受信するようにバンド選択信号110がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、受け取った情報から第1のスイッチ125および第2のスイッチ128を切り替える。第1のフィルタ126がバンドI用であり、第2のフィルタ127がバンドIII用のフィルタであるので、フィルタ制御回路109は第1のスイッチ125および第2のスイッチ128を第1のフィルタ126側に接続する。それと同時に、第1のフィルタ126をパワーオンし、第2のフィルタ127をパワーオフする。これにより、前段の第1の増幅回路103から入力された受信信号は第1のフィルタ126を通ることにより、バンドI信号の所望の帯域のみを通過させることが可能である。
一方、バンドIIIを受信する場合は、バンドIIIを受信するようにバンド選択信号110がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、受け取った情報から第1のスイッチ125および第2のスイッチ128を切り替える。第1のフィルタ126がバンドI用であり、第2フィルタ127がバンドIII用のフィルタであるので、フィルタ制御回路109は第1のスイッチ125および第2のスイッチ128を第2のフィルタ127側に接続する。それと同時に、第2のフィルタ127をパワーオンし、第1のフィルタ126をパワーオフする。これにより、前段の第1の増幅回路103から入力された受信信号は第2のフィルタ127を通ることにより、バンドIII信号の所望の帯域のみ通過させることが可能である。
よって、本実施の形態によれば、バンドIの受信時にはバンドI用の第1のフィルタ126を選択し、バンドIIIの受信時にはバンドIII用の第2のフィルタ127を選択し、所望の帯域のみを受信することが可能なる。この際、それぞれのバンド受信用のフィルタの設計は、他のバンドの仕様を考慮する必要がないので、その仕様を満足するために最低限必要な電流値でフィルタを設計することが可能となる。
また、本実施の形態では、バンドI、IIIについて説明したが、対応するバンドの数だけ切り替え可能なフィルタを組み込み、フィルタを切り替えることによって低消費電力で妨害波を抑圧できる受信回路が設計可能である。
(第3の実施の形態)
図10を用いて、本発明の第3の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成および動作の一例を説明する。図10は、低域通過フィルタの構成を示す。
本実施の形態の受信回路は、前記第1の実施の形態の図1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
前記第1、第2の実施の形態の構成の受信回路において、UMTSのバンドI、II、IIIを受信する場合、バンドIIを受信する場合は妨害波信号のオフセット周波数が2.7MHzであり、バンドIIIを受信する場合は妨害波信号のオフセット周波数が2.8MHzと異なるため、バンドIIとバンドIIIを受信する低域通過フィルタ104を構成する第2のフィルタのノッチ周波数を妨害波信号の周波数に切り替えることが可能な構成によって、より受信感度が高いフィルタが設計できる。
以下、図10を用いて、本実施の形態の低域通過フィルタ104の構成および動作の一例を説明する。本実施の形態における低域通過フィルタ104は、前記第1の実施の形態の図2に対して、カットオフ周波数の調整を行う機能を付加した例である。
図10において、フィルタ制御回路109から出力されるノッチ周波数調整信号140は、第1のフィルタ115のカットオフ周波数および第2のフィルタ117のノッチ周波数を調整するための制御信号である。
バンドIIの受信時には、ナローバンドブロッキングにおいて受信帯域に最も近い妨害波のオフセット周波数が2.7MHzのため、ノッチ帯域に2.7MHzが含まれることが望ましい。バンドIIの受信時には、バンド選択信号110によりバンドII受信用の信号がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、ノッチ周波数調整信号140により第1のフィルタ115のカットオフ周波数を調整し第2のフィルタ117のノッチ帯域に2.7MHzが含まれるように設定する。また、前記第1の実施の形態に示したバンドIIIの受信時と同様に、受信信号が第2のフィルタ117に入力され、後段の第2の増幅回路105へ出力されるように、第1および第2のスイッチ116,118をフィルタ制御回路109によって切り替える。
バンドIIIの受信時には、ナローバンドブロッキングにおいて受信帯域に最も近い妨害波のオフセット周波数が2.8MHzのため、ノッチ帯域に2.8MHzが含まれることが望ましい。バンドIIIの受信時には、バンド選択信号110によりバンドIII受信用の信号がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、ノッチ周波数調整信号140により第1のフィルタ115のカットオフ周波数を調整し第2のフィルタ117のノッチ帯域に2.8MHzが含まれるように設定する。また、前記第1の実施の形態に示したバンドIIIの受信時と同様に、受信信号が第2のフィルタ117に入力され、後段の第2の増幅回路105へ出力されるように、第1および第2のスイッチ116,118をフィルタ制御回路109によって切り替える。
よって、本実施の形態によれば、以上の構成のフィルタにより、バンドIIとIIIの受信時にそれぞれの仕様のオフセット周波数にノッチ周波数が切り替えられたフィルタを用いることが可能となるので、新たにノッチフィルタを構成する必要が無く、面積を抑えた設計が可能となる。
(第4の実施の形態)
図11を用いて、本発明の第4の実施の形態における受信回路において、低域通過フィルタの構成および動作の一例を説明する。図11は、低域通過フィルタの構成を示す。
本実施の形態の受信回路は、前記第1の実施の形態の図1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
図11において、本実施の形態における低域通過フィルタ104は、前記第2の実施の形態の図6に対して、カットオフ周波数の調整を行う機能を付加した例である。
図11において、フィルタ制御回路109から出力されるノッチ周波数調整信号141は、第1のフィルタ127のノッチ周波数を調整するための制御信号である。
前記第3の実施の形態と同様に、バンドIIの受信時には、ナローバンドブロッキングにおいて受信帯域に最も近い妨害波のオフセット周波数が2.7MHzのため、ノッチ帯域に2.7MHzが含まれることが望ましい。バンドIIの受信時には、バンド選択信号110によりバンドII受信用の信号がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、ノッチ周波数調整信号141により第2のフィルタ127のノッチ帯域に2.7MHzが含まれるように設定する。また、前記第2の実施の形態に示したバンドIIIの受信時と同様に、受信信号が第2のフィルタ127に入力され、後段の第2の増幅回路105へ出力されるように、第1および第2のスイッチ125,128をフィルタ制御回路109によって切り替える。
バンドIIIの受信時には、ナローバンドブロッキングにおいて受信帯域に最も近い妨害波のオフセット周波数が2.8MHzのため、ノッチ帯域に2.8MHzが含まれることが望ましい。バンドIIIの受信時には、バンド選択信号110によりバンドIII受信用の信号がフィルタ制御回路109に入力される。フィルタ制御回路109は、ノッチ周波数調整信号140により第2のフィルタ127のノッチ帯域に2.8MHzが含まれるように設定する。また、前記第2の実施の形態に示したバンドIIIの受信時と同様に、受信信号が第2のフィルタ127に入力され、後段の第2の増幅回路105へ出力されるように、第1および第2のスイッチ125,128をフィルタ制御回路109によって切り替える。
よって、本実施の形態によれば、以上の構成のフィルタにより、前記第2の実施の形態に示したフィルタ構成においても、バンドIIとIIIの受信時にそれぞれの仕様のオフセット周波数がノッチ帯域に含まれるようにフィルタを調整することが可能となるので、新たにノッチフィルタを構成する必要が無く、面積を抑えた設計が可能となる。
また、本実施の形態では、バンドI、II、III対応の受信回路について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、異なるバンドにおいて、妨害波のオフセット周波数が異なる場合には、同じフィルタ特性のカットオフ周波数を変更することにより、冗長なフィルタの作り込みによる面積増大を避けることができるので、面積が小さい受信回路を提供することが可能となる。
(第5の実施の形態)
図12を用いて、本発明の第5の実施の形態における受信回路の構成および動作の一例を説明する。図12は、受信回路の構成を示す。
図12において、本実施の形態における受信回路は、前記第1の実施の形態の図1の構成に対して、妨害波を検出する妨害波検出器130を付加したものであり、他は図1と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、低域通過フィルタの構成は、前記第1〜第4の実施の形態のいずれの構成(図2,図8,図9,図10,図11)においても適用可能である。
妨害波検出器130とは、第1の増幅回路103と低域通過フィルタ104の段間の信号を妨害波検出器130に入力することにより、ナローバンドブロッキングのオフセット妨害波のレベルを規定値以上であるか否かを判断し、規定値以上であった場合はナローバンドブロッキングの抑圧が必要と判断し、フィルタ制御回路109へフィルタ選択信号131を送信し、このフィルタ選択信号131によって、フィルタの構成を切り替える構成とすることで、妨害波の有無によってフィルタを切り替え、所望の信号のみを通過させることが可能となる。
本構成によって、妨害波が規定されているバンドの信号を受信する場合においても、妨害波の有無によってフィルタの構成を切り替え、妨害波が検出されないときは、妨害波除去用の低域通過フィルタのパワーをオフすることで、低消費電力化が可能となる。
以下、図12を用いて、UMTSのバンドI、IIIが受信可能な携帯電話の受信回路における一例を説明する。
受信信号に2.8MHzの妨害波が含まれていた場合は、妨害波検出器130によって、フィルタ選択信号131がフィルタ制御回路109へ入力される。この場合、フィルタ選択信号131は前記実施の形態でいうバンドIIIの選択信号に該当する。フィルタ制御回路109は、フィルタ選択信号131によって、低域通過フィルタ104を制御し、低域通過フィルタ104中のスイッチがバンドIII受信用に切り替えられる。妨害波が検出される間は、フィルタ選択信号131からはバンドIIIの選択信号が出力されるので、フィルタの構成はバンドIII用で維持され、受信信号は2.8MHzの妨害波を除去して、第2の増幅回路105へ出力される。
一方、受信信号に2.8MHzの妨害波が検出されない場合は、規定値未満の妨害波が妨害波検出器130に入力されているので、前記実施の形態でいうバンドIの選択信号に該当するフィルタ選択信号131がフィルタ制御回路109へ入力される。フィルタ制御回路109は、フィルタ選択信号131によって、低域通過フィルタ104を制御し、低域通過フィルタ104中のスイッチがバンドI受信用に切り替えられる。妨害波が検出されない間は、フィルタ選択信号131からはバンドIの選択信号が出力されるので、フィルタの構成はバンドI用で維持され、バンドIII用のフィルタはパワーオフし、低消費電力で受信信号を第2の増幅回路105へ出力することが可能となる。
よって、本実施の形態の構成によれば、バンドIIIの受信周波数で受信している場合でも、妨害波の検出結果によって受信フィルタを選択するので、常時、バンドIII用のフィルタを使用する必要が無く、妨害波が検出されない場合は、低消費電力で信号を受信することが可能となる。
(第6の実施の形態)
図13を用いて、本発明の第6の実施の形態における受信回路の構成および動作の一例を説明する。図13は、受信回路の構成を示し、前記図1と同一ブロックには同一番号をつけている。
図13において、99はアンテナ入力端子、100は帯域通過フィルタ、101はLNA、102はミキサ、103は第1の増幅回路、303はハイパスフィルタ(HPF)、104は低域通過フィルタ、105は第2の増幅回路、304はAD変換器、305はデジタル信号処理回路構成のイコライザブロック、306は復調器、106は出力端子、107は90度移相回路、108は局部発振回路、109はフィルタ制御回路、110はバンド選択信号である。なお、直交信号のため、90度位相が異なるもう一つの信号を処理するためのミキサ、第1の増幅回路、低域通過フィルタ、第2の増幅回路、出力端子が一対で構成される。
本実施の形態の高周波信号用の受信回路は、制御信号308をイコライザブロック305に印加し、HSDPA受信時にはイコライザブロック305内のイコライザを選択してAD変換器304から出力される信号の周波数特性を補償する。通常の通話時は、制御信号308によりイコライザブロック305内のイコライザは選択しない。
よって、本実施の形態の構成によれば、通常の通話時は、イコライザブロック305内のイコライザをOFFして使用しないため、低消費電力化が図れる。一方、HSDPA受信時には、イコライザブロック305内のイコライザを使用して周波数特性の補償を行うため、良好な受信特性が得られる。また、HPF303のCRフィルタのカットオフ周波数を10kHz以上とすることが可能なため、ICチップ面積の低減、受信装置の小型化に効果がある。
(第7の実施の形態)
図14を用いて、本発明の第7の実施の形態における受信回路の構成および動作の一例を説明する。図14は、受信回路の構成を示す。
図14において、前記図13と同一ブロックには同一番号をつけ、説明を省略する。図14は、イコライザブロックとしてアナログ信号処理構成のイコライザブロック307を用いる。
本実施の形態の高周波信号用の受信回路は、制御信号308をイコライザブロック307に印加し、HSDPA受信時にはイコライザブロック307内のイコライザを選択してAD変換器304から出力される信号の周波数特性を補償する。通常の通話時は、制御信号308によりイコライザブロック307内のイコライザは選択しない。
よって、本実施の形態の構成によれば、通常の通話時は、イコライザブロック307内のイコライザをOFFして使用しないため、低消費電力化が図れる。一方、HSDPA受信時には、イコライザブロック307内のイコライザを使用して周波数特性の補償を行うため、良好な受信特性が得られる。また、HPF303のCRフィルタのカットオフ周波数を10kHz以上とすることが可能なため、ICチップ面積の低減、受信装置の小型化に効果がある。
(第8の実施の形態)
図15を用いて、本発明の第8の実施の形態における受信回路の構成および動作の一例を説明する。図15は、受信回路の構成を示す。
図15において、前記図13と同一ブロックには同一番号をつけ、説明を省略する。図15は、イコライザブロックとしてデジタル信号処理構成のイコライザブロック305とアナログ信号処理構成のイコライザブロック307を用いる。
本実施の形態の高周波信号用の受信回路は、制御信号308をイコライザブロック305,307に印加し、HSDPA受信時にはイコライザブロック305,307内のイコライザを選択してAD変換器304から出力される信号の周波数特性を補償する。通常の通話時は、制御信号308によりイコライザブロック305,307内のイコライザは選択しない。
よって、本実施の形態の構成によれば、通常の通話時は、イコライザブロック305,307内のイコライザをOFFして使用しないため、低消費電力化が図れる。一方、HSDPA受信時には、イコライザブロック305,307内のイコライザを使用して周波数特性の補償を行うため、良好な受信特性が得られる。また、HPF303のCRフィルタのカットオフ周波数を10kHz以上とすることが可能なため、ICチップ面積の低減、受信装置の小型化に効果がある。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、携帯電話に関し、特に複数のバンド無線信号を受信する受信回路に適用して有効である。さらに、複数の無線周波数帯域で送受信可能な通信回路で、送信帯域近傍のスプリアス除去が必要な場合、本発明のフィルタを送信回路に入れて不要波を抑圧する用途にも適用できる。

Claims (13)

  1. 複数のバンド信号を送受信する携帯電話に用いられる受信回路であって、
    受信に不要な妨害波を除去する低域通過フィルタを備え、前記低域通過フィルタは複数の異なる回路構成からなる、複数の異なる極位置を持つフィルタから構成され、受信バンド毎に前記複数のフィルタを組み合わせて妨害波を除去することを特徴とする受信回路。
  2. 請求項1記載の受信回路において、
    前記選択されたフィルタの電源をオンし、それ以外のフィルタの電源をオフする機能を有することを特徴とする受信回路。
  3. 請求項2記載の受信回路において、
    UMTSのバンドI〜VIの少なくとも2つ以上のバンドを受信するものであり、
    互いに異なる極位置を持つ第1および第2のフィルタを備え、バンドIとVIの受信時は前記第1のフィルタを選択し、バンドII〜Vの受信時は前記第1のフィルタおよび第2のフィルタを選択して、妨害波を抑圧することを特徴とする受信回路。
  4. 請求項1記載の受信回路において、
    UMTSのバンドI〜VIの少なくとも2つ以上のバンドを受信するものであり、
    互いに異なる極位置を持つ第1および第2のフィルタを備え、バンドIとVIの受信時は前記第1のフィルタを選択し、バンドII〜Vの受信時は前記第1のフィルタおよび第2のフィルタを選択して、妨害波を抑圧することを特徴とする受信回路。
  5. 請求項4記載の受信回路において、
    バンドIとVIを受信する前記第1のフィルタは、エミッタフォロワを備え、バンドII〜Vの受信時は前記第1のフィルタと共に選択される前記第2のフィルタは、MOSFETで構成されたオペアンプを備えていることを特徴とする受信回路。
  6. 請求項4記載の受信回路において、
    少なくとも1つのフィルタがノッチを持つ特性であり、妨害波周波数が前記ノッチを持つフィルタのノッチ帯域に含まれるように設定されていることを特徴とする受信回路。
  7. 請求項4記載の受信回路において、
    妨害波を検出する妨害波検出器を備え、前記妨害波検出器の信号から妨害波の有無を判断し、フィルタの構成を切り替えることを特徴とする受信回路。
  8. 請求項1記載の受信回路において、
    少なくとも1つのフィルタがノッチを持つ特性であり、妨害波周波数が前記ノッチを持つフィルタのノッチ帯域に含まれるように設定されていることを特徴とする受信回路。
  9. 請求項8記載の受信回路において、
    前記ノッチを持つフィルタは、前記選択された複数のフィルタのうち、初段のフィルタより後で、かつ最終段のフィルタより前にあることを特徴とする受信回路。
  10. 請求項1記載の受信回路において、
    UMTSのバンドI〜VIの少なくとも2つ以上のバンドを受信するものであり、
    各々のバンドの受信時に所望の受信周波数帯域を通過させる第1、第2、・・・、第nのフィルタを備え、バンドIの受信時は第1のフィルタを選択し、バンドIIの受信時は第2のフィルタを選択し、・・・、バンドnの受信時は第nのフィルタを選択することを特徴とする受信回路。
  11. 請求項1記載の受信回路において、
    妨害波を検出する妨害波検出器を備え、前記妨害波検出器の信号から妨害波の有無を判断し、フィルタの構成を切り替えることを特徴とする受信回路。
  12. 請求項1記載の受信回路において、
    バンド選択信号によって前記低域通過フィルタを制御するフィルタ制御回路を備えていることを特徴とする受信回路。
  13. 請求項1記載の受信回路において、
    前記低域通過フィルタのカットオフ周波数が調整できる機能を有し、前記カットオフ周波数を受信バンド毎に設定することを特徴とする受信回路。
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