JP2011068268A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011068268A
JP2011068268A JP2009221156A JP2009221156A JP2011068268A JP 2011068268 A JP2011068268 A JP 2011068268A JP 2009221156 A JP2009221156 A JP 2009221156A JP 2009221156 A JP2009221156 A JP 2009221156A JP 2011068268 A JP2011068268 A JP 2011068268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
inflator
container
attached
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009221156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5392909B2 (ja
Inventor
Morimasa Asai
守正 浅井
Juichi Umehara
寿一 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2009221156A priority Critical patent/JP5392909B2/ja
Publication of JP2011068268A publication Critical patent/JP2011068268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5392909B2 publication Critical patent/JP5392909B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】エアバッグ装置のインフレータの取り付け構造を簡略化して製造コストを低減する。
【解決手段】樹脂製のベースプレート21に、収容部53を設ける。収容部53に、弾性変形する係合部58を設ける。インフレータ24に、係合受部46を環状に凹設する。ステアリングホイール本体2のハブコア10に、規制ピン16を設ける。インフレータ24を収容部53に挿入すると、係合部58が係合受部46に係合する。エアバッグ装置4をステアリングホイール本体2に取り付けると、規制ピン16が係合部58に当接し、係合部58の変形を阻止してインフレータ24を強固に保持できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車のハンドルに備えられるエアバッグ装置に関する。
従来、例えば、自動車のハンドルについて、ハンドル本体のボス部にエアバッグ装置を備えた構成が知られている。
このようなエアバッグ装置は、ハンドルの芯金に取り付けられる金属製のベースプレートを備え、このベースプレートに、袋状のエアバッグ、エアバッグにガスを供給するインフレータ、折り畳まれたエアバッグを覆うカバー体などが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。そして、インフレータは、円盤状の本体部と、この本体部の外周部から突設されたフランジ部とを備えており、ベースプレートに形成された円孔に下側から本体部を挿入し、フランジ部をベースプレートの下面に沿わせた位置に配置されている。そして、このインフレータの固定には、リング部材とも呼ばれるリテーナが用いられる。このリテーナは、インフレータのフランジ部と同様の環状をなすリテーナ本体部と、このリテーナ本体部から下方に突設された4本のボルトとを備えている。そして、このリテーナは、リテーナ本体部をベースプレートの上面に沿わせるとともに、4本のボルトをそれぞれベースプレート及びフランジ部に設けられた孔部に挿入し、下側からナットを螺合して締め付けることにより、インフレータをベースプレートに固定している。また、エアバッグは、基端部に設けたガス導入口をベースプレートの上側からインフレータの本体部に被せた状態で、ガス導入口の周囲に設けた孔部にリテーナのボルトが貫通するとともに、リテーナ本体部とベースプレートとの間に基端部が挟持して固定される。また、カバー体は、ベースプレートの外周部にリベットやねじなどで固定されている。
この構成では、リテーナによりエアバッグも固定できるものの、インフレータの本体部の外周部に、フランジ部及びリテーナが配置され、小形化、軽量化が困難であるとともに、4カ所のナットを螺合して締め付ける作業が必要になり、製造工程が煩雑となる。
この点、インフレータを容易に固定する種々の構成が知られている。
例えば、インフレータの本体部の外周部にねじ部を形成するとともに、このねじ部に螺合するねじ部をリテーナ本体部の内周部に形成する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。この構成では、ねじ止めは1カ所となるものの、重量物を回転させる負荷の大きい作業が必要になるとともに、リテーナ及びインフレータのフランジ部が必要であり、小形化や軽量化の効果は限定的となる。
また、インフレータの本体部の外周部からピンを突設するとともに、ベースプレートに設けた筒状部に傾斜したスリットを形成し、インフレータの本体部を回動させながらピンをスリットに挿入してインフレータを固定するいわゆるバヨネット止めの構成が知られている(例えば、特許文献3参照)。この構成では、エアバッグの展開時にピンに力が集中して加わるため、大きな剪断強度を持つピンを用いる必要があるとともに、インフレータの本体部のピンを固定した部分の強度を高める必要がある。インフレータの本体部は、推進薬を急速に反応させて高圧のガスを供給する容器であるため、ピンを固定することにより強度を低下させない特殊な構造が必要になり、軽量化が困難になるとともに、製造コストが上昇する問題を有している。
さらに、一体に形成されたケーシングに、折り畳んだエアバッグとインフレータ(ガス発生器)とを収容する収容室を設ける構成が知られている(例えば、特許文献4参照)。このケーシングは、外周部が立ち上げられてエアバッグが上側から収納されるとともに、底部の中央部が上方に持ち上げられ、インフレータを下側から収容するディフューザ室が設けられている。そして、インフレータは、ディフューザ室に、スナップ結合、プレス嵌め、縁部の変形、あるいは溶着などにより固定されるとされている。
しかしながら、ケーシングの変形や溶着による固定は、製造工程が煩雑で、製造コストの低減が困難になる。一方、弾性的な係合による固定の場合には、エアバッグの展開時に大きな力が加わった場合にも確実に固定するために、弾性変形の反力を大きくする必要があり、インフレータをケーシングに圧入する作業が困難になり、製造コストの低減が困難になる。
特開2000−52914号公報 (図1−2) 特開平8−301060号公報 (図1) 特開平6−144146号公報 (図1−4) 特表2005−505462号公報 (第2−5頁、図1−2)
上記のように、エアバッグ装置にインフレータを容易かつ強固に取り付ける構成を実現しようとすると、軽量化や小形化が困難になり、あるいは製造コストが上昇する問題を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、インフレータを容易かつ強固に取り付けできるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、車体側部材に取り付けられるベース体と、このベース体に取り付けられる袋状をなすエアバッグと、前記ベース体に取り付けられ前記エアバッグにガスを供給するインフレータとを具備し、前記インフレータは、外周部に係合受部を設けた容器部を備え、前記ベース体は、前記容器部を収容する収容部と、この収容部に前記容器部を収容する際に弾性変形して前記係合受部に弾性的に係合する係合部とを備え、車体側部材は、前記係合部に対向して係合部の変形を阻止する変形阻止部を備えたものである。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、容器部の外周部は円筒状をなし、係合受部は、前記容器部の外周部を環状に凹設して形成され、係合部は、収容部に収容された前記容器部の外側部に沿って複数配置され、変形阻止部は、ベース体を車体側部材に取り付けた位置で、前記係合部の外側部に対向するものである。
請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項1または2記載のエアバッグ装置において、変形阻止部は、ステアリングシャフトに取り付けられるハンドルのハブコアに一体に設けられたものである。
請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置において、収容部は、容器部が挿入される挿入口と、この挿入口から挿入された容器部に当接して挿入限で停止させる規制部とを備えたものである。
請求項1記載のエアバッグ装置によれば、インフレータの容器部を収容部に挿入し、係合部を係合受部に係合させるとともに、変形阻止部が係合部に対向し、この変形阻止部が常時あるいは少なくとも係合部の変形時に当接し、変形阻止部で係合部の変形を阻止することにより、車体側部材に取り付けられるベース体に、インフレータを容易かつ強固に取り付けできる。インフレータを固定するための構造を簡略化し、エアバッグ装置を容易に小形化、軽量化できるとともに、製造コストを低減できる。
請求項2記載のエアバッグ装置によれば、請求項1記載の効果に加え、インフレータを取り付けたベース体を車体側部材に取り付けると同時に、変形阻止部が係合部に対向し、インフレータを容易かつ強固に取り付けできる。
請求項3記載のエアバッグ装置によれば、請求項1または2記載の効果に加え、ハンドルのハブコアに変形阻止部を一体に設けたため、構造を簡略化しつつインフレータを強固に取り付けできる。
請求項4記載のエアバッグ装置によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の効果に加え、インフレータは、容器部を収容部に挿入口から規制部に当接するまで挿入するのみで取り付けでき、取り付け作業を容易にして製造コストを低減できる。
本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す説明図であり、(a)は(b)のI−I相当位置の断面図、(b)は下側からみた一部の斜視図である。 同上エアバッグ装置の一部の斜視図である。 同上エアバッグ装置の製造工程を示す一部の斜視図である。 本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示す製造工程の説明図である。 同上エアバッグ装置の一部の斜視図である。 同上エアバッグ装置の変形阻止部の平面図である。 同上エアバッグ装置のエアバッグの底面図である。 同上エアバッグ装置のエアバッグの下面からみた一部の斜視図である。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図3において、1は自動車のハンドルとしてのステアリングホイールで、このステアリングホイール1は、ハンドル本体としてのステアリングホイール本体2と、このステアリングホイール本体2の乗員側に一体的に取り付けられたエアバッグ装置4となどから構成されている。
なお、ステアリングホイール1は、通常傾斜した状態で備えられるステアリングシャフトに装着されるものであるが、以下、エアバッグ装置4側である乗員側を正面側あるいは上側、この正面側の反対側のステアリングシャフト側である背面側を車体側あるいは下側とし、その他、このステアリングホイール1が備えられる車体の直進方向を基準として、前後方向などの方向を説明する。
そして、ステアリングホイール本体2は、図示しないが、円環状をなすグリップ部としてのリム部と、このリム部の内側に位置するボス部6と、これらリム部とボス部6とを連結する複数のスポーク部とから構成されている。また、ボス部6の車体側には、ステアリングシャフトに嵌着されるボス8が設けられているとともに、このボス8に、ボス芯金9がマグネシウム合金などをダイカストで鋳ぐるむなどして一体的に形成されあるいは別体の金属を溶接などして固着され、車体側部材としてのハブコア10が構成されている。
そして、このボス芯金9から放射方向に、スポーク部の芯金が一体に延設され、あるいは金属を溶接などして固着されている。さらに、これらスポーク部の芯金に、リム部の芯金が一体に連続して形成され、あるいは溶接などして固着されている。また、これらリム部の芯金の外周部と、スポーク部の芯金のリム部側の部分の外周部とには、例えばウレタン、例えば軟質の発泡したポリウレタンなどからなる表皮部が形成されている。さらに、必要に応じて、ボス芯金9の背面側には、樹脂製の裏カバーが取り付けられ、ボス部6の背面側が覆われているとともに、ステアリングホイール1側と車体側とを電気的に接続する接続装置が配置されている。
そして、ハブコア10のボス芯金9には、中央部に位置して、ボス8の上側に連通する円形のボス中央開口部12が設けられているとともに、このボス中央開口部12の側方などに位置して、ボス側部開口部14が形成されている。そして、ボス中央開口部12の外周部に沿って、エアバッグ装置4を構成する変形阻止部としての規制ピン16が複数カ所、本実施の形態では4カ所に突設されている。各規制ピン16はボス芯金9と一体の金属製で強度が大きく、円柱状をなして上側に突出するように形成されている。また、ボス側部開口部14の上側に架かるようにして、係止手段18がボス芯金9に取り付けられている。この係止手段18は、弾性変形可能な線材を屈曲して形成したスプリングであり、一対の係止線部19が互いに開く方向に変形可能に、すなわち互いに接近する方向に付勢された状態で配置されている。また、ボス中央開口部12には、ステアリングシャフトの先端部のねじ部に螺合して締め付けるナットが配置されるようになっている。
そして、エアバッグ装置4は、ステアリングホイール1のボス部6に備えられるいわゆる運転席エアバッグで、ハブコア10の規制ピン16に加え、ベース体としての樹脂製のベースプレート21、袋状のエアバッグ22、樹脂製のカバー体23、及びエアバッグ22にガスを供給するガス供給手段であるインフレータ24となどを備え、ベースプレート21にエアバッグ22、カバー体23及びインフレータ24が取り付けられて、モジュールが構成されている。また、このモジュールに一体的に、あるいはモジュールを支持する機構に、押動時にホーンを吹鳴させるホーンスイッチ機構が備えられている。
そして、エアバッグ22は、例えば2枚の基布の外周部同士を上下に重ねて縫合し、扁平な袋状に構成されている。そして、下側の基布の中央部には、矩形状のエアバッグ開口部26が設けられ、このエアバッグ開口部26に連続してエアバッグ取付片部27が形成されている。そして、このエアバッグ取付片部27には、矩形状の位置決め孔28と、この位置決め孔28を挟んで配置された一対の矩形状の固定孔29とが形成されているとともに、これら位置決め孔28及び固定孔29同士の間に位置して、エアバッグ取付片部27の基布を折り曲げる折り線27aが形成されている。また、必要に応じて、下側の基布の外周部近傍には、図示しない円孔状のガス排気口が形成されている。
また、カバー体23は、弾性的に変形可能な樹脂にて一体に形成され、下面を開口した略箱状のカバー本体部30を備えている。すなわち、このカバー本体部30は、折り畳まれたエアバッグ22の正面側を覆う正面板部31と、折り畳まれたエアバッグ22の外周側を覆う周板部32とを備えている。そして、周板部32の下端部には、複数カ所にカバー体側取付部33が形成されている。このカバー体側取付部33は、周板部32の下側の縁部から半円状に突設された突設部34と、この突設部34の下端部から下方に突設された突片部35と、突設部34が構成する円の中心部分に位置する固定孔36とを備えている。
また、カバー体23の正面板部31には、例えば平面略H字状をなす破断予定部としてのテアライン37が形成されている。このテアライン37は、正面板部31を裏面すなわち下面側から切削などして、容易に破断する薄肉に形成されている。
また、インフレータ24は、全体として長手寸法の小さい円柱状をなし、金属製の飲料容器状をなす容器部41を備えている。すなわち、この容器部41は、金属製の円筒状の胴部42を備え、この胴部42の上下が天板部43と底板部44とで閉塞されている。そして、胴部42の上下の端部近傍の部分は、周方向に連続する円環状をなして凹設され、上部凹設部45と、下部凹設部である係合受部46とがカシメなどにより形成されている。すなわち、このインフレータ24の容器部41は、胴部42の外周側に突出するフランジ部を備えていない。また、胴部42の上側の端部近傍には、上部凹設部45の下側に位置して、複数の円孔からなるガス噴射口47が形成されている。また、この容器部41の内側には、推進薬及びこの推進薬に点火する点火器などの内部構造が収納されている。また、これら内部構造は、天板部43と及び底板部44により固定されているとともに、上部凹設部45及び係合受部46により固定されている。さらに、容器部41の底板部44からは、点火器に接続されたハーネスなどと呼ばれる電線48が導出され、この電線48の先端にコネクタ49が設けられている。
また、ベースプレート21は、樹脂にて一体的に形成され、平板状をなす基板部51を備えている。この樹脂は、例えば、ガラス繊維を33重量%混合したナイロン66樹脂や、ガラス繊維を40重量%添加したPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド、シェブロンフィリップス化学株式会社製「ライトン」(商品名)など)で構成されている。
そして、この基板部51の中央部には、インフレータ24の容器部41の少なくとも一部、ここでは下側部を嵌合して収容可能な収容部53が形成されている。この収容部53は、基板部51から下側に一体に突設された略筒状をなす側壁部54を備え、この側壁部54の上端部が円孔状の挿入口55となっている。一方、側壁部54の下端部は、一部同士が互いに連結され、ここでは3カ所の側壁部54が連結され、収容部53の下端の一部を閉塞するとともに一部を開口する規制部56となり、この規制部56が、インフレータ24の圧入時及び作動時の下方への移動を阻止するようになっている。さらに、側壁部54は一部が切り欠かれ、係合部58が単数あるいは複数ここでは3カ所に形成されている。各係合部58は、上端部が側壁部54あるいは基板部51に連結され、弾性変形可能な板状をなしているとともに、下端部に収容部53の内側すなわち中央部に向かい爪状をなす係合突部59が突設され、インフレータ24の容器部41の係合受部46に係合可能となっている。
また、ベースプレート21の基板部51は、外周部に沿って断面略U字状に下方に屈曲され、カバー体23の周板部32の下端部が嵌合して支持される周板部支持部61が形成されている。さらに、この周板部支持部61には、カバー体23のカバー体側取付部33に対応して、カバー体固定部62が形成されている。このカバー体固定部62は、ベースプレート21の外周の縁部が上側に半円状をなして突設された取付板部63と、この取付板部63及び対向する位置に形成された固定孔64,64と、周板部支持部61の底部に矩形状に開口した位置決め孔65とを備えている。
さらに、ベースプレート21は、基板部51の外周部近傍の複数カ所から、下側に向かってブラケット部67が突設されている。そして、このブラケット部67は、エアバッグ22の展開時にも変形しない強度の大きい板状に形成され、先端側には、外側に向かって突設された爪状の係止部68が形成されている。すなわちこの係止部68は、下面が傾斜面68aをなし、上側には水平状の係止面68bが形成されている。
そして、このエアバッグ装置4の組立工程は、まず、ベースプレート21の上側の挿入口55から、インフレータ24を収容部53に挿入する。さらに、インフレータ24の底板部44が規制部56に当接するまで圧入すると、側壁部54がインフレータ24の胴部42の外周部に嵌合するとともに、係合受部46が弾性変形して係合受部46の係合突部59がインフレータ24の係合受部46に係合する。また、インフレータ24の電線48及びコネクタ49は、収容部53の底部の規制部56の隙間から下側に引き出しておく。
次いで、エアバッグ22を所定の形状に折り畳み、カバー本体部30の内側に収容するとともに、位置決め孔28を突片部35に挿入し、所定の折り線27aで折り曲げて、カバー体側取付部33にエアバッグ取付片27を位置合わせしておく。
そして、折り畳んだエアバッグ22のエアバッグ開口部26をインフレータ24の上側に被せるようにして、カバー体23をベースプレート21に組み合わせる。すなわち、カバー体23の周板部32の下端部をベースプレート21の周板部支持部61に嵌合するとともに、突片部35を位置決め孔65に挿入して位置決めする。この状態で、固定孔64に外側から固着具であるリベット71を挿入してかしめることにより、カバー体側取付部33が取付板部63に密着して固定され、カバー体23がベースプレート21に固定される。同時に、エアバッグ22は、エアバッグ開口部26の周囲のエアバッグ取付片27が、カバー体23の周板部32とベースプレート21の周板部支持部61との間に挟持されるとともに、固定孔29にリベット71が貫通した状態で突設部34と取付板部63との間に密着して挟持され、エアバッグ22のエアバッグ取付片27がベースプレート21に強固に取り付けられた状態となる。
このようにして、エアバッグ装置4のモジュールが構成される。
また、ステアリングホイール本体2は、ボス8にステアリングシャフトを嵌着し、ナットを締め付けで固定しておく。
そして、このエアバッグ装置4のモジュールを、上側からステアリングシャフトの軸方向に沿ってステアリングホイール本体2のボス部6側に押し込む。すると、ベースプレート21のブラケット部67がボス側部開口部14に押し込まれるとともに、傾斜面68aが係止手段18を一旦押しのけ、さらに、係止手段18が復帰変形して係止面68bに係止され、すなわちブラケット部67の係止部68が係止手段18に係止されて、エアバッグ装置4のモジュールがステアリングホイール本体2のハブコア10に固定される。
さらに、エアバッグ装置4のモジュールを押し込むと同時に、ベースプレート21の収容部53の外周部にハブコア10のボス芯金9が嵌合するように当接し、少なくとも係合部58の外周部に規制ピン16が当接して、ベースプレート21がハブコア10に案内されるとともに位置決めされ、エアバッグ装置4のモジュールがステアリングホイール本体2に位置決めされる。同時に、規制ピン16が係合部58の外側部に当接、すなわち、ちょうど接する(無押圧状態の接触)か、または強制されて当接(押圧力付与状態の接触)することにより、係合部58が外側すなわち外れ方向に変形することが阻止され、ベースプレート21にインフレータ24が強固に抜け止めした状態で固定される。なお、規制ピン16は、係合部58と常時当接して係合部58の変形を抑えるのが好ましいが、常時当接まで至らなくても、係合部58を僅かな変形にとどめ容器部41が抜け止めされて保持される限度で係合部58との隙間を生じても良い。すなわち、規制ピン16を、係合部58に僅かな間隔を介して対向させ、変形する係合部58に当接して変形を阻止して容器部41が抜けないように作用させることもできる。
そして、インフレータ24のコネクタ49と車体側との電気的な配線を行うことにより、エアバッグ装置4を備えたステアリングホイール1がステアリングシャフトに取り付けられた状態で構成される。
また、自動車が衝突などした際には、制御装置の制御に基づきエアバッグ装置4が作動する。すなわち、インフレータ24のガス噴射口47からエアバッグ22の内部にガスが急速に供給され、折り畳まれて収納されたエアバッグ22が急速に膨張展開する。すると、このエアバッグ22の膨張の圧力により、カバー体23のテアライン37に沿って破断し、正面板部31が扉状に開いて、エアバッグ22の突出口が形成される。そして、エアバッグ22は、正面側に膨出してステアリングホイール本体2の全体を覆うように膨張展開し、前方に投げ出されてくる乗員を拘束して保護する。
このように、本実施の形態によれば、インフレータ24を容易かつ強固に取り付けでき、小形化、軽量化が可能で製造コストを低減できるエアバッグ装置4、すなわち軽量で廉価なエアバッグ装置4を提供できる。
すなわち、インフレータ24は、収容部53に挿入するのみで、係合受部46に係合部58を係合でき、さらに、エアバッグ装置4のモジュールをステアリングホイール本体2に取り付けた状態では、ハブコア10のボス芯金9から一体に突設した規制ピン16が係合部58に対向さらには当接して、係合部58の変形を阻止し、ハブコア10に取り付けられるベースプレート21にインフレータ24を容易かつ強固に取り付けできる。
そこで、インフレータ24の取り付けのために、別体のリテーナなどの部材を用いる必要がないとともに、インフレータ24の外周部にフランジ部を突設する必要がなく、インフレータ24を固定するための取り付け構造を簡略化できるともに、インフレータ24の周囲に空間が必要なく、エアバッグ装置4を容易に小形化、軽量化できるとともに、製造コストを低減できる。
特に、ステアリングホイール1を構成する剛性の高い部品であるハブコア10に規制ピン16を一体に設けたため、構造を簡略化しつつインフレータ24を強固に取り付けできる。さらに、エアバッグ装置4のモジュールをステアリングホイール本体2に取り付ける作業と同時に、規制ピン16が自動的に係合部58に当接して係合部58の変形を阻止でき、インフレータ24を容易かつ強固に取り付けできる。
さらに、規制ピン16は、係合部58の変形防止によるインフレータ24の抜け止めのみならず、ハブコア10すなわちステアリングホイール本体2に対するベースプレート21すなわちエアバッグ装置4のモジュールの位置決め機能、モジュールの挿入時の案内機能、ホーンスイッチの操作時のがたつき防止機能なども有し、それぞれ別個の構造を備える構成に比べ、構成を簡略化して製造コストを低減できる。
また、インフレータ24は、容器部41を収容部53に挿入口55から規制部56に当接するまで圧入するという簡略な作業のみで取り付けでき、取り付け作業を容易にして製造コストを低減できる。
また、インフレータ24は、フランジ部を設けないのみならず、ピンなどの部材を強固に溶着する必要もなく、さらに、係合受部46はもともと内部構造を固定するために設けられているもので、係合のために専用の構成を形成する必要がなく、構成を簡略化し、製造コストを低減できる。
また、このエアバッグ装置4では、エアバッグ22は、カバー体23をベースプレート21に取り付けるリベット71に共締めされ、カバー体23とベースプレート21との間に挟持して保持できるとともに、ベースプレート21は、圧入により係止手段18に係止していわばワンタッチで保持でき、構成を簡略化するとともに製造工程を簡略化して製造コストを低減できる。また、エアバッグ22は、リベット71に共締めされる部分のみならず、エアバッグ開口部26に沿ったエアバッグ取付片部27の広い面積でベースプレート21の周板部支持部61とカバー体23の周板部32の下端部との間に挟持され、一部に力が集中せず、かつ、大きな面圧及び摩擦抵抗で確実に保持できる。
なお、上記の実施の形態では、変形阻止部は、ハブコア10のボス芯金9から一体に突設した規制ピン16としたが、この構成に限られるものではない。
例えば、図4ないし図6に示すように、変形阻止部は、環状の帯であるカラー77として構成することもできる。すなわち、図6に示すように、単純な円筒状の形状のカラー77を用い、図4に示すように、収容部53にインフレータ24を圧入し、係合部58を係合受部46に係合した状態で、図5に示すように、係合部58の外周部にカラー77を嵌合することにより、係合部58の変形を阻止し、ベースプレート21にインフレータ24を容易かつ強固に取り付けできる。
そして、この構成のように、ハブコア10などとは別体のカラー77を用いる場合には、係合部58の外周側に変形阻止手段保持部としての保持突起79でカラー77を抜け止め保持することにより、インフレータ24を確実に保持できる。
また、この円環状のカラー77は、ハブコア10のボス芯金9に一体に形成することもできる。
また、この図4及び図5に示す構成では、エアバッグ22は、カラー77と同様のエアバッグ用カラー81を用いてベースプレート21に取り付けられている。すなわち、ベースプレート21には、周板部支持部61に代えて、基板部51の外周部近傍から、上側に向かい、エアバッグ取付部82が突設され、このエアバッグ取付部82には、抜け止め用の保持突起83が形成されている。また、エアバッグ22は、図7及び図8に示すように、エアバッグ開口部26を折り返して縫い合わせたエアバッグ取付片部27が形成され、位置決め孔28などを設けない簡略な形状となっている。そこで、この構成では、エアバッグ22のエアバッグ開口部26をエアバッグ取付部82の外周に被せ、上側からエアバッグ用カラー81をエアバッグ22及びエアバッグ取付部82の外側に圧入して嵌合するのみで、エアバッグ22を取り付けできるようになっている。
なお、このエアバッグ用カラー81は、環状の部分を締め付け可能な紐を備えたいわゆるインシュロックタイを用いて構成することもできる。
また、上記の各実施の形態では、円環状のリム部を備えたステアリングホイール1について説明したが、円環状ではないグリップ部を備えたハンドルなど、種々の構成のステアリングホイール本体に適用できる。さらに、エアバッグ装置4は、ステアリングホイール1に取り付けられるものに限られず、助手席乗員用にインストルメントパネルに備えられるエアバッグ装置などにも適用できる。助手席に備えられるエアバッグ装置4の場合は、変形阻止部は、例えば、インストルメントパネルのステアリングメンバーであるリーンフォースなどに一体に形成することができる。
本発明は、例えば、自動車のハンドルに備えられるエアバッグ装置に適用できる。
1 ハンドルとしてのステアリングホイール
4 エアバッグ装置
10 車体側部材としてのハブコア
16 変形阻止部としての規制ピン
21 ベース体としてのベースプレート
22 エアバッグ
24 インフレータ
41 容器部
46 係合受部
53 収容部
55 挿入口
56 規制部
58 係合部
77 変形阻止部としてのカラー

Claims (4)

  1. 車体側部材に取り付けられるベース体と、
    このベース体に取り付けられる袋状をなすエアバッグと、
    前記ベース体に取り付けられ前記エアバッグにガスを供給するインフレータとを具備し、
    前記インフレータは、外周部に係合受部を設けた容器部を備え、
    前記ベース体は、前記容器部を収容する収容部と、この収容部に前記容器部を収容する際に弾性変形して前記係合受部に弾性的に係合する係合部とを備え、
    車体側部材は、前記係合部に対向して係合部の変形を阻止する変形阻止部を備えた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 容器部の外周部は円筒状をなし、
    係合受部は、前記容器部の外周部を環状に凹設して形成され、
    係合部は、収容部に収容された前記容器部の外側部に沿って複数配置され、
    変形阻止部は、ベース体を車体側部材に取り付けた位置で、前記係合部の外側部に対向する
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 変形阻止部は、ステアリングシャフトに取り付けられるハンドルのハブコアに一体に設けられた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置。
  4. 収容部は、容器部が挿入される挿入口と、この挿入口から挿入された容器部に当接して挿入限で停止させる規制部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のエアバッグ装置。
JP2009221156A 2009-09-25 2009-09-25 エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP5392909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221156A JP5392909B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009221156A JP5392909B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011068268A true JP2011068268A (ja) 2011-04-07
JP5392909B2 JP5392909B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=44013990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009221156A Expired - Fee Related JP5392909B2 (ja) 2009-09-25 2009-09-25 エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5392909B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015060080A1 (ja) * 2013-10-22 2015-04-30 株式会社ダイセル インフレータとエアバッグの固定構造
WO2024009952A1 (ja) * 2022-07-07 2024-01-11 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイールに備えられるエアバッグ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270348A (ja) * 1992-03-25 1993-10-19 Takata Kk エアバッグ装置のインフレータ取付構造
JPH0728751U (ja) * 1993-11-08 1995-05-30 東洋ゴム工業株式会社 インフレータカバーを備えたエアバッグ装置
JPH10157559A (ja) * 1996-12-03 1998-06-16 Tokai Rika Co Ltd エアバッグ装置用インフレータの固定構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05270348A (ja) * 1992-03-25 1993-10-19 Takata Kk エアバッグ装置のインフレータ取付構造
JPH0728751U (ja) * 1993-11-08 1995-05-30 東洋ゴム工業株式会社 インフレータカバーを備えたエアバッグ装置
JPH10157559A (ja) * 1996-12-03 1998-06-16 Tokai Rika Co Ltd エアバッグ装置用インフレータの固定構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015060080A1 (ja) * 2013-10-22 2015-04-30 株式会社ダイセル インフレータとエアバッグの固定構造
CN105683001A (zh) * 2013-10-22 2016-06-15 株式会社大赛璐 充气机和气囊的固定结构
US20160214559A1 (en) * 2013-10-22 2016-07-28 Daicel Corporation Fixing structure for inflator and airbag
US9896055B2 (en) * 2013-10-22 2018-02-20 Daicel Corporation Fixing structure for inflator and airbag
WO2024009952A1 (ja) * 2022-07-07 2024-01-11 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイールに備えられるエアバッグ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5392909B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6409209B2 (en) Airbag apparatus
JP5154297B2 (ja) カーテンエアバッグ用ブラケット及びカーテンエアバッグ装置
US8684399B2 (en) Gas generator and airbag apparatus
US20060220352A1 (en) Cover attachment
US20200122672A1 (en) Airbag device
US9278662B2 (en) Airbag apparatus and method for assembling the same
JP2006256561A (ja) 点火器組立体、インフレータ、エアバッグ装置及びシートベルト装置
US5788266A (en) Simplified airbag module housing
US8128121B2 (en) Steering column mounted knee airbag device
US6325407B1 (en) Airbag module cover attachment
JP5392909B2 (ja) エアバッグ装置
JP2009154670A (ja) インフレータ取付装置及びエアバッグ装置
US7651120B2 (en) Inflator securing structure and airbag system
JP2004168284A (ja) エアバッグ装置
JP2007223533A (ja) エアバッグ装置
JP5777903B2 (ja) エアバッグ装置
WO2016111046A1 (ja) エアバッグ装置
JP5357712B2 (ja) エアバッグ装置
US5449195A (en) Constant diameter inflator retainer
JP2010089596A (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
JP3424394B2 (ja) エアバッグ装置
WO2020166243A1 (ja) エアバッグ装置
EP2112032A1 (en) Bracket for use in curtain airbag and curtain airbag apparatus
JP2008162530A (ja) コラム付けニーエアバッグ装置
KR20140132190A (ko) 차량의 무릎 에어백 하우징 어셈블리

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5392909

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees