JP2011068111A - 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】滑らかな諧調表現が可能な液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法を提供する。
【解決手段】ノズル開口に連通する圧力室、及び、この圧力室のインクに圧力変動を生じさせる圧電振動子を有し、当該圧電振動子の作動によってノズル開口から記録紙に対して液体を吐出可能な記録ヘッドと、記録紙上に1ドットを形成する期間である1吐出周期T内に、圧電振動子を駆動する駆動パルスPを複数含む一連の駆動信号を発生する制御部及び駆動信号発生回路と、を備えるプリンターであって、制御部及び駆動信号発生回路は、駆動パルス同士の間隔Ph2を変更することで、1ドット当たりのインクの吐出量を制御する。
【選択図】図6
【解決手段】ノズル開口に連通する圧力室、及び、この圧力室のインクに圧力変動を生じさせる圧電振動子を有し、当該圧電振動子の作動によってノズル開口から記録紙に対して液体を吐出可能な記録ヘッドと、記録紙上に1ドットを形成する期間である1吐出周期T内に、圧電振動子を駆動する駆動パルスPを複数含む一連の駆動信号を発生する制御部及び駆動信号発生回路と、を備えるプリンターであって、制御部及び駆動信号発生回路は、駆動パルス同士の間隔Ph2を変更することで、1ドット当たりのインクの吐出量を制御する。
【選択図】図6
Description
本発明は、インクジェット式プリンター等の液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法に関するものであり、特に、ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変動を与えて、圧力発生室内の液体をノズル開口から吐出させる液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法に関する。
液体吐出装置は、液体を吐出可能な液体吐出ヘッドを備え、この液体吐出ヘッドから各種の液体を吐出する装置である。この液体吐出装置の代表的なものとして、例えば、液体吐出ヘッドとしてのインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズル開口から液体状のインクを記録紙等の記録媒体(着弾対象物)に対して吐出・着弾させることで画像等の記録を行うインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという。)等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、液晶ディスプレー等のカラーフィルターの製造装置等、各種の製造装置にも液体吐出装置が応用されている。
上記液体吐出装置には、駆動パルス(吐出パルス)を含む駆動信号を発生して、発生した駆動パルスを圧力発生素子(例えば、圧電振動子や発熱素子等)に印加してこれを駆動することにより圧力発生室内の液体に圧力変化を与え、この圧力変化を利用して圧力発生室に連通したノズル開口から液体を吐出させるように構成されたものがある。そして、吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期(記録周期)内に、圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む駆動信号を発生するように構成された液体吐出装置では、複数の駆動パルスの中から選択した駆動パルスを圧力発生素子に印加することによって、1ドット(画素)当たりの液体の吐出量を異ならせることで、これにより複数種類の諧調を記録可能に構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記した予め用意された駆動パルスのみを組み合わせて液体を吐出させる液体吐出装置では、1吐出周期内に含まれる駆動パルスの数及び種類に応じて、吐出対象物上に形成される液体の吐出量(ドットサイズ)の種類が決まってしまうために、記録諧調の種類が制限されてしまっていた。また、1吐出周期に含まれる駆動パルスの数を増やすことで、記録諧調の種類は増加させることが可能となるが、1吐出周期分の駆動信号の波長が長くなり、高周波駆動が不可能となってしまう問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、滑らかな諧調表現が可能な液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ノズル開口に連通する圧力発生室、及び、この圧力発生室の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、当該圧力発生素子の作動によって前記ノズル開口から吐出対象物に対して液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする。
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする。
この構成によれば、駆動信号発生部は、駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御するので、1吐出周期内に含まれる複数の駆動パルスのうち、前側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる残留振動と、前側(先)の駆動パルスよりも後に発生する後側(次)の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる圧力変動とを重ね合わせることによって、1ドット当たりの液体の吐出量を変化させることができる。これにより、駆動パルスの形状や電圧を変更させることなく、記録諧調の種類を増加させることができる。この結果、滑らかな諧調表現が可能となる。また、駆動パルスの数を増加させる必要がないために、1吐出周期当たりの駆動信号の波長の長さを短くでき、高周波駆動が可能となる。
上記構成において、前記液体が8ミリパスカル秒以上の高粘度液体であることが望ましい。
この構成によれば、液体が8ミリパスカル秒以上の高粘度液体であるので、1吐出周期内に含まれる複数の駆動パルスのうち、前側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって吐出した後に圧力発生室内に残る残留振動が液体自体のダンパー効果によって低粘度の液体を使用するときよりも抑制される。これにより、前側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に残る残留振動と、前側の駆動パルスよりも後に発生する後側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる圧力変動とが重ね合うタイミングを調整し易くなり、1ドット当たりの液体の吐出量をより滑らかに変化させることができる。
上記構成において、前記駆動信号発生部の発生する駆動信号には、前記ノズル開口から前記液体を吐出しない程度に、前記圧力発生素子を駆動させる非吐出駆動パルスを含むことが望ましい。
この構成によれば、駆動信号発生部の発生する駆動信号には、ノズル開口から液体を吐出しない程度に、圧力発生素子を駆動させる非吐出駆動パルスを含むので、非吐出駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる残留振動と、非吐出駆動パルスよりも後に発生する後側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる圧力変動とを重ね合わせることによって、1ドット当たりの液体の吐出量を変化させることができる。これにより、駆動パルスの形状や電圧を変更させることなく、記録諧調の種類を増加させることができる。この結果、滑らかな諧調表現が可能となる。
上記構成において、前記駆動パルス同士の間隔をPh、前記圧力発生室の固有振動周期をTcとしたときに、
前記駆動パルス同士の間隔Phを、以下の式(1)の範囲に設定することが望ましい。
Ph≦Tc ・・・(1)
なお、Phは、前側の駆動パルスの終端からその後の駆動パルスの始端までの時間である。
前記駆動パルス同士の間隔Phを、以下の式(1)の範囲に設定することが望ましい。
Ph≦Tc ・・・(1)
なお、Phは、前側の駆動パルスの終端からその後の駆動パルスの始端までの時間である。
この構成によれば、1吐出周期内に含まれる複数の駆動パルスのうち、前側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる残留振動の振幅が減衰する前に、前側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる残留振動と、前側の駆動パルスよりも後に後側の駆動パルスを圧力発生素子に供給することによって圧力発生室内に生じる圧力変動を重ね合わせることができ、液体の吐出量をより大きく変化させることができる。
また、本発明の液体吐出装置の制御方法は、ノズル開口に連通する圧力発生室、及び、この圧力発生室の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、当該圧力発生素子の作動によって前記ノズル開口から吐出対象物に対して液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする。
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面等を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、本実施形態では、液体吐出装置の一例としてインクジェット式記録装置(以下、「プリンター」という)を、液体吐出ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」という)を例に挙げて説明する。
図1はプリンター1の構成を説明する斜視図である。このプリンター1は、筐体2の内部に、液体吐出ヘッドの一種である記録ヘッド3が取り付けられると共に、インク(本発明における液体に相当)を貯留するインクカートリッジ4が着脱可能に取り付けられるキャリッジ5と、記録ヘッド3の下方に配設されたプラテン6と、キャリッジ5(記録ヘッド3)を記録紙7(本発明における吐出対象物に相当)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構8と、主走査方向に直交する方向である副走査方向に記録紙55を搬送する紙送り機構9とを備えて概略構成されている。なお、プリンター1の筐体2側にインクカートリッジ4を装着してインク供給チューブを介して記録ヘッド3に供給する構成を採用することもできる。
キャリッジ5は、主走査方向に架設されたガイドロッド10に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構8の作動により、ガイドロッド10に沿って主走査方向に移動するように構成されている。キャリッジ5の主走査方向の位置は、リニアエンコーダー11によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルスがプリンターコントローラーの制御部56(図3参照)に送信される。これにより、制御部56はこのリニアエンコーダー11からのエンコーダーパルスに基づいてキャリッジ5(記録ヘッド3)の走査位置を認識しながら、記録ヘッド3による記録動作(吐出動作)等を制御することができる。
キャリッジ5の移動範囲内における記録領域よりも外側(図1における右側)の端部領域には、走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド3のノズル形成面(ノズルプレート32:図2参照)を封止するキャッピング部材12と、ノズル形成面を払拭するためのワイパー部材13とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ5(記録ヘッド3)が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ5が戻る復動時との双方向で記録紙7上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録が可能に構成されている。
図2は上記の記録ヘッド3の要部断面図である。本実施形態における記録ヘッド3は、圧電振動子群22、固定板23、及び、フレキシブルケーブル24等をユニット化した振動子ユニット25と、この振動子ユニット25を収納可能なヘッドケース26と、リザーバー(共通インク室)36から圧力室38(本発明における圧力発生室に相当)を通りノズル開口35に至る一連のインク流路を形成する流路ユニット27とを備えて構成される。
まず、振動子ユニット25について説明する。圧電振動子群22を構成する圧電振動子30(本発明における圧力発生素子の一種)は、縦方向に細長い櫛歯状に形成されており、数十μm程度の極めて細い幅に切り分けられている。そして、この圧電振動子30は縦方向に伸縮可能な縦振動型の圧電振動子として構成されている。各圧電振動子30は、固定端部を固定板23上に接合することにより、自由端部を固定板23の先端縁よりも外側に突出させて所謂片持ち梁の状態で固定されている。そして、各圧電振動子30における自由端部の先端は、後述するように、それぞれ流路ユニット27におけるダイヤフラム部42を構成する島部44に接合される。フレキシブルケーブル24は、固定板23とは反対側となる固定端部の側面で圧電振動子30と電気的に接続されている。また、各圧電振動子30を支持する固定板23は、圧電振動子30からの反力を受け止め得る剛性を備えた金属製の板材によって構成される。本実施形態では、厚さが1mm程度のステンレス鋼板によって作製されている。
ヘッドケース26は、例えば、エポキシ系樹脂により作製された中空箱体状部材であり、その先端面(下面)には流路ユニット27を固定し、ケース内部に形成された収容空部28内には、アクチュエータの一種である振動子ユニット25を収容している。また、ヘッドケース26の内部には、その高さ方向を貫通してケース流路29が形成されている。このケース流路29は、インクカートリッジ4側からのインクをリザーバー36に供給するための流路である。
次に、流路ユニット27について説明する。流路ユニット27は、ノズルプレート32、流路形成基板33、及び振動板34から構成され、ノズルプレート32を流路形成基板33の一方の表面に、振動板34をノズルプレート32とは反対側となる流路形成基板33の他方の表面にそれぞれ配置して積層し、接着等により一体化することで構成されている。
ノズルプレート32は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル開口35を列状に開設したステンレス鋼製の薄いプレートである。本実施形態では、例えば、180個のノズル開口35を列状に開設し、これらのノズル開口35によってノズル列を構成している。そして、このノズル列を横並びに4列設けている。
流路形成基板33は、リザーバー36、インク供給口37、及び圧力室38からなる一連のインク流路を形成する板状部材である。具体的には、この流路形成基板33は、各ノズル開口35に対応させて圧力室38となる空部を隔壁で区画した状態で複数形成すると共に、インク供給口37およびリザーバー36となる空部を形成した板状の部材である。そして、本実施形態の流路形成基板33は、シリコンウェハーをエッチング処理することで作製されている。上記の圧力室38は、ノズル開口35の列設方向(ノズル列方向)に対して直交する方向に細長い室として形成され、インク供給口37は、圧力室38とリザーバー36との間を連通する流路幅の狭い狭窄部として形成されている。また、リザーバー36は、インクカートリッジ4に貯留されたインクを各圧力室38に供給するための室であり、インク供給口37を通じて対応する各圧力室38に連通している。
振動板34は、ステンレス鋼等の金属製の支持板40上にPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂フィルム41をラミネート加工した二重構造の複合板材であり、圧力室38の一方の開口面を封止してこの圧力室38の容積を変動させるためのダイヤフラム部42を有すると共に、リザーバー36の一方の開口面を封止するコンプライアンス部43が形成された部材である。そして、ダイヤフラム部42は、圧力室38に対応した部分の支持板40にエッチング加工を施し、当該部分を環状に除去して圧電振動子30の自由端部の先端を接合するための島部44を形成することで構成されている。この島部44は、圧力室38の平面形状と同様に、ノズル開口35の列設方向と直交する方向に細長いブロック状であり、この島部44の周りの樹脂フィルム41が弾性体膜として機能する。また、コンプライアンス部43として機能する部分、すなわちリザーバー36に対応する部分は、このリザーバー36の開口形状に倣って支持板40がエッチング加工で除去されて樹脂フィルム41のみとなっている。
そして、上記の島部44には圧電振動子30の先端面が接合されているので、この圧電振動子30の自由端部を伸縮させることで圧力室38の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力室38内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド3は、この圧力変動を利用してノズル開口35からインク滴を吐出させるようになっている。
次に、プリンター1の電気的な構成を説明する。
図3は、プリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるプリンター1は、プリンターコントローラー50とプリントエンジン51とで概略構成されている。プリンターコントローラー50は、ホストコンピューター等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インターフェース(外部I/F)52と、各種データ等を記憶するRAM53と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM54と、EEPROMやフラッシュROM等からなる不揮発性記憶素子55と、ROM54に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部56(本発明における駆動信号発生部の一部に相当)と、クロック信号を発生する発振回路57と、記録ヘッド3へ供給する駆動信号COMを発生する駆動信号発生回路58(駆動信号発生部の一部に相当)と、印刷データをドット毎に展開することで得られたドットパターンデータや駆動信号等を記録ヘッド3に出力するための内部インターフェース(内部I/F)59とを備えている。また、プリントエンジン51は、記録ヘッド3と、キャリッジ移動機構8と、紙送り機構9とから構成されている。
図3は、プリンター1の電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるプリンター1は、プリンターコントローラー50とプリントエンジン51とで概略構成されている。プリンターコントローラー50は、ホストコンピューター等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インターフェース(外部I/F)52と、各種データ等を記憶するRAM53と、各種制御のための制御プログラム等を記憶したROM54と、EEPROMやフラッシュROM等からなる不揮発性記憶素子55と、ROM54に記憶されている制御プログラムに従って各部の統括的な制御を行う制御部56(本発明における駆動信号発生部の一部に相当)と、クロック信号を発生する発振回路57と、記録ヘッド3へ供給する駆動信号COMを発生する駆動信号発生回路58(駆動信号発生部の一部に相当)と、印刷データをドット毎に展開することで得られたドットパターンデータや駆動信号等を記録ヘッド3に出力するための内部インターフェース(内部I/F)59とを備えている。また、プリントエンジン51は、記録ヘッド3と、キャリッジ移動機構8と、紙送り機構9とから構成されている。
上記の制御部56は、ROM54に記憶された動作プログラム等に従って記録ヘッド3によるインク滴の吐出制御やその他のプリンター1の各部を制御する。この制御部56は、外部I/F52を介して外部装置から入力された印刷データを、記録ヘッド3においてインク滴の吐出に用いられる吐出データに変換する。変換後の吐出データは、内部I/F59を通じて記録ヘッド3に転送され、記録ヘッド3では、この吐出データに基づいて駆動信号COMの圧電振動子30への供給が制御されてインク滴の吐出、つまり、記録動作(吐出動作)が行われる。このように、本発明における動信号発生部は、制御部56及び駆動信号発生回路58によって構成されている。
続いて、圧電振動子30に供給される駆動信号COMについて説明する。図4は、記録ヘッドの1ノズル分の等価回路図である。同図に示すように、駆動信号発生回路58は、トランジスタTr1と、トランジスタTr2と、トランジスタTr3と、制御IC60などから概略構成されている。トランジスタTr1の一端は、抵抗器61を介して電源62と接続される一方、他端は抵抗器63を介して圧電振動子30と接続されている。さらに、トランジスタTr1には、抵抗器64を介して制御IC60に接続されることで、制御IC60からの出力(信号)が供給される。電源62は、抵抗器61とトランジスタTr1と抵抗器63を介して圧電振動子30に電圧を供給する。トランジスタTr2の一端は抵抗器65を介して電源62に接続されている一方、他端は抵抗器63を介して圧電振動子30と接続されている。トランジスタTr3の一端は、抵抗器65を介して電源62と接続されている。
制御IC60より出力(信号)がある場合、トランジスタTr1及びトランジスタTr3は動作し、トランジスタTr3が動作することでトランジスタTr2への入力はなされなくなり、トランジスタTr2は動作しない。制御IC60より出力(信号)がない場合、トランジスタTr1及びトランジスタTr3は動作せず、トランジスタTr3が動作しないことで電源62より抵抗器65を介してトランジスタTr2への入力がなされるため、トランジスタTr2は動作する。
制御IC60より出力(信号)がある場合、トランジスタTr1及びトランジスタTr3は動作し、トランジスタTr3が動作することでトランジスタTr2への入力はなされなくなり、トランジスタTr2は動作しない。制御IC60より出力(信号)がない場合、トランジスタTr1及びトランジスタTr3は動作せず、トランジスタTr3が動作しないことで電源62より抵抗器65を介してトランジスタTr2への入力がなされるため、トランジスタTr2は動作する。
図5は制御IC60の出力と圧電振動子30に蓄積される電荷との関係を説明する図であり、(a)は制御IC60の出力(信号)であり、(b)は圧電振動子30に蓄積される電荷量である。駆動信号発生回路58は、制御IC60からの出力があるとき(この出力期間を図5(a)中に符号Ph1示す)には、トランジスタTr1及びトランジスタTr3が動作すると共に、トランジスタTr2は動作しないため、図5(b)に示すように、圧電振動子30に電荷[C]を充電する一方、制御IC60からの出力がないときには、トランジスタTr1及びトランジスタTr3は動作せず、トランジスタTr2が動作するため、圧電振動子30に蓄えられた電荷を放電させる。即ち、駆動信号発生回路58は、制御IC60からの出力に応じて圧電振動子30を充放電させる。そして、この圧電振動子30の充放電に伴い、図5(b)に示すように、圧電振動子30には、電荷保有期間t1、非電荷保有期間Ph2、及び電荷保有期間t2が繰り返し発生することで、圧電振動子30が機械的に変形するため、本発明のプリンター1は、この変形によって生じる圧力室38内の圧力変動を利用して、電荷保有期間t1及び電荷保有期間t2の間に、ノズル開口35からそれぞれのタイミングでインクを吐出させる。なお、インクの吐出が行われると、その反動で圧力室38内には残留振動が発生する。そして、電荷保有期間t1の間に発生する後述する前側駆動パルスDP1によるインクの吐出で発生した残留振動は、次の電荷保有期間t2の間に発生する後述する後側駆動パルスDP2によるインクの吐出に影響を与えることになる。
ここで、駆動IC60の出力期間Ph1を変更すると、それに伴い圧電振動子30に対する充放電の間隔、即ち電荷保有期間t1,t2及び非電荷保有期間Ph2も変化する。このように電荷保有期間t1,t2及び非電荷保有期間Ph2が変化すると、電荷保有期間t1の間に発生する前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動と、電荷保有期間t2の間に発生する後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動とが重なる場合のタイミング(位相)が変わり、後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによるインク吐出量が変化する。即ち、先の駆動パルスDP1の残留振動と後の駆動パルスDP2の振動とが合成され、これにより、後のパルスによる圧力変動が増減し、この増減に応じたインク量が吐出されることになる。そこで、本発明におけるプリンター1は、前側駆動パルスDP1及び後側駆動パルスDP2を含む駆動信号COMを発生して、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動を、後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動に対して重ね合わせるように、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2を変更することで、ノズル開口35から吐出される1ドット当たりのインクの吐出量を制御するように構成にされており、これにより、記録諧調の種類を増加させて、滑らかな諧調表現を可能にしている。
図6は、駆動信号COMの構成を説明する波形図である。本発明における駆動信号発生回路58は、図5(b)及び図6に示すように、記録紙7上に1ドットを形成する期間である1吐出周期T内に、圧電振動子30を駆動する駆動パルスDPを複数含む一連の駆動信号COMを発生する。本実施形態における駆動パルスCOMは、1画素分の区間(1吐出周期又は1記録周期:図5,6中に符号Tで示す)において、電荷保有期間t1の間に発生する前側駆動パルスDP1と、電荷保有期間t2の間に発生する後側駆動パルスDP2と、非電荷保有期間である駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2とを、この順に一連に含み、これらを繰り返し単位としている。この駆動パルスCOMは、前側駆動パルスDP1及び後側駆動パルスDP2に挟まれた駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2が変更可能に構成されている。
本実施形態における前側駆動パルスDP1及び後側駆動パルスDP2は、図6に示すように、同じ台形状のパルス信号であって、基準電位VB(例えば0.44V)から最高電位VH(例えば22.44V)まで一定の勾配の電位差vh1で電位を上昇させる第1パルス要素p11と、第1パルス要素p11の後端電位である最高電位VHを一定時間維持する第2パルス要素p12と、最高電位VHから一定の勾配の電位差vh1で電位を降下させる第3パルス要素p13とからそれぞれ構成されている。駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2は、前側駆動パルスDP1の第3パルス要素p13の後端と、後側駆動パルスDP2の第1パルス要素p11の始端との間の時間であり、第3パルス要素p13の後端電位を一定時間維持する。
上記構成の記録ヘッド3では、上記したように構成された駆動信号COMが圧電振動子30に供給されると、圧電振動子30を変形させることで対応する圧力室38が収縮或いは膨張し、圧力室38内のインクに圧力変動が生じる。このインク圧力を制御することで、ノズル開口35からインクを吐出させることができる。インクを吐出するのに先だって定常容積の圧力室38を予備的に膨張させるとリザーバー36側からインク供給口37を通じて圧力室38内にインクが供給される。また、予備膨張の後に圧力室38を急激に収縮させるとノズル開口35からインクが吐出される。
図7は、図6で示された駆動パルスDP1,DP2を含む駆動信号COMを圧電振動子30に供給した際の、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2とインク吐出量との関係を示す実験結果のグラフであって、横軸は間隔Ph2の時間[μs]、縦軸は1ドット当たりのインク吐出量[ng]である。本発明におけるプリンター1では、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2を複数変更した駆動信号COMを圧電振動子30に供給した場合に、図7に示すように、圧力室38内のインクの固有振動周期Tc(例えば、8.5μs)に応じて、1ドット当たりのインク吐出量が変化することが判った。例えば、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2を1.5μsに設定すると、1ドット当たり15.5ngのインクが吐出され、また、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2を5.0μsに設定すると、1ドット当たり12.3ngのインクが吐出される。
なお、上記の固有振動周期Tcは、ノズル開口35や圧力室38の形状等によって決まる値であって、圧力室38内におけるインクの振動周期Tcは、次式(2)で表すことができる。
Tc=2π√[〔(Mn×Ms)/(Mn+Ms)〕×Cc]・・・(2)
但し、式(2)において、Mnはノズル開口35におけるイナータンス、Msは圧力室38に連通するインク供給口37におけるイナータンス、Ccは圧力室38のコンプライアンス(単位圧力あたりの容積変化、柔らかさの度合いを示す。)である。上記式(2)において、イナータンスMとは、インク流路におけるインクの移動し易さを示し、単位断面積あたりのインクの質量である。そして、インクの密度をρ、流路のインク流れ方向と直交する面の断面積をS、流路の長さをLとしたとき、イナータンスMは次式(3)で近似して表すことができる。
イナータンスM=(密度ρ×長さL)/断面積S ・・・ (3)
また、Tcは、上記式(2)に限らず、圧力室38が有している振動周期であればよい。
Tc=2π√[〔(Mn×Ms)/(Mn+Ms)〕×Cc]・・・(2)
但し、式(2)において、Mnはノズル開口35におけるイナータンス、Msは圧力室38に連通するインク供給口37におけるイナータンス、Ccは圧力室38のコンプライアンス(単位圧力あたりの容積変化、柔らかさの度合いを示す。)である。上記式(2)において、イナータンスMとは、インク流路におけるインクの移動し易さを示し、単位断面積あたりのインクの質量である。そして、インクの密度をρ、流路のインク流れ方向と直交する面の断面積をS、流路の長さをLとしたとき、イナータンスMは次式(3)で近似して表すことができる。
イナータンスM=(密度ρ×長さL)/断面積S ・・・ (3)
また、Tcは、上記式(2)に限らず、圧力室38が有している振動周期であればよい。
このように、本実施形態のプリンター1は、制御部56及び駆動信号発生回路58が、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2を変更することで、1ドット当たりのインクの吐出量を制御することができるので、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動と、後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動とを重ね合わせることによって、前側駆動パルスDP1による圧力室38内に生じる残留振動と、後側駆動パルスDP2による圧力室38内に生じる圧力変動とが、同方向の位相で振動するときには、互いの振幅が加算されてインクの吐出量が増加する一方、逆方向の位相で振動するときには、互いの振幅を打ち消し合うことでインクの吐出量が減少する。この結果、前記間隔Ph2を増減することにより、ノズル開口35から吐出される1ドット当たりのインクの吐出量を無段階に変化させることができる。これにより、駆動パルスDPの形状や電圧を変更させることなく、記録諧調の種類を増加させることができ、したがって、滑らかな諧調表現が可能となる。また、駆動パルスDPの数を増加させる必要がないために、1吐出周期T当たりの駆動信号COMの波長の長さを短くでき、高周波駆動が可能となる。
また、本発明におけるプリンター1は、駆動パルスDP1,DP2同士の間隔Ph2が以下の式(1)の範囲に設定することで、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動の振幅が減衰する前に、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動と、後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動を確実に重ね合わせることができ、1ドット当たりのインクの吐出量をより大きく変化させることができる。
Ph2≦Tc ・・・(1)
Ph2≦Tc ・・・(1)
また、例えば、紫外線等の光エネルギーの照射によって硬化する光硬化型インクのように、粘度が8ミリパスカル以上の従来のインクよりも粘度の高いインク(高粘度液体)を吐出する際には、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動が、従来の低粘度のインクを使用するときよりも抑制される。これにより、前側駆動パルスDP1を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動と、後側駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動とが重ね合うタイミングを調整し易くなり、1ドット当たりのインクの吐出量をより滑らかに変化させることができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態では、本発明における駆動信号COMの一例として、図5(b),6に示す駆動信号COMを挙げたが、パルスの形状は例示したものに限られず、任意の波形のものを用いることができる。また、駆動信号COMに含まれる駆動パルスDPの数は2つに限られず、3つ以上の駆動パルスDPによって駆動信号COMが構成されていても良い。
上記実施形態では、本発明における駆動信号COMの一例として、図5(b),6に示す駆動信号COMを挙げたが、パルスの形状は例示したものに限られず、任意の波形のものを用いることができる。また、駆動信号COMに含まれる駆動パルスDPの数は2つに限られず、3つ以上の駆動パルスDPによって駆動信号COMが構成されていても良い。
図8は、第2実施形態における駆動信号COMの構成を説明する波形図である。さらに、上記実施形態では、本発明における駆動パルスの一例として、同一形状の前側駆動パルスDP1及び後側駆動パルスDP2を説明したが、駆動パルスの形状はこれには限られない。例えば、図8に示す駆動信号COMは、上記した第1実施形態における駆動パルスDP1の第3パルス要素p13が、最高電位VHから一定の勾配の電位差vh2(vh2<vh1)で電位を降下させる第3パルス要素p21と、第3パルス要素p21の後端電位である中間電位VH1を一定時間維持する第3パルス要素p22と、中間電位VH1から一定の勾配の電位差vh3(vh3<vh2)で電位を降下させる第3パルス要素p23とから構成した駆動パルスDP3であっても良い。
図9は、第3実施形態における駆動信号COMの構成を説明する波形図ある。図9に示された駆動信号COMは、上記した第1実施形態における駆動パルスDP1を、ノズル開口35からインクを吐出しない程度に、圧電振動子30を駆動させる非吐出駆動パルスDPCとしても良い。非吐出駆動パルスDPCは、基準電位VBから中間電位VH2まで一定の勾配の電位差vh4で電位を上昇させる第1パルス要素p31と、第1パルス要素p31の後端電位である中間電位VH2を一定時間維持する第2パルス要素p32と、中間電位VH2から一定の勾配の電位差vh4で電位を降下させる第3パルス要素p33とから構成されている。この構成によれば、駆動信号COMには、ノズル開口35からインクを吐出しない程度に、圧電振動子30を駆動させる非吐出駆動パルスDPCを含むので、非吐出駆動パルスDPCを圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる残留振動と、後側の駆動パルスDP2を圧電振動子30に供給することによって圧力室38内に生じる圧力変動とを重ね合わせることによって、1ドット当たりのインクの吐出量を変化させることができ、これにより、記録諧調の種類を増加させることができる。この結果、滑らかな諧調表現が可能となる。
また、上記実施形態では、圧力発生素子として、所謂縦振動モードの圧電振動子30を例示したが、これには限られない。例えば、所謂撓み振動モードの圧電振動子を用いる場合にも本発明を適用することが可能である。なお、この撓み振動モードの圧電振動子を採用する場合は、図5(a),6,8,9に示した駆動パルスDP1,DP2,DP3,DPCの波形が上下反転する。
そして、本発明は、複数の駆動信号を用いて吐出制御が可能な液体吐出装置であれば、プリンターに限らず、プロッタ、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体吐出装置、例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。
1…プリンター,3…記録ヘッド,30…圧電振動子,35…ノズル開口,38…圧力室,56…制御部,58…駆動信号発生回路
Claims (5)
- ノズル開口に連通する圧力発生室、及び、この圧力発生室の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、当該圧力発生素子の作動によって前記ノズル開口から吐出対象物に対して液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする液体吐出装置。 - 前記液体が8ミリパスカル秒以上の高粘度液体であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記駆動信号発生部の発生する駆動信号には、前記ノズル開口から前記液体を吐出しない程度に、前記圧力発生素子を駆動させる非吐出駆動パルスを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置。
- 前記駆動パルス同士の間隔をPh、前記圧力発生室の固有振動周期をTcとしたときに、
前記駆動パルス同士の間隔Phを、以下の式(1)の範囲に設定したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の液体吐出装置。
Ph≦Tc …(1) - ノズル開口に連通する圧力発生室、及び、この圧力発生室の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、当該圧力発生素子の作動によって前記ノズル開口から吐出対象物に対して液体を吐出可能な液体吐出ヘッドと、
前記吐出対象物上に1ドットを形成する期間である1吐出周期内に、前記圧力発生素子を駆動する駆動パルスを複数含む一連の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、
を備える液体吐出装置の制御方法であって、
前記駆動信号発生部は、前記駆動パルス同士の間隔を変更することで、1ドット当たりの液体の吐出量を制御することを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
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JP2009223482A JP2011068111A (ja) | 2009-09-28 | 2009-09-28 | 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の制御方法 |
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