JP2011067765A - 塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の塗布ヘッドを用いて、大きな塗布領域に均一にムラなく、色度の仕様に関する要求を満たすカラーフィルタを低コストで製造することのできる塗布方法を提供する。
【解決手段】インクを塗布する個々の塗布対象(画素要素)の上方を、予め吐出量が測定された複数のノズルが用意された塗布ヘッドバー5を移動させ、そのノズルのうちから所定の塗布量になるように選択されたノズルからインクを吐出して塗布を行う。従って、どの画素もインクの塗布量が規定の値に極めて近いインクを塗布することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のノズルを有する複数の塗布ヘッドから構成されるヘッドモジュール、およびこのヘッドモジュールを用いて保持ステージに保持された塗布対象物にインクを塗布する塗布方法に関する。
最近の情報端末の画像表示技術の進展は目覚ましく、大画面の画像表示機器(ディスプレイ)や、あるいは小型の画面であっても非常に高い精細度の画像表示機器が実用化され、製造されている。このような状況の中で、低コストで高品位な画像表示を可能とする画像表示機器に対する要求が強くなってきている。このような要求に応える画像表示機器のキーデバイスとしてカラーフィルタがあり、このカラーフィルタの製造装置および製造方法にも様々な工夫が取り入れられている。
このようなカラーフィルタの製造方法及び製造装置において開発された従来技術の一つに、遮光機能を果たす種々の材料によって基板等にマトリクス状の遮光部を形成し、この遮光部のマス目にコーティング技術を利用してインクを塗布する技術がある。しかし、このような製造方法及び製造装置では、RGB3色の着色工程がそれぞれ独立しており、それぞれの着色工程で、遮光などのための非常に高い精度が要求される遮蔽部材(マスク)を必要とした。
また、製造工数的にも、使用する装置及び部材の点でも、製造コストが高くつくという問題を抱えていた。最近では、そのような工法に代わり塗布ヘッドを装備した塗布装置を用いて、マトリクス状に遮光部が形成された基板等上にインクを塗布ヘッドのノズルから供給・塗布してカラーフィルタを製造する方法が提案されている(特許文献1、特許文献2を参照)。
カラーフィルタは高精細を実現するために、微小な画素が高密度で配置される。インクジェットによる塗布は塗布ヘッドのノズルからインクを吐出させ塗布する方法であるので、画素の配列に合わせたノズル配置が必要となる。しかし、ノズルにはインクを吐出させる吐出駆動部が必要であり、スペース的な制限から画素に合わせてノズルを高密度に配置させるのは困難である。
特許文献1は、製造可能な程度の密度で複数個のノズルを配置したインクヘッドを塗布方向に傾斜し配置することで、画素の密度に合わせた塗布密度を実現する技術が開示されている。そして、傾斜したインクヘッドは、数多く配置することで、広範囲の塗布領域を一度の走査で塗布を行う。
しかし、塗布ヘッドのノズルは、完全に全く同じものを作製するのは困難であるため、ノズル毎に微妙にインクの吐出量が異なる。この吐出量の差は微妙な差であるが、広範囲の領域を塗布した場合は、この微妙な違いが塗布ムラとなって現れる。
特許文献2では、こうした塗布ムラを避ける一案として、ノズルが列状に配置された塗布ヘッドを、それぞれのヘッドのノズルが、他方のヘッドのノズルの間になるように配置し、1つの画素を複数のヘッドのノズルを使って塗布することで、個々のノズルからの吐出量にばらつきがあっても、カラーフィルタ全体の色ムラの発生が抑えられることが開示されている。
特開2002−273868 特許第3925525号
インクジェットによるカラーフィルタの製造工数を少なくするには、多くのノズルを備えた塗布ヘッドを用いる必要がある。すでに特許文献2でも述べられているように、塗布ヘッドのノズルは全く同じ性能のノズルを作製するのは困難であり、吐出量のわずかな違いが、カラーフィルタ全体で見ると塗布ムラとなる。
特許文献2では、この塗布ムラを解消するために、吐出量にばらつきのあるノズル同士であっても、異なるヘッドのノズルと混ぜ合わせて使用することで、ノズル毎の吐出量の差を目立たなくするという方法を開示している。
ところで、現在のカラーフィルタで許容される色度の値は、画像表示装置の普及に従い、ますます厳しい要求がある。具体的には、カラーフィルタでは、色度を許容値である1000分の3以内に収めることが要求される場合もある。この色度の許容値を満足させるには、画素間のインクの塗布量の誤差を3%以内に収めなければならない。
しかし、特許文献2のように異なる塗布ヘッドのノズルを混在させて1つの画素を塗布したとしても、同じノズルの組み合わせで塗布方向の画素が塗布される限り、塗布方向に直角な方向に隣接する画素間に対する吐出量は同じになることはない。そして、この塗布量の違いは塗布ムラとなって現れることになる。すなわち、塗布した方向にスジ状の塗布ムラが発生する。
本発明は、上記のような問題に鑑みて為されたものであり、ヘッドモジュールにおける塗布ヘッドの各ノズルからのインク吐出量に不可避的なバラツキが存在する塗布ヘッドを用いても、カラーフィルタに要求される色度の許容値である1000分の3(塗布量の誤差を許容値として3%に相当)以内に収めることができ、高品質で色ムラのないカラーフィルタを製造することのできるヘッドモジュールと塗布装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的に鑑み、1つの画素を塗布できるノズルを数多く用意しておき、それぞれのノズル個々の吐出量を予め調べておく。そして、1つの画素に塗布されるインク量が所定の範囲内になるように、ノズルを選択してインクを塗布する方法である。
すなわち、本発明は、
平面上に格子状の画素が設けられた塗布対象物上を予め個々の吐出量が測定されたノズルを有する塗布ヘッドを複数有するヘッドモジュールを通過させながら画素毎にインクを塗布する塗布方法であって、
前記画素を通過する前記ノズルを特定する工程と、
前記特定されたノズルから前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように前記ノズルを選択する工程と、
前記選択されたノズルで前記画素にインクを塗布する工程を有する塗布方法を提供する。
本発明は、1つの画素を塗布するノズルを数多く用意しておき、画素を塗布すべきインク総量にできるだけ近くなるようなノズルの組み合わせを選択することとしたので、ノズル毎の吐出量の多寡を、複数個のノズルを組み合わせることで相殺させることができる。その結果、各画素は予定塗布量に極めて近いインク量で塗布されるので、塗布ムラの発生が抑えられるという効果を得ることができる。
本願発明の一実施形態に係る塗布装置の外観を示す斜視図である。 本願発明に係る塗布装置の塗布ヘッドバーに組み込まれた複数のヘッドモジュールの配列状態を模式的に示す平面配置図である。 本願発明に係る塗布装置のヘッドモジュールにおける塗布ヘッドの配列状態を模式的に示す平面配置図である。 本願発明に係る塗布装置の塗布ヘッドバーの位置情報から吐出指示を出力する制御部100の接続関係を示す図である。 塗布対象である画素要素と画素要素を塗布するノズルの関係を示す図である。 Map情報を例示する図である。 塗布ヘッド中のノズルの吐出速度特性を例示する図である。 画素要素を塗布する塗布可能ノズルと、実際に塗布を行う領域塗布ノズルの情報を示す図である。 本発明の塗布装置全体の処理を示すフローである。 本発明のMap情報を更新する処理を示すフローである。 塗布可能ノズルの選択処理を例示するフローである。 領域塗布ノズルの選択処理を例示するフローである。 カラーフィルタの画素とヘッドモジュールの一部を示す図である。 ノズル吐出量データが4つのクラスに分けられた場合を示す図である。 図11で示す前処理の中でのセットアップ(ステップS202)で行う処理を示すフローである。 偏差データ付きのノズル吐出量データの1例を示す図である。 図8の塗布プログラムに図16の偏差データを加えて修正した場合を示す図である。
本発明に係る塗布装置の最良の実施形態について、図面を参照して、以下において詳細に説明する。なお、以下において、塗布装置の具体例として、インクを塗布対象物としてのガラス基板に塗布するカラーフィルタ製造装置を例に挙げて説明する。
<塗布装置の構成>
図1は、本願発明の一実施形態に係る塗布装置としてのカラーフィルタ製造装置の外観を示す斜視図である。このカラーフィルタ製造装置は、機台30上に吸着テーブル3(保持ステージ)、塗布ガントリー4、カメラガントリー6が配置されている。保持ステージである吸着テーブル3は、カラーフィルタ基板であるガラス基板2を吸着保持するものである。このガラス基板2を所定の位置に位置決めするため、図示しない駆動機構、ガイド機構によって、XY平面上でZ軸周りに回転駆動されるとともに、副走査方向(Y方向)に駆動される。
また、塗布ガントリー4は、塗布ヘッドバー(本明細書中では「ヘッドバー」とも呼ぶ。)5を保持するものであり、ガラス基板2の所定位置にインクを塗布するため、図示しない駆動機構、ガイド機構によって主走査方向(X方向)に駆動される。また、ヘッドバー5はガラス基板2に対する相対位置を調整するため、図示しない駆動機構、ガイド機構によってZ方向および副走査方向(Y方向)にも駆動される。
カメラガントリー6は、ガラス基板2のアラインメントのためのアラインメントカメラ7、8を保持するとともに、ガラス基板2に供給されたインクを検出するための計測手段であるスキャンカメラ9を保持している。そして、ガラス基板2のアラインメントや、吐出したインクの検出のため、図示しない駆動機構、ガイド機構によってX方向に駆動される。また、アラインメントカメラ7、8及びスキャンカメラ9は、図示しない駆動機構、ガイド機構によってY方向にも駆動される。アラインメントカメラ7、8は、ガラス基板2のマーク(図示せず)を検出するものである。
アラインメントカメラ7、8によるガラス基板2のマーク検出結果に基づいて吸着テーブル3は、回転させられ、および/またはY方向に移動させられて、ガラス基板2のアラインメントを行うことができる。X軸方向のアライメント誤差は、吐出タイミングを調整することで修正することができる。ここで、X軸、Y軸は、吸着テーブル3により吸着保持されたガラス基板2の上面と平行な平面を規定すべく設定された互いに直交する軸であり、Z軸は、X軸とY軸により規定された平面と直交する軸である。
なお、スキャンカメラ9に代えて二次元CCDカメラを採用すれば、着滴痕の高さを計測することもできる。また、使用するインクについて事前に得た着滴時の液滴の形状との比較により、その高さの計測値から液滴の体積を算出することが可能である。従って、より精度の高い各ノズルからのインクの吐出量を知ることができる。
図2を参照して、塗布ヘッドバー5は、少なくとも1以上の塗布ヘッドユニット(本明細書中では「ヘッドユニット」とも呼ぶ。)10を保持する。ヘッドユニット10は、異なる色調のインクを吐出する複数のインクジェットモジュール(本明細書中では「ヘッドモジュール」とも呼ぶ。)11を有し、各ヘッドモジュール11は、各色調のインクを吐出する複数のノズル(本明細書中では「ノズル」とも呼ぶ。)13を有する塗布ヘッド(本明細書中では「塗布ヘッド」とも呼ぶ。)12を整列配置して構成されるものである。ヘッドバー5は、塗布ガントリー4に保持された状態で、主走査方向(X方向)、副走査方向(Y方向)およびZ方向に駆動され、複数のヘッドモジュール11に組み込まれたノズル13から各色調のインクを吐出し、ガラス基板2の所定位置に塗布する。
<ヘッドモジュールの構成>
次に、本発明の塗布装置に用いられるヘッドモジュールの構成について説明する。図2は、本願発明に係る塗布装置のヘッドバーに組み込まれた複数のヘッドモジュール11の配列状態を模式的に示す平面配置図であり、図3は、このヘッドモジュール11における塗布ヘッド12の配列状態を模式的に示す平面配置図である。
本実施の形態では、ヘッドモジュール11は、図3に示されるように、塗布対象物にインクを吐出する複数のノズル13を有する5基の塗布ヘッド12が、ノズル配列方向を副走査方向(Y方向)として主走査方向(X方向)に並列配置されている。5基の塗布ヘッド12は、それぞれ所定のピッチPずつ副走査方向にシフトして配置されている。つまり、ノズルがあるピッチを有している塗布ヘッドを僅かずつシフトして、X方向から見た時に所望の塗布ピッチを得る。なお、このピッチは非常に小さいので、図3では表わしていない。塗布ヘッドの両端のノズルは使用されないノズルもあり、ヘッドモジュール全体の塗布幅はWmである。なお、ヘッドモジュールを構成する塗布ヘッドの数は5つに限定されるものではないが、本明細書中を通じて5つとして説明を行う。
図2を再度参照して、本実施の形態では、ヘッドモジュール11として、R(赤)11a、G(緑)11b、B(青)11cのそれぞれ色調の異なるインクを吐出する3種を用いる。これらのヘッドモジュール11は、互いに副走査方向に所定の間隔D1ずつずらして配置され、1組のヘッドユニット10を構成する。ヘッドユニット10は、各ヘッドモジュール11のノズル配列方向を副走査方向として互いに副走査方向に所定の間隔D2を隔てて副走査方向に並列配置されている。
このように構成された1組以上のヘッドユニット10は、ヘッドバー5に副走査方向に配列されて一体化されて組み込まれている。このように異なる色調のR色、G色、B色のインクを塗布するヘッドモジュール11によって1組のヘッドユニット10が構成され、複数組のヘッドユニット10が副走査方向に配列されてヘッドバー5に一体的に組み込まれる。
そして、ヘッドバー5をX方向(主走査方向)およびY方向(副走査方向)に駆動することにより、ガラス基板2に対してノズルを相対的に移動させ、ガラス基板2にインクが塗布される。そして、このヘッドバー5のX方向およびY方向への駆動、ならびにガラス基板2へのインク吐出は、制御部100(図4参照)により制御される。
図4は塗布を行う際に関係する構成同士の関係を示す図である。また、図4は図1の塗布装置を上方から見た模式的な平面図として示した。機台30上に配置された吸着テーブル3上で、塗布ガントリー4に搭載されたヘッドバー5が、X方向およびY方向に移動する。このヘッドバーの移動は、Y方向駆動モータ102およびX方向駆動モータ103によるものである。
ヘッドバー5には、ヘッドモジュール11が搭載されている。図4では、3つのヘッドモジュールで構成される1つのヘッドユニットが2つ搭載された状態を示しているが、いくつあってもよい。
ヘッドバー5には、インクタンク60が接続されており、図示していない圧力調整手段によってインクが供給される。
またカメラガントリ6には、スキャンカメラ9と図示しないアライメントカメラが搭載されている。カメラガントリー6はX方向駆動モータ105によってX方向に可動である。また、スキャンカメラはY方向駆動モータ104を介してカメラガントリー6に設置されているので、Y方向に可動である。これらのX方向駆動モータ105とY方向駆動モータ104は、制御部100と接続されている。また、スキャンカメラ9も制御部100と接続されており、撮影した画像データSvを制御部100に送信する。
塗布を制御する制御部100は、少なくともX方向駆動モータ103,105と、Y方向駆動モータ102、104と、ヘッドバー5とスキャンカメラ9に接続されている。制御部100は、X方向駆動モータ103、105およびY方向駆動モータ102、104に駆動指示Cx、CcxおよびCy、Ccyを出力し、ヘッドバーおよびスキャンカメラを稼動範囲の任意の位置に移動させる。
また、制御部100は、X方向駆動モータ103およびY方向駆動モータ102からヘッドバー5の駆動範囲内での座標に関する情報DxおよびDyを受信する。また、X方向駆動モータ105およびY方向駆動モータ104からスキャンカメラの位置座標に関する情報DcxおよびDcyを受信する。なお、塗布ヘッドバーやスキャンカメラの座標は別途位置センサを設け、その位置センサから受け取ることとしてもよい。
また、制御部100は、ヘッドバー内の全てのノズルに対して、それぞれ個々に塗布指示Ctを送信する。この塗布指示Ctによってそれぞれのノズルはピエゾ素子等で構成される吐出手段を作動させ、インクを吐出させる。また、制御部100は、スキャンカメラに対して撮影指示Ccmを送信し、スキャンカメラに撮影させる。スキャンカメラが得たデータは画像データSvである。
<ヘッドモジュールを使った塗布:本発明の塗布方法>
図5は、ヘッドモジュール11、塗布ヘッド12とノズル13および塗布される画素40を模式的に示す図である。ヘッドモジュールは5つの塗布ヘッド12から構成されている場合を示す。なお、図5で示したのはヘッドモジュールの一部である。図5では、塗布対象物である2画素分の範囲のノズルだけを示す。画素は赤R41、緑G42、青B43の3つの領域で1つの画素を構成する。もちろん、より多くの領域で画素を構成してもよい。なお、画素を構成する色の異なる領域を「画素要素」と呼ぶ。なお、本明細書を通じて画素要素に塗布するとは、画素に塗布すると同義として扱う。
1つのヘッドモジュールは1つの色を塗布する。また、ノズルのピッチは塗布領域に対して十分に細かい。従って、1つの塗布ヘッドは、1つの画素要素に対して、複数のノズルを割り当てることができる。図5では、説明のため1つの塗布ヘッドは6つのノズルを画素要素に対して割り当てることができる場合を示す。従って、5つの塗布ヘッドでは、画素要素に対して30個のノズルを割り当てることができる。例えば、画素要素41を塗布する30個のノズルはノズル群16、画素要素45を塗布する30個のノズルはノズル群17である。また、ヘッドの横に記載したX1乃至X5は、それぞれのヘッドが画素要素41を塗布できる位置の座標を表わす。なお、このときのY座標はY1であるとする。
画素要素への塗布はこれら30個のノズルを全て使用する必要はない。今、例えば5つのノズルからのインク吐出によって塗布が可能であるとする。なお、1つの画素要素を塗布するのに必要なノズル数を5としたのは、例示でありこの個数に制限されるものではない。ここで、30個のノズルから画素の塗布に必要な塗布量になるように5つのノズルを選択すれば、画素毎の塗布量の違いを非常に少なくすることができる。つまり、1つの画素要素を塗布できるノズルを数多く用意しておき、1つの画素要素に塗布すべき塗布量を確保できるように、塗布するノズルを選択することで、画素毎の塗布量の差異を小さくすることができる。吐出量が異なるノズルが多くあれば、所定の塗布量に近いノズルの組み合わせを選ぶことが容易になるからである。
例えば、画素要素41はノズル群16のノズルで塗布し、画素要素45はノズル群17のノズルによって塗布される。これらの画素要素の塗布に使用するノズルはそれぞれ異なるノズルである。つまり、一定の吐出量があるものとして作製されているが、個々のノズルは実際にはわずかずつ吐出量が異なるノズルである。しかし、それぞれのノズルの中から塗布量が所定の値になるように塗布するノズルを選択すれば、隣接する画素要素45と画素要素41との塗布量の違いを十分に小さな違いにすることができる。これは塗布ムラの解消には非常に効果的である。
本発明は1つの画素要素の塗布に予め多くのノズルを用意しておき、塗布すべきインク量になるように、そのうちのいくつかのノズルを選択して塗布する。従って、図5のように各インクヘッドはノズル位置をずらさなくてもよい。
図6には、5つのインクヘッドでインクヘッドのノズルの位置を合わせた場合の各ノズルと画素の関係を示す。画素46はノズル群18で塗布し、画素47はノズル群19で塗布する。いずれの画素要素も各のノズル群の30個のノズルから5つのノズルを選択して塗布を行う。また、図6の例では、それぞれのインクヘッドの各ノズルはすべて塗布方向(X方向)に関して重なるように配置したが、いくつかの塗布ヘッドのノズルだけが重なるように配置してもよい。
上記の通り画素要素への塗布に必要なノズルは、使用するノズルからの塗布量の合計が所定の値になるように、ノズルを選択する。従って、本発明においては、それぞれのノズルからのインク吐出量は予め測定しておく。測定の方法は特に限定されるものではなく、吐出するインクの速度を直接測定したり、吐出したインクの着滴痕を観察して測定量を推定してもよい。また、塗布ガントリーを塗布対象物のない部分に移動させ、そこで試し塗布を行い、カメラガントリーのカメラで着滴痕を撮影した画像から、吐出位置と吐出量を調べてもよい。この塗布量の測定方法は、ノズル位置と塗布位置の違いをも調べることができるため、特に有用である。
図7には、計測されたノズル毎の吐出量を表す表の一部を示す。個々のノズルを特定するためには、ヘッドユニットの番号(以下「ユニット番号」とも呼ぶ。)Nu、ヘッドモジュールの番号(以下「モジュール番号」とも呼ぶ。)Nd、塗布ヘッドの番号(以下「ヘッド番号」とも呼ぶ。)Nh、そしてノズルの番号(以下「ノズル番号」とも呼ぶ。)Nzを指定する必要がある。なお、ここで示したノズルを特定するために必要なパラメータは、例示でありこれらのパラメータに限定されるものではない。
図7では、ユニット番号Nuが1でモジュール番号Ndが1のヘッドモジュールに搭載されている5つのヘッドについてのそれぞれのノズルからの吐出量が示されている。これをノズル吐出量データと呼ぶ。ノズル吐出量データは、全てのノズルについて計測されている。なお、1つのヘッドには256個のノズルがあるものとして説明を進める。
図7では、ヘッド番号Nhが1のヘッドではノズル番号Nzが1、2、・・・、256のノズルについて、その吐出量がV1 1、V1 2、・・・、V1 256であることを示している。例えば、図5の画素要素41を塗布する際には、このユニット番号Nu=1、モジュール番号Nd=1であって、ノズル番号Nzが1から6のノズル30個で塗布を行うとする。そして、画素要素の塗布にはこの30個のノズルのうちから5つのノズルを選択して、所定の値VR±3%のインク総吐出量になるようにノズルを選択する。なお、VRは画素要素41に塗布すべきインクの総量を表し、予めカラーフィルタの設計段階で決められる値である。
ノズルの選択方法は特に限定されるものではない。例えば、30個のノズルから5つのノズルを順に選び出し、それぞれのノズルの吐出量の総和が初めて所定の値VR±3%に入る組み合わせにすることで所望の5つのノズルを選択することができる。また、目標値であるVRの1/5であるVR/5から±3%の吐出量を有するノズルを5つ選択してもよい。また、選択の組み合わせは複数通りあってもよく、そのうちの1つを任意に選択してかまわない。
次に本発明を実施するには、各ノズルの位置情報が必要である。どのノズルがどの画素要素上をいつ通過するかを知らなければ、インクを塗布できないからである。それぞれの塗布ヘッド上のノズルは塗布ヘッドの基準面に対して所定の公差で形成される。そして、塗布ヘッドはインクジェットモジュールの基準面に対して所定の公差で組み合わされている。さらに、ヘッドモジュールは、所定の公差で塗布ヘッドバーに組み込まれている。
従って、塗布ヘッドバーの基準面の位置情報を知ることができれば、個々のノズルの位置情報も得ることができる。図4では、Y方向駆動モータ102およびX方向駆動モータ103からの座標情報DyおよびDxが塗布ヘッドバーの位置情報にあたる。
また、全てのノズルについて試し塗布を行い、カメラガントリーのカメラで着滴痕の位置を調べ、着滴予定位置からの偏差を調べてもよい。この偏差は、ノズルの1つ1つの製造誤差によりインクの飛跡が曲がってしまったことに由来する。この偏差を考慮した上で、ノズルの位置情報を把握すればより正確な塗布が可能となる。
そして、塗布対象物を吸着ステージに正確にセットすることで、個々の画素要素上を通過するノズルをヘッドバーの位置に関連付けて知ることが出来る。すなわち、ヘッドバーの可動範囲内の座標に対して、いずれのノズルからインクを吐出させるかを予めプログラムしておくことで、ヘッドバーの連続的な動きの中で個々の画素要素にインクを塗布することができる。
図8には、そのようなプログラムの一例を示す。個々のノズルを特定するためには、ユニット番号Nu、モジュール番号Nd、ヘッド番号Nh、そしてノズル番号Nzを指定する必要があるのはすでに説明した通りである。なお、ここでは図5の画素要素41を塗布する場合を説明する。
この画素要素41を塗布するのに割り当てられたノズルは、ユニット番号Nuが1番のヘッドユニット内にあるモジュール番号Ndが1番のヘッドモジュール内のノズル番号が1から6の30個のノズルであった。この30個のノズルの中で塗布ヘッド1のノズル2、塗布ヘッド2のノズル1とノズル6、塗布ヘッド4のノズル3、塗布ヘッド5のノズル5の5つのノズルの吐出量の総量が、VR±3%であったとする。
図8(a)は、ヘッドバーの座標が(X1、Y1)であるときに、ヘッド番号1のノズル2に「1」が記載されている。これは、ヘッドバーがこの座標に来た際に、画素要素41を塗布できる位置にあるヘッド番号1のノズル2からインクを吐出することを表している。そこで、このようにヘッドバーの座標で代用される各ノズルの位置とインクを吐出するか否かの関係を示した表を塗布プログラムと呼ぶ。塗布プログラムは、各ノズルの位置とインクを吐出するか否かの関係を示しさえすれば、表に限定される必要はない。また、インクを吐出することを意味する「1」も、「1」に限定される必要はなく、他の文字などを使用しても良い。また、塗布プログラムは、ヘッドバーに搭載される他のヘッドユニットや他のヘッドモジュールについても作成される。
同様に、図8(b)は、ヘッドバーの座標が(X2、Y1)になった時に、ノズル1とノズル6からインクを吐出することを示している。以下図8(c)、(d)、(e)は、それぞれヘッドバーの座標が(X3,Y1)、(X4,Y1)、(X5,Y1)のときに、インクを吐出するノズルを表している。ヘッドバーの座標が(X3,Y1)の時には、ヘッド番号3のヘッドはどのノズルも選択されなかったので、1から6のノズルの部分に記載されるインク吐出指示を表す「1」はない。また、この間、ヘッドバーはX方向に移動しながら塗布を行うので、Y座標については変更されない。また、実際には、それぞれのヘッドバーの座標では、他の画素要素にも塗布するので、他のノズルも吐出すべき記載がされる。
具体的には、ヘッドバーの座標が(X1、Y1)になった時に、図8(a)では、ヘッド番号1の塗布ヘッドのノズル2だけがインク吐出指示が記載されているが、ヘッド番号1の塗布ヘッドの7番以降の他のノズルは、他の画素要素を塗布するために、選択されている場合がある。また、ヘッドバーの座標が(X1、Y1)の時には、ヘッド番号1以外の塗布ヘッドは、別の画素要素を塗布するためにノズル1乃至6のうちのいずれかのノズルにインク吐出指示が記載されている場合もある。
図9には、塗布プログラムの概要を示す。図9(a)は、ヘッドバーの座標が(X1、Y1)の時のヘッドバーに搭載された全てのノズルについて、吐出するかしないかの状態を示す。ヘッドバーは3つのヘッドユニットからなり、ヘッドユニットは3つのヘッドモジュールからなり、ヘッドモジュールは5つのヘッドからなり、それぞれのヘッドは256個のノズルがあるとして表した。従って、ユニット毎では、ヘッドユニット1、ヘッドモジュール1(Nu=1,Nd=1)からヘッドユニット3、ヘッドモジュール3(Nu=3,Nd=3)までが表されている。なお、図9では、それぞれのノズルの吐出指示は省略している。
従って、図9(a)は、ヘッドバーが座標(X1、Y1)に来たときの、全てのノズルの吐出指示が記載されていることになる。また、図9(b)は、ヘッドバーの座標が(X2、Y1)の時の状態を示す。以下、図9(c)および図9(d)は、ヘッドバーの座標が(X3、Y1)の時、(X4、Y1)の時の場合を示す。なお、カラーフィルタ基板上の塗布対象領域と各ノズルのインク吐出位置は、位置情報である座標値を介して関連付けられている。すなわち、例えば図5の画素要素41は、ヘッドバーが(X1,Y1)に来たときに、ユニット番号1のモジュール番号1に搭載されたヘッド番号1のノズル番号1から6までのノズルで塗布ができるといった関連情報である。この塗布対象領域と塗布可能なノズルの関係は、塗布対象物であるカラーフィルタの設計時に決めることができ、予め塗布プログラムに反映させる。
このように、塗布プログラムは、ヘッドバーの座標に対する個々のノズルの動作状態を決める表である。従って、この塗布プログラムをMap若しくはMap情報といい、このMap中の情報を記録又は変更することをマッピングするとも言う。
図4の制御部100は、塗布対象物の全ての画素要素に対して、このようなMap情報を予め記録される。そして、DxおよびDyといった塗布ヘッドバーの位置座標を得ると、塗布プログラムであるMap情報の該当する座標値からインクを吐出すべきノズルに、インク吐出指示Ctを与える。
図10は、制御部100の処理のフローを示す。なお、ここでは、処理部100の本発明に必要な処理だけを抜き出して説明する。塗布装置1自体は、処理が開始されると(S100)、前処理(S102)を行い、塗布処理を行う(S104)。そして、塗布処理が終了したか否かを判断し(S106)、処理が終了した場合は停止する(S108)。塗布が終了していない場合(S106のN分岐)は前処理に戻る。塗布の終了は、塗布すべき基板の有無などで判断してよい。図8乃至図9で説明したMap情報へのマッピングは前処理(S102)で行う。
図11は、前処理(S102)のフローを示す図である。前処理ステップS102がスタートすると(S200)、セットアップを行う(S202)。セットアップは、主としてハード的な準備であり、特に基板の入れ替え作業を含む。次にノズル吐出量データを入力する(S204)。ノズル吐出量データは、それぞれのヘッドユニット中のヘッド番号とノズル番号に対する、個々のノズルの吐出量の値である。
ここでは、ヘッドバーに組み込まれるすべてのノズルについてのデータを入力する。ノズル吐出量データは予め測定しておき、メモリ中に格納されているものとする。また、ノズル吐出量データは、直接体積を指定してもよいが、他の単位で換算した値で代用してもよい。具体的には、各種ノズルの吐出速度や、吐出させたインクの広がり面積、駆動電圧などである。これらの代用した値同士で吐出体積を間接的に求めても良い。
次にヘッドバーが移動する座標を初期化する(S206)。そして、ヘッドバーの座標が(Xk、Yl)になった時に、塗布すべき画素に対して所定のインク総量になるようにノズルを選択する(S208)。上記の説明では、各画素要素に対してインク総量がVR±3%になるようなノズルを選択する。
そして、その座標と選択したノズルをMapに記録する(S210)。続いて、ヘッドバーが移動する座標の全てについてノズルが選択されたか否かを判断し(S212)、終了してなければ座標をインクリメントし(S214)、ノズルの選択であるステップS206に戻る。全ての座標に対してノズルの選択が終了したら(S212のY分岐)、メインルーチンに戻る(S216)。以上のように、実際に塗布動作を行う前に、塗布プログラムが作成される。
図12は、図10で示した塗布処理(S104)の処理のフローの詳細を示す。塗布処理がスタートすると(S300)、初期化処理を行う(S302)。初期化処理は、ヘッドバーを所定の位置に移動させるといった処理が含まれる。初期処理が終了したら、ヘッドバーの走査を開始する(S304)。ヘッドバーの走査が始まったら、ヘッドバーの座標を取得する(S306)。なお、ヘッドバーの移動は制御部100からの移動指示Cx、Cyで行い、座標取得は駆動モータからの信号Dx、Dyによる。
制御部100は、ヘッドバーの座標を取得すると、塗布プログラムに従って、その座標の点で吐出するノズルからインクを吐出させる(S308)。インクを吐出させるのは制御部100からの吐出指示Ctによる。吐出指示Ctは、全てのノズルの吐出指示が含まれる。
そして、ヘッドバーが移動すべき全ての座標が終了したか否かを判断する(S310)。まだヘッドバーの移動すべき座標が残っている場合は、座標の取得(S306)に戻る。全ての座標を走査し終わったら終了処理(S312)を行う。終了処理とは、ヘッドバーを所定の位置に戻す処理を含む。塗布作業終了処理を終えたらメインルーチンに戻る(S314)。
以上のように本発明の塗布方法では、1つの画素を塗布するために多くの塗布ノズルを準備しておき、その中から所定の量になるノズルを選択して塗布するので、それぞれの画素に対するインクの塗布量が所定の誤差の範囲に入る。従って、塗布ムラを回避することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、画素要素毎に塗布するインク量は所定値でありながら、使用するノズルを画素要素毎に変更する塗布方法について説明を行う。カラーフィルタにおいて、塗布ムラが生じるのは、塗布ヘッドのノズル毎の微妙なインク吐出量の違いから、画素毎のインク塗布量が違うことが原因である。カラーフィルタ全体として塗布ムラをなくすには、全ての画素毎に塗布するインクの総量を所定の範囲内に抑えなければならない。
しかし、画素毎の塗布量を所定の範囲内に抑えたとしても、ヘッドバーの走査方向に並ぶ画素に対して、同じノズルで塗布すると、隣接する画素の列との塗布量の違いが塗布ムラとして目立つことになる。そこで、本実施の形態では、画素毎に使用するノズルを変えて塗布することで、塗布ムラを目立ちにくくする。
本実施の形態で用いる塗布装置は実施の形態1で説明した塗布装置とほぼ同じでよい。従って、実施の形態1と全く同じ部分については、説明を省略する。本実施の形態では、ヘッドバーが走査する方向に並ぶ画素同士では同じノズルの組み合わせは使用しない。
図13は、カラーフィルタの画素とヘッドモジュールの一部を示す図である。ヘッドモジュールは、赤のインクを塗布するモジュールであるとする。従って、画素要素も赤が塗布される部分が対象である。そこで、画素要素48と画素要素49はノズル群20の30個のノズルから選択された5個のノズルで塗布される。その際に、画素要素48で選択されるノズルと画素要素49で選択されるノズルは、その吐出量の総量が所定の値であり、かつ異なる組み合わせのノズルが選択される。
図13では、画素要素48に対してノズル群20の三角印のノズルを用い、画素要素49に対してはノズル群20の四角印のノズルを用いることを例示した。なお、これら選択されたノズルの吐出量の総量は、三角印のノズルも、四角印のノズルもいずれも所定の塗布量になっているように選択される。
ノズルの選択の方法は、特に限定されるものではない。例えば、画素要素に必要な塗布量を必要なノズルの個数で割った値に入るノズルから、画素要素毎に違う組み合わせのノズルを選択する。具体的には、選択できるノズルが30個あり、画素要素に塗布すべきインク総量がVRであるとき、ノズルの吐出量がVR/5±3%のノズルが20個あるとする。なお、ここで画素要素の塗布に必要なのは5つのノズルを選択するものとする。
すると、20個のノズルから5つ選択する組み合わせは205だけ存在する。この組み合わせから、無作為に組み合わせを選択することで、画素要素毎にばらばらなノズルの組み合わせで塗布を行うことができる。無作為な選択の仕方には特に制限はなく、205(=15504通り)の組み合わせを順に並べておき、乱数表や擬似乱数によって選択してもよい。
また、5つの塗布ヘッドから1つずつノズルを選択する方法として、次のような方法もある。なお、引き続き、画素48へ塗布する場合で説明する。まず、それぞれの塗布ヘッドに対して奇数番目若しくは偶数番目のノズルの組み合わせを割り当てる。具体的には、ヘッド番号1には奇数番目のノズル、ヘッド番号2には偶数番目のノズル、ヘッド番号3には偶数番目のノズル、ヘッド番号4には奇数番目のノズル、ヘッド番号5には奇数番目のノズルなどである。この奇数、偶数の並びを(1、0、0、1、1)と表わしたとする。ここで「1」は奇数を表わし、「0」は偶数を表わす。
この奇数、偶数の並び方は、25(32)通りである。そして、それぞれのヘッドにおいて、画素48を塗布できる奇数番目及び偶数番目のノズルはそれぞれ3つあるので、1つのノズルの選び方は3通りずつある。(今1つの塗布ヘッドが画素48を塗布するのに6つのノズルを割り当てている。)従って、つまり、奇数・偶数の1つの並び(例えば(1,0,0,1,1))に対しては、35(273)通りのノズルの選びか方がある。そこで、32通りの奇数偶数の並びに対して、それぞれ1つの画素要素を塗布するのに必要な塗布量VR±3%となる組み合わせを273通りのノズルの組み合わせの中から少なくとも1つ決め、その組み合わせを使って塗布を行う。
例えば、画素48へ塗布する場合を考えると、塗布ヘッド1から5に対して、奇数、偶数、偶数、奇数、奇数番目のノズルを選択し、それらのノズルの吐出量の総和がVR±3%となるような組み合わせを選択する。この奇数・偶数の並びではノズルの選択の仕方は273通りあるが、その中でVR±3%という条件を満たす組み合わせは、少し減るかもしれない。ここでは、塗布ヘッド1から5の、1番目、4番目、2番目、5番目、5番目のノズルの合計吐出量がVRになったとする。このようなノズルの組み合わせを、他の奇数、偶数の並び(例えば、(0,1,0,1,1)といった並び)に対しても求める。
この結果、それぞれのヘッドから必ず1つのノズルが選択され、なおかつ5つのノズルからの総吐出量がVRとなる32通りの組み合わせを作ることができる。そして、この32通りの組み合わせを順に若しくは無作為に選んで塗布に用いる。
このようなノズルの選択は予め塗布プログラムに書き込んでおく。具体的には、図11のステップS208で行う座標(Xk、Yl)の時のノズルの選択の処理で行う。塗布プログラムには、ヘッドバーの座標とそのときにインクを吐出するノズルが指定されているので、後は実施の形態1の場合と同じようにカラーフィルタに対して塗布が行われる。このように画素要素毎に異なる組み合わせのノズルを用いることで、ヘッドバーの走査方向の塗布も同じ塗布量の画素要素が並ぶことがなくなるので、塗布ムラは目立ちにくくなる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、ノズルの他の選択の仕方について説明を行う。本実施の形態では、1つの塗布ヘッドのノズルの吐出量の平均値に基づいてノズルをクラス分けし、クラス毎にノズルを選択することで、画素要素への塗布の総量を所定の値にする。
その一例として、図14では、ノズル吐出量データが、吐出量の平均値から±1.5%の範囲にあるものと、1.5%から3.0%にあるもの、−1.5%から−3.0%にあるもの、そしてそれ以外のものという4つのクラスに分けられた場合を示す。それぞれのクラスは±0クラス、+1クラス、−1クラス、異常クラスと呼ぶ。ここで、ヘッドバーに搭載される全ての塗布ヘッドについて個々のノズルの吐出量の特性が測定されているものとする。
図14において、塗布ヘッド1番、2番および5番の、ノズル1番と6番と4番は、「+3」と示した。これはこのノズルが、異常クラスであることを意味する。
本実施の形態では、このクラス分けされた塗布ヘッドの情報に基づいて、各画素要素に対する吐出量を均一にするために、ノズルを選定する。
選定の一例としては、±0クラスのノズルをできるだけ多く用いるようにノズルを選定する。吐出量がそろっているので、画素要素に塗布するインクの総量を制御しやすいからである。
次に、±0クラスの塗布ヘッドと、+1クラスと−1クラスの塗布ヘッドのペアを用いる。+1クラスと−1クラスのインクジェッドノズルは組み合わせることで、ほぼ±0クラスのノズル2つ分とみなせるからである。
また、異常クラスに分類されたノズルは使用しない。異常クラスのノズルは他のノズルとの間で吐出量が違いすぎ、色ムラを押さえ、色度を低く保つには制御できない要因があるためである。このように1つの画素要素に用いるノズルをクラス分けすることで、画素要素毎の塗布総量を一定にするノズルの組み合わせの数を増やすことが出来る。
これらのノズルの選択は実施の形態2同様、図11の座標(Xk,Yl)のときのノズル選択のステップS208で行い、塗布プログラムとして記録する。なお、±1クラスから選択した一対のノズルを含んだノズルの組み合わせで、ヘッドバーの走査方向に並んだ画素を塗布してもよいし、実施の形態2のように画素毎にノズルの組み合わせを変える母集団にこの組み合わせを含めても良い。
このように吐出量によってノズルをクラス分けし、±0クラス若しくは±1クラスから一対の組み合わせを選ぶことで、塗布すべきインクの総量は画素間で1.5%程度に抑えることができ、より塗布ムラが少ないカラーフィルタを作製することができる。
なお、クラス分けは吐出量だけで行うのではなく、ノズルの着滴精度を考慮してもよい。インクの吐出量が平均値、若しくは設計値と同じであったとしても、着滴精度が悪く、ヘッドバーの動きの中で補正しきれない場合は、結果として使用することができない。従って、そのようなノズルは予め「異常クラス」として分類し、使用から外すのが好ましい。着滴精度については、すでに説明したように全てのノズルについて試し塗布を行い、カメラガントリーのカメラで着滴痕の位置を調べ、着滴予定位置からの偏差を調べることによって求めることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、塗布処理毎にノズルの吐出量を修正して塗布プログラムを修正する塗布方法について説明する。カラーフィルタの塗布ムラの発生を防止するには、画素毎のインクの塗布量を所定値にしなければならない。本発明では、全ての画素に対するインクの塗布量が、所定値に対して許容される誤差内にはいるように、ノズルを選択した。そして、その元情報になるのは、図7若しくは図14で示した個々のノズルのノズル吐出量データである。
しかし、ノズルからのインク吐出量は、塗布処理が進むにつれて、インクの乾燥や異物発生によって減少したり、ノズルが詰まったりすることも生じる可能性がある。すると、インクが吐出されるはずのノズルから所定量のインクが吐出されない事態となる。結果、各画素のインク塗布量は所定の値から外れてしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、塗布装置1がカラーフィルタ基板を交換して、塗布処理を始める前に、画素が形成されていない部分にノズルからの試し打ちを行う。そして、その試し打ちの結果に基づいて、塗布プログラムを修正する。
図15には、図11で示す前処理の中でのセットアップ(ステップS202)で行う処理を示す。本実施の形態の処理が開始されると(S400)、まずヘッドバーを所定の位置に移動させる(S402)。所定の位置は、塗布装置上でヘッドバーの可動範囲内であればどこでもよいが、基板上で画素が形成されていない部分に確保できれば好ましい。実際に塗布する基板上で吐出量と吐出位置を確認するのが好ましいからである。
次に、所定の位置で全ノズルから1滴吐出を行う(S404)。1滴吐出とは、ノズルから1滴のインクを吐出させることである。従って、ヘッドバーの下には、ノズルの数だけインクの吐出痕が残る。
次にヘッドバーを退避させ、吐出痕が残った部分にカメラガントリを移動させる(S406)。カメラガントリのカメラで吐出痕の位置と吐出量を測定するためである。そして、スキャンカメラで個々の吐出痕の画像データを取得し、取得した位置データも取得する(S408)。これらは、図4を参照して、カメラガントリー6に配設されたXおよびY軸方向の駆動モータ(105、104)と、制御部100の間の移動指示(Ccx、Ccy)や位置情報、(Dcx、Dcy)、画像情報(Sv)の通信によって行われる。
制御部100は、吐出痕の画像データから吐出されたインクの広がりを求め、そこからノズルの吐出量を推定する。また、画像データを取得した位置情報からノズル位置と吐出位置の偏差を求める。ノズルは塗布ヘッドの基準面に対して所定の公差で作製されるが、正確にはインクはノズルの真下には吐出されず、わずかにずれる場合がある。また、ノズル周辺に付着したインクが乾燥し、吐出されるインクの軌道を変える場合もある。そこで、吐出痕の画像データからその偏差を求める。
次にノズル毎に吐出量と吐出位置の偏差を記録する(S410)。吐出位置の偏差はノズル吐出量データに記録してよいが、他に吐出位置の偏差分だけを記録するテーブルを作製してもよい。そして、すべての吐出痕を調査し終えたか否かを判断する(S412)。すべて終わってなければ次の吐出痕にカメラを移動し(S414)、また吐出痕の画像データと位置情報を取得する。全ての吐出痕を調べ終えたらステップS202のセットアップに戻る(S416)。
図16には、偏差データ付きのノズル吐出量データを示す。ここでは例示であるので、ユニット番号1、モジュール番号1に搭載された5つの塗布ヘッドについて示す。偏差はそれぞれのインク吐出量の下にカッコ書きで示した。(0,0)というのは、偏差は所定の範囲内にあり、ヘッドバーの位置座標からノズルの位置を直接求めてもよいことを示す。ヘッド番号1の第2ノズルは偏差が(1,0)となっている。これは、予め定めた偏差量1に相当する分だけノズル位置からX軸方向に吐出位置が違っていることを示す。
なお、ここで偏差量とは、ノズルの座標と吐出点のずれを所定の尺度で測った場合の量を表わすものとする。具体的にはX軸方向の単位長「X」の0.5倍の長さであるものとする。X軸方向の単位長とは、説明のためにここで用いたものである。もちろん、実際は長さの絶対値で表わして構わない。また、単位長の倍数は0.5に限定されるものではなく、0.1、0.3といった他の倍率であってもよい。
画素要素には幅があるので、ある程度の誤差は塗布に影響を与えない。しかし、画素要素の幅以上の偏差はヘッドバーの位置で補正をしなければならない。図16は、ユニット番号1でモジュール番号1の1280(256×5)個のノズル中、1個だけが、X方向に偏差量1だけずれていることを示している。また、ヘッド番号4の第3ノズルは吐出量がゼロになっている。これは、使用によってこのノズルが詰まってしまった場合を想定している。
図17は、図8の塗布プログラムに図16の偏差データを加えて修正した場合を示す。塗布対象領域は図5の画素要素41である。塗布ヘッド1のノズル2は、X方向に偏差量1に相当する分だけずれているので、X1座標の0.5X分だけ手前でノズル2からインクを吐出しなければ、画素要素にインクが吐出されない。そこで、塗布プログラムには(X1−0.5X,Y1)という座標での吐出指示が塗布プログラムに追加されることになる。これを図17(a´)に示した。また、ヘッドバーの座標が(X1,Y1)では、ノズル2からはインクは吐出されない(図18(a))。この座標でインクを吐出しても塗布対象となる画素要素41にはインクは着地しないからである。
また、ヘッド番号4のノズル番号3のノズルは詰まりによりインクが吐出しないので、使用できない。そこで代わりにヘッド番号3のノズル番号6のノズルを用いる。図17(c)では、ヘッドバーの座標(X3,Y1)でヘッド番号3ノズル番号6に吐出指示である「1」を記載することで示した。この「1」は四角で囲った。なお、図17(d)に示す座標(X4,Y1)でヘッド番号4ノズル番号3にはバツ印をすることで使用しないことを示した。すなわち、図17は、図5の画素要素41を塗布するのに、ヘッド番号1ノズル番号2、ヘッド番号2ノズル番号1、ヘッド番号2ノズル番号6、ヘッド番号3ノズル番号6、ヘッド番号5ノズル番号5の5つのノズルから吐出されるインクで、塗布に必要なインク総量VR±3%を満足させることができるようにした事を示す。
なお、ここでは、使用できなくなったノズル(ヘッド番号4ノズル番号3)の代わりに、ヘッド番号3ノズル番号6のノズルを用いたが、他のノズルを用いてもよい。また、5つのノズルの選択自体を使用できなくなったノズルを除く29個の中から選択し直してもよい。また、本実施の形態は、塗布する基板を交換する毎に実施することができるので、他の実施の形態1、2、3と一緒に利用することができる。
以上のように本実施の形態では、塗布処理直前の各ノズルからのインク吐出量と吐出点をカメラで確認し、ノズル吐出量データに反映させることで、使用できるノズルの選択と、吐出座標を変更するようにしたので、連続してカラーフィルタを塗布しても、常に塗布ムラのないカラーフィルタを製造することができる。
以上、本発明の塗布方法について、代表的な応用例として液晶表示装置などに用いられるカラーフィルタの製造に適用する事例を説明したが、この塗布方法は、他の平面的な部材にインクあるいいは被膜材料を塗布する方法にも適用することができる。
1 塗布装置
2 ガラス基板(塗布対象物)
3 吸着テーブル(保持ステージ)
4 塗布ガントリー
5 塗布ヘッドバー
6 カメラガントリー
7,8 アラインメントカメラ
9 スキャンカメラ(計測手段)
10 塗布ヘッドユニット
11 ヘッドモジュール
12 塗布ヘッド
13 ノズル
16、17、18、19 ノズル群
30 機台
40 画素
41、46、47 画素要素(赤)
42 画素要素(緑)
43 画素要素(青)
60 インクタンク
100 制御部
102、104 Y方向駆動モータ
103、105 X方向駆動モータ

Claims (7)

  1. 平面上に格子状の画素が設けられた塗布対象物上を予め個々の吐出量が測定されたノズルを有する塗布ヘッドを複数有するヘッドモジュールを通過させながら画素毎にインクを塗布する塗布方法であって、
    前記画素を通過する前記ノズルを特定する工程と、
    前記特定されたノズルから前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように前記ノズルを選択する工程と、
    前記選択されたノズルで前記画素にインクを塗布する工程を有する塗布方法。
  2. 前記ノズルを選択する工程において、
    前記ノズルは、前記塗布ヘッド中の全ノズルからの吐出量の平均値から所定の範囲内の吐出量を有する前記特定されたノズルから、前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように選択される請求項1に記載された塗布方法。
  3. 前記ノズルを選択する工程において、
    前記ノズルは、前記塗布ヘッド中の全ノズルからの吐出量の平均値から所定の範囲毎にクラス分けされた吐出量の前記特定されたノズルを組み合わせて、前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように選択される請求項1に記載された塗布方法。
  4. 前記ノズルを選択する工程において、
    前記クラス分けは、前記塗布ヘッド中の全ノズルからの吐出量の平均値から所定の範囲内でクラス分けされた吐出量の前記特定されたノズルを組み合わせる請求項3に記載された塗布方法。
  5. 前記ノズルを選択する工程は、
    さらに前記吐出量が前記所定の範囲外となるノズルを前記組み合わせから外す請求項4に記載された塗布方法。
  6. 前記ノズルを選択する工程において、
    前記ノズルは、前記ヘッドモジュールの塗布方向に隣接する画素同士では異なる組み合わせであり、かつ前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように前記特定されたノズルから選択される請求項1に記載された塗布方法。
  7. 前記塗布対象物以外の領域で全ノズルによる試し塗布を行う工程と、
    前記試し塗布によって、前記全ノズルからのインク吐出量を確認する工程をさらに有し、
    前記ノズルを選択する工程は、
    前記特定されたノズルの中でインクの吐出しない、もしくは所定位置に着弾していないノズル以外の前記ノズルから前記画素に塗布する吐出量の和が所定の値、もしくは所定範囲内の値になるように前記ノズルを選択する工程である請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載された塗布方法。
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