JP2011066564A - データ中継装置、及びリング型通信システム - Google Patents

データ中継装置、及びリング型通信システム Download PDF

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    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration

Abstract

【課題】 リング型通信システムにおいて経路識別子を用いてデータを中継する場合であっても、通信障害発生時に予備的なパスを利用して通信復旧を行う。
【解決手段】 リング型通信システムの各ノードは、経路識別子の通信パスについて、通信障害が発生したときに通知される障害通知メッセージの受信方向と、通信障害に関して通知される切替抑止メッセージの受信有無と、に基づきデータの送信方向を切り替える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、リング型に形成されたデータ伝送経路の障害に対して当該データ伝送経路を切り替えるデータ中継装置、リング型通信システムに関する。
従来より、イーサネット(登録商標)といったデータ伝送技術を用い、リング型に形成されたリング型通信システムを介してデータを伝送する技術が知られている。このデータはイーサネットにおいてはフレームを示す。このリング型通信システムにおいては、障害発生時におけるデータ伝送を可能するために、データ伝送経路に冗長性を持たせている。また、リング型通信システムにおける障害復旧技術としては、オペレータによる作業を介することなく、データ伝送ができない断時間を短くすることが求められている。
この障害復旧技術としては、障害検出時に障害検出情報を転送(伝送)する技術や、データに対するブロッキング状態を設定及び解除する技術が知られている。また、リング型通信システムにおける障害復旧技術としては、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.8032によるリングプロテクション方式が知られている。このリングプロテクション方式は、リング型通信システムに特化したものであり、STP(Spanning Tree Protocol)よりも高速な障害復旧技術である。このリングプロテクション方式においてプロテクションの対象となるフレームは、コネクションを確立しないで通信される。
このリングプロテクション方式を採用したリング型通信システムは、図26(a)で説明するように、マスターノードN1を有している。マスターノードN1には、ループ防止のためにブロッキングポートBPを設定する。
このリング型通信システムにおいて、例えばノードN5とノードN4との間にて障害101が発生すると、ノードN5及びノードN4は、図26(b)に示すように、障害通知メッセージ102を送信する。マスターノードN1は、障害通知メッセージ102を受信すると、ブロッキングポートBPを開放する。これにより、リング型通信システムは、障害発生時であっても通信可能となるような冗長性を実現している。
図26(c)に示すように障害101が回復すると、ノードN5及びノードN4は、回復通知メッセージ103を送信する。マスターノードN1は、回復通知メッセージ103を受信すると、図26(d)に示すように、ブロッキングポートBPを再設定し、他のノードN2〜N6に再設定通知メッセージ104を送信する。なお、図26ではノードN1乃至ノードN6としてノード数が6を用いて説明したがノード数は6以上あるいは未満のリング型通信システムであってもよい。
特開2004−147172号公報 特開2007−174119号公報
http://www.itu.int/rec/T-REC-G.8032
近年におけるイーサネットを用いた伝送技術では、VLAN(Virtual LAN)識別子、又はVLAN識別子とMAC(Media Access Control)アドレスの組合せを、エンド・ツゥ・エンドのパス(経路)識別子と解釈して、フレームを伝送する技術が注目されている。この技術を採用した場合、フレームを中継するノードは、VLAN識別子、又はVLAN識別子とMACアドレスとの組み合わせをパス識別子としてスイッチングを行うこととなる。このため、各ノードでは、アドレスの学習を行わなくてもよい。
このような技術によれば、イーサネットを採用してもコネクションを識別してフレームを通信することができる。しかし、このVLAN識別子、又は、VLAN識別子とMACアドレスとの組み合わせによって特定されるパス(経路)を設定すると、上述したリングプロテクション方式を採用する上で問題がある。
図27に示すように、例えばノードN6により受信したデータをノードN5、ノードN4を介してノードN3に送信するパスP1に対して、リング型通信システムによって冗長な経路を形成するとする。このためには、ノードN6からマスターノードN1、ノードN2を介してノードN3にデータを送信するパスP1’を形成する必要がある。しかし、この経路P1’は、マスターノードN1を含む。したがって、マスターノードN1にブロッキングポートBPが設定されている場合には、予備的なパスP1’としてのコネクションの設定及び定義ができない。
したがって、VLAN識別子、又は、VLAN識別子とMACアドレスとの組み合わせを用いてパスを実現する技術を、リング型通信システムに適用した場合には、予備的なパスを設定できないために、障害検出時に冗長な経路が利用できない可能性がある。また、他のパスP3に対して予備的なパスP3’を設定した場合も同様の問題がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、リング型通信システムにおいて経路識別子を用いてデータを中継するトラフックが含まれた場合であっても、障害発生時に予備的な経路を利用して通信を行うことができるデータ中継装置、及びリング型通信システムを提供することを目的とする。
データ中継装置は、経路識別子が含まれるデータを経路識別子にしたがって転送するリング型ネットワークに含まれ、データの中継を行うものである。このデータ中継装置は、上述の課題を解決するため、データを受信する受信手段と、前記リング型通信路内で伝送されるデータ経路を識別する前記経路識別子に、データの受信方向及びデータの送信方向を対応させて記憶した情報記憶手段と、前記受信手段により受信されたデータに含まれる経路識別子と前記情報記憶手段に記憶された経路識別子とを比較してデータを送受信する経路を識別し、通信障害が発生したときに通知される障害通知メッセージの受信方向と、前記通信障害に関して通知される切替抑止メッセージの受信有無と、に基づきデータの送信方向を切り替える切替手段と、前記切替手段により切り替えられたデータを送信する送信手段とを有する。
リング型通信システムは、複数のノードを含むリング型通信路の一部にデータのループを回避するブロック点がマスターノードにより設けられ、通信障害発生時に前記障害通知メッセージを送信して前記ブロック点を開放し、通信障害回復時に前記マスターノードにより再設定通知メッセージを送信してブロック点を再度設定するものである。このリング型通信システムは、上述の課題を解決するため、前記ノード間を中継するデータに、前記リング型通信路内のデータ経路を識別する経路識別子を含め、前記各ノードが、前記経路識別子を参照して、前記リング型通信路内でデータを転送する経路を識別する。
データ中継装置によれば、リング型通信路で通信障害を検出したときに、データを伝送する経路に対応してデータの送信方向を維持または切替えるので安定して通信を行うことができる。
リング型通信システムによれば、ノード間を中継するデータに、リング型通信路内のデータ経路を識別する経路識別子を含め、各ノードが、経路識別子を参照して、リング型通信路内でデータを転送する経路を識別するので、障害発生時には、予備的な経路を経路識別子により識別して通信を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るリング型通信システムの構成を示すシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて設定されている通常パス及び予備パスを示すシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて設定されている通常パス及び予備パスを示すシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、図3のノードN5が記憶しているフォワーディングテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、障害通知メッセージが送信された時にパスを切り替える動作を説明するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、各ノードが実行する通信パス切替処理の処理方法を示す図である。 起点ノードにおいて、障害通知メッセージの受信方向とフレームデータの送信方向とが異なる場合に切替抑止メッセージを送信することの説明図である。 起点ノードにおいて、障害通知メッセージの受信方向とフレームデータの送信方向とが同じ場合に予備パスに切り替えることの説明図である。 終点ノードにおいて、障害通知メッセージの受信方向とフレームデータの受信方向とが異なる場合に切替抑止メッセージを送信することの説明図である。 終点ノードにおいて、障害通知メッセージの受信方向とフレームデータの受信方向とが同じ場合に予備パスに切り替えることの説明図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、通信パスを予備パスに切り替える時の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、通信パスを通常パスのまま維持する時の動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおけるノードの一構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、再設定通知メッセージが送信された時の動作を説明するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、ノードが再設定通知メッセージを受信したときの処理方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、複数回に亘り障害通知メッセージを受信して通信パスを切り替える動作を説明するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、複数回に亘り障害通知メッセージを受信して通信パスを切り替える処理方法を示す。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、複数回に亘り障害通知メッセージを受信して通信パスを切り替える動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、複数箇所の障害が発生した時の動作を説明するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、単一の起点ノードにより受信した外部データを複数の終点ノードから出力する場合の障害発生時の動作を説明するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、単一の起点ノードにより受信した外部データを複数の終点ノードから出力するシステム図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、各ノードが記憶しているフォワーディングテーブルを説明する図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて、単一の起点ノードにより受信した外部データを複数の終点ノードから出力するための各ノードの処理方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリング型通信システムにおいて複数のリング型ネットワークが接続されたシステムの動作を説明するシステム図である。 リング型ネットワークのプロテクション方式を説明するシステム図である。 従来の問題点を説明するシステム図である。 予備パスとブロッキングポートの関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[リング型通信システムの説明]
本発明の実施形態として示すリング型通信システムは、例えば図1に示すように、リング型通信路によりリング状に接続された複数のノードN1〜N6を有する。各ノードN1,N2,N3,N4,N5,N6(以下、総称する場合には、単に「ノード1」とも呼ぶ。)は、隣接するノードから受信したデータを中継するデータ中継装置として機能する。
このリング型通信システムにおけるノードN1,N2,N3,N4,N5,N6は、例えば、イーサネット(登録商標)と称されるデータ伝送技術を用いて、フレームデータを伝送する。なお、以下の説明では、設定された経路に従って伝送されるデータを「フレームデータ」と呼ぶ。このフレームデータは、データ本体(主信号)と、経路識別子としてのVLANID(VIDとも呼ぶ。)と、送信元アドレスとしてのMACアドレス及び宛先アドレスとしてのMACアドレスとを含む。VIDは、リング型通信システム内におけるデータ経路(通信パス)を識別する情報として、ノードN1,N2,N3,N4,N5,N6に参照される。
また、このリング型通信システムには、当該リング型通信システムの障害発生時に、障害通知、障害回復を含む制御データが伝送される。このリング型通信システムにおける障害通知、障害回復を含む動作は、例えば、ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告G.8032に従ったリングプロテクション方式が採用できる。障害発生時に伝送される制御データは、リングプロテクション制御フレームである。このリングプロテクション制御フレームとしては、障害通知メッセージ102、回復通知メッセージ103、再設定通知メッセージ104、後述の切替抑止メッセージ105を含む。
リング型通信システムにおいては、フレームデータのループを回避するために、例えば、ノードN1,N2,N3,N4,N5,N6のうちのノードN1をマスターノードに設定している(以下、マスターノードN1と呼ぶ。)。このマスターノードN1は、通信障害が発生していない通常時において、自己の通信ポートのうち、例えばノードN2側ポートを、データを遮断するブロッキングポート(ブロック点)BPとして設定している。このブロッキングポートBPは、データのループを回避するためにリング型通信路の一部に設けられる。したがって、マスターノードN1のブロッキングポートBPに向けて送信されたフレームデータ(主信号)は、ブロッキングポートBPによって遮断される。
このリング型通信システムは、例えば図2及び図3に示すように、3つの通信パスP1,P2,P3が設定されている。通信パスは、通信障害が発生していない通常時のパス(通常パス)又は通信障害が発生した時の迂回パス(予備パス)に区分される。通信パスP1の通常パスは、図2(a)に示すように、リング型通信システムの外部から送信されたデータをノードN6により受信し、ノードN5、ノードN4を経由して、ノードN3から外部に送信する経路である。通信パスP2の通常パスは、図2(b)に示すように、外部から送信されたデータをマスターノードN1により受信し、ノードN6を経由して、ノードN5から外部に送信する経路である。通信パスP3の通常パスは、図2(c)に示すように、外部から送信されたデータをノードN5により受信し、ノードN4、ノードN3を経由して、ノードN2から外部に送信する経路である。なお、以下の説明において、通常パスPn(nは整数)の予備パスは「予備パスPn’」と呼び、通常パスPn及び予備パスPn’の双方を含むパスを「通信パスPn」と呼ぶ。たとえば、通常パスP1の予備パスを「予備パスP1’」と呼び、通常パスP1及び予備パスP1’の双方を含むパスを「通信パスP1」と呼ぶ。
なお、以下の説明において、リング型通信路の外部からデータを受信したフレームデータを「外部データ」と呼び、「外部データ」をリング型通信路に送信するノードを「起点ノード」とも呼び、リング型通信路内から受信したフレームデータを「内部データ」と呼び、リング型通信路の外部に送信するノードを「終点ノード」とも呼ぶ。
図3に示すように、通信パスP1には、経路識別子としてのVID「A」が付与されている。通信パスP2には、経路識別子としてのVID「B」が付与されている。通信パスP3には、経路識別子としてのVID「C」が付与されている。ノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々は、フレームデータに含まれるVIDを参照して通信パスP1,P2,P3の何れかに該当するフレームデータを受信したかを判定する。そして、判定した通信パスP1,P2,P3に対応して設定された送信方向(ポート)にフレームデータを転送する。
また、ノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々は、通信障害が発生していない通常時と、通信障害が発生した時とで、通常パスから予備パスに切り替える動作を行う。このために、ノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々は、それぞれ、通信パス(通常パス、予備パス)を設定する情報を記憶している。
この情報は、フォワーディングテーブルとしてノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々に記憶されている。起点ノードは、VIDに対応して、自己をリング型通信路内での起点として外部から受信した外部データをリング型通信路内に送信するときの受信方向及び送信方向が設定される。また、終点ノードは、VIDに対応して、自己をリング型通信路内での終点として外部に内部データを送信するときの受信方向及び送信方向を記憶している。
例えば、図3におけるノードN6には、図4に示すように、フォワーディングテーブルにフォワーディング情報が記憶されている。このフォワーディングテーブルは、経路識別子であるVIDごとに、宛先MACアドレス、通常パス又は予備パスかのフラグ情報、受信方向及び送信方向が対応付けている。なお、受信方向及び送信方向は、各ノードのポート番号で表現されていても良い。
図3及び図4に示すように、ノードN6には、通常時において、VID=Aを含む外部データをT(tributary)方向から受信して、W(West)方向に受信したデータを転送する通常パスP1が設定されている。また、ノードN6には、通信障害が発生した時において、通常パスP1から予備パスP1’に切り替えるために、VID=Aを含む外部データをT方向から受信して、E(East)方向に受信したデータを転送する予備パスP1’が設定されている。更に、ノードN6には、通常時において、VID=Bを含むフレームデータをE方向から受信して、W方向にフレームデータを転送する通常パスP2が設定されている。更に、ノードN6には、通信障害時において、VID=Cを含むフレームデータをW方向から受信して、E方向にフレームデータを転送する予備パスP3’が設定されている。
なお、図4に示すフォワーディングテーブルには、VIDに対応して、宛先MACアドレスも設定されている。したがって、マスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6は、VIDのみならず、受信したVID及び宛先MACアドレスを参照して通信パスを判断しても良い。なお、以下の説明では、VIDのみを参照して通信パスを判断する場合について説明する。
したがって、このようなリング型通信システムにおいて、通信障害時には、図2示すように、実線で示した通常パスP1,P2,P3を、点線で示した予備パスP1’,P2’,P3’に切り替えることができる。
通常パスP1,P2,P3を予備パスP1’,P2’,P3’に切り替えるためには、マスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6のいずれかが障害を検出する必要がある。このために、リング型通信システムは、図5に示すように、例えば障害101を検出したノードN4およびノードN5が障害通知メッセージ102をマスターノードN1に送信する。この障害通知メッセージ102は、ノードN6を介してマスターノードN1に送信され、ノードN2及びノードN3にも送信される。したがって、ノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の全ノードは、障害101が発生したことを認識できる。
マスターノードN1は、障害通知メッセージ102を受信した場合、自己のE方向に設定していたブロッキングポートBPを開放する。これにより、図5(a)に示す通常パスP1,P2,P3を、図5(b)に示す予備パスP1’,P2’,P3’に切り替えても、予備パスP1’,P2’,P3’に沿ってフレームデータを転送することができる。
[ノードの一動作例]
このような動作を行うリング型通信システムにおいて、マスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々は、図6に示すような通信パス切替処理を実行する。この通信パス切替処理は、所定時間ごとに実行される。この通信パス切替処理では、マスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々がメモリに記憶されたプログラムデータを読み出して、CPU等により実行することによって実現できる。
先ずステップS1において、ノード1は、障害通知メッセージ102を受信したか否かを判定する。障害通知メッセージ102を受信した場合には、ステップS2に処理を進める。
次のステップS2において、ノード1は、自身が起点ノードとなっている通信パス、又は、自身が終点ノードとなっている通信パスが存在するか否かを判定する。このとき、ノード1は、フォワーディングテーブルを参照して、受信方向又は送信方向が「T方向」となっていれば、肯定判定をする。自身が起点ノード又は終点ノードである場合、ステップS3に処理を進める。一方、自身が起点ノード、終点ノードの何れでもない場合、ステップS18に処理を進める。このステップS18においては、ステップS1にて受信した障害通知メッセージ102を転送する。
ステップS3において、ノード1は、自身が起点ノードであるか否かを判定する。起点ノードである場合にはステップS4に処理を進め、起点ノードではない場合にはステップS11に処理を進める。
ステップS4において、起点ノードは、障害通知メッセージ102の受信方向と、ステップS2にて起点ノードとなっていると判定した通信パスにおけるフレームデータの送信方向とが同じか否かを判定する。障害通知メッセージ102とフレームデータの送信方向とが異なる場合にはステップS5に処理を進め、同じ場合にはステップS6に処理を進める。
ステップS5において、起点ノードは、通常パスを予備パスには切り替えずに、他のノード1に対して通常パスを予備パスに切り替えることを抑止する切替抑止メッセージ105を送信して、処理を終了する。このとき、起点ノードは、切替抑止メッセージ105に、ステップS2にて自身が起点ノードであることが判定された通信パスのVIDを含める。これにより、起点ノードは、当該通信パス上のノード1(中間ノード、終点ノード)が予備パスに切り替えることを抑制できる。
すなわち、図7に示すように、ノード1のT方向からデータを受信し、内部のスイッチ11にてE方向にフレームデータを送信する通信パスが設定されている場合において、障害通知メッセージ102をW方向から受信したとする。この場合、通常パスにおけるフレームデータの送信方向は、E方向であり、障害通知メッセージ102は、W方向から受信している。したがって、ステップS4の判定は、否定判定となり、ノード1は、E方向から切替抑止メッセージ105を送信する。このような動作は、図5の例に当てはめると、通常パスP2上の起点ノードに当たるマスターノードN1が行うこととなる。
図6のステップS6〜ステップS9の処理により、起点ノードは、通常パスを予備パスに切り替える。先ずステップS6において、起点ノードは、W方向及びE方向の両方向にフレームデータを送信(broadcastでもよい)する切替処理を行う。これにより、起点ノードは、一時的に冗長性を提供する。この冗長性は、例えば「1+1」と呼ばれる。次に、起点ノードは、ステップS7において、一定時間が経過したことを判定する。次に、起点ノードは、ステップS8において、切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。切替抑止メッセージ105を受信していない場合には、ステップS9に処理を進める。ステップS9において、起点ノードは、通常パスから予備パスに切り替えることにより、フレームデータの送信方向を切り替える。
ステップS7における一定時間は、各ノードに設定された時間であり、起点ノードがフレームデータの送信方向と同じ方向から障害通知メッセージ102を受信した時に通信パスの切替又は維持を誤動作無く行うよう設定されている。このため、一定時間は、切替抑止メッセージ105がリング型通信路を周回する時間の最大値を少なくとも設定することが望ましい。すなわち、他のノードから切替抑止メッセージ105が送信された場合に、確実に当該切替抑止メッセージ105を受信できる時間を、一定時間として設定しておく。
例えば、図8(a)に示すように、ノード1のT方向から外部データを受信し、内部のスイッチ11にてE方向に受信したデータを送信する通常パスが設定されている場合において、障害通知メッセージ102をE方向から受信したとする。この場合、通常パスにおけるフレームデータの送信方向は、E方向であり、障害通知メッセージ102は、同じくE方向から受信している。したがって、ステップS4の判定は、肯定判定となる。したがって、ノード1は、一定時間後に、図8(b)のように通常パスを、予備パスに切り替える。このような動作は、図5の例に当てはめると、通常パスP1上のノードN6が行う。
一方、ステップS8にて、起点ノードは、切替抑止メッセージ105を受信したと判定した場合には、ステップS10において、通常パスから予備パスには切り替えずにフレームデータを通常パスに従って送信する設定のまま、処理を終了する。
一方、終点ノードは、ステップS11以降の処理を行う。ステップS11において、終点ノードは、障害通知メッセージ102の受信方向と、ステップS2にて終点ノードとなっていると判定した通常パスにおけるフレームデータ(内部データ)の受信方向とが同じか否かを判定する。障害通知メッセージ102とフレームデータの受信方向とが異なる場合にはステップS12に処理を進め、同じ場合にはステップS13に処理を進める。
ステップS12において、終点ノードは、通常パスを予備パスには切り替えずに、他のノードに対して通常パスを予備パスに切り替えることを抑止する切替抑止メッセージ105を送信して、通信パス切替処理を終了する。このとき、終点ノードは、切替抑止メッセージ105に、ステップS2にて自身が終点ノードであることが判定された通信パスのVIDを含める。
すなわち、図9に示すように、ノード1のE方向からフレームデータを受信し、内部のスイッチ11にてT方向にフレームデータ(内部データ)を送信する通常パスが設定されている場合において、障害通知メッセージ102をW方向から受信したとする。この場合、通常パスにおける内部データの受信方向は、E方向であり、障害通知メッセージ102は、W方向から受信している。したがって、ステップS11の判定は、否定判定となる。したがって、ノード1は、E方向から切替抑止メッセージ105を送信する。このような動作は、図5の例に当てはめると、通常パスP1上のノードN3、通常パスP3上のノードN2が行う。
ステップS13において、終点ノードは、W方向及びE方向の両方向からフレームデータを受信する切替処理を行う。これにより、終点ノードは、一時的に冗長性を提供する。この冗長性は、例えば「1+1」と呼ばれる。次に、終点ノードは、ステップS14において、一定時間が経過することを判定する。この一定時間は、ステップS7にて設定された時間と同じである。次に、終点ノードは、ステップS15において、切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。切替抑止メッセージ105を受信していない場合には、ステップS16に処理を進める。ステップS16において、終点ノードは、通常パスから予備パスに切り替えることにより、フレームデータの受信方向を切り替える。
すなわち、図10(a)に示すように、ノード1のE方向からフレームデータを受信し、内部のスイッチ11にてT方向に内部データを送信する通常パスが設定されている場合において、障害通知メッセージ102をE方向から受信したとする。この場合、フレームデータの受信方向は、E方向であり、障害通知メッセージ102は、同じくE方向から受信している。したがって、ステップS11の判定は、肯定判定となる。ノード1は、一定時間後に、図10(b)のように通常パスを、予備パスに切り替える。このような動作は、図5の例に当てはめると、通信パスP1上のノードN3、通信パスP3上のノードN2が行う。
一方、ステップS15にて、終点ノードは、切替抑止メッセージ105を受信したと判定した場合には、ステップS17において、通常パスから予備パスには切り替えずに、処理を終了する。
このような通信パス切替処理を行うノードを含むリング型通信システムは、例えば、図11に示すように動作する。なお、以下のノードの動作説明におけるステップ番号は、図6のステップ番号に対応している。
図11(a)に示すように、ノードN6が起点ノードであり、ノードN3が終点ノードとなる通常パスP1が設定されており、ノードN4とノードN5との間で障害101が発生したとする。この時、ノードN4及びノードN5からマスターノードN1に向けて障害通知メッセージ102が送信される。
障害通知メッセージ102を受信した起点ノードであるノードN6は、障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの送信方向とが同じであるので、図11(b)のように、両方向にフレームデータを送信(broadcastでもよい)する状態となる(ステップS6)。また、終点ノードであるノードN3は、障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの受信方向が同じであるので、両方向から受信する状態となる。
この状態で、マスターノードN1は、図11(c)に示すように、障害通知メッセージ102を受信したことに応じてブロッキングポートBPを開放する。すると、ノードN6が両方向にフレームデータを送信(broadcastでもよい)しており、ノードN3が両方向からフレームデータを受信するので、ノードN3は、ノードN6から送信されたフレームデータを受信することができる。その後、ノードN6及びノードN3が一定時間の経過を判定すると、図11(d)のように、通常パスP1を予備パスP1’に切り替えることができる(ステップS9、ステップS16)。
また、通信パス切替処理を行うノードを含むリング型通信システムは、例えば、図12に示すように動作する。図12(a)に示すように、マスターノードN1が起点ノードであり、ノードN5が終点ノードとなる通常パスP2が設定されており、ノードN4とノードN5との間で障害101が発生したとする。この時、ノードN4及びノードN5からマスターノードN1に向けて障害通知メッセージ102が送信される。ここで、ノードN5は、障害101の障害検出方向を、障害通知メッセージ102の受信方向とみなして以降の動作を行う。
ノードN5は、自身が終点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向(障害101の発生方向)とフレームデータの受信方向とが異なるので、ステップS12の処理を行う。これにより、終点ノードは、図12(b)に示すように、切替抑止メッセージ105をノードN6に向けて送信する。また、障害通知メッセージ102を受信した起点ノードであるマスターノードN1は、ノードN5から送信された障害通知メッセージ102を受信する。そして、マスターノードN1は、障害通知メッセージ102を受信したことに応じてブロッキングポートBPを開放する。
マスターノードN1は、起点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの送信方向とが同じであるので、図12(c)のように、両方向にフレームデータを送信(broadcastでもよい)する状態となる(ステップS6)。その後、マスターノードN1は、図12(d)に示すようにノードN5から送信された切替抑止メッセージ105を送信する(ステップS8)。すると、マスターノードN1は、ステップS8の判定が肯定判定となり、図12(e)のように、通常パスを予備パスに切り替えることをせずに、通常パスの送信方向のみからフレームデータを送信する(ステップS10)。
以上説明したように、リング型通信システムにおけるマスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々は、図6に示した通信パス切替処理を行う。これにより、リング型通信システムは、障害発生時に、図11及び図12に示すように、通常パスを予備パスに切り替える処理又は通信パスを維持する処理を実行することができる。
[ノードの一構成例]
つぎに、上述した動作を実行するマスターノードN1,ノードN2,ノードN3,ノードN4,ノードN5,ノードN6の各々(ノード1)の一構成例について、図13を参照して説明する。
ノード1は、スイッチ11を有する。スイッチ11には、T方向に対して送受信されるデータに処理を行う部分14T,15Tと、W方向に対して送受信されるデータに処理を行う部分12W〜16Wと、E方向に対して送受信されるデータに処理を行う部分12E〜16Eとが接続される。また、ノード1は、主信号切替処理部17と、フォワーディングテーブル記憶部18と、リングプロテクション処理部19とを含む。
W方向に対してデータの送受信処理を行う部分12W〜16Wは、警報・切替信号処理部12Wと、リングプロテクション制御部13Wと、VLAN分離部14Wと、主信号トラフィック処理部15Wと、警報・切替信号多重部16Wとを有する。ここで、W方向についての部分12W〜16Wと、E方向についての部分12E〜16Eとは、同じ機能を含む。また、T方向についての部分14T,15Tは、W方向についてのVLAN分離部14W,主信号トラフィック処理部15Wと同じ機能を含む。
警報・切替信号処理部12W、12Eは、リング型通信路に対するW方向、E方向ポートに接続される。警報・切替信号処理部12W、12Eは、隣接するノード1からフレームデータ又はリングプロテクション制御フレームを受信する。リングプロテクション制御フレームを受信した場合、警報・切替信号処理部12W、12Eは、当該リングプロテクション制御フレームをリングプロテクション制御部13W、13E及びリングプロテクション処理部19に供給する。なお、リングプロテクション制御フレームは、障害101に対する警報や経路切替に関する信号であり、障害通知メッセージ102、回復通知メッセージ103、再設定通知メッセージ104、切替抑止メッセージ105を含む。
ノード1は、フレームデータを受信した場合、警報・切替信号処理部12W、12E及びリングプロテクション制御部13W、13Eを介して、VLAN分離部14W、14Eにより、フレームデータに含まれるVIDを取得する。そして、VLAN分離部14W、14Eは、取得したVIDに基づいて、フォワーディングテーブル記憶部18に記憶されたフォワーディングテーブルを参照する。VLAN分離部14W、14Eは、フレームデータから取得したVIDがフォワーディングテーブルに登録されているかを確認する。フレームデータから取得したVIDがフォワーディングテーブルに含まれている場合、当該フレームデータを主信号トラフィック処理部15W、15Eに出力する。フレームデータから取得したVIDがフォワーディングテーブルに登録されていない場合、当該フレームデータを破棄する。そして、このフレームデータは、主信号トラフィック処理部15W、15Eによりフレームデータのデータ部に格納された主信号が取り出されて、スイッチ11に供給される。
スイッチ11は、主信号切替処理部17の制御に従って、主信号を中継する。スイッチ11は、フォワーディングテーブルに基づいて、当該主信号が隣接するノードに中継すべきものである場合には、反対方向の警報・切替信号多重部16W、16Eに出力する。また、スイッチ11は、フォワーディングテーブルに基づいて、外部に出力する主信号である場合には、VLAN処理部14Tに主信号を出力する。
警報・切替信号処理部12W、12Eは、隣接するノードとの間に発生した障害101を検出した時、その旨をリングプロテクション処理部19に供給する。そして、リングプロテクション処理部19は、障害101をマスターノードN1に通知する障害通知メッセージ102を、障害101を検出した反対側のリングプロテクション制御部13W、13Eにより送信させる。
また、警報・切替信号処理部12W、12Eは、障害通知メッセージ102を受信した場合、当該障害通知メッセージ102をリングプロテクション処理部19に供給する。ノード1がマスターノードN1ではない場合、リングプロテクション処理部19は、リングプロテクション制御部13Eを介して障害通知メッセージ102を中継させる。ノード1がマスターノードN1である場合、障害通知メッセージ102を受信したことに応じて、リングプロテクション処理部19は、ブロッキングポートBPを開放する。その後にリングプロテクション制御部13W、13Eが回復通知メッセージ103を受信したことに応じて、リングプロテクション処理部19は、ブロッキングポートBPを再設定する。このブロッキングポートBPの再設定後、リングプロテクション処理部19は、他のノードに再設定通知メッセージ104を送信する。
このように、ノード1は、障害検出、障害通知、ブロッキングポートBPの開放及び設定、回復通知及びブロッキングポートBPの再設定通知を含むプロテクション処理を行うことができる。
図6に示した通信パス切替処理は、主信号切替処理部17が行う。ノード1が障害通知メッセージ102を受信した場合、主信号切替処理部17は、警報・切替信号処理部12W、12Eから当該障害通知メッセージ102を受信する。そして、主信号切替処理部17は、フォワーディングテーブル記憶部18に記憶されたフォワーディングテーブルを参照して、自身が起点ノード又は終点ノードかを判断できる。また、主信号切替処理部17は、警報・切替信号処理部12W又は12Eが障害通知メッセージ102を受信したかを判断することにより、当該障害通知メッセージ102の受信方向と、通常パスにおけるフレームデータの送信方向又は受信方向とを比較できる。これにより、図6のステップS1〜ステップS4,ステップS11を実現できる。
そして、自身が起点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向と通常パスにおけるフレームデータの送信方向とが同じ場合には、主信号切替処理部17は、警報・切替信号多重部16W及び16Eの双方からフレームデータを送信させる。同様に、自身が終点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向と通常パスにおけるフレームデータの受信方向とが同じ場合には、主信号切替処理部17は、主信号トラフィック処理部15W及び15Eの双方からフレームデータを受信させる。これにより、ステップS6,ステップS13を実現できる。
その後、主信号切替処理部17は、一定時間を経過した後に警報・切替信号処理部12W又は12Eにより切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。切替抑止メッセージ105を受信できない場合には、主信号切替処理部17は、フォワーディングテーブルを参照して予備パスに切り替える。一方、切替抑止メッセージ105を受信した場合には、パスの切替は行わない。これにより、ステップS7〜ステップS10及びステップS14〜ステップS17を実現できる。
また、自身が起点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向と通常パスにおけるフレームデータの送信方向とが異なる場合には、主信号切替処理部17は、障害通知メッセージ102の受信方向とは反対方向から切替抑止メッセージ105を送信する。つまり、障害通知メッセージ102と切替抑止メッセージ105は同じ方向に送信される。同様に、自身が終点ノードであり、障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの受信方向とが異なる場合には、主信号切替処理部17は、障害通知メッセージ102の受信方向とは反対方向から切替抑止メッセージ105を送信する。これにより、ステップS5,ステップS12を実現できる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、このリング型通信システムによれば、リング型通信路に所定のリングプロテクション方式を導入しても、経路識別子により通信パスを特定してフレームデータを中継するので、障害発生時には、予備的な通信パスを経路識別子により識別して通信を行うことができる。
具体的には、ノード1は、経路識別子であるVIDに対応して、自己を起点として外部データを送信するときの受信方向及び送信方向、又は、自己を終点として内部データを送信するときの受信方向及び送信方向を記憶しておく。そして、ノード1は、障害通知メッセージ102を受信した場合に、当該障害通知メッセージ102の受信方向と、与えられて記憶しているデータの送信方向又は受信方向との関係に基づいて、外部データの送信方向又は内部データの受信方向を切り替える。これにより、このリング型通信システムによれば、障害発生時には、与えられて設定された通信パスを切り替えて、予備パスを介してフレームデータを中継できる。
具体的には、例えばリング型通信システムにおける障害に対処するプロテクション方式であるG.8032を適用し、当該リング型通信システムにP2Pパスを応用しても、当該P2Pパスを認識する経路識別子であるVIDを用いて適切にパスを切り替えることができる。したがって、このリング型通信システムによれば、既存のイーサネット(登録商標)を採用したリング型ネットワーク環境であっても、VLANにより識別される通信パスを認識してデータ中継、又はアドレス学習を行う必要がないデータ中継を実現できる。
なお、上述したリング型通信システムの一例では、VID、又は、VIDとMACアドレスとの組み合わせにより、通信パス及び予備パスを識別していた。しかし、これ以外の例えばMPLS(Multi-Protocol Label Switching)により定義されるラベルを用いて、通信パスを特定しても良い。
[他の実施形態]
つぎに、上述したリング型通信システムにおける他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と同一部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
「予備パスの切り返し動作」
先ず、図14を参照して、障害101が回復したときに予備パスを通常パスに戻すことについて説明する。
図14(a)に示すように障害101が回復すると、障害回復を検出したノードN4及びノードN5は、マスターノードN1に対して回復通知メッセージ103を送信する。これに応じて、マスターノードN1は、ブロッキングポートBPを再設定する再設定通知メッセージ104を送信する。再設定通知メッセージ104は、リング型通信システムの各ノードで受信され、各ノードにおいて通信パスの設定に応じて起点ノード及び終点ノードとして処理される。起点ノード及び終点ノードは、図14(b)に示すように、再設定通知メッセージ104を受信したことに応じて、予備パスP1’,P2’,P3’を通常パスP1,P2,P3に切り戻す。
このとき、起点ノードは、再設定通知メッセージ104の受信方向と現在におけるフレームデータの送信方向との関係に基づいて、外部データの送信方向を切り替える。また、終点ノードは、再設定通知メッセージ104の受信方向と現在のフレームデータの受信方向との関係に基づいて、内部データの受信方向を切り替える。
具体的には、各ノード1は、図15に示す処理を行う。先ずステップS1’にて、ノード1は、再設定通知メッセージ104を受信したと判定した場合、ステップS2の処理を行う。ステップS2にて、自己が起点ノード又は終点ノードであると判定した場合、ステップS3に処理を進める。ステップS3において、自己が起点ノードであると判定した場合、ステップS4’に処理を進め、自己が起点ノードではないと判定した場合にはステップS11’に処理を進める。
ステップS4’において、ノード1は、再設定通知メッセージ104の受信方向が、現在(障害時)におけるフレームデータの送信方向と同じか否かを判定する。比較した方向が同じである場合には、ステップS6以降の処理を行って、通信パスの切替又は維持する。一方、比較した方向が同じではない場合には、ステップS5にて切替抑止メッセージ105を送信する。
ステップS11’において、ノード1は、再設定通知メッセージ104の受信方向が、現在(障害時)におけるフレームデータの受信方向と同じか否かを判定する。比較した方向が同じである場合には、ステップS13以降の処理を行って、通信パスの切替又は維持する。一方、比較した方向が同じではない場合には、ステップS12にて切替抑止メッセージ105を送信する。
このような処理を行うことにより、リング型通信システムは、図14(a)に示す予備パスP1’、P3’を、図14(b)に示す通常パスP1、P3に切り返すことができる。起点ノードであるノードN6は、ステップS4’にて肯定判定を行い、終点ノードであるノードN3は、ステップS11’にて肯定判定と行う。したがって、切替抑止メッセージ105が送信されることなく、ノードN6及びノードN3は、予備パスP1’を、通常パスP1に切り返すことができる。また、予備パスP3’の起点ノードであるノードN5及び終点ノードであるノードN2も同様に、予備パスP3’を通常パスP3に切り返すことができる。
以上のように、このリング型通信システムによれば、ノードに予めフォワーディングテーブルを記憶しておき、再設定通知メッセージ104を受信した場合に、当該再設定通知メッセージ104の受信方向と、現在の送信方向又は受信方向との関係に基づいて、外部データの送信方向又は内部データの受信方向を切り替えることができる。これにより、このリング型通信システムによれば、通常パスから予備パスに切り替えた後、障害101が回復したことを検出した場合には、通常パスに戻すことができる。
「障害通知の他の例」
つぎに、上述したリング型通信システムにおいて、双方から送信される障害通知メッセージ102を用いて通信パスを切り替える一動作例について説明する。
このリング型通信システムは、図16(a)に示すように、ノードN4とノードN5との間で障害101が発生した場合、図16(b)のように、マスターノードN1に設定されていたブロッキングポートBPを開放する。これにより、ノードN4及びノードN5から送信された障害通知メッセージ102はマスターノードN1によって中継される。そして、各ノードは、双方から送信された障害通知メッセージ102に基づいて通信パスを切り替える。
このようなノード1の動作は、図17に示すようになる。起点ノードは、ステップS1〜ステップS4の後のステップS6において両方向にフレームデータを送信(broadcastでもよい)する状態となり、一定時間経過したときに、ステップS8’に処理を進める。このステップS8’において、起点ノードは、ステップS1にて受信した障害通知メッセージ102の受信方向に対する他方から障害通知メッセージ102を受信したか否かを判定する。他方から障害通知メッセージ102を受信していない場合には、ステップS9にてフレームデータの送信方向を切り替え、受信した場合には通常パスを維持する。
また、終点ノードは、ステップS1〜ステップS3,ステップS11の後のステップS13において両方向からフレームデータを受信する状態となり、一定時間経過したときに、ステップS15’に処理を進める。このステップS15’において、終点ノードは、ステップS1にて受信した障害通知メッセージ102の受信方向に対する他方から障害通知メッセージ102を受信したか否かを判定する。他方から障害通知メッセージ102を受信していない場合には、ステップS16にてフレームデータの受信方向を切り替え、受信した場合には通常パスを維持する。
このようなリング型通信システムにおいて、図18(a)に示すように、起点ノードがノードN3、終点ノードがノードN4であり、マスターノードN1とノードN2との間で障害101が発生したとする。この場合、ノードN2から障害通知メッセージ102Aが送信されると共に、マスターノードN1から障害通知メッセージ102Bが送信される。起点ノード及び終点ノードは、先ずノードN2から送信された障害通知メッセージ102Aを受信し、次に、マスターノードN1から送信された障害通知メッセージ102Bを受信する。起点ノードは、障害通知メッセージ102Aの受信方向がフレームデータの送信方向とは異なるので、ステップS8’にて障害通知メッセージ102Bを受信して、フレームデータの送信方向の切替は不要と判断できる(ステップS4〜ステップS10)。一方、終点ノードは、障害通知メッセージ102Aの受信方向とフレームデータの受信方向とが同じであるが、ステップS15’にて障害通知メッセージ102Bを受信できるので、フレームデータの受信方向の切替は不要と判断できる(ステップS11〜ステップS17)。
図18(b)に示すように、起点ノードと終点ノードとの間で障害101が発生したとする。この時、ノードN4から障害通知メッセージ102Aを送信すると共に、ノードN3から障害通知メッセージ102Bを送信する。この場合、起点ノード及び終点ノードは、1回しか障害通知メッセージ102を受信できない。したがって、起点ノードは、フレームデータの送信方向の切替ができ、終点ノードは、フレームデータの受信方向の切替ができる。なお、図12に一動作例を示したリング型通信システムにおいて、ノードN5は、障害101の障害検出方向を、障害通知メッセージ102の受信方向とみなしていた。しかし、この実施形態では、実際の障害通知メッセージ102の受信回数に基づいて、通信パスの切替を判断する。
図18(c)に示すように、ノードN5とノードN6との間で障害101が発生したとする。この時、ノードN5から障害通知メッセージ102Aを送信すると共に、ノードN6から障害通知メッセージ102Bを送信する。起点ノード及び終点ノードは、先ずノードN5から送信された障害通知メッセージ102Aを受信し、次に、ノードN6から送信された障害通知メッセージ102Bを受信する。起点ノードは、障害通知メッセージ102Aの受信方向がフレームデータの送信方向とは同じので、フレームデータの送信方向の切替は不要と判断できる(ステップS5’)。一方、終点ノードは、障害通知メッセージ102Aの受信方向とフレームデータの受信方向とが異なるので、フレームデータの受信方向の切替は不要と判断できる(ステップS12’)。
以上のように、このリング型通信システムによれば、切替抑止メッセージ105を利用しなくても、障害発生時に、先に受信した障害通知メッセージ102の受信方向と、他の障害通知メッセージ102の受信有無とに基づいて、通常パスを予備パスに切り替えることができる。
「複数障害発生時の動作」
つぎに、上述したリング型通信システムにおいて、複数の障害101が発生したときの一動作例について説明する。
リング型通信システムにおいて、図19(a)に示すように、先ず、ノードN4とノードN5との間に障害101Aが発生し、次に、マスターノードN1とノードN2との間に障害101Bが発生したとする。
この時、起点ノードがマスターノードN1、終点ノードがノードN5の通常パスP2については、その間に障害がないので、継続して通信が可能である。しかし、リング型通信システムは、障害101Aの障害通知メッセージ102に基づいて、図19(a)のように通常パスP1、P2を予備パスP1’、P2’に切り替えても、通信ができない状態である。この場合、障害101Bを通知する障害通知メッセージ102を受信しても、起点ノード及び終点ノードは、予備パスから通常パスへの切替は行わない。
図19(b)に示すように、障害101Aが回復すると、ノードN4及びノードN5からマスターノードN1に向けて、回復通知メッセージ103が送信される。この回復通知メッセージ103は、通常パスP1の起点ノード(ノードN6)及び終点ノード(ノードN3)、通常パスP2の起点ノード(ノードN5)及び終点ノード(ノードN2)に受信される。なお、ノードN5は、回復を直接検出している。
この時、起点ノードは、図6に示した障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの送信方向との判断とは逆の処理を行う。同様に、終点ノードは、図6に示した障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの受信方向との判断とは逆の処理を行う。
すなわち、起点ノードにおいて、回復通知メッセージ103の受信方向と予備パスP1’での送信方向とが逆である。終点ノードにおいて、回復通知メッセージ103の受信方向と予備パスP1’での受信方向とが逆である。この場合、図6において、起点ノードは、ステップS4からステップS6に処理を進める。一方、終点ノードは、ステップS11からステップS13に処理を進める。これにより、起点ノード及び終点ノードは、図19(c)に示すように、予備パスP1’から通常パスP1にパスを切り替えることができる。
以上のように、リング型通信システムによれば、複数の障害が発生した場合であっても、最先の障害通知メッセージ102が送信された場合に、起点ノード及び終点ノードによって図6の通信パス切替処理を行って、通常の通常パスを予備パスに切り替えることができる。また、リング型通信システムによれば、最先の回復通知メッセージ103が送信された場合に、起点ノード及び終点ノードによって図6の通信パス切替処理における処理とは逆の処理を行って、予備パスを通常パスに切り戻すことができる。
「1対多通信動作」
つぎに、一つの起点ノードにより外部から受信したフレームデータを、多数の終点ノードから出力する1対多の通信動作を行うリング型通信システムについて、障害発生時の動作について説明する。
このリング型通信システムは、例えば図20に示すように、ノードN5が起点ノードとなり、ノードN2、ノードN3、ノードN6が終点ノードとなった通信パスPが設定されている。この通信パスPにおいて、ノードN4は、起点ノードから送信されたフレームデータを中継する中間ノードとしても機能する。
図21(a)に示す通信パスは、図21(b)に示すVID=Bで特定されるパスPBと、図21(c)に示すVID=Aで特定されるパスPAとを含む。この通信パス上の起点ノード及び終点ノードは、図22(a)に示すパスPAについての情報、図22(b)に示すパスPBについての情報を含むフォワーディングテーブルを記憶している。
起点ノードであるノードN5は、ノード番号として、VID=Bである「5B」とVID=Aである「5A」とが付与されている。ノード番号が「5A」、「5B」に対応した情報は、ノードN5に、フォワーディングテーブルとして記憶されている。ノード番号が「4」に対応した情報は、ノードN4に、フォワーディングテーブルとして記憶されている。ノード番号が「2」に対応した情報は、ノードN2に、フォワーディングテーブルとして記憶されている。
例えば図20(b)に示すように、マスターノードN1とノードN6との間に障害101が発生したとする。この場合、パスPA及びパスPBの双方ともに予備パスへの切替は行われない。図20(c)に示すように、ノードN5とノードN6との間に障害101が発生したとする。この場合、障害101がパスPB上となっているので、当該パスPBのみが、予備パスPB’に切り替えられる。図20(d)に示すように、ノードN2とノードN3との間に障害101が発生したとする。この場合、障害101がパスPA上となっているので、当該パスPAのみが、予備パスPA’に切り替えられる。
このようなリング型通信システムにおけるノード1は、図23に示す通信パス切替処理を実行する。
起点ノードは、ステップS1にて障害通知メッセージ102を受信すると、ステップS2及びステップS3が肯定判定となり、ステップS4に処理を進める。ステップS4において、起点ノードは、障害通知メッセージ102の受信方向と通常時におけるフレームデータの送信方向とが同じか否かを判定し、異なる場合には、ステップS5において通信パスの切替は行わないとする。障害通知メッセージ102の受信方向と通常時におけるフレームデータの送信方向とが同じ場合には、ステップS6,7の後に、ステップS8aに処理を進める。
このステップS8aにおいて、起点ノードは、VIDにより特定されたパス上のノードから切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。この実施形態において、各ノードは、切替抑止メッセージ105に自身が属しているパスのVIDを含めるものとする。すなわち、起点ノードは、パス上の中間ノード又は終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。中間ノード又は終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信していない場合、起点ノードは、処理をステップS9に進め、通常パスを予備パスに切り替える。
一方、起点ノードは、中間ノード又は終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信した場合には、ステップS8bに処理を進める。ステップS8bにおいて、起点ノードは、終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信した場合には、ステップS10に処理を進めて、通信パスを変更しない。一方、終点ノードから切替抑止メッセージ105を受信した場合には、ステップS8cにおいて、両方向にフレームデータの送信(broadcastでもよい)する状態となる。
中間ノードは、障害通知メッセージ102を受信すると(ステップS1)、起点ノードではなく中間ノードであるので(ステップS3:否定判定、ステップS21:肯定判定)、ステップS22の処理に処理を進める。ステップS22において、中間ノードは、障害通知メッセージ102の受信方向と、通常時におけるフレームデータの送信方向とが同じであるか否かを判定する。障害通知メッセージ102の受信方向とフレームデータの送信方向とが同じである場合、ステップS23に処理を進める。
ステップS23において、中間ノードは、両方向からフレームデータを受信する状態に切り替えられる。例えばノードN4のように、E方向から受信したフレームデータをT方向及びW方向に送信することが通常パスとして設定されている場合、ノードN4は、W方向からフレームデータを受信しても、T方向及びE方向に送信する状態となる。また、ステップS23において、中間ノードは、切替抑止メッセージ105を出力する。
次のステップS24において、中間ノードは、一定時間の経過を計測した後、ステップS25に処理を進める。ステップS25において、中間ノードは、起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信していない場合には、中間ノードは、ステップS26において受信方向を切り替える。一方、起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信した場合には、中間ノードは、ステッS27において、通常パスとして設定されている方向からのみフレームデータを受信する。
終点ノードは、障害通知メッセージ102を受信すると(ステップS1)、起点ノード及び中間ノードでないので、ステップS11に処理を進める(ステップS3:否定判定、ステップS21:否定判定)。終点ノードは、障害通知メッセージ102の受信方向と通常時におけるフレームデータの受信方向とが同じである場合にはステップS13以降の処理を行って、ステップS15’に処理を進める。ステップS15’において、終点ノードは、起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信したか否かを判定する。起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信していない場合にはステップS16において、終点ノードは、フレームデータの受信方向を予備パスに切り替える。一方、起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信した場合には、終点ノードは、ステップS17において、通常パスにより設定された方向からのみフレームデータを受信する。
このような通信パス切替処理を行うリング型通信システムは、図20(b)のような位置に障害101が発生した場合には、ノードN6からノードN5に向けて障害通知メッセージ102が送信される。
先ず、通常パスPBについて説明する。通常パスPBにおいて、起点ノード(ノードN5)は、ノードN6から障害通知メッセージ102が供給される。また、終点ノードは、通常パスにおける受信方向とは反対から障害101を検知する。この場合、起点ノードにおいてステップS4は肯定判定となる。また、終点ノードにおいてステップS11は否定判定となり、ステップS12’にて切替抑止メッセージ105を送信する。しかし、この切替抑止メッセージ105が起点ノード(ノードN5)に受信されても、起点ノードは、中間ノードから切替抑止メッセージ105を受信していない。したがって、起点ノードにおけるステップS8aは肯定判定となり、ステップS8bは肯定判定となって、通常パスのみにフレームデータを送信する状態となる。これにより、図20(b)のような位置に障害101が発生しても、通常パスPBを維持することができる。
次に、通常パスPAについて説明する。ノードN6からのみ障害通知メッセージ102がノードN5に向けて送信されるので、起点ノード(ノードN5)は、ステップS4は否定判定となり、切替抑止メッセージ105を送信する。中間ノードであるノードN4は、ステップS22が否定判定となり、パスを切り替えずに切替抑止メッセージ105を送出する。終点ノードであるノードN2は、ステップS11が肯定判定となり、ステップS15’にて起点ノードからの切替抑止メッセージ105を受信する。これにより、終点ノードも、通常パスにおけるフレームデータの受信方向を変更しない。したがって、図20(b)のような位置に障害101が発生しても、通常パスPAを維持することができる。
このような通信パス切替処理を行うリング型通信システムは、図20(c)のような位置に障害101が発生した場合には、ノードN5及びノードN6から障害通知メッセージ102が送信される。
先ず、通常パスPBについて説明する。通信パスPBにおいて、起点ノード(ノードN5)は、E方向に障害101を検出するために、ステップS4が肯定判定となる。起点ノードは、W方向に障害101を検出するために、ステップS11が肯定判定となる。したがって、起点ノード及び終点ノードから、切替抑止メッセージ105は、送信されない。この場合、起点ノードにおけるステップS8aは否定判定となり、予備パスに送信方向を切り替える。同様に、終点ノードにおけるステップS15’は否定判定となり、予備パスに受信方向を切り替える。このような処理により、通常パスPBは、予備パスPB’に切り替えることができる。
次に、通信パスPAについて説明する。起点ノード(ノードN5)は、E方向に障害101を検出するために、ステップS4が否定判定となる。中間ノード(ノードN4)はステップS22が否定判定となり、切替抑止メッセージ105を送出する。終点ノード(ノードN2)は、ステップS11が肯定判定となる。これにより、起点ノード及び中間ノードは、フレームデータの送信方向は切り替えない。終点ノードは、ステップS15’が肯定判定となり、通常パスにおける受信方向からのみフレームデータを受信する。これにより、リング型通信システムは、通常パスPAについては、ノードN5からノードN4を介してノードN2にフレームデータの送信する経路を維持することができる。
このような通信パス切替処理を行うリング型通信システムは、図20(d)のような位置に障害101が発生した場合には、ノードN2及びノードN3から障害通知メッセージ102が送信される。
先ず、通常パスPBについて説明する。通常パスPBにおいて、起点ノード(ノードN5)及び終点ノード(ノードN6)は、ノードN3から障害通知メッセージ102が供給される。この場合、起点ノードにおいてステップS4は否定判定となり、切替抑止メッセージ105を送信する。また、終点ノードにおいてステップS11は肯定判定となるが、起点ノードから切替抑止メッセージ105を受信するので、ステップS15’が肯定判定となる。したがって、起点ノード及び終点ノードは、予備パスPB’への切り替えを行わない。
次に、通常パスPAについて説明する。ノードN3から障害通知メッセージ102が送信されるので、起点ノード(ノードN5)はステップS4が肯定判定となる。また、中間ノード(ノードN4)は、ステップS22が肯定判定となり、切替抑止メッセージ105を送信する。終点ノード(ノードN2)は、E方向に障害101を検出するのでステップS11は肯定判定となる。
この状態においては、中間ノードからのみ、切替抑止メッセージ105が送信される。したがって、起点ノードにおけるステップS8aは肯定判定、ステップS8bは否定判定となり、起点ノードは、両方向に対してフレームデータを送信(broadcastでもよい)する状態となる。また、中間ノードにおけるステップS25は否定判定となり、図22(a)に示すように予備パスとして両方向からフレームデータを受信してT方向に送信する動作となる。また、終点ノードにおけるステップS15’は否定判定となり、予備パスとしてW方向から受信したフレームデータをT方向に送信する状態となる。これにより、図20(d)に示すように、通常パスは、予備パスPA’−1と、予備パスPA’−2に分離される。
以上のように、所謂Point-to-Multipoint型のリング型通信システムであっても、障害発生時に、障害通知メッセージ102の送信方向と通常時の外部データの送信方向及び受信方向との関係に応じて通常パスを予備パスに切り替えることができる。
「複数のリング構成」
つぎに、一部に共通した通信路を含む複数のリング型通信路を有するリング型通信システムについて説明する。
リング型通信システムは、図24(a)に示すように、ノードN2とノードN3とを繋ぐ通信路を共通としたリングR1とリングR2とを有している。このリング型通信システムにおいて、通常パスは、ノードN5が起点ノード、ノードN8が終点ノードとなっている。また、この通常パスにおいて、ノードN3は、リングR1とリングR2とを繋ぐノードとなっている。
このノードN3は、図24(b)に示すように、リングR1及びノードN2に接続されたスイッチ部N3−1と、リングR2及びノードN2に接続されたスイッチ部N3−2とを含む。このノードN3は、リングR1、リングR2の双方からみて起点ノード又は終点ノードとなる。例えばノードN5からノードN8にフレームデータを伝送する場合、ノードN3は、リングR1から見れば終点ノードであり、リングR2からみれば起点ノードとなる。
このようなリング型通信システムにおいて、リングR1とリングR2との間には優先度が設定される。例えばリングR1の優先度が高い場合、図25(a)に示すように、リングR1のブロッキングポートBPをマスターノードN1に設け、リングR2のブロッキングポートBPをリングR2のマスターノードN10に設ける。また、リングR1とリングR2との間の接点は、マスターノードN1に近いノードN2とする。この場合、起点ノードをノードN5とし、終点ノードをノードN8とする通常パスは、ノードN5、ノードN2、ノードN8となる。この時、フレームデータは、図25(b)に示すように、ノードN3のスイッチ部N3−1、ノードN2のスイッチ部N2−1、N2−2を経由して、リングR2に伝送される。
このようなリング型通信システムにおいて、ノードN3とノードN2との間に障害101が発生したとする。この時、ノードN2及びノードN3は、マスターノードN1及びノードN10に障害通知メッセージ102を送信する。ここで、リングR1の方が優先度が高いので、当該リングR1における経路を変更せずに、リングR2の経路を変更する。
ここで、ノードN3は、リングR1に対して、リングR2の起点ノードである。したがって、図6の通信パス切替処理において、ノードN3は、ステップS3及びステップS4が肯定判定となり、ステップS9にてフレームデータの送信方向を切り替える。また、終点ノードであるノードN8は、ノードN2から送信された障害通知メッセージ102の受信方向と、通常時のフレームデータの受信方向とが同じであるので、ステップS16においてフレームデータの受信方向を切り替える。
これにより、複数のリングが接続されたマルチリング型のリング型通信システムによれば、各リングに設定している優先度及び障害通知メッセージ102の受信方向に基づいて、適切に予備パスに切り替えることができる。
1 ノード
11 スイッチ
12 警報・切替信号処理部
13 リングプロテクション制御部
14 VLAN分離部
14 VLAN分離部
15 主信号トラフィック処理部
16 警報・切替信号多重部
17 主信号切替処理部
18 フォワーディングテーブル記憶部
19 リングプロテクション処理部
101 障害
102 障害通知メッセージ
103 回復通知メッセージ
104 再設定通知メッセージ
105 切替抑止メッセージ



Claims (15)

  1. 経路識別子にしたがって転送する経路識別子が含まれるデータが存在するリング型ネットワークにおける、データの中継を行うデータ中継装置であって、
    データを受信する受信手段と、
    前記リング型通信路内で伝送されるデータ経路を識別する前記経路識別子に、データの受信方向及びデータの送信方向を対応させて記憶した情報記憶手段と、
    前記受信手段により受信されたデータに含まれる経路識別子と前記情報記憶手段に記憶された経路識別子とを比較してデータを送受信する経路を識別し、通信障害が発生したときに通知される障害通知メッセージの受信方向と、前記通信障害に関して通知される切替抑止メッセージの受信有無と、に基づきデータの送信方向を切り替える切替手段と、
    前記切替手段により切り替えられたデータを送信する送信手段と
    を有することを特徴とするデータ中継装置。
  2. 前記リング型ネットワーク外から送信された外部データを前記リング型ネットワーク内に送信する起点となるデータ中継装置であって、
    前記情報記憶手段には、前記経路識別子ごとに、通常時の外部データの送信方向及び通信障害時の外部データの送信方向を記憶し、
    前記切替手段は、前記障害通知メッセージを受信した場合に、当該障害通知メッセージの受信方向と、前記切替抑止メッセージの受信有無と、前記通常時の外部データの送信方向との関係に基づいて、当該外部データの送信方向を切り替え又は維持すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記リング型ネットワーク内から送信された内部データを前記リング型ネットワーク内に送信する終点となるデータ中継装置であって、
    前記情報記憶手段には、前記経路識別子ごとに、通常時の内部データの受信方向及び通信障害時の内部データの受信方向を記憶し、
    前記切替手段は、前記障害通知メッセージを受信した場合に、当該障害通知メッセージの受信方向と、前記切替抑止メッセージの受信有無と、前記通常時の内部データの受信方向との関係に基づいて、当該内部データの受信方向を切り替え又は維持すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  4. 前記リング型通信路の一部にデータのループを回避するブロック点が設けられ、前記通信障害が発生したときに障害通知メッセージが送信されて前記ブロック点を開放した状態にするデータ中継装置であって、
    前記切替手段は、前記ブロック点を設定するデータ中継装置から送信された前記再設定通知メッセージを受信した場合に、当該再設定通知メッセージの受信方向と、現在の外部データの送信方向又は現在の内部データの受信方向との関係に基づいて、前記外部データの送信方向又は前記内部データの受信方向を切り替え又は維持すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  5. 前記切替手段は、通信障害発生時に、
    当該通信障害を検出した一方端のデータ中継装置から送信された第1障害通知メッセージを受信した場合に、当該第1障害通知メッセージの受信方向と前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向との関係と、当該通信障害を検出した他方端のデータ中継装置から送信された第2障害通知メッセージの受信の有無に基づいて、前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向を切り替え又は維持すること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  6. 通信障害の回復が検知された場合に、当該回復を検知したデータ中継装置から回復通知メッセージを送信するリング型ネットワークに含まれ、
    複数の通信障害が発生し、複数の前記障害通知メッセージが送信される場合に、
    前記切替手段は、最先に受信した障害通知メッセージに基づいて、前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向を切り替え又は維持し、
    前記切替手段は、最先に受信した回復通知メッセージに基づいて、前記外部データの送信方向又は前記内部データの受信方向を切り戻すこと
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  7. 第1経路識別子に基づいて前記リング型ネットワーク内から送信されたデータを隣接するデータ中継装置に中継すると共に、第2経路識別子に基づいて前記リング型ネットワーク外から送信された外部データを前記リング型ネットワーク内に送信する起点又は前記リング型ネットワーク内から送信された内部データを前記リング型ネットワーク内に送信する終点となるデータ中継装置であって、
    前記情報記憶手段には、前記第1経路識別子に対応してデータの受信方向及び送信方向が記憶され、前記第2経路識別子に対応して通常時の外部データの送信方向及び通信障害時の外部データの送信方向又は通常時の内部データの受信方向及び通信障害時の内部データの受信方向を記憶し、
    前記切替手段は、前記障害通知メッセージを受信した場合に、当該障害通知メッセージの受信方向と、前記第2経路識別子に対応した受信方向又は送信方向との関係に基づいて、前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  8. 前記リング型ネットワークは、一部に共通した通信路を含む複数のリング型通信路を有し、当該リング型通信路ごとに優先度が設定され、
    前記共通した通信路に通信障害が発生した時、前記優先度が低いリング型通信路に属する場合に、前記切替手段は、前記障害通知メッセージに基づいて、前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とする請求項1に記載のデータ中継装置。
  9. 複数のノードを含むリング型通信路の一部にデータのループを回避するブロック点がマスターノードにより設けられ、通信障害発生時に前記障害通知メッセージを送信して前記ブロック点を開放し、通信障害回復時に前記マスターノードにより再設定通知メッセージを送信してブロック点を再度設定するリング型通信システムであって、
    前記ノード間を中継するデータに、前記リング型通信路内のデータ経路を識別する経路識別子を含め、
    前記各ノードが、前記経路識別子を参照して、前記リング型通信路内でデータを転送する経路を識別すること
    を特徴とするリング型通信システム。
  10. 通信障害発生時に、
    自己を前記リング型通信路内での起点として外部から受信した外部データをリング型通信路内に送信する起点ノードは、前記障害通知メッセージの受信方向と予め設定された外部データの送信方向との関係に基づいて、前記外部データの送信方向を切り替え、
    自己を前記リング型通信路内での終点として外部に内部データを送信する終点ノードは、前記障害通知メッセージを受信した場合に、当該障害通知メッセージの受信方向と予め設定された内部データの送信方向との関係に基づいて、前記内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とするリング型通信システム。
  11. 通信障害回復時に、前記マスターノードは、当該ブロック点を再設定する前記再設定通知メッセージを送信し、
    前記起点ノードは、前記再設定通知メッセージの受信方向と予め設定された前記外部データの送信方向との関係に基づいて、前記外部データの送信方向を切り替え、
    前記終点ノードは、前記再設定通知メッセージの受信方向と予め設定された前記内部データの送信方向との関係に基づいて、前記内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とする請求項10に記載のリング型通信システム。
  12. 経路識別子が含まれるデータを経路識別子にしたがって転送するリング型ネットワークに含まれ、データの中継を行うデータ中継装置であって、
    データを受信する受信手段と、
    前記リング型通信路内で伝送されるデータ経路を識別する経路識別子に、データの受信方向及びデータの送信方向を対応させて記憶した情報記憶手段と、
    前記受信手段により受信されたデータに含まれる経路識別子と前記情報記憶手段に記憶された経路識別子とを比較してデータを送受信する経路を識別し、通信障害発生時に、
    当該通信障害を検出した一方端のノードは、前記マスターノードへ第1障害通知メッセージを送信し、
    当該通信障害を検出した他方端のノードは、前記マスターノードへ第2障害通知メッセージを送信し、
    前記起点ノードは、当該第1障害通知メッセージの受信方向と予め設定された前記外部データの送信方向との関係と、前記第2障害通知メッセージの受信の有無に基づいて、前記外部データの送信方向を切り替え又は維持し、
    前記終点ノードは、当該第1障害通知メッセージの受信方向と予め設定された内部データの受信方向との関係と、前記第2障害通知メッセージの受信の有無に基づいて、前記内部データの受信方向を切り替え又は維持すること
    を特徴とするリング型通信システム。
  13. 経路識別子が含まれるデータを経路識別子にしたがって転送するリング型ネットワークに含まれ、データの中継を行うデータ中継装置であって、
    データを受信する受信手段と、
    前記リング型通信路内で伝送されるデータ経路を識別する経路識別子に、データの受信方向及びデータの送信方向を対応させて記憶した情報記憶手段と、
    前記受信手段により受信されたデータに含まれる経路識別子と前記情報記憶手段に記憶された経路識別子とを比較してデータを送受信する経路を識別し、通信障害の回復が検知された場合に、当該回復を検知したノードから回復通知メッセージを送信するリング型通信システムであって、
    複数の通信障害が発生した場合、
    前記起点ノードは、最先に受信した障害通知メッセージに基づいて、前記外部データの送信方向を切り替え、最先に受信した回復通知メッセージに基づいて、前記外部データの送信方向を切り戻し、
    前記終点ノードは、最先に受信した障害通知メッセージに基づいて、前記内部データの受信方向を切り替え、最先に受信した回復通知メッセージに基づいて、前記内部データの受信方向を切り戻すこと
    を特徴とするリング型通信システム。
  14. 第1経路識別子に基づいて外部データの送信又は内部データの受信をすると共に、第2経路識別子に基づいて前記リング型通信路内から送信されたデータを中継する中間ノードを有し、
    前記中間ノードは、前記障害通知メッセージを受信した場合に、当該障害通知メッセージの受信方向と、前記第2経路識別子に対応した外部データの方向又は内部データの受信方向との関係に基づいて、前記外部データの送信方向又は前記内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とする請求項10に記載のリング型通信システム。
  15. 一部に共通した通信路を含む複数のリング型通信路を有し、当該リング型通信路ごとに優先度が設定され、
    前記共通した通信路に通信障害が発生した時、前記優先度が低いリング型通信路に属するノードは、前記障害通知メッセージに基づいて、前記通常時の外部データの送信方向又は前記通常時の内部データの受信方向を切り替えること
    を特徴とする請求項10に記載のリング型通信システム。

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