JP2013197888A - 情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法 - Google Patents

情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】VLANの最大数を超えるユーザ数でリングネットワークを使用する情報伝送装置を提供する。
【解決手段】アクセスポート制御部106及びリングポート制御部105は、優先度を有し且つ同じ識別子が割り当てられた複数の通信経路が、同じ区間を経由しないようにリングポート及びアクセスポートの通信を疎通又は遮断する。制御フレーム送信部102は、リングポートで通信障害が発生した場合、他方のリングポートから、低優先の接続経路におけるアクセスポートの通信の遮断を指示する第1制御信号を送信し、リングポートの通信の疎通を指示する第2制御信号を送信する。アクセスポート制御部106は、第1制御信号を受けて、低優先の外部ネットワークに接続されているアクセスポートの通信を遮断する。リングポート制御部105は、第2制御信号を受けて、前記通信障害が発生していないリングポートの通信を疎通する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法に関する。
現在、さまざまな通信がネットワークを用いて行われている。そのため、ネットワークには高い信頼性が要求される。ネットワークの信頼性を高めるためには、ネットワークにおけるブリッジなどの任意の情報伝送装置間で物理的な冗長ルートを持たせることが好ましい。このような冗長性を有するネットワークの構成として、リングトポロジーがある。
リングトポロジーにおいては、環状にネットワークが繋がっている。以下では、リングトポロジーにおけるネットワークを単に「リング」という。リングでは、単に接続しただけでは宛先不明のフレームなどがループしてしまい正常な通信を行うことが困難となる。そこで、リング制御用のプロトコルを用いて特定のポートにおけるフレームの中継を遮断し、任意のネットワーク装置間のフレームの中継経路を一意に決めることが行われている。この遮断された地点を「ブロックポイント」といい、ネットワークを遮断してループを解消する技術を「ブロッキング」という場合がある。このようなブロッキングを用いたリングでは、ネットワークに障害が発生した場合には、ブロックポイントを変更することで、障害が発生していない経路での通信再開が可能となっている。
また、近年、ネットワーク資源の有効利用のためにVLAN(Virtual Local Area Network)を用いた通信が増加してきている。ここで、VLANとは、VLANID(IDentification)を識別子として有する仮想的なネットワークである。VLANIDは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.1Qで規定されており、1つの物理的なネットワークを仮想的な複数のネットワークとして使用するためのIDである。フレーム内のVLANタグフィールドにVLANIDが格納され、1つのVLANIDが仮想的な1つのネットワークに対応する。そして、リングトポロジーを用いたネットワークにおいても、VLANを設定して通信を行うことが一般的に行われている。
そして、リングトポロジーを有するネットワークにおける従来技術として、VLAN毎にブロックポイントを設定し、最小ホップ数の経路を有するVLANを最適経路として選択する技術がある。
特開2006−261806号公報
しかしながら、単にブロッキングを用いた場合、リング内の全ノードのリングポートに対してVLAN疎通を可能としないと、フレームが到達しないノードが存在してしまう。そのため、1つのリングネットワーク内には、同じVLANIDを有するVLANは1つに制限され、複数存在することは困難である。そして、1つのパスを用いることができるのは1ユーザである。そこで、リングネットワークに収容できるユーザ数は、VLANに割り当てることができる識別子の最大数である4095ユーザに制限されてしまう。
また、VLAN単位でブロックポイントを設定する従来技術を用いても、一時にリングネットワークを使用できる同じ識別子を持つVLANの数は1つであり、一時に1つのリングネットワークを使用できるユーザ数は同様に制限されてしまう。このように、従来技術では、VLANの最大数を超えるユーザ数で1つのリングネットワークを使用することは困難であった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、VLANの最大数を超えるユーザ数でリングネットワークを使用する情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法を提供することを目的とする。
本願の開示する情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法は、一つの態様において、2つのリングポートにより、リングネットワークを形成する隣接する他の情報伝送装置と通信する。アクセスポートにより、前記リングネットワークの外部ネットワークと通信する。通信経路設定部は、優先度を有し且つ同じ識別子が割り当てられた複数の通信経路が、前記リングネットワーク内の同じ区間を経由しないように決められた通信設定を基に、前記リングポート及び前記アクセスポートの通信を疎通又は遮断する。制御信号送信部は、リングポートの一方と他の情報伝送装置との間で通信障害が発生した場合、前記リングポートの他方から、予め決められた低優先の前記外部ネットワークに接続されている前記アクセスポートの通信の遮断を指示する第1制御信号を送信し、次に前記リングポートの通信の疎通を指示する第2制御信号を送信する。アクセスポート制御部は、前記第1制御信号を受けて、前記低優先の外部ネットワークに接続されている前記アクセスポートの通信を遮断する。リングポート制御部は、前記第2制御信号を受けて、前記リングネットワークに接続された2つの前記リングポートの通信を疎通する。
本願の開示する情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法の一つの態様によれば、VLANの最大数を超えるユーザ数でリングネットワークを使用することができるという効果を奏する。
図1は、実施例に係る情報伝送システムの構成図である。 図2は、実施例に係る情報伝送装置のブロック図である。 図3は、監視制御部の詳細を表すブロック図である。 図4は、制御フレームのフォーマットを説明するための図である。 図5は、VLANの設定がなされていない状態の各ブリッジにおけるリングポートVLAN接続設定テーブルの図である。 図6は、VLANの設定がなされていない状態の各ブリッジにおけるアクセスポートVLAN接続設定テーブルの図である。 図7は、初期の通信設定の疎通状態を表す図である。 図8は、初期の通信設定の状態の各ブリッジにおける各テーブルの図である。 図9は、第1制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。 図10は、第1制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。 図11は、第2制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。 図12は、第2制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。 図13は、第3制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。 図14は、第3制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。 図15は、第4制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。 図16は、第4制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。 図17は、初期の通信設定におけるリングポートの設定処理のフローチャートである。 図18は、初期の通信設定におけるアクセスポートの設定処理のフローチャートである。 図19は、障害検出時の障害検出ブリッジにおける処理のフローチャートである。 図20は、第1制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。 図21は、第2制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。 図22は、障害回復時の障害検出ブリッジにおける処理のフローチャートである。 図23は、第3制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。 図24は、第4制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。 図25は、実施例に係るブリッジのハードウェア構成図である。
以下に、本願の開示する情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する情報伝送装置、情報伝送システム及び情報伝送方法が限定されるものではない。
図1は、実施例に係る情報伝送システムの構成図である。本実施例に係る情報伝送システムは、図1に示すように、ブリッジ1〜8がリング状に接続されている。ここで、本実施例では、情報伝送装置として8つのブリッジを配置しているが、情報伝送装置の数に特に制限はなく、リング状接続されていればよい。また、情報伝送装置は、L2(Layer 2)の伝送装置であれば他のものでもよく、例えば、L2スイッチなどでもよい。
また、ブリッジ1〜8は、各々が時計回り用光ファイバ及び反時計回り用光ファイバで接続されている。図1における各ブリッジ間を接続している2重線が光ファイバを表している。
図2は、実施例に係る情報伝送装置のブロック図である。図2では、一例として、図1におけるブリッジ1を例に記載しているが、ブリッジ2〜8も同様の構成を有している。
図2に示すように、ブリッジ1は、監視制御部10、管理信号送受信部11、記憶部12、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及び制御フレーム判別部15A、15Bを有している。さらに、ブリッジ1は、VLAN別分割部16A、16b、VLAN別統合部17A、17B、VLAN別分割部18、VLAN別統合部19、アクセス側受信部20及びアクセス側送信部21を有している。
記憶部12は、リングポートVLAN接続設定テーブル121及びアクセスポートVLAN接続設定テーブル122を有している。
リングポートVLAN接続設定テーブル121は、リング側受信部13A、13B及びリング側送信部14A及び14Bの送受設定及び変更有無を、VLAN毎に格納しているテーブルである。送受設定は、疎通しているか否かを表す値であり、値がOFFの場合疎通していないことを表しており、値がONの場合疎通していることを表している。変更有無は、初期の通信設定の状態から変更が行われているか否かを表す値であり、値が無の場合変更が行われていないことを表しており、値が有の場合変更が行われていることを表している。
アクセスポートVLAN接続設定テーブル122は、アクセス側受信部20及びアクセス側送信部21の送受設定及び優先度を、VLAN毎に格納しているテーブルである。送受設定は、疎通しているか否かを表す値であり、値がOFFの場合疎通していないことを表しており、値がONの場合疎通していることを表している。優先度は、各VLANの優先度を表す値であり、値が設定無しの場合使用ユーザがいないVLANであることを表しており、値が高優先の場合優先度が高いVLANであることを表しており、値が低優先の場合優先度が低いVLANであることを表している。
リング側受信部13A、13Bは、リングネットワークに接続するためのリングポートを有する。リング側受信部13Aが有するリングポートはブリッジ8に接続されている。また、リング側受信部13Bが有するリングポートは、ブリッジ2に接続されている。リング側受信部13A、13Bは、同様の動作をするので、ここでは、リング側受信部13Aを例に説明する。
リング側受信部13Aは、ブリッジ8と接続されているリングポートに光が入力されているか否かを取得する。そして、リング側受信部13Aは、ブリッジ8と接続されているリングポートに光が入力されているか否かの情報を監視制御部10へ通知する。
リング側受信部13Aは、自己が有するリングポートとブリッジ8との通信が疎通している場合、フレームの入力をブリッジ8から受ける。そして、リング側受信部13Aは、受信した信号を制御フレーム判別部15Aへ出力する。
制御フレーム判別部15A、15Bは、リング側受信部13A、13Bから受信したフレームが制御フレームか否かを判定する。さらに、制御フレーム判別部15A、15Bは、受信した制御フレームが第1制御フレーム〜第4制御フレームのいずれかを判定する。制御フレーム判別部15A、15Bは、同様の動作をするので、ここでは、制御フレーム判別部15Aを例に説明する。制御フレーム判別部15Aは、リング側受信部13Aから受信したフレームが制御フレームである場合、いずれのフレームを受信したかを監視制御部10へ通知する。制御フレームについては後で詳細に説明する。また、リング側受信部13Aから受信したフレームが制御フレームでない場合、VLAN別分割部16Aに受信したフレームを出力する。
VLAN別分割部16A、16Bは、制御フレーム判別部15A、15Bから受信したフレーム又は監視制御部10から受信した制御フレームをVLAN毎に処理する。ここで、VLANは、それぞれVLANIDが与えられている。VLANIDは、10進法で表した場合、0〜4095の4096個の数値で表される。図2におけるVLAN別分割部16Aの内部に記載された「VLAN:0」〜「VLAN:4095」は、VLAN別分割部16Aが、VLANID毎にフレームを処理することを表している。ここで、本実施例では、制御フレーム用のVLANとして、VLANIDが0であるVLANを用いる。VLAN別分割部16Aは、各VLANIDに対応するスイッチ22による処理が行われるように、ハードウェア設定にしたがって、受信したフレームをスイッチ22へ送信する。ここでのハードウェア設定とは、VLAN別分割部16Aとスイッチ22との接続を指し、後述する監視制御部10によって設定される。
スイッチ22は、ハードウェア設定にしたがって、フレームをVLANID毎にVLAN別分割部16A又はVLAN別分割部18から受信する。そして、スイッチ22は、各VLANIDに対応するVLAN別統合部17B又はVLAN別統合部19による処理が行われるように、ハードウェア設定にしたがって、受信したフレームをVLAN別統合部17B又はVLAN別統合部19へ出力する。ここでのハードウェア設定とは、スイッチ22とVLAN別統合部17B及びVLAN別統合部19との接続を指し、後述する監視制御部10によって設定される。
VLAN別統合部17A、17Bは、同様の動作を行うので、ここでは、VLAN別統合部17Bを例に説明する。VLAN別統合部17Bは、VLAN別分割部16A又はVLAN別分割部18のいずれかから入力されたフレームをVLAN毎にスイッチ22から受ける。そして、VLAN別統合部17Bは、VLAN毎に受信したフレームをリング側送信部14Bへ順次出力する。
リング側送信部14A、14Bは、リングネットワークに接続するためのリングポートを有する。リング側送信部14Aが有するリングポートはブリッジ8に接続されている。また、リング側受信部14Bが有するリングポートは、ブリッジ2に接続されている。リング側受信部14A、14Bは、同様の動作をするので、ここでは、リング側受信部14Bを例に説明する。
リング側送信部14Bは、フレームをVLAN別統合部17Bから受信する。そして、リング側送信部14Bは、ブリッジ2と接続しているポートが疎通している場合、受信したフレームをブリッジ2へ送信する。
アクセス側受信部20は、リングネットワーク以外の外部ネットワークに接続するためのアクセスポートを有している。アクセスポートの数には特に制限はない。本実施例では、アクセス側受信部20は、3つのアクセスポートを有している。
アクセス側受信部20は、自己が有するアクセスポートが疎通している場合、そのアクセスポートを介して外部ネットワークからのフレームを受信する。そして、アクセス側受信部20は、受信したフレームをVLAN別分割部18へ出力する。
VLAN別分割部18は、外部ネットワークからのフレームをアクセス側受信部20から受信する。そして、VLAN別分割部18は、各VLANIDに対応するスイッチ22による処理が行われるように、ハードウェア設定にしたがって、受信したフレームをスイッチ22へ送信する。ここでのハードウェア設定とは、VLAN別分割部18とスイッチ22との接続を指し、後述する監視制御部10によって設定される。
VLAN別統合部19は、VLAN別分割部16A又はVLAN別分割部16Bのいずれかから入力されたフレームをVLAN毎にスイッチ22から受ける。そして、VLAN別統合部19は、VLAN毎に受信したフレームをアクセス側送信部21へ順次出力する。
アクセス側送信部21は、フレームをVLAN別統合部19から受信する。そして、アクセス側送信部21は、受信したフレームが通過するVLANに割り当てられたアクセスポートが疎通している場合、受信したフレームを対応するアクセスポートへ出力する。
管理信号送受信部11は、ブリッジ1〜8の運用をサポートするシステムであるOSS(Operation Support System)と接続するためのポートを有している。そして、管理信号送受信部11は、自己が有するポートを介してOSSとの間で管理情報の送受信を行う。
監視制御部10は、各種ハードウェア設定、制御フレームの転送、並びに、リングポート及びアクセスポートの疎通の制御などを行う。図3は、監視制御部の詳細を表すブロック図である。
監視制御部10は、障害検出部101、制御フレーム送信部102、テーブル設定部103、制御フレーム受信部104、リングポート制御部105、アクセスポート制御部106及び管理制御部107を有している。
障害検出部101は、リング側受信部13A又はリング側受信部13Bから各リングポートにおける光の入力の有無の情報を受信する。障害検出部101は、光が入力されているか否かにより、各リングポートが疎通しているか否かを判定する。以下では、リング側受信部13Aから受信した情報を例に説明する。障害検出部101は、リング側受信部13Aから受信した光が入力されているか否かの情報により、ブリッジ8からフレームを受信するリングポートが疎通しているか否かを判定する。障害検出部101は、光の入力が切れたという情報をリング側受信部13Aから受けると、ブリッジ8との間の通信で障害が発生したと判定する。また、リング側受信部13Aは、光の入力が無いという情報から光の入力を受けたという情報へとリング側受信部13Aからの情報が変わると、ブリッジ8との間の通信の障害が回復したと判定する。
障害検出部101は、障害発生又は障害回復を制御フレーム送信部102へ通知する。このとき、障害検出部101は、障害が発生又は回復したリングポートの識別情報を制御フレーム送信部102へ通知する。また、障害検出部101は、障害が発生したリングポートの情報をテーブル設定部103へ通知する。
制御フレーム送信部102は、リングポートの識別情報と共に障害発生又は障害回復の通知を障害検出部101から受信する。
制御フレーム送信部102は、障害発生の通知を障害検出部101から受信した場合、リング側受信部14A又は14Bのうち、障害が発生したリングポートとは異なるブリッジに接続されているリングポートを有する側へ第1制御フレームを送信する。例えば、リング側受信部13Aから障害発生の通知を受信した場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14Bへ第1制御フレームを送信する。以下では、あるリングポートに対して、そのリングポートとは異なるブリッジに接続されているリングポートを「逆のリングポート」という場合がある。例えば、リング側受信部13B及びリング側送信部14Bは、リング側受信部13Aが有するリングポートの逆のリングポートを有している。
ここで、第1制御フレームについて説明する。第1制御フレームは、低優先ユーザ追い出し設定用の制御フレームである。具体的には、第1制御フレームは、低優先のVLANに接続されているアクセスポートが疎通している場合、そのアクセスポートの疎通の切断を指示する制御フレームである。
さらに、制御フレームについて詳細に説明する。図4は、制御フレームのフォーマットを説明するための図である。制御フレームは、後述するように、第1制御フレーム〜第4制御フレームという4つの種類がある。そして、制御フレームは、DA(Destination Address)、SA(Source Address)、VLANタグ、Type、データ及びFCS(Frame Check Sequence)というフィールドを有している。制御フレームのフォーマットは、通常のVLANタグ付きのイーサネット(登録商標)フレームフォーマットと同一である。そして、制御フレームとそれ以外のフレームとを区別するため、各制御フレームであることを現す値を予め決めておき、FCS以外の予め決められた任意のフィールドにその値を設定する。
例えば、欄150に示すように、VLANタグには、タイプ値及びタグ制御情報が含まれている。そして、タグ制御情報には、VLANIDが含まれている。そして、このVLANタグに含まれるタイプ値を用いて、第1制御フレーム〜第4制御フレームのいずれかであることを示すことができる。例えば、第1制御フレームを表すタイプ値を0x00fff0とし、第2制御フレームを表すタイプ値を0xfff1とし、第3制御フレームを表すタイプ値を0xfff2とし、第4制御フレームを表すタイプ値を0xfff3として予約しておく。例えば、図3にしめすフォーマット例は、第1制御フレームを表す内容を有している。これにより、VLANタグを参照することで、各処理部は、そのフレームが制御フレームであるか否か、さらにはどの制御フレームであるかを判別することができる。
また、制御フレーム送信部102は、第1制御フレーム受信の通知を制御フレーム受信部104から受ける。このとき、制御フレーム送信部102は、リング側受信部13A又は13Bが有するリングポートのうちいずれのリングポートで制御フレームを受信したかの情報も制御フレーム受信部104から受ける。第1制御フレームを受信した場合、制御フレーム送信部102は、受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生しているか否かを判定する。第1制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生していない場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち逆のリングポートを有する側へ第1制御フレームを出力する。これに対して、第1制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生している場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち第1制御フレームを受信したリングポートを有する側へ第2制御フレームを出力する。
ここで、第2制御フレームについて説明する。第2制御フレームは、全区間通信疎通設定用の制御フレームである。具体的には、第1制御フレームは、ブリッジ1〜8の全てのリングポートにおける通信の疎通を指示する制御フレームである。
また、制御フレーム送信部102は、第2制御フレーム受信の通知を制御フレーム受信部104から受ける。このとき、制御フレーム送信部102は、リング側受信部13A又は13Bが有するリングポートのうちいずれのリングポートで制御フレームを受信したかの情報も制御フレーム受信部104から受ける。第2制御フレームを受信した場合、制御フレーム送信部102は、受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生しているか否かを判定する。第2制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生していない場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち逆のリングポートを有する側へ第2制御フレームを出力する。これに対して、第1制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生している場合、制御フレーム送信部102は、第2制御フレームを破棄する。
また、制御フレーム送信部102は、障害回復の通知を障害検出部101から受信した場合、リング側受信部14A又は14Bのうち障害が回復したリングポートとは逆のリングポートを有する側へ第3制御フレームを送信する。
ここで、第3制御フレームについて説明する。第3制御フレームは、ユーザ別通信疎通設定用の制御フレームである。具体的には、第3制御フレームは、リング内の各ブリッジ1〜8において、障害発生前の初期の通信設定の状態に通信の疎通を戻すことを指示する制御フレームである。
また、制御フレーム送信部102は、第3制御フレーム受信の通知を制御フレーム受信部104から受ける。このとき、制御フレーム送信部102は、リング側受信部13A又は13Bが有するリングポートのうちいずれのリングポートで制御フレームを受信したかの情報も制御フレーム受信部104から受ける。第3制御フレームを受信した場合、制御フレーム送信部102は、受信したリングポートの逆のリングポートで障害が回復したか否かを判定する。第3制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートが障害回復したポートでない場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち逆のリングポートを有する側へ第3制御フレームを出力する。一方、第3制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートが障害回復したポートである場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち第3制御フレームを受信したリングポートを有する側へ第4制御フレームを出力する。
ここで、第4制御フレームについて説明する。第4制御フレームは、低優先ユーザ接続設定用の制御フレームである。具体的には、第4制御フレームは、低優先のVLANが接続されているアクセスポートの疎通が切断されている場合、そのアクセスポートの疎通を指示する制御フレームである。
また、制御フレーム送信部102は、第4制御フレーム受信の通知を制御フレーム受信部104から受ける。このとき、制御フレーム送信部102は、リング側受信部13A又は13Bが有するリングポートのうちいずれのリングポートで制御フレームを受信したかの情報も制御フレーム受信部104から受ける。第4制御フレームを受信した場合、制御フレーム送信部102は、受信したリングポートの逆のリングポートで障害が回復したか否かを判定する。第4制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートが障害回復したポートでない場合、制御フレーム送信部102は、リング側送信部14A又は14Bのうち逆のリングポートを有する側へ第4制御フレームを出力する。これに対して、第4制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートが障害回復したポートである場合、制御フレーム送信部102は、第4制御フレームを破棄する。
ここで、図3では制御フレーム送信部102がリング側送信部14A又は14Bに各制御フレームを直接入力しているように記載している。ただし、実際には、図2に示すように、VLAN別分割部16A又は16Bに制御フレームを入力して、スイッチ22及びVLAN別統合部17A及び17Bを介してリング側送信部14A又は14Bに制御フレームを送信している。
制御フレーム受信部104は、リング側受信部13Aへ入力されたフレームのうち制御フレームを、どの制御フレームであるかの情報と共に制御フレーム判定部15Aから受ける。また、制御フレーム受信部104は、リング側受信部13Bへ入力されたフレームのうち制御フレームを、どの制御フレームであるかの情報と共に制御フレーム判定部15Bから受ける。
そして、制御フレーム受信部104は、第1制御フレーム又は第4制御フレームを受信した場合、アクセスポート制御部106にそれらの制御フレームの受信を通知する。
また、制御フレーム受信部104は、第2制御フレーム又は第3制御フレームを受信した場合、リングポート制御部105にそれらの制御フレームの受信を通知する。
また、制御フレーム受信部104は、第1制御フレーム〜第4制御フレームのうちどの制御フレームを受信したかの情報をテーブル設定部103に通知する。さらに、制御フレーム受信部104は、受信した第1制御フレーム〜第4制御フレームを、どの制御フレームを受信したかの情報と共に制御フレーム送信部102へ出力する。
テーブル設定部103は、自装置のリングポートで障害が発生した場合、障害が発生したリングポートの情報を障害検出部101から受信する。そして、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121の該当するリングポートの「送受設定」をOFFにする。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121の該当するリングポートの「変更有無」を「有」に設定する。
テーブル設定部103は、第1制御フレーム〜第4制御フレームのうちどの制御フレームを受信したかの情報を制御フレーム受信部104から受信する。
第1制御フレームを受信した場合、テーブル設定部103は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122を参照し、低優先のVLANを抽出する。そして、テーブル設定部103は、抽出した低優先のVLANの「送受設定」をOFFに変更する。
また、第2制御フレームを受信した場合、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121を参照し、障害が発生したリングポート以外のリングポートを抽出する。そして、テーブル設定部103は、抽出したリングポートの「送受設定」をONに変更する。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における、抽出したリングポートの「変更有無」を「有」に設定する。
また、第3制御フレームを受信した場合、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121を参照し、「変更有無」が「有」であるリングポートを抽出する。そして、テーブル設定部103は、抽出したリングポートの「送受設定」を逆の値に変更する。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における、抽出したリングポートの「変更有無」を「無」に設定する。
また、第4制御フレームを受信した場合、テーブル設定部103は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122を参照し、低優先のVLANを抽出する。そして、テーブル設定部103は、抽出した低優先のVLANの「送受設定」をONに変更する。
アクセスポート制御部106は、予め決められた初期の通信設定に合わせて、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。この予め決められた初期の通信設定は、ユーザからの入力を受けてもよいし、予め設定されたファイルを読み込んでもよい。
アクセスポート制御部106は、第1制御フレーム及び第4制御フレームの受信の通知を制御フレーム受信部104から受信する。
第1制御フレームを受信した場合、アクセスポート制御部106は、第1制御フレームを受けてテーブル設定部103により変更されたアクセスポートVLAN接続設定テーブル122を参照する。そして、アクセスポート制御部106は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122の登録内容にしたがって、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。具体的には、アクセスポート制御部106は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における低優先のVLANの疎通を切断するように、各アクセスポートとスイッチ22との接続のハードウェア設定を変更する。これにより、リングネットワークから低優先のVLANが追い出される。
第4制御フレームを受信した場合、アクセスポート制御部106は、第4制御フレームを受けてテーブル設定部103により変更されたアクセスポートVLAN接続設定テーブル122を参照する。そして、アクセスポート制御部106は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122の登録内容にしたがって、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。具体的には、アクセスポート制御部106は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における低優先のVLANが疎通するように、各アクセスポートとスイッチ22との接続のハードウェア設定を変更する。これにより、低優先のVLANがリングネットワークに接続され初期の通信設定の状態に戻る。
リングポート制御部105は、予め決められた初期の通信設定に合わせて、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。ここで、初期の通信設定について説明する。初期の通信設定は、リングネットワーク内において複数のVLANの通過地点が重ならないように設定されている。このVLANが通過する経路が、通信経路のネットワーク内の「区間」の一例にあたる。そして、複数のVLANがリングネットワーク内の同じ区間を経由しないように設定されている初期の通信設定が、「複数の通信経路がリングネットワーク内の同じ区間を経由しないように決められた通信設定」の一例にあたる。
リングポート制御部105は、第2制御フレーム及び第3制御フレームの受信の通知を制御フレーム受信部104から受信する。
第2制御フレームを受信した場合、リングポート制御部105は、第2制御フレームを受けてテーブル設定部103により変更されたリングポートVLAN接続設定テーブル121を参照する。そして、リングポート制御部105は、リングポートVLAN接続設定テーブル121の登録内容にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。具体的には、リングポート制御部105は、障害が発生しているリングポートの疎通を切断し、それ以外のリングポートを疎通するように、各リングポートとスイッチ22との接続のハードウェア設定を変更する。これにより、リングポート制御部105は、リングネットワークにおける障害が発生しているリングポート以外の接続がなされ、障害区間を迂回して信号を送信する経路を確立する。
第3制御フレームを受信した場合、リングポート制御部105は、第3制御フレームを受けてテーブル設定部103により変更されたリングポートVLAN接続設定テーブル121を参照する。そして、リングポート制御部105は、リングポートVLAN接続設定テーブル121の登録内容にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する。具体的には、障害が回復したリングポートを疎通させ、さらに、それ以外のリングポートが初期の通信設定になるように、各リングポートとスイッチ22との接続のハードウェア設定を変更する。これにより、該当するVLANIDを有するリングネットワーク内の経路が初期の通信設定の状態に戻るように設定される。
管理制御部107は、OSSからの管理信号を管理信号送受信部11から受信する。そして、管理制御部107は、受信した管理信号にしたがって、ブリッジ1を制御する。また、管理制御部107は、ブリッジ1で発生したエラーなどの通知を管理信号送受信部11へ出力する。
次に、図5〜図16を参照して、障害発生から回復までの通信の疎通及び各テーブルの遷移について説明する。図5は、VLANの設定がなされていない状態の各ブリッジにおけるリングポートVLAN接続設定テーブルの図である。図6は、VLANの設定がなされていない状態の各ブリッジにおけるアクセスポートVLAN接続設定テーブルの図である。図7は、初期の通信設定の疎通状態を表す図である。図8は、初期の通信設定の状態の各ブリッジにおける各テーブルの図である。図9は、第1制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。図10は、第1制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。図11は、第2制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。図12は、第2制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。図13は、第3制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。図14は、第3制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。図15は、第4制御フレームにより変更された疎通状態を表す図である。図16は、第4制御フレームを受けた各ブリッジにおける各テーブルの図である。ここでは、各ブリッジ1〜8において、リング受信部13B及びリング側送信部14Bをポート1とし、リング受信部13A及びリング側送信部14Aをポート1とする。また、ここでは、各ブリッジ1〜8がそれぞれ3つのアクセスポートを有している場合で説明し、それらのアクセスポートをポート3〜5とする。そして、各図においてブリッジ1〜8の中に記載する番号はその横のポートの番号を表している。
図1に示した状態は、VLANの設定を行っていないリングネットワークの状態である。この場合のブリッジ1〜8におけるリングポートVLAN接続設定テーブル121が、図5に示す、テーブル201〜208である。テーブル201〜208は、それぞれブリッジ1〜8に対応している。
テーブル201〜208に示すように、リングポートVLAN接続設定テーブル121には、VLANID0〜2095毎にリングポートであるポート1及び2の設定が記載される。VLANが設定されていない状態では、全てのVLANIDに対応するポート1及び2の設定は、「送受設定」がOFFであり、「変更有無」が「無」である。
図1の場合のブリッジ1〜8におけるアクセスポートVLAN接続設定テーブル122が、図6に示す、テーブル211〜218である。テーブル211〜218は、それぞれブリッジ1〜8に対応している。
テーブル211〜218に示すように、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122には、VLANID0〜2095毎にアクセスポートであるポート3〜5の設定が記載される。VLANが設定されていない状態では、全てのVLANIDに対応するポート3〜5の設定は、「送受設定」がOFFであり、「優先度」が設定無しとなっている。ここで、テーブル211〜218の「優先度」の欄が「−」の場合には、設定無しを表している。
次に、VLANID100を有するVLANの初期の通信設定が行われた状態が図7に示す状態である。以下の説明では、VLANID100のVLANの通信について説明する。リングポートVLAN接続設定テーブル121及びアクセスポートVLAN接続設定テーブル122についてもVLANID100のVLANのみについて図示し説明する。
図7に示すように、初期の通信設定では、接続経路301及び302のように、ハード設定がなされている。接続経路301及び302で線が結ばれているポートにフレームが流される。そして、初期の通信設定では、VLANID100のVLANは、リングネットワーク内に疎通ルート401及び402を有している。疎通ルート401は、ユーザ1が使用するVLANである。また、疎通ルート402は、ユーザ2が使用するVLANである。初期の通信設定は、複数のVLANのネットワーク内の通過地点が重ならないように設定されている。具体的には、疎通ルート401及び402が通過する経路が、通信経路のネットワーク内の「区間」の一例にあたる。図7のように、初期の通信設定では、疎通ルート401と疎通ルート402とが重ならないようにVLANのルートが決定されている。すなわち、疎通ルート401及び402は、複数の通信経路がリングネットワーク内の同じ区間を経由しないように配置されている状態の一例にあたる。
この場合、リングポートVLAN接続設定テーブル121及びアクセスポートVLAN接続設定テーブル122は、図8のテーブル201〜208及びテーブル211〜218のような状態になっている。
ブリッジ1では、ポート1でフレームの入力を受けポート2からフレームを出力するので、テーブル201では、ポート1及び2ともに「送受設定」がONとなっている。初期の通信設定を変更の有無の基準とするので、この場合、テーブル201〜208のいずれのどのポートでも「変更有無」は「無」である。また、テーブル211では、ポート3〜5のいずれもOFFになっている。
ブリッジ2は、ポート3でフレームの入力を受けポート2からフレームを出力するので、テーブル202の「送受設定」は、ポート1がOFF、ポート2がONになっている。また、テーブル212の「送受設定」は、ポート3がONであり、ポート4及び5がOFFになっている。さらに、「優先度」は、低優先となっている。ここで、図では、低優先の場合には、「優先度」の値がLowとされている。これにより、ポート1からフレームが出力されないので、疎通ルート402を通過するフレームは、疎通ルート401の経路に向かわない。
ブリッジ3は、ポート5でフレームの入力を受けポート1からフレームを出力するので、テーブル203の「送受設定」は、ポート1がON、ポート2がOFFになっている。また、テーブル213の「送受設定」は、ポート5がONであり、ポート3及び4がOFFになっている。さらに、「優先度」は、高優先となっている。ここで、図では、低優先の場合には、「優先度」の値がHighとされている。これにより、ポート2からフレームが出力されないので、疎通ルート401を通過するフレームは、疎通ルート402の経路に向かわない。
ブリッジ4では、ポート1でフレームの入力を受けポート2からフレームを出力するので、テーブル204の「送受設定」は、ポート1及び2ともにONとなっている。また、テーブル214の「送受設定」は、ポート3〜5のいずれもOFFになっている。
ブリッジ5では、ポート1でフレームの入力を受けポート2からフレームを出力するので、テーブル205の「送受設定」は、ポート1及び2ともにONとなっている。また、テーブル215の「送受設定」は、ポート3〜5のいずれもOFFになっている。
ブリッジ6は、ポート2でフレームの入力を受けポート5からフレームを出力するので、テーブル206の「送受設定」は、ポート1がOFF、ポート2がONになっている。また、テーブル216の「送受設定」は、ポート5がONであり、ポート3及び4がOFFになっている。さらに、「優先度」は、高優先となっている。これにより、ポート1からフレームが出力されないので、疎通ルート401を通過するフレームは、疎通ルート402の経路に向かわない。
ブリッジ7では、いずれのポートからもフレームの入出力を行わないので、テーブル207の「送受設定」は、ポート1及び2ともに「送受設定」がOFFとなっている。また、テーブル217の「送受設定」は、ポート3〜5の「送受設定」がいずれもOFFになっている。
ブリッジ8は、ポート2でフレームの入力を受けポート4からフレームを出力するので、テーブル206の「送受設定」は、ポート1がOFF、ポート2がONになっている。また、テーブル216の「送受設定」は、ポート4がONであり、ポート3及び5がOFFになっている。さらに、「優先度」は、低優先となっている。これにより、ポート2からフレームが出力されないので、疎通ルート401を通過するフレームは、疎通ルート402の経路に向かわない。
そして、図7の状態でブリッジ4とブリッジ5との間で通信の障害が発生し第1制御フレームが送信された状態が図9の状態である。この場合、ブリッジ4からブリッジ3に向けて第1制御フレーム501が送信され、ブリッジ5からブリッジ6に向けて第1制御フレーム502が送信される。第1制御フレーム501及び502により、低優先のVLANである疎通ルート402におけるアクセスポートの疎通は切断される。この場合、高優先のVLANである疎通ルート402におけるアクセスポートの疎通は切断されない。
この場合、図10に示すように、低優先のVLANである疎通ルート402のアクセスポートを有するブリッジ2及びブリッジ8のテーブル212及び218が変更される。テーブル212のポート3の送受設定220がOFFに設定される。また、テーブル218のポート4の送受設定221がOFFに設定される。これに対して、高優先のVLANである疎通ルート401のアクセスポートは切断されないため、テーブル213のポート5の送受設定222及びテーブル216のポート5の送受設定223はONのままである。
さらに、図9の状態の後、第2制御フレームが送信された状態が図11の状態である。この場合、ブリッジ4からブリッジ3に向けて第2制御フレーム503が送信され、ブリッジ5からブリッジ6に向けて第2制御フレーム504が送信される。第2制御フレーム503及び504により、障害が発生したリングポート以外の全てのリングポートの通信が疎通される。
この場合、図12に示すように、障害が発生したリングポートを有するブリッジ4において、テーブル204の送受設定226がOFFに設定され、変更有無227が「有」に設定される。障害が発生したリングポートを有するブリッジ5において、テーブル205の送受設定228がOFFに設定され、変更有無229が「有」に設定される。さらに、ブリッジ3において、テーブル203の送受設定224がONに設定され、変更有無225が「有」に変更される。また、ブリッジ6において、テーブル206の送受設定230がONに設定され、変更有無231が「有」に変更される。また、ブリッジ7において、テーブル207の送受設定232がONに設定され、変更有無233が「有」に設定され、送受設定234がONに設定され、変更有無235が「有」に設定される。また、ブリッジ8において、テーブル208の送受設定236がONに設定され、変更有無237が「有」に設定される。
そして、図11の状態でブリッジ4とブリッジ5との間の通信の障害が回復し第3制御フレームが送信された状態が図13の状態である。この場合、ブリッジ4からブリッジ3に向けて第3制御フレーム505が送信され、ブリッジ5からブリッジ6に向けて第3制御フレーム506が送信される。第3制御フレーム505及び506により、全てのリングポートの通信の疎通が初期の通信設定の状態に戻される。このとき、疎通ルート402
アクセスポートの疎通は切断されたままなので、疎通ルート402は未だ元に戻らない。これに対して、疎通ルート402は、初期の通信設定の状態に戻る。
この場合、図14に示すように、ブリッジ3において、テーブル203の送受設定238がOFFに設定され、変更有無239が「無」に変更される。また、ブリッジ4において、テーブル204の送受設定240がONに設定され、変更有無241が「無」に設定される。ブリッジ5において、テーブル205の送受設定242がONに設定され、変更有無243が「無」に設定される。また、ブリッジ6において、テーブル206の送受設定244がOFFに設定され、変更有無245が「無」に変更される。また、ブリッジ7において、テーブル207の送受設定246がOFFに設定され、変更有無247が「無」に設定され、送受設定248がOFFに設定され、変更有無249が「無」に設定される。また、ブリッジ8において、テーブル208の送受設定250がOFFに設定され、変更有無251が「無」に設定される。
さらに、図13の状態の後、第4制御フレームが送信された状態が図15の状態である。この場合、ブリッジ4からブリッジ3に向けて第4制御フレーム507が送信され、ブリッジ5からブリッジ6に向けて第4制御フレーム508が送信される。第4制御フレーム507及び508により、低優先のVLANである疎通ルート402におけるアクセスポートの疎通が回復される。これにより、ブリッジ1〜8の通信の疎通状態は、初期の通信設定の状態に戻される。
この場合、図16に示すように、低優先のVLANである疎通ルート402のアクセスポートを有するブリッジ2及びブリッジ8のテーブル212及び218が変更される。テーブル212のポート3の送受設定252がONに設定される。また、テーブル218のポート4の送受設定253がONに設定される。これにより、各テーブルは、初期の通信設定の状態における各テーブルの状態に戻る。
次に、図17を参照して、初期の通信設定におけるリングポートの設定処理について説明する。図17は、初期の通信設定におけるリングポートの設定処理のフローチャートである。
テーブル設定部103は、ユーザからのリングポートの接続指示を受信する(ステップS101)。
そして、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における指定されたリングポートの送受設定をONにする(ステップS102)。
リングポート制御部105は、リングポートVLAN接続設定テーブル121にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を行う(ステップS103)。
次に、図18を参照して、初期の通信設定におけるアクセスポートの設定処理について説明する。図18は、初期の通信設定におけるアクセスポートの設定処理のフローチャートである。
テーブル設定部103は、ユーザからのアクセスポートの接続指示及び優先度の指定を受信する(ステップS201)。
そして、テーブル設定部103は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における指定されたアクセスポートの送受設定をONにする(ステップS202)。さらに、テーブル設定部103は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における指定されたアクセスポートの優先度を設定する(ステップS203)。
アクセスポート制御部106は、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122にしたがって、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を行う(ステップS204)。
次に、図19を参照して、障害検出時の障害を検出したブリッジにおける処理について説明する。図19は、障害検出時の障害検出ブリッジにおける処理のフローチャートである。
障害検出部101は、リング側受信部13A又は13Bからの光の入力状態を受けて、リングポートでの障害を検出する(ステップS301)。障害検出部101は、障害を検出したリングポートの情報と共に障害検出を制御フレーム送信部102及びテーブル設定部103へ通知する。
テーブル設定部103は、障害検出部101からの障害検出の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害を検出したリングポートの「送受設定」をOFFに設定する(ステップS302)。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害を検出したリングポートの「変更有無」を「有」に変更する(ステップS303)。
リングポート制御部105は、リングポートVLAN接続設定テーブル121にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS304)。
制御フレーム送信部102は、障害検出部101からの障害検出の通知を受けて、障害が発生したリングポートの逆のリングポートから第1制御フレームを送信する(ステップS305)。
次に、図20を参照して、第1制御フレームを受信したブリッジにおける処理について説明する。図20は、第1制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。
制御フレーム受信部104は、第1制御フレームを制御フレーム判定部15A又は15Bから受信する(ステップS401)。そして、制御フレーム受信部104は、第1制御フレームを受信したリングポートの情報と共に制御フレーム送信部102、テーブル設定部103及びアクセスポート制御部106へ通知する。
テーブル設定部103は、制御フレーム受信部104からの第1制御フレーム受信の通知を受けて、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における優先度が低優先であるアクセスポートの「送受設定」をOFFに設定する(ステップS402)。
アクセスポート制御部106は、制御フレーム受信部104からの第1制御フレーム受信の通知を受けて、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122にしたがって、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS403)。
制御フレーム送信部102は、制御フレーム受信部104からの第1制御フレーム受信の通知を受けて、第1制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生中か否かを判定する(ステップS404)。
逆のリングポートで障害が発生していない場合(ステップS404:否定)、制御フレーム送信部102は、第1制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートに第1制御フレームを送信する(ステップS405)。
これに対して、逆のリングポートで障害が発生中の場合(ステップS404:肯定)、制御フレーム送信部102は、第1制御フレームを受信したリングポートに第2制御フレームを送信する(ステップS406)。
次に、図21を参照して、第2制御フレームを受信したブリッジにおける処理について説明する。図21は、第2制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。
制御フレーム受信部104は、第2制御フレームを制御フレーム判定部15A又は15Bから受信する(ステップS501)。そして、制御フレーム受信部104は、第2制御フレームを受信したリングポートの情報と共に制御フレーム送信部102、テーブル設定部103及びアクセスポート制御部106へ通知する。
テーブル設定部103は、制御フレーム受信部104からの第1制御フレーム受信の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害が発生したリングポート以外のリングポートの「送受設定」をONに設定する(ステップS502)。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害が発生したリングポート以外のリングポートの「変更有無」を「有」に設定する(ステップS503)。
リングポート制御部105は、制御フレーム受信部104からの第2制御フレーム受信の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS504)。
制御フレーム送信部102は、制御フレーム受信部104からの第2制御フレーム受信の通知を受けて、第2制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生中か否かを判定する(ステップS505)。
逆のリングポートで障害が発生していない場合(ステップS505:否定)、制御フレーム送信部102は、第2制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートに第2制御フレームを送信する(ステップS506)。
これに対して、逆のリングポートで障害が発生中の場合(ステップS505:肯定)、制御フレーム送信部102は、処理を終了する。
次に、図22を参照して、障害回復時の障害を検出したブリッジにおける処理について説明する。図22は、障害回復時の障害検出ブリッジにおける処理のフローチャートである。
障害検出部101は、リング側受信部13A又は13Bからの光の入力状態を受けて、リングポートでの障害回復を検出する(ステップS601)。障害検出部101は、障害回復を検出したリングポートの情報と共に障害回復を制御フレーム送信部102及びテーブル設定部103へ通知する。
テーブル設定部103は、障害検出部101からの障害回復の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害回復を検出したリングポートの「送受設定」をONに設定する(ステップS602)。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における障害回復を検出したリングポートの「変更有無」を「無」に変更する(ステップS603)。
リングポート制御部105は、リングポートVLAN接続設定テーブル121にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS604)。
制御フレーム送信部102は、障害検出部101からの障害回復の通知を受けて、障害が回復したリングポートの逆のリングポートから第3制御フレームを送信する(ステップS605)。
次に、図23を参照して、第3制御フレームを受信したブリッジにおける処理について説明する。図23は、第3制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。
制御フレーム受信部104は、第3制御フレームを制御フレーム判定部15A又は15Bから受信する(ステップS701)。そして、制御フレーム受信部104は、第3制御フレームを受信したリングポートの情報と共に制御フレーム送信部102、テーブル設定部103及びリングポート制御部105へ通知する。
テーブル設定部103は、制御フレーム受信部104からの第3制御フレーム受信の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121における「変更有無」が「有」であるアクセスポートの「送受設定」を逆の値に設定する(ステップS702)。さらに、テーブル設定部103は、リングポートVLAN接続設定テーブル121における「送受設定」を逆の値にしたリングポートの「変更有無」を「無」に設定する(ステップS703)。
リングポート制御部105は、制御フレーム受信部104からの第3制御フレーム受信の通知を受けて、リングポートVLAN接続設定テーブル121にしたがって、リング側受信部13A、13B、リング側送信部14A、14B及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS704)。
制御フレーム送信部102は、制御フレーム受信部104からの第3制御フレーム受信の通知を受けて、第3制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生していたか否かを判定する(ステップS705)。
逆のリングポートで障害が発生していない場合(ステップS705:否定)、制御フレーム送信部102は、第3制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートに第3制御フレームを送信する(ステップS706)。
これに対して、逆のリングポートで障害が発生していた場合(ステップS705:肯定)、制御フレーム送信部102は、第3制御フレームを受信したリングポートに第4制御フレームを送信する(ステップS707)。
次に、図24を参照して、第4制御フレームを受信したブリッジにおける処理について説明する。図24は、第4制御フレームを受信したブリッジにおける処理のフローチャートである。
制御フレーム受信部104は、第4制御フレームを制御フレーム判定部15A又は15Bから受信する(ステップS801)。そして、制御フレーム受信部104は、第4制御フレームを受信したリングポートの情報と共に制御フレーム送信部102、テーブル設定部103及びアクセスポート制御部106へ通知する。
テーブル設定部103は、制御フレーム受信部104からの第4制御フレーム受信の通知を受けて、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122における低優先のアクセスポートの「送受設定」をONに設定する(ステップS802)。
アクセスポート制御部106は、制御フレーム受信部104からの第4制御フレーム受信の通知を受けて、アクセスポートVLAN接続設定テーブル122にしたがって、アクセス側受信部20、アクセス側送信部21及びスイッチ22のハードウェア設定を変更する(ステップS803)。
制御フレーム送信部102は、制御フレーム受信部104からの第4制御フレーム受信の通知を受けて、第4制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートで障害が発生していたか否かを判定する(ステップS804)。
逆のリングポートで障害が発生していない場合(ステップS804:否定)、制御フレーム送信部102は、第4制御フレームを受信したリングポートの逆のリングポートに第4制御フレームを送信する(ステップS805)。
これに対して、逆のリングポートで障害が発生中の場合(ステップS804:肯定)、制御フレーム送信部102は、処理を終了する。
(ハードウェア構成)
図25を参照して、本実施例に係るブリッジのハードウェア構成について説明する。図25は、実施例に係るブリッジのハードウェア構成図である。ここでは、ブリッジ1を例に説明する。
図25に示すように、本実施例に係るブリッジ1は、CPU(Central Processing Unit)1001、RAM(Random Access Memory)1002及びFPGA(Field Programmable Gate Array)1006を有している。さらに、ブリッジ1は、管理用ポート1003、受信用リングポート1004、1008、送信用リングポート1005、1007、受信用アクセスポート1009及び送信用アクセスポート1010を有している。
FPGA1006は、設計に基づいてプログラミングされることにより、例えば、図2に示したVLAN別分割部16A、16B及び18、VLAN別統合部17A、17B及び19、並びに、スイッチ22の機能を実現する。
受信用リングポート1004、1008及び送信用リングポート1005、1007は、他のブリッジと接続するためのポートであり、リングネットワークを形成する。CPU1001及び受信用リングポート1004、1008は、例えば、リング側受信部13A及び13Bの機能を実現する。CPU1001及び送信用リングポート1005、1007は、例えば、リング側送信部14A及び14Bの機能を実現する。
受信用アクセスポート1009及び送信用アクセスポート1010は、リングネットワークの外部のネットワークと接続するためのポートである。CPU1001及び受信用アクセスポート1009は、例えば、アクセス側受信部20の機能を実現する。CPU1001及び送信用アクセスポート1010は、例えば、アクセス側送信部21の機能を実現する。
管理用ポート1003は、OSSに接続するためのポートである。CPU1001及び管理用ポート1003は、例えば、管理信号送受信部11の機能を実現する。
CPU1001及びRAM1002は、図2及び図3に示した監視制御部10などの機能を実現する。具体的には、RAM1002は、障害検出部101、制御フレーム送信部102、テーブル設定部103、制御フレーム受信部104、リングポート制御部105、アクセスポート制御部106及び管理制御部107などの処理を実現する各種プログラムを記憶している。プロセッサ1001は、RAM1002に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することで、上述の各機能を実現するプロセスを生成する。
以上に説明したように、実施例に係る情報伝送装置は、リングネットワークにおいて、同一VLANIDを有する複数のVLANが重ならないように経路を設定しておき、同一のVLANIDを有する複数のVLANで1つのリングネットワークを使用できるようにする。そして、障害が発生した場合に、低優先のVLANをリングネットワークから追い出し、高優先のVLANのみがリングネットワークを使用できるようにする。その後、障害が回復した場合に、初期の状態に戻し、再び、同一のVLANIDを有する複数のVLANで1つのリングネットワークを使用できるようにする。これにより、リングネットワークの信頼性を確保しつつ、VLANの最大数を超えるユーザ数でリングネットワークを使用することができる。
1〜8 ブリッジ
10 監視制御部
11 管理信号送受信部
12 記憶部
13A、13B リング側受信部
14A、14B リング側送信部
15A、15B 制御フレーム判別部
16A、16B VLAN別分割部
17A、17B VLAN別統合部
18 VLAN別分割部
19 VLAN別統合部
20 アクセス側受信部
21 アクセス側送信部
101 障害検出部
102 制御フレーム送信部
103 テーブル設定部
104 制御フレーム受信部
105 リングポート制御部
106 アクセスポート制御部
107 管理制御部
121 リングポートVLAN接続設定テーブル
122 アクセスポートVLAN接続設定テーブル

Claims (9)

  1. リングネットワークを形成する隣接する他の情報伝送装置と通信するための1対のリングポートと、
    前記リングネットワークの外部ネットワークと通信するためのアクセスポートと、
    優先度を有し且つ同じ識別子が割り当てられた複数の通信経路が、前記リングネットワーク内の同じ区間を経由しないように決められた通信設定を基に、前記リングポート及び前記アクセスポートの通信を疎通又は遮断する通信経路設定部と、
    前記リングポートの一方と他の情報伝送装置との間で通信障害が発生した場合、前記リングポートの他方から、低優先の前記通信経路における前記アクセスポートの通信の遮断を指示する第1制御信号を送信し、前記リングポートの通信の疎通を指示する第2制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記第1制御信号を受けて、前記低優先の通信経路における前記アクセスポートの通信を遮断するアクセスポート制御部と、
    前記第2制御信号を受けて、前記通信障害が発生していないリングポートの通信を疎通するリングポート制御部と、
    を備えたことを特徴とする情報伝送装置。
  2. 前記通信経路は、1つの高優先の通信経路及びその他の低優先の通信経路を有することを特徴とする請求講1に記載の情報伝送装置。
  3. 前記リングポート制御部は、リングポートからフレームを送信するときに当該フレームを破棄することで、前記リングポートの通信を遮断することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報伝送装置。
  4. 前記制御信号送信部は、前記通信障害が回復した場合、他方の前記リングポートから、前記通信設定にしたがった各前記リングポートの通信の疎通又は遮断を指示する第3制御信号を送信し、前記通信設定にしたがった前記アクセスポートの通信の疎通又は遮断を指示する第4制御信号を送信し、
    前記リングポート制御部は、前記第3制御信号を受けて、前記通信設定にしたがって各前記リングポートの通信を疎通又は遮断し、
    前記アクセスポート制御部は、前記第4制御信号を受けて、前記通信設定にしたがって前記アクセスポートの通信を疎通又は遮断する
    ことを特徴とする請求講1〜3のいずれか一つに記載の情報伝送装置。
  5. 前記第1制御信号、前記第2制御信号、前記第3制御信号又は前記第4制御信号を受信する制御信号受信部と、
    前記制御信号受信部が受信した信号が、前記第1制御信号、前記第2制御信号、前記第3制御信号又は前記第4制御信号のいずれであるかを判定する制御信号判定部と
    をさらに備えたことを特徴とする請求講4に記載の情報伝送装置。
  6. 前記通信設定は、フレームが1つの前記外部ネットワークから前記アクセスポートを介して前記リングネットワークに入力され、他の前記外部ネットワークへ他の前記アクセスポートを介して出力される通信経路にVLANIDを割り当て、前記リングネットワーク内で同じ前記VLANIDを有する通信経路が同じ場所を通過しないように設定するための、前記リングポート及び前記アクセスポートの通信の疎通及び切断の設定情報を有することを特徴とする請求講1〜5のいずれか一つに記載の情報伝送装置。
  7. 前記通信設定にしたがい前記リングポートの通信の疎通又は接続を示すリングポート接続情報及び前記アクセスポートの通信の疎通又は接続を示すアクセスポート接続情報を生成し、前記第1制御フレーム及び前記第2制御フレームの指示にしたがい前記リングポート接続情報及び前記アクセスポート接続情報を変更する接続情報変更部をさらに備え、
    前記リングポート制御部は、リングポート接続情報を基にリングポートを制御し、前記アクセスポート制御部は、前記アクセスポート接続情報を基に前記アクセスポートを特徴とする請求講1〜6のいずれか一つに記載の情報伝送装置。
  8. リングネットワークを形成する複数の情報伝送装置を有する情報伝送システムであって、
    前記情報伝送装置は、
    リングネットワークを形成する隣接する他の情報伝送装置と通信するための1対のリングポートと、
    前記リングネットワークの外部ネットワークと通信するためのアクセスポートと、
    優先度を有し且つ同じ識別子が割り当てられた複数の通信経路が、前記リングネットワーク内の同じ区間を経由しないように決められた通信設定を基に、前記リングポート及び前記アクセスポートの通信を疎通又は遮断する通信経路設定部と、
    前記リングポートの一方と他の情報伝送装置との間で通信障害が発生した場合、前記リングポートの他方から、低優先の前記通信経路でおける前記アクセスポートの通信の遮断を指示する第1制御信号を送信し、前記リングポートの通信の疎通を指示する第2制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記第1制御信号を受けて、前記低優先の通信経路における前記アクセスポートの通信を遮断するアクセスポート制御部と、
    前記第2制御信号を受けて、前記通信障害が発生していないリングポートの通信を疎通するリングポート制御部と、
    を備えたことを特徴とする情報伝送システム。
  9. リング状に接続され、リングネットワークに接続する一対のリング接続用ポート及び前記リングネットワークの外部ネットワークに接続する外部接続用ポートを有する複数の情報伝送装置を備えた情報伝送システムにおける情報伝送方法であって、
    優先度を有し且つ同じ識別子が割り当てられた複数の通信経路が、前記リングネットワーク内の同じ区間を経由しないように決められた通信設定を基に、前記リングネットワークを形成する隣接する他の情報伝送装置と通信するための2つのリングポート及び前記リングネットワークの外部ネットワークと通信するためのアクセスポートの通信の疎通又は遮断を全ての前記情報伝送装置に行わせ、
    特定の情報伝送装置間で通信障害が発生した場合、
    前記特定の情報伝送装置に、通信障害が発生していない側の前記リングポートから、予め決められた低優先の前記通信経路における前記アクセスポートの通信の遮断を指示する第1制御信号を送信させ、
    全ての前記情報伝送装置に、前記第1制御信号を受信させ、低優先の前記通信経路における前記アクセスポートの通信を遮断させ、
    前記特定の情報伝送装置に、前記通信障害が発生していないリングポートの通信の疎通を指示する第2制御信号を送信させ、
    全ての情報伝送装置に、前記第2制御信号を受信させ、前記通信障害が発生していないリングポートの通信を疎通させる
    ことを特徴とする情報伝送方法。
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