JP2003124954A - ネットワークの混雑制御システムと混雑制御ノード、及び混雑制御プログラム - Google Patents

ネットワークの混雑制御システムと混雑制御ノード、及び混雑制御プログラム

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JP2003124954A JP2001320723A JP2001320723A JP2003124954A JP 2003124954 A JP2003124954 A JP 2003124954A JP 2001320723 A JP2001320723 A JP 2001320723A JP 2001320723 A JP2001320723 A JP 2001320723A JP 2003124954 A JP2003124954 A JP 2003124954A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混雑に関係しないフローの流量を制限するこ
となく、公平な混雑制御を実現する混雑制御システムを
提供する。 【解決手段】 ネットワーク上の通信を混雑制御する混
雑制御システムにおいて、ネットワーク上において複数
備えられる、送信又は中継する通信データを混雑制御す
る混雑制御ノードが、当該混雑制御ノードにおける通信
の混雑の度合いを検知する混雑検知部と、混雑検知部が
検知した混雑の情報を、前記ネットワーク上の他の前記
混雑制御ノードへ通知する混雑通知部と、他の前記混雑
制御ノードから前記混雑の情報を受信する手段と、前記
混雑の情報と、通信先への転送経路を指定するルーティ
ングテーブルを参照して、前記通信先への転送経路上に
おいて前記混雑の度合いが定められた以上であるフロー
を推定する混雑フロー推定部を備えることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信の混雑制御に関
し、特にリング状ネットワークにおける通信の混雑を制
御する混雑制御システムと混雑制御ノード、及び混雑制
御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の混雑制御システムは、リ
ング状トポロジを持ったネットワークにおいて混雑制御
を行ない、リング帯域の輻輳を避けるために用いられて
いる。
【0003】従来の混雑制御システムの一例が、200
0年にIETFから発行されたRFC2892の第9頁
ないし第28〜32頁に掲載された「2000年8月、
ザ・シスコ・エスアールピー・マック・レイヤ・プロト
コル(The Cisco SRP MAC Layer Protocol)」と題する
D. Tsiang、G. Suwala、Cisco Systemsによる標準化文
書に記載されている。
【0004】この標準化文書に記載された混雑制御シス
テムは、各混雑制御ノードが単一の送信キューを有し、
転送バッファ部で混雑を検知した場合は、上流ノードの
送信キューからのフレーム出力量を、混雑検出ノードの
送信キューからのフレーム出力量と同じになるように制
限することにより、混雑制御を可能としている。また、
転送バッファの出力量と、各送信キューからの出力量を
比較することにより、混雑通知の転送をするか否か判断
している。これを従来技術1とする。
【0005】また、「1996年8月、ザ・エーティー
エム・フォーラム・テクニカル・コミッティー・トラフ
ィック・マネージメント・スペシフィケーション・バー
ジョン4.0(The ATM Forum Technical Committee Tr
affic Management Specification Version 4.0)」と題
する標準化文書では、公平な混雑制御のために、フロー
毎個々に混雑制御通知を送信している。これを従来技術
2とする。
【0006】更に、「2000年、ダイナミック・パケ
ット・トランスポート・テクノロジー・アンド・パフォ
ーマンス(Dynamic Packet Transport Technology and
Performance)」と題するCisco Systemsによる仕様書で
は、2つ以上のリングを相互接続する際、混雑制御シス
テムをリング毎独立して適用し、2つ以上のリングをま
たがるフレームを転送可能にしている。これを従来技術
3とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、以下に述べるような問題点があった。
【0008】第1に、従来技術1では、混雑に関係のな
いフローまで送信フレーム量が制限され、リンクの利用
効率が低下してしまうという問題点があった。その理由
は、送信キューが1つしか用意されておらず制御の粒度
が荒いため、また、制御の粒度を細かくしても、混雑検
出ノードにおいて制限対象となるフローを識別するの
は、処理の負荷が大きく難しいからである。
【0009】第2に、従来技術2では、混雑検出ノード
の送信フレーム量が小さい場合に、混雑制御の対象とな
るノードの送信フレーム量が、必要以上に小さく制限さ
れてしまう可能性があるという問題点があった。その理
由は、送信可能フレーム量が、混雑検出ノードの送信フ
レーム量より決定されていたためである。
【0010】第3に、従来技術3では、混雑通知が混雑
に関係しているノードに到達する前に、転送されなくな
ってしまう場合があるという問題点があった。その理由
は、各ノードは、転送バッファからの流量と送信バッフ
ァからの流量を比較し、転送バッファからの流量が送信
バッファからの流量を下回る場合には、混雑通知の転送
を取りやめてしまうからである。
【0011】第4に、従来技術4では、混雑通知が混雑
に関係しないノードにも、転送されてしまう場合がある
という問題点があった。その理由は、各ノードは、転送
バッファからの流量と送信バッファからの流量を比較
し、転送バッファからの流量が送信バッファからの流量
を下回らない限り、混雑通知を転送し続けるからであ
る。
【0012】第5に、従来技術2では、フロー数が増え
るに従い、制御フレームの量が爆発的に増大するという
問題点があった。もし、複数のフローが流れているリン
クで混雑が発生した場合、混雑に関わるフローを流して
いるすべてのノードに対して、混雑通知を送る必要があ
る。リングが多段接続されると、各リンクには膨大な数
のフローが流れるため、フロー単位で混雑通知を送る
と、リンク帯域を無駄に使用してしまうほか、ノードの
CPUその他資源の浪費につながる。
【0013】第6に、従来技術3では、2つ以上のリン
グを相互接続させる場合、宛先リングが送信元リングよ
りも輻輳していると、2つのリングを接続するノードに
おいて、フレームロスが発生し、送信元リングに結局は
廃棄される無駄なフレームが流れる可能性あるという問
題点があった。その理由は、混雑制御をリング毎に独立
して行われていたため、及び、2つ以上のリングを通過
するフローも、単一リング内で収束するフローと区別な
しに扱われているためである。
【0014】本発明の第1の目的は、上記従来技術1の
欠点を解決し、リングの特性を利用して混雑に影響する
フローを推定し、混雑に影響するフローのみの送信フレ
ーム量制限ができる混雑制御システムを提供することに
ある。
【0015】本発明の第2の目的は、上記従来技術1の
欠点を解決し、送信フレーム量と転送フレーム量の双方
を考慮することによって最適な混雑制御命令を生成し、
急激なレート低下等を発生させない混雑制御システムを
提供することにある。
【0016】本発明の第3の目的は、上記従来技術1の
欠点を解決し、混雑に影響するであろうすべてのノード
に確実に混雑通知を転送し、公平で素早い混雑解消がで
きる混雑制御システムを提供することにある。
【0017】本発明の第4の目的は、上記従来技術1の
欠点を解決し、途中のノードがリングの特性を利用し
て、効果の期待できない混雑通知の転送を取りやめるこ
とにより、制御フレームがリンク帯域を浪費しない混雑
制御システムを提供することにある。
【0018】本発明の第5の目的は、上記従来技術2の
欠点を解決し、混雑制御ノード毎に混雑通知を発信し、
混雑通知を受信したノードがリングの特性を利用して混
雑に影響するフローを推定することにより、フローが増
えても混雑通知の発信回数が増えることのない(フロー
の数に依存しない)混雑制御システムを提供することに
ある。
【0019】本発明の第6の目的は、上記従来技術3の
欠点を解決し、2つ以上のリングが接続された場合に、
ある任意のリングで発生した混雑を、他の任意のリング
に伝達し、送信ノード又は送信ノードに近い接続ノード
でフレーム送出量制限を行なうことで、送信ノードから
受信ノードに到達する間のノードで制限を受けて廃棄さ
れる無駄なフレームを、リングに流す前に制限すること
ができる混雑制御システムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の混雑制御システムは、ネットワーク上の通信を
混雑制御する混雑制御システムにおいて、ネットワーク
上において複数備えられる、送信又は中継する通信デー
タを混雑制御する混雑制御ノードが、当該混雑制御ノー
ドにおける通信の混雑の度合いを検知する混雑検知手段
と、混雑検知手段が検知した混雑の情報を、前記ネット
ワーク上の他の前記混雑制御ノードへ通知する混雑通知
手段と、他の前記混雑制御ノードから前記混雑の情報を
受信する手段と、前記混雑の情報と、通信先への転送経
路を指定するルーティングテーブルを参照して、前記通
信先への転送経路上において前記混雑の度合いが定めら
れた以上であるフローを推定する混雑フロー推定手段を
備えることを特徴とする。
【0021】請求項2の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記混雑フロー推定手段によ
り前記混雑の度合いが定められた以上であると推定され
た前記フローを、送信量を制限する制限対象フローと定
める手段と、各前記制限対象フロー毎に、当該制限対象
フローのデータの送信量の制限を行なう出力調整手段を
備えることを特徴とする。
【0022】請求項3の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上の前記フ
ローを、送信量を制限する制限対象フロー又は送信量を
制限しない非制限対象フローとに分類する分類処理手段
と、前記制限対象フロー及び前記非制限対象フローの本
数を測定するフロー数測定手段と、前記フロー数測定手
段の測定結果に基づいて、前記制限対象フローに対する
送信量の制限の重み付けを決定する重み付加手段と、各
前記制限対象フロー毎に、前記混雑フロー推定手段の推
定結果と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて送
信量を制限する出力調整手段を備えることを特徴とす
る。
【0023】請求項4の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上の前記フ
ローを分類しキューと関連付ける分類処理手段と、各前
記キュー毎に、当該キューを通過する前記フローの本数
を測定するフロー数測定手段と、前記フロー数測定手段
の測定結果に基づいて、各前記キュー毎に当該キューを
通過する前記フローに対する送信量の制限の重み付けを
決定する重み付加手段と、各前記キュー毎に、前記混雑
フロー推定手段の推定結果と前記重み付加手段の重み付
け結果に基づいて送信量を制限する出力調整手段を備え
ることを特徴とする。
【0024】請求項5の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上の隣接す
るノードとの間における前記通信データの転送のために
使用する転送バッファを備え、各前記混雑制御ノードの
前記混雑検知手段は、前記通信の混雑の度合いを検知す
る処理を、前記転送バッファの使用量に基づいて行なう
ことを特徴とする。
【0025】請求項6の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、通信データを送信可能時まで
保持する送信バッファと、前記送信バッファから出力さ
れる前記通信データの量を測定する出力測定手段を備
え、各前記混雑制御ノードの前記混雑通知手段は、前記
転送バッファの使用量、当該転送バッファから出力され
るデータ量、及び前記出力測定手段が測定した前記送信
バッファから出力される前記通信データの量とに基づい
て、前記ネットワーク上の他の混雑制御ノードに対して
通信の制限を指示する制御命令を生成する手段と、前記
制御命令を前記混雑の情報に付加して前記ネットワーク
上の他の混雑制御ノードに対して送信する手段と、前記
ネットワーク上の他の混雑制御ノードから、前記制御命
令の付加された前記混雑の情報を受信する手段と、受信
した前記制御命令を実行する手段を備えることを特徴と
する。
【0026】請求項7の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上における
通信ができない障害を検出する障害検出手段と、前記障
害検出手段により検出された前記障害の発生した前記ネ
ットワーク上の区間の情報を障害通知として、前記ネッ
トワーク上の他の混雑制御ノードに通知する手段を備え
ることを特徴とする。
【0027】請求項8の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上の他の混
雑制御ノードから前記障害通知を受信する手段と、受信
した前記障害通知に基づいてルーティングテーブルを変
更し、前記ネットワーク上における障害の検出された区
間を転送経路から回避させる障害処理手段を備えること
を特徴とする。
【0028】請求項9の本発明の混雑制御システムは、
各前記混雑制御ノードは、前記ネットワーク上の他の混
雑制御ノードに対し、当該混雑制御ノードへの転送経路
に前記障害が発生している場合には、前記ネットワーク
上において転送される前記障害通知の当該混雑制御ノー
ドに対する転送を破棄する手段を備えることを特徴とす
る。
【0029】請求項10の本発明の混雑制御システム
は、前記混雑フロー推定手段は、前記混雑の度合いが定
められた以上であると推定する対象の前記フローを、前
記ネットワーク上の各前記混雑制御ノード間の通信とす
ることを特徴とする。
【0030】請求項11の本発明の混雑制御システム
は、前記混雑フロー推定手段は、前記混雑の度合いが定
められた以上であると推定する対象の前記フローに、前
記ネットワーク上の各前記混雑制御ノードと当該混雑制
御ノードに接続されたクライアントとの通信を含めるこ
とを特徴とする。
【0031】請求項12の本発明の混雑制御システム
は、前記通信データを、パケット毎に前記混雑を制御す
ることを特徴とする。
【0032】請求項13の本発明の混雑制御システム
は、前記通信データを、パケットを下位レイヤで転送す
るフレーム毎に前記混雑を制御することを特徴とする。
【0033】請求項14の本発明の混雑制御システム
は、前記ネットワークを、リング状ネットワークとする
ことを特徴とする。
【0034】請求項15の本発明の混雑制御システム
は、前記ネットワークを、複数のリング状ネットワーク
が相互に接続されているネットワークとすることを特徴
とする。
【0035】請求項16の本発明の混雑制御システム
は、前記ネットワーク内の、複数の前記リング状ネット
ワーク間の通信を中継する手段を備えることを特徴とす
る。
【0036】請求項17の本発明の混雑制御システム
は、入力された前記フローの入力元リングを識別するリ
ング識別手段を備え、前記混雑フロー推定手段は、前記
通信先への転送経路上において前記混雑の度合いが定め
られた以上であるフローを推定する処理を、前記リング
識別手段の識別結果と、前記混雑の情報と、通信先への
転送経路を指定するルーティングテーブルに基づいて行
なうことを特徴とする。
【0037】請求項18の本発明の混雑制御ノードは、
ネットワーク上の通信を混雑制御する混雑制御ノードに
おいて、前記ネットワーク上の他のノードから、当該ノ
ードにおいて発生した通信の混雑の情報を受信する手段
と、前記混雑の情報と、通信先への通信データの転送経
路を指定するルーティングテーブルを参照して、前記通
信先への転送経路のノードにおいて混雑の度合いが定め
られた以上であるフローを推定する混雑フロー推定手段
を備えることを特徴とする。
【0038】請求項19の本発明の混雑制御ノードは、
前記混雑フロー推定手段により前記混雑の度合いが定め
られた以上であると推定された前記フローを、送信量を
制限する制限対象フローと定める手段と、各前記制限対
象フロー毎に、当該制限対象フローのデータの送信量の
制限を行なう出力調整手段を備えることを特徴とする。
【0039】請求項20の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上の前記フローを、送信量を制限する
制限対象フロー又は送信量を制限しない非制限対象フロ
ーとに分類する分類処理手段と、前記制限対象フロー及
び前記非制限対象フローの本数を測定するフロー数測定
手段と、前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、
前記制限対象フローに対する送信量の制限の重み付けを
決定する重み付加手段と、各前記制限対象フロー毎に、
前記混雑フロー推定手段の推定結果と前記重み付加手段
の重み付け結果に基づいて送信量を制限する出力調整手
段を備えることを特徴とする。
【0040】請求項21の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上の前記フローを分類しキューと関連
付ける分類処理手段と、各前記キュー毎に、当該キュー
を通過する前記フローの本数を測定するフロー数測定手
段と、前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、各
前記キュー毎に当該キューを通過する前記フローに対す
る送信量の制限の重み付けを決定する重み付加手段と、
各前記キュー毎に、前記混雑フロー推定手段の推定結果
と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて送信量を
制限する出力調整手段を備えることを特徴とする。
【0041】請求項22の本発明の混雑制御ノードは、
通信の混雑の度合いを検知する混雑検知手段と、混雑検
知手段が検知した混雑の情報を、前記ネットワーク上の
他のノードに通知する混雑通知手段を備えることを特徴
とする。
【0042】請求項23の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上の隣接する前記ノードとの間におけ
る前記通信データの転送のために使用する転送バッファ
を備え、前記混雑検知手段は、前記通信の混雑の度合い
を検知する処理を、前記転送バッファの使用量に基づい
て行なうことを特徴とする。
【0043】請求項24の本発明の混雑制御ノードは、
通信データを送信可能時まで保持する送信バッファと、
前記送信バッファから出力される前記通信データの量を
測定する出力測定手段を備え、前記混雑通知手段は、前
記転送バッファの使用量、当該転送バッファから出力さ
れるデータ量、及び前記出力測定手段が測定した前記送
信バッファから出力される前記通信データの量とに基づ
いて、前記ネットワーク上の他のノードに対して通信の
制限を指示する制御命令を生成する手段を備え、前記制
御命令を前記混雑の情報に含めて前記ネットワーク上の
他のノードに対して送信することを特徴とする。
【0044】請求項25の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上における通信ができない障害を検出
する障害検出手段と、前記障害検出手段により検出され
た前記障害の発生した前記ネットワーク上の区間の情報
を障害通知として、前記ネットワーク上のノードに通知
する手段を備えることを特徴とする。
【0045】請求項26の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上の他のノードから前記障害通知を受
信する手段と、受信した前記障害通知に基づいてルーテ
ィングテーブルを変更し、前記ネットワーク上における
障害の検出された区間を転送経路から回避させる障害処
理手段を備えることを特徴とする。
【0046】請求項27の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク上の他のノードに対し、当該ノードへ
の転送経路に前記障害が発生している場合には、前記ネ
ットワーク上において転送される前記障害通知の当該ノ
ードに対する転送を破棄する手段を備えることを特徴と
する。
【0047】請求項28の本発明の混雑制御ノードは、
前記混雑フロー推定手段は、前記混雑の度合いが定めら
れた以上であると推定する対象の前記フローを、前記ネ
ットワーク上の各前記ノード間の通信とすることを特徴
とする。
【0048】請求項29の本発明の混雑制御ノードは、
前記混雑フロー推定手段は、前記混雑の度合いが定めら
れた以上であると推定する対象の前記フローに、各前記
ノードと当該ノードに接続されたクライアントとの通信
を含めることを特徴とする。
【0049】請求項30の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワークを、リング状ネットワークとすること
を特徴とする。
【0050】請求項31の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワークを、複数のリング状ネットワークが相
互に接続されているネットワークとすることを特徴とす
る。
【0051】請求項32の本発明の混雑制御ノードは、
前記ネットワーク内の、複数の前記リング状ネットワー
ク間の通信を中継する手段を備えることを特徴とする。
【0052】請求項33の本発明の混雑制御ノードは、
入力された前記フローの入力元リングを識別するリング
識別手段を備え、前記混雑フロー推定手段は、前記通信
先への転送経路上において前記混雑の度合いが定められ
た以上であるフローを推定する処理を、前記リング識別
手段の識別結果と、前記混雑の情報と、通信先への転送
経路を指定するルーティングテーブルに基づいて行なう
ことを特徴とする。
【0053】請求項34の本発明の混雑制御プログラム
は、コンピュータを制御することにより、ネットワーク
と接続しクライアントによる通信を中継する混雑制御ノ
ードにおける通信の混雑を制御する混雑制御プログラム
において、前記ネットワーク上の他のノードから、当該
ノードにおいて発生した通信の混雑の情報を受信する機
能と、前記混雑の情報と、通信先への通信データの転送
経路を指定するルーティングテーブルを参照して、前記
通信先への転送経路のノードにおいて混雑の度合いが定
められた以上であるフローを推定する混雑フロー推定機
能を備えることを特徴とする。
【0054】本発明の第1の混雑制御システムは、ルー
ティングテーブル及びリングの特性を利用し、混雑に影
響するフローを推定し、混雑に影響するフローのみの送
信フレーム量の制限を行なう。これにより、本発明の第
1の目的を達成することができる。
【0055】本発明の第2の混雑制御システムは、送信
フレーム量と転送フレーム量の双方を考慮することによ
って最適な混雑制御命令を生成し、急激なレート低下等
を発生させない。これにより、本発明の第2の目的を達
成することができる。
【0056】本発明の第3の混雑制御システムは、混雑
に影響するであろうすべてのノードに確実に混雑通知を
転送し、公平で素早い混雑解消ができる。これにより、
本発明の第3の目的を達成することができる。
【0057】本発明の第4の混雑制御システムは、途中
のノードがリングの特性を利用して、効果の期待できな
い混雑通知の転送を取りやめることにより、制御フレー
ムの量を削減することができる。これにより、本発明の
第4の目的を達成することができる。
【0058】本発明の第5の混雑制御システムは、混雑
制御ノード毎に混雑通知を発信し、混雑通知を受信した
ノードがリングの特性を利用して混雑に影響するフロー
を推定することにより、フローが増えても混雑通知の発
信回数を増やさずに済む。これにより、本発明の第5の
目的を達成することができる。
【0059】本発明の第6の混雑制御システムは、2つ
以上のリングが接続された場合に、ある任意のリングで
発生した混雑を、他の任意のリングに伝達し、送信ノー
ド又は送信ノードに近い接続ノードでフレーム送出量制
限を行なうことで、送信ノードから受信ノードに到達す
る間のノードで制限を受けて廃棄される無駄なフレーム
を、リングに流す前に制限することができる。これによ
り、本発明の第6の目的を達成することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0061】以後本明細書においては、リンクを流れる
情報をフレームと記述するが、これにはフレームにみで
はなくパケットやその他のデータをも総合してフレーム
と呼ぶこととする。また、以下に説明するクライアント
群の機能は、混雑制御ノードが併せ持つ場合もある。以
下本明細書においては、ある任意のリングで発生した混
雑を他の任意のリングに伝達することを、リングをまた
がる混雑通知という。
【0062】また、任意のリング上に存在する任意の1
つの混雑制御ノードから、任意のリング上に存在する別
の任意の1つの混雑制御ノードへ流れるフレーム全体
を、1つのフローと定義する。
【0063】図1を参照すると、本発明の第1の実施の
形態は、リング状ネットワークR1、クライアント群C
1〜C4、混雑制御ノードA1〜A4、双方向リンクL
100、片方向リンクL101〜104を含む。
【0064】リング状ネットワークR1は、片方向のリ
ングR11と、片方向リングR11とは逆方向に流れる
片方向リングR12を含み、これらの総称をリング状ネ
ットワークR1と呼ぶこととする。リング状ネットワー
クR1は、混雑制御ノードA1〜A4から送出されたフ
レームを、別の混雑制御ノードA1〜A4に転送する機
能を持つ。
【0065】クライアント群C1は、1つ以上のクライ
アントの集合であり、混雑制御ノードA1との間でフレ
ームの送受信を行なう機能を有する。
【0066】各クライアント群C2、C3、C4は、ク
ライアント群C1と同様のクライアント群である。今後
はクライアント群C1〜C4を代表して、クライアント
群C1を用いて記述を行なうが、これらクライアント群
C1についての記述は、特に断りのない限り他のクライ
アント群C2〜C4においても同様に適用可能である。
【0067】混雑制御ノードA1は、プログラム制御さ
れるCPU等で実現され、以下に挙げる7つの機能を有
する。
【0068】(1)クライアント群C1より送出され双
方向リンクL100より到着したフレームを、片方向リ
ンクL102又はL104よりリング状ネットワークR
1に転送する。
【0069】(2)リング状ネットワークR1を流れ片
方向リンクL102又はL104より到着したフレーム
を必要に応じて双方向リンクL100よりクライアント
群C1に転送する。
【0070】(3)片方向リンクL101を流れるフレ
ームを片方向リンクL102に、片方向リンクL103
を流れるフレームを片方向リンクL104に、それぞれ
再転送する。
【0071】(4)リング状ネットワークR1、すなわ
ち片方向リンクL102及びL104のフレーム混雑を
検知する。
【0072】(5)混雑通知を片方向リンクL102又
はL104を通じてリングR1上に存在する混雑制御ノ
ードに向けて送出する。
【0073】(6)リング状ネットワークR1、すなわ
ち片方向リンクL101及びL103より混雑通知を受
信して自ノードよりリング状ネットワークR1(片方向
リンクL102及びL104)に送出するフレーム量の
調整を行なう。
【0074】(7)リング状ネットワークR1(片方向
リンクL101及びL103)より受信した混雑通知
を、片方向リンクL102又はL104を通じて、リン
グR1上に存在する隣接ノード(ノードA2又はノード
A4)に転送する。
【0075】各混雑制御ノードA2、A3、A4は、混
雑制御ノードA1と同様のノードでる。今後は混雑制御
ノードA1〜A4を代表して、混雑制御ノードA1を用
いて記述を行なうが、これら混雑制御ノードA1につい
ての記述は、特に断りのない限り他の混雑制御ノードA
2〜A4においても同様に適用可能である。
【0076】双方向リンクL100は、クライアント群
C1から混雑制御ノードA1、及び、混雑制御ノードA
1からクライアント群C1を結ぶ双方向リンクである。
【0077】片方向リンクL101は、混雑制御ノード
A2から混雑制御ノードA1を結ぶ片方向リンクで、リ
ングR11に属する。
【0078】片方向リンクL102は、混雑制御ノード
A1から混雑制御ノードA4を結ぶ片方向リンクで、リ
ングR11に属する。
【0079】片方向リンクL103は、混雑制御ノード
A4から混雑制御ノードA1を結ぶ片方向リンクで、リ
ングR12に属する。
【0080】片方向リンクL104は、混雑制御ノード
A1から混雑制御ノードA2を結ぶ片方向リンクで、リ
ングR12に属する。
【0081】図2は、混雑制御ノードA1の構成を詳細
に示した図である。混雑制御ノードA1は、転送方向決
定部A11と、ルーティングテーブルA12と、混雑制
御部A13と、別の混雑制御部A14と、双方向リンク
L105及びL106を含む。
【0082】転送方向決定部A11は、クライアント群
C1、混雑制御部A13、及び混雑制御部A14より受
信したフレームの宛先ノードアドレスを判別し、ルーテ
ィングテーブルA12の記述に従い、クライアント群C
1、混雑制御部A13、及び混雑制御部A14に向けて
転送する機能を持つ。なお、片方向リングR11から片
方リングR12へ向かうフレーム、及び片方向リングR
12から片方向リングR11へ向かうフレーム、そして
クライアント群C1が宛先もしくは送信元であるフレー
ムは、すべてこの転送方向決定部A11を経由する。
【0083】ルーティングテーブルA12は、あて先混
雑制御ノード毎に、そのノードまでのコストと、送出先
片方向リングのIDを記憶しておく機能を有する。送出
先片方向リングのIDは、R11及びR12のいずれか
である。ルーティングテーブルA12の情報は、転送方
向決定部A11及び混雑制御部A13〜A14において
利用される。
【0084】混雑制御部A13は、以下に示す5つの機
能を有する。
【0085】(1)転送方向決定部A11より双方向リ
ンクL105を通じて入力されたフレームを、片方向リ
ンクL102に転送する。
【0086】(2)片方向リンクL101より入力され
たフレームを、必要に応じてリングR11から取り出し
て双方向リンクL105を通じて転送方向決定部A11
に転送する。
【0087】(3)片方向リンクL102に発生した混
雑を検知して、混雑通知を、双方向リンクL105、転
送方向決定部A11、双方向リンクL106、混雑制御
部A14、片方向リンクL104を経由して、混雑制御
ノードA2に向けて送信する。
【0088】(4)混雑制御ノードA4が発信又は転送
した混雑通知を、片方向リンクL103、混雑制御部A
14、双方向リンクL106、転送方向決定部A11、
双方向リンクL105を経由して受信して、自ノードよ
り片方向リンクL102に送出するフレーム量の調整を
行なう。
【0089】(5)P111で受信した混雑通知を、必
要に応じて、双方向リンクL105、転送方向決定部A
11、双方向リンクL106,混雑制御部A14、片方
向リンクL104を経由して混雑制御ノードA2に転送
する。
【0090】別の混雑制御部A14は、混雑制御部A1
3と同様の混雑制御機能を備える。今後は混雑制御部A
13〜A14を代表し、混雑制御部A13を用いて記述
を行なうが、混雑制御部A13についての記述は、特に
断りのない限り混雑制御部A14にも同様に適用可能で
ある。
【0091】双方向リンクL105は、転送方向決定部
A11と混雑制御部A13とを結ぶ双方向リンクであ
る。
【0092】双方向リンクL106は、転送方向決定部
A11と混雑制御部A14とを結ぶ双方向リンクであ
る。
【0093】図3は、混雑制御部A13の構成を詳細に
示した図である。混雑制御部A13は、受信決定部A1
31と、転送バッファ部A132と、出力ミキサ部A1
33と、混雑通知受信転送部A134と、送信バッファ
部A135と、出力測定部A136と、混雑通知送信部
A137と、バッファ使用量測定部A138(混雑検知
部)と、片方向リンクL107〜L109、通知M10
1〜M104を含む。
【0094】受信決定部A131は、片方向リングR1
1に属するリンクL101から受信したフレームの宛先
を判別し、あて先が自ノードもしくはブロードキャスト
並びにマルチキャストである場合は、このフレームを転
送方向決定部A11に向けて転送する。転送方向決定部
A11に向けて転送されなかったフレームは、転送バッ
ファ部A132に転送される。また、必要であればフレ
ームの複製も行なう。
【0095】転送バッファ部A132は、以下に示す2
つの機能を有する。
【0096】(1)受信決定部A131よりリンクL1
07を通じて入力されたフレームを、片方向リングR1
1に属するリンクL102に送出できるタイミングまで
格納しておき、送出可能タイミングにリンクL108を
通じて出力ミキサ部A133に向けてフレームを転送す
る。
【0097】(2)バッファ使用量測定部A138から
の要求により、転送バッファ部A132に存在するフレ
ームの数、ビット数、バイト数等を、通知M101を用
いて、バッファ使用量測定部A138に通知する。
【0098】出力ミキサ部A133は、予め設定する
か、又は動的に変化する、優先順位や重み付け等にした
がって、転送バッファ部A132又は送信バッファ部A
135よりフレームを取り出し、リングR11に属する
リンクL102に向けて転送する。
【0099】混雑通知受信転送部A134は、転送処理
部341と、推定部342と、重み付加部343と、制
限部344を含む。
【0100】転送処理部341は、混雑通知受信転送部
A134は、片方向リングR11とは逆方向に流れるリ
ングから、転送方向決定部A11及びリンクL105を
経由して流れてきた混雑通知を受信し、必要であればこ
の混雑通知を、リンクL105及び転送方向決定部A1
1を経由して、片方向リングR11とは逆方向に流れる
リングに再送信する。
【0101】推定部342は、そして混雑通知及びルー
ティングテーブルA12の情報より、各キュー毎の送信
フレーム制限量及び、各フロー毎の収容送信キューを決
定する。
【0102】重み付加部343は、推定部342が決定
した各キュー毎の送信フレーム制限量に、各キューが収
容するフローの数(重み)を乗ずる。
【0103】制限部344は、通知M102及びM10
3を用いて送信バッファ部A135に通知する。
【0104】送信バッファ部A135は、以下に挙げる
4つの機能を有する。
【0105】(1)送信方向決定部A11よりリンクL
105を通じて入力されたフレームを、片方向リングR
11に属するリンクL102に送出できるタイミングま
で格納しておき、送出可能タイミングにリンクL109
を通じて出力ミキサ部A133に向けてフレームを転送
する。
【0106】(2)通知M102によって混雑通知受信
転送部A134より設定された送出可能フレーム量以下
になるように送信フレーム数を制限する。
【0107】(3)通知M103によって混雑通知受信
転送部A134より設定されたキューに指定されたフロ
ーを格納する。
【0108】(4)通知M104による出力測定部A1
36からの要求により、送信バッファ部A135から出
力ミキサ部A133に転送されるフレームの数、ビット
数、バイト数、フレームを1つ以上蓄積している送信キ
ューの数等を、出力測定部A136に通知M103を用
いて通知する。
【0109】出力測定部A136は、送信バッファ部A
135より出力され出力ミキサ部A133に転送される
フレームの、フレーム個数、ビット数、バイト数、フレ
ームを1つ以上蓄積している送信キューの数等を、出力
測定部A136に通知するように、周期的に送信バッフ
ァ部A135に対して要求し、送信バッファ部A135
から通知された値を、次の通知まで記憶しておく。
【0110】混雑通知送信部A137は、バッファ使用
量測定部A138から受けた混雑発生検知結果と、出力
測定部A136で測定した送信フレーム量等を用いて混
雑通知フレームを作成し、リンクL105及び転送方向
決定部A11を経由して、この混雑通知フレームを片方
向リングR11とは逆方向に流れる片方向リングを用
い、片方向リングR11の上流に位置する混雑制御ノー
ドに向けて送信する。
【0111】バッファ使用量測定部A138は、混雑通
知送信部A137からの要求に応じ、転送バッファ部A
132に対して、転送バッファ部A132に存在するフ
レームの数、ビット数、バイト数等を通知するように要
求し、その結果(混雑の度合の情報)より混雑が発生し
ているか否かを判断(混雑の度合が定められた以上であ
るか否かを判断)して、結果を混雑通知送信部A137
に対して通知する。
【0112】片方向リンクL107は、受信決定部A1
31から転送バッファ部A132を結ぶ片方向リンク
で、片方向リングR11の一部をなす。
【0113】片方向リンクL108は、転送バッファ部
A132から出力ミキサ部A133を結ぶ片方向リンク
で、片方向リングR11の一部をなす。
【0114】片方向リンクL109は、送信バッファ部
A135から出力ミキサ部A133を結ぶ片方向リンク
である。
【0115】通知M101は、転送バッファ部A132
とバッファ使用量測定部A138との間の、双方向の通
知である。
【0116】通知M102は、混雑通知受信転送部A1
34と送信バッファ部A135との間の、双方向の通知
である。
【0117】通知M103は、混雑通知受信転送部A1
34と送信バッファ部A135との間の、双方向の通知
である。
【0118】通知M104は、送信バッファ部A135
と出力測定部A136との間の、双方向の通知である。
【0119】図4は、送信バッファ部A135の構成を
詳細に示した図であり、送信キュー部352が、宛先混
雑制御ノードの数だけキューを持つ場合に対応する。図
4を参照すると、送信バッファ部A135は、入力分類
部351と、送信キュー部352と、出力調整部353
と、片方向リンクL110〜L111とを含む。
【0120】入力分類部351は、分類処理部351−
1と、リング識別部351−2と、フロー数測定部35
1−3を含む。
【0121】分類処理部351−1は、転送方向決定部
A11より入力されたフレームを、宛先混雑制御ノード
に応じて分類して、宛先混雑制御ノードアドレスに応じ
た送信キュー部352に転送する。
【0122】リング識別部351−2は、混雑通知受信
転送部A134からの通知M103による要求に応じ、
送信バッファ部A135に入力されるフロー毎に、入力
元となるリングIDを、通知M103を用いて混雑通知
受信転送部A134に通知する。
【0123】フロー数測定部351−3は、混雑通知受
信転送部A134からの通知M103による要求に応
じ、利用可能な送信キュー数や、各送信キューを通過す
るフロー数を、通知M103を用いて混雑通知受信転送
部A134に通知する。
【0124】送信キュー部352は、宛先混雑制御ノー
ド別に用意された送信キュー全体のことであり、入力分
類部351から宛先混雑制御ノード別に分類されて入力
されたフレームを、出力調整部353からの要求がある
まで、蓄積する機能を有する。
【0125】出力調整部353は、以下に挙げる4つの
機能を有する。
【0126】(1)フレームの出力量が、混雑通知受信
転送部A134から通知M102によって各キュー毎に
設定された出力量以下になるように制限する。
【0127】(2)フレーム出力量が(1)の制限のほ
か、予め設定されるかもしくは動的に変化する、重みや
優先順位等に従うよう、調整する。
【0128】(3)設定された制限量にしたがって、リ
ンク群L111を通じて送信キュー部352の各キュー
よりフレームを取り出して、リンクL109を通じて出
力ミキサ部A133に向けて転送する。
【0129】(4)出力測定部A136からの通知M1
04による要求に応じて、送信キュー部352から出力
ミキサ部A133に転送するフレームの個数、ビット
数、バイト数、フレームを1つ以上蓄積している送信キ
ューの数他を、出力測定部A136に通知M104で通
知する。
【0130】片方向リンク群L110は、入力分類部3
54から送信キュー部352へ向かうリンクの総称であ
る。
【0131】片方向リンク群L111は、送信キュー部
352から出力調整部353へ向かうリンクの総称であ
る。
【0132】図5は、送信バッファ部A135の構成を
詳細に示した図であり、送信キュー部355が、制限対
象キューと制限非対象キューの2つだけキューを持つ場
合に対応する。
【0133】図5を参照すると、送信バッファ部A13
5は、入力分類部354と、送信キュー部355と、出
力調整部353と、片方向リンクL110〜L111と
を含む。
【0134】入力分類部354は、分類処理部354−
1と、リング識別部354−2と、フロー数測定部35
4−3を含む。
【0135】分類処理部354−1は、混雑通知受信転
送部A134が通知M103で指定したフローを、混雑
通知受信転送部A134が通知M103で指定した送信
キューに転送するよう設定し、転送方向決定部A11よ
りリンクL105を通じて入力されたフレームを、上で
指定された方法もしくは、予め規定された分類法や動的
に変化する分類法などに従い、転送量制限対象宛先ノー
ドか転送量制限対象宛先ノードではないか分類し、リン
ク群L110を通じて分類結果に応じた送信キュー部3
55に転送する。
【0136】リング識別部354−2は、混雑通知受信
転送部A134からの通知M103による要求に応じ、
送信バッファ部A135に入力されるフロー毎に、入力
元となるリングIDを、通知M103を用いて混雑通知
受信転送部A134に通知する。
【0137】フロー数測定部354−3は、混雑通知受
信転送部A134からの通知M103による要求に応
じ、利用可能な送信キュー数や、各送信キューを通過す
るフロー数を、通知M103を用いて混雑通知受信転送
部A134に通知する。
【0138】送信キュー部355は、転送量制限対象キ
ューと、転送量制限非対象キューの、2つのキュー全体
のことであり、入力分類部351から制限対象及び制限
非対象に分類されて入力されたフレームを、出力調整部
353からの要求があるまで、蓄積する機能を有する。
【0139】出力調整部353については、図4の出力
調整部と同様のものを用いる。
【0140】片方向リンク群L110は、入力分類部3
54から送信キュー部355へ向かうリンクの総称であ
る。
【0141】片方向リンク群L111は、送信キュー部
355から出力調整部353へ向かうリンクの総称であ
る。
【0142】図6は、送信バッファ部A135の構成を
詳細に示した図であり、送信キュー部357が、クライ
アント、ノードグループ、宛先リング、コスト、IPフロ
ー数、その他の単位毎に、任意の数のキューを持つ場合
に対応する。図6を参照すると、送信バッファ部A13
5は、入力分類部356と、送信キュー部357と、出
力調整部353と、片方向リンクL110〜L111と
を含む。
【0143】入力分類部356は、分類処理部356−
1と、リング識別部356−2と、フロー数測定部35
6−3を含む。
【0144】分類処理部356−1は、混雑通知受信転
送部A134が通知M103で指定した方法や、宛先ク
ライアントID毎、宛先グループID毎、ノードグルー
プID毎、IPアドレス毎、IPポート番号毎などの、任意
の予め規定された方法もしくは動的に変化する方法等に
より、リンクL105より受信したフレームが各送信キ
ューに分類されるよう設定を行ない、転送方向決定部A
11よりリンクL105を通じて入力されたフレーム
を、上で設定された方法によって分類し、リンク群L1
10を用いて分類結果に応じた送信キュー部357に転
送する。
【0145】リング識別部356−2は、混雑通知受信
転送部A134からの通知M103による要求に応じ、
送信バッファ部A135に入力されるフロー毎に、入力
元となるリングIDを、通知M103を用いて混雑通知
受信転送部A134に通知する。
【0146】フロー数測定部356−3は、混雑通知受
信転送部A134からの通知M103による要求に応
じ、利用可能な送信キュー数や、各送信キューを通過す
るフロー数を、通知M103を用いて混雑通知受信転送
部A134に通知する。
【0147】送信キュー部357は、宛先クライアント
ID毎、宛先グループID毎、ノードグループID毎、
IPアドレス毎、IPポート番号毎などの、任意の単位で用
意されたキュー全体のことであり、入力分類部356か
ら宛先クライアント毎に分類されて入力されたフレーム
を、出力調整部353からの要求があるまで、蓄積する
機能を有する。
【0148】出力調整部353については、図4の出力
調整部と同様のものを用いる。
【0149】片方向リンク群L110は、入力分類部3
56から送信キュー部357へ向かうリンクの総称であ
る。
【0150】片方向リンク群L111は、送信キュー部
357から出力調整部353へ向かうリンクの総称であ
る。
【0151】次に、図7を参照して、混雑通知送信部A
137において混雑制御機能が有効になっている場合
の、混雑通知送信部A137における動作について詳細
に説明する。
【0152】混雑通知送信部A137は、定期的にバッ
ファ使用量測定部A138に対して、混雑発生の有無を
確認させる(ステップ101)。
【0153】混雑通知送信部A137は、バッファ使用
量測定部A138より混雑発生有無の通知を受け、混雑
発生の場合はステップ103へ、混雑発生なしの場合
は、ステップ105に処理を移す(ステップ102)。
【0154】混雑通知送信部A137は、出力測定部A
136に対して、A135からA133に転送されるフ
レーム全体の、量U、及び宛先混雑制御ノード数Dの通
知を要求する(ステップ103)。
【0155】混雑通知送信部A137は、ステップ10
3で求められた送信フレーム量U及び宛先混雑制御ノー
ド数Dを用い、各混雑制御ノードの各送信キューにおい
て許容される、測定対象片方向リンクR11への最大の
フレーム挿入量を決定する。この量を、混雑制御ノード
A1よりリングR11に挿入されるフロー1本あたりの
平均送信フレーム量、すなわち「送信フレーム量U÷宛
先ノード数D」より決定し、今後は許容出力量と呼ぶこ
ととする(ステップ104)。
【0156】混雑通知送信部A137は、ステップ10
2においてバッファ使用量測定部A138より混雑発生
通知を受けなかった場合は、混雑は発生していないとみ
なし、許容出力量をNULL値にリセットする。混雑通
知は混雑が発生していない場合でも、許容出力量にNU
LL値が代入して送信される(ステップ105)。
【0157】混雑通知送信部A137は、ステップ10
4及びステップ105で決定した許容出力量を、片方向
リングR12を用いて、片方向リングR11の入力側に
位置する混雑制御ノードに通知する。この混雑通知に
は、許容出力量のほかに通知発信元ノードのアドレスも
含まれる。なお、通知発信元ノードアドレスは、他のノ
ードでこの混雑通知が転送されても変化しない(ステッ
プ106)。
【0158】次に図8を参照して、混雑通知受信時の、
混雑通知受信転送部A134における動作について詳細
に説明する。
【0159】混雑通知受信転送部A134において、混
雑制御機能が有効になっている場合、混雑通知受信転送
部A134は常に転送方向決定部A11より到着する混
雑通知を待ち受けている。混雑通知を受信すると、図8
の順序で処理が行われる。
【0160】ステップ201〜202は、受信した混雑
通知フレームを受け入れるかどうか判断する動作、ステ
ップ203は、受信した混雑通知フレームを隣接ノード
に転送するための動作、ステップ204〜206は、制
限対象となるキューを決定するための動作、ステップ2
07〜209は、制限対象キューに対して実際に送出フ
レーム量の制限を行なうための動作、ステップ210〜
211は、各フローを各送信キューに分類するための設
定を行なう動作である。
【0161】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
201で、混雑通知に含まれる、通知発信元ノードアド
レスを参照し、通知の発信元ノードが自ノードである場
合は、処理を終了する。これにより、リングを1周した
フレームや、何らかの事情で通知発信元に戻されたフレ
ームが廃棄される。
【0162】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
201で混雑通知に含まれる通知発信元ノードアドレス
を参照した結果、発信元が他ノードであった場合は、ス
テップ202に移り許容出力量を調べる。
【0163】混雑通知受信転送部A134は、許容出力
量がNULL値である場合は、処理を終了する(ステッ
プ202)。
【0164】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
202において許容出力量がNULL値以外である場合
は、片方向リングR12を用い、受信した混雑通知をそ
のまま片方向リンクR11の入力側にある隣接混雑制御
ノード宛に転送する。この際、通知発信元ノードアドレ
スには変更を加えず、受信した混雑通知に含まれていた
通知発信元ノードアドレスを代入する(ステップ20
3)。
【0165】混雑通知受信転送部A134は、混雑通知
を受信した片方向リングのリングID(ここではR11
又はR12)を調べ、通知を受信したリングとは逆方向
に流れるリングにおいて、混雑が発生していると推定す
る。これは、混雑を検知したノードは、常に混雑発生リ
ングと逆方向のリングを使って混雑通知を送信し、ま
た、混雑通知を転送するノードは、常に通知を受信した
リングを使って混雑通知を転送するために、推定するこ
とができる(ステップ204)。
【0166】混雑通知受信転送部A134は、混雑通知
の通知発信元ノードアドレスを参照し、ルーティングテ
ーブルA12を用いて、通知発信ノードまでのホップ数
及びフレーム送出先リングIDを参照する。そして、ス
テップ204において推定した混雑発生リングと、今回
参照した通知発信ノードへのフレーム送出先リングID
が同じである場合は処理を継続するが、これらが異なっ
ていた場合は処理を中止する。この動作は、混雑リンク
を自ノードが送出するフローが通過しているかどうか判
断するために行っている(ステップ205)。
【0167】混雑通知受信転送部A134は、混雑発生
リングを使って送信される宛先ノードの内、通知発信ノ
ードまでのホップ数より、多くホップ数のかかるノード
へのフローを、リングの特性により混雑リンクを通過し
ていると判断し、これらフローが収容するノードを制限
対象キューとして抽出する(ステップ206)。
【0168】混雑通知受信転送部A134は、制御対象
とする各キューについて、それぞれのキューが何本のフ
ローによって利用されているか調べる。そして、通過す
るフローの本数をFとしたとき、許容出力量U/Dをフ
ロー数Fで乗じた(U/D)×Fの値を、制限出力量と
する。この動作は制限対象とする各キュー毎に行なう
(ステップ207)。
【0169】混雑通知受信転送部A134は、制限出力
量が現在設定されている制限出力量(今後は旧制限出力
量と呼ぶ)よりも大きい場合は、処理を終了する(ステ
ップ208)。
【0170】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
208で制限出力量が旧制限出力量よりも小さい場合
は、送信バッファ部A135の出力調整部353に対し
て、おのおのの制限対象のキューについて、出力フレー
ム量を、ステップ207で決定した制限出力量に制限す
るよう設定する(ステップ209)。
【0171】混雑通知受信転送部A134は、送信バッ
ファ部A135に対して、送信キューの分類方法を問い
合わせ、送信キューが制御・非制御の2分類にされてい
た場合など、フロー毎に収容キューを設定する必要があ
るかどうか判断する(ステップ210)。
【0172】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
210で、フロー又はその他の単位毎に、収容キューを
個別に設定する必要がないと判断した場合は、処理を終
了させる。
【0173】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
208で、フロー毎又はその他の単位毎に、収容キュー
を個別に設定する必要があると判断した場合は、送信バ
ッファ部A135に対して、各フロー又はその他の単位
毎に、収容キューを指定していく(ステップ211)。
【0174】すべてのキューの制限出力量は、最大制限
出力量に達するまで定期的に増加していく。また、送信
キューが制限・非制限の2つに分けられていた場合は、
制限キューに入ったフローは、一定時間後もしくは非制
限キューと同じかそれ以上の出力フレーム量になった場
合に、非制限キューに移る。
【0175】図1を参照して、本実施の形態において、
宛先混雑制御ノード毎に送信キューを設置した場合の混
雑制御の動作について、具体例を用いて詳細に説明す
る。
【0176】図1において、クライアント群C1と混雑
制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノード
A2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、クラ
イアント群C4と混雑制御ノードA4を結ぶ各リンクの
速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR11
及び片方向リングR12の速度を10M(bit/sec)と
する。
【0177】まず、クライアント群C3に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。この状態では、フレ
ーム送信速度が片方向リングR11の帯域幅を下回って
いるので、混雑は発生しない。
【0178】この場合、混雑制御ノードA3において、
クライアント群C3からクライアント群C1に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA1宛の送
信バッファを通過する。
【0179】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。
【0180】この場合、混雑制御ノードA2において、
片方向リングR11を流れるパケットが利用する転送バ
ッファの使用量が下限値(ここでは5k(bit)とす
る)を超えない限り、クライアント群C2から入力され
片方向リングR11に出力されるフレームは、片方向リ
ンクR11より入力されるフレームよりも、優先的に片
方向リングR11に向けて送信される。このため、混雑
制御ノードA2において、クライアント群C2からクラ
イアント群C1に向けて送信されるフレームは、すべて
混雑制御ノードA1宛の送信バッファを通過する。
【0181】ここで、片方向リングR11には、既にク
ライアント群C3より送信されるフレームが流れている
ため、混雑制御ノードA2における片方向リングR11
への出力フレーム量が、片方向リングR11の帯域幅を
上回り、混雑制御ノードA2における片方向リングR1
1への出力側で混雑が発生する。
【0182】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C2から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA2に片方向リングR11より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA2
に片方向リングR11より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA2の転送バッファに蓄積される。
【0183】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA2に片方向リング
R11より入力されるフレームが、クライアント群C2
から送信されてリングR11に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0184】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2への入力が過大である場合には、優先順位逆転
を行っても、混雑制御ノードA2における転送バッファ
への蓄積フレーム量が上限値(ここでは8k(bit)と
する)を超える。この場合、混雑制御ノードA2は片方
向リングR11における混雑発生を検知する。この実施
の形態においては、混雑発生検知は転送バッファで行わ
れ、送信バッファでは混雑発生検知を行なわない。
【0185】混雑制御ノードA2は、クライアント群C
2から入力され片方向リングR11に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR12を用いて混
雑制御ノードA3に送信する。ここでクライアント群C
2から片方向リングR11に転送されるフレーム量が2
M(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA1の
1箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(b
it/sec)を、許容出力量として送信する。
【0186】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的にノードA3に向けて発信する。
【0187】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR11
を用いて周期的にノードA1に向けて発信する。
【0188】混雑制御ノードA1は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0189】混雑制御ノードA3は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR12を用いて混雑制
御ノードA4に送信する。
【0190】混雑制御ノードA3を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA4・混雑制御ノードA1で受信・
転送され、片方向リングR12を1周して混雑制御ノー
ドA2に戻る。混雑制御ノードA2は、自ノードが発信
した混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑
通知の転送を打ち切る。
【0191】混雑制御ノードA3は、混雑通知を片方向
リングR12から受信したことから、片方向リングR1
1で混雑が発生していると推定する。そして、ルーティ
ングテーブルを参照した結果、通知の発信元ノードであ
る混雑制御ノードA2への経路にR11を利用している
ことから、自ノードが混雑に関係している可能性がある
と認識する。
【0192】混雑制御ノードA3は、混雑通知の発信元
が混雑制御ノードA2であることから、リングR11に
おける混雑制御ノードA2の出力側で混雑が発生してい
ると推定する。そして、ルーティングテーブルを参照
し、リングR11に向けて送信され、混雑制御ノードA
2へのコスト(ここでは1とする)より大きいコストが
設定されているノード宛のフレームが、混雑リンクを通
過するものと推定する。
【0193】混雑制御ノードA3のルーティングテーブ
ルに設定されている、混雑制御ノードA1への経路がリ
ングR11、コストが2であったとすると、混雑制御ノ
ードA3は、混雑制御ノードA1宛のフレームが、混雑
リンクを通過するものと推定する。
【0194】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA1へ流れるフロー数は1、混雑制御ノードA1へ
流れるフロー数も1であることから、重み係数は1にな
る。その結果、ノードA1宛の送信バッファの出力を、
混雑通知で通知された許容出力量である2M(bit/se
c)になるよう制限する。
【0195】混雑制御ノードA3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードA1宛の送信キューを
通過するので、このキューの出力が2M(bit/sec)に
制限されることにより、クライアント群C3がクライア
ント群C1に向けて送信するフレームは、混雑制御ノー
ドA2に4M(bit/sec)の速度で入力されるようにな
る。
【0196】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C2から入力されるフレ
ームを、8M(bit/sec)の速度で片方向リングR11
に向けて送信することができるようになる。
【0197】混雑制御ノードA2では、片方向リングR
11より入力されるフレームの速度が2M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA2内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA2は片方向リング
R11の出力側における混雑検出を解除する。
【0198】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードA3は、2M
(bit/sec)に制限されていた混雑制御ノードA1宛送
信キューの出力を、徐々に増加させていく。
【0199】以降、混雑制御ノードA3が送信キューの
出力を上げていくと、再び混雑制御ノードA2で混雑が
検知され、上記の動作が繰り返される。クライアント群
が送信するフローに変化がない場合は、混雑を検知する
毎に許容出力量は徐々に上がっていき、混雑制御ノード
A2と混雑制御ノードA3の出力量が徐々にリンク帯域
を2等分する5M(bit/sec)に近づく形で収束し、公
平な帯域分割が行われる。
【0200】次に、図1を参照して、本実施の形態にお
いて、制御・非制御という2種類のみの送信キューを設
置した場合の混雑制御の動作について、具体例を用いて
詳細に説明する。
【0201】送信キューを2種類のみ設置した場合は、
送信キューを宛先混雑制御ノード毎に設置した場合と比
較して、設置するキューが少なく使用するメモリ量が少
なくて済むという点、そして、各フローを「制限あり」
「制限なし」という2つの送信キューへ分類するための
設定を行なう点が異なる。
【0202】図1において、クライアント群C1と混雑
制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノード
A2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、クラ
イアント群C4と混雑制御ノードA4を結ぶ各リンクの
速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR11
及び片方向リングR12の速度を10M(bit/sec)と
する。
【0203】まず、クライアント群C3に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。この状態では、フレ
ーム送信速度が片方向リングR11の帯域幅を下回って
いるので、混雑は発生しない。
【0204】混雑制御ノードA3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて「制限なし」の送信バッファを通過す
る。
【0205】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。
【0206】混雑制御ノードA2において、片方向リン
グR11を流れるパケットが利用する転送バッファの使
用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超えな
い限り、クライアント群C2から入力され片方向リング
R11に出力されるフレームは、片方向リンクR11よ
り入力されるフレームよりも、優先的に片方向リングR
11に向けて送信される。
【0207】混雑制御ノードA2において、クライアン
ト群C2からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて「制限なし」の送信バッファを通過す
る。
【0208】混雑制御ノードA2において、片方向リン
グR11の出力側には、既にクライアント群C3より送
信されるフレームが流れているため、混雑制御ノードA
2における片方向リングR11への出力フレーム量が、
片方向リングR11の帯域幅を上回り、混雑制御ノード
A2における片方向リングR11への出力側で混雑が発
生する。
【0209】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C2から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA2に片方向リングR11より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA2
に片方向リングR11より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA2の転送バッファに蓄積される。
【0210】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA2に片方向リング
R11より入力されるフレームが、クライアント群C2
から送信されてリングR11に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0211】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2への入力が過大である場合には、混雑制御ノー
ドA2における転送バッファへの蓄積フレーム量が上限
値(ここでは8k(bit)とする)を超える。この場
合、混雑制御ノードA2は片方向リングR11における
混雑発生を検知する。
【0212】混雑制御ノードA2は、クライアント群C
2から入力され片方向リングR11に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR12を用いて混
雑制御ノードA3に送信する。ここでクライアント群C
2から片方向リングR11に転送されるフレーム量が2
M(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA1の
1箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(b
it/sec)を、許容出力量として送信する。
【0213】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的にノードA3に向けて発信する。
【0214】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR11
を用いて周期的にノードA1に向けて発信する。
【0215】混雑制御ノードA1は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0216】混雑制御ノードA3は、許容出力量の入っ
た混雑通知を片方向リングR12より受信し、混雑通知
の発信元が自ノードでないことを確認し、また通知内容
がNULLでないことを確認し、混雑通知を片方向リン
グR12を用いて混雑制御ノードA4に転送する。
【0217】混雑制御ノードA3を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA4・混雑制御ノードA1で受信・
転送され、片方向リングR12を1周して混雑制御ノー
ドA2に戻る。混雑制御ノードA2は、自ノードが発信
した混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑
通知の転送を打ち切る。
【0218】混雑制御ノードA3は、混雑通知を片方向
リングR12から受信したことから、片方向リングR1
1で混雑が発生していると推定する。そして、ルーティ
ングテーブルを参照した結果、混雑制御ノードA2への
経路にR11を利用していることから、自ノードが混雑
に関係している可能性があると認識する。
【0219】混雑制御ノードA3は、混雑通知の発信元
が混雑制御ノードA2であることから、混雑制御ノード
A2の出力側で混雑が発生していると推定する。そし
て、ルーティングテーブルを参照し、リングR11に向
けて送信され、混雑制御ノードA2へのコスト(ここで
は1とする)より大きいコストが設定されているノード
宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定す
る。
【0220】混雑制御ノードA3のルーティングテーブ
ルに設定されている、混雑制御ノードA1への経路がリ
ングR11、コストが2であったとすると、混雑制御ノ
ードA3は、混雑制御ノードA1宛のフレームが、混雑
リンクを通過するものと推定する。
【0221】混雑制御ノードA3において、混雑リンク
を通過するフロー数が1であることから、重み係数は1
になる。その結果、「制限あり」のバッファの出力を、
混雑通知で通知された許容出力量である2M(bit/se
c)になるよう制限する。このとき、混雑リンクを通過
するフローが制限ありの送信キューを通るよう、入力分
類部の設定を行なう。
【0222】混雑制御ノードA3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて「制限あり」の送信キューを通過する
ので、このキューの出力が2M(bit/sec)に制限され
ることにより、クライアント群C3がクライアント群C
1に向けて送信するフレームは、混雑制御ノードA2に
2M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0223】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1より入力されるフレームの速度が2M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C2から入力されるフレ
ームを、8M(bit/sec)の速度で片方向リングR11
に向けて送信することができるようになる。
【0224】混雑制御ノードA2では、片方向リングR
11より入力されるフレームの速度が2M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA2内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA2は片方向リング
R11の出力側における混雑検出を解除する。
【0225】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードA3は、2M
(bit/sec)に制限されていた制限付き送信キューの出
力を、徐々に増加させていく。
【0226】ここでもし、制限を緩和させた結果、制限
付きキューと制限なしキューの出力量が等しくなった場
合は、制限付きキューの利用を停止し、すべてのフロー
を制限なしキューに分類する。
【0227】以降、混雑制御ノードA3が制限あり送信
キューの出力を上げていくと、再び混雑制御ノードA2
で混雑が検知され、上記の動作が繰り返される。クライ
アント群が送信するフローに変化がない場合は、混雑を
検知する毎に許容出力量は徐々に上がっていき、混雑制
御ノードA2と混雑制御ノードA3の出力量が徐々にリ
ンク帯域を2等分する5M(bit/sec)に近づく形で収
束し、公平な帯域分割が行われる。
【0228】図1を参照して、本実施の形態において、
宛先ノードへのコスト毎に送信キューを設置した場合の
混雑制御の動作について、具体例を用いて詳細に説明す
る。
【0229】送信キューを宛先ノードへのコスト毎に設
置した場合は、送信キューを宛先混雑制御ノード毎に設
置した場合と比較して、設置するキューが少なく使用す
るメモリ量が少なくて済むという点が異なる。また、キ
ューを「制限あり」「制限なし」という2つの送信キュ
ーへ分類した場合と比較すると、より細かな制御が可能
になる点が異なる。
【0230】図1において、クライアント群C1と混雑
制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノード
A2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、クラ
イアント群C4と混雑制御ノードA4を結ぶ各リンクの
速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR11
及び片方向リングR12の速度を10M(bit/sec)と
する。
【0231】まず、クライアント群C3に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。この状態では、フレ
ーム送信速度が片方向リングR11の帯域幅を下回って
いるので、混雑は発生しない。
【0232】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA1へのコストが25、ノードA2へのコストが1
2、ノードA4へのコストが8とルーティングテーブル
に設定されており、送信キューがコスト0〜9、10〜
19、20〜29という3つの区分で設置されていると
する。
【0233】クライアント群C3からクライアント群C
1に向けて送信されるフレームは、ノードA1へのコス
トが25であることから、すべてコスト20〜29の送
信バッファを通過する。
【0234】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。
【0235】混雑制御ノードA2において、片方向リン
グR11を流れるパケットが利用する転送バッファの使
用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超えな
い限り、クライアント群C2から入力され片方向リング
R11に出力されるフレームは、片方向リンクR11よ
り入力されるフレームよりも、優先的に片方向リングR
11に向けて送信される。
【0236】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA1へのコストが13、ノードA3へのコストが1
2、ノードA4へのコストが20とルーティングテーブ
ルに設定されており、送信キューがコスト0〜9、10
〜19、20〜29という3つの区分で設置されている
とする。
【0237】クライアント群C2からクライアント群C
1に向けて送信されるフレームは、ノードA1へのコス
トが13であることから、すべてコスト10〜19の送
信バッファを通過する。
【0238】混雑制御ノードA2において、片方向リン
グR11には、既にクライアント群C3より送信される
フレームが流れているため、混雑制御ノードA2におけ
る片方向リングR11への出力フレーム量が、片方向リ
ングR11の帯域幅を上回り、混雑制御ノードA2にお
ける片方向リングR11への出力側で混雑が発生する。
【0239】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C2から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA2に片方向リングR11より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA2
に片方向リングR11より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA2の転送バッファに蓄積される。
【0240】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA2に片方向リング
R11より入力されるフレームが、クライアント群C2
から送信されてリングR11に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0241】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2への入力が過大である場合には、混雑制御ノー
ドA2における転送バッファへの蓄積フレーム量が上限
値(ここでは8k(bit)とする)を超える。この場
合、混雑制御ノードA2は片方向リングR11における
混雑発生を検知する。
【0242】混雑制御ノードA2において、混雑制御ノ
ードA2は、クライアント群C2から入力され片方向リ
ングR11に転送されるフレームの、送信速度及び宛先
ノード数(すなわちフロー数)を測定する。そして、
「送信速度÷フロー数」を許容出力量として、混雑通知
を片方向リングR12を用いて混雑制御ノードA3に送
信する。ここでクライアント群C2から片方向リングR
11に転送されるフレーム量が2M(bit/sec)であっ
たとすると、宛先ノードはA1の1箇所だけであるの
で、2M(bit/sec)÷1=2M(bit/sec)を、許容出
力量として送信する。
【0243】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的にノードA3に向けて発信する。
【0244】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR11
を用いて周期的にノードA1に向けて発信する。
【0245】混雑制御ノードA1は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0246】混雑制御ノードA3は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR12を用いて混雑制
御ノードA4に送信する。
【0247】混雑制御ノードA3を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA4・混雑制御ノードA1で受信・
転送され、片方向リングR12を1周して混雑制御ノー
ドA2に戻る。混雑制御ノードA2は、自ノードが発信
した混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑
通知の転送を打ち切る。
【0248】混雑制御ノードA3は、混雑通知を片方向
リングR12から受信したことから、片方向リングR1
1で混雑が発生していると推定する。そして、ルーティ
ングテーブルを参照した結果、混雑制御ノードA2への
経路にR11を利用していることから、自ノードが混雑
に関係している可能性があると認識する。
【0249】混雑制御ノードA3は、混雑通知の発信元
が混雑制御ノードA2であることから、混雑制御ノード
A2の出力側で混雑が発生していると推定する。そし
て、ルーティングテーブルを参照し、リングR11に向
けて送信され、混雑制御ノードA2へのコストより大き
いコストが設定されているノード宛のフレームが、混雑
リンクを通過するものと推定する。
【0250】混雑制御ノードA3は、ノードA2へのコ
ストが12であるので、コスト10〜19、及びコスト
20〜29の2つのキューが、混雑に関係すると推定す
る。
【0251】混雑制御ノードA3において、コスト10
〜19、及びコスト20〜29の2つのキューを流れる
フロー数の合計は1であることから、重み係数は1にな
る。その結果、コスト10〜19、及びコスト20〜2
9の2つの送信バッファの出力を、混雑通知で通知され
た許容出力量である2M(bit/sec)になるよう制限す
る。
【0252】混雑制御ノードA3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべてコスト20〜29の送信キューを通過
するので、このキューの出力が2M(bit/sec)に制限
されることにより、クライアント群C3がクライアント
群C1に向けて送信するフレームは、混雑制御ノードA
2に2M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0253】混雑制御ノードA2は、片方向リングR1
1より入力されるフレームの速度が2M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C2から入力されるフレ
ームを、8M(bit/sec)の速度で片方向リングR11
に向けて送信することができるようになる。
【0254】混雑制御ノードA2では、片方向リングR
11より入力されるフレームの速度が2M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA2内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA2は片方向リング
R11の出力側における混雑検出を解除する。
【0255】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードA3は、2M
(bit/sec)に制限されていたコスト10〜19のノー
ド宛、及びコスト20〜29ノード宛の送信キューの出
力を、徐々に増加させていく。
【0256】以降、混雑制御ノードA3が制限あり送信
キューの出力を上げていくと、再び混雑制御ノードA2
で混雑が検知され、上記の動作が繰り返される。クライ
アント群が送信するフローに変化がない場合は、混雑を
検知する毎に許容出力量は徐々に上がっていき、混雑制
御ノードA2と混雑制御ノードA3の出力量が徐々にリ
ンク帯域を2等分する5M(bit/sec)に近づく形で収
束し、公平な帯域分割が行われる。
【0257】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返されていく。
【0258】次に、本形態の実施の効果について説明す
る。
【0259】従来技術1では、混雑通知を受信したノー
ドからリングR1に挿入されるすべてのフローがフロー
送出量制限の対象となり、混雑に関係しないフローまで
もが送出量制限の対象となったため、リンク帯域の利用
率が低下した。
【0260】本実施の形態では、混雑制御ノードA1に
おいて予めリングR1上の宛先ノード毎等に区分された
送信キューを備え、混雑通知を受信した場合は混雑に関
係するキューを推定し、混雑に関係するキューの出力の
みを制限の対象にする。これにより、混雑に関係のない
フローのフレーム送信量が不当に制限されることがなく
なり、リンク帯域の有効利用が可能になった。
【0261】従来技術1では更に、制限出力量が宛先ノ
ード毎ではなく、送信ノード(つまり、クライアント群
から受信したフレームをリングに転送する混雑制御ノー
ド)から出力されるすべての送信フレーム量で設定され
たため、宛先ノード数が少ない送信元ノードでは、各フ
ローに割り当てられる帯域が大きくなり、宛先ノード数
が多い送信元ノードでは各フローに割り当てられる帯域
が小さく制限されてしまい、各フロー間の公平性が保た
れなかった。
【0262】本実施の形態では、宛先ノード毎にキュー
を設置し、利用可能帯域を宛先ノード毎に設定できるた
め、フロー間における利用可能帯域の差がなくなり、フ
ロー間での公平性を保つことが可能になった。
【0263】従来技術2において、各フローの使用リン
ク帯域の公平性を保つためには、本実施の形態における
混雑通知にあたるコントロールメッセージを、フロー毎
に送信する必要があった。
【0264】本実施の形態では、混雑発生を検知したノ
ード毎に混雑通知を送信するだけで、各フローの使用リ
ンク帯域の公平性を保つことができる。したがって、混
雑通知の送信回数がフロー数に依存しないため、フロー
が増えた場合でも、混雑通知の送信回数を増やすことな
く、フロー間の公平性を保つことができる。
【0265】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0266】本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態において、混雑通知受信時の、混雑通知受信転送
部A134における動作を変更した場合に対応する。な
お、構成に変化はない。
【0267】本実施の形態において、図9に挙げるステ
ップ201〜211は、図8に示された第1の実施の形
態におけるステップ201〜211と等しい動作を行な
う。
【0268】図9を参照すると、本発明の第2の実施の
形態は、図8に示された第1の実施の形態において、受
信した混雑通知フレームを隣接ノードに転送するための
動作(ステップ203)が、制限対象となるキューを決
定するための動作(ステップ204〜206)の後で行
われている点で異なる。
【0269】これにより、混雑通知受信転送部A134
は、ステップ205において自ノードが混雑に関係しな
いと判断した場合は、リングの特性によって、混雑通知
を受信した片方向リング上に存在する自ノードよりも下
流にあるノードも、同様に混雑に関係しないと推定でき
る。したがって、ステップ203による混雑通知の転送
を行なわない。
【0270】次に、本形態の実施の効果について説明す
る。
【0271】本実施の形態では、混雑制御ノードにおい
て、混雑通知をこれ以上転送しても効果が得られないと
判断できた場合には、混雑通知がリングを1周する前に
通知の転送を停止することができる。これにより、不要
な混雑通知の転送によるリンク帯域の消費を、減少させ
ることができる。
【0272】次に、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0273】本発明の第3の実施の形態は、第1の実施
の形態において、混雑制御ノードに障害処理機能を付加
した場合に対応する。
【0274】図10を参照すると、本発明の第3の実施
の形態は、図1に示された第1の実施の実施の形態にお
いて、混雑制御ノードA1の代わりに混雑制御ノードF
1、混雑制御ノードA2の代わりに混雑制御ノードF
2、混雑制御ノードA3の代わりに混雑制御ノードF
3、混雑制御ノードA4の代わりに混雑制御ノードF4
を備えている点で異なる。
【0275】混雑制御ノードF2〜F4は混雑制御ノー
ドF1と等しい構成を持つ。以降、混雑制御ノードF1
〜F4を代表して、混雑制御ノードF1のみについて説
明するが、混雑制御ノードF1についての記述は、特に
断りのない限り混雑制御ノードF2〜F4にも同様に適
用可能である。
【0276】図11は、混雑制御ノードF1の構成を詳
細に示した図である。混雑制御ノードF1は、転送方向
決定部A11と、ルーティングテーブルA12と、混雑
制御部A13と、別の混雑制御部A14と、障害検出部
F17と、障害検出部F18と、障害処理部F19、双
方向リンクL201、通知M201〜203を含む。
【0277】障害検出部F17は、片方向リングR11
への出力で発生した障害及び、片方向リングR12から
の入力で発生した障害を検出し、検出した障害を障害処
理手順F19に通知する。
【0278】障害検出部F18は、片方向リングR11
からの入力で発生した障害及び、片方向リングR12へ
の出力で発生した障害を検出し、検出した障害を障害処
理手順F19に通知する。
【0279】障害処理部F19は、以下に挙げる3つの
機能を有する。
【0280】(1)障害検出部F17又はF18からよ
り通知M201又はM202で通知された障害情報をも
とに、通知M203を用いてルーティングテーブルA1
2を書き換える。
【0281】(2)障害通知フレームを、双方向リンク
L201を通じて転送方向決定部A11に向けて送信
し、発生した障害を他の混雑制御ノード内の障害処理部
F19に伝達する。
【0282】(3)他の傷害処理部F19が送信し、双
方向リンクL201を通じて転送方向決定部A17より
受信した障害通知フレームをもとに、ルーティングテー
ブルA12を書き換える。
【0283】双方向リンクL201は、転送方向決定部
A11から障害処理部F19、及び、障害処理部F19
から転送方向決定部A11に向かう、双方向リンクであ
る。
【0284】通知M201は、障害検出部F17と障害
処理部F19との間の、双方向の通知である。
【0285】通知M202は、障害検出部F18と障害
処理部F19との間の、双方向の通知である。
【0286】通知M203は、ルーティングテーブルA
12と障害処理部F19との間の、双方向の通知であ
る。
【0287】図10を参照して、本実施の形態におい
て、障害発生時に宛先混雑制御ノード毎に送信キューを
設置した場合の混雑制御の動作について、具体例を用い
て詳細に説明する。
【0288】図10において、クライアント群C1と混
雑制御ノードF1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドF2、クライアント群C3と混雑制御ノードF3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードF4を結ぶ各リンク
の速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR1
1及び片方向リングR12の速度を10M(bit/sec)
とする。
【0289】リングR1において、混雑制御ノードF1
と混雑制御ノードF2の間の、片方向リングR11及び
片方向R12の両方に、障害が発生しているとする。障
害は既に混雑制御ノードF1及びF2で検知され、混雑
制御ノードF1及びF2リングR1に存在するすべての
ノードに障害通知が伝達されているとする。
【0290】すべてのノードにおいて、障害通知によっ
てルーティング情報の変更が完了している。ルーティン
グ情報には、混雑制御ノードF1と混雑制御ノードF2
の間のリンクを通らないよう、迂回ルートが設定されて
いる。
【0291】まず、クライアント群C3に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
2を経由してフレームを送信する。この状態では、フレ
ーム送信速度が片方向リングR12の帯域幅を下回って
いるので、混雑は発生しない。
【0292】混雑制御ノードF3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードF1宛の送信バッファ
を通過する。
【0293】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、8M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
2を経由してフレームを送信する。
【0294】混雑制御ノードF3において、片方向リン
グR12を流れるパケットが利用する転送バッファの使
用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超えな
い限り、クライアント群C3から入力され片方向リング
R12に出力されるフレームは、片方向リンクR12よ
り入力されるフレームよりも、優先的に片方向リングR
12に向けて送信される。
【0295】混雑制御ノードF2において、クライアン
ト群C2からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードF1宛の送信バッファ
を通過する。
【0296】片方向リングR12には、既にクライアン
ト群C3より送信されるフレームが流れているため、混
雑制御ノードF3における片方向リングR12への出力
フレーム量が、片方向リングR12の帯域幅を上回り、
混雑制御ノードF3における片方向リングR12への出
力側で混雑が発生する。
【0297】混雑制御ノードF3において、混雑制御ノ
ードF3の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C3から送信されるフレームが、
混雑制御ノードF3に片方向リングR12より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードF3
に片方向リングR12より入力されるフレームは、混雑
制御ノードF3の転送バッファに蓄積される。
【0298】混雑制御ノードF3において、混雑制御ノ
ードF3の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードF3に片方向リング
R12より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR12に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0299】混雑制御ノードF3において、混雑制御ノ
ードF3への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードF3における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドF3は片方向リングR12における混雑発生を検知す
る。
【0300】混雑制御ノードF3は、クライアント群C
3から入力され片方向リングR12に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR11を用いて混
雑制御ノードF2に送信する。ここでクライアント群C
3から片方向リングR12に転送されるフレーム量が4
M(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはF1の
1箇所だけであるので、4M(bit/sec)÷1=4M(b
it/sec)を、許容出力量として送信する。
【0301】混雑制御ノードF3は、片方向リングR1
2の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的にノードF2に向けて発信する。
【0302】混雑制御ノードF3は、片方向リングR1
1の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR12
を用いて周期的にノードF4に向けて発信する。
【0303】混雑制御ノードF4は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。NULL
情報の入った混雑通知は、必ず隣接ノードで破棄され
る。
【0304】混雑制御ノードF2は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR11を用いて隣接ノ
ードである混雑制御ノードA1に送信しようとするが、
障害のためにこの通知は破棄され、混雑通知の転送が打
ち切られる。
【0305】混雑制御ノードF2は、混雑通知を片方向
リングR11から受信したことから、片方向リングR1
2で混雑が発生していると推定する。そして、ルーティ
ングテーブルを参照した結果、通知の発信元ノードであ
るF3への経路にR12を利用していることから、自ノ
ードが混雑に関係している可能性があると認識する。
【0306】混雑制御ノードF2は、混雑通知の発信元
が混雑制御ノードF3であることから、リングR12に
おける混雑制御ノードF3の出力側で混雑が発生してい
ると推定する。そして、ルーティングテーブルを参照
し、リングR12に向けて送信され、混雑制御ノードF
3へのコスト(ここでは1とする)より大きいコストが
設定されているノード宛のフレームが、混雑リンクを通
過するものと推定する。
【0307】混雑制御ノードF2のルーティングテーブ
ルに設定されている、混雑制御ノードF1への経路がリ
ングR12、コストが3であり、また、混雑制御ノード
F4への経路がリングR12、コストが2であったとす
ると、混雑制御ノードF2は、混雑制御ノードF1及び
F4宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定
する。
【0308】混雑制御ノードF2において、混雑制御ノ
ードF1へ流れるフロー数は1であることから、重み係
数は1になる。その結果、ノードF1宛の送信バッファ
の出力を、混雑通知で通知された許容出力量である4M
(bit/sec)になるよう制限する。
【0309】混雑制御ノードF2において、クライアン
ト群C2からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードF1宛の送信キューを
通過するので、このキューの出力が4M(bit/sec)に
制限されることにより、クライアント群C2がクライア
ント群C1に向けて送信するフレームは、混雑制御ノー
ドF3に4M(bit/sec)の速度で入力されるようにな
る。
【0310】混雑制御ノードF3は、片方向リングR1
2より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C3から入力されるフレ
ームを、6M(bit/sec)の速度で片方向リングR12
に向けて送信することができるようになる。
【0311】混雑制御ノードF3では、片方向リングR
12より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードF3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードF3は片方向リング
R12の出力側における混雑検出を解除する。
【0312】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードF2は、4M
(bit/sec)に制限されていた混雑制御ノードF1宛送
信キューの出力を、徐々に増加させていく。
【0313】以降、混雑制御ノードF2が送信キューの
出力を上げていくと、再び混雑制御ノードF3で混雑が
検知され、上記の動作が繰り返される。クライアント群
が送信するフローに変化がなく、障害の状況にも変化が
ない場合は、混雑を検知する毎に許容出力量は徐々に上
がっていき、混雑制御ノードF2と混雑制御ノードF3
の出力量が徐々にリンク帯域を2等分する5M(bit/se
c)に近づく形で収束し、公平な帯域分割が行われる。
【0314】次に、本形態の実施の効果について説明す
る。
【0315】本実施の形態では、混雑制御ノードにおい
て、混雑制御ノードが属するリングに障害が発生し、フ
レームが迂回経路を通過する場合でも、混雑に関係する
キューを推定し、混雑制御を行なうことができる。
【0316】また、第1の実施の形態と同様に、混雑に
関係のないフローのフレーム送信量が不当に制限される
ことがなく、フロー間における利用可能帯域の差がなく
なり、フロー間での公平性を保つことが可能な混雑制御
を行なうことができる。
【0317】更に、障害の影響によって、これ以上混雑
通知を転送しても効果が得られない場合は、混雑通知が
障害区間で欠落することにより、不要な通知の転送が行
われなくなる。これにより、リンク帯域の余分な混雑通
知によるで利用を、減らすことができる。
【0318】次に、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0319】本発明の第4の実施の形態は、第1の実施
の形態において、許容出力量の決定方法を、混雑検出ノ
ードからリングへの送信フレーム量Uと混雑検出ノード
からリングへの送信フロー数Dより求まる、U/Dの大
きさによって変更する場合に対応する。
【0320】図12を参照すると、本発明の第4の実施
の形態は、図1に示された第1の実施の形態において、
混雑制御ノードA1の代わりに混雑制御ノードB1、混
雑制御ノードA2の代わりに混雑制御ノードB2、混雑
制御ノードA3の代わりに混雑制御ノードB3、混雑制
御ノードA4の代わりに混雑制御ノードB4を備えてい
る点で異なる。
【0321】混雑制御ノードB2〜B4は混雑制御ノー
ドB1と等しい構成を持つ。以降、混雑制御ノードB1
〜B4を代表して、混雑制御ノードB1のみについて説
明するが、混雑制御ノードB1についての記述は、特に
断りのない限り混雑制御ノードB2〜B4にも同様に適
用可能である。
【0322】図13は、混雑制御ノードB1の構成を詳
細に示した図である。混雑制御ノードB1は、転送方向
決定部A11と、ルーティングテーブルA12と、混雑
制御部B13と、別の混雑制御部B14とを含む。
【0323】混雑制御ノードB14は混雑制御ノードB
13と等しい構成を持つ。以降、混雑制御ノードB13
〜B14を代表して、混雑制御ノードB13のみについ
て説明するが、混雑制御ノードB13についての記述
は、特に断りのない限り混雑制御ノードB14にも同様
に適用可能である。
【0324】図14は、混雑制御部B13の構成を詳細
に示した図である。混雑制御部B13は、図3の第1の
実施の形態における、転送バッファ部A132が転送バ
ッファ部B131に、混雑通知送受信部A137が混雑
通知送信部B133に、それぞれ変更され、更に、転送
出力測定部B132と、通知M301が追加されている
点で異なる。
【0325】転送バッファ部B131は、以下に挙げる
3つの機能を有する。
【0326】(1)受信決定部A131よりリンクL1
07を通じて入力されたフレームを、片方向リンクL1
02に送出できるタイミングまで格納しておき、送出可
能タイミングにリンクL108を通じて出力ミキサ部A
133に向けてフレームを転送する。
【0327】(2)バッファ使用量測定部A138から
の通知M101による要求により、転送バッファ部B1
31に存在するフレームの数、ビット数、バイト数等
を、バッファ使用量測定部A138に通知M101を用
いて通知する。
【0328】(3)転送出力測定部B132からの通知
M301を通じた要求により、転送バッファ部B131
から出力ミキサ部A133に転送されるフレームの数、
ビット数、バイト数、フレームを1つ以上蓄積している
送信キューの数等を、転送出力測定部B132に通知M
301を用いて通知する。
【0329】転送出力測定部B132は、転送バッファ
部B131より出力され出力ミキサ部A133に転送さ
れるフレームの、フレーム個数、ビット数、バイト数、
フレームを1つ以上蓄積している送信キューの数等を、
転送出力測定部B132に通知するように、周期的に転
送バッファ部B131に対して要求し、通知された値を
次の通知まで記憶しておく。
【0330】混雑通知送信部B133は、バッファ使用
量測定部A138から取得した混雑発生検知結果と、出
力測定部A136から取得した送信フレーム量と、転送
出力測定部B132から取得した転送フレーム量等を用
いて混雑通知フレームを作成し、転送方向決定部A11
を経由して、この混雑通知フレームを片方向リングR1
2を用いて片方向リングR11の上流に位置する混雑制
御ノードに向けて送信する。
【0331】通知M301は、転送バッファ部B131
と転送出力測定部B132との間での、双方向の通知で
ある。
【0332】図15を参照して、本実施の形態におい
て、混雑通知送信部B133において混雑制御機能が有
効になっている場合の、混雑通知送信部B133におけ
る動作について詳細に説明する。
【0333】第1の実施の形態における図7との相違点
は、状況によって混雑通知に含める制御命令(混雑制御
命令)を変化させる点である。
【0334】混雑通知送信部B133は、定期的にバッ
ファ使用量測定部A138に対して、転送バッファB1
31内の混雑発生の有無を確認させる(ステップ30
1)。
【0335】混雑通知送信部B133は、バッファ使用
量測定部A138より混雑発生有無の通知を受け、混雑
発生の場合はステップ303へ、混雑発生なしの場合
は、ステップ307に処理を移す(ステップ302)。
【0336】混雑通知送信部B133は、出力測定部A
136に対して、送信バッファ部A135から出力ミキ
サ部A133に転送されるフレーム量U、及び宛先混雑
制御ノード数Dの通知を要求する。1つの宛先ノードへ
の平均送信フレーム量は、U及びDを用い、U/Dであ
らわすことができる(ステップ303)。
【0337】混雑通知送信部B133は、U/Dの値
や、バッファ使用量測定部A138から取得した混雑発
生検知結果や、転送出力測定部B132から取得した転
送フレーム量等を用いて、適切な制御命令を選択する
(ステップ304) 混雑通知送信部B133は、混雑制御ノードB1よりリ
ングR11に出力されるフレーム量が十分大きい場合な
どに、第1の実施の形態と同様に、混雑リンクを流れる
各フローにおいて許容される最大のフレーム出力量が、
オードB1のフロー1本あたりの平均送信フレーム量以
下となるよう、送出量を制限させる制御命令を作成する
(ステップ305)。
【0338】混雑通知送信部B133は、U/Dがしき
い値以下である場合などに、混雑制御ノードB1よりリ
ングR11に出力されるフレーム量が不十分なため、最
大のフレーム出力量(許容出力量)を、現在の出力量よ
りある割合で削減させる制御命令を作成する(ステップ
306)。
【0339】混雑通知送信部B133は、フローを、あ
る比や、平均値、規定値、などに制限させる制御命令を
作成する(ステップ307)。
【0340】混雑通知送信部B133は、ステップ30
2で、転送バッファ内のデータ量が閾値以下であった場
合は、混雑は発生していないとみなし、NULL命令を
作成する。NULL命令を受信したノードは、その命令
を受信しても特に動作は行なわない(ステップ30
8)。
【0341】混雑通知送信部B133は、ステップ30
5〜308で決定した制御命令を含む混雑通知を、片方
向リングR11とは逆方向の片方向リングR12を用い
て送信する。この混雑通知には、ステップ305〜30
8で決定した制御命令のほか、混雑通知発信者のノード
IDも含まれる(ステップ309)。
【0342】次に、本実施の形態における混雑通知受信
時の混雑制御部A134における動作について詳細に説
明する。
【0343】本実施の形態における混雑通知受信時の混
雑制御部A134における動作は、第1の実施の形態に
おける同部A134の動作とほぼ等しいことから、図8
を参照して説明する。第1の実施の形態との相違点は、
ステップ206において、混雑通知で届いた許容出力量
以下になるように制限を行うのだけでなく、混雑通知と
して送られてきた制御命令の内容により、混雑に影響す
るフローを、一律にある割合で制限する場合などが存在
する点である。
【0344】混雑通知受信転送部A134において、混
雑制御機能が有効になっている場合、混雑通知受信転送
部A134は常に転送方向決定部A11より到着する混
雑通知を待ち受けている。混雑通知を受信すると、図8
の順序で処理が行われる。
【0345】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
201で混雑通知の発信元が自ノードである場合は、処
理を終了する。
【0346】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
201で混雑通知の発信元が他ノードである場合は、ス
テップ202に移り許容出力量を調べる。
【0347】混雑通知受信転送部A134は、許容出力
量がNULL値である場合は、処理を終了する(ステッ
プ202)。
【0348】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
202において許容出力量がNULL値以外である場合
は、片方向リングR12を用い、受信した混雑通知をそ
のまま片方向リンクR11の入力側にある隣接混雑制御
ノード宛に転送する(ステップ203)。
【0349】通知の発信元ノードID及び通知を転送し
た隣接ノードのIDから混雑区間を特定し、ルーティン
グテーブルA12を用いて混雑区間を通過するフローを
推定する(ステップ204)。
【0350】混雑通知受信転送部A134は、混雑通知
が出力量ではなく割合によって通知された場合は、現在
の制限出力量Sに、通知された割合Wを乗じて、S×W
を許容出力量Uとみなす。制御対象とするキューが複数
のフローによって利用されているときは、そのキューの
みにおいて、U/Dをフロー数Fで乗じたU/D×Fの
値を許容出力量とする(ステップ205)。
【0351】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
206で、許容出力量が現在の制限出力量よりも大きい
場合は、処理を終了する。
【0352】混雑通知受信転送部A134は、ステップ
206で、許容出力量が現在の制限出力量よりも小さい
場合は、送信バッファ部A135の出力調整部353に
対して、おのおのの制限対象のキューについて、出力フ
レーム量をステップ205で決定した許容出力量に制限
するよう設定する(ステップ207)。
【0353】混雑通知受信転送部A134は、送信バッ
ファ部A135に対して、送信キューの分類方法を問い
合わせ、送信キューが制御・非制御の2分類にされてい
た場合以外は、処理を終了させる。
【0354】混雑通知受信転送部A134は、送信バッ
ファ部A135に対して、送信キューの分類方法を問い
合わせ、送信キューが制御・非制御の2分類にされてい
た場合は、送信バッファ部A135に対して、制限対象
フローを制限対象キューに収容するよう命令を出す。
【0355】なお、すべてのキューの制限出力量は、最
大制限出力量に達するまで定期的に増加していく。送信
キューが制限・非制限の2つに分けられていた場合は、
制限キューに入ったフローは一定時間後に非制限キュー
に移る。
【0356】図12を参照して、本実施の形態におい
て、宛先混雑制御ノード毎に送信キューを設置した場
合、かつ、混雑制御ノードに接続されたクライアント群
からの送信フローが小さい場合の混雑制御動作につい
て、具体例を用いて詳細に説明する。
【0357】図12において、クライアント群C1と混
雑制御ノードB1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドB2、クライアント群C3と混雑制御ノードB3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードB4を結ぶ各リンク
の速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR1
1及び片方向リングR12の速度を10M(bit/sec)
とする。
【0358】まず、クライアント群C3に属するクライ
アントが、9.5M(bit/sec)の速度で、クライアン
ト群C1に属するクライアントに向けて、片方向リング
R11を経由してフレームを送信する。この状態では、
フレーム送信速度が片方向リングR11の帯域幅を下回
っているので、混雑は発生しない。
【0359】混雑制御ノードB3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードB1宛の送信バッファ
を通過する。
【0360】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、1M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1を経由してフレームを送信する。
【0361】混雑制御ノードB2において、片方向リン
グR11を流れるパケットが利用する転送バッファの使
用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超えな
い限り、クライアント群C2から入力され片方向リング
R11に出力されるフレームは、片方向リンクR11よ
り入力されるフレームよりも、優先的に片方向リングR
11に向けて送信される。
【0362】混雑制御ノードB2において、クライアン
ト群C2からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードB1宛の送信バッファ
を通過する。
【0363】片方向リングR11には、既にクライアン
ト群C3より送信されるフレームが流れているため、混
雑制御ノードB2における片方向リングR11への出力
フレーム量が、片方向リングR11の帯域幅を上回り、
混雑制御ノードB2における片方向リングR11への出
力側で混雑が発生する。
【0364】混雑制御ノードB2において、混雑制御ノ
ードB2の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C2から送信されるフレームが、
混雑制御ノードB2に片方向リングR11より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードB2
に片方向リングR11より入力されるフレームは、混雑
制御ノードB2の転送バッファに蓄積される。
【0365】混雑制御ノードB2において、混雑制御ノ
ードB2の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードB2に片方向リング
R11より入力されるフレームが、クライアント群C2
から送信されてリングR11に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0366】混雑制御ノードB2において、混雑制御ノ
ードB2への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードB2における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドB2は片方向リングR11における混雑発生を検知す
る。
【0367】混雑制御ノードB2は、クライアント群C
2から入力され片方向リングR11に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR12を用いて混
雑制御ノードB3に送信する。ここでクライアント群C
2から片方向リングR11に転送されるフレーム量が
0.8M(bit/sec)であり、これはしきい値(ここで
は1M(bit/sec)とする)を下回っているので、送信
する情報は許容する出力量ではなく、出力の削減割合で
行われる。削減割合は転送出力測定部B132から得
た、転送バッファ部B131から出力ミキサ部A133
へ流れるフレーム速度より決定され、この場合は0.9
であったとする。これを、許容出力割合として混雑通知
で送信する。
【0368】混雑制御ノードB2は、片方向リングR1
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的にノードB3に向けて発信する。
【0369】混雑制御ノードB2は、片方向リングR1
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR11
を用いて周期的にノードB1に向けて発信する。
【0370】混雑制御ノードB1は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0371】混雑制御ノードB3は、許容出力割合の入
った混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードで
ないことを確認し、また通知内容がNULLでないこと
を確認し、混雑通知を片方向リングR12を用いて混雑
制御ノードB4に送信する。
【0372】混雑制御ノードB3を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードB4・混雑制御ノードB1で受信・
転送され、片方向リングR12を1周して混雑制御ノー
ドB2に戻る。混雑制御ノードB2は、自ノードが発信
した混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑
通知の転送を打ち切る。
【0373】混雑制御ノードB3は、混雑通知を片方向
リングR12から受信したこと、並びに混雑通知の発信
元が混雑制御ノードB2であることから、片方向リング
R11における混雑制御ノードB2の出力側で混雑が発
生していると特定する。このことより、混雑制御ノード
B1宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定
する。
【0374】混雑制御ノードB3において、許容出力割
合が0.9であったことから、現在の出力制限量である
10M(bit/sec)に0.9を乗じ、9M(bit/sec)を
許容出力量とする。混雑制御ノードB1へ流れるフロー
数は1、混雑制御ノードB1へ流れるフロー数も1であ
ることから、重み係数は1になる。その結果、ノードB
1宛の送信バッファの出力を、許容出力量である9M
(bit/sec)になるよう制限する。
【0375】混雑制御ノードB3において、クライアン
ト群C3からクライアント群C1に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードB1宛の送信キューを
通過するので、このキューの出力が9M(bit/sec)に
制限されることにより、クライアント群C3がクライア
ント群C1に向けて送信するフレームは、混雑制御ノー
ドB2に9M(bit/sec)の速度で入力されるようにな
る。
【0376】混雑制御ノードB2は、片方向リングR1
1より入力されるフレームの速度が9M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C2から入力されるフレ
ームを、1M(bit/sec)の速度で片方向リングR11
に向けて送信することができるようになる。
【0377】混雑制御ノードB2では、片方向リングR
11より入力されるフレームの速度が9M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードB2内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードB2は片方向リング
R11の出力側における混雑検出を解除する。
【0378】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードB3は、9M
(bit/sec)に制限されていた混雑制御ノードB1宛送
信キューの出力を、徐々に増加させていく。
【0379】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返されていくが、使用帯域はB3からの出力が9
M(bit/sec)、B2からの出力が1M(bit/sec)にな
るよう、徐々に収束していく。
【0380】従来技術1では、混雑リンク直前に存在す
るノードの送信フレーム量をもとにして、混雑発生リン
クに対して送信することのできるフレーム量を推定して
いた。このため、混雑リンク直前ノードの送信フレーム
要求がもともと少ない場合、許容出力量が極端に小さく
なり、他のノードにおける制限出力量が急激に制限され
た。
【0381】本実施の形態では、混雑直前ノードにおけ
る送信フレーム量が小さい場合、制限出力量を通知する
のではなく、制限割合や平均値、及び規定値等を通知す
ることで、急激な流量制限を避けることが可能になっ
た。
【0382】次に、本発明の第5の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0383】本発明の第5の実施の形態は、第1の実施
の形態において、リング状ネットワークを1つ追加した
場合に対応する。
【0384】図16を参照すると、本発明の第5の実施
の形態は、図1に示された第1の実施の形態において、
リング状ネットワークR1のほかにリング状ネットワー
クR2が追加され、リング状ネットワークR1とR2が
接続ノードD1で接続され、クライアント群C5・C6
が追加されてそれぞれ混雑制御ノードA5及び接続ノー
ドD1に接続され、混雑制御ノードA3・A4・A5が
リングR2上に存在し、双方向リンクL400及び片方
向リンクL401〜408が追加されている点で異な
る。
【0385】また、第1の実施の形態では、リング内の
宛先ノード数とフロー数が一致していたが、本実施の形
態のように複数のリングが接続されている場合は、リン
グ内の宛先ノード数とフロー数は必ずしも一致しなくな
る。これは本実施の形態において、最終的な宛先ノード
が異なる、リングをまたがるフローを、同一の混雑制御
ノードから複数送信した場合に、送信ノードでは、これ
らのフローの最終的な宛先ノードが異なる場合でも、リ
ング内の宛先ノードはすべて接続ノードD1とみなすこ
とができるため、宛先ノード数は1だが、フロー数はそ
れ以上存在することになるからである。
【0386】リング状ネットワークR2は、片方向のリ
ングR21と、片方向リングR21とは逆方向に流れる
片方向リングR22を含み、これら総称をリング状ネッ
トワークR2と呼ぶ。リング状ネットワークR2は、混
雑制御ノードA3〜A5及び接続ノードD1から送出さ
れたフレームを、別の混雑制御ノードA3〜A5及び接
続ノードD1に転送する機能を持つ。
【0387】接続ノードD1は、図1における混雑制御
ノードA1の機能に加え、以下に挙げる6つの機能を有
する。
【0388】(1)2つのリング状ネットワークR1及
びR2を収容し、R1からR2、R2からR1など、リ
ング間をまたがるフレームの転送を行なう。
【0389】(2)クライアント群C6より双方向リン
クL400を通じて入力されたフレームを、片方向リン
クL402、L404、L406、L408を通じて、
リング状ネットワークR1又はR2に転送する。
【0390】(3)片方向リンクL401又はL403
(すなわちリング状ネットワークR1)又は片方向リン
クL405又はL407(すなわちリング状ネットワー
クR2)を流れるフレームを、必要に応じて双方向リン
クL400を通じてクライアント群C6に転送する。
【0391】(4)片方向リンクL406又はL408
(すなわちリング状ネットワークR2)のフレーム混雑
を検知して、混雑通知を片方向リンクL406又はL4
08を通じてリングR2上に存在する全ノードに向けて
送出する。
【0392】(5)片方向リンクL405又はL407
(すなわちリング状ネットワークR2)より混雑通知を
受信し、自ノードより片方向リンクL406又はL40
8(すなわちリング状ネットワークR2)に送出するフ
レーム量の調整する。
【0393】(6)片方向リンクL405又はL407
(リング状ネットワークR2)より受信した混雑通知フ
レームを、片方向リンクL406又はL408(すなわ
ちリングR2)上に存在する隣接ノードに転送する。
【0394】接続ノードD1において、混雑制御は、リ
ング状ネットワークR1とリング状ネットワークR2に
ついて、独立して行われる。
【0395】図17は、接続ノードD1の構成を詳細に
示した図である。接続ノードD1は、転送方向決定部D
11と、ルーティングテーブルD12と、混雑制御部A
13と、別の混雑制御部A14〜A16とを含む。
【0396】転送方向決定部D11は、クライアント群
C6、混雑制御部A13、及び混雑制御部A14〜A1
6より入力されたフレームの宛先ノードを判別し、ルー
ティングテーブルD12の記述に従い、クライアント群
C6、混雑制御部A13、及び混雑制御部A14〜A1
6に向けて転送する機能を持つ。
【0397】ルーティングテーブルD12は、あて先混
雑制御ノード毎に、そのノードまでのコストと送出先片
方向リングIDを記憶しておく機能を有する。送出先片
方向リングIDは、R11、R12、R21、R22の
いずれかである。ルーティングテーブルD12の情報
は、転送方向決定部D11及び混雑制御部A13〜A1
6において利用される。
【0398】混雑制御部A13〜A16は、図2におけ
る混雑制御部A13と同様の機能を有する。
【0399】双方向リンクL400は、クライアント群
C6と接続ノードD1を結ぶ、双方向リンクである。
【0400】片方向リンクL401は、混雑制御ノード
A2から接続ノードD1に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR11の一部であり、
リング状ネットワークR1に含まれる。
【0401】片方向リンクL402は、接続ノードD1
から混雑制御ノードA1に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR11の一部であり、
リング状ネットワークR1に含まれる。
【0402】片方向リンクL403は、混雑制御ノード
A1から接続ノードD1に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR12の一部であり、
リング状ネットワークR1に含まれる。
【0403】片方向リンクL404は、接続ノードD1
から混雑制御ノードA2に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR12の一部であり、
リング状ネットワークR1に含まれる。
【0404】片方向リンクL405は、混雑制御ノード
A3から接続ノードD1に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR21の一部であり、
リング状ネットワークR2に含まれる。
【0405】片方向リンクL406は、接続ノードD1
から混雑制御ノードA5に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR21の一部であり、
リング状ネットワークR2に含まれる。
【0406】片方向リンクL407は、混雑制御ノード
A5から接続ノードD1に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR22の一部であり、
リング状ネットワークR2に含まれる。
【0407】片方向リンクL408は、接続ノードD1
から混雑制御ノードA3に向かう、短方向のリンクであ
る。このリンクは、短方向リングR22の一部であり、
リング状ネットワークR2に含まれる。
【0408】図16を参照して、本実施の形態における
第1の動作について、具体例を用いて詳細に説明する。
【0409】本実施の形態における第1の動作は、リン
グをまたがるフローが存在し、かつ、当該ノードが属す
るリング内の宛先混雑制御ノード毎に送信キューを設け
たとき、宛先ノードが属するリングにおいて混雑が発生
した場合の混雑制御動作である。
【0410】図16において、クライアント群C1と混
雑制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドA2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードA4、クライアント
群C5と混雑制御ノードA5、クライアント群C6と接
続ノードD1を結ぶ各リンクの速度を100M(bit/se
c)とし、片方向リングR11・R12・R21・R2
2の速度を10M(bit/sec)とする。
【0411】まず、クライアント群C1に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
2、接続ノードD1、片方向リングR22を経由してフ
レームを送信する。この状態では、フレーム送信速度が
片方向リングR12及び片方向リングR22の帯域幅を
下回っているので、混雑は発生しない。
【0412】混雑制御ノードA1において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C1からクライアント群C4に向け
て送信されるフレームは、接続ノードD1宛にフレーム
を送信しているものと同じ扱いとなる。このため、クラ
イアント群C4宛のフレームは、すべて接続ノードD1
宛の送信バッファを通過する。
【0413】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1、接続ノードD1、片方向リングR22を経由してフ
レームを送信する。この状態でも、フレーム送信速度が
片方向リングR11の帯域幅を下回っており、更に、ク
ライアント群C1からクライアント群C4に流れるフロ
ーの速度の合計が、片方向リングR22の帯域幅を下回
っているので、混雑は発生しない。
【0414】混雑制御ノードA2において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C2からクライアント群C4に向け
て送信されるフレームは、接続ノードD1宛にフレーム
を送信しているものと同じ扱いとなる。このため、クラ
イアント群C4宛のフレームは、すべて接続ノードD1
宛の送信バッファを通過する。
【0415】次に、クライアント群C3に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
2を経由してフレームを送信する。
【0416】混雑制御ノードA3において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C3からクライアント群C4に向け
て送信されるフレームは、すべて混雑制御ノードC4宛
の送信バッファを通過する。
【0417】混雑制御ノードA3において、片方向リン
グR22を流れるパケットが、利用する転送バッファの
使用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超え
ない限り、クライアント群C3から入力され片方向リン
グR22に出力されるフレームは、片方向リンクR22
より入力されるフレームよりも、優先的に片方向リング
R22に向けて転送される。
【0418】片方向リングR22には、既にクライアン
ト群C1及びC2より送信されるフレームが流れている
ため、混雑制御ノードA3における片方向リングR22
への出力フレーム量が、片方向リングR22の帯域幅を
上回り、混雑制御ノードA3における片方向リングR2
2への出力側で混雑が発生する。
【0419】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C3から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA3に片方向リングR22より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA3
に片方向リングR22より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA3の転送バッファに蓄積される。
【0420】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA3に片方向リング
R22より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR22に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0421】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードA3における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドA3は片方向リングR22における混雑発生を検知す
る。
【0422】混雑制御ノードA3は、クライアント群C
3から入力され片方向リングR22に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR21を用いて接
続ノードD1に送信する。ここでクライアント群C3か
ら片方向リングR22に転送されるフレーム量が2M
(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA4の1
箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(bit
/sec)を、許容出力量として送信する。
【0423】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的に接続ノードD1に向けて発信する。
【0424】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR22
を用いて周期的にノードA4に向けて発信する。
【0425】混雑制御ノードA4は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0426】接続ノードD1は、許容出力量の入った混
雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでないこ
とを確認し、また通知内容がNULLでないことを確認
し、混雑通知を片方向リングR21を用いて混雑制御ノ
ードA5に送信する。
【0427】接続ノードD1を出発した混雑通知は、混
雑制御ノードA5・A4で受信・転送され、片方向リン
グR21を1周して混雑制御ノードA3に戻る。混雑制
御ノードA3は、自ノードが発信した混雑通知を受信す
ると、その通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切
る。
【0428】接続ノードD1は、混雑通知を片方向リン
グR21から受信したこと、並びに混雑通知の発信元が
混雑制御ノードA3であることから、片方向リングR2
2における混雑制御ノードA3の出力側で混雑が発生し
ていると特定する。このことより、混雑制御ノードA4
宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定す
る。
【0429】接続ノードD1において、混雑制御ノード
A4へ流れるフロー数は、混雑制御ノードA1より送信
されるフローと、混雑制御ノードA2より送信されるフ
ローの2本であるので、重み係数は2になる。その結
果、ノードA1宛の送信バッファの出力を、混雑通知で
通知された許容出力量である2M(bit/sec)×2=4
M(bit/sec)になるよう制限する。
【0430】接続ノードD1において、クライアント群
C4に向けて送信されるフレームは、すべて混雑制御ノ
ードA4宛の送信キューを通過するので、このキューの
出力が4M(bit/sec)に制限されることにより、クラ
イアント群C1及びクライアント群C2がクライアント
群C4に向けて送信するフレームは、混雑制御ノードA
3に4M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0431】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C3から入力されるフレ
ームを、4M(bit/sec)の速度で片方向リングR22
に向けて送信することができるようになる。
【0432】混雑制御ノードA3では、片方向リングR
22より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA3は片方向リング
R22の出力側における混雑検出を解除する。
【0433】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。接続ノードD1は、4M(bi
t/sec)に制限されていた混雑制御ノードA4宛送信キ
ューの出力を、徐々に増加させていく。
【0434】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返され、クライアント群の動作に変化がない場合
には、各フローの帯域は、混雑リングの帯域を3フロー
で分割した場合の平均値である約3.33M(bit/se
c)に収束していく。
【0435】次に図16を参照して、本実施の形態にお
ける第2の動作について、具体例を用いて詳細に説明す
る。
【0436】本実施の形態における第2の動作は、リン
グをまたがるフローが存在し、かつ、当該ノードが属す
るリング内の宛先混雑制御ノード毎に送信キューを設け
たとき、クライアント群が送信したフレームをリングに
挿入するノード(送信ノードと呼ぶ)が属するリングに
おいて混雑が発生した場合の混雑制御動作である。
【0437】本実施の形態における第1の動作とは、混
雑発生リングが、クライアント群が送信したフレームを
リングに挿入するノード(送信ノードと呼ぶ)が属する
リングになっている点で異なる。
【0438】図16において、クライアント群C1と混
雑制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドA2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードA4、クライアント
群C5と混雑制御ノードA5、クライアント群C6と接
続ノードD1を結ぶ各リンクの速度を100M(bit/se
c)とし、片方向リングR11・R12・R21・R2
2の速度を10M(bit/sec)とする。
【0439】まず、クライアント群C4に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1、接続のノードD1、片方向リングR11を経由して
フレームを送信する。この状態では、フレーム送信速度
が片方向リングR21及び片方向リングR11の帯域幅
を下回っているので、混雑は発生しない。
【0440】混雑制御ノードA4において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C4からクライアント群C1に向け
て送信されるフレームは、接続ノードD1宛にフレーム
を送信しているものと同じ扱いとなる。このため、クラ
イアント群C1宛のフレームは、すべて接続ノードD1
宛の送信バッファを通過する。
【0441】次に、クライアント群C4に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C2に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1、接続ノードD1、片方向リングR12を経由してフ
レームを送信する。この状態でも、フレーム送信速度が
片方向リングR12の帯域幅を下回っており、更に、ク
ライアント群C4からクライアント群C1に流れるフロ
ーの速度との合計が、片方向リングR21の帯域幅を下
回っているので、混雑は発生しない。
【0442】混雑制御ノードA4において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C4からクライアント群C2に向け
て送信されるフレームは、接続ノードD1宛にフレーム
を送信しているものと同じ扱いとなる。このため、クラ
イアント群C2宛のフレームは、すべて接続ノードD1
宛の送信バッファを通過する。
【0443】次に、クライアント群C3に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C5に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1を経由してフレームを送信する。
【0444】混雑制御ノードA3において、リング内に
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設置した場
合、クライアント群C3からクライアント群C5に向け
て送信されるフレームは、すべて混雑制御ノードC5宛
の送信バッファを通過する。
【0445】混雑制御ノードA3において、片方向リン
グR21を流れるパケットが、利用する転送バッファの
使用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超え
ない限り、クライアント群C3から入力され片方向リン
グR21に出力されるフレームは、片方向リンクR21
より入力されるフレームよりも、優先的に片方向リング
R21に向けて転送される。
【0446】片方向リングR21には、既にクライアン
ト群C4よりクライアント群C1及びC2へ送信される
フレームが流れているため、混雑制御ノードA3におけ
る片方向リングR21への出力フレーム量が、片方向リ
ングR21の帯域幅を上回り、混雑制御ノードA3にお
ける片方向リングR21への出力側で混雑が発生する。
【0447】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C3から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA3に片方向リングR21より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA3
に片方向リングR21より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA3の転送バッファに蓄積される。
【0448】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA3に片方向リング
R21より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR21に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0449】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードA3における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドA3は片方向リングR21における混雑発生を検知す
る。
【0450】混雑制御ノードA3は、クライアント群C
3から入力され片方向リングR21に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR22を用いて混
雑制御ノードC4に送信する。ここでクライアント群C
3から片方向リングR21に転送されるフレーム量が2
M(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA5の
1箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(b
it/sec)を、許容出力量として送信する。
【0451】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的に混雑制御ノードA4に向けて発信する。
【0452】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR21
を用いて周期的に接続ノードD1に向けて発信する。
【0453】接続ノードD1は、NULL情報の入った
混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0454】混雑制御ノードA4は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR22を用いて混雑制
御ノードA5に送信する。
【0455】混雑制御ノードA4を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA5・接続ノードD1で受信・転送
され、片方向リングR22を1周して混雑制御ノードA
3に戻る。混雑制御ノードA3は、自ノードが発信した
混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑通知
の転送を打ち切る。
【0456】混雑制御ノードA4は、混雑通知を片方向
リングR22から受信したこと、並びに混雑通知の発信
元が混雑制御ノードA3であることから、片方向リング
R21における混雑制御ノードA3の出力側で混雑が発
生していると特定する。このことより、接続ノードD1
宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定す
る。
【0457】混雑制御ノードA4において、接続ノード
D1へ流れるフロー数は、混雑制御ノードA1へ送信さ
れるフローと、混雑制御ノードA2へ送信されるフロー
の2本であるので、重み係数は2になる。その結果、接
続ノードD1宛の送信バッファの出力を、混雑通知で通
知された許容出力量である2M(bit/sec)×2=4M
(bit/sec)になるよう制限する。
【0458】混雑制御ノードA4において、接続ノード
D1に向けて送信されるフレームは、すべて接続ノード
D1宛の送信キューを通過するので、このキューの出力
が4M(bit/sec)に制限されることにより、クライア
ント群C1及びクライアント群C2に向けてクライアン
ト群C4が送信するフレームは、混雑制御ノードA3に
合計4M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0459】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1より入力されるフレームの速度の合計が4M(bit/se
c)に減少したため、クライアント群C3から入力され
るフレームを、4M(bit/sec)の速度で片方向リング
R21に向けて送信することができるようになる。
【0460】混雑制御ノードA3では、片方向リングR
21より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA3は片方向リング
R21の出力側における混雑検出を解除する。
【0461】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードA4は、4M
(bit/sec)に制限されていた接続ノードD1宛送信キ
ューの出力を、徐々に増加させていく。
【0462】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返され、クライアント群の動作に変化がない場合
には、各フローの帯域は、混雑リングの帯域を3フロー
で分割した場合の平均値である約3.33M(bit/se
c)に収束していく。
【0463】次に図16を参照して、本実施の形態にお
ける第3の動作について、具体例を用いて詳細に説明す
る。
【0464】本実施の形態における第3の動作とは、リ
ングをまたがるフローが存在する場合、かつ、全リング
に存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合
の混雑制御動作である。
【0465】本実施の形態における第2の動作とは、送
信キューを、リング内に存在する宛先混雑制御ノード毎
ではなく、全リングに存在する宛先混雑制御ノード毎に
設置している点で異なる。本動作では、単一のリングし
か存在しない場合と同様に、1つのフローと1つのキュ
ーが、1対1で対応付けできる。
【0466】図16において、クライアント群C1と混
雑制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドA2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードA4、クライアント
群C5と混雑制御ノードA5、クライアント群C6と接
続ノードD1を結ぶ各リンクの速度を100M(bit/se
c)とし、片方向リングR11・R12・R21・R2
2の速度を10M(bit/sec)とする。
【0467】まず、クライアント群C4に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C1に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1、接続のノードD1、片方向リングR11を経由して
フレームを送信する。この状態では、フレーム送信速度
が片方向リングR21及び片方向リングR11の帯域幅
を下回っているので、混雑は発生しない。
【0468】混雑制御ノードA4において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C4からクライアント群C1に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA1宛の送
信バッファを通過する。
【0469】次に、クライアント群C4に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C2に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1、接続ノードD1、片方向リングR12を経由してフ
レームを送信する。この状態でも、フレーム送信速度が
片方向リングR12の帯域幅を下回っており、更に、ク
ライアント群C4からクライアント群C1に流れるフロ
ーの速度との合計が、片方向リングR21の帯域幅を下
回っているので、混雑は発生しない。
【0470】混雑制御ノードA4において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C4からクライアント群C2に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御A2宛の送信バッ
ファを通過する。
【0471】次に、クライアント群C3に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C5に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
1を経由してフレームを送信する。
【0472】混雑制御ノードA3において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C3からクライアント群C5に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードC5宛の送
信バッファを通過する。
【0473】混雑制御ノードA3において、片方向リン
グR21を流れるパケットが、利用する転送バッファの
使用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超え
ない限り、クライアント群C3から入力され片方向リン
グR21に出力されるフレームは、片方向リンクR21
より入力されるフレームよりも、優先的に片方向リング
R21に向けて転送される。
【0474】片方向リングR21には、既にクライアン
ト群C4よりクライアント群C1及びC2へ送信される
フレームが流れているため、混雑制御ノードA3におけ
る片方向リングR21への出力フレーム量が、片方向リ
ングR21の帯域幅を上回り、混雑制御ノードA3にお
ける片方向リングR21への出力側で混雑が発生する。
【0475】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C3から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA3に片方向リングR21より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA3
に片方向リングR21より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA3の転送バッファに蓄積される。
【0476】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA3に片方向リング
R21より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR21に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0477】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードA3における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドA3は片方向リングR21における混雑発生を検知す
る。
【0478】混雑制御ノードA3は、クライアント群C
3から入力され片方向リングR21に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR22を用いて混
雑制御ノードC4に送信する。ここでクライアント群C
3から片方向リングR21に転送されるフレーム量が2
M(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA5の
1箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(b
it/sec)を、許容出力量として送信する。
【0479】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的に混雑制御ノードA4に向けて発信する。
【0480】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR21
を用いて周期的に接続ノードD1に向けて発信する。
【0481】接続ノードD1は、NULL情報の入った
混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0482】混雑制御ノードA4は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR22を用いて混雑制
御ノードA5に送信する。
【0483】混雑制御ノードA4を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA5・接続ノードD1で受信・転送
され、片方向リングR22を1周して混雑制御ノードA
3に戻る。混雑制御ノードA3は、自ノードが発信した
混雑通知を受信すると、その通知を破棄して、混雑通知
の転送を打ち切る。
【0484】混雑制御ノードA4は、混雑通知を片方向
リングR22から受信したこと、並びに混雑通知の発信
元が混雑制御ノードA3であることから、片方向リング
R21における混雑制御ノードA3の出力側で混雑が発
生していると特定する。このことより、接続ノードD1
及び、D1から先のリング宛のフレームが、混雑リンク
を通過するものと推定する。
【0485】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA1宛の送信キューへ流れるフロー数は、混雑制御
ノードA1へ送信されるフローのみであるので、重み係
数は1になる。その結果、接続ノードD1宛の送信バッ
ファの出力を、混雑通知で通知された許容出力量である
2M(bit/sec)×1=2M(bit/sec)になるよう制限
する。
【0486】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA2宛の送信キューへ流れるフロー数は、混雑制御
ノードA2へ送信されるフローのみであるので、重み係
数は1になる。その結果、接続ノードD1宛の送信バッ
ファの出力を、混雑通知で通知された許容出力量である
2M(bit/sec)×1=2M(bit/sec)になるよう制限
する。
【0487】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA1及びA2に向けて送信されるフレームは、すべ
てそれぞれの混雑制御ノード宛の送信キューを通過する
ので、これらキューの出力が2M(bit/sec)に制限さ
れることにより、クライアント群C1及びクライアント
群C2に向けてクライアント群C4が送信するフレーム
は、混雑制御ノードA3にそれぞれ2M(bit/sec)の
速度で入力されるようになる。
【0488】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1より入力されるフレームの速度の合計が4M(bit/se
c)に減少したため、クライアント群C3から入力され
るフレームを、4M(bit/sec)の速度で片方向リング
R21に向けて送信することができるようになる。
【0489】混雑制御ノードA3では、片方向リングR
21より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA3は片方向リング
R21の出力側における混雑検出を解除する。
【0490】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。混雑制御ノードA4は、2M
(bit/sec)に制限されていた混雑制御ノードA1宛送
信キューと、混雑制御ノードA2宛送信キューの出力
を、徐々に増加させていく。
【0491】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返され、クライアント群の動作に変化がない場合
には、各フローの帯域は、混雑リングの帯域を3フロー
で分割した場合の平均値である約3.33M(bit/se
c)に収束していく。
【0492】次に、本形態の実施の効果について説明す
る。
【0493】本実施の形態では、混雑制御ノードA1に
おいて予め、そのノードが属するリング上の宛先ノード
毎に区分された送信キューを備え、混雑通知を受信した
場合は混雑に関係するキューを推定し、混雑に関係する
キューの出力のみを制限の対象にする。これにより、リ
ングをまたがるフローが存在する場合においても、混雑
に関係のないフローのフレーム送信量が不当に制限され
ることがなくなり、リンク帯域の有効利用が可能になっ
た。
【0494】本実施の形態では更に、混雑制御ノードA
1において予め、全リング上に存在する宛先ノード毎に
区分された送信キューを備え、混雑通知を受信した場合
は混雑に関係するキューを推定し、混雑に関係するキュ
ーの出力のみを制限の対象にした。これにより、リング
をまたがるフローが存在する場合においても、混雑に関
係のないフローのフレーム送信量が不当に制限されるこ
とがなくなり、リンク帯域の有効利用が可能になった。
【0495】また、全リング上に存在する宛先ノード毎
に送信キューを区分した場合、利用可能帯域を宛先ノー
ド毎に設定できるため、フロー間における利用可能帯域
の差がなくなり、フロー間での公平性を保つことが可能
になった。
【0496】次に、本発明の第6の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0497】本発明の第6の実施の形態は、第5の実施
の形態において、接続ノードにおける混雑制御を収容す
るリング状ネットワーク毎独立して行なうのではなく、
あるリングの混雑状況を、別のリングにも伝達できる場
合に対応する。
【0498】ある任意のリングで発生した混雑を、他の
任意のリングに伝達することを、リングをまたぐ混雑通
知と呼ぶ。
【0499】図18を参照すると、本発明の第6の実施
の形態は、図16に示された第5の実施の形態に対し
て、接続ノードD1が接続ノードE1になっている点で
異なる。
【0500】接続ノードE1は、図16における接続ノ
ードD1の機能のほか、各片方向リングに向かう送信キ
ュー混雑を検知し、混雑通知を、混雑を検知したリング
状ネットワークとは別のリング状ネットワークに存在す
る混雑制御ノードに向けて送信する。
【0501】接続ノードE1において、混雑通知はリン
グ状ネットワークR1とリング状ネットワークR2につ
いて独立して行われるが、混雑通知の到着により送信キ
ューからの出力量が制限されて混雑が発生すると、混雑
が発生したキューが属するネットワークとは別のリング
状ネットワークに対して、混雑通知が送信される。
【0502】図19は、接続ノードE1の構成を詳細に
示した図である。接続ノードE1は、転送方向決定部D
11と、ルーティングテーブルD12と、混雑制御部E
13〜E16とを含む。
【0503】混雑制御部E14〜E16は、混雑制御部
E13と同様の機能を有する。今後は混雑制御部E13
〜E16を代表し、混雑制御部E13を用いて記述を行
なうが、混雑制御部E13についての記述は、特に断り
のない限り混雑制御部E14〜E16にも同様に適用可
能である。
【0504】図20は、混雑制御部E13の構成を詳細
に示した図である。
【0505】図20を参照すると、本発明の第6の実施
の形態は、図3に示された第5の実施の形態に対して、
送信バッファ部A135が送信バッファ部E135にな
り、混雑通知送信部A137が混雑通知送信部E137
になり、更に、送信バッファ使用量測定部E139が追
加されている点で異なる。
【0506】送信バッファ部E135は、図3に示され
た第1の実施の形態における送信バッファ部A135の
機能のほか、送信バッファ使用量測定部E139からの
要求により、送信バッファ部E135に存在するフレー
ムの数、ビット数、バイト数等を、送信バッファ使用量
測定部E139に通知する。
【0507】混雑通知送信部E137は、図3に示され
た第1の実施の形態における送信バッファ部A137の
機能のほか、送信バッファ使用量測定部E139から受
けた混雑発生検知結果と、出力測定部A136で測定し
た送信フレーム量等を用いて混雑通知フレームを作成
し、転送方向決定部A11を経由して、この混雑通知フ
レームを片方向リングR21及び片方向リングR22を
用いて、リング状ネットワークR2に位置する混雑制御
ノードに向けて送信する。
【0508】混雑通知送信部E137において、混雑通
知フレームは混雑要因となるホストが存在する方向すべ
てに向けて送信する。R21及びR22の両方から、混
雑要因となるフローが流入する場合には、双方に通知を
送信する。これら通知はR21もしくはR22を1周す
るが、本発明における実施の形態2を適用させれば、こ
れら通知の転送を、通知が1周する前に停止させ、無駄
な通知の転送を省くことができる。
【0509】送信バッファ使用量測定部E139は、混
雑通知送信部E137からの要求に応じ、送信バッファ
部E135に対して、送信バッファ部E132に存在す
るフレームの数、ビット数、バイト数等を通知するよう
に要求し、その結果より混雑が発生しているか否かを判
断し、結果を混雑通知送信部A137に対して通知す
る。
【0510】次に、図21を参照して、混雑通知送信部
E137において送信キューにおける混雑検知機能が有
効になっている場合の、混雑通知送信部E137におけ
る動作について詳細に説明する。
【0511】混雑通知送信部E137は、定期的に送信
バッファ使用量測定部E139に対して、混雑発生の有
無を確認させる(ステップ401)。
【0512】混雑通知送信部E137は、送信バッファ
使用量測定部E139より混雑発生有無の通知を受け、
混雑発生の場合はステップ403へ、混雑発生なしの場
合は、ステップ406に処理を移す(ステップ40
2)。
【0513】混雑通知送信部E137は、出力測定部A
136に対して、しきい値を超えた送信キュー毎に、E
135からA133に転送されるフレーム量U、及び宛
先混雑制御ノード数Dの通知を要求する(ステップ40
3)。
【0514】混雑通知送信部E137は、ステップ40
3で求められた送信フレーム量U及び宛先混雑制御ノー
ド数Dを用い、リングR2内の各混雑制御ノードの各送
信キューにおいて許容される、しきい値を超えた宛先混
雑制御ノードへの最大のフレーム挿入量を決定する。こ
れを許容出力量といい、U/Dより決定される(ステッ
プ404)。
【0515】混雑通知送信部E137は、ステップ40
4で決定した許容出力量を、片方向リングR21及びR
22の内、混雑した送信キューを通過するフローの送信
元となっているリングを用いて、リング状ネットワーク
R2に位置する混雑制御ノードに通知する。もし、混雑
を検知した送信キューに対し、R21及びR22の双方
からの入力フローがある場合には、R21及びR22の
双方に混雑通知を送信する。この混雑通知には、許容出
力量のほかに発信者IDも含まれるが、この発信者ID
は接続ノードE1のIDではなく、混雑を検知した送信
キューの宛先ノードIDとする。この動作を、リングを
またがる混雑通知という。(ステップ405)。
【0516】混雑通知送信部E137は、ステップ40
2においてバッファ使用量測定部E137より混雑発生
通知を受けなかった場合は、混雑は発生していないとみ
なし、混雑が発生していないキューに関する許容出力量
をNULL値にリセットする(ステップ406)。
【0517】次に図18を参照して、本実施の形態にお
いて、リングをまたがるフローが存在する場合、かつ、
全リングに存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設
けた場合、かつ、最終的な宛先ノードが存在するリング
において混雑が発生した場合の混雑制御動作について、
具体例を用いて詳細に説明し、混雑通知が混雑に関係す
る送信ノードまで到達することを示す。
【0518】図18において、クライアント群C1と混
雑制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドA2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードA4、クライアント
群C5と混雑制御ノードA5、クライアント群C6と接
続ノードE1を結ぶ各リンクの速度を100M(bit/se
c)とし、片方向リングR11・R12・R21・R2
2の速度を10M(bit/sec)とする。
【0519】まず、クライアント群C1に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
2、接続のノードE1、片方向リングR22を経由して
フレームを送信する。この状態では、フレーム送信速度
が片方向リングR12及び片方向リングR22の帯域幅
を下回っているので、混雑は発生しない。
【0520】混雑制御ノードA1において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C1からクライアント群C4に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA4宛の送
信バッファを通過する。
【0521】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1、接続ノードE1、片方向リングR22を経由してフ
レームを送信する。この状態でも、フレーム送信速度が
片方向リングR11の帯域幅を下回っており、更に、ク
ライアント群C1からクライアント群C4に流れるフロ
ーの速度の合計が、片方向リングR22の帯域幅を下回
っているので、混雑は発生しない。
【0522】混雑制御ノードA2において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C2からクライアント群C4に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA4宛の送
信バッファを通過する。
【0523】次に、クライアント群C3に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C4に属するクライアントに向けて、片方向リングR2
2を経由してフレームを送信する。
【0524】混雑制御ノードA3において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C3からクライアント群C4に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードC4宛の送
信バッファを通過する。
【0525】混雑制御ノードA3において、片方向リン
グR22を流れるパケットが、利用する転送バッファの
使用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超え
ない限り、クライアント群C3から入力され片方向リン
グR22に出力されるフレームは、片方向リンクR22
より入力されるフレームよりも、優先的に片方向リング
R22に向けて転送される。
【0526】片方向リングR22には、既にクライアン
ト群C1及びC2より送信されるフレームが流れている
ため、混雑制御ノードA3における片方向リングR22
への出力フレーム量が、片方向リングR22の帯域幅を
上回り、混雑制御ノードA3における片方向リングR2
2への出力側で混雑が発生する。
【0527】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C3から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA3に片方向リングR22より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA3
に片方向リングR22より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA3の転送バッファに蓄積される。
【0528】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA3に片方向リング
R22より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR22に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0529】混雑制御ノードA3において、混雑制御ノ
ードA3への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードA3における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドA3は片方向リングR22における混雑発生を検知す
る。
【0530】混雑制御ノードA3は、クライアント群C
3から入力され片方向リングR22に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR21を用いて接
続ノードE1に送信する。ここでクライアント群C3か
ら片方向リングR22に転送されるフレーム量が2M
(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA4の1
箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(bit
/sec)を、許容出力量として送信する。
【0531】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的に接続ノードE1に向けて発信する。
【0532】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
1の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR22
を用いて周期的にノードA4に向けて発信する。
【0533】混雑制御ノードA4は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0534】接続ノードE1は、許容出力量の入った混
雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでないこ
とを確認し、また通知内容がNULLでないことを確認
し、混雑通知を片方向リングR21を用いて混雑制御ノ
ードA5に送信する。
【0535】接続ノードE1を出発した混雑通知は、混
雑制御ノードA5・A4で受信・転送され、片方向リン
グR21を1周して混雑制御ノードA3に戻る。混雑制
御ノードA3は、自ノードが発信した混雑通知を受信す
ると、その通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切
る。なお、ここは実施の形態2の動作を適用させずに述
べた。
【0536】接続ノードE1は、混雑通知を片方向リン
グR21から受信したこと、並びに混雑通知の発信元が
混雑制御ノードA3であることから、片方向リングR2
2における混雑制御ノードA3の出力側で混雑が発生し
ていると特定する。このことより、混雑制御ノードA4
宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定す
る。
【0537】接続ノードE1において、混雑制御ノード
A4へ流れるフロー数は、混雑制御ノードA1より送信
されるフローと、混雑制御ノードA2より送信されるフ
ローの2本であるので、重み係数は2になる。その結
果、ノードA4宛の送信バッファの出力を、混雑通知で
通知された許容出力量である2M(bit/sec)×2=4
M(bit/sec)になるよう制限する。
【0538】接続ノードE1において、クライアント群
C4に向けて送信されるフレームは、すべて混雑制御ノ
ードA4宛の送信キューを通過するので、このキューの
出力が4M(bit/sec)に制限されることにより、クラ
イアント群C1及びクライアント群C2がクライアント
群C4に向けて送信するフレームは、混雑制御ノードA
3に4M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0539】混雑制御ノードA3は、片方向リングR2
2より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C3から入力されるフレ
ームを、4M(bit/sec)の速度で片方向リングR22
に向けて送信することができるようになる。
【0540】接続ノードE1では、混雑制御ノードA4
へのフローが制限されたため、混雑制御ノードA4宛の
送信キューに蓄積されるフレームが増え、しきい値を超
え、接続ノードE1は混雑制御ノードA4宛送信キュー
の混雑発生を検知する。
【0541】接続ノードE1は、混雑制御ノードA4宛
送信キューから片方向リングR22に転送されるフレー
ムの、送信速度及び送信元ノード数(すなわちフロー
数)を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許
容出力量として、混雑通知を片方向リングR11及びR
12を用いて混雑制御ノードA1及びA2に送信する。
この動作を、リングをまたがる混雑通知という。
【0542】接続ノードE1において、R21及びR2
2の両方から混雑要因となるフローが流入しているた
め、混雑通知フレームはR21及びR22の双方に送信
される。
【0543】ここで接続ノードE1において、混雑制御
ノードA4への送信キューから片方向リングR22に転
送されるフレーム量が4M(bit/sec)であり、その内
訳として2本のフローがあり、混雑制御ノードA1から
混雑制御ノードA4へ転送されるフレームが2.5M
(bit/sec)、混雑制御ノードA2から混雑制御ノード
A4へ転送されるフレームが1.5M(bit/sec)であ
るとすると、4M(bit/sec)÷2=2M(bit/sec)
を、許容出力量として、片方向リンクR11及びR12
を用いて混雑制御ノードA1及びA2の双方に送信す
る。
【0544】混雑制御ノードA1は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR11を用いて混雑制
御ノードA2に送信する。
【0545】混雑制御ノードA1を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA2で受信・転送され、片方向リン
グR11を1周して接続ノードE1に戻る。接続ノード
E1は、自ノードが発信した混雑通知を受信すると、そ
の通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切る。
【0546】混雑制御ノードA2も、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR12を用いて混雑制
御ノードA1に送信する。
【0547】混雑制御ノードA2を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA1で受信・転送され、片方向リン
グR12を1周して接続ノードE1に戻る。接続ノード
E1は、自ノードが発信した混雑通知を受信すると、そ
の通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切る。
【0548】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2は、混雑通知の発信元が自ノードの属するリング状ネ
ットワークR1に存在しないこと、並びに混雑通知の発
信元が混雑制御ノードA4であることから、接続ノード
における混雑制御ノードA4宛送信キューで混雑が発生
していると特定する。
【0549】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2において、混雑制御ノードA4へ流れるフロー数は、
それぞれのノードにおいて1本だけであるので、重み係
数は1になる。その結果、ノードA4宛の送信バッファ
の出力を、混雑通知で通知された許容出力量である2M
(bit/sec)×1=2M(bit/sec)になるよう制限す
る。
【0550】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2において、クライアント群C4に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードA4宛の送信キューを
通過するので、このキューの出力が2M(bit/sec)に
制限されることにより、クライアント群C1及びクライ
アント群C2がクライアント群C4に向けて送信するフ
レームは、それぞれ2M(bit/sec)で接続ノードE1
に入力されるようになる。
【0551】接続ノードE1は、送信キューの混雑を検
出している間、一定周期で混雑通知をリングR1に向け
て送信する。
【0552】混雑制御ノードA3では、片方向リングR
22より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA3は片方向リング
R22の出力側における混雑検出を解除する。
【0553】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。接続ノードE1は、4M(bi
t/sec)に制限されていた混雑制御ノードA4宛送信キ
ューの出力を、徐々に増加させていく。また、混雑制御
ノードA1及びA2も、2M(bit/sec)に制限されて
いた混雑制御ノードA4宛送信キューの出力を、徐々に
増加させていく。
【0554】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返されていき、クライアント群の動作に変化がな
い場合には、各フローの帯域は、混雑リングの帯域を3
フローで分割した場合の平均値である約3.33M(bi
t/sec)に収束していく。
【0555】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0556】従来技術3では混雑制御はリング毎に行わ
れていたため、混雑のないリングR1から混雑の発生し
ているリングR21へパケットが流入する際に、フレー
ムロスが生じてしまった。このため、混雑のないリング
R1には、送信しても欠落してしまう余分なフレームが
流れてしまった。
【0557】本実施の形態では、任意の一方のリングで
発生した混雑を、他のリングにも伝えることができる。
更に、混雑が送信クライアントから何段も先のリング内
で発生している場合においても、送信クライアントが接
続されている混雑制御ノードにおいて、送信フレーム量
の制限を行なうことができる。その結果、送信クライア
ントに近くのリングに、途中の接続ノードで廃棄される
可能性の高い余計なフレームを流さずに済む。
【0558】また、すべての混雑通知を、接続されてい
る全てのリング状ネットワークに同報した場合、大量の
混雑通知がリング状ネットワークを流れることになる。
この混雑通知のほとんどは、伝達されても実際には利用
されず、むしろ混雑要因となりネットワークを輻輳させ
る恐れがある。
【0559】本実施の形態では、混雑通知は、混雑に関
係する送信クライアント又は接続ノードが接続されてい
るリングのみに通知される。そのため、余分な混雑通知
が、混雑に関係するフローが通過しないリングに流れる
ことがない。
【0560】次に、本発明の第7の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0561】本発明の第7の実施の形態は、第6の実施
の形態において、リング状ネットワークを1つ追加した
場合に対応する。
【0562】図22を参照すると、本発明の第7の実施
の形態は、図18に示された第6の実施の形態に対し
て、接続ノードE2及びリング状ネットワークR3が新
たに追加され、混雑制御ノードA4及びA5がR3上に
移り、混雑制御ノードA6がR3上に新たに追加されて
いる点で異なる。
【0563】第6の実施の形態では、リングをまたぐフ
ローが存在し、送信ノードと宛先ノードが隣接するリン
グに存在する場合において、いずれかのリングで発生し
た混雑を、送信ノードに通知できることを示した。
【0564】本実施の形態では、隣あわない3段以上の
任意の段数のリングをまたぐフローが存在する場合に、
そのフローの経路上の任意の場所で混雑が発生したと
き、送信ノードに混雑発生を通知できる。
【0565】本実施の形態及び、第1、第6の実施の形
態より、1つ以上の任意の段数のリングをまたぐフロー
について、任意の場所で発生した混雑を、送信ノード宛
に通知できることが示される。
【0566】接続ノードE2は、図18に示された第6
の実施の形態における接続ノードE1と同様の機能を持
つ。
【0567】混雑制御ノードA6は、図18に示された
第6の実施の形態における混雑制御ノードA1と同様の
機能を持つ。
【0568】クライアント群C7〜C8は、図18に示
された第6の実施の形態におけるクライアント群C1と
同様の機能を持つ。
【0569】図22を参照して、本実施の形態におい
て、複数のリングをまたがるフローが存在する場合、か
つ、各ノードにおいて、全リングに存在する宛先混雑制
御ノード毎にキューを設けた場合、かつ、リングをまた
ぐフローの送信ノードと最終的な宛先ノードが隣接する
リング同士に存在しない場合の混雑制御動作について、
具体例を用いて詳細に説明する。
【0570】図22において、クライアント群C1と混
雑制御ノードA1、クライアント群C2と混雑制御ノー
ドA2、クライアント群C3と混雑制御ノードA3、ク
ライアント群C4と混雑制御ノードA4、クライアント
群C5と混雑制御ノードA5、クライアント群C6と混
雑制御ノードA6、クライアント群C7と接続ノードE
1、クライアント群C8と接続ノードE2を結ぶ各リン
クの速度を100M(bit/sec)とし、片方向リングR
11・R12・R21・R22・R31・R32の速度
を10M(bit/sec)とする。
【0571】まず、クライアント群C1に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C5に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
2、接続ノードE1、片方向リングR21、接続ノード
E2、片方向リングR32を経由してフレームを送信す
る。この状態では、フレーム送信速度が片方向リングR
12、片方向リングR21、片方向リングR32の各帯
域幅を下回っているので、混雑は発生しない。
【0572】混雑制御ノードA1において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C1からクライアント群C5に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA5宛の送
信バッファを通過する。
【0573】次に、クライアント群C2に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C5に属するクライアントに向けて、片方向リングR1
1、接続ノードE1、片方向リングR21、接続ノード
E2、片方向リンクR32を経由してフレームを送信す
る。この状態でも、フレーム送信速度が片方向リングR
11の帯域幅を下回っており、更に、片方向リングR2
1及びR32における、クライアント群C1からクライ
アント群C5に流れるフローの速度との合計が、片方向
リンクR21及びR32の帯域幅を下回っているので、
混雑は発生しない。
【0574】混雑制御ノードA2において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C2からクライアント群C5に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードA5宛の送
信バッファを通過する。
【0575】次に、クライアント群C4に属するクライ
アントが、4M(bit/sec)の速度で、クライアント群
C5に属するクライアントに向けて、片方向リングR3
2を経由してフレームを送信する。
【0576】混雑制御ノードA4において、全リングに
存在する宛先混雑制御ノード毎にキューを設けた場合、
クライアント群C4からクライアント群C5に向けて送
信されるフレームは、すべて混雑制御ノードC5宛の送
信バッファを通過する。
【0577】混雑制御ノードA4において、片方向リン
グR32を流れるパケットが、利用する転送バッファの
使用量が下限値(ここでは5k(bit)とする)を超え
ない限り、クライアント群C4から入力され片方向リン
グR32に出力されるフレームは、片方向リンクR32
より入力されるフレームよりも、優先的に片方向リング
R32に向けて転送される。
【0578】片方向リングR32には、既にクライアン
ト群C1及びC2より送信されるフレームが流れている
ため、混雑制御ノードA4における片方向リングR32
への出力フレーム量が、片方向リングR32の帯域幅を
上回り、混雑制御ノードA4における片方向リングR3
2への出力側で混雑が発生する。
【0579】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA4の転送バッファ利用量が下限値に達していない
場合、クライアント群C4から送信されるフレームが、
混雑制御ノードA4に片方向リングR32より入力され
るフレームよりも優先されるため、混雑制御ノードA4
に片方向リングR32より入力されるフレームは、混雑
制御ノードA4の転送バッファに蓄積される。
【0580】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA4の転送バッファ利用量が下限値を超えた場合、
優先順位が逆転し、混雑制御ノードA4に片方向リング
R32より入力されるフレームが、クライアント群C3
から送信されてリングR32に流れるフレームよりも優
先されるようになる。
【0581】混雑制御ノードA4において、混雑制御ノ
ードA4への入力が過大である場合には、優先順位逆転
による処理が間に合わず、混雑制御ノードA4における
転送バッファへの蓄積フレーム量が上限値(ここでは8
k(bit)とする)を超える。この場合、混雑制御ノー
ドA4は片方向リングR32における混雑発生を検知す
る。
【0582】混雑制御ノードA4は、クライアント群C
4から入力され片方向リングR32に転送されるフレー
ムの、送信速度及び宛先ノード数(すなわちフロー数)
を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許容出
力量として、混雑通知を片方向リングR31を用いて接
続ノードE2に送信する。ここでクライアント群C4か
ら片方向リングR32に転送されるフレーム量が2M
(bit/sec)であったとすると、宛先ノードはA5の1
箇所だけであるので、2M(bit/sec)÷1=2M(bit
/sec)を、許容出力量として送信する。
【0583】混雑制御ノードA4は、片方向リングR3
2の出力側における混雑を検出している間、許容出力量
を周期的に接続ノードE1に向けて発信する。
【0584】混雑制御ノードA4は、片方向リングR3
1の出力側では混雑を検知していないため、混雑発生な
し(NULL)という混雑通知を、片方向リングR32
を用いて周期的にノードA5に向けて発信する。
【0585】混雑制御ノードA5は、NULL情報の入
った混雑通知を受信し、その通知を破棄する。
【0586】接続ノードE2は、許容出力量の入った混
雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでないこ
とを確認し、また通知内容がNULLでないことを確認
し、混雑通知を片方向リングR31を用いて混雑制御ノ
ードA6に送信する。
【0587】接続ノードE2を出発した混雑通知は、混
雑制御ノードA6・A5で受信・転送され、片方向リン
グR21を1周して混雑制御ノードA4に戻る。混雑制
御ノードA4は、自ノードが発信した混雑通知を受信す
ると、その通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切
る。
【0588】接続ノードE2は、混雑通知を片方向リン
グR31から受信したこと、並びに混雑通知の発信元が
混雑制御ノードA4であることから、片方向リングR3
2における混雑制御ノードA4の出力側で混雑が発生し
ていると特定する。このことより、混雑制御ノードA5
宛のフレームが、混雑リンクを通過するものと推定す
る。
【0589】接続ノードE1において、混雑制御ノード
A5へ流れるフロー数は、混雑制御ノードA1より送信
されるフローと、混雑制御ノードA2より送信されるフ
ローの2本であるので、重み係数は2になる。その結
果、ノードA5宛の送信バッファの出力を、混雑通知で
通知された許容出力量である2M(bit/sec)×2=4
M(bit/sec)になるよう制限する。
【0590】接続ノードE2において、クライアント群
C5に向けて送信されるフレームは、すべて混雑制御ノ
ードA5宛の送信キューを通過するので、このキューの
出力が4M(bit/sec)に制限されることにより、クラ
イアント群C1及びクライアント群C2がクライアント
群C5に向けて送信するフレームは、混雑制御ノードA
4に4M(bit/sec)の速度で入力されるようになる。
【0591】混雑制御ノードA4は、片方向リングR3
2より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)に
減少したため、クライアント群C4から入力されるフレ
ームを、4M(bit/sec)の速度で片方向リングR32
に向けて送信することができるようになる。
【0592】接続ノードE2では、混雑制御ノードA5
へのフローが制限されたため、混雑制御ノードA5宛の
送信キューに蓄積されるフレームが増え、しきい値を超
え、接続ノードE2は混雑制御ノードA5宛送信キュー
の混雑発生を検知する。
【0593】接続ノードE2は、混雑制御ノードA5宛
送信キューから片方向リングR32に転送されるフレー
ムの、送信速度及び送信元ノード数(すなわちフロー
数)を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許
容出力量として、混雑通知を片方向リングR21もしく
はR22を用いて混雑制御ノードA1もしくはA2に送
信する。
【0594】接続ノードE2において、送信キューがあ
ふれた場合の混雑通知は、混雑を検知した送信キューに
対して、もっとも速い速度でフレームを送信している混
雑制御ノードが存在する方向に送信される。
【0595】ここで接続ノードE2において、混雑制御
ノードA5への送信キューから片方向リングR32に転
送されるフレーム量が4M(bit/sec)であり、その内
訳として2本のフローがあり、混雑制御ノードA1から
混雑制御ノードA4へ転送されるフレームが2.5M
(bit/sec)、混雑制御ノードA2から混雑制御ノード
A4へ転送されるフレームが1.5M(bit/sec)であ
るとすると、4M(bit/sec)÷2=2M(bit/sec)
を、許容出力量として、片方向リンクR22を用いて混
雑制御ノードE1に送信する。
【0596】接続ノードE1は、許容出力量の入った混
雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでないこ
とを確認し、また通知内容がNULLでないことを確認
し、混雑通知を片方向リングR22を用いて接続ノード
E2に送信する。
【0597】接続ノードE1を出発した混雑通知は、片
方向リングR22を1周して接続ノードE2に戻る。接
続ノードE2は、自ノードが発信した混雑通知を受信す
ると、その通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切
る。
【0598】接続ノードE1は、混雑通知の発信元が自
ノードの属するリング状ネットワークR1及びR2に存
在しないこと、並びに混雑通知の発信元が混雑制御ノー
ドA5であることから、接続ノードにおける混雑制御ノ
ードA5宛送信キューで混雑が発生していると特定す
る。
【0599】接続ノードE1において、混雑制御ノード
A5へ流れるフロー数は、混雑制御ノードA1及びA2
から送信される2本であるので、重み係数は2になる。
その結果、ノードA5宛の送信バッファの出力を、混雑
通知で通知された許容出力量である2M(bit/sec)×
2=4M(bit/sec)になるよう制限する。
【0600】接続ノードE1において、クライアント群
C5に向けて送信されるフレームは、すべて混雑制御ノ
ードA5宛の送信キューを通過するので、このキューの
出力が4M(bit/sec)に制限されることにより、接続
ノードE1がクライアント群C5に向けて送信するフレ
ームは、合計4M(bit/sec)で接続ノードE2に入力
されるようになる。
【0601】接続ノードE2は、送信キューの混雑を検
出している間、一定周期で混雑通知をリングR2に向け
て送信する。
【0602】接続ノードE1では、混雑制御ノードA5
へのフローが制限されたため、混雑制御ノードA5宛の
送信キューに蓄積されるフレームが増え、しきい値を超
え、接続ノードE1は混雑制御ノードA5宛送信キュー
の混雑発生を検知する。
【0603】接続ノードE1は、混雑制御ノードA5宛
送信キューから片方向リングR21に転送されるフレー
ムの、送信速度及び送信元ノード数(すなわちフロー
数)を測定する。そして、「送信速度÷フロー数」を許
容出力量として、混雑通知を片方向リングR11もしく
はR12を用いて混雑制御ノードA1もしくはA2に送
信する。
【0604】接続ノードE1において、送信キューがあ
ふれた場合の混雑通知は、混雑を検知した送信キューに
対して、もっとも速い速度でフレームを送信している混
雑制御ノードが存在する方向に送信される。
【0605】ここで接続ノードE1において、混雑制御
ノードA5への送信キューから片方向リングR21に転
送されるフレーム量が4M(bit/sec)であり、その内
訳として2本のフローがあり、混雑制御ノードA1から
混雑制御ノードA5へ転送されるフレームが2.5M
(bit/sec)、混雑制御ノードA2から混雑制御ノード
A5へ転送されるフレームが1.5M(bit/sec)であ
るとすると、4M(bit/sec)÷2=2M(bit/sec)
を、許容出力量として、片方向リンクR11を用いて混
雑制御ノードA1に送信する。
【0606】混雑制御ノードA1は、許容出力量の入っ
た混雑通知を受信し、混雑通知の発信元が自ノードでな
いことを確認し、また通知内容がNULLでないことを
確認し、混雑通知を片方向リングR11を用いて混雑制
御ノードA2に送信する。
【0607】混雑制御ノードA1を出発した混雑通知
は、混雑制御ノードA2で受信・転送され、片方向リン
グR11を1周して接続ノードE1に戻る。接続ノード
E1は、自ノードが発信した混雑通知を受信すると、そ
の通知を破棄して、混雑通知の転送を打ち切る。
【0608】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2は、混雑通知の発信元が自ノードの属するリング状ネ
ットワークR1に存在しないこと、並びに混雑通知の発
信元が混雑制御ノードA5であることから、接続ノード
における混雑制御ノードA5宛送信キューで混雑が発生
していると特定する。
【0609】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2において、混雑制御ノードA5へ流れるフロー数は、
それぞれのノードにおいて1本だけであるので、重み係
数は1になる。その結果、ノードA5宛の送信バッファ
の出力を、混雑通知で通知された許容出力量である2M
(bit/sec)×1=2M(bit/sec)になるよう制限す
る。
【0610】混雑制御ノードA1及び混雑制御ノードA
2において、クライアント群C5に向けて送信されるフ
レームは、すべて混雑制御ノードA5宛の送信キューを
通過するので、このキューの出力が2M(bit/sec)に
制限されることにより、クライアント群C1及びクライ
アント群C2がクライアント群C5に向けて送信するフ
レームは、それぞれ2M(bit/sec)で接続ノードE1
に入力されるようになる。
【0611】接続ノードE1は、送信キューの混雑を検
出している間、一定周期で混雑通知をリングR1に向け
て送信する。
【0612】混雑制御ノードA3では、片方向リングR
22より入力されるフレームの速度が4M(bit/sec)
に減少したため、混雑制御ノードA3内の転送バッファ
の使用量が低下していく。そして転送バッファ使用量が
閾値以下になると、混雑制御ノードA3は片方向リング
R22の出力側における混雑検出を解除する。
【0613】すべてのノードは、許容出力量が指定され
た混雑通知を受信しない場合、周期的にバッファ出力量
の制限を緩和させていく。接続ノードE1及びE2は、
4M(bit/sec)に制限されていた混雑制御ノードA5
宛送信キューの出力を、徐々に増加させていく。また、
混雑制御ノードA1及びA2も、2M(bit/sec)に制
限されていた混雑制御ノードA5宛送信キューの出力
を、徐々に増加させていく。
【0614】以降、混雑が検知される度に、上記の処理
が繰り返されていき、クライアント群の動作に変化がな
い場合には、各フローの帯域は、混雑リングの帯域を3
フローで分割した場合の平均値である約3.33M(bi
t/sec)に収束していく。
【0615】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0616】本実施の形態では、任意の一方のリングで
発生した混雑を、複数段先の他のリングにも伝えること
ができる。更に、混雑が送信クライアントから何段も先
のリング内で発生している場合においても、送信クライ
アントが接続されている混雑制御ノードにおいて、送信
フレーム量の制限を行なうことができる。その結果、送
信クライアント近くのリングに、途中の接続ノードで廃
棄される可能性の高い余計なフレームを流さずに済む。
【0617】また本実施の形態では、混雑通知は、混雑
に関係する送信クライアント又は接続ノードが接続され
ているリングのみに通知される。そのため、余分な混雑
通知が、混雑に関係するフローが通過しないリングに流
れることがない。
【0618】なお、上記各実施の形態の混雑制御システ
ムは、混雑制御ノード(や混雑制御ノードである接続ノ
ード、送信ノード)における混雑制御部の、混雑通知受
信転送部、混雑通知送信部、入力分類部、出力調整部、
障害処理部の機能や、その他の機能をハードウェア的に
実現することは勿論として、各機能を備えるコンピュー
タプログラムである混雑制御プログラムA90、F9
0、B90、D90、E90を、コンピュータ処理装置
のメモリにロードされることで実現することができる。
この混雑制御プログラムA90、F90、B90、D9
0、E90は、磁気ディスク、半導体メモリその他の記
録媒体に格納される。そして、その記録媒体からコンピ
ュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の
動作を制御することにより、上述した各機能を実現す
る。
【0619】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげ
て本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形
態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思
想の範囲内において様々に変形して実施することができ
る。
【0620】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が達成される。
【0621】第1に、混雑に影響するフローのみの送信
フレーム量を制限することができる。その理由は、宛先
ノード毎等に区分された送信キューを備え、混雑通知を
受信した場合は、リングの特性を利用して混雑に関係す
るキューを推定し、混雑に関係するキューの出力のみを
制限の対象にするからである。
【0622】第2に、単一リングで宛先ノード毎にキュ
ーを設置した場合、フロー間の公平性を保つことができ
る。その理由は、利用可能帯域を宛先ノード毎に推定・
設定できるため、混雑リンクにおいては、フロー間にお
ける利用可能帯域の不公平がなくなるからである。
【0623】第3に、混雑通知フレームの発信回数を減
らすことができる。その理由は、フロー毎の通知を行な
うことなく、混雑発生を検知したノード毎に混雑通知を
送信するだけで、各フローの使用リンク帯域の公平性を
保つことができるからである。
【0624】第4に、混雑通知フレームの転送回数を減
らすことができる。その理由は、混雑制御ノードにおい
て、混雑通知をこれ以上転送しても効果が得られないと
判断できた場合には、混雑通知がリングを1周する前に
通知の転送を停止することができるからである。
【0625】第5に、リンク障害時においても混雑制御
ができる。その理由は、リングの特性とルーティングテ
ーブルを組み合わせて活用することで、障害時において
も混雑発生リンクを推定できるからである。
【0626】第6に、リンク障害時においても、混雑通
知フレームの転送回数を減らすことができる。その理由
は、混雑通知が障害区間で欠落しても、混雑制御には影
響が及ばないため、結果的に混雑通知フレームの転送回
数が減るからである。
【0627】第7に、急激な流量制限を避けられる。そ
の理由は、混雑直前ノードにおける送信フレーム量が小
さい場合などに、状況に応じて、制限出力量を通知する
のではなく、制限割合や平均値、及び規定値等を通知す
ることができるからである。
【0628】第8に、送信クライアントが接続されてい
るノードにおいて、途中の接続ノードで廃棄される可能
性の高い余計なフレームを制限することができる。その
理由は、任意の一方のリングで発生した混雑を、他のリ
ングにも伝えることができ、混雑が送信クライアントか
ら何段も先のリング内で発生している場合においても、
送信クライアントが接続されている混雑制御ノードにお
いて、リングに入る前に、過大入力のフレームを制限す
ることができるためである。
【0629】第9に、余分な混雑通知を、混雑に関係す
るフローが通過しないリングに流さずに済む。その理由
は、リングをまたがる混雑通知は、混雑に関係する送信
クライアント、又は、混雑に関係する接続ノードが接続
されているリングのみに通知されるからである。
【0630】第10に、混雑検出ノードの処理負荷を軽
減できる。その理由は、混雑通知受信ノードにおいて、
混雑関係フローの抽出などの処理を行なうためである。
【0631】第11に、混雑通知等の制御フレームの転
送を、確実に行える。その理由は、混雑通知を受信した
ノードが、混雑通知を転送することによって効果が得ら
れるかどうかを、リングの特性より判断し、効果が期待
できる場合は、通知の転送を継続するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による混雑制御シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の混雑制御ノード
の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の混雑制御部の構
成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の送信バッファ部
の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の送信バッファ部
の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態の送信バッファ部
の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態の混雑通知送信時
の動作を示す流れ図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態の混雑通知受信時
の動作を示す流れ図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の混雑通知受信時
の動作を示す流れ図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態による混雑制御
システムの構成を示すプロック図である。
【図11】 本発明の第3の実施の形態による障害検出
機能付き混雑制御ノードの構成を示すプロック図であ
る。
【図12】 本発明の第4の実施の形態による混雑制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第4の実施の形態による混雑制御
ノードの構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の第4の実施の形態の混雑制御部の
構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の第4の実施の形態の混雑通知送信
時の動作を示す流れ図である。
【図16】 本発明の第5の実施の形態の混雑制御シス
テムの構成を示すプロック図である。
【図17】 本発明の第5の実施の形態による2つの双
方向リングを収容可能な混雑制御ノードの構成を示すプ
ロック図である。
【図18】 本発明の第6の実施の形態による混雑制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図19】 本発明の第6の実施の形態による送信バッ
ファ使用量測定機能付き混雑制御ノードの構成を示すブ
ロック図である。
【図20】 本発明の第6の実施の形態の混雑制御部の
構成を示すブロック図である。
【図21】 本発明の第6の実施の形態の混雑通知送信
時の動作を示す流れ図である。
【図22】 本発明の第7の実施の形態による混雑制御
システムの構成を示すプロック図である。
【符号の説明】
A1〜A6 混雑制御ノード A11 転送方向決定部 A12 ルーティングテーブル A13〜A14 混雑制御部 A131 受信決定部 A132 転送バッファ部 A133 出力ミキサ部 A134 混雑通知受信転送部 341 転送処理部 342 推定部 343 重み付加部 344 制限部 A135 送信バッファ部 351 入力分類部 351−1 分類処理部 351−2 リング識別部 351−3 フロー数測定部 352 送信キュー部(宛先混雑制御ノード毎のキュ
ー) 353 出力調整部 354 入力分類部 354−1 分類処理部 354−2 リング識別部 354−3 フロー数測定部 355 送信キュー部(2つのキュー) 356 入力分類部 356−1 分類処理部 356−2 リング識別部 356−3 フロー数測定部 357 送信キュー部(宛先クライアント毎のキュー) A136 出力測定部 A137 混雑通知送信部 A138 バッファ使用量測定部 B1〜B4 混雑制御ノード B13〜B14 混雑制御部 B131 転送バッファ部 B132 転送出力測定部 B133 混雑通知送信部 C1〜C8 クライアント D1 2つの双方向リングを収容可能な混雑制御ノード
(接続ノード) D11 転送方向決定部 D12 ルーティングテーブル E1〜E2 送信バッファ使用量測定機能付き混雑制御
ノード E13〜E16 混雑制御部 E135 送信バッファ部 E137 混雑通知送信部 E139 送信バッファ使用量測定部 F1〜F4 障害検出機能付き混雑制御ノード F17〜F18 障害検出部 F19 障害処理部 L100 双方向リンク L101〜L104 片方向リンク L105〜L106 双方向リンク L107〜L109 片方向リンク L110〜L111 片方向リンク群 L201 双方向リンク L400 双方向リンク L401〜L408 片方向リンク M101〜M104 通知 M201〜M203 通知 R1〜R3 双方向リング状ネットワーク R11 片方向リング(時計方向) R12 片方向リング(反時計方向) R21 片方向リング(時計方向) R22 片方向リング(反時計方向) R31 片方向リング(時計方向) R32 片方向リング(反時計方向) A90、F90、B90、D90、E90 混雑制御プ
ログラム

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上の通信を混雑制御する混
    雑制御システムにおいて、 ネットワーク上において複数備えられる、送信又は中継
    する通信データを混雑制御する混雑制御ノードが、 当該混雑制御ノードにおける通信の混雑の度合いを検知
    する混雑検知手段と、 混雑検知手段が検知した混雑の情報を、前記ネットワー
    ク上の他の前記混雑制御ノードへ通知する混雑通知手段
    と、 他の前記混雑制御ノードから前記混雑の情報を受信する
    手段と、 前記混雑の情報と、通信先への転送経路を指定するルー
    ティングテーブルを参照して、前記通信先への転送経路
    上において前記混雑の度合いが定められた以上であるフ
    ローを推定する混雑フロー推定手段を備えることを特徴
    とする混雑制御システム。
  2. 【請求項2】 各前記混雑制御ノードは、 前記混雑フロー推定手段により前記混雑の度合いが定め
    られた以上であると推定された前記フローを、送信量を
    制限する制限対象フローと定める手段と、 各前記制限対象フロー毎に、当該制限対象フローのデー
    タの送信量の制限を行なう出力調整手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の混雑制御システム。
  3. 【請求項3】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上の前記フローを、送信量を制限する
    制限対象フロー又は送信量を制限しない非制限対象フロ
    ーとに分類する分類処理手段と、 前記制限対象フロー及び前記非制限対象フローの本数を
    測定するフロー数測定手段と、 前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、前記制限
    対象フローに対する送信量の制限の重み付けを決定する
    重み付加手段と、 各前記制限対象フロー毎に、前記混雑フロー推定手段の
    推定結果と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて
    送信量を制限する出力調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の混雑制御システム。
  4. 【請求項4】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上の前記フローを分類しキューと関連
    付ける分類処理手段と、 各前記キュー毎に、当該キューを通過する前記フローの
    本数を測定するフロー数測定手段と、 前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、各前記キ
    ュー毎に当該キューを通過する前記フローに対する送信
    量の制限の重み付けを決定する重み付加手段と、 各前記キュー毎に、前記混雑フロー推定手段の推定結果
    と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて送信量を
    制限する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の混雑制御システム。
  5. 【請求項5】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上の隣接するノードとの間における前
    記通信データの転送のために使用する転送バッファを備
    え、 各前記混雑制御ノードの前記混雑検知手段は、 前記通信の混雑の度合いを検知する処理を、前記転送バ
    ッファの使用量に基づいて行なうことを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれか1つに記載の混雑制御シス
    テム。
  6. 【請求項6】 各前記混雑制御ノードは、 通信データを送信可能時まで保持する送信バッファと、 前記送信バッファから出力される前記通信データの量を
    測定する出力測定手段を備え、 各前記混雑制御ノードの前記混雑通知手段は、 前記転送バッファの使用量、当該転送バッファから出力
    されるデータ量、及び前記出力測定手段が測定した前記
    送信バッファから出力される前記通信データの量とに基
    づいて、前記ネットワーク上の他の混雑制御ノードに対
    して通信の制限を指示する制御命令を生成する手段と、 前記制御命令を前記混雑の情報に付加して前記ネットワ
    ーク上の他の混雑制御ノードに対して送信する手段と、 前記ネットワーク上の他の混雑制御ノードから、前記制
    御命令の付加された前記混雑の情報を受信する手段と、 受信した前記制御命令を実行する手段を備えることを特
    徴とする請求項5に記載の混雑制御システム。
  7. 【請求項7】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上における通信ができない障害を検出
    する障害検出手段と、 前記障害検出手段により検出された前記障害の発生した
    前記ネットワーク上の区間の情報を障害通知として、前
    記ネットワーク上の他の混雑制御ノードに通知する手段
    を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載
    の混雑制御システム。
  8. 【請求項8】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上の他の混雑制御ノードから前記障害
    通知を受信する手段と、 受信した前記障害通知に基づいてルーティングテーブル
    を変更し、前記ネットワーク上における障害の検出され
    た区間を転送経路から回避させる障害処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の混雑制御システム。
  9. 【請求項9】 各前記混雑制御ノードは、 前記ネットワーク上の他の混雑制御ノードに対し、当該
    混雑制御ノードへの転送経路に前記障害が発生している
    場合には、前記ネットワーク上において転送される前記
    障害通知の当該混雑制御ノードに対する転送を破棄する
    手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の混雑制
    御システム。
  10. 【請求項10】 前記混雑フロー推定手段は、 前記混雑の度合いが定められた以上であると推定する対
    象の前記フローを、前記ネットワーク上の各前記混雑制
    御ノード間の通信とすることを特徴とする請求項1から
    請求項9のいずれか1つに記載の混雑制御システム。
  11. 【請求項11】 前記混雑フロー推定手段は、 前記混雑の度合いが定められた以上であると推定する対
    象の前記フローに、前記ネットワーク上の各前記混雑制
    御ノードと当該混雑制御ノードに接続されたクライアン
    トとの通信を含めることを特徴とする請求項1から請求
    項10のいずれか1つに記載の混雑制御システム。
  12. 【請求項12】 前記通信データを、パケット毎に前記
    混雑を制御することを特徴とする請求項1から請求項1
    1のいずれか1つに記載の混雑制御システム。
  13. 【請求項13】 前記通信データを、パケットを下位レ
    イヤで転送するフレーム毎に前記混雑を制御することを
    特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1つに記
    載の混雑制御システム。
  14. 【請求項14】 前記ネットワークを、リング状ネット
    ワークとすることを特徴とする請求項1から請求項13
    のいずれか1つに記載の混雑制御システム。
  15. 【請求項15】 前記ネットワークを、複数のリング状
    ネットワークが相互に接続されているネットワークとす
    ることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか
    1つに記載の混雑制御システム。
  16. 【請求項16】 前記ネットワーク内の、複数の前記リ
    ング状ネットワーク間の通信を中継する手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項15に記載の混雑制御システム。
  17. 【請求項17】 入力された前記フローの入力元リング
    を識別するリング識別手段を備え、 前記混雑フロー推定手段は、 前記通信先への転送経路上において前記混雑の度合いが
    定められた以上であるフローを推定する処理を、前記リ
    ング識別手段の識別結果と、前記混雑の情報と、通信先
    への転送経路を指定するルーティングテーブルに基づい
    て行なうことを特徴とする請求項16に記載の混雑制御
    システム。
  18. 【請求項18】 ネットワーク上の通信を混雑制御する
    混雑制御ノードにおいて、 前記ネットワーク上の他のノードから、当該ノードにお
    いて発生した通信の混雑の情報を受信する手段と、 前記混雑の情報と、通信先への通信データの転送経路を
    指定するルーティングテーブルを参照して、前記通信先
    への転送経路のノードにおいて混雑の度合いが定められ
    た以上であるフローを推定する混雑フロー推定手段を備
    えることを特徴とする混雑制御ノード。
  19. 【請求項19】 前記混雑フロー推定手段により前記混
    雑の度合いが定められた以上であると推定された前記フ
    ローを、送信量を制限する制限対象フローと定める手段
    と、 各前記制限対象フロー毎に、当該制限対象フローのデー
    タの送信量の制限を行なう出力調整手段を備えることを
    特徴とする請求項18に記載の混雑制御ノード。
  20. 【請求項20】 前記ネットワーク上の前記フローを、
    送信量を制限する制限対象フロー又は送信量を制限しな
    い非制限対象フローとに分類する分類処理手段と、 前記制限対象フロー及び前記非制限対象フローの本数を
    測定するフロー数測定手段と、 前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、前記制限
    対象フローに対する送信量の制限の重み付けを決定する
    重み付加手段と、 各前記制限対象フロー毎に、前記混雑フロー推定手段の
    推定結果と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて
    送信量を制限する出力調整手段を備えることを特徴とす
    る請求項18に記載の混雑制御ノード。
  21. 【請求項21】 前記ネットワーク上の前記フローを分
    類しキューと関連付ける分類処理手段と、 各前記キュー毎に、当該キューを通過する前記フローの
    本数を測定するフロー数測定手段と、 前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、各前記キ
    ュー毎に当該キューを通過する前記フローに対する送信
    量の制限の重み付けを決定する重み付加手段と、 各前記キュー毎に、前記混雑フロー推定手段の推定結果
    と前記重み付加手段の重み付け結果に基づいて送信量を
    制限する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項
    18に記載の混雑制御ノード。
  22. 【請求項22】 通信の混雑の度合いを検知する混雑検
    知手段と、 混雑検知手段が検知した混雑の情報を、前記ネットワー
    ク上の他のノードに通知する混雑通知手段を備えること
    を特徴とする請求項18から請求項21のいずれか1つ
    に記載の混雑制御ノード。
  23. 【請求項23】 前記ネットワーク上の隣接する前記ノ
    ードとの間における前記通信データの転送のために使用
    する転送バッファを備え、 前記混雑検知手段は、 前記通信の混雑の度合いを検知する処理を、前記転送バ
    ッファの使用量に基づいて行なうことを特徴とする請求
    項22に記載の混雑制御ノード。
  24. 【請求項24】 通信データを送信可能時まで保持する
    送信バッファと、 前記送信バッファから出力される前記通信データの量を
    測定する出力測定手段を備え、 前記混雑通知手段は、 前記転送バッファの使用量、当該転送バッファから出力
    されるデータ量、及び前記出力測定手段が測定した前記
    送信バッファから出力される前記通信データの量とに基
    づいて、前記ネットワーク上の他のノードに対して通信
    の制限を指示する制御命令を生成する手段を備え、 前記制御命令を前記混雑の情報に含めて前記ネットワー
    ク上の他のノードに対して送信することを特徴とする請
    求項23に記載の混雑制御ノード。
  25. 【請求項25】 前記ネットワーク上における通信がで
    きない障害を検出する障害検出手段と、 前記障害検出手段により検出された前記障害の発生した
    前記ネットワーク上の区間の情報を障害通知として、前
    記ネットワーク上のノードに通知する手段を備えること
    を特徴とする請求項22から請求項24のいずれか1つ
    に記載の混雑制御ノード。
  26. 【請求項26】 前記ネットワーク上の他のノードから
    前記障害通知を受信する手段と、 受信した前記障害通知に基づいてルーティングテーブル
    を変更し、前記ネットワーク上における障害の検出され
    た区間を転送経路から回避させる障害処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項25に記載の混雑制御ノード。
  27. 【請求項27】 前記ネットワーク上の他のノードに対
    し、当該ノードへの転送経路に前記障害が発生している
    場合には、前記ネットワーク上において転送される前記
    障害通知の当該ノードに対する転送を破棄する手段を備
    えることを特徴とする請求項26に記載の混雑制御ノー
    ド。
  28. 【請求項28】 前記混雑フロー推定手段は、 前記混雑の度合いが定められた以上であると推定する対
    象の前記フローを、前記ネットワーク上の各前記ノード
    間の通信とすることを特徴とする請求項18から請求項
    27のいずれか1つに記載の混雑制御ノード。
  29. 【請求項29】 前記混雑フロー推定手段は、 前記混雑の度合いが定められた以上であると推定する対
    象の前記フローに、各前記ノードと当該ノードに接続さ
    れたクライアントとの通信を含めることを特徴とする請
    求項18から請求項28のいずれか1つに記載の混雑制
    御ノード。
  30. 【請求項30】 前記ネットワークを、リング状ネット
    ワークとすることを特徴とする請求項18から請求項2
    9のいずれか1つに記載の混雑制御ノード。
  31. 【請求項31】 前記ネットワークを、複数のリング状
    ネットワークが相互に接続されているネットワークとす
    ることを特徴とする請求項18から請求項29のいずれ
    か1つに記載の混雑制御ノード。
  32. 【請求項32】 前記ネットワーク内の、複数の前記リ
    ング状ネットワーク間の通信を中継する手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項31に記載の混雑制御ノード。
  33. 【請求項33】 入力された前記フローの入力元リング
    を識別するリング識別手段を備え、 前記混雑フロー推定手段は、 前記通信先への転送経路上において前記混雑の度合いが
    定められた以上であるフローを推定する処理を、前記リ
    ング識別手段の識別結果と、前記混雑の情報と、通信先
    への転送経路を指定するルーティングテーブルに基づい
    て行なうことを特徴とする請求項32に記載の混雑制御
    ノード。
  34. 【請求項34】 コンピュータを制御することにより、
    ネットワークと接続しクライアントによる通信を中継す
    る混雑制御ノードにおける通信の混雑を制御する混雑制
    御プログラムにおいて、 前記ネットワーク上の他のノードから、当該ノードにお
    いて発生した通信の混雑の情報を受信する機能と、 前記混雑の情報と、通信先への通信データの転送経路を
    指定するルーティングテーブルを参照して、前記通信先
    への転送経路のノードにおいて混雑の度合いが定められ
    た以上であるフローを推定する混雑フロー推定機能を備
    えることを特徴とする混雑制御プログラム。
  35. 【請求項35】 前記混雑フロー推定機能により前記前
    記混雑の度合いが定められた以上であると推定された前
    記フローを、送信量を制限する制限対象フローと定める
    機能と、 各前記制限対象フロー毎に、当該制限対象フローのデー
    タの送信量の制限を行なう出力調整機能を備えることを
    特徴とする請求項34に記載の混雑制御プログラム。
  36. 【請求項36】 前記ネットワーク上の前記フローを、
    送信量を制限する制限対象フロー又は送信量を制限しな
    い非制限対象フローとに分類する分類処理機能と、 前記制限対象フロー及び前記非制限対象フローの本数を
    測定するフロー数測定機能と、 前記フロー数測定機能の測定結果に基づいて、前記制限
    対象フローに対する送信量の制限の重み付けを決定する
    重み付加機能と、 各前記制限対象フロー毎に、前記混雑フロー推定機能の
    推定結果と前記重み付加機能の重み付け結果に基づいて
    送信量を制限する出力調整機能を備えることを特徴とす
    る請求項34に記載の混雑制御プログラム。
  37. 【請求項37】 前記ネットワーク上の前記フローを分
    類しキューと関連付ける分類処理機能と、 各前記キュー毎に、当該キューを通過する前記フローの
    本数を測定するフロー数測定機能と、 前記フロー数測定手段の測定結果に基づいて、各前記キ
    ュー毎に当該キューを通過する前記フローに対する送信
    量の制限の重み付けを決定する重み付加機能と、 各前記キュー毎に、前記混雑フロー推定機能の推定結果
    と前記重み付加機能の重み付け結果に基づいて送信量を
    制限する出力調整機能を備えることを特徴とする請求項
    34に記載の混雑制御プログラム。
  38. 【請求項38】 通信の混雑の度合いを検知する混雑検
    知機能と、 混雑検知機能が検知した混雑の情報を、前記ネットワー
    ク上の他のノードに通知する混雑通知機能を備えること
    を特徴とする請求項34から請求項37のいずれか1つ
    に記載の混雑制御プログラム。
  39. 【請求項39】 前記混雑検知機能において、前記ネッ
    トワーク上の隣接する前記ノードとの間における前記通
    信データの転送のために使用する転送バッファの使用量
    に基づいて、前記通信の混雑の度合いを検知する処理を
    実行することを特徴とする請求項38に記載の混雑制御
    プログラム。
  40. 【請求項40】 通信データを送信可能時まで保持する
    送信バッファから出力される前記通信データの量を測定
    する出力測定機能を備え、 前記混雑通知機能にて、 前記転送バッファの使用量、当該転送バッファから出力
    されるデータ量、及び前記出力測定機能が測定した前記
    送信バッファから出力される前記通信データの量とに基
    づいて、前記ネットワーク上の他のノードに対して通信
    の制限を指示する制御命令を生成する機能と前記制御命
    令を前記混雑の情報に含めて前記ネットワーク上の他の
    ノードに対して送信する機能を備えることを特徴とする
    請求項39に記載の混雑制御プログラム。
  41. 【請求項41】 前記ネットワーク上における通信がで
    きない障害を検出する障害検出機能と、 前記障害検出機能により検出された前記障害の発生した
    前記ネットワーク上の区間の情報を障害通知として、前
    記ネットワーク上のノードに通知する機能を備えること
    を特徴とする請求項38から請求項40のいずれか1つ
    に記載の混雑制御プログラム。
  42. 【請求項42】 前記ネットワーク上の他のノードから
    前記障害通知を受信する機能と、 受信した前記障害通知に基づいてルーティングテーブル
    を変更し、前記ネットワーク上における障害の検出され
    た区間を転送経路から回避させる障害処理機能を備える
    ことを特徴とする請求項41に記載の混雑制御プログラ
    ム。
  43. 【請求項43】 前記ネットワーク上の他のノードに対
    し、当該ノードへの転送経路に前記障害が発生している
    場合には、前記ネットワーク上において転送される前記
    障害通知の当該ノードに対する転送を破棄する機能を備
    えることを特徴とする請求項42に記載の混雑制御プロ
    グラム。
  44. 【請求項44】 前記ネットワークを、リング状ネット
    ワークとすることを特徴とする請求項34から請求項4
    3のいずれか1つに記載の混雑制御プログラム。
  45. 【請求項45】 前記ネットワークを、複数のリング状
    ネットワークが相互に接続されているネットワークとす
    ることを特徴とする請求項34から請求項43のいずれ
    か1つに記載の混雑制御プログラム。
  46. 【請求項46】 前記ネットワーク内の、複数の前記リ
    ング状ネットワーク間の通信を中継する機能を備えるこ
    とを特徴とする請求項45に記載の混雑制御プログラ
    ム。
  47. 【請求項47】 入力された前記フローの入力元リング
    を識別するリング識別機能を備え、 前記混雑フロー推定機能における、前記通信先への転送
    経路上において前記混雑の度合いが定められた以上であ
    るフローを推定する処理を、前記リング識別手段の識別
    結果と、前記混雑の情報と、通信先への転送経路を指定
    するルーティングテーブルに基づいて行なうことを特徴
    とする請求項46に記載の混雑制御プログラム。
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