JP2011066272A - 基板乾燥方法及び基板乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板表面に形成されたパターンの倒壊を防止するとともに濡れた基板を短時間で乾燥することができる基板乾燥方法及び基板乾燥装置を提供する。
【解決手段】 基板表面Wf上の液体膜11に対し、液体と互いに混合し難く、かつ液体の凝固点よりも凝固点が低い置換液を供給する。この置換液は液体の凝固点より高い温度を有しており、液体の流動性を損なわないままパターン上層に存在する液体のみ排除する。基板表面が置換液膜12で覆われた後、基板を冷却して残留した液体を凝固させる。その後、基板表面Wf上の置換液を除去し、更に液体の凝固体を除去することで基板を乾燥する。これにより、パターン倒壊を防止するとともに、おおむねパターン深さに相当する薄さの液体の凝固体15を形成することができ、乾燥に要する時間を短縮することが可能となる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板などの各種基板(以下、単に「基板」という)を乾燥させる基板乾燥方法及び基板乾燥装置に関するものである。
半導体装置や液晶表示装置などの電子部品の製造工程においては、基板の表面に成膜やエッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形成する工程が含まれる。このような微細加工を良好に行うためには、基板表面を清浄な状態に保つ必要があり、必要に応じて基板表面に対する洗浄処理が行われる。そして、洗浄処理後に、基板表面に付着しているDIW(De Ionized Water:脱イオン水)などの液体を除去して基板を乾燥させる必要がある。
この乾燥時における重要な課題のひとつが、基板表面に形成されているパターンを倒壊させずに基板の乾燥を行うことである。この課題を解消する方法として昇華乾燥技術が注目されている。この昇華乾燥技術は、たとえば特許文献1や特許文献2に記載されているように、基板表面に付着するDIWなどの液体を処理室内で凝固させた後に、その処理室内を減圧して凝固体を昇華させるものである。また、基板表面の液膜を薄くしながら凝固体を形成する方法として、基板を回転させて余分な液体を振り切りながら冷却して凝固体を形成する特許文献3の方法が挙げられる。
特開平4-242930号公報(図1) 特開平4-331956号公報(図2) 特開2008-243981号公報(図6)
上記従来技術における昇華乾燥では、洗浄処理後に基板表面に付着している液体をそのまま凝固させ、その液体の凝固体を昇華させることにより基板を乾燥している。ここで、乾燥に要する時間を決定付ける要因の1つとして、除去する液体の凝固体の量、すなわち液体の凝固体の厚さが挙げられる。従って、基板の上に形成された液体の凝固体の厚さが厚くなるほど乾燥に要する時間が長くなるという問題が生ずる。
この液体の凝固体の厚さを薄くする方法として、上記従来技術のとおり基板を回転させて遠心力によりパターン上層に存在する液体を排除し、基板表面に形成されているパターンの上面付近まで液体の層を薄くした後で凝固させることが考えられる。
ここで、液体を凝固する方法として基板表面に低温の気体(例えばCold N2)を吹き付ける方法が考えられるが、冷却中も液体は気化し続けるため、液体の膜を薄くし過ぎると液体が凝固する前にパターンが露出した状態で液体の気化が行われることとなり、パターンが倒壊する要因となる。また、基板裏面から冷却する方法も考えられるが、この方法においても基板表面に霜が発生することを防止するため、基板表面を低湿度ガス(例えばDry N2)雰囲気にしておかねばならず、同様に液体が凝固する前にパターンが露出した状態で液体の気化が行われることとなり、パターンが倒壊する要因となる。
従って、凍結が完了するまでの間にパターンが露出しない限度で液体の層を薄くする必要があり、例えば脱イオン水の場合パターン表面から数十ミクロンを超える厚さを必要とする。
これに対し、現在使用されているパターンの深さは最も深いものでも数ミクロンであり、本来除去したい液体の厚さの数十倍から数百倍の厚さの液体の層を凝固し、除去することとなる。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板上のパターンの上層に存在する液体を除去し、残留した液体を気化させることなく凝固することにより、パターン倒壊を防止するとともに乾燥に要する時間を短縮することを可能とする基板乾燥方法及び装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる基板乾燥方法は、上記目的を達成するため、所定のパターンが形成され液体が付着した基板の表面に対し、液体と互いに混合し難く、かつ液体の凝固点よりも凝固点が低い置換液を供給して、パターンの上層に存在する液体を置換液に置換する置換工程と、置換工程の後、置換液がパターン上層に存在する状態で、基板を液体の凝固点より低くかつ置換液の凝固点より高い温度に冷却して、液体のみ凝固させる凝固体形成工程と、凝固体形成工程の後に、置換液を基板表面から除去する置換液除去工程と、置換液除去工程により基板表面に露出した液体の凝固体を除去する乾燥工程を備えている。
また、この発明にかかる基板乾燥装置は、上記目的を達成するため、所定のパターンが形成され液体が付着した基板を保持する基板保持手段と、基板の表面に対し、液体と互いに混合し難く、かつ液体の凝固点よりも凝固点が低い置換液を供給して、パターンの上層に存在する液体を置換液に置換する置換手段と、パターン上層に置換液が存在する状態で、基板を液体の凝固点より低くかつ置換液の凝固点より高い温度に冷却して、液体のみ凝固させる凝固体形成手段と、基板表面から置換液を除去する置換液除去手段と、基板表面に露出した液体の凝固体を除去する乾燥手段を備えている。
このように構成された発明(基板乾燥方法及び装置)によれば、基板表面に付着している液体と互いに混合し難い置換液を供給している。置換液を基板に供給した場合、当該置換液でパターン上層の液体が置換されるが、当該置換液はパターンの間隙内部には容易に入り込めず、結果としてパターン上層に存在する液体のみ除去される。ここで、パターン上層に置換液が存在する状態を保持し残留した液体のみ凝固することで、パターン深さに近い薄さの液体の凝固体を形成することができ、乾燥に要する時間を短縮することが可能となる。
また、置換液の凝固点に関する「液体よりも凝固点が低い」という構成要件は、凝固点の差を利用して液体のみを凝固させるためであり、たとえば液体として脱イオン水が用いられているとき、置換液としてハイドロフルオロエーテルを用いることができる。また、当該液体のみを凝固する際に置換液を液相のままパターン上層に存在させることで、液体の気化を防ぐことができ、パターンに働く応力の不均衡によるパターンの倒壊を防止したまま凝固体を形成することが可能となる。
この発明によれば、パターンが形成された基板表面に対し、基板表面に付着している液体と互いに混合し難く、かつその液体より凝固点が低い置換液を供給してパターン上層に存在する液体のみ除去した上で、パターン上層に置換液が存在する状態で液体を凝固させることが可能である。したがって、パターンを倒壊させることなく液体の凝固体の厚さを薄くすることができ、乾燥に要する時間を短縮することが可能となる。
この発明にかかる基板乾燥装置の第一実施形態を示す概略正面図である。 図1の基板乾燥装置の制御構成を示すブロック図である。 図1の基板乾燥装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1の基板乾燥装置の動作を説明するための模式図である。 図1の基板乾燥装置の動作を説明するための模式図である。 図1の基板乾燥装置の動作を説明するための模式図である。 水、氷の蒸気圧曲線である。 この発明にかかる基板乾燥装置の第二実施形態の動作を説明するための模式図である。 この発明にかかる基板乾燥装置の第三実施形態の制御構成を示すブロック図である。 この発明にかかる基板乾燥装置の第四実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明にかかる基板乾燥装置の変形形態を示す図である。 この発明にかかる基板乾燥装置の変形形態を示す図である。 この発明にかかる基板乾燥装置の変形形態を示す概略正面図である。 水の状態図である。
<第一実施形態>
図1はこの発明にかかる基板乾燥装置の第一実施形態を装備した基板乾燥装置を示す概略正面図であり、図2は図1の基板乾燥装置の制御構成を示すブロック図である。この基板乾燥装置は半導体ウェハ等の基板Wの表面Wfをリンス処理して乾燥する枚葉式の基板乾燥装置であり、当該リンス処理後に基板に付着した液体を凝固して除去することで基板Wを乾燥させる。本実施例ではリンス処理に使用する液体として脱イオン水(De Ionized Water。以下「DIW」と記載する)を用いる。
この基板乾燥装置100は、基板Wに対して洗浄処理を施す処理空間をその内部に有する処理チャンバー1と、装置全体を制御する制御ユニット4とを備えている。この処理チャンバー1内には、スピンチャック2とDIW吐出部3と置換液吐出部5と遮断部材9とが設けられている。スピンチャック2は、基板Wの表面Wfを上方に向けて略水平姿勢に保持した状態で、基板Wを回転させるものである。DIW吐出部3は、スピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfに向けてDIWを吐出するものである。置換液吐出部5は、スピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfに向けて置換液を吐出するものである。遮断部材9は、スピンチャック2の上方に、スピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfに対向して配置されている。
上記スピンチャック2の中心軸21の上端部には、円板状のスピンベース23がネジなどの締結部品によって固定されている。この中心軸21はモータを含むチャック回転機構22の回転軸に連結されている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じてチャック回転機構22が駆動されると、中心軸21に固定されたスピンベース23が回転中心A0を中心に回転する。スピンチャックの中心軸21は中空になっており、その内部にガス供給管25が挿通されるとともに、当該ガス供給管25と中心軸21との間はガス供給管路29が形成されて、いわゆる二重管構造となっている。そして、ガス供給管25に対して凝固体形成用窒素ガス供給部66が接続されている。この凝固体形成用窒素ガス供給部66は、制御ユニット4からの動作指令に応じて液体(DIW)の凝固点(摂氏0度(°C))よりも低温であり、しかも後述する置換液の凝固点よりも高い温度、例えば摂氏−20度(゜C)の窒素ガスを供給する。
一方、二重管構造を形成するガス供給管路29は結露防止用窒素ガス供給部65に接続されている。この結露防止用窒素ガス供給部65は、常温の窒素ガスを供給するもので、基板Wに対し後述する乾燥工程の後に実行される結露防止工程の際、基板裏面Wbに向けてガス供給管路29から常温の窒素ガスを供給する。なお、この実施形態では、結露防止用窒素ガス供給部65から結露防止用ガスとして常温の窒素ガスを供給しているが、常温の空気や他の不活性ガスなどを供給するようにしてもよい。また、結露防止用ガスの温度は常温に限定されるものではなく、加熱したものを用いてもよい。つまり、常温以上の空気や不活性ガス(窒素ガスを含む)を結露防止用ガスとして用いることができる。
この中心軸21及びガス供給管25の上方端部はスピンベース23の開口に延設されるとともに、ガス供給管路29が当該開口にのぞみ、ガス供給管25の先端に吐出ノズル27が設けられている。そして、次に説明するように、液体を除去する乾燥工程において低温の凝固体形成用窒素ガスを基板裏面Wbに向けて供給し、また乾燥工程後の結露防止工程において常温の結露防止用窒素ガスを基板裏面Wbに向けて供給する。
スピンベース23の周縁部付近には、基板Wの周縁部を把持するための複数個のチャックピン24が立設されている。チャックピン24は、円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあればよく、スピンベース23の周縁部に沿って等角度間隔で配置されている。各チャックピン24のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部と、基板支持部に支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部とを備えている。各チャックピン24は、基板保持部が基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部が基板Wの外周端面から離れる解放状態との間を切り替え可能に構成されている。
そして、スピンベース23に対して基板Wが受渡しされる際には、各チャックピン24を解放状態とし、基板Wに対してリンス処理等を行う際には、各チャックピン24を押圧状態とする。各チャックピン24を押圧状態とすると、各チャックピン24は基板Wの周縁部を把持して、基板Wがスピンベース23から所定間隔を隔てて略水平姿勢に保持されることとなる。これにより、基板Wは、その表面Wfを上方に向け、裏面Wbを下方に向けた状態で保持される。なお、この実施形態では、基板Wの表面Wfに微細パターンが形成されており、表面Wfがパターン形成面となっている。
DIW吐出部3をスキャン駆動するための駆動源として、スピンチャック2の周方向外側にノズル駆動用回転モータ31が設けられている。この回転モータ31には回転軸33が接続され、この回転軸33にはアーム35が水平方向に延びるように接続されており、このアーム35の先端にDIW吐出ノズル37が取り付けられている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じて回転モータ31が駆動されると、アーム35が回転軸33回りに揺動することとなる。また、DIW吐出部3に対してDIW供給部62が接続されている。
置換液吐出部5をスキャン駆動するための駆動源として、スピンチャック2の周方向外側にノズル駆動用回転モータ51が設けられている。この回転モータ51には回転軸53が接続され、この回転軸53にはアーム55が水平方向に延びるように接続されており、このアーム55の先端に置換液吐出ノズル57が取り付けられている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じて回転モータ51が駆動されると、アーム55が回転軸53回りに揺動することとなる。また、置換液吐出部5に対して置換液供給部68が接続されている。この置換液供給部68は、制御ユニット4からの指令に応じて所定の温度に冷却された置換液を置換液吐出部5に供給するものであり、置換液を冷却するために置換液冷却ユニット681を有している。
上記遮断部材9は、中心部に開口を有する円板状に形成されている。遮断部材9の下面は、基板Wの表面Wfと略平行に対向する基板対向面となっており、基板Wの直径と同等以上の大きさに形成されている。遮断部材9は略円筒形状を有する支持軸91の下端部に略水平に取り付けられている。この支持軸91は、水平方向に延びるアーム92により保持されている。また、アーム92には、遮断部材昇降機構94が接続されており、制御ユニット4からの動作指令に応じて、遮断部材9をスピンベース23に近接させ、逆に離間させる。具体的には、制御ユニット4は、遮断部材昇降機構94の動作を制御して、基板乾燥装置100に対して基板Wを搬入出させる際には、遮断部材9をスピンチャック2の上方の離間位置(図1に示す位置)に上昇させる一方、基板Wに対して後述する乾燥工程及び結露防止工程を行う際には、遮断部材9をスピンチャック2に保持された基板Wの表面Wfのごく近傍に設定された対向位置まで下降させる。
支持軸91は中空になっており、その内部にガス供給管95が挿通されるとともに、当該ガス供給管95にガス供給管96が挿通されて、いわゆる二重管構造となっている。そして、ガス供給管96に対して凍結乾燥用窒素ガス供給部64が接続されている。この凍結乾燥用窒素ガス供給部64は、制御ユニット4からの動作指令に応じてDIWの凝固点(摂氏0度(°C))よりも低温であり、かつ後述の置換液の凝固点より高温であって、しかも後述するようにして形成されるDIWの凝固体の温度(例えば摂氏−20度(゜C))よりも低い露点を有する凍結乾燥用窒素ガス、例えば摂氏−60度(゜C)の窒素ガスをガス供給管96に供給するものである。
一方、二重管構造を形成するもう一方のガス供給管95は結露防止用窒素ガス供給部65に接続されている。この結露防止用窒素ガス供給部65は、常温の窒素ガスを供給するもので、基板Wに対し後述する乾燥工程の後に実行される結露防止工程の際に、遮断部材9と基板Wの表面Wfとの間に形成される空間に向けてガス供給管95から常温の窒素ガスを供給する。なお、この実施形態では、結露防止用窒素ガス供給部65から結露防止用ガスとして常温の窒素ガスを供給しているが、常温の空気や他の不活性ガスなどを供給するようにしてもよい。また、結露防止用ガスの温度は常温に限定されるものではなく、加熱したものを用いてもよい。つまり、常温以上の空気や不活性ガス(窒素ガスを含む)を結露防止用ガスとして用いることができる。
このガス供給管95及び96の下方端部は遮断部材9の開口に延設されるとともに、ガス供給管96の先端に吐出ノズル97が設けられている。そして、次に説明するように、液体を除去する乾燥工程において低温の凍結乾燥用窒素ガスを基板表面Wfに向けて供給し、また乾燥後の結露防止工程において常温の結露防止用窒素ガスを基板表面Wfに向けて供給する。
次に上記のように構成された基板乾燥装置100の動作について図3、図4、図5、図6を参照しながら説明する。図3は図1の基板乾燥装置100の動作のフローチャートであり、図4、図5、図6は図1の基板乾燥装置100の動作を模式的に示す図である。この装置では、図4(a)に示すように、基板搬入時(ステップS1)には、遮断部材9はスピンチャック2の上方の離間位置に退避して基板Wとの干渉を防止しており、基板Wが基板表面Wfを上方に向けた状態で置内に搬入され、スピンチャック2に保持される。
基板搬入が完了すると、DIW吐出部3を旋回しDIW吐出ノズル37を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させてリンス工程(ステップS2)を実行する。このリンス工程では、制御ユニット4はチャック回転機構22を駆動させてスピンチャック2とともに基板Wを例えば300rpmで回転させるとともに、DIW吐出部3からDIWを例えば10秒間だけ基板表面Wfに供給し、液膜11を形成する。基板表面Wfに供給されたDIWには、基板Wの回転に伴う遠心力が作用し、基板Wの径方向外向きに均一に広げられて基板表面Wfに対するリンス工程が実行される。
なお、本実施形態ではリンス工程に続く複数の工程を経て凍結乾燥を実行するため、リンス工程では摂氏0〜2度(゜C)程度に温度調整されたDIWを用いるのが好ましい。なぜなら、液膜11の温度が比較的高い場合には、置換液によりDIWを排除する前に液膜11が蒸発してしまい、パターン倒壊などの不具合が生じてしまうからである。そこで、低温のDIWを用いると、基板W及び基板表面Wf上の液膜11の温度がDIWの凝固点近傍となり、液膜11が排除される前に液膜11が蒸発するのを抑制してパターン倒壊のリスクを抑えることができる。また、後述するDIWの凝固体の形成に要する時間を短縮することも可能となる。
リンス工程が完了すると、基板Wの回転数を例えば100rpmに落として、DIW吐出部3からのDIWの供給を停止するとともにDIW吐出部3を旋回して退避位置(基板Wから離間し、他のノズルと干渉しない位置)に移動させる。この状態ではDIWが基板上のパターン上部を覆う状態となっている(図4(a)、図6(a))。
DIW吐出ノズルを退避位置に移動した後、置換液吐出部5を旋回して置換液吐出ノズル57を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させ、置換液冷却ユニット681でDIWの凝固点より高い温度に調節された置換液を供給し、置換液吐出部5から基板表面Wfに吐出する。この置換液は、液体であるDIWと互いに混合し難く、かつDIWの凝固点より低い凝固点を有しており、本実施形態では上記置換液としてHFE(Hydrofluoroether:ハイドロフルオロエーテル)を主成分とするHFE液、より具体的にはHFEとして住友スリーエム株式会社の商品名ノベック(登録商標)7100(凝固点:摂氏−135度(°C))を用いる。
なお、本実施形態では後続の複数の工程を経て凍結乾燥を実行するため、摂氏0〜2度(゜C)程度に温度調整されたHFE液を用いるのが好ましい。なぜなら、後述するDIWの凝固体を形成する際に、DIWの上に存在するHFE液についても冷却する必要があり、DIWの凝固体の形成に要する時間を短縮するためである。
スピンチャック2に保持された基板を回転させながらHFE液が供給されることで液膜11を構成するDIWが基板表面Wfから基板Wの外側に押し出されて基板表面全体についてDIWがHFE液に置換される。ただし、図6に示すように、半導体ウェハなどの基板Wに形成されるパターンFPは微細であり、HFE液はパターンFPの凹部内部に容易に浸入することはできない。HFE液はDIWと互いに混合し難いため、更に浸入しがたくなる。したがって、パターンFPの近傍にのみDIWを残留させた状態でパターンFPの上層の基板表面Wf全体にHFE液の液膜12が形成される(図4(b)、図6(b))。このパターンFP上層の液体を排除し、HFE液に置換する工程が本発明の「置換工程」(ステップS3)であり、HFE液を供給する置換液供給部68と置換液吐出部5が本発明の「置換手段」として機能している。
パターンFPの上層の基板表面Wf全体にHFE液の液膜12が形成されると、置換液吐出部5からのHFE液の供給が停止され、置換液吐出部5を旋回して退避位置(基板Wから離間し、他のノズルと干渉しない位置)に移動させる。
次に、基板表面WfがHFE液の液膜12で覆われた状態の基板裏面Wbに吐出ノズル27から基板冷却用の冷媒が供給されることにより、基板Wを介して基板表面Wfに残留したDIWが冷却されて凝固し、DIWの凝固体15が形成される(図4(c)、図6(c))。この基板冷却用の冷媒はDIWの凝固点よりも低い温度でかつHFE液の凝固点より高い温度、例えば摂氏−20度(°C)の温度に調整されている。本実施形態では冷媒として窒素ガスを用いる。この残留したDIWを凝固させる工程が本発明の「凝固体形成工程」(ステップS4)であり、凝固体形成用窒素ガスを供給する凝固体形成用窒素ガス供給部66とガス供給管25及び吐出ノズル27が本発明の「凝固体形成手段」として機能している。
凝固体形成工程が完了すると、吐出ノズル27からの凝固体形成用窒素ガスの供給が停止され、基板Wを例えば300rpmで回転させることにより振り切り工程を実施し、基板表面Wf上に残留するHFE液が除去される(図5(a)、図6(d))。このHFEを除去する工程が本発明の「置換液除去工程」(ステップS5)であり、基板Wを回転するスピンチャック2、中心軸21及びチャック回転機構22が本発明の「置換液除去手段」として機能している。
置換液除去工程が完了し、基板表面WfにDIWの凝固体15が露出されると、基板Wの回転が停止されるとともに、遮断部材9が対向位置まで降下され、基板表面Wfに近接配置される。これにより、基板表面Wfが遮断部材9の基板対向面に近接した状態で覆われ、基板Wの周辺雰囲気から遮断される。続いて乾燥工程(ステップS6)を実行する。すなわち、凍結乾燥用窒素ガス供給部64で例えば摂氏−60度(゜C)に冷却された凍結乾燥用窒素ガスをノズル97から基板表面Wfに供給する。
凍結乾燥用窒素ガスの供給を継続することにより、上記液体の凝固体15は時間経過とともに気化していく。これは、冷凍庫内の氷がどんどん小さくなっていく現象と同一である。以下、図7を用いて詳細に説明する。図7は水、氷の蒸気圧曲線である。すなわち、本実施形態では凍結乾燥用窒素ガス供給部64で窒素ガスを冷却して摂氏−60度(゜C)程度としており、凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧は図7に示すように1Pa(7.5×10−3Torr)程度にまで低下している。
これに対し、DIWの凝固体15の温度は凍結乾燥用窒素ガスの温度よりも高く、本願発明者が実測したところ摂氏−20度(゜C)程度となっている。これは、基板Wの裏面が常温雰囲気に面しており、基板裏面Wbから基板表面Wfへの熱移動によりDIWの凝固体15の温度低下が抑制されていることに起因すると考えられる。ただし、基板表面Wfには凍結乾燥用窒素ガスが継続して供給されているため、凍結乾燥用窒素ガスの温度はTg(本実施形態では摂氏−60度(゜C))であるのに対し、DIWの凝固体の温度はTs(本実施形態では摂氏−20度(゜C))で維持される。
したがって、温度TsでのDIWの凝固体15の蒸気圧、例えば摂氏−20度(゜C)で約100Paに対し、凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧は上記したように1Pa程度と非常に低く、この蒸気圧差を埋めるようにDIWの凝固体15が気化する。しかも本実施形態では、凍結乾燥用窒素ガスは継続して供給されるため、凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧がDIWの凝固体15の蒸気圧よりも低いという状況が維持されて気化が進行していく。
そして、気化により発生した水蒸気成分は凍結乾燥用窒素ガスの気流に乗って基板表面Wfから取り除かれるため、DIWの凝固体15から発生した水蒸気成分が液相や固相に戻り基板表面Wfに再付着するのを確実に防止することができる。
このように、本実施形態では、大気圧雰囲気でDIWの凝固体15が気化するとともに凍結乾燥用窒素ガスと一緒に基板表面Wfから除去されて基板Wが乾燥される(図5(b)、図6(e))。このDIWの凝固体15を除去する工程が本発明の「乾燥工程」であり、凍結乾燥用窒素ガス供給部64、ガス供給管96及び窒素ガス吐出ノズル97は本発明の「乾燥手段」として機能している。
以上のように、この実施形態では、DIWの凝固体15を構成するDIWの凝固点よりも低温の凍結乾燥用窒素ガスを基板表面Wfに供給し、凍結乾燥用窒素ガスの露点をDIWの凝固体15の温度よりも低く設定することで凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧をDIWの凝固体15の蒸気圧よりも低下させて乾燥を実行している。また、凝固体15が気化することにより凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧は瞬間的に上昇する可能性もあるが、フレッシュな凍結乾燥用窒素ガスを継続して基板表面Wfに供給しているため、DIWの凝固体15を覆う凍結乾燥用窒素ガス中の水蒸気の分圧は常に低くなり、気化が進行していく。しかも、気化により発生した水蒸気成分は凍結乾燥用窒素ガスの気流に乗って基板表面Wfから取り除かれるため、水蒸気成分が液相や固相に戻り基板表面Wfに再付着するのを確実に防止することができる。このように大気圧雰囲気で基板表面Wfに付着したDIWを良好に除去して基板Wを乾燥させることができる。
乾燥工程が完了すると、凍結乾燥用窒素ガス供給部64からの凍結乾燥用窒素ガスの供給が停止される。この時点では基板Wの温度はDIWの凝固点以下となっており、低温状態のまま基板Wを搬出すると、基板全面に結露が発生してしまう。そこで、本実施形態では乾燥工程の完了後に結露防止工程(ステップS7)を実行している。この結露防止工程では、凍結乾燥用窒素ガス供給部64からの凍結乾燥用窒素ガスの供給が停止されるのと入れ替えに結露防止用窒素ガス供給部65からガス供給管95への常温窒素ガスの供給が開始される(図5(c))。
このように常温窒素ガスが基板表面Wfに供給されることで基板Wの温度が常温付近まで戻される。このため、基板Wに結露が発生するのを確実に防止することができる。この基板Wを常温にまで加熱する工程が「結露防止工程」であり、結露防止用窒素ガス供給部65及びガス供給管95が本発明の「結露防止手段」として機能している。
尚、本実施形態における「結露防止工程」では常温窒素ガスを基板表面Wfに供給することにより基板表面への結露を防止しているが、基板表面Wf側のみならず、基板裏面Wb側にも窒素ガスを供給することにより短時間に基板の温度を上昇させることができる。更に、常温窒素ガスに変えて加熱窒素ガスを用いることにより、基板Wは常温よりも高い温度に加熱される。このため、基板Wに結露が発生するのをより確実に防止することができる。
最後に、結露防止用の常温窒素ガスが停止されるとともに遮断部材9がスピンチャック2の上方の離間位置に退避した後に、処理チャンバー1から処理済の基板Wが搬出される(ステップS8)。
<第二実施形態>
次に、この発明にかかる基板乾燥装置の第二実施形態を説明する。図8は第二実施形態における基板乾燥装置の動作を模式的に示す図である。この第二実施形態が第一実施形態と大きく相違する点は、液体が付着した基板Wに液体の凝固点よりも高い温度の置換液を供給し、パターン上層の液体を排除した後、当該置換液の供給温度を変更し、液体を排除するのに使用した置換液を、液体の凝固点よりも低くかつ置換液の凝固点よりも高い温度の置換液に置換して凝固体を形成する点である。なお、その他の構成は図1、図2及び図3に示す基板乾燥装置100と基本的に同一であるため、以下の説明では同一符号を付して構成説明を省略する。
この第二実施形態においても、第一実施形態と同様にして基板の搬入(ステップS1)、リンス工程(ステップS2)(図8(a)、図6(a))が実行される。その後、以下の置換工程(ステップS3)と凝固体形成工程(ステップS4)が実行される。
リンス工程が完了してDIW吐出部3を退避位置に移動した後、図8(b)に示すように、基板Wを回転させるとともに遮断部材9をスピンチャック2の上方の離間位置に退避させたまま、置換液吐出部5を旋回し置換液吐出ノズル57を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させ、置換液冷却ユニット681でDIWの凝固点より高い温度に冷却された置換液を供給し、置換液吐出部5から基板表面Wfに吐出する。この置換液は、液体であるDIWと互いに混合し難く、かつDIWの凝固点より低い凝固点を有しており、本実施形態では上記置換液としてHFEを主成分とするHFE液を用いる。
なお、本実施形態では後続の複数の工程を経て凍結乾燥を実行するため、置換工程に使用する摂氏0〜2度(゜C)程度に温度調整されたHFE液を用いるのが好ましい。なぜなら、基板上層のDIWがHFE液に置換された状態でHFE液の温度が高いと、基板表面に残留するDIWにHFE液からの熱が伝導してDIWの温度が上昇するため、後述するDIWの凝固体を形成する際に時間を要することとなるためである。
スピンチャック2に保持された基板を回転させながらHFE液が供給されることで液膜11を構成するDIWが基板表面Wfから基板Wの外側に押し出されて基板表面全体についてDIWがHFE液に置換される(図8(b)、図6(b))。このパターンFP上層の液体を排除し、HFE液に置換する工程が本発明の「置換工程」(ステップS3)であり、HFE液を供給する置換液供給部68と置換液吐出部5が本発明の「置換手段」として機能している。
次に、置換液吐出ノズル57を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ位置させたまま置換液を吐出する状態を維持し、置換液冷却ユニット681でHFE液を冷却する温度を、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に変更する。この変更によって、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12に続いてDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13が基板表面Wfに供給されることとなり、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12と置換される。これにより、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に冷却されたHFE液13によって基板Wが冷却されてDIWの凝固体15が形成される。
これにより、第一実施形態では基板Wを冷却するとともにDIWの凝固点よりも高い温度の置換液である常温のHFEをも冷却することとなっていた凝固体形成工程を、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13でDIWの凝固点よりも高い温度のHFE液12を置換することにより基板Wのみを冷却してDIWの凝固体15を形成することができ、DIWの凝固体を形成するためのエネルギー効率を向上させることができる(図8(c)、図6(c))。この、残留したDIWを凝固させる工程が本発明の「凝固体形成工程」(ステップS4)であり、HFE液を供給する置換液供給部68と置換液吐出部5が本発明の「凝固体形成手段」として機能している。
また、本実施形態ではDIWの凝固点より高い温度のHFE液12をDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に冷却されたHFE液13で置換することにより基板Wを冷却してDIWの凝固体15を形成しているが、併せて基板裏面Wbに吐出ノズル27から基板冷却用の冷媒を供給することにより基板Wを介して液体を冷却することにより、DIWの凝固体の形成に要する時間を短縮することも可能である。
凝固体形成工程が完了すると、第一実施形態と同様、置換液除去工程(ステップS5)(図5(a)、図6(d))、乾燥工程(ステップS6)(図5(b)、図6(e))及び結露防止工程(ステップS7)(図5(c))が実行され、最後に遮断部材9がスピンチャック2の上方の離間位置に退避した後に、処理チャンバー1から処理済の基板Wが搬出される(ステップS8)。
尚、本実施形態においては、置換工程として基板表面全体についてDIWの凝固点より高い温度のHFE液12とDIWの液膜11を置換した後、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13と更に置換しているが、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12が基板表面Wfにいきわたる前に、置換液冷却ユニット681でHFE液を冷却する温度を、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に変更してHFE液を供給することも可能である。
なぜなら、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12は、DIWを凝固させることなくパターン上層に存在するDIWを排除することを目的としており、基板の回転による遠心力で基板の外に振り切られるまで、DIWの液膜11とDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13の間に存在し続ければ足りるためである。
<第三実施形態>
次に、この発明にかかる基板乾燥装置の第三実施形態を説明する。この第三実施形態が第一実施形態と大きく相違する点は、液体が付着した基板Wに液体の凝固点よりも高い温度の置換液を供給し、パターン上層の液体を排除した後、更に、液体を排除するのに使用した置換液を、液体の凝固点よりも低くかつ置換液の凝固点よりも高い温度の置換液に置換して凝固体を形成する点である。そのため、第三実施形態では、液体の凝固点よりも高い温度の置換液を供給する第一の置換液供給部と、液体の凝固点よりも低くかつ置換液の凝固点よりも高い温度の置換液を供給する第二の置換液供給部を設けている点が第一実施形態と異なっている。
図8は第三実施形態における基板乾燥装置の動作を模式的に示す図であり、図9は第三実施形態における基板乾燥装置の制御構成を示すブロック図である。本実施形態では、第一実施形態における置換液供給部を第一の置換液供給部68とし、更に第二の置換液供給部69を追加して、置換液吐出部5に対し切り替えバルブ683と693を介してそれぞれ所定の温度の置換液を供給している。なお、その他の構成は図1及び図3に示す基板乾燥装置100と基本的に同一であるため、以下の説明では同一符号を付して構成説明を省略する。
この第三実施形態においても、第一実施形態と同様にして基板の搬入(ステップS1)、リンス工程(ステップS2)(図8(a)、図6(a))が実行される。その後、以下の置換工程(ステップS3)と凝固体形成工程(ステップS4)が実行される。
リンス工程が完了してDIW吐出部3を退避位置に移動した後、図8(b)に示すように、基板Wを回転させるとともに遮断部材9をスピンチャック2の上方の離間位置に退避させたまま、置換液吐出部5を旋回し置換液吐出ノズル57を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させる。
その後、切り替えバルブ693を閉じ、切り替えバルブ683を開いて、第一の置換液冷却ユニット691でDIWの凝固点より高い温度に冷却された置換液を供給し、置換液吐出部5から基板表面Wfに吐出する。この置換液は、液体であるDIWと互いに混合し難く、かつDIWの凝固点より低い凝固点を有しており、本実施形態では上記置換液としてHFEを主成分とするHFE液を用いる。
なお、本実施形態では後続の複数の工程を経て凍結乾燥を実行するため、置換工程に使用する摂氏0〜2度(゜C)程度に温度調整されたHFE液を用いるのが好ましい。なぜなら、基板上層のDIWがHFE液に置換された状態でHFE液の温度が高いと、基板表面に残留するDIWにHFE液からの熱が伝導してDIWの温度が上昇するため、後述するDIWの凝固体を形成する際に時間を要することとなるためである。
スピンチャック2に保持された基板を回転させながらHFE液が供給されることで液膜11を構成するDIWが基板表面Wfから基板Wの外側に押し出されて基板表面全体についてDIWがHFE液に置換される(図8(b)、図6(b))。このパターンFP上層の液体を排除し、HFE液に置換する工程が本発明の「置換工程」(ステップS3)であり、HFE液を供給する第一の置換液供給部68と切り替えバルブ683と置換液吐出部5が本発明の「置換手段」として機能している。
次に、置換液吐出ノズル57を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ位置させた状態を維持し、切り替えバルブ683を閉じ、切り替えバルブ693を開く。その後、第二の置換液冷却ユニット691でDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に冷却されたHFE液を供給し、置換液吐出部5から基板表面Wfに吐出する。これにより、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12がDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13に置換され、基板Wが冷却されてDIWの凝固体15が形成される。
これにより、第一実施形態では基板Wを冷却するとともにDIWの凝固点よりも高い温度の置換液である常温のHFEをも冷却することとなっていた凝固体形成工程を、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13でDIWの凝固点よりも高い温度のHFE液12を置換することにより基板Wのみを冷却してDIWの凝固体15を形成することができ、DIWの凝固体を形成するためのエネルギー効率を向上させることができる(図8(c)、図6(c))。この、残留したDIWを凝固させる工程が本発明の「凝固体形成工程」(ステップS4)であり、HFE液を供給する第二の置換液供給部69と切り替えバルブ693と置換液吐出部5が本発明の「凝固体形成手段」として機能している。
また、本実施形態ではDIWの凝固点より高い温度のHFE液12をDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に冷却されたHFE液13で置換することにより基板Wを冷却してDIWの凝固体15を形成しているが、併せて基板裏面Wbに吐出ノズル27から基板冷却用の冷媒を供給することにより基板Wを介して液体を冷却することにより、DIWの凝固体の形成に要する時間を短縮することも可能である。
凝固体形成工程が完了すると、第一実施形態と同様、置換液除去工程(ステップS5)(図5(a)、図6(d))、乾燥工程(ステップS6)(図5(b)、図6(e))及び結露防止工程(ステップS7)(図5(c))が実行され、最後に遮断部材9がスピンチャック2の上方の離間位置に退避した後に、処理チャンバー1から処理済の基板Wが搬出される(ステップS8)。
尚、本実施形態においては、置換工程として基板表面全体についてDIWの凝固点より高い温度のHFE液12とDIWの液膜11を置換した後、DIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13と更に置換しているが、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12が基板表面Wfにいきわたる前に、切り替えバルブ683を閉じて切り替えバルブ693を開き、第二の置換液冷却ユニット691でDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度に冷却されたHFE液を供給することも可能である。
なぜなら、DIWの凝固点より高い温度のHFE液12は、DIWを凝固させることなくパターン上層に存在するDIWを排除することを目的としており、基板の回転による遠心力で基板の外に振り切られるまで、DIWの液膜11とDIWの凝固点より低くかつHFE液の凝固点より高い温度のHFE液13の間に存在し続ければ足りるためである。
<第四実施形態>
次に、この発明にかかる基板乾燥装置の第四実施形態を説明する。図10は第四実施形態における基板乾燥装置の動作のフローチャートであるこの第四実施形態が第一実施形態と大きく相違する点は、凝固体形成工程において、基板表面Wfに液体の凝固点よりも低くかつ置換液の凝固点よりも高い温度の置換液を供給し、パターン上層の液体11を排除しながら置換液層12の下に残留した液体を凝固させる工程を同時に行う点にある。なお、その他の構成は図1、及び図2に示す基板乾燥装置100と基本的に同一であるため、以下の説明では同一符号を付して構成説明を省略する。
この第四実施形態においても、第一実施形態と同様にして基板の搬入(ステップS1)、リンス工程(ステップS2)(図4(a)、図6(a))が実行される。その後、置換工程と凝固体形成工程が同時に実行される(ステップS3)。
まず、図4(b)に示すように、基板Wを回転させるとともに遮断部材9をスピンチャック2の上方の離間位置に退避させたまま、置換液吐出部5を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させ、置換液供給部68でDIWの凝固点より低くかつ置換液の凝固点より高い温度に調整された置換液を吐出し、パターン上層のDIW11を排除しながら置換液層12の下に残留したDIWを凝固させ、置換工程と凝固体形成工程を同時に実行する(図4(b)、図6(b))。この置換液は、リンス液であるDIWと互いに混合し難く、かつDIWの凝固点より低い凝固点を有しており、本実施形態では上記置換液としてHFEを主成分とするHFE液を用いる。
このように、DIWを排除する工程とDIWの凝固体を形成する工程を同時並行に行うことにより、DIWの凝固体形成にいたるまでの時間を短縮することが可能となる。また、第一実施形態では基板Wを冷却するとともにDIWの凝固点よりも高い温度のHFE液12をも冷却することとなっていたが、DIWの凝固点より低い温度のHFE液12で上記DIW11を置換することにより基板Wのみを冷却してDIWの凝固体15を形成することができ、DIWの凝固体形成のためのエネルギー効率を向上させることができる。このパターンFP上層の液体を排除し、HFE液に置換する工程が本発明で同時に行われる「置換工程」と「凝固体形成工程」(ステップS3)であり、HFE液を供給する置換液供給部68と置換液吐出部5が本発明の「置換手段」及び「凝固体形成手段」として機能している。
上記工程においては、置換液であるHFE液の下流側とDIW液の界面領域においてDIWの凝固体が生じ、HFE液が下流側に流動しなくなる現象も生じ得る。このため、HFE液の温度及びその供給量について、上記DIWの凝固体が生成される前にHFE液が下流に流れる条件又はDIWの凝固体が生成されてもHFE液により下流に押し流せる条件が実験的に定められる。
凝固体形成工程が完了すると、第一実施形態と同様、置換液除去工程(ステップS4)(図5(a)、図6(d))、乾燥工程(ステップS5)(図5(b)、図6(e))及び結露防止工程(ステップS6)(図5(c))が実行され、最後に遮断部材9がスピンチャック2の上方の離間位置に退避した後に、処理チャンバー1から処理済の基板Wが搬出される(ステップS7)。
<その他>
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。上記各実施形態で採用されたものと異なる構成の「凝固体形成手段」や「結露防止手段」を用いてもよい。例えば図11(a)に示すように加熱冷却機構23aを備えたスピンベース23を用いてもよく、スピンベース23の上面に直接基板Wを当接させたり、スピンベース23の上面に基板Wを近接配置させた状態で凝固体形成工程や結露防止工程を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、基板表面Wfに付着したDIWなどを除去して乾燥させているが、乾燥対象はDIWなどに限定されるものではなく、純水、超純水や水素水、炭酸水等他の液体であっても同様にして除去することができる。また、液膜に限定されるものではなく、液滴であっても同様にして除去することができる。
また、上記各実施形態では、置換液としてHFE液を使用しているが、液体と互いに混合し難く、かつ液体の凝固点より低い凝固点を有している液体であれば他の液体を使用することも可能である。例えば住友スリーエム株式会社の商品名ノベック(登録商標)7200、同7300、同7600、シリコーンオイル等のオイル類、o-キシレン(1,2−ジメチルベンゼン)、m-キシレン(1,3―ジメチルベンゼン)、トリクロロメタン、テトラクロロエチレン等である。尚、これらの置換液は希釈されていても良い。
また、上記第三実施形態では、第一の置換液と第二の置換液として同じHFE液を温度のみ変更して供給しているが、第一の置換液と第二の置換液を異なる液として供給することも可能である。特に、第一の置換液と第二の置換液が互いに混合し難い場合、両置換液の界面領域で互いに混合することによる温度移動が少なくなり、両置換液が混合した領域まで振り切って凝固体形成工程を行う必要がなく、置換液の供給量を減らすことができるため好ましい。
また、上記各実施形態ではリンス処理後の基板を乾燥させているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、基板表面に付着する液体を除去して基板を乾燥させる基板乾燥装置全般に適用することができる。また、基板乾燥装置内で前処理工程の薬液処理手段を組み込み、薬液処理から乾燥までの一連の処理を装置内で続けて行うように構成する装置にも適用することができる。
また、上記各実施形態では図4(b)等に示すように置換液吐出部5を基板Wの回転中心A0上方の回転中心位置へ移動させて置換液を吐出して「凝固体形成工程」を行っているが、例えば図12に示すように、置換液を吐出する置換液吐出部5を、回転する基板Wの表面Wfに対してスキャンさせて基板表面Wf全体に置換液を供給して置換液膜12又は置換液膜13を基板表面Wfに形成させても良い。この構成では、置換液吐出部5をスキャン駆動するためにスピンチャック2の周方向外側に回転モータ51が設けられている。この回転モータ51には回転軸53が接続され、この回転軸53にはアーム55が水平方向に延びるように接続されており、このアーム55の先端に置換液吐出部5が取り付けられている。そして、制御ユニット4からの動作指令に応じて回転モータ51が駆動されると、アーム55が回転軸53回りに揺動し、基板表面Wfに沿って置換液吐出部5が移動する。これにより置換液をより早く基板表面Wfに広げることが可能となる。
また、上記各実施形態では、置換液吐出部5を設けて置換液を供給する構成としているが、遮断部材9の支持軸91内部に置換液の供給管を増設し、「リンス工程」の後に遮断部材9を対向位置まで降下し、基板表面Wfに近接配置して置換液を基板表面Wfに供給することにより、「凝固体形成工程」を行うことも可能である。
また、上記各実施形態では「置換液排除工程」として基板Wを回転させ、遠心力で振り切ることにより置換液を排除しているが、「凝固体形成工程」の後に遮断部材9を対向位置まで降下して基板表面Wfに近接配置し、凍結乾燥用窒素ガスを基板表面Wfに供給して凝固体15が液相に戻るのを防止し、基板表面Wf上の置換液を除去するとともに凝固体15を除去することも可能である。
また、上記各実施形態では「乾燥工程」として凍結乾燥用窒素ガスをノズル97から基板表面Wfに供給することにより行っているが、これに代えて、処理チャンバー1を図13に示すように気密となるように構成し、「置換液除去工程」後に処理チャンバー1の内部を減圧し又は真空にすることにより凝固体を昇華して除去することも可能である。
図14は、液体としてDIWを使用した場合の状態変化を説明するための状態図である。図14において、Tは三重点を示し、線ATは昇華曲線、線TBは蒸発曲線、線TCは融解曲線を示し、これらの線により固相、液相、気相の各領域が分けられている。
まず、チャンバー1内部が常圧の状態で上記各実施形態と同様、基板を搬入し、「リンス工程」、「凝固体形成工程」、「置換液除去工程」を行う。この過程において、DIWは液相から固相へ層変化する。すなわち、図14において状態S1から状態S2へ遷移する。
その後、バルブ42を閉じた上でバルブ41を開き、バルブ41を介してチャンバー1に接続された真空ポンプ(図示省略)により、チャンバー1内部の気圧を減圧する。これにより、DIWの状態は図14において状態S2から状態S3へ遷移する。すなわち、DIWは固相から気相となって昇華するため、この状態を保持することで基板表面WfからDIWが除去される。このチャンバー1内部を減圧し又は真空としてDIWを除去する工程が「乾燥工程」であり、バルブ41と真空ポンプが本発明の「乾燥手段」として機能している。
「乾燥工程」終了後、バルブ41を閉じた上でバルブ42を開いてチャンバー1内に窒素ガスを供給してチャンバー1内部の気圧を常圧に戻すとともに、基板表面に常温の窒素ガスを供給することにより「結露防止工程」を行い、その後チャンバー1から基板が搬出される。
また、上記各実施形態では、同一チャンバー内で「リンス工程」、「置換工程」、「凝固体形成工程」、「置換液除去工程」、「乾燥工程」等行っているが、それらの処理を行うチャンバーを設け、それぞれの工程ごとにそれぞれのチャンバー間でウェハを搬送しながら処理を行うことも可能である。
1...処理チャンバー
2...スピンチャック
3...DIW吐出部
5...置換液吐出部(凝固体形成手段)
11...液体膜
12...置換液膜
13...置換液膜
15...凝固体
22...チャック回転機構
27...裏面窒素ノズル(凝固体形成手段、結露防止手段)
97...表面窒素ノズル(乾燥手段、結露防止手段)
W...基板
Wb...基板裏面
Wf...基板表面

Claims (9)

  1. 所定のパターンが形成され液体が付着した基板の表面に対し、前記液体と互いに混合し難く、かつ前記液体の凝固点よりも凝固点が低い置換液を供給して、前記パターンの上層に存在する前記液体を前記置換液に置換する置換工程と、
    前記置換工程によって、前記置換液が前記パターン上層に存在する状態で、前記基板を前記液体の凝固点より低くかつ前記置換液の凝固点より高い温度に冷却して、前記液体のみ凝固させる凝固体形成工程と、
    前記凝固体形成工程の後に、前記置換液を前記基板表面から除去する置換液除去工程と、
    前記置換液除去工程により前記基板表面に露出した前記液体の凝固体を除去する乾燥工程と
    を備える基板乾乾燥方法。
  2. 前記乾燥工程の後に、前記基板に結露が生ずるのを防止しながら常温まで加熱する結露防止工程
    を更に備える請求項1記載の基板乾燥方法。
  3. 前記置換工程は、前記置換液を、前記液体の凝固点より高い温度にして供給し、前記基板の表面全体を覆う工程であり、
    前記凝固体形成工程は、前記基板の裏面から前記基板を冷却する工程である請求項1又は2記載の基板乾燥方法。
  4. 前記置換工程は、前記置換液を、前記液体の凝固点より高い温度にして供給する工程であり、
    前記凝固体形成工程は、前記置換液を、前記液体の凝固点より低くかつ前記置換液の凝固点より高い温度にして供給し、前記基板を冷却する工程である請求項1又は2記載の基板乾燥方法。
  5. 前記凝固体形成工程は、前記置換液を、前記液体の凝固点より低くかつ前記置換液の凝固点より高い温度にして供給するとともに、前記基板の裏面からも冷却する工程である請求項4記載の基板乾燥方法。
  6. 前記置換液を、前記液体の凝固点より低くかつ前記置換液の凝固点より高い温度にして供給することにより、前記パターン上層に存在する前記液体を前記置換液に置換する前記置換工程と、前記パターン上層に前記置換液が存在する状態で前記液体のみ凝固する前記凝固体形成工程を同時に行う請求項1又は2記載の基板乾燥方法。
  7. 前記置換液はハイドロフルオロエーテル溶液である請求項1ないし請求項6いずれか一項に記載の基板乾燥方法。
  8. 所定のパターンが形成され液体が付着した基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板の表面に対し、前記液体と互いに混合し難く、かつ前記液体の凝固点よりも凝固点が低い置換液を供給して、前記パターンの上層に存在する前記液体を前記置換液に置換する置換手段と、
    前記パターン上層に前記置換液が存在する状態で、前記基板を前記液体の凝固点より低くかつ前記置換液の凝固点より高い温度に冷却して、前記液体のみ凝固させる凝固体形成手段と、
    前記基板表面から前記置換液を除去する置換液除去手段と、
    前記基板表面に露出した前記液体の凝固体を除去する乾燥手段と、
    を備える基板乾乾燥装置。
  9. 前記基板を常温まで加熱する結露防止手段
    を更に備える請求項8記載の基板乾燥装置。
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