JP2011066261A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヒートシンクと、ヒートシンクにねじにより固定されるパワーモジュールと、パワーモジュール上に固定され、パワーモジュールを駆動させる回路を有するプリント配線板とを有する電子機器において、一端にはパワーモジュール取り付け部に取り付けることができるねじ取り付け部と、他端には取り付けねじの頭部を挿入させることができるように開口し、その周囲にプリント配線板の保持部が設けられた開口部とを有する構成のスペーサを備える。
【選択図】図1
Description
図6は第1の従来技術における電子機器を示す分解斜視図である。
図6において、電子機器1の概略を説明すると、パワーモジュール2はヒートシンク3に取り付けねじ6にて固定されると共に、一部は両端にねじ部を有するスペーサ5により固定される。スペーサはパワーモジュール上にプリント配線板4が取り付けられるように予め高さが調整されている。
このスペーサにプリント配線板の取り付け穴46を合わせ、取り付けねじ6で固定することで取り付けが完了する。
なお、図には示されていないが、一般的にはパワーモジュールのヒートシンクからの着脱を容易にするために、パワーモジュールの取り付けねじの直上には、プリント配線板にねじの挿入孔が設けられ、プリント配線板をパワーモジュールから取り外すことなく、パワーモジュールを取り外すようにしている。
図7は第2の従来技術における電子機器を示す側面図である。
図7において、プリント配線板の固定方法を説明すると、プリント配線板4には、それぞれ取り付け穴46が設けられている。一方、スペーサ5は、両端にクランプ部58、もしくは一端にクランプ部58、他端に突起部59が設けられており、クランプ部をプリント配線板の取り付け穴に挿入することで複数のプリント配線板を互いに固定することができる。
なお、図7ではプリント配線板4に挿入されたクランプ部に他のスペーサの突起部を挿入することで、複数のプリント配線板の保持が可能となる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、作業性の改善を図るとともに、実装・配線領域の削減を最小限に留めるようにプリント配線板をパワーモジュール上に取り付けることができる電子機器を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、ヒートシンクと、ヒートシンクにねじにより固定されるパワーモジュールと、パワーモジュール上に固定され、パワーモジュールを駆動させる回路を有するプリント配線板とを有する電子機器において、一端にはパワーモジュール取り付け部に取り付けることができるねじ取り付け部と、他端には取り付けねじの頭部を挿入させることができるように開口し、その周囲にプリント配線板の保持部が設けられた開口部とからなるスペーサを有することを特徴とする電子機器である。
請求項2に記載の発明は、前記電子機器において、前記スペーサは、開口部の円周方向に設けられた縁部と、円周方向外側に広げられたツメ部とからなる保持部を有することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記電子機器において、前記プリント配線板は、スペーサが挿入される挿入孔に段差部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記電子機器において、前記スペーサは、保持部にツメ部が複数設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、前記電子機器において、前記スペーサは回り止め部を有することを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、前記電子機器において、前記スペーサは金属製であることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によると、プリント配線の取り付けねじが不要になることで、ねじ止め作業を低減できるとともに、プリント配線板の実装、配線面積を有効に活用することができる。
請求項2に記載の発明によると、スペーサを容易にプリント配線板に取り付けることができるので、工数削減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によると、スペーサがプリント配線板の実装面から突出しないので、プリント配線板上部の空間を有効に利用することができる。
請求項4に記載の発明によると、スペーサをプリント配線板に強固に取り付けることができるので、耐振性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明によると、スペーサのねじ止め時にスペーサの回転を防止させることができるので、作業性を改善させることができる。
また、請求項6に記載の発明によると、スペーサにてプリント配線板の接地をさせることができるので、別途部材を設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
図1ないし図3において、概略を説明すると、1は電子機器であり、本発明にかかわる部分のみ描画している。2はパワーモジュールであり、一方の面がヒートシンク3に取り付けられ、他方の面にはプリント配線板4に取り付けられ、それぞれの主回路電極や信号端子が接続される。また、これらはブスバ41やコネクタ42を用いて、他の部品に接続される。
本発明が特許文献1と異なる点は、プリント配線板4に容易に取り付けることができ、パワーモジュール2を固定する取り付けねじを用いて、プリント配線板4を固定することができるスペーサを設けた点である。
まず、スペーサ5は、一端にはパワーモジュール2の取り付け部21に取り付けることができ、ねじにてヒートシンク3に共に取り付けられることができるねじ穴51を有するねじ取り付け部52と、他端には取り付けねじ6の頭部を挿入させることができるように開口し、その周囲に縁部53と複数のツメ部54からなる保持部55が設けられた開口部56からなる。スペーサ5のねじ取り付け部から開口部までの距離は、パワーモジュールの取り付け部から主回路電極までの距離、すなわちプリント配線板までの距離と等しくされている。
このスペーサ5をプリント配線板4のパワーモジュール2の取り付けねじを挿入する挿入孔43に挿入させると、縁部53とツメ部54にプリント配線板4が挟み込まれ、スペーサ5がプリント配線板4に固定される。
このプリント配線板4をパワーモジュール2と共にヒートシンク3に配置すると、プリント配線板4の挿入孔43とパワーモジュール2の取り付け穴22、およびヒートシンク3のねじ穴31は同一軸上にあるため、スペーサ5のねじ穴51もこれに倣い、この軸線上に取り付けねじ6をスペーサ5の開口部56から挿入し、ヒートシンク3にねじ止めすることでパワーモジュール2およびプリント配線板4の取り付けが完了する。
スペーサ5のねじ作業時にスペーサ5が取り付けねじ6と共に回転し、ツメ部54がプリント配線板4を傷つけ、また、プリント配線板4に引っ掛かってツメ部54が破損することを防止するために、スペーサ5に回り止め部57、プリント配線板4の挿入孔43には切り欠き44がそれぞれ設けられ、両者が嵌め合わされることでねじ作業時にスペーサ5が回転することを防止することができる。
また、スペーサ5の素材を金属製とし、プリント配線板4の挿入孔43の周囲に接地用の電極を設けることにより、プリント配線板4からスペーサ5、取り付けねじ6、ヒートシンク3へ電気的に接続され、プリント配線板4の接地を行うことができる。このとき、スペーサ5はヒートシンク3からの熱をプリント配線板4に伝えやすくなるため、ヒートシンク3の比較的低温であるねじ穴31、たとえば、強制空冷では風上側、自然空冷では下方に1つ設けることが望ましい。
図4および図5において、第1実施例と異なる点は、前記プリント配線板4は、スペーサ5が挿入される挿入孔43に段差部45が設けられている点である。
第1実施例と異なる点についてのみ説明すると、プリント配線板4の各々の挿入孔43には段差部45が設けられている。段差部45の深さは、スペーサ5の開口部56の縁部53の厚み以上であり、内径は縁部の外径以上である。これによりスペーサ5をプリント配線板4に挿入したときに縁部53がプリント配線板4の表面から突出することがなく、プリント配線板4の直上にブスバ41を設けることが可能となる。なお、挿入孔43に段差部45を設けることにより、プリント配線板4の厚みが薄くなるが、スペーサ5の保持部55において、縁部53とツメ部54の間隔を調整することで固定が可能である。
また、前記電子機器1において、前記スペーサ5は、開口部56の円周方向に設けられた縁部53と、円周方向外側に広げられたツメ部54を備えた保持部55を有することにより、スペーサ5を容易にプリント配線板4に取り付けることができるので、工数削減を図ることができる。
また、前記電子機器1において、前記プリント配線板4は、スペーサ5が挿入される挿入孔43に段差部45が設けられていることにより、スペーサ5がプリント配線板4の実装面から突出しないので、プリント配線板4の上部の空間を有効に利用することができる。
また、前記電子機器において、前記スペーサ5は、保持部55にツメ部54が複数設けられていることにより、スペーサ5をプリント配線板4に強固に取り付けることができるので、耐振性を向上させることができる。
また、前記電子機器1において、前記スペーサ5は回り止め部を有することにより、スペーサ6のねじ止め時にスペーサ5の回転を防止させることができるので、作業性を改善させることができる。
また、 前記電子機器1において、前記スペーサ5は金属製であることにより、スペーサ5にてプリント配線板4の接地をさせることができるので、別途部材を設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
2 パワーモジュール
21 取り付け部
22 取り付け穴
3 ヒートシンク
31 ねじ穴
4 プリント配線板
41 ブスバ
42 コネクタ
43 挿入孔
44 切り欠き
45 段差部
46 取り付け穴
5 スペーサ
51 ねじ穴
52 ねじ取り付け部
53 縁部
54 ツメ部
55 保持部
56 開口部
57 回り止め部
58 クランプ部
59 突起部
6 取り付けねじ
Claims (6)
- ヒートシンクと、ヒートシンクにねじにより固定されるパワーモジュールと、パワーモジュール上に固定され、パワーモジュールを駆動させる回路を有するプリント配線板とを有する電子機器において、
一端にはパワーモジュール取り付け部に取り付けることができるねじ取り付け部と、他端には取り付けねじの頭部を挿入させることができるように開口し、その周囲にプリント配線板の保持部が設けられた開口部とを備えたスペーサを有する
ことを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器において、前記スペーサは開口部の円周方向に設けられた縁部と、円周方向外側に広げられたツメ部とを備えた保持部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器において、前記プリント配線板はスペーサが挿入される挿入孔に段差部が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器において、前記スペーサは保持部にツメ部が複数設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器において、前記スペーサは回り止め部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記電子機器において、前記スペーサは金属製である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2009216448A JP2011066261A (ja) | 2009-09-18 | 2009-09-18 | 電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-09-18 JP JP2009216448A patent/JP2011066261A/ja active Pending
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