JP2011064870A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズを光軸方向へ駆動するとともに、振れを補正することが可能なレンズ駆動装置の具体的な構成を提案すること。
【解決手段】レンズ駆動装置は、可動体5と、光軸方向へ可動体5を駆動するための第1駆動機構と、X方向へ可動体を駆動するための第2駆動機構と、Y方向へ可動体を駆動するための第3駆動機構とを備えている。可動体5には、板バネ8のバネ力が作用するバネ力作用点SP1〜SP8があり、光軸方向から見たときに、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形T1、T2の中に第1駆動機構による駆動力の重心DZが配置され、X方向から見たときに、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形の中に第2駆動機構による駆動力の重心が配置され、Y方向から見たときに、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形の中に第3駆動機構による駆動力の重心が配置されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、携帯電話等に搭載される比較的小型のカメラで使用されるレンズ駆動装置に関する。
従来、携帯電話等に搭載されるカメラの撮影用レンズを駆動するレンズ駆動装置として、複数のレンズを保持して光軸方向に移動する移動レンズ体と、2枚の板バネを介して移動レンズ体を移動可能に保持する固定体とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、移動レンズ体を構成する円筒状のスリーブの外周に駆動用コイルが巻回されている。また、このレンズ駆動装置では、駆動用コイルの外周面に対向するように、4個の磁石が配置されている。
特開2008−58659号公報
携帯電話等の携帯機器に搭載されたカメラを使用して撮影を行うときには、振れが発生しやすい。一方で、近年、携帯電話等に搭載されるカメラの市場では、カメラの高機能化の要求が高まっており、撮影時の振れを補正することが可能なカメラが市場で要求されている。
そこで、本発明の課題は、レンズを光軸方向へ駆動するとともに、振れを補正することが可能なレンズ駆動装置の具体的な構成を提案することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のレンズ駆動装置は、レンズを保持するとともに、レンズの光軸方向および光軸方向に略直交する方向へ移動可能な可動体と、光軸方向および光軸方向に略直交する方向へ可動体が移動可能となるように可動体を保持する固定体と、光軸方向へ可動体を駆動するための第1駆動機構と、光軸方向に略直交する所定の第1方向へ可動体を駆動するための第2駆動機構と、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向へ可動体を駆動するための第3駆動機構とを備えるとともに、可動体に固定される可動体固定部と、固定体に固定される固定体固定部とを有するバネ部材を備え、可動体には、可動体固定部が固定されバネ部材のバネ力が作用する3箇所以上のバネ力作用点があり、光軸方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n0角形(n0は3以上の整数)が形成され、第1方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n1角形(n1は3以上の整数)が形成され、第2方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n2角形(n2は3以上の整数)が形成され、光軸方向から見たときに、第1駆動機構による駆動力の重心となる第1駆動力重心は、n0角形の中に配置され、第1方向から見たときに、第2駆動機構による駆動力の重心となる第2駆動力重心は、n1角形の中に配置され、第2方向から見たときに、第3駆動機構による駆動力の重心となる第3駆動力重心は、n2角形の中に配置されていることを特徴とする。
本発明のレンズ駆動装置では、レンズを保持する可動体がレンズの光軸方向および光軸方向に直交する方向へ移動可能となっており、また、本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向へ可動体を駆動するための第1駆動機構と、光軸方向に略直交する第1方向へ可動体を駆動するための第2駆動機構と、光軸方向と第1方向とに略直交する第2方向へ可動体を駆動するための第3駆動機構とを備えている。そのため、本発明では、第1駆動機構を用いて、レンズを光軸方向へ駆動することができる。すなわち、本発明では、第1駆動機構を用いて、オートフォーカス動作を行うことができる。また、第2駆動機構および第3駆動機構を用いて、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することができる。したがって、本発明では、光軸方向に略直交する方向へレンズを駆動することで、振れによる撮影像の、光軸方向に略直交する方向でのずれの補正が可能となり、その結果、レンズ駆動装置が搭載されるカメラで撮影が行われる際の振れを補正することが可能になる。また、本発明では、光軸方向へのレンズの駆動と、光軸方向に略直交する方向へのレンズの駆動とを同時に行うことも可能になる。
また、本発明では、可動体に3箇所以上のバネ力作用点があり、光軸方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n0角形が形成され、第1駆動機構による駆動力の重心となる第1駆動力重心は、n0角形の中に配置されている。そのため、可動体が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動機構によって可動体を光軸方向へ駆動する際に光軸方向に対して可動体が傾きにくくなる。また、第1方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n1角形が形成され、第2駆動機構による駆動力の重心となる第2駆動力重心は、n1角形の中に配置されている。そのため、可動体が光軸方向や第2方向に移動している場合であっても、第2駆動機構によって可動体を第1方向へ駆動する際に第1方向に対して可動体が傾きにくくなる。さらに、第2方向から見たときに、複数のバネ力作用点によって、n2角形が形成され、第3駆動機構による駆動力の重心となる第3駆動力重心は、n2角形の中に配置されている。そのため、可動体が光軸方向や第1方向に移動している場合であっても、第3駆動機構によって第2方向へ可動体を駆動する際に第2方向に対して可動体が傾きにくくなる。
したがって、本発明では、レンズを保持する可動体がレンズの光軸方向および光軸方向に直交する方向へ移動可能となっていても、光軸方向、第1方向および第2方向に対する可動体の傾きを抑制することが可能になる。その結果、本発明では、レンズ駆動装置が搭載されるカメラで撮影される画像の品質を高めることが可能になる。
ここで、本発明において、「第1駆動機構による駆動力の重心」とは、第1駆動機構による可動体への駆動力の作用点が1箇所しかない場合には、その作用点のことをいう。また、本発明において、「第1駆動機構による駆動力の重心」とは、第1駆動機構による可動体への駆動力の作用点が2箇所以上にある場合には、各作用点に作用する駆動力と光軸方向から見たときの各作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいい、たとえば、第1駆動機構による可動体への駆動力の作用点が作用点aから作用点dまでの4箇所にある場合には、作用点aに作用する駆動力をFa、光軸方向から見たときの作用点aから駆動力の重心までの距離をLa、作用点bに作用する駆動力をFb、光軸方向から見たときの作用点bから駆動力の重心までの距離をLb、作用点cに作用する駆動力をFc、光軸方向から見たときの作用点cから駆動力の重心までの距離をLc、作用点dに作用する駆動力をFd、光軸方向から見たときの作用点dから駆動力の重心までの距離をLdとすると、下式が成立する。
Fa×La=Fb×Lb=Fc×Lc=Fd×Ld
同様に、本発明において、「第2駆動機構による駆動力の重心」とは、第2駆動機構による可動体への駆動力の作用点が1箇所しかない場合には、その作用点のことをいい、第2駆動機構による可動体への駆動力の作用点が2箇所以上にある場合には、各作用点に作用する駆動力と第1方向から見たときの各作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいう。また、本発明において、「第3駆動機構による駆動力の重心」とは、第3駆動機構による可動体への駆動力の作用点が1箇所しかない場合には、その作用点のことをいい、第3駆動機構による可動体への駆動力の作用点が2箇所以上にある場合には、各作用点に作用する駆動力と第2方向から見たときの各作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいう。
本発明において、光軸方向へ可動体が移動したときのバネ部材による光軸方向への可動体の復元力の重心となる第1復元力重心は、光軸方向から見たときに第1駆動力重心と略一致すること、および/または、第1方向へ可動体が移動したときのバネ部材による第1方向への可動体の復元力の重心となる第2復元力重心は、第1方向から見たときに第2駆動力重心と略一致すること、および/または、第2方向へ可動体が移動したときのバネ部材による第2方向への可動体の復元力の重心となる第3復元力重心は、第2方向から見たときに第3駆動力重心と略一致することが好ましい。このように構成すると、第1駆動機構によって可動体を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体の傾きをなくすこと、および/または、第2駆動機構によって可動体を第1方向へ駆動する際の第1方向に対する可動体の傾きをなくすこと、および/または、第3駆動機構によって第2方向へ可動体を駆動する際の第2方向に対する可動体の傾きをなくすことが可能になる。
ここで、本発明において、「光軸方向への可動体の復元力の重心」とは、各バネ力作用点に作用する光軸方向のバネ部材の作用力と光軸方向から見たときの各バネ力作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいい、たとえば、バネ力作用点がバネ力作用点eからバネ力作用点hまでの4箇所にある場合には、バネ力作用点eに作用する光軸方向のバネ部材の作用力をFe、光軸方向から見たときのバネ力作用点eから復元力の重心までの距離をLe、バネ力作用点fに作用する光軸方向のバネ部材の作用力をFf、光軸方向から見たときのバネ力作用点fから復元力の重心までの距離をLf、バネ力作用点gに作用する光軸方向のバネ部材の作用力をFg、光軸方向から見たときのバネ力作用点gから復元力の重心までの距離をLg、バネ力作用点hに作用する光軸方向のバネ部材の作用力をFh、光軸方向から見たときのバネ力作用点hから復元力の重心までの距離をLhとすると、下式が成立する。
Fe×Le=Ff×Lf=Fg×Lg=Fh×Lh
同様に、本発明において、「第1方向への可動体の復元力の重心」とは、各バネ力作用点に作用する第1方向のバネ部材の作用力と第1方向から見たときの各バネ力作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいう。また、本発明において、「第2方向への可動体の復元力の重心」とは、各バネ力作用点に作用する第2方向のバネ部材の作用力と第2方向から見たときの各バネ力作用点までの距離との積が等しくなる点のことをいう。
本発明において、光軸方向から見たときに所定の第0基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が2組以上あり、かつ、第0基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点における光軸方向のバネ部材の作用力が略等しいこと、および/または、第1方向から見たときに所定の第1基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が2組以上あり、かつ、第1基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点における第1方向のバネ部材の作用力が略等しいこと、および/または、第2方向から見たときに所定の第2基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が2組以上あり、かつ、第2基準点に対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点における第2方向のバネ部材の作用力が略等しいことが好ましい。また、この場合には、第0基準点は、光軸方向から見たときに光軸と一致し、第1基準点は、第1方向から見たときに光軸上に配置され、第2基準点は、第2方向から見たときに光軸上に配置されていることが好ましい。
このように構成すると、第1復元力重心、第2復元力重心および/または第3復元力重心を求めやすくなる。したがって、光軸方向から見たときに、第1復元力重心と第1駆動力重心とを略一致させること、および/または、第1方向から見たときに、第2復元力重心と第2駆動力重心とを略一致させること、および/または、第2方向から見たときに、第3復元力重心と第3駆動力重心とを略一致させることが容易になる。
本発明において、可動体には、第1駆動機構による駆動力が作用する第1駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、光軸方向から見たときに所定の第5基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の第1駆動力作用点があり、かつ、第5基準点に対して略点対称に配置される一対の第1駆動力作用点における駆動力が略等しいこと、および/または、可動体には、第2駆動機構による駆動力が作用する第2駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、第1方向から見たときに所定の第3基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の第2駆動力作用点があり、かつ、第3基準点に対して略点対称に配置される一対の第2駆動力作用点における駆動力が略等しいこと、および/または、可動体には、第3駆動機構による駆動力が作用する第3駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、第2方向から見たときに所定の第4基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の第3駆動力作用点があり、かつ、第4基準点に対して略点対称に配置される一対の第3駆動力作用点における駆動力が略等しいことが好ましい。また、この場合には、第5基準点は、光軸方向から見たときに光軸と一致し、第3基準点は、第1方向から見たときに光軸上に配置され、第4基準点は、第2方向から見たときに光軸上に配置されていることが好ましい。
このように構成すると、第1駆動力重心、第2駆動力重心および/または第3駆動力重心を求めやすくなる。したがって、光軸方向から見たときに、第1復元力重心と第1駆動力重心とを略一致させること、および/または、第1方向から見たときに、第2復元力重心と第2駆動力重心とを略一致させること、および/または、第2方向から見たときに、第3復元力重心と第3駆動力重心とを略一致させることが容易になる。
本発明において、バネ力作用点は、光軸方向における可動体の一端側および他端側のそれぞれに3箇所以上あり、可動体の重心は、複数のバネ力作用点によって形成される立体の内部にあることが好ましい。このように構成すると、可動体を移動させる際に、光軸方向、第1方向および第2方向に対して可動体が傾きにくくなる。また、レンズ駆動装置の姿勢差に起因する光軸方向、第1方向および第2方向への可動体の傾きが生じにくくなる。
本発明において、第1駆動機構は、互いに対向配置される第1駆動用磁石または互いに対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片と、第1駆動用コイルとを備え、互いに対向配置される第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第1駆動用磁石と第1磁性片との間には、磁束密度が一様な第1磁界領域が形成され、第1駆動用コイルは、互いに対向配置される第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第1駆動用磁石と第1磁性片との間に配置され、互いに対向配置される第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第1駆動用磁石と第1磁性片との間に生じる磁束の方向と光軸方向とに略直交する方向に電流が流れる第1有効コイル部を備え、第1磁界領域に配置される第1有効コイル部の体積が光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲内で略一定となっていること、および/または、第2駆動機構は、互いに対向配置される第2駆動用磁石または互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と、第2駆動用コイルとを備え、互いに対向配置される第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第2駆動用磁石と第2磁性片との間には、磁束密度が一様な第2磁界領域が形成され、第2駆動用コイルは、互いに対向配置される第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第2駆動用磁石と第2磁性片との間に配置され、互いに対向配置される第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第2駆動用磁石と第2磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第2有効コイル部を備え、第2磁界領域に配置される第2有効コイル部の体積が光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲内で略一定となっていること、および/または、第3駆動機構は、互いに対向配置される第3駆動用磁石または互いに対向配置される第3駆動用磁石および第3磁性片と、第3駆動用コイルとを備え、互いに対向配置される第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片との間には、磁束密度が一様な第3磁界領域が形成され、第3駆動用コイルは、互いに対向配置される第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片との間に配置され、互いに対向配置される第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第3有効コイル部を備え、第3磁界領域に配置される第3有効コイル部の体積が光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲内で略一定となっていることが好ましい。
このように構成すると、可動体が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動機構の、光軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなるため、第1駆動機構によって可動体を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。また、可動体が光軸方向や第2方向に移動している場合であっても、第2駆動機構の、第1方向に略平行でかつ光軸を通過する所定の軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなるため、第2駆動機構によって可動体を第1方向へ駆動する際の第1方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。さらに、可動体が光軸方向や第1方向に移動している場合であっても、第3駆動機構の、第2方向に略平行でかつ光軸を通過する所定の軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなるため、第3駆動機構によって可動体を第2方向へ駆動する際の第2方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。また、このように構成すると、可動体が光軸方向や光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動機構の光軸方向へ駆動力や第2駆動機構の第1方向への駆動力や第3駆動機構の第2方向への駆動力が変動しにくくなる。したがって、光軸方向および光軸方向に直交する方向において、安定した状態で可動体を移動させることが可能になる。
この場合には、たとえば、互いに対向配置される第1駆動用磁石または互いに対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片と、互いに対向配置される第2駆動用磁石または互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と、互いに対向配置される第3駆動用磁石または互いに対向配置される第3駆動用磁石および第3磁性片とは、固定体に取り付けられ、第1駆動用コイルと、第2駆動用コイルと、第3駆動用コイルとは、可動体に取り付けられている。
また、この場合には、たとえば、可動体は、第1方向または第2方向に略平行な外周面を備える略直方体状または略立方体状に形成され、第1駆動用コイルは、可動体の外周面に沿って巻回され、レンズ駆動装置は、第1駆動用磁石として、第1方向で第1駆動用コイルの一部を挟むように対向配置される第1駆動用磁石と、第2方向で第1駆動用コイルの一部を挟むように対向配置される第1駆動用磁石とを備え、または、レンズ駆動装置は、第1駆動用磁石および第1磁性片として、第1駆動用コイルの一部を挟むように第1方向で対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片と、第1駆動用コイルの一部を挟むように第2方向で対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片とを備え、光軸方向における可動体の可動範囲の全域で、光軸方向における第1駆動用コイルの全域が第1磁界領域に配置され、第1方向における可動体の可動範囲の全域で、第1方向における第1磁界領域の全域に第1駆動用コイルが配置され、第2方向における可動体の可動範囲の全域で、第2方向における第1磁界領域の全域に第1駆動用コイルが配置されている。
また、この場合には、たとえば、第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、4個の第2直線辺部のうちの1個の第2直線辺部は、第2有効コイル部であり、光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲の全域で、第2有効コイル部の全体が第2磁界領域に配置されている。また、たとえば、第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、4個の第3直線辺部のうちの1個の第3直線辺部は、第3有効コイル部であり、光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲の全域で、第3有効コイル部の全体が第3磁界領域に配置されている。
本発明において、互いに対向配置される第1駆動用磁石は、互いに対向配置される第2駆動用磁石と共通のものと、互いに対向配置される第3駆動用磁石と共通のものとによって構成されていること、または、互いに対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片は、互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と共通のものと、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片と共通のものとによって構成されていることが好ましい。このように構成すると、第2駆動用磁石および第3駆動用磁石に加え、第1駆動用磁石を別途設ける必要がなくなる。また、第2磁性片および第3磁性片に加え、第1磁性片を別途設ける必要がなくなる。したがって、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、第2駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第2直線辺部からなる少なくとも2個の第2駆動用コイルと、第2駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第2駆動用磁石とを備え、2個の第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部のうちの1個である第2隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、第2駆動用磁石は、2個の第2隣接辺部に対向する第2対向面を備え、第2対向面は、単極に着磁され、第2駆動用コイルは、互いに隣接する2個の第2隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていること、および/または、第3駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第3直線辺部からなる少なくとも2個の第3駆動用コイルと、第3駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第3駆動用磁石とを備え、2個の第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部のうちの1個である第3隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、第3駆動用磁石は、2個の第3隣接辺部に対向する第3対向面を備え、第3対向面は、単極に着磁され、第3駆動用コイルは、互いに隣接する2個の第3隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていることが好ましい。このように構成すると、2個の第2隣接辺部を利用して第2駆動機構の駆動力を高めること、および/または、2個の第3隣接辺部を利用して第3駆動機構の駆動力を高めることが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるように形成され、第1駆動機構は、固定体に固定されるとともにレンズ駆動装置の四隅に対応する位置に配置される略柱状の第1駆動用磁石と、略筒状に巻回されて形成され可動体に固定されるとともに、その内周面が第1駆動用磁石の外周面と所定の隙間を介して対向配置される第1駆動用コイルとを備え、第1駆動用磁石は、第1駆動用コイルとの対向位置で第1駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁されていることが好ましい。このように構成すると、可動体が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動機構の、光軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなる。したがって、可動体が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動機構によって可動体を光軸方向へ駆動する際に光軸方向に対して可動体が傾きにくくなる。
本発明において、第2駆動機構は、互いに対向配置される第2駆動用磁石または互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と、第2駆動用コイルとを備え、第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、4個の第2直線辺部のうちの1個の第2直線辺部は、互いに対向配置される第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第2駆動用磁石と第2磁性片との間に配置され、互いに対向配置される第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第2駆動用磁石と第2磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第2有効辺部であり、光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲の全域で、第2有効辺部の全体が第2磁界領域に配置されていること、および/または、第3駆動機構は、互いに対向配置される第3駆動用磁石または互いに対向配置される第3駆動用磁石および第3磁性片と、第3駆動用コイルとを備え、第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、4個の第3直線辺部のうちの1個の第3直線辺部は、互いに対向配置される第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片との間に配置され、互いに対向配置される第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される第3駆動用磁石と第3磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第3有効辺部であり、光軸方向、第1方向および第2方向における可動体の可動範囲の全域で、第3有効辺部の全体が第3磁界領域に配置されていることが好ましい。
このように構成すると、可動体が光軸方向や第2方向に移動している場合であっても、第2駆動機構の、第1方向に略平行でかつ光軸を通過する所定の軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなるため、第2駆動機構によって可動体を第1方向へ駆動する際の第1方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。また、可動体が光軸方向や第1方向に移動している場合であっても、第3駆動機構の、第2方向に略平行でかつ光軸を通過する所定の軸回りの駆動力のバランスが崩れにくくなるため、第3駆動機構によって可動体を第2方向へ駆動する際の第2方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。また、このように構成すると、可動体が光軸方向や光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第2駆動機構の第1方向への駆動力や第3駆動機構の第2方向への駆動力が変動しにくくなる。したがって、光軸方向に直交する方向において、安定した状態で可動体を移動させることが可能になる。
本発明において、第2駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第2直線辺部からなる少なくとも2個の第2駆動用コイルと、第2駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第2駆動用磁石とを備え、2個の第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部のうちの1個である第2隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、第2駆動用磁石は、2個の第2隣接辺部に対向する第2対向面を備え、第2対向面は、単極に着磁され、第2駆動用コイルは、互いに隣接する2個の第2隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていること、および/または、第3駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第3直線辺部からなる少なくとも2個の第3駆動用コイルと、第3駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第3駆動用磁石とを備え、2個の第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部のうちの1個である第3隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、第3駆動用磁石は、2個の第3隣接辺部に対向する第3対向面を備え、第3対向面は、単極に着磁され、第3駆動用コイルは、互いに隣接する2個の第3隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていることが好ましい。このように構成すると、2個の第2隣接辺部を利用して第2駆動機構の駆動力を高めること、および/または、2個の第3隣接辺部を利用して第3駆動機構の駆動力を高めることが可能になる。
本発明において、たとえば、バネ部材は、光軸方向、第1方向および第2方向への変形が可能であり、複数のバネ作用点のそれぞれには、光軸方向、第1方向および第2方向のバネ力が作用する。
本発明において、バネ部材は、可動体固定部と固定体固定部とを繋ぐ腕部を備える板バネであり、腕部は、第1方向に略平行な方向を長手方向とする細長い第1腕部と、第2方向を略平行な方向を長手方向とする細長い第2腕部とを備えることが好ましい。このように構成すると、光軸方向および光軸方向に略直交する方向へ可動体を適切に移動させることが可能になる。
本発明において、たとえば、可動体は、略直方体状または略立方体状に形成され、光軸方向における可動体の一端側において可動体の四隅に可動体固定部が固定されるように、4個のバネ部材が光軸を略中心にして90°の回転対称に配置され、光軸方向における可動体の他端側において可動体の四隅に可動体固定部が固定されるように、4個のバネ部材が光軸を略中心にして90°の回転対称に配置され、光軸方向における可動体の一端側に配置される4個のバネ部材と、光軸方向における可動体の他端側に配置される4個のバネ部材とは、光軸に直交する所定の平面に対して略面対称となっている。
本発明において、バネ部材は、光軸方向における可動体の両端側に配置され、光軸方向に直交するとともに第2駆動力重心を含む第1平面と光軸方向における可動体の一端側のバネ力作用点との光軸方向における距離と、第1方向へ可動体が移動したときの光軸方向における可動体の一端側のバネ力作用点での第1方向のバネ部材の作用力との積は、第1平面と光軸方向における可動体の他端側のバネ力作用点との光軸方向における距離と、第1方向へ可動体が移動したときの光軸方向における可動体の他端側のバネ力作用点での第1方向のバネ部材の作用力との積と略等しいこと、および/または、光軸方向に直交するとともに第3駆動力重心を含む第2平面と光軸方向における可動体の一端側のバネ力作用点との光軸方向における距離と、第2方向へ可動体が移動したときの光軸方向における可動体の一端側のバネ力作用点での第2方向のバネ部材の作用力との積は、第2平面と光軸方向における可動体の他端側のバネ力作用点との光軸方向における距離と、第2方向へ可動体が移動したときの光軸方向における可動体の他端側のバネ力作用点での第2方向のバネ部材の作用力との積と略等しいことが好ましい。このように構成すると、第2駆動機構によって可動体を第1方向へ駆動する際の第1方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制すること、および/または、第3駆動機構によって第2方向へ可動体を駆動する際の第2方向に対する可動体の傾きを効果的に抑制することが可能になる。
本発明において、光軸方向におけるバネ部材のバネ定数は、光軸方向に略直交する方向におけるバネ部材のバネ定数よりも小さいことが好ましい。このように構成すると、可動体が光軸方向に略直交する方向に移動可能となっていても、光軸方向に略直交する方向において、可動体を安定させることが可能になる。したがって、レンズ駆動装置が搭載されるカメラで撮影される画像の品質の低下を抑制することが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、バネ部材として、第1駆動機構を構成する第1駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個のバネ部材と、第2駆動機構を構成する第2駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個のバネ部材と、第3駆動機構を構成する第3駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個のバネ部材とを備えることが好ましい。このように構成すると、第1駆動用コイルを形成する導線、第2駆動用コイルを形成する導線および第3駆動用コイルを形成する導線の端部を固定するための部材を別途、設ける必要がなくなる。したがって、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、レンズ駆動装置は、バネ部材として、第1駆動機構を構成する第1駆動用コイルを形成する第1の導線の一端側が固定される導電性材料からなるバネ部材と、第2駆動機構を構成する第2駆動用コイルを形成する第2の導線の一端側が固定される導電性材料からなるバネ部材と、第3駆動機構を構成する第3駆動用コイルを形成する第3の導線の一端側が固定される導電性材料からなるバネ部材と、第1の導線の他端側と第2の導線の他端側と第3の導線の他端側とのうちの少なくとも2つが固定される導電性材料からなるバネ部材とを備えることが好ましい。このように構成すると、第1駆動用コイルを形成する第1の導線、第2駆動用コイルを形成する第2の導線および第3駆動用コイルを形成する第3の導線の端部を固定するための部材を別途、設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置の構成を簡素化することが可能になる。また、このように構成すると、第1の導線の他端側と第2の導線の他端側と第3の導線の他端側とのうちの少なくとも2つは共通のバネ部材に固定されるため、たとえば、光軸方向における可動体の一方側のみで第1駆動用コイルを形成する第1の導線、第2駆動用コイルを形成する第2の導線および第3駆動用コイルを形成する第3の導線の端部を固定することが可能になる。したがって、第1駆動用コイル、第2駆動用コイルおよび第3駆動用コイルの引き回し処理を容易に行うことが可能になる。
以上のように、本発明のレンズ駆動装置では、レンズを光軸方向へ駆動することが可能で、かつ、振れを補正することが可能になる。また、本発明では、レンズを保持する可動体がレンズの光軸方向および光軸方向に直交する方向へ移動可能となっていても、光軸方向および光軸方向に直交する方向に対する可動体の傾きを抑制して、レンズ駆動装置が搭載されるカメラで撮影される画像の品質を高めることが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 図1に示すレンズ駆動装置の概略構成を説明するための平面図である。 図1に示すレンズ駆動装置の概略構成を説明するための縦断面図である。 図2に示す駆動機構の構成を側面から説明するための図である。 図4のE部における駆動用磁石と駆動用コイルとの関係を説明するため図である。 図4のF部における駆動用磁石と駆動用コイルとの関係を説明するための図である。 図1に示すレンズ駆動装置における駆動機構の駆動力の作用点の位置および板バネのバネ力の作用点の位置を説明するための平面図である。 図1に示すレンズ駆動装置における駆動機構の駆動力の作用点の位置および板バネのバネ力の作用点の位置をX方向から説明するための側面図である。 図1に示すレンズ駆動装置における駆動機構の駆動力の作用点の位置および板バネのバネ力の作用点の位置をY方向から説明するための側面図である。 図1に示す可動体の重心の位置および板バネのバネ力の作用点の位置を説明するための概略斜視図である。 本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動装置の概略構成を説明するための平面図である。 図11に示すレンズ駆動装置の駆動機構の一部の概略構成を説明するための図である。 図11に示すレンズ駆動装置における駆動機構の駆動力の作用点の位置および板バネのバネ力の作用点の位置を説明するための平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(レンズ駆動装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレンズ駆動装置1の斜視図である。図2は、図1に示すレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための平面図である。図3は、図1に示すレンズ駆動装置1の概略構成を説明するための縦断面図である。
本形態のレンズ駆動装置1は、携帯電話等に搭載される比較的小型のカメラで使用されるものであり、カメラの振れを補正するための振れ補正機能を備えている。このレンズ駆動装置1は、たとえば、図1に示すように、全体として略直方体状または略立方体状に形成されている。すなわち、レンズ駆動装置1は、撮影用のレンズの光軸Lの方向(光軸方向)から見たときの形状が光軸Lを中心とする略四角形状となるように形成されている。
なお、以下の説明では、図1に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。本形態では、Z方向は、レンズ駆動装置1の光軸方向であり、X方向は、光軸方向に直交する第1方向であり、Y方向は、光軸方向と第1方向とに直交する第2方向である。本形態では、レンズ駆動装置1の4つの側面は、X方向またはY方向と平行になっている。また、本形態のレンズ駆動装置1またはレンズ駆動装置1が搭載されるカメラでは、Z2方向側(図3参照)に図示を省略する撮像素子が配置されており、Z1方向側(図3参照)に配置される被写体が撮影される。したがって、以下の説明では、Z1方向側を被写体側(物体側)、Z2方向側を反被写体側(撮像素子側)とする。
レンズ駆動装置1は、図1〜図3に示すように、撮影用のレンズ2〜4を保持するとともに光軸方向および光軸方向に略直交する方向へ移動可能な可動体5と、光軸方向および光軸方向に略直交する方向へ可動体5が移動可能となるように可動体5を保持する固定体6と、可動体5を駆動するための駆動機構7とを備えている。可動体5は、バネ部材としての板バネ8を介して固定体6に移動可能に保持されている。また、レンズ駆動装置1は、光軸方向、X方向およびY方向における可動体5の移動量を規制するための可動範囲規制機構(図示省略)を備えている。
可動体5は、レンズ2〜4が内周側に固定されるスリーブ9を備えている。スリーブ9は、略直方体状または略立方体に形成されており、光軸方向から見たときのスリーブ9の外形は、略四角形状となっている。すなわち、本形態では、可動体5は、全体として、略直方体状または略立方体状に形成されており、光軸方向から見たときの可動体5の外形は、略四角形状となっている。なお、本形態では、スリーブ9の内周側に3枚のレンズ2〜4が固定されているが、スリーブ9に固定されるレンズの数は、1枚または2枚であっても良いし、4枚以上であっても良い。
スリーブ9の外周面は、X方向またはY方向に略平行な4個の平面部9aによって構成されている。また、スリーブ9の外周側の4箇所には、図2に示すように、駆動機構7を構成する後述の駆動用磁石15が配置される凹部9bが形成されている。具体的には、X方向またはY方向における4個の平面部9aの略中心位置からX方向またはY方向の内側に向かって窪むように凹部9bが形成されている。
固定体6は、レンズ駆動装置1の外周面を構成するケース体10と、ベース部材11とを備えている。ケース体10は、たとえば、底部10aと筒部10bとを有する底付きの略四角筒状に形成されている。ケース体10は、可動体5や駆動機構7を囲むように配置されている。ベース部材11は、たとえば、平板状に形成され、ケース体10の反被写体側に固定されている。
板バネ8は、ステンレス鋼板や銅合金等の導電性材料で形成されている。この板バネ8は、可動体5に固定される可動体固定部8aと、固定体6に固定される固定体固定部8bと、可動体固定部8aと固定体固定部8とを繋ぐ腕部8cとを備えている。腕部8cの厚さは、腕部8cの幅よりも薄くなっている。また、腕部8cは、図2に示すように、細長い直線状に形成される2本の長腕部8d、8eと、直線状に形成されるとともに長腕部8d、8eよりも短い短腕部8fとによって構成されている。
長腕部8dの一端には、固定体固定部8bが繋がっている。長腕部8dの他端には、長腕部8eの一端が繋がっている。具体的には、長腕部8dの長手方向と長腕部8eの長手方向とが90°異なるように、長腕部8dの他端に長腕部8eの一端が繋がっている。長腕部8eの他端には、短腕部8fの一端が繋がっている。具体的には、短腕部8fと長腕部8dとが略平行になるように、長腕部8eの他端に短腕部8fの一端が繋がっている。短腕部8fの他端には、可動体固定部8aが繋がっている。
本形態では、光軸方向における可動体5の両端側にそれぞれに、複数の板バネ8が配置されている。具体的には、可動体5の被写体側に4個の板バネ8が配置され、可動体5の反被写体側に4個の板バネ8が配置されている。より具体的には、図2に示すように、可動体5の被写体側において、可動体5の四隅に可動体固定部8aが固定され、かつ、長腕部8d、8eの長手方向がX方向またはY方向と略平行になるように、4個の板バネ8が光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。同様に、可動体5の反被写体側において、可動体5の四隅に可動体固定部8aが固定され、かつ、長腕部8d、8eの長手方向がX方向またはY方向と略平行になるように、4個の板バネ8が光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。
また、可動体5の被写体側に配置される4個の板バネ8と、可動体5の反被写体側に配置される4個の板バネ8とは、光軸Lに直交するとともに、光軸方向における可動体5の中心位置を通過する平面P(図3参照)に対して略面対称となるように配置されている。すなわち、光軸方向から見たときに、可動体5の被写体側に配置される4個の板バネ8と、可動体5の反被写体側に配置される4個の板バネ8とは重なっている。
上述のように、腕部8cの厚さは、腕部8cの幅よりも薄くなっている。また、本形態では、板バネ8の厚さ方向が光軸方向と略一致するように、板バネ8が配置されている。すなわち、本形態では、光軸方向における板バネ8のバネ定数は、光軸方向に略直交する方向おける板バネ8のバネ定数よりも小さくなっている。
なお、本形態では、その長手方向がX方向と略平行となるように配置される長腕部8d、8eは、第1方向に略平行な方向を長手方向とする第1腕部であり、その長手方向がY方向と略平行となるように配置される長腕部8d、8eは、第2方向に略平行な方向を長手方向とする第2腕部である。
駆動機構7は、8個の駆動用磁石15と、スリーブ9の外周面に沿って巻回される駆動用コイル16と、略矩形の空芯状に巻回された8個の駆動用コイル17とを備えている。以下、この駆動機構7の詳細な構成について説明する。
(駆動機構の構成)
図4は、図2に示す駆動機構7の構成を側面から説明するための図である。図5は、図4のE部における駆動用磁石15と駆動用コイル16、17との関係を説明するため図である。図6は、図4のF部における駆動用磁石15と駆動用コイル16、17との関係を説明するための図である。
駆動用磁石15は、略矩形の板状に形成され、固定体6に固定されている。8個の駆動用磁石15のうちの4個は、図2に示すように、スリーブ9の凹部9bの中に配置されている。具体的には、X方向の内側に向かって窪むように形成される凹部9bの中に配置される駆動用磁石15の表面がY方向と略平行になり、かつ、Y方向の内側に向かって窪むように形成される凹部9bの中に配置される駆動用磁石15の表面がX方向と略平行になるように、4個の駆動用磁石15のそれぞれが凹部9bの中に配置されている。また、残りの4個の駆動用磁石15は、凹部9bに配置される駆動用磁石15と所定の隙間を介して対向するように配置されている。具体的には、互いに対向する駆動用磁石15の対向面15a同士が互いに略平行になるように、凹部9bに配置される駆動用磁石15と残りの4個の駆動用磁石15とが対向配置されている。すなわち、スリーブ9の外周側のX方向またはY方向の略中心位置の4箇所で駆動用磁石15が対向配置されている。
また、X方向で対向配置される駆動用磁石15がX方向から見たときにほぼ完全に重なり、Y方向で対向配置される駆動用磁石15がY方向から見たときにほぼ完全に重なるように、凹部9bに配置される駆動用磁石15と残りの4個の駆動用磁石15とが対向配置されている。また、本形態では、対向面15aに形成される磁極が単極になるように(すなわち、対向面15aの全体がS極またN極となるように)、駆動用磁石15は着磁され、かつ、互いに対向する対向面15aが異なる磁極となるように、駆動用磁石15が配置されている。そのため、互いに対向する2個の駆動用磁石15の間には、磁束密度が一様な磁界領域が形成されている。また、X方向で対向する2個の駆動用磁石15の間には、X方向と略平行な磁束が発生し、Y方向で対向する2個の駆動用磁石15の間には、Y方向と略平行な磁束が発生している。
上述のように、駆動用コイル16は、スリーブ9の外周面に沿って巻回されている。たとえば、光軸方向における駆動用コイル16の中心とスリーブ9の中心とが略一致するように、駆動用コイル16は、スリーブ9の外周面に沿って巻回されている。また、駆動用コイル17は、略矩形の空芯状に巻回されている。具体的には、駆動用コイル17は、略長方形の平板状に巻回されており、図4に示すように、互いに略平行な2個の長辺部17a、17bと、互いに略平行で長辺部17a、17bよりも短い2個の短辺部17c、17dとによって構成されている。
駆動用コイル17は、駆動用コイル16の外周面に固定されている。具体的には、短辺部17c、17dが光軸方向と略平行になるように、かつ、2個の駆動用コイル17がX方向またはY方向で隣接するように、駆動用コイル17が駆動用コイル16の外周面に固定されている。すなわち、図4に示すように、2個の短辺部17cがX方向またはY方向で隣接するように、駆動用コイル17が駆動用コイル16の外周面に固定されている。また、駆動用コイル17は、隣接する2個の短辺部17cがスリーブ9の4個の平面部9aのそれぞれの略中心位置に配置されるように、駆動用コイル16の外周面に固定されており、各平面部9aの外側に2個の駆動用コイル17が配置されている。また、駆動用コイル17は、光軸方向における駆動用コイル17の中心とスリーブ9の中心とが略一致するように、駆動用コイル16の外周面に固定されている。本形態では、互いに隣接する短辺部17cに同じ方向の電流が流れるように、駆動用コイル17が巻回されている。
駆動用コイル16は、上述のように、スリーブ9の外周面に沿って巻回されており、駆動用コイル16の一部は、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置されている。また、駆動用コイル17は、隣接する2個の短辺部17cがスリーブ9の4個の平面部9aのそれぞれの略中心位置に配置されるように、駆動用コイル16の外周面に固定されており、長辺部17a、17bの一部と短辺部17cとは、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置されている。
本形態では、X方向に平行な平面部9aに沿って配置される駆動用コイル16の一部には、Y方向で対向配置される駆動用磁石15の間に生じる磁束の方向と光軸方向とに略直交する方向に電流が流れ、Y方向に平行な平面部9aに沿って配置される駆動用コイル16の一部には、X方向で対向配置される駆動用磁石15の間に生じる磁束の方向と光軸方向とに略直交する方向に電流が流れる。そのため、駆動用コイル16に電流が供給されると、対向配置される駆動用磁石15と駆動用コイル16との作用で、可動体5に光軸方向の駆動力が発生する。すなわち、本形態では、8個の駆動用磁石15と駆動用コイル16とによって、可動体5を光軸方向に駆動するための第1駆動機構が構成されている。
また、本形態では、短辺部17cには、光軸方向に電流が流れるため、Y方向を厚さの方向としてX方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17に電流が供給されると、この駆動用コイル17とY方向で対向配置される駆動用磁石15との作用で、可動体5にX方向の駆動力が発生する。すなわち、本形態では、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17とY方向で対向配置される4個の駆動用磁石15とによって、可動体5をX方向へ駆動するための第2駆動機構が構成されている。
また、X方向を厚さの方向としてY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17に電流が供給されると、この駆動用コイル17とX方向で対向配置される駆動用磁石15との作用で、可動体5にY方向の駆動力が発生する。すなわち、本形態では、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17とX方向で対向配置される4個の駆動用磁石15とによって、可動体5をY方向へ駆動するための第3駆動機構が構成されている。
図5、図6に示すように、光軸方向における駆動用磁石15の長さは、光軸方向における駆動用コイル16の幅および駆動用コイル17の短辺部17c、17dの長さよりも長くなっている。具体的には、光軸方向における駆動用磁石15の長さは、光軸方向における駆動用コイル16の幅と光軸方向における可動体5の可動量との和よりも長く、かつ、短辺部17c、17dの長さと光軸方向における可動体5の可動量との和よりも長くなっている。
また、本形態では、図5(A)、図6(A)に示すように、光軸方向の可動範囲内で可動体5が移動しても、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に形成される磁界領域から、光軸方向において、駆動用コイル16、17が外れないように、駆動用磁石15および駆動用コイル16、17が配置されている。すなわち、本形態では、光軸方向における可動体5の可動範囲の全域で、光軸方向における駆動用コイル16の全域が互いに対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域に配置され、かつ、短辺部17c、17dの全体が互いに対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域に配置されている。
図2、図4に示すように、Y方向に平行な平面部9aのY方向の長さは、X方向で対向配置される駆動用磁石15のY方向の長さよりも長くなっている。具体的には、Y方向に平行な平面部9aのY方向の長さは、X方向で対向配置される駆動用磁石15のY方向の長さとY方向における可動体5の可動量との和よりも長くなっている。
また、本形態では、Y方向の可動範囲内で可動体5が移動しても、X方向で対向配置される駆動用磁石15の間に形成される磁界領域から、Y方向に平行な平面部9aがY方向において外れないように、駆動用磁石15が配置されている。すなわち、本形態では、Y方向における可動体5の可動範囲の全域で、X方向で対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域のY方向における全域に駆動用コイル16が配置されている。
また、図6(B)に示すように、Y方向の可動範囲内で可動体5が移動しても、X方向で対向配置される駆動用磁石15の間に形成される磁界領域から、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の短辺部17cがY方向において外れないように、駆動用磁石15および駆動用コイル17が配置されている。すなわち、本形態では、Y方向における可動体5の可動範囲の全域で、X方向で対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域に短辺部17cの全体が配置されている。
同様に、X方向に平行な平面部9aのX方向の長さは、Y方向で対向配置される駆動用磁石15のX方向の長さとX方向における可動体5の可動量との和よりも長くなっている。また、本形態では、X方向の可動範囲内で可動体5が移動しても、Y方向で対向配置される駆動用磁石15の間に形成される磁界領域から、X方向に平行な平面部9aがX方向において外れないように、駆動用磁石15が配置されている。すなわち、本形態では、X方向における可動体5の可動範囲の全域で、Y方向で対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域のX方向における全域に駆動用コイル16が配置されている。
また、X方向の可動範囲内で可動体5が移動しても、Y方向で対向配置される駆動用磁石15の間に形成される磁界領域から、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の短辺部17cがX方向において外れないように、駆動用磁石15および駆動用コイル17が配置されている。すなわち、本形態では、X方向における可動体5の可動範囲の全域で、Y方向で対向配置される駆動用磁石15の間の磁界領域に短辺部17cの全体が配置されている。
そのため、可動体5が光軸方向、X方向およびY方向へ移動しても、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置される駆動用コイル16の体積および2個の駆動用コイル17の短辺部17cの体積は変わらない。すなわち、駆動用磁石15の間に形成される磁界領域に配置される駆動用コイル16の体積および2個の短辺部17cの体積は、可動体5の光軸方向、X方向およびY方向における可動体5の可動範囲内で略一定となっている。
また、上述のように、本形態では、互いに対向する駆動用磁石15の間に磁束密度が一様な磁界領域が形成されているため、光軸方向、X方向およびY方向における可動体5の可動範囲内で、駆動機構7による光軸方向、X方向およびY方向への可動体5の駆動力は略一定となる。
駆動用コイル16を形成する導線の両端側のそれぞれは、光軸方向における可動体5の両側に配置される合計8個の板バネ8のうちの2個の板バネ8のそれぞれに半田付け等によって固定されている。X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17は、1本の導線が順次巻回されることで形成されており、この駆動用コイル17を形成する導線の両端側のそれぞれは、駆動用コイル16の導線の両端側のそれぞれが固定される2個の板バネ8を除く残りの6個の板バネ8のうちの2個の板バネ8のそれぞれに半田付け等によって固定されている。また、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17は、1本の導線が順次巻回されることで形成されており、この駆動用コイル17を形成する導線の両端側のそれぞれは、駆動用コイル16の導線の両端側が固定される2個の板バネ8およびX方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の両端側が固定される2個の板バネ8を除く残りの4個の板バネ8のうちの2個の板バネ8のそれぞれに半田付け等によって固定されている。
あるいは、駆動用コイル16の導線の一端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側のそれぞれが、反被写体側に配置される4個の板バネ8のうちの3個の板バネ8のそれぞれに半田付け等によって固定され、駆動用コイル16の導線の他端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側が反被写体側に配置される残りの1個の板バネ8に半田付け等によって固定されている。
なお、駆動用コイル16の導線の一端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側のそれぞれが、8個の板バネ8のうちの3個の板バネ8のそれぞれに半田付け等によって固定されるとともに、駆動用コイル16の導線の他端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側のうちの2つが残りの5個の板バネ8のうちの1個の板バネ8に半田付け等によって固定され、この板バネ8に固定されなかった駆動用コイル16の導線の他端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側のうちの1つが残りの4個の板バネ8のうちの1個の板バネ8に半田付け等によって固定されても良い。
また、被写体側に配置される2個の板バネ8と反被写体側に配置される2個の板バネ8との4個の板バネ8のうちの3個の板バネ8のそれぞれに、駆動用コイル16の導線の一端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側のそれぞれが固定されるとともに、残りの1個の板バネ8に、駆動用コイル16の導線の他端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側が固定されても良い。
本形態では、駆動用コイル16は、第1駆動用コイルであり、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17は、第2駆動用コイルであり、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17は、第3駆動用コイルである。また、本形態では、8個の駆動用磁石15(4組の駆動用磁石15)は、第1駆動用磁石であり、Y方向で対向配置される4個の駆動用磁石15(2組の駆動用磁石15)は、第2駆動用磁石であり、X方向で対向配置される4個の駆動用磁石15(2組の駆動用磁石15)は、第3駆動用磁石である。すなわち、第1駆動用磁石は、第2駆動用磁石と共通のもの(すなわち、Y方向で対向配置される4個の駆動用磁石15)と、第3駆動用磁石と共通のもの(すなわち、X方向で対向配置される4個の駆動用磁石15)とによって構成されている。
また、本形態では、4組の駆動用磁石15の間に形成される磁界領域は、第1磁界領域であり、Y方向で対向配置される2組の駆動用磁石15の間に形成される磁界領域は、第2磁界領域であり、X方向で対向配置される2組の駆動用磁石15の間に形成される磁界領域は、第3磁界領域である。
さらに、本形態では、X方向またはY方向に略平行な駆動用コイル16の各辺部は、第1有効コイル部である。また、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の短辺部17cは、第2有効コイル部であり、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の短辺部17cは、第3有効コイル部である。
さらにまた、本形態では、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の長辺部17a、17bおよび短辺部17c、17dは、第2直線辺部であり、このうちの短辺部17cは、第2有効辺部であり、かつ、第2隣接辺部である。また、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の長辺部17a、17bおよび短辺部17c、17dは、第3直線辺部であり、このうちの短辺部17cは、第3有効辺部であり、かつ、第3隣接辺部である。また、本形態では、Y方向で対向する駆動用磁石15の対向面15aは、第2対向面であり、X方向で対向する駆動用磁石15の対向面15aは、第3対向面である。
(駆動機構の駆動力と板バネのバネ力の関係等)
図7は、図1に示すレンズ駆動装置1における駆動機構7の駆動力の作用点の位置および板バネ8のバネ力の作用点の位置を説明するための平面図である。図8は、図1に示すレンズ駆動装置1における駆動機構7の駆動力の作用点の位置および板バネ8のバネ力の作用点の位置をX方向から説明するための側面図である。図9は、図1に示すレンズ駆動装置1における駆動機構7の駆動力の作用点の位置および板バネ8のバネ力の作用点の位置をY方向から説明するための側面図である。図10は、図1に示す可動体5の重心の位置および板バネ8のバネ力の作用点の位置を説明するための概略斜視図である。
上述のように、可動体5の被写体側の四隅および反被写体側の四隅には、板バネ8の可動体固定部8aが固定されている。すなわち、可動体5には、可動体固定部8aが固定され板バネ8のバネ力が作用する8箇所のバネ力作用点SP1〜SP8がある。本形態では、可動体5の被写体側の四隅にバネ力作用点SP1〜SP4があり、可動体5の反被写体側の四隅にバネ力作用点SP5〜SP8がある。
また、上述のように、可動体5の被写体側において、4個の板バネ8は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されており、図7に示すように、光軸方向から見たときには、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP3とが光軸Lに対して略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP4とが光軸Lに対して略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、可動体5の被写体側には、光軸方向から見たときに光軸Lに対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が2組ある。また、光軸方向から見たときには、バネ力作用点SP1〜SP4によって図7に示すように四角形T1が形成されている。
同様に可動体5の反被写体側において、4個の板バネ8は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されており、光軸方向から見たときには、光軸Lに対してバネ力作用点SP5とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP6とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、可動体5の反被写体側には、光軸方向から見たときに光軸Lに対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点SP5、SP7と一対のバネ力作用点SP6、SP8との2組のバネ力作用点がある。また、光軸方向から見たときには、バネ力作用点SP5〜SP8によって四角形T2が形成されている。
また、上述のように、可動体5の被写体側に配置される4個の板バネ8と、可動体5の反被写体側に配置される4個の板バネ8とは、平面Pに対して略面対称となるように配置されており、X方向から見たときには、図8に示すように、平面Pと光軸Lとの交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、X方向から見たときに交点CPに対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が4組ある。また、X方向から見たときには、バネ力作用点SP1〜SP8によって図8に示すように四角形T3が形成されている。
同様に、Y方向から見たときには、図9に示すように、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、Y方向から見たときに交点CPに対して略点対称に配置される一対のバネ力作用点が4組ある。また、Y方向から見たときには、バネ力作用点SP1〜SP8によって図9に示すように四角形T4が形成されている。
本形態では、同形状の板バネ8が可動体5の被写体側および反被写体側に配置されており、各バネ力作用点SP1〜SP8における板バネ8の作用力は略等しくなっている。すなわち、各バネ力作用点SP1〜SP8における光軸方向での板バネ8の作用力が等しく、各バネ力作用点SP1〜SP8におけるX方向での板バネ8の作用力が等しく、各バネ力作用点SP1〜SP8におけるY方向での板バネ8の作用力が等しくなっている。
そのため、本形態では、光軸方向へ可動体5が移動したときの8個の板バネ8による光軸方向への可動体5の復元力の重心となる第1復元力重心SZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致する。また、X方向へ可動体5が移動したときの8個の板バネ8によるX方向への可動体5の復元力の重心となる第2復元力重心SXは、X方向から見たときに交点CPと略一致する。また、Y方向へ可動体5が移動したときの8個の板バネ8によるY方向への可動体5の復元力の重心となる第3復元力重心SYは、Y方向から見たときに交点CPと略一致する。また、本形態では、光軸方向からみたときに、交点CPと第2復元力重心SXと第3復元力重心SYとは略一致している。
上述のように、駆動用コイル16に電流が供給されると、対向配置される駆動用磁石15と駆動用コイル16との作用で、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置される駆動用コイル16の一部に光軸方向への駆動力が生じる。すなわち、駆動用コイル16が巻回される可動体5には、図7に示すように、光軸方向への駆動力が作用する4箇所の第1駆動力作用点DP1〜DP4がある。
また、上述のように、駆動用磁石15は、スリーブ9の外周側のX方向またはY方向の略中心位置の4箇所で対向配置されている。すなわち、可動体5のX方向またはY方向の略中心位置の4箇所に第1駆動力作用点DP1〜DP4があり、図7に示すように、光軸方向から見たときには、光軸Lに対して第1駆動力作用点DP1と第1駆動力作用点DP3とが略点対称に配置され、第1駆動力作用点DP2と第1駆動力作用点DP4とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、可動体5には、光軸方向から見たときに光軸Lに対して略点対称に配置される一対の第1駆動力作用点が2組ある。また、本形態では、第1駆動力作用点DP1〜DP4は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。
また、本形態では、各第1駆動力作用点DP1〜DP4に作用する駆動力が略等しくなっている。そのため、駆動機構7による光軸方向への駆動力の重心となる第1駆動力重心DZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致する。すなわち、本形態では、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZと第1復元力重心SZとが略一致する。また、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZは、四角形T1、T2の中に配置されている。なお、上述のように、たとえば、光軸方向における駆動用コイル16の中心とスリーブ9の中心とが略一致するように、駆動用コイル16は、スリーブ9の外周面に沿って巻回されており、この場合には、光軸方向に直交する方向から見たときにも第1駆動力重心DZと第1復元力重心SZとが略一致している。
また、上述のように、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17に電流が供給されると、この駆動用コイル17とY方向で対向配置される駆動用磁石15との作用で、この駆動用コイル17の短辺部17cにX方向の駆動力が発生する。すなわち、この駆動用コイル17が取り付けられる可動体5には、図8に示すように、X方向への駆動力が作用する2箇所の第2駆動力作用点DP5、DP6がある。
また、隣接する2個の短辺部17cは、光軸方向における短辺部17cの中心とスリーブ9の中心とが略一致するように、駆動用コイル16の外周面に固定されており、図8に示すように、X方向から見たときには、交点CPに対して第2駆動力作用点DP5と第2駆動力作用点DP6とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、可動体5には、X方向から見たときに交点CPに対して略点対称に配置される一対の第2駆動力作用点が1組ある。
また、本形態では、各第2駆動力作用点DP5、DP6に作用する駆動力が略等しくなっている。そのため、駆動機構7によるX方向への駆動力の重心となる第2駆動力重心DXは、X方向から見たときに交点CPと略一致する。すなわち、本形態では、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXと第2復元力重心SXとが略一致する。また、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXは、四角形T3の中に配置されている。また、本形態では、X方向に平行な平面部9aの略中心位置に配置されるように、隣接する2個の短辺部17cが駆動用コイル16の外周面に固定されており、光軸方向から見たときにも第2駆動力重心DXと第2復元力重心SXとが略一致している。
さらに、上述のように、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17に電流が供給されると、この駆動用コイル17とX方向で対向配置される駆動用磁石15との作用で、この駆動用コイル17の短辺部17cにY方向の駆動力が発生する。すなわち、この駆動用コイル17が取り付けられる可動体5には、図9に示すように、Y方向への駆動力が作用する2箇所の第2駆動力作用点DP7、DP8がある。
また、隣接する2個の短辺部17cは、光軸方向における短辺部17cの中心とスリーブ9の中心とが略一致するように、駆動用コイル16の外周面に固定されており、図9に示すように、Y方向から見たときには、交点CPに対して第3駆動力作用点DP7と第2駆動力作用点DP8とが略点対称に配置されている。すなわち、本形態では、可動体5には、Y方向から見たときに交点CPに対して略点対称に配置される一対の第3駆動力作用点が1組ある。
また、本形態では、各第3駆動力作用点DP7、DP8に作用する駆動力が略等しくなっている。そのため、駆動機構7によるY方向への駆動力の重心となる第3駆動力重心DYは、Y方向から見たときに交点CPと略一致する。すなわち、本形態では、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYと第3復元力重心SYとが略一致する。また、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYは、四角形T4の中に配置されている。また、本形態では、Y方向に平行な平面部9aの略中心位置に配置されるように、隣接する2個の短辺部17cが駆動用コイル16の外周面に固定されており、光軸方向から見たときにも第3駆動力重心DYと第3復元力重心SYとが略一致している。
ここで、本形態では、平面P(すなわち、第2駆動力重心DXと第3駆動力重心DYとを含む平面)と可動体5の被写体側のバネ力作用点SP1〜SP4との光軸方向における距離R1と、平面Pと可動体5の反被写体側のバネ力作用点SP5〜SP8との光軸方向における距離R2とが略等しくなっている。また、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力とが略等しく、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力とが略等しくなっている。
すなわち、本形態では、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力と距離R2との積が略等しくなっている。また、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力と距離R2との積とが略等しくなっている。
上述のように、可動体5の被写体側の四隅にバネ力作用点SP1〜SP4があり、可動体5の反被写体側の四隅にバネ力作用点SP5〜SP8がある。そのため、図10に示すように、本形態では、可動体5の重心Gは、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される直方体または立方体の内部にある。
なお、本形態では、四角形T1、T2は、光軸方向から見たときに、複数のバネ力作用点SP1〜SP8によって形成されるn0角形であり、四角形T3は、X方向から見たときに、複数のバネ力作用点SP1〜SP8によって形成されるn1角形であり、四角形T4は、Y方向から見たときに、複数のバネ力作用点SP1〜SP8によって形成されるn2角形である。また、交点CPは、所定の第1基準点、第2基準点、第3基準点および第4基準点である。さらに、平面Pは、光軸方向に直交するとともに第2駆動力重心DXを含む第1平面であり、かつ、光軸方向に直交するとともに第3駆動力重心DYを含む第2平面である。また、光軸方向から見たときの光軸Lは、所定の第0基準点および第5基準点である。
(レンズ駆動装置の概略動作)
以上のように構成されたレンズ駆動装置1では、このレンズ駆動装置1が搭載されるカメラで撮影が行われる際に、可動体5が光軸方向に移動して、焦点が調整される。また、ジャイロスコープ(角速度センサ)等の振れを検出するセンサ(図示省略)によって、カメラの振れが検出されると、このセンサでの検出結果に基づいて、駆動用コイル17に電流が供給され、可動体5がX方向および/またはY方向に移動して、振れが補正される。
なお、可動体5をX方向および/またはY方向へ移動させて振れに起因する画像振れを補正するために必要となる電流を、センサで検出されたカメラの振れ量に基づいて、駆動用コイル17へ供給するオープン制御によって、駆動用コイル17への電流の供給量が制御されても良い。また、振れの補正結果をモニタしながら、振れに起因する画像振れを補正するために必要となる電流を駆動用コイル17へ供給するクローズド制御によって、駆動用コイル17への電流の供給量が制御されても良い。
ここで、振れを検出するセンサは、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラの内部に配置されている。あるいは、振れを検出するセンサは、レンズ駆動装置1のケース体10の内部に配置されている。また、振れを検出するセンサが可動体5に取り付けられている場合もある。このように、センサの配置位置は種々が考えられるが、オープン制御の場合には、センサの配置位置によらず、センサの検出結果に基づいてX方向および/またはY方向への可動体5の移動量が制御されて、振れによる撮影像の横ずれが補正される。また、クローズド制御の場合には、まず、センサの検出結果に基づいてX方向および/またはY方向へ可動体5を移動させ、その後、振れの補正結果のモニタとして、可動部5の変位量を図示を省略する磁気センサや光学センサ等のセンサによって検出し、X方向および/またはY方向への可動体5の移動量を制御するフィードバック制御を行うことで振れによる撮影像の横ずれが補正される。
なお、振れ量の検出方法としては、ジャイロスコープを用いる検出方法が一般的ではあるが、カメラの振れを、カメラで撮影される画像に基づいて検出しても良い。すなわち、カメラの振れを画像処理によって検出し、この検出結果に基づいて、可動体5をX方向および/またはY方向へ移動させ、振れを補正しても良い。また、振れの補正結果のモニタとして、画像のずれ量を演算して検出する方法を採用しても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZは、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形T1、T2の中に配置されている。そのため、可動体5が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、可動体5を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体5の傾きを抑制することが可能になる。特に本形態では、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZと第1復元力重心SZとが略一致しているため、可動体5が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、可動体5を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体5の傾きをなくすことが可能になる。
また、本形態では、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXは、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形T3の中に配置されているため、可動体5が光軸方向やY方向に移動している場合であっても、可動体5をX方向へ駆動する際のX方向に対する可動体5の傾きを抑制することが可能になる。特に本形態では、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXと第2復元力重心SXとが略一致しているため、可動体5が光軸方向やY方向に移動している場合であっても、可動体5をX方向へ駆動する際のX方向に対する可動体5の傾きをなくすことが可能になる。
さらに、本形態では、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYは、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される四角形T4の中に配置されているため、可動体5が光軸方向やX方向に移動している場合であっても、可動体5をY方向へ駆動する際のY方向に対する可動体5の傾きを抑制することが可能になる。特に本形態では、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYと第3復元力重心SYとが略一致しているため、可動体5が光軸方向やX方向に移動している場合であっても、可動体5をY方向へ駆動する際のY方向に対する可動体5の傾きをなくすことが可能になる。
以上から、本形態では、振れを補正するために、可動体5が光軸方向に直交する方向へ移動可能となっていても、光軸方向、第1方向および第2方向に対する可動体5の不要な傾きをなくすことが可能になり、その結果、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラで撮影される画像の品質を高めることが可能になる。
本形態では、可動体5の被写体側において、バネ力作用点SP1〜SP4が、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置され、可動体5の反被写体側において、バネ力作用点SP5〜SP8が、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。また、バネ力作用点SP1〜SP8における光軸方向の板バネ8の作用力は略等しくなっている。そのため、第1復元力重心SZは、上述のように、光軸方向から見たときに光軸Lと一致する。また、本形態では、第1駆動力作用点DP1〜DP4が、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置され、各第1駆動力作用点DP1〜DP4に作用する駆動力は略等しくなっている。そのため、第1駆動力重心DZは、上述のように、光軸方向から見たときに光軸Lと一致する。したがって、本形態では、光軸方向から見たときに第1復元力重心SZと第1駆動力重心DZとを略一致させることが容易になる。
本形態では、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されている。また、バネ力作用点SP1〜SP8におけるX方向の板バネ8の作用力が等しく、かつ、バネ力作用点SP1〜SP8におけるY方向の板バネ8の作用力が等しくなっている。そのため、上述のように、第2復元力重心SXは、X方向から見たときに交点CPと一致し、第3復元力重心SYは、Y方向から見たときに交点CPと一致する。
また、本形態では、X方向から見たときに、交点CPに対して第2駆動力作用点DP5と第2駆動力作用点DP6とが略点対称に配置され、Y方向から見たときに、交点CPに対して第3駆動力作用点DP7と第3駆動力作用点DP8とが略点対称に配置されるとともに、各第2駆動力作用点DP5、DP6に作用する駆動力が略等しく、各第3駆動力作用点DP7、DP8に作用する駆動力が略等しくなっている。そのため、上述のように、第2駆動力重心DXは、X方向から見たときに交点CPと略一致し、第3駆動力重心DYは、Y方向から見たときに交点CPと略一致する。
したがって、本形態では、X方向から見たときに第2復元力重心SXと第2駆動力重心DXとを略一致させることが容易になり、かつ、Y方向から見たときに第3復元力重心SYと第2駆動力重心DYとを略一致させることが容易になる。
本形態では、可動体5の重心Gは、バネ力作用点SP1〜SP8によって形成される直方体または立方体の内部にある。そのため、可動体5を移動させる際に、光軸方向、X方向およびY方向に対して可動体5が傾きにくくなる。また、レンズ駆動装置1の姿勢差に起因する光軸方向、X方向およびY方向への可動体5の傾きが生じにくくなる。
本形態では、上述のように、可動体5が光軸方向、X方向およびY方向へ移動しても、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置される駆動用コイル16の体積および2個の駆動用コイル17の短辺部17cの体積は変わらない。また、互いに対向する駆動用磁石15の間に磁束密度が一様な磁界領域が形成されている。そのため、本形態では、可動体5が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、第1駆動力作用点DP1〜DP4における光軸方向への駆動力の、光軸Lに対するバランスが崩れにくくなる。したがって、可動体5を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。また、可動体5が光軸方向やY方向に移動している場合であっても、第2駆動力作用点DP5、DP6におけるX方向への駆動力の、交点CPに対するバランスが崩れにくくなる。したがって、可動体5をX方向へ駆動する際のX方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。さらに、可動体5が光軸方向やX方向に移動している場合であっても、第3駆動力作用点DP7、DP8における可動体5のY方向への駆動力の、交点CPに対するバランスが崩れにくくなる。したがって、可動体5をY方向へ駆動する際のY方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。
本形態では、可動体5が光軸方向、X方向およびY方向へ移動しても、互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置される駆動用コイル16の体積および2個の駆動用コイル17の短辺部17cの体積は変わらず、かつ、互いに対向する駆動用磁石15の間に磁束密度が一様な磁界領域が形成されている。そのため、可動体5が光軸方向や光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、光軸方向、X方向およびY方向への可動体5の駆動力が変動しにくくなる。したがって、光軸方向および光軸方向に直交する方向において、安定した状態で可動体5を移動させることが可能になる。
本形態では、バネ力作用点SP1〜SP4と平面Pとの光軸方向における距離R1とX方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力との積と、バネ力作用点SP5〜SP8と平面Pとの光軸方向における距離R2とX方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力との積とが略等しくなっている。そのため、可動体5をX方向へ駆動する際のX方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。
本形態では、バネ力作用点SP1〜SP4と平面Pとの光軸方向における距離R1とY方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力との積と、バネ力作用点SP5〜SP8と平面Pとの光軸方向における距離R2とY方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力との積とが略等しくなっている。そのため、可動体5をY方向へ駆動する際のY方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。
本形態では、隣接する2個の短辺部17cが互いに対向配置される駆動用磁石15の間に配置され、かつ、互いに隣接する短辺部17cに同じ方向の電流が流れるように、駆動用コイル17が巻回されている。そのため、2個の短辺部17cを利用して、X方向やY方向への可動体5の駆動力を高めることが可能になる。
本形態では、板バネ8の、長腕部8d、8eの長手方向がX方向またはY方向と略平行になるように、板バネ8の可動体固定部8aが可動体5に固定されている。そのため、光軸方向へ可動体5を適切に移動させることが可能になるとともに、X方向およびY方向へ可動体5を適切に移動させることが可能になる。
本形態では、光軸方向における板バネ8のバネ定数は、光軸方向に略直交する方向おける板バネ8のバネ定数よりも小さくなっている。そのため、可動体5が光軸方向に略直交する方向に移動可能となっていても、光軸方向に略直交する方向において、可動体5を安定させることが可能になる。したがって、レンズ駆動装置1が搭載されるカメラで撮影される画像の品質の低下を抑制することが可能になる。
本形態では、駆動用コイル16を形成する導線の両端側のそれぞれ、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17を形成する導線の両端側のそれぞれ、および、Y方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる4個の駆動用コイル17を形成する導線の両端側のそれぞれは、板バネ8に個別に固定されている。そのため、駆動用コイル16を形成する導線および駆動用コイル17を形成する導線の端部を固定するための部材を別途、設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。
あるいは、本形態では、駆動用コイル16の導線の一端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の一端側のそれぞれが、反被写体側に配置される板バネ8に個別に固定され、駆動用コイル16の導線の他端側、X方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側およびY方向に平行な平面部9aの外側に取り付けられる駆動用コイル17の導線の他端側が反被写体側に配置される残りの板バネ8に固定されている。そのため、駆動用コイル16の導線および駆動用コイル17の導線の端部を固定するための部材を別途、設ける必要がなくなり、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。また、この場合には、反被写体側に配置される板バネ8を利用して、駆動用コイル16の導線および駆動用コイル17の導線の端部の処理を行うことができるため、駆動用コイル16および駆動用コイル17の引き回し処理を容易に行うことが可能になる。
本形態では、第1駆動用磁石である8個の駆動用磁石15は、第2駆動用磁石と共通のもの(すなわち、Y方向で対向配置される4個の駆動用磁石15)と、第3駆動用磁石と共通のもの(すなわち、X方向で対向配置される4個の駆動用磁石15)とによって構成されている。そのため、第2駆動用磁石および第3駆動用磁石に加え、第1駆動用磁石を別途設ける必要がなくなる。したがって、レンズ駆動装置1の構成を簡素化することが可能になる。
[実施の形態2]
図11は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ駆動装置31の概略構成を説明するための平面図である。図12は、図11に示すレンズ駆動装置31の駆動機構37の一部の概略構成を説明するための図である。図13は、図11に示すレンズ駆動装置31における駆動機構37の駆動力の作用点の位置および板バネ8のバネ力の作用点の位置を説明するための平面図である。
本形態のレンズ駆動装置31は、可動体5を駆動するための駆動機構37が実施の形態1のレンズ駆動装置1の駆動機構7と異なる点を除いて、レンズ駆動機構1とほぼ同様に構成されている。したがって、以下では、この相違点を中心にして、本形態のレンズ駆動装置31を説明する。
レンズ駆動装置31は、レンズ駆動装置1と同様に、可動体5と、固定体6と、可動体5を駆動するための駆動機構37とを備えている。可動体5は、板バネ8を介して固定体6に移動可能に保持されている。板バネ8は、実施の形態1と同様に、光軸方向における可動体5の両端側のそれぞれに4個ずつ配置されている。
可動体5は、実施の形態1のスリーブ9と同様に形成されるスリーブ39を備えている。すなわち、スリーブ39は、略直方体状または略立方体状に形成されており、光軸方向から見たときのスリーブ39の外形は、光軸Lを中心とする略四角形状となっている。また、スリーブ39の外周面は、X方向またはY方向に略平行な4個の平面部39aによって構成されている。スリーブ39には、スリーブ9の凹部9bに対応する位置に駆動用磁石15が配置される貫通孔39bが形成されており、この点で、スリーブ39はスリーブ9と異なっている。
駆動機構37は、実施の形態1の駆動機構7と同様に、8個の駆動用磁石15と、略矩形の空芯状に巻回された8個の駆動用コイル17とを備えている。また、駆動機構37は、図11、図12に示すように、レンズ駆動装置31の四隅に対応する位置に配置される略柱状の4個の駆動用磁石45と、略筒状に巻回されて形成され、その内周側が駆動用磁石45の外周面と所定の隙間を介して対向配置される4個の駆動用コイル46とを備えている。
実施の形態1とほぼ同様に、8個の駆動用磁石15のうちの4個は、図11に示すように、スリーブ39の貫通孔39bの中に配置されている。また、残りの4個の駆動用磁石15は、貫通孔39bに配置される駆動用磁石15と所定の隙間を介して対向するように配置されている。駆動用コイル17は、スリーブ39の平面部39aに固定されている。具体的には、実施の形態1とほぼ同様に、短辺部17c、17dが光軸方向と略平行になるように、かつ、2個の駆動用コイル17がX方向またはY方向で隣接するように、駆動用コイル17が平面部39aに固定されている。
駆動用磁石45は、たとえば、略三角柱等の略多角柱状または略円柱状等に形成されている。この駆動用磁石45は、図12に示すように、光軸方向で重なるように配置される略柱状の2個の駆動用磁石片47、48と、駆動用磁石片47、48の間に配置される平板状の磁性部材49とを備えている。駆動用コイル46は、たとえば、略三角筒等の略多角筒状または略円筒状等に巻回されて形成されている。4個の駆動用コイル46は、スリーブ39の四隅に固定されている。具体的には、上述のように、その内周側が駆動用磁石45の外周面と所定の隙間を介して対向配置されるように、4個の駆動用コイル46は、スリーブ39の四隅に固定されている。なお、本形態では、光軸方向における可動体5の可動範囲の全域において、駆動用コイル46の内周側に磁性部材49が配置されるように、駆動用磁石45および駆動用コイル46が形成されている。
図12に示すように、駆動用磁石片47、48は、光軸方向において、同じ磁極同士(S極とS極、あるいは、N極とN極)が対向するように配置されている。すなわち、駆動用磁石片47、48同士の対向面は、いずれも同じ磁極に着磁されている。そのため、図12に示すように、駆動用磁石片47、48の間には、径方向の内側または外側に向かって駆動用コイル46を通過する磁束が発生している。すなわち、駆動用磁石45は、駆動用コイル46との対向位置で駆動用コイル46を通過する磁束が発生するように着磁されている。
そのため、駆動用コイル46に電流が供給されると、対向配置される駆動用磁石45と駆動用コイル46との作用で、可動体5に光軸方向の駆動力が発生する。すなわち、本形態では、4個の駆動用磁石45と4個の駆動用コイル46とによって、可動体5を光軸方向に駆動するための第1駆動機構が構成されている。なお、実施の形態1と同様に、本形態でも、X方向に平行な平面部39aに取り付けられる4個の駆動用コイル17とY方向で対向配置される4個の駆動用磁石15とによって、可動体5をX方向へ駆動するための第2駆動機構が構成され、Y方向に平行な平面部39aに取り付けられる4個の駆動用コイル17とX方向で対向配置される4個の駆動用磁石15とによって、可動体5をY方向へ駆動するための第3駆動機構が構成されている。
また、4個の駆動用コイル46は、1本の導線が順次巻回されることで形成されており、駆動用コイル46を形成する導線の両端側のそれぞれは、実施の形態1の駆動用コイル16の導線とほぼ同様に、板バネ8に半田付け等によって固定されている。なお、本形態では、駆動用コイル46は、第1駆動用コイルであり、駆動用磁石45は、第1駆動用磁石である。
実施の形態1と同様に、可動体5には、8箇所のバネ力作用点SP1〜SP8がある。また、実施の形態1と同様に、光軸方向から見たときには、バネ力作用点SP1〜SP4によって図13に示すように四角形T1が形成され、バネ力作用点SP5〜SP8によって四角形T2が形成されている。また、実施の形態1と同様に、第1復元力重心SZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致する
上述のように、駆動用コイル46に電流が供給されると、駆動用磁石45と駆動用コイル46との作用で、駆動用コイル46に光軸方向への駆動力が生じる。すなわち、駆動用コイル46が固定される可動体5には、図13に示すように、光軸方向への駆動力が作用する4箇所の第1駆動力作用点DP11〜DP14がある。また、駆動用コイル46は、スリーブ39の四隅に固定されており、図13示すように、光軸方向から見たときには、光軸Lに対して第1駆動力作用点DP11と第1駆動力作用点DP13とが略点対称に配置され、第1駆動力作用点DP12と第1駆動力作用点DP14とが略点対称に配置されている。また、本形態では、第1駆動力作用点DP11〜DP14は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。
また、本形態では、各第1駆動力作用点DP11〜DP14に作用する駆動力が略等しくなっている。そのため、駆動機構37による光軸方向への駆動力の重心となる第1駆動力重心DZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致する。すなわち、本形態では、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZと第1復元力重心SZとが略一致する。また、光軸方向から見たときに、第1駆動力重心DZは、四角形T1、T2の中に配置されている。
なお、本形態でも、実施の形態1と同様に、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXと第2復元力重心SXとが略一致する。また、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXは、四角形T3の中に配置されている。また、本形態でも、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYと第3復元力重心SYとが略一致する。また、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYは、四角形T4の中に配置されている。
以上のように構成された本形態のレンズ駆動装置31では、実施の形態1とほぼ同様の効果を得ることができる。なお、本形態では、レンズ駆動装置31の四隅に配置される駆動用磁石45は、駆動用コイル46との対向位置で駆動用コイル46を通過する磁束が発生するように着磁されているため、可動体5が光軸方向に略直交する方向に移動している場合であっても、光軸方向への駆動力の光軸L回りのバランスが崩れにくくなる。その結果、本形態では、可動体5を光軸方向へ駆動する際の光軸方向に対する可動体5の傾きを効果的に抑制することが可能になる。
[他の実施の形態]
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、可動体5に8箇所のバネ力作用点SP1〜SP8がある。この他にもたとえば、3箇所以上のバネ力作用点が可動体5に存在するのであれば、可動体5に存在するバネ力作用点の数は、7箇所以下であっても良い。また、可動体5に9箇所以上のバネ力作用点があっても良い。
上述した形態では、バネ力作用点SP1〜SP8によって、光軸方向から見たときに四角形T1、T2が形成されているが、バネ力作用点によって、光軸方向から見たときに三角形が形成されても良いし、五角形以上の多角形が形成されても良い。同様に、上述した形態では、バネ力作用点SP1〜SP8によって、X方向から見たときに四角形T3が形成されているが、バネ力作用点によって、X方向から見たときに三角形が形成されても良いし、五角形以上の多角形が形成されても良い。また、上述した形態では、バネ力作用点SP1〜SP8によって、Y方向から見たときに四角形T4が形成されているが、バネ力作用点によって、Y方向から見たときに三角形が形成されても良いし、五角形以上の多角形が形成されても良い。
上述した形態では、第1復元力重心SZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致しているが、第1復元力重心SZは、光軸方向から見たときに光軸Lからずれていても良い。また、上述した形態では、第1駆動力重心DZは、光軸方向から見たときに光軸Lと略一致しているが、第1駆動力重心DZは、光軸方向から見たときに光軸Lからずれていても良い。さらに、上述した形態では、光軸方向から見たときに第1駆動力重心DZと第1復元力重心SZとが略一致しているが、第1駆動力重心DZは、光軸方向から見たときに第1復元力重心SZからずれていても良い。
上述した形態では、第2復元力重心SXは、X方向から見たときに交点CPと略一致しているが、第2復元力重心SXは、X方向から見たときに交点CPからずれていても良い。また、上述した形態では、第2駆動力重心DXは、X方向から見たときに交点CPと略一致しているが、第2駆動力重心DXは、X方向から見たときに交点CPからずれていても良い。さらに、本形態では、X方向から見たときに、第2駆動力重心DXと第2復元力重心SXとが略一致しているが、第2駆動力重心DXは、X方向から見たときに第2復元力重心SXからずれていても良い。
上述した形態では、第3復元力重心SYは、Y方向から見たときに交点CPと略一致しているが、第3復元力重心SYは、Y方向から見たときに交点CPからずれていても良い。また、上述した形態では、第3駆動力重心DYは、Y方向から見たときに交点CPと略一致しているが、第3駆動力重心DYは、交点CPからずれていても良い。さらに、上述した形態では、Y方向から見たときに、第3駆動力重心DYと第3復元力重心SYとが略一致しているが、第3駆動力重心DYは、光軸方向から見たときに第3復元力重心SYからずれていても良い。
上述した形態では、光軸方向から見たときに、バネ力作用点SP1〜SP4およびバネ力作用点SP5〜SP8は、光軸Lを中心にして90°の回転対称で配置されている。この他にもたとえば、バネ力作用点SP1〜SP4および/またはバネ力作用点SP5〜SP8は、光軸方向から見たときに、光軸Lを中心にして90°の回転対称で配置されなくても良い。また、光軸方向から見たときに、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP3とが光軸Lに対して略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP4とが光軸Lに対して略点対称に配置されなくても良い。同様に、光軸方向から見たときに、バネ力作用点SP5とバネ力作用点SP7とが光軸Lに対して略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP6とバネ力作用点SP8とが光軸Lに対して略点対称に配置されなくても良い。
また、上述した形態では、X方向から見たときに、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されているが、X方向から見たときに、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置されなくても良い。また、X方向から見たときに、交点CPに対して、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されなくても良い。
さらに、上述した形態では、Y方向から見たときに、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置され、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されているが、Y方向から見たときに、交点CPに対して、バネ力作用点SP1とバネ力作用点SP7とが略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP2とバネ力作用点SP8とが略点対称に配置されなくても良い。また、Y方向から見たときに、バネ力作用点SP3とバネ力作用点SP5とが略点対称に配置されなくても良いし、バネ力作用点SP4とバネ力作用点SP6とが略点対称に配置されなくても良い。
上述した形態では、可動体5の4箇所に第1駆動力作用点DP1〜DP4、DP11〜DP14がある。この他にもたとえば、可動体5に存在する第1駆動力作用点の数は、3箇所以下であっても良いし、5箇所以上であっても良い。また、上述した形態では、可動体5の2箇所に第2駆動力作用点DP5、DP6があるが、可動体5に存在する第2駆動力作用点の数は、1箇所であっても良いし、3箇所以上であっても良い。さらに、上述した形態では、可動体5の2箇所に第3駆動力作用点DP7、DP8があるが、可動体5に存在する第3駆動力作用点の数は、1箇所であっても良いし、3箇所以上であっても良い。
上述した形態では、第1駆動力作用点DP1〜DP4および第1駆動力作用点DP11〜DP14は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されている。この他にもたとえば、第1駆動力作用点DP1〜DP4および/または第1駆動力作用点DP11〜DP14は、光軸Lを中心にして、90°の回転対称で配置されなくても良い。また、光軸方向から見たときに、光軸Lに対して、第1駆動力作用点DP1と第1駆動力作用点DP3とが略点対称に配置されなくても良いし、第1駆動力作用点DP2と第1駆動力作用点DP4とが略点対称に配置されなくても良い。同様に、光軸方向から見たときに、光軸Lに対して、第1駆動力作用点DP11と第1駆動力作用点DP13とが略点対称に配置されなくても良いし、第1駆動力作用点DP12と第1駆動力作用点DP14とが略点対称に配置されなくても良い。
また、上述した形態では、X方向から見たときに、交点CPに対して第2駆動力作用点DP5と第2駆動力作用点DP6とが略点対称に配置されているが、X方向から見たときに、交点CPに対して第2駆動力作用点DP5と第2駆動力作用点DP6とが略点対称に配置されなくても良い。また、上述した形態では、Y方向から見たときに、交点CPに対して第3駆動力作用点DP7と第2駆動力作用点DP8とが略点対称に配置されているが、Y方向から見たときに、交点CPに対して第3駆動力作用点DP7と第2駆動力作用点DP8とが略点対称に配置されなくても良い。
上述した形態では、各バネ力作用点SP1〜SP8における板バネ8の作用力は略等しくなっているが、各バネ力作用点SP1〜SP8における板バネ8の作用力は等しくなくても良い。
上述した実施の形態1では、各第1駆動力作用点DP1〜DP4に作用する駆動力は略等しくなっているが、各第1駆動力作用点DP1〜DP4に作用する駆動力は等しくなくても良い。また、上述した実施の形態2では、各第1駆動力作用点DP11〜DP14に作用する駆動力は略等しくなっているが、各第1駆動力作用点DP11〜DP14に作用する駆動力は等しくなくても良い。さらに、上述した形態では、各第2駆動力作用点DP5、DP6に作用する駆動力は略等しくなっているが、各第2駆動力作用点DP5、DP6に作用する駆動力は略等しくなくても良い。さらにまた、上述した形態では、各第3駆動力作用点DP7、DP8に作用する駆動力は略等しくなっているが、各第3駆動力作用点DP7、DP8に作用する駆動力は等しくなくても良い。
上述した形態では、スリーブ9、39の外周側の4箇所で2個の駆動用磁石15が対向配置されている。この他にもたとえば、磁束密度が一様な磁界領域を形成することができるのであれば、スリーブ9、39の外周側の4箇所において、駆動用磁石15と磁性片とが対向配置されても良い。この場合には、たとえば、磁性片は、駆動用磁石15と略同形状に形成される。また、上述した形態では、スリーブ9、39の凹部9b、貫通孔39bに駆動用磁石15が配置されているが、凹部9b、貫通孔39bの中に駆動用磁石15が配置されていなくても良い。
上述した形態では、スリーブ9、39の4個の平面部9a、39aのそれぞれに、2個の駆動用コイル17が配置されている。この他にもたとえば、4個の平面部9a、39aのそれぞれに、1個の駆動用コイル17が固定されても良い。また、4個の平面部39aのそれぞれに、1個の駆動用コイル17が固定される場合には、たとえば、駆動用磁石15の対向面15aは、X方向またはY方向において異なる磁極が隣接するように2極に着磁され、駆動用コイル17は、短辺部17c、17dのそれぞれが対向面15aに形成される異なる磁極のそれぞれと対向するように配置される。
上述した形態では、距離R1と距離R2とが略等しくなっている。また、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力とが略等しく、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力とが略等しくなっている。この他にもたとえば、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力と距離R2との積が略等しくなっているのであれば、距離R1と距離R2とは等しくなくても良いし、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力とが等しくなくても良い。同様に、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力と距離R2との積とが略等しくなっているのであれば、距離R1と距離R2とが等しくなくても良いし、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力とが等しくなくても良い。
なお、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのX方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、X方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのX方向の板バネ8の作用力と距離R2との積は必ずしも略等しくなくても良い。同様に、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP1〜SP4でのY方向の板バネ8の作用力と距離R1との積と、Y方向へ可動体5が移動したときのバネ力作用点SP5〜SP8でのY方向の板バネ8の作用力と距離R2との積とは必ずしも略等しくなくても良い。
上述した形態では、可動体5の被写体側および反被写体側のそれぞれに4個の板バネ8が配置されている。この他にもたとえば、4個の固定体固定部8bが連結されて形成される1個の板バネが、可動体5の被写体側および/または反被写体側に配置されても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるように形成されている。この他にもたとえば、レンズ駆動装置1は、光軸方向から見たときの形状が略四角形状以外の略多角形状となるように形成されても良いし、光軸方向から見たときの形状が略円形状あるいは略楕円形状となるように形成されても良い。
上述した実施の形態2では、駆動用磁石片47、48の間に磁性部材49が配置されているが、駆動用磁石片47、48同士の対向面の間に所定の隙間が形成されても良いし、駆動用磁石片47、48同士の対向面が当接していても良い。また、上述した形態では、駆動用磁石45は、2個の駆動用磁石片47、48と磁性部材49とによって構成されているが、駆動用磁石45は、1個の駆動用磁石片のみによって構成されても良い。
上述した形態では、レンズ駆動装置1は、携帯電話等の携帯機器に搭載されるカメラで使用されている。この他にもたとえば、自動車の運転状況を記録するドライブレコーダに搭載されるカメラにレンズ駆動装置1が使用されても良い。この場合には、走行時の自動車の振動等に起因して、ジャイロスコープ等のセンサによって、カメラの振れが検出されると、このセンサでの検出結果に基づいて、駆動用コイル17に電流が供給され、可動体5がX方向および/またはY方向に移動して、振れが補正される。また、レンズ駆動装置1は、監視カメラ等のその他のカメラに搭載されても良い。
なお、上述した形態において、レンズ駆動装置1、31の被写体側に光軸Lを略90°折り曲げる反射ミラーが配置されても良い。
1、31 レンズ駆動装置
2〜4 レンズ
5 可動体
6 固定体
8 板バネ(バネ部材)
8a 可動体固定部
8b 固定体固定部
8c 腕部
8d、8e 長腕部(第1腕部、第2腕部)
15 駆動用磁石(第1駆動用磁石、第2駆動用磁石、第3駆動用磁石、第1駆動機構の一部、第2駆動機構の一部、第3駆動機構の一部)
15a 対向面(第2対向面、第3対向面)
16 駆動用コイル(第1駆動用コイル、第1駆動機構の一部)
17 駆動用コイル(第2駆動用コイル、第3駆動用コイル、第2駆動機構の一部、第3駆動機構の一部)
17a、17b 長辺部(第2直線辺部、第3直線辺部)
17c 短辺部(第2有効コイル部、第3有効コイル部、第2直線辺部、第3直線辺部、第2有効辺部、第3有効辺部、第2隣接辺部、第3隣接辺部)
17d 短辺部(第2直線辺部、第3直線辺部)
45 駆動用磁石(第1駆動用磁石、第1駆動機構の一部)
46 駆動用コイル(第1駆動用コイル、第1駆動機構の一部)
CP 交点(第1基準点、第2基準点、第3基準点、第4基準点)
DP1〜DP4、DP11〜DP14 第1駆動力作用点
DP5、DP6 第2駆動力作用点
DP7、DP8 第3駆動力作用点
DX 第2駆動力重心
DY 第3駆動力重心
DZ 第1駆動力重心
G 重心
L 光軸
P 平面(第1平面、第2平面)
SP1〜SP8 バネ力作用点
SX 第2復元力重心
SY 第3復元力重心
SZ 第1復元力重心
T1、T2 四角形(n0角形)
T3 四角形(n1角形)
T4 四角形(n2角形)
X 第1方向
Y 第2方向
Z 光軸方向

Claims (23)

  1. レンズを保持するとともに、前記レンズの光軸方向および前記光軸方向に略直交する方向へ移動可能な可動体と、前記光軸方向および前記光軸方向に略直交する方向へ前記可動体が移動可能となるように前記可動体を保持する固定体と、前記光軸方向へ前記可動体を駆動するための第1駆動機構と、前記光軸方向に略直交する所定の第1方向へ前記可動体を駆動するための第2駆動機構と、前記光軸方向と前記第1方向とに略直交する第2方向へ前記可動体を駆動するための第3駆動機構とを備えるとともに、
    前記可動体に固定される可動体固定部と、前記固定体に固定される固定体固定部とを有するバネ部材を備え、
    前記可動体には、前記可動体固定部が固定され前記バネ部材のバネ力が作用する3箇所以上のバネ力作用点があり、
    前記光軸方向から見たときに、複数の前記バネ力作用点によって、n0角形(n0は3以上の整数)が形成され、
    前記第1方向から見たときに、複数の前記バネ力作用点によって、n1角形(n1は3以上の整数)が形成され、
    前記第2方向から見たときに、複数の前記バネ力作用点によって、n2角形(n2は3以上の整数)が形成され、
    前記光軸方向から見たときに、前記第1駆動機構による駆動力の重心となる第1駆動力重心は、前記n0角形の中に配置され、
    前記第1方向から見たときに、前記第2駆動機構による駆動力の重心となる第2駆動力重心は、前記n1角形の中に配置され、
    前記第2方向から見たときに、前記第3駆動機構による駆動力の重心となる第3駆動力重心は、前記n2角形の中に配置されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記光軸方向へ前記可動体が移動したときの前記バネ部材による前記光軸方向への前記可動体の復元力の重心となる第1復元力重心は、前記光軸方向から見たときに前記第1駆動力重心と略一致すること、および/または、
    前記第1方向へ前記可動体が移動したときの前記バネ部材による前記第1方向への前記可動体の復元力の重心となる第2復元力重心は、前記第1方向から見たときに前記第2駆動力重心と略一致すること、および/または、
    前記第2方向へ前記可動体が移動したときの前記バネ部材による前記第2方向への前記可動体の復元力の重心となる第3復元力重心は、前記第2方向から見たときに前記第3駆動力重心と略一致することを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記光軸方向から見たときに所定の第0基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点が2組以上あり、かつ、前記第0基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点における前記光軸方向の前記バネ部材の作用力が略等しいこと、および/または、
    前記第1方向から見たときに所定の第1基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点が2組以上あり、かつ、前記第1基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点における前記第1方向の前記バネ部材の作用力が略等しいこと、および/または、
    前記第2方向から見たときに所定の第2基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点が2組以上あり、かつ、前記第2基準点に対して略点対称に配置される一対の前記バネ力作用点における前記第2方向の前記バネ部材の作用力が略等しいことを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記第0基準点は、前記光軸方向から見たときに前記光軸と一致し、
    前記第1基準点は、前記第1方向から見たときに前記光軸上に配置され、
    前記第2基準点は、前記第2方向から見たときに前記光軸上に配置されていることを特徴とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記可動体には、前記第1駆動機構による駆動力が作用する第1駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、
    前記光軸方向から見たときに所定の第5基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の前記第1駆動力作用点があり、かつ、前記第5基準点に対して略点対称に配置される一対の前記第1駆動力作用点における駆動力が略等しいこと、および/または、
    前記可動体には、前記第2駆動機構による駆動力が作用する第2駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、
    前記第1方向から見たときに所定の第3基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の前記第2駆動力作用点があり、かつ、前記第3基準点に対して略点対称に配置される一対の前記第2駆動力作用点における駆動力が略等しいこと、および/または、
    前記可動体には、前記第3駆動機構による駆動力が作用する第3駆動力作用点が2箇所以上の偶数箇所にあり、
    前記第2方向から見たときに所定の第4基準点に対して略点対称に配置される少なくとも一対の前記第3駆動力作用点があり、かつ、前記第4基準点に対して略点対称に配置される一対の前記第3駆動力作用点における駆動力が略等しいことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記第5基準点は、前記光軸方向から見たときに前記光軸と一致し、
    前記第3基準点は、前記第1方向から見たときに前記光軸上に配置され、
    前記第4基準点は、前記第2方向から見たときに前記光軸上に配置されていることを特徴とする請求項5記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記バネ力作用点は、前記光軸方向における前記可動体の一端側および他端側のそれぞれに3箇所以上あり、
    前記可動体の重心は、複数の前記バネ力作用点によって形成される立体の内部にあることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記第1駆動機構は、互いに対向配置される第1駆動用磁石または互いに対向配置される第1駆動用磁石および第1磁性片と、第1駆動用コイルとを備え、
    互いに対向配置される前記第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第1駆動用磁石と前記第1磁性片との間には、磁束密度が一様な第1磁界領域が形成され、
    前記第1駆動用コイルは、互いに対向配置される前記第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第1駆動用磁石と前記第1磁性片との間に配置され、互いに対向配置される前記第1駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第1駆動用磁石と前記第1磁性片との間に生じる磁束の方向と前記光軸方向とに略直交する方向に電流が流れる第1有効コイル部を備え、
    前記第1磁界領域に配置される前記第1有効コイル部の体積が前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲内で略一定となっていること、および/または、
    前記第2駆動機構は、互いに対向配置される第2駆動用磁石または互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と、第2駆動用コイルとを備え、
    互いに対向配置される前記第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と前記第2磁性片との間には、磁束密度が一様な第2磁界領域が形成され、
    前記第2駆動用コイルは、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と前記第2磁性片との間に配置され、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と前記第2磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに前記光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第2有効コイル部を備え、
    前記第2磁界領域に配置される前記第2有効コイル部の体積が前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲内で略一定となっていること、および/または、
    前記第3駆動機構は、互いに対向配置される第3駆動用磁石または互いに対向配置される第3駆動用磁石および第3磁性片と、第3駆動用コイルとを備え、
    互いに対向配置される前記第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片との間には、磁束密度が一様な第3磁界領域が形成され、
    前記第3駆動用コイルは、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片との間に配置され、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに前記光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第3有効コイル部を備え、
    前記第3磁界領域に配置される前記第3有効コイル部の体積が前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲内で略一定となっていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  9. 互いに対向配置される前記第1駆動用磁石または互いに対向配置される前記第1駆動用磁石および前記第1磁性片と、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石または互いに対向配置される前記第2駆動用磁石および前記第2磁性片と、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石または互いに対向配置される前記第3駆動用磁石および前記第3磁性片とは、前記固定体に取り付けられ、
    前記第1駆動用コイルと、前記第2駆動用コイルと、前記第3駆動用コイルとは、前記可動体に取り付けられていることを特徴とする請求項8記載のレンズ駆動装置。
  10. 前記可動体は、前記第1方向または前記第2方向に略平行な外周面を備える略直方体状または略立方体状に形成され、
    前記第1駆動用コイルは、前記可動体の外周面に沿って巻回され、
    前記レンズ駆動装置は、前記第1駆動用磁石として、前記第1方向で前記第1駆動用コイルの一部を挟むように対向配置される前記第1駆動用磁石と、前記第2方向で前記第1駆動用コイルの一部を挟むように対向配置される前記第1駆動用磁石とを備え、または、前記レンズ駆動装置は、前記第1駆動用磁石および前記第1磁性片として、前記第1駆動用コイルの一部を挟むように前記第1方向で対向配置される前記第1駆動用磁石および前記第1磁性片と、前記第1駆動用コイルの一部を挟むように前記第2方向で対向配置される前記第1駆動用磁石および前記第1磁性片とを備え、
    前記光軸方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記光軸方向における前記第1駆動用コイルの全域が前記第1磁界領域に配置され、
    前記第1方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第1方向における前記第1磁界領域の全域に前記第1駆動用コイルが配置され、
    前記第2方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第2方向における前記第1磁界領域の全域に前記第1駆動用コイルが配置されていることを特徴とする請求項8または9記載のレンズ駆動装置。
  11. 前記第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、
    4個の前記第2直線辺部のうちの1個の前記第2直線辺部は、前記第2有効コイル部であり、
    前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第2有効コイル部の全体が前記第2磁界領域に配置されていること、および/または、
    前記第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、
    4個の前記第3直線辺部のうちの1個の前記第3直線辺部は、前記第3有効コイル部であり、
    前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第3有効コイル部の全体が前記第3磁界領域に配置されていることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  12. 互いに対向配置される前記第1駆動用磁石は、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と共通のものと、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と共通のものとによって構成されていること、または、
    互いに対向配置される前記第1駆動用磁石および前記第1磁性片は、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石および前記第2磁性片と共通のものと、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片と共通のものとによって構成されていることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  13. 前記第2駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第2直線辺部からなる少なくとも2個の第2駆動用コイルと、前記第2駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第2駆動用磁石とを備え、
    2個の前記第2駆動用コイルは、4個の前記第2直線辺部のうちの1個である第2隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、
    前記第2駆動用磁石は、2個の前記第2隣接辺部に対向する第2対向面を備え、
    前記第2対向面は、単極に着磁され、
    前記第2駆動用コイルは、互いに隣接する2個の前記第2隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていること、および/または、
    前記第3駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第3直線辺部からなる少なくとも2個の第3駆動用コイルと、前記第3駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第3駆動用磁石とを備え、
    2個の前記第3駆動用コイルは、4個の前記第3直線辺部のうちの1個である第3隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、
    前記第3駆動用磁石は、2個の前記第3隣接辺部に対向する第3対向面を備え、
    前記第3対向面は、単極に着磁され、
    前記第3駆動用コイルは、互いに隣接する2個の前記第3隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  14. 前記レンズ駆動装置は、前記光軸方向から見たときの形状が略四角形状となるように形成され、
    前記第1駆動機構は、前記固定体に固定されるとともに前記レンズ駆動装置の四隅に対応する位置に配置される略柱状の第1駆動用磁石と、略筒状に巻回されて形成され前記可動体に固定されるとともに、その内周面が前記第1駆動用磁石の外周面と所定の隙間を介して対向配置される第1駆動用コイルとを備え、
    前記第1駆動用磁石は、前記第1駆動用コイルとの対向位置で前記第1駆動用コイルを通過する磁束が発生するように着磁されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  15. 前記第2駆動機構は、互いに対向配置される第2駆動用磁石または互いに対向配置される第2駆動用磁石および第2磁性片と、第2駆動用コイルとを備え、
    前記第2駆動用コイルは、4個の第2直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、
    4個の前記第2直線辺部のうちの1個の前記第2直線辺部は、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と前記第2磁性片との間に配置され、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第2駆動用磁石と前記第2磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに前記光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第2有効辺部であり、
    前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第2有効辺部の全体が前記第2磁界領域に配置されていること、および/または、
    前記第3駆動機構は、互いに対向配置される第3駆動用磁石または互いに対向配置される第3駆動用磁石および第3磁性片と、第3駆動用コイルとを備え、
    前記第3駆動用コイルは、4個の第3直線辺部を有する略矩形の平板状に巻回され、
    4個の前記第3直線辺部のうちの1個の前記第3直線辺部は、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片との間に配置され、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石の間、または、互いに対向配置される前記第3駆動用磁石と前記第3磁性片との間に生じる磁束の方向に略直交するとともに前記光軸方向に略平行な方向に電流が流れる第3有効辺部であり、
    前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向における前記可動体の可動範囲の全域で、前記第3有効辺部の全体が前記第3磁界領域に配置されていることを特徴とする請求項14記載のレンズ駆動装置。
  16. 前記第2駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第2直線辺部からなる少なくとも2個の第2駆動用コイルと、前記第2駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第2駆動用磁石とを備え、
    2個の前記第2駆動用コイルは、4個の前記第2直線辺部のうちの1個である第2隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、
    前記第2駆動用磁石は、2個の前記第2隣接辺部に対向する第2対向面を備え、
    前記第2対向面は、単極に着磁され、
    前記第2駆動用コイルは、互いに隣接する2個の前記第2隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていること、および/または、
    前記第3駆動機構は、略矩形の平板状に巻回され4個の第3直線辺部からなる少なくとも2個の第3駆動用コイルと、前記第3駆動用コイルの厚さ方向に磁束を発生させる第3駆動用磁石とを備え、
    2個の前記第3駆動用コイルは、4個の前記第3直線辺部のうちの1個である第3隣接辺部同士が隣接するように隣接配置され、
    前記第3駆動用磁石は、2個の前記第3隣接辺部に対向する第3対向面を備え、
    前記第3対向面は、単極に着磁され、
    前記第3駆動用コイルは、互いに隣接する2個の前記第3隣接辺部に同じ方向の電流が流れるように巻回されていることを特徴とする請求項14または15記載のレンズ駆動装置。
  17. 前記バネ部材は、前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向への変形が可能であり、
    複数の前記バネ作用点のそれぞれには、前記光軸方向、前記第1方向および前記第2方向のバネ力が作用することを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  18. 前記バネ部材は、前記可動体固定部と前記固定体固定部とを繋ぐ腕部を備える板バネであり、
    前記腕部は、前記第1方向に略平行な方向を長手方向とする細長い第1腕部と、前記第2方向を略平行な方向を長手方向とする細長い第2腕部とを備えることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  19. 前記可動体は、略直方体状または略立方体状に形成され、
    前記光軸方向における前記可動体の一端側において前記可動体の四隅に前記可動体固定部が固定されるように、4個の前記バネ部材が前記光軸を略中心にして90°の回転対称に配置され、
    前記光軸方向における前記可動体の他端側において前記可動体の四隅に前記可動体固定部が固定されるように、4個の前記バネ部材が前記光軸を略中心にして90°の回転対称に配置され、
    前記光軸方向における前記可動体の一端側に配置される4個の前記バネ部材と、前記光軸方向における前記可動体の他端側に配置される4個の前記バネ部材とは、前記光軸に直交する所定の平面に対して略面対称となっていることを特徴とする請求項18記載のレンズ駆動装置。
  20. 前記バネ部材は、前記光軸方向における前記可動体の両端側に配置され、
    前記光軸方向に直交するとともに前記第2駆動力重心を含む第1平面と前記光軸方向における前記可動体の一端側の前記バネ力作用点との前記光軸方向における距離と、前記第1方向へ前記可動体が移動したときの前記光軸方向における前記可動体の一端側の前記バネ力作用点での前記第1方向の前記バネ部材の作用力との積は、前記第1平面と前記光軸方向における前記可動体の他端側の前記バネ力作用点との前記光軸方向における距離と、前記第1方向へ前記可動体が移動したときの前記光軸方向における前記可動体の他端側の前記バネ力作用点での前記第1方向の前記バネ部材の作用力との積と略等しいこと、および/または、
    前記光軸方向に直交するとともに前記第3駆動力重心を含む第2平面と前記光軸方向における前記可動体の一端側の前記バネ力作用点との前記光軸方向における距離と、前記第2方向へ前記可動体が移動したときの前記光軸方向における前記可動体の一端側の前記バネ力作用点での前記第2方向の前記バネ部材の作用力との積は、前記第2平面と前記光軸方向における前記可動体の他端側の前記バネ力作用点との前記光軸方向における距離と、前記第2方向へ前記可動体が移動したときの前記光軸方向における前記可動体の他端側の前記バネ力作用点での前記第2方向の前記バネ部材の作用力との積と略等しいことを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  21. 前記光軸方向における前記バネ部材のバネ定数は、前記光軸方向に略直交する方向における前記バネ部材のバネ定数よりも小さいことを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  22. 前記バネ部材として、前記第1駆動機構を構成する第1駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個の前記バネ部材と、前記第2駆動機構を構成する第2駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個の前記バネ部材と、前記第3駆動機構を構成する第3駆動用コイルを形成する導線の両端側のそれぞれが固定される導電性材料からなる2個の前記バネ部材とを備えることを特徴とする請求項1から21のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  23. 前記バネ部材として、前記第1駆動機構を構成する第1駆動用コイルを形成する第1の導線の一端側が固定される導電性材料からなる前記バネ部材と、前記第2駆動機構を構成する第2駆動用コイルを形成する第2の導線の一端側が固定される導電性材料からなる前記バネ部材と、前記第3駆動機構を構成する第3駆動用コイルを形成する第3の導線の一端側が固定される導電性材料からなる前記バネ部材と、前記第1の導線の他端側と前記第2の導線の他端側と前記第3の導線の他端側とのうちの少なくとも2つが固定される導電性材料からなる前記バネ部材とを備えることを特徴とする請求項1から21のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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