JP2011064519A - 流体の流れ計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】頻度で計測を繰り返す場合でも伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現することを目的とする。
【解決手段】カウント差検出手段10にて記憶手段9−1と9−2の差を調べ、時間差が閾値より大きい場合は流量変化があったとして信号を制御手段12に送出する。制御手段12は通信制御手段15から指示を出し、伝搬時間情報を流量演算手段11に送信するように通信制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、物理信号として特に超音波などを利用して気体や液体の流量などを計測するようにした流体の流れ計測装置に関する。
物理信号として超音波を用いた従来の流体の流れ計測装置を図8を参照して説明すると、流体が流れる流路101の上流側と下流側とに一対の超音波振動子102,103が配置されており、超音波が流体を斜めに横切るようにしてある。
そして、前記一対の超音波振動子102,103間を伝搬する超音波の伝搬時間から流体の流速を計測し、これにもとづき流量を演算していた。
例えば、超音波振動子102、103間で交互に超音波を送受信させて流体の流れに対して順方向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を一定間隔を置いて計り、伝搬時間差信号として出力する働きを持つ。この伝搬時間差信号を受けて演算手段(図示せず)により被計測流体の流速及び流量を算出するものである。
なお、図中の実線矢印104は流体の流れる方向を示し、破線矢印105は超音波の伝搬する方向を示している。流体の流れる方向と、超音波の伝搬する方向とは角θで交叉している(例えば、特許文献1参照)。
流速の求め方を説明する。図9において、被測定流体の流れる流路106と、前記流路106に配置された超音波を送受信する第1の振動子107、第2の振動子108を設置し、前記第1の振動子107と前記第2の振動子108を駆動する送信手段109と、前記第1の振動子107と前記第2の振動子108の受信信号を受け、信号を増幅する受信手段110と、受信手段110の信号が予め定めた範囲になると信号を出す受信点検知手段111と、前記受信点検知手段111の出力を記憶する2つの受信点記憶手段112と、前記受信点記憶手段112の信号を用いて振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段113と、前記計時手段113の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段114とを有するものである。
さらに、送信手段109と第1の振動子107、および第2の振動子108と受信手段110の間に切換手段115を設け、第1の振動子107と第2の振動子108が超音波の送受信を切換えて動作するようにしている。116は受信波判定手段、117は制御手段である。
特開2006−200802号公報
しかしながら、前記従来の計測装置では、超音波に限らず物理信号を用いて伝搬時間から流量を求めることは可能であるが、器具判別を行う等の特別な動作を必要とする場合は上記のように0.1秒程度の時間分解能を求められている。
このような高頻度で計測を行うシステムを構築する場合、計測回数が膨大になるため消
費電力の増大になってしまう。通常数秒に一回の程度の計測に比べて数十倍の計測回数になるからである。
また、計時手段で求めた伝搬時間を流量演算手段に通信するのに要する時間も多くなり、通常流量演算手段として用いられているマイクロコンピュータ等はこの通信時間の増大によりその他の処理が規定時間内に終了することが難しくなってくる。
しかしながら、例えば家庭用のガスメータのような場合はガスを利用している時間が一日のうちわずかであり、それ以外の時間は流量がゼロであることを計測していることになる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高頻度で計測を繰り返す場合でも伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流体の流れ計測装置は、被測定流体の流れる流路内に物理信号を出力し、前記流路内を伝播した物理信号を入力する一対の物理信号入出力手段と、前記一方の物理信号入出力手段を駆動する送信手段と、前記他方の物理信号入出力手段で検知した信号を電気信号に変換する受信手段と、前記物理信号入出力手段の送受信の切換手段と、前記受信手段の信号を用いて物理信号出力手段から物理信号入力手段までの物理信号の伝播時間を計時する計時手段と、前記計時手段の値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の値の差が一定値以上かを判断するカウント差検出手段と、前記計時手段の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記物理信号入出力手段、送信手段、受信手段、切換手段、計時手段、記憶手段、カウント差検出手段、および流量演算手段の少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記カウント差検出手段の値に応じて前記記憶手段の値を前記流量演算手段に通信する通信制御手段を有するものである。
この構成により、高頻度で計測を繰り返す場合でも伝搬時間差が予め定めた時間以上発生した時にだけ伝搬時間情報を流量演算手段に伝送するようにして伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
本発明の流体の流れ計測装置は、伝搬時間差を確認することにより上流側から下流側への超音波の伝搬時間と下流側から上流側への超音波の伝搬時間の差がわかるため、伝搬時間差が予め定めた時間以上発生する場合、特に流れの変化があった時に伝搬時間情報を流量演算手段に伝送するようにして伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くすることができる。またそれ以外の条件では伝搬時間を伝送することを控えるため伝送時間の短縮や流量演算の簡素が可能になり、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
本発明の実施の形態1を示す流体の流れ計測装置の全体ブロック図 同計測装置の動作を示すタイミング図 同計測装置における受信波を示すタイミング図 同計測装置の流速または流量計測装置他の動作を示す記憶手段周辺のブロック図 同計測装置の他の動作を示す記憶手段周辺のブロック図 同計測装置の動作を示す記憶手段周辺のブロック図 同計測装置の他の例を示す記憶手段周辺のブロック図 従来の流量計測装置の断面図 従来の流量計測装置のブロック図
第1の発明は、被測定流体の流れる流路内に物理信号を出力し、前記流路内を伝播した物理信号を入力する一対の物理信号入出力手段と、前記一方の物理信号入出力手段を駆動する送信手段と、前記他方の物理信号入出力手段で検知した信号を電気信号に変換する受信手段と、前記物理信号入出力手段の送受信の切換手段と、前記受信手段の信号を用いて物理信号出力手段から物理信号入力手段までの物理信号の伝播時間を計時する計時手段と、前記計時手段の値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の値の差が一定値以上かを判断するカウント差検出手段と、前記計時手段の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記物理信号入出力手段、送信手段、受信手段、切換手段、計時手段、記憶手段、カウント差検出手段、および流量演算手段の少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記カウント差検出手段の値に応じて前記記憶手段の値を前記流量演算手段に通信する通信制御手段を有するものである。
この構成により、高頻度で計測を繰り返す場合でも伝搬時間差が予め定めた時間以上発生した時にだけ伝搬時間情報を流量演算手段に伝送するようにして伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
第2の発明は、特に第1の発明において、計時手段は基準時間を計測する第1のカウンタ、詳細時間を計測する第2のカウンタを有し、記憶手段は前記前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力を個々に記憶し、カウント差検出手段は前記記憶手段に個々に記憶した前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力別に設けることにより、伝搬時間の差の発生している箇所をできるだけ小さい範囲で確実に捕らえることを可能にする。
第3の発明は、特に、第1、または2の発明で、制御手段は、第1のカウンタと第2のカウンタの出力に対して個々に設けたカウント差検出手段の出力により差が発生している信号を記憶手段から流量演算手段に通信する通信制御手段の通信選択手段を設けることにより伝搬時間の差の発生している箇所をできるだけ小さい範囲で確実に捕らえると共に、より短時間で通信することが可能になる。
第4の発明は、特に、第1の発明で制御手段は、記憶手段の値を流量演算手段に通信する際に2回目以降は最初の記憶手段の値との差分のみを通信する差分通信手段を設けることにより流量演算手段への通信量を減らすことにより、より短時間で通信することが可能になる。
第5の発明は、特に、第1の発明で制御手段は、記憶手段の値を流量演算手段に通信する際に用いる差分通信手段は正の差分となるように記憶手段の通信する順序を入れ替えることが可能な構成とすることにより伝搬時間情報を受け取った流量演算手段の演算が減算処理を無くすことができより短時間での処理が可能になる。
第6の発明は、特に、第1の発明でカウント差検出手段は閾値設定手段を有し、前記閾値設定手段の値は変更可能とすることにより伝搬時間の差として発生する時間を調節することが可能になり、より高精度の時間計測やより省電力の処理に対応する閾値を容易に設定することが可能になる。
第7の発明は、特に、第1の発明で制御手段はカウント差検出手段の値が一定回数以上変化しない場合は計時手段の値を確認する異常確認手段を有する構成とすることにより伝搬時間差が長時間発生しない場合は計時手段の値に異常が発生していないかを確認するこ
とができ、早期に異常を検知することが可能になる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、実施の形態が本発明を限定するものではない。
(実施の形態1)
図1おいて、流体の流れる流路1と、前記流路1に配置された超音波を送受信する第1の振動子2、第2の振動子3と、前記第1の振動子2と前記第2の振動子3を駆動する送信手段4と、前記第1の振動子2と前記第2の振動子3の受信信号を受け信号を増幅する受信手段5と、この受信手段5で受信した受信波を判定する受信波判定手段6と、受信手段5の信号が予め定めた範囲になると信号を出す受信点検知手段7と、前記受信点検知手段7の信号を用いて振動子間を伝搬した超音波信号の伝搬時間を計時する計時手段8と、前記計時手段8の値を記憶する記憶手段9と、前記記憶手段9の値の差が一定値以上かを判断するカウント差検出手段10と、前記計時手段8の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段11とを有し、制御手段12は切替手段13を介して送受信の方向を変え、伝搬時間の差を測定するものである。
また、制御手段12は、前記第1の振動子2、第2の振動子3、切換手段13、計時手段8、記憶手段14、カウント差検出手段10、流量演算手段11の少なくとも1つを制御するとともに、前記カウント差検出手段10の値に応じて前記記憶手段14の値を前記流量演算手段11に通信する通信制御手段15を有するものである。
図2は送信から受信までのタイミングを、図3は受信波形を拡大したタイミングを示すものである。
動作を説明する。制御手段42による時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段4を介して第1の超音波振動子2を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路内を伝搬し時刻t1で第1の超音波振動子2から出た超音波は第2の超音波振動子3に到達する。
その受信信号は受信手段5で増幅されその信号レベルが予め定めた値(Vref)になると受信波判定手段6が受信波が到達したことを判定して信号を出す。この信号を基に受信点検知手段7が動作を開始し、Vref後の最初の零クロス点を受信点として信号を出し、この点までの時間を計時手段8で求める。
ここで第1の超音波振動子2から第2の超音波振動子3までの伝搬時間を記憶手段9−1に記憶し、切換手段13で送受信を切換えて第2の超音波振動子3から第1の超音波振動子2までの伝搬時間を同様の動作で計時手段8で求め、記憶手段9−2に記憶する。
通常の流速または流量計測の動作を説明する。制御手段12からスタート信号を受けた送信手段4が第1の振動子2を一定時間パルス駆動行うと同時に計時手段8は時間計測始める。
パルス駆動された第1の振動子2からは超音波が送信される。第1の振動子2から送信した超音波は被測定流体中を伝搬し、第2の振動子3で受信される。
第2の振動子3の受信出力は、受信手段5で信号を増幅された後、予め定められている受信タイミングの信号レベルで超音波の受信を決定する。
ここで、計時手段8から得た測定時間をt、超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL
、確度をφ、音速をc、被測定流体の流速をvとすると
v=(1/cosφ)*(L/t)−c (式1)
となり、受信手段5は通常コンパレータによって基準電圧と受信信号を比較するようになっていることが多い。
また、第1の超音波振動子2と第2の超音波振動子3との送信、受信方向を切り替え、被測定流体の上流から下流と下流から上流へのそれぞれの伝搬時間を測定し、(式2、3,4)より速度vを求めることができる。
なお、上流から下流への測定時間時間をt1、下流から上流への測定時間時間をt2とする。
t1=L/(c+v*cosφ) (式2)
t2=L/(c−v*cosφ) (式3)
v=(L/2*cosφ)*[(1/t1)−(1/t2)] (式4)
この方法によれば音速の変化の影響を受けずに流度を測定することが出来るので、流速・流量・距離などの測定に広く利用されている。流速vが求まると、それに流路31の断面積を乗ずることにより流量を導くことができる。
このような方法で求めた流量により流路の下流側にある器具を判別するためには流量変化量を時系列で把握しておく必要がある。そのために計測の時間間隔は超音波の送受信が可能な範囲で設定できるが、器具判別を行うためには0.1秒の分解能があれば充分である。
しかし、通常の構成において送信手段4から記憶手段9までは計測誤差を少なくするために1つの回路、具体的には一つの半導体チップ内に収め、演算は別のチップであるマイクロコンピュータなどで行うことが多い。
このため、記憶手段9から流量演算手段11まではある一定の通信規則に沿ってデータをやり取りする。
背景技術で示述べたように流量を求めるだけで無く、器具判別を行う等の特別な動作を必要とする場合は0.1秒程度の時間分解能を求められている。このような高頻度で計測を行うシステムを構築する場合、計測回数が膨大になるため消費電力の増大になってしまう。
通常数秒に一回の程度の計測に比べて数十倍の計測回数になるからである。そして通常流量演算手段として用いられているマイクロコンピュータ等はこの通信時間の増大によりその他の処理が規定時間内に終了することが難しくなってくる。
このような状態でも計測が継続できるようにする方法を説明する。例えば0.1秒単位などの高速でサンプリングする場合、計時手段8の出力から記憶手段9に送られた伝搬時間の情報はよほど大きな流量変化が無い場合、差が見られることは無い。
給湯器などの大量にガスを消費する機器が運転している場合でも1時間あたり数千リットル程度であるから1秒に換算すると1リットル程度、0.1秒ではその十分の一程度の流量変化である。
このため、閾値設定手段16で設定されたカウント差検出手段10の閾値として伝搬時間の差を一時間あたりに換算して1リットル程度、時間差として流路断面積にも影響する
が0.01マイクロ秒として説明する。
第1の超音波振動子2から第2の超音波振動子3までの伝搬時間を記憶手段9−1に記憶し、切換手段13で送受信を切換えて第2の超音波振動子3から第1の超音波振動子2までの伝搬時間を同様の動作で計時手段8で求め、記憶手段9−2に記憶する。カウント差検出手段10にて記憶手段9−1と9−2の差を調べ、時間差が閾値である0.01マイクロ秒より大きい場合は流量変化があったとして信号を制御手段42に送出する。
制御手段12はカウント差検出手段10からの信号を受けると通信制御手段15から指示を出し、記憶手段9−1、9−2の値を流量演算手段40に送信するように通信制御を行う。
また、伝搬時間差が閾値である0.01マイクロ秒より小さい場合は流量変化が無かったとして信号を制御手段12に送出する。制御手段12はカウント差検出手段10からの信号を受けると通信制御手段15から通信制御を行わず、記憶手段9−1、9−2の値を流量演算手段11には送信しない。
このように高頻度で計測を繰り返す場合でも伝搬時間差が予め定めた時間以上発生した時にだけ伝搬時間情報を流量演算手段に伝送するようにして伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くし、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
また、計時手段8は基準時間を計測する第1のカウンタ、詳細時間を計測する第2のカウンタを有し、記憶手段は前記前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力を個々に記憶し、カウント差検出手段10は前記記憶手段に個々に記憶した前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力別に設けることにより、流量変化を捉えることがさらに容易になる。
例えば、図4に示すように、計時手段8は基準時間を計測する第1のカウンタ17、詳細時間を計測する第2のカウンタ18を有する。
第1のカウンタ17は図2,図3に示すように伝搬時間の大きな時間間隔のカウントを行う。
第2のカウンタ18は図3に示すように受信波がゼロ点を通過した点から次の第1のカウンタ17の計数するクロックの立ち上がりまでの時間を高速クロックでカウントする。例えば第1のカウンタに用いるクロックが10MHz(時間分解能0・1マイクロ秒)に対してその百倍以上、例えば1GHz(時間分解能1ナノ秒)を用いるとする。
そして、第1の超音波振動子2から第2の超音波振動子3までの伝搬時間を第1のカウンタで測定した値を記憶手段9−1Aに記憶し、第2のカウンタで測定した値を記憶手段9−1Bに記憶する。
切換手段13で送受信を切換えて第2の超音波振動子3から第1の超音波振動子2までの伝搬時間を同様の動作で計時手段8で求め、第1のカウンタで測定した値を記憶手段9−2Aに記憶し、第2のカウンタで測定した値を記憶手段9−2Bに記憶する。
カウント差検出手段19も第1のカウンタの差を調べるカウント差検出部19−Aと、第2のカウンタの差を調べるカウント差検出部19−Bを設けておく。
そして、カウント差検出手段はカウント差検出部9−Aで記憶手段9−1Aと9−2A
の差を調べると共に、カウント差検出部19−Bで記憶手段9−1Bと9−2Bの差を調べる。
通常はカウント差検出部19−Aで大まかな時間差があれば通信制御手段15から指示を出し、記憶手段9−1,9−2の値を流量演算手段40に送信するように通信制御を行うが、より詳細に流量変化を調べたいような場合はカウント差検出部19−Bの時間差が予め定めた時間差より大きいと同様に記憶手段9の値を流量演算手段11に送信するように通信制御を行う。
このように、第2のカウンタ18を用いることにより伝搬時間の差の発生している箇所をできるだけ小さい範囲で確実に捕らえることが可能になる。
また、図5のように、制御手段12は、第1のカウンタと第2のカウンタの出力に対して個々に設けたカウント差検出手段10の出力により差が発生している信号を記憶手段50から流量演算手段11に通信する通信制御手段15の通信選択手段20を設けることにより通信量を削減することが可能になる。
例えば、伝搬時間を第1のカウンタと第2のカウンタで測定した場合、受信点がカウンタのカウントアップする近傍で無い限り、よほど大流量が流れている場合以外は第1のカウンタで測定した値は切換手段13の動作前後で変化は無い。そして第2のカウンタで測定した値のみが時間差となっていることが多い。
このため、カウント差検出手段10に設けているカウント差検出部10−Aとカウント差検出部10−Bのそれぞれの閾値より大きいかを制御手段12に送出する。
そして、制御手段12では通信選択手段20により送られてきた信号により例えば第1のカウンタの差が無い場合でかつ第2のカウンタの差が一定値以上あるような場合は第2のカウンタ値のみを記憶手段9−1B,9−2Bから流量演算手段11に通信し、第1のカウンタ値は記憶手段9−1Aのみを通信するように通信するデータを選択する。
このように、通信選択手段を用いることにより伝搬時間の差の発生している箇所をできるだけ小さい範囲で確実に捕らえると共に、差が発生している情報のみを詳しく通信し、差が無い情報は片側のみを通信するなどしてより短時間で通信することが可能になる。
また、制御手段12は、図6のように、記憶手段9の値を流量演算手段11に通信する際に2回目以降は最初の記憶手段9の値との差分のみを通信する差分通信手段21を設けることにより流量演算手段への通信量を減らすことにより、より短時間で通信することが可能になる。
図6を用いて説明する。今までの説明と同様に伝搬時間を計時手段で求め、記憶手段9に記憶している。カウント差検出手段11で差があるとの信号を制御手段12に送った場合、制御手段は最初の伝搬時間情報である記憶手段9−1A,9−1Bの値と切換手段13を動作して伝搬時間を測定した値の記憶手段9−2A,9−2Bの値において9−1A、9−1Bの値はそのまま送信する。
しかし、9−2Aと9−2Bの値は最初の9−1Aおよび9−1Bとさほど変わらないため、全部のデータを通信すると動作時間が長くなり消費電力はマイクロコンピュータの負荷が多くなる。
そのため、制御手段12は差分通信手段15を用い、記憶手段9−2Aと9−1Aの差
、および記憶手段9−2Bと9−1Bの差を求め通信制御手段15を用いて流量演算手段11にその差分情報を送る。
流量演算手段11は予め差分が送られてくることがわかっている場合に内部で差分を付加することで正しい伝搬時間情報を組み立てることが可能である。
通常制御手段52は送信手段4からカウント差検出手段19までと同じ回路内部に作られていることが多いため差分通信手段21で演算が可能になる。
このように、差分通信手段21を用い、最初の記憶手段の値との差分のみを通信することにより流量演算手段40への通信量を減らすことにより、より短時間で通信することが可能になる。
また、伝搬時間の差分を流量演算手段11に送信する際に、制御手段12の差分通信手段21は差分を正となるような演算をする。
例えば、流量が発生している場合は伝搬時間として下流側から上流に向けての方が流れに逆らっているため時間がかかる。
図1の流れの方向より第2の振動子3が下流側になるため、第1の振動子2から送信した場合の伝搬時間情報である記憶手段9−1より第2の振動子3から送信した伝搬時間情報である記憶手段9−2の値の方が通常大きい。
このため、差分通信手段21は通常9−2から9−1の差分を求め、流量演算手段11にその情報を送る。流量演算手段11ではこの差分と記憶手段9−1からの情報により記憶手段9−2に相当する値を加算により求めることができる。
通常演算としては減算より加算の方がアルゴリズムが簡単なため演算処理を短くすることができる。
この説明は流れは常に一定方向を想定しているが、逆流のような場合は伝搬時間の大小は逆転する。そのような場合は差分通信手段21はフラグなどを用いて差分方向が反対であることを流量演算手段11に伝えることも可能である。
また、カウント差検出手段10は閾値設定手段16を有し、前記閾値設定手段16の値は変更可能とする。
例えば、器具を判別するために高速繰返し計測を行う場合に器具として大型のものしか設置されていないような時は、閾値設定手段16を介してカウント差検出手段10のカウント差としての閾値を大きくしておくことが可能である。
また、ノイズの多いような環境ではカウント差の閾値を小さくしておくとノイズの影響で本来通信しなくてもよいような計測情報を頻繁に流量演算手段11に送り、無駄が発生することもある。この場合も閾値を大きくしてノイズ成分による誤判定を少なくすることが可能である。
また、反対に小型器具を使用している環境では、第2のカウンタで測定する値の微小時間差を閾値として設定してよりきめ細かに流量情報を集め、器具の判定を可能にすることも可能になる。
このように、流量演算の目的や器具の種類により伝搬時間の差として発生する時間を調節
することが可能になり、より高精度の時間計測やより省電力の処理に対応する閾値を容易に設定することが可能になる。
また、制御手段12はカウント差検出手段19の値が一定回数以上変化しない場合は計時手段8の値を確認する異常確認手段58を有する構成とする。
図7を用いて説明する。
今までの説明でカウント差検出手段10の信号により伝搬時間に予め定めた値以上の時間差が発生した場合は流量変化があるとして伝搬時間情報を記憶手段9から流量演算手段11に通信するようになっている。
ここで、ノイズなどの影響で記憶手段9の内容が正しく書き込まれていなかったり、またカウント差演算手段10の演算処理が正常動作を行っていないようなことも長い動作環境では考えられる。
このような異常状態を回避する方法として、制御手段12にはカウント差検出手段10からの情報が伝えられるが、例えば一定回数(一定時間)以上カウント差が無いというような場合は本当に流量が発生していないのであれば問題ないが、異常状態である可能性も考えられる。
このため、予め定めた回数以上カウント差が発生しない状態が続くと制御手段12内部に設けた異常確認手段が計時手段の値を直接確認し、記憶手段9と比較したり、カウント差検出手段10の値と比較して正しく動作しているかを確認する。
もし、記憶手段9の値と一致しないような場合は一旦回路をリセットするとか、記憶手段の使用するエリアを変更するなどの処置を行う。
このように、異常確認手段22を用いることにより伝搬時間差が長時間発生しない場合は計時手段8の値に異常が発生していないかを確認することができ、早期に異常を検知することが可能になる。
(実施の形態2)
実施の形態1と異なるところは、前記第1の振動子2と前記第2の振動子3と前記切換手段13と前記計時手段8と前記記憶手段9と前記カウント差検出手段10と前記流量演算手段11との少なくとも1つを制御するとともに、前記カウント差検出手段10の値に応じて前記記憶手段9の値を前記流量演算手段11に通信する通信制御手段15を有する制御手段12の動作を確実にするためのコンピュータを機能させるためのプログラムを有する記憶媒体14を用いていることである。
実施の形態1で示した制御手段12の動作を行うには、予め実験等によりtxを求めるための受信点記憶手段の動作、通電方法を求めておいたり、経年変化、温度変化、システムの安定度に関して動作タイミングなどの相関を求め、ソフトをプログラムとして記憶媒体59に格納しておく。
カウント差検出手段10の閾値なども同様に格納しておく。通常マイクロコンピュータのメモリやフラッシュメモリ等電気的に書き込み可能なものにしておくと利用が便利である。切換手段41の動作により送受信の方向が変化するため条件設定などの個数が増加してくるがこれをコンピュータによる動作で調整すると容易に実現可能である。
このように、制御手段12の動作をプログラムで行うことができるようになると流量演算の補正係数の条件設定、変更や計測間隔の調整などが容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに流速または流量計測の精度向上を行うことができる。
なお、本実施の形態において、制御手段12以外の動作もマイコン等によりプログラムで行ってもよい。
これにより、制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを有する構成としたもので、測定方法の動作設定、変更が容易にでき、また、経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに計測の精度向上を行うことができる。
本発明の、流速または流量計測装置は、流路内部を伝搬する物理信号の伝搬時間差が予め定めた時間以上発生する場合、特に流れの変化があった時に伝搬時間情報を流量演算手段に伝送する。
これにより、流れの変化があった時に伝搬時間情報を流量演算手段に伝送するようにして伝搬時間の情報伝達にかかる処理時間を短くすることができる。またそれ以外の条件では伝搬時間を伝送することを控えるため伝送時間の短縮や流量演算の簡素が可能になり、高精度な計測を実現しつつ、省電力動作を実現できる。
1 流路
2 第1の振動子
3 第2の振動子
4 送信手段
5 受信手段
7 受信点検知手段
8 計時手段
9 記憶手段
10 カウント差検出手段
11 流量演算手段
12 制御手段
14 記憶媒体
15 通信制御手段
16 閾値設定手段
17 第1のカウンタ
18 第2のカウンタ
20 通信選択手段
21 差分通信手段
22 異常確認手段

Claims (7)

  1. 被測定流体の流れる流路内に物理信号を出力し、前記流路内を伝播した物理信号を入力する一対の物理信号入出力手段と、前記一方の物理信号入出力手段を駆動する送信手段と、前記他方の物理信号入出力手段で検知した信号を電気信号に変換する受信手段と、前記物理信号入出力手段の送受信の切換手段と、前記受信手段の信号を用いて物理信号出力手段から物理信号入力手段までの物理信号の伝播時間を計時する計時手段と、前記計時手段の値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段の値の差が一定値以上かを判断するカウント差検出手段と、前記計時手段の計時差に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記物理信号入出力手段、送信手段、受信手段、切換手段、計時手段、記憶手段、カウント差検出手段、および流量演算手段の少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は前記カウント差検出手段の値に応じて前記記憶手段の値を前記流量演算手段に通信する通信制御手段を有する流体の流れ計測装置。
  2. 計時手段は、基準時間を計測する第1のカウンタ、および詳細時間を計測する第2のカウンタを有し、記憶手段は前記前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力を個々に記憶し、カウント差検出手段は前記記憶手段に個々に記憶した前記第1のカウンタと前記第2のカウンタの出力別に設けた請求項1記載の流体の流れ計測装置。
  3. 制御手段は、第1のカウンタと第2のカウンタの出力に対して個々に設けたカウント差検出手段の出力により差が発生している信号を記憶手段から流量演算手段に通信する通信制御手段の通信選択手段を設けた請求項1または2記載の流体の流れ計測装置。
  4. 制御手段は、記憶手段の値を流量演算手段に通信する際に2回目以降は最初の記憶手段の値との差分のみを通信する差分通信手段を設けた請求項1記載の流体の流れ計測装置。
  5. 制御手段は、記憶手段の値を流量演算手段に通信する際に用いる差分通信手段は正の差分となるように記憶手段の通信する順序を入れ替えることが可能な構成とした請求項1記載の流体の流れ計測装置。
  6. カウント差検出手段は閾値設定手段を有し、前記閾値設定手段の値は変更可能とした請求項1記載の流体の流れ計測装置。
  7. 制御手段はカウント差検出手段の値が一定回数以上変化しない場合は計時手段の値を確認する異常確認手段を有する構成とした請求項1記載の流体の流れ計測装置。
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