JP2011062561A - 回路内圧センサ用検出ユニット、回路内圧センサ - Google Patents

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【課題】ダイアフラムを強く挟持することなく必要十分な耐圧性能の確保が可能で、ダイアフラムの寿命の向上を図ることのできる回路内圧センサ用検出ユニットの提供。
【解決手段】液体回路内に介在配置され、開口部122を有する基体120と、開口部122を取り囲む円筒状のキャップ収容部124と、キャップ収容部124の内周壁に当接する円筒状の固定部111と、固定部111の検出する圧力の方向における中間部の内側に一体に設けられる肉厚の薄い円環状の薄肉部114と、薄肉部114と一体に接続される円板状の変位部115とを有するダイアフラム110と、液体を基体120に導入するための入口部と、液体を基体から導出するための出口部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体から導出された血液の処理や人体への薬液注入を行う血液浄化装置、特に透析装置に適用される液体回路内の圧力を検出する回路内圧センサに用いられる検出ユニットなどに関する。
血液浄化療法を行う場合、患者の血液を体外に導出し、この血液をフィルタに通した後、再び患者に血液を戻す血液回路や、透析液を流通させる透析液回路、透析や濾過により除去される血液中の水分を補給する補液回路などの液体回路がチューブなどを用いて構築されている。
前記液体回路内に流通する液体の情報、特に血液回路内に流通する血液の圧力は透析状態を制御するために重要な情報である。そして、血液回路内の圧力を測定する方法としては、従来、血液回路から分岐する回路を別途設けて当該分岐した回路の終端部に水銀柱などによって圧力を測る方法と、ダイアフラムを血液回路中に備え、ダイアフラムの出没状態から血液回路内の圧力を直接検出する方法とが採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
ダイアフラムを用いて血液回路内の圧力を直接検出する場合、水銀柱などを用いて計測する場合に比べて、プライミングに特別な操作が不要となり、容易にプライミングを行うことができる。さらに、分岐経路が必要なくなるため、血液の滞留が軽減し、血液凝固の危険を回避することが可能となる。
前記従来のダイアフラム式の検出ユニットは、血液回路に介在配置される管体を備え、当該歓待の周壁に設けられる開口部端面にダイアフラムが配設されるものであり、前記開口部を封止するダイアフラムの出没状態により圧力を検出するものである。そして、前記開口部にダイアフラムを液密状態に密着させる方法としては、図14に示すように、開口部周縁に複数箇所設けられる上下の台座1、2が、ダイアフラム3の周縁部を挟持する方法が採用されている。
特開2003−139635号公報 特開平9−024026号公報
ところが、前記ダイアフラム1の周縁を挟持することにより保持する方法では、流体から付与される圧力(図14中大きな矢印)に対抗するため、台座1、2でダイアフラム3を加圧状態(図14中小さな矢印)で挟持することが必要となる。その結果、ダイアフラム3は、大きな圧力で挟持され続けることとなり破損の危険性が高くなっていた。
さらに、ダイアフラム3を加圧状態で挟持しなければならない台座1、2も応力集中などにより破損する危険性が高かった。
本発明者らは上記課題に鑑み、鋭意努力と研究の結果、流体から付与される圧力の方向とは異なる方向からダイアフラムを把持することで、ダイアフラムばかりでなく台座にも過剰な圧力を付与することなく、液密を維持しつつダイアフラムを保持できることを突き止めるに至り、さらに、前記状態を実現しうる構造を見いだすに至った。
さらに、当該検出ユニットは、圧力の変動によりダイアフラムの出没が繰り返されても破損などが生じにくいことも見いだすに至った。
本発明は、前記発明者らの知見に基づき、ダイアフラムを強く挟持することなく必要十分な耐圧性能の確保が可能で、ダイアフラムの破損抑止を図ることのできる回路内圧センサ用検出ユニットの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる回路内圧センサ用検出ユニットは、液体を流通させる液体回路内の圧力を検出する回路内圧センサに用いられる検出ユニットであって、前記液体回路内に介在配置され、開口部を有する基体と、前記開口部を取り囲む円筒状のキャップ収容部と、前記開口部を封止するダイアフラムであって、前記キャップ収容部の内周壁に当接する円筒状の固定部と、前記固定部の検出する圧力の方向における中間部の内側に一体に設けられる肉厚の薄い円環状の薄肉部と、当該薄肉部と一体に接続される円板状の変位部とを有するダイアフラムと、液体を基体に導入するための入口部と、液体を基体から導出するための出口部とを備えることを特徴とする。
前記固定部により、ダイアフラム全体の形状を安定させ、圧力の変動に伴うダイアフラムの変化の精度を向上させることが可能となる。
さらに、固定部とキャップ収容部とが検出する圧力の方向と交差する方向において接触しているため、ダイアフラム全体が検出する圧力の方向に移動しようとする際にキャップ収容部との間で大きな摩擦力が発生し、ダイアフラムの基体に対するずれや離脱を防止することが可能となる。
検出ユニットを一部切り欠いて示す斜視図である。 ダイアフラムを示す斜視図である。 ダイアフラムを示す(図2中I−I線)断面図である。 基体を示す断面図である。 キャップを示す断面図である。 ダイアフラムを基体に取り付ける状態を示す断面図である。 キャップをキャップ収容部に挿入する状態を示す断面図である。 検出ユニットを示す断面図である。 透析機に取り付けられる液体回路に介在配置される検出ユニットを示す斜視図である。 回路内圧センサを示す断面図である。 ダイアフラムと嵌合溝の寸法状態を説明するための模式的断面図である。 ダイアフラムの取付変形例を示す断面図である。 他のダイアフラムの取付変形例を示す断面図である。 従来のダイアフラムの保持状態を示す断面図である。
次に、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、検出ユニット100の一部を切り欠いて示す斜視図である。
同図に示すように、検出ユニット100は、ダイアフラム110と、基体120と、規制手段としてのキャップ130とを備えている。
図2は、ダイアフラム110を示す斜視図である。
図3は、ダイアフラム110を示す(図2中I−I線)断面図である。
ダイアフラム110は、基体120内に流通する液体の圧力が大気圧よりも大きいとき(陽圧)は凸状に膨張して突出し、基体120内に流通する液体の圧力が大気圧よりも小さいとき(陰圧)は凹状に陥没する全体視略円板形状であり、可撓性を実現できる樹脂で形成されている。
このダイアフラム110を構成する樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、SEBS系エラストマー、シリコンゴム、イソプレンゴムなどがあり、特にシリコンゴム、イソプレンゴムが好適である。シリコンゴムやイソプレンゴムは、可撓性を有し、加工しやすく、かつ、測定すべき流体(血液)に負の影響を及ぼさない等の理由から好適である。
ダイアフラム110は、一端部が密着部112となされる円筒状の固定部111と、固定部111の一体に内側に設けられる肉厚の薄い円環状の薄肉部114と、当該薄肉部114と一体に接続される円板状の変位部115とを備えている。また、変位部115の中心(つまり、ダイアフラム110の中心)には磁石113が設けられている。
固定部111は、ダイアフラム110を基体120に固定し、キャップ130と当接する部位であり、ダイアフラム110の最外周に位置しダイアフラム110の面に対し垂直に立設される。このような構造を採用することにより、固定部111は、ダイアフラム110全体の形状を安定させ、圧力の変動に伴う変位部115の変化の精度を向上させる役割を担っている。
また、固定部111の薄肉部114より下方の部分は、ダイアフラム110本体から突出する突条としても機能するものであり、基体120の開口部周縁に設けられた後述の嵌合溝に嵌合する。そして、嵌合溝に嵌合する固定部111は、嵌合溝の周壁と密着するため、固定部111の下方の表面は密着部112としても機能している。
薄肉部114は、比較的剛性の高い固定部111と比較的厚肉の変位部115とを一体に接続する薄い円環状の部位である。当該薄肉部114により、微妙な圧力変化に追随して変位部115を変化させることが可能となっている。
変位部115は、薄肉部114と一体に接続される円板状の部位である。当該変位部115は、磁石113を保持し、当該磁石113を圧力方向に沿って変位できるように比較的肉厚となっている。
磁石113は、変位部115とともに変位する部材であって、断面視逆T字状の円柱形状となされている。当該磁石113の変位量を後述のロードセルによって検出することで、ダイアフラム110の変位量を検出することができ、この変位量から換算して液体の圧力を測定することができるものとなされている。
図4は、基体120を示す断面図である。
同図に示すように、基体120は、剛性のある樹脂からなり、液体回路に介在配置される管状部125と、当該環状部125の周壁を円形に開口する開口部122と、開口部を囲んで立設される円筒形状のキャップ収容部124と、嵌合溝123とを備えている。
管状部125の一方端は、液体が導入される入口部として機能し、他端は出口部として機能する。そして当該入り口部および出口部が液体回路を構成するチューブの端部にそれぞれ挿入されるコック121として機能しており、コック121の表面は挿入されるチューブが抜け落ちないようにタケノコ状(図示せず)となっている。
嵌合溝123は、開口部122を取り囲む円環形状の部位であり、円筒状のキャップ収容部124と、その内側に一体に立設される円筒状の内周壁129によって形成されている。
キャップ収容部124は、後述のキャップ130を収容する円筒状の部位であり、開口部122を囲むように環状部125から一体に立設されている。また、当該キャップ収容部124の周壁には収容したキャップ130を係止するための第1貫通孔126が複数個設けられている。
図5は、キャップ130を示す断面図である。
同図に示すように、キャップ130はキャップ収容部124に嵌合可能な円環状の部材であり、その径方向には前記第1貫通孔126と対応する第2貫通孔127が設けられている。また、キャップ130は樹脂で構成されている。
次に、検出ユニット100の組み立て手順を説明する。
まず、図6に示すように、ダイアフラム110をキャップ収容部124に挿入した後、挿入ジグ140を用いてダイアフラム110を基体120の開口部122に押しつけ、突条としての固定部111の下部を嵌合溝123に挿入する。
ここで、ダイアフラム110の取り付けに用いられる挿入ジグは、キャップ収容部124にしっくりと挿通しうる径を有する円柱状の部材である。また、挿入ジグがダイアフラム110の固定部111のみと当接するように環状の突出部141が一体に設けられている。
このように、キャップ収容部124としっくりと挿通できる挿入ジグを用いることで、基体120の開口部122に対してダイアフラム110を円周上均等な力で、かつ、開口部122に対して平行に押しつけることができ、基体120に対してダイアフラム110をひずむことなく取り付けることが可能となる。
また、ダイアフラム110を基体120に取り付ける際には揮発性の液体を塗布して取り付けることが望ましい。当該液体が潤滑剤として機能し、固定部111を嵌合溝123に容易に挿入できるようになるからである。また、揮発性を備えた潤滑剤を採用するのは、検出ユニット100は血液回路に使用されることもあり、検出ユニット100を通過した血液が人体に戻されることもあるため、揮発により消失することが期待できるからである。当該揮発性の液体としてはアルコールが好ましく、特にメタノールやエタノールが衛生的である。入手が容易で、扱いが簡単だからである。
次に、図7に示すように、キャップ130をキャップ収容部124に挿入する。キャップ130とキャップ収容部124の嵌め合い公差は大きく、単にキャップ収容部124内部にキャップ130を落とし込むだけで、ダイアフラム110にまでキャップ130が到達する。
なお、収容されたキャップ130を回転させ、第1貫通孔126と第2貫通孔127とが合致するように配置しておく。
最後に、キャップ収容部124の周壁の第1貫通孔126と、キャップ130の第2貫通孔127とに串刺し状に閂を挿入する。
以上の手順により、図8に示すような検出ユニット100が完成する。このように検出ユニット100は、容易に組み立てることができ、組立コストの低減を図ることもできる。
この組み立てられた状態の検出ユニット100において、キャップ130はダイアフラム110の固定部111上端面とわずかに触れ合った状態となっているが、キャップ130から固定部111へ押圧力は発生していない。このように、閂によりキャップ130をキャップ収容部124に固定されたキャップ130は、ダイアフラム110に陽圧がかかっても固定部111を係止し、密着部112のずれを規制する規制手段として機能するものであり、キャップ130からダイアフラム110に力を付与して密着力等を付与するものではない。
また、図8に示すように、ダイアフラム110の固定部111の下部は、基体120の開口部122の周縁に設けられた嵌合溝123に強制嵌合状態で取り付けられている。従って、内周壁129と密着部122とが検出する流路圧力の方向(図中白い矢印)と垂直な方向に液密状態で密着している。また、この密着力は、キャップ収容部124と内周壁129との間に強制嵌合される固定部111の弾性により発生するものであり、検出圧力の方向とほぼ垂直な方向にのみ発生するものであるため、ダイアフラム110の変位部115や薄肉部114に影響を及ぼすものではない。従って、開口部122を封止するための密着力が圧力検出に影響を及ぼさないため、測定精度の高い検出ユニット100を提供することが可能となる。また、密着力を付与するために圧縮されている部分と、圧力の変動により変位する部分との距離が従来例と比べて長いため、ダイアフラム110を構成する樹脂に負担が少なく、亀裂や応力割れなどなどが生じにくい。従って、ダイアフラム110の破損を抑止する上で効果的である。
図9は、透析機に取り付けられる液体回路としての血液回路に介在配置される検出ユニット100を背面から示す図である。
同図に示すように、検出ユニット100は、透析に用いられるダイアライザの前後の血液回路に介在配置され、透析中の血液の圧力をリアルタイムで検出するものとなされている。
図10は、回路内圧センサ200を示す断面図である。
同図に示すように、回路内圧センサ200は、上述の検出ユニット100を備え、ダイアフラム110の出没に対応して出没する磁石113の変位を検出し電気信号に変換するロードセル151を備えたセンサユニット150を備えている。
ロードセル151はセンサユニット150本体に対し突出状に付勢されている。これは、ダイアフラム110が突出した際の変位ばかりでなく、ダイアフラム110が陥没した際の変位にも追随して当該変位を電気信号に変換するためである。
なお、図9に示される装置構成の場合、センサユニット150は透析機に組み込まれている。
上記のような回路内圧センサによれば、血液等と直接触れる検出ユニット100は使い捨てとし、比較的高価なセンサユニット150は血液等とは一切接触しないため使い回しすることができ、さらに、ディスポーザブルな検出ユニット100と、繰り返し使用されるセンサユニット150との間の脱着も簡易でスムースにできるため利便性に優れている。また、回路内圧センサ200のランニングコストを低下させることができる。
次に検出ユニット100の実施例を説明する。
図11は、ダイアフラム110と嵌合溝123の寸法状態を説明するための模式的断面図である。なお、説明容易のため基体120側のハッチングは省略している。
同図に示すように嵌合溝123に嵌合するダイアフラム110の固定部111の外側の直径をDD、内側の直径をDEとし、嵌合溝123の外側の直径をDO、内側の直径をDIとする。
DD、DEの関係は、DO≧DDが好ましく、また、0.96×DO≦DD≦1.0×DOが望ましい。DDがDOよりも大きい場合、ダイアフラム110全体が嵌合溝123の外周壁により圧縮されてダイアフラム110の面が歪んでしまい、所望の測定精度が得られない。DDが0.96×DOよりも小さいときは、固定部111が撓んで所望の密着力が得られずリークが発生することになる。
また、DO、DIの関係は、DI>DEが好ましく、また、0.96×DI≦DE≦0.97×DIが望ましい。DEが0.96×DIより小さい場合、ダイアフラム110全体が嵌合溝123の内周壁により広げられてダイアフラム110の弾性が変化してしまい、所望の測定精度が得られない。DEが0.97×DIより大きい場合、所望の密着力が得られずリークが発生することになる。
また、固定部111の厚みをTとし、嵌合溝123の幅をWとすると、Tに対しWは63%以上、94%以下であるのがよい、これにより固定部111が嵌合溝123によって圧縮され、十分な耐圧性能を確保することができるからである。また、Tは通常1.8mm以上2.4mm以下の範囲の中から選択される。
なお、血液透析に用いられる回路に介在配置される検出ユニット100の場合、0.2MPa以上の耐圧性能が必要とされている。また、ダイアフラム110の大きさは15mm以上35mm以下が好ましい。これは、血液回路の構成のじゃまになりにくい大きさで、かつ、十分な検出精度を得ることのできる大きさである。
一例を挙示すると、血液透析に用いられる血液回路やその他の回路に介在配置される検出ユニット100は、DE=16.5mm、DD=22.5mm、DO=22.8mm、DI=19.7mm、W=1.55mm、T=2.0mmである。
なお、本実施例では、具体的数値を挙げ本発明を説明しているが、当該数値は、ある場合に適用しうる数値を示したにすぎず、本発明を限定するものではない。無論、検出ユニット100に要求される耐圧性能が変われば、前期数値は異なるものとなる。また、検出ユニット100の大きさが異なっても数値は異なるものとなる。
また、本実施形態では、固定部111を嵌合溝123に嵌合させる態様を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるわけではない。
例えば、図12に示すように、ダイアフラム110の固定部111の内壁と、内周壁129の外壁とが接触し、ダイアフラム110の収縮力で密着力を確保してもかまわない。
また、図13に示すように、ダイアフラム110の固定部111の周壁と、外周壁の内壁とが接触し、ダイアフラム110の膨出力で密着力を確保するものでもかまわない。
なお回路内圧センサ用検出ユニットは、液体を流通させる液体回路内の圧力を検出する回路内圧センサに用いられる検出ユニットであって、前記液体回路内に介在配置され、開口部を有する基体と、前記開口部を封止し、検出する圧力の方向と交差する方向に押圧することで前記基体の周壁と密着する環状の密着部を有するダイアフラムと、液体を基体に導入するための入口部と、液体を基体から導出するための出口部とを備えてもよい。
これにより、検出する圧力方向と交差する方向、すなわち、ダイアフラムが出没する方向と交差する方向にダイアフラムを張引して周壁に嵌装させることで、流体圧がかかる方向と異なる方向に押圧し周壁と密着し、基体の開口部を封止するため、十分な耐圧性能を容易に確保でき、さらに、ダイアフラムの寿命の向上を図ることが可能となる。すなわち、シールド性を流体圧のかかる方向と交差する方向に設けたため、ダイアフラムに過剰な力を加えなくても良くなる。
また、前記密着部は、ダイアフラム本体から突出する突条であり、前記基体はさらに、前記突条の密着部と嵌合する環状の嵌合溝を前記開口部周縁に備えてもよい。
これにより、嵌合溝と突条とが嵌合することにより密着力を発生させることができるため、ダイアフラム本体に影響を与えることなく、開口部を封止することができる。また、前記環状の嵌合溝とすることで、ダイアフラムや基体にかかる力が分散されるため、破損を抑制することが可能となる。
さらに、前記密着部の前記基体に対する圧力方向へのずれを規制する規制手段を備えることが好ましい。
これによれば、検出圧力方向と、密着力の方向が交差しているため、密着力が検出圧力に抗しきれずにずれ動くダイアフラムを規制して、ダイアフラムが完全に抜け落ちることを防止することが可能となる。
一方、上記目的は、前記検出ユニットを備えた回路内圧センサでも達成することができる。また、その作用効果も上記と同様である。
これらによれば、ダイアフラムを強く挟持することなく必要十分な耐圧性能を有する検出ユニットを提供することができ、また、ダイアフラムの破損の抑止を図ることが可能となる。
本発明は、血液浄化装置やそれに用いられる液体回路体100に適用でき、特に使い捨ての液体回路体100を備える血液浄化装置等に適用できる。
100 検出ユニット
110 ダイアフラム
111 固定部
112 密着部
113 磁石
114 薄肉部
115 変位部
120 基体
121 コック
122 開口部
123 嵌合溝
124 キャップ収容部
125 管状部
126 第1貫通孔
127 第2貫通孔
128 閂
129 内周壁
130 キャップ
140 挿入ジグ
141 突出部
150 センサユニット
151 ロードセル

Claims (1)

  1. 液体を流通させる液体回路内の圧力を検出する回路内圧センサに用いられる検出ユニットであって、
    前記液体回路内に介在配置され、開口部を有する基体と、
    前記開口部を取り囲む円筒状のキャップ収容部と、
    前記開口部を封止するダイアフラムであって、前記キャップ収容部の内周壁に当接する円筒状の固定部と、前記固定部の検出する圧力の方向における中間部の内側に一体に設けられる肉厚の薄い円環状の薄肉部と、当該薄肉部と一体に接続される円板状の変位部とを有するダイアフラムと、
    液体を基体に導入するための入口部と、
    液体を基体から導出するための出口部と
    を備えることを特徴とする回路内圧センサ用検出ユニット。
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