JP2011061604A - 無線通信基地局及びその制御方法 - Google Patents

無線通信基地局及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サービス毎の配信エリア要求に応じて,電波を送出する通信エリアを制御する。
【解決手段】無線基地局は,サービスアプリケーションからのデータ送信要求に応答して,サービスアプリケーションに対応する配信対象エリアを取得し,接続する各指向性アンテナの通信エリアから,取得した配信対象エリアに対応する通信エリアを持つ,指向性アンテナとその送信電力を選択し,選択した指向性アンテナとその送信電力で,サービスアプリケーションからのデータ送信要求に対応するデータを送信する。
【選択図】図3

Description

本発明は,無線電波の送出範囲を制御する無線通信技術に関する。
近年,ITS(Intelligent Transport System)の分野において,安全運転支援や高度交通情報の提供などさまざまなサービスを提供することを目的として,車両向け無線通信システムが世界的に検討されている。
これらのサービスは,特定の車両を対象として1対1通信により提供されるものではなく,特定のエリアに存在する車両を対象として1対多通信により提供されることが多い。例えば,見通しの悪い,信号機のない交差点上に無線基地局が設置され,この無線基地局から,交差点の各方向の道路映像を配信するサービスが検討されている。交差点に進入しようとする各車両は,ドライバの死角となっている,交差点の左右方向の道路映像を受信し,ナビ画面等に表示することにより,交差点の左右方向の他車両の存在をドライバに認知させ,交差点における安全な走行を支援することができる。このサービスの場合,ある方向の道路映像は,その道路映像の方向がドライバの死角となっているエリアが配信対象となる。すなわち,十字路交差点の場合,道路映像の撮影方向に対して直交する道路の方向が配信対象エリアとなる。このように,車両向け無線通信システムでは,サービスの内容によって,配信対象エリアが異なることが多い。
無線通信において,垂直に設置したダイポールアンテナ等の無指向性アンテナを使用した場合,全方向に一様に電波が放射されるので,配信対象ではないエリアに対して電波が放出されることになる。これは,不要な電力を消費するだけでなく,車車間通信など他サービスの通信との電波干渉を引き起こし,無線通信効率の低下の原因となる可能性がある。このため,無線基地局から放出する電波は,サービスが要求する配信対象エリア内に限定して放出されることが望ましい。
上記の問題を解決するために,従来から,電波送出範囲を限定できる,八木アンテナ等の指向性アンテナが使用される。例えば,携帯電話の無線基地局は,セルと呼ばれる担当サービスエリアを,指向性アンテナによりセクタと呼ばれるサブエリアに分割することにより,個々の携帯端末との通信時の電波送出範囲を制限し,通信容量を大きくしている(非特許文献1参照)。また,アダプティブアレーアンテナなど,電波送出範囲を適応的に制御するアダプティブ・ビーム・フォーミングと呼ばれる技術によるアンテナの開発も進められている。アダプティブ・ビーム・フォーミングとは,通信対象からの受信波の到来方向に基づいて,適応的に通信対象の方向にアンテナ指向面を向ける技術である。電波を通信対象に限定して放出するので,他の通信との電波干渉を最低限に抑えることが可能となる。
特許文献1に記載される技術では,カメラ等のセンサなどで車両の分布を検出し,配信対象とすべきエリアを計算し,アダプティブアレイアンテナで電波送出範囲を制御している。アダプティブアレイアンテナで1対多通信を行う場合,対象とする全ての車両が存在する方向を計算して,それらの方向を網羅する統合的なビームパターンを生成する必要がある。しかし,車両数が増加すると処理時間が膨大となり実現が難しくなるため,特許文献1では,あらかじめ通信エリアをいくつかのサブエリアに分割しておき,検出した車両分布に基づき,サブエリア単位でビームパターンの制御を行うようにしている。これにより,1対多通信においても,それほど処理時間を要せず,車両が存在するエリアに限定して,電波を送出するように制御することが可能となる。
特開2007−228196号公報
竹田義行監修,「ワイヤレス・ブロードバンド時代の電波/周波数教科書」,インプレスR&D,2008年3月4日発行,123〜124頁。
しなしながら,非特許文献1に記載の技術は,無線端末単位で,どのセクタ内に存在するか,もしくはどの方向に存在するかを検出・管理し,それに基づいて電波送出範囲を制御するので,配信対象エリア内の不特定多数に対する1対多通信への適用や,サービス毎の配信エリアを特定する要求(以下,配信エリア要求と呼ぶ。)に応じた電波送出範囲の制御は困難である。
また,特許文献1に記載の技術は,車両分布に応じて一元的に電波送出範囲を制御するので,サービス毎の配信エリア要求に応じて電波送出範囲を制御することができない。
すなわち,従来技術では,サービス毎の配信エリア要求に応じた電波送出範囲制御をすることができないという問題点がある。
前記問題点を解決するため,開示される無線基地局は,複数の指向性アンテナと接続し,電波を送出する指向性アンテナや指向性アンテナの送信電力をデータ送信時に切替可能である。
この無線基地局及びその制御方法は,サービスアプリケーションからのデータ送信要求に応答して,サービスアプリケーションに対応付けて記憶装置に記憶されている配信対象エリア,及び,データ送信要求に含まれる配信対象エリアのいずれかの配信対象エリアを取得する無線送信制御部と,
記憶装置に記憶されている,複数の指向性アンテナの各々に関して複数の送信電力を含む通信エリアを参照し,取得した配信対象エリアに対応する通信エリアを有する,指向性アンテナを複数の指向性アンテナから選択し,選択した指向性アンテナの送信電力を複数の送信電力から選択する無線送信パターン算出部と,選択された指向性アンテナから選択された送信電力で,サービスアプリケーションからのデータ送信要求に対応するデータを送信する無線通信部とを備えている
開示される無線基地局の他の態様は,サービスアプリケーションは,データ送信要求に対応するデータを,取得した配信対象エリアに存在する車両に配信するサービスであって,取得した配信対象エリアから車両が存在する配信対象エリアを求める配信エリア算出部を備え,無線送信パターン算出部は,配信エリア算出部が求めた配信対象エリアを,指向性アンテナと送信電力を選択するための配信対象エリアとする。
開示される無線基地局のさらに他の態様は,交差点から各方向への道路上を各々の通信エリアとする複数の指向性アンテナとを接続し,交差点から各方向への道路状況の,交差点からの配信対象距離を含む配信対象エリアを格納するサービス通信エリア管理テーブル,複数の指向性アンテナの各々に関して複数の通信距離に対応する送信電力を含む通信エリアを格納するアンテナ通信エリア管理テーブル,サービス通信エリア管理テーブルを参照し,道路状況の配信対象エリアを取得する無線送信制御部,アンテナ通信エリア管理テーブルを参照し,取得した配信対象エリアに対応する通信エリアを有する指向性アンテナを複数の指向性アンテナから選択し,取得した配信対象エリアの配信対象距離を満足する通信距離に対応する送信電力を,複数の通信距離に対応する送信電力から選択する無線送信パターン算出部,及び,選択された指向性アンテナから選択された送信電力で,道路状況を送信する無線通信部とを備えている。
開示される無線基地局のさらに他の態様は,取得した配信対象エリアの道路上に車両が存在しないとき,取得した配信対象エリアを,指向性アンテナの選択対象から除外する。
開示される無線基地局のさらに他の態様は,道路状況の配信対象エリアは,道路状況の方向の道路が死角となる,交差点からの方向の道路を含む。
開示される無線基地局のさらに他の態様は,道路状況は,交差点から各方向への道路上を撮影した道路映像である。
開示される無線基地局のさらに他の態様は,道路状況は,交差点に近づく車両からの車両情報通知である。
本発明の無線通信基地局によれば,サービス毎の配信エリア要求に応じて,電波を送出する通信エリアを制御することができ,サービス非対象エリアでの他通信に対する電波干渉の影響を軽減し,消費電力を抑えることができる。
実施例1の無線通信システムの構成図である。 無線通信システムの設置例を示す図である。 無線基地局の構成図である。 アンテナ通信エリア管理テーブルの構成例である。 サービス通信エリア管理テーブルの構成例である。 無線基地局の動作を示すシーケンス図である。 無線送信パターン算出処理の動作を示すフローチャートである。 実施例2の無線通信システムの一例を示す図である。 実施例2の無線基地局の動作を示すシーケンス図である。 実施例3の無線基地局の構成図である。 車両情報管理テーブルの構成例である。 サービス通信エリア管理テーブルの構成例である。 実施例3の無線基地局の動作を示すシーケンス図である。 配信エリア算出処理の動作を示すフローチャートである。
以下,本発明に係る具体的な実施例について,図面を用いて説明する。
図1は,本実施例における無線通信システムのシステム構成であり,例えば,車両にITS(Intelligent Transport System)サービスを提供する無線通信システムである。この無線通信システムは,図1に示すように,各車両に搭載され,ITSサービスのデータを受信する無線端末200と,各無線端末200と指向性アンテナ101などのアンテナを介して無線通信する複数の無線基地局100と,無線基地局100を介してITSサービスを提供するためのネットワーク1とを備えている。また,ITSサービスを提供する設備として,ネットワーク1にITSサービスセンタ2が接続され,特定の無線基地局100には,複数のカメラ3が接続されている。
無線基地局100は,無線端末200と無線通信するための通信設備であり,サービス提供箇所に設置される。また,無線基地局100は,ネットワーク1を介して,ITSサービスセンタ2などのITSサービスを提供する設備と接続されており,無線端末200にITSサービスを提供するためのアクセスポイントとしての役割を担っている。無線基地局100は,図2に示すように,複数の指向性アンテナ101−1,101−2,…を用いて,道路の方向に沿った複数の通信エリアを構成する。例えば,図2に示すように,無線基地局100が十字路交差点に設置される場合,四つの指向性アンテナ101−1,…,101−4を用いて,各方向の道路に対応する通信エリア102−1,…,102−4を構成する。なお,本実施例では,各方向の道路に対して個別の指向性アンテナ101が割り当てられているが,例えば,同一の道路である道路A100と道路A101や道路B50と道路B51を一つの指向性アンテナで担当するなど,複数方向の道路を一つの指向性アンテナで担当させてもよい。
無線端末200は,例えば,DSRC(Dedicated Short Range Communication)車載器のように車両に搭載される無線通信装置であり,近傍の無線基地局100と無線通信することにより,ITSサービスにアクセスできる。
ネットワーク1は,例えば,回線交換網やパケット交換網で構成される通信ネットワークであり,複数の無線基地局100と,ITS管理センタ2などのITSサービスを提供する設備とに接続している。
ITS管理センタ2は,ITSサービス事業者もしくは国などが,例えば,渋滞などの交通情報配信サービスや,交差点映像配信サービスなどのITSサービスの提供や制御をするための設備である。
カメラ3は,例えば,図2に示すように,見通しの悪い交差点やT字路などの近傍に設置され,交差点やT字路などにおいて,道路上の状況を示す道路映像を撮影する。このカメラ3は,接続されている無線基地局100を介して,無線端末200に道路映像を配信するサービスを提供する。例えば,図2においては,十字路交差点の各道路方向の道路映像を撮影するカメラ3−1,…,3−4が設置されており,無線基地局100に接続されている指向性アンテナ101−1,…,101−4を介して,それぞれ撮影方向に対して直交する道路方向の通信エリアに対して,撮影した道路映像を配信する。無線端末200は,受信した道路映像を,例えば,車載ナビゲーションシステムのモニタに表示することにより,交差点やT字路を運転者が安全に走行,右左折できるように支援する。なお,本実施例では,カメラ3は,無線基地局100に直接接続されているが,ネットワーク1に接続されていてもよい。
各無線基地局100は,図3に示すように,ネットワーク1と接続されITSサービスセンタ2等と通信を行うためのネットワーク通信部110と,複数の指向性アンテナ101−1,101−2,…と接続され無線端末200等と無線通信を行うための無線通信部120と,各種演算処理等を実行するプロセッサ130と,各種データやプログラム等が格納されるハードディスクドライブ装置等の外部記憶装置140と,各種データやプログラム等が予め記憶されているROM150と,プロセッサ130のワークエリア等になるRAM160と,カメラ3やその他入出力装置のインタフェースである入出力インタフェース170とを備えている。
ネットワーク通信部110は,例えば,Ethernet(登録商標)などの有線LAN規格に準拠したネットワークカードなどで構成され,ネットワーク1にアクセスして,例えば,IP(Internet Protocol)系の各種通信プロトコルなどに基づいて生成されたデータの送受信を行う。なお,ネットワーク1との接続形態は,Ethernetのような有線接続に限定さ
れることはなく,WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access、(登録商標))やLTE(Long Term Evolution)のような無線接続であってもよい。
無線通信部120は,例えば,IEEE802.11系などの通信規格に準拠した無線通信デバイスなどから構成され,例えば,CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)などの無線媒体アクセス制御方式を用いて,各種通信プロトコルに基づいて生成されたデータの送受信を行う。また,無線通信部120には,複数の指向性アンテナ101−1,101−2,…が接続されており,電波を送出する指向性アンテナを切り替える電波送出アンテナ切替部121と,各指向性アンテナに出力する送信電力を切り替える送信電力切替部122とを有している。なお,無線通信部120は,各指向性アンテナに対応する複数のRF(Radio Frequency)回路を有していることを想定しているが,複数の指向性アンテナで1つのRF回路を共有し,電波送出アンテナ切替部121により電子的に出力アンテナを切り替えられるようにしても良い。
プロセッサ130は,機能的に,各ITSサービスの配信エリアを特定する要求(以下,配信エリア要求と呼ぶ。)に従って,電波を送出する指向性アンテナ101の選択と好適な送信電力の算出を行う無線送信パターン算出部131と,データ送信時に,無線送信パターン算出部131により導出された結果に基づき,無線通信部120に対する制御を行う無線送信制御部132と,カメラ3−1,3−2,…や表示装置,入力装置などに対する入出力制御を行う入出力制御部(図示略)とを有している。
外部記憶装置140には,各指向性アンテナ101の通信可能エリアに関する情報が格納されているアンテナ通信エリア管理テーブル141と,各ITSサービスの配信エリア要求に関する情報が格納されているサービス通信エリア管理テーブル142とが設けられている。これらの各テーブル141,142のデータは,いずれも,キーボード等の入出力装置(図示略)又はネットワーク通信部110を介して,GUI(Graphical User Interface)等を利用して外部から手動で入力しても良いし,API(Application Program Interface)等を介して特定のプログラムから自動で入力させても良い。外部記憶装置140には,さらに,プロセッサ130が実行する各種プログラム143が予め格納されている。プロセッサ130の各処理部131,132は,いずれも,外部記憶装置140に格納されている各種プログラム143を実行することで機能する。また,各種プログラム143には,無線基地局100で動作するITSサービスプログラムも含まれる。
外部記憶装置140のアンテナ通信エリア管理テーブル141は,図4に示すように,無線基地局100に設置されている複数のアンテナの個々を識別するためのIDであるアンテナID1411と,アンテナの通信方向である通信方向1412と,アンテナの通信可能方向に相当する道路のIDである道路ID1413と,アンテナの送信電力の参照値である送信電力1414と,送信電力に対応する通信可能距離である通信可能距離1415と,アンテナの送信電力のデフォルト値である送信電力デフォルト値1416とを格納する。なお,本実施例では,アンテナの通信方向1412と道路ID1413との両方を指定するようにしているが,いずれか片方のみを指定するようにしても良い。
アンテナの通信方向1412は,例えば,指向性アンテナが向いている正面方向(指向性アンテナのメインローブの方向)と,指向性アンテナの正面方向に対して通信可能な角度とで構成される。ここで方向は,例えば,北を基準として時計回りで求めた角度で表現される。例えば,図2の指向性アンテナ101−2のように,指向性アンテナが東を向いており,通信可能角度が±30度である場合,アンテナ通信エリア管理テーブル141の通信方向領域1412には,東の方角を意味する90度と,通信可能角度の30度という値が付加される(図4のアンテナIDが2のエントリに相当)。なお,これらの方角は,ディジタルコンパスなどのセンサを用いて自動的に取得しても良いし,キーボードなどの入出力装置から設定画面等で手動設定しても良い。
道路ID1413とは,例えば,ナビゲーションシステムなどに用いられるディジタル地図で使用されている道路の識別子を用いる。ディジタル地図の道路情報は,一般的に交差点等の地点を意味する「ノード」と,その二つの地点を始点・終点として結ぶ片方向の道路を意味する「アーク」で構成されている。無線基地局100は,ノード上かアーク上に設置されることになるが,いずれの場合も,アークID(アークの個別番号)とそのアークの端点であるノードのID(ノードの個別番号)の組み合わせにより,無線基地局100の設置箇所から見て各方向の道路を,車両の進路方向も含めて,一意に指定することができる。つまり,アークIDとアーク端点(ノード)のIDの組み合わせが,道路ID1413に相当する。この道路ID1413は,双方向の道路であった場合,進行方向によって区別することが可能だが,本実施例では進行方向を区別しないで扱う。
送信電力1414とは,例えば,無線通信部120が指向性アンテナ101に供給する出力電力を意味しており,無線通信部120の送信電力切替部122により電力増幅器の利得を切り替えることにより,出力電力の値が切り替えられる。送信電力が大きくなるほど,無線電波もより長い距離に到達するようになり,通信可能距離も変わってくる。そのため,アンテナ通信エリア管理テーブル141の各アンテナIDのエントリには,送信電力値と対応する通信可能距離のエントリが複数含まれる。これらの値は,例えば,設置時に,各送信電力値における通信可能距離を測定することによって設定してもよいし,運用しながら無線端末200から受信状況のフィードバックを受けて適応的に設定しても良い。
無線基地局100のサービス通信エリア管理テーブル142は,図5に示すように,ITSサービスの種別を識別するためのIDであるサービスID1421と,ITSサービスの配信対象方向である配信対象方向1422と,該当IDのITSサービスが配信対象としている道路情報である配信対象道路ID1423,配信対象方向に対する要求通信距離である配信対象距離1424とを格納する。
サービスID1421とは,例えば,TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のトランスポート層で規定されているポート番号であり,無線送信制御部132などの下位層の動作において,上位層のITSサービスアプリケーションを識別するために用いられる。
配信対象方向1422,配信対象道路ID1423,配信対象距離1424とは,それぞれITSサービスの配信対象エリアに相当する方角,道路,距離であり,データ形式はそれぞれアンテナ通信管理テーブル141の通信方向1412,道路ID1413,通信可能距離1415と同様である。なお,本実施例では,配信対象方向1422と道路ID1423との両方を指定するようにしているが,いずれか片方のみを指定するようにしても良い。
図6を用いて,無線通信基地局の動作について説明する。無線基地局100で動作するITSサービスアプリケーション300は,データを送信する際,
データ送信要求を無線送信制御部132に出力する(S301)。データ送信要求には,送信データ(D)の他,ITSサービスアプリケーション300のサービスID(S)が含まれている。
無線送信制御部132は,データ送信要求を受け取ると,サービス通信エリア管理テーブル142を参照し,サービスID1421=Sのエントリを探索して,配信対象エリア情報(R)を取得する(S302)。この時,もしもサービスID=Sに一致するエントリが見つからない場合は,サービス通信エリア管理テーブル142においてサービスID1421が“default”と表記されているデフォルト値を,配信対象エリア情報(R)として取得する。ここで,配信対象エリア情報(R)とは,サービス通信エリア管理テーブル142における該当サービスIDの配信対象方向1422,配信対象道路ID1423,配信対象距離1424のリストである。例えば,サービスIDが「1000」の配信対象エリア情報(R)は,R={[0,N/A,120],[180,N/A,120]}(ただし,[配信対象方向,配信対象道路ID,配信対象距離]と表現)となる。
次に,無線送信制御部132は,取得した配信対象エリア情報(R)を含む無線送信パターン算出要求を,無線送信パターン算出部131に出力する(S303)。無線送信パターン算出部131は,詳細を後述する無線送信パターン算出処理を実行し(S304),無線送信パターン(P)を得る。ここで,無線送信パターン(P)とは,配信対象エリア情報(R)に基づき算出された,電波送出対象となるアンテナのアンテナID及び送信電力のリストである。例えば,算出された電波送出対象のアンテナのアンテナIDが「1」「3」で,それぞれの送信電力が「10dBm」「15dBm」である場合,無線送信パターン(P)は,P={[1,10],[3,15]}(ただし,[アンテナID,送信電力]と表現)となる。また,無線送信パターン算出処理で,配信対象エリア情報(R)の条件を満たす無線送信パターン(P)が得られない場合は,エラーを意味する値(エラーコード)が無線送信パターン(P)にセットされる(例えば,P={0,0}など)。
次に,無線送信パターン算出部131は,得られた無線送信パターン(P)を,無線送信制御部132に応答する(S305)。応答を受けて,無線送信制御部132は,取得した無線送信パターン(P)が正常値か(エラーではないか)をチェックする(S306)。エラーの場合は,データ送信要求元のITSサービスアプリケーション300に対して,データ送信が正常に終了しなかったことを示すデータ送信エラーを通知する(S307)。一方,無線送信パターン(P)が正常値であった場合は,無線送信パターン(P)と送信データ(D)を含む無線送信要求を無線通信部120に出力する(S308)。無線通信部120は,無線送信パターン(P)に従って,電波送出アンテナ切替部121及び送信電力切替部122によりアンテナを選定し,送信電力を設定して(S309),指向性アンテナ101を介して送信データ(D)を乗せた電波を送出する(S310)。
以上の処理により,各ITSサービスアプリケーションの送信時に,配信エリア要求に基づいた電波送信範囲の制御をする。
図7に示すフローチャートに従って,無線送信パターン算出処理(図6のS304)について説明する。
無線送信パターン算出部131は,本処理の出力となる無線送信パターン(P)を空(Null)に設定し(S350),ステップ351で無線送信パターン算出要求に含まれる配信対象エリア(R)が空(Null)かをチェックする(S351)。空の場合,ステップ362に進む。この場合,無線送信パターン(P)が空のままなので,正常に無線送信パターン(P)が得られなかったとして,エラーを意味する値を無線送信パターン(P)に設定して(S363),処理を終了する。
ステップ351で配信対象エリア(R)が空でない場合,配信対象エリア(R)のリストから配信対象エリアエントリ(r)を取り出す(S352)。取り出した配信対象エリアエントリ(r)に,配信対象道路ID1423が指定されているかどうかをチェックする(S353)。指定されている場合,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照し,指定の配信対象道路ID1413が該当するアンテナIDのリストを取得し(S354),ステップ357に進む。例えば,配信対象道路IDが「A100」である場合は,アンテナ通信エリア管理テーブル141において,それぞれアンテナID1411が「1」に該当するので,取得されるアンテナIDのリストは,{1}となる。
一方,配信対象道路IDが指定されていない場合,配信対象エリアエントリ(r)に,配信対象方向が指定されているかどうかをチェックする(S355)。指定されている場合,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照し,指定の配信対象方向が該当するアンテナIDのリストを取得し(S356),ステップ357に進む。例えば,配信対象方向が「90°」である場合は,アンテナ通信エリア管理テーブル141において,アンテナIDが「2」に該当するので,取得されるアンテナIDのリストは,{2}となる。
ステップ354を経た場合,ステップ356を経た場合,ステップ355で配信対象方向が指定されていない場合,いずれも次にステップ357に進む。ここでは,アンテナIDのリストを取得できているかどうかをチェックする。ステップ354又はステップ356で該当するアンテナIDがない場合や,配信対象エリアエントリ(r)において配信対象道路IDおよび配信対象方向のいずれも指定されていない場合は,アンテナIDのリストを取得できていないため,ステップ363の処理に進む。この場合は,配信対象エリア(R)として不正な値が渡されたことを意味するので,無線送信パターン(P)にエラーを意味する値を設定して(S363),処理を終了する。
一方,ステップ354又はステップ356で,該当するアンテナIDのリストを取得できている場合は,ステップ358の処理に進む。
なお,これまでのステップでは,無線送信パターン(P)の電波送出対象となるアンテナを選定する処理に相当し,これから述べるステップ358からの処理は,各アンテナの送信電力を決定する処理に相当する。
配信対象エリアエントリ(r)を参照し,配信対象距離が指定されているかどうかをチェックする(S358)。指定されている場合は,ステップ359に進み,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照し,取得したアンテナIDリスト内の各アンテナIDに対して,配信対象距離を満たす最小の送信電力値を取得する。例えば,取得したアンテナIDリストが{1}で,配信対象距離が120mである場合,配信対象距離を満たす最小の送信電力は,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照すると,15dBm(通信距離:140m)となる。もしも,最大の送信電力値でも配信対象距離を満たせない場合は,最大の送信電力値をセットする。一方,指定されていない場合は,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照し,取得したアンテナIDリスト内の各アンテナIDに対する,送信電力のデフォルト値1416を取得する(S360)。こうしてステップ359又はステップ360により,電波送出対象となるアンテナのアンテナIDと送信電力値のリストが得られる。
そのリストを無線送信パターン(P)の現在の値とマージする(S361)。ステップ351に戻り,他の配信対象エリアエントリに対しても同様の処理を実行する。
ステップ351に戻り,他の配信対象エリアエントリに対しても同様の処理を実行すると,例えば次のような結果が得られる。ステップ353において配信対象道路ID1423が「A100」「A101」である場合は,ステップ354において,アンテナ通信エリア管理テーブル141において,それぞれアンテナID1411が「1」「3」に該当するので,取得されるアンテナIDのリストは,{1,3}となる。取得したアンテナIDリストが{1,3}で,それぞれの配信対象距離が120mである場合,配信対象距離を満たす最小の送信電力は,アンテナ通信エリア管理テーブル141を参照すると,いずれも15dBm(通信距離:140m)となる。
ここで,マージとは,和集合を取ることを意味する。すなわち,ステップ361のマージ処理は,各配信対象エリアエントリ(r)から得られた無線送信パターン(p)の和集合を求めることに相当する。例えば,配信対象エリアエントリ(r1)から得られた無線送信パターン(p1)がp1={[1, 15dBm]}(ただし,[アンテナID,送信電力]と表現),配信対象エリアエントリ(r2)から得られた無線送信パターン(p2)がp2={[1,10dBm]},配信対象エリアエントリ(r3)から得られた無線送信パターン(p3)がp3={[3,15dBm]}のとき,p1,p2,p3のマージは以下のようになる。まず,アンテナID=「1」について,p1とp2で比較すると,送信電力値がp1>p2なので,和集合を取るとp1の値が残る。次に,p3を見ると,アンテナID=「3」であり,p1とp2には含まれていないので,和集合を取るとp3の値が残る。したがって,p1,p2,p3をマージした結果は,p1∪p2∪p3={[1,15dBm],[3,15dBm]}となる。このようにして,すべての配信対象エリアエントリ(r)の要求を満たす無線送信パターン(P)を得ることができる。
ステップ351に戻り,配信対象エリア情報(R)のエントリがなくなったら,ステップ362に進む。与えられた配信対象エリア情報(R)が空でない場合は,ステップ361で無線送信パターン(P)に値がセットされているため,処理を終了する。以上の処理により,配信対象エリア(R)の要求に応じた,無線送信パターン(P)を取得することができる。
なお,ここでの説明では,ITSサービスアプリケーション300がデータ送信時に,毎回無線送信パターンを計算する処理の流れになっているが,サービス通信エリア管理テーブル142に設定されている配信対象エリア情報(R)に対する無線送信パターンをあらかじめ計算し,外部記憶装置140に保存,もしくはRAM160上にキャッシュしておき,データ送信処理時に参照するようにすることで,無線送信パターン算出処理を代替してもよい。
以上のように,本実施例では,サービス通信エリア管理テーブル142で指定されている各ITSサービスの配信対象エリア情報と,アンテナ通信エリア管理テーブル141で指定されている各指向性アンテナ101の通信エリア情報とに基づき,無線基地局100で動作するITSサービスアプリケーション300によるデータ送信の電波送出方向及び距離が制御される。したがって,あらかじめ各ITSサービスの配信エリア要求をサービス通信エリア管理テーブル142に設定しておくことにより,ITSサービス毎の配信エリア要求に応じた電波送出方向及び距離を制御することができ,サービス非対象エリアでの他通信に対する電波干渉の影響を軽減することができる。
図8は,本実施例における無線通信システムを表している。無線通信システムのシステム構成は図1と同様である。図8で図2と同じ符号は同じものを表す。
本実施例の無線通信システムでは,無線端末200が定期的に車両情報を周辺に送信する(車両情報通知400)。車両情報通知400には,例えば,車両を識別するための車両IDや,当該車両情報が取得された時刻,当該車両の位置情報・速さ・進行方向,道路ID,などが含まれている。各車両は,周辺の他車両からの車両情報通知400を受信することにより,自車周辺における他車両の走行状況を認識し,衝突危険時にドライバに対して警告をしたり,走行制御したりする。このように車両情報通知400は,道路上の状況を示す情報である。一方,交差点やカーブなど見通しの悪い地点では,車両間に建築物等が存在することにより電波が遮蔽されてしまい,車両同士で通信することができず他車両の存在を認識することができない。そこで,車両間で直接通信できない交差点やカーブなどの地点には無線基地局100が設置され,当該無線基地局100が代わりに車両の接近を検知し,死角方向に位置する他車両に対して接近車両の存在を通知することにより(車両接近通知401),衝突事故を防止する。このようなサービスの場合,接近車両がどの道路を走行しているかに応じて,車両接近通知401の対象エリアが変わるため,ITSサービスアプリケーションが動的に配信対象エリアを指定する必要が出てくる。
本実施例における無線通信システムの動作について説明する。
図9は,無線基地局100で動作しているITSサービスアプリケーション301が,データを送信する際の流れである。実施例1の図6と同じ符号を付した箇所は同じものを表す。
実施例1の図6と異なるのは,ITSサービスアプリケーション301のデータ送信要求(S320)において,配信対象エリア情報(R)が含まれている点である。すなわち,ITSサービスアプリケーション301が,配信対象方向,配信対象道路ID,配信対象距離などの配信対象エリア情報を要求時に直接指定する。データ送信要求を受けた無線送信制御部132は,配信対象エリア情報(R)を取り出し,ステップ303で,無線送信パターン算出要求として,取得した配信対象エリア情報(R)を無線送信パターン算出部131に渡す。実施例1の図6では,サービスIDに基づきサービス通信エリア管理テーブル142を参照して配信対象エリア情報(R)を取得する必要があったが,実施例2ではITSサービスアプリケーション301から直接配信対象エリア情報(R)を渡されるため,図6のステップ302の処理は不要となる。以降の処理は,図6と同等である。
なお,実施例1と同様,配信対象エリア情報(R)と無線送信パターン(P)の対応関係をRAM160上などのキャッシュしておき,参照するようにすることで,無線送信パターン算出処理S304を省略してもよい。
以上のように,本実施例では,ITSサービスアプリケーション301が,個々のデータ送信に対して配信対象エリア(R)を指定できるため,ITSサービスアプリケーション301が状況に応じて動的に配信対象エリア(R)を変更することが可能となる。
したがって,本実施例では,データ送信毎に配信対象エリアを指定できるため,状況によって配信対象エリアが動的に変化する場合にも対応することができ,サービス非対象エリアでの他通信に対する電波干渉の影響を軽減することができる。
実施例2の図8における車両接近通知401は,接近車両の死角方向が配信対象エリアとなるが,配信対象エリアに位置する車両であっても,交差点に設置してある無線基地局100から遠ざかる方向に走行している車両に対しては配信する必要はなく,本来は無線基地局100が設置してある交差点に近づく方向に走行している車両のみが配信対象となる。すなわち,配信対象エリア上に,交差点から遠ざかる方向に走行する車両しか存在しない場合,無線基地局100から車両接近通知401を配信する必要はない。逆に,車両情報通知400など他の通信に対して干渉を引き起こす可能性があり,不要な配信は極力避ける方が望ましい。本実施例における無線通信システムでは,配信対象エリア上の車両の状態に基づいて,不要な配信を防止する。
本実施例における無線基地局100は,図10に示すように,図3の構成に加え,プロセッサ130に,無線端末200からの車両情報通知400により取得した周辺車両情報を管理する車両情報管理部133と,車両分布などに応じて実際の配信エリアを計算する配信エリア算出部134とを備え,外部記憶装置140に車両情報管理部133が管理している周辺車両情報が格納されている車両情報管理テーブル144を備えている。なお,図3のサービス通信エリア管理テーブル142に対して,本実施例では,後述するように項目を追加しているため,図10ではサービス通信エリア管理テーブル145としている。
外部記憶装置140の車両情報管理テーブル144は,図11に示すように,例えば,車両情報の対象車両のIDである車両ID1441と,車両情報を発信元の車両が取得した時刻であるタイムスタンプ1442と,車両情報の取得時刻におけるその車両の位置(緯度・経度)である緯度1443・経度1444と,車両情報の取得時刻におけるその車両の速度である速さ1445と,車両情報の取得時刻におけるその車両の進行方向である進行方向1446と,車両情報の取得時刻においてその車両が走行している道路のIDである道路ID1447とを格納している。ここで,車両ID1441とは,例えば,車台番号のように車両に付与される固有の番号である。
外部記憶装置140のサービス通信エリア管理テーブル145は,図12に示すように,図5のサービス通信エリア管理テーブル142の各情報1421〜1424に相当する情報1451〜1454に加えて,配信対象となる車両の進行方向である対象車両進行方向領域1455を格納している。また,実施例1において対象道路ID1423は進行方向を区別しない形で扱ったが,本実施例においては,進行方向を区別する形で扱う。すなわち,無線基地局100の設置地点(交差点)から見て,同じ方向に位置する双方向の道路であっても,車両の進行方向によって異なる道路IDが付与される。具体的には,例えば,前述したように,片方向道路を意味するアークの個別番号(アークID)と,該当方向におけるアークの端点であるノードの個別番号(ノードID)の組み合わせで表現する。それに従い,図12における対象道路IDの表記方法も変更し,進行方向を明記するようにしている。例えば,A100−Sと表記しているのは,図2の道路A100に相当する進行方向が南(S)の道路を意味している。
本実施例における無線通信システムの動作について説明する。
無線基地局100の車両情報管理部133は,周辺の車両から車両情報通知400を受信すると,車両情報管理テーブル144における車両ID1441を参照し,該当エントリを探索する。もし該当エントリがあれば,受信した車両情報通知400の内容に基づき,情報を更新する。該当エントリがなければ,受信した車両情報通知400の内容に基づき,新規にエントリを作成する。また,車両情報管理部133は,タイムスタンプ1442を監視し,ある一定時間以上経過しても情報が更新されないエントリを,車両情報管理テーブル144から破棄(削除)する。以上の処理により,車両情報管理テーブル144は,常に新しい車両情報が格納されるように管理されている。
図13は,本実施例において,無線基地局100で動作しているITSサービスアプリケーション302が,データを送信する際の流れである。なお,実施例1の図6と同じ符号を付した箇所は,同じ物を表すため説明を省略する。実施例1の図6と異なるのは,ステップ302とステップ303の間に,車両分布などに応じて実際の配信エリアを計算するステップ330〜332が挿入されている点である。
ステップ302により,ITSサービスアプリケーション302の配信対象エリア情報(R)を取得したら,無線送信制御部132は,配信エリア算出部134に対して,配信対象エリア情報(R)を含む配信エリア算出要求を出力する(S330)。ここで,配信対象エリア情報とは,サービス通信エリア管理テーブル145における該当サービスIDの配信対象方向1452,配信対象道路ID1453,配信対象距離1454,車両進行方向1455のリストを意味する。配信エリア算出部134は,受け渡された配信対象エリア情報(R)に基づき,後述する配信エリア算出処理を行い(S331),算出された新しい配信対象エリア情報(R‘)を配信エリア算出応答で無線送信制御部132に返す(S332)。無線送信制御部132は配信対象エリア情報(R’)をチェックし(S333),内容が空である場合は,データ送信エラー通知をITSサービスアプリケーション302に返す(S334)。内容が設定されている場合は,配信対象エリア情報(R’)を用いて,図6と同じ処理を行う。
続いて,配信エリア算出部134による配信エリア算出処理(S331)の処理について,図14のフローを用いて説明する。
配信エリア算出部134は,まず,本処理の出力となる配信対象エリア情報(R‘)を空に設定し(S370),受け取った配信エリア算出要求に含まれる配信対象エリア(R)が空でないかチェックする(S371)。もしも空である場合,配信エリア算出処理を終了する。この場合,出力である配信対象エリア情報(R’)が空のままなので,図13のステップ333のチェックにより,データ送信エラー通知がITSサービスアプリケーション302に返され,アプリケーションデータは送信されない。
一方,配信対象エリア(R)が空でない場合(S371:No),ステップ372に進み,配信対象エリア(R)から配信対象エリアエントリ(r)を取り出す。
次に,配信対象エリアエントリ(r)に,道路IDが指定されているかどうかをチェックする(S373)。指定されていた場合,車両情報管理テーブル144を参照し,道路ID1447が指定された道路IDと一致する車両情報エントリのリストを取得し(S374),ステップ379に進む。
道路IDが指定されていない場合は(S373:No),配信対象エリアエントリ(r)で,配信対象方向が指定されているかチェックする(S375)。もしも指定されていなかった場合は,配信対象エリアを特定する情報がないことを意味するので,配信対象エリア情報(R‘)を空に設定し(S384),配信エリア算出処理を終了する。この場合も,データ送信エラー通知がITSサービスアプリケーション302に返され,アプリケーションデータは送信されない。
配信対象方向が指定されている場合(S375:Yes),車両情報管理テーブル144を参照し,指定方向に位置する車両情報エントリのリストを取得する(S376)。具体的には,車両情報エントリの緯度1443と経度1444を参照することにより得られる車両の位置情報(緯度・経度)と,事前に与えられた無線基地局100の設置地点の位置情報とを用いることにより,相対距離と相対方向を計算する。この相対方向が指定方向である車両情報エントリを取得する。なお,車両の位置情報から得られる相対方向として厳密な角度情報が得られるが,指定方向と同じ道路の方向であると判定できるときに(たとえば,指定方向の±30°以内),相対方向が指定方向であるとする。
さらに,ステップ377で,配信対象エリアエントリ(r)を参照し,対象とする車両の進行方向が指定されているかをチェックする。もしも指定されていない場合は,ステップ379に進む。指定されている場合は,取得した車両情報エントリのリストを参照し,進行方向1446と,指定進行方向が一致するもののみを抽出し,ステップ379に進む。
取得した車両情報エントリのリストが空であるかチェックする(S379)。空である場合は,配信対象エリアエントリ(r)において配信対象となる車両が存在しないことを意味するので,出力の配信対象エリア情報(R‘)には加えず,ステップ371に戻る。一方,空でない場合は,対象距離を決定するステップ(S380〜S383)に進む。
配信対象エリアエントリ(r)を参照し,対象距離が指定されているかどうかをチェックする(S380)。指定されていない場合は,ステップ381に進み,取得した車両情報エントリのリストにおける各エントリに対して,事前に与えられた無線基地局100との相対距離を計算し,最大値Dmaxを得る(S381)。指定されている場合も,同様にして無線基地局100と各車両情報エントリの相対距離を計算するが,対象距離以下における最大値Dmaxを求める(S383)。対象距離が指定されている場合は,指定の対象距離よりも遠く離れた車両は対象としないためである。そして,それぞれ得られたDmaxを,配信対象エリアエントリ(r)の対象距離に設定し,配信対象エリア情報(R‘)とマージする(S382)。
以降,再びステップ371に戻り,同様の処理を行う。最終的に,配信対象エリア情報(R)が空になり,ステップ371の分岐により,配信エリア算出処理が終了する。
以上の処理により,サービス通信エリア管理テーブル145により指定されるITSサービスアプリケーション302の配信対象エリア情報から,車両情報管理テーブル144から得られる周辺車両の分布状態に基づき,対象車両が存在しない不要エリアを取り除くことができる。
なお,これは,実施例2のような,ITSサービスアプリケーション側がデータ送信要求時に配信対象エリア情報を指定する場合に対しても,同様に適用できる。
また,実施例1と同様,配信対象エリア情報(R)と無線送信パターン(P)の対応関係をRAM160上などのキャッシュしておき,参照するようにすることで,無線送信パターン算出処理(図13のS304)を省略してもよい。
また,本実施例では,車両から位置情報を無線基地局に送信することにより,無線基地局が周辺の車両の分布状態を認識しているが,カメラなどのセンサを道路又はその周辺に設置することにより,車両の分布状態を認識してもよい。
したがって,本実施例では,ITSサービス毎の配信対象エリアにおいて,サービスの配信対象車両が存在する範囲のみを抽出して,電波を送出するため,サービス非対象エリアでの他通信に対する電波干渉の影響をさらに軽減することができる。また,サービスの配信対象車両が存在しない場合は,電波送出を抑制することができるので,消費電力を必要最小限に抑えることができる。
なお,以上で説明した実施形態は一例であり,本発明はこれに限られない。すなわち,様々な応用が可能であり,あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば,上記実施形態では,無線基地局の各処理を,プロセッサとRAMを用いて,所定の動作プログラムを実行することで実現しているが,必要に応じて独自のハードウェアで実現することも可能である。
また,本実施形態では,無線基地局を対象に説明しているが,無線端末側で同様な機能を有していても良い。例えば,前方に向けた指向性アンテナと後方に向けた指向性アンテナが車両に装着され,車載ITSアプリケーションの配信エリア要求に応じて,送信方向を切り替えることも可能である。
また,本実施形態では,アンテナとして指向性アンテナのみを使用しているが,全方向送信用などのために無指向性アンテナを使用することも可能である。アンテナ通信エリア管理テーブルも,通信方向領域で「全方向(0±360)」とすることで,無指向性アンテナを表現することができる。
1:インフラネットワーク,2:ITS管理センタ,3:カメラ,100:無線基地局,101:指向性アンテナ,102:通信エリア,110:ネットワーク通信部,120:無線通信部,121:電波送出アンテナ切替部,122:送信電力切替部,130:プロセッサ,131:無線送信パターン算出部,132:無線送信制御部,133:車両情報管理部,134:配信エリア算出部,140:外部記憶装置,141:アンテナ通信エリア管理テーブル,142:サービス通信エリア管理テーブル,143:プログラム,144:車両情報管理テーブル,150:ROM,160:RAM,170:入出力インタフェース,200:無線端末,300,301,302:ITSサービスアプリケーション。

Claims (12)

  1. 複数の指向性アンテナを接続し,
    サービスアプリケーションからのデータ送信要求に応答して,前記サービスアプリケーションに対応付けて記憶装置に記憶されている配信対象エリア,及び,前記データ送信要求に含まれる配信対象エリアのいずれか一方の配信対象エリアを取得する無線送信制御部と,
    前記記憶装置に記憶されている,前記複数の指向性アンテナの各々に関して複数の送信電力を含む通信エリアを参照し,取得した前記配信対象エリアに対応する前記通信エリアを有する,指向性アンテナを前記複数の指向性アンテナから選択し,選択した前記指向性アンテナの送信電力を前記複数の送信電力から選択する無線送信パターン算出部と,
    選択された前記指向性アンテナから選択された前記送信電力で,前記サービスアプリケーションからの前記データ送信要求に対応するデータを送信する無線通信部とを備えていることを特徴とする無線通信基地局。
  2. 前記サービスアプリケーションは,前記データ送信要求に対応するデータを,取得した前記配信対象エリアに存在する車両に配信するサービスであって,
    取得した前記配信対象エリアから前記車両が存在する配信対象エリアを求める配信エリア算出部を備え,
    前記無線送信パターン算出部は,前記配信エリア算出部が求めた前記配信対象エリアを,前記指向性アンテナと前記送信電力を選択するための前記配信対象エリアとすることを特徴とする請求項1記載の無線通信基地局。
  3. 交差点から各方向への道路上を各々の通信エリアとする複数の指向性アンテナとを接続し,
    前記交差点から各方向への道路状況の,前記交差点からの配信対象距離を含む配信対象エリアを格納するサービス通信エリア管理テーブル,
    前記複数の指向性アンテナの各々に関して複数の通信距離に対応する送信電力を含む通信エリアを格納するアンテナ通信エリア管理テーブル,
    前記サービス通信エリア管理テーブルを参照し,前記道路状況の配信対象エリアを取得する無線送信制御部,
    前記アンテナ通信エリア管理テーブルを参照し,取得した前記配信対象エリアに対応する前記通信エリアを有する指向性アンテナを前記複数の指向性アンテナから選択し,取得した前記配信対象エリアの前記配信対象距離を満足する前記通信距離に対応する送信電力を,前記複数の通信距離に対応する送信電力から選択する無線送信パターン算出部,及び,
    選択された前記指向性アンテナから選択された前記送信電力で,前記道路状況を送信する無線通信部とを備えていることを特徴とする無線通信基地局。
  4. 取得した前記配信対象エリアの道路上に車両が存在しないとき,取得した前記配信対象エリアを,前記指向性アンテナの選択対象から除外することを特徴とする請求項3記載の無線通信基地局。
  5. 前記道路状況の前記配信対象エリアは,前記道路状況の方向の道路が死角となる,前記交差点からの方向の道路を含むことを特徴とする請求項3記載の無線通信基地局。
  6. 前記道路状況は,前記交差点から各方向への道路上を撮影した道路映像であることを特徴とする請求項3記載の無線通信基地局。
  7. 前記道路状況は,前記交差点に近づく車両からの車両情報通知であることを特徴とする請求項3記載の無線通信基地局。
  8. 交差点から各方向への道路上を各々の通信エリアとする複数の指向性アンテナとを接続し,前記交差点から各方向への道路状況の,前記交差点からの配信対象距離を含む配信対象エリアを格納するサービス通信エリア管理テーブル,及び,前記複数の指向性アンテナの各々に関して複数の通信距離に対応する送信電力を含む通信エリアを格納するアンテナ通信エリア管理テーブルを有する無線通信基地局における無線通信制御方法であって,
    前記サービス通信エリア管理テーブルを参照し,前記道路状況の配信対象エリアを取得し,
    前記アンテナ通信エリア管理テーブルを参照し,取得した前記配信対象エリアに対応する前記通信エリアを有する指向性アンテナを前記複数の指向性アンテナから選択し,
    取得した前記配信対象エリアの前記配信対象距離を満足する前記通信距離に対応する送信電力を,前記複数の通信距離に対応する送信電力から選択し,
    選択された前記指向性アンテナから選択された前記送信電力で,前記道路状況を送信することを特徴とする無線通信制御方法。
  9. 取得した前記配信対象エリアの道路上に車両が存在しないとき,取得した前記配信対象エリアを,前記指向性アンテナの選択対象から除外することを特徴とする請求項8記載の無線通信制御方法。
  10. 前記道路状況の前記配信対象エリアは,前記道路状況の方向の道路が死角となる,前記交差点からの方向の道路を含むことを特徴とする請求項8記載の無線通信制御方法。
  11. 前記道路状況は,前記交差点から各方向への道路上を撮影した道路映像であることを特徴とする請求項8記載の無線通信制御方法。
  12. 前記道路状況は,前記交差点に近づく車両からの車両情報通知であることを特徴とする請求項8記載の無線通信制御方法。
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