JPWO2017068668A1 - 無線情報配信装置、無線情報配信装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents

無線情報配信装置、無線情報配信装置の制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

無線情報配信装置(100)において、送信部(130)は、情報(220)を配信するための電波(210)を送信する。調整部(150)は、人が無線情報配信装置(100)の周囲に存在する度合いを示す第1データ(310)を取得する。また、調整部(150)は、電波(910)により情報を配信する他の装置(900)が無線情報配信装置(100)の周囲に存在する可能性の指標となる第2データ(320)を取得する。調整部(150)は、第1データ(310)と第2データ(320)とに基づき、送信部(130)により送信される電波(210)の強度を調整する。

Description

本発明は、無線情報配信装置、無線情報配信装置の制御方法及び制御プログラムに関するものである。
周囲の無線端末に対し無線で情報配信を行う無線情報配信装置がある。無線情報配信装置には、一定距離内の無線端末のみに向けて情報を配信する機能を持つものがある。そのような無線情報配信装置は、例えば、列車、バスといった公共交通機関の移動体、或いは、駅のプラットフォーム、バス停留所といった公共交通機関の施設に設置され、近くの旅客のみに案内情報を提供するために利用される。
実際に一定距離内の無線端末のみに情報を配信するためには、無線通信に使用する電波の到達距離を一定に調整する必要がある。しかし、電波は人によって吸収されるため、電波の到達距離を一定にするには、無線情報配信装置の周囲に存在する人の数に応じた送信電波強度の調整が必要である。
従来、無線で情報を送信する装置の周囲の人数を推定し、人数が多いときは送信電力を増大させ、人数が少ないときは送信電力を低下させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−22496号公報
電波の到達距離は、無線情報配信装置の周囲の人数だけでなく、電波を吸収する人の体格及び姿勢、電波を反射又は吸収する物体の存在といった条件によっても変動する。また、無線情報配信装置の周囲の人の分布が偏っている場合、人の密度が高い方向の電波の到達距離は小さくなり、人の密度が低い方向の電波の到達距離は大きくなる。
従来の技術では、上記のような様々な要因による電波の到達距離の変動をなくすことはできない。
無線情報配信装置が電波の到達距離を一定にできず、電波の到達距離が意図したものより小さくなることで、情報が配信されるべき無線端末に電波が到達しなくなるという問題が発生し得る。このような問題を回避するために、送信電波強度を高めに設定するという対策を採ることができる。例えば、意図した電波の到達距離が10メートルであれば、無線情報配信装置の周囲に人がいないときに電波の到達距離が15メートルになるような強さの電波を送信することで、無線情報配信装置の周囲に人がいるときでも意図した電波の到達距離を達成しやすくなる。しかし、その場合は、以下のように、別の問題が発生する可能性が高まる。
無線情報配信装置が複数箇所に設置されており、それぞれの無線情報配信装置が異なる情報を配信しているとき、無線端末が2台以上の無線情報配信装置から同時に情報を受信することがある。このような場合、無線端末が、最も強い電波により送信された情報を、最も近い無線情報配信装置からの情報として選択し、選択した情報を画面等に出力するのが一般的である。しかし、電波の到達距離の変動によって、最も近いわけではない無線情報配信装置からの電波の受信電波強度が強くなり、その無線情報配信装置からの情報が誤って選択されるおそれがある。即ち、無線情報配信装置による情報配信が他の装置による情報配信の妨げになる可能性がある。前述した、送信電波強度を高めに設定するという対策を採った場合、電波の到達距離が大きくなる。よって、無線情報配信装置による情報配信が他の装置による情報配信の妨げになる可能性はさらに高まる。
本発明は、無線情報配信装置による情報配信を、他の装置による情報配信の妨げになりにくくすることを目的とする。
本発明の一態様に係る無線情報配信装置は、電波により周囲の無線端末に情報を配信する。
前記無線情報配信装置は、
情報を配信するための電波を送信する送信部と、
人が周囲に存在する度合いを示す第1データと、電波により情報を配信する他の装置が周囲に存在する可能性の指標となる第2データとを取得し、前記第1データと前記第2データとに基づき、前記送信部により送信される電波の強度を調整する調整部とを備える。
本発明では、人が無線情報配信装置の周囲に存在する度合いだけでなく、電波により情報を配信する他の装置が無線情報配信装置の周囲に存在する可能性の指標にも基づいて、無線情報配信装置の送信電波強度を調整する。このため、本発明によれば、無線情報配信装置による情報配信が他の装置による情報配信の妨げになりにくくなる。
実施の形態1に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る強度データの一例を示す表。 実施の形態1に係る減衰率データの一例を示す表。 実施の形態1に係る無線情報配信装置の制御の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る無線情報配信装置の情報配信の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る無線情報配信装置の第2データ管理の動作を示すフローチャート。 実施の形態1の変形例に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態2に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態2に係る無線情報配信装置の第2データ管理の動作を示すフローチャート。 実施の形態3に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態3に係る無線情報配信装置の第2データ管理の動作を示すフローチャート。 実施の形態4に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態4に係る無線情報配信装置の第2データ管理の動作を示すフローチャート。 実施の形態5に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態5に係る無線情報配信装置の第2データ管理の動作を示すフローチャート。 実施の形態6に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。 実施の形態6に係る無線情報配信装置の制御の動作を示すフローチャート。 実施の形態6の変形例に係る無線情報配信装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図1を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、電波210により周囲の無線端末800に情報220を配信する装置である。無線情報配信装置100は、人が存在し得る任意の場所に設置されてよいが、本実施の形態では、前述したような公共交通機関の移動体又は施設に設置される。無線情報配信装置100により配信される情報220は、無線情報配信装置100の周囲にいる人が利用可能な任意の情報でよいが、本実施の形態では、前述したような旅客向けの案内情報である。
無線情報配信装置100は、人が周囲に存在する度合いを示す第1データ310を取得する。本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータである。本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の分布に関わらず、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数が多ければ、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いが高いとみなされる。
無線情報配信装置100は、電波910により情報を配信する他の装置900が周囲に存在する可能性の指標となる第2データ320を取得する。本実施の形態において、第2データ320には、そのような指標となるデータとして、無線情報配信装置100が他の装置900からの電波910を受信したかどうかを示す電波データ321が含まれる。本実施の形態では、無線情報配信装置100が他の装置900からの電波910を受信していれば、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いとみなされる。
無線情報配信装置100は、第1データ310と第2データ320とに基づき、送信する電波210の強度を調整する。電波210の強度の具体的な調整方法については後述する。なお、「強度」という用語は、受信電波強度と記載している場合を除き、送信電波強度を意味するものとする。
図1に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とを備える。
記憶部110は、強度データ401と、減衰率データ402とを記憶する。
強度データ401は、電波210の到達距離と電波210の強度との関係を示すデータである。図2に示すように、強度データ401は、本実施の形態ではテーブル形式で記憶される。強度データ401のテーブルは、2つのカラムを含む。1つのカラムには、無線情報配信装置100に設定可能な電波210の到達距離の数値が格納される。別の1つのカラムには、無線情報配信装置100の周囲に人が存在しないときに、対応する到達距離を達成するために必要な電波210の強度の数値が格納される。
減衰率データ402は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数と電波210の減衰率との関係を示すデータである。図3に示すように、減衰率データ402は、本実施の形態ではテーブル形式で記憶される。減衰率データ402のテーブルは、2つのカラムを含む。1つのカラムには、無線情報配信装置100の周囲の人数の数値範囲が格納される。別の1つのカラムには、対応する数の人が存在するときの電波210の減衰率の数値が格納される。減衰率は、無線情報配信装置100の周囲に人が存在しないときと比較した、電波210の到達距離が減少する割合である。具体例として、電波210の到達距離が10%減少するときは「0.1」が格納される。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150及び管理部160の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
無線情報配信装置100は、プロセッサ101、記憶装置102、入力インタフェース103、アンテナ104、トランスミッタ105、レシーバ106といったハードウェアを備える。プロセッサ101は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ101は、プロセッシングを行うIC(Integrated・Circuit)である。プロセッサ101は、具体的には、CPU(Central・Processing・Unit)である。
記憶装置102は、補助記憶装置及びメモリを含む。補助記憶装置は、具体的には、ROM(Read・Only・Memory)、フラッシュメモリ、又は、HDD(Hard・Disk・Drive)である。メモリは、具体的には、RAM(Random・Access・Memory)である。記憶部110は、記憶装置102により実現される。記憶部110は、具体的にはメモリにより実現されるが、補助記憶装置及びメモリの両方により実現されてもよい。
入力インタフェース103は、マウス、キーボード、タッチパネルといった入力装置601と接続されるポートである。入力インタフェース103は、具体的には、USB(Universal・Serial・Bus)端子である。なお、入力インタフェース103は、LAN(Local・Area・Network)と接続されるポートであってもよい。
無線情報配信装置100は、ハードウェアとして、ディスプレイを備えていてもよい。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid・Crystal・Display)である。
トランスミッタ105は、アンテナ104を介して信号を送信する。レシーバ106は、アンテナ104を介して信号を受信する。トランスミッタ105及びレシーバ106は、具体的には、個別の通信チップ、又は、統合された通信チップである。送信部130は、トランスミッタ105により実現される。受信部140は、レシーバ106により実現される。
補助記憶装置には、無線情報配信装置100の制御に関する機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、メモリにロードされ、プロセッサ101に読み込まれ、プロセッサ101によって実行される。補助記憶装置には、OS(Operating・System)も記憶されている。OSの少なくとも一部がメモリにロードされ、プロセッサ101はOSを実行しながら、無線情報配信装置100の制御に関する機能を実現するプログラムを実行する。
無線情報配信装置100は、1つのプロセッサ101のみを備えていてもよいし、複数のプロセッサ101を備えていてもよい。複数のプロセッサ101が無線情報配信装置100の制御に関する機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
入力部120、調整部150及び管理部160の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
無線情報配信装置100の制御に関する機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の可搬記録媒体に記憶されてもよい。
***動作の説明***
図4、図5及び図6を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
図4に示す動作は、制御の動作である。図5に示す動作は、情報配信の動作である。図6に示す動作は、第2データ管理の動作である。制御の動作は、本実施の形態に係る無線情報配信装置100の制御方法、及び、本実施の形態に係る制御プログラムの処理手順に相当する。情報配信の動作と第2データ管理の動作は、制御の動作によって開始され、それ以降、制御の動作と並行して行われる。
図4のステップS11において、入力部120は、入力装置601から入力インタフェース103を介して、無線情報配信装置100の管理者であるユーザによる電波210の到達距離の設定値の入力を受ける。また、入力部120は、入力装置601から入力インタフェース103を介して、ユーザによる情報220の入力を受ける。この情報220は、ユーザが無線情報配信装置100により配信しようとする情報である。入力部120は、入力された設定値及び情報220を記憶部110に書き込む。
図4のステップS12において、調整部150は、入力部120に入力された到達距離の設定値を取得する。具体的には、調整部150は、ステップS11で入力された設定値を記憶部110から読み取る。そして、調整部150は、記憶部110に記憶された強度データ401を参照して、読み取った設定値に対応する電波210の強度の数値P1を取得する。強度データ401は、記憶部110に予め書き込まれているものとする。なお、調整部150は、強度データ401を参照する代わりに、到達距離を変数とする関数を用いて電波210の強度を計算することで、電波210の強度の数値P1を取得してもよい。
図4のステップS13において、情報配信の動作と第2データ管理の動作とが開始される。情報配信の動作が開始される際に、調整部150は、送信部130により送信される電波210の強度を、ステップS12で取得した数値P1に設定する。なお、第2データ管理の動作は、ステップS13より前に開始されてもよい。
まず、情報配信の動作を説明する。
図5のステップS31において、管理部160は、入力部120に入力された情報220を取得する。具体的には、管理部160は、ステップS11で入力された情報220、或いは、後述するステップS35で上書きされた情報220を記憶部110から読み取る。そして、管理部160は、取得した情報220を送信部130に入力する。
図5のステップS32において、送信部130は、ステップS31で入力された情報220を符号化することで、情報220を含むデジタル信号を生成する。送信部130は、生成したデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信部130は、そのアナログ信号によって搬送波を変調することで、情報220を配信するための電波210を生成する。送信部130は、アンテナ104を介して、生成した電波210を無線情報配信装置100の周囲に送信する。これにより、情報220が周囲の無線端末800に配信される。なお、「周囲の無線端末」といった表現における「周囲」は、無線情報配信装置100から送信される電波210が到達する範囲を意味する。
図5のステップS33において、管理部160は、OSにより提供されるタイマ機能を用いて、時間の計測を開始する。
図5のステップS34において、管理部160は、入力部120がユーザによる新たな情報220の入力を受けるか、又は、ステップS33から計測している時間が予め設定された時間T1に達するまで待機する。時間T1は、任意の時間でよいが、数秒、数十秒、或いは、数分といった短い固定の時間であることが望ましい。入力部120が新たな情報220の入力を受けた場合、管理部160は、ステップS33から計測していた時間をリセットし、フローはステップS35に進む。入力部120に新たな情報220が入力されないまま時間T1が経過した場合も、管理部160は、ステップS33から計測していた時間をリセットするが、フローはステップS31に戻る。なお、この場合、フローはステップS32に戻ってもよい。即ち、ステップS31の動作が省略されてもよい。
図5のステップS35において、入力部120は、記憶部110に記憶されている情報220を、入力された新たな情報220で上書きする。その後、フローはステップS31に戻る。
情報配信の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
次に、第2データ管理の動作を説明する。
図6のステップS41において、管理部160は、他の装置900からの電波910が受信部140により受信されていないこと、即ち、「非受信」をデフォルト値として示す電波データ321を含む第2データ320を記憶部110に書き込む。電波データ321は、他の装置900からの電波910が受信部140により受信されたかどうかを示すデータである。
図6のステップS42において、管理部160は、OSにより提供されるタイマ機能を用いて、時間の計測を開始する。
図6のステップS43において、管理部160は、受信部140が他の装置900からの電波910を受信するか、又は、ステップS42から計測している時間が予め設定された時間T2に達するまで待機する。時間T2は、任意の時間でよいが、数秒、数十秒、数分、数十分、或いは、数時間といった固定の時間であることが望ましい。受信部140が他の装置900からの電波910を受信した場合、管理部160は、ステップS42から計測していた時間をリセットし、フローはステップS44に進む。受信部140で他の装置900からの電波910が受信されないまま時間T2が経過した場合も、管理部160は、ステップS42から計測していた時間をリセットするが、フローはステップS45に進む。
図6のステップS44において、管理部160は、記憶部110に記憶されている電波データ321で「非受信」が示されている場合、記憶されている電波データ321を、他の装置900からの電波910が受信部140により受信されたこと、即ち、「受信」を示す電波データ321に更新する。その後、フローはステップS42に戻る。
図6のステップS45において、管理部160は、記憶部110に記憶されている電波データ321で「受信」が示されている場合、記憶されている電波データ321を、「非受信」を示す電波データ321に更新する。その後、フローはステップS42に戻る。
本実施の形態において、受信部140は、アンテナ104を介して、電波を受信する。受信部140は、受信した電波を復調することで、アナログ信号を生成する。受信部140は、生成したアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信部140は、そのデジタル信号を復号することで、そのデジタル信号に含まれる、他の装置900から配信された情報を取得する。この情報を受信部140が取得できるかどうかによって、管理部160は、受信部140により受信された電波が他の装置900からの電波910であるかどうか判別することができる。なお、受信部140は、このような判別が可能な範囲で、復調、復号といった処理を省略することができる。具体例として、他の装置900に専用の周波数帯域が割り当てられているのであれば、管理部160は、受信部140により受信された電波の周波数から、その電波が他の装置900から送信された電波910であるかどうか判別できる。よって、受信部140による復調、復号といった処理は不要となる。
第2データ管理の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
図4のステップS14において、入力部120は、入力装置601から入力インタフェース103を介して、ユーザによる無線情報配信装置100の周囲の人数の入力を受ける。入力部120は、入力された人数を示す第1データ310を生成し、第1データ310を記憶部110に書き込む。ここで入力される人数は、ユーザが実際にカウントした人数でもよいし、ユーザが曜日及び時間帯による人数の変動を経験的又は統計的に予測して算出した人数でもよい。なお、「周囲の人」、「周囲の人数」といった表現における「周囲」が、無線情報配信装置100から見て、どの方向にどれくらいの距離まで広がる範囲であるかは任意に決めることができる。本実施の形態において、「周囲の人」、「周囲の人数」といった表現における「周囲」は、無線情報配信装置100から見て、全方向に、ステップS11で入力された到達距離の分広がる円形の範囲であるとする。
図4のステップS15において、調整部150は、第1データ310を取得する。具体的には、調整部150は、ステップS14で入力された人数を示す第1データ310を記憶部110から読み取る。そして、調整部150は、記憶部110に記憶された減衰率データ402を参照して、第1データ310で示された人数に対応する電波210の減衰率の数値R1を取得する。減衰率データ402は、記憶部110に予め書き込まれているものとする。なお、調整部150は、減衰率データ402を参照する代わりに、人数を変数とする関数を用いて電波210の減衰率を計算することで、電波210の減衰率の数値R1を取得してもよい。
図3の例では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数が5人増える度に、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いが段階的に大きくなるとみなし、度合いごとの減衰率を定義している。即ち、本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いを表す数として扱っている。ステップS15で取得される第1データ310は、このように度合いを表す数を示すデータである。よって、本実施の形態において、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示す第1データ310は、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いを示すデータに相当する。
図4のステップS16において、調整部150は、ステップS15で取得した電波210の減衰率の数値R1によって、ステップS12で取得した電波210の強度の数値P1を補正し、補正した強度の数値P2を取得する。補正は、減衰率の数値R1が大きいほど強度の数値P2が大きくなるように行われる。この補正によって、減衰率の変動による到達距離の変動が抑制される。強度の補正は、任意の計算により行われてよいが、本実施の形態では、P2=P1/(1−R1)を計算することで行われる。
図4のステップS17において、調整部150は、第2データ320を取得する。具体的には、調整部150は、第2データ管理の動作によって記憶又は更新された電波データ321を含む第2データ320を記憶部110から読み取る。
図4のステップS18において、調整部150は、電波データ321で「受信」が示されている場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。その後、フローはステップS19に進む。一方、調整部150は、電波データ321で「非受信」が示されている場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断する。その後、フローはステップS20に進む。具体的には、調整部150は、電波データ321の内容をブール値として出力する。「受信」に対応するブール値が「真」であるとすると、「真」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断したことになる。一方、「偽」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断したことになる。なお、「他の装置が周囲に存在する」といった表現における「周囲」が、無線情報配信装置100から見て、どの方向にどれくらいの距離まで広がる範囲であるかは、第2データ管理の動作がどのように行われるかによって決まる。本実施の形態において、「他の装置が周囲に存在する」といった表現における「周囲」は、受信部140が、どれくらいの受信電波強度の電波を受信できるか、即ち、受信部140の受信感度によって変わる。
本実施の形態では、電波データ321で「受信」が示されているか、それとも「非受信」が示されているかによって、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性が高いか低いかを判断している。即ち、本実施の形態では、電波データ321の内容を、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性の指標としている。ステップS17で取得される第2データ320は、このように指標となる電波データ321を含むデータである。よって、本実施の形態において、他の装置900からの電波910が受信部140により受信されたかどうかを示す電波データ321は、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性の指標となるデータに相当する。
図4のステップS19において、調整部150は、ステップS16で取得した電波210の強度の数値P2を、より小さい数値P3に変更する。その後、フローはステップS21に進む。強度の変更は、任意の計算により行われてよいが、本実施の形態では、P3=P2×0.8を計算することで行われる。
図4のステップS20において、調整部150は、ステップS16で取得した電波210の強度の数値P2を、より大きい数値P3に変更する。その後、フローはステップS21に進む。強度の変更は、任意の計算により行われてよいが、本実施の形態では、P3=P2×1.2を計算することで行われる。
図4のステップS21において、調整部150は、送信部130に対し、ステップS19及びステップS20のいずれかで変更した強度の数値P3を設定することで、無線情報配信装置100の送信電波強度を変更する。その後、フローはステップS14に戻る。
上記のように、本実施の形態において、調整部150は、電波データ321で他の装置900からの電波910が受信されたことが示されている場合、電波データ321で他の装置900からの電波910が受信されていないことが示されている場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。このため、無線情報配信装置100の近くに他の装置900が存在するときに、無線情報配信装置100の送信電波強度を低く抑えることができる。
前述したように、無線情報配信装置100が複数箇所に設置されており、それぞれの無線情報配信装置100が異なる情報を配信しているとき、無線端末800が2台以上の無線情報配信装置100から同時に情報を受信することがある。本実施の形態において、これら2台以上の無線情報配信装置100のうち、無線端末800に2番目以降に近い無線情報配信装置100は、無線端末800に最も近い無線情報配信装置100、即ち、他の装置900から電波910を受信した場合、送信電波強度を低く抑える。このため、無線端末800に最も近い無線情報配信装置100からの電波910の受信電波強度を最も強くすることができる。したがって、無線端末800が、最も強い電波により送信された情報を、最も近い無線情報配信装置100からの情報として選択し、選択した情報を画面等に出力するとしても、情報が誤って選択されるおそれがなくなる。
ステップS14以降の動作は、情報配信の動作が終了するまで繰り返される。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。その場合、減衰率データ402は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度と電波210の減衰率との関係を示すデータに置き換えられる。具体的には、減衰率データ402は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度が一定分増える度に、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いが段階的に大きくなるとみなし、度合いごとの減衰率を定義したデータとなる。よって、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示す第1データ310も、人が無線情報配信装置100の周囲に存在する度合いを示すデータに相当する。ステップS14では、入力部120が、ユーザによる無線情報配信装置100の周囲の人密度の入力を受ける。ステップS15では、調整部150が、ステップS14で入力された人密度を示す第1データ310を取得し、減衰率データ402を参照して、第1データ310で示された人密度に対応する電波210の減衰率の数値R1を取得する。その他の動作については、第1データ310が人数を示すデータである場合と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数だけでなく、無線情報配信装置100が他の装置900からの電波910を受信したかどうかにも基づいて、無線情報配信装置100の送信電波強度を調整する。このため、本実施の形態によれば、無線情報配信装置100による情報配信が他の装置900による情報配信の妨げになりにくくなる。
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲の人数によって無線情報配信装置100の送信電波強度を調整することで、電波210の到達距離の変動を抑制することができる。本実施の形態では、さらに、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いときは、無線情報配信装置100の送信電波強度を弱くすることで、無線端末800が複数の装置から強い電波210,900を受信する可能性を減少させることができる。即ち、無線端末800が最も近い装置ではない装置から最も強い電波210を受信する可能性を減少させることができる。よって、最も近い装置ではない装置が最も近い装置であると誤認される可能性を減少させることができる。また、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いときは、無線情報配信装置100の送信電波強度を強くすることで、情報220が配信されるべき無線端末800に電波210を確実に到達させることができる。
***他の構成***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、変形例として、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。この変形例について、主に本実施の形態との差異を説明する。
図7を参照して、本実施の形態の変形例に係る無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、処理回路109、入力インタフェース103、アンテナ104、トランスミッタ105、レシーバ106といったハードウェアを備える。
処理回路109は、記憶部110、入力部120、調整部150及び管理部160の機能を実現する専用の電子回路である。処理回路109は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate・Array)、ASIC(Application・Specific・Integrated・Circuit)、又は、FPGA(Field−Programmable・Gate・Array)である。
記憶部110、入力部120、調整部150及び管理部160の機能は、1つの処理回路109で実現されてもよいし、複数の処理回路109に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。即ち、無線情報配信装置100の制御に関する機能の一部が専用のハードウェアで実現され、残りがソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ101、記憶装置102及び処理回路109を、総称して「プロセッシングサーキットリ」という。つまり、無線情報配信装置100の構成が図1及び図7のいずれに示した構成であっても、記憶部110、入力部120、調整部150及び管理部160の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
実施の形態2.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図8を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100は、電波910により情報を配信する他の装置900が周囲に存在する可能性の指標となる第2データ320を取得する。実施の形態1と異なり、本実施の形態において、第2データ320には、そのような指標となるデータとして、無線情報配信装置100が識別した他の装置900の台数を示す台数データ322が含まれる。本実施の形態では、無線情報配信装置100が受信した電波910の送信元の台数が多ければ、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いとみなされる。
図8に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とに加えて、識別部170を備える。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、実施の形態1と同じように、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150、管理部160及び識別部170の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
入力部120、調整部150、管理部160及び識別部170の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
***動作の説明***
図4及び図9を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
本実施の形態では、図4のステップS13で開始される第2データ管理の動作が実施の形態1のものと異なる。また、図4のステップS17及びステップS18が実施の形態1のものと異なる。
図9に示す動作は、本実施の形態における第2データ管理の動作である。
図9のステップS51において、管理部160は、「0台」をデフォルト値として示す台数データ322を含む第2データ320を記憶部110に書き込む。台数データ322は、識別部170により識別された他の装置900の台数を示すデータである。
図9のステップS52において、管理部160は、OSにより提供されるタイマ機能を用いて、時間の計測を開始する。
図9のステップS53において、管理部160は、受信部140が他の装置900からの電波910を受信するか、又は、ステップS52から計測している時間が予め設定された時間T3に達するまで待機する。時間T3は、任意の時間でよいが、数秒、数十秒、数分、数十分、或いは、数時間といった固定の時間であることが望ましい。受信部140が他の装置900からの電波910を受信した場合、フローはステップS54に進む。受信部140で何台の他の装置900からの電波910が受信されたかどうかに関わらず、時間T3が経過した場合、管理部160は、ステップS52から計測していた時間をリセットし、フローはステップS56に進む。
図9のステップS54において、受信部140は、受信した電波910を復調することで、アナログ信号を生成する。受信部140は、生成したアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信部140は、そのデジタル信号を復号することで、そのデジタル信号に含まれる情報を取得する。この情報は、受信部140により受信された電波910の送信元である他の装置900から配信された情報である。
図9のステップS55において、識別部170は、受信部140により受信された電波910によって、受信された電波910の送信元を識別する。具体的には、識別部170は、ステップS54で取得された情報に含まれる、他の装置900を一意に識別する識別子を抽出する。識別部170は、抽出した識別子を記憶部110に書き込む。その後、フローはステップS53に戻る。なお、識別部170は、ステップS54で情報の取得元となったデジタル信号に含まれる通信データの送信元アドレスを参照して、電波910の送信元を識別してもよい。或いは、識別部170は、他の装置900に個別に周波数帯域が割り当てられているのであれば、電波910の周波数から、電波910の送信元を識別してもよい。受信部140は、識別部170が電波910の送信元を識別できる範囲で、ステップS54における復調、復号といった処理を省略することができる。
図9のステップS56において、管理部160は、識別部170により識別された他の装置900の台数をカウントする。具体的には、管理部160は、ステップS52で時間の計測を開始してから、ステップS55で抽出された識別子を記憶部110から読み取る。管理部160は、読み取った異なる識別子の数をカウントする。そして、管理部160は、記憶部110に記憶されている台数データ322を、カウントした数を示す台数データ322に更新する。その後、フローはステップS52に戻る。
第2データ管理の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
図4のステップS17において、調整部150は、第2データ320を取得する。具体的には、調整部150は、第2データ管理の動作によって記憶又は更新された台数データ322を含む第2データ320を記憶部110から読み取る。
図4のステップS18において、調整部150は、台数データ322で示された台数が予め設定された閾値N1よりも高い場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。調整部150は、本実施の形態では、台数データ322で示された台数が閾値N1と同じ場合も、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。その後、フローはステップS19に進む。一方、調整部150は、台数データ322で示された台数が閾値N1よりも低い場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断する。その後、フローはステップS20に進む。具体的には、調整部150は、台数データ322で示された台数と閾値N1とを比較し、比較結果をブール値として出力する。台数が閾値N1以上であることを示すブール値が「真」であるとすると、「真」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断したことになる。一方、「偽」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断したことになる。
本実施の形態では、台数データ322で示された台数が閾値N1以上であるかどうかによって、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性が高いか低いかを判断している。即ち、本実施の形態では、台数データ322で示された台数を、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性の指標としている。ステップS17で取得される第2データ320は、このように指標となる台数データ322を含むデータである。よって、本実施の形態において、識別部170により識別された他の装置900の台数を示す台数データ322は、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性の指標となるデータに相当する。
上記のように、本実施の形態において、調整部150は、台数データ322で示された台数が閾値N1よりも高い場合、台数データ322で示された台数が閾値N1よりも低い場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。このため、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の近くに他の装置900が存在するときに、無線情報配信装置100の送信電波強度を低く抑えることができる。
閾値N1は、任意の整数値に設定することができる。閾値N1がゼロに設定されていれば、実施の形態1と同じように、他の装置900からの電波910があるときは常に無線情報配信装置100の送信電波強度が弱められる。一方、閾値N1がある程度大きな値に設定されていれば、多くの他の装置900からの電波910があるときのみ無線情報配信装置100の送信電波強度が弱められる。なお、入力部120は、ユーザによる閾値N1の設定又は変更を任意の時点で受けることができてもよい。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。このことについては、実施の形態1と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数だけでなく、無線情報配信装置100が識別した他の装置900の台数にも基づいて、無線情報配信装置100の送信電波強度を調整する。このため、本実施の形態によれば、無線情報配信装置100による情報配信が他の装置900による情報配信の妨げになりにくくなる。
***他の構成***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、実施の形態1の変形例と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。或いは、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
実施の形態3.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図10を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、本実施の形態では、列車、自動車といった移動体、特に、前述したような公共交通機関の移動体に設置される。
実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100は、電波910により情報を配信する他の装置900が周囲に存在する可能性の指標となる第2データ320を取得する。実施の形態1と異なり、本実施の形態において、第2データ320には、そのような指標となるデータとして、無線情報配信装置100が検出した無線情報配信装置100の移動の速さを示す速さデータ323が含まれる。本実施の形態では、無線情報配信装置100が検出した速さが遅ければ、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いとみなされる。これは、速さが遅いほど、無線情報配信装置100が設置された移動体の近傍に、他の装置900が設置された別の移動体が存在する確率が高いという考えに基づく。
図10に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とに加えて、検出部180を備える。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、実施の形態1と同じように、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
無線情報配信装置100は、ハードウェアとして、加速度センサ501を備える。加速度センサ501は、無線情報配信装置100の加速度を検出する。
入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
***動作の説明***
図4及び図11を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
本実施の形態では、図4のステップS13で開始される第2データ管理の動作が実施の形態1のものと異なる。また、図4のステップS17及びステップS18が実施の形態1のものと異なる。
図11に示す動作は、本実施の形態における第2データ管理の動作である。
図11のステップS61において、管理部160は、ゼロをデフォルト値として示す速さデータ323を含む第2データ320を記憶部110に書き込む。速さデータ323は、検出部180により検出された速さを示すデータである。
図11のステップS62において、検出部180は、加速度センサ501により検出された加速度の変化から、無線情報配信装置100の移動の速さを検出する。具体的には、検出部180は、加速度センサ501により検出された加速度を時間T4で積分することで、無線情報配信装置100の移動の速さを算出する。時間T4は、速さを算出するために加速度の変化を観測する時間である。時間T4は、任意の時間でよいが、本実施の形態では、数秒、数十秒、或いは、数分といった固定の時間である。なお、検出部180は、加速度センサ501とは別の手段を用いて無線情報配信装置100の移動の速さを検出してもよい。具体例として、検出部180は、GPS(Global・Positioning・System)を用いて検出された位置の変化から、無線情報配信装置100の移動の速さを検出してもよい。或いは、検出部180は、入力インタフェース103を用いて、無線情報配信装置100が設置される移動体の速度計から、移動体の速度を示す信号の入力を受け、その信号で示された速度から、無線情報配信装置100の移動の速さを算出してもよい。
図11のステップS63において、管理部160は、記憶部110に記憶されている速さデータ323を、ステップS62で検出された速さを示す速さデータ323に更新する。その後、フローはステップS62に戻る。
第2データ管理の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
図4のステップS17において、調整部150は、第2データ320を取得する。具体的には、調整部150は、第2データ管理の動作によって記憶又は更新された速さデータ323を含む第2データ320を記憶部110から読み取る。
図4のステップS18において、調整部150は、速さデータ323で示された速さが予め設定された閾値N2よりも低い場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。調整部150は、本実施の形態では、速さデータ323で示された速さが閾値N2と同じ場合も、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。その後、フローはステップS19に進む。一方、調整部150は、速さデータ323で示された速さが閾値N2よりも高い場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断する。その後、フローはステップS20に進む。具体的には、調整部150は、速さデータ323で示された速さと閾値N2とを比較し、比較結果をブール値として出力する。速さが閾値N2以下であることを示すブール値が「真」であるとすると、「真」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断したことになる。一方、「偽」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断したことになる。
本実施の形態では、速さデータ323で示された速さが閾値N2以下であるかどうかによって、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性が高いか低いかを判断している。即ち、本実施の形態では、速さデータ323で示された速さを、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性の指標としている。ステップS17で取得される第2データ320は、このように指標となる速さデータ323を含むデータである。よって、本実施の形態において、検出部180により検出された速さを示す速さデータ323は、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性の指標となるデータに相当する。
上記のように、本実施の形態において、調整部150は、速さデータ323で示された速さが閾値N2よりも低い場合、速さデータ323で示された速さが閾値N2よりも高い場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。このため、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の近くに他の装置900が存在するときに、無線情報配信装置100の送信電波強度を低く抑えることができる。
閾値N2は、任意の整数値又は実数値に設定することができる。特に、閾値N2がゼロに設定されていれば、調整部150は、速さデータ323で示された速さがゼロである場合、速さデータ323で示された速さがゼロでない場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。即ち、無線情報配信装置100が停止中であるときのみ無線情報配信装置100の送信電波強度が弱められる。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。このことについては、実施の形態1と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数だけでなく、無線情報配信装置100が検出した無線情報配信装置100の移動の速さにも基づいて、無線情報配信装置100の送信電波強度を調整する。このため、本実施の形態によれば、無線情報配信装置100による情報配信が他の装置900による情報配信の妨げになりにくくなる。
***他の構成***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、実施の形態1の変形例と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。或いは、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
実施の形態4.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図12を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、本実施の形態では、列車、自動車といった移動体、特に、前述したような公共交通機関の移動体に設置される。
実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100は、電波910により情報を配信する他の装置900が周囲に存在する可能性の指標となる第2データ320を取得する。実施の形態1と異なり、本実施の形態において、第2データ320には、そのような指標となるデータとして、無線情報配信装置100が検出した無線情報配信装置100の位置を示す位置データ324が含まれる。本実施の形態では、無線情報配信装置100が検出した位置が、他の装置900が存在する地理範囲内であれば、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いとみなされる。
図12に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とに加えて、検出部180を備える。
記憶部110は、強度データ401と、減衰率データ402とに加えて、地理データ403を記憶する。
地理データ403は、他の装置900が存在する地理範囲を示すデータである。具体的には、地理データ403は、他の装置900が設置されているか、又は、設置されている可能性が高い矩形の地理範囲の対角2点の緯度経度を示すデータである。なお、地理データ403は、矩形の地理範囲の4隅の緯度経度を示すデータでもよい。或いは、地理データ403は、矩形以外の形状の地理範囲を示すデータでもよい。本実施の形態において、地理データ403は、人手で作成され、予め記憶部110に記憶されている。他の装置900が新たに設置されたり、移設されたり、撤去されたりしたときは、記憶部110に記憶されている地理データ403が人手で更新される。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、実施の形態1と同じように、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
無線情報配信装置100は、ハードウェアとして、GPS受信機502を備える。GPS受信機502は、GPS衛星から測位信号を受信し、その測位信号から現在位置を計算する。
入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
***動作の説明***
図4及び図13を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
本実施の形態では、図4のステップS13で開始される第2データ管理の動作が実施の形態1のものと異なる。また、図4のステップS17及びステップS18が実施の形態1のものと異なる。
図13に示す動作は、本実施の形態における第2データ管理の動作である。
図13のステップS71において、管理部160は、任意の位置をデフォルト値として示すか、或いは、位置が未検出であること、即ち、「未検出」を示す位置データ324を含む第2データ320を記憶部110に書き込む。位置データ324は、検出部180により検出された位置を示すデータである。
図13のステップS72において、検出部180は、GPS受信機502に現在位置を計算させることで、無線情報配信装置100の位置を検出する。具体的には、検出部180は、GPS受信機502により計算された現在位置の緯度経度の数値を取得する。
図13のステップS73において、管理部160は、記憶部110に記憶されている位置データ324を、ステップS72で検出された位置を示す位置データ324に更新する。その後、フローはステップS72に戻る。
第2データ管理の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
図4のステップS17において、調整部150は、第2データ320を取得する。具体的には、調整部150は、第2データ管理の動作によって記憶又は更新された位置データ324を含む第2データ320を記憶部110から読み取る。
図4のステップS18において、調整部150は、位置データ324で示された位置が記憶部110に記憶された地理データ403で示された地理範囲内である場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。その後、フローはステップS19に進む。一方、調整部150は、位置データ324で示された位置が記憶部110に記憶された地理データ403で示された地理範囲外である場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断する。その後、フローはステップS20に進む。具体的には、調整部150は、位置データ324で示された位置の緯度経度と、地理データ403で示された地理範囲の対角2点の緯度経度とを比較し、比較結果をブール値として出力する。位置が地理範囲内であることを示すブール値が「真」であるとすると、「真」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断したことになる。一方、「偽」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断したことになる。
本実施の形態では、位置データ324で示された位置が地理データ403で示された地理範囲内であるかどうかによって、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性が高いか低いかを判断している。即ち、本実施の形態では、位置データ324で示された位置を、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性の指標としている。ステップS17で取得される第2データ320は、このように指標となる位置データ324を含むデータである。よって、本実施の形態において、検出部180により検出された位置を示す位置データ324は、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性の指標となるデータに相当する。
上記のように、本実施の形態において、調整部150は、位置データ324で示された位置が記憶部110に記憶された地理データ403で示された地理範囲内である場合、当該位置が当該地理範囲外である場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。このため、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の近くに他の装置900が存在するときに、無線情報配信装置100の送信電波強度を低く抑えることができる。
地理データ403は、他の装置900が設置されているか、又は、設置されている可能性が高い範囲を、道路、或いは、鉄道の線路の端からの距離で示すデータであってもよい。その場合、ステップS72では、検出部180が、無線情報配信装置100が設置された移動体の走行記録を取得し、その走行記録から、無線情報配信装置100の位置を検出する。具体的には、検出部180は、道路、或いは、鉄道の線路の端からの無線情報配信装置100の走行距離を算出する。ステップS18では、調整部150が、位置データ324で示された走行距離と、地理データ403で示された距離とを比較する。その他の動作については、地理データ403が緯度経度を示すデータである場合と同じである。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。このことについては、実施の形態1と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数だけでなく、無線情報配信装置100が検出した無線情報配信装置100の位置にも基づいて、無線情報配信装置100の送信電波強度を調整する。このため、本実施の形態によれば、無線情報配信装置100による情報配信が他の装置900による情報配信の妨げになりにくくなる。
***他の構成***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、実施の形態1の変形例と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。或いは、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
実施の形態5.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図14を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、本実施の形態では、電波を透過しないか、或いは、電波を大きく減衰させる構造物で区切られた空間に設置される。この構造物には、無線情報配信装置100が設置されている空間を閉鎖するための仕切りが設けられている。仕切りは、開閉可能であれば、任意の物でよいが、本実施の形態では、扉である。仕切りは、構造物と同じように、電波を透過しないか、或いは、電波を大きく減衰させる構造になっている。
実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100は、電波910により情報を配信する他の装置900が周囲に存在する可能性の指標となる第2データ320を取得する。実施の形態1と異なり、本実施の形態において、第2データ320には、そのような指標となるデータとして、無線情報配信装置100が検出した仕切りの開閉状態を示す状態データ325が含まれる。本実施の形態では、無線情報配信装置100が検出した開閉状態が開状態であれば、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いとみなされる。これは、仕切りが閉じているときは、仕切りによって閉鎖された空間の外に他の装置900が存在していても、他の装置900からの電波910が空間の中に到達しないため、無線情報配信装置100が、他の装置900が周囲に存在しない場合と同じ条件下に置かれるという考えに基づく。
図14に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とに加えて、検出部180を備える。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、実施の形態1と同じように、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
無線情報配信装置100は、入力インタフェース103として、入力装置601と接続されるポートだけでなく、開閉センサ602と接続されるポートを備える。開閉センサ602は、仕切りに取り付けられ、仕切りの開閉状態を検出する。
入力部120、調整部150、管理部160及び検出部180の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
***動作の説明***
図4及び図15を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
本実施の形態では、図4のステップS13で開始される第2データ管理の動作が実施の形態1のものと異なる。また、図4のステップS17及びステップS18が実施の形態1のものと異なる。
図15に示す動作は、本実施の形態における第2データ管理の動作である。
図15のステップS81において、管理部160は、閉状態をデフォルト値として示す状態データ325を含む第2データ320を記憶部110に書き込む。状態データ325は、検出部180により検出された開閉状態を示すデータである。なお、管理部160は、開状態をデフォルト値として示すか、或いは、開閉状態が未検出であることを示す状態データ325を含む第2データ320を記憶部110に書き込んでもよい。
図15のステップS82において、検出部180は、開閉センサ602を用いて、仕切りの開閉状態を検出する。具体的には、仕切りが開いているときは、開閉センサ602が、仕切りが開いていることを示す信号を、仕切りの開閉状態を示す信号として検出部180に入力する。仕切りが閉じているときは、開閉センサ602が、仕切りが閉じていることを示す信号を、仕切りの開閉状態を示す信号として検出部180に入力する。検出部180は、開閉センサ602から入力インタフェース103を介して、仕切りの開閉状態を示す信号の入力を受ける。そして、検出部180は、入力された信号で示された開閉状態を管理部160に通知する。
図15のステップS83において、管理部160は、記憶部110に記憶されている状態データ325で示された開閉状態と、ステップS82で検出された開閉状態とが異なる場合、記憶されている状態データ325を、ステップS82で検出された開閉状態を示す状態データ325に更新する。その後、フローはステップS82に戻る。
第2データ管理の動作は、終了の指示が入力部120に入力されるまで継続する。
図4のステップS17において、調整部150は、第2データ320を取得する。具体的には、調整部150は、第2データ管理の動作によって記憶又は更新された状態データ325を含む第2データ320を記憶部110から読み取る。
図4のステップS18において、調整部150は、状態データ325で示された開閉状態が開状態である場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断する。その後、フローはステップS19に進む。一方、調整部150は、状態データ325で示された開閉状態が閉状態である場合、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断する。その後、フローはステップS20に進む。具体的には、調整部150は、状態データ325で示された開閉状態をブール値として出力する。開状態を示すブール値が「真」であるとすると、「真」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が高いと判断したことになる。一方、「偽」が出力された場合には、調整部150が、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性が低いと判断したことになる。
本実施の形態では、状態データ325で示された開閉状態によって、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性が高いか低いかを判断している。即ち、本実施の形態では、状態データ325で示された開閉状態を、無線情報配信装置100の周囲に他の装置900が存在する可能性の指標としている。ステップS17で取得される第2データ320は、このように指標となる状態データ325を含むデータである。よって、本実施の形態において、検出部180により検出された開閉状態を示す状態データ325は、他の装置900が無線情報配信装置100の周囲に存在する可能性の指標となるデータに相当する。
上記のように、本実施の形態において、調整部150は、状態データ325で示された開閉状態が開状態である場合、状態データ325で示された開閉状態が閉状態である場合に比べて、送信部130により送信される電波210の強度を低くする。このため、無線情報配信装置100が設置されている空間が開放されていて、その空間の近くに他の装置900が存在するときに、無線情報配信装置100の送信電波強度を低く抑えることができる。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。このことについては、実施の形態1と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数だけでなく、無線情報配信装置100が検出した仕切りの開閉状態にも基づいて、無線情報配信装置100の送信電波強度を調整する。このため、本実施の形態によれば、無線情報配信装置100による情報配信が他の装置900による情報配信の妨げになりにくくなる。
***他の構成***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、実施の形態1の変形例と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。或いは、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
実施の形態6.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置の動作、本実施の形態の効果を順番に説明する。主に実施の形態1との差異を説明する。
***構成の説明***
図16を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の構成を説明する。
図16に示すように、無線情報配信装置100は、記憶部110と、入力部120と、送信部130と、受信部140と、調整部150と、管理部160とに加えて、計算部190を備える。
本実施の形態において、無線情報配信装置100は、コンピュータである。無線情報配信装置100の制御に関する機能は、実施の形態1と同じように、ソフトウェアで実現される。本実施の形態では、少なくとも入力部120、調整部150、管理部160及び計算部190の機能が、無線情報配信装置100の制御に関する機能に相当する。
無線情報配信装置100は、入力インタフェース103として、入力装置601と接続されるポートだけでなく、重量センサ603と接続されるポートを備える。重量センサ603は、無線情報配信装置100が設置されている場所の床下に配置される。
入力部120、調整部150、管理部160及び計算部190の処理の結果を示す情報、データ、信号値及び変数値は、補助記憶装置、メモリ、又は、プロセッサ101内のレジスタ又はキャッシュメモリに記憶される。
***動作の説明***
図17を参照して、本実施の形態に係る装置である無線情報配信装置100の動作を説明する。
図17に示す動作は、本実施の形態における制御の動作である。制御の動作は、本実施の形態に係る無線情報配信装置100の制御方法、及び、本実施の形態に係る制御プログラムの処理手順に相当する。
図17のステップS11からステップS13までの動作については、図4に示した実施の形態1のものと同じである。
本実施の形態では、図4のステップS14及びステップS15の動作に代えて、ステップS91からステップS93の動作が行われる。
図17のステップS91において、入力部120は、重量センサ603から入力インタフェース103を介して、重量の計測値の入力を受ける。入力部120は、入力された計測値を記憶部110に書き込む。
図17のステップS92において、計算部190は、重量センサ603から入力された重量の計測値を用いて、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数の計算を行う。具体的には、計算部190は、ステップS91で入力された計測値を記憶部110から読み取る。計算部190は、読み取った計測値を、記憶部110に予め記憶されている人間の平均体重で割ることで、無線情報配信装置100の周囲の人数を算出する。そして、計算部190は、算出した人数を示す第1データ310を記憶部110に書き込む。
図17のステップS93において、調整部150は、第1データ310を取得する。具体的には、調整部150は、ステップS92の計算結果である人数を示す第1データ310を記憶部110から読み取る。そして、調整部150は、記憶部110に記憶された減衰率データ402を参照して、第1データ310で示された人数に対応する電波210の減衰率の数値R1を取得する。
図17のステップS16からステップS21までの動作については、図4に示した実施の形態1のものと同じである。
本実施の形態において、第1データ310は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数を示すデータであるが、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度を示すデータに置き換えられてもよい。その場合、減衰率データ402は、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度と電波210の減衰率との関係を示すデータに置き換えられる。ステップS92では、計算部190が、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の密度の計算を行う。具体的には、計算部190が、前述した方法で重量の計測値を用いて無線情報配信装置100の周囲の人数を算出し、算出した人数を、記憶部110に予め記憶されている、重量センサ603によって重量が計測される範囲の面積で割ることで、無線情報配信装置100の周囲の人密度を算出する。ステップS93では、調整部150が、ステップS92の計算結果である人密度を示す第1データ310を取得し、減衰率データ402を参照して、第1データ310で示された人密度に対応する電波210の減衰率の数値R1を取得する。その他の動作については、第1データ310が人数を示すデータである場合と同じである。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数が自動的に計算されるため、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数をユーザが入力する手間を省くことができる。
***他の構成***
本実施の形態では、実施の形態1と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアで実現されるが、実施の形態1の変形例と同じように、無線情報配信装置100の制御に関する機能がハードウェアで実現されてもよい。或いは、無線情報配信装置100の制御に関する機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
本実施の形態では、計算部190が、重量センサ603から入力される重量の計測値を用いて、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数の計算を行うが、変形例として、計算部190が、別の手法により、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数の計算を行ってもよい。この変形例について、主に本実施の形態との差異を説明する。
図18を参照して、本実施の形態の変形例に係る無線情報配信装置100の構成を説明する。
無線情報配信装置100は、入力インタフェース103として、重量センサ603と接続されるポートの代わりに、カメラ604と接続されるポートを備える。カメラ604は、無線情報配信装置100が設置されている場所を撮影する。
図17を参照して、本実施の形態の変形例に係る無線情報配信装置100の動作を説明する。
この変形例では、ステップS91及びステップS92のみが異なる。
図17のステップS91において、入力部120は、カメラ604から入力インタフェース103を介して、撮影された画像の入力を受ける。この画像は、静止画像でもよいし、動画像でもよい。入力部120は、入力された画像を記憶部110に書き込む。
図17のステップS92において、計算部190は、カメラ604から入力された画像を用いて、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数の計算を行う。具体的には、計算部190は、ステップS91で入力された画像を記憶部110から読み取る。計算部190は、読み取った画像に映っている人間を判別することで、無線情報配信装置100の周囲の人数をカウントする。そして、計算部190は、カウントした人数を示す第1データ310を記憶部110に書き込む。本実施の形態において、計算部190が画像に映っている人間を判別する方法としては、国際公開第2004/12142号に開示されているような既知の方法が用いられる。
計算部190は、本実施の形態のような重量センサ603、或いは、変形例のようなカメラ604を用いる代わりに、無線情報配信装置100の周囲の無線端末800からの電波によって識別される無線端末800の台数をカウントすることで、無線情報配信装置100の周囲に存在する人の数の計算を行ってもよい。その場合、ステップS91では、受信部140が、アンテナ104を介して、無線情報配信装置100の周囲の無線端末800からの電波を受信する。ステップS92では、計算部190が、ステップS91で受信された電波によって、受信された電波の送信元を識別し、識別した無線端末800の台数をカウントする。具体的には、計算部190は、受信された電波により送信されたデータに含まれる、無線端末800を一意に識別する識別子を抽出し、異なる識別子の数をカウントする。無線端末800がIEEE(Institute・of・Electrical・and・Electronics・Engineers)802.11方式で無線通信を行う場合は、そのような識別子としてMAC(Media・Access・Control)アドレスを用いることができる。計算部190は、カウントした数をそのまま人数として扱ってもよいが、カウントした数を、記憶部110に予め記憶されている、IEEE802.11方式に対応する端末の普及率で割ることで、より正確に人数を推定することが望ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、いくつかを組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施しても構わない。具体的には、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 無線情報配信装置、101 プロセッサ、102 記憶装置、103 入力インタフェース、104 アンテナ、105 トランスミッタ、106 レシーバ、109 処理回路、110 記憶部、120 入力部、130 送信部、140 受信部、150 調整部、160 管理部、170 識別部、180 検出部、190 計算部、210 電波、220 情報、310 第1データ、320 第2データ、321 電波データ、322 台数データ、323 速さデータ、324 位置データ、325 状態データ、401 強度データ、402 減衰率データ、403 地理データ、501 加速度センサ、502 GPS受信機、601 入力装置、602 開閉センサ、603 重量センサ、604 カメラ、800 無線端末、900 他の装置、910 電波。

Claims (14)

  1. 電波により周囲の無線端末に情報を配信する無線情報配信装置であって、
    情報を配信するための電波を送信する送信部と、
    人が周囲に存在する度合いを示す第1データと、電波により情報を配信する他の装置が周囲に存在する可能性の指標となる第2データとを取得し、前記第1データと前記第2データとに基づき、前記送信部により送信される電波の強度を調整する調整部とを備える無線情報配信装置。
  2. 前記他の装置からの電波を受信する受信部と、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記他の装置からの電波が前記受信部により受信されたかどうかを示す電波データが含まれ、
    前記調整部は、前記電波データで前記他の装置からの電波が受信されたことが示されている場合、前記電波データで前記他の装置からの電波が受信されていないことが示されている場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  3. 前記他の装置からの電波を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された電波によって、受信された電波の送信元を識別する識別部とをさらに備え、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記識別部により識別された前記他の装置の台数を示す台数データが含まれ、
    前記調整部は、前記台数データで示された台数が閾値よりも高い場合、前記台数が前記閾値よりも低い場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  4. 前記無線情報配信装置の移動の速さを検出する検出部をさらに備え、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記検出部により検出された速さを示す速さデータが含まれ、
    前記調整部は、前記速さデータで示された速さが閾値よりも低い場合、前記速さが前記閾値よりも高い場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  5. 前記無線情報配信装置の移動の速さを検出する検出部をさらに備え、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記検出部により検出された速さを示す速さデータが含まれ、
    前記調整部は、前記速さデータで示された速さがゼロである場合、前記速さがゼロでない場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  6. 前記他の装置が存在する地理範囲を示す地理データを記憶する記憶部と、
    前記無線情報配信装置の位置を検出する検出部とをさらに備え、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記検出部により検出された位置を示す位置データが含まれ、
    前記調整部は、前記位置データで示された位置が前記記憶部に記憶された地理データで示された地理範囲内である場合、前記位置が前記地理範囲外である場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  7. 前記無線情報配信装置が設置されている空間を閉鎖するための仕切りの開閉状態を検出する検出部をさらに備え、
    前記第2データには、前記指標となるデータとして、前記検出部により検出された開閉状態を示す状態データが含まれ、
    前記調整部は、前記状態データで示された開閉状態が開状態である場合、前記開閉状態が閉状態である場合に比べて、前記送信部により送信される電波の強度を低くする請求項1に記載の無線情報配信装置。
  8. 周囲に存在する人の数の計算を行う計算部をさらに備え、
    前記第1データは、前記度合いとして、前記計算部の計算結果を示すデータである請求項1から7のいずれか1項に記載の無線情報配信装置。
  9. 周囲に存在する人の密度の計算を行う計算部をさらに備え、
    前記第1データは、前記度合いとして、前記計算部の計算結果を示すデータである請求項1から7のいずれか1項に記載の無線情報配信装置。
  10. 前記計算部は、前記無線情報配信装置が設置されている場所の床下の重量センサから入力される重量の計測値を用いて前記計算を行う請求項8又は9に記載の無線情報配信装置。
  11. 前記計算部は、前記無線情報配信装置が設置されている場所を撮影するカメラから入力される画像を用いて前記計算を行う請求項8又は9に記載の無線情報配信装置。
  12. 前記計算部は、周囲の無線端末からの電波によって識別される無線端末の台数をカウントすることで前記計算を行う請求項8又は9に記載の無線情報配信装置。
  13. 電波により周囲の無線端末に情報を配信する無線情報配信装置の制御方法であって、
    コンピュータが、人が前記無線情報配信装置の周囲に存在する度合いを示す第1データと、電波により情報を配信する他の装置が前記無線情報配信装置の周囲に存在する可能性の指標となる第2データとを取得し、
    前記コンピュータが、前記第1データと前記第2データとに基づき、前記無線情報配信装置により送信される電波の強度を調整する無線情報配信装置の制御方法。
  14. 電波により周囲の無線端末に情報を配信する無線情報配信装置の制御に用いられるコンピュータに、
    人が前記無線情報配信装置の周囲に存在する度合いを示す第1データと、電波により情報を配信する他の装置が前記無線情報配信装置の周囲に存在する可能性の指標となる第2データとを取得する処理と、
    前記第1データと前記第2データとに基づき、前記無線情報配信装置により送信される電波の強度を調整する処理と
    を実行させる制御プログラム。
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