JP2010130222A - 送信出力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局および隣接する基地局の電波送信出力を連動させて制御することにより、基地局の接続端末数を平均接続数未満に抑えたり、特定の基地局に集中したトラフィックを他の基地局に分散させたりすることができる送信出力制御装置を提供する。
【解決手段】本発明の送信出力制御装置100は、複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部110と、複数の基地局のそれぞれから接続端末数を取得する取得部120と、複数の基地局のそれぞれに対応する所定接続数を記憶する記憶部130とを備え、制御部110は、取得部120によって取得された接続端末数および制御部110によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末数を算出し、接続端末数が平均接続端末数を超える基地局の電波送信出力を下げ、当該基地局に隣接し接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の基地局の電波送信出力を制御する送信出力制御装置に関するものである。
近年、フェムトセルと呼ばれるカバー範囲が半径数十メートル程度の超小型携帯電話基地局が利用され始めている。フェムトセルは、地下などのマクロセルからの電波が届かない場所に設置されることが想定される。フェムトセルは、電話回線や光ファイバーなどの固定回線を介して交換機に接続される。フェムトセル1台の同時利用可能端末数は一般的に3台または4台である。オフィスや公共の場などの広いスペースや多人数が利用する場所においては、複数のフェムトセルを稼動させる状況が生じる。
ところで、基地局において、携帯端末における現在の受信品質を精度良く認識することを可能とすることによって、伝達効率を向上させることができるようにするものが知られている(特許文献1参照)。
国際公開第2002/041530号パンフレット
フェムトセルは、マクロセルに比べて最大接続可能端末数が少ないため、接続している端末の数が最大接続可能端末数に達しやすい。隣接する複数の基地局において、ある基地局の接続端末数が最大接続可能端末数に達している場合に隣接する基地局の接続端末数が最大接続可能端末数に達していない状況が生じ得る。また、ある基地局のトラフィック値が高い場合に隣接する基地局のトラフィック値が低いというアンバランスな状況も生じ得る。そのため、地下などのマクロセルからの電波が届かない場所においては、フェムトセル電波エリア内に端末が存在するにも拘わらず接続できない可能性が大きくなる。また、複数のフェムトセルが稼動する場所においては、特定のフェムトセルのみが多く利用される可能性もある。そのため、特定のフェムトセルのみのトラフィックが増大する問題が生じることがある。しかしながら、上述したような状況が生じないように基地局間で接続端末数やトラフィックの分散を促す制御は今まで行われていない。
特許文献1は、基地局および端末間の伝達効率を向上させているだけで、基地局に接続している端末数や基地局のトラフィックを制御するものではない。
本発明は、複数の基地局が存在する状況において、ある基地局およびそれに隣接する基地局の電波送信出力を連動させて制御することにより、各基地局に接続されている端末の数を平均化したり、特定の基地局に集中したトラフィックを他の基地局に分散させて各基地局のトラフィックを平均化したりすることができる送信出力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る送信出力制御装置は、複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、前記複数の基地局のそれぞれから接続端末数を取得する取得部と、前記制御部によって制御される基地局の数を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記取得部によって取得された接続端末数および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末数を算出し、前記接続端末数が前記平均接続端末数を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えた基地局は、前記取得部によって取得される前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回るまで、電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る送信出力制御装置は、前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記接続端末数および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項5に係る送信出力制御装置は、複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、前記複数の基地局のそれぞれから接続端末数を取得する取得部と、前記複数の基地局のそれぞれに対応する最大接続端末数を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局毎に、前記最大接続端末数に対する前記接続端末数の比率を示す接続端末比率を算出し、前記接続端末比率および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末比率を算出するとともに、前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項6に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えた基地局は、前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回るまで、電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項7に係る送信出力制御装置は、前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする。
本発明の請求項8に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記接続端末数および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項9に係る送信出力制御装置は、複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、前記複数の基地局のそれぞれからトラフィック値を取得する取得部と、前記制御部によって制御される基地局の数を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記取得部によって取得されたトラフィック値および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック値を算出し、前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項10に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えた基地局は、前記取得部によって取得される前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回るまで、電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項11に係る送信出力制御装置は、前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする。
本発明の請求項12に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記トラフィック値および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項13に係る送信出力制御装置は、複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、前記複数の基地局のそれぞれからトラフィック値を取得する取得部と、前記複数の基地局のそれぞれに対応する最大トラフィック値を記憶する記憶部と、を備え、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局毎に、前記最大トラフィック値に対する前記トラフィック値の比率を示すトラフィック比率を算出し、前記トラフィック比率および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック比率を算出するとともに、前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項14に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えた基地局は、前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回るまで、電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする。
本発明の請求項15に係る送信出力制御装置は、前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする。
本発明の請求項16に係る送信出力制御装置は、前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記トラフィック値および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする。
本発明によれば、複数の基地局が存在する状況において、ある基地局およびそれに隣接する基地局の電波送信出力を連動させて制御することにより、各基地局に接続されている端末の数を平均化して、ある基地局からの電波が届く範囲内に存在する端末がその基地局に接続できる可能性を高くしたり、特定の基地局に集中したトラフィックを他の基地局に分散させて各基地局のトラフィックを平均化したりすることができる送信出力制御装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る送信出力制御装置を含む通信システムの全体構成を示す図である。図1に示す通信システムは、複数の基地局200(図1には、基地局200−1および基地局200−2を例示している)の電波送信出力(以下、送信出力ともいう)を制御する送信出力制御装置100と、送信出力制御装置100に接続されて送信出力を制御される複数の基地局200(基地局200−1および基地局200−2)と、基地局200−1の電波エリア内に存在する無線通信端末(以下、端末ともいう)300a,300b,300cと、基地局200−2の電波エリア内に存在する端末300dと、送信出力制御装置100にインターネット400を介して接続される携帯電話用ゲートウェイ500および携帯電話用サーバ600とから成る。基地局200−1および基地局200−2としては、例えばフェムトセルを用いることができる。携帯電話用ゲートウェイ500は、インターネットと携帯電話の通信プロトコルを変換する装置である。携帯電話用サーバ600は、携帯電話のデータを一括管理する装置である。なお、送信出力制御装置100は、図1の場合は基地局から分離した状態で設置しているが、基地局と結合した状態で設置してもよい。また、送信出力制御装置100は1台に限定されるものではなく、複数台設置してもよい。ただし、送信出力制御装置100を複数台設置する場合には、それぞれの送信出力制御装置100の間で情報のやり取りができるように構成する必要がある。
図2は本発明の送信出力制御装置100の内部構成を示すブロック図である。送信出力制御装置100は、図2に示すように、制御部110と、取得部120と、記憶部130と、通信部140とから成る。
制御部110は、複数の基地局(図1の場合、基地局200−1および基地局200−2)の電波送信出力を制御する機能を有している。また、制御部110は、取得部120によって取得された接続端末数および制御部110によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末数を算出し、接続端末数が平均接続端末数を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、基地局の接続端末数が平均接続端末数を超えている場合、取得部120によって取得される接続端末数が平均接続端末数を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が制御部110によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局の接続端末数が平均接続端末数を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の接続端末数が平均接続端末数を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局毎に、最大接続端末数に対する接続端末数の比率を示す接続端末比率を算出し、接続端末比率および制御部110によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末比率を算出するとともに、接続端末比率が平均接続端末比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し接続端末比率が平均接続端末比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、基地局の接続端末比率が平均接続端末比率を超えている場合、接続端末比率が平均接続端末比率を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局の接続端末比率が平均接続端末比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の接続端末比率が平均接続端末比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御する機能を有している。また、制御部110は、取得部120によって取得されたトラフィック値および制御部110によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック値を算出し、トラフィック値が平均トラフィック値を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接しトラフィック値が平均トラフィック値を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超えている場合、取得部120によって取得されるトラフィック値が平均トラフィック値を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局毎に、最大トラフィック値に対するトラフィック値の比率を示すトラフィック比率を算出し、トラフィック比率および制御部110によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック比率を算出するとともに、トラフィック比率が平均トラフィック比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接しトラフィック比率が平均トラフィック比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、基地局のトラフィック比率が平均トラフィック比率を超えている場合、トラフィック比率が平均トラフィック比率を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御する機能を有している。また、制御部110は、当該制御部によって制御される基地局のトラフィック比率が平均トラフィック比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局のトラフィック比率が平均トラフィック比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御する機能を有している。
取得部120は、通信部140を介して、電波送信出力制御の対象とする基地局200から、接続端末数情報、端末電波状況情報、トラフィック情報、基地局仕様情報などの情報を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって制御される基地局の接続端末数が平均接続端末数を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の接続端末数および受信電波強度値を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって制御される基地局の接続端末比率が平均接続端末比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって制御される基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局のトラフィック値および受信電波強度値を取得する機能を有している。また、取得部120は、制御部110によって制御される基地局のトラフィック比率が平均トラフィック比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得する機能を有している。
トラフィック情報とは、基地局のトラフィック値(トラフィック値としては、ある期間における当該基地局のトラフィック平均値を用いる)を示す情報である。複数の端末が基地局に接続している場合、トラフィック情報にはそれぞれの端末がどれだけのトラフィックを発生させているかという情報も含まれている。接続端末数情報とは、基地局に接続している端末の数である接続端末数を示す情報である。端末電波状況情報とは、基地局に接続している端末が、当該基地局から受信する電波の状況(本実施形態では、受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を用いる)を示す情報である。
記憶部130は、取得部120により取得した、トラフィック情報、接続端末数情報、端末電波状況情報などの情報を記憶する機能を有している。また、記憶部130は、制御部110によって制御される基地局の数(図1の場合、基地局200−1および基地局200−2であるため、2)を記憶する機能を有している。また、記憶部130は、複数の基地局(図1の場合、基地局200−1および基地局200−2)のそれぞれに対応する所定強度値を記憶する機能を有している。また、記憶部130は、複数の基地局(図1の場合、基地局200−1および基地局200−2)のそれぞれに対応する最大接続端末数を記憶する機能を有している。さらに、記憶部130は、複数の基地局(図1の場合、基地局200−1および基地局200−2)のそれぞれに対応する最大トラフィック値を記憶する機能を有している。なお、記憶部130は、基地局仕様情報を予め記憶しているものとする。基地局仕様情報とは、制御部110によって制御される基地局の最大接続端末数を示す情報と、電波送信出力に対して形成される電波エリアの状態を示す情報とを有している。この基地局仕様情報により、送信出力制御装置100が制御対象とする基地局の数を把握して記憶部130に記憶することができる。
通信部140は、外部ネットワークと通信する機能を有している。通信部140には、1つ以上の基地局およびインターネットが接続可能である。
[基地局の送信出力制御1]
図3は本発明の送信出力制御装置100において実行する基地局の送信出力制御1を示すフローチャートである。なお、以下においては、送信出力制御装置100が制御対象とする複数の基地局が少なくとも2つの基地局であるものとして説明を展開する。
まず、図3のステップS101では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれから接続している端末の数を示す接続端末数情報を取得する。次のステップS102では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれから端末電波状況情報を取得し、その端末電波状況情報から各基地局に接続されている端末の受信電波強度値を取得する。次のステップS103では、取得した接続端末数情報に基づいて、接続端末数が平均接続端末数を超える基地局があるか否かを判断し、ある場合にはステップS104に進み、無い場合にはステップS111に進む。平均接続端末数とは、送信出力制御装置100が制御対象とする全ての基地局に接続された端末数の合計を前記制御対象とする基地局の数で割った数であり、例えば2つの基地局に合計5台の端末が接続されている場合には、平均接続端末数は2.5となる。
ステップS104では、その基地局(ステップS103の条件を満たした基地局;平均接続端末数を超える基地局)に隣接し、接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局があるか否かを判断し、ある場合にはステップS105に進み、無い場合にはステップS111に進む。ステップS105では、取得した端末電波状況情報に基づいて、その基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)に接続されている端末の受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回ったか否かを判断し、受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無い場合にはステップS106に進み、受信電波強度値が所定強度値を下回った端末がある場合にはステップS111に進む。
ステップS106では、その基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性があるか否かを端末電波状況情報に基づいて判断し、ハンドオーバする可能性がある場合にはステップS107に進み、ハンドオーバする可能性が無い場合にはステップS107をスキップして直ちにステップS108に進む。ハンドオーバする可能性があるか否かの判断については、例えばステップS104の条件を満たした基地局に接続されている端末からの受信電波強度値が、ハンドオーバ先の基地局として満たすべき条件として規定された強度値を超える基地局があるか否かによって判断される。なお、「ハンドオーバーする可能性がある状態」とは、「端末が2つの基地局の電波を捕捉している状態(例えば後述する図4(b)の状態2)のことをいう。
ステップS107では、ハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性があるか否かを判断し、ハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性がある場合にはステップS111に進み、ハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性がない場合にはステップS108に進む。ステップS108に進む場合は、ステップS105で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無いと判断し、かつ、ステップS106でその基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性があると判断し、かつ、ステップS107でハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性が無いと判断した場合、および、ステップS105で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無いと判断し、かつ、ステップS106でその基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性が無いと判断した場合であるため、ステップS108では、ステップS103の条件を満たした基地局およびそれに隣接するステップS104の条件を満たした基地局の送信出力を関連させて変化させても接続が切断されるおそれのある端末が無いと見なして、その基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)の送信出力を下げさせるとともに、隣接する基地局(ステップS104の条件を満たした基地局)の送信出力を上げさせる。その際に送信電力を下げる値または送信電力を上げる値は、所定の出力レベルを用いるものとする。
次のステップS109では、ステップS108において実施した基地局の送信出力の下げ動作および隣接する基地局の送信出力の上げ動作の結果、その基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)の接続端末数が平均接続端末数以下になったか否かを判定し、平均接続端末数以下になった場合にはステップS101に戻り、平均接続端末数以下にならなかった場合には、ステップS110で基地局(ステップS103の条件を満たした基地局およびステップS104の条件を満たした基地局)のそれぞれの接続端末数情報および端末電波状況情報を取得した後に、ステップS105に戻る。
ステップS111に進む場合は、ステップS103で接続端末数が平均接続端末数を超える基地局が無いと判断した場合、ステップS104でその基地局に隣接し接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局が無いと判断した場合、ステップS105で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末があると判断した場合およびステップS107でハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性があると判断した場合である。ステップS111では、予め設定してある規定の送信出力ではない基地局があるか否かを判断し、規定の送信出力ではない基地局がある場合にはステップS112に進み、規定の送信出力ではない基地局が無い場合にはステップS101に戻る。ステップS112では、取得した端末電波状況情報に基づいて、ステップS111の条件に該当する基地局または当該基地局に隣接する基地局であって、送信出力を下げられる基地局に接続されている端末の受信電波強度値が規定の強度値を下回ったか否かを判断し、受信電波強度値が規定の強度値を下回った端末が無い場合にはステップS113に進み、受信電波強度値が規定の強度値を下回った端末がある場合にはステップS101に戻る。ステップS113では、ステップS110の条件に該当する基地局の送信出力を規定の送信出力にするために、当該基地局の送信出力を上げる(下げる)とともに当該基地局に隣接する基地局の送信出力を下げる(上げる)。その際に送信電力を上げる値または送信電力を下げる値は、所定の出力レベルを用いるものとする。次のステップS114では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれの接続端末数情報および端末電波状況情報を取得し、その後、ステップS110に戻る。
次に、図3の送信出力制御1の作用を図4(a)〜(c),図5(a),(b),図6(a)〜(d)および図7(a),(b)に基づいて説明する。
[平均化成功例1]
図4(a)に示す状態1は、制御対象とする基地局が2局の場合における図3の送信出力制御1の開始時のイメージを示す図である。状態1においては、基地局200−1には2台の端末300a,300bが接続されており、基地局200−2の電波エリアは、基地局200−1の電波エリアに隣接しており、基地局200−2には端末は接続されていない。この場合の平均接続端末数は、2つの基地局に合計2台の端末が接続されているので、2/2=1となる。
本発明では、状態1において、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−1に接続されている端末を、接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−2にハンドオーバさせることを目的とする。
図4(b)に示す状態2は、送信出力制御1の中間過程のイメージを示す図である。状態1において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のループを実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−1の送信出力を下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−2の送信出力を上げる。これにより、基地局200−1の電波エリアが縮小されるとともに基地局200−2の電波エリアが拡大される結果、端末300bは基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−2の電波エリアの双方に属すことになる。
なお、状態1において、基地局200−1に接続されている端末から取得された受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回った場合には、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のYES−ステップS111を実行することにより、基地局200−1の送信出力を下げないように制御するものとする。
図4(c)に示す状態3は、送信出力制御1が目的とする状態のイメージを示す図である。状態2において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106ののYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで(言い換えれば、基地局200−1の接続端末数が平均接続端末数以下になるまで)繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−1の送信出力をさらに下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−2の送信出力をさらに上げる。これにより、基地局200−1の電波エリアがさらに縮小されるとともに基地局200−2の電波エリアがさらに拡大される結果、端末300bは基地局200−2の電波エリアのみに属すことになり、端末300bは、所望の通り、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−1から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−2にハンドオーバすることになる。この状態3は、基地局200−1の接続端末数は1であり、基地局200−2の接続端末数は1であるため、接続端末数が最も平均化された状態である。
[平均化成功例2]
図5(a)に示す状態1は、制御対象とする基地局が3局の場合における図3の送信出力制御1の開始時のイメージを示す図である。状態1においては、基地局200−1には1台の端末300aが接続されており、基地局200−2には4台の端末300b,300c,300d,300eが接続されており、基地局200−2の電波エリアは、基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアに隣接しており、基地局200−3には端末は接続されていない。この場合の平均接続端末数は、3つの基地局に合計5台の端末が接続されているので、5/3=1.67であり、この場合、1.67に最も近い整数である2となる。
本発明では、状態1において、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2に接続されている端末を、接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−3にハンドオーバさせることを目的とする。
図5(b)に示す状態2は、送信出力制御1が目的とする状態のイメージを示す図である。状態1において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNOのループを、端末300bが基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−2の電波エリアの双方に属し、または、端末300eが基地局200−2の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアの双方に属し、ステップS106がYESになるまで、ステップS106がYESになった後は、図3のステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで(言い換えれば、基地局200−2の接続端末数が平均接続端末数以下になるまで)繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2の送信出力を下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−3の送信出力を上げる。これにより、基地局200−2の電波エリアが縮小されるとともに基地局200−1および基地局200−3の電波エリアが拡大される結果、端末300bは基地局200−1の電波エリアに属すことになるとともに端末300eは基地局200−3の電波エリアに属すことになり、端末300bおよび端末300eはそれぞれ、所望の通り、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−1,基地局200−3にハンドオーバすることになる。この状態2は、基地局200−1の接続端末数は2であり、基地局200−2の接続端末数は2であり、基地局200−3の接続端末数は1であるため、接続端末数が最も平均化された状態である。
[平均化成功例3]
図6(a)に示す状態1は、制御対象とする基地局が4局の場合における図3の送信出力制御1の開始時のイメージを示す図である。状態1においては、基地局200−2には5台の端末300a,300b,300c,300d,300eが接続されており、基地局200−3には5台の端末300f,300g,300h,300i,300jが接続されており、基地局200−1の電波エリアは、基地局200−2の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアに隣接しており、基地局200−4の電波エリアは、基地局200−2の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアに隣接しており、基地局200−1および基地局200−4には端末は接続されていない。この場合の平均接続端末数は、4つの基地局に合計10台の端末が接続されているので、10/4=2.5であり、この場合、2.5に最も近い整数である2または3となる。
本発明では、状態1において、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2および基地局200−3に接続されている端末を、接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−4にハンドオーバさせることを目的とする。
図6(b)に示す状態2は、送信出力制御1の中間過程1のイメージを示す図である。状態1において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNOのループを、端末300jが基地局200−3の電波エリアおよび基地局200−4の電波エリアの双方に属し、ステップS106がYESになるまで、ステップS106がYESになった後は、図3のステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2および基地局200−3の送信出力を下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−4の送信出力を上げる。これにより、基地局200−2および基地局200−3の電波エリアが縮小されるとともに基地局200−1および基地局200−4の電波エリアが拡大される結果、端末300jは接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−3から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−4にハンドオーバすることになる。
図6(c)に示す状態3は、送信出力制御1の中間過程2のイメージを示す図である。状態2において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNOのループを、端末300dが基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−2の電波エリアの双方に属し、または、端末300eが基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−2の電波エリアの双方に属し、ステップS106がYESになるまで、ステップS106がYESになった後は、図3のステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2および基地局200−3の送信出力をさらに下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−4の送信出力をさらに上げる。これにより、基地局200−2および基地局200−3の電波エリアがさらに縮小されるとともに基地局200−1および基地局200−4の電波エリアがさらに拡大される結果、端末300dおよび端末300fはそれぞれ接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2および基地局200−3から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−1にハンドオーバすることになる。
図6(d)に示す状態4は、送信出力制御1が目的とする状態のイメージを示す図である。状態3において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNOのループを、端末300eが基地局200−2の電波エリアおよび基地局200−4の電波エリアの双方に属し、ステップS106がYESになるまで、ステップS106がYESになった後は、図3のステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで(言い換えれば、基地局200−2および基地局200−3の接続端末数が平均接続端末数以下になるまで)繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2および基地局200−3の送信出力を下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−4の送信出力を上げる。これにより、基地局200−2および基地局200−3の電波エリアが縮小されるとともに基地局200−1および基地局200−4の電波エリアが拡大される結果、端末300eは接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−4にハンドオーバすることになる。この状態4は、基地局200−1の接続端末数は2であり、基地局200−2の接続端末数は3であり、基地局200−3の接続端末数は3であり、基地局200−4の接続端末数は2であるため、接続端末数が最も平均化された状態である。
[平均化断念例1]
図7(a)に示す状態1は、制御対象とする基地局が3局の場合における図3の送信出力制御1の開始時のイメージを示す図である。状態1においては、基地局200−2には3台の端末300b,300c,300dが接続されており、基地局200−2の電波エリアは、基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアに隣接しており、基地局200−1および基地局200−3には端末は接続されていない。この場合の平均接続端末数は、3つの基地局に合計3台の端末が接続されているので、3/3=1である。
本発明では、状態1において、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2に接続されている端末を、接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−3にハンドオーバさせることを目的とする。
図7(b)に示す状態2は、送信出力制御1の中間過程のイメージを示す図である。状態1において、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のNO−ステップS106のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNOのループを、端末300bが基地局200−1の電波エリアおよび基地局200−2の電波エリアの双方に属し、または、端末300dが基地局200−2の電波エリアおよび基地局200−3の電波エリアの双方に属し、ステップS106がYESになるまで、ステップS106がYESになった後は、図3のステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108−ステップS109のNO−ステップS110−ステップS105のNO−ステップS106のYES−ステップS107のNO−ステップS108のループを、ステップS109がYESになるまで(言い換えれば、基地局200−2の接続端末数が平均接続端末数以下になるまで)繰り返し実行することにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2の送信出力を下げるとともに接続端末数が平均接続端末数を下回る、隣接する基地局200−1および基地局200−3の送信出力を上げる。これにより、基地局200−2の電波エリアが縮小されるとともに基地局200−1および基地局200−3の電波エリアが拡大される結果、端末300bは接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局200−2から接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局200−1にハンドオーバすることになる。さらに、基地局200−2の送信出力をさらに下げるとともに隣接する基地局200−3の送信出力をさらに上げて端末300dを基地局200−2から基地局200−3にハンドオーバさせようとすると、基地局200−2に接続されていた端末300cが切断される可能性があるため、それぞれの基地局の送信出力は変化させない。この制御には、図3のステップS103のYES−ステップS104のYES−ステップS105のYES−ステップS111のYES−ステップS101−ステップS102−ステップS103のループが対応する。
なお、図3の送信出力制御1において、「接続端末数」を「接続端末比率(接続端末比率は基地局の最大接続端末数に対する接続端末数の比率である)」に読み替え、「平均接続端末数」を「平均接続端末比率(平均接続端末比率は前記接続端末比率および制御部によって制御される基地局の数に基づいて算出される1基地局あたりの平均接続端末比率である)」に読み替えることにより、図3の送信出力制御1と同様の送信出力制御を行うことができ、その送信出力制御の作用は図3の送信出力制御1と同様になる。
本発明の送信出力制御装置100によれば、 図3の送信出力制御1を行うことにより、接続端末数が平均接続数を超えている基地局に接続されている端末を接続端末数が平均接続端末数を下回る隣接する基地局にハンドオーバさせるために、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局の接続端末数が平均接続端末数を下回るまで、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局の基地局の送信出力を下げさせるとともに、その基地局に隣接し接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局の送信出力を上げさせる。これにより、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局に接続されている端末がハンドオーバできずに接続が切断されることを防止し、隣接する基地局の電波状況の悪化や接続端末数が平均接続端末数を超えることを防止するとともに、接続端末数が平均接続端末数を超えている基地局の接続端末数を平均接続端末数以下にすることができ、基地局の電波エリア内にある端末が当該基地局と通信不可能になる状況を回避することができる。
[基地局の送信出力制御2]
図8は本発明の送信出力制御装置100において実行する基地局の送信出力制御2を示すフローチャートである。なお、以下においては、送信出力制御装置100の制御対象となる複数の基地局が少なくとも2つの基地局であるものとして説明を展開する。
まず、図8のステップS201では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれからトラフィック値を示すトラフィック情報を取得する。次のステップS202では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれの端末電波状況情報を取得し、その端末電波状況情報から各基地局に接続されている端末の受信電波強度値を取得する。次のステップS203では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれの基地局仕様情報を取得し、取得した基地局仕様情報に基づく制御部180によって制御される基地局の数とステップS201で取得したトラフィック値とに基づいて1基地局あたりの平均トラフィック値を算出する。次のステップS204では、トラフィック値が平均トラフィック値を超える基地局があるか否かを判断し、ある場合にはステップS205に進み、無い場合にはステップS212に進む。
ステップS205では、その基地局(ステップS104の条件を満たした基地局;平均トラフィック値を超える基地局)に隣接し、トラフィック値が平均トラフィック値を下回る基地局があるか否かを判断し、ある場合にはステップS206に進み、無い場合にはステップS212に進む。ステップS206では、取得した端末電波状況情報に基づいて、その基地局(ステップS204の条件を満たした基地局)に接続されている端末の受信電波強度値が当該基地局に対応する所定強度値を下回ったか否かを判断し、受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無い場合にはステップS207に進み、受信電波強度値が所定強度値を下回った端末がある場合にはステップS212に進む。
ステップS207では、その基地局(ステップS204の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性があるか否かを端末電波状況情報に基づいて判断し、ハンドオーバする可能性がある場合にはステップS208に進み、ハンドオーバする可能性が無い場合にはステップS208をスキップして直ちにステップS209に進む。ハンドオーバする可能性があるか否かの判断については、例えばステップS205の条件を満たした基地局に接続されている端末からの受信電波強度値が、ハンドオーバ先の基地局として満たすべき条件として規定された強度値を超える基地局があるか否かによって判断される。なお、「ハンドオーバーする可能性がある状態」とは、「端末が2つの基地局の電波を捕捉している状態(例えば前述した図4(b)の状態2)のことをいう。
ステップS208では、ハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超える可能性があるか否かを判断し、ハンドオーバ先の基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超える可能性がある場合にはステップS212に進み、ハンドオーバ先の基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超える可能性がない場合にはステップS209に進む。ステップS209に進む場合は、ステップS206で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無いと判断し、かつ、ステップS207でその基地局(ステップS204の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性があると判断し、かつ、ステップS208でハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性が無いと判断した場合、および、ステップS206で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末が無いと判断し、かつ、ステップS207でその基地局(ステップS103の条件を満たした基地局)に接続されている端末が他の基地局にハンドオーバする可能性が無いと判断した場合であるため、ステップS209では、ステップS204の条件を満たした基地局およびそれに隣接するステップS205の条件を満たした基地局の送信出力を関連させて変化させても接続が切断されるおそれのある端末が無いと見なして、その基地局(ステップS204の条件を満たした基地局)の送信出力を下げさせるとともに、隣接する基地局(ステップS205の条件を満たした基地局)の送信出力を上げさせる。その際に送信電力を下げる値または送信電力を上げる値は、所定の出力レベルを用いるものとする。
次のステップS210では、ステップS209において実施した基地局の送信出力の下げ動作および隣接する基地局の送信出力の上げ動作の結果、その基地局(ステップS204の条件を満たした基地局)のトラフィック値が平均トラフィック値以下になったか否かを判定し、平均トラフィック値以下になった場合にはステップS201に戻り、平均トラフィック値以下にならなかった場合には、ステップS211で基地局(ステップS204の条件を満たした基地局およびステップS205の条件を満たした基地局)のそれぞれのトラフィック情報および端末電波状況情報を取得した後に、ステップS206に戻る。
ステップS212に進む場合は、ステップS204でトラフィック値が平均トラフィック値を超える基地局が無いと判断した場合、ステップS205でその基地局に隣接しトラフィック値が平均トラフィック値を下回る基地局が無いと判断した場合、ステップS206で受信電波強度値が所定強度値を下回った端末があると判断した場合およびステップS208でハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超える可能性があると判断した場合である。ステップS212では、予め設定してある規定の送信出力ではない基地局があるか否かを判断し、規定の送信出力ではない基地局がある場合にはステップS213に進み、規定の送信出力ではない基地局が無い場合にはステップS201に戻る。ステップS213では、取得した端末電波状況情報に基づいて、ステップS212の条件に該当する基地局または当該基地局に隣接する基地局であって、送信出力を下げられる基地局に接続されている端末の受信電波強度値が規定の強度値を下回ったか否かを判断し、受信電波強度値が規定の強度値を下回った端末が無い場合にはステップS214に進み、受信電波強度値が規定の強度値を下回った端末がある場合にはステップS201に戻る。ステップS214では、ステップS212の条件に該当する基地局の送信出力を規定の送信出力にするために、当該基地局の送信出力を上げる(下げる)とともに当該基地局に隣接する基地局の送信出力を下げる(上げる)。その際に送信電力を上げる値または送信電力を下げる値は、所定の出力レベルを用いるものとする。次のステップS215では、制御対象とする複数の基地局のそれぞれのトラフィック情報および端末電波状況情報を取得し、その後、ステップS212に戻る。
図8の送信出力制御2の作用は、図3の送信出力制御1における「接続端末数が平均接続端末数を超える基地局」を「トラフィック値が平均トラフィック値を超える基地局」に、「その基地局に隣接し、接続端末数が平均接続端末数を下回る基地局」を「その基地局に隣接し、トラフィック値が平均トラフィック値を下回る基地局」に、「ハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局の接続端末数が平均接続端末数を超える可能性がある」を「ハンドオーバによってハンドオーバ先の基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を超える可能性がある」に、「その基地局の接続端末数が平均接続端末数以下になった」を「その基地局のトラフィック値が平均トラフィック値以下になった」に、それぞれ読み替えることにより、図4(a)〜(c),図5(a),(b),図6(a)〜(d)および図7(a),(b)に基づいて説明することができ、図3の送信出力制御1の作用とほぼ同様になる。
なお、図8の送信出力制御2において、「トラフィック値」を「トラフィック比率(トラフィック比率は基地局のそれぞれに対応する最大トラフィック値に対するトラフィック値の比率である)」に読み替え、「平均トラフィック値」を「平均トラフィック比率(平均トラフィック比率は前記トラフィック比率および制御部によって制御される基地局の数に基づいて算出される1基地局あたりの平均トラフィック比率である)」に読み替えることにより、図8の送信出力制御2と同様の送信出力制御を行うことができ、その送信出力制御の作用は図8の送信出力制御2と同様になる。
本発明の送信出力制御装置100によれば、 図8の送信出力制御2を行うことにより、トラフィック値が平均トラフィック値を超える基地局に接続されている端末をトラフィック値が平均トラフィック値を下回る隣接する基地局にハンドオーバさせるために、トラフィック値が平均トラフィック値を超えている基地局のトラフィック値が平均トラフィック値を下回るまで、トラフィック値が平均トラフィック値を超えている基地局の基地局の送信出力を下げさせるとともに、その基地局に隣接しトラフィック値が平均トラフィック値を下回る基地局の送信出力を上げさせる。これにより、トラフィック値が平均トラフィック値を超えている基地局に接続されている端末がハンドオーバできずに接続が切断されることを防止し、隣接する基地局の電波状況の悪化やトラフィック値が平均トラフィック値を超えることを防止するとともに、トラフィック値が平均トラフィック値を超えている基地局のトラフィック値を平均トラフィック値以下にすることができ、基地局の電波エリア内にある端末が当該基地局と通信不可能になる状況を回避することができる。
なお、本発明の送信出力制御装置100において、取得部120が取得して記憶部に記憶する情報として、端末の位置情報や、基地局の位置情報を用いてもよい。
また、本発明では、送信出力制御装置によって図3の送信出力制御1および図8の送信出力制御2を行うことにより基地局およびその基地局に隣接する基地局の送信出力を連動させて制御するようにしているが、OAMサーバ(Optimized Adaptive Modulation Server)によって図3の送信出力制御1および図8の送信出力制御2を行うことにより基地局およびその基地局に隣接する基地局の送信出力を連動させて制御するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る送信出力制御装置を含む通信システムの全体構成を示す図である。 本発明の送信出力制御装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の送信出力制御装置において実行する基地局の送信出力制御1を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は本発明の送信出力制御装置において実行する送信出力制御1および送信出力制御2の作用を説明するための図である。 (a),(b)は本発明の送信出力制御装置において実行する送信出力制御1および送信出力制御2の作用を説明するための図である。 (a)〜(d)は本発明の送信出力制御装置において実行する送信出力制御1および送信出力制御2の作用を説明するための図である。 (a),(b)は本発明の送信出力制御装置において実行する送信出力制御1および送信出力制御2の作用を説明するための図である。 本発明の送信出力制御装置おいて実行する基地局の送信出力制御2を示すフローチャートである。
符号の説明
100 送信出力制御装置
110 制御部
120 取得部
130 記憶部
140 通信部
200,200−1,200−2、200−3,200−4 基地局
300a,300b,300c,300d,300e,300f,300g,300h,300i,300j 無線通信端末(端末)
400 インターネット
500 携帯電話用ゲートウェイ
600 携帯電話用サーバ600

Claims (16)

  1. 複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、
    前記複数の基地局のそれぞれから接続端末数を取得する取得部と、
    前記制御部によって制御される基地局の数を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、前記取得部によって取得された接続端末数および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末数を算出し、前記接続端末数が前記平均接続端末数を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  2. 前記制御部は、前記基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えている場合、前記取得部によって取得される前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする請求項1に記載の送信出力制御装置。
  3. 前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、
    前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、
    前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の送信出力制御装置。
  4. 前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末数が前記平均接続端末数を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、
    前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記接続端末数および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする請求項3に記載の送信出力制御装置。
  5. 複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、
    前記複数の基地局のそれぞれから接続端末数を取得する取得部と、
    前記複数の基地局のそれぞれに対応する最大接続端末数を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局毎に、前記最大接続端末数に対する前記接続端末数の比率を示す接続端末比率を算出し、前記接続端末比率および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均接続端末比率を算出するとともに、前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  6. 前記制御部は、前記基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えている場合、前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする請求項5に記載の送信出力制御装置。
  7. 前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、
    前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、
    前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする請求項5または6に記載の送信出力制御装置。
  8. 前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記接続端末比率が前記平均接続端末比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、
    前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記接続端末数および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする請求項7に記載の送信出力制御装置。
  9. 複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、
    前記複数の基地局のそれぞれからトラフィック値を取得する取得部と、
    前記制御部によって制御される基地局の数を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、前記取得部によって取得されたトラフィック値および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック値を算出し、前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  10. 前記制御部は、前記基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えている場合、前記取得部によって取得される前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする請求項9に記載の送信出力制御装置。
  11. 前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、
    前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、
    前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする請求項9または10に記載の送信出力制御装置。
  12. 前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック値が前記平均トラフィック値を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、
    前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記トラフィック値および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする請求項11に記載の送信出力制御装置。
  13. 複数の基地局の電波送信出力を制御する制御部と、
    前記複数の基地局のそれぞれからトラフィック値を取得する取得部と、
    前記複数の基地局のそれぞれに対応する最大トラフィック値を記憶する記憶部と、を備え、
    前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局毎に、前記最大トラフィック値に対する前記トラフィック値の比率を示すトラフィック比率を算出し、前記トラフィック比率および前記制御部によって制御される基地局の数に基づいて1基地局あたりの平均トラフィック比率を算出するとともに、前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超える基地局の電波送信出力を下げるとともに、当該基地局に隣接し前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回る基地局の電波送信出力を上げるように制御することを特徴とする送信出力制御装置。
  14. 前記制御部は、前記基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えている場合、前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回るまで、当該基地局の電波送信出力を下げるように制御することを特徴とする請求項16に記載の送信出力制御装置。
  15. 前記記憶部は、前記複数の基地局のそれぞれに対応する所定強度値を記憶し、
    前記取得部は、前記制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えた場合、当該基地局に接続されている端末から、当該端末が当該基地局から受信する電波の強度値を示す受信電波強度値を取得し、
    前記制御部は、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が前記制御部によって制御される基地局に対応する所定強度値を下回った場合に限り、当該基地局の電波送信出力を下げないように制御することを特徴とする請求項13または14に記載の送信出力制御装置。
  16. 前記制御部は、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を超えており、かつ、当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を超えている場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げるとともに、当該制御部によって制御される基地局の前記トラフィック比率が前記平均トラフィック比率を下回る場合および当該基地局に接続されている端末から取得された前記受信電波強度値が当該基地局に対応する前記所定強度値を下回る場合には当該基地局の電波送信出力を所定の出力レベル下げないように制御し、
    前記取得部は、前記制御部によって電波送信出力が所定の出力レベル下げられる度に、当該基地局の前記トラフィック値および前記受信電波強度値を取得することを特徴とする請求項15に記載の送信出力制御装置。
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