JP2011061279A - 車載オーディオ装置 - Google Patents

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貴久 青柳
Takuya Taniguchi
琢也 谷口
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智能 小城戸
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Abstract

【課題】音質を損なうことなく騒音対策としての音量の抑制を行う。
【解決手段】車載オーディオ装置10は、再生器11により出力される音楽情報を複数の周波数帯域に分割すると共に、分割された周波数帯域毎のゲインを調整し、接続されるスピーカ2を駆動する出力制御部12と、可聴領域の音圧レベルに応じて分割された周波数帯域毎に出力制御部12により調整されるゲインの帯域別制御信号を生成する主制御部5とを含み構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、音質を損なうことなく騒音対策が施された、特に、ナビゲーションシステムと連携して好適な、車載オーディオ装置に関する。
入力ソースの充実とともにメモリの大容量化に伴い、車室内で音楽情報を視聴する機会が増えた。しかしながら、その音量によっては他人にとって騒音となり、時と場所によっては周囲に迷惑を及ぼすことがある。このため、従来、車両の窓やドアの開閉状態によって車載オーディオ装置の音量を自動調整することが行われていた。このことは、特許文献1、特許文献2に開示されている。
特開2008−163713号公報 特開平11−52959号公報
しかしながら、上記した特許文献1、特許文献2に開示された技術によれば、ラウドネス処理等により音量を一律に下げる制御を行うため、周辺への騒音対策としては有効であるが、音量を下げる必要の無い音楽情報の周波数帯域の情報量まで下げてしまう恐れがある。このため、必要以上に情報量が低下して音質を損ねてしまう問題がある。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、音質を損なうことなく騒音対策としての音量の抑制が可能な、車載オーディオ装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明の車載用オーディオ装置は、音楽情報を再生する再生器と、スピーカとを備えた車載オーディオ装置であって、前記再生器により出力される音楽情報を複数の周波数帯域に分割すると共に、分割された周波数帯域毎のゲインを調整し、接続される前記スピーカを駆動する出力制御部と、可聴領域の音圧レベルに応じて前記分割された周波数帯域毎に前記出力制御部により調整されるゲインの帯域別制御信号を生成する主制御部とを備えたものである。
本発明によれば、音質を損なうことなく騒音対策としての音量の抑制が可能な、車載オーディオ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置10構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置が有する出力制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置が有する主制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置で使用される可聴周波数の音圧分布を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置の基本動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置の音量調整処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置が音量調整を行う際の閾値レベルと音圧分布との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る車載オーディオ装置が音量調整を行う際に可変設定される閾値レベルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る車載オーディオ装置が有する出力制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る車載オーディオ装置が有する主制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る車載オーディオ装置の音量調整制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1に係る車載オーディオ装置の構成を示すブロック図である。図1によれば、本実施の形態1に係る車載オーディオ装置10は、オーディオ装置本体部1と、スピーカ2と、ナビゲーション装置部3と、車両制御装置部4と、主制御部5と、メモリ6と、表示部7と、操作部8とを含み構成される。
オーディオ装置本体部1は、再生器11と、出力制御部12とからなり、音楽情報が記録されたCD(Compact Disc)等の入力ソースを再生器11で再生して得られる音楽情報(再生信号)を、出力制御部12経由でスピーカ2へ出力する。
このとき出力制御部12は、主制御部5による制御の下、再生器11により出力される音楽情報を複数の周波数帯域に分割すると共に、分割された周波数帯域毎のゲインを調整し、接続されるスピーカ2を駆動する。
ナビゲーション装置部3は、目的地検索、目的地誘導等、現在地表示等、ナビゲーション本来の機能を実行する他に、オーディオ装置本体部1を制御するため、施設情報を含む地図がHD(Hard Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等に記録された地図データ31と、GPS(Global Positioning System)衛星から現在地および現在時刻を取得するGPSレシーバ32と、スピーカ2から出力される音を集音するマイクロフォン33を含む。ナビゲーション装置部3によって取得される、地図や施設、現在地、音等の情報は、ラインC1経由で主制御部5に伝達される。
なお、ナビゲーションのために必要な構成は本発明と特に関係しないため、敢えて図示省略してある。
車両制御装置部4は、車両の各所に設置される、例えば、車速センサ41、イルミ(照明)センサ42、ブレーキセンサ43、窓開閉検出装置44、ドア開閉検出装置45、ギアセンサ46等により、それぞれ計測される信号を車両情報として取り込んで、車両の各部を制御する、所謂、ECU(電子制御ユニット)である。このため、車両制御装置部4は、車両の状態を検知する車両状態検知部として機能する。
なお、車速センサ41はパルス計測により車両の走行速度を、イルミセンサ42はヘッドライトによる照明のON/OFFを、ブレーキセンサ43はブレーキのON/OFFを、窓開閉検出装置44は窓の開閉状態を、ドア開閉検出装置45はドアの開閉状態を、ギアセンサ46はギアポジション(P、D、2、R等)をそれぞれ検知してラインC2経由で主制御部5に伝達する。
主制御部5は、ナビゲーション装置部3と車両制御装置部4から上述した各種車両情報や施設情報を取り込んでオーディオ装置本体部1を制御し、内部時計によりカウントされる現在時刻データ50を含む。ここでは、主制御装置5は、可聴領域の音圧レベルに応じて分割された周波数帯域毎に出力制御部12により調整されるゲインの帯域別制御信号を生成する機能を有する。
なお、メモリ6には各種プログラムやデータが記憶されており、主制御部5は、メモリ6に記憶されたプログラムに基づき、上述した機能を実現する。表示部7は、主制御部5により生成される各種情報を表示し、操作部8は、主制御部5に対して各種指令を発するユーザインタフェースとして機能する。表示部7は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display Device)モニタで構成される。
図2(a)(b)は、図1に示したオーディオ装置本体部1の出力制御部12の内部構成の一例を示した図である。
図2(a)によれば、出力制御部12は、帯域分割部121と、帯域ゲイン制御部122と、帯域合成部123とを含み構成される。
帯域分割部121は、再生器11により出力される音楽情報を複数の周波数帯域に分割し、分割された周波数帯域の音楽情報をそれぞれの帯域ゲイン制御部122に供給する帯域フィルタである。帯域ゲイン制御部122は、分割された周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、主制御部5によって生成される帯域別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整し、このゲイン調整後の各音楽情報を帯域合成部123へ供給する。帯域合成部123は、帯域ゲイン制御部122により出力されるそれぞれの音楽情報を合成し、接続されるスピーカ2を駆動する
図2(b)において、図2(a)に示す構成との差異は、帯域合成部123が存在せず、帯域ゲイン制御部122のそれぞれの出力が、それぞれに接続されるスピーカ2に直接供給されることにある。スピーカ2は、分割された周波数帯域毎に接続される、所謂、直接駆動タイプであり、ここでは、低い帯域からウーファ2a、サブウーファ2b、スコーカ2c、ツィータ2dを含むものとする。
このため、帯域ゲイン制御部122は、分割された周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、主制御部5によって生成される帯域別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整し、分割した周波数帯域毎に接続されるスピーカ2(ウーファ2a、サブウーファ2b、スコーカ2c、ツィータ2d)をそれぞれ独立して駆動する。
なお、図2(a)(b)において、出力制御部12は、周波数帯域幅を4つに分割しているが、この分割幅は任意でよく、このため、帯域分割部121と帯域ゲイン制御部122の数は周波数帯域分割幅に依存して決まる。また、図2(a)では、スピーカ2を1個としているが、帯域合成部123の出力を分配することにより、スピーカ2の個数を、例えば、フロント、リア用に、それぞれ複数にすることも可能である。
図3は、本実施の形態1に係る車載オーディオ装置10が有する主制御部5の構成を示す図である
図3によれば、主制御部5は、帯域別レベル取得部51と、車両/施設情報取得部52と、閾値レベル設定部53と、帯域別ゲイン値判定部54と、表示制御部56と、操作判定部57とを含み構成される。主制御部5は、内部時計により計時される現在時刻データ50も有することは上述したとおりである。
帯域別レベル取得部51は、ラインC3経由で、オーディオ装置本体部1の出力制御部12(帯域分割部121)から帯域別レベルを取得し、帯域別ゲイン値判定部54へ供給する。車両/施設情報取得部52は、ラインC1、C2経由で、ナビゲーション装置部3と車両制御装置部4から、車両情報や施設情報を取得し、閾値レベル設定部53へ供給する。なお、閾値レベル設定部53へは、他に、内部時計により計時される現在時刻データ50も供給されている。
閾値レベル設定部53は、取得した車両情報および施設情報、もしくは現在時刻データ50に基づいて音楽情報再生環境を判定し、判定した音楽情報再生環境に最適な閾値レベルを決定して帯域別ゲイン値判定部54へ供給する。なお、ここでいう、音楽情報再生環境とは、例えば、昼間/夜間の別、走行場所、窓やドアの開閉状態等をいう。
帯域別ゲイン値判定部54は、帯域別レベル取得部51が出力制御部12(帯域分割部121)からラインC3経由で取得した帯域別レベルと、閾値レベル設定部53により設定された閾値レベルと比較し、閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる帯域別ゲイン制御信号を生成し、ラインC4経由で出力制御部12(帯域ゲイン制御部123)へ供給する。また、帯域別ゲイン値判定部54は、車両/施設情報取得部52によりラインC2経由で取得される車両の状態情報によりON/OFFされるミュートフラグを内蔵するものとする。このミュートフラグの詳細は後述する。
なお、表示制御部56は、オーディオ装置本体部1やナビゲーション装置部3により生成される表示データを、主制御部5経由でメモリ6に描画すると共に、メモリ6に描画された表示データを表示部7の表示タイミングに同期して読み出し、ラインC5経由で表示部7に供給して所望の表示を行い、操作判定部57は、ラインC6経由で供給されるユーザによる操作入力を判定して主制御部5にユーザの意思伝達を行う。
図4は、人間に聴こえる最小可聴値の音圧分布レベルを示した図であり、縦軸に音圧レベル、横軸に周波数を目盛り、その音圧分布を太曲線で示してある。
図4によれば、人間が聴こえる最小可聴値は周波数によって異なり、良く聴こえる周波数は1kHz〜4kHzの帯域で、逆に聴こえにくい周波数は20Hz帯域付近であることがわかる。図4によれば、20Hzの音は1kHz〜4kHzの帯域の音に比べ、約60dBの音量を上げないと聞こえないことを意味する。
本発明はこのことに着目し、オーディオ装置本体部1(出力制御部12)が音楽情報を帯域分割し、主制御部5が出力制御部12を制御して、可聴領域のレベルに応じて下げる必要がある周波数帯域のみ、その再生音量レベルをダウンさせる制御を行うことで、音質を損なうことなく周囲に対する騒音対策を実現するものである。
図5は、本実施の形態1に係る車載オーディオ装置10の基本動作を示すフローチャートである。
以下、図5のフローチャートを参照しながら、図1に示す本実施の形態1に係る車載オーディオ装置10の基本動作について概略説明を行う。
図5によれば、主制御部5は、ACC(アクセサリ)電源投入を契機に、オーディオ装置本体部1、ナビゲーション装置部3、車両制御装置部4のそれぞれから到来する車両情報の状態変化を監視している(ステップST51)。
ここでいう車両情報の状態変化とは、例えば、ACC電源のON、ブレーキのON/OFF、ギアポジション、照明のON/OFF、交差点通過、走行道路種変化(車線、車幅、一般道/高速道)、ロケーション変化(道路上/その他)、オーディオ入力ソースの切替え等である。なお、この種の車両情報は、システムの形態により適宜変更設定が可能である。
まず、車両情報に状態変化が発生すると(ステップST51“YES”)、主制御部5は、次に周辺施設情報を判定する(ステップST52)。
ここでいう周辺施設情報とは、自宅、店舗(ガソリンスタンド、コンビニ、ファミレス等)、電話帳に記載された人が生活する住居、料金所などをいい、ナビゲーション装置部3が、GPSレシーバ32により取得した現在地情報から地図データ31を検索することにより判定され、その結果が主制御部5に伝達される。
仮に周辺施設情報ありと判定されると(ステップST52“YES”)、主制御部5は、車両制御装置部4(車速センサ41)から車速情報を取得して車速の判定を行う(ステップST53)。ここで、車速が一定速度以下であれば(ステップST53“YES”)、ミュートの必要ありと判定し、ミュートフラグをONし(ステップST54)、音質を低下させずに再生音量をダウンさせる音量調整処理を行う(ステップST55)。音量調整処理の詳細は後述する。
一方、周辺施設情報が無い場合(ステップST52“NO”)、主制御部5は、片側一車線以下(ステップST56“YES”)、または一定速度以下であれば(ステップST57“YES”)、ミュートフラグをONし(ステップST54)、音質を低下させずに再生音量をダウンさせる音量調整処理を実行する(ステップST55)。
また、上記したいずれの場合にも該当しない場合(ステップST56“NO”、ステップST57“NO”)、主制御部5は、本制御(ステップST54、ST55)をスルーし、ミュートフラグを参照し(ステップST58)、このミュートフラグがONであれば(ステップST58“YES”)、音量を元の音量に戻してミュートフラグをOFFし(ステップST59、ST60)、ACC電源がOFF(ステッフST61“YES”)されるまで、ステップST51以降の処理を繰り返し、次の車両状態の変化を持つ。
次に、ステップST55の音量調整処理について、図2に示す出力制御部12、図3に示す主制御部5の構成を参照しながら、図6のフローチャートに基づき詳細説明を行う。
図6において、主制御部5の帯域別レベル取得部51は、出力制御部12の帯域分割部121から帯域別レベルを取得し(ステップST551)、帯域別ゲイン値判定部54で、取得したレベルが、閾値レベル設定部53で設定した閾値レベルを超えているか否かを判定する(ステップST552)。
図7に、取得した帯域別レベル(音圧レベル)と閾値レベルとの関係がグラフで示されている。図7のグラフでは、縦軸に音圧レベルを、横軸に周波数[Hz]を目盛り、棒グラフにて帯域別レベル取得部51で取得した帯域レベルを、曲線で設定された閾値レベルをそれぞれ示してある。
図7によれば、取得した帯域レベルの内、破線丸で示した帯域は閾値レベル以下であるが、実線丸で示した帯域は閾値レベルを超えていることがわかる。
そこで、帯域別ゲイン値判定部54は、帯域別レベル取得部51が取得した帯域レベルが、閾値レベル判定部53により設定された閾値を超えていれば(ステップST552“YES”)、該当する周波数帯域の帯域別ゲインをダウンさせる処理を実行するため、閾値レベル以下になるように帯域別ゲインを調整する帯域別ゲイン制御信号を生成する(ステップST553)。
ここで生成された帯域別ゲイン制御信号はオーディオ装置本体部1の出力制御部12(帯域ゲイン制御部122)に供給され、これを受けた帯域ゲイン制御部122は、帯域別ゲイン制御信号に基づき音量を調整し、接続されるスピーカ2を駆動する。
一方、帯域別レベル取得部51が取得した帯域レベルが、閾値レベル設定部53により設定された閾値レベルより小さければ(ステップST552“NO”)、音量調整処理は行わず一連の処理を終了する。
なお、閾値レベルは、閾値レベル設定部53により、図8(a)(b)に示す様に条件によって可変設定することができる。
例えば、図8(a)に示されるように、ナビゲーション装置部3のGPSレシーバ32から取得した現在時刻データ50に基づき、騒音を特に気にする必要がある夕方から明け方にかけては、閾値レベルを#3に設定し、明け方から午前中においては閾値レベルを#2、午後から夕方においては閾値レベルを#1に設定する等、閾値レベルを変更することができる。
また、図8(b)に示す様に、車両制御装置部4の窓開閉検出装置44、ドア開閉検出装置45等から取得される窓やドアが開閉された情報に基づき、閾値レベルを変更することができる(窓、ドア閉時は閾値レベル#1、窓、ドア開時は閾値レベル#2)。
なお、GPSレシーバ32で現在時刻が所得できない場合は、内部時計から取得するか、車両制御装置部4のイルミセンサ42から照明情報を取得して昼夜の判定を行ってもよい。
また、上記した現在時刻、又は窓やドアの開閉時にそれぞれ最適な閾値レベルは、予め、メモリ6に登録されてあるものとし、閾値レベル設定部53が、車両/施設情報取得部52で取得される車両情報、または現在時刻データ50に基づき最適な閾値レベルをメモリ6から読み出して帯域別ゲイン値判定部54へ設定するものとする。
また、図8(a)(b)では、現在時刻、又は窓やドアの開閉状態に基づき閾値レベルを変更する場合についてのみ例示したが、他に、現在地情報、車速情報、ギアポジション、照明の有無、市街地走行の有無等の車両情報や施設情報で代替することが可能である。
以上説明のように、本実施の形態1に係る車載オーディオ装置10によれば、主制御部5が、出力制御部12から分割された周波数帯域毎のレベルを取得し、当該レベルと、設定された閾値レベルとを比較し、閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる音量調整を実行することにより、音質を損なうことなく騒音対策が実現できる。
例えば、自宅周辺を走行している場合、ナビゲーションのための地図データが変更されてないにもかかわらず新たに住居があった場合、交差点で車両が停車している場合、ドアや窓が開閉された場合等の音楽再生環境において、音質を損なうことなく周辺の迷惑にならない様に音量を下げる騒音対策が実現できる。また、車両情報や施設情報により閾値レベルを可変設定することで、音質を損なうことなく行う騒音対策を、より柔軟にかつ木目細かく実現することができる。
実施の形態2.
上述した実施の形態1によれば、主制御部5は、出力制御部12から、分割された周波数帯域毎のレベルを取得し、当該レベルと設定された閾値レベルとを比較し、閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる制御を行うこととしたが、ナビゲーション装置部3に付属のマイクロフォン33で受音した音量から帯域別レベルを分析し、この帯域レベルと閾値レベルとを比較し、閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる制御を行っても同様の効果が得られる。
以下に、マイクロフォン33を使用して閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせて音量調整を行う形態を実施の形態2として詳細説明を行う。
図9は、本実施の形態2に係る車載オーディオ装置10の出力制御部12の構成を示す図である。なお、以下に説明する実施の形態2においても、実施の形態1同様、図1に示す車載オーディオ装置10の構成を利用するものとする。
図9において、図2(a)に示す実施の形態1との差異は、帯域合成部123とスピーカ2との間に、スピーカ2毎にスピーカゲイン制御部124が付加されたことにある。
スピーカゲイン制御部124は、帯域合成部123で合成された、分割済みの周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、主制御部5により生成されるスピーカ別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整し、分割した周波数帯域毎に接続されるスピーカ2を駆動するものである。ここでは、スピーカ2は、フロント左(スピーカ21)、フロント右(スピーカ22)、リア左(スピーカ23)、リア右(スピーカ24)等の様に、実装位置毎に4個あるものとする。ただし、このスピーカ数、およびスピーカゲイン制御部124の数は、周波数帯域の分割数に応じて任意である。
図10は、本実施の形態2に係る車載オーディオ装置10の主制御部5の構成を示すブロック図である。
図10において、図3に示す実施の形態1の主制御部5との差異は、実施の形態1における帯域別ゲイン値判定部54が、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55に置換されたことにある。
このため、帯域別レベル取得部51には、出力制御部12(帯域ゲイン制御部122)から取得した帯域別レベルの他に、ナビゲーション装置部3のマイクロフォン33で受音され、分析された周波数帯域毎の帯域レベルが供給される。
また、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55から出力制御部12に対し、帯域別ゲイン制御信号とスピーカ別ゲイン制御信号が出力される。帯域別ゲイン制御信号は、出力制御部12の帯域ゲイン制御部122のそれぞれへ、スピーカ別ゲイン制御信号は、出力制御部12のスピーカゲイン制御部124のそれぞれに供給される。
図11は、本実施の形態2に係る車載オーディオ装置10の音量調整処理動作を示すフローチャートである。なお、本実施の形態2においても実施の形態1同様、図5にフローチャートで示す基本動作を踏襲するものとする。
以下、図11のフローチャートを参照しながら、図9、図10に示す本実施の形態2に係る車載オーディオ装置10の出力制御部12、および主制御部5による、音量調整処理動作について詳細に説明する。
図11において、主制御部5の帯域別レベル取得部51は、ナビゲーション装置部3のマイクロフォン33から、周波数帯域毎の帯域別レベルを取得する(ステップST555)。
そして、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55で、取得した帯域レベルのそれぞれが閾値レベルを超えているか否かを判定する(ステップST556)。
ここで、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55は、帯域レベルが、閾値レベル設定部53により設定された閾値レベルを超えていれば(ステップST556“YES”)、該当するスピーカ別ゲインをダウンさせ、閾値レベル以下になるようにスピーカ別ゲインを調整するスピーカ別ゲイン制御信号を生成する(ステップST557)。
ここで生成されたスピーカ別ゲイン制御信号は、オーディオ装置本体部1の出力制御部12のスピーカゲイン制御部124に供給され、これを受けたスピーカゲイン制御部124は、そのスピーカ別ゲイン制御信号に基づき音量を調整し、接続されるスピーカ2(21〜24)をそれぞれ駆動する。
一方、取得した帯域レベルが、閾値レベル設定部53により設定された閾値レベルより小さければ(ステップST556“NO”)、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55は、上述した音量調整処理動作を行うことなく一連の処理を終了する。
なお、帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部55は、更に、帯域別レベル取得部51が取得したレベルが、閾値レベル設定部53により設定された閾値を超えていれば、該当する周波数帯域の帯域別ゲインを下げ、閾値レベル以下になるように帯域別ゲインを調整する帯域別ゲイン制御信号を生成し、ここで生成された帯域別ゲイン制御信号は、オーディオ装置本体部1の出力制御部12(帯域ゲイン制御部122)に供給され、これを受けた帯域ゲイン制御部122は、帯域別ゲイン制御信号に基づき音量を調整し、接続されるスピーカ2を駆動することは上述した実施の形態1と同様である。
また、実施の形態2においても、上述した実施の形態1同様、閾値レベル設定部53により、閾値レベルを条件によって可変設定することができる。
ここで条件とは、車両/施設情報取得部52より取得される、現在時刻情報、窓やドアの開閉状態、現在地情報、車速情報、ギアポジション、照明の有無、市街地走行の有無等の車両情報や施設情報であることは上述したとおりであり、また、変更の一例は、図8に示したとおりである。
以上説明のように、本実施の形態2に係る車載オーディオ装置10によれば、主制御部5が、マイクロフォン33で受音した周波数帯域毎の帯域レベルと閾値レベルとを比較し、閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる音量調整を実行することにより、実施の形態1同様、音質を損なうことなく騒音対策が実現できる。
また、車両情報や施設情報により閾値レベルを可変設定することで、音質を損なうことなく行う騒音対策を、柔軟に、且つ木目細かく実現することができる。
なお、上述した実施の形態2によれば、ナビゲーション装置部3に設けられたマイクロフォン33によりスピーカ2の帯域レベルを取得することとして説明したが、スピーカ2(21〜24)のそれぞれに対応して不図示のマイクロフォンを設置し、各マイクロフォンから取得されるそれぞれのスピーカ2(21〜24)から帯域レベルを取得することにより、上述した音量調整処理を、より柔軟に木目細かく実現することができる。
なお、図1において、主制御部5が有する機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
例えば、主制御部5が、「可聴領域の音圧レベルに応じて分割された周波数帯域毎に出力制御部により調整されるゲインの帯域別制御信号を生成する」データ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
1 オーディオ装置本体部、2(2a〜2d、21〜24) スピーカ、3 ナビゲーション装置部、4 車両制御装置部、5 主制御部、6 メモリ、7 表示部、8 操作部、10 車載オーディオ装置、11 再生器、12 出力制御部、31 地図データ、32 GPSレシーバ、33 マイクロフォン、41 車速センサ、42 イルミセンサ、43 ブレーキセンサ、44 窓開閉検出装置、45 ドア開閉検出装置、46 ギアセンサ、50 現在時刻データ、51 帯域別レベル取得部、52 車両/施設情報取得部、53 閾値レベル設定部、54 帯域別ゲイン値判定部、55 帯域別/スピーカ別ゲイン値判定部、 56 表示制御部、57 操作判定部、121 帯域分割部、122 帯域ゲイン制御部、123 帯域合成部、124 スピーカゲイン制御部。

Claims (15)

  1. 音楽情報を再生する再生器と、スピーカとを備えた車載オーディオ装置であって、
    前記再生器により出力される音楽情報を複数の周波数帯域に分割すると共に、分割された周波数帯域毎のゲインを調整し、接続される前記スピーカを駆動する出力制御部と、
    可聴領域の音圧レベルに応じて前記分割された周波数帯域毎に前記出力制御部により調整されるゲインの帯域別制御信号を生成する主制御部と、
    を備えたことを特徴とする車載オーディオ装置。
  2. 前記出力制御部は、
    前記音楽情報を複数の周波数帯域に分割し、前記分割された周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、前記主制御部によって生成される帯域別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整してゲイン調整後の各音楽情報を合成し、接続される前記スピーカを駆動することを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  3. 前記出力制御部は、
    前記音楽情報を複数の周波数帯域に分割し、前記分割された周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、前記主制御部によって生成される帯域別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整し、前記分割した周波数帯域毎に接続される前記スピーカをそれぞれ独立して駆動することを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  4. 前記出力制御部は、
    前記音楽情報を複数の周波数帯域に分割し、前記分割された周波数帯域毎の音楽情報のゲインを、前記主制御部によって生成される帯域別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整してゲイン調整後の各音楽情報を合成し、更に、前記合成された音楽情報のゲインを、前記主制御部により生成されるスピーカ別ゲイン制御信号によりそれぞれ調整し、前記分割した周波数帯域毎に接続される前記スピーカをそれぞれ独立して駆動することを特徴とする請求項1記載の車載オーディオ装置。
  5. 前記主制御部は、
    前記出力制御部から前記分割された周波数帯域毎の帯域レベルを取得し、当該レベルと設定された閾値レベルとを比較し、前記閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  6. 前記主制御部は、
    マイクロフォンで受音して得られる周波数帯域毎の帯域レベルと閾値レベルとを比較し、前記閾値レベルを超える周波数帯域の音楽情報のゲインをダウンさせる制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  7. 車両の状態を検知する車両状態検知部を備え、
    前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により検知される車両の状態情報を取得し、前記取得した車両の状態情報から音楽情報再生環境を判定し、当該判定結果に基づき前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  8. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得される現在地情報により前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7記載の車載オーディオ装置。
  9. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部又は内部時計から取得される現在時刻情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7または請求項8記載の車載オーディオ装置。
  10. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得される照明情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7から請求項9のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  11. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得されるドア開閉情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7から請求項10のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  12. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得される窓開閉情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7から請求項11のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  13. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得される車速情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7から請求項12のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  14. 前記主制御部は、
    前記車両状態検知部により取得されるギアポジション情報により、前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項7から請求項13のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
  15. 施設情報を取得する施設情報取得部を備え、
    前記主制御部は、
    前記施設情報取得部により取得される施設情報に基づき、音楽情報再生環境を判定し、当該判定結果に基づき前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項1から請求項14のうちのいずれか1項記載の車載オーディオ装置。
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