JP2011059322A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャナユニット31とプリンタ10で構成される画像処理装置において、プリンタ10から排出される印刷済みの用紙Pを容易に取り出す。
【解決手段】原稿を読取るスキャナユニット31と用紙Pに画像を印刷するプリンタ10とを備えた画像処理装置において、スキャナユニット31の側面に突起部である前側用の左ポスト22l及び右ポスト22rと、後側用の左ポスト23l及び右ポスト23rとを設け、プリンタ10には、これらの左右のポスト22,23を支持する左サイドガイド24l及び右サイドガイド24rを設け、スキャナユニット31をプリンタ10の外装部と略並行に移動可能に、又外装部に対して略垂直方向へ回動可能になるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿読取部と画像形成部とから構成される画像処理装置に関するものである。
従来、プリン夕、複写機、ファクシミリ、複合装置等の画像形成装置、例えば、複合装置においては、プリンタ部が土台上に載置され、該土台の上方において、土台に対して、昇降自在に配設された載置台上にスキャナ部が載置されるようになっている。
そして、スキャナ部を載置するための載置台は、2箇所の位置、すなわち、通常使用する位置、及びプリンタのトップカバーを開閉したときにトップカバーと干渉しない位置に選択的に置かれている。このような、技術は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
特開2006−91429号公報
しかしながら、従来の複合装置等の画像処理装置では、スキャナ部を載置するための載置台が媒体の取出方向に大きく張り出しているので、排出された長さの短い用紙を取り出すのが、困難になってしまうという課題があった。
第1の発明の画像処理装置は、原稿を読取る画像読取部と、印刷媒体に画像を印刷する画像形成部とを備えており、前記画像形成部に対し、前記画像読取部を移動可能に設ける取付部を有し、前記取付部は、前記画像読取部を前記画像形成部の外装部と略並行に移動可能に、又前記外装部に対して略垂直方向へ回動可能に支持する。更に、前記取付部は、前記画像読取部又は前記画像形成部のいずれか一方に備えられた突起部と、いずれか他方に備えられたガイド部とを備え、前記ガイド部は、前記外装部と略平行方向に延在する第1の溝部、及び前記外装部に対して略垂直方向に延在する第2の溝部を備えている。
第2の発明の画像処理装置は、前記第1及び第2の溝部に前記突起部を係止させる凹部を有しており、前記突起部及び前記凹部は、互いに嵌合するように形成されている。又、前記突起部は、付勢部材を有しており前記付勢部材によって前記凹部に付勢されている。
第3の発明の画像処理装置は、前記第2の溝部に第1のラック部が備えられ、前記突起部には、前記第1のラック部と係合し、鉛直方向において前記突起部が上方へ移動するときには負荷を発生せず、前記突起部が下方へ移動するときに負荷を発生するワンウェイクラッチを備えている。
第4の発明の画像処理装置は、前記第3の発明の構成に加え、前記第1の溝部に第2のラック部が備えられ、前記突起部には前記第2のラック部と係合し、前記突起部の移動時に負荷を発生させるクラッチを備えている。
第1の発明の画像処理装置によれば、画像読取装置又は画像形成装置のいずれか一方に突起部を設け、いずれか他方にガイド部を設け、画像読取部を水平方向と垂直方向の2方向に移動可能にしたので画像読取装置を操作しやすいように装置の水平方向前側に移動することができる。更に、画像読取装置を垂直方向に回動可能に配置したことにより、印刷済みの印刷媒体の取出しが容易になった。
第2の発明の画像処理装置によれば、ガイド部に複数の凹部を設け、突起部に付勢部材を設け凹部と突起部とを嵌合させるようにしたので、画像読取装置と画像形成装置とが確実に係止される。
第3の発明の画像処理装置によれば、第2の溝部に第1のラック部を設け、画像読取装置の突起部にー方向のみに負荷がかかる構造のワンウェイクラッチを持たせることによって、更に細かい間隔で画像読取装置を係止させることが可能になる。
第4の発明の画像処理装置によれば、更に、第1の溝部に第2のラック部を設け、装置前側から画像読取装置を後側にスライドさせる速さを抑えるようにすることによって回動支点となる突起部にかかる衝撃的な力を抑えることが可能となる。
図1は本発明の実施例1における図2、図3の画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図2は本発明の実施例1における画像処理装置の側面を示す概略の構成図である。 図3は本発明の実施例1における画像処理装置の正面を示す概略の構成図である。 図4は初期状態における図1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図である。 図5はスキャナユニットを装置前方に移動した場合の図1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図6はスキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図7−1は本発明の実施例2における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図7−2は本発明の実施例2における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図8は初期状態における図7−1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図である。 図9はスキャナユニットを装置前方に移動した場合の図7−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図10はスキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図7−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図11は用紙大のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図である。 図12は用紙中のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図である。 図13は用紙小のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図である。 図14−1は本発明の実施例3における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図14−2は本発明の実施例3における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図15は初期状態における図14−1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図である。 図16はスキャナユニットを装置前方に移動した場合の図14−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図17はスキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図14−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図18−1は本発明の実施例4における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図18−2は本発明の実施例4における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。 図19は初期状態における図18−1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図である。 図20はスキャナユニットを装置前方に移動した場合の図18−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。 図21はスキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図18−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における画像処理装置の側面を示す概略の構成図である。
この画像処理装置は、例えば、複合装置であり、原稿を読み取る画像読取部(例えば、スキャナ)30と、印刷媒体(例えば、用紙)Pに画像を印刷する画像形成部(例えば、プリンタ)10と、プリンタ10に対し、画像読取部を移動可能に載置するための取付部とを有している。
プリンタ10は、用紙Pをプリンタ10の内部に供給する用紙カセット11、用紙カセット11から用紙Pを1枚ずつ取り出す給紙機構の一部である給紙ローラ12を有しており、この給紙ローラ12は、ワンウェイクラッチ(一方向のみ駆動力を伝達し、反転すると空転する機構)機構を内蔵している。
プリンタ10は、更に、用紙Pの通過を検知する用紙センサ13、16と、用紙カセット11から繰り出された用紙Pのスキュー矯正手段を有する搬送ローラ対14と、搬送ローラ対14から搬送されてきた用紙Pをイメージドラムに送り込むための搬送ローラ対15と、現像剤であるトナーによって形成された画像を用紙Pに形成するイメージドラム及び転写ローラからなる画像形成ユニット17と、画像形成ユニット17で用紙Pに転写された画像を定着させるため定着ユニット18を有しており、この定着ユニット18は、ヒータを内蔵した定着ローラと定着ローラ方向へ付勢される加圧ローラにより構成されている。
排出ローラ19は、定着ユニット18によって画像が定着した用紙Pをプリンタ10の内部から外部である排出用紙スタック部25へ送り出す機能を有している。用紙走行ルート20は、プリンタ10における用紙Pの走行経路を示している。
スキャナ30は、スキャナ本体であるスキャナユニット31と、フラットベット部分を覆うスキャナカバー32と、多数枚数の原稿を自動的に順次送る自動原稿給紙装置ユニット(以下単に「ADF」という。)50とから構成されている。
スキャナユニット31の前方下部には、画像処理装置の使用状況に応じてスキャナユニット31をプリンタ10に対して移動させるときに、利用者が把持するための取手部31aが設けられている。
図3は、本発明の実施例1における画像処理装置の正面を示す概略の構成図である。
ADF50は、読取原稿をセットする原稿トレイ51及び原稿サブトレイ52と、その読取原稿の有無を判断する用紙センサ54と、原稿を分離するADFローラ53と、原稿を搬送する原稿搬送ローラ55と、用紙Pの通過を検知するセンサ56と、原稿排出ローラ57とで構成されている。原稿走行ルート58は、ADF50における原稿の走行経路を示している。原稿は、センサ56付近を通過したところで、可動式の画像読取ユニット33aよって読み取られる。
画像読取ユニット33は、可動式であり画像読取ユニット33bの位置に移動すると、フラットベットで原稿を読み取ることが可能になる。
図1(a)(b)は、本発明の実施例1における図2、図3の画像処理装置の取付部の概略を示す構成図である。
図1(a)において、スキャナユニット31は、プリンタ10の左右両サイド前側を支持する第1の突起部である左ポスト22l及び右ポスト22rと、スキャナユニット31の左右両サイド後側を支持する第2の突起部である左ポスト23l及び右ポスト23rとを有している。左ポスト22lと右ポスト22rとは、互いに対称であり同一の構造と機能を有しているので、今後、特に左右を区別する必要のないときは、単にポスト22と記述する。左ポスト23l及び右ポスト23rについても同様に単にポスト23と記述する。
プリンタ10は、ポスト22及びポスト23に嵌合するように形成されたガイド部(例えば、左サイドガイド部24l及び右サイドガイド部24r)を有している。今後は、単にガイド部24と記述する。このポスト22及び23とガイド部24とによって取付部が形成されている。
ここで、図1(b)を用いて、取付部について詳細に説明する。
ガイド部24は、スキャナユニット31を略水平方向であるY方向、つまり、スキャナユニット31に対向するプリンタ10の外装部のプリンタカバー21と略並行方向へスキャナユニット31をプリンタ10に対して移動可能に保持するために、略水平方向に延在する溝形状である第1の溝部24hと、プリンタ10の外装部のプリンタカバー21と略垂直方向へスキャナユニット31をプリンタ10に対して回転移動可能に保持するために、略垂直方向上向で円弧状に延在する溝形状である第2の溝部24vとを備えている。
第1の溝部24hは、それぞれスキャナユニット31を後方、つまり図1(b)におけるY方向の端部に移動した場合、ポスト23のY方向への移動の端部であり、ポスト23を回転可能に支持する回動支点部Cを有している。第1の溝部24hにより、ポスト22と23とは、22a―23aの位置から、22b−23bの位置、つまり後端位置から前端位置まで移動可能となる。
更に、ガイド部24は、ポスト22とポスト23と同じ距離で、且つ回動支点部Cから−Y方向に、回動支点部Cを中心としてプリンタ10の外装部のプリンタカバー21から略垂直方向上方への円弧状の第2の溝部24vを有している。第2の溝部24vは、ポスト23が回動支点部Cに位置するときに、ポスト22を上方へ移動可能にガイドする。又、第2の溝部24vの形状は、ポスト23が回動支点部Cに位置するときのポスト22の回動軌跡22Lの半径に対して開いた軌跡、つまり、回動軌跡22Lよりも半径が大きい円弧となるように構成されている。
第2の溝部24vの上方端部には、スキャナユニット31のポスト23aを支点として、ポスト22側を外装部のプリンタカバー21に対して垂直方向へ回動したときの上端部近傍の鉛直方向下方のスライド溝に、回動後のポスト22の位置に、ポスト22を保持する第2の溝部24vに対する凹状溝であり、係止部となる固定溝Aが形成されている。
又、ガイド部24は、スキャナユニット31を、着脱可能にするため、第2の溝部24vに対して、着脱用スライド溝である貫通溝Bも共に有している。貫通溝Bは、ガイド部24の端部で開放された溝である。貫通溝Bは、第2の溝部24vに対して固定溝Aと逆に鉛直方向上方に設けられる。
以上の部材によって構成されている。
(実施例1の動作)
図4は、初期状態における図1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図であり、図5は、スキャナユニットを装置前方に移動した場合の図1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図であり、図6は、スキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。
通常、図4に示すように、スキャナユニット31がプリンタ10のほぼ中央部に載置された状態になっている。電子データ化をするための原稿の読み取りやコピー等の作業において、スキャナユニット31を使用する際には、スキャナユニット31前方部にある取手部31aを持って、図4に示す位置から図5に示す位置まで、使用しやすいようにプリンタ10の最前面まで引き出して使用する。
パソコンからの出力等でプリンタ10を使用したい場合は、図6に示すようにスキャナユニット31にある取手部31aを持って、プリンタ10の最後方にまでスキャナユニット31を移動させて使用する。プリンタで印刷された用紙Pは、排出用紙スタック部25に排出されるので、用紙Pが小さい場合(A6サイズ等)は、スキャナユニット31の取手部31aを持ち上げてポスト23を支点にして回転させ、スキャナユニット31のポスト22がガイド部24の固定溝Aに入り込むまで回転させて係止させ、スキャナユニット31の印刷済み用紙Pを取る。このとき、第2の溝部24vの形状を、ポスト23が回動支点部Cに位置するときのポスト22の回動軌跡22Lの半径に対して開いた軌跡としてあるため、ポスト22が上端に達して固定溝Aに入り込むまでは、ポスト23は、若干前方へ移動する。そして、ポスト22が固定溝Aに入り込むと、ポスト23は、回動支点部Cに戻ることとなる。
そして、印刷済みの用紙Pを取り去った後は、スキャナユニット31の取手部31aを手前に引きながら、ポスト22をガイド部24の固定溝Aから外してスキャナユニット31を水平な状態である図4に示す初期状態の位置に戻す。
スキャナユニット31を交換する等で取り外す際には、取手部31aを持ってスキャナユニット31を、最後方に移動させて、ポスト23を支点にしてスキャナユニット31のポスト22が、ガイド部24の貫通溝Bに合うまで回動させて、ポスト22からポスト23の順で貫通溝Bを通過させて、スキャナユニット31を手前に引き出す。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、プリンタ10にガイド部24を、スキャナユニット31にポスト22、23を設け、スキャナユニット31を水平方向と垂直方向の2方向に移動可能にしたのでスキャナユニット31を操作しやすいように水平方向における装置の前側に移動することができる。更に、スキャナユニット31を垂直方向に回動可能に配置したことにより、出力済みの用紙Pの取出しが容易になった。
(実施例1の変形例)
なお、本実施例1では、第1の溝部24hは、スキャナユニット30が対向するプリンタカバー21と略並行方向である略水平方向へ移動可能としたが、プリンタカバー21が曲面を有している場合などは、プリンタカバー21の外形と並行に移動可能に第1の溝部24hを形成しても良いし、例えば、図4のY−Z平面におけるプリンタカバー21のスキャナユニットと対向する面の前後の両端を結んだ直線と略並行方向に移動可能としても良い。又、スキャナユニット30の移動操作性の観点から、プリンタカバー21の形状に関係なく、略水平方向へ移動可能としても良い。
(実施例2の構成)
図7−1(a)及び図7−2(b)(c)は、本発明の実施例2における画像処理装置の取付部の概略の構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例2の画像処理装置は、実施例1とほぼ同様の複合装置である。図7−2(c)に図7−1(a)のD部の詳細を示す。ポスト22A及びポスト23Aは、ガイド部24に当接するように配置されているが、実施例2では、更にプリンタ10Aの中心から−X方向外側へ付勢する付勢部材としてのスプリング61によってピン62に付勢力が与えられ、ポスト22A、及びポスト23Aとは、X方向において移動可能に配設されている。ポスト22A及びポスト23Aに当接するガイド部24には、複数の凹部Eが設けられていて、ポスト22A及びポスト23Aとこの凹部Eは互いに嵌合するように形成されている。
図7−2(b)は、図7−1(a)のS3−S4断面図である。基本的な構成は、実施例1と同様であるが、ガイド部24(即ち、第1の溝部24h及び第2の溝部24v)の各所に凹部Eが設けられている。凹部Eは、スキャナユニット31とプリンタ10Aを確実に係止させるためのもので、使用状況により任意の箇所に複数個設けることができる。図7−2(b)の例では、E1a、E1b、E2、E3、E4、E5及びE6に凹部Eが設けられている。
初期状態では、ポスト22A、23Aと凹部Eとは、左右両サイドのE1a及びE1bの4箇所で嵌合している。スキャナユニット31Aを装置の最前面まで引き出して使用するときは、ポスト23Aは、左右のE2の2箇所で嵌合されている。スキャナユニット31Aのポスト23Aが固定されるまで最後方に移動させた場合は、ポスト23Aは、左右のE3の2箇所で嵌合されている。
スキャナユニット31Aのポスト23Aをガイド部24の左右の各後部E3に入り込むまで押してポスト23Aを支点にして、スキャナユニット31を回動させたとき、例えば、ポスト22AをE4まで回動させて、そこで係止すると、ポスト22Aは最も高い位置で係止されることになる。その結果、プリンタ10Aの外装部の水平面に対してスキャナユニット31Aが開く角度が最も大きくなる。一方、ポスト22AをE6まで回動して係止したときは、ポスト22Aは最も低い位置に係止される。その結果、プリンタ10Aの外装部の水平面に対してスキャナユニット31Aの開く角度は最も小さくなる。E5に係止したときは、これらの中間の高さ及び角度となる。
(実施例2の動作)
図8は、初期状態における図7−1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図であり、図9は、スキャナユニットを装置前方に移動した場合の図7−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図であり、図10は、スキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図7−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。
通常の使用時には、図8に示すように、スキャナユニット31Aがプリンタ10Aのほぼ中央に載置された状態になっている。このとき、ポスト22A、23Aと凹部Eとは、左右両サイドのE1a及びE1bの4箇所で嵌合している。これは、通常使用位置では、スキャナユニット31Aを移動する機会が比較的少ないと考えられるため、スキャナユニット31Aのプリンタ10Aへの固定を確実に行うためである。
電子データ化のための原稿の読み取りやコピー等で、スキャナユニット31Aを使用したい際には、図8に示す位置から図9に示すように、使用しやすいようにスキャナユニット31Aを装置の最前面まで引き出して使用する。このとき、ポスト22Aと凹部Eとは、左右のE2の2箇所で嵌合されており、嵌合箇所が通常使用位置での嵌合箇所よりも少なくなっているため、スキャナユニット31Aの使用後は、通常使用位置へ戻しやすくしてある。
印刷物を出力したい場合は、スキャナユニット31Aの左右両サイド後側を支持するポスト23Aが固定されるまで最後方に移動させて、出力済みの用紙Pを取る。このとき、ポスト23Aと凹部Eは、左右のE3の2箇所で嵌合されており、出力済みの用紙Pの除去後、スキャナユニット31Aの使用時の位置と同様にスキャナユニット31Aを通常使用位置へ戻しやすくしてある。
印刷済みの用紙Pが小さい場合、例えば、A6サイズやはがきサイズ等の場合は、スキャナユニット31Aのポスト23Aをガイド部24の左右の各凹部E3に入り込むまで押してポスト23Aを支点にして、スキャナユニット31Aの取手部31aを持ち上げて上方に回転させ、スキャナユニット31Aのポスト22Aがガイド部24の左右の凹部E4に入り込むまで回転させて係止させ、排出用紙スタック部25の印刷済みの用紙Pを取る。
ここで、印刷用の用紙サイズとスキャナユニット31Aの回動量との関係について説明する。
図11は、用紙のサイズが大きい、つまり、用紙大のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図であり、図12は、用紙中のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図であり、図13は、用紙小のときの用紙サイズとスキャナユニットの回動量との関係を示す説明図である。
すでに、説明したように、スキャナユニット31Aのポスト23Aをガイド部24の左右の各凹部E3に入り込むまで押してポスト23Aを支点にして、スキャナユニット31Aの取手部31aAを持ち上げて上方に回転させ、スキャナユニット31Aのポスト22Aがガイド部24の左右の凹部E4に入り込むまで回転させて係止させ、排出用紙スタック部25の印刷済みの用紙Pを取る。
図11は、用紙Pの大きさが比較的大きいときのスキャナユニット31Aの回動量を示している。この場合は、スキャナユニット31Aの取手部31aAを持ち上げてポスト23Aを支点にして回転させ、スキャナユニット31Aのポスト22Aがガイド部24の各々の凹部E6に入り込むまで回転して係止させて、排出用紙スタック部25の印刷済み用紙Pを取る。
図12は、用紙Pの大きさが中のときのスキャナユニット31Aの回動量を示している。この場合は、スキャナユニット31Aの取手部31aAを持ち上げてポス23Aを支点にして回転させ、スキャナユニット31Aのポスト22Aがガイド部24の各々の凹部E5に入り込むまで回転して係止させて、排出用紙スタック部25の印刷済み用紙Pを取る。
図13は、用紙Pの大きさが小のときのスキャナユニット31の回動量を示している。この場合は、スキャナユニット31Aの取手部31aAを持ち上げてポスト23Aを支点にして回転させ、スキャナユニット31Aのポスト22Aがガイド部24の各々の凹部E4に入り込むまで回転して係止させて、排出用紙スタック部25の印刷済み用紙Pを取る。
以上述べたように用紙サイズが小さくなるほどスキャナユニット31Aを回動させる量が大きくなる。つまり、装置の水平方向において、プリンタ10Aから排出された印刷済みの用紙Pの下流方向の端部よりも凹部Eは、上流側に備えられており、且つスキャナユニット31Aの用紙の下流方向の端部は、プリンタ10Aから排出された印刷済みの用紙Pの下流方向の端部よりも上流側になるように回動される。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、ガイド部24に複数の凹部Eを設け、ポスト22A及びポスト23Aには、スプリング61を設け凹部Eとポスト22A及び23Aとを嵌合させるようにしたので、スキャナユニット31Aとプリンタ10Aが確実に係止される。更に、スキャナユニット31Aの係止位置を定型用紙の排出位置に合わせることが可能になるため、用紙サイズに合わせてスキャナユニット31Aの回動量を調節することが可能になる。
(実施例2の変形例)
なお、本実施例2によれば、所定の位置に配置した凹部に応じて所定の角度でスキャナユニット31Aの回動を固定できるため、スキャナユニット31Aの回動軸となるポスト23Aが移動することがない。このため、第2の溝部24vは、ポスト23が回動支点部Cに位置するときのポスト22Aの回動軌跡に沿って形成されても良い。
(実施例3の構成)
図14−1(a)及び図14−2(b)(c)は、本発明の実施例3における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例3の画像処理装置は、実施例1とほぼ同様の複合装置である。実施例3では、次の構成が実施例1と異なっている。図14−2(b)は、図14−1(a)のS5−S6断面図である。図14−2(c)は、図14−2(b)のT1−T2の矢視図である。
実施例3では、ガイド部24の第2の溝部24vの鉛直方向下方側の側面に第1のラック部であるラック形状24aBを備えている。スキャナユニット31Bのポスト22Bの先端内部は、回転に対し負荷を発生させる例えば、スプリング61やオイル等を使用したトルクリミッタで(ア)方向の回転で負荷を発生させ、(イ)方向の回転では無負荷状態にさせるギヤ72Bを備えている。
シャフト71Bの一端にギヤ72Bが固定されており、スキャナユニット31Bを回転させ、本実施例3では、スキャナユニット31Bを持ち上げる方向では、ラック部であるラック形状24aBとギヤ72Bによるトルクリミッタ機能によって無負荷方向である(イ)方向に回転してスキャナユニット31Bを容易に持ち上げることができる。スキャナユニット31Bを下げる際には、ラック形状24aBとギヤ72Bによるトルクリミッタ機能、つまりワンウェイクラッチによって(ア)方向回転で負荷がかかり、スキャナユニット31Bを任意の位置で止めることができて、更に、スキャナユニット31Bを下げたいときは、軽く手で押すことによって軽い力で下げることができる。なお、トルクリミッタ機能によって発生する負荷は、スキャナユニット31Bの重量やキャナユニッ31Bを下方へ移動させるときに必要とする力によって決定すれば良い。
(実施例3の動作)
図15は、初期状態における図14の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図であり、図16は、スキャナユニットを装置前方に移動した場合の図14の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図であり、図17は、スキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図14の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。
通常の使用時には、図15に図示するようにスキャナユニット31Bがプリンタ10Bのほぼ中央に載置された状態になっている。電子化データ作成のための紙原稿の読み取りやコピー等、スキャナユニット31Bを使用したい際には、図16に示すように、使用しやすいようにスキャナユニット31Bを、装置の最前面まで引き出して使用する。第1の溝部24hには、ラックが存在しないため、スキャナユニット31Bの前後の移動には負荷が発生しない。
印刷物を出力したい場合は、スキャナユニット31Bを最後方に移動させて、印刷済みの用紙を取る。用紙が小さい場合(A5サイズ等)は、スキャナユニット31Bの取手部31aBを持ち上げてポスト23Bを支点にして回転させ、スキャナユニット31Bのポスト22Bがガイド部24の固定溝Aに入り込むまで回転させて係止させ、スキャナユニット31Bの印刷済み用紙を取る。
そして、印刷済み用紙を取り去った後は、スキャナユニット31Bの取手部31aBを手前に引きながら、ポスト22Bをガイド部24の固定溝Aから外して、スキャサユニット31Bを押下することによって、ラック形状24aBとB72Bによるトルクリミッタ機能によって、ゆっくりとスキャナユニット31Bを水平な元の状態に戻す。
ここで、ギヤ72Bにはトルクリミッタ機能があり、スキャナユニット31Bが第2の溝部24vに沿って自由落下することはない。したがって、使用者が任意の位置までスキャナユニット31Bを移動させたところで、スキャナユニット31Bから手を離すことで、ギヤ72Bとラック形状24aBが蔽合してギヤ72Bの回転を止めるため、スキャナユニット31Bの位置を固定することができる。
又、スキャナユニット31Bを交換する等、取り外す際には、取手部31aBを持ってスキャナユニット31Bを最後方に移動させて、ポスト23Bを支点にして回転させ、スキャナユニット31Bのポスト22Bが、ガイド部24の着脱用スライド溝である貫通溝Bに合うまで回動させて、手前に引き出す。
なお、本実施例3のガイド部24の溝部の幅は、ラック形状24aBに対してギヤ72Bが回転自在となる分必要であり、一方で、ラック形状24aBとギヤ72Bが離間してしまわない幅に設定すると良い。しかし、第2の溝部24vが、本実施例3よりも、より水平に近い曲線となる場合には、スキャナユニット31Bを上方へ引き上げながら第2の溝部24vの上面側に沿って移動させ、所定の位置でスキャナユニット31Bを下ろして、ラック形状24aBとギヤ72Bを嵌合させても良い。その場合は、第2の溝部24vの幅は、ラック形状24aBとギヤ72Bとが離間する幅があっても良いこととなる。
(実施例3の効果)
本実施例3によれば、実施例1及び2の効果に加え、スキャナユニット31Bの開閉動作部分にー方向のみに負荷がかかる構造のワンウェイのトルクリミッタ機能を持たせることによって、実施例2よりも更に細かい間隔でスキャナユニット31Bを係止させることが可能になる。又、実施例2のようなピン動作によりスキャナユニット31Bに衝撃を与えることはなく、印刷用紙サイズや利用者の身長等に合わせてスキャナユニット31Bを任意の角度位置に保持させることが可能になる。
(実施例4の構成)
図18−1(a)及び図18−2(b)(c)は、本発明の実施例4における画像処理装置の取付部の概略を示す構成図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素は共通の符号が付されている。
本実施例4の画像処理装置は、実施例1とほぼ同様の複合装置である。図18−2(b)は、図18−1(a)のS7−S8断面図である。実施例4では、第2の溝部24vの回動部分に第1のラック部であるラック形状24aCを設け、更に、第1の溝部24hに第2のラック部であるラック形状24bC設けている。図18−2(c)は、図18−1(a)のF部の詳細を示す説明図で、スキャナユニット31Cのポスト22C、23C先端内部には、回転に対して負荷を発生させる、例えばスプリング61やオイル等を使用したトルクリミッタで(ア)方向回転では負荷を発生させ、(イ)方向回転では無負荷状態にさせるギヤ72Cを備えている。
ギヤ72Cは、シャフト71Cの一端に固定されており、スキャナユニット31Cを回転して持ち上げる方向と、後側から手前にスライドさせる方向でラック形状24bCとギヤ72Cによるトルクリミッタ機能によって無負荷方向(イ)方向に回転してスキャナユニット31Cを容易に移動もしくは持ち上げることができて、スキャナユニット31Cを下げる際、及び手前から後側にスライドさせる方向では、ラック形状24aCとギヤ72Cによるトルクリミッタ機能によって(ア)方向回転で負荷がかかり、軽い力を与えることで移動することができる。
本実施例4においては、ポスト22C、23Cにトルクリミッタ機能を有したギヤ72Cを配設してある。又、ラック形状24aCは、実施例3と同様に第2の溝部24vの鉛直方向下方側の側面に配設されている。更にラック形状24bCは、第1の溝部24hの鉛直方向下方側の側面に配設されており、第1の溝部24hにおける第2の溝部24vの延長線との交点からプリンタ10Cの本体後方(Y方向端部)に至るまでの間に延在している。
(実施例4の動作)
図19は、初期状態における図18−1の画像処理装置の取付部の状態を示す説明図であり、図20は、スキャナユニットを装置前方に移動した場合の図18−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図であり、図21は、スキャナユニットを装置後方にスライドさせてから回動させた場合の図18−1の画像処理装置における取付部の状態を示す説明図である。
通常、図19に示すように、スキャナユニット31Cがプリンタ10Cのほぼ中央に載置された状態になっている。電子データ化のための紙原稿の読み取りやコピー等、スキャナユニット31Cを使用したい際には、図19に示す位置から図20に示すように使用しやすい位置である装置の最前面までスキャナユニット31Cを引き出して使用する。
又、印刷物を出力したい場合は、スキャナユニット31Cを最後方に移動させて、印刷済みの用紙を取る。その際、ラック形状24bCとギヤ72Cによるトルクリミッタ機能によって、スライドさせる速さを抑制させながら支点となる位置にポスト23Cが納まる。プリンタ10Cの後方に向けてスキャナユニット31Cを押すとき、スキャナユニット31Cの移動に対し負荷が発生しない場合、スキャナユニット31Cが、第1の溝部24hの端部に衝突して停止することとなり、その衝撃がプリンタ10Cに伝わることになる。そのときの衝撃が大きいとプリンタ10Cが移動してしまう可能性がある。本実施例4では、スキャナユニット31Cの後方への移動に際して負荷を発住させることでスキャナユニット31Cの後方への衝突により発生する衝撃を小さくしている。
更に、用紙が小さい場合(A5サイズ等)の場合は、図21に示すように、スキャナユニット31Cの取手部31aCを持ち上げてポスト23Cを支点にして回転させ、スキャナユニット31Cのポスト22Cがガイド部24の固定溝Aに入り込むまでスキャナユニット31Cを回動する。このとき、ポスト22Cの回転方向は、(イ)の方向であり無負荷であるので容易にスキャナユニット31Cを持ち上げることができ、スキャナユニット31Cを回動して係止した後に出力済みの用紙Pを取り出す。
印刷済みの用紙Pを取り去った後は、スキャナユニット31Cの取手部31aCを手前に引きながら、ポスト22C、23Cをガイド部24の固定溝Aから外すことによって、ラック形状24bC及びギヤ72Cによるトルクリミッタ機能と、ラック形状24aC及びギヤ72Cによる二つのトルクリミッタ機能によって、(ア)方向回転で負荷がかかり、軽い力を与えることで、ゆっくりとスキャナユニット31Cを水平な元の状態に戻す。
本実施例4では、実施例3とは異なり、二つのギヤ72Cを用いて負荷を制御する構成としているので、ギヤ72Cに係る負荷を分散することができ、ギヤ72Cとトルクリミッタ機構の寿命を延ばすことができる。又、二つのギヤ72C(トルクリミッタ)を用いることで、移動方向に応じた負荷の変更を可能とした。つまり、操作者とスキャナユニット31cの自重によって落下速度が比較的大きくなる鉛直方向下方への移動では負荷を大きくするために二つのギヤ72Cを有効とするように、ラック形状24aCとラック形状24bCとが備えられている。
一方で、ラック形状24bCは、第1の溝部24hの鉛直方向下方側の側面に配設されており、第1の溝部24hにおける第2の溝部24vの延長線の交点からプリンタ10C後方(Y方向端部)に至るまでの間にしか延在していないため、スキャナユニット31Cを第1の溝部24hに沿って移動させる場合には、一つのギヤ72Cしかラック形状24bCに係合しないため、スキャナユニット31Cの鉛直方向の回動に比べて、プリンタ10Cの外装と平行な移動をするときの負荷が小さくなることがわかる。
つまり、各ギヤ72Cが発生する負荷を調整することで、スキャナユニット31Cの移動時の負荷を、移動方向によって調整することができる。従って、鉛直方向への移動時に必要な負荷とプリンタ10Cの外装と平行な移動をする時に必要な負荷とを一致させ、操作者の操作性を向上させることが可能となる。
又、スキャナユニット31Cを交換する等、取り外す際には、取手部31aCを持ってスキャナユニット31Cを最後方に移動させて、ポスト23Cを支点にして回転させ、スキャナユニット31Cのポスト22Cがガイド部24の着脱用スライド溝である貫通溝Bに合うまで、回動させて手前に引き出す。
なお、本実施例4では、スキャナユニット31Cの手前への移動に関しては、負荷を発生させないとした。これは、手前への移動は、前方に操作者が立っているため衝撃を制御しやすいので、手前への移動の容易性を優先したためである。一方で、スキャナユニット31Cが、非常に重たい場合などは、手前に移動させる、つまり操作者側へ移動させる場合でもスキャナユニット31Cの慣性によって衝撃を制御しにくい場合がある。この場合は、両方の移動に負荷を発生させるトルクリミッタ機構を設けるか、負荷の発生方向が異なるトルクリミッタを二つ取り付けるなどすることで、両方向の移動に対して負荷を発生させることができる。
(実施例4の効果)
本実施例4によれば、実施例1、2及び3の効果に加え、一方向のみに負荷がかかるワンウェイのトルクリミッタ機能を利用して、装置前側からスキャナユニット31Cを後側にスライドさせる速さを抑えるようにすることによって回動支点となるポスト23Cにかかる衝撃的な力を抑えることが可能となる。
更に、第2の溝部24hにラック形状24bCとトルクリミッタ機能を追加することによって、スキャナユニット31Cを上から下に回動する際に、回動動作のトルクリミッタ機能の補助的な役割を果たすことが可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1〜4に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 実施例1〜4では、取付部の構成は、プリンタ10,10A,10B10B,10Cにガイド部24を設け、スキャナユニット31,31A、31B、31C側にポスト22,22A,22B,22C及び23,23A,23B,23Cを設けることとしたが、逆にプリンタ側にガイド部を設け、スキャナユニット側にポスト22及びポスト23を設けてもよい。
(b) 本発明の画像処理装置は、スキャナ30,30A,30B,30Cとプリンタ10,10A,10B,10Cとの組み合わせで構成される複合装置で説明したが、ファクシミリ装置や複写機等であってもよい。
(c) スキャナユニット31,30A,30B,30Cは、プリンタ10,10A,10B,10Cに対して着脱可能に装着されるものであっても、着脱不能なものであってもよい。
(d) 印刷媒体は、用紙Pで説明したが、用紙Pに限定されず、例えば、フィルム等の他の印刷媒体であってもよい。
10 プリンタ
22l 左ポスト(前部)
22r 右ポスト(後部)
23l 左ポスト(後部)
23r 右ポスト(後部)
22 ポスト(前部)
23 ポスト(後部)
24l 左ガイドサイド
24r 右ガイドサイド
24 ガイド部
24aB,24aC
24bC ラック形状
24h 第1の溝部
24v 第2の溝部
25 排出用紙スタック部
31,31A、31B、
31C スキャナユニット
31a,31aA,
31aB,31aC 取手部
50 ADF
61 スプリング
62 ピン
71B,71C シャフト
72B,72C ギヤ
A 固定溝
B 貫通溝
C 回動支点部
E 凹部

Claims (17)

  1. 原稿を読取る画像読取部と、
    印刷媒体に画像を印刷する画像形成部とを備えた画像処理装置において、
    前記画像処理装置は、
    前記画像形成部に対し、前記画像読取部を移動可能に設ける取付部を有し、
    前記取付部は、
    前記画像読取部を前記画像形成部の外装部と略並行に移動可能に、又前記外装部に対して略垂直方向へ回動可能に支持することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取付部は、
    前記画像読取部又は前記画像形成部のいずれか一方に備えられた突起部と、いずれか他方に備えられたガイド部とを備え、
    前記ガイド部は、
    前記外装部と略平行方向に延在する第1の溝部、及び前記外装部に対して略垂直方向に延在する第2の溝部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の溝部は、
    前記突起部を係止する係止部を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記係止部は、
    水平方向において、前記画像形成部から排出された前記画像形成部の印刷可能な最小寸法の前記印刷媒体の前記媒体排出方向下流側の端部よりも上流側に備えられ、前記画像読取部の前記媒体排出方向下流側の端部が前記印刷媒体の前記媒体排出方向下流側の端部よりも上流側に位置させることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記係止部は、
    前記第2の溝部に設けられた凹状溝であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記凹状溝は、
    前記第2の溝部において、鉛直方向下方に延在することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1及び第2の溝部は、
    前記突起部を係止させる凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記凹部は、
    前記第1又は前記第2の溝部において、前記突起部の突起方向に延在し、
    前記突起部は、前記凹部に対応した形状であり前記凹部に当接することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記突起部及び前記凹部は、
    互いに嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記突起部は、
    付勢部材を有しており前記付勢部材によって前記凹部に付勢されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記凹部は、
    前記第1の溝部又は前記第2の溝部に複数備えられることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記凹部は、
    前記画像形成部から排出された前記画像形成部の印刷可能な複数の定形寸法の印刷媒体の前記媒体排出方向下流側の端部よりも上流側に備えられることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記第2の溝部に第1のラック部が備えられ、
    前記突起部には、前記第1のラック部と係合し、前記突起部が上方へ移動するときには負荷を発生せず、前記突起部が下方へ移動するときに負荷を発生するクラッチを備えたことを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の溝部に第2のラック部が備えられ、
    前記突起部には前記第2のラック部と係合し、前記突起部の移動時に負荷を発生させるクラッチを備えることを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1のラック部は、前記第2の溝部において、前記第2の溝部の下方にラック形状が延在することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  16. 前記第2のラック部は、前記第1の溝部において、前記第1の溝部の下方にラック形状が延在することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  17. 前記クラッチは、ワンウェイクラッチであることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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