JP2011058766A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置において、安定で寿命が長く光触媒から気相などに放出することができる活性物質を発生させ、離れた場所にある雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置を提供することを目的とする。
【解決手段】吸込み口1と吹出し口2を有した本体3内に、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材5と、霧あるいは水蒸気を発生させる加湿手段と、前記加湿手段に水を供給する水供給手段と、ファン7とを備えた加湿装置であって、活性物質発生材5から発生した活性物質と霧あるいは水蒸気を含む空気を、ファン7によって吹出し口2から吹出すという構成にしたことにより、離れた場所にある雑菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、臭気成分、有機物などと反応し、分解あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、活性物質を用いて離れた場所にある雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置に関する。
従来、この種の有機物の酸化分解には、酸化チタンを用いた光触媒反応が知られている。酸化チタンは、光触媒作用があることが知られており、光(紫外線)を酸化チタンに照射することにより、脱臭あるいは抗菌作用を発現させることができる。酸化チタンに紫外線を照射することによって、酸化チタン上に酸化力の高い活性物質として知られるヒドロキシルラジカルが発生し、発生したヒドロキシルラジカルが、フィルタに吸着した臭気成分や微生物を酸化反応して分解するためである。そのため、光触媒をハニカム等のフィルタ形状に加工し、紫外線を照射しながら前記フィルタに通気することにより、空気の脱臭あるいは抗菌を行うことができる。
例えば、従来この種の脱臭装置として、図8に示すように、吸着材101に光触媒102を練り込みハニカム状に形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ハニカム孔103に臭気を含む空気を通風させるとともに、光触媒励起源104としてのランプを点灯させ、光触媒102を励起させて臭気の分解脱臭を行うものである。
また、図9に示すように、光触媒201に光ファイバ202を通して紫外線203を照射し、光触媒201から発生する活性種204を気相へ拡散させ、3mm以下の間隔をあけて対峙する被処理物205に、所定のパターンでエッチングまたは変性する方法が知られていた(例えば、特許文献2参照)。
また、図10に示すように、霧あるいは水蒸気を発生させる発生部301を備えた加湿装置302において、放出口を形成する部材303に光触媒機能を持たせた構成とすることにより、放出口を形成する部材303に付着した有機物を分解し、カビや細菌の発生を抑えるものが知られていた。
特許第2574840号公報 特許第4088456号公報 特開平10−132340号公報
特許文献1に記載の従来の脱臭装置は、光触媒102を練り込んだハニカム形状の構造体であり、通気することによってハニカム構造体に吸着した物質に対しては作用することができる。しかしながら、ハニカム構造体に吸着しないもの、あるいは物体の表面に付着して空気中に飛散しないものに対しては効果が得られないという課題があった。これは、光触媒から発生するヒドロキシルラジカルは不安定であり、寿命が極めて短いために、ハニカム構造体からほとんど放出されず、ハニカム構造体の近傍に効果が限定されるためである。
特許文献2に記載の従来の方法は、光触媒から3mm以下の間隔に存在する被処理物表面を非接触酸化反応を起こすものであった。すなわち、酸化チタン上に発生するヒドロキシルラジカルは不安定であり、寿命が極めて短いために、3mm以上の距離では、非接触酸化反応を起こすことはできないという課題を有していた。
特許文献3に記載の従来の加湿装置は、放出口を形成する部材303に付着した有機物を分解し、カビや細菌の発生を抑えるものであった。しかしながら、部材表面に効果が限定され、放出口を形成する部材303に付着しないもの、あるいは空気中を浮遊しているものに対しては効果が得られないという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、安定で寿命が長く光触媒から気相などに放出することができる活性物質を発生させ、離れた場所にある雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置を提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、吸込み口と吹出し口を有した本体内に、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材と、霧あるいは水蒸気を発生させる加湿手段と、前記加湿手段に水を供給する水供給手段と、送風手段とを備えた加湿装置であって、前記活性物質発生材から発生した活性物質と霧あるいは水蒸気を含む空気を、送風手段によって吹出し口から吹出すものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材と、霧あるいは水蒸気を発生させる加湿手段と、前記加湿手段に水を供給する水供給手段と、送風手段とを備え、前記活性物質発生材から発生した活性物質と霧あるいは水蒸気を含む空気を、送風手段によって吹出し口から吹出すという構成にしたことにより、安定で寿命が長く光触媒から気相などに放出することができる活性物質を発生させ、離れた場所にある雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1の加湿装置を示す概略断面図 本発明の実施の形態2の加湿装置を示す概略断面図 本発明の実施の形態3の加湿装置を示す概略断面図 本発明の実施例における過酸化水素発生量を示すグラフ 本発明の実施例における有効塩素発生量を示すグラフ 本発明の実施例における過酸化水素発生量を示すグラフ 本発明の実施例における有効塩素発生量を示すグラフ 従来の脱臭装置を示す斜視図 従来の光触媒リソグラフィー法を示す概略断面図 従来の加湿装置を示す概略断面図
本発明の請求項1記載の加湿装置は、吸込み口と吹出し口を有した本体内に、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材と、霧あるいは水蒸気を発生させる加湿手段と、前記加湿手段に水を供給する水供給手段と、送風手段とを備えた加湿装置であって、前記活性物質発生材から発生した活性物質と霧あるいは水蒸気を含む空気を、送風手段によって吹出し口から吹出すことを特徴とするものである。
これにより、活性物質発生材として、少なくともオキソ酸と光触媒を含有することで、光照射によって光触媒の表面に生成するヒドロキシルラジカルなどの寿命の短いラジカル成分を、寿命の長い活性酸素種などの活性物質に変換することができる。気相や水相などの媒質中に放出された活性物質は寿命が長いため、活性物質発生材から離れた場所にある雑菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、臭気成分、有機物による汚れ成分などと反応し、分解あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
また、オキソ酸が、リン酸、硫酸、炭酸、硝酸、またはホウ酸を含む化合物から選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とするものである。
これにより、これらの物質は、光触媒反応によって分解されにくく、光触媒に含有させることが容易であるため、安定的に活性物質を発生することができる。さらに、活性物質の中で、過酸化水素を生成することができ、安定的に活性物質を発生させることができる。
また、活性物質発生材がハロゲンを含むことを特徴とするものである。ハロゲンを含有することで、酸化チタンの活性を向上させ、活性物質の発生を増加させることができる。また、活性物質として、次亜塩素酸、塩素などの塩素化合物を生成することができる。
また、活性物質発生材を、加湿手段の上流側に備えたことを特徴とするものである。吸込み口から本体内に吸い込まれた空気中に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質を反応させることができ、空気をより清潔な状態に保ちながら加湿できる。
また、活性物質を含む空気を、水供給手段から供給される水と接触させることを特徴とするものである。活性物質と水の接触により、水に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質を反応させることができ、水をより清潔な状態に保ちながら加湿できる。
また、活性物質発生材を、水供給手段から供給される水に接する位置に備えたことを特徴とするものである。活性物質を発生させるために必要な水を、活性物質発生材に供給し、活性物質を安定的に発生させることができる。また、水に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質を反応させることができ、水をより清潔な状態に保ちながら加湿できる。
また、水供給手段から供給される水が、オキソ酸および/またはハロゲンの塩を含むことを特徴とするものである。次亜塩素酸、塩素などの塩素化合物を気相などの媒質中に放出すると、活性物質発生材に存在する塩の量が減少していく。そのため、活性物質発生材にオキソ酸および/またはハロゲンの塩を含む水溶液を接触させることによって、塩素化合物の発生量および発生時間を増大させることができる。
また、加湿手段が加湿フィルタであることを特徴とするものである。加湿フィルタは、水供給手段から加湿手段に供給された水と、空気中の活性物質との接触面積を拡大し、水に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質との反応を促進させることができるため、水をより清潔な状態に保ちながら加湿できる。
また、加湿フィルタが円筒形であることを特徴とするものである。加湿フィルタは、板状であるよりも円筒状であったほうが、同一風量を通過させたときのフィルタ面風速を小さくすることができる。その結果、水供給手段から加湿手段に供給された水と、空気中の活性物質との接触効率が良化し、水に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質との反応を促進させることができるため、水をより清潔な状態に保ちながら加湿できる。
また、活性物質発生材と加湿フィルタが一体であることを特徴とするものである。水供給手段から加湿手段に供給された水に含まれる雑菌、カビ、ウイルス、有機物などと活性物質との反応をより早く進めることができる。また、活性物質発生材を加湿フィルタに固定化することにより、粉末状の活性物質発生材を固定化する基材が不要となる。
また、水供給手段から供給される水に浸される浸水部と、空気が通過する通風部からなる加湿フィルタであって、前記加湿フィルタの通風部のみに光が照射されることを特徴とするものである。浸水部では水によって光の強度が減衰するが、通風部では光の減衰が少ないため、加湿フィルタから効率的に活性物質を発生させることができる。
また、加湿フィルタが回転可能であることを特徴とするものである。加湿フィルタが回転することにより、加湿フィルタ全体に偏りなく光を照射することができる。また、加湿フィルタ全体を効率よく湿らせることができる。
また、光を照射する光源を備え、活性物質発生材に光を照射することを特徴とするものである。光源から発生した紫外線によって、活性物質発生材から活性物質を安定的に発生させることができる。
また、光源が、発光ダイオードであることを特徴とするものである。発光ダイオードは光の指向性がよく、活性物質発生材のみに光があたるように方向を調整することが容易であり、効率的に活性物質を発生させることができる。
また、活性物質発生材を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とするものである。活性物質発生材を加熱することにより、活性物質を多く発生させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の加湿装置は、吸込み口1と吹出し口2を有した本体3内に、光を照射する光源4としての紫外線ランプと、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材5と、空気を加湿し活性物質発生材に水分を供給する加湿手段としての超音波素子6と、送風手段としてのファン7とを備えている。
超音波素子6は、水供給手段としての水槽8から水9を供給され、本体内および室内に加湿空気を発生させている。活性物質発生材5はガラス繊維織物基材の上に、オキソ酸と光触媒とをバインダーを用いて固定化したものであり、棒状の光源4の周囲を取り囲むように配置されている。
このような構成によれば、活性物質発生材5は、適度な水分と、光源4からの光を受光することによって、活性物質を発生させることができる。図1に示すように、活性物質発生材5は加湿手段としての超音波素子6の上流側に設けられているため、発生した活性物質を含む空気は、ファン7によって移動され、水中の雑菌、カビ、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。また、その一部は室内に放出され、空気中あるいは壁面に付着した雑菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、臭気成分、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
光触媒反応には、空気中の水分の吸着が不可欠であるが、湿度が極端に低い場合、光触媒反応が起こりにくくなるということがある。そのため、加湿手段を設けて光触媒に水分を供給してやることにより、光触媒反応を安定して行い、活性物質を安定して発生させることができる。
光触媒としては、例えば酸化チタン、酸化タングステン、チタン酸ストロンチウム、酸化ニオブ、酸化タンタルなどが挙げられる。これらのうち、活性の強さの点から、酸化チタンが好ましい。
酸化チタンには、アナタース型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタンが挙げられ、暗所における抗菌効果が得られることに加えて、高い光触媒活性が得られることから、アナタース型酸化チタンが好ましい。本発明において「アナタース型酸化チタン」とは、粉末X線回折スペクトル測定において(使用電極:銅電極)、回折角度2θ=25.5度付近に回折ピークが現れる酸化チタンのことをいう。
酸化チタンとしては、二酸化チタンのほか、含水酸化チタン、水和酸化チタン、メタチタン酸、オルトチタン酸、水酸化チタン、酸素欠損型酸化チタン、窒素置換型酸化チタン、硫黄置換型酸化チタンなどが挙げられる。光触媒活性を有していれば結晶形については特に制限はなく、無定形、アナタース形、ルチル形、ブルッカイト形のいずれでもよい。ルチル型とアナターゼ型酸化チタンの組み合せなど、結晶形の違う成分を複合してもなんら問題はない。
酸化チタンは粉末状であることが多いが、チタン板などの金属表面を酸化して、酸化チタン薄膜を形成してもよい。また、ガラスなどにチタンアルコキシドなどをコーティングして、加熱処理することによってチタン薄膜を形成してもよい。チタン粉末を金属表面などに溶射して、酸化チタン膜を形成してもよい。
また、酸化チタンの表面にPt、Pd、Rh、Ru、Au、Ag、Cu、Fe、Ni等の金属を被覆して用いることも何ら限定するものではない。また、表面にCrやVなどの不純物金属を含有させて光の吸収波長を拡大させた光触媒を用いることもなんら限定するものではない。
酸化チタンは、比表面積が200〜350m/gの範囲が好ましく、より好ましくは250〜350m/gの範囲である。ここで、本発明において比表面積とは、BET法(窒素の吸着・脱離方式)により測定した、酸化チタンの粉末1g当たりの表面積値である。比表面積が200m/g以上の場合、分解する対象物との接触面積を大きくすることができる。また、アナタース型酸化チタンを用いる場合は、比表面積が350m/g以下であると、アモルファス状の酸化チタンを用いた場合よりも高効率な光触媒反応を行うことができる。
本発明において、「オキソ酸」とは、ヒドロキシル基(OH)および、オキソ基(C=O)を有する化合物であり、例えば、リン酸、亜リン酸、硫酸、亜硫酸、炭酸、硝酸、亜硝酸、ホウ酸、ケイ酸、ヒ酸、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、クロム酸、二クロム酸、過マンガン酸や、ハロゲンオキソ酸である次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過塩素酸、過臭素酸、ヨウ素酸、過ヨウ素酸などが挙げられる。一方、光触媒により酸化分解されないものが好ましく、リン酸、硫酸、炭酸、硝酸、ホウ酸が挙げられる。
オキソ酸として、例えばリン酸を使用する場合、リン酸塩、リン酸水素塩を用いて、適当な濃度の水溶液として用いることができる。また、ポリリン酸やメタリン酸などのリン酸化合物も同様に使用できる。いずれも、その構造中に複数のオキソ基を有している。
オキソ酸によってラジカル状態の物質が安定な化合物に変換されるメカニズムについては明らかではないが、オキソ酸のように酸素を多く含む構造が、ラジカルに配位して、より安定した活性物質へと変換されるものであると考えられる。
本発明において、ハロゲンの少なくとも一部が光触媒と化学結合していることが好ましく、化学結合がイオン結合である場合は、ハロゲンと酸化チタンとが強固に結合し、例えば、活性物質の発生量を向上できるという効果を得ることできる。ハロゲンとしては、フッ素、ヨウ素、臭素及び塩素が挙げられる。例えば、ハロゲンとして、フッ素を使用する場合、フッ素の含有量は、活性物質の発生量及び光照射時の抗菌性能の増強の点から、1.25重量%〜4.0重量%であることが好ましい。フッ素含有酸化チタン(IV)におけるフッ素の含有量は、吸光光度分析法(JIS K 0102)により求めることができる。
本発明において「ハロゲンの少なくとも一部が光触媒と化学結合している」とは、光触媒、例えば酸化チタンとハロゲンの少なくとも一部とが化学的に結合していることをいう。好適には担持や混合ではなく酸化チタンとハロゲンとが原子レベルで結びついている状態のことをいい、より好適には酸化チタンとハロゲンとがイオン結合していることをいう。本発明において「化学結合しているハロゲン」とは、例えば、ハロゲン含有酸化チタンに含まれるハロゲンのうち、水に溶出しにくいハロゲンのことをいう。尚、二種類以上のハロゲンを含有させる場合には、そのうちの1種類以上が化学的に結合している状態であれば効果が得られる。
酸化チタンと化学結合しているハロゲンの量は、酸化チタン光触媒を水中に分散させ、pH調整剤(例えば、塩酸、アンモニア水)でpH=3以下又はpH=10以上に保持し、水中へのハロゲンの溶出量を比色滴定等により測定し、ハロゲン含有酸化チタンに含まれるハロゲンの総量から上記溶出量を差し引くことにより算出できる。
化学結合は、イオン結合であることが好ましい。化学結合がイオン結合である場合は、ハロゲンと酸化チタンとが強固に結合し、例えば、抗菌活性や光触媒反応の促進作用を向上できる、酸化チタンとハロゲンとのイオン結合は、光電子分光装置により分析できる。例えば、ハロゲンがフッ素である場合、ハロゲン含有酸化チタンを光電子分光分析装置で分析した際に、フッ素の1s軌道(F1s)のピークトップが683eV〜686eVの範囲となるスペクトルを示す場合をいう。これは、フッ素とチタンとがイオン結合したフッ化チタンのピークトップの値が上記範囲内であることに由来する。
光触媒を励起させる光を照射するための光源は、波長370nmから400nmに強度をもつものが好ましい。例えば光触媒として酸化チタンを用いる場合、前記波長の範囲に強い発光ピークを持つものであるほど、投入電力に対して効率的に酸化チタンの励起を行うことができる。例えば、直管型の蛍光灯型ブラックライトまたは冷陰極管を使用すると、広い範囲に強い光を照射できるため、広い範囲に光触媒を固定化し、活性物質の発生量を増やすことが容易である。光源としては前記に加えて、太陽光、殺菌灯、蛍光灯、キセノンランプなどを利用してもよい。
また、前記波長に強い発光ピークをもつ光源として、半導体素子を使用したものがある。例えば、発光ダイオード、半導体レーザーなどが使用できる。これらは、照射面積が小さく、光源の大きさも小さいため、小さな部分に局所的に照射するのに適している。
発明の活性物質発生材から発生する活性物質とは、有機物と反応して酸化させる作用、あるいは有機物の高次構造を変性させる作用をもつ酸化剤であり、例えば、活性酸素種やハロゲン酸化物などがある。
活性酸素種には、ヒドロキシルラジカルや、スーパーオキシドラジカル、一重項酸素、過酸化水素、オゾンなどがある。これらは、有機物の基本骨格であるC−C結合(結合エネルギー約347kJ/mol)や、C−H結合(結合エネルギー約415kJ/mol)、あるいは、C=C結合のπ結合(結合エネルギー約285kJ/mol)などの結合を酸化反応によって切断することが知られている。
この結合を切断するためには、結合エネルギーよりも高い解離エネルギーが必要となる。例えば、強い活性酸素種であるヒドロキシルラジカルの酸化電位はおよそ2.8Vであり、解離エネルギーは約504kJ/molであるため、C−C結合を切断して酸化分解することができる。このような酸化剤は、エネルギーが大きいため、反面、不安定で寿命が極めて短い(約1ミリ秒以下)という性質がある。
一方、過酸化水素の場合、酸化電位は1.77Vであり、解離エネルギーは319kJ/molである。この場合、C−C結合を切断するエネルギーよりも低いため切断できないが、C=C二重結合のπ結合を切断することができる。また、たんぱく質や酵素などの比較的分子量の大きい有機物の場合、元来の機能を果たすためには立体的な高次構造が重要であるが、過酸化水素などの活性物質は強い酸化力によってそれらの高次構造を変性させ、元来の機能を失わせることができ、除菌作用や抗ウイルス作用を得ることができる。そして、過酸化水素は酸化電位が低い分、ヒドロキシルラジカルに比べて安定性が増すため、寿命が長くなる(約1時間以上)という性質がある。気相や液相などの離れた位置に活性物質を作用させる場合には、このような物質が適している。
また、ハロゲン酸化物には、塩素酸化物(例えば、次亜塩素酸、亜塩素酸、過塩素酸、二酸化塩素など)や臭素酸化物(例えば、臭素酸、次亜臭素酸、過臭素酸など)、ヨウ素酸化物(例えば、ヨウ素酸、過ヨウ素酸など)などが使用できる。これらは酸化力を有しており、例えば、次亜塩素酸の酸化電位は1.5Vであり、解離エネルギーは約268kJ/molである。C−C結合の切断エネルギーよりも低いが、水素結合やファンデルワールス結合を切断し、たんぱく質や酵素などの比較的分子量の大きい有機物の高次構造を変性させ、元来の機能を失わせることができ、除菌作用や抗カビ作用や抗ウイルス作用を得ることができる。また、染料などの光吸収構造に影響を与え、脱色作用を得ることができる。
これらの活性物質は、臭気物質やVOCなどの環境化学物質や、細菌、真菌、あるいは原生動物などの微生物、染料などの着色物質と反応し、これらの全部、または一部を酸化することによって、脱臭、抗カビ、抗ウイルス、脱色あるいは抗菌などの作用を発現する。
本発明において「抗菌」とは、気相の菌を殺菌及び/又は分解することをいい、好適には気相の菌濃度の低減及び/又は菌の増殖を抑制することをいう。具体的には、活性物質と菌が24時間以上接触した場合に、接触した菌濃度を初期濃度よりも2桁以上減少できることをいう。本発明において、抗菌活性の対象は特に制限されず、例えば、細菌、カビ、ウイルス等が挙げられ、抗菌活性の点からは、細菌が好ましい。細菌としては、例えば、大腸菌、黄色ぶどう球菌、緑膿菌、MRSA、セレウス菌、肺炎桿菌が挙げられる。
本発明においては、発生する活性物質の種類は、含有するオキソ酸およびハロゲンの種類と量によって選択的に発生させることができる。例えば、オキソ酸としてリン酸塩を使用した場合、活性物質として過酸化水素を発生させることを確認している。また、ハロゲンとして、フッ素および塩素を使用した場合、次亜塩素酸を発生させることを確認している。なお、ハロゲンの含有状態は一様ではなく、ハロゲンが酸化チタンと化学結合していると活性酸素の活性物質の発生量を向上させることができ、結合していないハロゲンの一部は、塩素酸系活性物質のような抗菌性の高い活性物質に変化して放出されるものと思われる。ハロゲンの含有状態や比率は、発生させたい目的物質によって制御すればよい。尚、オキソ酸を含有させず、ハロゲンから生じるハロゲンオキソ酸にて同様の効果を得ることは、ハロゲンオキソ酸の発生量が少ないため好ましくない。
光触媒は、基材に担持することで、光の照射や、光触媒の飛散防止を効果的に行うことができる。基材に担持する場合には、先にハロゲン含有酸化チタンを作製し、基材に担持したのち、オキソ酸および追加のハロゲンを添着させて作製する。基材としては、特に限定されないが、一般的なフィルタ基材を使用でき、金属、プラスチック、合成樹脂繊維、天然繊維、木材、紙、ガラス、セラミックなどが挙げられ、好ましくは金属やセラミックやガラスである。また、プラスチックや紙を基材として用いる場合は、基材表面にシリコーンやフッ素樹脂、シリカなどを被覆して酸化チタンを担持してもよい。
基材の形状は特に限定されないが、板状、網状、ハニカム状、繊維状、ビーズ状、スリット状、発泡体形状、フィルタ状などが使用でき、多孔体にすると光の照射と空気の接触を効率的に行なうことができる。板状のフィルタであれば、板に孔を空けたパンチング形状、繊維を編みこんだ編物形状、繊維を接着した不織布形状など、開口を備えたものが好適である。板状であれば、板をプリーツ状に折ってフィルタの表面積を広げることによって圧力損失を低減させてもよい。
光触媒を基材に固定化するためにバインダーを使用する場合、NaO、KO、LiOなどのケイ酸塩からなるアルカリシリケート、シリカゾル、アルミナゾル、ジルコニアゾルなどの無機コロイド、シリカ、ケイ素、チタンなどのアルコキシド類とその加水分解物などが挙げられる。なお、Naなどのアルカリ成分は酸化チタン(IV)の結晶性を低下させ、性能を低下させることがあるため、バインダーとしては、主成分がSiOであることがのぞましく、シリカゾルまたはシリカアルコキシド類の加水分解物などが好適である。
ケイ素のアルコキシド類としては、テトラエトキシシランおよびその重合体であるメトキシポリシロキサン、エトキシポリシロキサン、ブトキシポリシロキサン、リチウムシリケートなどが挙げられ、チタンのアルコキシド類としては、テトラプロポキシチタンおよびその重合体などが挙げられる。これらの金属アルコキシド類は、水と酸によって加水分解され、バインダーとして用いることができる。
バインダーは酸性であることが好ましく、ケイ素、チタンなどを酸で加水分解した物や酸性のシリカゾル、アルミナゾルなどが挙げられる。ケイ素、チタンなどを酸で加水分解する場合には、塩酸、硫酸などを用いてpHを1〜5に調整するとよい。シリカゾルを用いる場合には、pH2〜4、粒子径10〜50nm程度のものが好適である。pHが中性あるいはアルカリ性のシリカゾルを用いると、ハロゲンを含有する酸化チタンを添加した際にゲル化をおこし、基材に均一に担持することが困難になることが多い。
Na、K、NHなどの陽イオン成分がバインダーに含まれていると、ハロゲンとの反応の進行および酸化チタン(IV)表面への吸着により、抗菌性能の低下が発生することがあり、上記陽イオン成分は極力少ないほうがよい。例えば、バインダー溶液にNaが含まれている場合には、Na濃度がNaOとして0wt%より大きく0.05wt%以下であることが好ましい。
基材に光触媒を担持する方法としては、ディップコート、スプレーなどが挙げられるが、基材に光触媒が固定化できればいかなる手段でもよい。1回の処理で担持量が十分でなければ、複数回の処理工程を繰り返してもよい。また、担持後に、乾燥機で50〜700℃程度の温度で0.01〜5時間程度加熱することによりバインダーを収縮させて基材に強固に固定化してもよく、90〜150℃で0.1時間の加熱がさらに好適である。このような加熱乾燥処理を行う場合には、基材の主成分をガラス、セラミックスで構成することが望ましい。
ハロゲン含有酸化チタンに、オキソ酸および追加のハロゲンを添着するときは、第一の工程で作製したハロゲン含有酸化チタンに、オキソ酸や、前記ハロゲンとは異なる種類のハロゲンを含む水溶液に接触させて作製することができる。オキソ酸としては、特に限定されないが、一般的なオキソ酸化合物を使用することができる。例えば、オキソ酸がリン酸化合物である場合、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、リン酸銀(I)、リン酸クロム(III)、リン酸コバルト、リン酸第二鉄、リン酸チタン、リン酸鉄(III)、リン酸銅(II)、リン酸鉛(II)、リン酸マグネシウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸二水素カリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素リチウム、リン酸三アンモニウム、リン酸三カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三リチウム、リン酸水素アンモニウムナトリウム、リン酸水素カルシウム、リン酸水素マグネシウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、ポリリン酸、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸、メタリン酸アルミニウム、メタリン酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、アデノシン三リン酸、アデノシン二リン酸、核酸化合物等が挙げられる。
また、オキソ酸が炭酸化合物である場合、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸鉛、炭酸バリウム、炭酸マンガン、炭酸リチウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸セシウム、炭酸セリウム、炭酸鉄、炭酸銅などが挙げられる。
また、オキソ酸が硫酸化合物である場合、硫酸、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸アンモニウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸水素アンモニウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸すず(II)、硫酸ストロンチウム、硫酸セシウム、硫酸第一鉄、硫酸第一マンガン、硫酸第二クロム、硫酸第二鉄、硫酸チタン、硫酸銅(II)、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸リチウムなどが挙げられる。
また、オキソ酸が硝酸化合物である場合、硝酸、硝酸亜鉛、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸クロム(III)、硝酸コバルト(II)、硝酸セシウム、硝酸鉄(II)、硝酸銅(II)、硝酸ニッケル、硝酸バリウム、硝酸マグネシウム、硝酸マンガン、硝酸リチウムなどが挙げられる。
また、オキソ酸がホウ酸化合物である場合、ホウ酸、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸マンガン(II)などが挙げられる。
オキソ酸は、適当な溶媒に溶解可能な濃度を混合して添着に使用する。例えば、精製水などに0.01重量%から10重量%程度の濃度になるように溶解して使用する。
光触媒にオキソ酸を添着する方法としては、ディップコート、スプレーなどが挙げられる。光触媒として酸化チタンを用いる場合、酸化チタンをオキソ酸溶液に接触させた後、粉末であれば遠心分離やろ過、また、基材に固定化した状態であれば、引き上げたのち、100℃以下の低温で乾燥させて液体の残留を無くす。このようにして添着されたオキソ酸およびハロゲンは、酸化チタンと化学結合するのではなく、酸化チタンの細孔や、表面にランダムに吸着している状態にあると推測される。
また、溶液には、化学結合させるハロゲンとは異なる種類のハロゲン化合物を混合して、同時に添着させることができる。このときのハロゲンは、例えば、塩素化合物においては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムなどの塩化物が挙げられる。また、ヨウ素化合物においては、ヨウ化カリウムなどが挙げられる。また、臭素化合物においては、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化アンモニウム、臭化ナトリウムなどの臭化物が挙げられる。これらも、オキソ酸の溶液に溶解可能な量を混合し、溶解させて使用する。例えば、0.01重量%から10重量%程度の濃度になるように溶解し、使用することができる。
光源として、ブラックライト、殺菌灯あるいは冷陰極管などの直管型の光源を使用する場合、光触媒は、光源を取り囲むように配置すると、光源からの光を効率よく光触媒に照射することができる。また、光源を取り囲む光触媒の厚みを厚くし、光が透過することを防ぐ構造にすると、周辺の部材が紫外線などの光によって劣化することを防止することができる。また、光触媒の周囲には、表面を金属あるいはガラスで形成させた反射板を使用することで、光源からの光を反射板が反射して、効率的に光触媒の表面に光を照射できる。
本体を構成する通風路と、加湿手段と、送風手段の少なくとも一部は、活性物質に対して不活性な材質から構成されることが望ましい。これによって、本体と、加湿手段と、送風手段が活性物質で劣化することがなく、信頼性の高い加湿装置を得ることができる。活性物質に対して不活性な材質としては、ステンレス、アルミニウムなどの金属、ガラス、アルミナ、マイカなどが利用できる。劣化の影響が少ない範囲であれば、樹脂を用いてもよい。また、金属の表面を光触媒でコーティングするなど、通風路自体を光触媒で形成してもよい。
送風手段としては、送風機、ファン、ポンプなどを用いることができる。ファンを使用することで、風量、風速などが簡便に設定することができる。さらに、風の向きをかえるルーバーを用いてもよい。
加湿手段としては、フィルタに水分を付着させて通気するものや、ノズルから圧力を加えた微細水滴を噴霧するもの、あるいは、水槽を設けて超音波振動子で水を微細化させる方法などが挙げられ、加湿フィルタを用いて水を蒸発気化させる方法が好ましい。光触媒反応には、空気中の水分の吸着が不可欠であるが、湿度が極端に低い場合、光触媒反応が起こりにくくなるということがある。そのため、光触媒に供給する空気の前段に加湿手段を設けて、水分を供給してやることにより、光触媒反応を安定して行い、活性物質を安定して発生させることができる。
吸込み口と吹出し口を有した本体内に、ほこりを捕集する集塵フィルタを備えてもよい。集塵フィルタとしては、空気中のほこりや菌・カビなどを捕集することができれば特に問題はなく、網、繊維の編物・織物、不織布、ガラス繊維など一般的なフィルタ素材を利用することができる。
また、吸込み口と吹出し口を有した本体内に、臭気を除去する脱臭フィルタを備えてもよい。脱臭フィルタとしては、空気中の臭気物質を吸着できるものであれば特に問題はなく、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、セピオライトなどの吸着剤を繊維や紙に固定化したものを使用することができる。活性物質に対して、劣化しにくいものが好ましい。
(実施の形態2)
図2に示すように、本発明の加湿装置は、吸込み口21と吹出し口22を有した本体23内に、光を照射する光源24としてのブラックライトと、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材25と、空気を加湿し活性物質発生材25に水分を供給する加湿手段としての加湿フィルタ26と、送風手段としてのファン27とを備えている。
加湿フィルタ26は、セラミックを主成分とする繊維状不織布基材からなり、オキソ酸と光触媒と含む活性物質発生材25が表面に固定化され、一体となっている。水槽28内の水29には、オキソ酸としてのリン酸と、ハロゲンを含む塩としてのNaClが溶解している。加湿フィルタ26は、水供給手段としての水槽28から水29を供給されることによって湿潤し、活性物質発生材25に水分とオキソ酸とハロゲンの塩を供給することができる。湿潤した加湿フィルタ26を空気が通過することによって、本体内および室内に加湿空気が発生する。活性物質発生材5は、適度な水分と、光源24からの光を受光することによって、活性物質を発生させることができる。
発生した活性物質を含む空気は、ファン7によって移動され、水中の雑菌、カビ、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。また、その一部は室内に放出され、空気中あるいは壁面に付着した雑菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、臭気成分、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
水槽28の内部には、第2の活性物質発生材30を備えてもよい。第2の活性物質発生材30を、光を受光可能な位置に配置することにより、活性物質を発生させ、水中の雑菌、カビ、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
活性物質発生材25および第2の活性物質発生材30を長時間光触媒反応させると、活性物質発生材の組成が変化することがある。例えば、活性物質として、次亜塩素酸および塩素を発生させた場合、活性物質発生材から塩素成分が減少することが考えられる。本構成の加湿装置においては、水槽28内の水29に、オキソ酸としてのリン酸と、ハロゲンを含む塩としてのNaClが溶解しているため、塩素成分を補充することができ、長時間にわたって塩素成分を含む活性成分を放出させることができる。
(実施の形態3)
図3に示すように、本発明の加湿装置は、吸込み口31と吹出し口32を有した本体33内に、光を照射する光源34としての発光ダイオードと、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材35と、空気を加湿し活性物質発生材35に水分を供給する加湿手段としての加湿フィルタ36と、送風手段としてのファン37とを備えている。
加湿フィルタ36は、ポリエステル製の立体編み物からなり、ポリエステル繊維編物基材の上にオキソ酸と光触媒とをシリコーン樹脂系のバインダーを用いて固定化した活性物質発生材25を、外周部に巻いた構成となっている。水槽38内の水39には、オキソ酸としてのリン酸と、ハロゲンを含む塩としてのNaClが溶解している。加湿フィルタ36は回転可能であり、回転することによって水供給手段としての水槽38から水39をくみ上げるよって水を表面に保持し、活性物質発生材35に水分とオキソ酸とハロゲンの塩を供給することができる。水を保持した加湿フィルタ36を空気が通過することによって、本体内および室内に加湿空気が発生する。活性物質発生材35は、適度な水分と、光源34からの光を受光することによって、活性物質を発生させることができる。
活性物質発生材35は、加湿フィルタ36と一体となって回転されているので、回転に伴って光源34の光が活性物質発生材35の全体に照射される。
活性物質発生材35の上流側には、空気を加熱する加熱手段としてのヒーター40を備えている。光触媒反応は、温度が高くなると活性が高まり、活性物質の発生量が多くなることが知られている。ヒーターとしては、ニクロム線、PTCヒーター、ペルチェ素子、冷凍サイクル、温水コイル、あるいは廃熱を回収したコイルなどが使用できる。ヒーターによって加熱する温度としては、水が完全に気化する100℃を超えない範囲であることがよく、10℃以上100℃以下であることがよく、好ましくは20℃以上80℃以下であり、更に好ましくは40℃以上60℃以下である。光源34として発光ダイオードを用いる場合には、熱によって素子の劣化が始まり寿命が短くなるため、80℃以下の温度で使用することが好ましい。
発生した活性物質を含む空気は、ファン37によって移動され、水中の雑菌、カビ、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。また、その一部は室内に放出され、空気中あるいは壁面に付着した雑菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、臭気成分、有機物などと反応し、分解・抗菌あるいは活性を低下させるという効果を得ることができる。
また、吹出し口32を構成する部材の表面に、活性物質発生材をコーティングしておくと、図示しない室内照明の光を利用して、吹出し口32を形成する部材に付着した有機物を分解し、カビや細菌の発生を抑える効果を得ることができる。
以下、本発明を実施例にて詳細に説明するが、本発明は、以下の記載に何ら限定して解釈されるものではない。
(実施例1)
<1>.オキソ酸およびハロゲン含有酸化チタンの調製
光触媒としての酸化チタン(商品名:SSP−25、堺化学工業株式会社製、アナタース型、粒径:5〜10nm、比表面積:270m/g以上)の濃度が150g/Lとなるように、酸化チタンに純水を加え、これを撹拌して、酸化チタン分散液を調製した。この酸化チタン分散液に、酸化チタンに対してフッ素(元素)に換算して3重量%に相当するフッ化水素酸(和光純薬社製、特級)を添加し、pH3に保持しながら25℃で60分間反応させた。得られた反応物を水洗した。水洗は、反応物を濾過して回収される濾液の電気伝導度が1mS/cm以下となるまで行った。そして、これを空気中において130℃で5時間乾燥させてフッ素含有酸化チタンを調製した。
<2>.ハロゲン含有酸化チタンを担持したガラス繊維織物の作製
得られたハロゲン含有酸化チタンとシリカ系のバインダー(Na成分がNaO濃度として0.05wt%以下、pH=3、SiO濃度20wt%のシリカゾル)と精製水を混合し、ボールミルで24時間分散混合してスラリーを作成した。出来上がったスラリーに、基材として開口率15%のガラス繊維織物をディップしてハロゲン含有酸化チタンを含浸させ、エアブローして余剰液を排除した後、120℃の乾燥機で30分乾燥させ、ハロゲン含有酸化チタンを含むガラス繊維織物を作成した。同様のディップ作業を繰り返し、ハロゲン含有酸化チタンとバインダーを合わせた担持量を500g/mにした。ガラス繊維織物は、目付け量354g/m、糸の密度11×3本/25mm(タテ・ヨコ同じ)の模紗織、厚さは0.42mmのものを用いた。ガラス繊維織物の開口率は約15%であった。
<3>.オキソ酸およびハロゲン含有酸化チタンを含む活性物質発生材の作製
得られたハロゲン含有酸化チタンを、オキソ酸およびハロゲンの供給源である50mMリン酸緩衝生理食塩水に含浸したのち、引き上げ、50℃の乾燥炉にて2時間静置して乾燥させ、オキソ酸およびハロゲン含有酸化チタンを含む活性物質発生材とした。
<4>.活性物質の発生量の測定
作製した活性物質発生材を、長さ30cm、幅1cmの短冊状に裁断し、直径3cmの石英製のガラス管に挿入した。ガラス管の両端は、ガスの漏洩のないように密閉しながら配管を配置し、上流側より空気(温度約25℃、相対湿度約50℃)を0.5L/minの流量で送気した。下流側には、ガラス製のガス採取管(インピンジャー)を接続し、内部に捕集液である蒸留水を20ml入れた。石英管を挟むようにブラックライトを5mW/cmとなるように照射し、24時間ガスを流通させて、活性物質発生材から発生する活性物質を回収した。ガラス管の端面からガス採取容器までの距離は400mmとした。
24時間後、ガス捕集管の内部に残存していた蒸留水を回収し、活性物質である過酸化水素および次亜塩素酸の定量を行った。過酸化水素の測定は、過酸化水素定量用発色基質(商品名:H DetectionKit Colorimetric、AssayDesigns社製)を使用し、582nmの発色を紫外可視吸光度計にて測定した。その結果を図4に示す。また、次亜塩素酸の測定は、DPD法による遊離塩素測定試薬(HACH社製)を使用し、直読水質分析計で有効塩素濃度を測定した。その結果を図5に示す。
(実施例2)
比較例1として、ハロゲン含有酸化チタンに替えて、ハロゲンを含まず光触媒活性を有するアナタース型酸化チタン(商品名:SSP−25、堺化学工業株式会社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、オキソ酸および酸化チタンを含む活性物質発生材を作成し、活性物質の発生量の測定を行った。その結果を図4および図5に示す。
(比較例1)
比較例1として、リン酸緩衝生理食塩水に含浸する工程を省略し、ハロゲン含有酸化チタンのみを含むガラス繊維織物を使用し、実施例1と同様にして、活性物質の発生量の測定を行った。その結果を図4および図5に示す。
(比較例2)
比較例2として、実施例1と同様の方法において、ブラックライトによる紫外線の照射を行わずに、暗所にて活性物質の発生量の測定を行った。その結果を図4および図5に示す。
また、実施例1、2および比較例1、2の条件について一覧を表1に示す。
Figure 2011058766
図4に示すように、実施例1の活性物質発生材は、24時間後に約153nmolの過酸化水素が検出された。実施例2の活性物質発生材は、0.14nmolの過酸化水素が検出された。一方、比較例1、および比較例2のガラス繊維織物では検出下限以下(0.1nmol未満)であった。オキソ酸と光触媒を含有するものでは、光照射をすることによって、活性物質である過酸化水素が活性物質発生材から放出されていることが確認された。また、ハロゲン含有酸化チタンを用いることにより、その発生量は1000倍以上に増大することが確認された。
一方、図5に示すように、活性物質としての有効塩素である次亜塩素酸が、24時間後に、実施例1の活性物質発生材より23.6μg/m検出された。また、実施例2では1.3μg/m検出された。また、比較例1、比較例2では検出下限以下(0.1μg/m以下)であった。過酸化水素と同様に、オキソ酸と光触媒を含有するものでは、光照射によって、次亜塩素酸が放出されていることが確認された。また、ハロゲン含有酸化チタンを用いることにより、約20倍発生量が増加することが確認された。
(実施例3)
実施例1と同様にして作製した、オキソ酸およびハロゲン含有酸化チタンを含む活性物質発生材を、励起光源である紫外線発光ダイオード(中心波長約370nm)および回路と、活性物質のトラップ用の蒸留水20mLを入れたシャーレとともに6.7Lの樹脂製ボックスに封入した。発光ダイオードによって、酸化チタンフィルタに、約0.85mW/cmとなるように紫外線を照射した。同様に作製したボックスを15℃、30℃、40℃に静置し、15時間後、蒸留水を取り出して、溶解している過酸化水素と有効塩素酸濃度を測定した。測定は、実施例1と同様な方法で行った。
その結果を図6および図7に示す。蒸留水中にトラップされた過酸化水素の濃度は、15℃では0.05μMと比較的低いが、30℃になると0.18μMとなり3倍に増加した。更に40℃になると、0.75μMとなって15℃と比べて15倍に増加した。一方、有効塩素である次亜塩素酸の濃度も、温度が上昇するのにつれて増加する傾向を示した。発生する活性物質の種類によって好適な温度が若干差が見られる可能性があるが、温度を高めることによって、活性物質の発生量が増加することが明らかとなった。
(実施例4)
実施例1と同様にして作製した、オキソ酸およびハロゲン含有酸化チタンを含む活性物質発生材を使用し、上流側より乾燥空気(温度約25℃、相対湿度0%)を供給した以外は実施例1と同様の手順で、活性物質発生量の測定を行った。湿度0%の空気中では24時間後でも過酸化水素の発生量は検出限界以下(0.1nmol未満)であった。実施例1の試験より、活性物質発生材は、湿度50%の空気中では24時間後に約153nmolの過酸化水素を発生できることがわかっており、活性物質の発生には水の存在が必要であることがわかった。
本発明にかかる加湿装置は、安定で寿命が長く光触媒から気相などに放出することができる活性物質を発生させ、離れた場所にある雑菌や有機物などの被処理物と反応させることができる加湿装置の提供を可能とするものであるので、加湿空気清浄機、加湿機、エアコン、空調機などの用途として有用である。
1 吸込み口
2 吹出し口
3 本体
4 光源
5 活性物質発生材
6 超音波素子
7 ファン
8 水槽
9 水
21 吸込み口
22 吹出し口
23 本体
24 光源
25 活性物質発生材
26 加湿フィルタ
27 ファン
28 水槽
29 水
30 第2の活性物質発生材
31 吸込み口
32 吹出し口
33 本体
34 光源
35 活性物質発生材
36 加湿フィルタ
37 ファン
38 水槽
39 水
40 ヒーター
101 吸着材
102 光触媒
103 ハニカム孔
104 光触媒励起源
201 光触媒
202 光ファイバ
203 紫外線
204 活性種
205 被処理物
301 発生部
302 加湿装置
303 放出口を形成する部材

Claims (15)

  1. 吸込み口と吹出し口を有した本体内に、少なくともオキソ酸と光触媒を含有し、光を照射することによって活性物質を放出する活性物質発生材と、霧あるいは水蒸気を発生させる加湿手段と、前記加湿手段に水を供給する水供給手段と、送風手段とを備えた加湿装置であって、前記活性物質発生材から発生した活性物質と霧あるいは水蒸気を含む空気を、送風手段によって吹出し口から吹出すことを特徴とする加湿装置。
  2. オキソ酸が、リン酸、硫酸、炭酸、硝酸、またはホウ酸を含む化合物から選択される少なくとも1つの化合物であることを特徴とする請求項1記載の加湿装置。
  3. 活性物質発生材がハロゲンを含むことを特徴とする請求項1または2記載の加湿装置。
  4. 活性物質発生材を、加湿手段の上流側に備えたことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の加湿装置。
  5. 活性物質を含む空気を、水供給手段から供給される水と接触させることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の加湿装置。
  6. 活性物質発生材を、水供給手段から供給される水に接する位置に備えたことを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の加湿装置。
  7. 水供給手段から供給される水が、オキソ酸および/またはハロゲンの塩を含むことを特徴とする請求項6記載の加湿装置。
  8. 加湿手段が加湿フィルタであることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の加湿装置
  9. 加湿フィルタが円筒形であることを特徴とする請求項8記載の加湿装置。
  10. 活性物質発生材と加湿フィルタが一体であることを特徴とする請求項8または9記載の加湿装置。
  11. 水供給手段から供給される水に浸される浸水部と、空気が通過する通風部からなる加湿フィルタであって、前記加湿フィルタの通風部のみに光が照射されることを特徴とする請求項10記載の加湿装置。
  12. 加湿フィルタが回転可能であることを特徴とする請求項8乃至11いずれかに記載の加湿装置。
  13. 光を照射する光源を備え、活性物質発生材に光を照射することを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の加湿装置。
  14. 光源が、発光ダイオードであることを特徴とする請求項13記載の加湿装置。
  15. 活性物質発生材を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至14いずれかに記載の加湿装置。
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