JP2011058711A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011058711A
JP2011058711A JP2009208132A JP2009208132A JP2011058711A JP 2011058711 A JP2011058711 A JP 2011058711A JP 2009208132 A JP2009208132 A JP 2009208132A JP 2009208132 A JP2009208132 A JP 2009208132A JP 2011058711 A JP2011058711 A JP 2011058711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating chamber
hot air
hole
side wall
cover plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009208132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5433353B2 (ja
Inventor
Tomoyoshi Ishikawa
友義 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009208132A priority Critical patent/JP5433353B2/ja
Priority to CN2010205250693U priority patent/CN201803380U/zh
Publication of JP2011058711A publication Critical patent/JP2011058711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5433353B2 publication Critical patent/JP5433353B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Abstract

【課題】加熱庫(内箱)の側壁(側板)に熱風が通る風路を形成する加熱調理器において、加熱庫の側壁とで熱風の通路を形成するための部材の大型化を防止し、しかも、当該部材を正しく位置決めした状態で加熱庫に取り付ける
【解決手段】側板8,9の下方部に、前後方向に多数の側面吹出孔35を形成し、前後方向に延びる凹部37を形成した覆い板36を、凹部37が側面吹出孔35の形成部分を覆うようにして側板8,9の外面に宛がう。このとき、覆い板36は、上端の合わせ片51が側板8,9に固定された位置決め板43の受け片45に宛がわれると共に、合わせ片51から間欠的に延設した差し込み片52が受け片45に間欠的に折曲形成された支え片46の相互間に差し込まれることによって覆い板36の位置決めがなされる。
【選択図】図1

Description

本発明は加熱庫内に熱風を送って食品を加熱調理する加熱調理器に関する。
電子レンジは、加熱庫内の食品をマイクロ波によって加熱調理するものであるが、マイクロ波調理のためのマグネトロンの他に、輻射熱によるグリル調理を行うための電気ヒータ(以下、単にヒータ)、或はオーブン調理のための熱風供給装置、更には、蒸し調理のためのスチーム供給装置を備えたものが提供されている。
上記オーブン調理のための熱風供給装置は、ファンケーシング内にファンとヒータとを設けて構成され、通常、加熱庫の奥壁の外側に配設されている。加熱庫の奥壁の中央部には、吸込孔、その周囲部には吹出孔が形成されており、ファンケーシング内でヒータにより加熱された空気は、ファンの送風作用により、吹出孔から加熱庫内に熱風として送り出され、そして、加熱庫内に収容されている食品を加熱した後、吸込孔からファンケーシング内に吸入されるというように循環する。
オーブン調理では、加熱庫内に均一に熱風を供給することが調理を良好に行う上での重要事項である。ところが、加熱庫の奥壁に熱風の吹出孔を設ける構成では、加熱庫内に均一に熱風を供給する上で欠けるところがあるため、特許文献1では、ファンファンケーシングを、加熱庫の奥壁から左右両側壁にかけて当該加熱庫の全体を取り囲むように形成し、加熱庫の奥壁および左右両側壁の三方から熱風を加熱庫内に吹き出させるようにしている。
特開2005−300109号公報(例えば、段落「0039」〜「0043」、図9,10参照)
特許文献1に記載のものでは、加熱庫の奥壁を含めて左右両側壁の全体を、ファンケーシングによって外側から覆う構成とすることにより、熱風を加熱庫の側面からも供給する熱風通路を構成している。このため、加熱庫の側壁とで熱風通路を形成する部材であるファンケーシングが非常に大型となってしまう。また、ファンケーシングと加熱庫との組み付け誤差により、極端な場合には、加熱庫の側壁に形成された吹出孔の全部がファンケーシングによって覆われない場合も生ずることが予想され、このようになると、ファンケーシングによって覆われていない吹出孔から熱風が加熱庫外に漏れ出るといった恐れも出てくる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、加熱庫の側壁に熱風が通る側部風路を形成する加熱調理器において、加熱庫の側壁とで熱風の通路を形成するための部材の大型化を防止し、しかも、当該部材を正しく位置決めした状態で加熱庫に取り付けることができる加熱調理器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、食品を収納する加熱庫と、前記加熱庫の側壁の外面に宛がわれ、当該側壁の一部を覆うことで前記加熱庫の側部に側部風路を形成する覆い部材と、前記側部風路を通じて前記加熱庫内に側方から熱風を供給する熱風供給装置と、を具備し、前記覆い部材の前記加熱庫側の面に、前記加熱庫から離れる方向に窪む凹部を形成すると共に、前記加熱庫の前記側壁の一部に吹出孔を形成し、前記加熱庫の前記側壁に、前記覆い部材を、前記凹部が前記吹出孔の形成部分を覆って前記側部風路を形成するように位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、加熱庫の側壁に側部風路を形成したので、加熱庫内に対し、その側方から熱風を供給することができ、加熱庫内への熱風の均一供給に寄与し得る。しかも、上記側部風路は、加熱庫の側壁の外面に、覆い部材を宛がい、加熱庫の側壁の吹出孔が形成された一部分を覆い部材に形成された凹部によって覆うことで構成し得る。このため、覆い部材としては、加熱庫の側壁の外面の一部を覆い得る程度の大きさで済み、当該覆い部材の大型化を避けることができる。また、側壁に位置決め部を設け、この位置決め部により覆い部材の位置決めを行うので、覆い部材の凹部が加熱庫の側壁に形成された吹出孔を覆い得るように正しく位置決めすることができる。
本発明の一実施形態を示すもので、要部を縦断して示す斜視図 覆い板の取り付け過程を示す縦断面図 要部の分解斜視図 要部の横断面図 背部風路と側部風路との接続構成を示す斜視図 熱風の供給流路を示す横断面図 加熱調理器の構成を概略的に示す正面図 加熱調理器の構成を概略的に示す縦断側面図 本発明の他の実施形態における側面吹出孔と覆い板の凹部との関係を示す断面図 本発明の更に異なる他の実施形態を示す断面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図7は前面の扉を除去して示す加熱調理器の正面図、図8は加熱調理器の全体の概略構成を示す縦断側面図である。これら図7および図8に示すように、加熱調理器1の本体2は、外箱3内に加熱庫としての内箱4を配設して構成されており、内箱4内は加熱室5とされている。内箱4は、前面が開放されており、この加熱室5の前面は扉6によって開閉される。なお、加熱調理器1の前、後、左、右、上および下は、扉6側から加熱調理器1を見たとき、手前側を前、反対側を後(奥)、左手側を左、右手側を右、上下はそのままを上下と定めて説明する。
上記内箱4は、複数の壁面形成部材、つまり底壁を水平平板状の底板7、左右両側壁を垂直平板状の左右側板8,9、後壁を垂直平板状の後板10、上壁を左右方向が上方に向かって凸となる彎曲板状の天板11を互いに接合して構成されている。そして、この内箱4は前端部が額縁状をなす外箱3の前面板12に固定されている。
本実施形態における加熱調理器1では、マイクロ波調理、蒸し調理およびオーブン調理が可能となっている。即ち、内箱4の下部後方にマグネトロン13が配設されている。一方、加熱室5の内底部には、セラミックスなどのマイクロ波透過材からなる仕切板14が配設されており、この仕切板14と底板7との間の空間内にステラファン15が配設されている。そして、マグネトロン13から発せられたマイクロ波は、導波管16を通って内箱4内の底部に供給され、ここで、ステラファン15により撹拌されて加熱室5内に収容された食品に照射され当該食品をマイクロ波調理する。
また、内箱4の外側にスチーム供給装置17が設けられている。このスチーム供給装置17は、水タンク18と、ポンプ19と、スチーム発生器20とを備えている。スチーム発生器20には、ヒータ20aが設けられており、このスチーム発生器20のスチーム出口部は、内箱4の左側板8に形成された複数個のスチーム供給孔21に連通している。このようなスチーム供給装置17において、ポンプ19により水タンク18内の水がスチーム発生器20に送られると、その水がヒータ20aにより加熱され高温蒸気となってスチーム供給孔21から加熱室5内に噴出する。そして、この高温蒸気により、加熱室5内に収容された食品が蒸し調理される。この蒸し調理時に、蒸気が加熱室5の内面に触れて結露することがあるが、その結露した水滴は最終的には底板7に形成された溝(図示せず)に貯留される。この場合、加熱室5の天井面(天板11)で結露した水滴は、当該天井面が彎曲していることにより、その彎曲に沿って下方に流れ、最終的には、側面(側板8,9)を伝って流れ下りるので、天井面から水滴が落下して食品にかかるといった恐れはない。
さて、内箱4の後板10の背部(後外面)には、熱風供給装置22が設けられている。この熱風供給装置22は、後板10の後外面に取り付けられたファンケーシング23と、このファンケーシング23内に配設されモータ24により回転駆動されるファン25と、ファンケーシング23内にファン25の外側に位置するように配設された矩形状のヒータ26を備えている。この熱風供給装置22は、ファン25が回転駆動すると、内箱4の後板10の中央部分に形成された多数の吸込孔(吸込口)27から加熱室5内の空気をファンケーシング23内に吸い込み、その吸い込んだ空気をヒータ26により加熱して同じく後板10に形成された上段吹出孔(吹出口)28、中段吹出孔(吹出口)29および下段吹出孔(吹出口)30から加熱室5内に吹き出す。そして、この加熱室5内に吹き出された熱風によって当該加熱室5内に収容された食品が加熱調理(オーブン調理)される。
ところで、上記吸込孔27、上段吹出孔28、中段吹出孔29は全てファンケーシング23に覆われた部分に形成されているが、下段吹出孔30は後板10の横方向のほぼ全体にわたって形成されているため、図6に示すように、一部(左右両側の下段吹出孔30)がファンケーシング23により覆われた部分から外側に外れている。このように後板10の横方向のほぼ全体にわたって形成された多数の下段吹出孔30の全部から熱風を加熱室5内に吹き出し得るようにするために、後板10の下方部に横方向のほぼ全体にわたって加熱室5内に突出する突部31を形成し、この突部31に下段吹出孔30を形成するようにしている。
突部31は後板10の背面側から見ると横方向に延びる溝状の凹部31aとなっており、この凹部31aを後板10の後外面に取り付けられた閉鎖板32で塞ぐことにより、背部風路33を構成している。この背部風路33をファンケーシング23内に連通させるために、閉鎖板32のうち、ファンケーシング23により覆われた部分に多数の通風孔(通風口)34が形成されている。これにより、ファンケーシング23内で生成された熱風が通風孔34から背部風路33内に送られ、そして下段吹出孔30から加熱室5内に吹き出されるようになっている。
更に、本実施形態では、ファンケーシング23内で生成された熱風が加熱室5の側部、例えば左右両側部から加熱室5内に吹き出されるようにしている。以下に、熱風を加熱室5内に両側部から吹き出すための風路構成につき説明する。まず、図7に示すように、内箱4の左右の側板(側壁)8,9の下部位には、前後方向のほぼ全体にわたって例えば上下3列にして多数の側面吹出孔(吹出孔)35が形成されている。この側面吹出孔35に対し、左右の側板8,9の外面には、図 に示すように、覆い部材としての覆い板36が宛がわれている。なお、覆い板36は金属製、例えば鋼板製のものである。
上記覆い板36は、側板8,9の側面吹出孔35の形成領域を含めて、当該側面吹出孔35の形成領域の前後および上下の所要範囲を覆い得る程度の大きさに形成されている。この覆い板36の内箱4側の面には、内箱4から離れる方向に窪む凹部37が膨出形成されている。この凹部37は、側板8,9の一部である側面吹出孔35の形成領域を覆っており、これにより図6に示すように側板8,9との間に側部風路38を形成している。この場合、凹部37の下端は図1に示すように、最も下の列の側面吹出孔35の下端にほぼ一致するように設定されている。なお、凹部37の上下の両内面は下降傾斜しており、凹部37の下端とは、下側の内面の最下位置部分をいう。
ファンケーシング23内で生成された熱風を側部風路38内に供給するために、図5および図6に示すように、前述の背部風路33を構成する後板10の突部31の左右両側面には第1の接続孔(導出孔)39が形成されている。また、側板8,9のうち、覆い板36の凹部37により覆われる部位の後端部には、第2の接続孔(導入孔)40が形成されている。そして、内箱4の左奥および右奥の隅部下部には、加熱室5内に位置する接続ダクト41が設けられており、この接続ダクト41によって背部風路33と側部風路38とが第1の接続孔39および第2の接続孔40を介して連通される。なお、第1の接続孔39および第2の接続孔40は側面吹出孔35よりも径大になっている。
以上により、ファンケーシング23内で生成されて通風孔34から背部風路33内に供給された熱風が更に第1の接続孔39、接続ダクト41および第2の接続孔40を介して側部風路38内に供給され、側面吹出孔35から加熱室5内に吹き出されるようになる。
ここで、覆い板36の凹部37の後端部は半円形をなし、側板8,9の第2の接続孔40は図3に示すように凹部37の後端部の半円と同径の半円形に形成されている。そして、覆い板36を側板8,9に宛がったとき、図4(a)に示すように、凹部37の後端部の半円形内縁が第2の接続孔40の後半部の半円形内縁に一致するようになっている。これにより、熱風が第2の接続孔40から側部風路38内に流入する際の損失が極力少なくなるようにしている。
即ち、凹部37の後端部の半円形内縁が第2の接続孔40の後半部の半円形内縁に一致せず、図4(b)に示すように、凹部37の後端部の半円形内縁の方が第2の接続孔40の後半部の半円形内縁よりも後にずれて位置すると、凹部37の後端部内に袋状の空間ができる。このため、熱風が第2の接続孔40から側部風路38内に流入する際、その袋状の空間において渦流を生じ、これが圧力損失となって側面吹出孔35から吹き出される熱風量が減少するという結果をもたらす。また、逆に、図4(c)に示すように、凹部37の後端部の半円形内縁よりも第2の接続孔40の後半部の半円形内縁の方が後に位置すると、第2の接続孔40が狭められるため、側部風路38への熱風流入量が減少し、同様に側面吹出孔35から吹き出される熱風量が減少するという結果をもたらす。しかしながら、本実施形態では、凹部37の後端部の半円形内縁が第2の接続孔40の後半部の半円形内縁に一致することで、側面吹出孔35から吹き出される熱風量が減少するという不具合を解消できるものである。
このように覆い板36は、凹部37が側板8,9の一部である側面吹出孔35の形成領域を覆い、更に、凹部37の下端が最下列の側面吹出孔35の下端に一致し、且つ、凹部37の後端部の内縁が第2の接続孔40の後半部の内縁に一致するように位置決めされた状態で側板8,9に宛がわれ、固定される必要がある。この覆い板36の位置決め構成は次のようなものである。即ち、内箱4を構成する各板7〜11は互いに溶接などにより接合して一体化されている。このうち、底板7と左右の側板8,9とは、図1〜図3に示すように、底板7に水平方向外側に向けて折曲形成したフランジ7aの上に、側板8,9の下端に水平方向外側に向けて折曲形成したフランジ8a,9aを重ねて溶接により接合されている。この底板7の左右のフランジ7aと、側板8,9のフランジ8a,9aとの接合部42が覆い板36の下方への補助的な位置決め部として機能する。
また、側板8,9の外面の所定高さ位置に、本来の位置決め部材としての位置決め板43がかしめ或は溶接などによって固定されている。この位置決め板43の下端部分には、覆い板36の上端部を位置決めするための受け部44が形成されている。この受け部44は、側板8,9のフランジ8a,9aとほぼ平行の受け片(位置決め部)45と、この受け片45の先端から下方に突出する支え片(突出片)46からなる。支え片46は、所定の間隔をもって複数個形成されており、各支え片46の下端部は、下方に向って外方に傾斜している。
一方、覆い板36は下端から下方に突出する所定長さの複数本のL字形の取付脚47を有している。各取付脚47の下端の取付片47aには、バーリング孔48が形成されており、このバーリング孔48に対応して前記接合部42には取付ねじ49を通す通し孔50が形成されている。また、覆い板36の上端部には、位置決め板43の受け片45の下面に合わせられ、先端が受け片45と支え片46との屈曲部44aの内側に当てられる所定幅の合わせ片51が水平方向外向きに折曲形成されている。そして、この合わせ片51の先端部には、支え片46の相互間の間隔とほぼ同寸法の前後方向長さを有する複数個の差し込み片(突出片)52が水平方向外側に向けて延設されている。これら差し込み片52の間隔は支え片46の前後方向長さとほぼ同一となるように定められており、以上により差し込み片52を支え片46の相互間に差し込み得るようになっている。
次に覆い板36の取り付け手順を説明する。まず、図2に示すように、覆い板36を、上端部が側板8,9に接近し、下端部が側板8,9から遠ざかるように傾け、そして、上端部の合わせ片51を位置決め板43の受け片45の下方に位置させるようにして、複数個の差し込み片52を複数個の支え片46の相互間に差し込んで、差し込み片52が受け片45の下側から外方に突出するようにする。このとき、支え片46の下端部の傾斜部46aが合わせ片51のガイドとなって当該合わせ片51が受け片45の下方に入り易くする。
そして、合わせ片51の先端部を受け片45と支え片46との間の屈曲部44aの内側に当接させ、この当接状態を保持しながら、合わせ片51の先端部を中心に覆い板36を側板8,9に向けて回動させる。この回動により覆い板36は側板8,9の外面に宛がわれると共に、取付脚部47の取付片47aが接合部42上に載せられるようになる。これにより覆い板36は、接合部42と位置決め板43の合わせ片51との間に挟まれた状態となる。
この状態においては、覆い板36は、位置決め板43の受け片45に合わせ片51が当接することによって上方への移動が規制されて上方向の位置決めがなされる。これにより、凹部37が側面吹出孔35を覆い且つ凹部37の下端が最下列の側面吹出孔35の下端とほぼ同位置に位置決めされたこととなる。また、差し込み片52が2個の支え片46の相互間に差し込まれることにより、覆い板36の左右方向の移動が規制されて左右方向の位置決めがなされる。これにより、凹部37の後端部の半円状内縁が第2の接続孔40の半円状内縁にほぼ一致するように位置決めされると共に、最前に位置する側面吹出孔35を含めて側面吹出孔35の全部が凹部37に覆われたこととなる。
覆い板36を接合部42に固定するために、液受け板(液受け部)53が用意されている。この液受け板53は、断面L字形で、取付片53aと液止め片53bの2片を有する。そして、上記の位置決め状態で覆い板36を固定するには、その液受け板53の取付片53aを接合部42の下面に宛がい、当該取付片53aに形成された複数個の通し孔54を接合部42に形成された通し孔50に合わせ、セルフタッピングねじからなる取付ねじ49を下方から通し孔54,50に通して取付片47aのバーリング孔48に螺着する。これにより覆い板36の取付脚47が接合部42に固定されると共に、液受け板53が液止め片53bを接合部42から上方に突出させた状態で当該接合部42に固定される。なお、覆い板36の上部は、合わせ片51が位置決め板43の受け片45に合わせられ且つ支え片46により外方への動き止めが図られていることから、上部についても位置決め板43に固定された状態となる。
このようにして固定された覆い板36の下端部において、取付脚47は接合部42に接しているが、それ以外の下端部は、接合部42から上方に離れている。そして、この接合部42から離れた下端部(離間部)36aには、下端部36aを含めて当該下端部36aの上下方向周辺にシール部材、例えばシリコン系のシール剤55が設けられ(塗布され)ている。
このように本実施形態によれば、加熱室5内に奥方からばかりでなく、側方からも熱風を供給することができるので、熱風が加熱室5内の全体に均一化されて供給されるようになり、オーブン調理をむらなく良好に行うことができる。この場合、側面吹出孔35は側板8,9の前後方向のほぼ全体にわたって設けられているので、加熱室5内への熱風の均一供給にとってより一層効果的である。
また、覆い板36が位置決め板43によって位置決めされるので、覆い板36の凹部37が側面吹出孔35を覆い得る位置に正しく配置することができるようなる。
しかも、覆い板36を側板8,9の外側面に位置決めした状態で宛がおうとする場合、合わせ片51の先端を受け片45と支え片46との屈曲部44aに当て、当該合わせ片51の先端を中心に下方へ回動させれば、容易に位置決めされた状態で側板8,9に宛がうことができ、作業性に優れたものとなる。
また、本実施形態の位置決めでは、覆い板36の凹部37の下端が最下列の側面吹出孔35の下端にほぼ一致するようになるので、例えば蒸し調理時に側部風路38内に侵入した蒸気が当該側部風路38内で結露した場合に、その結露水は最下列の側面吹出孔35から加熱室5内に排出されるようになる。このため、側部風路38内に水が溜まるといった不具合を防止することができる。更に、前述のように、凹部37の後端部内縁が第2の接続孔40の内縁に一致するようにも位置決めされるので、側部風路38内への熱風供給量の減少を防止できる。
また、覆い板36の下端部36aにシール剤55が設けられているので、例えば蒸し調理時に側部風路38内に侵入した蒸気が当該側部風路38内で結露した場合に、その結露水が覆い板36と側板8,9との間に生じた僅かな隙間から内箱4外に漏れ出るといった不具合を防止できる。しかも、万一、結露水が覆い板36と側板8,9との間の隙間から漏れ出たとしても、漏れ出た水は液受け板53の液止め片53bにより受け止められて接合部42からの滴下が防止され、そして、次のオーブン調理において受熱して自然に蒸発するので、外箱3の内底面に水滴が落下して溜まるといった不具合も効果的に防止することができる。
しかも、シール剤55は、接合部42から離されている覆い板36の下端部分に塗布すればよいので、覆い板36の下端部を含めて所要の範囲にシール剤55を塗布する必要があるという事情の下で、覆い板36の下端が接合部42に接していて垂直の覆い板36から水平の接合部42に渡って塗布する場合に比べ、シール剤55の塗布作業がし易くなる。
その上、覆い板36は、接合部42と合わせ片51との間に挟まれているので、覆い板36が下方に移動止めされた状態で位置決めされるようになる。このため、覆い板36に接合部42に接する部分がない場合、位置決め状態で覆い板36を側板8,9に固定するには、覆い板36を下方に移動しないように手で支えながら固定作業を行う必要があり、作業がし難くなるが、本実施形態ではこのような不具合を解消できるものである。
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或は変更が可能である。
図9に示す本発明の他の実施形態のように、多数の側面吹出孔35のうちの1個の側面吹出孔35aを他よりも下の位置に形成し、凹部37の下端をこの1個の側面吹出孔35aの下端に一致させるようにしても良い。
図10に示す本発明の更に異なる他の実施形態のように、凹部37の下端は側面吹出孔35の下端よりも上方に位置させて、側面吹出孔35の下部分が覆い板36により塞がれるようにしても良い。このようにすれば、側部風路38内で結露した水が側面吹出孔35から内箱4内により入り易くなる。
覆い部材は、覆い板36のような板状のものに限られない。
支え片46を1個、差し込み片52を2個形成し、差し込み片52を支え片46の両側に位置するように差し込むように構成しても良い。
加熱調理器としては、オーブン調理だけを行うものであっても良い。オーブン調理であっても、側部風路38内に水滴が付着する可能性は存在するので、凹部37の下端が側面吹出孔35の下端と一致、または側面吹出孔35の下端よりも当該側面吹出孔35を塞がない範囲で上位に位置することは水滴除去のために効果的である。
加熱室5内への側方からの熱風供給は、左右両側のうち、一方側からのみ行うようにしても良い。
覆い板36の下端は全体が接合部42から離れていても良い。
図面中、4は内箱(加熱庫)、7は底板(底壁、壁面形成部材)、8,9は側板(側壁、壁面形成部材)、17はスチーム供給装置、22は熱風供給装置、31は突部、33は背部風路、35は側面吹出孔(吹出孔)、36は覆い板(覆い部材)、36aは覆い板の下端部(離間部)、37は凹部、38は側部風路、39は第1の接続孔、40は第2の接続孔(導入孔)、41は接続ダクト、42は接合部、43は位置決め板(位置決め部材)、44は受け部、45は受け片(位置決め部)、46は支え片(突出片)、47は取付脚、51は合わせ片、52は差し込み(突出片)、53は液受け板(液受け部)、55はシール剤(シール部材)を示す。

Claims (8)

  1. 食品を収納する加熱庫と、
    前記加熱庫の側壁の外面に宛がわれ、当該側壁の一部を覆うことで前記加熱庫の側部に側部風路を形成する覆い部材と、
    前記側部風路を通じて前記加熱庫内に側方から熱風を供給する熱風供給装置と、を具備し、
    前記覆い部材の前記加熱庫側の面に、前記加熱庫から離れる方向に窪む凹部を形成すると共に、前記加熱庫の前記側壁の一部に吹出孔を形成し、前記加熱庫の前記側壁に、前記覆い部材を、前記凹部が前記吹出孔の形成部分を覆って前記側部風路を形成するように位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記吹出孔は、前記側壁の前後方向に沿って複数個形成されていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記覆い部材の前記凹部は、下端が前記吹出孔の少なくとも一つと一致、または前記吹出孔の少なくとも一つの下端よりも当該一つの吹出孔を塞がない範囲で上位に位置することを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 前記加熱庫の前記側壁には、前記熱風供給装置から吹き出された熱風を前記側部風路内の一端部に導入する導入孔が形成され、前記覆い部材の前記凹部の一端部内縁は、前記導入孔の内縁に沿うように位置していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱庫は複数個の壁面形成部材を接合して構成され、前記覆い部材は、前記壁面形成部材のうち前記側壁および底壁を構成する壁面形成部材どうしの接合部と、前記位置決め部との間に挟まれて位置していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 前記覆い部材の下縁には、前記加熱庫の前記側壁および前記底壁を構成する前記壁面形成部材どうしの前記接合部から上方に離された離間部が存在し、前記離間部を含めて当該離間部の周りにシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 前記位置決め部および前記覆い部材のうち、一方は複数の突出片を有し、他方は前記突出片の間に位置する突出片を有していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 前記接合部には、前記風路から漏洩する液体を受けるL字形の液受部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱調理器。
JP2009208132A 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器 Expired - Fee Related JP5433353B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208132A JP5433353B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器
CN2010205250693U CN201803380U (zh) 2009-09-09 2010-09-09 加热烹调器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208132A JP5433353B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011058711A true JP2011058711A (ja) 2011-03-24
JP5433353B2 JP5433353B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=43872879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208132A Expired - Fee Related JP5433353B2 (ja) 2009-09-09 2009-09-09 加熱調理器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5433353B2 (ja)
CN (1) CN201803380U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6917560B2 (ja) * 2018-02-28 2021-08-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
CN112167997A (zh) * 2020-09-30 2021-01-05 广州富港万嘉智能科技有限公司 可接受加热的食物盒和烹饪设备

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5350668Y1 (ja) * 1969-10-03 1978-12-05
JPS5824093Y2 (ja) * 1978-09-13 1983-05-23 松下電器産業株式会社 調理器
JPS6349639A (ja) * 1986-08-20 1988-03-02 Toshiba Corp 熱風循環式調理器
JPH02238220A (ja) * 1989-03-09 1990-09-20 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JPH04116318A (ja) * 1990-09-06 1992-04-16 Rinnai Corp 加熱調理器
JPH0512844A (ja) * 1991-07-08 1993-01-22 Clarion Co Ltd ケースの組立構造
JPH07151333A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2003130357A (ja) * 2001-10-19 2003-05-08 Sharp Corp 加熱調理器
JP2003227613A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱風循環式加熱装置
JP2007315721A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sharp Corp 加熱調理器

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5350668Y1 (ja) * 1969-10-03 1978-12-05
JPS5824093Y2 (ja) * 1978-09-13 1983-05-23 松下電器産業株式会社 調理器
JPS6349639A (ja) * 1986-08-20 1988-03-02 Toshiba Corp 熱風循環式調理器
JPH02238220A (ja) * 1989-03-09 1990-09-20 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JPH04116318A (ja) * 1990-09-06 1992-04-16 Rinnai Corp 加熱調理器
JPH0512844A (ja) * 1991-07-08 1993-01-22 Clarion Co Ltd ケースの組立構造
JPH07151333A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Toshiba Corp 加熱調理器
JP2003130357A (ja) * 2001-10-19 2003-05-08 Sharp Corp 加熱調理器
JP2003227613A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱風循環式加熱装置
JP2007315721A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sharp Corp 加熱調理器

Also Published As

Publication number Publication date
CN201803380U (zh) 2011-04-20
JP5433353B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9115903B2 (en) Oven door
US10865994B2 (en) Cooking appliance
US7655885B2 (en) Oven
EP1893918B1 (en) A heater assembly for microwave oven and microwave oven having the same
JP2007163128A (ja) 調理機器
JP4457166B2 (ja) 加熱調理器
US10935247B2 (en) Cooking apparatus
US20130019762A1 (en) Condensate guiding system and steam cooker including the same
US11466867B2 (en) Oven
US20120160228A1 (en) Cooking appliance
WO2010126037A1 (ja) 加熱調理器
KR20060128067A (ko) 오븐
US9012815B2 (en) Drawer unit for oven and oven having same
JP5433353B2 (ja) 加熱調理器
US10359198B2 (en) Gas oven range
JP2016217573A (ja) 加熱調理器
JP2011058712A (ja) 調理器
KR100676139B1 (ko) 가열조리장치
US8487224B2 (en) Microwave oven
KR100676137B1 (ko) 전기오븐렌지
WO2022044618A1 (ja) 加熱調理器
JP3883977B2 (ja) 加熱調理器
KR100762270B1 (ko) 조리기기
US20100313870A1 (en) Built-in cooking appliance
KR100814018B1 (ko) 물통지지장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees