JP2011058187A - 扉ロック機構 - Google Patents

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Hiroshi Yokogawa
博 横川
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Abstract

【課題】安価な構成の扉ロック機構を提供することを目的とする。
【解決手段】扉2を閉めた状態で差込口に鍵を差し込んでキーシリンダー3を回転させると、連結リンク26が上昇して2つの挿通孔26a、26bの下辺によりスタッド18を押し上げ、第1のロックブラケット10と第2のブラケット16の嵌合を解除すると共に第1のロックブラケット10が係止溝10aから扉ロックポスト7a、7bを開放して扉2が開けるようロックを解除することを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動取引装置に装填される補充回収カセットや紙幣収納カセット等の各種カセットの扉をロックする扉ロック機構に関する。
従来の現金自動取引装置に装填されるカセットの扉に設けられた扉ロック機構は、通電状態の場合、扉を開錠するために所定のスイッチを操作することでソレノイドを作動させ、連動リンクを動かしてロックブラケットによる扉の係合を解除し、ロック解除レバーを手動により動かすことで扉が開放されるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−280750号公報(段落「0013」、図5)
しかしながら、上述した従来技術においては、ソレノイドを用いた構成であるためカセットに設ける扉ロック機構としては高価となり、実装させるためにはコストが掛かってしまうという問題がある。
そのためより安価な構成の扉ロック機構の実現が期待されている。
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、回転により開閉する扉を有する筺体に設けられ、鍵の差込口が垂直または水平となっているときに鍵が抜き差し可能なキーシリンダーと、前記扉の裏側に設けられた上下2つのロックポストと、上部及び下部に挿通孔を有し、前記キーシリンダーの回転に連動して上下にスライド動作するように前記筺体に設けられた連結リンクと、前記2つのロックポストと対応するように前記筺体に回転可能に2つ設けられ、それぞれ前記ロックポストが嵌まる係止溝を有する第1のロックブラケットと、該2つの第1のロックブラケットと嵌合可能なように前記筺体に回転可能に2つ設けられ、それぞれ前記挿通孔に挿通するスタッドを有する第2のロックブラケットと、前記第1のロックブラケットを上方に回転させるように付勢する第1の付勢手段と、前記第2のロックブラケットを下方に回転させるように付勢する第2の付勢手段を備え、前記各第1のロックブラケットと前記各第2のブラケットが嵌合しているとき前記スタッドが前記挿通孔の下辺に位置し、前記嵌合が解除されたとき前記スタッドが前記挿通孔の上辺に位置するように前記各挿通孔の縦方向の長さを定め、前記扉を閉めた状態で前記差込口に鍵を差し込んで前記キーシリンダーを回転させると、前記連結リンクが上昇して2つの前記挿通孔の下辺により前記スタッドを押し上げ、前記第1のロックブラケットと第2のブラケットの嵌合を解除すると共に前記第1のロックブラケットが前記係止溝から前記扉ロックポストを開放して前記扉が開けるようロックを解除し、前記扉を閉めて前記キーシリンダーを施錠する際、片方の前記第1のロックブラケットの係止溝に前記ロックポストが入り込まなかったとき、前記第2のロックブラケットのスタッドに挿通孔の上辺が当接して前記連結リンクが下降できず、前記差込口が傾いた状態のままで鍵が抜けないようにしたことを特徴とする。
これにより、本発明は、ソレノイドを用いず鍵による扉のロックおよびロックの解除を行なうため、安価に扉ロック機構を実現できるという効果が得られる。
また、機構の全てのロック機構部で扉側のスタッドを係止しないと、キーシリンダーの差込口に差し込まれた鍵が抜けないので、扉のロックをし忘れるという操作ミスを防止して、不正に紙幣が抜き取られてしまうことを防止できるという効果が得られる。
実施例1のカセットの概略斜視図 実施例1のカセットの扉が開いた状態の概略斜視図 扉を示す上面図 扉を裏側から見た概略斜視図 ロック機構部の構成を示す概略斜視図 ロック機構部の各部の位置を示す概略側面図 扉ロックポストがロック機構部によってロックされた状態を示す概略斜視図 キーシリンダーを示す概略斜視図 扉が閉まった状態を示す概略側面図 扉を開けたときの様子を示す概略側面図 扉が開かれてキーシリンダーから鍵が外されたときの扉ロック機構を示す説明図 扉を開閉に伴う第1、第2のブラケットの動作を示す説明図 扉が撓んだ様子を示す説明図 実施例2の扉ロック機構を示す説明図 実施例2の扉のロックを解除したときの扉ロック機構を示す説明図 ロック解除のためにキーシリンダーを回転させた後の扉ロック機構を示す説明図 下部のロック機構部のみがロックされた状態を示す概略側面図
以下に、図面を参照して本発明による扉ロック機構の実施例について説明する。
図1は実施例1のカセットの概略斜視図、図2は実施例1のカセットの扉が開いた状態の概略斜視図である。
1はカセット本体(筐体)であり、金融機関で用いられる現金自動取引装置の紙幣収納カセットや補充回収カセット等であり、扉2を有している。
2は扉であって、カセット本体1に図示しない回転支点により図2に示す矢印A方向に回転自在に取り付けられている。3は扉2の施錠を解除するためのキーシリンダーであり、鍵の差込口(鍵穴)を有して扉2の回転支点と反対側に位置し、カセット本体1の高さ方向のほぼ中央付近に実装される。
なお、キーシリンダー3は差込口が垂直になっているときに鍵の抜き差しが可能に構成されている。
4はロック機構部であり、カセット本体1に実装され、扉2の回転支点と反対側に位置し、カセット本体1の上部と下部の2箇所に実装されている。
図3は扉を示す上面図、図4は扉を裏側から見た概略斜視図である。
図3、図4において、5a、5bは扉ロックポストユニットであり、扉に固定されたL字形状に形成したブラケット6a、6bと、該ブラケット6a、6bによって保持され回転支点軸8の軸方向に対して垂直に延びる扉ロックポスト7a、7bにより構成され、図4に示すように扉2の上部と下部とに1つずつ配置される。
図5はロック機構部の構成を示す概略斜視図である。
図5において、10は第1のロックブラケットであり、扉ロックポスト7a、7bを係止するための係止溝10aを設けており、回転支点となる回転軸11を介してベースブラケット15に回転可能に固定されている。
12はスタッドであり、第1のロックブラケット10に取り付けられ、ベースブラケット15に向かって延びている。
16は第2のロックブラケットであり、第1のロックブラケット10の直上に配置され、回転支点となる回転軸17を介してベースブラケット15に回転可能に固定されている。
18はスタッドであり、第2のロックブラケット16からベースブラケット15を貫通して後述の挿通孔26a、26bに挿通する長さで形成される。
図5に示すように第1のロックブラケット10は、第2のロックブラケット16と対向する部分に嵌合凹部10bが設けられており、一方第2のロックブラケット16には上記嵌合凹部10bに嵌まり込む嵌合凸部16aが設けられており、嵌合凹部10bに嵌合凸部16aが嵌まり込み、第2のロックブラケット16を回転しないよう固定すれば、第1のロックブラケット10に回転力がかかっても、嵌合凸部16aが嵌合凹部10bに嵌まっていて第1のロックブラケット10の回転が規制される。
なお、嵌合凹部10bに嵌合凸部16aが嵌まり込み、第1のロックブラケット10の回転が規制されたときは、扉2の上部と下部に配されたそれぞれの係止溝10aに扉ロックポスト7aあるいは扉ロックポスト7bが入り込んでおり、これによって扉2が施錠された状態となる。
また、第1のロックブラケット10は、図5に示す嵌合凹部10bの右側に凸部10cを設け、一方第2のロックブラケット16は図5に示す嵌合凸部16aの左側に凹部16bを設けており、後述する扉2のロックが開いた状態の時には第1のロックブラケット10の凸部10cが第2のロックブラケット16の凹部16bに嵌まるように、第1、第2のロックブラケット10、16が共に回動するので、扉ロックポスト7a、7bが共に第1のロックブラケット10の係止溝10aによる係止から開放される。
ベースブラケット15は、コの字状の板金をもとにスタッド12、18が挿通する箇所に図示しない穴を設けることによって形成され、その穴は第1のロックブラケット10および第2のロックブラケット16が回転するのを妨げない程度の大きさであるものとする。
そのため、スタッド12、18は図5に示すベースブラケット15の第1のロックブラケット10、第2のロックブラケット16を取り付けている側から反対側に貫通するようになっている。
また、ベースブラケット15の第1のロックブラケット10、第2のロックブラケット16との対向面と反対側の面には図示しない突起が2箇所に設けられており、その内1箇所は第1のロックブラケット10を取り付けている位置よりも下方に、もう1箇所は第2のロックブラケット16が取り付けられている箇所の裏側でかつベースブラケット15のコの字状に開口している端部の反対側の端部に設けられる。
ここで、図6はロック機構部の各部の位置を示す概略側面図である。
図6において、点線で示す20は引張りスプリング(第2の付勢手段)で、21は引張りスプリング(第1の付勢手段)であり、ともにベースブラケット15の第1のロックブラケット10と第2のロックブラケット16を取り付けた面の裏側の面に配されている。
引張りスプリング20は一端を第2のロックブラケット16のスタッド18に引掛け、他端は上述したベースブラケット15の第1のロックブラケット10を取り付けている位置よりも下方に設けられた図示しない突起に引掛けられる。
これによって、引張りスプリング20は回転軸17を回転支点にして、第2のロックブラケット16を矢印C方向に回転させる付勢力を与えている。
引張りスプリング21は、一端を第1のロックブラケット10のスタッド12に引掛け、他端は上述したベースブラケット15の第2のロックブラケット16が取り付けられている箇所の裏側でかつベースブラケット15のコの字状に開口している端部の反対側の端部に設けられた図示しない突起に引掛けられる。
これによって引張りスプリング21は回転軸11を回転支点にして第1のロックブラケット10を矢印D方向に回転させる付勢力を与えている。
なお、引張りスプリング21の付勢力よりも、引張りスプリング20の付勢力の方を大きく設定しており、これにより後述する第1のロックブラケット10の嵌合凹部10bに第2のロックブラケット16の嵌合凸部16aが嵌合したときに、第2のロックブラケット16が第1のロックブラケット10が上方に回転するのを規制することができる。
図7は扉ロックポストがロック機構部によって施錠された状態を示す概略斜視図である。
上述した扉ロックポストユニット5a、5bと上記のロック機構部4は、扉2が閉められ施錠された状態のとき、図7に示すように扉ロックポスト7a、7bが第1のロックブラケット10の係止溝10aに嵌合するようになり、これにより扉ロックポスト7a、7bが係止されるようになる。なお、扉ロックポスト7a、7bが係止溝10aに嵌まるまでの動作は後述する。
図8はキーシリンダーを示す概略斜視図である。
図8において、25はキーリンクであり、一部に溝を形成したU字型であってキーシリンダー3に固定され、キーシリンダー3に鍵が差し込まれて回動した際にそのキーシリンダー3と共に回動する。
26は連結リンクであり、カセット本体1の図示されないフレームに昇降可能に固定され、矢印G方向およびH方向(上下方向)に昇降可能に構成され、上部及び下部にそれぞれ挿通孔26a、26bを形成し、さらに挿通孔26a、26bが開いている面に対して直角に伸びる突出部27を有する。
また、突出部27にはキーシリンダー3が形成されている側に向かって、突出部27の表面から垂直に延びるスタッド28が形成され、そのスタッド28はキーリンク25のU字の溝に嵌まっており、キーリンク25の回転に伴って押し上げられたり押し下げられたりする。
連結リンク26は、キーシリンダー3の差込口が垂直となっているときに最下位に位置する。
30はリンク引張スプリングであり、一端をキーリンク25のキーシリンダー3に固定されている箇所の反対側に取り付け、他端を図示しないフレームに固定することで、キーリンク25に対して図4に示す矢印K方向の力を作用させる。
また、図8に示すように連結リンク26の上側の挿通孔26aには、上部に配されるロック機構部4の第2のロックブラケット16のスタッド18が挿通し、連結リンク26の下側の挿通孔26bには、下部に配されるロック機構部4の第2のロックブラケット16のスタッド18が挿通する。
次に動作について説明する。図9は扉が閉まった状態を示す概略側面図である。
図9では扉2の上側を示しているが、機構的には扉2の下側も同様な構造になっている。
なお、図9ではスタッド28、キーシリンダー3、キーリンク25の各部の向きを実際の向きから90度回転させてロック機構部4と同じ向きで並べて示しているが、これは、スタッド28、キーシリンダー3、キーリンク25の向きや位置と、ロック機構部4との関係を明確にするためのものであり、以降に示す各図においても同様にして記載する。
図9では扉2が施錠された様子を示し、扉ロックポスト7aは第1のロックブラケット10の係止溝10aに入り込んでいる。このとき第1のロックブラケット10は引張りスプリング21によって図9の矢印D方向に示す回転力が作用するが、第2のロックブラケット16は引張りスプリング20によって矢印C方向の回転力が作用すると共に、第1のロックブラケット10の嵌合凹部10bと第2のロックブラケット16の嵌合凸部16aとが嵌合するので、第1のロックブラケット10は回転できない状態で固定され保持される。
このとき連結リンク26の挿通孔26aとスタッド18は接触していない状態になっている。
図10は扉を開けたときの様子を示す概略側面図である。
図示しない鍵により、キーシリンダー3を図10に示す矢印J方向に回転させると、キーシリンダー3と共にキーリンク25が回転し、キーリンク25によりスタッド28が上方に持ち上げられ、それによって連結リンク26が矢印G方向に移動(上昇)する。
このとき連結リンク26の挿通孔26aの端部がスタッド18に当接すると共に持ち上げるようになり、第2のロックブラケット16が回転軸17を中心に矢印B方向に回動するため、第2のロックブラケット16の嵌合凸部16aが第1のロックブラケット10の嵌合凹部10bに嵌まっていた状態から外れ、第1のロックブラケット10は引張りスプリング21によって矢印D方向に回転する。
これによって、扉ロックポスト7aが係止溝10aに嵌まって係止された状態から外れてその状態で係員が扉2を開こうとすると、扉ロックポスト7aが係止溝10aから離れて図10の矢印L方向に動き、扉2が開かれる。
第1のロックブラケット10の凸部10cが第2のロックブラケット16の凹部16bに嵌まることで、扉ロックポスト7aが係止溝10aから外れた状態が維持されるようになる。
また、第2のロックブラケット16の凹部16bに嵌まった第1のロックブラケット10の凸部10cは、扉2が再び閉じられ、第1のロックブラケット10に扉ロックポスト7aが衝突することで、外れるようになっている。
図11は扉が開かれてキーシリンダーから鍵が外されたときの扉ロック機構を示す説明図である。
図11に示すようにキーシリンダー3の差込口が垂直の状態となったときに、差込口から鍵が抜けるようになる。このとき連結リンク26は矢印H方向に移動、つまり下降して扉2が施錠されていた際の状態に戻る。このときに連結リンク26の挿通孔26aの上端とスタッド18とは接触せず隙間Nの分だけ間隔が開いた状態になる。
次に、扉2を閉めて扉2を施錠するには扉2を押し込む必要があり、扉2を押し込むことで扉ロックポスト7aが第1のロックブラケット10を押圧し、図10で示す矢印E方向に第1のロックブラケット10が回動する。
ここで、図12は扉の開閉に伴う第1、第2のブラケットの動作を示す説明図であり、(a)は扉が開かれているときの第1、第2のブラケット10、16の状態を示し、(b)は扉が閉じられ第1のブラケット10の嵌合凹部10bに第2のブラケット16の嵌合凸部16aが嵌まる途中の状態を示し、(c)は嵌合凹部10bに嵌合凸部16aが嵌合した様子を示している。
図12(a)の状態から第1のロックブラケット10が回動すると、図12(b)に示すように凸部10cが凹部16bから離脱し、これにより第2のロックブラケット16が上述した引張りスプリング20によって矢印C方向に回動し、次に図12(c)に示すように第1のロックブラケット10の嵌合凹部10bに第2のロックブラケット16の嵌合凸部16aが嵌まり扉2が施錠される。
以上説明したように、本実施例ではキーシリンダーを施錠して扉をロックするように構成したので、ソレノイドを用いる構成と比べてより安価で、かつ簡単なキー操作でロックを解除する扉ロック機構を実現することができる。
本実施例では上述した実施例1における以下の問題点を解決するための手段を提供する。
上述した実施例1では、扉2の上部と下部に設けた2つのロック機構部4がそれぞれ独立しており、ロック機構部4で扉2をロック施錠するために扉2を押しこまなくてはならないので、押し込みが弱いと2箇所のうちの1箇所だけしかロックされないことがある。
例えば扉2の下側だけが施錠されて上側が施錠されない場合、扉2の上側を無理にこじ開けようとすると、図13に示すように扉2が撓んでカセット本体1と扉2の間に隙間ができ、カセット本体1内部にアクセスでき、カセット本体1の中に装填されている紙幣が容易に取出されてしまう。
またその後、扉2の上側を押して施錠させると、カセット本体1および扉2に傷をつけたり、壊したりすること無く紙幣を抜き取ることができるので、通常の紙幣装填動作と区別ができない。よって操作ミスなどにより扉2の一部が施錠されなかった場合、不正に紙幣を抜き取られる可能性が有るという問題がある。
ここで、図14は実施例2の扉ロック機構を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。
図14において、40は連結リンクであり、カセット本体1の図示されないフレームに固定され、矢印GおよびH方向(上下方向)に昇降可能に構成され、連結リンク40の上部および下部に挿通孔40a、40bを形成し、その他の構成については上記実施例1と同等で有るので、説明を省略する。
挿通孔40a、40bは、上記実施例1の挿通孔26a、26bと同様に各第2のロックブラケット16のスタッド18が挿通する。
また図14に示す扉2をロックしているときの第1のロックブラケット10の凸部10cと点線で示す扉2のロックを解除しているときの第1のロックブラケット10の凸部10cとの高さの差をAとすると、挿通孔40a、40bの縦方向の長さは高さAにスタッド18の直径を加えた長さとする。
そのため、2つのロック機構部4が共に扉2をロックしているとき、挿通孔40a、40bに挿通する各スタッド18は挿通孔40a、40bの下辺に接している状態となっている。
上記構成の作用について説明する。
ここで、図15は実施例2の扉のロックを解除したときの扉ロック機構を示す説明図、図16はロック解除のためにキーシリンダーを回転させた後の扉ロック機構を示す説明図である。
扉2を閉める動作および扉2のロックを解除する動作については上述した従来の扉ロック機構と同様であるのでその説明を省略する。
ここで、係員等が扉2のロックを解除するためにキーシリンダー3の差込口に差した鍵を図15に示すJ方向に回し、その鍵を差したまま手を離すと、リンク引張スプリング30によりキーシリンダー3およびキーリンク25は図16で示す矢印K方向に回転する。これによりスタッド28及び連結リンク40は、図16で示す矢印H方向に移動、つまり下降する。
このとき挿通孔40a、40bの縦方向の長さを連結リンク40の移動範囲の長さよりも短くしているので、連結リンク40が初期位置まで下降する前に挿通孔40aの上辺がスタッド18にあたり、さらに挿通孔40bの上辺がスタッド18にあたって連結リンク40の下降が途中で停止する。
連結リンク40のスタッド28がキーリンク25の溝に嵌まっているために、連結リンク40の下降が止まると、図16に示すようにキーリンク25についてはキーシリンダー3の差込口が垂直となる位置まで戻らないため、キーシリンダー3に差し込まれた鍵が抜けない状態となる。
図17は下部のロック機構部のみがロックされた状態を示す概略側面図である。
ここで、カセット本体1を取扱う金融機関の係員が扉2が閉めると共に、その扉2をロックするために扉2を押し込んだ際に、仮に下側のロック機構部4だけがロックされた状態となった場合について説明する。
扉ロックポスト7bが図17に示す矢印M方向に移動すると、扉ロックポスト7bは係止溝10aに入り込むようにして、下部に設けられたロック機構部4の第1のロックブラケット10に当接し、第1のロックブラケット10が回転軸11を支点にして矢印E方向に回転する。
そのため、第1のロックブラケット10の凸部10cが第2のロックブラケット16の凹部16bから離脱し、第2のロックブラケット16は引張りスプリング20によって矢印C方向に回動し、第1のロックブラケット10の嵌合凹部10bに第2のロックブラケット16の嵌合凸部16aが嵌合した状態となり、さらに扉ロックポスト7bは係止溝10aに嵌まることによってロックされ、これにより扉2の下側のみロックされた状態となる。
このとき扉2の押し込みが弱く扉ロックポスト7aで上部の第1のロックブラケット10を回転させることができないと、連結リンク40の上部にある挿通孔40aの上辺にスタッド10aが当接して連結リンク40が最下位までの下降が阻止された状態となる。
そのため、キーシリンダー3の差込口は、図17に示すように垂直の向きから矢印J方向に傾いた状態で保持されるため、差込口に差し込まれている図示しない鍵はキーシリンダー3から抜けないようになる。
このように鍵がカセット本体1から抜けない状態とすることで、係員は扉2が完全にロックされていないことを認識でき、さらに鍵が邪魔になりカセット本体1を現金自動取引装置にセットすることができないため、図示されない鍵をカセット本体1から抜くためには、2箇所のロック機構部4で確実に扉2をロックする必要がある。
なお、上記説明においては、扉2の下側がロックされ、上側がロックされない場合を説明したが、扉2の上側がロックされ、下側がロックされない場合も同様である。
また、上記説明においてはロック機構部4を2箇所として説明したが、ロック機構部4は2箇所以上であってもよい。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1の効果に加えて、全てのロック機構部で扉側のスタッドを係止しないと、キーシリンダーの差込口に差し込まれた鍵が抜けないので、扉のロックをし忘れるという操作ミスを防止することができる。よって操作ミスなどから不正にカセット本体1から紙幣を抜き取られる可能性を防ぐことができる。
なお、上記各実施例においては現金自動取引装置に使用されるカセットについて適用した例で説明したが、鍵によって扉を開閉する構造のものには全て適用が可能である。
また、差込口の向きが垂直のときを基準にして、鍵の抜き差しができかつ連結リンクが最下位にあるものとして説明したが、差込口が水平のときに鍵の抜き差し、および連結リンクが最下位にあるものとしてもよい。
1 カセット本体
2 扉
3 キーシリンダー
4 ロック機構部
5a、5b 扉ロックポストユニット
6a、6b ブラケット
7a、7b 扉ロックポスト
8 回転支点軸
10 第1のロックブラケット
10a 係止溝
10b 嵌合凹部
10c 凸部
11、17 回転軸
12、18、28 スタッド
15 ベースブラケット
16 第2のロックブラケット
16a 嵌合凸部
16b 凹部
17 回転軸
20、21 引張りスプリング
25 キーリンク
26、40 連結リンク
26a、26b、40a、40b 挿通孔
27 突出部
30 リンク引張スプリング

Claims (3)

  1. 回転により開閉する扉を有する筺体に設けられ、鍵の差込口が垂直または水平となっているときに鍵が抜き差し可能なキーシリンダーと、
    前記扉の裏側に設けられた上下2つのロックポストと、
    上部及び下部に挿通孔を有し、前記キーシリンダーの回転に連動して上下にスライド動作するように前記筺体に設けられた連結リンクと、
    前記2つのロックポストと対応するように前記筺体に回転可能に2つ設けられ、それぞれ前記ロックポストが嵌まる係止溝を有する第1のロックブラケットと、
    該2つの第1のロックブラケットと嵌合可能なように前記筺体に回転可能に2つ設けられ、それぞれ前記挿通孔に挿通するスタッドを有する第2のロックブラケットと、
    前記第1のロックブラケットを上方に回転させるように付勢する第1の付勢手段と、
    前記第2のロックブラケットを下方に回転させるように付勢する第2の付勢手段を備え、
    前記各第1のロックブラケットと前記各第2のブラケットが嵌合しているとき前記スタッドが前記挿通孔の下辺に位置し、前記嵌合が解除されたとき前記スタッドが前記挿通孔の上辺に位置するように前記各挿通孔の縦方向の長さを定め、
    前記扉を閉めた状態で前記差込口に鍵を差し込んで前記キーシリンダーを回転させると、前記連結リンクが上昇して2つの前記挿通孔の下辺により前記スタッドを押し上げ、前記第1のロックブラケットと第2のブラケットの嵌合を解除すると共に前記第1のロックブラケットが前記係止溝から前記扉ロックポストを開放して前記扉が開けるようロックを解除し、
    前記扉を閉めて前記キーシリンダーを施錠する際、片方の前記第1のロックブラケットの係止溝に前記ロックポストが入り込まなかったとき、前記第2のロックブラケットのスタッドに挿通孔の上辺が当接して前記連結リンクが下降できず、前記差込口が傾いた状態のままで鍵が抜けないようにしたことを特徴とする扉ロック機構。
  2. 請求項1記載の扉ロック機構において、
    前記第1のロックブラケットの上部に嵌合凹部を設け、
    前記第2のロックブラケットの下部に前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部を設けことを特徴とする扉ロック機構。
  3. 請求項1記載の扉ロック機構において、
    前記第2の付勢手段は該第1の付勢手段より強い付勢力で前記第2のロックブラケット付勢することを特徴とする扉ロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104847182A (zh) * 2015-05-07 2015-08-19 温州安众锁业科技有限公司 一种双锁芯的u型锁

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