JP2011057434A - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

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岳士 石田
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敏和 東
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Masahiro Nonoyama
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Abstract

【課題】綴じ穴を有する原稿のスキューをできるだけ補正しつつ原稿を破損等することを防止可能な自動原稿搬送装置を提供すること。
【解決手段】一辺に沿って多数の綴じ穴が列状に間隔をおいて開けられたルーズリーフ形式の原稿が、その綴じ穴の設けられている側が搬送方向先端側に位置する姿勢で搬送されている場合には(S1で「YES」、S2で「YES」)、スキュー補正のためのループ量を、綴じ穴の開けられていない通常の原稿に対するループ量Xよりも小さい値Y(>0)に設定する(ステップS4)。
【選択図】図7

Description

本発明は、原稿を原稿読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置に関する。
スキャナや複写機などに用いられる自動原稿搬送装置は、搬送される原稿が搬送方向に対して斜行(スキュー)した場合にそのスキューを補正する機能を備えている。
スキュー補正の方法としては、例えば搬送路途中に配された搬送ローラ対を一時的に停止させ、搬送ローラ対に搬送されて来る原稿の先端を当該停止中の搬送ローラ対に突き当てて原稿の先端部に一定量の撓み(ループ)を形成する方法がとられることが多い。
ところで、自動原稿搬送装置において搬送される原稿には、一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に間隔をおいて設けられている原稿が含まれる。このような綴じ穴を有する原稿は、綴じ穴の設けられている部分の腰が弱くなる。そのため、綴じ穴を有する原稿が、ある特定の条件、例えば綴じ穴の設けられている側の一辺が搬送方向先端側になる姿勢で搬送されると、ループ形成の際に綴じ穴の部分が座屈して変形や破損するおそれがある。
このような原稿の破損等を防止するため、特許文献1には、綴じ穴を有する原稿が搬送される際には、スキュー補正を禁止する構成が開示されている。
また、特許文献2には、綴じ穴を有する原稿がユーザによりセットされると、その旨をユーザに警告すると共に原稿の搬送自体を禁止する構成が開示されている。
特開2005−200153号公報 実開平5−85740号公報
特許文献1の構成では、綴じ穴を有する原稿についてはスキュー補正が禁止されるので、スキューしたままの原稿が読取位置において原稿画像が読み取られることになり、読み取って得られた画像データの読み取り画像の画質が大きく劣化するという問題がある。
また、特許文献2の構成では、綴じ穴を有する原稿を自動原稿搬送装置では全く利用できないことになり、ユーザにとって大変不便となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、綴じ穴を有する原稿のスキューをできるだけ補正しつつ破損等による原稿の変形を防止可能な自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る自動原稿搬送装置は、原稿を原稿読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、搬送中の原稿の先端に突き当て部材を当接させることにより当該原稿の先端部にループを形成して当該原稿のスキュー補正を行うスキュー補正手段と、原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報を取得する取得手段と、前記取得された情報に基づいて、原稿が複数の綴じ穴の設けられている特定の原稿であり前記ループ形成の際に前記綴じ穴の設けられている原稿部分に変形を生じさせる所定の条件で搬送されることを判断する判断手段と、を備え、前記スキュー補正手段は、前記特定の原稿が前記所定の条件で搬送されることが判断された場合には、当該判断がなされない場合のループ形成量をαとしたとき、当該判断がなされた場合のループ形成量βを、0<β<αを満たす量とすることを特徴とする。
また、前記所定の条件とは、前記特定の原稿が、前記複数の綴じ穴の並ぶ方向が前記搬送方向に直交する幅方向に沿う方向であり、前記複数の綴じ穴が前記搬送方向先端側に位置する姿勢で搬送される場合であることを特徴とする。
さらに、前記突き当て部材よりも搬送方向上流側であり、前記突き当て部材からの搬送路上の距離が原稿の搬送方向長さよりも短い範囲内の位置に配される搬送ローラ対を備え、前記搬送ローラ対は、軸方向に複数のコロが間隔をおいて配される一のローラを含み、前記所定の条件とは、前記特定の原稿が、前記複数の綴じ穴の並ぶ方向が前記搬送方向に沿う方向であり、前記複数の綴じ穴の設けられている前記軸方向における位置が前記複数のコロのいずれか一つの当該軸方向における位置に一致する姿勢で搬送される場合であることを特徴とする。
本発明に係る自動原稿搬送装置は、原稿を原稿読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報を取得する取得手段と、前記取得された情報に基づいて、原稿が一辺に沿って複数の綴じ穴の設けられている特定の原稿であり当該原稿の前記一辺が搬送方向先端側かつ前記一辺に対して搬送方向の反対側の辺が搬送方向後端側に位置する姿勢で搬送されていることを判断する判断手段と、前記特定の原稿が前記姿勢で搬送されていることが判断されると、前記一辺が後端側になり前記反対側の辺が先端側になるように、当該原稿を反転させる反転手段と、前記反転手段により反転された前記特定の原稿の搬送中に、前記反転により先端側に変えられた前記反対側の辺を原稿先端として突き当て部材に当接させることにより、当該原稿にループを形成して当該原稿のスキュー補正を行うスキュー補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、原稿を搬送する搬送ローラ対を備え、前記反転手段は、前記搬送ローラ対を通過した直後の原稿をその搬送方向を逆方向に切り換えて、所定量だけ搬送路を遡って当該搬送ローラ対まで戻るように搬送し、前記スキュー補正手段は、前記搬送ローラ対を停止させ、停止中の搬送ローラ対を前記突き当て部材として、当該搬送ローラ対に搬送されて来る原稿の前記反対側の辺を原稿先端として当接させることを特徴とする。
さらに、前記反転手段は、前記搬送ローラ対よりも搬送方向下流側の位置に設けられており、一対のローラ同士が圧接離間可能かつ正逆転可能に構成された反転ローラ対を備え、前記原稿が前記搬送ローラ対を通過した直後に前記反転ローラ対を正転から逆転駆動に切り換えることにより当該原稿の搬送方向を切り換え、前記スキュー補正手段によりループが形成されると、前記反転ローラ対のローラ同士を圧接状態から離間状態に遷移させた後、元の圧接状態に戻して、前記反転ローラ対を正転させることを特徴とする。
また、原稿を搬送する搬送ローラ対を備え、前記反転手段は、前記姿勢で搬送されている原稿を反転路に引き込み、当該反転路で搬送方向を逆方向に切り換えた後、当該搬送ローラ対に搬送し、前記スキュー補正手段は、前記搬送ローラ対を停止させ、停止中の搬送ローラ対を前記突き当て部材として、当該搬送ローラ対に搬送されて来る原稿の前記反対側の辺を原稿先端として当接させることを特徴とする。
さらに、原稿搬送路の近傍に配置され、原稿搬送方向と直交する幅方向に沿って伸びる導電性のブラシを有するブラシ部材と、前記原稿搬送路を挟んで前記ブラシ部材に対向する位置に設けられ、前記ブラシの先端部と接触する電極と、前記ブラシ部材または電極に給電する電源部と、を備え、搬送される原稿は、前記ブラシ部材と前記電極との間を通過し、前記ブラシを構成するブラシ毛のそれぞれは、前記電極との間に前記原稿が介在する状態にあるときには前記電極と非接触になり、前記綴じ孔を介して前記電極と対向する状態にあるときには当該綴じ穴を介して前記電極と接触するようになっており、前記取得手段は、搬送される原稿が前記ブラシと前記電極との間を通過する間における前記ブラシと前記電極間の電圧を取得し、前記判断手段は、前記取得された電圧の変化量に応じて前記判断を行うことを特徴とする。
ここで、前記判断手段は、搬送される原稿の先端が前記ブラシと前記電極との間の位置に入った第1時点以降の前記ブラシと前記電極間の電圧を取得し、前記第1時点の直後の第2時点での電圧値と所定の閾値との大小関係から前記判断を行うことを特徴とする。
このようにループ形成量αとβを0<β<αの関係を満たす構成をとれば、ループ形成量βの大きさを綴じ穴の部分がループにより座屈等に至らない範囲内の値に設定することが可能になり、綴じ穴を有する原稿のスキュー補正を行いつつ綴じ穴の部分の座屈等を防止することができるという効果を奏する。
また、反転手段により反転された特定の原稿の搬送中に、反転により先端側に変えられた反対側の辺を原稿先端として突き当て部材に当接させて、当該原稿にループを形成してスキュー補正を行う構成をとれば、原稿の先端側と後端側のうち、綴じ穴の存在しない側にループを形成することができ、原稿の綴じ孔の部分の座屈等を防止することができる。
実施の形態1に係る複写機の構成を示す図である。 原稿の先端部にループが形成されている様子等を示す模式図である。 ループ量可変制御により原稿にループが形成されている様子を示す模式図である。 ルーズリーフ原稿が搬送される場合の原稿判別部の構成と原稿判別部による判別方法を説明するための図である。 パンチ穴原稿が搬送される場合の原稿判別部の構成と原稿判別部による判別方法を説明するための図である。 ADF制御部とスキャナ制御部の構成を示すブロック図である。 ループ量設定処理の内容を示すフローチャートである。 ループ形成における原稿の搬送制御のタイミングチャートを示す図である。 実施の形態2においてルーズリーフ原稿が平行姿勢で搬送ローラ対により搬送され、原稿先端がスキュー補正ローラ対に到達している様子を示す模式図である。 実施の形態2に係るループ量設定処理の一部の内容を示すフローチャートである。 ルーズリーフ原稿が縦通紙される場合の原稿判別信号の電圧波形を示す図である。 小ループ量に切り換えが必要な原稿であるか否かを判断するためのテーブルの構成例を示す図である。 実施の形態3において原稿の搬送系路を示す模式図である。 実施の形態3における原稿読取動作の処理内容を示すフローチャートである。 実施の形態4のスキュー補正時におけるローラ駆動の正逆転の様子を示す模式図である。 実施の形態4に係るスキュー補正における搬送ローラ対とスキュー補正ローラ対の駆動制御の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る自動原稿搬送装置の実施の形態を、デジタル式カラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)に適用した場合を例に挙げて説明する。
<実施の形態1>
(1)複写機の構成
図1は、複写機1の構成を示す図である。
同図に示すように複写機1は、大きく分けて、原稿を自動搬送する自動原稿搬送装置としてのADFユニット2と、原稿の画像を読み取る原稿読取装置としてのスキャナユニット3と、読み取った画像を記録シート上にプリントして出力するプリンタユニット4などを備え、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。
ここで、シートスルー方式とは、光学系を静止(固定)させた状態で原稿を移動させながら読み取る方式である。一方、スキャナ移動方式とは、原稿を静止させた状態で原稿面からの反射光をCCDセンサに導くためのミラーを原稿に対して移動させ、原稿読取位置からCCDセンサまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
(2)ADFユニット2の構成
ADFユニット2は、装置本体9とADF制御部10を備える。
装置本体9は、給紙トレイ11と、排紙トレイ12と、繰り出しローラ13と、スキュー補正ローラ対14と、搬送ローラ対15〜20と、切換爪21、22と、原稿綴じ穴検出部23と、各種モータ24〜27と、排出ローラ対28などを備える。装置本体9は、給紙トレイ11に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してスキャナユニット3のシートスルー用プラテンガラス46に搬送すると共に、読み取り後の原稿を排紙トレイ12へ排出することでシートスルー方式の原稿搬送を実現する。
シートスルー方式では、原稿の片面だけを読み取る片面読取モードと、原稿を反転させることにより原稿の両面(表面と裏面)を順次読み取る両面読取モードとを切り換えて実行できる構成になっている。
片面読取モードでは、給紙トレイ11にセットされた原稿束における最上位の原稿が、繰り出しローラ13によって繰り出されると共に不図示の分離手段により原稿束から分離されて搬送ローラ対15を介してスキュー補正ローラ対14まで搬送される。この時点では搬送ローラ対15が回転しつつスキュー補正ローラ対14が停止している。
このため原稿の搬送方向先端が、停止中のスキュー補正ローラ対14の圧接部分(ニップ)に突き当たって停止され、これにより原稿の先端部に撓み(ループ)が形成される。
図2(a)は、搬送中の原稿の先端部にループRが形成されている様子を示す模式図であり、このループRにより原稿の先端を基準に原稿の斜行(スキュー)が補正される。
このループ形成について、本実施の形態では、使用される原稿、具体的には綴じ穴が開けられている特定の原稿と、これ以外の原稿(通常の原稿)とでループ量を変化させる制御を行っている。ここで、特定の原稿とは、一辺に沿って多数の綴じ穴が列状に設けられているルーズリーフ形式の原稿(以下、「ルーズリーフ原稿」という。)をいう。
図2(b)は、ルーズリーフ原稿の例を示す図であり、例えば穴の径が約6〔mm〕、穴のピッチが約9.5〔mm〕、原稿の一辺(紙の端)Fから穴の中心までの距離が約6.5〔mm〕であり、A4サイズで30穴、B5サイズで26穴のものなどである。
ルーズリーフ原稿は、隣り合う綴じ穴Hと綴じ孔Hの間に存在する紙面の部分が数ミリしかないために、綴じ穴Hの開けられている部分の腰が大変弱い。そのため、綴じ穴Hの設けられている側が搬送方向先端側に位置する姿勢でルーズリーフ原稿が搬送される場合に、ルーズリーフ原稿に対して、通常原稿(綴じ穴の設けられていない原稿など)の先端部に形成するループRと同じ量のループを形成させると、図2(c)に示すように原稿の先端部で座屈が生じ易い。
そこで、一辺に沿って多数の綴じ穴Hが設けられているルーズリーフ原稿が、その一辺(以下、「綴じ穴の設けられている側の辺」という。)が搬送方向先端側に位置する姿勢で搬送されるときには、ループ量を通常原稿に対するループ量X(第1の大きさ)よりも少ないループ量Y(第2の大きさ)になるように制御して、原稿の座屈を防止しつつスキュー補正を行うようにしている。
図3は、本実施の形態におけるループ量可変制御により原稿にループが形成されている様子を示す模式図であり、図3(a)は、通常原稿に対するループを、図3(b)は、特定の原稿に対するループをそれぞれ示している。
通常原稿では、図3(a)に示すように大きなループが形成されるが、ルーズリーフ原稿では、図3(b)に示すように通常原稿に対するループ量Xよりも小さなループ(ループ量Y:0<Y<X)が形成されていることが判る。
ループは、図2のように搬送ローラ対15が回転しつつスキュー補正ローラ対14が停止されることにより形成され、ループ形成の後、直ぐにスキュー補正ローラ対14の回転が開始され、搬送ローラ対15とスキュー補正ローラ対14の両方で原稿が搬送される。
ループ量は、スキュー補正ローラ対14の停止時間の長さによって可変され、本実施の形態では、その停止時間を通常原稿よりも特定の原稿の方を短くすることによりループ量を少なくする制御を行っている。この制御の具体的な方法については、後述する。
原稿がスキューしている場合、原稿の先端は、原稿搬送方向に直交する幅方向(ローラ軸方向)一方端に対して他方端がスキューにより遅れてスキュー補正ローラ対14に到達する。従って、原稿先端の一方端が最初にスキュー補正ローラ対14のニップに突入し、その最初に突入した原稿の一方端から、スキューにより遅れている他方端までの部分がループ形成時間内に順にニップに入っていくことにより、原稿の先端がローラ軸方向に平行な状態になり、原稿先端のスキューが補正される。
原稿の先端のスキューは補正されるが、原稿の後端側は、搬送ローラ対15に噛みこまれているためにスキューの状態のままになっている。このため、原稿の先端部に形成されるループRは、ローラ軸方向に一方端の位置と他方端の位置とで形成量が異なることになる。具体的には、例えば図3(a)に示すように一方端がループ量A、他方端がa(<A)、図3(b)に示すように一方端がループ量B、他方端がb(<B)となり、このループにより、スキュー補正ローラ対14の位置(原稿先端側)でスキュー補正された状態、搬送ローラ対15の位置(原稿後端側)でスキューしたままの状態になる。
ループ形成後に、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対15の両方が回転すると、両ローラによる搬送速度は同速なので、原稿が両ローラ間に亘った状態で搬送されているときには、両ローラの間に存する原稿の部分ではループが残ったままになり、原稿の後端が搬送ローラ対15を通過した瞬間に原稿の後端側が自由端になってループが解消する。
これにより、原稿の後端側(スキュー補正ローラ対14よりも搬送方向上流側に存する原稿の部分)のスキューが解消されて、原稿の後端はスキューのない状態でスキュー補正ローラ対14を通過することになる。
なお、綴じ穴を有する原稿には、綴じ穴の数が2、3、4個のものなどもあるが、通常、4個以下の綴じ穴であれば腰の弱さからスキュー補正の際に座屈が生じることがほとんどないので、本実施の形態については特定の原稿に含まれていない。以下、綴じ穴Hが2、3または4個だけ設けられている原稿をパンチ穴原稿という場合がある。
図1に戻って、ループ形成後にスキュー補正ローラ対14の回転が開始されると、原稿が搬送ローラ対16、17を介してシートスルー用プラテンガラス46へと搬送される。
原稿がシートスルー用プラテンガラス46上の原稿読取位置Gを通過する際に原稿の片面(位置Gにおいて下側の面)の画像がスキャナユニット3により読み取られる。
具体的には、シートスルー用プラテンガラス46の下方で静止しているスキャナ40の光源41から光が発せられ、その光がシートスルー用プラテンガラス46上を通過する原稿を照射する。照射された光の、原稿面からの反射光が、第1ミラー42、第2ミラー43および第3ミラー44により光路変更され、集光レンズ(不図示)によってCCDセンサ45上に結像し、CCDセンサ45において画像信号に光電変換される。光電変換された画像信号は、スキャナユニット3のスキャナ制御部49に送られる。
原稿読取位置Gを通過した原稿は、搬送ローラ対18、19を介して排出ローラ対28まで搬送され、排出ローラ対28により排紙トレイ12へと排出される。
一方、両面読取モードでは、原稿の表(おもて)面を読み取る前に切換爪21の位置が切り換えられる。表面の画像が読み取られた原稿は、搬送ローラ対18、19から切換爪21を介して反転路Aに搬送され、スイッチバックして元の後端が先頭になった状態で、逆転する搬送ローラ対19を介して搬送路Bに搬送され、搬送ローラ対20を介してスキュー補正ローラ対14に送られる。この時点ではスキュー補正ローラ対14が停止しており、上記と同様に原稿にループが形成されることにより、搬送路Bにおける原稿のスキュー補正が実行される。
スキュー補正後にスキュー補正ローラ対14の回転が開始され、原稿が搬送ローラ対16、17を介してシートスルー用プラテンガラス46に搬送される。その際、原稿は、その裏面がシートスルー用プラテンガラス46に対向する状態になっており、原稿読取位置Gを通過する際に原稿の裏面の画像がスキャナユニット3により読み取られる。読み取られた原稿画像のデータは、スキャナユニット3のスキャナ制御部49に送られる。
裏面の画像が読み取られた原稿は、搬送ローラ対18から切換爪22を介して反転路Cに搬送され、スイッチバックして元の先端が先頭になった状態で搬送路Dに搬送され、排出ローラ対28によって排紙トレイ12へと排出される。
繰り出しローラ13は、給紙部モータ24を動力源とし、スキュー補正ローラ対14は、レジスト部モータ25を動力源とし、搬送ローラ対15〜18、20は、読取部モータ26を動力源とし、搬送ローラ対19および排出ローラ対28は、排出部モータ27を動力源とし、それぞれ図示しない動力伝達機構等を介して回転駆動される。各モータ24〜27は、例えばステッピングモータが用いられるが、他のモータであっても良い。
給紙トレイ11に配置されるセンサS1〜S4は、原稿サイズを検出するためのセンサである。センサS1〜S3は、原稿の搬送方向長さの検出用であり、センサS4は、原稿の幅方向長さの検出用である。センサS1〜S4のそれぞれは、例えば発光素子と受光素子を備えた反射型の光学センサであり、発光素子から発せられる光の、原稿からの反射光を受光素子で受光したか否かを示す信号をサイズ検出信号としてADFユニット2のADF制御部10に送る。
原稿の搬送路近辺に配置されるセンサS5は、原稿先端検出センサであり、センサS6は、原稿後端検出センサである。両センサS5、S6は、例えば反射型の光学式センサであり、センサS5は、原稿の先端が検出位置を通過するとその旨の信号を出力し、センサS6は、原稿の後端が検出位置を通過するとその旨の信号を出力する。これら出力信号は、ADF制御部10に送信される。なお、上記の各センサは、原稿サイズ、原稿先端等を検出可能なものであれば、光学センサに限られず、他の構成のものであっても良い。
原稿判別部23は、搬送される原稿がルーズリーフ原稿であるか否かを判別して、その判別結果をADF制御部10に送るものである。
図4と図5は、原稿判別部23の構成と原稿判別部23による判別方法を説明するための図である。図4は、ルーズリーフ原稿が搬送される場合の例を、図5は、通常原稿の一例であるパンチ穴原稿が搬送される場合の例をそれぞれ示している。
図4(a)は、ルーズリーフ原稿がその綴じ穴の設けられている側の辺Fが搬送方向先端側に位置する姿勢(以下、「先端綴じ穴姿勢」という。)で搬送されて、原稿判別部23に向かう様子を模式的に示す図であり、図4(b)は、綴じ穴Hが原稿判別部23を通過するときの様子を示す図である。図4(b)は、原稿を断面図で示している。
両図に示すように原稿判別部23は、長尺状の電極231に植え付けられたブラシ232と、ブラシ232のブラシ毛234それぞれの先端が接する長尺状の電極233とを備える。ブラシ毛234は、1本ずつが同程度の抵抗値を有するものからなる。
電極231は、抵抗Rを介して定電圧の電源235に接続され、電極233は、接地されている。電極231と電極233は、原稿の搬送路を挟むように対向配置されている。なお、電極231が接地され、電極233に電源が供給される構成であっても良い。
搬送される原稿が綴じ穴Hの開けられていない原稿であれば、電極231と電極233の間を通過する際に、ブラシ232のうち、長手方向に原稿の幅内に入るブラシ毛234は、原稿により搬送方向に押し倒されるようになり、ブラシ232と電極233間に原稿が介在することになるので、電極233と非接触になる。電極231と電極233の間を原稿の先端が通過してから原稿の後端が通過するまでの間には、電極231と電極233間の抵抗値(電極間抵抗の値)が変化せず、電極231の電位も変化しない。
一方、綴じ穴Hの設けられている原稿であれば、図4(a)の綴じ穴Hの設けられている部位Mがブラシ232を通過する際に、図4(b)の吹き出しに示すように、ブラシ232のうち、綴じ穴Hを介して電極233に対向する位置に存するブラシ毛2341が、綴じ穴Hを介して電極233に接した状態になる。
従って、電極間抵抗値は、原稿のうち、綴じ穴Hの設けられている部位Mがブラシ232を通過するときと、部位M以外の部分がブラシ232を通過するときで変化し、これに応じて電極231の電位も変化することになる。
図4(c)は、ルーズリーフ原稿が搬送される場合に電極231の電位をモニターしたときの電圧波形の例を示す図である。
同図に示す時点t1は、原稿の先端がブラシ232に到達した時点に相当し、時点t1〜t2間は、原稿の先端から綴じ穴Hの原稿先端側のエッジまでの部分がブラシ232を通過している間に相当し、時点t2〜t3間は、綴じ穴Hの開いている部分がブラシ232を通過している間に相当する。時点t3〜時点4間は、綴じ穴Hの原稿後端側のエッジから原稿後端までの部分がブラシ232を通過している間に相当し、時点t4は原稿後端がブラシ232を通過した時点に相当する。
時点t2〜t3間では、その前後の電圧値Vsに比べて電圧値が低下している。これは、原稿の紙面の部分が通過する際にはブラシ232が電極233と非接触になっているために電極間抵抗値が大変大きいが、綴じ穴Hの開いている部位Mがブラシ232を通過する間には、綴じ穴Hを介して電極233にブラシ毛2341が接し、電極233に接したブラシ毛2341の有する抵抗値の大きさに応じて電極間抵抗値が下がったからである。
上記では、ルーズリーフ原稿を例にしたが、綴じ穴Hを有する原稿にはパンチ穴原稿もある。図5(a)のパンチ穴原稿のように綴じ穴Hの数が少ない原稿の場合には、図5(b)に示すように綴じ穴Hを介して接するブラシ毛234の本数が少なくなるので、電極間抵抗の値がルーズリーフ原稿に比べて大きくなり、図5(c)に示すように電極231の電圧値の低下量もルーズリーフ原稿よりも少なくなる。なお、綴じ穴Hの開けられていない原稿の場合には、時点t2〜t3間に電極231の電圧値はVsのままになる。
このように綴じ穴Hの数と電極231の電圧値の低下量とは、綴じ穴Hの数が多くなるに連れて電圧値の低下量が大きくなる関係がある。
そこで、原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送される場合に、綴じ穴Hの数と電極231の電圧値の低下量とを原稿サイズ毎に対応付けた情報を予め実験などから求めておけば、時点t1から所定時間経過後(t2〜t3に相当する時間)に電極231の電圧値が低下したか否か、および低下した場合には低下量が何ボルトであったかを検出することにより、搬送される原稿の姿勢が先端綴じ穴姿勢であること、および何個の綴じ穴Hが設けられている原稿であるかを判定することができる。
本実施の形態では、図4(c)と5(c)に示す破線の電圧Vtが閾値として予め設定され、閾値Vtよりも電極231の電位が低い場合には、ルーズリーフ原稿であり、閾値Vt以上の場合には、パンチ穴原稿を含む通常原稿であると判定されるようになっている。この判定に用いられる電極231の電圧値を示す信号は、原稿判別信号としてADF制御部10に送信される。
(3)スキャナユニット3の構成
図1に示すようにスキャナユニット3には、シートスルー用プラテンガラス46とは別に、装置本体9と対向する位置に原稿手置き用プラテンガラス47が設けられている。原稿を手置き用プラテンガラス47に載置して読み取る場合(スキャナ移動方式で読み取る場合)には、装置本体9が上方に開放され、原稿が手置き用プラテンガラス47上にセットされる。原稿がセットされた状態で、スキャナ40がスキャナ部モータ48の回転駆動により図1の矢印Yの方向に移動する。この際、第2ミラー43、第3ミラー44が対となってスキャナ40と同方向に、その移動速度の半分の速度で移動するようになっており、これにより原稿面からCCDセンサ45までの距離(光路長)が常に一定に保たれて、原稿の反射光は、CCDセンサ45の受光面で結像される。
プリンタユニット4は、周知の電子写真方式により記録シートS上に画像を形成するものであり、スキャナ制御部49からの画像信号に基づいて記録シートS上に原稿画像を形成(プリント)して出力する。なお、他の方式の画像形成部であっても良い。
スキャナユニット3の前面の操作しやすい位置には、操作パネル5が配されている。操作パネル5には、コピー枚数を設定するためのテンキー、原稿読取モードとして、両面と片面等の読み取りを切り換えるためのキーなどが配置されており、ユーザは、各キーを押下することにより各モードを選択することができる。
(4)ADF制御部10とスキャナ制御部49の構成
図6は、ADF制御部10とスキャナ制御部49の構成を示すブロック図である。
同図に示すようにADF制御部10は、主な構成要素としてADF−CPU101、モータ駆動IC102〜105、それらの制御に必要なプログラムを格納したROM(不図示)及びプログラム実行時のワークエリアとなるRAM(不図示)などを備える。
モータ駆動IC102〜105は、それぞれモータ24〜27を駆動させるためのドライバーICである。各モータ駆動IC102〜105は、ADF−CPU101からの励磁信号φ0〜φ3を受けて、それぞれのモータ24〜27を回転駆動させる。
ADF−CPU101は、原稿を原稿読取位置Gに向けて搬送すると共に読取が終了した原稿を排紙トレイ12に排出する処理が円滑に行われるようにモータ24等の各部の制御を行う。また、原稿サイズ検出センサS1〜S4からの検出信号を受信して、給紙トレイ11上にセットされている原稿のサイズ(A3、A4、B5など)と原稿の向き(縦、横)を検出する。原稿の向きは、ここでは原稿の長辺と短辺のうち、長い方向の辺が原稿搬送方向に沿うように原稿がセットされる場合を縦向き、短い方の辺が原稿搬送方向に沿うようにセットされている場合を横向きという。
さらに、原稿先端検出センサS5と原稿後端検出センサS6からの検出信号を受信して、搬送中の原稿先端と原稿後端がそれぞれセンサ検出位置で検出されたことを検出する。
ADF−CPU101は、ループ量設定部111を備えている。このループ量設定部111は、原稿判別部23からの原稿判別信号に基づいて、原稿に形成すべきループ量を設定するループ量設定処理を行う。ループ量設定処理の内容については、後述する。
スキャナ制御部49は、主な構成要素としてスキャナCPU491、モータ駆動IC492、画像処理部493、494、これらの制御に必要なプログラムを格納したROM(不図示)、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM(不図示)及び画像メモリ(不図示)などを備える。
モータ駆動IC492は、スキャナ部モータ48を駆動させるためのドライバーICであり、スキャナ部モータ48が例えばステッピングモータである場合、スキャナCPU491からの励磁信号φ0〜φ3を受けてスキャナ部モータ48を回転駆動させる。
画像処理部493は、CCDセンサ45からの画像信号に公知のシェーディング補正や階調補正などの各種処理を施してプリントのための画像信号を生成する。
スキャナCPU491は、ADF−CPU101およびプリンタユニット4の制御部(不図示)と相互に通信が可能であり、スキャナ40の移動制御、画像処理部493により処理された後の画像信号を画像メモリに格納させると共にプリンタユニット4に送信する制御などを行って、読取動作を円滑に実行させる。プリンタユニット4に送信された画像信号は、プリンタユニット4において画像形成に供される。
また、スキャナCPU491は、操作パネル5からのユーザによる入力情報を受信して、ユーザにより選択された読取モード(両面または片面読取)や原稿読取開始などの指示をADF−CPU101に送る。ADF−CPU101は、受信した指示に基づき、上述した両面と片面の各読取モードにおける原稿の搬送動作を実行する。
なお、画像処理部494は、破線で示される画像読取部29で読み取られた画像信号に、上記の画像処理部493と同じ補正処理を施すものである。画像読取部29は、本実施の形態では配置されておらず、後述の実施の形態において配置されるものである。画像読取部29については、その実施の形態の項で説明する。
(5)ループ量設定処理の内容
図7は、ループ量設定処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送されているか否かを判断する(ステップS1)。この判断は、原稿判別部23からの原稿判別信号に基づいて行われる。
すなわち、原稿判別信号の電圧値は、図4、図5に示すように原稿先端がブラシ232に到達した時点t1で上昇して、先端側に綴じ穴Hが開けられていれば、時点t1の直後である時点t2〜t3の間に綴じ穴Hの数に応じた分だけ電圧値が下がり、直ぐに上昇に転じる電圧波形になる。一方で、綴じ穴Hの開けられていない原稿であれば、時点t1〜t4までの間、原稿判別信号の電圧値が低下することが生じない。この意味で、原稿判別信号は、原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報の一例であるということができ、ステップS1を実行する場合に当該情報を取得する取得手段として機能するものであるといえる。
これより時点t1〜t3までに相当する時間内に、原稿判別信号の電圧値が低下して直ぐに元に戻る変化があれば、先端綴じ穴姿勢で原稿が搬送されており、逆に当該変化がなければ、当該姿勢では搬送されていないと判断することができる。なお、当該姿勢で搬送されていない場合には、綴じ穴Hの有する原稿であるが、綴じ穴Hの設けられている部位Mが原稿後端側に位置する姿勢で搬送される場合、綴じ穴Hの並ぶ方向が原稿搬送方向に沿った状態で搬送される場合が含まれる。
先端綴じ穴姿勢で原稿が搬送されていることを判断すると(ステップS1で「YES」)、当該原稿がルーズリーフ原稿であるか否かを判断する(ステップS2)。この判断は、時点t2〜t3間における原稿判別信号の電圧値が閾値Vtよりも低いか否かにより行われる。すなわち、原稿判別信号の電圧値が閾値Vtよりも低い場合にはルーズリーフ原稿であり、原稿判別信号の電圧値が閾値Vt以上である場合にはルーズリーフ原稿ではない、すなわち通常原稿であると判断される。
ここでは、閾値Vtを示す情報が予めROMなどに格納されており、取得した原稿判別信号の電圧値と閾値Vtとを比較することにより、ルーズリーフ原稿であるか否かの判断を行う。なお、ルーズリーフ原稿であるか否かの判断を行うだけであれば、ステップS1を省略してステップS2において時点t1の直後の時点t2における電圧と閾値を比較してその大小関係から判断するとしても良い。
ルーズリーフ原稿ではないと判断すると(ステップS2で「NO」)、ループ量を通常の値Xに設定して(ステップS3)、当該処理を終了する。一方、ルーズリーフ原稿であることを判断すると(ステップS2で「YES」)、ループ量を通常の値Xよりも小さい値Yに設定して(ステップS4)、当該処理を終了する。
ループ量の値Xは、ルーズリーフ原稿以外の通常原稿に対して形成すべきループのループ量を示す値であり、値Yは、ルーズリーフ原稿に対して形成すべきループのループ量として、その綴じ穴Hの部位がループにより綴じ穴の設けられている部分が座屈等により変形するまでには至らない範囲内、かつスキュー補正をも行える範囲内の値である。このことから、ルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送される場合とは、ルーズリーフ原稿に対して、通常原稿に対するループ量Xと同じ大きさのループ形成を行うとすれば、綴じ穴の設けられている原稿部分に座屈や破損などの変形を生じさせる所定の条件で搬送される場合を意味するということができる。
上記のようにループ量を大きくすると、その大きなループが形成される途中で腰の弱い綴じ穴Hの部位が座屈し易いために、ループ量を抑える必要があるが、逆にループ量を小さくしすぎるとスキュー補正を行えないことも生じてしまう。そのため座屈とスキュー補正の両方に対して一定の効果を得られる中間の範囲の値が設定されることになる。それぞれ予め実験などから適正な値が求められてROMなどに格納される。ループ量の設定は、例えばループ量が値XまたはYであることを示すフラグを立てる処理などが用いられる。
なお、原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送されていないと判断すると(ステップS1で「NO」)、ステップS3に移る。この場合、通常原稿と同じループ量の値Xが設定される。
(6)ループ形成のための原稿搬送制御
ADF−CPU101は、ループ量設定部111で設定されたループ量のループが原稿に形成されるように原稿の搬送制御を行う。
図8は、ループ形成における原稿の搬送制御のタイミングチャートを示す図であり、時点T0が給紙トレイ11から原稿が繰り出される動作の開始時点を示している。
同図に示すように、時点T0において給紙トレイ11から原稿が繰り出される動作と同期して、モータ26が駆動され、搬送ローラ対15が回転される。この時点T0では、モータ25が駆動されず、スキュー補正ローラ対14は停止している。
繰り出された原稿の先端が原稿判別部23に到達すると(時点T1)、原稿判別部23から出力される原稿判別信号の電圧がVsまで上昇する。原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送されている場合には、時点T2〜T3間(図4のt2〜t3間に相当)に原稿判別信号の電圧値がVsから低下して元に戻る波形になる。綴じ穴Hを有しない原稿である場合には、Vsのままになる。
原稿の搬送が進み、原稿先端が原稿先端検出センサS5の検出位置に到達する時点T4までの間に、原稿判別信号の電圧値に基づき上記のループ量設定処理が実行され、当該原稿に対するループ量が設定される。
時点T4において原稿先端が原稿先端検出センサS5により検出されると、内部タイマー(不図示)を起動する。搬送される原稿の先端が、回転される搬送ローラ対15(図1)を通過して、停止中のスキュー補正ローラ対14(図1)に到達すると(時点T5)、スキュー補正ローラ対14のニップに突入して停止させられる。搬送ローラ対15により原稿の後端側では搬送が継続されているので、原稿の先端部にループが形成される。
設定されたループ量を時点T5までの間に読み出して、読み出したループ量の値がXの場合には(原稿が通常原稿の場合には)、タイマーの値が時間t10に達すると(時点T7)、モータ25の駆動を開始してスキュー補正ローラ対14を回転させる。これによりスキュー補正ローラ対14による原稿先端の搬送が開始される。
時間t10は、時点T4から原稿の先端部にループ量Xの大きさのループが形成される時点T7までに要すると想定される時間である。例えば、搬送路上において原稿先端検出センサS5の検出位置からスキュー補正ローラ対14のニップまでの距離をa、ループ量Xだけ原稿を撓ませるのに要する原稿の搬送量をb、原稿搬送速度をVとすると、時間t10は、(a+b)/Vの式から求めることができる。また、実験などから求めることもできる。上記の搬送量bをVで除した時間が、同図の時間xに相当する。
一方、読み出したループ量の値がYの場合には(原稿がルーズリーフ原稿の場合には)、破線で示すようにタイマーの値が時間t11(<t10)に達すると(時点T6)、モータ25の駆動を開始してスキュー補正ローラ対14を回転させる。
時間t11は、時点T4から原稿の先端部にループ量Yの大きさのループが形成される時点T6までに要すると想定される時間である。例えば、ループ量Yだけ原稿を撓ませるのに要する原稿の搬送量をcとすると、上記の式のbに代えてcを適用することにより時間t11を求めることができる。搬送量cをVで除した時間が、同図の時間yに相当する。時間t10、時間t11は予め求められて、そのデータがROMなどに格納される。
以上説明したように、本実施の形態では、ルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送される場合には、スキュー補正のためのループのループ量を、通常原稿に対するループよりも小さな値に設定するので、原稿の綴じ穴の設けられている部分が座屈等により変形することなくスキュー補正をも行うことが可能になり、スキューが一切補正されずに原稿画像が読み取られてしまうことにより生じる読取画像の画質劣化を防止することができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送される場合の例を説明したが、本実施の形態2では、先端綴じ穴姿勢から原稿を90°回転したときの姿勢、すなわち綴じ穴Hの並ぶ方向が原稿搬送方向に平行に沿うような姿勢(以下、「平行姿勢」という。)で原稿が搬送される場合にループ量を切り換えるとしており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図9は、ルーズリーフ原稿が平行姿勢で搬送ローラ対15により搬送され、原稿先端がスキュー補正ローラ対14に到達している様子を示す模式図である。
ルーズリーフ原稿は、2種類のサイズのものを実線と破線で分けて示しており、実線の方がA5サイズ、破線の方がA4サイズの例を示している。いずれのルーズリーフ原稿も縦向きに搬送されている。なお、綴じ穴Hの形状が長方形である場合の例を示している。
搬送ローラ対15は、一方のローラに2つのコロ151、152がローラ軸方向に間隔をおいて設けられてなり、コロ151、152が他方のローラ(ルーズリーフ原稿に隠れて見えていない)に圧接されることによりニップが形成されるようになっている。なお、他方のローラは、コロ151、152に圧接される複数のコロを設ける構成としても良いし、コロ151、152に圧接される長尺状の1つのコロを設ける構成としても良い。
A4サイズのルーズリーフ原稿は、ローラ軸方向に綴じ穴Hの位置と搬送ローラ対15のコロ151、152の位置とがずれた(一致していない)状態で搬送されるので、綴じ穴Hの設けられている部位Mがコロ151、152により搬送されることはない。
これに対して、A5サイズのルーズリーフ原稿は、ローラ軸方向に、綴じ穴の位置が丁度、搬送ローラ対15のコロ151の位置に一致するので、綴じ穴Hの設けられている部位Mがコロ151により搬送されることになる。
綴じ穴Hの設けられている部位Mでは、搬送方向に綴じ穴Hの分だけ原稿の紙面の部分Pが少ない。紙面の部分Pが少ないと、原稿とコロ151との接触面積が少なくなり、それだけ搬送力が低下することになるが、原稿を搬送方向に送り出すだけならば搬送性に影響を与えるまでには至らない。
ところが、原稿にループを形成するとなると、ループの部分に、その腰の強さにより元に戻ろうとする力が搬送方向の逆方向に作用する。この逆方向の力は、停止中のスキュー補正ローラ対14と、これよりも上流側のコロ151、152に作用し、通常、ループ量を大きくすると大きくなる。
スキュー補正のためにはループ量をできるだけ大きくとることが望まれるが、その一方でループ量を大きくしすぎるとループ形成中に、元に戻ろうとする逆方向の力が大きくなり、その逆方向の力がコロ151による搬送力よりも大きくなると、コロ151と原稿の紙面の部分Pがスリップ(原稿の紙面の部分Pに対してコロ151が空回り)して、原稿の紙面の部分Pに皺が入ったり破れたりする(変形する)おそれが生じる。
そこで、本実施の形態では、ルーズリーフ原稿が平行姿勢、かつ綴じ穴Hの位置が搬送ローラ対15のコロ151、152の一方の位置と一致する状態で搬送される場合には、形成すべきループ量を通常よりも少ない小ループ量に切り換える(小さい値を設定する)制御を行っている。
図10は、本実施の形態に係るループ量設定処理の一部の内容を示すフローチャートであり、実施の形態1と異なる部分だけを示している。
同図に示すように、ステップS1で「NO」と判断、すなわち先端綴じ穴姿勢で原稿が搬送されていないことが判断されると、ステップS21においてルーズリーフ原稿が縦通紙されているか否かを判断する。
ルーズリーフ原稿が縦通紙されていることの判断は、原稿判別信号に基づいて行われる。具体的には、ルーズリーフ原稿が縦通紙される場合には原稿判別信号の電圧波形が図11に示すようなパルス状の電圧波形になる。パルス状の電圧波形になるのは、綴じ穴Hの部分がブラシ232を通過する際に電圧が低下し、紙面の部分Pがブラシ232を通過する際には電圧が上昇して元に戻る現象が繰り返し行われるからである。なお、2〜4穴の場合にもその穴の数だけ電圧の変化が生じるが、ルーズリーフ原稿が用いられる場合の綴じ穴Hによる電圧変化の周期を予め求めておくことにより判別することができる。
図10に戻り、ルーズリーフ原稿が縦通紙されていることを判断すると(ステップS21で「YES」)、原稿サイズを取得する(ステップS22)。原稿サイズの取得は、原稿サイズ検出センサS1〜S4からの検出信号に基づいて行われる。
取得されたサイズの原稿がループ量を小ループ量に切り換えが必要な原稿であるか否かを判断する(ステップS23)。この判断は、図12に示すテーブル201を参照することにより行われる。
図12に示すように、テーブル201は、縦搬送されるルーズリーフ原稿のサイズ毎に、そのサイズと形成すべきループ量とを対応付けてなるテーブルである。綴じ穴Hと搬送ローラ対15のコロ151、152の位置が一致しない状態で搬送される原稿(例えばA4サイズ)については、ループ量が通常(上記Xに相当)になっており、綴じ穴Hと搬送ローラ対15のコロ151または152の位置が一致する状態で搬送される原稿(例えばA5サイズ)については、ループ量が小(上記のYに相当)になっている。
本実施の形態では、原稿搬送路の中央と原稿の幅方向中央とが一致する状態で原稿が搬送される、いわゆるセンター基準で搬送される構成であり、原稿搬送路の中央から幅方向にコロ151(または152)までの距離と、原稿においてその中央から幅方向に綴じ穴Hまでの距離が同じ場合に、綴じ穴Hとコロ151(または152)の位置が一致することになる。なお、センター基準とは異なる搬送方式、例えば原稿搬送路の一方の側端に原稿の幅方向一方の側辺を沿わせる、いわゆる片側基準で搬送される場合には、幅方向におけるコロ151、152の位置と原稿の綴じ穴Hの位置との関係に基づきテーブル201におけるループ量の情報が決められることになる。
図10に戻り、搬送される原稿が小ループ量に切り換えが必要な原稿であることを判断すると(ステップS23で「YES」)、ステップS4に移る。この場合、ループ量が通常よりも小さい値、例えばYに設定される。一方、搬送される原稿が小ループ量への切り換えが必要な原稿ではないことを判断すると(ステップS23で「NO」)、ステップS3に移る。この場合、ループ量が通常の値、例えばXに設定される。
このようにルーズリーフ原稿のうち、綴じ穴Hと搬送ローラ対15のいずれかのコロ151、152の位置が一致する状態で搬送される原稿については、スキュー補正のためのループ量を小さい値に設定するので、ループ形成時に綴じ穴Hの部分でコロがスリップすることによる原稿の皺や破損などの発生を防止することができる。
<実施の形態3>
上記実施の形態1では、ルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で給紙トレイ11から繰り出される場合には、搬送方向先端側の綴じ穴Hの設けられている部分に通常よりも小さなループを形成する例を説明したが、本実施の形態3では、搬送方向先端側の綴じ穴Hの設けられている部分にはループを形成せず、両面読取のときのスイッチバックを利用して、スイッチバックにより元の後端が先頭になった状態でその先端側(綴じ穴Hの開けられていない側)の部分に通常と同じ量のループを形成してスキュー補正を行うと共に画像読取部29を用いて画像を読み取る構成としており、この点が異なっている。
具体的に図13の搬送系路を示す模式図を用いて説明すると、(1)給紙トレイ11から繰り出された先端綴じ穴姿勢のルーズリーフ原稿は、搬送ローラ対15、スキュー補正ローラ対14、搬送ローラ対16〜19を介して反転路Aに搬送される。この搬送中にはスキュー補正ローラ対14が回転状態のままになっており、ループ形成は行われない。また、原稿読取位置Gを通過するがその際、原稿読取は行われない。
(2)反転路Aに導かれたルーズリーフ原稿は、スイッチバックにより、元の後端が先頭になった状態で搬送路Bに導かれ、搬送ローラ対20を介してスキュー補正ローラ対14まで搬送される。この時点ではスキュー補正ローラ対14が停止しており、原稿先端側(元の後端側:綴じ穴の開けられていない側)の部分にループが形成される。ループ形成後にスキュー補正ローラ対14の回転が再開される。これにより、ルーズリーフ原稿は、搬送ローラ対16〜18を介して反転路Cに搬送される。ルーズリーフ原稿が画像読取部29の読取位置を通過する際に、ルーズリーフ原稿はその表(おもて)面が画像読取部29に対向する姿勢になっており、表面の画像が画像読取部29により読み取られる。
(3)反転路Cに導かれたルーズリーフ原稿は、スイッチバックにより、搬送路Dを介して排出ローラ対28により排紙トレイ12に排出される。
上記(1)〜(3)の動作は、ルーズリーフ原稿の表面(片面)を片面読取モードで読み取る場合の例であるが、両面を両面読取モードで読み取る場合には、ルーズリーフ原稿の表面が画像読取部29により読み取られる際に並行するようにルーズリーフ原稿の裏面画像が原稿読取位置Gでスキャナユニット3により読み取られる。
このように本実施の形態では、ルーズリーフ原稿が所定の条件、すなわち綴じ穴が搬送方向先端側に位置する姿勢でルーズリーフ原稿が給紙される場合には、読取モードに関らずスイッチバックを行う両面読取モードの搬送径路を搬送させてスキュー補正を行うことになる。なお、画像読取部29は、例えばCIS(コンタクトイメージセンサ)などのセンサを用いることができるが、他の構成の読取手段を用いるとしても良い。
図14は、本実施の形態における原稿読取動作の処理内容を示すフローチャートである。同図に示すように、スキュー補正ローラ対14以外のローラを回転させることにより給紙トレイ11から原稿を繰り出す動作を行う(ステップS30)。これにより原稿搬送が開始される。スキュー補正ローラ対14は、停止したままになる。
搬送される原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送されているか否かを判断する(ステップS31)。この判断は、上記ステップS1の処理と同じ方法により行われる。
先端綴じ穴姿勢で搬送されていることを判断すると(ステップS31で「YES」)、ルーズリーフ原稿であるか否かを判断する(ステップS32)。この判断は、上記ステップS2の処理と同じ方法により行われる。
ルーズリーフ原稿であることを判断すると(ステップS32で「YES」)、スキュー補正ローラ対14を回転させる(ステップS33)。スキュー補正ローラ対14の回転は、ルーズリーフ原稿の先端がスキュー補正ローラ対14に到達する前に開始される。従って、ルーズリーフ原稿は、この時点ではループ形成が行われることなく、スキュー補正ローラ対14を通過して原稿読取位置Gに向けて搬送される。
ルーズリーフ原稿が原稿読取位置Gに到達するまでの間に原稿読取を禁止する(ステップS34)。このように読取を禁止するのは、ルーズリーフ原稿がまだスキュー補正されていないからである。これにより、ルーズリーフ原稿が原稿読取位置Gを通過する際には原稿表面の読み取りが行われない(素通りする)。
ルーズリーフ原稿を反転経路Aに導き(ステップS35)、そして原稿後端がスキュー補正ローラ対14を通過すると、スキュー補正ローラ対14の回転を停止させる(ステップS36)。ルーズリーフ原稿が反転経路Aに搬入されると、スイッチバックさせて(ステップS37)、ルーズリーフ原稿の元の後端が先頭になった状態で搬送路Bに導く。搬送路Bに導かれたルーズリーフ原稿は、搬送ローラ対20を介してスキュー補正ローラ対14に搬送される。この時点では、スキュー補正ローラ対14が停止しているので、ルーズリーフ原稿の先端部(元の後端側であり、綴じ穴のない部分)にループが形成される。このループ量は、通常原稿と同じループ量(上記例では、値X)である。綴じ穴のない部分にループを形成するので、ループ量を小さくする必要がないからである。
所定量のループ形成後、スキュー補正ローラ対14の回転が再開される(ステップS38)。これにより、スキュー補正された後のルーズリーフ原稿がスキュー補正ローラ対14を通過して、原稿読取位置Gに向けて搬送される。
原稿読取禁止を解除する(ステップS39)。この解除は、ルーズリーフ原稿の先端が原稿読取位置Gに到達する前に行われる。
両面読取であるか否かを判断する(ステップS40)。この判断は、例えばユーザによる操作パネル5等からの指示などに基づいて行われる。
両面読取であると判断すると(ステップS40で「YES」)、ルーズリーフ原稿が原稿読取位置Gを通過する際にそのルーズリーフ原稿の裏面がスキャナユニット3により読み取られ、画像読取部29の読取位置を通過する際にそのルーズリーフ原稿の表面が画像読取部29により読み取られる(ステップS41)。読み取られた原稿画像のデータは、スキャナ制御部49に送られる。
スキャナ制御部49では画像処理部493、494において、読み取られたデータに画像処理が施されるが、その際、データの面付け処理が実行される(ステップS42)。データの面付け処理は、スキャナユニット3で読み取られたデータを原稿の裏面画像のデータとし、画像読取部29で読み取られたデータを原稿の表面画像のデータとする処理をいう。この処理を実行するのは、次の理由による。
すなわち、ルーズリーフ原稿ではない通常原稿は、後述のようにスイッチバックが行われず、最初に原稿読取位置Gを通過する際に表面画像がスキャナユニット3で読み取られると共に裏面画像が画像読取部29で読み取られる。この場合、スキャナユニット3で読み取られたデータが原稿の表面画像のデータとして記憶部(不図示)に格納され、画像読取部29で読み取られたデータが原稿の裏面画像のデータとして格納されることになる。
これに対して、ルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で給紙トレイ11から繰り出される場合には、スイッチバックした後に原稿の表裏面が読み取られる。従って、スキャナユニット3で原稿の裏面画像が読み取られ、画像読取部29で原稿の表面画像が読み取られることになり、通常原稿のときとは表裏の関係が逆になるからである。
そこで、スイッチバック後に原稿画像の読取を行った場合に限って、スキャナユニット3で読み取られたデータを表面画像のデータとはせずに裏面画像のデータとし、画像読取部29で読み取られたデータを裏面画像のデータとはせずに表面画像のデータとして記憶部にデータの面付けを行うことにより、表裏の関係を原稿の種類に関らず統一してデータ管理を容易化できるようにしている。
原稿画像が読み取られた後のルーズリーフ原稿は、反転経路Cに導かれ、ここでスイッチバックされて搬送路D、排出ローラ対28を介して排出される(ステップS44)。
両面読取ではない、すなわち片面読取であることを判断すると(ステップS40で「NO」)、ルーズリーフ原稿が画像読取部29の読取位置を通過する際に表面画像が画像読取部29により読み取られて(ステップS43)、ステップS42に移る。
先端綴じ穴姿勢ではなく(ステップS31で「NO」)、また、ルーズリーフ原稿でもない(ステップS32で「NO」)場合には、ステップS45に移る。ステップS45では、搬送される原稿の先端が停止中のスキュー補正ローラ対14に到達して、原稿の先端部に所定量のループが形成されると、スキュー補正ローラ対14の回転を開始させる。これにより、スキュー補正された後の原稿が原稿読取位置Gに送られることになる。
両面読取の場合には(ステップS46で「YES」)、原稿が原稿読取位置Gを通過する際に原稿の表面がスキャナユニット3により読み取られ、画像読取部29の読取位置を通過する際に原稿の裏面が画像読取部29により読み取られる(ステップS47)。
一方、片面読取の場合には(ステップS46で「NO」)、原稿が原稿読取位置Gを通過する際に原稿の表面がスキャナユニット3により読み取られる(ステップS48)。
原稿画像が読み取られた後の原稿は、排出ローラ対28を介して機外に排出される(ステップS49)。
このように本実施の形態では、原稿の、綴じ穴の存在しない部分にループを形成してスキュー補正を行うとしたので、スキュー補正による読取画像の画質を向上させつつ、綴じ穴の部分に皺や破損等が発生するといったことを防止できる。
<実施の形態4>
上記実施の形態3では、ルーズリーフ原稿を反転路Aでスイッチバックさせて、綴じ穴の存在しない方の原稿後端側にループを形成させるとしたが、本実施の形態では、ルーズリーフ原稿がスキュー補正ローラ対14を通過した直後にスキュー補正ローラ対14を停止させつつ、ルーズリーフ原稿を搬送方向の逆方向に搬送させて、元の後端を先頭にした状態で、停止中のスキュー補正ローラ対14に突き当てることにより、先頭側(元の後端:綴じ穴のない側)の部分にループを形成するとしており、この点が異なっている。
図15は、本実施の形態のスキュー補正時におけるローラ駆動の正逆転の様子を示す模式図であり、時間順に図15(a)〜(g)に分けてそれぞれの状態を示している。
ここで、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16とは、原稿搬送路上の距離が搬送対象の原稿の搬送方向長さよりも短くなるように、その搬送路上における位置が設定されている。スキュー補正ローラ対14を通過した直後の原稿を逆方向に搬送させるには、搬送ローラ対16が当該原稿を搬送できる位置に配されている必要があるからである。ここでは、搬送ローラ対16とスキュー補正ローラ対14間の原稿搬送路上の距離が、最小サイズの原稿の搬送方向長さよりも短くなっている。
また、原稿を逆方向に搬送させるために、スキュー補正ローラ対14よりも搬送方向下流側に位置する搬送ローラ対16を反転ローラ対として正転、逆転を切り換え可能であると共に、搬送ローラ対16の一方と他方のローラ同士を圧接離間可能に構成している。
搬送ローラ対16の正転と逆転の切り換えは、例えば搬送ローラ対16を駆動する専用のモータを設けてこれを正転と逆転に切り換える構成をとることができる。また、圧接離間機構は、例えばカム機構や直動アクチュエータによりローラ同士を接離方向に移動させることにより切り換える構成をとることができる。図15において、搬送されるルーズリーフ原稿は、先端綴じ穴姿勢で搬送されるものとする。先端綴じ穴姿勢で搬送されていることの判断は、上記のステップS1、S2の処理と同じ方法で行われる。
図15(a)は、ルーズリーフ原稿がスキュー補正ローラ対14により搬送され、ルーズリーフ原稿の先端Fが搬送ローラ対16の直前に位置するところまで搬送されている状態を示している。この時点では、スキュー補正ローラ対14も搬送ローラ対16も回転(正転)している。
図15(b)は、ルーズリーフ原稿の先端Fが搬送ローラ対16を通過しており、ルーズリーフ原稿の後端Eがスキュー補正ローラ対14を通過した直後の状態を示している。この時点で、搬送ローラ対16とスキュー補正ローラ対14が停止される。
図15(c)は、スキュー補正ローラ対14が停止した状態で搬送ローラ対16が逆転駆動されることにより、ルーズリーフ原稿の後端Eが先頭側になった状態で搬送方向の逆方向に搬送されて、後端Eがスキュー補正ローラ対14のニップに突き当たり、後端側の部分に所定量(上記のXに相当)のループRが形成された状態を示している。
ループRの形成により、後端Eがスキュー補正ローラ対14に対して真っ直ぐな状態(スキューのない状態)になる。後端側には、綴じ穴Hが存在しないので、ループ形成による綴じ穴Hの部分の皺や破損等が発生することはない。
図15(d)は、スキュー補正ローラ対14が一定時間だけ逆転されることにより、ルーズリーフ原稿の後端Eがスキュー補正ローラ対14のニップに噛み込まれつつ、少しだけニップよりも上流側に突出している状態を示している。
図15(e)は、スキュー補正ローラ対14の一定量の逆転が終了した後、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16が停止している状態を示している。ループRは、そのまま残っている。
図15(f)は、搬送ローラ対16の上側のローラ161が下側のローラ162に対して上方向に移動されて、ローラ161とローラ162が離間している状態を示している。この離間により、ルーズリーフ原稿の先端F側が搬送ローラ対16による圧接状態から解放され、ループRが解消される。
ルーズリーフ原稿は、先端F側が搬送ローラ対16から解放される前(搬送ローラ対16が圧接されているとき)は、後端Eがスキューのない状態になっており、後端Eよりも搬送方向下流側の部分が搬送ローラ対16により動かないように規制されている。
従って、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16の間に存する部分にスキューが発生している場合には、その部分が少しねじれたような状態になる。この状態で先端F側が搬送ローラ対16から解放されると、後端Eよりも搬送方向下流側の部分のループが解消され、ループの解消により、そのねじれも解消されて、搬送方向下流側の部分がスキューのない後端側の姿勢に倣ってスキューのない状態に補正される。このことは、上記図3のところで説明したループの解消によるスキュー補正と同様である。
図15(g)は、搬送ローラ対16の上側のローラ161が下側に移動してローラ161とローラ162が原稿を介して圧接する状態に戻り、搬送ローラ対16とスキュー補正ローラ対14が正転駆動されることにより、スキュー補正された後のルーズリーフ原稿が搬送方向に搬送されている状態を示している。
図16は、本実施の形態に係るスキュー補正における搬送ローラ対16とスキュー補正ローラ対14の駆動制御の内容を示すフローチャートである。この制御は、ルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送される場合に実行される。
同図に示すように、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16を正転駆動する(ステップS61)。図15(a)に示すようにルーズリーフ原稿が搬送される。
ルーズリーフ原稿がスキュー補正ローラ対14を通過したか否かを判断する(ステップS62)。この通過の判断は、後端検出センサS6によりルーズリーフ原稿の後端Eが検出されたことにより行われる。
ルーズリーフ原稿がスキュー補正ローラ対14を通過したことを判断すると(ステップS62で「YES」)、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16を停止させる(ステップS63)。これにより、図15(b)の状態になる。
そして、搬送ローラ対16を逆転させる(ステップS64)。これにより、図15(c)の状態になる。
搬送ローラ対16を逆転させてから一定時間Taが経過したか否かを判断する(ステップS65)。この一定時間Taは、ループRの形成に要する時間であり、予め実験などから求められて、そのデータはROMなどに格納されている。ここでは、上記Xに相当するループ量のループ形成に要する時間が設定されている。
一定時間Taの経過によりルーズリーフ原稿の後端側の部分にループRが形成される。これにより、ルーズリーフ原稿の後端Eのスキューが補正される。
一定時間Taの経過を判断すると(ステップS65で「YES」)、スキュー補正ローラ対14を一定時間Tbだけ逆転させる(ステップS66)。一定時間Tbは、ルーズリーフ原稿の後端Eがスキュー補正ローラ対14のニップに噛み込まれるのに十分な時間である。図15(d)に示すように、ルーズリーフ原稿の後端Eがスキュー補正ローラ対14を通過して少し上流側に突き抜ける程度の時間が設定されている。一定時間Tbは、上記の時間Taと同様に予め求められてそのデータがROMなどに格納されている。
スキュー補正ローラ対14の一定時間Tbの逆転が終了すると、スキュー補正ローラ対14と搬送ローラ対16を停止させる(ステップS67)。これにより、図15(e)の状態になる。
搬送ローラ対16のローラ161とローラ162を離間させる(ステップS68)。この離間動作は、図15(f)に示すようにルーズリーフ原稿が搬送ローラ対16により拘束されない、すなわちローラ161がルーズリーフ原稿に接しなくなる程度までローラ161をローラ162から遠ざかる方向に移動させることにより行われる。これにより、上記のようにループRが解消されて、ルーズリーフ原稿の搬送方向下流側の部分がスキューのない後端側の姿勢に倣ってスキューのない状態に補正される。
離間状態にしてから所定時間経過すると、搬送ローラ対16がルーズリーフ原稿を介して圧接される状態に戻す(ステップS69)。この所定時間は、ルーズリーフ原稿においてその後端Eより搬送方向下流側の部分が搬送ローラ対16の拘束から解放されてスキューのある状態からスキューのない状態に遷移するのに十分な時間が予め設定される。例えば、1秒程度とされる。
そして、搬送ローラ対16とスキュー補正ローラ対14を正転駆動させて(ステップS70)、当該処理を終了する。これにより、図15(g)に示すようにスキュー補正された後のルーズリーフ原稿が原稿読取位置Gに向けて搬送される。
このように本実施の形態では、スキュー補正ローラ対14を通過した直後のルーズリーフ原稿を搬送方向の逆方向に搬送して、ルーズリーフ原稿の後端Eをスキュー補正ローラ対14に突き当てることにより、綴じ穴の存在しない後端側の部分にループを形成するようにしたので、スキュー補正による読取画像の画質を向上しつつ綴じ穴の部分に皺等が発生するといったことを防止することができる。
上記では、ルーズリーフ原稿の逆方向の搬送を、ルーズリーフ原稿の後端Eがスキュー補正ローラ対14のニップを通り抜けるまで行うとしたが、これに限られない。スキュー補正が可能であれば良く、例えば後端Eがスキュー補正ローラ対14のニップに突き当たって噛み込まれる(通り抜けない)程度まで搬送させるとしても良い。
本発明は、自動原稿搬送装置に限られず、原稿の搬送方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、ルーズリーフ原稿であるか否かによりループ量を通常と小の2段階に切り換えるとしたが、例えば綴じ穴の設けられている数に応じてループ量の大きさを2以上の段階に切り換える構成をとることもできる。具体的には、サイズの同じ原稿について綴じ穴の数が異なれば綴じ穴のピッチも異なり、綴じ穴の部分における腰の強さも異なる場合がある。そこで、綴じ穴の数が多くなるほどループ量が少なくなるように切り換える制御を行って、綴じ穴の座屈を防止しつつスキュー補正を行う構成をとることが考えられる。
(2)上記実施の形態では、ブラシ232を用いる原稿判別部23からの原稿判別信号を、原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報として取得し、取得した情報に基づいてルーズリーフ原稿が先端綴じ穴姿勢で搬送されることを判断するとしたが、ブラシを用いる構成に限られない。一辺に沿って複数の綴じ穴が間隔をおいて設けられている原稿が、当該一辺が搬送方向先端側に位置する姿勢で搬送されることを判断できれば良い。
例えば、ブラシに代えて、複数の光電センサを原稿の幅方向に沿って並べて配置して、各光電センサから出射される光が原稿の紙面部分に反射する場合と綴じ穴を通過して反射しない場合のそれぞれにおける各光電センサからの検出信号を上記の情報として取得することにより先端綴じ穴姿勢での搬送を判断する構成が考えられる。また、ユーザによる当該姿勢による搬送であることの入力を取得する構成とすることも可能であろう。
(3)上記実施の形態では、通常原稿に2〜4穴のパンチ穴を有する原稿が含まれるとしたが、パンチ穴も複数の綴じ穴であり、原稿の厚みや種類によってはループ形成時にパンチ穴の部分に座屈が生じる場合もあり得る。このような座屈の生じるおそれがある場合には、特定の原稿にパンチ穴の原稿をも含むように予め設定しておいて、パンチ穴の原稿についてもループ形成量を通常原稿より少なくする制御を行うこともできる。
(4)上記実施の形態では、原稿先端を突き当てて停止させ、原稿先端部にループを形成するための突き当て部材としてスキュー補正ローラ対14を用いた構成を説明したが、原稿のスキュー補正を行うことができる構成であれば、これに限られることはない。
また、突き当て部材をローラ対とすることにも限定されない。搬送中の原稿の先端に当接して原稿の先端を一時的に停止させ、ループ形成後に原稿の先端を開放して原稿を搬送可能な部材であれば良い。例えば、搬送中の原稿の先端に当接して原稿の先端が通過するのを阻止する位置と、原稿の搬送路から退避して原稿の先端を通過させる位置との間を切り換え可能な板状や爪状の部材を突き当て部材として用いるとしても良い。なお、ローラ対を突き当て部材として用いる場合、ローラ対の停止中にローラにブレーキをかける構成、またはブレーキをかけなくても停止中のローラ対に回転方向にある程度の負荷がかかっている構成であることが望ましい。
(5)上記実施の形態では、本発明に係る自動原稿搬送装置を原稿の片面と両面を読取可能な構成に適用した場合の例を説明したが、これに限られない。例えば、片面の読取だけを行える構成にも適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置において綴じ穴を有する原稿を搬送する場合のスキュー補正を行う技術として有用である。
2 自動原稿搬送装置
10 ADF制御部
14 スキュー補正ローラ対
15〜20 搬送ローラ対
23 原稿判別部
111 ループ量設定部
151、152 コロ
232 ブラシ
234 ブラシ毛234
A、C 反転路
E 原稿後端
F 原稿先端
H 綴じ穴
G 原稿読取位置

Claims (9)

  1. 原稿を原稿読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、
    搬送中の原稿の先端に突き当て部材を当接させることにより当該原稿の先端部にループを形成して当該原稿のスキュー補正を行うスキュー補正手段と、
    原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報を取得する取得手段と、
    前記取得された情報に基づいて、原稿が複数の綴じ穴の設けられている特定の原稿であり前記ループ形成の際に前記綴じ穴の設けられている原稿部分に変形を生じさせる所定の条件で搬送されることを判断する判断手段と、を備え、
    前記スキュー補正手段は、
    前記特定の原稿が前記所定の条件で搬送されることが判断された場合には、当該判断がなされない場合のループ形成量をαとしたとき、当該判断がなされた場合のループ形成量βを、0<β<αを満たす量とすることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 前記所定の条件とは、
    前記特定の原稿が、前記複数の綴じ穴の並ぶ方向が前記搬送方向に直交する幅方向に沿う方向であり、前記複数の綴じ穴が前記搬送方向先端側に位置する姿勢で搬送される場合であることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 前記突き当て部材よりも搬送方向上流側であり、前記突き当て部材からの搬送路上の距離が原稿の搬送方向長さよりも短い範囲内の位置に配される搬送ローラ対を備え、
    前記搬送ローラ対は、
    軸方向に複数のコロが間隔をおいて配される一のローラを含み、
    前記所定の条件とは、
    前記特定の原稿が、前記複数の綴じ穴の並ぶ方向が前記搬送方向に沿う方向であり、前記複数の綴じ穴の設けられている前記軸方向における位置が前記複数のコロのいずれか一つの当該軸方向における位置に一致する姿勢で搬送される場合であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動原稿搬送装置。
  4. 原稿を原稿読取位置に向けて搬送する自動原稿搬送装置であって、
    原稿の一辺に沿って複数の綴じ穴が列状に設けられていることの有無とその綴じ穴の設けられている位置を示す情報を取得する取得手段と、
    前記取得された情報に基づいて、原稿が一辺に沿って複数の綴じ穴の設けられている特定の原稿であり当該原稿の前記一辺が搬送方向先端側かつ前記一辺に対して搬送方向の反対側の辺が搬送方向後端側に位置する姿勢で搬送されていることを判断する判断手段と、
    前記特定の原稿が前記姿勢で搬送されていることが判断されると、前記一辺が後端側になり前記反対側の辺が先端側になるように、当該原稿を反転させる反転手段と、
    前記反転手段により反転された前記特定の原稿の搬送中に、前記反転により先端側に変えられた前記反対側の辺を原稿先端として突き当て部材に当接させることにより、当該原稿にループを形成して当該原稿のスキュー補正を行うスキュー補正手段と、
    を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  5. 原稿を搬送する搬送ローラ対を備え、
    前記反転手段は、
    前記搬送ローラ対を通過した直後の原稿をその搬送方向を逆方向に切り換えて、所定量だけ搬送路を遡って当該搬送ローラ対まで戻るように搬送し、
    前記スキュー補正手段は、
    前記搬送ローラ対を停止させ、停止中の搬送ローラ対を前記突き当て部材として、当該搬送ローラ対に搬送されて来る原稿の前記反対側の辺を原稿先端として当接させることを特徴とする請求項4に記載の自動原稿搬送装置。
  6. 前記反転手段は、
    前記搬送ローラ対よりも搬送方向下流側の位置に設けられており、一対のローラ同士が圧接離間可能かつ正逆転可能に構成された反転ローラ対を備え、
    前記原稿が前記搬送ローラ対を通過した直後に前記反転ローラ対を正転から逆転駆動に切り換えることにより当該原稿の搬送方向を切り換え、
    前記スキュー補正手段によりループが形成されると、前記反転ローラ対のローラ同士を圧接状態から離間状態に遷移させた後、元の圧接状態に戻して、前記反転ローラ対を正転させることを特徴とする請求項5に記載の自動原稿搬送装置。
  7. 原稿を搬送する搬送ローラ対を備え、
    前記反転手段は、前記姿勢で搬送されている原稿を反転路に引き込み、当該反転路で搬送方向を逆方向に切り換えた後、当該搬送ローラ対に搬送し、
    前記スキュー補正手段は、
    前記搬送ローラ対を停止させ、停止中の搬送ローラ対を前記突き当て部材として、当該搬送ローラ対に搬送されて来る原稿の前記反対側の辺を原稿先端として当接させることを特徴とする請求項4に記載の自動原稿搬送装置。
  8. 原稿搬送路の近傍に配置され、原稿搬送方向と直交する幅方向に沿って伸びる導電性のブラシを有するブラシ部材と、
    前記原稿搬送路を挟んで前記ブラシ部材に対向する位置に設けられ、前記ブラシの先端部と接触する電極と、
    前記ブラシ部材または電極に給電する電源部と、を備え、
    搬送される原稿は、前記ブラシ部材と前記電極との間を通過し、
    前記ブラシを構成するブラシ毛のそれぞれは、
    前記電極との間に前記原稿が介在する状態にあるときには前記電極と非接触になり、前記綴じ孔を介して前記電極と対向する状態にあるときには当該綴じ穴を介して前記電極と接触するようになっており、
    前記取得手段は、
    搬送される原稿が前記ブラシと前記電極との間を通過する間における前記ブラシと前記電極間の電圧を取得し、
    前記判断手段は、
    前記取得された電圧の大きさに応じて前記判断を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動原稿搬送装置。
  9. 前記判断手段は、
    搬送される原稿の先端が前記ブラシと前記電極との間の位置に入った第1時点以降の前記ブラシと前記電極間の電圧を取得し、前記第1時点の直後の第2時点での電圧値と所定の閾値との大小関係から前記判断を行うことを特徴とする請求項8に記載の自動原稿搬送装置。
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