JP2011056677A - 出没式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記体の挿入作業を迅速に行うことができ、且つ、1本のみの筆記体を軸筒内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能となるサイドスライド式の出没式筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2内に1本のみの筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。筆記体6の後端に操作体7を連結する。窓孔41から径方向外方に操作体7の操作部71を突出させる。軸筒2の後端に、窓孔41を後方に開口させる開閉自在の開口部42を設ける。開口部42を通して筆記体6及び操作体7を連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成する。窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に解除部10を設ける。解除部10を径方向に押圧操作することによって、操作体7を径方向に変位させ、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、出没式筆記具に関する。詳細には、軸筒内に1本のみの筆記体を前後方向に移動可能に収容した出没式筆記具に関する。
従来、この種の出没式筆記具において、軸筒の後端の押出杆を押圧することにより、ペン先が突出状態となり、軸筒側壁の板状突起を押圧することにより、ペン先突出状態が解除される構成のものが知られている(例えば特許文献1)。また、従来の出没式筆記具において、軸筒の後端開口部を通して、筆記体及び操作体を連結状態で交換可能な多芯筆記具が知られている(例えば、特許文献2)。
実公昭49−18340号公報 特開2007−38635号公報
前記特許文献1の出没式筆記具は、筆記体を軸筒内に挿入する際、軸筒を前部と後部とに分離し、軸筒前部に筆記体のペン先側を挿入し、軸筒後部に筆記体の後端部を挿入する構造であるため、筆記体の挿入作業を迅速に行うことができない。
また、前記特許文献2の出没式筆記具は、多芯筆記具であるため、1本のみの筆記体を軸筒内に収容した場合、ペン先突出状態にすることができても、該ペン先突出状態を解除することができない。また、前記特許文献2の出没式筆記具は、ペン先が軸筒の軸線方向に対して僅かに傾斜して突出するため、ペン先突出状態の外観性を低下させる。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、筆記体の挿入作業を迅速に行うことができ、且つ、1本のみの筆記体を軸筒内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能となるサイドスライド式の出没式筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明において、軸筒において、「前」とは前端孔側を指し、「後」とはその反対側を指し、筆記体において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。
[1]本願の第1の発明は、軸筒2内に1本のみの筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2内に筆記体6を後方に付勢する弾発体8を収容し、前記弾発体8の後方付勢に抗して筆記体6を前方に移動させることにより、前記軸筒2の前端孔31より筆記体6のペン先61を外部に突出させる出没式筆記具であって、前記筆記体6の後端に操作体7を連結し、前記軸筒2の側壁に前後方向に延びる窓孔41を径方向に貫設し、前記窓孔41から径方向外方に前記操作体7の操作部71を突出させ、前記操作体7を窓孔41に沿って前後方向に移動可能に構成し、前記軸筒2の後端に、前記窓孔41を後方に開口させる開閉自在の開口部42を設け、前記開口部42を通して筆記体6及び操作体7を連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成し、前記軸筒2の内壁に、ペン先突出時に操作体7が係止する係止壁部43を設け、前記窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に解除部10を設け、前記解除部10を径方向に押圧操作することによって、操作体7を径方向に変位させ、前記ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除することを要件とする。
前記第1の発明の出没式筆記具1は、開口部42を通して筆記体6及び操作体7を連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成したことにより、筆記体6を一方向から軸筒2内に挿入できるため、筆記体6の挿入作業を迅速に行うことができる。また、前記第1の発明の出没式筆記具1は、窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に解除部10を設けたことにより、1本のみの筆記体6を軸筒2内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能なサイドスライド式の出没式筆記具が得られ、その結果、操作体7が連結された筆記体6を、多芯筆記具と共通化できる。また、本実施の形態の出没式筆記具1は、1本のみの筆記体6を収容するため、軸筒2の外径を細くでき、スリムな外観を得る。
[2]本願の第2の発明は、前記第1の発明の出没式筆記具1において、前記操作体7が、操作部71と、該操作部71の径方向反対側に形成された解除突部72とを備え、前記解除部10を、少なくとも前記解除突部72から構成し、前記解除突部72を径方向に押圧することによって操作体7を径方向に変位させ、前記ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除することを要件とする。
前記第2の発明の出没式筆記具1は、解除突部72を径方向に押圧することによって操作体7を径方向に変位させ、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する構成であるため、操作体7と係止壁部43との係止状態を容易に解除できる。もし、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する際、操作体7の解除突部72以外の箇所を押圧する場合、操作体7と係止壁部43との係止状態の解除が困難となる。
[3]本願の第3の発明は、前記第2の発明の出没式筆記具1において、前記窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に、径方向に弾性変形可能な可動片44を一体に連設し、前記解除部10を、前記可動片44と前記解除突部72とから構成し、前記可動片44を径方向に押圧することによって、前記可動片44が前記解除突部72を径方向に押圧し、前記操作体7を径方向に変位させることを要件とする。
前記第3の発明の出没式筆記具1は、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する際、可動片44を介して解除突部72を押圧する構成であるため、多芯筆記具と共通な操作体7を容易に用いることができる。尚、前記第3の発明の出没式筆記具1において、前記可動片44が、クリップ(即ちポケット等に挟持可能なクリップ)を兼ねる構成であってもよい。
[4]本願の第4の発明は、前記第2の発明の出没式筆記具1において、前記窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に解除孔45を径方向に貫設し、ペン先突出時に前記解除突部72を前記解除孔45から径方向外方に突出させ、前記解除突部72を直接押圧することによって前記操作部7を径方向に変位させることを要件とする。
前記第4の発明の出没式筆記具1は、解除突部72を指等で直接押圧する構成であるため、解除突部72を確実に押圧することができ且つ簡易な構造にすることができる。
[5]本願の第5の発明は、前記第1乃至第4の何れかの発明の出没式筆記具1において、前記軸筒2の内壁に弾発体支持部9を設け、前記弾発体支持部9の後面に弾発体8の前端を係止させるとともに弾発体8の後端を操作体7の前面に係止させ、前記弾発体支持部9に筆記体6が遊挿される内孔91を設け、前記内孔91と前端孔31を同一軸線上に位置させたことを要件とする。
前記第5の発明の出没式筆記具1は、内孔91と前端孔31を同一軸線上に位置させたことにより、ペン先61が前端孔31から軸筒2の軸線に沿って真っ直ぐに突出するため、ペン先突出時の外観性の低下を回避できるサイドスライド式の出没式筆記具を得る。
本発明によれば、筆記体の挿入作業を迅速に行うことができ、且つ、1本のみの筆記体を軸筒内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能となるサイドスライド式の出没式筆記具が得られる。
本発明の第1の実施の形態のペン先没入状態を示す縦断面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のペン先突出状態を示す縦断面図である。 図1の解除部側の側面図である。 図1の開口部が閉鎖状態の窓孔側の側面図である。 図1の開口部が開放状態の窓孔側の側面図である。 図1の軸筒内に収容する前の状態の筆記体及び操作体を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態のペン先没入状態を示す縦断面図である。 図8のB−B線拡大断面図である。 図8のペン先突出状態を示す縦断面図である。 図8の解除部側の側面図である。 図8の開口部が閉鎖状態の窓孔側の側面図である。 図8の開口部が開放状態の窓孔側の側面図である。 図8の軸筒内に収容する前の状態の筆記体及び操作体を示す正面図である。
<第1の実施の形態>
図1乃至図7に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に前後方向に移動可能に収容される1本のみの筆記体6とからなる。前記筆記体6の後端には、操作体7が固着される。前記筆記体6及び操作体7は、弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により連結される円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸4の後部の側壁には、前後方向に延びる細長状の窓孔41が1本、径方向に貫設される。また、前記後軸4の後端部には、軸方向後方に貫通し且つ径方向外方に開口する開口部42が形成される。前記開口部42は、後軸4の後端(即ち軸筒2の後端)において窓孔41と連通され、それにより、窓孔41後端が後方に切り欠かれ後方に開口されている。一方、前記窓孔41の前端は常時閉鎖されている。
また、前記後軸4の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる一対の係止壁部43が形成される。前記係止壁部43に、ペン先突出状態の筆記体6の後端に連結された操作体7の後端が係止される。
(解除部)
前記窓孔41の径方向反対側の軸筒2(後軸4)の側壁には、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する解除部10が設けられる。前記解除部10は、窓孔41の径方向反対側の軸筒2(後軸4)の側壁に形成された径方向に弾性変形可能な可動片44と、ペン先突出時に前記可動片44の径方向内方に位置する解除突部72とからなる。
(蓋部)
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5は、ヒンジ部51により後軸4に回動自在に取り付けられる。前記ヒンジ部51の回動軸は、ペン先下向きでヒンジ部51を正面視したときのヒンジ部51の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。
前記蓋部5の前面には、当接壁部52が形成される。前記当接壁部52に、ペン先没入状態の筆記体6の後端に連結された操作体7の後端が衝止される。
(係合部、被係合部)
前記蓋部5の前面には、係合部53が設けられる(具体的には係合凹部または係合孔部が形成される)。後軸4の後端には、前記係合部53と係脱可能な被係合部46が設けられる(具体的には係合凸部が突設される)。
前記係合部53と前記被係合部46は、蓋部5が開口部42を閉鎖した際、互いに係合状態にあり、弾発体8の後方への付勢による操作体7と蓋部5の前面の当接壁部52との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部5が開くことはない。即ち、前記蓋部5による開口部42の閉鎖状態において、係合部53と被係合部46との係合により、蓋部5の後方移動が阻止される。
(筆記体)
前記筆記体6は、例えば、ボールペンレフィル、シャープペンシルレフィル、サインペンレフィル、マーキングペンレフィル等、入力ペンレフィル(スタイラスペンレフィル)等の公知のペン先61を備えたレフィルが挙げられる。
本実施の形態では、ボールペンレフィルが採用される。前記ボールペンレフィルは、ボールペンチップ(ペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ内部にインキが収容されたインキ収容管62と、該インキ収容管62の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)に固着された操作体7とからなる。
(操作体)
図1及び図7に示すように、ボールペンレフィルの操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から軸筒2外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる解除突部72と、該操作部71の反対側の解除突部72の前方に設けられる前側突部73と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。前記鍔部75の前面には、弾発体8の後端が係止される。
(弾発体支持部)
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状の弾発体支持部9が固着される。前記弾発体支持部9は、筆記体6が挿通される内孔91が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持部9の後面と、操作体7の鍔部75の前面との間には、弾発体8が配置される。前記弾発体8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、弾発体8の前端は弾発体支持部9の後面に係止され、弾発体8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。前記弾発体8により、筆記体6及び操作体7が後方に付勢される。
前記弾発体支持部9の内孔91は、軸筒2(後軸)の軸心(中心)に配置され、前記前端孔31は、軸筒2(前軸3)の軸心(中心)に配置される。即ち、前記内孔91と前記前端孔31は、軸筒2の同一軸線上に位置される。それにより、ペン先61が前端孔31より軸筒2の軸線方向に沿って真っ直ぐに突出し、ペン先突出時の外観性が低下することを回避できる。
(ペン先の出没)
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する。(図1及び図3参照)
操作体7の操作部71を弾発体8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方に移動させると、前端孔31より外部にペン先61が突出されるとともに、軸筒2内面の係止壁部43に操作体7の後端が係止される。これにより、ペン先突出状態(筆記可能状態)となる。このとき、解除突部72が可動片44の径方向内方に位置している
前記ペン先突出状態から可動片44を指等で径方向(窓孔方向)に押圧すると、可動片44が径方向に変位し、可動片44が解除突部72を径方向(窓孔方向)に押圧する。それにより、操作体7が径方向(窓孔方向)に変位し、操作体7と係止壁部43との係止状態が解除される。それと同時に、弾発体8の後方付勢により筆記体6及び操作体7が後方に移動し、操作体7の後端が蓋部5の前面の当接壁部52に当接衝止され、ペン先没入状態となる。
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する(図5及び図6参照)。
筆記体6及び操作体7を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態から、蓋部5のヒンジ部51と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部53と被係合部46との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記開口部42を開口させると、前記開口部42から操作体7が、弾発体8の後方付勢により後方外部に突出される。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を前記開口部42を介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部52に操作体7を当接させ、蓋部5を前方に回動させ、その後、係合部53と被係合部46とを係合させ、開口部42を閉鎖する。これにより、筆記体6及び操作体7の交換作業が終了する。
(本実施の形態の作用)
本実施の形態の出没式筆記具1は、開口部42を通して筆記体6及び操作体7を連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成したことにより、筆記体6を一方向から軸筒2内に挿入できるため、筆記体6の挿入作業を迅速に行うことができる。また、本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2側壁の窓孔41の径方向反対側に解除部10を設けたことにより、1本のみの筆記体6を軸筒2内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能なサイドスライド式の出没式筆記具が得られ、その結果、操作体7が連結された筆記体6を、多芯筆記具と共通化できる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、解除突部72を径方向に押圧することによって、操作体7を径方向に変位させ、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する構成であるため、操作体7と係止壁部43との係止状態の解除が容易となる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する際、可動片44を介して解除突部72を押圧する構成であるため、多芯筆記具と共通な操作体7を容易に用いることができる。
<第2の実施の形態>
図8乃至図14に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に前後方向に移動可能に収容される1本のみの筆記体6とからなる。前記筆記体6の後端には、操作体7が固着される。前記筆記体6及び操作体7は、弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により連結される円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸4の後部の側壁には、前後方向に延びる細長状の窓孔41が1本、径方向に貫設される。また、前記後軸4の後端部には、軸方向後方に貫通し且つ径方向外方に開口する開口部42が形成される。前記開口部42は、後軸4の後端(即ち軸筒2の後端)において窓孔41と連通され、それにより、窓孔41後端が後方に切り欠かれ後方に開口されている。一方、前記窓孔41の前端は常時閉鎖されている。
また、前記後軸4の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる一対の係止壁部43が形成され、前記係止壁部43に、ペン先61が突出した際の筆記体6の操作体7の後端が係止される。
(解除部)
前記窓孔41の径方向反対側の軸筒2(後軸4)の側壁には、解除孔45が径方向に貫設される。ペン先突出時、前記解除孔45から解除突部72が径方向外方に突出される。前記解除突部72が、ペン先突出状態を解除する解除部10となる。
(蓋部)
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5は、ヒンジ部51により後軸4に回動自在に取り付けられる。前記ヒンジ部51の回動軸は、ペン先下向きでヒンジ部51を正面視したときのヒンジ部51の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。
前記蓋部5の前面には、当接壁部52が形成される。前記当接壁部52に、ペン先没入状態の筆記体6の後端に連結された操作体7の後端が衝止される。
(係合部、被係合部)
前記蓋部5の前面には、係合部53が設けられる(具体的には係合凹部または係合孔部が形成される)。後軸4の後端には、前記係合部53と係脱可能な被係合部46が設けられる(具体的には係合凸部が突設される)。
前記係合部53と前記被係合部46は、蓋部5が開口部42を閉鎖した際、互いに係合状態にあり、弾発体8の後方への付勢による操作体7と蓋部5前面の当接壁部52との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部5が開くことはない。即ち、前記蓋部5による開口部42の閉鎖状態において、係合部53と被係合部46との係合により、蓋部5の後方移動が阻止される。
(筆記体)
前記筆記体6は、例えば、ボールペンレフィル、シャープペンシルレフィル、サインペンレフィル、マーキングペンレフィル等、入力ペンレフィル(スタイラスペンレフィル)等の公知のペン先61を備えたレフィルが挙げられる。
本実施の形態では、ボールペンレフィルが採用される。前記ボールペンレフィルは、ボールペンチップ(ペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ内部にインキが収容されたインキ収容管62と、該インキ収容管62の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)に固着された操作体7とからなる。
(操作体)
図8及び図14に示すように、ボールペンレフィルの操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から軸筒2外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる解除突部72と、該操作部71の反対側の解除突部72の前方に設けられる前側突部73と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。前記鍔部75の前面には、弾発体8の後端が係止される。
(弾発体支持部)
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状の弾発体支持部9が固着される。前記弾発体支持部9は、筆記体6が挿通される内孔91が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持部9の後面と、操作体7の鍔部75の前面との間には、弾発体8が配置される。前記弾発体8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、弾発体8の前端は弾発体支持部9の後面に係止され、弾発体8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。前記弾発体8により、筆記体6及び操作体7が後方に付勢される。
前記弾発体支持部9の内孔91は、軸筒2(後軸)の軸心(中心)に配置され、前記前端孔31は、軸筒2(前軸3)の軸心(中心)に配置される。即ち、前記内孔91と前記前端孔31は、軸筒2の同一軸線上に位置される。それにより、ペン先61が前端孔31より軸筒2の軸線方向に沿って真っ直ぐに突出し、ペン先突出時の外観性が低下することを回避できる。
(ペン先の出没)
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する。(図8及び図10参照)
操作体7の操作部71を弾発体8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方に移動させると、前端孔31より外部にペン先61が突出されるとともに、軸筒2内面の係止壁部43に操作体7の後端が係止される。これにより、ペン先突出状態(筆記可能状態)となる。このとき、解除孔45から解除突部72が径方向外方に突出される。
前記ペン先突出状態から解除突部72を径方向(窓孔方向)に直接、指等で押圧すると、操作体7が径方向(窓孔方向)に変位し、それにより、操作体7と係止壁部43との係止状態が解除される。それと同時に、弾発体8の後方付勢により筆記体6及び操作体7が後方に移動し、筆記体6の操作体7の後端が蓋部5の前面の当接壁部52に当接衝止され、ペン先没入状態となる。
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する(図12及び図13参照)。
筆記体6及び操作体7を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態から、蓋部5のヒンジ部51と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部53と被係合部46との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記開口部42を開口させると、前記開口部42から操作体7が、弾発体8の後方付勢により後方外部に突出される。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を前記開口部42を介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部52に操作体7を当接させ、蓋部5を前方に回動させ、その後、係合部53と被係合部46とを係合させ、開口部42を閉鎖する。これにより、筆記体6及び操作体7の交換作業が終了する。
(本実施の形態の作用)
本実施の形態の出没式筆記具1は、開口部42を通して筆記体6及び操作体7を連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成したことにより、筆記体6を一方向から軸筒2内に挿入できるため、筆記体6の挿入作業を迅速に行うことができる。また、本実施の形態の出没式筆記具1は、窓孔41の径方向反対側の軸筒2の側壁に解除部10を設けたことにより、1本のみの筆記体6を軸筒2内に収容したにもかかわらず適正な出没作動が可能なサイドスライド式の出没式筆記具が得られ、その結果、操作体7が連結された筆記体6を、多芯筆記具と共通化できる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、解除突部72を径方向に押圧することによって操作体7を径方向に変位させ、ペン先突出時の操作体7と係止壁部43との係止状態を解除する構成であるため、操作体7と係止壁部43との係止状態の解除が容易となる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、ペン先突出状態を解除する際、解除突部72を指等で直接押圧する構成であるため、解除突部72を確実に押圧することができ且つ簡易な構造にすることができる。
1 出没式筆記具
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
43 係止壁部
44 可動片
45 解除孔
46 被係合部
5 蓋部
51 ヒンジ部
52 当接壁部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 解除突部
73 前側出部
74 嵌入部
75 鍔部
8 弾発体
9 弾発体支持部
91 内孔
10 解除部

Claims (5)

  1. 軸筒内に1本のみの筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒内に筆記体を後方に付勢する弾発体を収容し、前記弾発体の後方付勢に抗して筆記体を前方に移動させることにより、前記軸筒の前端孔より筆記体のペン先を外部に突出させる出没式筆記具であって、
    前記筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる窓孔を径方向に貫設し、前記窓孔から径方向外方に前記操作体の操作部を突出させ、前記操作体を窓孔に沿って前後方向に移動可能に構成し、前記軸筒の後端に、前記窓孔を後方に開口させる開閉自在の開口部を設け、前記開口部を通して筆記体及び操作体を連結状態で、軸筒内から取り外し可能且つ軸筒内に挿入可能に構成し、前記軸筒の内壁に、ペン先突出時に操作体が係止する係止壁部を設け、前記窓孔の径方向反対側の軸筒の側壁に解除部を設け、前記解除部を径方向に押圧操作することによって、操作体を径方向に変位させ、前記ペン先突出時の操作体と係止壁部との係止状態を解除することを特徴とする出没式筆記具。
  2. 前記操作体が、操作部と、該操作部の径方向反対側に形成された解除突部とを備え、前記解除部を、少なくとも前記解除突部から構成し、前記解除突部を径方向に押圧することによって、操作体を径方向に変位させ、前記ペン先突出時の操作体と係止壁部との係止状態を解除する請求項1記載の出没式筆記具。
  3. 前記窓孔の径方向反対側の軸筒の側壁に、径方向に弾性変形可能な可動片を一体に連設し、前記解除部を、前記可動片と前記解除突部とから構成し、前記可動片を径方向に押圧することによって、前記可動片が前記解除突部を径方向に押圧し、前記操作体を径方向に変位させる請求項2記載の出没式筆記具。
  4. 前記窓孔の径方向反対側の軸筒の側壁に解除孔を径方向に貫設し、ペン先突出時に前記解除突部を前記解除孔から径方向外方に突出させ、前記解除突部を直接押圧することによって前記操作体を径方向に変位させる請求項2記載の出没式筆記具。
  5. 前記軸筒の内壁に弾発体支持部を設け、前記弾発体支持部の後面に弾発体の前端を係止させるとともに弾発体の後端を操作体の前面に係止させ、前記弾発体支持部に筆記体が遊挿される内孔を設け、前記内孔と前端孔を同一軸線上に位置させた請求項1乃至4の何れかに記載の出没式筆記具。
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