JP2011055099A - 半導体スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善した半導体スイッチを提供する。
【解決手段】複数の端子間の接続状態を切り替えるスイッチ部と、高電位側電源の電位よりも高い正電位を生成する正電圧生成回路と、前記正電圧生成回路の出力に接続され、端子切替信号により前記スイッチ部に制御信号を供給する駆動回路と、前記スイッチ部と同一基板に設けられ前記複数の端子間の接続状態の変化に対応した第1の時間は前記正電圧生成回路の出力を前記高電位側電源に接続し、前記第1の時間経過後は前記正電圧生成回路の出力から前記高電位側電源を切り離すように制御する電圧制御回路と、を備えたことを特徴とする半導体スイッチが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体スイッチに関する。
携帯電話機の高周波回路部においては、送信回路および受信回路が高周波信号用スイッチ回路を介して共通のアンテナに選択的に接続されるようになっている。従来、このような高周波信号用スイッチ回路のスイッチ素子には、化合物半導体を用いたHEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)が用いられてきたが、近年、低コスト、小型化の要求から、シリコン基板上に形成されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)に置き換えることが検討されている。
ただし、通常のシリコン基板上に形成されたMOSFETでは、ソースあるいはドレイン電極とシリコン基板との間の寄生容量が大きい。また、シリコンは半導体であることから、高周波信号の電力損失が大きいといった問題がある。そこで、高周波信号用スイッチ回路をSOI(Silicon On Insulator)基板上に形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
MOSFETの高周波スイッチに、例えば携帯電話機で要求されるような高周波特性(例えば挿入損失、オン歪・オフ歪)を実現するためには、適正なゲート電位を内部で生成する必要がある。
特表2005−515657号公報
しかし、このような電圧生成回路においては、スイッチ回路の切替時の電位変動を抑制し、高速にスイッチングするためには、大きなレイアウト面積を必要とする。
本発明は、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善した半導体スイッチを提供する。
本発明の一態様によれば、複数の端子間の接続状態を切り替えるスイッチ部と、高電位側電源の電位よりも高い正電位を生成する正電圧生成回路と、前記正電圧生成回路の出力に接続され、端子切替信号により前記スイッチ部に制御信号を供給する駆動回路と、前記スイッチ部と同一基板に設けられ前記複数の端子間の接続状態の変化に対応した第1の時間は前記正電圧生成回路の出力を前記高電位側電源に接続し、前記第1の時間経過後は前記正電圧生成回路の出力から前記高電位側電源を切り離すように制御する電圧制御回路と、を備えたことを特徴とする半導体スイッチが提供される。
本発明によれば、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善した半導体スイッチが提供される。
本発明の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示するブロック図である。 図1に表わした半導体スイッチ1の電圧制御回路6の構成を例示する回路図である。 エッジ検出回路10の構成を例示する回路図である。 エッジ検出回路10の主要な信号のタイミングチャートである。 図1に表わした半導体スイッチ1の主要な信号のタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。 図6に表わした半導体スイッチ1aのスイッチ部2aの構成を例示する回路図である。 図6に表わした半導体スイッチ1aのデコーダ回路5aおよび駆動回路4aの構成を例示する回路図である。 図6に表わした半導体スイッチ1aの駆動回路4aの構成を例示する回路図である。 図9に表わしたレベルシフト回路20の動作を説明する模式図である。 電圧制御回路が無い比較例の半導体スイッチの主要な信号のタイミングチャートである。 図6に表わした半導体スイッチ1aの主要な信号のタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。 本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。 本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。 本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示するブロック図である。
図1に表わしたように、本実施例の半導体スイッチ1は、スイッチ部2、駆動回路4、デコーダ回路5、電圧制御回路6および正電圧生成回路7を備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。例えば、SOI基板に形成する。
スイッチ部2は、複数の端子間の接続状態を切り替える。図1においては、アンテナ端子ANTと、2つの高周波端子RF1、RF2との間の接続状態を切り替える構成を例示している。なお、スイッチ部2は、図7において説明するように、スイッチ素子、例えばMOSFETにより構成することができる。
外部からの端子切替信号により複数の端子間の接続状態を切替える制御信号は、制御回路部3で生成される。
制御回路部3は、駆動回路4、デコーダ回路5、電圧制御回路6および正電圧生成回路7などから構成される。
デコーダ回路5は、端子INに入力される端子切替信号をデコードして、駆動回路4に出力する。そして、駆動回路4は、スイッチ部2に制御信号を供給する。
正電圧生成回路7は、外部から供給される高電位側電源より高電位の正電位Vpを発生する。この正電位Vpの大きさは、スイッチ部2が必要な高周波特性を得られるような値に設定される。正電圧生成回路7により発生された正電位Vpは、駆動回路4に供給される。
図5に表すように、電圧制御回路6は、スイッチ部2の接続状態の変化に対応した第1の時間T1は、正電圧生成回路7の出力を高電位側電源に接続し、第1の時間T1経過後は、正電圧生成回路7の出力から高電位側電源を切り離す回路である。スイッチ部2の接続状態が切り替わったとき、正電圧生成回路7の出力電位が低下する。
電圧制御回路6は、第1の時間T1は、正電圧生成回路7の出力を高電位側電源に接続して、正電圧生成回路7の出力の正電位Vpを、高電位側電源の電位に保持する。そして、第1の時間T1経過後は、正電圧生成回路7の出力から高電位側電源を切り離して、正電位Vpを出力できるようにする。
ここで、第1の時間T1とは、スイッチ部2の接続状態が切り替わってから、スイッチ部の新たに接続される端子間が挿入損失及び歪に対する仕様を満たすまでの時間である。
図2は、図1に表わした半導体スイッチ1の電圧制御回路6の構成を例示する回路図である。
図2に表わしたように、電圧制御回路6は、エッジ検出回路10、パルス発生回路11、Nチャンネル型MOSFET(以下、NMOS)N1、Pチャンネル型MOSFET(以下、PMOS)P1、抵抗R2を有する。
エッジ検出回路10は、端子INに入力される端子切替信号の変化、すなわち端子切替信号の立上がりおよび立ち下がりを検出して一定幅のパルスを発生する回路である。
図3は、エッジ検出回路10の構成を例示する回路図である。
図3に表したように、エッジ検出回路10においては、端子切替信号の否定をRC遅延回路DLYで遅延させ、バッファBUFで波形整形した信号Vaを生成している。そして、端子切替信号と信号Vaとの排他的論理和の否定をとることにより、端子切替信号の変化を検出している。
なお、図3に表わしたバッファBUFは、シュミットトリガ回路である。RC遅延回路DLYにより立上がりおよび立ち下がりの遅くなった信号をバッファBUFに通して、ノイズなどによる誤動作を回避している。
図4は、エッジ検出回路10の主要な信号のタイミングチャートである。
図4においては、エッジ検出回路10の主要な信号、端子INの端子切替信号(図4(a))、遅延信号Va(図4(b))、出力EG(図4(c))のタイミングチャートを表わしている。
図4(c)に表わしたように、端子切替信号が変化する立上がりおよび立ち下がりにおいて、出力EGには一定幅のパルスが発生している。
パルス発生回路11は、エッジ検出回路10の出力EGを入力して、パルス幅が第1の時間T1のパルスを発生する回路である。例えば、タイマー、単安定マルチバイブレータなどにより、構成することができる。
なお、出力EGのパルスの幅が、第1の時間T1に設定されている場合は、パルス発生回路11はなくてもよい。
再度図2に戻ると、NMOS N1のソースは、接地され、そのドレインは、抵抗R2を介して正電圧生成回路7の出力9に接続されている。NMOS N1および抵抗R2は、抵抗負荷NMOSインバータを構成している。また、抵抗負荷NMOSインバータの出力は、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力9に接続され、そのドレインは、高電位側電源8に接続されている。
パルス発生回路11の出力は、NMOS N1のゲートN1G、すなわち抵抗負荷NMOSインバータに入力される。
例えば、パルス発生回路11の出力がローレベルのとき、抵抗負荷NMOSインバータは、ハイレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態となる。このとき、電圧制御回路6は何も機能しない。
しかし、パルス発生回路11の出力がハイレベルのとき、抵抗負荷NMOSインバータは、ローレベルを出力し、PMOS P1はオン状態となる。このとき、電圧制御回路6は正電圧生成回路7の出力9を高電位側電源8に接続する。そのため、正電圧生成回路7の出力である正電位Vpは、高電位側電源の電位Vddにクランプされる。
図5は、図1に表わした半導体スイッチ1の主要な信号のタイミングチャートである。
図5においては、半導体スイッチ1の主要な信号、端子INの端子切替信号(図5(a))、電圧制御回路6のNMOS N1のゲートN1Gの入力(図5(b))および正電圧生成回路7の出力の正電位Vp(図5(c))のタイミングチャートを表わしている。
図5(a)に表わしたように、端子切替信号が、時間Tswのときにローレベルからハイレベルに変化する。すると、エッジ検出回路10およびパルス発生回路11により、NMOS N1のゲートN1Gには、第1の時間T1の幅のパルスが入力される(図5(b))。
正電圧生成回路7の出力である正電位Vpは、端子切替信号の変化とともに低下する。
電圧制御回路6がない場合は、図5(c)破線で表わしたように、正電位Vpは、端子切替信号の変化とともに低下し、高電位側電源の電位Vddより小さくなる。そして、徐々に、もとの電位に復帰する。
しかし、図5(c)実線で表わしたように、半導体スイッチ1においては、電圧制御回路6により正電圧生成回路7の出力9は高電位側電源8に接続されるため、正電位Vpは、高電位側電源の電位Vddを下回ることはない。また、第1の時間T1の経過後、正電圧生成回路7は、高電位側電源の電位Vddから充電によりもとの電位に復帰するため、電圧制御回路6がない場合と比較して速く復帰する。
このように、半導体スイッチ1によれば、レイアウト面積を増大させずに、スイッチング時間を改善することができる。
なお、本実施例においては、SPDT(Single-Pole Double-Throw)の半導体スイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
図6に表わしたように、半導体スイッチ1aは、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5b、電圧制御回路6a、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19を備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。
すなわち、半導体スイッチ1aにおいては、図1に表わした半導体スイッチ1に、さらに負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19、反転・非反転信号生成回路5bを備えている。
また、半導体スイッチ1aにおいては、図1に表わした半導体スイッチ1のスイッチ部2、駆動回路4、デコーダ回路5、電圧制御回路6をそれぞれ、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、電圧制御回路6aに置き換えた構成となっている。
電源レギュレータ19は、外部から電位Vddの電源を供給して、電位がそれぞれVdd1、Vdd2、Vref1の電圧を発生するレギュレータである。
ここで、外部から供給される電源の電位Vddは、例えば、2.4V〜3.2Vの範囲である。電位Vdd1は、例えば1.8Vであり、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5bの高電位電源として供給されている。
また、電位Vdd2は、例えば2.4Vであり、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7aの高電位電源として供給されている。電位Vref1については、後述する。
正電圧生成回路7から正電位Vp、負電圧生成回路7aから負電位Vnが、それぞれ駆動回路4aに供給される。
さらに、正電圧生成回路7の出力9には出力容量Cpが、負電圧生成回路7aの出力8には出力容量Cnが、それぞれ設けられている。
マルチモード・マルチバンド無線機器などには、例えばSP6T(Single-Pole 6-Throw)のような多ポートのスイッチ部が用いられる。
半導体スイッチ1aは、マルチモード・マルチバンド無線機器などに用いることのできる多ポートの半導体スイッチである。
スイッチ部2aは、複数の端子間の接続状態を切り替える。図6においては、スイッチ部2aは、SP6Tであり、アンテナ端子ANTと、6つの高周波端子RF1〜RF6との間の接続状態を切り替える。
図7は、図6に表わした半導体スイッチ1aのスイッチ部2aの構成を例示する回路図である。
図7に表わしたように、アンテナ端子ANTと、各高周波端子RF1〜RF6のそれぞれとの間には、n段(nは自然数)のスルーFET(Field Effect Transistor)T11、T12、・・・、T1n、T21、T22、・・・、T2n、・・・、T61、T62、・・・、T6nが直列に接続されている。
アンテナ端子ANTと高周波端子RF1との間には、スルーFET T11、T12、・・・、T1nが接続されている。アンテナ端子ANTと高周波端子RF2との間には、スルーFET T21、T22、・・・、T2nが接続されている。アンテナ端子ANTと高周波端子RF3との間には、スルーFET T31、T32、・・・、T3nが接続されている。アンテナ端子ANTと高周波端子RF4との間には、スルーFET T41、T42、・・・、T4nが接続されている。アンテナ端子ANTと高周波端子RF5との間には、スルーFET T51、T52、・・・、T5nが接続されている。アンテナ端子ANTと高周波端子RF6との間には、スルーFET T61、T62、・・・、T6nが接続されている。
各高周波端子RF1〜RF6のそれぞれとグランドとの間には、m段(mは自然数)のシャントFET S11、S12、・・・、S1m、S21、S22、・・・、S2m、・・・、S61、S62、・・・、S6mが直列に接続されている。高周波端子RF1とグランドとの間には、シャントFET S11、S12、・・・、S1mが接続されている。高周波端子RF2とグランドとの間には、シャントFET S21、S22、・・・、S2mが接続されている。高周波端子RF3とグランドとの間には、シャントFET S31、S32、・・・、S3mが接続されている。高周波端子RF4とグランドとの間には、シャントFET S41、S42、・・・、S4mが接続されている。高周波端子RF5とグランドとの間には、シャントFET S51、S52、・・・、S5mが接続されている。高周波端子RF6とグランドとの間には、シャントFET S61、S62、・・・、S6mが接続されている。
高周波端子RF1に接続されたスルーFET T11、T12、・・・、T1nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT11、RT12、・・・、RT1nを介して、制御端子Con1aと接続されている。制御端子Con1aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT11、RT12、・・・、RT1nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF1に接続されたシャントFET S11、S12、・・・、S1mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS11、RS12、・・・、RS1mを介して、制御端子Con1bと接続されている。制御端子Con1bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS11、RS12、・・・、RS1mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF2に接続されたスルーFET T21、T22、・・・、T2nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT21、RT22、・・・、RT2nを介して、制御端子Con2aと接続されている。制御端子Con2aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT21、RT22、・・・、RT2nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF2に接続されたシャントFET S21、S22、・・・、S2mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS21、RS22、・・・、RS2mを介して、制御端子Con2bと接続されている。制御端子Con2bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS21、RS22、・・・、RS2mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF3に接続されたスルーFET T31、T32、・・・、T3nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT31、RT32、・・・、RT3nを介して、制御端子Con3aと接続されている。制御端子Con3aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT31、RT32、・・・、RT3nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF3に接続されたシャントFET S31、S32、・・・、S3mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS31、RS32、・・・、RS3mを介して、制御端子Con3bと接続されている。制御端子Con3bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS31、RS32、・・・、RS3mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF4に接続されたスルーFET T41、T42、・・・、T4nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT41、RT42、・・・、RT4nを介して、制御端子Con4aと接続されている。制御端子Con4aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT41、RT42、・・・、RT4nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF4に接続されたシャントFET S41、S42、・・・、S4mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS41、RS42、・・・、RS4mを介して、制御端子Con4bと接続されている。制御端子Con4bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS41、RS42、・・・、RS4mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF5に接続されたスルーFET T51、T52、・・・、T5nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT51、RT52、・・・、RT5nを介して、制御端子Con5aと接続されている。制御端子Con5aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT51、RT52、・・・、RT5nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF5に接続されたシャントFET S51、S52、・・・、S5mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS51、RS52、・・・、RS5mを介して、制御端子Con5bと接続されている。制御端子Con5bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS51、RS52、・・・、RS5mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF6に接続されたスルーFET T61、T62、・・・、T6nのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RT61、RT62、・・・、RT6nを介して、制御端子Con6aと接続されている。制御端子Con6aは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RT61、RT62、・・・、RT6nは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
高周波端子RF6に接続されたシャントFET S61、S62、・・・、S6mのゲートは、それぞれ、高周波漏洩防止用の抵抗RS61、RS62、・・・、RS6mを介して、制御端子Con6bと接続されている。制御端子Con6bは、駆動回路4aと接続されている。抵抗RS61、RS62、・・・、RS6mは、それぞれ高周波信号が駆動回路4aに漏洩しない程度の高い抵抗値を有する。
シャントFETは、そのシャントFETが接続された高周波端子に接続されたスルーFETがオフにされた際、その高周波端子とアンテナ端子間のアイソレーションを高める。すなわち、スルーFETがオフ状態であってもそのオフ状態のスルーFETと接続された高周波端子に高周波信号が漏れてしまう場合があるが、この時、オン状態のシャントFETを介して、漏れた高周波信号をグランドに逃がすことができる。
例えば、高周波端子RF1とアンテナ端子ANTとの間を導通するためには、高周波端子RF1とアンテナ端子ANTとの間のn段直列接続スルーFET T11〜T1nをオンとし、高周波端子RF1とグランドとの間のm段直列接続シャントFET S11〜S1mをオフとする。同時に他の各高周波端子RF2〜RF6とアンテナ端子ANTとの間のスルーFETをすべてオフとし、他の各高周波端子RF2〜RF6とグランドとの間のシャントFETをすべてオンとすればよい。
すなわち、上記の場合、制御端子Con1aにはオン電位Von、制御端子Con2b〜Con6bにはオン電位Von、制御端子Con1bにはオフ電位Voff、制御端子Con2a〜Con6aにはオフ電位Voffの電位が与えられる。オン電位Vonは、各FETが導通状態となりそのオン抵抗が十分小さい値になるゲート電位であり、オフ電位Voffは各FETが遮断状態となり高周波信号が重畳しても遮断状態を十分維持できるゲート電位である。各FETのしきい値電圧Vthは例えば0.1Vである。
オン電位Vonが所望の電位(例えば3V)よりも低いと導通状態のFETのオン抵抗が高くなり、挿入損失が劣化すると共に、導通状態のFETで発生する歪(オン歪)が増大する。また、オフ電位Voffが所望の電位(例えば−1V)よりも高いと、最大許容入力電力が下がると共に、規定入力時に遮断状態のFETで発生する歪(オフ歪)が増大する。
ただし、オン電位Vonが高すぎたり、オフ電位Voffが低すぎるとFETの耐圧を超えてしまうので、オン電位Vonおよびオフ電位Voffには最適な範囲がある。
スイッチ部2aの各FETのゲート電位を制御する制御信号は、図6に表わした制御回路部3aで生成される。
制御回路部3aは、端子IN1〜IN3に入力される端子切替信号をデコードするデコーダ回路5a、スイッチ部2aを駆動するための駆動回路4a、内部電圧生成回路などから構成されている。内部電圧生成回路は、電源レギュレータ19、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、などから構成される。また、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7aは、発振器、チャージポンプ回路などから構成される。
図8は、図6に表わした半導体スイッチ1aのデコーダ回路5aおよび駆動回路4aの構成を例示する回路図である。
図8に表わしたように、端子切替信号は、デコーダ回路5aによりデコードされ、反転・非反転信号生成回路5bを介して、駆動回路4aを制御する。なお、本実施例の半導体スイッチ1aは、SP6Tのスイッチ部2aを備えている。そのため、デコーダ回路5aは、3ビットの端子切替信号をデコードしている。
駆動回路4aは、6つのレベルシフト回路20a〜20fが並置されており、他の回路部に供給される電源電位Vdd1よりも高い正電位Vpが高電位電源として供給され、かつ、負電位Vnが供給されている。
なお、レベルシフト回路20a〜20fは差動回路であるため、デコーダ回路5aと駆動回路4aとの間に、反転・非反転信号生成回路5bが設けられている。
図9は、図6に表わした半導体スイッチ1aの駆動回路4aの構成を例示する回路図である。
図9においては、駆動回路4aを構成するレベルシフト回路20の回路図を表わしている。
駆動回路4aは、図9に表わしたレベルシフト回路20と同一構成のレベルシフト回路20a〜20fにより構成される。
レベルシフト回路20は、初段レベルシフト回路21と後段レベルシフト回路22とを有する。初段レベルシフト回路21は、一対のNMOS N11、N12と、一対のPMOS P11、P12とを有する。後段レベルシフト回路22は、一対のPMOS P21、P22と、一対のNMOS N21、N22とを有する。
NMOS N11及びN12のそれぞれのソースはグランドに接続されている。NMOS N11、N12のゲートはそれぞれ入力端子INA、INBを介して図示されない前段のデコーダ回路に接続されている。
NMOS N11、N12のドレインは、それぞれPMOS P11、P12のドレインと接続されている。PMOS P11、P12のそれぞれのソースは、高電位電源端子を介して、正電位Vpが供給される正電圧生成回路7(図示せず)の出力9に接続されている。PMOS P11のゲートは、PMOS P12のドレインと接続され、これらは初段レベルシフト回路21の差動出力の一方のラインL2に接続されている。PMOS P12のゲートは、PMOS P11のドレインと接続され、これらは初段レベルシフト回路21の差動出力の他方のラインL1に接続されている。
上記ラインL1、L2はそれぞれ後段レベルシフト回路22のPMOS P21、P22のゲートに接続される。ラインL1、L2を介して初段レベルシフト回路21の出力は、後段レベルシフト回路22への入力される。PMOS P21、P22のそれぞれのソースは、高電位電源端子を介して、正電位Vpが供給される正電圧生成回路7(図示せず)の出力9に接続されている。
PMOS P21のドレインは、NMOS N21のドレインと接続され、これらの接続ノードは出力端子OUTAに接続されている。PMOS P22のドレインはNMOS N22のドレインと接続され、これらの接続ノードは出力端子OUTBに接続されている。出力端子OUTA、OUTBを介して前述したオン電位Von、オフ電位Voffが、図7に表わしたスイッチ部2aのスルーFET、シャントFETのゲートに供給される。
初段レベルシフト回路21の差動入力INA、INBの入力レベルは例えばハイレベルが1.8V、ローレベルが0Vであり、図示されない前段のデコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5bから供給される。高電位電源端子には、正電位Vpとして、例えば3.5Vが供給される。
例えば、INAにハイレベル(1.8V)、INBにローレベル(0V)が入力すると、ラインL1の電位はローレベル(0V)になり、ラインL2の電位は、Vpと等しい3.5Vになる。すなわち、初段レベルシフト回路21における出力振幅は0〜Vpの3.5V程度となる。
後段レベルシフト回路22は、初段レベルシフト回路21の出力信号を入力とする。高電位電源端子には、初段レベルシフト回路21と同様正電位Vpとして、例えば3.5Vが供給され、低電位電源端子には、負電位Vnとして、例えば−1.5Vが供給される。
例えば、ラインL1がローレベル(0V)、ラインL2がハイレベル(3.5V)とすると、出力端子OUTAの電位は、正電位Vpと等しい3.5Vになり、出力端子OUTBの電位は、負電位Vnと等しい−1.5Vになる。したがって、オン電位Vonとして3.5Vを、オフ電位Voffとして−1.5Vを、図7に示すスイッチ部2aのスルーFET、シャントFETのゲートに供給することができ、スイッチ部2aが駆動される。
すなわち、初段レベルシフト回路21は、入力のハイレベルがVdd1、ローレベルが0Vである差動入力信号を、ハイレベルが正電位Vp、ローレベルが0Vの差動信号に電圧変換する。また後段レベルシフト回路22は、その出力レベルをハイレベルが正電位Vp、ローレベルが負電位Vnに変換する。
従って、レベルシフト回路20は、入力のハイレベルがVdd1、ローレベルが0Vである差動入力信号を、ハイレベルが正電位Vp、ローレベルが負電位Vnの差動信号に電圧変換する。
図10は、図9に表わしたレベルシフト回路20の動作を説明する模式図である。
図10においては、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、図9に表わした後段レベルシフト回路22、スイッチ部2aを模式的に表わしている。
後段レベルシフト回路22の高電位電源は、正電圧生成回路7から供給され、低電位電源は負電圧生成回路7aから供給されている。後段レベルシフト回路22の負荷は、スイッチ部2aを構成するFETのゲートであり、ゲートに接続された抵抗Rgとゲート容量Cgでモデル化されている。
例えば、半導体スイッチ1aをアンテナスイッチとして用いた場合、送信時においてアンテナスイッチは大電力の信号を低ロスで通過させる必要がある。そのため、スイッチ部2aのFETの総ゲート幅は大きく、かつ、FETの接続段数も大きくなる。駆動すべき総ゲート容量Cgは、数十pF以上にもなる。
一方、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7aとして、それぞれチャージポンプを用いた場合、チャージポンプの電流供給能力には、制限がある。例えば、チャージポンプの電流供給能力は数μA程度と低く、数十pFの容量を高速に充放電する能力を持たない。そのため、過渡的な電流を供給するために出力容量Cp、Cnが、正電圧生成回路、負電圧生成回路のそれぞれの出力に設けられる。
出力容量Cp、Cnには、数百pFまたはそれ以上が必要となる。特に、多ポートのスイッチにおいては、出力容量Cpは、出力容量Cnに比べ、大きい値を要する。多ポートスイッチはオフしているFETの数が多く、それらオフFETのゲート容量が負電圧生成回路7aのチャージポンプの出力容量に寄与するためである。
ここで、半導体スイッチ1aにおける電圧制御回路6aがない場合の動作を考える。
図11は、電圧制御回路がない比較例の半導体スイッチの主要な信号のタイミングチャートである。
図11においては、時間Tsw=10μsにおいて、スイッチ部2aの接続状態が切り替わったときの、正電圧生成回路7の出力の正電位Vp、負電圧生成回路7aの出力の負電位Vnの電圧波形を表わしている。
スイッチ部2aの接続状態が切り替わった瞬間、図10に表わしたように、総ゲート容量Cgへの充放電が行われるため、瞬時的に正電位Vpが低下し、同時に、負電位Vnが上昇する。すなわち、正電位Vp、負電位Vnのそれぞれの絶対値はともに低下する。その後、各チャージポンプの電流能力に応じた時定数で定常値に漸近する。
ここで、例えばオン電位Vonは、2.4V以上、オフ電位Voffは、−1V以下の時、損失や歪に対する仕様を満たすものとする。
図11に表わした特性では、負電位Vnが第1の電位−1Vに達するのは、切り替え後8.5μsであり、第1の時間T1は8.5μsとなる。しかし、正電位Vpが2.4Vに達するには、17.2μsを要する。従って、スイッチング時間は17.2μsとなる。
スイッチング時間を短縮するためには、スイッチ切り換え直後における瞬時的な正電位Vpの変動量を小さくすればよい。しかし、そのためには、出力容量Cpの値を大きくする必要があり、それはチップ面積の増大を意味する。
このように、電圧制御回路6aがない場合の比較例の半導体スイッチにおいては、スイッチング時間が短い高周波アンテナスイッチを実現しようとすると、チップ面積が増大するという問題がある。
再度図6に戻り、電圧制御回路6aについて説明する。
図6に表したように、電圧制御回路6aにおいては、負電圧生成回路7aの出力が容量C1、抵抗R1による微分回路に供給される。その出力が2段のCMOSインバータINV1、INV2に接続されている。CMOSインバータINV2の出力は、高電位電源を正電位Vpとする抵抗負荷のNMOSインバータに入力される。
また、抵抗負荷NMOSインバータの出力は、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力に接続され、そのドレインは、電位Vddの外部電源に接続されている。
容量C1、抵抗R1による微分回路のDCバイアス電位は、電源レギュレータ19で生成された電位Vref1であり、CMOSインバータINV1の論理しきい値電圧よりも低い値に設定されている。
また、抵抗負荷NMOSインバータについては、図2において説明した電圧制御回路6と同様である。
次に電圧制御回路6aの動作について説明する。
スイッチ部2aの接続状態の切り替え動作が生じると、図11に表わしたように、負電位Vnが瞬時的に上昇する。すなわち、負電位Vnの絶対値が減少する。
ここで、容量C1と抵抗R1との時定数は、負電圧生成回路7aの出力である負電位Vnの変化に対して十分大きく設定されている。容量C1、抵抗R1による微分回路は、入力の直流成分をカットし、交流成分を出力する。
従って、容量C1、抵抗R1による微分回路はこの変動を検出し、容量C1と抵抗R1との接続点の電位V1は、負電位Vnに追従する。すなわち、スイッチ部2aの接続状態の切り換え動作直後、負電位Vnは、バイアス電位Vref1から瞬時的に上昇し、その後、バイアス電位Vref1に漸近する。
CMOSインバータINV1の論理しきい値は、バイアス電位Vref1よりも高く設定されているため、スイッチ部2aの接続状態の切り替え前は、電位V1をローレベルと認識している。従って、CMOSインバータINV2の出力は、ローレベルである。抵抗負荷NMOSインバータはハイレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態となり、電圧制御回路6aは何も機能しない。
しかし、スイッチ部2aの接続状態の切り替えが起こると、電位V1がCMOSインバータINV1の論理しきい値を超え、CMOSインバータINV1は電位V1をハイレベルと認識する。すると、PMOS P1はオン状態となり、正電圧生成回路7の出力は外部から供給される電源8に接続される。よって、正電位Vpが外部電源の電位Vddを下回ることはない。
電位V1は、上記のとおり、バイアス電位Vref1から瞬時的に上昇し、その後、バイアス電位Vref1に漸近する。そして、スイッチ部2aの接続状態が切り替わってから第1の時間T1経過後、電位V1は、CMOSインバータINV1の論理しきい値よりも低下する。CMOSインバータINV1は、電位V1をハイレベルと認識し、CMOSインバータINV2の出力は、ローレベルとなる。抵抗負荷NOMOSインバータは、ローレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態にもどる。すなわち、電圧制御回路6aは、なにも機能しない状態に戻る。
上記のとおり、第1の時間T1は、負電圧生成回路7aの出力の負電位Vnが、第1の電位を超えている時間である。図6に表した電圧制御回路6aにおいては、負電圧生成回路7aの出力の交流成分により第1の時間T1を設定している。
図12は、図6に表わした半導体スイッチ1aの主要な信号のタイミングチャートである。
図12においては、時間Tsw=10μsにおいて、スイッチ切り替えが生じた場合の正電位Vp、電位V1、負電位Vnのタイミングチャートを表わしている。
なお、CMOSインバータINV1の論理しきい値電圧は0.9Vである。
容量C1、抵抗R1の微分回路の出力V1は、瞬時的にCMOSインバータINV1の論理しきい値電圧の0.9Vを超える。その期間は、PMOS P1はオン状態となるため、正電位Vpは、ほぼ外部電源の電位Vdd(この例では2.4V)にクランプされている。
ここで、例えば、オン電位Vonは2.4V以上、オフ電位Voffは、−1V以下の時、損失や歪に対する仕様を満たすものとする。
図12に表わした特性では、負電位Vnが第1の電位−1Vに達するのは切り替え後8.5μsである。従って、第1の時間T1を8.5μsに設定している。また、第1の時間T1における電位V1が論理しきい値電圧の0.9Vとなるように、バイアス電位Vref1は0.6Vとしている。第1の時間T1経過後、正電位Vpは2.4Vであるため、スイッチング時間は8.5μsと十分小さいことがわかる。
なお、この図12と比較例である図11との差異は、電圧制御回路6aの有無だけであり、他の回路定数は全く同じである。また、電圧制御回路6aに必要なレイアウト面積は出力容量Cpのレイアウト面積に比べて無視し得るほど小さい。
このように、半導体スイッチ1aによれば、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善することができる。
なお、本実施例においては、SP6Tのスイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
図13は、本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
図13に表わしたように、半導体スイッチ1bは、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5b、電圧制御回路6b、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19aを備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。
すなわち、半導体スイッチ1bにおいては、図6に表わした半導体スイッチ1aにおける電圧制御回路6a、電源レギュレータ19を、それぞれ電圧制御回路6b、電源レギュレータ19aに置き換えた構成となっている。
半導体スイッチ1bは、半導体スイッチ1aと同様に、マルチモード・マルチバンド無線機器などに用いることのできる多ポートの半導体スイッチである。
電源レギュレータ19aは、外部から電位Vddの電源を供給して、電位がそれぞれVdd1、Vdd2、Vref1、Vref2の電圧を発生するレギュレータである。
ここで、外部から供給される電源の電位Vddは、例えば、2.4V〜3.2Vの範囲である。電位Vdd1は、例えば1.8Vであり、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5bの高電位電源として供給されている。
また、電位Vdd2は、例えば2.4Vであり、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7aの高電位電源として供給されている。電位Vref1はバイアス電位である。
正電圧生成回路7から正電位Vp、負電圧生成回路7aから負電位Vnが、それぞれ駆動回路4aに供給される。
さらに、正電圧生成回路7の出力には出力容量Cpが、負電圧生成回路7aの出力には出力容量Cnが、それぞれ設けられている。
図13に表したように、電圧制御回路6bにおいては、負電圧生成回路7aの出力が抵抗R1、容量C1による微分回路に供給され、その出力が比較回路12の非反転入力端子に接続されている。比較回路12の反転入力端子には、電源レギュレータ19aから参照電位Vref2が供給され、高電位電源には電位Vdd1が供給されている。
比較回路12の出力は、高電位電源を正電位Vpとする抵抗負荷のNMOSインバータに入力される。抵抗負荷NMOSインバータの出力は、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力に接続され、そのドレインは、電位Vddの外部電源8に接続されている。
容量C1、抵抗R1による微分回路のDCバイアス電位は、電源レギュレータ19で生成された電位Vref1であり、参照電位Vref2は、バイアス電位Vref1よりも正電位側に設定されている。
ここで、容量C1と抵抗R1との時定数は、負電圧生成回路7aの出力である負電位Vnの変化に対して十分大きく設定されている。容量C1、抵抗R1による微分回路は、入力の直流成分をカットし、交流成分を出力する。
なお、抵抗負荷NMOSインバータについては、図6において説明した電圧制御回路6aと同様である。
次に電圧制御回路6bの動作について説明する。
スイッチ切り替え動作が生じると、図12に表わしたように、負電位Vnが瞬時的に上昇する。すなわち、負電位Vnの絶対値が減少する。
容量C1、抵抗R1による微分回路はこの変動を検出し、抵抗R1と容量C1との接続点の電位V1は、負電位Vnに追従する。すなわち、スイッチ切り換え動作直後、負電位Vnは、バイアス電位Vref1から瞬時的に上昇し、その後、バイアス電位Vref1に漸近する。
上記のとおり、比較回路12の反転入力端子に供給される参照電位Vref2は、バイアス電位Vref1よりも高く設定されている。そのため、スイッチ切り替え前は、比較回路12の非反転入力端子の電位V1は、ローレベルと認識されている。従って、比較回路12の出力は、ローレベルである。抵抗負荷NMOSインバータはハイレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態となり、電圧制御回路6bは何も機能しない。
しかし、スイッチ切り替えが起こると、電位V1が参照電位Vref2より高くなり、比較回路12は、ハイレベルを出力する。PMOS P1はオン状態となり、正電圧生成回路7の出力は外部電源と接続される。従って、正電位Vpが外部電源の電位Vddを下回ることはない。
スイッチ切り替えが生じた場合の正電位Vp、電位V1、負電位Vnのタイミングチャートは、図12と同様になる。
従って、半導体スイッチ1bにより、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善することができる。
なお、本実施例においては、SP6Tのスイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
図14は、本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
図14に表わしたように、半導体スイッチ1cは、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5b、電圧制御回路6c、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19を備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。
すなわち、半導体スイッチ1cにおいては、図6に表わした半導体スイッチ1aにける電圧制御回路6aを、電圧制御回路6cに置き換えた構成となっている。
半導体スイッチ1cは、半導体スイッチ1aと同様に、マルチモード・マルチバンド無線機器などに用いることのできるSP6Tの半導体スイッチである。
図14に表わしたように、電圧制御回路6cは、図6に表わした電圧制御回路6aに、さらにエッジ検出回路10a〜10c、論理和回路OR1で構成される端子切替信号の切替を検出する回路が追加されている。
端子IN1〜IN3に入力される端子切替信号のそれぞれに、エッジ検出回路10a〜10cが設けられている。エッジ検出回路10a〜10cのそれぞれの出力が、論理和回路OR1に入力される。論理和回路OR1の出力が、容量C1、抵抗R1からなる微分回路に入力される。
エッジ検出回路10a〜10cのそれぞれは、図2に表わした電圧制御回路6のエッジ検出回路10と同様であり、端子切替信号が変化したときのみ、第1の時間T1幅のパルスを発生する。すなわち、図4に表わしたように、端子切替信号が変化する立上がり、立ち下がり時に、第1の時間T1幅のパルスを発生する。例えば、図3に表わした回路図のように構成することができ、パルス幅は図3のRC遅延回路DLYの時定数で規定される。
なお、エッジ検出回路10a〜10cのそれぞれは、図2に表したように、エッジ検出回路10とパルス発生回路11とを縦続接続した構成としてもよい。
論理和回路OR1の出力には、端子切替信号の少なくともいずれか1つが変化したとき、第1の時間T1幅のパルスが発生する。このように、エッジ検出回路10a〜10c及び論理和回路OR1は、端子切替信号の切替検出回路を構成している。
上記のとおり、論理和回路OR1の出力は、容量C1、抵抗R1による微分回路に供給され、その出力が2段のCMOSインバータINV1、INV2に接続されている。
CMOSインバータINV2の出力は、高電位電源を正電位Vpとする抵抗負荷のNMOSインバータの入力であり、抵抗負荷NMOSインバータの出力が、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力に接続され、そのドレインは、電位Vddの外部電源に接続されている。
容量C1、抵抗R1による微分回路のDCバイアス電位は、電源レギュレータ19で生成された電位Vref1であり、CMOSインバータINV1の論理しきい値電圧よりも低い値に設定されている。
容量C1、抵抗R1による微分回路は、入力の直流成分をカットし、交流成分を出力する。
なお、微分回路、CMOSインバータINV1、INV2、抵抗負荷NMOSインバータについては、図6において説明した電圧制御回路6aと同様である。
このように、電圧制御回路6cにおいては、端子切替信号の交流成分により、第1の時間T1が設定される。
次に電圧制御回路6cの動作について説明する。
スイッチ切り替え動作が生じると、論理和回路OR1の出力に第1の時間T1幅のパルスが発生する。容量C1、抵抗R1による微分回路はこのパルスを検出し、抵抗R1と容量C1との接続点の電位V1は、論理和回路OR1の出力に追従する。
CMOSインバータINV1の論理しきい値は、バイアス電位Vref1よりも高く設定されているため、スイッチ切り替え前は、電位V1をローレベルと認識している。従って、CMOSインバータINV2の出力は、ローレベルである。抵抗負荷NMOSインバータはハイレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態となり、電圧制御回路6cは何も機能しない。
しかし、端子切替信号が変化しスイッチ切り替えが起こると、論理和回路OR1にパルスが発生する。このパルスがハイレベルの間、PMOS P1はオン状態となり、正電圧生成回路7の出力は外部電源と接続される。よって、正電位Vpが外部電源の電位Vddを下回ることはない。
このように、半導体スイッチ1cによれば、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善することができる。
なお、PMOS P1がオン状態となる第1の時間T1は、エッジ検出回路10a〜10cで設定されるが、バイアス電位Vref1、及び容量C1、抵抗R1の時定数により調整することもできる。
なお、本実施例においては、SP6Tのスイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
また、本実施例においては、負電圧生成回路7aを備えた構成を例示しているが、スイッチ部2a、駆動回路4aの構成によってはなくてもよい。
図15は、本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
図15に表わしたように、半導体スイッチ1dは、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5b、電圧制御回路6d、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19を備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。
すなわち、半導体スイッチ1dにおいては、図14に表わした半導体スイッチ1cにおける電圧制御回路6cを、電圧制御回路6dに置き換えた構成となっている。
半導体スイッチ1dは、半導体スイッチ1cと同様に、マルチモード・マルチバンド無線機器などに用いることのできるSP6Tの半導体スイッチである。
電源レギュレータ19は、外部から電位Vddの電源を供給して、電位がそれぞれVdd1、Vdd2、Vref2の電圧を発生するレギュレータである。
ここで、電位Vdd、Vdd1、Vdd2については、図6に表わした電源レギュレータ19と同様である。すなわち、外部から供給される電源の電位Vddは、例えば、2.4V〜3.2Vの範囲である。電位Vdd1は、例えば1.8Vであり、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5bの高電位電源として供給されている。
また、電位Vdd2は、例えば2.4Vであり、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7aの高電位電源として供給されている。参照電位Vref2は、端子切替信号の切替検出回路の出力である、論理和回路OR1のハイレベルとローレベルの概略中間に設定されている。
図15に表わしたように、電圧制御回路6dは、図14に表わした電圧制御回路6cの容量C1、抵抗R1からなる微分回路、2段のCMOSインバータINV1、INV2を比較回路12に置き換えた構成となっている。
エッジ検出回路10a〜10c及び論理和回路OR1は、図14において説明したように、端子IN1〜IN3に入力される端子切替信号の少なくともいずれか1つが変化したとき、第1の時間T1幅のパルスを発生する、端子切替信号の切替検出回路を構成している。
論理和回路OR1の出力は、比較回路12の非反転入力端子に接続されている。比較回路12の反転入力端子には、電源レギュレータ19から電位Vref2が供給され、高電位電源には電位Vdd1が供給されている。
比較回路12の出力は、高電位電源を正電位Vpとする抵抗負荷のNMOSインバータに入力される。抵抗負荷NMOSインバータの出力は、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力に接続され、そのドレインは、外部電源端子に接続され、外部電源電位Vddが印加されている。
なお、比較回路12、抵抗負荷NMOSインバータについては、図13において説明した電圧制御回路6bと同様である。
次に電圧制御回路6dの動作について説明する。
上記のとおり、比較回路12の反転入力端子に供給される参照電位Vref2は、端子切替信号の切替検出回路の出力である、論理和回路OR1のハイレベルとローレベルの概略中間に設定されている。そのため、スイッチ切り替え前は、比較回路12の非反転入力端子の電位V1は、ローレベルと認識されている。従って、比較回路12の出力は、ローレベルである。抵抗負荷NMOSインバータはハイレベルを出力し、PMOS P1はオフ状態となり、電圧制御回路6aは何も機能しない。
しかし、スイッチ切り替えが起こると、論理和回路OR1の出力に第1の時間T1幅のパルスが発生する。比較回路12の非反転入力端子の電位が参照電位Vref2より高くなり、比較回路12は、ハイレベルを出力する。PMOS P1はオン状態となり、正電圧生成回路7の出力は外部電源と接続される。従って、正電位Vpが外部電源の電位Vddを下回ることはない。
従って、半導体スイッチ1bにより、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善することができる。
なお、本実施例においては、SP6Tのスイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
また、本実施例においては、負電圧生成回路7aを備えた構成を例示しているが、スイッチ部2a、駆動回路4aの構成によっては、なくてもよい。
図16は、本発明の他の実施形態に係る半導体スイッチの構成を例示する回路図である。
図16に表わしたように、半導体スイッチ1eは、スイッチ部2a、駆動回路4a、デコーダ回路5a、反転・非反転信号生成回路5b、電圧制御回路6e、正電圧生成回路7、負電圧生成回路7a、電源レギュレータ19を備える。そして、これらを同一基板18に形成して、1チップ化した構造を備える。
すなわち、半導体スイッチ1eにおいては、図6に表わした半導体スイッチ1aにける電圧制御回路6aを、電圧制御回路6eに置き換えた構成となっている。
半導体スイッチ1eは、半導体スイッチ1aと同様に、マルチモード・マルチバンド無線機器などに用いることのできる多ポートの半導体スイッチである。
図16に表したように、電圧制御回路6eは、負電圧生成回路7aの出力が抵抗R1、容量C1による微分回路に供給され、その出力が2入力の論理積回路AND1の片方の入力端子に入力されている。
論理積回路AND1の高電位電源には電位Vdd1が供給されている。なお、論理和回路OR2の高電位電源にも電位Vdd1が供給されている(図示せず)。
論理積回路AND1の出力は、高電位電源を正電位Vpとする抵抗負荷のNMOSインバータに入力される。抵抗負荷NMOSインバータの出力は、PMOS P1のゲートに接続されている。PMOS P1のソースは、正電圧生成回路7の出力に接続され、そのドレインは、電位Vddの外部電源に接続されている。
容量C1、抵抗R1による微分回路のDCバイアス電位は、電源レギュレータ19で生成された電位Vref1であり、論理積回路AND1の論理閾値よりも低い値に設定されている。
ここで、容量C1と抵抗R1との時定数は、負電圧生成回路7aの出力である負電位Vnの変化に対して十分大きく設定されている。容量C1、抵抗R1による微分回路は、入力の直流成分をカットし、交流成分を出力する。
なお、抵抗負荷NMOSインバータについては、図6において説明した電圧制御回路6aと同様である。
論理積回路AND1の他方の入力は、本実施例に特徴的な回路によって与えられる。
ここで、本実施例におけるスイッチ部2aを構成する各スルーFETは、ポートによって総ゲート幅が異なっていることを想定する。あるRFポートに対するスルーFETの総ゲート幅が十分小さいと仮定すると、そのRFポートを導通する切り換え動作においては、正電位Vpの低下はほとんど生じない。
その際には、電圧制御回路6eを機能させる必要はない。機能させた場合は、正電位Vpを不必要に電源の電位Vddにまで低下させてしまうことになる。
そこで、本実施例においては、総ゲート幅の大きいスルーFETがオン状態になるときのみ、電圧制御回路6eが機能するようになっている。具体的には、デコーダ回路5aの出力の内、必要な信号のみの論理和信号を論理和回路OR2で生成し、それを論理積回路AND1の他方の入力としている。
次に電圧制御回路6eの動作について説明する。
スイッチ切り替え動作が生じると、図12に表わしたように、負電位Vnが瞬時的に上昇する。すなわち、負電位Vnの絶対値が減少する。
容量C1、抵抗R1による微分回路はこの変動を検出し、抵抗R1と容量C1との接続点の電位V1は、負電位Vnに追従する。すなわち、スイッチ切り換え動作直後、負電位Vnは、バイアス電位Vref1から瞬時的に上昇し、その後、バイアス電位Vref1に漸近する。
上記のとおり、電圧制御回路6eを動作させる必要のあるスイッチ切り替え動作が生じると、論理和回路OR2にもハイレベルのパルスが出力される。また、電圧制御回路6eを動作させる必要のないスイッチ切り替え動作の場合は、論理和回路OR2の出力は、ローレベルのままである。
従って、論理積回路AND1の入力は、電圧制御回路6eを動作させる必要のあるスイッチ切り替え動作が生じた場合のみ、ともにハイレベルになる。PMOS P1はオン状態となり、正電圧生成回路7の出力は外部電源と接続される。従って、正電位Vpが外部電源の電位Vddを下回ることはない。
従って、半導体スイッチ1eにより、レイアウト面積を増大させずにスイッチング時間を改善することができる。
また、本実施例の半導体スイッチ1eにおいては、正電圧生成回路7の出力である正電位Vpが、高電位側電源8の電位Vddよりも低下するようなスイッチ部2aの接続状態に切り替わったときにPMOS P1がオン状態となるように制御している。
そのため、正電位Vpを不必要に電源の電位Vddにまで低下させることがない。
なお、本実施例においては、SP6Tのスイッチの構成を例示したが、同様にSPnT、mPnT(m、nは2以上の自然数)などの多ポートのスイッチを構成することができる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体スイッチを構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した半導体スイッチを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体スイッチも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
1、1a〜1e 半導体スイッチ
2、2a スイッチ部
3、3a 制御回路部
4、4a 駆動回路
5、5a デコーダ回路
5b 反転・非反転信号生成回路
6、6a〜6e 電圧制御回路
7 正電圧生成回路
7a 負電圧生成回路
8 高電位側電源
10、10a〜10c エッジ検出回路
11 パルス発生回路
12 比較回路
18 基板
19、19a 電源レギュレータ
20、20a〜20f レベルシフト回路
21 初段レベルシフト回路
22 後段レベルシフト回路
AND1 論理積回路
ANT アンテナ端子
BUF バッファ
C1、Cp、Cn 容量
Cg ゲート容量
DLY RC遅延回路
INV1、INV2 CMOSインバータ
N1、N11,N12、N21、N22 NMOS
OR1、OR2 論理和回路
P1、P11、P12、P21、P22 PMOS
R1、R2、Rg、RS11〜RS6m、RT11〜RT6n 抵抗
RF1〜RF6 高周波端子
S11〜S6m シャントFET
T11〜T6n スルーFET

Claims (5)

  1. 複数の端子間の接続状態を切り替えるスイッチ部と、
    高電位側電源の電位よりも高い正電位を生成する正電圧生成回路と、
    前記正電圧生成回路の出力に接続され、端子切替信号により前記スイッチ部に制御信号を供給する駆動回路と、
    前記スイッチ部と同一基板に設けられ前記複数の端子間の接続状態の変化に対応した第1の時間は前記正電圧生成回路の出力を前記高電位側電源に接続し、前記第1の時間経過後は前記正電圧生成回路の出力から前記高電位側電源を切り離すように制御する電圧制御回路と、
    を備えたことを特徴とする半導体スイッチ。
  2. 前記端子切替信号の交流成分により前記第1の時間が設定されることを特徴とする請求項1記載の半導体スイッチ。
  3. 外部から供給される低電位側電源の電位よりも低い負電位を生成する負電圧生成回路をさらに備え、
    前記第1の時間は、前記負電圧生成回路の出力が第1の電位よりも高い時間であることを特徴とする請求項1記載の半導体スイッチ。
  4. 前記負電圧生成回路の出力の交流成分により、前記第1の時間が設定されることをことを特徴とする請求項3記載の半導体スイッチ。
  5. 前記第1の時間は、前記正電圧生成回路の出力が前記高電位側電源の電位よりも低下する前記スイッチ部の接続状態に切り替わった場合に設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体スイッチ。
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