JP2011054990A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルの端部にダミーのパッドコンタクトを形成した場合、ゲート配線の電位がビット配線の影響を受けない構造の半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体基板10と、半導体基板10の主表面に形成された活性領域と、活性領域を取り囲む分離絶縁膜19と、活性領域上のゲート配線2と、ゲート配線2を被覆し、窒素を含むゲート配線被覆3,4と、ゲート配線2に立体的に交差してゲート配線2よりも上層に形成されるビット配線8と、半導体基板10の主表面とゲート配線被覆3,4で被覆されたゲート配線2とを覆う層間酸化膜5と、層間酸化膜5を貫通して、平面的に見てゲート配線2の間で、ゲート配線被覆3,4と接触するように形成されたパッドコンタクト6,21bとを備えたメモリセルを含む半導体装置である。メモリセルの端部の少なくとも一部のパッドコンタクト6,21bが、活性領域と導通しないように分離絶縁膜19上に形成されている。
【選択図】図13

Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、とくに、メモリセル端部にセルフアライン法で形成するダミーのパッドコンタクトによってゲート配線とビット線とが短絡する事態を避けることが可能な半導体装置、およびメモリセル端部にダミーのパッドコンタクトを形成して研磨することにより、メモリセルとその周辺部との間に生じる段差を解消することが可能な半導体装置の製造方法に関するものである。
近年、半導体装置の集積度が向上し、メモリセルが微細化されるに伴い、配線に短絡させずに、フォトレジストマスクのみで配線の間隙にコンタクトを形成することが困難になってきている。配線と短絡することなく配線の間隙にコンタクトを形成する方法の一つとして、セルフアライン法という手法がとられている。図28は、このセルフアライン法によって層間酸化膜に開口されたパッドコンタクトホールを示す断面図である。図28において、半導体基板910の上に絶縁膜901を介してゲート配線となるシリコン配線902が形成され、そのシリコン配線902の回りをシリコン窒化膜903、904が被覆している。それらの上に積層された層間酸化膜905に、活性領域911と上層部とを導通するためのパッドコンタクトが形成されるパッドコンタクトホール915が開口されている。
つぎにセルフアライン法の概要を順を追って説明する。まず、半導体基板上に絶縁膜を介してシリコン配線を積み上げる。次いで、このシリコン配線の上面および側面にシリコン配線を保護する窒化膜を形成する。この段階で、シリコン配線は窒化膜で覆われた状態になる。つぎに、層間酸化膜を堆積し、その後、コンタクトホールを開口するために、フォトレジストにより所望の位置にマスクをかけ、層間酸化膜のエッチングを行う。このとき、層間酸化膜である酸化膜と窒化膜との選択比が一定以上の大きさになるように層間酸化膜のエッチングを行うことにより、シリコン配線は上面および側面の窒化膜によってエッチングから保護される。したがって、パッドコンタクトホール915の開口径が、図28に示すように、シリコン配線の間隔より大きい場合には、開口はシリコン配線と重複することになるが、シリコン配線は窒化膜によって保護されるので、短絡することはない。すなわち、図29の断面図に示すように、パッドコンタクトホール915を開口しても、シリコン配線の上面および側面の窒化膜903、904は十分の厚さを有して残っている。この方法により、シリコン配線とパッドコンタクトとを短絡させることなく、パッドコンタクトを形成することが可能となる。
一方、つぎに説明する理由により、一般にメモリセルの端部にはダミーのパッドコンタクト等のダミーのパターンが設けられる。メモリセルの端部ではパターンの連続性(繰り返し)が失われるので、光近接効果により最も端の部分のパターンが小さくなる。とくに、コンタクト径が小さくなる。この不都合を解決するために、メモリセルの本体の周囲にダミーのコンタクトを設ける。ダミーのコンタクトを設けることにより、光近接効果によりそのダミーのコンタクト径は小さく形成されるが、その内側のメモリセル本体のコンタクトは狙い通りの寸法に形成することができる。この場合、最も端の部分のパターンの寸法を制御することは非常に困難である。例えば、メモリセル本体のパッドコンタクトの寸法より少し大きめにマスクを設定しても、図30のメモリセル端部の平面図に示すように、端のパッドコンタクト921の径は過大に大きく形成される場合があり、内側に位置する隣のパッドコンタクト920と短絡してしまう。図30において、ゲート配線930およびビット線コンタクトがその上に形成されるパッドコンタクト(第2のパッドコンタクト)906の配置も示されている。以後の説明で、ビット線と平面的に見て重複して形成されるパッドコンタクト906を第2パッドコンタクトと呼び、ビット線の間に形成されるパッドコンタクト921(第1パッドコンタクト)と区別する。また、とくに単に、コンタクトまたはパッドコンタクトと記す場合は、両方を含むものとする。
このように最も端の部分のパッドコンタクトの寸法制御が困難であるため、図31に示すように、ダミーの第1パッドコンタクトのマスクの開口924はそれより内側のメモリセル本体の第1パッドコンタクトのマスクの開口925と同じ寸法とするのが普通である。図31には、第2パッドコンタクト906のマスクの開口926も示されている。ダミーの第1パッドコンタクトのマスクの開口924を内側の第1パッドコンタクトのマスクの開口と同じにする結果、図32に示すように、ダミーの第1パッドコンタクト921の径の寸法は、通常、メモリセル本体の第1パッドコンタクト920の径の寸法より小さくなる。
上記のセルフアライン法の問題点として次の事項がある。コンタクトホールをセルフアライン法で開口する際、エッチングのマスクとなるフォトレジストの孔径が小さいと、層間酸化膜を開口しているエッチングガスの先の部分が配線の上部および側壁部の窒化膜に広い面積で接触しない。エッチングガスが広い面積で配線を被覆する窒化膜に接触する場合には、層間酸化膜である酸化膜エッチング時の窒化膜に対するエッチング選択比が大きく、エッチングガスが窒化膜を大きくエッチングすることはない。この理由はつぎのとおりである。層間酸化膜のエッチングガス種にはC48、C58、CH22等が用いられ、これらのプラズマ状態のガスが層間酸化膜と窒化膜とをエッチングしつつ、窒化膜の上にはCを含むポリマーのデポ膜を堆積する。このため、ゲート配線被覆の窒化膜とエッチングガスとの接触面積が広ければ、窒化膜はエッチングされながら、十分なデポ膜を堆積される。しかしながら、ゲート配線被覆の角部等しかエッチングガスと接触しない場合には、デポ膜が付着しにくく、エッチングのみが進行する。したがって、セルフアライン方式で形成されるコンタクトホールの径が小さい場合、酸化膜のエッチング時の窒化膜に対するエッチング選択比は小さくなってしまう。メモリ本体の端部では、光近接効果により、のコンタクトホールの径は小さくなるので、酸化膜エッチング時の窒化膜に対するエッチング選択比は小さくなる。このため、セルフアライン方式でダミーのパッドコンタクトをメモリセルの端部に形成した場合、図33の円A内に示すように、窒化膜の残膜が薄くなる。このため、コンタクト底部の窒化膜を除去した段階で、図34の円B内に示すように、配線の上部および側壁部で配線が露出する。その結果、プラグを充填してパッドコンタクトを形成するとパッドコンタクトと短絡することになる。
半導体装置の微細化がますます進み、コンタクトの寸法も小さくなっている今日、このような短絡の頻度は増大する傾向にある。すなわち、メモリセル本体内のコンタクトの場合には、エッチングガスが何とか配線の上部および側壁部の窒化膜に広い面積で接触するようにマスクの開口を設けることができる。しかし、光近接効果により小さくなるダミーのパッドコンタクトの場合には、窒化膜に接触する面積が狭くなり、窒化膜がエッチングされ失われやすくなっているのが現状である。したがって、セルフアライン法を用いてゲート配線の間にパッドコンタクトを形成する場合には、寸法の小さいダミーの第1パッドコンタクトはゲート配線と短絡してしまう危険性がある。図35は、メモリセル端部に形成されたダミーの第1パッドコンタクト921を示すメモリセル端部の平面図である。メモリセルの端部に形成されたダミーの第1パッドコンタクト921の径は、内側のメモリセル本体の第1パッドコンタクト920の径よりも小さくなっている。図35において、ビット配線932は、ビット線コンタクト909と第2パッドコンタクト906とを通じて活性領域と導通している。図36は、図35中のX-X’断面図である。図36に示すように、ダミーの第1パッドコンタクト921がゲート配線902と部位Bにおいて短絡した場合、短絡したゲート配線902とビット配線908とが活性領域911を介して導通してしまう。これでは、ゲート配線の電位がダミーのビット線の電位に引っ張られて正しく機能しなくなってしまう。このように、セルフアライン法によって開口し、コンタクトを形成するがゆえに、今まで問題とならなかったダミーの第1パッドコンタクトの寸法およびダミーの第1パッドコンタクトの構造が問題となってきた。
また、上記とは別に、メモリセル領域およびその周辺部の領域の境界付近が関係する、次の問題がある。図37はメモリセル端部の各部の配置を示す平面図である。また、図38は、層間絶縁膜を形成した段階における、図37におけるX−X’断面図である。メモリセルとその周辺部の両方の領域にまたがって形成された層間絶縁膜905は、当然、下層の構造を反映して、メモリセル領域の層間絶縁膜はその周辺の領域の層間絶縁膜より高くなり、その境界付近950に段差を生じる。これに対して、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等を用いて研磨を行っても、図39に示すように、段差Cは解消されなかった。その結果、より上層のビット線コンタクトやビット線のフォトレジストの寸法が変動する原因となっていた。
そこで、本発明の目的は、メモリセルの端部にダミーのパッドコンタクトを形成した場合、ダミーのパッドコンタクトとゲート配線とが短絡しない構造を有する半導体装置、またはダミーのパッドコンタクトとゲート配線とが短絡してもゲート配線の電位がダミーのビット線の影響を受けない構造を有する半導体装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、メモリセルの端部付近の層間絶縁膜に大きな段差を生じない半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の一実施例による半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の主表面に形成された活性領域と、活性領域を取り囲む分離絶縁膜と、活性領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート配線と、ゲート配線を被覆し、窒素を含むゲート配線被覆と、ゲート配線に立体的に交差してゲート配線よりも上層に形成されるビット配線と、半導体基板の主表面とゲート配線被覆で被覆されたゲート配線とを覆う層間酸化膜と、層間酸化膜を貫通して、平面的に見てゲート配線の間で、ゲート配線被覆と接触するように形成されたパッドコンタクトとを備えたメモリセルを含む半導体装置である。上記メモリセルの端部の少なくとも一部のパッドコンタクトが、活性領域と導通しないように分離絶縁膜上に形成されている。
上記半導体装置は、メモリセルの端部に点列状にパッドコンタクトが形成され、メモリセルに対して最も端になる列のパッドコンタクトが、分離絶縁膜の上に形成されることが好ましい。
上記半導体装置は、メモリセルの端部に点列状に複数列のパッドコンタクトが形成され、メモリセルに対して最も端になる列の内側に形成されたパッドコンタクトが、活性領域の上に形成された点列状のダミーのパッドコンタクトであることが好ましい。
上記一実施例による半導体装置において、パッドコンタクトは、平面的に見てビット配線との間に形成され、活性領域と上層の導電体とを導通することが好ましい。
上記一実施例による半導体装置において、パッドコンタクトは、平面的に見てビット配線と重複して形成され、活性領域とビット配線とを導通することが好ましい。
本発明の他の実施例による半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の主表面に不純物を導入されて形成された活性領域と、半導体基板の主表面に絶縁膜を介して積み上げられたゲート配線と、ゲート配線を取り囲み、ゲート配線を保護する窒化膜からなるゲート配線被覆と、ゲート配線に立体的に交差してゲート配線よりも上層に形成されるビット配線と、半導体基板の主表面とゲート配線被覆で被覆されたゲート配線とを覆う層間酸化膜とを有する。また、この半導体装置は、層間酸化膜を貫通して、平面的に見てゲート配線とビット配線との間に形成された、活性領域と上層部とを導通する第1パッドコンタクトと、層間酸化膜を貫通して、平面的に見てビット配線と重複して、かつゲート配線間に形成された、活性領域とビット配線とをビット線コンタクトを介して導通する第2パッドコンタクトとを備えたメモリセルを含んでいる。さらに、この半導体装置は、ゲート配線の間にセルフアライン方式で開口されて形成されたダミーの第1パッドコンタクトを、メモリセルの端部に沿って点列状に備え、そのダミーの第1パッドコンタクトから、活性領域、第2パッドコンタクト、およびビット線コンタクトを経て、ビット配線に至る経路の途中において、該経路を介してのダミーの第1パッドコンタクトとビット配線との間の電気的導通を遮断する手段を有する。
この構成により、ダミーの第1パッドコンタクトからビット配線にいたる経路が直列の導通状態にならない。このため、メモリセル端部に形成され、光近接効果によりダミーの第1パッドコンタクトのサイズが小さくなり、その結果、酸化膜(層間絶縁膜)のエッチング時に窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなり、窒化膜が消失したりまたは非常に薄くされたりしても、短絡の悪影響は受けない。すなわち、点列状のダミーの第1パッドコンタクトのうちの1つがゲート配線と短絡していても、ゲート配線の電位がダミーのビット配線の電位によって影響を受けることはない。なお、上記の半導体装置のビット配線は、メモリセル本体に含まれるビット配線でもよい。また、本体側のビット配線の寸法を狙い通りの大きさとするためにメモリセル端部に設けられるダミーのビット配線でもよい。また両方のビット配線であってもよい。ダミーのビット配線の場合には、一定の電位が負荷されるので、短絡した結果ゲート配線の電位に及ぼす影響は、ダミーのビット配線のほうがメモリセル本体のビット配線よりも大きいものとなる。
上記の半導体装置において上記の導通が阻止される場合の1例として、点列状に形成されたダミーの第1パッドコンタクトのいずれもが、半導体基板の主表面の活性領域以外の領域の上に形成され、ダミーの第1パッドコンタクトと活性領域との間の電気的導通が遮断されている場合がある。この場合、活性領域以外の領域としては、分離絶縁膜の領域であることが望ましい。
上記の構成により、ダミーの第1パッドコンタクトと活性領域との間の電気的導通が遮断されているので、ダミーのビット配線の電位がゲート配線の電位に影響を及ぼすことがなくなる。
さらに、分離絶縁膜の上に、メモリセルに対して最も端のダミーの第1パッドコンタクトを点列状に形成するには、メモリセルの端部に点列状に2列のダミーの第1パッドコンタクトが形成され、メモリセルに対して最も端になる列のダミーの第1パッドコンタクトが、分離絶縁膜の領域の上に形成された点列状のダミーの第1パッドコンタクトであることが望ましい。
このような構成により、確実に分離絶縁膜の上に、最外列のダミーの第1パッドコンタクトホールを開口することができる。この結果、最外列のダミーの第1パッドコンタクトホール開口の際、光近接効果の影響を受けてサイズが小さくなり、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなり、窒化膜が失われたり、薄くなってダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線が短絡しても、問題を生じない。すなわち、ダミーの第1パッドコンタクトと半導体基板の主表面の活性領域との導通が成立しないので、ゲート配線の電位がビット配線の電位の影響を受けることはない。
また、上記の導通が成立しない場合の例としては、ビット配線が、ビット線コンタクトとの電気的導通を避けるように迂回して形成され、ビット線コンタクトとビット配線との電気的導通が遮断されている状態であってもよい。この構成によっても、ビット配線の電位がゲート配線の電位に影響を及ぼすことが遮断される。
さらに、上記の導通が成立しない他の場合の例としては、ダミーの第1パッドコンタクトは、層間酸化膜の中をゲート配線被覆にまで届いて形成されず層間酸化膜の中に止まっており、ダミーの第1パッドコンタクトと活性領域との電気的導通が遮断されている場合がある。また、ビット線コンタクトが、上記の層間酸化膜の上に形成された絶縁膜を貫通して形成されずにその絶縁膜の中に止まっており、ビット線コンタクトと第2パッドコンタクトとの間の電気的導通が遮断されていてもよい。
本発明のさらに他の実施例による半導体装置は、半導体基板と、半導体基板の主表面に不純物を導入されて形成された活性領域と、半導体基板の主表面に絶縁膜を介して積み上げられたゲート配線と、ゲート配線を取り囲み、そのゲート配線を保護する、窒化膜からなるゲート配線被覆と、ゲート配線に立体的に交差してゲート配線よりも上層に形成されるビット配線と、半導体基板の主表面とゲート配線被覆で被覆されたゲート配線とを覆う層間酸化膜とを有する。また、この半導体装置は、層間酸化膜を貫通して、平面的に見てゲート配線とビット配線との間に形成された、活性領域と上層の導電配線とを導通する第1パッドコンタクトと、層間酸化膜を貫通して、平面的に見てビット配線に重複し、かつ、ゲート配線の間に形成された、活性領域とビット配線とをビット線コンタクトを介して導通する第2パッドコンタクトとを備えたメモリセルを含んでいる。さらに、この半導体装置は、ゲート配線の間にセルフアライン方式により形成されたダミーの第1パッドコンタクトを、メモリセルの端部に沿って点列状に備え、ゲート配線被覆で被覆されたゲート配線は、ダミーの第1パッドコンタクトが設けられるメモリセルの端部において、平面的に見て、その幅を広げている。
上記の構成により、ダミーの第1パッドコンタクトはそのコンタクトホールを形成する際、エッチングガスはゲート配線の保護層である窒化膜との接触面積が大きくなる。このため、層間絶縁膜である酸化膜のエッチングにおいて、窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなることが防止される。このため、ゲート配線被覆である窒化膜が大きくエッチされることが裂けられる。この結果、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線とは導通状態にならず、ゲート配線の電位がビット配線の電位の影響を受ける事態を防止することが可能となる。
上記の半導体装置のように、メモリセルの端部においてゲート配線の幅を広くした効果は、例えば以下の半導体装置のように現れる。すなわち、点列状のダミーの第1パッドコンタクトのいずれもが、平面的に見て、その下端部の半分以上を半導体基板の主表面に届かせず、その下端部の半分以上がゲート配線の上面および側面のゲート配線被覆に接触して止まっており、点列状のダミーの第1パッドコンタクトのいずれもがゲート配線と電気的導通状態にない。このため、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線とが短絡することがないので、ゲート配線の電位がビット配線の電位に影響される事態は防止される。
上記の半導体装置において、ダミーの第1パッドコンタクトの下端部の全てが、ゲート配線を被覆するゲート配線被覆層に接触して止まっていてもよい。
上記の構成により、ダミーの第1コンタクトホール形成時の酸化膜のエッチングにおいて、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比は小さくならない。このため、窒化膜の残膜の厚さは厚い状態で残り、ダミーの第1コンタクトホールとゲート配線が短絡することは避けられる。また、上記とは別の原因により、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線が短絡しても、ダミーの第1パッドコンタクトが活性領域まで届いていないので、ゲート配線の電位がダミーのビット配線の電位の影響を受けることはない。
上記の半導体装置において、ゲート配線被覆で被覆されたゲート配線は、ダミーの第1パッドコンタクトが設けられるメモリセルの端部において、平面的に見て、ダミーの第1パッドコンタクトを含むように、一方の側部において、その幅を広げていてもよい。
上記の構成により、ダミーの第1パッドコンタクトのサイズが小さくなっても、また多少の位置ずれがあっても、ゲート配線被覆層の上で上記のダミーの第1パッドコンタクトの先を完全に安定して留めることができる。
また、上記の半導体装置において、ゲート配線被覆で被覆されたゲート配線は、ダミーの第1パッドコンタクトが設けられるメモリセルの端部において、平面的に見て、ダミーの第1パッドコンタクトと重複するように、その両側部で幅を広げていてもよい。
上記のように、ゲート配線をメモリセルの端部において両側部で広げることによっても、エッチングガスと窒化膜との接触面積を広げ、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなることを防止することができる。したがって、窒化膜のエッチングの促進を防止することができ、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線との短絡とを防止することが可能となる。
上記の半導体装置において、ダミーの第1パッドコンタクトが設けられるメモリセルの端部に形成された、ゲート配線被覆で被覆されたゲート配線は、ゲート配線被覆で被覆されたダミーのゲート配線であることが望ましい。
ダミーのゲート配線は、メモリセル本体に形成されるゲート配線よりも、エッチング促進を防止することを主目的に形成でき、しかも、製造方法によっては短絡等の恐れがない構成にすることができる。
本発明の半導体装置の製造方法では、半導体基板の主表面の上にゲート配線の配列を含むメモリセルを形成する工程と、メモリセルの領域およびそのメモリセルに連続する周辺の領域にわたって層間絶縁膜を形成する工程と、メモリセルの領域の端部に沿って点列状に、ゲート配線とビット配線の間隙ごとにダミーのパッドコンタクトホールを設ける工程と、ダミーのパッドコンタクトホールにプラグを形成する工程と、ダミーのパッドコンタクトを含むメモリセルの領域およびそのメモリセルに連続する周辺の領域の層間絶縁膜を連続的に平坦に研磨する工程とを備える。
ダミーのパッドコンタクトを設けない場合、層間絶縁膜はメモリセル本体側で厚く、その周辺で薄くなり、大きな段差ができるのが普通である。しかし、上記のように、ダミーのパッドコンタクトを設けた後に、段差部付近の研磨を行うと、メモリセル端部で研磨布にあたる酸化膜の面積が小さくなり、メモリセル本体側の研磨のレートが大きくなり、段差を解消することができる。この研磨には、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によることが望ましい。高度の平坦性を簡便に得ることができるからである。
本発明の半導体装置により、ゲート配線間にダミーの第1パッドコンタクトをセルフアライン法で設ける場合、次の問題を解決することができる。すなわち、光近接効果によりダミーの第1パッドコンタクトの径が小さくなり、酸化膜エッチングの際、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなっても、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線とが短絡しない構造とすることができる。さらに、ダミーの第1パッドコンタクトとゲート配線とが短絡しても、ゲート配線がビット配線と短絡するのを防止して、ゲート配線の電位がビット配線の電位の影響を受けないようにすることができる。さらに、本発明の半導体装置の製造方法を用いることにより、メモリセル本体とその周囲の部分との境に段差が生じて、ビット配線等の形成に問題を生じる場合、メモリセルの周囲にダミーのパッドコンタクトを配置することにより、簡便に段差を解消して平坦性を向上させることができる。
実施の形態1における半導体装置のメモリセル端部を、想像線であらわしたパッドコンタクトの開口とともに示す上面図である。 図1と比較するための従来の半導体装置のメモリセル端部を、想像線であらわしたパッドコンタクトの開口とともに示す上面図である。 実施の形態1の半導体装置の製造方法において、ゲート配線層の上に被覆層である窒化膜を積層した段階の断面図である。 図3の状態にマスクをかけエッチして、所望の形状のゲート配線を形成した段階の断面図である。 図4の状態の表面全体に窒化膜を積層した段階の断面図である。 図5の状態に層間酸化膜を積層し、所定形状のマスクを所定位置に設けた段階の断面図である。 図6の状態から層間酸化膜をエッチし、マスクを除去した段階の断面図である。 図7の状態からコンタクトホール底の窒化膜を除去してプラグを堆積した段階の断面図である。 図8の状態から層間絶縁膜を研磨して平坦化した状態の断面図である。 図9の状態の上に絶縁膜を形成し、ビット線コンタクトホールを開口した段階の断面図である。 図10の状態の上に金属膜を積層してビット線コンタクトおよびビット配線を形成した段階の断面図である。 実施の形態1の半導体装置の2列のダミーの第1パッドコンタクトの配置を示す上面図である。 図12におけるX−X’断面図である。 実施の形態2の半導体装置におけるメモリセル端部を、想像線であらわした開口とともに示す上面図である。 実施の形態2の半導体装置におけるメモリセル端部のゲート配線の形状と配置を示す上面図である。 図15におけるX−X’断面図である。 実施の形態3の半導体装置におけるメモリセル端部のゲート配線の形状と配置を示す上面図である。 図17におけるX−X’断面図である。 実施の形態4の半導体装置におけるメモリセル端部を、想像線であらわしたダミーの第1パッドコンタクトのマスクの開口とともに示す上面図である。 図19のマスクの開口により形成されたダミーの第1パッドコンタクトを示す上面図である。 図20におけるX−X’断面図である。 実施の形態5の半導体装置においてビット線コンタクトとの接触を避けるように迂回して形成されたビット配線を示す上面図である。 実施の形態6の半導体装置のメモリ端部を、想像線であらわしたビット線コンタクトのマスクの開口とともに示す上面図である。 図23におけるX−X’断面図である。 実施の形態7の半導体装置の製造方法において、段差が生じるメモリセル端部に配置したダミーの第1パッドコンタクトを示す上面図である。 図25におけるX−X’断面図である。 図26の状態から表面を研磨して平坦化した状態を示す断面図である。 従来のメモリセル端部における第1パッドコンタクトホールを開口した段階の断面図である。 図28のゲート配線の上角部のゲート配線被覆を示す断面図である。 ダミーの第1パッドコンタクトのマスク径を大きくして形成したダミーのパッドコンタクトを示す上面図である。 ダミーの第1パッドコンタクトのマスク開口の径をメモリセル本体のパッドコンタクトのマスク開口の径と同様にしたメモリセル端部の上面図である。 図31のマスクを用いて形成したメモリセル端部のダミーの第1パッドコンタクトおよび第1パッドコンタクトを示す上面図である。 図32のダミーの第1パッドコンタクトホールの開口において、ゲート配線被覆が薄くなった状態を示す断面図である。 図33からさらに第1パッドコンタクトホール底部の窒化膜をエッチしたときゲート配線が露出する状態を示す断面図である。 図34の状態におけるメモリセル端部の上面図である。 図35におけるX−X’断面図である。 段差が生じるメモリセル端部における各部の配置を示す上面図である。 図37におけるX−X’断面図である。 図38の状態から研磨しても段差が残る状態を示す断面図である。
つぎに発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の半導体装置のメモリセル端部を、想像線であらわしたマスクの開口とともに示す上面図である。ゲート配線30に直交するようにビット配線8が形成され、ゲート配線の間に2列のダミーの第1パッドコンタクトを形成するための2列のマスクの開口24a,24bが設けられている。ビット配線8はビット線コンタクトを通じて下層の各部と導通されている。また、図2は従来の半導体装置のメモリセル端部にマスクパターンを設けた状態の上面図である。図2においても、メモリセルの端部に沿って、ゲート配線930とビット配線908との間隙ごとにダミーの第1パッドコンタクトホール用のマスクの開口924が1列設けられている。従来例を示す図2と本発明のこの実施の形態1を示す図1とを比較して、本実施の形態1では、最も端のダミーの第1パッドコンタクトを活性領域の上を確実に外して、例えば、分離絶縁膜等の上に形成することが可能となる。図1において、メモリセル本体側のダミーの第1パッドコンタクトは光近接効果を受けないので、その寸法が小さくならず、このため酸化膜エッチング時の窒化膜に対するエッチング選択比が小さくなることはない。
次に、この実施の形態1の製造方法について説明する。まず、半導体基板10に分離絶縁領域19を熱酸化膜および熱酸化膜の埋込み法などにより形成する。分離絶縁領域19以外の領域が活性領域11となる。その後、図3に示すように、シリコン酸化膜1を形成し、次いでゲート配線を形成するシリコン膜2およびゲート配線の被覆膜である窒化膜3を順に積層する。図3において、シリコン酸化膜1は、熱酸化膜であるか、または減圧および常圧CVD法を用いて堆積した不純物をドープしないシリコン酸化膜である。このシリコン酸化膜1の厚さは5〜10nmである。また、ゲート配線2を形成するシリコン膜には、CVD法により堆積した、P、As等をドープした多結晶シリコン膜やアモルファスシリコン膜が用いられる。その他に、Ti、TiN、W等の高融点金属膜のシリサイド膜またはそれらの重ね膜や、W、Al等の導電性金属膜が用いられる場合もある。これらの膜厚はいずれも50〜500nmの範囲内にある。ゲート配線を被覆する窒化膜3には、酸化膜である層間絶縁膜をRIE(Reactive Ion Etching)法等でドライエッチングした際に選択比が一定以上ある膜を用いる。すなわち、CVD法で堆積したシリコン窒素化膜や窒化酸化膜、またはそれらの重ね膜を用いる。これらの膜厚は、いずれも20〜100nmの範囲内にある。
次に、フォトレジストのマスクにより、RIE法等のドライエッチングを用い、図4に示すように所望のゲート配線形状を形成する。次に、図4の状態の表面全体に窒化膜4を堆積する。この窒化膜4は、RIE法等でドライエッチングする際に選択比が大きい膜であり、ここではCVD法で堆積したシリコン窒化膜、またはそれらの重ね膜を用いる。このシリコン窒化膜またはそれらの重ね膜の膜厚は20〜100nmである(図5)。
次に、層間絶縁膜となるシリコン酸化膜5を堆積する。このシリコン酸化膜5は、減圧および常圧CVD法を用いて堆積した不純物をドープしないシリコン酸化膜、またはP,B等をドープしたシリコン酸化膜である。これらのシリコン酸化膜の膜厚は、200〜1000nmである。次に、図6に示すように、所望の場所にコンタクトホールを開口するためのフォトレジストのマスク39を設ける。次いで、層間絶縁膜であるシリコン酸化膜5にRIE法等のドライエッチングを用いて、図7に示すように、コンタクトホール15を開口する(この工程で、第1パッドコンタクトホールおよび第2パッドコンタクトホールの2種類のパッドコンタクトホールを同時に開口する)。ここで、シリコン酸化膜グの窒化膜に対するエッチング選択比の大きなエッチングを行うことにより、ゲート配線2の保護膜である窒化膜3、4を大きくエッチしないで、窒化膜の途中でエッチングを止めることができる。さらに、RIE法等のドライエッチングを用いて、コンタクトホール15の底部の窒化膜を除去する。このとき、ダミーの第1パッドコンタクトホールにおいては、ゲート配線が露出したり、ゲート配線被覆が非常に薄くなる危険性が高い。次に、図8に示すように、上記のコンタクトホールにシリコン膜をCVD法で堆積し、RIE法等のドライエッチングによりプラグ46を形成する。このプラグ46には、シリコン膜をCVD法で堆積し、RIE法等で堆積したP、As等をドープした多結晶シリコンやアモルファスシリコンを用いる。また、プラグ46には、Ti、TiN、W等の高融点金属膜のシリサイド膜もしくはそれらの重ね膜、またはW、Al等の導電性金属膜を用いることもできる。膜厚は、いずれの場合も100〜400nmの範囲内にある。
次に、図9に示すように、CMP等の研磨法によりプラグのリセスを無くして第2パッドコンタクト6(同時に、第1パッドコンタクト20およびダミーの第1パッドコンタクト21)を形成して、段差部の平坦化を行う。次に、層間膜となるシリコン酸化膜7を堆積した後、図10に示すように、ビット線コンタクトホール49を開口する。このシリコン酸化膜7は、減圧および常圧CVD法を用いて堆積した不純物をドープしないシリコン酸化膜またはP、B等をドープしたシリコン酸化膜である。これらのシリコン酸化膜の厚さは100〜1000nmの範囲内にある。次に、金属膜を堆積し、ビット線コンタクトホール49の中にビット線コンタクト9を形成し、さらに、フォトレジストのマスクにより、RIE法等のドライエッチングを用いて所望のビット線8の形状にする(図11)。この金属膜には、Ti、TiN、W等の高融点金属膜のシリサイドまたはそれらの重ね膜を用いる。また、この金属膜にW、Al等の導電性金属膜を用いることもできる。いずれの場合も、膜厚は100〜400nmの範囲内にある。
上記の製造方法において重要なポイントは、2列の第1パッドコンタクト21a,21bのうち最も端の列に位置するダミーの第1パッドコンタクト21bの下に分離領域19が来るようにして、活性領域11が来ないようにすることである。第1パッドコンタクトホールの開口の際、最も端の列のダミーのパッドコンタクト21bの寸法は、図12に示すように、光近接効果により、ダミーの第1パッドコンタクト21aも含めたそれより内側の列のパッドコンタクトよりも寸法が小さくなる。この結果、ダミーの第1パッドコンタクト21bの開口のエッチングに際して、層間絶縁膜である酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比は小さくなる。この理由はつぎのとおりである。層間酸化膜のエッチングガス種にはC4F8、C5F8、CH2F2等が用いられ、これらのプラズマ状態のガスが層間酸化膜と窒化膜とをエッチングしつつ、窒化膜の上にはCを含むポリマーのデポ膜を堆積する。このため、ゲート配線被覆の窒化膜とエッチングガスとの接触面積が広ければ、窒化膜はエッチングされながら、十分なデポ膜を堆積される。しかしながら、ゲート配線被覆の角部等しかエッチングガスと接触しない場合には、デポ膜が付着しにくく、エッチングのみが進行する。したがって、セルフアライン方式で形成されるコンタクトホールの径が小さい場合、酸化膜のエッチング時の窒化膜に対するエッチング選択比は小さくなってしまう。上記の理由により、ゲート配線の被覆膜である窒化膜は大きくエッチされ、ゲート配線2とダミーの第1パッドコンタクト21bとが短絡する危険性が高くなる。このような状況は、図33および図34に示したとおりである。
本実施の形態においては、上記のようにゲート配線とダミーの第1パッドコンタクトとが短絡するような事態になっても、ゲート配線の電位がビット配線の影響を受けることはない。すなわち、図12中のX−X’断面図である図13に示すように、ダミーの第1パッドコンタクト21bがゲート配線2と部位Bにおいて短絡しても、ダミーの第1パッドコンタクト21bは下端部において分離領域19とのみ接し、活性領域11と接していない。この結果、ゲート配線2がビット配線8まで導通し、ゲート配線2の電位がビット配線の電位の影響を受ける事態は防止される。
(実施の形態2)
図14は、実施の形態2の半導体装置のメモリセル端部を、想像線であらわしたマスクの開口とともに示す上面図である。図14において、ダミーの第1パッドコンタクトのマスク24はメモリセル本体における第1パッドコンタクトのマスク25の外側に設けられている。ビット線コンタクトのマスク27および第2パッドコンタクトのマスク26が第1パッドコンタクトのマスクの間に設けられている。ただし、図14においてビット線は省略されている。
この実施の形態2の特徴は、メモリセル端部のゲート配線30の最も端の部分が、ダミーの第1パッドコンタクト21がかかるように一方の側部の幅を広げた点にある。この実施の形態2の半導体装置の製造方法は、ゲート配線のメモリセル端部における幅の大きさの相違を除けば、実施の形態1の半導体装置の製造方法と同様である。この実施の形態1においても、パッドコンタクトホールの開口の際、図15に示すように、ダミーの第1パッドコンタクト21の寸法は、光近接効果によりメモリセル本体の第1パッドコンタクト20よりも小さくなっている。しかし、ダミーの第1パッドコンタクト21は、図16に示すように、完全にゲート配線2の上にのるので、酸化膜エッチングの際の窒化膜に対するエッチンッグ選択比を十分大きくすることができる。その理由は、ゲート配線被覆の窒化膜とエッチングガスとの接触面積が広ければ、層間酸化膜のエッチングに用いられるC4F8、C5F8、CH2F2等のプラズマ状態のガスが層間酸化膜と窒化膜とをエッチングしつつ、窒化膜の上にはCを含むポリマーのデポ膜を堆積するからである。その結果、寸法が小さいダミーパターンであっても、ゲート配線とダミーの第1パッドコンタクトとは短絡することがない。このため、ゲート配線とビット配線とが導通して、ゲート配線の電位がビット配線の電位の影響を受けることはなくなる。
(実施の形態3)
図17は、この実施の形態3の半導体装置におけるメモリセル端部の上面図である。図17において、ダミーの第1パッドコンタクト21の両側のゲート配線30がダミーの第1パッドコンタクト21に向かってその幅を広げている。ダミーの第1パッドコンタクト21はそのコンタクトホールの開口の際、光近接効果によりメモリセル本体内の第1パッドコンタクトよりも寸法が小さくなる。しかし、このような構造を採用することにより、酸化膜エッチングの際、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比を十分大きくすることができる。すなわち、上記の開口のエッチングの際、ゲート配線がダミーの第1パッドコンタクトの側にせり出してきているので、エッチングガスと窒化膜とは十分な接触面積を保つ。このため、酸化膜の窒化膜に対するエッチング選択比を大きく維持することができる。したがって、図18に示すように、寸法が小さいダミーの第1パッドコンタクトでもゲート配線と短絡することがない。この結果、従来例の図36のようにゲート配線とビット配線とが短絡して、ゲート配線の電位がビット配線の電位の影響を受ける事態を簡便に手段により避けることができる。
(実施の形態4)
図19は、実施の形態4における半導体装置のメモリセル端部を、想像線であらわしたマスクの開口とともに示す上面図である。図19において、ダミーの第1パッドコンタクトのマスクの開口24の内側にメモリセル本体側の第1パッドコンタクトのマスクの開口25が設けられ、また第2パッドコンタクトのマスクの開口26およびビット線コンタクトのマスクの開口27は、それらの中間位置に設けられる。この実施の形態4では、ダミーの第1パッドコンタクト23の寸法を、マスクパターンの開口24の形成の段階において、メモリセル本体の第1パッドコンタクト20のマスクの開口25の寸法よりも小さくする。
ダミーの第1パッドコンタクトは、酸化膜のエッチングによる開口の際、マスクの径が小さく形成されていることに加えて、光近接効果によりさらに寸法が小さくなっている。このため、図20に示すように、ダミーの第1パッドコンタクトは非常に小さくなっているか、またはフォトレジストの段階では開口していない。パッドコンタクトホールが非常に小さい寸法になっている場合、セルフアライン法により窒化膜に対して十分大きい選択比のエッチング条件でエッチングを行うと、開口途中で孔底にデポ物がたまり、エッチングが停止する現象が起きる。この結果、図21に示すように、意図的にダミーの第1パッドコンタクトの径を小さくすることにより開口不良を生じさせて、ゲート配線とビット配線とが導通しないようにすることが可能となる。
(実施の形態5)
この実施の形態5の半導体装置においては、図22に示すように、メモリセル端部のビット配線8が、ビット線コンタクトと接しないように、ビット線コンタクトのマスクの開口27を迂回するように配置する。このような構造を採用することにより、ダミーの第1パッドコンタクトがゲート配線と短絡する事態が生じても、ゲート配線とビット配線とが導通することはない。
(実施の形態6)
この実施の形態6の半導体装置では、図23に示すように、ビット線コンタクトの寸法をマスクの開口27の段階で予め小さくして、フォトレジストマスクの段階で開口させないようにする。この結果、エッチング後において、図24に示すように、ビット配線コンタクトが開通しないので第2パッドコンタクトとビット線コンタクトが電気的に導通しない。したがって、図24に示すように、ダミーのパッドコンタクトがゲート配線と短絡しても、ゲート配線がビット配線と短絡してビット配線の電位の影響を受けることはない。
(実施の形態7)
図25は、本発明の実施の形態7の半導体装置の製造方法において、メモリセル端部の段差が生じる箇所に、ダミーのパッドコンタクトを形成するために配置したマスクの開口24の配列を示す上面図である。パッドコンタクトのプラグ36を形成した後に、図26のように、メモリセル端部50にゲート配線等の段差Cが残るような場所の平坦化およびCMP等による研磨を行う。ダミーのパッドコンタクト21をメモリセル端部に並べることにより、メモリセル端部で研磨布にあたる酸化膜の面積が小さくなると、CMPの研磨レートが大きくなる。この結果、図27に示すように、段差の高さを簡便に小さくすることができるようになった。
上記において、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含む。
1 酸化膜、2 ゲート配線、3,4 ゲート配線被覆、5 層間絶縁(酸化)膜、6 第2パッドコンタクト、7 絶縁膜、8 ビット配線、9 ビット線コンタクト、10 半導体基板、11 活性領域、20 第1パッドコンタクト、21,21a,21b,21c ダミーの第1パッドコンタクト、24 ダミーの第1パッドコンタクトのマスクの開口、25 第1パッドコンタクトのマスクの開口、26 第2パッドコンタクトのマスクの開口、27 ビット線コンタクトのマスクの開口、30 ゲート配線、36,46 プラグ、50 メモリセル周辺、A ゲート配線被覆が薄くなっている部位、B ゲート配線被覆が露出している部位、C メモリセル周辺に生じる段差。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の主表面に形成された活性領域と、
    前記活性領域を取り囲む分離絶縁膜と、
    前記活性領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート配線と、
    前記ゲート配線を被覆し、窒素を含むゲート配線被覆と、
    前記ゲート配線に立体的に交差してゲート配線よりも上層に形成されるビット配線と、
    前記半導体基板の主表面と前記ゲート配線被覆で被覆された前記ゲート配線とを覆う層間酸化膜と、
    前記層間酸化膜を貫通して、平面的に見て前記ゲート配線の間で、前記ゲート配線被覆と接触するように形成されたパッドコンタクトとを備えたメモリセルを含む半導体装置であって、
    前記メモリセルの端部の少なくとも一部の前記パッドコンタクトが、前記活性領域と導通しないように前記分離絶縁膜上に形成されている半導体装置。
  2. 前記メモリセルの端部に点列状にパッドコンタクトが形成され、前記メモリセルに対して最も端になる列のパッドコンタクトが、前記分離絶縁膜の上に形成された、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記メモリセルの端部に点列状に複数列のパッドコンタクトが形成され、前記メモリセルに対して最も端になる列の内側に形成されたパッドコンタクトが、前記活性領域の上に形成された点列状のダミーのパッドコンタクトである、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記パッドコンタクトは、平面的に見て前記ビット配線との間に形成され、前記活性領域と上層の導電体とを導通する、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記パッドコンタクトは、平面的に見て前記ビット配線と重複して形成され、前記活性領域と前記ビット配線とを導通する、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
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