JP2009252825A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭いゲート電極間であっても隣接するコンタクト間で短絡することなくコンタクトホールを形成する。
【解決手段】層間絶縁膜を形成する前に、ゲート電極間かつ拡散層間の一部領域のアスペクト比を、このゲート電極間のこの一部領域以外の領域のアスペクト比より低減させる低減工程を備える。これにより、アスペクト比が低減したこの一部領域にはボイドが発生せず、コンタクトホールを形成してもその間がボイドによって連通することを防止できるのである。ここで、上記低減工程は、上記一部領域に、マスクパターンを用いて上記ゲート電極に垂直な突出部を設ける工程とすることなどができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に微細なコンタクトホールを狭いゲート電極間に形成する技術に関する。
近年の半導体集積回路装置の急速な高集積化に伴い、コンタクトホール及びゲート電極間隔の微細化が進展している。そのためゲート電極間のアスペクト比は高くなってきており、この高アスペクト比のゲート電極間に層間絶縁膜を形成するにあたって段差被覆性が十分ではないために間隙を完全には埋め込むことが出来ず、層間絶縁膜中にボイド(空孔)が発生する事が多くなってきている。
層間絶縁膜中にボイドが発生した場合、このボイドを介してゲート電極間に形成され、互いに接近して隣接するコンタクトホール同士が空間的に連通する。すると、その後コンタクトホール内に導電膜を形成する際にコンタクトホール内のみならずボイド内にも導電膜が形成されることで、隣接するコンタクトホール同士が短絡する場合が多くなってきている。そこで、こうした問題点を回避するために、狭いゲート電極間であって、層間絶縁膜中にボイドが発生した場合であってもコンタクト同士が短絡することなくコンタクトホールを形成するための提案がなされている。
例えば下記特許文献1に記載された方法では、コンタクトホールをドライエッチングにより形成し、コンタクトホール側壁部にボイドが露出した状態で、コンタクトホール内壁に薄い絶縁膜からなるサイドウォールをさらに形成し、ボイドを塞ぐ事で隣接するコンタクトの短絡を防止する方法が開示されている。
特開2001−338977号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、コンタクトホール内に形成したサイドウォール膜の厚さに相当する分コンタクト接触面積が減少するため、コンタクト抵抗が上昇するという問題点がある。また、コンタクト内部にサイドウォールを形成するとき、ドライエッチングによってコンタクトホール底部の絶縁膜を除去するが、この際の基板へのダメージによって、同様なコンタクト抵抗が上昇や、コンタクトホールの開口不良が生じるという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものである。その主たる目的は、狭いゲート電極間であっても隣接するコンタクト間で短絡することなくコンタクトホールを形成することができ、これによってゲート電極間隔を微細化し、チップ面積を縮小することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を採用している。
まず、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に形成されたゲート電極にサイドウォール絶縁膜をエッチバックにより形成する工程と、このサイドウォール絶縁膜が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程とを備える。また、隣接するゲート電極間に、この層間絶縁膜を貫通して拡散層に接続するコンタクトホールを形成する工程を備える。
そして、このような半導体装置の製造方法において、上記層間絶縁膜を形成する前に、上記ゲート電極間かつ上記拡散層間の一部領域のアスペクト比を、このゲート電極間のこの一部領域以外の領域のアスペクト比より低減させる低減工程を備える。これにより、アスペクト比が低減したこの一部領域にはボイドが発生せず、コンタクトホール間がボイドによって連通することを防止できるのである。
ここで、上記低減工程は、上記一部領域に、マスクパターンを用いて上記ゲート電極に垂直な突出部を設ける工程とすることができる。また、上記一部領域の上記サイドウォール絶縁膜を、上記ゲート電極側に後退させる工程とすることもできる。あるいは、上記一部領域に、マスクを設けて上記エッチバックを行うことにより絶縁膜のパターンを形成する工程とすることもできる。
さらに、本願では、これらの工程によって製造される半導体装置についても開示する。
以上のように、本発明によれば、ゲート電極間にボイドが発生しない低アスペクト比の領域を形成することで、狭いゲート電極間であっても隣接するコンタクト間で短絡することなくコンタクトホールを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の半導体製造方法の特徴は、コンタクトホールを形成する前に、ゲート電極間かつ拡散層間の一部領域のアスペクト比を、このゲート電極間のこの一部領域以外の領域のアスペクト比より低減させる低減工程を備えることにある。これにより、アスペクト比が低減したこの一部領域にはボイド(空孔)が発生せず、コンタクトホール間がボイドによって連通することを防止できるのである。以下では、これを3つの実施形態に分けて説明する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の処理工程を示す図である。図1(a)〜(d)は平面図であり、図2(a)〜(c)は図1におけるX−X’断面図である。また図2(d)は図1(a)におけるZ−Z’断面図であり、図3(a)〜(d)は図1におけるY−Y’断面図である。
本発明によるコンタクト部分の製造方法を説明すると、まず図1(a)、図2(a)、(d)及び図3(a)に示すように、半導体基板11上に複数の帯状の素子分離絶縁膜15が形成され、その上に、ゲート絶縁膜13が形成される。次いで、このゲート絶縁膜13上にポリシリコンからなるゲート電極12が、各素子分離絶縁膜15に直交して形成される。本実施形態において、ゲート電極12のゲート長は60nm、間隔は200nm、厚さは140nmである。
本実施形態の特徴は、このゲート電極12の形成時に、2つのゲート電極12の間かつ2つの拡散層16の間の一部領域に、ゲート電極間隔が狭くなる領域を設けるために、マスクパターンによって突出部12aを形成する工程にある。
次に図1(b)、図2(b)及び図3(b)に示すように、例えば膜厚60nmのシリコン窒化膜を全面に堆積した後、異方性ドライエッチングによりシリコン窒化膜のエッチバックを行い、サイドウォール絶縁膜14を形成する。この場合、サイドウォール絶縁膜14の横方向の最大厚は50nmになる。
突出部12aによって狭くなったゲート電極12間の領域にはこのシリコン窒化膜がほぼ埋め込まれて形成される。このためシリコン窒化膜の膜厚分だけエッチバックしても、図2(b)に示すように、突出部12aのゲート電極間のサイドウォール絶縁膜14は繋がった構造となる。一方、図3(b)に示すように突出部12aが形成されない領域ではゲート電極12の両側には分離されたサイドウォール絶縁膜14が形成される。また、ゲート電極12、サイドウォール絶縁膜14、及び素子分離絶縁膜15をマスクとしたイオン注入により、半導体基盤11の表面部に拡散層16が形成される。
次に図1(c)、図2(c)及び図3(c)に示すように、ゲート電極12上、及び半導体基板11の表面に露出している拡散層16の表面にサリサイド形成技術によりシリサイド層17を形成する。そして、これらの上にシリコン窒化膜からなるライナー層18(図1(c)には図示せず)を例えば30nmの膜厚で形成した後、例えば高密度プラズマCVD法を用い、300℃〜450℃の基板温度でシリコン酸化膜を主体とする層間絶縁膜19(図1(c)には図示せず)を形成する。
本実施形態において、この層間絶縁膜19の膜厚は700nmである。この時、図3(c)に示すように、サイドウォール絶縁膜14が繋がっていないY−Y’断面においては、ライナー層18を形成したことによって更に間隔が狭くなり、層間絶縁膜19を埋め込む際のアスペクト比が3以上と非常に高いため、層間絶縁膜19内にボイド20が生じる。なお、ボイド20はこのように層間絶縁膜19内部に生ずるため、図1の平面図には本来現れないが、ここでは説明の便宜上、図1(c),(d)に記載している(図5(c),(d)、図7(c),(d)において同じ)。
次に、CMPにより層間絶縁膜19の上面を平坦化した後、リソグラフィー技術により、コンタクトホール形成位置に開口を有するレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、このレジストをマスクとして、ドライエッチングにより層間絶縁膜19をエッチングする。このとき、上記ライナー層18がエッチングストップ膜として機能する。これに続いて、このライナー層18をエッチングし、図1(d)に示すように、コンタクトホール21をゲート電極12の間の拡散層16上に形成する。
次に、上記レジストパターンをアッシング等により除去した後、図1(d)、及び図3(d)に示すように、コンタクトホール21内部にCVD法により、Wからなる導電膜22を埋め込み形成する。この図1(d)に示すように、Y−Y’断面位置では、上述のようにアスペクト比が高いため、層間絶縁膜19にボイド20が形成されている。そして、ボイド20の端部がコンタクトホール21の側壁に連通しているので、このボイド20内にも導電膜22が形成される。
しかし、X−X’断面位置では、突出部12aの部分でボイドが発生しないため、この突出部12aを隔てて互いに隣接するコンタクトホール21間はボイド20を介して短絡することがない。
以上が本発明によるコンタクトホール部の形成工程であるが、以下に本実施形態における狭ゲート間での微細コンタクトホール形成方法の効果について述べる。図4(a)、(b)はそれぞれ従来例及び本実施形態の場合のY−Y’断面の層間絶縁膜19の埋め込みアスペクト比に対する隣接コンタクト21間の短絡による不良率の関係を示している。
ここで、従来例は、図1(a)のパターンレイアウトにおいて突出部12aがない以外は同一の構造であり、工程毎の断面形状は図3と同様である。また、アスペクト比については、図3(c)に示すように、層間絶縁膜19の埋め込みを実施する幅Bと高さCの比率=C/Bで表す。また、幅Bの正確な定義は、向かい合うサイドウォール絶縁膜14間に堆積した向かい合うライナー層18の上面の間の水平距離の最小値である。また、Cの正確な定義は、向かい合うサイドウォール絶縁膜14間に堆積したライナー層18の最も低位置にある底面を基準とした時、ライナー層18のほぼ垂直な側壁の高さである。また、向かい合うサイドウォール絶縁膜14同士、あるいは、ライナー層18同士が繋がって、上記定義のBがゼロとなる場合は、アスペクト比をゼロと定義する。ちなみに、B=0の場合埋め込みは容易になるので、ゼロ扱い、或いは アスペクトとしては考えないという意味でこのように定義した。
図4(a)に示すように、突出部12aを設けていない従来例の場合は、アスペクト比3程度でボイドによる不良が発生する。逆に、アスペクト比が2.5以下であれば不良は発生しない。本実施形態の場合、例えば、突出部12aがないY−Y’断面については、B=30nm、C=90nmであり、アスペクト比は3である。従って、突出部12aを設けていなければボイドによる不良(コンタクトホールの短絡)が発生する。
次に図4(b)に示すように、突出部12aの幅を、例えば図1(a)のA=60nmに設定した本実施形態の場合は、向かい合うサイドウォール絶縁膜14同士が繋がっており、このX−X’断面部分において層間絶縁膜19の埋め込みが容易となる。これにより、X−X’断面においてボイドが発生しないために、Y−Y’断面のアスペクト比が増加しても不良が発生しない。また、X−X’断面部分は、向かい合うサイドウォール絶縁膜14同士が繋がっていなくても、上記の工程中ライナー層18を堆積した段階で繋げることでも同様の効果がある。
なお、補足であるが、サイドウォール絶縁膜14およびライナー層18に用いられるシリコン窒化膜は段差被覆性が良いため、これらの形成時にボイドが発生することはない。
以上のように、本実施形態を用いることにより、ゲート電極間隔を狭くして、埋め込みアスペクト比が増大してもボイドによる不良を抑制できるため、ゲート電極間を狭くし、チップ面積を縮小することができる。本実施形態では、ゲート電極12間に設置された隣接するコンタクトホール21の間で層間絶縁膜19の埋め込みアスペクト比を低減した部分を形成している。そして、この目的のために、ゲート電極12間に設置された隣接するコンタクトホール21間の一部領域に、層間絶縁膜19の埋め込みを容易にした突出部12aを設けている。これにより、ボイドによるコンタクトホール間の短絡を生じることなく、微細なコンタクトホールを形成することができる。
なお、本実施形態の方法によって製造された半導体装置は、半導体基板11上に形成された各ゲート電極12にドライエッチングによるエッチバックにより形成されたサイドウォール絶縁膜14を備えている。また、ゲート電極12間の各拡散層16にリソグラフィーにより形成された半導体基板11に接続するコンタクトホール21を備えている。そして、ゲート電極12間かつ拡散層16間の一部領域に、このゲート電極間12のこの一部領域以外の領域よりもアスペクト比が低い低減部を備えている。そして、この低減部は、ゲート電極12に垂直に設けた突出部12aと他のゲート電極12との間で、上記サイドウォール絶縁膜14が充填された領域となっている。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。図5及び図6は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の処理工程を示す図である。図5は平面図であり、図6は図5におけるX−X’断面図である。また、図6(a)のZ−Z’断面図は、図2(d)と同様である。
第2の実施形態によるコンタクト部の製造方法を説明すると、上記第1の実施形態と同様に、まず、図5(a)、図6(a)及び図2(d)に示すように、半導体基板11上に素子分離絶縁膜15が形成され、その上にゲート絶縁膜13が形成される。次いで、このゲート絶縁膜13上にポリシリコンからなるゲート電極12が形成される。
次に図5(b)及び図6(b)に示すように、例えばシリコン窒化膜を全面に堆積した後、異方性ドライエッチングによりこのシリコン窒化膜のエッチバックを行い、サイドウォール絶縁膜14を形成する。さらに、ゲート電極12、サイドウォール絶縁膜14、及び素子分離絶縁膜15をマスクとしたイオン注入により、半導体基盤11の表面部に拡散層16が形成される。
本実施形態においても上記第1の実施形態と同様に、ゲート電極12のゲート長は60nm、間隔は200nm、厚さは140nmである。また、後述の層間絶縁膜19の膜厚は700nmであり、上記サイドウォール絶縁膜14の膜厚は50nmである。
本実施形態の特徴は、この後、上記サイドウォール絶縁膜14のゲート電極12間を、ゲート電極12側壁方向に後退させる部分に開口を有するレジストマスク(図示せず)を用いて、ドライエッチングにより除去して、サイドウォール絶縁膜後退部14aを形成する工程にある。
次に図5(c)及び図6(c)に示すように、サリサイド形成技術によりシリサイド層17をゲート電極12と拡散層16の表面に形成し、シリコン窒化膜からなるライナー層18(図5(c)には図示せず)を例えば30nm形成する。その後、例えば高密度プラズマCVD法を用い、300℃〜450℃の基板設定温度でシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜19(図5(c)には図示せず)を形成する。この時、図6(c)に示すように、X−X’断面においては、サイドウォール絶縁膜後退部14aが存在しているため、層間絶縁膜19を埋め込む際のアスペクト比が低下する。
本実施形態の場合、上記第1の実施形態と同じ定義で、例えばB=60nm、C=60nmでアスペクト比は1であり、図4(a)に示すデータに基づけば、ボイドによる不良が生じないアスペクト比(2.5以下)となっている。従って、このサイドウォール絶縁膜後退部14aにおいて、層間絶縁膜19中にボイドは発生しない。一方、図5(c)に示すようにサイドウォール絶縁膜14を後退させなかった領域にはスリット状のボイド20が素子分離絶縁膜15から拡散層16上にかけて発生する。
次に図5(d)に示すように、上記第1の実施形態と同様に、ゲート電極12間の領域で拡散層16上の層間絶縁膜19部分に、サイドウォール絶縁膜後退部14aを隔ててコンタクトホール21を形成した後、コンタクトホール21内部にCVD法により、Wからなる導電膜22を埋め込み形成する。この時、コンタクトホール21の内壁にボイド20が連通し、ボイド20内にも導電膜22が形成されるが、後退したサイドウォール絶縁膜14aの部分でボイドが発生しないため、隣接するコンタクトホール21間はボイド20を介して短絡することがない。
以上のように、本実施形態では、ゲート電極12間に設置された隣接するコンタクトホール21の間で層間絶縁膜19の埋め込みアスペクト比を低減した部分を設けるに際し、当該部分のサイドウォール絶縁膜14を後退させ、サイドウォール絶縁膜14、ライナー層18を含めたゲート電極12間の間隔を広げている。これによって、ボイド20によるコンタクトホール21間の短絡を生じることなく、微細なコンタクトホールを形成することができる。
また、ゲート電極12の間隔が非常に小さい場合、リソグラフィーにおいて対向する2つのゲート電極12がブリッジしてしまうことがある。そうすると、上記第1の実施形態のように、突出部12aが形成できない場合があるが、このような場合であっても、本実施形態は開口パターンを有するレジスト膜を用いて、サイドウォール絶縁膜後退部14aを必ず開口できるという長所がある。このため、サイドウォール絶縁膜14を確実に後退させることができるので、ボイドによる不良を防止することが可能となり、ゲート電極間隔を微細化し、チップ面積の縮小を図ることができる。
なお、本実施形態の方法によって製造された半導体装置は、上記第1の実施形態における低減部の代わりに、ゲート電極12側に後退したサイドウォール絶縁膜14の間隙が、この低減部となっている。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。図7及び図8は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の処理工程を示す図である。図7は平面図であり、図8は図7におけるX−X’断面である。また、図7(a)のZ−Z’断面図は、図2(d)と同様である。
第3の実施形態によるコンタクトホール部の製造工程を説明すると、上記第1の実施形態と同様に、まず図7(a)、図8(a)及び図2(d)に示すように、半導体基板11上に素子分離絶縁膜15が形成され、その上にゲート絶縁膜13が形成される。次いで、このゲート絶縁膜13上にポリシリコンからなるゲート電極12が形成される。
次に図7(b)、及び図8(b)に示すように、例えばシリコン窒化膜を全面に堆積した後、ゲート電極12間に存在する領域のうち、コンタクトホールを形成すべき拡散層16に挟まれた素子分離絶縁膜15上の領域にあるシリコン窒化膜の上に、島状のパターンを有するレジストマスクを掛ける(図示せず)。そして、このシリコン窒化膜にドライエッチングによりゲート電極12の上面が露出するまでエッチバックを行い、サイドウォール絶縁膜14を形成する。また、ゲート電極12、サイドウォール絶縁膜14、及び素子分離絶縁膜15をマスクとしたイオン注入により、半導体基盤11の表面部に拡散層16が形成される。
本実施形態においても上記第1の実施形態と同様に、ゲート電極12のゲート長は60nm、間隔は200nm、厚さは140nmである。また、後述の層間絶縁膜19の膜厚は700nmであり、上記サイドウォール絶縁膜14の膜厚は50nmである。
本実施形態の特徴は、この時、図8(b)に示すように、サイドウォール絶縁膜14のゲート電極12及び拡散層16に囲まれた部分は、島状のパターンを有するレジストマスクによってエッチバックを行わず、素子分離絶縁膜15上に島状の絶縁膜14bを残存させる工程にある。この絶縁膜14bの膜厚は60nmである。
次に図7(c)及び図8(c)に示すように、サリサイド形成技術によりシリサイド層17を形成し、シリコン窒化膜からなるライナー層18(図7(c)には図示せず)を例えば30nm形成する。その後、例えば高密度プラズマCVD法を用い、300℃〜450℃の基板設定温度でシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜19(図7(c)には図示せず)を形成する。
この時、図8(c)に示すように、X−X’断面においては、上記島状の絶縁膜14bが素子分離絶縁膜15上に残存しているため、層間絶縁膜19を埋め込む際のアスペクト比が低下する。本実施形態の場合、上記第1の実施形態と同じ定義で、例えばB=30nm、C=30nmでアスペクト比は1であり、図4(a)に示すデータに基づけば、絶縁膜14b上で層間絶縁膜19中にボイドは発生しない。
次に図7(d)に示すように、上記第1の実施形態と同様に、ゲート電極12間において、拡散層16上の層間絶縁膜19部分にコンタクトホール21を形成した後、コンタクトホール21内部にCVD法により、Wからなる導電膜22を埋め込み形成する。この時、コンタクトホール21の内壁にボイド20が連通しているので、層間絶縁膜19内のボイド20内にも導電膜22が形成されるが、上記島状の絶縁膜14bの部分でボイドが発生しないため、隣接するコンタクトホール21間はボイドを介して短絡することがない。
以上のように本実施形態によれば、ゲート電極12間に設置された隣接するコンタクト21の間の部分に層間絶縁膜19の埋め込みアスペクト比を低減した部分を設けるに際し、当該部分のサイドウォール絶縁膜14のエッチバックを実施しないようにしている。これにより、ボイド20によるコンタクトホール21間の短絡を生じることなく、微細なコンタクトホールを形成することができる。
また、上記第2の実施形態では、サイドウォール絶縁膜後退部14aを形成するために、追加のサイドウォールのエッチバックを行う。しかし、この際に、開口部のアライメントずれが発生すれば、ゲート電極12やゲート電極12上のシリサイド層17に過剰なエッチング処理がなされることになるが、本実施形態では、これが起こらない利点がある。
なお、本実施形態の方法によって製造された半導体装置は、上記第1の実施形態における低減部の代わりに、隣接する上記電極間に設けた絶縁膜のパターンが形成された領域、即ち絶縁膜14bの領域がこの低減部となっている。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、狭いゲート電極間にコンタクトホールを形成する際に、隣接するコンタクトホール間にゲートの突き出し部分を設ける、またはサイドウォール絶縁膜の後退部分を設ける、あるいは島状の絶縁膜を残存させる。これにより、当該部分において、層間絶縁膜の埋め込みのアスペクト比を低減して、層間絶縁膜中のボイドによる隣接するコンタクトホール間の短絡による不良を防止することができ、ゲート電極間隔を微細化し、チップ面積を縮小する事が可能となる。従って、本発明は半導体装置の微細化、高集積化、高性能化、歩留まり向上を図る上で極めて有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程平面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程断面図。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程断面図。 アスペクト比に対する隣接コンタクト間の短絡による不良率の関係。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程平面図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程断面図。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程平面図。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の工程断面図。
符号の説明
11 半導体基板
12 ゲート電極、12a 突出部
13 ゲート絶縁膜
14 サイドウォール絶縁膜
14a サイドウォール絶縁膜後退部、14b 島状の絶縁膜
15 分離絶縁膜
16 拡散層
17 シリサイド層
18 ライナー層
19 層間絶縁膜
20 層間絶縁膜中のボイド
21 コンタクトホール
22 導電膜

Claims (9)

  1. 半導体基板上に形成された各ゲート電極にサイドウォール絶縁膜をエッチバックにより形成する工程と、該サイドウォール絶縁膜が形成された該半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、隣接する該ゲート電極間に、該層間絶縁膜を貫通して拡散層に接続するコンタクトホールを形成する工程とを備える半導体装置の製造方法において、
    上記層間絶縁膜を形成する前に、上記ゲート電極間かつ隣接する上記拡散層間の一部領域のアスペクト比を、該ゲート電極間の該一部領域以外の領域のアスペクト比より低減させる低減工程
    を備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  2. 上記低減工程が、上記一部領域に、マスクパターンを用いて上記ゲート電極に垂直な突出部を設ける工程である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 上記低減工程が、上記一部領域の、上記サイドウォール絶縁膜を上記ゲート電極側に後退させる工程である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 上記低減工程が、上記一部領域に、マスクを設けて上記エッチバックを行うことにより絶縁膜のパターンを形成する工程である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板上に形成された各ゲート電極にエッチバックにより形成されたサイドウォール絶縁膜と、該サイドウォール絶縁膜が形成された該半導体基板上に層間絶縁膜と、隣接する該ゲート電極間に該層間絶縁膜を貫通して拡散層に接続するコンタクトホールとを備える半導体装置において、
    上記ゲート電極間かつ隣接する上記拡散層間の一部領域に、該ゲート電極間の該一部領域以外の領域よりもアスペクト比が低い低減部
    を備えることを特徴とする、半導体装置。
  6. 上記低減部が、上記ゲート電極に垂直に設けた突出部と他の上記ゲート電極との間で上記サイドウォール絶縁膜が充填された領域である、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 上記低減部が、上記ゲート電極側に後退した上記サイドウォール絶縁膜の間隙である、請求項5に記載の半導体装置。
  8. 上記低減部が、隣接する上記電極間に設けた絶縁膜のパターンが形成された領域である、請求項5に記載の半導体装置。
  9. 上記低減部のアスペクト比が2.5以下である、請求項6乃至8いずれかに記載の半導体装置。
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