JP2011052957A - 冷蔵庫 - Google Patents

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【課題】玄米を発芽させより美味しく栄養価の高い発芽玄米を作るためには、生体内の酵素活性を高めるために加温しなければならず、微生物の増殖による腐敗や、蒸れたような臭気の発生が伴うことが多かった。を抑制し、美味しく、栄養価の高い発芽玄米を衛生的に作ることが可能である。
【解決手段】低温環境下において、穀物の生体に外的刺激を与えることによって、それらの持つ酵素反応を活性化させ、生体反応を促進させたり、また抑制させることを可能とし、栄養価などを高めながら保存させることで、玄米の場合も微生物の増殖による腐敗や、蒸れたような臭気の発生を抑制し、美味しく、栄養価の高い発芽玄米を衛生的に作ることが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、収穫後の穀物である米類等に対して、保存中の農作物の生体反応を制御することにより栄養素の生成や旨味増加効果を促進させるなどの効果を有する冷蔵庫に関するものである。
近年、人々は普段の食生活から健康管理の保持・促進を心がける傾向にある。特に、日常的に一番多く摂取する、米を始めとする穀類や野菜、果実を健康の保持・促進の為に意識的に摂取し、更には、より栄養価の高い品種を積極的に摂取したいという願望が高い。また、玄米に含まれる優秀な機能性物質と豊富な栄養素の中で、特に発芽玄米に多く含まれるγ−アミノ酪酸は脂肪の代謝をよくするイノシトールや中性脂肪の増加を抑制する、血圧を下げるなど多くの効果が実証されており、健康を促進する食品として非常に注目されており、発芽玄米は高価格であるにもかかわらず販売需要を大幅に伸ばしている。一方で、発芽玄米を家庭で手軽に作りたいというニーズも増えてきている。特許文献1に示すように、玄米を浸漬して発芽させるための容器を抗菌性金属材料でもって構成し、底部及び側面外周にヒータを備えた加熱釜に玄米と水を注ぎいれた内釜を収容し、ヒータによる加熱で発芽を促進させる、家庭用の発芽玄米を簡単に製造することのできる図4のような発芽玄米製造用電気加熱器が知られている。
特開平10−117713号公報
しかしながら、従来の発芽玄米製造用電気加熱器では、玄米を浸漬させてヒータによる加熱で発芽を促進させるため、発芽段階において微生物の増殖による腐敗や、蒸れたような臭気を発生し、美味しく、衛生的な発芽玄米を作ることができない場合が生じるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、玄米を含む穀物に対して、低温環境下で適度な外的刺激を与えることにより、生体反応を促進させたり、生体反応を抑制したりすることによって、生体反応を促進させるため、浸漬したり、または加熱をしなくても玄米が発芽する生体反応を促進させることが可能である。したがって、玄米のように、栄養分を蓄えて休眠状態を保ちながら発芽時期を待っている種子で、発芽に必要なビタミン類やミネラルなどを豊富に含む栄養価の高い食品では、刺激発生手段からの外的刺激に対して、低温環境下においてすぐさま発芽を促進する生体反応が生じることによって、γ−アミノ酪酸の蓄積を促進することで、微生物の増殖の心配も無く、衛生的に栄養価を高められる。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、収穫後の穀物を低温環境下で収納し、農作物に適度な外的刺激を与えることにより生体反応を制御する手段を持った貯蔵区画を持つものである。
これによって、低温環境下においても、農作物に対する適度な外的刺激によって生体反応が促進されるため、例えば、玄米の場合も微生物の増殖による腐敗や、蒸れたような臭
気の発生を抑制し、美味しく、栄養価の高い発芽玄米を衛生的に作ることが可能である。そして、さらなる外的刺激によって生体反応の促進を抑制することが可能であるので、生体反応を最適な状態に制御することが可能であり、最も栄養価の高い状態を維持することが可能である。
本発明は、穀物の栄養素を増加し、維持させることができるので、保存中に農産物の栄養価を高め、健康の維持・促進に対して有効な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における光照射時に生成されるγ−アミノ酪酸の関係の相関図 本発明の実施の形態2における光照射時および微細系の水粒子の噴霧により生成されるγ−アミノ酪酸の関係の相関図 従来の家庭用の発芽玄米を簡単に製造することのできる発芽玄米製造用電気加熱器の構成を示す図
第1の発明は、収穫後の穀物を低温環境下で収納し、前記農作物に適度な外的刺激を与えて、生体反応を制御する制御手段を備えた収納区画を有することを特徴とする冷蔵庫である。
これによって、低温環境下であっても、外的刺激を農作物に与えることによって生体反応を制御することが可能となる。即ち、玄米は、通常加温することで発芽反応を促進させるため、発芽反応時に微生物の増殖を伴うことが多く、衛生的に発芽させることが困難であったが、本発明は微生物の増殖が抑制された衛生的な低温環境下において、外的刺激により種子中に植物ホルモンの一種の濃度が上昇し、それが種子胚の成長を促すことにより発芽反応が促進され、生体内にγ−アミノ酪酸が増加することで、栄養価を高めることができる。
第2の発明は、貯蔵区画内部の温度を−5℃から20℃の低温環境にすることで、生体反応を促進させる温度帯であり、かつ、微生物の増殖を抑制する温度帯に保ち、貯蔵区画内部を衛生的に保ちながら、生体反応を促進させることが可能である。さらに、貯蔵区画内部の温度を−5℃から0℃の範囲とすることで、農作物を低温ストレス環境にさらすことによって、凍結に対する生体防御反応が生じ、内部のでんぷんは糖に、たんぱく質はアミノ酸へと分解されることによって、美味しさを向上させることが可能である。
第3の発明は、外的刺激を光照射手段であることを特徴とすることで、玄米の場合は光照射により種子中に植物ホルモンの一種の濃度が上昇し、それが種子胚の成長を促すことにより発芽が促進され、生体内にγ−アミノ酪酸が増加することで、より栄養価を高めることができる。さらに、光の波長や光量を制御することによって発芽反応を抑制する時ことも可能であり、栄養価の維持ができる。また、青色や紫外領域の光の場合はカビや細菌の増殖を抑制する効果があり、保存している農作物の腐敗を抑制しさらに保存性を高めることが可能である。また、光照射することによって、貯蔵区画内をその他の貯蔵区画と視覚的にはっきりと区分することが可能であり、使い勝手が向上する。
第4の発明は、外的刺激を微細径の水粒子を噴霧することを特徴とすることで、生体内部に細胞膜を透過した微細な水粒子が浸透することにより、水分を供給することができ、玄米の場合は水分の供給により発芽反応が促進され、生体内にγ−アミノ酪酸が増加する
ことで、より栄養価を高めることができる。水やぬるま湯に長時間浸漬させて発芽させることに比べて、雑菌の繁殖を抑制でき、かつ、玄米自体の発芽に必要な酸素摂取量が向上するため、より発芽反応を促進させることが可能である。
第5の発明は、微細系の水粒子が電荷を帯びていることを特徴とすることで、これによって、電荷を帯びた微細系の水粒子は農作物の表面に付着しやすいので、より確実に生体刺激を与えることができることで、玄米の場合は水分の供給率が向上し、玄米の内部に浸透した水分が胚芽の酵素を活性化することで、発芽反応が促進され、生体内にγ−アミノ酪酸が増加することで、より栄養価を高めることができる。
第6の発明は、微細系の水粒子がオゾン水粒子であり、その濃度範囲が1〜100ppbであることを特徴とすることで、玄米の場合は生体内部に微細な水粒子が浸透することにより、胚芽の酵素を活性化することで、発芽反応が促進され、生体内にγ−アミノ酪酸が増加することで、より栄養価を高めることができる。また、オゾン水の酸化反応によって、農作物の表面に付着した農薬などの有害物質を分解することも可能であり、より安全性を高めた保存をすることができる。また、農作物の表面に付着している、細菌やカビも除去されることにより、腐敗を抑制し保存性を高めることができる。
第7の発明は、収納している農作物の水分含量を70%以下にすることで、玄米の場合は、発芽に必要な水の供給が無くなるため、生体反応を抑制することが可能である。したがって、ほど良いところで発芽反応を制御することが可能である。
第8の発明は、外的刺激として収納区画の温度を−5℃以下の温度にすることを特徴とすることで、生体内の酵素反応がほとんど進行しなくなるため、発芽反応の促進を抑制することが可能である。
第9の発明は、玄米を貯蔵する保存区画を有することを特徴とする冷蔵庫であり、玄米は白米に比べても糠分の含量が多く、酸化するなど劣化しやすいため、低温環境下で保存することによって、品質劣化を抑制することが可能であることに加えて、独立した保存区画を有することで、より衛生的に保存することが可能である。
第10の発明は、前記収納区画は、冷蔵室の中に位置する事を特徴とすることで、収納容量が大きく、見渡して使い易い冷蔵室内で自由度を持ち、かつ過冷却されない環境での玄米の貯蔵区画の設計が可能となる。
第11の発明は、収納区画は野菜室の中に位置する事を特徴とすることで、野菜室は野菜の蒸散などによって、従来高湿度が保たれており、玄米を発芽させるための条件として環境が整っているため、発芽反応が促進されやすい。
第12の発明は、前記収納区画は、切り替え室に位置する事を特徴とすることで、お米を収納する時に、独立した部屋であることから出し入れがしやすい、他の食品に対して影響を与えないなど使い勝手の向上が可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図を示すものである。図2は、本発明の実施の形態1における光照射時に生成されるγ−アミノ酪酸の関係の相関図である。
図1において、本体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5と、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット31を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には樹脂カバーにより区画された貯蔵ケース35が設けてある。さらに、貯蔵ケース35内には刺激発生手段13が設置されている。刺激発生手段として、請求項3のように光照射手段を用いた場合、光源の個数は一つには限定しておらず、複数個から構成されていてもよい。また、光強度は光合成反応を促進しない範囲の微弱光の範囲で、制御基盤37を通じて、最適な光強度に調整されるとともに、必要に応じて点灯や消灯の動作も行われる。また、刺激発生手段はその他、微細径の水粒子、微細径の水粒子が電荷を帯びているもの、微細径の粒子がオゾン水粒子であるもの、振動を付与するもの、水分含量を低減させるもの、−5℃以下の温度に低温化する手段が考えられる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。貯蔵ケース35内に保存されている玄米は、生体内の酵素反応が生じる−5℃から20℃までの温度範囲で制御基盤37を通じて調整されており、これによって、雑菌の繁殖を抑制し、衛生な環境に保存されている。
玄米の発芽反応を促進させる刺激発生手段として光照射手段を用いた場合、波長は特に限定はしないが、一般に、赤色〜黄色光は発芽を促進し、緑色および遠赤色光は発芽を阻害することから、制御基盤37を通じて最適な波長に調整できることが望ましい。さらに、光照射手段の光源の少なくとも一つに280nmから400nmの範囲の紫外領域を含むものを用いた場合、その光源により、食品や区画された貯蔵ケース35の壁面に付着する菌の増殖が抑制され、食品の保存性能が向上する。
さらに壁面に付着する菌の増殖が抑制し保存性能を向上させたい時には、280nmから400nmの範囲の紫外領域を含む光源の個数を増やすことが可能であり、より衛生的な環境下において発芽反応を促進させることが可能である。
また、光源の種類や個数も特に限定しないが、貯蔵ケース35のように比較的、内容積の小さい貯蔵空間内で使用する光源では、ランプの発熱による貯蔵空間内の温度上昇、近距離からの光の照射による貯蔵空間に用いられている樹脂などの材料の劣化促進などが危惧される。従って、ランプ自体の発熱がほとんどなく、ランニングコストや耐久性の面でも優れているLEDを使用することが望ましい。発芽反応を促進させる刺激手段として光照射手段を用いたが、光照射量を負の方向に制御する、あるいは光照射をゼロにすることによって発芽反応を抑制させることが可能である。このような刺激発生手段13の入力と制御手段の入力は、あらかじめ設定された制御基盤37へプログラムによって行われる。
なお、貯蔵ケース35内の刺激発生手段13の光源の設置場所は特に限定されていないが、使用者が冷蔵室の回転扉7を開放した時に、光源が直接使用者の眼球を刺激しないように設置することが好ましい。
また、光源にカバーを取り付けることにより直接使用者の眼球を刺激しないようにしてもよい。光源のカバーの素材は限定しないが、例えば、波長を変化できるタイプの素材を用いて、一つの光源を用いるだけで光の色を調整してもよい。さらに、同一区画内における複数個の光源の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源が同一区画内の異な
る場所に設置されても構わない。これによって、貯蔵ケース35内に保存されている玄米は、低温環境下においても光照射による刺激発生手段と制御手段により、発芽反応を促進することが可能であり、γ−アミノ酪酸が生成され、保存中に栄養価を高めることが可能となる。図2は玄米の保存中において、刺激発生手段として光照射を行った場合の、γ−アミノ酪酸の生成量を示す図である。
低温環境下において、玄米は発芽反応によって3mg/100gのγ−アミノ酪酸の生成が見られるが、刺激発生手段として光を照射した場合は、10mg/100gと増加することが確認された。これは、従来家庭で発芽玄米の作り方である37℃での浸漬と同等であることが確認された。このことから、刺激発生手段として光を照射することは、非常に有効であると考えられる。
次に、貯蔵ケース35内に保存されている玄米は、生体内の酵素反応が生じる−5℃から20℃までの温度範囲で制御基盤37を通じて調整されており、これによって、雑菌の繁殖を抑制し、衛生な環境に保存されている。玄米の発芽反応を促進するためには、高湿度条件が望ましいことから、一般的には湿度は95%以上が望ましい。
そこで、刺激発生手段13として微細径の水粒子を噴霧する場合、玄米の生体内への水粒子の浸漬が胚芽の酵素を活性化することにより発芽反応を促進させることとなり、玄米は従来、「炊きづらい」「独特の臭みがある」「消化が悪い」とされ、嫌いという人も多くいているが、玄米の内部活性化で柔らかく、独特の臭みも抑えられ、しかも消化吸収がよくなる発芽玄米の成分へと変化し、γ−アミノ酪酸の生成も促進され栄養価も高まる。発芽反応を促進させる刺激手段として微細径の水粒子を噴霧手段を用いたが、玄米の水分含量を制御手段17を用いて、加熱ヒータなどによって70%以下に制御することによって、発芽反応を抑制させることが可能である。
このような刺激発生手段13の入力と制御手段17の入力は、あらかじめ設定された制御基盤37へのプログラムによって行われる。さらに、刺激発生手段13から噴霧される、電荷を帯びた微細径の水粒子は弱酸性の水であり酸化能力を持っている。そのため、農作物表面に付着している細菌やカビはその酸化力により、増殖を抑制される。
オゾン発生装置(図示せず)は、一般に前述の微粒子帯電水の生成装置と基本構成は同じであるが、水供給部を持たず、数kVの高電圧をかけ、空気中の酸素をオゾンに変化させ、それを水に溶解させオゾン水を生成し、これを微粒子霧化させてオゾンミストを発生させる。前記と同様に、このオゾンミストが保存している農作物の表面に付着し、外的刺激因子として生体内に情報伝播され、生体防御反応が促進される。その結果、抗酸化物質であるビタミン類やポリフェノール類の生成が生じる。
しかしながら、オゾンは強い酸化力を持っており、濃度が高すぎると農作物の組織損傷が生じることもある。従って、上限濃度は約100ppb以下が望ましい。
次に外的刺激手段として振動について説明する。振動は空気中を伝播し、農作物を直接振動させるか、直接保存する貯蔵ケース35を振動させて農作物に伝達させる。この振動による刺激により、生体内では防御反応が生じ、前期同様にして抗酸化物質であるビタミン類やポリフェノール類の生成が生じたり、玄米の発芽が促進されるためγ−アミノ酪酸が生成されるなど、栄養価の高い保存が可能となる。
一般に、振動は騒音として人間に認知されるため、周波数20kHz以上でかつ振幅が50μm以下の振動で、騒音にはなり得ないわずかな振動により農産物に対してのみ刺激を与えるものである。最後に、外的刺激手段としてー5℃以下の温度にすることで、生体
内の酵素反応がほとんど進行しなくなるため、発芽反応の促進を抑制することが可能である。この動作については、ある一定時間が過ぎると発芽反応を促進している刺激発生手段の運転を制御基盤37によって停止し、制御手段17が作動し、保存温度を素早く低下させるように運転させる。これによって、発芽を促進する反応を最適な状態で停止することができ、γ−アミノ酪酸の生成を最も高い状態で維持することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、外的手段の融合による相乗効果の一例について説明する。刺激発生手段13として光照射手段と帯電微細水粒子生成手段とを融合生成させることにより、さらに効果的に発芽反応を促進させることを狙いとする。
図3は本発明の実施の形態2における玄米の保存中におけるγ−アミノ酪酸の生成量を示す図である。外的刺激手段として光刺激のみの場合に比べて、光+微細系の水粒子の噴霧の場合は約1.3倍になることが確認された。すなわち、低温で保存しているにもかかわらず、微細系の水粒子の噴霧により玄米の内部に浸透した水分が胚芽の酵素を活性化するのと同時に、光による生体刺激によって、酵素活性が上がる。
また、アミノ酸は旨み成分へ、デンプンは甘味成分へと変化し、おいしさも向上する。したがって、発芽玄米を作るためには、通常は30℃から40℃程度のぬるま湯に玄米を約1日浸漬するが、その間、水を少なくとも1回は取り替えたりする手間がかかるほか、雑菌が繁殖したりすることがあり、比較的手間のかかる作業であった。しかし、本実施の形態によると、低温保存でも十分にγ−アミノ酪酸が生成し、微細系の水粒子の噴霧による浸漬効果により、玄米が調理しやすくなるため、雑菌の繁殖もなく、手間をかけずに貯蔵ケース35に入れておくだけで、栄養価が高く、かつおいしい発芽玄米を作ることが可能である。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、農作物の生体に外的刺激を与えることによって、それらの持つ酵素反応を活性化させ、生体反応を促進させたり、また抑制させることを可能とし、栄養価などを高めながら保存することを目的としており、農作物の流通過程や業務用冷蔵庫、農業用保存庫など多くの用途にも適用できる。
1 本体
2 冷蔵室(上段貯蔵室)
3 冷凍室(下段貯蔵室)
4 野菜室(下段貯蔵室)
6 切り替え室
12 機械室
13 刺激発生手段
17 制御手段
35 貯蔵ケース
37 制御基盤

Claims (12)

  1. 収穫後の穀物を低温環境下で収納し、前記農作物に外的刺激を与える刺激発生手段と、前記外的刺激によって促進された生体反応を制御する制御手段を備えることで前記穀物の栄養価を高めることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記低温環境は−5℃から20℃の温度であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記外的刺激が、光照射手段であることを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  4. 前記外的刺激が微細径の水粒子を噴霧することを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記微細系の水粒子が電荷を帯びていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記微細系の水粒子がオゾン水粒子であり、その濃度範囲が1〜100ppbであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記外的刺激が、収納している農作物の水分含量を70%以下にすることであることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  8. 前記外的刺激が、収納区画の温度を−5℃以下の温度にすることを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  9. 前記収穫後の農作物を玄米であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  10. 前記収納区画は、冷蔵室の中に位置する事を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  11. 前記収納区画は、野菜室内部に位置する事を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  12. 前記収納区画は、切り替え室に位置する事を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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