JP2011052588A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃焼制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011052588A
JP2011052588A JP2009201899A JP2009201899A JP2011052588A JP 2011052588 A JP2011052588 A JP 2011052588A JP 2009201899 A JP2009201899 A JP 2009201899A JP 2009201899 A JP2009201899 A JP 2009201899A JP 2011052588 A JP2011052588 A JP 2011052588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
cylinder
internal combustion
combustion engine
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009201899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5299177B2 (ja
Inventor
Koshiro Kimura
幸四郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009201899A priority Critical patent/JP5299177B2/ja
Publication of JP2011052588A publication Critical patent/JP2011052588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5299177B2 publication Critical patent/JP5299177B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】各気筒内における空燃比のばらつきを抑制しつつ、各気筒内の筒内温度を均一化することが可能な内燃機関の燃焼制御装置を提供する。
【解決手段】所定の並び方向に配列された複数の気筒2を有し、各気筒2には、筒内燃焼温度が相対的に高温となるその並び方向の一方の領域に吸気を導入する第1の吸気ポート3と、筒内燃焼温度が相対的に低温となるその並び方向の他方の領域に吸気を導入する第2の吸気ポート4とがそれぞれ接続され、第1の吸気ポート3には第1の燃料噴射弁5が、第2の吸気ポート4には第2の燃料噴射弁6がそれぞれ設けられた内燃機関1に適用される燃焼制御装置であって、第1の燃料噴射弁5は第2の燃料噴射弁6よりも燃料噴射量が大きくなるように各燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、第2の吸気ポート4は第1の吸気ポート3よりも導入される空気量を減少させる空気量低減手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料噴射量を制御可能な燃料噴射弁を備えた内燃機関の燃焼制御装置に関する。
直列4気筒毎に直噴型燃料噴射弁を1つずつ設け、その4気筒の中央に位置する2気筒内のそれぞれの燃料噴射弁は、4気筒の並び方向両側の気筒壁に等量の燃料を噴射する。また、4気筒の両端側に位置する2気筒内のそれぞれの燃料噴射弁は、4気筒の並び方向中央に近い気筒壁に、その気筒壁とは対向する側の気筒壁よりも多く燃料を噴射する。これにより、2つの気筒に挟まれた気筒壁を噴射燃料の気化熱によって効率的に冷却し、耐ノック性を向上させる内燃機関の燃焼制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
特開平8−177497号公報 特開2007−292058号公報 特開2001−152850号公報 特開2007−327386号公報 特開平11−182399号公報
特許文献1の燃焼制御装置においては、燃料噴射方向によって燃料噴射量が異なるため、気筒内の気筒の並び方向中央側がリッチ、端側がリーンとなり、気筒内で空燃比のばらつきが生じるという問題がある。
そこで、本発明は、各気筒内における空燃比のばらつきを抑制しつつ、各気筒内の筒内温度を均一化することが可能な内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の燃焼制御装置は、所定の並び方向に配列された複数の気筒を有し、各気筒には、筒内燃焼温度が相対的に高温となる前記並び方向の一方の領域に吸気を導入する第1の吸気ポートと、筒内燃焼温度が相対的に低温となる前記並び方向の他方の領域に吸気を導入する第2の吸気ポートとがそれぞれ接続され、前記第1の吸気ポートには第1の燃料噴射弁が、前記第2の吸気ポートには第2の燃料噴射弁がそれぞれ設けられた内燃機関に適用される燃焼制御装置であって、前記第1の燃料噴射弁の燃料噴射量が前記第2の燃料噴射弁の燃料噴射量よりも大きくなるように各燃料噴射弁の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、前記第2の吸気ポートから導入される空気量を前記第1の吸気ポートから導入される空気量よりも減少させる空気量低減手段と、を備えたものである(請求項1)。
本発明の燃焼制御装置においては、筒内燃焼温度が相対的に高温となる一方の領域への燃料噴射量を大きくすると、燃料の気化潜熱による冷却効果を大きくすることができる。これにより、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。また、第2の燃料噴射弁から噴射される燃料に応じて、第2の吸気ポートから導入される空気量を減少させると、その吸気ポート内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒内における空燃比のばらつきを抑制することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記空気量低減手段として、前記第2の吸気ポート内に、開度調整が可能なスワールコントロールバルブが設けられてもよい(請求項2)。この形態によれば、第2の燃料噴射弁から噴射される燃料に応じて、第2の吸気ポートから導入される空気量をスワールコントロールバルブの開度調整により減少させると、その吸気ポート内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒内における空燃比のばらつきを抑制することができる。また、気筒内にスワール流が発生する。これにより、気筒内の空燃比を均一化することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記空気量低減手段として、排気通路から取り出されたEGRガスを前記第2の吸気ポートに導入するEGR装置が設けられてもよい(請求項3)。この形態によれば、第2の燃料噴射弁から噴射される燃料に応じて、第2の吸気ポートから導入される空気量をEGRガスの導入により減少させると、その吸気ポート内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒内における空燃比のばらつきを抑制することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記燃料噴射制御手段は、前記第2の燃料噴射弁からの燃料噴射量に対する前記第1の燃料噴射弁からの燃料噴射量の割合として定義される噴射量比を内燃機関の負荷の低下に伴って増加させてもよい(請求項4)。この形態によれば、内燃機関の負荷の低下に伴って、総燃料噴射量も小さくなる。このとき、その噴射量比を増加させれば、筒内燃焼温度が相対的に高温となる領域にて燃料の気化潜熱による冷却効果が小さくなるのを抑制できる。これにより、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記一方の領域は、2つの気筒間に挟まれた気筒壁であって、かつ前記並び方向中央に近い気筒壁に接する側の領域であってもよい(請求項5)。この形態によれば、所定の並び方向中央に近い気筒壁の温度が相対的に高温になり易い。その気筒壁への燃料噴射量が大きくなるので、燃料の気化潜熱による冷却効果を大きくすることができる。これにより、各気筒壁の温度を均一化することができるので、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。
この態様において、前記燃料噴射制御手段は、前記並び方向中央に最も近い気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量が最も大きく、かつ前記並び方向中央から離れるに従って、前記気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量が漸次減少するように燃料噴射量を制御してもよい(請求項6)。この態様によれば、所定の並び方向中央に近いほど気筒壁の温度が高温になり易い。気筒壁ごとに燃料噴射量を制御することにより、各気筒壁の温度を均一化することができるので、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記燃料噴射制御手段は、内燃機関の運転状態が所定の禁止条件を満たす場合に、前記第1の燃料噴射弁と前記第2の燃料噴射弁の燃料噴射量の差別化を禁止してもよい(請求項7)。
この態様において、内燃機関が冷間始動状態のときに前記禁止条件が満たされてもよい(請求項8)。この態様によれば、冷間始動状態のとき、各気筒内の筒内温度は均一である。そのため、第1の燃料噴射弁と第2の燃料噴射弁の燃料噴射量の差別化を禁止し、各気筒内の筒内温度を均一に保つことができる。
この態様において、内燃機関がフューエルカットからの復帰状態にあるときに前記禁止条件が満たされてもよい(請求項9)。この態様によれば、フューエルカットからの復帰状態にあるとき、各気筒内の筒内温度は均一である。そのため、第1の燃料噴射弁と第2の燃料噴射弁の燃料噴射量の差別化を禁止し、各気筒内の筒内温度を均一に保つことができる。
この態様において、燃料噴射が所定期間に亘って実施されない燃料噴射弁が生じた場合に前記禁止条件が満たされてもよい(請求項10)。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、前記燃料噴射制御手段は、内燃機関における冷却水の入口温度に対する出口温度の差が大きいほど前記並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させてもよい(請求項11)。この形態によれば、水温の差に応じて、所定の並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を変更することができる。そのため、例えば、高負荷運転から低負荷運転に移行した場合でも、不均一のままの各気筒壁の温度を、均一化することができるので、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、各気筒間の気筒壁の温度を検出する壁温検出手段をさらに具備し、前記燃料噴射制御手段は、前記壁温検出手段が検出する温度が高い気筒壁ほど当該気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させてもよい(請求項12)。この形態によれば、直接、各気筒壁の温度を検出することができる。そのため、気筒壁の温度にばらつきが生じても、それに応じて的確に燃料を噴出することができるので、その燃料の気化潜熱の冷却効果により冷却される。これにより、確実に各気筒壁の温度を均一化することができるので、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、気筒内におけるノッキングの発生を検知するノッキング検知手段をさらに具備し、前記燃料噴射制御手段は、前記ノッキング検知手段によりノッキングが検知された場合に、前記並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させてもよい(請求項13)。この形態によれば、ノッキングは、所定の並び方向中央に近い気筒壁の温度が相対的に高温になり易い場所に発生し易い。ノッキングの発生が検知された場合、所定の並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させるので、燃料の気化潜熱による冷却効果も大きくすることができる。そのため、ノッキングの発生し易い場所を重点的に冷却することができる。これにより、各気筒壁の温度を均一化することができるので、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。また、これにより、ノッキングの発生に素早く対応することができる。
この態様において、前記ノッキング検知手段によりノッキングが検知された場合に、前記燃料噴射制御手段による前記合計噴射量の相対的な増加と連係して点火時期を一時的に遅角させる点火時期制御手段をさらに備えてもよい(請求項14)。
本発明の燃焼制御装置の一態様においては、各気筒の中心よりも前記一方の領域に偏った位置に点火プラグが配置されてもよい(請求項15)。この形態によれば、筒内燃焼温度が相対的に高温となる領域から燃焼を開始することができる。そのため、筒内燃焼温度が相対的に低温となる領域をエンドガス領域とすることができる。これにより、ノッキングを抑制することができる。
以上説明したように、本発明の内燃機関の燃焼制御装置においては、筒内燃焼温度が相対的に高温となる一方の領域への燃料噴射量を大きくすると、燃料の気化潜熱による冷却効果を大きくすることができる。これにより、各気筒内の筒内温度を均一化することができる。また、第2の燃料噴射弁から噴射される燃料に応じて、第2の吸気ポートから導入される空気量を減少させると、その吸気ポート内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒内における空燃比のばらつきを抑制することができる。
本発明の一形態に係る燃焼制御装置が適用された内燃機関の概略を示す図。 冷却水通路と水温センサの位置を示す図。 ノックセンサの取り付け位置の一例を示す図。 各気筒壁に備えられた壁温センサを示す図。 第2の形態に係る燃焼制御装置が適用された内燃機関の概略を示す図。 図5の各気筒が燃焼中の様子を示す図。 冷間始動状態の各壁温の状況と燃料噴射制御手段のタイムチャート。 フューエルカット時の各壁温の状況と燃料噴射制御手段のタイムチャート。 各気筒内の天井面に2つの点火プラグを備えた一例及び各気筒が燃焼中の様子を示す図。
(第1の形態)
図1は、本発明の一形態に係る燃焼制御装置が適用された内燃機関の概略を示している。内燃機関(以下、エンジンと称することがある。)1は、車両の走行用動力源として搭載される4サイクルエンジンであり、4つの気筒2が設けられた内燃機関の本体1Aを備えている。各気筒2には、4つの気筒2の並び方向一端側から他端側に向かって#1〜#4の気筒番号を付してこれらの気筒2を区別する。各気筒2には、筒内燃焼温度が相対的に高温となる4つの気筒2の並び方向の一方の領域に吸気を導入する第1の吸気ポート3と、筒内燃焼温度が相対的に低温となる4つの気筒2の並び方向の他方の領域に吸気を導入する第2の吸気ポート4とがそれぞれ接続されている。例えば、筒内燃焼温度が相対的に高温となる4つの気筒2の並び方向の一方の領域は、図1に示すように2つの気筒2間に挟まれた気筒壁2a、2bであって、かつ4つの気筒2の並び方向中央に近い気筒壁2a、2bに接する側の領域である。この場合、筒内燃焼温度が相対的に低温となる4つの気筒2の並び方向の他方の領域は、図1に示すように気筒壁2a〜2cであって、かつ第1の吸気ポート3とは反対に4つの気筒2の並び方向中央から遠い側の領域である。なお、各気筒2に接続される排気ポートは、本発明の要部ではないため、図示を省略した。
各第1の吸気ポート3(#1〜#4の気筒2に接続される順に、3a、3b、3c、3d)には、燃料を噴射する第1の燃料噴射弁5(吸気ポート3a〜3dに備えられる順に、5a、5b、5c、5d)が備えられている。
各第2の吸気ポート4(#1〜#4の気筒2に接続される順に、4a、4b、4c、4d)には、燃料を噴射する第2の燃料噴射弁6(吸気ポート4a〜4dに備えられる順に、6a、6b、6c、6d)が備えられている。また、各第2の吸気ポート4には、各第2の燃料噴射弁6から噴射される燃料噴射量に応じて、第2の吸気ポート4から導入される空気量を第1の吸気ポート3から導入される空気量よりも減少させる空気量低減手段としての開度調整可能なスワールコントロールバルブ(以下、SCVと称することがある。)10(吸気ポート4a〜4dに備えられる順に、10a、10b、10c、10d)が備えられている。このSCV10の開度の制御については後述する。
第1及び第2の燃料噴射弁5、6、並びにSCV10の開度のそれぞれは、エンジンコントロールユニット(ECU)20によって制御される。ECU20は、マイクロプロセッサ及びそのマイクロプロセッサの動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を備えたコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種のセンサからの出力信号に基づいてエンジン1の運転状態を制御する。ECU20には、エンジン1の吸入空気量に対応する信号を出力するエアフロメータ21、エンジン1の冷却水の温度(水温)に対応する信号を出力する水温センサ22、各気筒2間に挟まれた気筒壁2a、2bの温度(壁温)に対応する信号を出力する壁温センサ(壁温検出手段)23、ノッキングの発生を検知するノックセンサ(ノッキング検知手段)24等が接続されている。この他にもECU20には各種のセンサが接続されているが、それらの図示は省略した。ECU20は、エアフロメータ21、水温センサ22、壁温センサ23及びノックセンサ24等の各種のセンサから取得した数値により、エンジン1の運転状態を把握する。そして、ECU20は、その運転状態に応じて、各第1及び第2の燃料噴射弁5、6から噴射される総燃料噴射量を決定する。
次に、第1の燃料噴射弁の燃料噴射量が第2の燃料噴射弁の燃料噴射量よりも大きくなるように各燃料噴射弁の燃料噴射量を決定する。そして、各第1及び各第2の燃料噴射弁5、6から、それぞれ個別に燃料が噴射されるように、ECU20により制御する。このため、筒内燃焼温度が相対的に高温となる一方の領域への燃料噴射量を大きくすることができ、燃料の気化潜熱による冷却効果を大きくすることができる。これにより、各気筒2内の筒内温度を均一化することができる。また、筒内温度を均一化するにより、ノッキングの発生を抑制することができる。このように、ECU20は本発明の燃料噴射制御手段として機能する。
また、第1の燃料噴射弁5の燃料噴射量が第2の燃料噴射弁6の燃料噴射量よりも大きくなるように各燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を決定する方法として、例えば、後述する第1〜第3の燃料噴射制御手段がある。順次説明する。
第1の燃料噴射制御手段として、第2の燃料噴射弁6からの燃料噴射量に対する第1の燃料噴射弁5からの燃料噴射量の割合として定義される噴射量比を内燃機関1の負荷の低下に伴って増加させるように各燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を決定する。内燃機関1の負荷の低下に伴って、総燃料噴射量も小さくなる。
この形態によれば、その噴射量比を増加させれば、筒内燃焼温度が相対的に高温となる領域にて燃料の気化潜熱による冷却効果が小さくなるのを抑制できる。これにより、各気筒2内の筒内温度を均一化することができる。このように、ECU20は本発明の第1の燃料噴射制御手段として機能する。
次に、第2の燃料噴射制御手段として、前述した一方及び他方の領域が気筒壁2a〜2cであるとき、図1に示すように、4つの気筒2の並び方向中央に最も近い気筒壁2aを挟んで配置された2つの燃料噴射弁5b、5cの合計噴射量が最も大きく、かつ4つの気筒2の並び方向中央から離れるに従って、気筒壁2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁(5a及び6b、5d及び6c)の合計噴射量が漸次減少するように各燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を決定する。4つの気筒2の並び方向中央に近いほど各壁温が高温になり易いので、上記のように燃料噴射量を決定する。
この形態によれば、第1及び第2の燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を決定することにより、温度が最も高温となる気筒壁2aでは燃料の気化潜熱による冷却効果を大きくすることができる。これにより、各壁温を均一化することができるので、筒内温度をも均一化することができる。また、筒内温度の均一化により、燃料速度を各気筒2で同等に揃えることができるので、気筒2間燃焼変動を抑制することができる。このように、ECU20は本発明の第2の燃料噴射制御手段として機能する。
また、第2の燃料噴射制御手段では、所定の条件に応じて、4つの気筒2の並び方向中央に近い側の気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させることができる。所定の条件とは、水温の差、ノッキングの発生である。順次説明する。
まず、水温の差の場合を説明する。図2は、冷却水通路と水温センサの位置を示している。図2に示すように、内燃機関の本体1Aには、冷却水通路30が備えられている。この冷却水通路の入口31に入口水温センサ22aを備え、この出口32に出口水温センサ22bを備える。この2つの水温センサ22a、22bは、それぞれの検出した水温をECU20に出力する。水温の差とは、出口水温センサ22bによって検出された出口温度と、入口水温センサ22aによって検出された入口温度との差である。つまり、冷却水の入口温度に対する出口温度の差が大きいほど4つの気筒2の並び方向中央に近い側の気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させることができる。
例えば、水温の差が大きいときの合計噴射量は、第1の燃料噴射弁5b、5cの合計噴射量が1.6となる。第1の燃料噴射弁5a及び第2の燃料噴射弁6bと、第1の燃料噴射弁5d及び第2の燃料噴射弁6cとの合計噴射量が、いずれも1.2となる。また、第2の燃料噴射弁6a、6dとの燃料噴射量が、いずれも0.0となる。
また、例えば、水温の差が小さいときの合計燃料噴射量は、第1の燃料噴射弁5b、5cの合計噴射量が1.2となる。第1の燃料噴射弁5a及び第2の燃料噴射弁6bと、第1の燃料噴射弁5d及び第2の燃料噴射弁6cとの合計噴射量が、いずれも1.0となる。また、第2の燃料噴射弁6a、6dとの燃料噴射量が、いずれも0.4となる。
この態様によれば、水温の差に応じて、所定の並び方向中央に近い側の気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を変更することができる。そのため、例えば、運転状態が、高負荷から低負荷に変化したときに、不均一のままの各気筒壁2a〜2cの温度を、均一化することができるので、各気筒2内の筒内温度を均一化することができる。
次に、ノッキングの発生の場合を説明する。図3は、ノックセンサの取り付け位置の一例を示している。
図3に示すように、例えば、気筒壁2aの近傍にノッキングの発生を検知するノックセンサ24を備えている。なお、ノックセンサ24は、各気筒壁2b、2cの近傍に1つずつ備えてもよい。ノッキングは、4つの気筒2の並び方向中央に近い気筒壁2a、2bの温度が相対的に高温になり易い場所に発生し易い。ノックセンサ24が、ノッキングの発生を検知すると、この結果をECU20に出力する。この出力により、4つの気筒2の並び方向中央に近い側の気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させることができる。また、ECU20により、その合計噴射量の相対的な増加と連係して点火時期を一時的に遅角させてもよい(点火時期制御手段)。遅角させた場合には、その合計噴射量の相対的な増加の後に、再び、ECU20により、点火時期を進角させる。
この態様によれば、ノッキングの発生が検知された場合でも、4つの気筒2の並び方向中央に近い側の気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させることができるので、燃料の気化潜熱による冷却効果も大きくすることができる。そのため、ノッキングの発生し易い場所を重点的に冷却することができる。これにより、各壁温を均一化することができ、各気筒内の筒内温度を均一化することができるので、ノッキングの発生に素早く対応することができる。
続いて、第3の燃料噴射制御手段として、前述した一方及び他方の領域が気筒壁2a〜2cであるとき、図4は、各気筒壁2a、2bに備えられた壁温センサを示している。図4に示すように、各気筒壁2a、2bには、それぞれ第1〜第3の壁温センサ23a〜23cが備えられている。なお、壁温センサ23は、気筒壁2cごとに備えてもよい。第1〜第3の壁温センサ23a〜23cは、それらの壁温をECU20に出力する。この出力により、第1〜第3の壁温センサ23a〜23cが検出する温度が高い気筒壁2a、2bほど当該気筒壁2a、2bを挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させるように各燃料噴射弁5、6の燃料噴射量を決定する。
例えば、第2の壁温センサ23b、第3の壁温センサ23c、第1の壁温センサ23aの順で壁温が高いときは、第1の燃料噴射弁5b、5cの合計燃料噴射量、第1の燃料噴射弁5d及び第2の燃料噴射弁6cの合計噴射量、第1の燃料噴射弁5a及び第2の燃料噴射弁6bの合計噴射量の順で、2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させる。
この形態によれば、直接、各壁温を検出することができる。そのため、気筒壁2a、2bの温度にばらつきが生じても、それに応じて的確に燃料を噴出することができるので、その燃料の気化潜熱の冷却効果により冷却される。これにより、確実に各気筒壁2a、2bの温度を均一化することができるので、各気筒2内の筒内温度を均一化することができる。このように、ECU20は本発明の第3の燃料噴射制御手段として機能する。
次に、SCV10の開度について説明する。上記の燃料噴射制御手段により第2の吸気ポート4に噴射された燃料に応じて、ECU20により各SCV10の開度を決定し、アクチュエータ40によって回転駆動される。その決定した開度に応じて、各SCV10a〜10dが所定の位置に閉じるように、アクチュエータ40により制御される。例えば、第2の燃料噴射弁6の燃料噴射量が少ないほど、SCV10を閉じるように制御される。これにより、第2の吸気ポート4から導入される空気量を第1の吸気ポート3から導入される空気量よりも減少させることができる。
以上によれば、第2の吸気ポート4から導入される空気量をスワールコントロールバルブの開度調整により減少させることができる。このとき、その吸気ポート4内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒2内における空燃比のばらつきを抑制することができる。また、SCV10により気筒2内にスワール流が発生する。これにより、第1及び第2の吸気ポート3、4から導入される混合気を、気筒2内の空燃比を均一化することができる。さらに、スワール流により、気筒2内の気流を強化することができるので、燃焼効率も改善される。これにより、気筒2内におけるノッキングを抑制することができる。
(第2の形態)
次に、図5を参照して本発明の第2の形態に係る燃焼制御装置を説明する。図5は第2の形態に係る燃焼制御装置が適用された内燃機関の概略を示している。第1の形態と共通する構成については図5に同一の参照符号を付して説明を省略する。
図5に示すように各第2の吸気ポート4には、各第2の燃料噴射弁6の燃料噴射量に応じて、第2の吸気ポート4の空気量を低減する空気量低減手段としてのEGR装置50を備えている。
EGR装置50は、不図示の排気通路からEGRガスを第2吸気ポート4に導入するEGR通路51と、各第2の吸気ポート4にEGRガスを供給するEGR供給通路52(吸気ポート4a〜4dに備えられる順に、52a、52b、52c、52d)と、各EGR供給通路52を開閉可能なEGR弁53(吸気ポート4a〜4dに備えられる順に、53a、53b、53c、53d)とを備えている。
EGR弁53の開閉は、ECU20によって制御される。上記の燃料噴射制御手段により第2の吸気ポート4に噴射された燃料に応じて、ECU20により各EGR弁53の開く時間を決定し、各EGR弁53がECU20により開閉制御される。その決定した開く時間に応じて、各EGR弁53a〜53dが開くように、ECU20により制御される。例えば、第2の燃料噴射弁6の燃料噴射量が少ないほど、EGR弁32が開く時間を長くするように制御される。これにより、大量のEGRガスGを供給し、第2の吸気ポート4から導入される空気量を第1の吸気ポート3から導入される空気量よりも減少させることができる。なお、EGR弁53は、開度調整可能なものでもよい。
以上によれば、第2の吸気ポート4から導入される空気量をEGRガスGの供給により減少させることができる。このとき、その吸気ポート4内にて混合気を理論空燃比に近づけることができる。これにより、各気筒2内における空燃比のばらつきを抑制することができる。
また、図5に示すように、気筒2内において成層EGR領域A1が発生する。この領域A1は、EGRガスGによる混合気の希釈により燃焼速度が低下する。そのため、図6に示すように、4つの気筒2の並び方向中央に近い気筒壁2a、2bに接する側から燃焼(燃焼部60)が始まり、火炎伝播の際にその領域A1は未燃焼ガス領域としてのエンドガス領域A2となる。この領域A2は、筒内燃焼温度が相対的に低温となる4つの気筒2の並び方向中央から遠い側の領域(前述した他方の領域)に位置することになるので、エンドガスでのノッキングの発生を抑制することができる。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。上記の燃料噴射制御手段は、内燃機関1の運転状態が所定の禁止条件を満たす場合に、第1及び第2の燃料噴射弁5、6の燃料噴射量の差別化を禁止してもよい。
例えば、図7は、冷間始動状態の各壁温の状況と燃料噴射制御手段のタイムチャートを示している。内燃機関1が、内燃機関1の温度が外気温と同じかそれ以下の状態にある場合に内燃機関1を始動する冷間始動状態のときに、その禁止条件が満たされてもよい。図7の所定の時間経過後には、その禁止条件を解除する。この所定の時間とは、図7に示すように、各壁温がほぼ均一のときをいう。なお、冷間始動状態のときに、上記の燃料噴射制御手段を実施すると、燃料の気化潜熱による冷却効果によって、かえって冷却されすぎ、各壁温をほぼ均一に保つことができなくなる。この態様によれば、冷間始動状態のとき、各壁温はほぼ均一である。そのため、第1及び第2の燃料噴射弁5、6の燃料噴射量の差別化を禁止することにより、各気筒内の筒内温度を均一に保つことができる。また、所定の時間経過後は、上記の燃料噴射制御手段を実施し、各壁温をほぼ均一に保つことができる。そのため、各気筒2における燃焼変動及びノッキングを抑制することができる。
その他、図8は、フューエルカット時の各壁温の状況と燃料噴射制御手段のタイムチャートを示している。内燃機関1がフューエルカットからの復帰状態にあるときにその禁止条件が満たされてもよい。図8の所定の時間経過後には、その禁止条件を解除する。その所定の時間経過後には、上記の燃料噴射制御手段を実施するようにECU20により制御されてもよい。この所定の時間とは、図8に示すように、各壁温がほぼ均一のときをいう。図8に示すように、フューエルカット前の燃焼時は、上記の燃料噴射制御手段を実施するようにECU20により制御される。なお、ューエルカットからの復帰状態にあるときに、上記の燃料噴射制御手段を実施すると、燃料の気化潜熱による冷却効果によって、かえって冷却されすぎ、各壁温をほぼ均一に保つことができなくなる。この態様によれば、フューエルカットからの復帰状態にあるとき、各壁温はほぼ均一である。そのため、第1及び第2の燃料噴射弁5、6の燃料噴射量の差別化を禁止することにより、各気筒2内の筒内温度を均一に保つことができる。また、所定の時間経過後は、上記の燃料噴射制御手段を実施し、各壁温をほぼ均一に保つことができる。そのため、各気筒2における燃焼変動及びノッキングを抑制することができる。
その他、燃料噴射が所定期間に亘って実施されない燃料噴射弁5、6が生じた場合にその禁止条件が満たされてもよい。例えば、所定期間に亘って第2の燃料噴射弁6から燃料が噴射されないときは、その燃料噴射弁6から強制的に燃料を噴射するように、ECU20により制御される。このときの燃料噴射量は、第1の燃料噴射弁5よりも小さくなるように、ECU20により制御される。この態様によれば、所定期間に亘って燃料の噴射が行われない第1又は第2の燃料噴射弁5、6から、強制的に燃料を噴射させることにより、当該第1又は当該第2の燃料噴射弁5、6の燃料が噴射される先端に付着したデポジット堆積を洗い流すことができる。これにより、デポジット堆積を抑制することができる。
図9は、各気筒内の天井面に2つの点火プラグを備えた一例及び各気筒が燃焼中の様子を示している。図9に示すように、各気筒の中心よりも、2つの気筒2間に挟まれた気筒壁2a、2bであって、かつ4つの気筒2の並び方向中央に近い気筒壁2a、2bに接する側の領域(筒内燃焼温度が相対的に高温となる前記並び方向の一方の領域)に偏った位置に点火プラグ70が配置されていてもよい。また、4つの各気筒2の天井面の中央部には中央部点火プラグ71を備えている。点火プラグ70を先に点火させ、後から中央部点火プラグ71を点火させる。この形態によれば、筒内燃焼温度が相対的に高温となる領域から燃焼を開始することができる。そのため、筒内燃焼温度が相対的に低温となる領域をエンドガス領域A3とすることができる。これにより、各気筒2の筒内燃焼温度が相対的に高温となる領域をエンドガス領域A3とすることを回避することができ、エンドガスによるノッキングを抑制することができる。
本発明は、4サイクルエンジンに限らず、その他の多気筒エンジンにも採用することができる。
1 内燃機関
1A 内燃機関の本体
2 気筒
2a #2の気筒と#3の気筒の間の気筒壁
2b #1の気筒と#3の気筒の間の気筒壁、#3の気筒と#4の気筒の間の気筒壁
2c #1の一端側の気筒壁、#4の他端側の気筒壁
3 第1の吸気ポート
3a #1の気筒に接続される吸気ポート
3b #2の気筒に接続される吸気ポート
3c #3の気筒に接続される吸気ポート
3d #4の気筒に接続される吸気ポート
4 第2の吸気ポート
4a #1の気筒に接続される吸気ポート
4b #2の気筒に接続される吸気ポート
4c #3の気筒に接続される吸気ポート
4d #4の気筒に接続される吸気ポート
5 第1の燃料噴射弁
5a 吸気ポート3aに備えられる第1の燃料噴射弁
5b 吸気ポート3bに備えられる第1の燃料噴射弁
5c 吸気ポート3cに備えられる第1の燃料噴射弁
5d 吸気ポート3dに備えられる第1の燃料噴射弁
6 第2の燃料噴射弁
6a 吸気ポート4aに備えられる第2の燃料噴射弁
6b 吸気ポート4bに備えられる第2の燃料噴射弁
6c 吸気ポート4cに備えられる第2の燃料噴射弁
6d 吸気ポート4dに備えられる第2の燃料噴射弁
10 SCV(空気量低減手段)
10a 吸気ポート4aに備えられるSCV
10b 吸気ポート4bに備えられるSCV
10c 吸気ポート4cに備えられるSCV
10d 吸気ポート4dに備えられるSCV
20 エンジンコントロールバルブ(ECU、燃料噴射制御手段、第1〜第3の燃料噴射制御手段、点火時期制御手段、)
40 アクチュエータ
50 EGR装置(空気量低減手段)
51 EGR通路
52 EGR供給通路
52a 吸気ポート4aに備えられるEGR供給通路
52b 吸気ポート4bに備えられるEGR供給通路
52c 吸気ポート4cに備えられるEGR供給通路
52d 吸気ポート4dに備えられるEGR供給通路
53 EGR弁
53a 吸気ポート4aに備えられるEGR弁
53b 吸気ポート4bに備えられるEGR弁
53c 吸気ポート4cに備えられるEGR弁
53d 吸気ポート4dに備えられるEGR弁
60 燃焼部
A1 成層EGR領域
A2 エンドガス領域

Claims (15)

  1. 所定の並び方向に配列された複数の気筒を有し、各気筒には、筒内燃焼温度が相対的に高温となる前記並び方向の一方の領域に吸気を導入する第1の吸気ポートと、筒内燃焼温度が相対的に低温となる前記並び方向の他方の領域に吸気を導入する第2の吸気ポートとがそれぞれ接続され、前記第1の吸気ポートには第1の燃料噴射弁が、前記第2の吸気ポートには第2の燃料噴射弁がそれぞれ設けられた内燃機関に適用される燃焼制御装置であって、
    前記第1の燃料噴射弁の燃料噴射量が前記第2の燃料噴射弁の燃料噴射量よりも大きくなるように各燃料噴射弁の燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、
    前記第2の吸気ポートから導入される空気量を前記第1の吸気ポートから導入される空気量よりも減少させる空気量低減手段と、
    を備えた内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記空気量低減手段として、前記第2の吸気ポート内に、開度調整が可能なスワールコントロールバルブが設けられている請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 前記空気量低減手段として、排気通路から取り出されたEGRガスを前記第2の吸気ポートに導入するEGR装置が設けられている請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 前記燃料噴射制御手段は、前記第2の燃料噴射弁からの燃料噴射量に対する前記第1の燃料噴射弁からの燃料噴射量の割合として定義される噴射量比を内燃機関の負荷の低下に伴って増加させる請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記一方の領域は、2つの気筒間に挟まれた気筒壁であって、かつ前記並び方向中央に近い気筒壁に接する側の領域である請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 前記燃料噴射制御手段は、前記並び方向中央に最も近い気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量が最も大きく、かつ前記並び方向中央から離れるに従って、前記気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量が漸次減少するように燃料噴射量を制御する請求項5に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  7. 前記燃料噴射制御手段は、内燃機関の運転状態が所定の禁止条件を満たす場合に、前記第1の燃料噴射弁と前記第2の燃料噴射弁の燃料噴射量の差別化を禁止する請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  8. 内燃機関が冷間始動状態のときに前記禁止条件が満たされる請求項7に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  9. 内燃機関がフューエルカットからの復帰状態にあるときに前記禁止条件が満たされる請求項7に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  10. 燃料噴射が所定期間に亘って実施されない燃料噴射弁が生じた場合に前記禁止条件が満たされる請求項7に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  11. 前記燃料噴射制御手段は、内燃機関における冷却水の入口温度に対する出口温度の差が大きいほど前記並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させる請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  12. 各気筒間の気筒壁の温度を検出する壁温検出手段をさらに具備し、
    前記燃料噴射制御手段は、前記壁温検出手段が検出する温度が高い気筒壁ほど当該気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させる請求項5に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  13. 気筒内におけるノッキングの発生を検知するノッキング検知手段をさらに具備し、
    前記燃料噴射制御手段は、前記ノッキング検知手段によりノッキングが検知された場合に、前記並び方向中央に近い側の気筒壁を挟んで配置された2つの燃料噴射弁の合計噴射量を相対的に増加させる請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  14. 前記ノッキング検知手段によりノッキングが検知された場合に、前記燃料噴射制御手段による前記合計噴射量の相対的な増加と連係して点火時期を一時的に遅角させる点火時期制御手段をさらに備えた請求項13に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  15. 各気筒の中心よりも前記一方の領域に偏った位置に点火プラグが配置されている請求項1〜14のいずれか一項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
JP2009201899A 2009-09-01 2009-09-01 内燃機関の燃焼制御装置 Expired - Fee Related JP5299177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201899A JP5299177B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 内燃機関の燃焼制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009201899A JP5299177B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 内燃機関の燃焼制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011052588A true JP2011052588A (ja) 2011-03-17
JP5299177B2 JP5299177B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=43941850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009201899A Expired - Fee Related JP5299177B2 (ja) 2009-09-01 2009-09-01 内燃機関の燃焼制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5299177B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036441A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の制御装置
JP2013083203A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US10450944B2 (en) 2014-10-17 2019-10-22 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Control apparatus and method for internal combustion engine
JP7491205B2 (ja) 2020-12-16 2024-05-28 マツダ株式会社 エンジンのシリンダヘッド構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7928654B2 (en) 2003-08-29 2011-04-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and method for manufacturing the same

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6079136A (ja) * 1983-10-05 1985-05-04 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPS60195352A (ja) * 1984-03-17 1985-10-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給制御装置
JPH05141302A (ja) * 1991-11-15 1993-06-08 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジン
JPH08177497A (ja) * 1994-12-20 1996-07-09 Nissan Motor Co Ltd 直噴型火花点火式内燃機関
JPH11182399A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Tokyo Gas Co Ltd 内燃機関の点火方法および装置
JP2001152850A (ja) * 1999-11-26 2001-06-05 Honda Motor Co Ltd エンジンのシリンダ壁温制御装置
JP2001271687A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006161640A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd エンジンの点火制御装置
JP2006299945A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2006348799A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2007292058A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP2007327386A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nippon Soken Inc 車載内燃機関の制御装置
JP2007332875A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6079136A (ja) * 1983-10-05 1985-05-04 Mazda Motor Corp エンジンの吸気装置
JPS60195352A (ja) * 1984-03-17 1985-10-03 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料供給制御装置
JPH05141302A (ja) * 1991-11-15 1993-06-08 Suzuki Motor Corp 4サイクルエンジン
JPH08177497A (ja) * 1994-12-20 1996-07-09 Nissan Motor Co Ltd 直噴型火花点火式内燃機関
JPH11182399A (ja) * 1997-12-24 1999-07-06 Tokyo Gas Co Ltd 内燃機関の点火方法および装置
JP2001152850A (ja) * 1999-11-26 2001-06-05 Honda Motor Co Ltd エンジンのシリンダ壁温制御装置
JP2001271687A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006161640A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd エンジンの点火制御装置
JP2006299945A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Toyota Motor Corp 内燃機関
JP2006348799A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2007292058A (ja) * 2006-03-29 2007-11-08 Denso Corp 燃料噴射制御装置
JP2007327386A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nippon Soken Inc 車載内燃機関の制御装置
JP2007332875A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036441A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の制御装置
JP2013083203A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US10450944B2 (en) 2014-10-17 2019-10-22 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Control apparatus and method for internal combustion engine
JP7491205B2 (ja) 2020-12-16 2024-05-28 マツダ株式会社 エンジンのシリンダヘッド構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP5299177B2 (ja) 2013-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8683977B2 (en) Control system and control method for internal combustion engine
EP0982489B1 (en) Control device for direct injection engine
JP6269410B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US8078387B2 (en) Control apparatus for spark-ignition engine
JP2008057407A (ja) 予混合圧縮自着火式エンジンの運転方法
JP5299177B2 (ja) 内燃機関の燃焼制御装置
EP2851541B1 (en) Engine control device
JP2009030545A (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP2006283601A (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
JP4784467B2 (ja) 予混合圧縮着火内燃機関
JP2007046474A (ja) 内燃機関及び内燃機関の運転制御装置
WO2014156208A1 (ja) 内燃機関の制御装置
US8381700B2 (en) Systems and methods for exhaust gas recirculation control in homogeneous charge compression ignition engine systems
JP6123712B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007278131A (ja) 点火時期制御装置
JP7288585B2 (ja) エンジンシステム
JP2004340065A (ja) 水素エンジン用制御装置
JP2015014229A (ja) 内燃機関の異常燃焼回避装置
JP5098923B2 (ja) 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の制御装置
JP5316113B2 (ja) ガソリンエンジンの制御装置
JP6210744B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4576198B2 (ja) Egrシステム付きガスエンジン
JP6230337B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP6485137B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014218904A (ja) 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130603

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5299177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees