JP2011051607A - 衛生バッグ製造装置、並びに、その制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の駆動部12は、制御装置1によって制御され、ワークの搬送および加工を繰り返し、衛生バッグを連続的に加工する。制御装置1は、複数の駆動部12によるワークの搬送および加工の繰り返し周期を示すタイミング信号を出力するタイミング信号出力手段4と、複数の駆動部12のそれぞれについて駆動パターンを示す駆動パターン信号を出力する駆動パターン信号出力手段8と、タイミング信号と駆動パターン信号とに基づいて複数の駆動部12を制御する制御手段10とを備える。
【選択図】図1
Description
衛生バッグは、例えば、半製品バッグ(ワーク)を搬送しながら、ワークにポートを挿入し、ワークに流動体を充填し、ワークをシールすることで製造される。
このとき、複数の駆動部は、各駆動部と同期をとりながらメカニカルカムにより定められた駆動パターンに基づいて動く。また、アクチュエータはメインモータに取りつけたエンコーダによってメインモータの回転変位を変換して得るエンコーダ信号に基づいて各駆動部と同期をとりながら動かされる。
また、メカニカルカムを用いて動作を行っているため、駆動パターンの変更を行う場合は、駆動パターンを定めるメカニカルカムの形状を変更し、且つ各駆動部と同期がとれるように装置全体の設計を変更しなければならず、その作業が煩雑であるという問題があった。
特許文献1に開示される生産設備制御装置では、各動作を行う作業ステーションから搬送ライン制御部に出力される状態信号に応じ、ワークに対する所定の動作がそれぞれ終了したことが確認された時点で、搬送ラインの駆動部を作動させる駆動指令信号が出力され、ワークが次工程に搬送される。
このため、特許文献1に記載された生産設備制御装置により衛生バッグ製造機を制御しても、十分な品質の衛生バッグを製造することは難しい。
よって、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。また、タイミング信号に基づいて複数の駆動部を同期することができるので、機械的なタイミングスイッチが不要となる。
これにより、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。
さらに、複数の駆動部を毎サイクルの決まったタイミングで駆動させることができ、駆動部の動作範囲外の位置になって装置が緊急停止しても、該当の駆動部を半速運転させて次の周期から通常速度で継続運転させることにより再起動が容易である。単に各駆動部を自動制御するのであれば、シーケンス制御を用いればよいが、シーケンス制御の場合、緊急停止後に同期を取りながら再起動することは難しい。これに対して、上記衛生バッグ製造機の制御装置では、緊急停止したとしても予め決められた原点に戻し、各駆動部間の同期をとることが可能である。
よって、各駆動部の駆動パターンを変更するために装置全体の設計を変更する必要がなく、駆動パターン変更に伴う装置の設計変更が容易になる。
よって、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。
これにより、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。
さらに、複数の駆動部を毎サイクルの決まったタイミングで駆動させることができ、装置が緊急停止しても再起動が容易である。
よって、各駆動部の駆動パターンを変更するために装置全体の設計を変更する必要がなく、駆動パターン変更に伴う装置の設計変更が容易になる。
これにより、無駄なワークの加工の実施を防ぐことができる。
これにより、無駄なワークの加工の実施を防ぐことができる。
よって、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。また、タイミング信号に基づいて複数の駆動部を同期することができるので、機械的なタイミングスイッチが不要となる。
これにより、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。
さらに、複数の駆動部を毎サイクルの決まったタイミングで駆動させることができ、装置が緊急停止しても再起動が容易である。
よって、各駆動部の駆動パターンを変更するために装置全体の設計を変更する必要がなく、駆動パターン変更に伴う装置の設計変更が容易になる。
よって、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。また、タイミング信号に基づいて複数の駆動部を同期することができるので、機械的なタイミングスイッチが不要となる。
これにより、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。
よって、各駆動部の駆動パターンを変更するために装置全体の設計を変更する必要がなく、駆動パターン変更に伴う装置の設計変更が容易になる。
さらに、機械的要素を用いて各部材を連結していないので、レイアウト制限を緩和して容易に装置をレイアウトすることが可能であり、操作面と反操作面とに分けて保守メンテナンスをしやすいレイアウトにすることができる。
図1は、実施形態1に係る衛生バッグ製造機の制御装置の構成ブロック図である。図2は、実施形態1に係るワークの搬送および加工のタイミングを示すタイミングチャートである。図3は、実施形態1に係る制御装置の制御手順を示すフローチャートである。
さらに、制御装置1は、複数の駆動部12のそれぞれについて設定された駆動パターンを記憶する記憶部6と、記憶部6の設定データの変更やタイミング信号出力手段4のタイミング調整を行う操作部2とを備える。
具体的には、駆動パターンによる動作が毎サイクル同じタイミングで繰り返されるよう制御手段10を介して複数の駆動部12に一括して指令を送る信号である。このタイミング信号により、複数の駆動部12は一定の周期で各駆動部と同期しながら駆動することができる。
なお、タイミング信号としては、オープンコレクタ出力信号や差動ラインドライバ出力信号を用いることができる。また、タイミング信号は、例えば0°〜360°までの単調増加を繰り返すノコギリ波であってもよいし、0°(360°)ごとに瞬間的に立ち上がる矩形波であってもよいし、0°〜360°を1周期として変化する正弦波あるいは三角波であってもよい。
例えば、図2に示すように、ワークの搬送を行う駆動部とワークの加工を行う駆動部とでは、異なる駆動パターンを有している。駆動パターン信号はこれら駆動パターンに応じた搬送および加工といった動作を各駆動部に行わせるために出力される。
制御装置1では、図3に示すように、運転を開始すると、まず操作部2からON信号が出力される(ステップ1)。操作部2からのON信号は、例えばオペレータが操作画面を操作することにより出力される。
タイミング信号が出力されると、複数の駆動部12のそれぞれについて設定された駆動パターンのデータを記憶部6から読み込み(ステップ3)、駆動パターン信号出力手段8から駆動パターン信号が制御手段10へ出力される(ステップ4)。
なお、記憶部6に記憶された駆動パターンは、不図示のインターフェースを介してデータ入力してもよいし、オペレータが操作部2から入力してもよい。
制御手段10によって駆動指令された駆動部12は、各駆動部と同期しながら駆動パターンによる動作を行う(ステップ6)。
これにより、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。
よって、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。
図4は、衛生バッグ製造機30の一例を示す全体構成図である。図5は、図4の衛生バッグ製造機30を用いた衛生バッグ製造手順を示すフローチャートである。図6は、図4におけるワークの搬送およびワークの主な加工のタイミングを示すタイミングチャートである。
衛生バッグを製造する衛生バッグ製造機30は、図4に示すように、主に、ワーク供給部32と、開口移載部33と、ポート供給部34と、ポート予熱部35と、ポートシール部36と、ポート冷却部38と、受渡移載部40と、ポート付バッグ供給部42と、充填部44と、キャップ供給部45と、キャップ溶着部46と、本シール部47と、冷却部48と、排出部49とで構成される。
衛生バッグ製造機30を構成するこれらの作業部材は、駆動部12(図1参照)にそれぞれ連結され、制御装置1による駆動部12に対する制御に基づいてそれぞれ駆動する。
例えば、複数の駆動部を直列配置することで、操作面あるいは反操作面から駆動部への距離を短くでき、メンテナンスが容易になる。この場合、メンテナンスしやすい方面からメンテナンスをすればよい。
このとき、供給されるワークの品質に応じて、ワークの下流への移載とワークの系外排出とを選択してもよい。また、ワークの在庫状態に応じて、移載するワーク量を調節してもよい。
その後、ワークは、開口移載部33によってポート(口栓)を挿入する側のワーク側端が開口され、下流のステーションへ移載される(ステップ14)。
ポート処理は、図5に示すように、ポート供給部34によりポートが供給され(ステップ31)、ポート予熱部35により予めポートを熱する処理である。
なお、ポート供給部34では、ポートを搬送コンベアへ移載し、ポートを搬送する搬送治具へ装着されたかを検出する。さらに、ポート予熱部35では、ポート供給部34で検出されたポートに対してのみ予熱する。
ステップ17では、ポート冷却部38により、ポートの挿入およびシールが行われたワークを冷却する。このとき、ワークにポートが挿入されているか否かを判定する判定手段を設け、ポートが挿入されたワークに対してのみ冷却を行う構成としてもよい。
ステップ19では、ポート付バッグ供給部42によりポート付バッグがワークとして供給され、供給されたワークを検出する。
なお、衛生バッグに充填する流動体は、液状やゼリー状など流動性を有するものであれば限定されない。
ステップ22では、流動体を充填したワーク内部を窒素置換し、キャップ供給部45で供給されたキャップを、キャップ溶着部46により溶着する。その後、本シール部47により、ワークを本シールする(ステップ23)。
このように、窒素置換および脱気をしてシールすることにより、流動体の品質劣化が生じにくい衛生バッグを製造することができる。
その後、例えば輸液バッグのような吊り下げ用の穴を有する衛生バッグを製造する場合は、ワークを打ち抜いて吊り下げ用の穴を形成する。
このようにして、高品質な衛生バッグを製造することができる。
次に、実施形態2に係る衛生バッグ製造機の制御装置について説明する。
図7は、実施形態2に係る衛生バッグ製造機の制御装置の構成ブロック図である。図8は、実施形態2に係るワークの搬送および加工のタイミングを示すタイミングチャートである。図9は、実施形態2に係る制御装置の制御手順を示すフローチャートである。
さらに、複数の駆動部12のそれぞれについて設定された駆動パターンを記憶する記憶部6と、記憶部6の設定データの変更やタイミング信号出力手段4のタイミング調整を行う操作部2とを備える。
また、実施形態1と異なる構成として、ワークデータ出力手段14と、品質判定手段16とを更に備える。
ワークデータによってワークの存在が確認されたときは、図8に示すように、ワーク搬送用の駆動部の駆動パターン信号をONにするとともに、ワーク加工用の駆動部の駆動パターン信号をONにする。
一方、ワークデータによってワークの存在が確認されないとき(図8の破線部分)は、ワーク搬送用の駆動部の駆動パターン信号をONにするとともに、ワーク加工用の駆動部の駆動パターン信号をOFFにする。これにより、各ステーションにワークが存在するときにのみ、ワーク加工を行うことができる。
品質判定手段16によってワークの品質が良であると判定されたときは、上述したワークデータ出力手段と同様に、ワーク搬送用の駆動部の駆動パターン信号をONにするとともに、ワーク加工用の駆動部の駆動パターン信号をONにする。
一方、品質判定手段16によってワークの品質が良でないと判定されたときは、ワーク搬送用の駆動部の駆動パターン信号をONにするとともに、ワーク加工用の駆動部の駆動パターン信号をOFFにする。これにより、ワークの品質が良であると判定されるときにのみ、ワーク加工を行うことができる。
このように、ワークデータ出力手段14と、品質判定手段16とを備えることにより、無駄なワークの加工の実施を防ぐことができる。
実施形態2の制御装置1では、図9に示すように、運転を開始すると、まず操作部2からON信号が出力される(ステップ41)。
タイミング信号が出力されると、複数の駆動部12のそれぞれについて設定された駆動パターンのデータを記憶部6から読み込む(ステップ43)
制御手段10によって駆動指令された駆動部12は、各駆動部と同期しながら駆動パターンによる動作を行う(ステップ48)。
これにより、複数の駆動部を正確に同期させながら駆動させることが可能となり、毎サイクル決まった駆動パターンによる動作を遅延無く繰り返すことができる。
よって、衛生バッグの精度を向上させ、高品質な衛生バッグを製造することが可能となる。また、無駄なワークの加工の実施を防ぐことができる。
2 操作部
4 タイミング信号出力手段
6 記憶部
8 駆動パターン信号出力手段
10 制御手段
12 駆動部
14 ワークデータ出力手段
16 品質判定手段
30 衛生バッグ製造機
Claims (7)
- 複数の駆動部によって、ワークの搬送と、前記ワークの加工とを繰り返して衛生バッグを連続的に製造する衛生バッグ製造機の制御装置であって、
前記複数の駆動部による前記ワークの搬送および加工の繰り返し周期を示すタイミング信号を出力するタイミング信号出力手段と、
前記複数の駆動部のそれぞれについて駆動パターンを示す駆動パターン信号を出力する駆動パターン信号出力手段と、
前記タイミング信号と前記駆動パターン信号とに基づいて前記複数の駆動部を制御する制御手段とを備えることを特徴とする衛生バッグ製造機の制御装置。 - 前記ワークの有無を示すワークデータを出力するワークデータ出力手段をさらに備え、
前記駆動パターン信号出力手段は、前記ワークデータに基づいて前記ワークの加工に用いる前記駆動パターン信号のON信号もしくはOFF信号のいずれか一方を選択して前記制御手段に出力することを特徴とする請求項1記載の衛生バッグ製造機の制御装置。 - 前記ワークの品質を判定する品質判定手段をさらに備え、
前記駆動パターン信号出力手段は、前記品質判定手段により前記ワークの加工に用いる前記駆動パターン信号のON信号もしくはOFF信号のいずれか一方を選択して前記制御手段に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生バッグ製造機の制御装置。 - 複数の駆動部によって、ワークの搬送と、前記ワークの加工とを繰り返して衛生バッグを連続的に製造する衛生バッグ製造機の制御方法であって、
前記複数の駆動部による前記ワークの搬送および加工の繰り返し周期を示すタイミング信号を出力する工程と、
前記複数の駆動部のそれぞれについて駆動パターンを示す駆動パターン信号を出力する工程と、
前記タイミング信号と前記駆動パターン信号とに基づいて前記複数の駆動部を制御する工程とを含むことを特徴とする衛生バッグ製造機の制御方法。 - 前記ワークの有無を示すワークデータを出力する工程をさらに備え、
前記ワークデータによって前記ワークの存在が確認されたときに前記駆動パターン信号のON信号を出力し、前記ワークデータによって前記ワークの存在が確認されなかったときに前記ワークの加工に用いる前記ワークの加工における前記駆動パターン信号のOFF信号を出力することを特徴とする請求項4記載の衛生バッグ製造機の制御方法。 - 前記ワークの品質を判定する工程をさらに備え、
前記ワークの品質が良であると判定されたときに前記駆動パターン信号のON信号を出力し、前記ワークの品質が良であると判定されなかったときに前記ワークの加工に用いる前記ワークの加工における前記駆動パターン信号のOFF信号を出力することを特徴とする請求項4又は5に記載の衛生バッグ製造機の制御方法。 - 複数の駆動部を有し、ワークの搬送と、前記ワークの加工とを繰り返して衛生バッグを連続的に加工する加工手段と、
前記加工手段の前記ワークの搬送および加工の繰り返し周期を示すタイミング信号を出力するタイミング信号出力手段と、
前記複数の駆動部のそれぞれについて駆動パターンを示す駆動パターン信号を出力する駆動パターン信号出力手段と、
前記タイミング信号と前記駆動パターン信号とに基づいて前記複数の駆動部を制御する制御手段とを含むことを特徴とする衛生バッグ製造装置。
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