JP2011051375A - モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両 - Google Patents

モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両 Download PDF

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Abstract

【課題】 モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのモータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせたモータ付デファレンシャル装置を搭載してなる車両において、モータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高、荷室又は車室内空間を確保すること。
【解決手段】 モータ付デファレンシャル装置1を搭載した車両100であって、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、モータ10のロータ軸15をデファレンシャル装置30のまわりで水平に対して上向き傾斜配置してなるもの。
【選択図】 図3

Description

本発明はモータ付デファレンシャル装置を搭載した車両に関する。
従来、特許文献1に記載の如くのモータ付デファレンシャル装置がある。この従来のモータ付デファレンシャル装置は、モータのロータ軸にカウンタドライブギヤを設け、カウンタドライブギヤに噛合うカウンタドリブンギヤをカウンタシャフトの一端に連結し、他端にドライブピニオンギヤを取付け、ドライブピニオンギヤに噛合うリングギヤを含むデファレンシャル装置を有する。これにより、モータの出力をカウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤの噛合いによる減速平歯車列と、ドライブピニオンギヤとリングギヤの噛合いによる減速平歯車列で減速し、ひいてはデファレンシャル装置を介して例えば後輪車軸に伝達して後輪を駆動する。
特開2007-32797
特許文献1に記載のモータ付デファレンシャル装置では、モータの小容量化を図りながら、大きな車軸駆動トルクを確保可能にするため、モータの出力を高減速比で減速してデファレンシャル装置に伝える必要がある。このため、モータとデファレンシャル装置との間に、カウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤの噛合いによる減速平歯車列と、ドライブピニオンギヤとリングギヤの噛合いによる減速平歯車列とからなる2段の減速歯車列を介装しており、モータ付デファレンシャル装置の全体サイズが大型、大重量になる。
そこで、本出願人は、モータ付デファレンシャル装置の小型、軽量を図るため、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続してなるものを提案している。モータの出力をドライブピニオンギヤとリングギヤの噛合いからなる唯一段で高減速比をなす減速歯車列で減速してデファレンシャル装置に伝えることができる。
ところが、上述の本出願人が提案しているモータ付デファレンシャル装置は、車両の後輪車軸上に搭載されるため、モータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高、荷室(トランクルーム)又は車室内空間を確保することに困難がある。
本発明の課題は、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのモータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせたモータ付デファレンシャル装置を搭載してなる車両において、モータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高、荷室又は車室内空間を確保することにある。
請求項1の発明は、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで水平に対して上向き傾斜配置してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで鉛直上向き配置してなるようにしたものである。
請求項3の発明は、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで後向き配置してなるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記モータ付デファレンシャル装置を車軸に沿う方向から視て、モータの外郭が概ね矩形状をなし、デファレンシャル装置の外郭が概ね円形状をなし、モータの矩形状の外郭がデファレンシャル装置の円形状の外郭の両側より外方に張り出してなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで水平に対して上向き傾斜配置してなるものである。これにより、デファレンシャル装置の中心の地上高H0を一定にしながら、モータの外郭の下面が地上に対する高さを大きくし、結果としてモータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高Hを高くできる。
(請求項2)
(b)モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで鉛直上向き配置してなるものである。これにより、デファレンシャル装置の中心の地上高H0を一定にしながら、モータの外郭の下面が地上に対する高さを大きくし、結果としてモータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高Hを高くできるとともに、モータの外郭の上面が地上に対する高さを小さくし、結果として荷室の床面を低床化し、荷室をその床面の低床化分だけ拡大できる。
(請求項3)
(c)モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで後向き配置してなるものである。これにより、デファレンシャル装置の中心の地上高を一定にしながら、モータの外郭をデファレンシャル装置まわりの車両後方側に配置し、結果として車室内の後部座席をデファレンシャル装置の直前寄りにまで移動でき、車室内空間をその後部座席の移動分だけ拡大できる。
(請求項4)
(d)前記モータ付デファレンシャル装置を車軸に沿う方向から視て、モータの外郭が概ね矩形状をなし、デファレンシャル装置の外郭が概ね円形状をなし、モータの矩形状の外郭がデファレンシャル装置の円形状の外郭の両側より外方に張り出してなるとき、上述(a)〜(c)を確実に実現できる。
図1はモータ付デファレンシャル装置を示す断面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3は実施例1のモータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢を示す模式図である。 図4は実施例1を示す模式図である。 図5は実施例2のモータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢を示す模式図である。 図6は実施例2を示す模式図である。 図7は実施例3のモータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢を示す模式図である。 図8は実施例3を示す模式図である。
図1、図2に示すモータ付デファレンシャル装置1は、モータ10(モータケース11)の一端側にデファレンシャル装置30を着脱可能に一体化したものである。本実施例のモータ付デファレンシャル装置1は、例えば、前輪駆動系の駆動源としてエンジン、後輪駆動系の駆動源としてモータ10を用いるハイブリッド自動車に適用される。即ち、モータ付デファレンシャル装置1は、車両100に搭載され、車両100のエンジンにより駆動される発電機又はバッテリからの給電によりモータ10を回転駆動し、モータ10の回転をデファレンシャル装置30により減速し、デファレンシャル装置30に接続されている左右の後輪車軸を駆動する。
モータ付デファレンシャル装置1は、モータ10のモータケース11と、モータケース11の一端側に設けられるデファレンシャル装置30のデフキャリヤ31と、モータケース11の他端側を塞ぐようにモータケース11にボルト接合されるモータカバー12と、デフキャリヤ31とともに後述するデフケース35を囲み支持するようにデフキャリヤ31にボルト接合されるデフカバー32を有する。モータ10の外郭をモータケース11とモータカバー12で形成し、デファレンシャル装置30の外郭をデフキャリヤ31とデフカバー32で形成する。本実施例において、モータケース11とデフキャリヤ31は一体物にして形成される。但し、モータケース11とデフキャリヤ31は別体物とされ、互いにボルト接合されるものでも良い。
モータ付デファレンシャル装置1は、モータ10のモータケース11に枢支されるロータ軸15の中空部にピニオンギヤシャフト20を挿入させて固定し、ピニオンギヤシャフト20のロータ軸15の一端から突出する先端にドライブピニオンギヤ21を設け、このドライブピニオンギヤ21にデファレンシャル装置30の後述するリングギヤ36を噛合いさせるものである。
モータ10は、モータケース11の一端側から延在されてモータ10の側とデファレンシャル装置30の側を仕切る仕切壁11Aの中心筒状部11Bと、モータカバー12の中心孔部のそれぞれに設けた軸受13、14に中空のロータ軸15を枢支し、ロータ軸15の外周に複数の永久磁石からなるロータ16を取着してある。モータ10は、モータケース11の内周に、ロータ16の外周を取り囲むコアのスロットにコイル部が組付けられたステータ17を固定してある。ロータ軸15の回転からロータ16の磁極位置を検出するためのレゾルバ18がモータカバー12に取着されている。これにより、モータ10は、ブラシレスモータを構成する。但し、モータ10はブラシモータ(ロータ16にコイル部を組付け、ステータ17を磁石からなるものとする)からなるものでも良い。
モータ10は、ロータ軸15の一端をモータケース11の仕切壁11Aからデファレンシャル装置30の側に臨ませており、ピニオンギヤシャフト20のストレート状シャフト部21Aをロータ軸15の一端側から他端側に向けてその中空部に挿通させ、セレーション結合する。このとき、ピニオンギヤシャフト20はストレート状シャフト部21Aの先端に膨出状ドライブピニオンギヤ21を一体状にして備える。ピニオンギヤシャフト20の先端に設けたドライブピニオンギヤ21のギヤ外径に交差する端面(ストレート状シャフト部21Aとドライブピニオンギヤ21との境界部の段差状端面)をロータ軸15の一端の端面に突き当て、ピニオンギヤシャフト20のストレート状シャフト部21Aの基端側に螺着したナット22をロータ軸15の他端の端面に締結することにより、ピニオンギヤシャフト20のストレート状シャフト部21Aをロータ軸15の中空部にセレーション結合した状態で固定する。ドライブピニオンギヤ21の突き当て端面とロータ軸15の一端の端面の間にはシム23が介装され、シム23の厚みを選択することにより、ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36の噛合い状態を調整する。
尚、ロータ軸15の軸受14を設けてあるモータカバー12の中心部にはナット22を螺動操作するための開口が設けられ、この開口を閉じる蓋12Aがモータカバー12にボルト止めされる。
デファレンシャル装置30は、デフキャリヤ31とデフカバー32の合面間の左右両側のそれぞれに設けた軸受33、34にデフケース35を枢支する。デファレンシャル装置30は、デフケース35の外周にボルト36Aにより取着してあるリングギヤ36を、モータ10のロータ軸15の中空部に固定してあるピニオンギヤシャフト20のドライブピニオンギヤ21に噛合いさせる。
尚、デフケース35内には、左右の後輪車軸につながる左右一対のサイドギヤ41A、41Bと、このサイドギヤ41A、41Bと噛合う前後一対のデフピニオン42A、42Bとが設けられている。サイドギヤ41A、41Bはデフケース35に枢支され、デフピニオン42A、42Bはデフケース35のピニオンシャフト孔35Aに嵌挿されたピニオンシャフト43に枢支されている。44はピニオンシャフト43をデフケース35に固定するための抜け止めピンである。
デファレンシャル装置30において、ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36はそれらの中心軸が食い違うハイポイドギヤからなるものとする。但し、ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36はそれらの中心軸が交差するベベルギヤ、フェイスギヤ等の直交ギヤからなるものでも良い。
しかるに、モータ付デファレンシャル装置1にあっては、モータ10のステータ17がロータ軸15の中心軸まわりに形成する内周凹部17Aに、ロータ軸15の一端に前述の如くに設けられるドライブピニオンギヤ21を配置するとともに、ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36との噛合い部Kを配置する。
本実施例では、モータケース11の仕切壁11Aをモータ10のステータ17がロータ軸15の中心軸まわりに形成する内周凹部17Aに沿って椀状形成し、この椀状仕切壁11Aの凹部11Cに、ロータ軸15の一端に前述の如くに設けられるドライブピニオンギヤ21を配置するとともに、ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36との噛合い部Kを配置する。
従って、モータ付デファレンシャル装置1によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)モータ10の出力をドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36の噛合いからなる唯1段で高減速比をなす減速歯車列で減速してデファレンシャル装置30に伝えるとともに、モータ10のステータ17がロータ軸15の中心軸まわりに形成する内周凹部17Aに、ドライブピニオンギヤ21を配置するとともに、該ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36との噛合い部Kを配置したことにより、モータ付デファレンシャル装置1の全体サイズを小型、軽量化できる。
(b)モータ10の出力をドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36の噛合いからなる唯1段で高減速比をなす減速歯車列で減速してデファレンシャル装置30に伝えるとともに、モータ10とデファレンシャル装置30を仕切る仕切壁11Aをモータ10のステータ17がロータ軸15の中心軸まわりに形成する内周凹部17Aに沿って椀状形成し、この椀状仕切壁11Aの凹部11Cに、ドライブピニオンギヤ21を配置するとともに、該ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36との噛合い部Kを配置したことにより、モータ付デファレンシャル装置1の全体サイズを小型、軽量化できる。
(c)ドライブピニオンギヤ21とリングギヤ36がハイポイドギヤからなるものとすることにより、モータ10のロータ軸15とデファレンシャル装置30のピニオンシャフト43を概ね同一軸上に配置し、モータ付デファレンシャル装置1の全体形状をコンパクトにできる。尚、モータ10のロータ軸15に沿う方向から視る側面視で、モータ10の外郭内にデファレンシャル装置30の外郭を納めるものとすることにより、モータ付デファレンシャル装置1の全体形状を一層コンパクトにできる。
図3〜図8は、上述したモータ付デファレンシャル装置1を搭載した車両100の実施例1(図3、図4)、実施例2(図5、図6)、実施例3(図7、図8)を示している。即ち、実施例1〜3において、車両100は、モータ10の一端側にデファレンシャル装置30を接合して一体化し、モータ10のロータ軸15の一端に設けたドライブピニオンギヤ21に、デファレンシャル装置30のリングギヤ36を噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置1を搭載したものである。そして、車両100は、デファレンシャル装置30の左右のサイドギヤ41A、41Bに左右の後輪101の車軸102を接続してある。このとき、モータ付デファレンシャル装置1は、後輪車軸102の中心軸に沿う方向から視て、モータ10の外郭がデファレンシャル装置30の外郭の両側より外方に張り出すものとしている。本実施例では、モータ10の外郭が概ね矩形状をなし、デファレンシャル装置30の外郭が概ね円形状をなし、モータ10の矩形状の外郭がデファレンシャル装置30の円形状の外郭の両側より外方に張り出すものとしている。
実施例1〜3は、このようなモータ付デファレンシャル装置1を搭載した車両100において、以下の如くにより、モータ付デファレンシャル装置1自体の最低地上高H、荷室103又は車室104の空間を確保するものである。
(実施例1)(図3、図4)
実施例1では、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、図3に示す如く、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)をデファレンシャル装置30のまわりで水平に対して前方上向き傾斜配置(傾斜角a)してなるものにした。ここで、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)が前方上向き傾斜配置とは、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)を通る水平線より鉛直上側にあり、かつモータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)の中心線がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)から車両前方に向かう水平線に対してなす角aを鋭角とするものをいう。
尚、本発明にあっては、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、モータ10のロータ軸15(ピニオンギヤシャフト20)をデファレンシャル装置30のまわりで水平に対して前方上向き傾斜配置するものに限らず、後方上向き傾斜配置してなるもの(モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)を通る水平線より鉛直上側にあり、かつモータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)の中心線がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)から車両後方に向かう水平線に対してなす角aを鋭角とするものをいう)でも良い。
図4は、実施例1の車両100を、モータ10のロータ軸15がデファレンシャル装置30の車両前側にあって水平前向き配置されてなる比較例に対比して示すものである。実施例1の車両100は、比較例に比して、デファレンシャル装置30の中心の地上高H0を一定にしながら、モータ10の外郭の下面が地上に対する高さを大きくし、結果としてモータ付デファレンシャル装置1自体の最低地上高Hを高くできる。
(実施例2)(図5、図6)
実施例2では、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、図5に示す如く、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)をデファレンシャル装置30のまわりで鉛直上向き配置してなるものにした。ここで、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)が鉛直上向き配置とは、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)を通る水平線より鉛直上側にあり、かつモータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)の中心線が鉛直線に沿うものをいう。
図6は、実施例2の車両100を、モータ10のロータ軸15がデファレンシャル装置30の車両前側にあって水平前向き配置されてなる比較例に対比して示したものである。実施例2の車両100は、比較例に比して、デファレンシャル装置30の中心の地上高H0を一定にしながら、モータ10の外郭の下面が地上に対する高さを大きくし、結果としてモータ付デファレンシャル装置1自体の最低地上高Hを高くできるとともに、モータ10の外郭の上面が地上に対する高さを小さくし、結果として荷室103の床面を低床化し、荷室103をその床面の低床化分(高さJ)だけ拡大できる。
(実施例3)(図7、図8)
実施例3では、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、図7に示す如く、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)をデファレンシャル装置30のまわりで水平後向き配置してなるものにした。そこで、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)が水平後向き配置とは、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)がデファレンシャル装置30の中心(リングギヤ36の中心)を通る鉛直線より車両後側にあり、かつモータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)の中心線が水平線に沿うものをいう。
尚、本発明にあっては、モータ付デファレンシャル装置1の車両100への搭載姿勢が、後輪車軸102に沿う方向から視て、モータ10のロータ軸15(又はピニオンギヤシャフト20)をデファレンシャル装置30のまわりで必ずしも水平後向き配置するものに限らず、単に後向き配置するものであっても良い。
図8は、実施例3の車両100を、モータ10のロータ軸15のデファレンシャル装置30の車両前側にあって水平前向き配置されてなる比較例に対比して示したものである。実施例3の車両100は、比較例に比して、デファレンシャル装置30の中心の地上高H0を一定にしながら、モータ10の外郭をデファレンシャル装置30まわりの車両後方側に配置し、結果として車室104内の後部座席105をデファレンシャル装置30の直前寄りにまで移動でき、車室104の空間をこの後部座席105の移動分(水平長L)だけ拡大できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明は、モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのモータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせたモータ付デファレンシャル装置を搭載してなる車両において、モータ付デファレンシャル装置自体の最低地上高、荷室又は車室内空間を確保することができる。
1 モータ付デファレンシャル装置
10 モータ
15 ロータ軸
21 ドライブピニオンギヤ
30 デファレンシャル装置
36 リングギヤ
100 車両
102 後輪車軸

Claims (4)

  1. モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、
    モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで水平に対して上向き傾斜配置してなるモータ付デファレンシャル装置を搭載した車両。
  2. モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、
    モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで鉛直上向き配置してなるモータ付デファレンシャル装置を搭載した車両。
  3. モータの一端側にデファレンシャル装置を接合して一体化し、モータのロータ軸の一端に設けたドライブピニオンギヤに、デファレンシャル装置のリングギヤを噛合いさせてなるモータ付デファレンシャル装置を車両に搭載し、デファレンシャル装置に左右の後輪車軸を接続し、車軸に沿う方向から視て、モータの外郭がデファレンシャル装置の外郭の両側より外方に張り出してなる、モータ付デファレンシャル装置を搭載した車両であって、
    モータ付デファレンシャル装置の車両への搭載姿勢が、車軸に沿う方向から視て、モータのロータ軸をデファレンシャル装置のまわりで後向き配置してなるモータ付デファレンシャル装置を搭載した車両。
  4. 前記モータ付デファレンシャル装置を車軸に沿う方向から視て、モータの外郭が概ね矩形状をなし、デファレンシャル装置の外郭が概ね円形状をなし、モータの矩形状の外郭がデファレンシャル装置の円形状の外郭の両側より外方に張り出してなる請求項1〜3のいずれかに記載のモータ付デファレンシャル装置を搭載した車両。
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