JP2017106596A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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岡田 学
Manabu Okada
学 岡田
小野 浩二
Koji Ono
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Abstract

【課題】 遊星歯車機構を減速機に用い偏心回転部分の軽量化によって、振動低減を図ったインホイールモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】 電動モータAと、電動モータAの出力を入力とする減速機Bと、減速機Bの減速出力によって回転される車輪ハブCとを備え、減速機Bが、電動モータAからの回転が伝達される入力軸40と、入力軸40と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車50と、第1の太陽歯車50と噛み合う外歯歯車を有し入力軸40の回転中心に対して偏心して設けられた第1の遊星歯車61と、車輪ハブCに減速出力を出力する内歯歯車からなる第2の太陽歯車80と、第2の太陽歯車80と噛み合う外歯歯車を有し入力軸40の回転中心に対して偏心して設けられた第2の遊星歯車62とからなり、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とを一体に形成すると共に、第2の遊星歯車62は、第1の遊星歯車61より小径な歯車で構成した。
【選択図】 図3

Description

この発明は、減速機に遊星歯車機構を用いたインホイールモータ駆動装置に関する。
インホイールモータ駆動装置は、駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの出力を入力とする減速機と、その減速機の減速出力によって回転される車輪ハブとを備えている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたインホイールモータ駆動装置は、電動モータ部および減速機がハウジング内に収容され、減速機としては、減速比が高いサイクロイド減速機が使用されている。
サイクロイド減速機は、一段にて高速減速比を得られ、小型、軽量であるが、部品点数が多く、高速回転での使用と騒音を低減するため、構成部品には高精度のものが要求される。
一方、減速機として、図13示す2K−H型遊星歯車機構を採用したものがある(非特許文献1)。この非特許文献1に記載の遊星歯車機構は、内歯歯車とそれに噛み合う外歯歯車との組合せを二組用い、少ない使用歯車個数で、しかも1段で大幅に減速することができ。小型軽量な減速機を構成できる。
上記した非特許文献1に記載された遊星歯車機構は、入力軸100と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車101と、第1の太陽歯車101と噛み合う外歯歯車からなる第1の遊星歯車102と、減速出力を出力する外歯歯車からなる第2の太陽歯車104と、第2の太陽歯車104と噛み合う内歯車からなる第2の遊星歯車103とを備える。そして、第2の遊星歯車103は歯数が大きい歯車で構成され、第1の遊星歯車102と一体に形成されている。この第1の遊星歯車102と第2の遊星歯車103が入力軸100に対して一体に偏心回転する偏心回転部材110を構成する。この遊星歯車機構は、入力軸100からの回転により、第1の遊星歯車102が自転しながら第1の太陽歯車101に対して公転する。そして、第1の遊星歯車102と一体に形成された第2の遊星歯車103が入力軸100からの回転により自転し、第2の太陽歯車104に対して公転し、第2の太陽歯車104は自転して減速出力が取り出される。尚、図13において、偏心回転部材110は、太線で記載している。
特開2012−97903号公報
長野工業高等専門学校紀要・第21号(1990)「ハイポサイクロイド型2K−H遊星歯車機構の効率と軸トルク計算式」
上記した図13に示す遊星歯車機構では、第1の遊星歯車102を外歯歯車、第2の遊星歯車103を歯数の大きい内歯歯車で構成している。内歯歯車は、必然的に歯車の外径側に歯車支持部材が張り出すため、同一の歯数で比較した場合、外歯歯車より質量、体積とも大きくなるので、外歯歯車と内歯歯車を一体化した第1、第2の遊星歯車102、103からなる偏心回転部材110の質量は必然的に大きなものとなる。入力軸100の回転により第1の太陽歯車101に対して公転しながら自転する偏心回転部材110の質量が大きくなると、振動も大きくなるという問題がある。
そこで、この発明は、遊星歯車機構を減速機に用い、偏心回転部分の軽量化によって、振動低減を図ることができるインホイールモータ駆動装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、この発明は、駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの回転を減速する減速機と、その減速機の減速出力によって回転される車輪ハブとを備え、減速機が、前記電動モータからの回転が伝達される入力軸と、この入力軸と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車と、前記第1の太陽歯車と噛み合う外歯歯車を有し前記入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた第1の遊星歯車と、前記車輪ハブに減速出力を出力する内歯歯車からなる第2の太陽歯車と、前記第2の太陽歯車と噛み合う外歯歯車を有し前記入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた第2の遊星歯車とからなり、前記第1の遊星歯車と第2の遊星歯車とを一体に形成して偏心回転部材を構成すると共に、前記第2の遊星歯車は、前記第1の遊星歯車より小径な歯車で構成されていることを特徴とする。
また、前記第1の遊星歯車と第2の遊星歯車との間に重心位置調整用穴部を設けるとよい。
前記車輪ハブは、内輪部材と外輪部材とを有し、前記第2の太陽歯車を前記内輪部材の内周面に形成すればよい。
また、前記入力軸は、前記電動モータのモータ軸から回転が伝達される接続軸部と、入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた偏心軸部とを有し、前記偏心軸部に前記偏心回転部材を取り付ければよい。
また、前記電動モータと減速機はハウジング内に収容され、前記偏芯回転部材と前記ハウジングとの間に、前記入力軸の回転中心に対する偏心量に対応する偏心スリーブが配され、この偏心スリーブと前記偏芯回転部材との間に偏心回転部材支持用の第1の転がり軸受が嵌め込まれ、前記偏心スリーブと前記ハウジングの間に偏心回転部支持用の第2の転がり軸受が嵌め込まれ、前記偏心回転部材を前記偏心スリーブと偏心回転部材支持用の第1、第2の転がり軸受により、前記ハウジングに回転自在に支持するように構成できる。
また、前記偏心スリーブにバランス調整穴又はバランスウェイトを設けることができる。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置においては、上記のように、第1の遊星歯車と第1の遊星歯車より小径の第2の遊星歯車とを一体に形成して偏心回転部材を構成しているので、本願発明より歯数の大きい第2の遊星歯車を一体に形成したものに比して、偏心回転部材の小型化を図ることができ、偏心回転部分の重量を軽くして振動の低減を図ることができる。
インホイールモータ駆動装置を有する電気自動車の概略平面図である。 図1の電気自動車を後方から見た図である。 遊星歯車機構の減速機を使用したこの発明に係るインホイールモータ駆動装置の実施形態を示す縦断正面図である。 図3の減速機の拡大縦断正面図である。 図3のV−V線に沿った縦断側面図である。 図3のVI−VI線に沿った縦断側面図である。 図3のVII−VII線に沿った縦断側面図である。 この発明に用いられる遊星歯車機構の入力軸を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 この発明に用いられる遊星歯車機構の第1の太陽歯車を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 この発明に用いられる遊星歯車を示し(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)のE−E線断面図である。 この発明に用いられる車輪ハブの内輪部材を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は(b)のF−F線断面図である。 この発明の2K−H型遊星歯車機構を示すスケルトン図である。 従来の2K−H型遊星歯車機構を示すスケルトン図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
減速機として2K−H型遊星歯車機構を使用する実施形態のインホイールモータ駆動装置について説明する。
インホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図1に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図2に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図1、2で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
インホイールモータ駆動装置21は、図3に示すように、駆動力を発生させる電動モータAと、電動モータAの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪14に伝える車輪ハブCとを備え、電動モータAと減速機Bとはハウジング22に収納されて、図2に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。
上記電動モータAおよび減速機Bは、ハウジング22内に収容されている。ハウジング22は、電動モータA側のハウジング22aと、減速機B側のハウジング22bとからなる。電動モータA側と減速機B側とは仕切り壁22cで仕切られている。
インホイールモータ駆動装置21の軽量化の観点から、ハウジング22は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成されている。
電動モータAは、ハウジング22aの内周面にステータ23を設け、このステータ23の内周に間隔をおいてロータ24を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ24は、モータ軸24aを中心部に有し、そのモータ軸24aは電動モータA側のハウジング22a内に挿入されている減速機Bの入力軸40とスプライン嵌合により接続されている(図3、図4参照)。モータ軸24aは、軸受25a、25bによってハウジング22に対して回転自在に支持されている。
回転センサー29によって検知されたモータ軸24aの回転速度は図示省略の制御回路に入力され、電動モータAの回転制御に用いられる。
ハウジング22aの開口部は図示しないボルトにより側壁部22dが取り付けられ、側壁部22dの開口部を閉塞するようにボルト22fにより、蓋部22eが取り付けられている。
減速機Bのハウジング22bは、ボルト92により、ハウジング22aに固定されている。ハウジング22bには、入力軸40と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車50がボルト51により取り付けられる。図9に従い第1の太陽歯車50について説明する。第1の太陽歯車50は、リング状の内周部に内歯車が形成された内歯歯車であり、この実施形態では、5個の軸穴51aが設けられている。この軸穴51aにボルト51を挿通し、ハウジング22bに第1の太陽歯車50が固定される。
図8に示すように、入力軸40は、モータ軸24aに挿入される接続軸部41と、入力軸40を回転自在に支持する転がり軸受37aが嵌め込まれる支持軸部42とフランジ部43と入力軸40の回転中心C0に対して所定量(d)だけ偏心して設けられた偏心軸部44とを備える。接続軸部41には雄スプラインが形成され、モータ軸24aに設けられた雌スプラインに嵌合し、モータ軸24aに入力軸40が接続される(図3、図4)。電動モータAのモータ軸24aの回転が入力軸40に伝達され、入力軸40が回転する。
そして、偏心軸部44の回転中心C1と入力軸40の回転中心C0とは、dだけ偏心し、入力軸40の回転により、偏心軸部44は、中心軸C0からdだけ偏心しながら偏心軸部44の回転中心C1を中心として回転する。
入力軸40の支持軸部42に転がり軸受37aが嵌め込まれる。そして、第1の太陽歯車50に当接してボルト37bによりハウジング22bに固定される支持プレート37に設けられた嵌合穴部37dに転がり軸受37aが嵌め込まれ、入力軸40の一端が転がり軸受37aを介してハウジング22bに回転自在に支持される(図3、図4)。
第1の太陽歯車50と噛み合う外歯歯車を有する第1の遊星歯車61が入力軸40の回転中心C0に対して所定量(d)偏心して設けられる。そして、図10に示すように、この第1の遊星歯車61より歯数の小さい、即ち、小径の外歯歯車からなる第2の遊星歯車62が第1の遊星歯車61から軸方向に突出して一体に形成されている。この第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とは、偏心軸中心C1に対して同軸上に形成されている。そして、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とにより偏心回転部材60が構成される。また、第2の遊星歯車62は、減速機Bの減速出力を車輪ハブCに伝えるため、歯幅が広い外歯歯車としている。また、第2の遊星歯車62を外歯歯車とすることで、歯車支持部材を歯車の内径側に設けることができ、体積、質量を歯数が同じ内歯歯車に比して小さくできる。
第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62との間には、筒部64が設けられている。この筒部64の内周面に偏心軸部44に嵌め込まれた転がり軸受38が嵌め込まれ、偏心回転部材60が偏心軸部44に取り付けられている。モータ軸24aの回転力が入力軸40に伝えられると、偏心軸部44は偏心回転運動をする。この偏心回転運動が転がり軸受38を介して第1の遊星歯車61に伝達される。この偏心回転運動を行う第1の遊星歯車61とハウジング22bに固定された第1の太陽歯車50が噛み合うことによって、第1の遊星歯車61は、第1の太陽歯車50との間で自転しながら公転する。この動きが第1の遊星歯車61と一体に形成された第2の遊星歯車62と第2の太陽歯車80が噛み合うことによって第2の太陽歯車80が自転して、駆動力が取り出される。
ハウジング22bと偏心回転部材60の筒部64との間に、入力軸40の回転中心に対する偏心量(d)に対応して形成された偏心スリーブ72が配される。すなわち、この偏心スリーブ72は、偏心軸部44の回転中心C1から離れるほどその厚みが厚くなるように形成され、偏心軸部44に取り付けられた偏心回転部材60をこの偏心スリーブ72を介して2個の転がり軸受70、71を用いてハウジング22bに回転自在に支持するものである。
図3、図4及び図6に示すように、偏心スリーブ72と偏心回転部材60の筒部64の間に偏心回転部材支持用の第1の転がり軸受71が嵌め込まれ、ハウジング22bと偏心スリーブ72との間には偏心回転部材支持用の第2の転がり軸受70が嵌め込まれる。偏心スリーブ72、転がり軸受70、71により、第1の遊星歯車61、第2の遊星歯車62からなる偏心回転部材60がハウジング22bに回転自在に支持される。
図3、図4及び図10に示すように、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とが連接する部位、具体的には、第1の遊星歯車61から筒部64までの間に、複数の重心位置調整用穴部63を設け、偏心回転部材60の軽量化を図っている。即ち、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とを外歯歯車として、そして、第2の遊星歯車62を第1の遊星歯車61より小径にして偏心回転部材60の小型化を図り、重量を軽くする。更に、重心位置調整用穴部63により、重心位置の調整とさらなる軽量化を図っている。
図3及び図4に示すように、第2の遊星歯車62と噛み合う内歯歯車からなる第2の太陽歯車80を介して車輪ハブCに減速した出力が伝達され、車輪ハブCを回転させている。この実施形態においては、車輪ハブCの内輪部材81の内周部81aに第2の太陽歯車80を設けている。
そして、第2の遊星歯車62が第2の太陽歯車80に対して自転しながら公転し、遊星歯車機構で減速した出力が内輪部材81に与えられる。
車輪ハブCは、図3及び図4に示すように、内周部81aに第2の太陽歯車80を有する内輪部材81と、内輪部材81をハウジング22bに対して回転自在に保持する外輪部材82とを備える。内輪部材81と外輪部材82とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材81と外輪部材82の間に複列の転動体83を設置している。内輪部材81には、車輪取付けフランジ部84が一体に設けられている。外輪部材82は、ボルト91により、ハウジング22bに固定されている。そして、内輪部材81の内周面81aに減速機Bの最終段となる第2の太陽歯車80を設けている。内輪部材81の内周面81aに第2の太陽歯車80を設けることにより、減速機Bと車輪ハブC間の軸方向長さを短くしている。
図11に示すように、内輪部材81には5個の車輪取付フランジ部84が設けられている。そして、この車輪取付フランジ部84にボルト93により車輪が取り付けられる。
図12は、この発明にかかる2K−H型遊星歯車機構の構成を示すスケルトン図である。この発明の遊星歯車機構は、入力軸40と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車50と、第1の太陽歯車50と噛み合う外歯歯車を有する第1の遊星歯車61と、車輪ハブCに減速出力を出力する内歯歯車からなる第2の太陽歯車80と、第2の太陽歯車80と噛み合う外歯歯車を有する第2の遊星歯車62とを備える。そして、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62により偏心回転部材60が構成される。尚、図12において、偏心回転部材60は、太線で記載している。
この発明では、偏心回転部分を構成する第1の遊星歯車61とこの第1の遊星歯車61より小径の第2の遊星歯車62で偏心回転部材60を構成しているので、図13に示した減速機のように、第2の遊星歯車を内歯方式として、歯数が大きい構成したものに比して偏心回転部分を小型化でき、重量の軽減化を図ることができる。
上述したように、偏心する第1、第2の遊星歯車61、62は、偏心スリーブ72を介した2つの転がり軸受70、71によりハウジング22bに回転自在に支持されている。偏心回転部材60のバランス調整を行なうために、この実施形態では、図5に示すように、第1の遊星歯車61と第2の遊星歯車62とを連接する筒部64との間に、重心位置調整用穴部63を設けている。そして、重心位置調整用穴部63により、偏心回転部材60の軽量化も図っている。また、偏心スリーブ72の支持部が重心となるように重量配分を調整し、偶力の発生を抑えるように構成している。また、図6に示すように、偏心スリーブ72に穴72a又はウェイト72bを付加して、偏心部のバランス修正を行うことも可能である。
次に、この発明にかかる遊星歯車機構の減速比、即ち、入力ωcに対する出力ωuの比は下記の通りである。ここで、第1の太陽歯車50の歯数をZC,第1の遊星歯車61の歯数をZB、第2の遊星歯車62の歯数をZA、第2の太陽歯車80の歯数をZDとする。
ωc/ωu=1/[1−{(ZA・ZC)/(ZB・ZD)}]
例えば、ZA=13、ZB=44、ZC=46、ZD=15とすれば、減速比(ωc/ωu)は10.645となる。
比較のために、図13に示す従来の遊星歯車機構において、第1の太陽歯車101と第1の遊星歯車102をこの発明の実施形態と同じ歯数にして、減速比がこの実施形態と同程度にした場合の第2の遊星歯車103、第2の遊星歯車104の歯数を求める。減速比、即ち、入力ωcに対する出力ωuの比は下記式により求まる。
ここで、第1の太陽歯車101の歯数をZC,第1の遊星歯車102の歯数をZB、第2の遊星歯車103の歯数をZA、第2の太陽歯車104の歯数をZDとする。
ωc/ωu=1/[1−{(ZcC・ZD)/(ZA・ZB)}]
この実施形態と同じ歯数の第1の太陽歯車101と第1の遊星歯車102の場合には、第1の太陽歯車101の歯数(ZC)が46、第1の遊星歯車102の歯数(ZB)が44となる。この場合の同等の減速比(ωc/ωu)になる整数の歯数を求めると、(ωc/ωu)が−10.233の場合には、第2の遊星歯車103の歯数(ZA)40、第2の太陽歯車104の歯数(ZD)が42となる。よって図13に示す従来の遊星歯車機構と比較した場合、この実施形態の方が、第2の遊星歯車62の歯数が小さいもので同等の減速比を得ることができ、この実施形態の方が偏心回転部材60の小型化を図ることができる。
また、前記の実施形態においては、電動モータAに、ハウジング22aに固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ24とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
さらに、この発明に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
11 :電気自動車
12 :シャーシ
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ハウジング
22a :ハウジング
22b :ハウジング
22c :仕切り壁
22d :側壁部
22e :蓋部
22f :ボルト
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
29 :回転センサー
37 :支持プレート
37a :転がり軸受
37b :ボルト
37d :嵌合穴部
38 :転がり軸受
40 :入力軸
41 :接続軸部
42 :支持軸部
43 :フランジ部
44 :偏心軸部
50 :第1の太陽歯車
51 :ボルト
51a :軸穴
60 :偏心回転部材
61 :第1の遊星歯車
62 :第2の遊星歯車
63 :重心位置調整用穴部
64 :筒部
70 :転がり軸受
71 :転がり軸受
72 :偏心スリーブ
80 :第2の太陽歯車
81 :内輪部材
81a :内周部
82 :外輪部材
83 :転動体
84 :車輪取付けフランジ部
91 :ボルト
92 :ボルト
93 :ボルト
A :電動モータ
B :減速機
C :車輪ハブ

Claims (6)

  1. 駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの回転を減速する減速機と、その減速機の減速出力によって回転される車輪ハブとを備え、
    減速機が、前記電動モータからの回転が伝達される入力軸と、この入力軸と同軸上に設けられる内歯歯車からなる第1の太陽歯車と、前記第1の太陽歯車と噛み合う外歯歯車を有し前記入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた第1の遊星歯車と、前記車輪ハブに減速出力を出力する内歯歯車からなる第2の太陽歯車と、前記第2の太陽歯車と噛み合う外歯歯車を有し前記入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた第2の遊星歯車とからなり、前記第1の遊星歯車と第2の遊星歯車とを一体に形成して偏心回転部材を構成すると共に、前記第2の遊星歯車は、前記第1の遊星歯車より小径な歯車で構成されていることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記第1の遊星歯車と第2の遊星歯車との間に重心位置調整用穴部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインホイール駆動装置。
  3. 前記車輪ハブは、内輪部材と外輪部材とを有し、前記第2の太陽歯車が前記内輪部材の内周面に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記入力軸は、前記電動モータのモータ軸から回転が伝達される接続軸部と、入力軸の回転中心に対して偏心して設けられた偏心軸部とを有し、前記偏心軸部に前記偏心回転部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記電動モータと減速機はハウジング内に収容され、前記偏芯回転部材と前記ハウジングとの間に、前記入力軸の回転中心に対する偏心量に対応する偏心スリーブが配され、この偏心スリーブと前記偏芯回転部材との間に偏心回転部材支持用の第1の転がり軸受が嵌め込まれ、前記偏心スリーブと前記ハウジングの間に偏心回転部支持用の第2の転がり軸受が嵌め込まれ、前記偏心回転部材を前記偏心スリーブと偏心回転部材支持用の第1、第2の転がり軸受により、前記ハウジングに回転自在に支持することを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記偏心スリーブにバランス調整穴又はバランスウェイトを設けたことを特徴とする請求項5に記載のインホイールモータ駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107191549A (zh) * 2017-07-06 2017-09-22 深圳市华宏昊科技有限公司 一种行星轮减速机构及其减速器
JP2020060243A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 株式会社オリジン 内接式遊星歯車機構を組み合わせた変速装置
CN112833145A (zh) * 2021-03-22 2021-05-25 陈明 减速器

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