JP2011051360A - バンパー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンパーリインフォースメントが曲げ変形する際に吸収可能な衝突エネルギー量を大きくすることが可能なバンパー構造を提供すること。
【解決手段】車体に固定される左右一対のバンパーステイ1,1と、バンパーステイ1,1に支持されるバンパーリインフォースメント2と、バンパーリインフォースメント2の上面側においてバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界を跨ぐ上補強部材3と、バンパーリインフォースメント2の下面側においてバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界を跨ぐ下補強部材4とを備えるバンパー構造Bであって、上補強部材3は、バンパーステイ1の車幅方向外側の上端部に固着するとともに、バンパーリインフォースメント2の上面に固着し、下補強部材4は、バンパーステイ1の車幅方向外側の下端部に固着するとともに、バンパーリインフォースメント2の下面に固着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バンパー構造に関する。
バンパーリインフォースメントと、これを支持する左右一対のバンパーステイとにより構成されるバンパー構造が特許文献1に開示されている。このバンパー構造において、バンパーリインフォースメントに衝突荷重が作用し、左右のバンパーステイの間の部位に車体方向に向かう力が発生すると、バンパーリインフォースメントに曲げ変形が生じ、その後、バンパーリインフォースメントの前後方向への圧潰が進行する。なお、車外方向(フロントバンパーの場合は前方、リアバンパーの場合は後方)に凸となるように湾曲または屈折したバンパーリインフォースメントに曲げ変形が生じると、左右のバンパーステイの間において、湾曲した部位が直線状に伸ばされるようになる。また、直線状を呈しているバンパーリインフォースメントに曲げ変形が生じると、左右のバンパーステイの間の部分が車体側に凸となるように湾曲するようになる。このようなバンパー構造によれば、圧潰荷重のピークを低く抑えつつ衝突エネルギーの吸収量を大きくすることができるので、軽衝突時におけるエアーバック等の安全装置の誤作動を防ぎつつ車体に与えるダメージを緩和することが可能となる。
なお、バンパーリインフォースメントが曲げ変形する際には、バンパーステイの車幅方向内側の部位とバンパーリインフォースメントとの間に圧縮力が作用する一方で、バンパーステイの車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメントとの間に引張力が作用するようになる。
国際公開第2007/110938号パンフレット
バンパーステイの車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメントとの接合部が前記した引張力によって離間すると、ピン支承のような支持形式になる結果、バンパーリインフォースメントの曲げ変形が容易に進行するようになるので、曲げ変形の過程において吸収可能な衝突エネルギー量が小さくなる虞がある。
このような観点から、本発明は、バンパーリインフォースメントが曲げ変形する際に吸収可能な衝突エネルギー量を大きくすることが可能なバンパー構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明に係るバンパー構造は、車体に固定される左右一対のバンパーステイと、前記両バンパーステイに支持されるバンパーリインフォースメントと、前記バンパーリインフォースメントの上面側において前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ上補強部材と、前記バンパーリインフォースメントの下面側において前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ下補強部材と、を備えるバンパー構造であって、前記上補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の上端部に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの上面に固着されており、前記下補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の下端部に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの下面に固着されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、バンパーステイの車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメントとの接合部における接合強度が向上するので、衝突によりバンパーリインフォースメントに曲げ変形が生じた際に、前記した接合部が離間し難くなる。すなわち、本発明によれば、曲げ変形時にピン支承のような支持形式になり易い従来のバンパー構造に比べて、バンパーリインフォースメントが曲げ変形する際の抵抗が大きくなるので、吸収可能な衝突エネルギー量も増大するようになる。
上補強部材および下補強部材の固着方法に制限はなく、例えばボルトやリベット等の機械的接合手段によりバンパーリインフォースメントに固着してもよいが、前記バンパーステイを溶接により前記バンパーリインフォースメントに固着する場合には、前記上補強部材および前記下補強部材も、溶接により前記バンパーステイおよび前記バンパーリインフォースメントに固着することが好ましい。バンパーステイ、バンパーリインフォースメント、上補強部材および下補強部材を溶接にて接合すれば、部品点数の削減となり、コストの削減を図ることが可能になる。
前記上補強部材および前記下補強部材の形態に制限はないが、プレート状部材にて構成した場合には、当該プレート状部材の周縁に沿って溶接を行うとよい。このようにすると、溶接長が大きくなるので、バンパーステイとバンパーリインフォースメントとの接合強度がより一層高いものとなる。
前記バンパーステイは、複数の中空空間を有する押出形材にて構成することができる。バンパーステイの向きに制限はないが、その素となる押出形材の押出方向が上下方向となるようにバンパーステイを配置した場合には、複数の中空空間のうち、少なくとも一番外側に位置する中空空間の開口を塞ぐように前記上補強部材および前記下補強部材を配置することが好ましい。このようにすると、一番外側に位置する中空空間の外殻が変形し難くなるので、バンパーステイが圧潰するまでの間、バンパーリインフォースメントをしっかりと支持することが可能になる。
本発明においては、前記バンパーステイが前記バンパーリインフォースメントに減り込んだ後に前記バンパーステイが圧潰するように、前記バンパーリインフォースメントおよび前記バンパーステイの剛性を設定することが好ましい。このようにすると、断面圧潰過程(バンパーリインフォースメントが前後方向へ圧潰する過程)中に車体に伝わる衝突荷重(圧潰荷重)のピークとステイ圧潰過程(バンパーステイ自体が圧潰する過程)中に車体に伝わる衝突荷重のピークとが時間差をもって現れるようになるので、車体に伝達する衝突荷重が一気に増大することが防止されるとともに、衝突荷重が増大した後に衝突荷重が大きく減少することが防止されるようになり、ひいては、衝突荷重の荷重値を維持することが可能となる。
前記バンパーリインフォースメントが、前記両バンパーステイの間において屈曲または湾曲している場合には、前記バンパーリインフォースメントの屈曲部分または湾曲部分が直線状に伸ばされた後に前記バンパーステイが前記バンパーリインフォースメントに減り込むように、前記バンパーリインフォースメントおよび前記バンパーステイの剛性を設定することが好ましい。このようにすると、伸長過程(バンパーリインフォースメントの屈曲部分または湾曲部分が直線状に伸ばされる過程)、断面圧潰過程およびステイ圧潰過程の各過程において車体に伝わる衝突荷重のピークが時間差をもって順次現れるようになるので、車体に伝達する衝突荷重が一気に増大することが防止されるとともに、衝突荷重が増大した後に衝突荷重が大きく減少することが防止されるようになり、ひいては、衝突荷重の荷重値を維持することが可能となる。
前記バンパーステイは、前記車体から前記バンパーリインフォースメントに向かうにしたがって幅寸法が漸増する形状を具備していることが好ましい。このようにすると、バンパーリインフォースメントの支点間距離が狭まるようになるので、バンパーステイ間におけるバンパーリインフォースメントの変形抵抗を維持したままバンパーリインフォースメントの肉厚を小さくすることが可能となり、したがって、伸長過程において吸収される衝突エネルギーの吸収量を減少させることなくバンパーリインフォースメントの軽量化を図ることが可能となる。
前記した課題を解決する本発明に係る他のバンパー構造は、車体に固定される左右一対のバンパーステイと、前記両バンパーステイに支持されるバンパーリインフォースメントと、前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ補強部材と、を備えるバンパー構造であって、前記補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の部位に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの上面または下面に固着されている、ことを特徴とする。
このバンパー構造においても、バンパーステイの車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメントとの接合部における接合強度が向上するので、衝突によりバンパーリインフォースメントに曲げ変形が生じた際に、前記した接合部が離間し難くなり、ひいては、曲げ変形する際に吸収可能な衝突エネルギー量も増大するようになる。
本発明によれば、バンパーリインフォースメントが曲げ変形する際に吸収可能な衝突エネルギー量を大きくすることが可能となる。
本発明の実施形態に係るバンパー構造を示す斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係るバンパー構造を示す拡大平面図、(b)は車幅方向内側の側壁の構成を説明するための拡大平面図である。 本発明の実施形態に係るバンパー構造を示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係るバンパー構造の組立方法を示す図であって、(a)はバンパーステイを溶接した状態を示す拡大斜視図、(b)は上補強部材および下補強部材を溶接した状態を示す拡大斜視図である。 (a)は衝突荷重が作用する前のバンパー構造を示す平面図、(b)は伸長過程を示す平面図、(c)は断面圧潰過程を示す平面図、(d)はステイ圧潰過程を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るバンパー構造の変形例を示す平面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るバンパー構造Bは、サイドメンバ(車体)S,Sに固定される左右一対のバンパーステイ1,1と、両バンパーステイ1,1に支持されるバンパーリインフォースメント2と、バンパーリインフォースメント2の上面側に配置される上補強部材3,3と、バンパーリインフォースメント2の下面側に配置される下補強部材4,4と、を備えている。
なお、本実施形態では、バンパー構造Bがフロントバンパーを構成する場合を例示し、「前後」、「右左」、「上下」は車体に取り付けた状態を基準にする。また、「車幅方向」とは「左右方向」と同義である。
バンパーステイ1は、サイドメンバSからバンパーリインフォースメント2に向かうにしたがって幅寸法が漸増する形状(末広がり形状)を具備している。本実施形態のバンパーステイ1は、閉断面形状の中空空間a,b,cを有するアルミニウム合金製の中空押出形材(ホロー形材)からなり、その押出方向が上下方向となるように配置されている。三つの中空空間a,b,cのうち、車幅方向外側の中空空間aおよび車幅方向内側の中空空間cは、平面視三角形状を呈しており、中空空間a,cの間に位置する中空空間bは、平面視五角形状を呈している。
バンパーステイ1の構成をより詳細に説明する。
図2の(a)に示すように、バンパーステイ1は、ベース部11と、一対の側壁12,13と、外側固定部14Aと、内側固定部14Bと、連結部14Cと、仕切壁15と、補強壁16とを備えて構成されている。
ベース部11は、サイドメンバSの前端面に固定される平板状の部位であり、中央の中空空間bの外殻の一部を構成している。ベース部11の適所には、ボルト挿通孔が形成されている。このボルト挿通孔には、ベース部11をサイドメンバSの前端面に締着するためのボルトが挿通される。なお、ボルトをバンパーリインフォースメント2側から挿入する場合は、バンパーリインフォースメント2の前壁、後壁およびバンパーステイ1の連結部14Cに貫通孔を予め形成する。
車幅方向外側の側壁12は、ベース部11の車幅方向外側の端縁から外側固定部14Aの車幅方向外側の端縁に至る部位であり、外側固定部14Aを車体側から支持している。
車幅方向内側の側壁13は、ベース部11の車幅方向内側の端縁から内側固定部14Bの車幅方向内側の端縁に至る部位であり、内側固定部14Bを車体側から支持している。両側壁12,13は、仕切壁15を挟むように配置されている。すなわち、両側壁12,13は、車幅方向に間隔をあけて配置されていて、両側壁12,13の離隔距離は、サイドメンバSからバンパーリインフォースメント2に向かうにしたがって漸増している。
なお、両側壁12,13を区別する場合には、車幅方向外側の側壁12を「外壁12」と称し、車幅方向内側の側壁13を「内壁13」と称する。
外壁12は、中空空間aの外殻の一部を構成する部位であって、ベース部11に斜交している。ベース部11と外壁12とで形成される内角は、鈍角になっている。また、外壁12は、その全体が平面視円弧状を呈していて、バンパーステイ1の内空側(中空空間a側)に湾曲している。すなわち、外壁12は、ベース部11の車幅方向外側の端縁と外側固定部14Aの車幅方向外側の端縁とを通る平面s1よりも中空空間a側に位置している。なお、本実施形態では、平面視円弧状を呈する外壁12を例示したが、外壁12の構成を限定する趣旨ではない。図示は省略するが、複数の円弧状部を連ねた形態の外壁に変更してもよいし、平板状を呈する外壁に変更してもよい。
内壁13は、ベース部11に斜交している。ベース部11と内壁13とで形成される内角は、鈍角になっている。内壁13は、バンパーステイ1の内空側(中空空間b,c側)に湾曲している。すなわち、内壁13の全体が、ベース部11の車幅方向内側の端縁と内側固定部14Bの車幅方向内側の端縁とを通る平面s2よりも中空空間b,c側に位置している。
図2の(b)に示すように、内壁13は、複数の円弧状部13A,13B,13Cを有する。以下の説明においては、ベース部11に繋がる円弧状部13Aを「第一円弧状部13A」と称し、内側固定部14Bに繋がる円弧状部13Cを「第三円弧状部13C」と称し、第一円弧状部13Aと第三円弧状部13Cとを繋ぐ円弧状部13Bを「第二円弧状部13B」と称する。なお、図2の(b)の図面に付したハッチングは、第一円弧状部13Aと第三円弧状部13Cの範囲を明瞭にするために付したものである。
第一円弧状部13Aは、ベース部11の車幅方向内側の端縁から補強壁16との接続部に至る部位であり、中空空間bの外殻の一部を構成している。第一円弧状部13Aは、平面視円弧状を呈していて、中空空間b側に湾曲している。
第二円弧状部13Bは、第一円弧状部13Aの前端部から第三円弧状部13Cの後端部に至る部位であり、中空空間cの外殻の一部を構成している。第二円弧状部13Bは、平面視円弧状を呈していて、中空空間c側に湾曲している。なお、第二円弧状部13Bと第三円弧状部13Cとは滑らかに連続しているが、第一円弧状部13Aと第二円弧状部13Bとは屈折した状態(接線が共通しない状態)で連続している。
第三円弧状部13Cは、第二円弧状部13Bの前端部から内側固定部14Bの車幅方向内側の端縁に至る部位であり、中空空間cの外殻の一部を構成している。第三円弧状部13Cは、平面視円弧状を呈していて、中空空間c側に湾曲している。
なお、第一円弧状部13Aの半径Ra、第二円弧状部13Bの半径Rb、第三円弧状部13Cの半径Rcは、Rb>Ra>Rcという大小関係になっているが、適宜変更しても差し支えない。また、本実施形態では、三つの円弧状部13A,13B,13Cを連ねた形態の内壁13を例示したが、内壁13の構成を限定する趣旨ではない。図示は省略するが、一の円弧状部を有する内壁に変更してもよいし、平板状を呈する内壁に変更してもよい。
図2の(a)に示すように、外側固定部14Aおよび内側固定部14Bは、バンパーリインフォースメント2に固定される部位である。外側固定部14Aおよび内側固定部14Bは、車幅方向に間隔をあけて並設されている。外側固定部14Aの当接面14aおよび内側固定部14Bの当接面14bは、バンパーリインフォースメント2の側面2sと同じ曲率の曲面(円弧面)に成形されており、バンパーリインフォースメント2の側面2sに面接触可能である。
連結部14Cは、外側固定部14Aと内側固定部14Bとを繋ぐ部位である。連結部14Cは、バンパーリインフォースメント2の側面2sと隙間をあけて対向している。すなわち、連結部14Cの前面は、両固定部14A,14Bの当接面14a,14bよりも一段下がったところに位置しており、バンパーリインフォースメント2の側面2sに接触しない。
仕切壁15は、ベース部11と外側固定部14Aとを繋ぐ部位であり、中空空間aの外殻の一部を構成するとともに、中空空間bの外殻の一部を構成している。仕切壁15は、ベース部11の車幅方向外側の端部から外側固定部14Aの車幅方向内側の端部に向って立ち上がり、外側固定部14Aの車幅方向内側の端部に達している。また、仕切壁15は、平板状を呈していて、ベース部11と直交している。
補強壁16は、内壁13と内側固定部14Bとを繋ぐ部位であり、中空空間bの外殻の一部を構成するとともに、中空空間cの外殻の一部を構成している。補強壁16は、平板状を呈していて、図2の(b)に示すように、第一円弧状部13Aと第二円弧状部13Bとの境界部分から内側固定部14Bに向って立ち上がり、内側固定部14Bの車幅方向外側の端部に達している。
図2の(a)に示す中空空間aの潰れ易さは、中空空間aを取り囲む外壁12、外側固定部14Aおよび仕切壁15の肉厚、長さなどのほか、外壁12の曲率(半径)の大小にも依存している。例えば、外壁12の曲率を小さく(半径を大きく)すると、外壁12の座屈荷重が大きくなるので、中空空間aが潰れ難くなり、外壁12の曲率を大きく(半径を小さく)すると、外壁12の座屈荷重が小さくなるので、中空空間aが潰れ易くなる。
中空空間bの潰れ易さは、中空空間bを取り囲むベース部11、第一円弧状部13A(図2の(b)参照)、連結部14C、仕切壁15および補強壁16の肉厚や長さなどのほか、第一円弧状部13Aの半径の大小にも依存している。例えば、第一円弧状部13Aの半径を大きくすると、第一円弧状部13Aの座屈荷重が大きくなるので、中空空間bが潰れ難くなり、第一円弧状部13Aの半径を小さくすると、第一円弧状部13Aの座屈荷重が小さくなるので、中空空間bが潰れ易くなる。
図2の(b)に示す中空空間cの潰れ易さは、中空空間cを取り囲む第二円弧状部13B、第三円弧状部13C、内側固定部14Bおよび補強壁16の肉厚や長さなどのほか、第二円弧状部13Bおよび第三円弧状部13Cの半径の大小にも依存している。例えば、第二円弧状部13Bまたは第三円弧状部13Cの半径を大きくすると、中空空間cが潰れ難くなり、第二円弧状部13Bまたは第三円弧状部13Cの半径を小さくすると、中空空間cが潰れ易くなる。
バンパーリインフォースメント2は、図1に示すように、バンパーステイ1,1に架設されるものであり、溶接等の手段によりバンパーステイ1に固着される。図示のバンパーリインフォースメント2は、その全体が円弧状(単一の円弧で形成されている場合だけでなく、複数の円弧や直線により構成された略円弧状に形成されている場合も含む)に湾曲しており、両端部が車体側(後方)に傾斜している。すなわち、バンパーリインフォースメント2は、車外方向(前方)に凸となるように湾曲している。ちなみに、このようなバンパーリインフォースメント2は、アルミニウム合金製の中空押出形材に曲げ加工を施すことにより得ることができる。
バンパーリインフォースメント2は、図3に示すように、その外殻となる角筒状の本体部21と、この本体部21の内部に配置された中壁22とを備えている。中壁22は、バンパーリインフォースメント2の断面剛性を向上させる目的で配置されたものであり、本実施形態では、本体部21の内部空間を上下二つに分割するように配置されている。
なお、バンパーリインフォースメント2は、バンパーステイ1,1間において湾曲部分が直線状に伸ばされる過程(伸長過程)で衝突エネルギーを吸収するとともに、バンパーステイ1に隣接した領域において本体部21の上壁、下壁および中壁22に座屈や塑性曲げ変形が発生する過程(断面圧潰過程)で衝突エネルギーを吸収する。本実施形態では、伸長過程が進行した後に断面圧潰過程が進行するように、バンパーリインフォースメント2全体の曲げ剛性が設定されている。
ちなみに、伸長過程の開始・終了のタイミングに影響を及ぼすのは、主としてバンパーリインフォースメント2全体の曲げ剛性である。当該曲げ剛性は、断面2次モーメントを増減させることで調整される。バンパーリインフォースメント2の断面2次モーメントの大小に影響を及ぼすのは、主に、本体部21の前壁および後壁の肉厚の大きさと、本体部21の前壁と後壁との離間距離の大きさであるから、これらを増減させることで、伸長過程の開始・終了のタイミングを調整することができる。一方、断面圧潰過程の開始・終了のタイミングに影響を及ぼすのは、主に、本体部21の上壁、下壁および中壁22の肉厚と、本体部21の前壁と後壁との離間距離の大きさであるから、これらを増減させることで、断面圧潰過程の開始・終了の時期を調整することができる。
また、本実施形態では、バンパーリインフォースメント2の伸長過程および断面圧潰過程が進行した後に、ステイ圧潰過程が進行するようにバンパーステイ1およびバンパーリインフォースメント2の剛性(各部の肉厚や断面寸法など)が設定されている。
上補強部材3は、アルミニウム合金製のプレート状部材からなり、バンパーリインフォースメント2の上面側においてバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界を跨いでいる。本実施形態の上補強部材3は、バンパーステイ1の上端部に固着される上蓋部31と、バンパーリインフォースメント2の上面に固着される上固定部32とを具備している。
上蓋部31は、バンパーステイ1の中空空間aの開口を上側から塞ぐ部位であり、中空空間aの外殻(本実施形態では、外壁12および仕切壁15)の上端部に溶接により固着されている。
上固定部32は、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界よりもバンパーリインフォースメント2側に張り出した部位であり、バンパーリインフォースメント2の上面に溶接により固着されている。
下補強部材4は、アルミニウム合金製のプレート状部材からなり、バンパーリインフォースメント2の下面側においてバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界を跨いでいる。本実施形態の下補強部材4は、バンパーステイ1の下端部に固着される下蓋部41と、バンパーリインフォースメント2の上面に固着される下固定部42とを具備している。
下蓋部41は、バンパーステイ1の中空空間aの開口を下側から塞ぐ部位であり、中空空間aの外殻(本実施形態では、外壁12および仕切壁15)の下端部に溶接により固着されている。
下固定部42は、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界よりもバンパーリインフォースメント2側に張り出した部位であり、バンパーリインフォースメント2の下面に溶接により固着されている。
なお、上蓋部31および下蓋部41の肉厚の大きさは、バンパーステイ1の中空空間aの潰れ易さに影響を与える。すなわち、上蓋部31または下蓋部41の肉厚を大きくすると、外壁12および仕切壁15に座屈や曲げ変形が生じ難くなるので、中空空間aが潰れ難くなり、反対に、上蓋部31または下蓋部41の肉厚を小さくすると、中空空間aが潰れ易くなる。また、必要に応じて、上蓋部31および下蓋部41に孔や切欠きを形成してもよいし、上蓋部31および下蓋部41の面積を小さくして中空空間aの一部のみを覆うように構成してもよい。このようにすると、中空空間aを潰れやすく調整することができる。
ここで、バンパー構造Bの組立方法を説明する。
バンパーステイ1は、図4の(a)に示すように、バンパーリインフォースメント2の側面2sに当接させた状態で、外側固定部14Aの上縁、下縁および車幅方向外側の側縁に沿って溶接w1を施すとともに、内側固定部14Bの上縁、下縁および車幅方向内側の側縁に沿って溶接w2を施すことで、バンパーリインフォースメント2に固定する。すなわち、バンパーステイ1は、中空空間aの外殻と中空空間cの外殻とにおいてバンパーリインフォースメント2に固着する。なお、図示は省略するが、例えばボルトやリベット等の機械的接合手段により、バンパーステイ1をバンパーリインフォースメント2に接合してもよい。
上補強部材3は、図4の(b)に示すように、その下面をバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2とに当接させた状態で、上蓋部31の周縁に沿って溶接w3,w3を施すとともに、上固定部32の周縁に沿って溶接w4を施すことで、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2とに固着する。なお、図示は省略するが、ボルトやリベット等の機械的接合手段により、上補強部材3をバンパーステイ1およびバンパーリインフォースメント2に接合してもよい。
下補強部材4は、その上面をバンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2とに当接させた状態で、下蓋部41の周縁に沿って溶接w5,w5を施すとともに、下固定部42の周縁に沿って溶接w6を施すことで、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2とに固着する。なお、図示は省略するが、ボルトやリベット等の機械的接合手段により、下補強部材4をバンパーステイ1およびバンパーリインフォースメント2に接合してもよい。
次に、図5を参照して、正面衝突時における衝突エネルギーの吸収過程を説明する。
図5の(a)に示すバンパー構造Bに対して、正面側(車体前方)から車体前後方向の衝突荷重が作用すると、図5の(b)に示すように、まず、バンパーステイ1,1間においてバンパーリインフォースメント2の湾曲部分が直線状に伸ばされることで、衝突エネルギーが吸収される(伸長過程)。
バンパーリインフォースメント2の湾曲部分が直線状に伸ばされる際には、中空空間cの外殻(図2の(b)に示す内側固定部14B、第二円弧状部13B、第三円弧状部13Cおよび補強壁16)を車体側に押圧するような力Fがバンパーステイ1に作用するが、中空空間cの外殻が力学的に安定した平面視三角形状を呈しているので、バンパーステイ1は、伸長過程中のバンパーリインフォースメント2を安定して支持する。なお、伸長過程中に、内壁13や内側固定部14Bには曲げ変形が発生するので、中空空間cの外殻の初期形状が堅固に維持される訳ではないが、伸長過程中における中空空間cの外殻は、概ね平面視三角形の状態に維持される。すなわち、中空空間cの外殻は、伸長過程中のバンパーリインフォースメント2を安定して支持しつつも、バンパーリインフォースメント2の曲げ伸ばしを阻害することがないように適度に変形する。
なお、バンパーステイ1の車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメント2との間には、引張力F´(バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2とを離間させようとする力)が作用するが、両者の境界部分を跨ぐように上補強部材3および下補強部材4が配置されているので、バンパーステイ1の車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメント2とが接合された状態を維持したまま、伸長過程が進行するようになる。
伸長過程だけで衝突エネルギーを吸収できない場合には、図5の(c)に示すように、バンパーステイ1がバンパーリインフォースメント2に減り込み、バンパーステイ1に隣接した領域においてバンパーリインフォースメント2の断面変形が進行する(すなわち、バンパーリインフォースメント2の内部空間が潰れる)ことで、衝突エネルギーが吸収される(断面圧潰過程)。すなわち、伸長過程が終盤に差し掛かるか、もしくは伸長過程が終了すると、断面圧潰過程が進行し始める。バンパーリインフォースメント2の湾曲部分を直線状に伸ばした後に、バンパーステイ1をバンパーリインフォースメント2に減り込ませれば、伸長過程中にサイドメンバSに伝わる衝突荷重のピークと断面圧潰過程(バンパーリインフォースメント2が前後方向へ圧潰する過程)中にサイドメンバSに伝わる衝突荷重のピークとが時間差をもって現れるようになる。
なお、バンパーステイ1がバンパーリインフォースメント2に減り込む際に、バンパーステイ1のエッジ部分でバンパーリインフォースメント2が引き裂かれてしまうと、断面圧潰過程におけるエネルギー吸収量が小さくなってしまうが、バンパー構造Bによれば、中空空間cの外殻が適度に変形するので、バンパーリインフォースメント2が引き裂かれ難くなる。すなわち、中空空間cの外殻は、概ね平面視三角形の状態を維持しつつバンパーリインフォースメント2に減り込むが、内壁13や内側固定部14Bには適度な曲げ変形が発生するので、内側固定部14Bの車幅方向内側の端縁での「引裂き」が発生し難くなり、バンパーリインフォースメント2が広範囲に亘って潰れるようになる。
内壁13と補強壁16とのなす角度θ2(図2の(b)参照)を小さくすると、バンパーリインフォースメント2を安定的に支持できるようになる一方で、中空空間cの外殻が堅固になり過ぎる虞があるので、θ2の大きさは、内側固定部14Bの車幅方向内側の端縁での「引裂き」が懸念されない程度に設定することが望ましい。図2の(b)に示すように、本実施形態では、内側固定部14Bと補強壁16とのなす角度θ1、内壁13と補強壁16とのなす角度θ2、内壁13と内側固定部14Bとのなす角度θ3が、θ1>θ2>θ3という関係になっているが、このような大小関係にしておけば、引裂き現象の発生を防ぎつつ、バンパーリインフォースメント2を安定的に支持することが可能になる。
断面圧潰過程が進行してもなお衝突エネルギーを吸収しきれない場合には、バンパーステイ1、上補強部材3および下補強部材4(図1参照)が前後方向に圧潰することで衝突エネルギーが吸収される(ステイ圧潰過程)。すなわち、断面圧潰過程が終盤に差し掛かるか、もしくは断面圧潰過程が終了すると、図5の(d)に示すように、ステイ圧潰過程が進行し始める。バンパーステイ1をバンパーリインフォースメント2に減り込ませた後に、バンパーステイ1等を圧潰させると、断面圧潰過程中にサイドメンバSに伝わる衝突荷重のピークとステイ圧潰過程中にサイドメンバSに伝わる衝突荷重のピークとが時間差をもって現れるようになる。なお、ステイ圧潰過程では、バンパーステイ1のうち、図2の(a)に示す外壁12、内壁13、仕切壁15、補強壁16などに座屈や塑性曲げ変形等が発生するとともに、上補強部材3および下補強部材4に座屈や塑性曲げ変形等が発生することで、中空空間a(図1参照)および中空空間b,cが潰れる。
ちなみに、バンパーステイ1の外壁12および内壁13は、バンパーステイ1の内空側に湾曲しているので、外壁12および内壁13の座屈モードは、多くの場合、バンパーステイ1の内空側に入り込むような座屈モードとなる。つまり、バンパーステイ1によれば、その圧潰過程や圧潰後の形態にばらつきが生じ難くなるので、ステイ圧潰過程において吸収される衝突エネルギー量にばらつきが生じ難くなる。
以上説明したバンパー構造Bによれば、バンパーステイ1の車幅方向外側の部位とバンパーリインフォースメント2との接合部(上補強部材3および下補強部材4を配置した部分)における接合強度が向上するので、衝突によりバンパーリインフォースメント2に曲げ変形が生じた際に、前記した接合部が離間し難くなる。すなわち、バンパー構造Bによれば、曲げ変形時にピン支承のような支持形式になり易い従来のバンパー構造に比べて、バンパーリインフォースメント2が曲げ変形する際の抵抗が大きくなるので、吸収可能な衝突エネルギー量も増大するようになる。
また、バンパー構造Bでは、バンパーステイ1、バンパーリインフォースメント2、上補強部材3および下補強部材4を溶接にて接合しているので、部品点数の削減となり、コストの削減を図ることが可能になる。
しかも、バンパー構造Bでは、上補強部材3および下補強部材4をプレート状部材にて構成し、当該プレート状部材の周縁に沿って溶接を行っているので、溶接長が大きく、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との接合強度がより一層高いものとなる。
すなわち、バンパー構造Bでは、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2を直接的に接合するとともに、伸長過程中に引張力F´(図5の(b)参照)が作用する部位においては、上補強部材3および下補強部材4を介して間接的に接合しているので、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との接合強度が高いものとなる。
また、バンパー構造Bでは、バンパーステイ1に形成された複数の中空空間a,b,cのうち、一番外側に位置する中空空間aの開口を塞ぐように上補強部材3および下補強部材4を配置したので、中空空間aの外殻が変形し難くなる。このようにすると、バンパーステイ1が圧潰するまでの間、バンパーリインフォースメント2をしっかりと支持することが可能になる。
また、バンパー構造Bによれば、少なくとも正面衝突の場合においては、伸長過程中にバンパーステイ1,1が前後方向に圧潰するようなことがない。つまり、バンパー構造Bでは、バンパーリインフォースメント2の支点間距離が、見た目だけでなく実質的にも狭まることになる。
なお、何らの対策を施すことなく、バンパーリインフォースメント2の前壁および後壁の肉厚を小さくすると、バンパーリインフォースメント2の軽量化が図られる一方で、バンパーリインフォースメント2の曲げ剛性が小さくなってしまい、バンパーリインフォースメント2の変形抵抗が低下するとともに、伸長過程において吸収される衝突エネルギーの吸収量が減少してしまう。これに対し、本実施形態のバンパー構造Bによれば、末広がり形状のバンパーステイ1によってバンパーリインフォースメント2の支点間距離を狭めているので、バンパーリインフォースメント2の前壁および後壁の肉厚を小さくして軽量化を図ったとしても、バンパーリインフォースメント2の変形抵抗が大きく低下するようなことはなく、したがって、伸長過程において吸収される衝突エネルギーの吸収量が大きく減少するようなこともない。つまり、バンパー構造Bによれば、バンパーステイ1,1間におけるバンパーリインフォースメント2の変形抵抗を低下させることなくバンパーリインフォースメント2の肉厚(特に、本体部21の前壁および後壁の肉厚)を小さくすることが可能となり、したがって、伸長過程において吸収される衝突エネルギーの吸収量を減少させることなく軽量化を図ることが可能となる。
ちなみに、バンパー構造Bにおいて、バンパーリインフォースメント2の肉厚を、幅寸法が一定のバンパーステイで支持する場合と同等にすると、バンパーステイ1,1間におけるバンパーリインフォースメント2の変形抵抗が、幅寸法が一定のバンパーステイで支持する場合よりも高まることになるので、伸長過程において吸収される衝突エネルギー量が増大することになる。
また、バンパー構造Bによれば、少なくとも正面衝突の場合においては、伸長過程、断面圧潰過程およびステイ圧潰過程が順次進行するようになるので、衝突荷重のピークも時間差をもって順次現れるようになる。したがって、バンパー構造Bによれば、衝突荷重が増大した後に衝突荷重が大きく減少することを防いで荷重値を維持することが可能となる。
さらに、バンパー構造Bによれば、末広がり形状のバンパーステイ1を使用しているので、末広がり形状ではないバンパーステイを使用した場合に比べて、バンパーリインフォースメント2の圧潰範囲を増大させることが可能となり、ひいては、衝突エネルギーの吸収量を増大さることが可能となる。
加えて、バンパー構造Bによれば、バンパーステイ1およびバンパーリインフォースメント2の両方をアルミニウム合金製の押出形材で形成しているので、バンパー構造Bの軽量化・低コスト化を図ることが可能となり、さらには、製造が容易になるとともに、品質が安定する。
なお、バンパー構造Bの構成は、適宜変更しても差し支えない。
例えば、前記した実施形態においては、末広がり形状のバンパーステイ1を例示したが、バンパーステイ1の形態を限定する趣旨ではない。また、前記した実施形態においては、押出形材からなるバンパーステイ1を例示したが、プレス成形品、鋳造品、鍛造品などにてバンパーステイを形成してもよいし、複数の部材を溶接等で組み合わせてバンパーステイを形成してもよい。
前記した実施形態においては、全体が円弧状に湾曲したバンパーリインフォースメント2を例示したが、図6に示すように、バンパーステイ1,1の間に二箇所の屈曲部分2a,2aを備えるバンパーリインフォースメント2であっても差し支えない。この場合には、バンパーリインフォースメント2の屈曲部分2a,2aが直線状に伸ばされることで、衝突初期における衝突エネルギーが吸収されることになる。
図示は省略するが、直線状を呈するバンパーリインフォースメントを使用しても差し支えない。この場合には、バンパーリインフォースメントのうち、左右のバンパーステイの間の部分が車体側に凸となるように湾曲(曲げ変形)することで、衝突初期における衝突エネルギーが吸収されることになる。
前記した実施形態においては、バンパーリインフォースメント2の上下両側に補強部材(上補強部材3および下補強部材4)を配置した場合を例示したが、バンパーリインフォースメント2の上面および下面のいずれか一方側のみに補強部材を配置してもよい。すなわち、上補強部材3および下補強部材4の一方を省略してもよい。
前記した実施形態では、バンパーステイ1の上下面とバンパーリインフォースメント2の上下面とが面一であることに対応して、折れ曲がりの無いプレート状部材にて上補強部材3および下補強部材4を形成したが、バンパーステイ1の上下面とバンパーリインフォースメント2の上下面との間に段差が形成されている場合は、屈折部を有するプレート状部材にて上補強部材3および下補強部材4を形成すればよい。この場合、屈折部は、バンパーステイ1とバンパーリインフォースメント2との境界部分に設けることが望ましい。
B バンパー構造
1 バンパーステイ
2 バンパーリインフォースメント
3 上補強部材
4 下補強部材
S サイドメンバ(車体)

Claims (8)

  1. 車体に固定される左右一対のバンパーステイと、
    前記両バンパーステイに支持されるバンパーリインフォースメントと、
    前記バンパーリインフォースメントの上面側において前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ上補強部材と、
    前記バンパーリインフォースメントの下面側において前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ下補強部材と、を備えるバンパー構造であって、
    前記上補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の上端部に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの上面に固着されており、
    前記下補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の下端部に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの下面に固着されている、ことを特徴とするバンパー構造。
  2. 前記バンパーステイは、溶接により前記バンパーリインフォースメントに固着されており、
    前記上補強部材および前記下補強部材は、溶接により前記バンパーステイおよび前記バンパーリインフォースメントに固着されている、ことを特徴とする請求項1に記載のバンパー構造。
  3. 前記上補強部材および前記下補強部材は、プレート状部材からなり、当該プレート状部材の周縁に沿って溶接されている、ことを特徴とする請求項2に記載のバンパー構造。
  4. 前記バンパーステイは、複数の中空空間を有する押出形材であり、かつ、当該押出形材の押出方向が上下方向となるように配置されており、
    前記上補強部材および前記下補強部材は、複数の前記中空空間のうち、車幅方向外側に位置する前記中空空間の開口を塞ぐように配置されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のバンパー構造。
  5. 前記バンパーステイが前記バンパーリインフォースメントに減り込んだ後に前記バンパーステイが圧潰するように、前記バンパーリインフォースメントおよび前記バンパーステイの剛性が設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のバンパー構造。
  6. 前記バンパーリインフォースメントは、前記両バンパーステイの間において屈曲または湾曲しており、
    前記バンパーリインフォースメントの屈曲部分または湾曲部分が直線状に伸ばされた後に前記バンパーステイが前記バンパーリインフォースメントに減り込むように、前記バンパーリインフォースメントおよび前記バンパーステイの剛性が設定されていることを特徴とする請求項5に記載のバンパー構造。
  7. 前記バンパーステイは、前記車体から前記バンパーリインフォースメントに向かうにしたがって幅寸法が漸増する形状を具備している、ことを特徴とする請求項6に記載のバンパー構造。
  8. 車体に固定される左右一対のバンパーステイと、
    前記両バンパーステイに支持されるバンパーリインフォースメントと、
    前記バンパーステイと前記バンパーリインフォースメントとの境界を跨ぐ補強部材と、を備えるバンパー構造であって、
    前記補強部材は、前記バンパーステイの車幅方向外側の部位に固着されるとともに、前記バンパーリインフォースメントの上面または下面に固着されている、ことを特徴とするバンパー構造。
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