JP7264597B2 - 車両用構造部材及び車両 - Google Patents

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本発明は、耐衝撃性を有する車両用構造部材及びそれを用いた車両に関する。
車両用構造部材には、耐衝撃性が求められる。また、車両用構造部材は、軽量であることが好ましい。耐衝撃性及び軽量化の双方の要求を満たすための車両用構造部材として、断面形状において開口部を有するハット材が提案されている。
例えば、国際公開第WO2016/204130号(特許文献1)には、本体部材と支持構造を有するバンパリインフォースメント構造が開示されている。本体部材は、自動車車体の内側方向に開口するハット型断面形状を有する。ハット型断面の開口上下端部のそれぞれに補強板が設けられる。各補強板は、別部材であって、相互に離間している。これにより、重量増加を抑制しつつ曲げ耐力を得ることができる。
また、特開2005-178695号公報(特許文献2)には、一対のウェブ(側壁部)と、これらウェブの前端同士をつなぐ中央フランジを具備する車両用衝突補強材が開示されている。中央フランジは、衝突面を構成する。この補強材は、中央フランジの反対側に開口した開放断面形状を有する。ウェブの前部又は一部の厚みは、中央フランジの厚みより大きい。これにより、重量増加を抑制しつつ、衝突時のウェブの座屈を極力防止可能となる。
国際公開第WO2016/204130号 特開2005-178695号公報
ハット部材のように開断面部材は、閉断面の場合に比べて部品数が少なくなる。そのため、開断面部材は、閉断面部材と比較して重量を削減しやすい。一方、開断面部材は、部材の剛性が小さくなりやすい。上記の従来技術のように、開断面部材で衝突性能の向上が図られている。しかし、衝突性能の大幅な向上が困難な可能性がある。そこで、軽量化と部材性能向上の両立を高次元で達成するためには、さらなる工夫が必要となる。
そこで、本願は、従来とは異なる構成により、軽量化と部材性能向上の両立を達成することができる車両用構造部材を開示する。
本発明の1つの観点による車両用構造部材は、長手方向に延在する天板と、前記天板の両端に隣接し、前記長手方向に延在する2つの縦壁と、前記縦壁の前記天板と反対側の端部に隣接し、前記長手方向に延在する2つのフランジと、前記天板と前記縦壁の間にある、前記長手方向に延在する2つの第1稜線と、前記縦壁と前記フランジの間にある、前記長手方向に延在する2つの第2稜線と、前記フランジの少なくとも一部にある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有するフランジ増肉部と、前記天板の少なくとも一部から前記第1稜線を通って前記縦壁の一部にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線の中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第1稜線増肉部とを備える。
本願開示によれば、従来とは異なる構成により、軽量化と部材性能向上の両立を達成することができる車両用構造部材を提供することができる。
本実施形態における構造部材の構成を示す側面図である。 図1に示す構造部材の上面図である。 構造部材の変形について説明するための図である。 構造部材の変形について説明するための図である。 本実施形態の変形例における構造部材の断面図である。 他の変形例における構造部材の断面図である。 図6に示す構造部材の上面図である。 図7の構造部材の変形例を示す上面図である。 他の変形例における構造部材の断面図である。 他の変形例における構造部材の断面図である。 シミュレーションによる解析結果を示すグラフである。 シミュレーションのモデルとして用いた構造部材の断面形状を示す図である。 シミュレーションによる解析結果であるエネルギー吸収量/質量を示す表である。
発明者らは、ハット材のみで構成される開断面部材と、ハット材とクロージングプレートで構成される開断面部材の曲げ変形挙動を比較した。一般的に、開断面部材及び閉断面部材の曲げ変形時の荷重は、部材の断面が崩壊する直前で最大となり、断面崩壊後は、徐々にもしくは急激に低下する。断面が崩壊すると、断面の高さが大幅に減少する。荷重は、部材に生じる引張力もしくは圧縮力と断面高さに依存する。このため、断面高さが減少すれば、荷重は低下する。断面崩壊の起因は、圧縮側稜線の座屈である。ここで、開断面部材と閉断面部材とで、最大荷重までにフランジに発生する引張応力を比較すると、開断面部材のほうが大きいことが判明した。
発明者らは、上記の変形メカニズムを考慮して、開断面部材の様々な構成を検討した。試行錯誤の結果、曲げ変形時に引張応力が発生するフランジを厚肉化し、さらに、圧縮応力が発生する稜線及びその周辺部を厚肉化する構成に想到した。
この構成により、圧縮側の稜線を厚肉化することで、断面崩壊を遅延させることが可能となる。断面崩壊が遅延すると、部材に生じる引張応力がより増大する。ここで、フランジを厚肉化すると、フランジにより大きな引張力が生じる。この結果、曲げ変形時の最大荷重は大幅に向上する。この知見に基づいて、以下の実施形態に想到した。
(構成1)
本発明の実施形態における車両用構造部材は、長手方向に延在する天板と、前記天板の両端に隣接し、前記長手方向に延在する2つの縦壁と、前記縦壁の前記天板と反対側の端部に隣接し、前記長手方向に延在する2つのフランジと、前記天板と前記縦壁の間にある、前記長手方向に延在する2つの第1稜線と、前記縦壁と前記フランジの間にある、前記長手方向に延在する2つの第2稜線と、前記フランジの少なくとも一部にある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有するフランジ増肉部と、前記天板の少なくとも一部から前記第1稜線を通って前記縦壁の一部にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線の中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第1稜線増肉部とを備える。
上記構成1では、第1稜線増肉部により、天板に衝撃が入力された場合の第1稜線の座屈が抑制される。これにより、構造部材の断面崩壊が遅延する。断面崩壊の遅延により、フランジの引張応力が増大する。フランジ増肉部により、フランジはより大きな引張力が生じる。この結果、最大荷重が向上する。このように、上記構成1では、第1稜線の座屈抑制による断面高さ変化の抑制及びフランジに生じる引張力の増大が要因となり、最大荷重を向上させる。すなわち、第1稜線増肉部及びフランジ増肉部の組み合わせによる相乗効果によって、最大荷重が大幅に向上する。これにより、部分的に増肉部を含む開断面形状の構造部材で、高い耐衝撃性能を実現できる。これにより、軽量化と部材性能向上の両立を達成することができる。
(構成2)
上記構成1において、前記フランジ増肉部は、前記フランジの少なくとも一部から前記第2線部を通り前記縦壁の一部にかけてあることが好ましい。これにより、最大荷重をより向上させることができる。
(構成3)
上記構成1又は2において、前記天板は、前記長手方向に延在する溝部を含んでもよい。この場合、前記車両用構造部材は、前記溝部の前記長手方向に垂直な方向の両端に位置し、前記長手方向に延在する2つの第3稜線と、前記溝部の少なくとも一部から前記第3稜線を通り前記天板の前記溝部以外の部分にかけて形成され、前記第1稜線と前記第2稜線の中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第3稜線増肉部を備えることが好ましい。これにより、耐衝撃性能をより向上させることができる。
(構成4)
上記構成1~3のいずれかにおいて、前記フランジ増肉部及び前記第1稜線増肉部は、前記長手方向の中央に形成されることが好ましい。構造部材の長手方向の両端部が支持された状態では、長手方向中央において天板の面に垂直な方向の衝撃が構造部材に加わった場合に、曲げモーメントが最も大きくなる。そのため、長手方向中央にフランジ増肉部及び第1稜線増肉部を配置することで、耐衝撃性能をより向上させることができる。
(構成5)
上記構成1~4のいずれかにおいて、前記第1稜線増肉部の前記長手方向の寸法は、前記車両用構造部材の前記長手方向の寸法の20%以上であることが好ましい。これにより、耐衝撃性能の向上効果がより得やすくなる。
(構成6)
上記構成3において、前記第1稜線増肉部の前記長手方向の端の位置と、前記第3稜線増肉部の前記長手方向の端の位置は、前記長手方向においてずれていることが好ましい。天板に垂直な方向の衝撃が構造部材に加わった場合、第1稜線増肉部の長手方向の端は、断面崩壊の起点となりやすい。そのため、第1稜線増肉部の長手方向の端と、第3稜線増肉部の長手方向の端の位置をずらすことで、断面崩壊を起こりにくくすることができる。
(構成7)
上記構成6において、前記第1稜線増肉部の前記長手方向の寸法は、前記第3稜線増肉部の前記長手方向の寸法より大きいことが好ましい。これにより、天板に垂直な方向の衝撃が構造部材に加わった場合に、断面崩壊をより起こりにくくすることができる。
(構成8)
上記構成1~7のいずれかの車両用構造部材を備える車両も、本発明の実施形態に含まれる。
[実施形態]
図1は、本実施形態における車両用の構造部材10の構成を示す断面図である。図2は、図1に示す構造部材10の上面図である。図1は、図2に示す構造部材10のA-A線における断面を示す断面図である。図1、及び図2に示すように、構造部材10は、ハット型の開断面を有するハット材で構成される。
図1に示すように、構造部材10は、天板1aと、天板の両端から延びる2つの縦壁1bと、2つの縦壁1bから延びる2つのフランジ1cとを有する。2つの縦壁1bは、互いに対向して延びる。2つのフランジ1cは、2つの縦壁1bの天板1aとは反対側の端部からそれぞれ互いに離れる方向へ延びて形成される。構造部材10は、天板1aと反対側が開口した開断面構造を有する。
天板1aと2つの縦壁1bの間に、第1稜線1abがある。天板1aの両端に第1稜線1abが位置する。また、2つの縦壁1bのそれぞれとフランジ1cとの間には、それぞれ、第2稜線1bcがある。第2稜線1bcは、2つのフランジ1cの互いに対向する端部すなわち内側端部に位置する。縦壁1bは、第1稜線1abと第2稜線1bcの間に位置する。すなわち、縦壁1bの一方端は、第1稜線1abに隣接し、縦壁1bの他方端は、第2稜線1bcに隣接する。第1稜線1abは、天板1a側(ハットの開口と反対側)から見て凸部となる部分の稜線(凸稜線)を形成する。第2稜線1bcは、天板1a側から見て凹部となる部分の稜線(凹稜線)を形成する。
第1稜線1ab及び第2稜線1bcは、いずれも構造部材10の長手方向(y方向)に延びる。図1及び図2に示す例では、第1稜線1ab及び第2稜線1bcは、互いに平行に直線状に延びる。第1稜線1ab及び第2稜線1bcの少なくとも一部は、互いに平行でなくてもよい。また、第1稜線1ab及び第2稜線1bcの少なくとも一部は、湾曲していてもよい。例えば、第1稜線1ab及び第2稜線1bcは、ハットの開口から天板1aへ向かう方向に凸となるよう湾曲していてもよい。
なお、構造部材10の長手方向は、構造部材の寸法が最も長くなる方向とする。図1及び図2に示す例では、y方向が長手方向である。
2つの縦壁1bのそれぞれと天板1aとの境界部分には、湾曲部(R)が形成されてもよい。すなわち、長手方向に垂直な断面において、縦壁1bと天板1aの間の角は丸みを帯びていてもよい。この場合、縦壁1bと天板1aとの境界におけるハット部材の肩部の表面は、曲面になる。この湾曲部(R)は、縦壁1bの一部であるとして、縦壁1bの、天板1aに垂直な方向における高さHが決定される。また、湾曲部(R)の天板1a側の端のR境界(R止まり)を、縦壁1bと天板1aの境界である第1稜線1abとする。
2つの縦壁1bのそれぞれとフランジ1cとの境界部分には、湾曲部(R)が形成されてもよい。すなわち、長手方向に垂直な断面において、縦壁1bとフランジ1cの間の角は丸みを帯びていてもよい。この場合、縦壁1bとフランジ1cとの境界におけるハット部材の角部の表面は、曲面になる。この湾曲部(R)は、縦壁1bの一部であるとして、縦壁1bの、天板1aに垂直な方向における高さHが決定される。また、湾曲部(R)のフランジ1c側の端のR境界(R止まり)を、縦壁1bとフランジ1cの境界である第2稜線1bcとする。
図1に示すように、構造部材10は、第1稜線増肉部11と、フランジ増肉部12を含む。第1稜線増肉部11は、天板1aの一部から第1稜線1abを通って縦壁1bの一部にかけて形成される。第1稜線増肉部11の肉厚(板厚)t2は、第1稜線1abと第2稜線1bcとの中間位置における縦壁1bの肉厚t0の1.5倍以上である(t2≧1.5×t0)。軽量化の観点からは、第1稜線増肉部11の肉厚t2は、縦壁1bの中央の肉厚t0の3倍以下(t2≦3×t0)とすることが好ましい。
図1に示す例では、第1稜線増肉部11は、天板1aの両端に形成され、天板1aの中央部には形成されない。天板1aの中央部の肉厚t1は、縦壁1bの中央の肉厚t0と同じである。このように、第1稜線増肉部11を天板1aの一部に形成することで、天板1a全体に増肉部を形成する場合に比べて、構造部材10を軽量にできる。なお、第1稜線増肉部11は、天板1a全体に形成されてもよい。
また、図1に示す例では、第1稜線増肉部11は、縦壁1bの一部に形成される。これにより、縦壁1b全体に肉厚を増やす場合に比べて、構造部材10を軽量にできる。
フランジ増肉部12は、フランジ1cの少なくとも一部に形成される。フランジ増肉部12の肉厚(板厚)t3は、第1稜線1abと第2稜線1bcの中間位置における縦壁1bの肉厚t0の1.5倍以上である(t3≧1.5×t0)。軽量化の観点からは、フランジ増肉部12の肉厚t3は、縦壁1bの中間位置の肉厚t0の3倍以下(t3≦3×t0)とすることが好ましい。
図2において、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12が形成される領域をドットで示している。図2に示す例では、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12は、構造部材10の長手方向全体にわたって形成される。これに限らず、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12は、構造部材10の長手方向の一部に形成してもよい。これにより、軽量化を図ることができる。
この場合、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12は、構造部材10の長手方向の中央C1を含む領域に形成されることが好ましい。これにより、構造部材10に加わるz方向の衝撃による曲げモーメントが最も大きくなる長手方向中央の最大荷重を向上させることができるからである。すなわち、増肉による耐衝撃性能向上の効率をよくすることができる。
第1稜線増肉部11の構造部材10の長手方向(y方向)における寸法は、構造部材10の長手方向の寸法の20%以上であることが好ましい。これにより、増肉による耐衝撃性能向上の効率をよくすることができる。
(曲げ変形のメカニズム)
次に、図3及び図4を参照して、構造部材10に、天板1aに垂直な方向の衝撃が加わった場合の構造部材10の変形について説明する。なお、図4では、構造部材10の肉厚の図示を省略している。
図3に示すように、天板1aに垂直な方向の衝撃Gが構造部材10に加わった場合、構造部材10に曲げ変形が生じる。曲げ変形時に、天板1aには長手方向に圧縮応力Faが発生し、フランジ1cには、長手方向に引張応力Fhが発生する。
また、図4に示すように、衝撃Gにより構造部材10の断面が崩壊すると、断面の高さが減少する(H→H1)。曲げ変形時の荷重は、構造部材10の断面が崩壊する直前で最大となる。断面が崩壊すると、断面の高さが大幅に減少する。荷重は、構造部材に生じる引張応力、圧縮応力及び断面の高さに依存することがわかっている。断面高さが減少すれば、荷重は低下する。そのため、断面崩壊後は、荷重が、徐々に若しくは急激に低下する。断面崩壊の起因は、衝撃が加わった時に圧縮応力が発生する稜線の座屈である。
発明者らは、構造部材の衝撃による曲げ変形及び断面崩壊を注意深く観察した。その結果、構造部材10のような開断面部材は、ハット材とクロージングプレートを組み合わせて構成される閉断面部材に比べて、フランジに、高い引張応力が発生しやすいことがわかった。これらの知見に基づいて、発明者らは、以下の構成に想到した。
衝撃が加わった時に圧縮応力が発生する第1稜線1abを厚肉化(増肉)することで、第1稜線の座屈を抑制する構成になる。発明者らは、第1稜線の座屈を抑制することで、断面崩壊が遅延し、フランジ1cの引張ひずみがより増大することに着目し、フランジを厚肉化した。これにより、フランジ1cは、大きな引張力が発生するようになる。その結果、構造部材10の最大荷重が大幅に向上する。すなわち、第1稜線増肉部11とフランジ増肉部12により、衝撃を受けた構造部材10において、断面崩壊が遅延し、断面高さの変化が小さくなると、フランジに発生する引張力が増大する。その結果、構造部材10の最大荷重が大幅に向上する。
(変形例)
図5は、本実施形態の変形例における構造部材10aの断面図である。図5に示す例では、フランジ増肉部12は、フランジ1cの少なくとも一部から第2稜線1bcを通り縦壁1bの一部にかけて形成される。縦壁1bの第2稜線1bcに接する部分の肉厚(板厚)t3は、第1稜線1abと第2稜線1bcの中間位置における縦壁1bの肉厚t0の1.5倍以上である。図5に示す例では、フランジ1cの全体において、肉厚t3が、縦壁1bの中間位置の肉厚t0の1.5倍以上である。フランジ1cの一部の肉厚t3を、縦壁1bの中間位置の肉厚t0の1.5倍以上としてもよい。
図5に示すように、フランジ1cから第2稜線1bcを通って縦壁1bに至るまでの部分を増肉することで、最大荷重をより向上させることができる。縦壁1bにおけるフランジ増肉部12の端は、縦壁1bの第1稜線1abと第2稜線1bcとの中間位置よりフランジ1cに近い位置に設けることが好ましい。これにより、増肉量に対する耐荷重性能の向上の効率をよくすることができる。
図6は、他の変形例における構造部材10bの断面図である。図6に示す例では、天板1aは、溝部1dを含む。溝部1dは、天板1aにおいてフランジ1cの方に凹んだ部分である。溝部1dは、構造部材10bの長手方向(y方向)に延びる。溝部1dの縁には、第3稜線1adがある。すなわち、第3稜線1adは、溝部1dの長手方向に垂直な方向における両端にある。第3稜線1adは、構造部材10bの長手方向(y方向)に延びる。溝部1dは、溝の底面を形成する底部1daと、底部1daと第3稜線1adとの間の側部1dbを含む。溝部1dの幅(x方向の長さ)は、天板1aの幅の1/4~3/4程度としてもよい。
なお、図6に示す例では、縦壁1bは、天板1aに垂直な方向に対して傾いている。すなわち、縦壁1bと天板1aの角度は直角ではない。また、フランジ1cと縦壁1bの角度も直角ではない。また、天板1aと縦壁1bの境界の角部(肩部)には、湾曲部(R)が形成される。縦壁1bとフランジ1cの境界の角部には、湾曲部(R)が形成される。溝部1dの縁の角部には、湾曲部(R)が形成される。
図6に示す構造部材10bは、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12に加えて、第3稜線増肉部13を備える。第3稜線増肉部13は、溝部1dの少なくとも一部から第3稜線1adを通り天板1aの溝部1d以外の部分にかけて形成される。第3稜線増肉部13の肉厚は、第1稜線1abと第2稜線1bcとの中間位置における縦壁1bの肉厚の1.5倍以上である。第3稜線増肉部13により、天板1aに対して衝撃が加わった場合の断面崩壊を抑制する効果が高まる。
図7は、図6に示す構造部材10bの上面図である。図7において、第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13が形成される領域をドットで示している。図7に示す例では、第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13は、構造部材10の長手方向全体にわたって形成される。これに対して、第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13の少なくとも1つは、構造部材10の長手方向の一部に形成してもよい。これにより、軽量化を図ることができる。
図8は、第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13の構造部材10cの長手方向における配置の変形例を示す上面図である。図8に示す構造部材10cにおいて、第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13は、構造部材10の長手方向の全体ではなく一部の領域に形成される。第1稜線増肉部11、フランジ増肉部12及び第3稜線増肉部13は、いずれも、構造部材10の長手方向の中央C1を含む領域に形成される。
第1稜線増肉部11の長手方向の端11aの位置と、第3稜線増肉部13の長手方向の端13aの位置は、長手方向においてずれている。第1稜線増肉部11の端11a及び第3稜線増肉部13の端13aは、いずれも、天板1aに衝撃が加わった場合に、断面崩壊の起点となりやすい。そこで、これらの端11a、13aを長手方向にずらして配置することで、断面崩壊の起点となりやすい部分を分散できる。そのため、断面崩壊抑制の効果が高まる。
第1稜線増肉部11の長手方向の寸法L1は、第3稜線増肉部13の長手方向の寸法L3より大きい。このように、第1稜線増肉部11の長手方向の寸法を大きくすることで、第1稜線1ab及び第3稜線1adの一部を増肉することによる断面崩壊抑制効果の効率がよくなる。すなわち、構造部材の軽量化と断面崩壊抑制の観点から効率のよい増肉部の配置が可能となる。
なお、図8に示す例では、第1稜線増肉部11の長手方向の端11aは、第3稜線増肉部13の長手方向の端13aよりも外側に位置している。また、フランジ増肉部12の長手方向の寸法は、第1稜線増肉部11の長手方向の寸法より大きくしてもよい。
図9及び図10は、他の変形例を示す断面図である。図9に示す構造部材10dは、第3稜線増肉部が無く、第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12がある。すなわち、第3稜線1adのある、溝部1dから天板1aにかけての領域は増肉されず、第1稜線1ab及び第2稜線1bcのある領域が増肉される。フランジ増肉部12は、フランジ1cから第2稜線1bcを通って縦壁1bに至る領域に形成される。第1稜線増肉部11及びフランジ増肉部12の組み合わせによって、軽量化しつつも、耐衝撃性能を大幅に向上することができる。
図10に示す構造部材10eは、フランジ増肉部12が、第2稜線1bc無く、フランジ1cの一部に形成されている。すなわち、第2稜線1bc及び第2稜線1bcに隣接する縦壁1bの部分は増肉されていない。このように、フランジ増肉部12をフランジ1cの一部に限定した場合も、構造部材10を軽量化しつ、且つ耐衝撃性能を向上させることができる。
(車両への取り付け)
本実施形態における構造部材10、10a~10e(以下、特に区別しない場合は、構造部材10で総称する)は、車両用の構造部材である。構造部材10は、例えば、バンパービーム又はドアインパクトビーム等として用いられる。構造部材10は、例えば、長手方向に離間した2つの支持部材によって支持された状態で車両に取り付けられる。その場合、構造部材10は、長手方向に離間した2箇所の支持部で支持部材に支持される。構造部材10がバンパービームである場合、支持部材は、例えば、サイドメンバー又はクラッシュボックスとしてもよい。構造部材10は、支持部において、例えば、ボルト等の締結部材又は溶接により、支持部材に固定される。
(製造方法)
構造部材10は、例えば、部分的に肉厚(板厚)が異なる差厚板をプレス成形することで製造できる。或いは、肉厚が均一の板をプレス成形した後、増肉する部分に補強部材を接合することで、構造部材10を製造してもよい。差厚板は、肉厚の異なる複数の板をテーラードブランクによりつなぎ合わせて作製することができる。或いは、板を圧延、切削、又は鍛造することにより、差厚板を作製できる。或いは、板の一部に補強部材を重ね合わせて接合することで、差厚板を作製できる。補強部材は、鋼等の金属に限られず、例えば、繊維強化樹脂(FRP)を用いてもよい。補強部材の接合は、点接合又は面接合が用いられる。点接合の例として、溶接、ボルト、ねじ、リベット等の機械接合が挙げられる。面接合の例として、接着、ろう付け等が挙げられる。
(解析結果)
図11は、シミュレーションによる解析結果を示すグラフである。本シミュレーションでは、天板、縦壁及びフランジを有する構造部材をモデルに用いた。モデルの構造部材は、天板と反対側が開口する開断面構造を有する。天板に垂直な方向に、天板に対して圧子(インパクタ)を衝突させた場合の変形挙動を解析した。
図12は、シミュレーションのモデルとして用いた構造部材の断面形状を示す図である。図12において、A+B+Cのモデルの構造部材には、フランジ増肉部A、第1稜線増肉部B、及び第3稜線増肉部Cが形成されている。フランジ増肉部Aは、フランジから、フランジと縦壁の間の稜(第2稜線)を通り縦壁の一部にかけて形成される。第1稜線増肉部Bは、縦壁の一部から縦壁と天板の間の稜(第1稜線)を通り天板の一部にかけて形成される。第3稜線増肉部Cは、天板の一部から溝部の縁(第3稜線)を通り溝部の一部にかけて形成される。A+Bのモデル構造部材では、フランジ増肉部A及び第1稜線増肉部Bが形成されている。A’+Bのモデル構造部材では、フランジ増肉部A’及び第1稜線増肉部Bが形成されている。フランジ増肉部A’は、フランジの一部で、第2稜線に達しない領域に形成される。
図11に示すグラフにおいて、縦軸は、荷重を構造部材の質量で割った値(荷重/質量)を示す。横軸は、圧子の侵入量(ストローク)を示す。図11に示すグラフでは、A+B+C、A+B、A’+Bのモデルの解析結果を示す線が表示されている。また、フランジ増肉部Aのみを有するモデル(A)、第1稜線増肉部Bのみを有するモデル(B)、第3稜線増肉部Cのみを有するモデル(C)及び増肉部を有さないモデル(base)の解析結果の線が表示されている。
図11に示す解析結果から、A+B+C、A+B、A’+Bのモデルの最大荷重/質量が、その他のモデルA、B、C、baseの最大荷重/質量に比べて大きくなっている。特に、A+Bのモデルの最大荷重/質量が大きい。
図13は、モデルA+B+C、A+B、A’+B、A、B、C、baseのそれぞれにおける200mmまでのエネルギー吸収量を構造部材の質量で割った値(エネルギー吸収量/質量)を示している。図13の解析結果では、A+B+Cのエネルギー吸収量/質量が他に比べて高くなっている。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。例えば、本明細書の実施形態では、ハット材の内側を増肉した例を示した。これに限らず、ハット材の外側を増肉してもよい。また、ハット材の内側と外側の両方を増肉してもよい。
1a:天板
1b:縦壁
1c:フランジ
10、10a~10e:構造部材

Claims (8)

  1. 長手方向に延在する天板と、
    前記天板の両端に隣接し、前記長手方向に延在する2つの縦壁と、
    前記縦壁の前記天板と反対側の端部に隣接し、前記長手方向に延在する2つのフランジと、
    前記天板と前記縦壁の間にある、前記長手方向に延在する2つの第1稜線と、
    前記縦壁と前記フランジの間にある、前記長手方向に延在する2つの第2稜線と、
    前記フランジの少なくとも一部にある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有するフランジ増肉部と、
    前記天板の少なくとも一部から前記第1稜線を通って前記縦壁の一部にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線の中間位置の前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第1稜線増肉部とを備え
    前記第1稜線増肉部及び前記フランジ増肉部の少なくとも1つは、前記第1稜線又は前記フランジの前記長手方向の一部に形成される、車両用構造部材。
  2. 前記フランジ増肉部は、前記フランジの少なくとも一部から前記第2稜線を通り前記縦壁の一部にかけてある、請求項1に記載の車両用構造部材。
  3. 前記天板は、前記長手方向に延在する溝部を含み、
    前記溝部の前記長手方向に垂直な方向の両端にある、前記長手方向に延在する2つの第3稜線と、
    前記溝部の少なくとも一部から前記第3稜線を通り前記天板の前記溝部以外の部分にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第3稜線増肉部を備える、請求項1又は2に記載の車両用構造部材。
  4. 前記フランジ増肉部及び前記第1稜線増肉部は、前記長手方向の中央にある、請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用構造部材。
  5. 前記第1稜線増肉部の前記長手方向の寸法は、前記車両用構造部材の前記長手方向の寸法の20%以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用構造部材。
  6. 長手方向に延在する天板と、
    前記天板の両端に隣接し、前記長手方向に延在する2つの縦壁と、
    前記縦壁の前記天板と反対側の端部に隣接し、前記長手方向に延在する2つのフランジと、
    前記天板と前記縦壁の間にある、前記長手方向に延在する2つの第1稜線と、
    前記縦壁と前記フランジの間にある、前記長手方向に延在する2つの第2稜線と、
    前記フランジの少なくとも一部にある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有するフランジ増肉部と、
    前記天板の少なくとも一部から前記第1稜線を通って前記縦壁の一部にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線の中間位置の前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第1稜線増肉部とを備え、
    前記天板は、前記長手方向に延在する溝部を含み、
    前記溝部の前記長手方向に垂直な方向の両端にある、前記長手方向に延在する2つの第3稜線と、
    前記溝部の少なくとも一部から前記第3稜線を通り前記天板の前記溝部以外の部分にかけてある、前記第1稜線と前記第2稜線との中間位置における前記縦壁の肉厚の1.5倍以上の肉厚を有する第3稜線増肉部とを備え、
    前記第1稜線増肉部の前記長手方向の端の位置と、前記第3稜線増肉部の前記長手方向の端の位置は、前記長手方向においてずれている、車両用構造部材。
  7. 前記第1稜線増肉部の前記長手方向の寸法は、前記第3稜線増肉部の前記長手方向の寸法より大きい、請求項6に記載の車両用構造部材。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用構造部材を備える車両。
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