JP6687179B1 - 自動車骨格部材および電気自動車 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、第1の実施形態における自動車骨格部材1の概略構成を示す図である。自動車骨格部材1は、例えばサイドシルまたはバンパービーム等の曲げ荷重を受ける部材である。第1の実施形態の自動車骨格部材1は、部材長手方向(本実施形態ではY方向)に垂直な断面の形状がハット形状の部材であるハット部材20と、ハット部材20に接合される底板である平板状のクロージングプレート30とを有している。なお、図1に示すX方向、Y方向およびZ方向は互いに垂直な方向であり、自動車骨格部材1が例えばサイドシルを構成する部材である場合は、X方向が車高方向、Y方向が車長方向、Z方向が車幅方向である。また、自動車骨格部材1が例えばバンパービームを構成する部材である場合は、X方向が車高方向、Y方向が車幅方向、Z方向が車長方向である。
図6に示されるように、面外折れモードは、主な変形が、ハット部材20の部材長手方向に垂直な断面においてハット部材20の縦壁22が面外方向に折れる変形となるモードである。
(面内折れモード)
図7に示されるように、面内折れモードは、主な変形が、ハット部材20の部材長手方向に沿ってハット部材20の縦壁22が折れる変形であり、部材長手方向に垂直な断面における面外方向への縦壁22の変形が小さいモードである。
(軸圧潰モード)
図8および図9に示されるように、軸圧潰モードは、ハット部材20の部材長手方向に垂直な断面においてハット部材20の縦壁22が短い間隔で圧潰し、全体として蛇腹状の変形が生じるモードである。
図10および図11に示されるように第2の実施形態の自動車骨格部材1は、ハット部材20の天板21に垂直な方向における補強部材40の高さdが縦壁22の高さcよりも低くなっている。このような形状の補強部材40であっても、補強部材40の溝部41の幅a(図4)と、溝部41の深さb(図4)と、ハット部材20の縦壁22の高さc(図11)が、0.2≦a/c≦0.3、かつ、0.2≦b/c≦0.3の関係を満たすことで、軸圧潰モードの変形が生じやすくなり、エネルギー吸収効率を向上させることができる。
第1〜第2の実施形態における自動車骨格部材1は、ハット部材20の相手部材がクロージングプレート30であったが、図13に示される第3の実施形態の自動車骨格部材1は、相手部材もハット部材50となっている。第2のハット部材50は、第1のハット部材20と同様に、天板51と、天板51に繋がる一対の縦壁52である第1の縦壁52aおよび第2の縦壁52bと、第1の縦壁52aに繋がるフランジ53aと、第2の縦壁52bに繋がるフランジ53bとを有している。自動車骨格部材1は、第1のハット部材20と第2のハット部材50が互いのフランジ23、53で接合されることで構成されている。
前述の第1〜第3の実施形態の自動車骨格部材1は、複数の部材が互いに接合されることで構成されていたが、第4の実施形態の自動車骨格部材1は、図14および図15に示されるように角管状の中空部材10で構成されている。中空部材10は、天板11と、天板11に繋がる2つの縦壁12と、2つの縦壁12に繋がる底板13とを有している。2つの縦壁12は、それぞれ天板11と、底板13の間にあり、2つ縦壁12は、向かい合っている。また、天板11と底板13も向かい合っている。中空部材10の素材は特に限定されず、例えば鋼材、アルミニウム合金部材やマグネシウム合金部材等である。第4の実施形態の自動車骨格部材1が、例えば電気自動車70のサイドシル71を構成する部材である場合、図3の例と同様に、中空部材10の底板13が、フロアパネル(図示せず)に載せられた電池72に隣接する。
本開示に係る自動車骨格部材の一例として図19のような解析モデルを作成し、ポール側突を模擬したシミュレーションを実施した。解析モデルは、図1に示される自動車骨格部材と同等の構成を有しており、ハット部材20とクロージングプレート30で構成されている。ハット部材20およびクロージングプレート30の素材は、引張強度が1180MPa、板厚が1.6mmの鋼材である。ハット部材20の部材長手方向の中央部における縦壁22の内面には補強部材40が配置されている。ハット部材20の全長は1500mm、縦壁22の高さc(Z方向の長さ)および天板21の幅(X方向の長さ)は、それぞれ100mmである。溝部41の幅aおよび深さbはそれぞれ20mmである。すなわち、前述のa/cおよびb/cの値は、それぞれ0.2である。
次に、溝部の幅aと、溝部の深さbが異なる解析モデルを複数作成し、各解析モデルでシミュレーションを実施した。
次に、補強部材の高さdと、ハット部材の縦壁の高さcの比が異なる解析モデルを複数作成し、各解析モデルでシミュレーションを実施した。本シミュレーションは、図23のように剛体壁をクロージングプレート30の下に配置し、ハット部材20の天板21にインパクタ60を押し当てる条件で実施されている。剛体壁の位置と、インパクタ60を押し当てる位置以外のシミュレーション条件は、シミュレーション(1)と同様である。
10 中空部材
11 中空部材の天板
12 中空部材の縦壁
13 中空部材の底板
20 ハット部材
21 ハット部材の天板
22 ハット部材の縦壁
23 ハット部材のフランジ
30 クロージングプレート
40 補強部材
41 溝部
41a 底面
41b 側面
50 ハット部材
51 ハット部材の天板
52 ハット部材の縦壁
53 ハット部材のフランジ
60 インパクタ
70 電気自動車
71 サイドシル
72 電池
a 溝部の幅
b 溝部の深さ
c 縦壁の高さ
d 補強部材の高さ
θ 溝部の底面と側面のなす角
Claims (6)
- ハット部材と、クロージングプレートと、2つの補強部材を備え、
前記ハット部材は、天板と、2つの縦壁と、2つのフランジを備え、
前記2つの縦壁は、それぞれ前記天板と前記フランジの間にあり、
前記2つの縦壁は、向かい合い、
前記2つのフランジは、それぞれ前記クロージングプレートと接合され、
前記2つの補強部材は、それぞれ前記縦壁に接合され、
前記補強部材は、前記ハット部材の長手方向に垂直な方向に延びる複数の溝部を備え、
前記溝部は、底面と、2つの側面を備え、
前記2つの側面は、向かい合い、
前記2つの側面は、前記底面の両側にあり、
前記天板に平行な断面における前記溝部の幅aと前記溝部の深さbと、前記天板に垂直な方向における前記縦壁の高さcは、0.2≦a/c≦0.3、かつ、0.2≦b/c≦0.3の関係を満たす、自動車骨格部材。 - 前記補強部材の車内側端部と前記縦壁の車内側端部とが隣接し、
前記天板に垂直な方向における前記補強部材の高さdは、前記縦壁の高さcの60〜100%の高さである、請求項1に記載の自動車骨格部材。 - 中空部材と、2つの補強部材を備え、
前記中空部材は、天板と、底板と、2つの縦壁を備え、
前記天板と前記底板は、向かい合い、
前記2つの縦壁は、それぞれ前記天板と前記底板の間にあり、
前記2つの縦壁は、向かい合い、
前記2つの補強部材は、それぞれ前記縦壁に接合され、
前記補強部材は、前記中空部材の長手方向に垂直な方向に延びる複数の溝部を備え、
前記溝部は、底面と、2つの側面を備え、
前記2つの側面は、向かい合い、
前記2つの側面は、前記底面の両側にあり、
前記天板に平行な断面における前記溝部の幅aと前記溝部の深さbと、前記天板に垂直な方向における前記縦壁の高さcは、0.2≦a/c≦0.3、かつ、0.2≦b/c≦0.3の関係を満たす、自動車骨格部材。 - 前記補強部材の車内側端部と前記縦壁の車内側端部とが隣接し、
前記天板に垂直な方向における前記補強部材の高さdは、前記縦壁の高さcの60〜100%の高さである、請求項3に記載の自動車骨格部材。 - 請求項1又は2に記載の自動車骨格部材を備えたサイドシルと、電池とを備え、
車高方向に垂直な断面において、前記クロージングプレートは、前記電池に隣接し、前記天板は、車外側に配置されている、電気自動車。 - 請求項3又は4に記載の自動車骨格部材を備えたサイドシルと、電池とを備え、
車高方向に垂直な断面において、前記底板は、前記電池に隣接し、前記天板は、車外側に配置されている、電気自動車。
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JP2018199825 | 2018-10-24 | ||
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JP2020503338A Active JP6687179B1 (ja) | 2018-10-24 | 2019-10-23 | 自動車骨格部材および電気自動車 |
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- 2019-10-23 JP JP2020503338A patent/JP6687179B1/ja active Active
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