JP2011050515A - 掃除機用吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸込みヘッドに取付けられた回転ローラを原因とする騒音を低減できるようにした掃除機用吸込み口体を提供する。
【解決手段】掃除機用吸込み口体は、相対向する第1のローラ支持部21と第2のローラ支持部22を有した吸込みヘッド11と、このヘッドに自在継手管部を介して連結された接続管と、吸込みヘッド11に取付けられた回転ローラ31を具備する。回転ローラ31は、ローラ支持部21,22に回転不能に取付けられるローラ軸38、及びこの軸に回転自由に支持されたローラ体32を有する。ローラ軸38の端部31a、31bをローラ支持部21,22が有した軸受部位26,29に挿入して回転ローラ31を吸込みヘッド11に取付ける。ローラ支持部21,22の少なくともローラ軸38の端部31a、31bが接する軸受部位26,29を、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成したことを特徴としている。
【選択図】図8
【解決手段】掃除機用吸込み口体は、相対向する第1のローラ支持部21と第2のローラ支持部22を有した吸込みヘッド11と、このヘッドに自在継手管部を介して連結された接続管と、吸込みヘッド11に取付けられた回転ローラ31を具備する。回転ローラ31は、ローラ支持部21,22に回転不能に取付けられるローラ軸38、及びこの軸に回転自由に支持されたローラ体32を有する。ローラ軸38の端部31a、31bをローラ支持部21,22が有した軸受部位26,29に挿入して回転ローラ31を吸込みヘッド11に取付ける。ローラ支持部21,22の少なくともローラ軸38の端部31a、31bが接する軸受部位26,29を、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成したことを特徴としている。
【選択図】図8
Description
本発明は、床面等の被掃除面に接して回転される回転ローラを備えた掃除機用吸込み口体及び電気掃除機に関する。
吸込口体(吸込み口体)の本体にその底面に開放する保持凹部を形成し、この保持凹部に、吸込口体の移動を補助するための回転ローラが回転可能に取付けられた掃除機用吸込み口体が、従来知られている(例えば、特許文献1参照。)。
前記特許文献1に記載の技術において、回転ローラは、それが有した金属製の軸の両端部を、保持凹部の対向する内壁面に保持することにより、吸込口体の本体に取付けられている。この取付けの詳細は不明であるが、特許文献1の図1及び図4の記載によれば、回転ローラの軸の両端部を、保持凹部の対向する内壁面に開放する軸受穴に夫々挿入することにより、回転ローラが回転自由に吸込口体の本体に取付けられていると思われる。
こうして取付けられた回転ローラと軸受穴との間には、比較的大きい嵌め合い隙間が形成されることは避けられない。そのため、前記隙間を原因として、吸込口体が被掃除面に載置された時、及び被掃除面自体の凹凸や被掃除面上の固い塵等を回転ローラが乗り越えた時等に、回転ローラは動揺(振動)する。
吸込口体の本体が通常硬質な合成樹脂製であるのに対して、回転ローラの軸は既述のように金属製である。したがって、回転ローラの前記動揺に伴う衝突により比較的甲高い騒音が生じるとともに、この衝突音が合成樹脂製の本体で共鳴して増幅することもある。
以上のように従来技術に係る掃除機用吸込み口体は、被掃除面への載置や被掃除面上の移動に伴い、回転ローラの動揺を原因とする騒音を発生し易いという課題がある。
本発明は、相対向する第1、第2のローラ支持部を有した吸込みヘッドと、この吸込みヘッドに自在継手管部を介して連結された接続管と、前記第1、第2のローラ支持部に回転不能に取付けられるローラ軸及びこの軸に回転自由に支持されたローラ体を有し、前記ローラ軸の両端部を前記第1、第2のローラ支持部が有した軸受部位に挿入して前記吸込みヘッドに取付けられた回転ローラとを具備する掃除機用吸込み口体を前提とする。
そして、前記課題を解決するために、本発明は、前記第1、第2のローラ支持部の少なくとも前記ローラ軸の端部が接する前記軸受部位を、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成したことを特徴としている。
本発明によれば、回転ローラの動揺を抑制できるとともに、ローラ軸が硬質な樹脂部材に直接当たることがないので、被掃除面への載置や被掃除面上の移動に伴い、回転ローラの動揺を原因とする騒音を低減できる掃除機用吸込み口体、及びこの吸込み口体を備えた電気掃除機を提供できる。
以下、図1〜図10を参照して本発明の第1の実施の形態について、詳細に説明する。
図1中符号1は電気掃除機を示している。電気掃除機1は、電動送風機2及び集塵部例えば集塵フィルター3が内蔵された掃除機本体4と、集塵部に含塵気流を導入する吸塵風路体5とを具備している。
吸塵風路体5は、吸込み口体6と、吸塵ホース9と、延長管10を備えている。吸塵ホース9は、蛇腹状のホース部の一端に接続部7を有し、他端に手元操作管8を有している。接続部7は掃除機本体4の吸塵口4aに接続されている。手元操作管8は、ハンドル部8aを有し、このハンドル部8aに手元スイッチを有した操作パネル8bが取付けられている。延長管10は例えば前後一対の管部材10a,10bを有し,これらの管部材10a,10bは伸縮可能に嵌合されている。後側(下流側)の管部材10bは手元操作管8に着脱可能に接続される。前側(上流側)の管部材10aは吸込み口体6への着脱が可能である。
図1〜図3に示すように吸込み口体6は、吸込みヘッド11と、これに自在継手管部13を介して連結された接続管12を備えている。接続管12の後端部は、延長管10の前端部、つまり、前側の管部材10aの前端部、又は手元操作管8の前端部への着脱が可能である。
図2中符号13aは自在継手管部13の回動中心部を示している。接続管12は、回動中心部13aを支点として図2中実線で示した略水平な倒れ位置と、略垂直な起立位置とにわたって回動可能である。図2中ニ点鎖線は前記両位置の中間位置の一つを代表的に示している。通常の掃除において接続管12は、図2中ニ点鎖線で例示した斜めの状態となって配置され、こうした状態で吸込み口体6が、ハンドル部8aでの押し引き操作に伴い、延長管10を介して前後に移動されるようになっている。
図2及び図7に示すように吸込みヘッド11は、ねじ止め等により連結された上ケース11aと下ケース11b等を備えている。これら上下のケースは硬質合成樹脂製である。図3に示すように吸込みヘッド11の下ケース11bには、その下壁(掃除の際に被掃除面に対向してこの面と略平行に配置される壁)に吸込み開口14が形成されているとともに、回転清掃体15が内蔵されている。回転清掃体15の下端部は吸込み開口14に露出されている。なお、図2及び図3中符号16は、吸込みヘッド11に装着された起毛布等からなる床面拭き部材を示し、符号17はバンパーを示している。
図2〜図4及び図7に示すように吸込みヘッド11は、例えばこの吸込みヘッド11の幅方向(左右方向)中央部から後方に一体に突出する突出部11cを備えている。この突出部11cに、相対向する第1のローラ支持部21及び第2のローラ支持部22と、凹部23とが設けられている。
第1のローラ支持部21及び第2のローラ支持部22は、互いに吸込みヘッド11の幅方向に離されていて、しかも、後向きに突出されている。第1のローラ支持部21は第2のローラ支持部22に対向する第1対向壁部21aを有し、同様に、第2のローラ支持部22は第1のローラ支持部21に対向する第2対向壁部22aを有している。第1対向壁部21aと第2対向壁部22aとは互いに略平行である。
凹部23は、第1のローラ支持部21及び第2のローラ支持部22間に、第1対向壁部21a及び第2対向壁部22aとこれらにわたる奥壁部23aとで区画して形成されていて、上下方向及び後方向に夫々開放されている。なお、凹部23は、少なくとも下方に開放された構成であればよく、したがって、例えば下方のみが開放された凹部であっても、下方及び後方が開放された凹部であっても差し支えない。
凹部23に臨んだ第1のローラ支持部21は、第1の軸受穴24を有した硬質材料製の第1の硬質部位25と、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成された第1の軸受部位26とで形成されている。このように第1の硬質部位25と第1の軸受部位26の二部材で第1のローラ支持部21を形成することは、第1の硬質部位25と第1の軸受部位26に与えられる機能を満たす最適な材料を選定し易いとともに、この第1のローラ支持部21の組立ても比較的容易である、という利点がある。
第1の硬質部位25は硬質合成樹脂製の下ケース11bの一部からなる。図6及び図8に示すように第1の軸受穴24は、凹部23に開放して、言い換えれば、第2のローラ支持部22側に開放して形成された円形穴からなる。
第1の軸受部位26をなす振動減衰部材は、非発泡の弾性材料例えば軟質ウレタンや軟質ゴム、或いは発泡成形された弾性材料例えば軟質発泡ウレタンや軟質発泡ゴム等からなる。軸受をなす第1の軸受部位26を発泡成形された弾性材料製とすることは、低コストでかつ軽量な第1の軸受部位26を採用できるので、吸込み口体6の低コスト化及び軽量化に貢献できる利点がある。
第1の軸受部位26は、略円筒状をなした第1の軸周受部26aと、この第1の軸周受部26aの一端を閉じた第1の軸端受部26bを有している。第1の軸受部位26は、その第1の軸端受部26bを先頭に第1の軸受穴24に挿入して図示しない接着剤により第1の軸受穴24に装着されている。
第1の軸受部位26は凹部23に臨んで後述するローラ体32の軸方向の端が接触可能な第1のローラ体当接面26c(図8参照)を有している。こうした第1のローラ体当接面26cを得るために、本実施形態では第1の軸受部位26の全長を第1の軸受穴24の深さより長く形成して、この穴に装着された第1の軸受部位26を第1対向壁部21aより凹部23内に突出させている。なお、この構成に代えて、第1対向壁部21aの凹部23に臨んだ面と後述するローラ体32の軸方向の端に対向する第1のローラ体当接面26cとを面一に連続させるとともに、第1対向壁部21aの凹部23に臨んだ面が後述するローラ体32の軸方向の端とは対向しないように第1のローラ体当接面26cの直径を、後述するローラ体32の軸方向の端の直径より大きく形成することもできる。
凹部23に臨んだ第2のローラ支持部22は、第2の軸受穴27を有した硬質材料製の第2の硬質部位28と、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成された第2の軸受部位29とで形成されている。このように第2の硬質部位28と第2の軸受部位29の二部材で第2のローラ支持部22を形成することは、第2の硬質部位28と第2の軸受部位29に与えられる機能を満たす最適な材料を選定し易いとともに、この第2のローラ支持部22の組立ても比較的容易である、という利点がある。
第2の硬質部位28は硬質合成樹脂製の下ケース11bの一部からなる。図5及び図8に示すように第2の軸受穴27は、第2のローラ支持部22の下方に開放するとともに、凹部23に開放して、言い換えれば、第1のローラ支持部21側に開放して形成された穴からなる。
図8に示すように第2の軸受穴27の内面にストッパ突起30が一体に突設されている。ストッパ突起30は、図5に示すように第2の軸受穴27の上下方向中間部に相対向し、かつ、互いに近づく方向に突出して形成されている。そのため、これらストッパ突起30間は、これより奥側及び下側(下方開放端側)より狭く、それにより、後述するローラ軸38を下側からストッパ突起30で受けて、ローラ軸38が第2の軸受穴27から下方に脱落することを防止できるようになっている。
第2の軸受部位29をなす振動減衰部材は、非発泡の弾性材料例えば軟質ウレタンや軟質ゴム、或いは発泡成形された弾性材料例えば軟質発泡ウレタンや軟質発泡ゴム等からなる。第2の軸受部位29を発泡成形された弾性材料製とすることは、低コストでかつ軽量な第2の軸受部位29を採用できるので、吸込み口体6の低コスト化及び軽量化に貢献できる利点がある。
第2の軸受部位29は、下方が開放されて略コ字状をなした第2の軸周受部29a(図5及び図8参照)と、この第2の軸周受部29aの一端を閉じた軸端受部29b(図8参照)を有している。第2の軸受部位29は、その軸端受部29bを先頭に第2の軸受穴27に挿入して図示しない接着剤により第2の軸受穴27に装着されている。この装着状態で第2の軸周受部29aの下縁にストッパ突起30が連続されている。
第2の軸受部位29は凹部23に臨んで後述するローラ体32の軸方向の端が接触可能な第2のローラ体当接面29c(図8参照)を有している。こうした第2のローラ体当接面29cを得るために、本実施形態では第2の軸受部位29の全長を第2の軸受穴27の深さより長く形成して、この穴に装着された第2の軸受部位29を第2対向壁部22aより凹部23内に突出させている。なお、この構成に代えて、第2対向壁部22aの凹部23に臨んだ面と後述するローラ体32の軸方向の端に対向する第2のローラ体当接面29cとを面一に連続させるとともに、第2対向壁部22aの凹部23に臨んだ面が後述するローラ体32の軸方向の端とは対向しないように第2のローラ体当接面29cの直径を、後述するローラ体32の軸方向の端の直径より大きく形成することもできる。
被掃除面上の吸込みヘッド11の移動を補助するための回転ローラ31が、凹部23に収納されて吸込みヘッド11に取付けられている。図9に示すように回転ローラ31は、ローラ体32とローラ軸38を備えている。
ローラ体32は、硬質材料例えば硬質合成樹脂具体的にはポリプロピレンにより形成された円筒部33と、被掃除面が傷付かないように保護する保護部材34と、一対の軸受け36を備えて形成されている。
保護部材34は、円筒部33より柔らかな材料、例えば、不織布、起毛布、布、ゴム、又はこれらの複合材等からなり、具体的には起毛布製である。この保護部材34は、円筒部33の外周に巻き付けて被着されている。これとともに、保護部材34の両端部は円筒部33の端面を覆っている。
両軸受け36は、円筒部33より柔らかであるが保護部材34より硬い材料例えば硬質ゴムの一体成型品である。これらの軸受け36は、その挿入筒部36aを円筒部33の端部に圧入することで円筒部33に取付けられている。この取付けによって、円筒部33の端面を覆った保護部材34の両端部が、円筒部33の端面と軸受け36との間に挟持されている。軸受け36は、回転ローラ31の外周に巻き付いた髪の毛等を受けるための環状溝36bを形成するフランジ部36cを有している。フランジ部36cは、ローラ体32の軸方向の端をなしている。
ローラ軸38は、金属製であり、一対の軸受け36を貫通していて、これら軸受け36を介してローラ体32を回転可能に支持している。ローラ軸38の一端部38aは一方の軸受け36より外部に突出されており、ローラ軸38の他端部38bは他方の軸受け36より外部に突出されている。図9及び図10に示すようにローラ軸38の他端部38bは互いに平行な一対の平面部38cを有している。
回転ローラ31は以下の手順で取付けられている。まず、ローラ軸38の一端部38aを、第1のローラ支持部21の第1の軸受部位26内に、この第1の軸受部位26の弾性変形を伴って圧入気味に挿入する。この挿入により、第1の軸受部位26の第1の軸周受部26aの内周面にローラ軸38の一端部38a周面が、がたつくことなく接するとともに、第1の軸受部位26の第1の軸端受部26bにローラ軸38の一端部38aの端面が略接するような状態となって、ローラ軸38の一端部38aが第1のローラ支持部21に支持される。
次に、第1の軸受部位26を支点に回転ローラ31が凹部23に収まるように回転ローラ31を動かして、ローラ軸38の他端部38bを、第2のローラ支持部22の第2の軸受部位29内に挿入する。この場合、第2の軸受穴27の下方に開放された穴部位にローラ軸38の他端部38bを導いて、この他端部38bを第2の軸受部位29の第2の軸周受部29a内に圧入気味に挿入する。この圧入の直前にローラ軸38の他端部38bは第2のローラ支持部22の第2の軸受穴27周りを弾性変形させながらストッパ突起30を乗り越える。この乗り越え直後に、他端部38bが第2の軸周受部29a内に挿入されるとともに、この他端部38bの周面にストッパ突起30が接するので、他端部38bが第2の軸周受部29a内に挿入された状態が保持される。
こうしてローラ軸38の他端部38bが第2の軸受部位29に挿入されることにより、第2の軸受部位29の第2の軸周受部29aの内面にローラ軸38の他端部38b周面が、がたつくことなく接するとともに、第2の軸受部位29の軸端受部29bにローラ軸38の他端部38b端面が略接するような状態となって、ローラ軸38の他端部38bが第2のローラ支持部22に支持される。更に、図5に示すようにローラ軸38の他端部38bの平面部38cが、第2の軸受部位29の平面部29dに面接触して支持されたことによって、ローラ軸38の回転が規制される。
以上のように回転ローラ31の一端部38aを第1の軸受部位26に対して略軸方向に挿入した後に、この第1の軸受部位26を支点に回転ローラ31を回動させるとともに、この回転ローラ31の他端部38bを第2の軸受部位29に対して略半径方向に沿って挿入するという簡単な作業で、吸込みヘッド11に対して回転ローラ31を取付けることができる。なお、回転ローラ31に絡みついた髪の毛等を除去するなどのメンテナンスを行う場合には、以上説明した手順とは逆の手順により、回転ローラ31を吸込みヘッド11から簡単に外すことができる。
回転ローラ31が吸込みヘッド11に取付けられた状態は図8に示されている。この状態では、ローラ軸38の一端部38aの周面が第1の軸受部位26の第1の軸周受部26aの内周面に接して支持されているとともに、この一端部38a側に位置されたローラ軸38の一端面が、第1の軸受部位26の第1の軸端受部26bに接して若しくは近接して、この第1の軸端受部26bで覆われている。同様に、ローラ軸38の他端部38bの周面が第2の軸受部位29の第2の軸周受部29aの内面に接して支持されているとともに、この他端部38b側に位置されたローラ軸38の一端面が、第2の軸受部位29の第2の軸端受部29bに接して若しくは近接して、この軸端受部29bで覆われている。更に、同状態で、第1の軸受部位26の第1のローラ体当接面26cより例えば大径な一方の軸受36のフランジ部36cが、第1のローラ体当接面26cに近接されているとともに、第2の軸受部位29の第2のローラ体当接面29cより例えば大径な他方の軸受36のフランジ部36cが、第2のローラ体当接面29cに近接されている。
又、吸込みヘッド11に取付けられた回転ローラ31は、図2に示すように前記自在継手管部13の回動中心部13aに対して後側、詳しくは、回動中心部13aを通る垂線Vよりも後側にローラ軸38が位置するように回転ローラ31が配設されている。こうした位置に回転ローラ31を配設することは以下の利点がある。
すなわち、回動中心部13aより後側は、吸込み口体6が被掃除面上に載置される際の衝撃、及び掃除中における吸込み口体6の前後方向等への押し引きに伴って被掃除面の凹凸による衝撃を最も受け易い場所である。こうした場所で、既述のように硬質な第1のローラ支持部21の硬質部位25と第2のローラ支持部22の硬質部位28にわたって支持された回転ローラ31の振動を、後述のように第1の軸受部位26と第2の軸受部位29により減衰できるので、回転ローラ31の振動とそれに伴う騒音を低減し易い。
前記のように回転ローラ31を吸込みヘッド11に支持する構成では、回転ローラ31の金属製のローラ軸38の両端部が、第1のローラ支持部21の第1の硬質部位25及び第2のローラ支持部22の第2の硬質部位28に接して支持されることがない。つまり、ローラ軸38の一端部38aとこれを支持する第1の硬質部位25との間に弾性変形が可能な第1の軸受部位26が介在しており、ローラ軸38の他端部38bとこれを支持する第2の硬質部位28との間に弾性変形が可能な第2の軸受部位29が介在している。
そのため、回転ローラ31を吸込みヘッド11のローラ取付け部である突出部11cに取付けるに際して、第1の軸受部位26及び第2の軸受部位29を弾性変形させてローラ軸38を両端支持できる。これにより、ローラ軸38の一端部38aと第1の硬質部位25との間に、ローラ軸38の遊動の原因となる隙間が生じることを第1の軸受部位26で抑制できるとともに、ローラ軸38の他端部38bと第2の硬質部位28との間に、ローラ軸38の遊動の原因となる隙間が生じることを第2の軸受部位29で抑制できる。
こうしてローラ軸38の遊動が抑制されるに伴い、吸込み口体6を被掃除面に置くこと伴う回転ローラ31の遊動、及び吸込み口体6の被掃除面上での移動に伴う回転ローラ31の遊動を原因とする衝撃の発生を抑制できる。
それだけではなく、回転ローラ31が遊動、つまり、ローラ軸38の両端部を支持した軸受部の遊びを原因として回転ローラががたつくことがあっても、それに伴う衝撃を第1の軸受部位26及び第2の軸受部位29の弾性変形により緩和できる。
この場合、吸込みヘッド11に対する前後方向についての衝撃の緩和は、第1の軸受部位26ではその略円筒状の第1の軸周受部26aの前側部位及び後側部位が担っているとともに、第2の軸受部位29ではその略コ字状をなした第2の軸周受部29aの前側部位及び後側部位が担っている。これとともに、吸込みヘッド11に対する上方向についての衝撃の緩和は、第1の軸受部位26ではその略円筒状の第1の軸周受部26aの上側部位が担っているとともに、第2の軸受部位29ではその略コ字状をなした第2の軸周受部29aの上側部位が担っている。なお、回転ローラ31は吸込みヘッド11を下側から支持しているので、この回転ローラ31に対する下方向についての衝撃は無視できる。更に、吸込みヘッド11に対する幅方向(横方向もしくは吸込みヘッド11の長手方向)、言い換えればローラ軸38のスラスト方向についての衝撃の緩和は、第1の軸受部位26ではその略円筒状の第1の軸周受部26aの第1の軸端受部26bが担っているとともに、第2の軸受部位29ではその略コ字状の第2の軸受部位29の軸端受部29bが担っている。
このように各方向についての衝撃を緩和できるので、第1のローラ支持部21の第1の硬質部位25及び第2のローラ支持部22の第2の硬質部位28にローラ軸38から伝えられる衝撃が小さく、それにより、振動が減衰される。このように回転ローラ31の遊動に伴う振動が減衰されるに伴い、この振動が吸込みヘッド11の上ケース11a及び下ケース11bに伝播されて共鳴することも抑制できる。したがって、低騒音で吸込み口体6を使用して掃除ができる。
更に、回転ローラ31のローラ軸38に嵌合されている軸受け36とともにローラ体32が、ローラ軸38の軸方向に自由に移動することがある。このような状態でローラ体32の軸方向の一端をなした一方の軸受け36のフランジ部36cは、ローラ体32の軸方向移動に伴い第1の軸受部位26の第1のローラ体当接面26cには当接するが、第1のローラ支持部21の第1の硬質部位25には当接しない。同様に、ローラ体32の軸方向の他端をなした他方の軸受け36のフランジ部36cは、ローラ体32の軸方向移動に伴い第2の軸受部位29の第2のローラ体当接面29cには当接するが、第2のローラ支持部22の第2の硬質部位28には当接しない。したがって、ローラ体32の軸方向移動による衝突音を減衰できるので、この点でも低騒音で吸込み口体6を使用して掃除ができる。
図11及び図12に示す本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2実施形態は、以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同様な構成については第1実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態では、吸込みヘッド11の突出部11cが、突出基部11c1とこれに連結された振動減衰部11c2とからなる。突出基部11c1は下ケース11bと一体に形成されている。振動減衰部11c2は突出基部11c1の突出方向に連続している。振動減衰部11c2は、弾性変形が可能な非発泡の材料例えば硬質合成ゴム等で成形することが回転ローラ31の支持強度をより大きく確保する上で好ましいが、コスト及び軽量化を優先する場合は発泡成形された振動減衰部材で一体に成形することもできる。
振動減衰部11c2は、凹部23及びこの両側に位置されて相対向する第1のローラ支持部21と第2のローラ支持部22を備えていて、平面視略コの字状をなしている。
第1のローラ支持部21は第1の軸受穴24Aを有している。第1の軸受穴24Aは、円形の穴であって、凹部23に臨んで第2のローラ支持部22側に開放されている。この第1の軸受穴24Aには回転ローラ31が有した金属製のローラ軸38の一端部38aが直接挿入されている。
第1のローラ支持部21全体が振動減衰部材製であるので、第1の軸受穴24Aは第1実施形態で説明した第1のローラ支持部21の軸受部位を兼ねている。そのため、第1の軸受穴24Aの内周面を規定する円筒状の壁部が軸周受部に相当し、第1の軸受穴24Aの開口に対向する端を規定する壁部が軸端受部に相当する。
第2のローラ支持部22は第2の軸受穴27Aを有している。第2の軸受穴27Aは、凹部23に臨んで第1のローラ支持部21側及び下側にわたり連続して開放されている。この第2の軸受穴27Aには、回転ローラ31が有したローラ軸38の他端部38bが直接挿入されている。この挿入は、第2の軸受穴27Aの開放された下端を通って他端部38bを押込むことで行われるようになっている。
第2のローラ支持部22全体が振動減衰部材製であるので、第2の軸受穴27Aは第1実施形態で説明した第2のローラ支持部22の軸受部位を兼ねており、第2の軸受穴27Aの内面を規定する略コ字状の壁部が軸周受部に相当し、第2の軸受穴27Aの開口に対向する端を規定する壁部が軸端受部に相当する。
更に、第2の軸受穴27Aの内面に、これに支持されたローラ軸38の他端部38bを外れ止めするストッパ突起30が形成されている。又、第1のローラ支持部21の凹部23に臨んだ面はローラ体当接面26cとして使用され、同様に、第2のローラ支持部22の凹部23に臨んだ面はローラ体当接面29cとして使用されている。これらローラ体当接面の面積は、ローラ体32の軸方向の端をなしたフランジ部36cより大きい。
以上説明した以外の構成は、図11及び図12に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態は、第1実施形態で既に説明した理由によって、本発明の課題を解決できる。
しかも、第2実施形態では、吸込みヘッド11の突出部11cを、突出基部11c1とこれに連結された振動減衰部11c2とで形成したので、振動減衰部11c2が発泡成形された振動減衰部材からなる場合には、吸込みヘッド11を更に軽量化できる利点がある。更に、振動減衰部材からなる振動減衰部11c2が、第1の軸受穴24Aを有した第1のローラ支持部21と、第2の軸受穴27Aを有した第2のローラ支持部22を備えているので、第1実施形態で用いた軸受部位をなす部材を省略できるに伴い、吸込みヘッド11の部品点数及び組立て工数を削減でき、構成の単純化とコストダウンを促進できる利点がある。
なお、本発明が適用される回転ローラは、前記第1、2実施形態で説明した回転ローラつまり後車輪には制約されず、吸込み口体が前車輪を備える場合、この前車輪の支持部に本発明を適用することが可能である。
1…電気掃除機、6…吸込み口体、11…吸込みヘッド、12…接続管、13…自在継手管部、13a…回動中心部、V…回動中心部を通る垂線、21…第1のローラ支持部、22…第2のローラ支持部、23…凹部、24…第1の軸受穴、25…第1の硬質部位、26…第1の軸受部位、26a…第1の軸受部位の軸周受部、26b…第1の軸受部位の軸端受部、26c…第1の軸受部位のローラ体当接面、27…第2の軸受穴、28…第2の硬質部位、29…第2の軸受部位、28a…第2の軸受部位の軸周受部、29b…第2の軸受部位の軸端受部、29c…第2の軸受部位のローラ体当接面、31…回転ローラ、32…ローラ体、36c…ローラ体の軸方向の端、38…ローラ軸、38a…ローラ軸の一端部、38b…ローラ軸の他端部、24A…第1の軸受穴(第1の軸受部位)、27A…第2の軸受穴(第2の軸受部位)、11c2…振動減衰部
Claims (9)
- 相対向する第1、第2のローラ支持部を有した吸込みヘッドと、この吸込みヘッドに自在継手管部を介して連結された接続管と、前記第1、第2のローラ支持部に回転不能に取付けられるローラ軸及びこの軸に回転自由に支持されたローラ体を有し、前記ローラ軸の両端部を前記第1、第2のローラ支持部が有した軸受部位に挿入して前記吸込みヘッドに取付けられた回転ローラとを具備する掃除機用吸込み口体において、
前記第1、第2のローラ支持部の少なくとも前記ローラ軸の端部が接する前記軸受部位を、弾性変形が可能な振動減衰部材で形成したことを特徴とする掃除機用吸込み口体。 - 前記第1、第2のローラ支持部が、硬質材料で形成されるとともに軸受穴を有した硬質部位と、前記軸受穴内に装着された前記軸受部位とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記第1のローラ支持部が有した第1の軸受穴が前記第2のローラ支持部側に開放しているとともに、この第1の軸受穴に装着された第1の軸受部位が、前記ローラ軸の一端部の外周を受ける略円筒状の軸周受部を有しており、前記第2のローラ支持部が有した第2の軸受穴が前記第1のローラ支持部側及び下側にわたり連続して開放され、かつ、この第2の軸受穴に前記ローラ軸の他端部を外れ止めするストッパ突起が設けられているとともに、前記第2の軸受穴に装着された第2の軸受部位が、前記ローラ軸の他端部を上側及び前後から受ける略コ字状の軸周受部を有していることを特徴とする請求項2に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記第1、第2のローラ支持部が前記振動減衰部材で形成されていて、前記第1のローラ支持部に前記第2のローラ支持部側に開放されて前記ローラ軸の一端部が挿入される第1の軸受穴が設けられているとともに、前記第2のローラ支持部に前記第1のローラ支持部側及び下側にわたり連続して開放されて前記ローラ軸の他端部が挿入される第2の軸受穴が設けられていて、前記第2の軸受穴が前記ローラ軸の他端部を外れ止めするストッパ突起を有していることを特徴とする請求項1に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記軸受部位がこれに挿入された前記ローラ軸の端面を覆う軸端受部を有していることを特徴とする請求項1から4の内のいずれか一項に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記軸受部位をなした前記振動減衰部材が発泡成形された弾性材料であることを特徴とする請求項1から5の内のいずれか一項に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記ローラ体の軸方向の端が接触可能なローラ体当接面を、前記軸受部位が有していることを特徴とする請求項1から6の内のいずれか一項に記載の掃除機用吸込み口体。
- 前記自在継手管部が有した回動中心部を通る垂線よりも後側に前記回転ローラのローラ軸が配設されていることを特徴とする請求項1から7の内のいずれか一項に記載の掃除機用吸込み口体。
- 請求項1から8の内のいずれか一項に記載の吸込み口体を具備していることを特徴とする電気掃除機。
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2009
- 2009-08-31 JP JP2009201069A patent/JP2011050515A/ja not_active Withdrawn
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