JP2011048930A - 導光板、バックライトユニット及び表示装置 - Google Patents

導光板、バックライトユニット及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安定した大量生産が可能であり、高い正面輝度と均一な輝度分布を実現する導光板、及び前記導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を提供。
【解決手段】光射出面14が長辺方向に延在したレンズ群14'からなり、反光射出面16が光源から遠ざかるほど小さくなりながら光入射面15と平行に延在し、且つ光入射面15とレンズ16Aの斜面が成す角度が45°以上89°以下であるレンズ群16'からなり、光射出面14のレンズ群14'を形成するレンズ14Aのピッチが、反光射出面16のレンズ群16'を形成するレンズ16Aのピッチよりも大きく、全光線透過率が80%以上になるように押出一体成形した導光板17、及び導光板17を用いたバックライトユニット20、並びに画像表示装置22。
【選択図】図13

Description

本発明は、導光板、バックライトユニット及び表示装置に関する。
近年、TFT(Thin Film Transistor)型液晶パネルやSTN(Super Twisted Nematic)型液晶パネルを使用した液晶ディスプレイ装置は、主としてOA分野のカラーノートパソコンを中心に商品化されている。この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットとしては、大別して冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆる、エッジライト方式)と、導光板を用いずにCCFL等の光源ランプからの光で直接照明する「直下型方式」の2種類の方式がある。
エッジライト方式のバックライトユニットが搭載された液晶ディスプレイ装置としては、例えば図1に示すものが一般に知られている。この種の液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板1、3で挟んでなる液晶パネル2が上部に位置して配設され、液晶パネル2の下側面に、略長方形の板状を呈するポリメチルメタクリレート(PMMA)やアクリル等の透明な基材からなる導光板7が配置されており、この導光板7の上面、即ち光射出面に拡散フィルム(拡散層)4が設けられている。更に、導光板7の下面に、導光板7に導入された光を効率よく液晶パネル2に向けて均一になるように散乱して反射される為の散乱反射パターン部(図示せず)が印刷などによって設けられると共に、散乱反射パターン部の下方に反射フィルム(反射層)8が設けられている。
また、上記導光板7には、その短測部に光源ランプ6が設けられており、更に、光源ランプ6の光を効率よく導光板7に入射させるべく、光源ランプ6の背面側を覆うようにして高反射率のランプリフレクター5が設けられている。上記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(チタニア)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン、例えばドットパターンにて印刷し、乾燥・形成したものであり、導光板7内に入射した光に指向性を付与し、光射出面へと導くようになっており、高輝度化を図る為の工夫がなされている。
最近では、光利用効率を向上して更なる高輝度化を図るべく、図2に示すように、拡散フィルム4と液晶パネル2との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)9、10を設けることが提案されている。このプリズムフィルム9、10は導光板7の光射出面から射出され、拡散フィルム4で拡散された光を高効率で液晶パネル2の有効表示エリアに集光させるものである。
また、正面輝度や面光源としての均一性を向上させる試みとして、導光板の形状を光源から離れるほど薄肉化していく楔形にしたものや、所定の形状を付与した反光射出面に金属蒸着を行なったり、異屈折率素材を隣接させたりすることで反射パターンを印刷することの代替とする等の工夫が行なわれているが、やはり画像品位を保つ為には、光学シートの併用が必要になっている。
一方、直下型方式のバックライトは、導光板の利用が困難な大型の液晶テレ部などのディスプレイ装置に用いられている。直下型バックライト方式のディスプレイとしては、図3に示す液晶ディスプレイ装置が一般的に知られている。この液晶ディスプレイ装置は、表裏両面を偏光板1、3で挟んでなる液晶パネル2が上部に位置して配設され、液晶パネル2の下側面にCCFL等からなる光源12が配置される。更に、光源12の上面側には拡散板11のような光学シートが設けられている。また、光源12の背面には、光源12から液晶パネル2と反対方向に向かう光を液晶パネル2側に反射させるリフレクタ13が配置されている。よって、光源12から射出される光は拡散板11で拡散され、この拡散光を高効率で液晶パネル2の有効表示エリアに集光させる。
「直下型方式」のディスプレイ装置に用いられている拡散板11は、液晶ディスプレイ装置の構成上、線状光源の光を散乱させ、且つ光源が透けて見えないことが求められる為、光散乱粒子が配合されており、近年の直下型方式の急増に合わせて種々の開発が行なわれてきた。その多くは、高透過、高拡散を目的とし、光散乱粒子の種類や粒径、配合量を線御するものであり、光散乱粒子としては、真球状粒子をしようしたものが報告されている。
しかし、拡散板の光散乱粒子として真球状粒子のみを使用した場合、視野角を広げるような拡散特性となり、ランプイメージは明るい部分が広がった状態で確認され、比較的明るい部分と比較的暗い部分がストライプ状の輝度ムラとして視認できてしまう。この明るい部分と暗い部分の差を確認しにくいように光透過率を落とす為、正面輝度が低下するという問題があった。図3に示した液晶ディスプレイ装置でも、視野角制御は拡散板11の拡散性にのみ委ねられている為、その制御は難しく、液晶表示画面の中心は明るく、周辺に近いほど暗くなる特性は避けられない。従って、液晶表示画面を横から見たときの輝度低下が大きく、光の利用効率の低下を招いる為、エッジライト方式と同様に種々の光学フィルムを拡散板の上に積層することで問題の解決が図られている。
エッジライト方式に比べて、面全体を均一に照らし易い直下型方式は、大型ディスプレイにおいて多く採用されてきたが、光源上に種々の光学シート積層する構造が近年開発著しいディスプレイ装置の薄型化の阻害要因ともなる為、最近では大型ディスプレイにおいてもエッジライト方式が採用されつつある。
更に、薄型化だけではなく部材点数の低減によるコスト削減にもつながるとして、光射出面及び半光射出面の両面に所定の凹凸形状を付与することで、光学シートを積層するのと同様の効果を狙った導光板も開発されている。これらの導光板の作製方法としては、所望の形状を正確に成形する為、一般にレーザ切削や射出成形が採用されてきた。
特開平8−211388 特開2002−109931 特開2002−113751 特開平10−282496 特開平11−174439
しかしながら、レーザ切削や射出成形による成形は大量生産に向かなかったり、ウェルドライン等の外観不良により歩留まりが上がらなかったりする欠点がある。また、反光射出面に光反射層を設ける場合は、工程数やライン長が増加し、コストの観点で不利となる。
一方、大量生産が可能で生産コストが抑えられることが知られている押出成形方法では、従来用いられてきた印刷や蒸着による反射層の付与や、光源から遠くなるほど厚みが薄くなるようなテーパーのかかった形状を作製することは不可能であった。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、安定した大量生産が可能であり、高い正面輝度と均一な輝度分布を実現する導光板、及び前記導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1は、エッジライト型光源を有する表示装置に用いられる導光板であって、画像表示パネル側に光を照射する光射出面と、前記光射出面に対向する面である反光射出面と、前記二面に略垂直な少なくとも一面の光入射面とを有する熱可塑性樹脂からなる透明な矩形板状の押出一体成形品であって、前記光射出面及び前記反光射出面が、断面が凸状または凹状であり直線状または曲線状に互いに平行して延在する複数のレンズからなるレンズ群からなり、前記光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチaと、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチbが、a>bの関係にあることを特徴とする導光板である。
請求項2は、請求項1に記載の導光板において、前記導光板は平面視長方形であり、前記光射出面の前記レンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記長方形の長辺に平行させて短辺方向に並べられて構成され、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記光入射面に平行させて前記光入射面と直交する方向に並べられて構成され、かつ、前記レンズの断面は、前記光入射面から遠ざかるほど小さく形成されていることを特徴とする導光板である。
請求項3は、請求項2に記載の導光板において、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは断面が三角形であり、この三角形の2つの斜面と前記光入射面とがなす角度が45°以上89°以下であることを特徴とする導光板である。
請求項4は、エッジライト型光源を有する表示装置に用いられる導光板であり、画像表示パネル側に光を照射する光射出面と、前記光射出面に対向する面である反光射出面と、前記二面に略垂直な少なくとも一面の光入射面とを有する熱可塑性樹脂と光拡散剤との混合樹脂からなる不透明な矩形板状の押出一体成形品であって、前記光射出面及び前記反光射出面が、断面が凸状または凹状であり直線状または曲線状に互いに平行して延在する複数のレンズからなるレンズ群からなり、前記光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチaと、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチbが、a>bの関係にあることを特徴とする導光板である。
請求項5は、請求項4に記載の導光板において、前記導光板は平面視長方形であり、前記光射出面の前記レンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記長方形の長辺に平行させて短辺方向に並べられて構成され、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記光入射面に平行させて前記光入射面と直交する方向に並べられて構成され、かつ、前記レンズの断面は、前記光入射面から遠ざかるほど小さく形成されていることを特徴とする導光板である。
請求項6は、請求項5に記載の導光板において、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは断面が三角形であり、この三角形の2つの斜面と前記光入射面とがなす角度が45°以上89°以下であることを特徴とする導光板である。
請求項7は、請求項4乃至6の少なくとも何れか1項に記載の導光板において、全光線透過率が80%以上であることを特徴とする導光板である。
請求項8は、請求項1乃至7の少なくとも何れか1項に記載の導光板において、導光板を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする導光板である。
請求項9は、請求項1乃至8の少なくとも何れか1項に記載の導光板と、光源とを少なくとも具備してなることを特徴とするバックライトユニットである。
請求項10は、請求項9に記載のバックライトユニットと、画像表示パネルとを少なくとも具備してなることを特徴とする表示装置である。
本発明によれば、安定した大量生産が可能であり、高い正面輝度と均一な輝度分布を実現する導光板、及び前記導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を提供することが可能となる。
従来のディスプレイ装置を示す断面模式図 従来のディスプレイ装置を示す断面模式図 従来のディスプレイ装置を示す断面模式図 本発明に係わる導光板を短辺側から見た際の断面模式図の一例 本発明に係わる導光板を長辺側から見た際の断面模式図の一例 本発明に係わる導光板を斜め上から見た際の俯瞰模式図の一例 本発明に係わる導光板を短辺側から見た際の断面模式図の別の一例 本発明に係わる導光板を長辺側から見た際の断面模式図の別の一例 本発明に係わる導光板を斜め上から見た際の俯瞰模式図の別の一例 レンズの斜面と光入射面とがなす角度の説明図 本発明に係わるバックライトユニットを示す俯瞰模式図 本発明に係わるバックライトユニットを示す俯瞰模式図 本発明に係わる表示装置を示す俯瞰模式図
以下、本発明の態様について、詳細に説明する。なお、形状に関しては、図を基に説明するが、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図は模式図であり、各部位の縮尺は実際とは一致しない。
本発明に係わる導光板17は、図4〜図5に示すように、光射出面14と、光射出面14に対向する面(反光射出面)16と、前記の二面14、16に略垂直な光入射面15を有し、面14及び16はレンズ群14’及び16’からなり、レンズ群14’を形成するレンズ14Aのピッチaと、レンズ群16’を形成するレンズ16Aのピッチbがa>bの関係にある。
これは、光射出面14及び反光射出面16が平坦であると、光源から射出した光を十分な輝度と均一性を持って画像表示パネル側に射出させる為に、別途光反射層を設けたり光学シートを多数積層しなくてはいけなくなったりするため、工程数やコストが増加する点で不利となるためである。
一方、光射出面14及び反光射出面16がレンズ群14’及び16’からなることで、レンズ形状の調整により少ない工程数で反光射出面16側に向かった光を光射出面14側(画像表示パネル側)に反射させたり、面光源として十分な正面輝度や輝度均一性を実現させたりすることが可能となり、且つ各々の面14、16を構成するレンズ14A、16Aのピッチがa>bの関係にあることで、多方向から光射出面に光が到達し、輝度均一化をより容易にする点で有利である。
更に、全面にレンズ形状が賦形されていることで、レンズ形状や大きさを変化させる、即ち、版の深さの調整により、光反射機能を付与したり、厚みにテーパーを掛けたりすることが可能となり、作製時間の短縮と安定した大量生産が可能となる点で、コスト的にも有利である押出成形法を採用することが可能となる利点がある。
ここで、光射出面14及び反光射出面16を形成するレンズ14A、16Aの形状について説明する。図5〜7は、本発明に係わる導光板17の短辺側にのみ光源が設置される場合の模式図、図8〜10は短辺側及び長辺側に光源が設置される場合の模式図であり、各々、短辺側から見た断面図、長辺側から見た断面図、斜め上から見た俯瞰図である。
図から分かる様に、導光板17は平面視長方形であり、図4〜図6の導光板17では長方形の一方の短辺が光入射面15とされ、図7の導光板17では、長方形の一方の短辺と一方の長辺が光入射面15とされている。
図4〜図6の導光板17では、光射出面14のレンズ群14'を形成するレンズ14Aは、断面が凸状または凹状であり、直線状または曲線状に互いに平行して延在している。本実施の形態では、各レンズ14Aは、断面が三角形で均一である。レンズ14Aは、導光板17の輪郭をなす長方形の長辺に平行して直線状に均一の断面で延在し、長方形の短辺方向に並べられて複数設けられている。
反光射出面16のレンズ群16'を形成するレンズ16Aは、断面が凸状または凹状であり、直線状または曲線状に互いに平行して延在している。本実施の形態では、各レンズ16Aは、断面が三角形であり、光入射面15に平行な方向に均一の断面で延在し、光入射面15と直交する方向に並べられて複数設けられている。各レンズ16Aの断面形状は、光入射面15から離れるほど小さく形成されている。
従って、レンズ16Aは、光源が短辺側のみに設置される場合は、図6に示すように短辺方向に延在しており、光源が短辺側及び長辺側に設置される場合は、図7に示すように2次元的な広がりを持つ(2つの光入射面15に対して90度以外の角度で交差する方向に延在する。)。また、ここには示していないが、光源が長辺側のみに設置される場合には、長辺方向に延在する。
これは、光射出面14のレンズ14Aが長辺方向の広がりを持たないと、ディスプレイの水平方向の視野角が狭くなり画像品位が低下する点と、反光射出面16のレンズ16Aが光源から射出される光線と平行方向に延在していると反射効率が悪く、反光射出面16側に抜けて輝度が低下する点で不利となる為である。また、反光射出面16を形成するレンズ16Aの大きさが、光源からの距離に係わらず一定であったり、光源から遠ざかるほど大きくなったりすると、光源から遠い場所ほど光線密度が薄くなり、面内の輝度分布が不均一となる点で不利となる。
一方、光射出面14を形成するレンズ14Aが長辺方向に延在し、反光射出面16を形成するレンズ16Aが光源から遠ざかるほど小さくなりながら光入射面15に平行な方向に延在していると、水平方向の視野角が広く確保できる点や、反光射出面16側に抜ける光が低減して面全体で高い輝度を保持することが可能となる点で有利である。更に、反光射出面16を形成するレンズ16Aの断面が三角形である場合、この三角形の斜面と光入射面15がなす角(図10中のθ)が45°以上89°以下であると、全反射が起こり易く、効率良く射出光量を増加させることが可能となる。
図中ではレンズ14A、16Aの先端は角となっているが、所望の性能・用途に合わせて、適宜R(丸み)をつけることは当然可能である。特に耐破損性・耐擦傷性の観点から、両面共レンズの先端が多少は丸みを帯びていることが望ましい。
また、本発明に係わる導光板17は、押出成形する際に熱可塑性樹脂と光拡散材を混合することで、全面的に光拡散材が分散された構成としても良い。光拡散材を混合させずに透明な状態で作製すると高い輝度を実現し易く、光拡散材を分散させて作製すると輝度の均一性が向上する。特に長辺側にのみ光源を設置する場合には、光拡散材を分散させることでモアレ発生を抑止しやすくなる点で有利となる。透明/不透明の使い分けは、所望の性能に合わせて選択することが可能である。
本発明に係わる導光板17は、全光線透過率が80%以上であることを特徴とする。これは、全光線透過率が80%を下回ると、十分な輝度が得られず画像が暗くなる点で不利となる為である。物理的に全光線透過率が100%になることはありえず、全光線透過率が高いことで特に不利益は生じない為、全光線透過率の上限は設定していない。
本発明に係わる導光板17の素材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、メタアクリルスチレン共重合体(MS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)、これらを成分とする共重合体若しくはこれらの樹脂の混合物を用いることができるが、耐熱性の観点から、薄型ディスプレイに組み込む際には、PCを用いることが好ましい。
本発明に係わる導光板17に用いる光拡散材としては、例えば、シリコーンや二酸化チタン、硫酸バリウム、或いは、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド又はポリエーテルの微粒子を用いることができる。
図11、図12は本発明に係わる導光板17と、光源18と、を少なくとも具備したバックライトユニット20を、図13は、本発明に係わるバックライトユニット20と、表示パネル21とを、少なくとも具備した表示装置22を示した断面模式図である。バックライトユニット20、及び表示装置22に、必要があれば前記以外の部材を追加することは、当然可能である。また、光源18としては、CCFLのような線光源を用いても構わないし、LEDのような点光源を並べて使用しても構わない。
本発明の効果を示す為に、透明樹脂としてポリカーボネートを用い、光射出面14及び反光射出面16の形状を種々変化させて、厚み2mmの導光板17を試作し、CCFLを光源とした表示装置に設置し、正面輝度並びに面内の輝度均一性の比較を行なった。このとき、表示ディスプレイの視野角及び導光板17の量産性についても同時に評価した。
各々の評価は、下記の基準に則り実施した。
正面輝度:ディスプレイとして使用に堪える輝度が得られれば○、得られなければ×。輝度均一性:面内で明暗ムラが見えなければ○、明暗ムラが見えたら×。視野角:所定の視野角を有していれば○、有していなければ×。量産性:安定した量産性が得られれば○、作製時間が掛かったり外観不良が生じたりするような量産阻害要因が見られれば×。
Figure 2011048930
表1、表2に示したように、光射出面14が長辺方向に延在したレンズ群14'からなり、反光射出面16が光源から遠ざかるほど小さくなりながら光入射面15と平行に延在し、且つ光入射面15とレンズ16Aの斜面が成す角度が45°以上89°以下であるレンズ群16'からなり、光射出面14を形成するレンズ14Aのピッチが、反光射出面16を形成するレンズ16Aのピッチよりも大きい導光板17を、全光線透過率が80%以上になるように押出一体成形したときに、量産性、正面輝度、面内輝度均一性を兼ね備えることが確認された。作製方法の違いの比較として、射出成形とレーザ切削でもサンプルを作製したが、量産性に難があったため、形状を変化させた結果は載せていない。
本発明に係わる導光板、及び前記導光板を用いたバックライトユニット、並びに表示装置を用いることで、工程数や使用部材点数の削減を伴うディスプレイの薄型化が可能になり、産業上の利用に耐え得る。
1…偏光板、2…液晶パネル、3…偏光板、4…拡散フィルム、5…リフレクタ、6…光源ランプ、7…導光板、8…反射フィルム、9…プリズムフィルム(延伸方向横)、10…プリズムフィルム(延伸方向縦)、11…拡散板、12…光源ランプ(CCFL等)、13…リフレクタ、14…本発明に係わる導光板の光射出面、14'…本発明に係わる導光板の光射出面を構成するレンズ、15…本発明に係わる導光板の光入射面、16…本発明に係わる導光板の光射出面に対向する面、16'…本発明に係わる導光板の光射出面に対向する面を構成するレンズ、17…本発明に係わる導光板、18…光源、19…リフレクタ、20…本発明に係わるバックライトユニット、21…画像表示パネル、22…本発明に係わる画像表示装置。

Claims (10)

  1. エッジライト型光源を有する表示装置に用いられる導光板であって、画像表示パネル側に光を照射する光射出面と、前記光射出面に対向する面である反光射出面と、前記二面に略垂直な少なくとも一面の光入射面とを有する熱可塑性樹脂からなる透明な矩形板状の押出一体成形品であって、
    前記光射出面及び前記反光射出面が、断面が凸状または凹状であり直線状または曲線状に互いに平行して延在する複数のレンズからなるレンズ群からなり、
    前記光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチaと、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチbが、a>bの関係にある、
    ことを特徴とする導光板。
  2. 請求項1に記載の導光板において、前記導光板は平面視長方形であり、
    前記光射出面の前記レンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記長方形の長辺に平行させて短辺方向に並べられて構成され、
    前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記光入射面に平行させて前記光入射面と直交する方向に並べられて構成され、かつ、前記レンズの断面は、前記光入射面から遠ざかるほど小さく形成されている、
    ことを特徴とする導光板。
  3. 請求項2に記載の導光板において、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは断面が三角形であり、この三角形の2つの斜面と前記光入射面とがなす角度が45°以上89°以下であることを特徴とする導光板。
  4. エッジライト型光源を有する表示装置に用いられる導光板であり、画像表示パネル側に光を照射する光射出面と、前記光射出面に対向する面である反光射出面と、前記二面に略垂直な少なくとも一面の光入射面とを有する熱可塑性樹脂と光拡散剤との混合樹脂からなる不透明な矩形板状の押出一体成形品であって、
    前記光射出面及び前記反光射出面が、断面が凸状または凹状であり直線状または曲線状に互いに平行して延在する複数のレンズからなるレンズ群からなり、
    前記光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチaと、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズのピッチbが、a>bの関係にある、
    ことを特徴とする導光板。
  5. 請求項4に記載の導光板において、前記導光板は平面視長方形であり、
    前記光射出面の前記レンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記長方形の長辺に平行させて短辺方向に並べられて構成され、
    前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは、均一の断面で直線状に延在しており、前記レンズ群は、前記レンズがその延在方向を前記光入射面に平行させて前記光入射面と直交する方向に並べられて構成され、かつ、前記レンズの断面は、前記光入射面から遠ざかるほど小さく形成されている、
    ことを特徴とする導光板。
  6. 請求項5に記載の導光板において、前記反光射出面のレンズ群を形成するレンズは断面が三角形であり、この三角形の2つの斜面と前記光入射面とがなす角度が45°以上89°以下であることを特徴とする導光板。
  7. 請求項4乃至6の少なくとも何れか1項に記載の導光板において、全光線透過率が80%以上であることを特徴とする導光板。
  8. 請求項1乃至7の少なくとも何れか1項に記載の導光板において、導光板を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネートであることを特徴とする導光板。
  9. 請求項1乃至8の少なくとも何れか1項に記載の導光板と、光源とを少なくとも具備してなることを特徴とするバックライトユニット。
  10. 請求項9に記載のバックライトユニットと、画像表示パネルとを少なくとも具備してなることを特徴とする表示装置。
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