JP2011048683A - 入退場課金装置及び入退場課金システム - Google Patents

入退場課金装置及び入退場課金システム Download PDF

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十三二 堀田
Masayuki Toyoda
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Abstract

【課題】正確且つ簡便に料金を徴収することができる入退場課金装置及び入退場課金システムを提供する。
【解決手段】遊技場に入場する際、利用者は、入退場課金装置1の操作部14を操作してから、入場を所望している人数、及び利用予定時間に応じた入場料を、入金受付部15に入金する。入金後、利用者は、記録部16から排紙される入場券を1人1枚ずつ入手する。遊技場から退場する際、利用者から入場券を手渡された遊技場の管理者は、入場券に記録されているバーコードを読取部17に読み取らせる。このとき、バーコードが示す利用者情報に含まれている入場時刻、及び時計部12を用いて特定した退場時刻等に基づいて、制御部10が、追加料金を精算する。追加料金が必要な場合、利用者は、追加料金を入退場課金装置1の入金受付部15に入金する。以上の結果、入退場時の課金に係る人為的ミス及び金銭トラブル等の発生を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、入退場時に課金する入退場課金装置及び入退場課金システムに関する。
例えばスーパーマーケット又はゲームセンター等に、子供を遊ばせるための遊技場が並設されていることがある。遊技場の利用者は、入場時に、所望する利用予定時間H(Hは自然数)に応じた入場料を支払う。実際の利用時間が利用予定時間Hを超過した場合、利用者は、退場時に追加料金を支払う。
このような遊技場では、遊技場の管理者が時計を確認し、利用者毎の入場時刻及び退場時刻等を記帳し、追加料金を精算し、また、利用者との間で直接的に金銭の受け渡しを行なうことが多い。このため、人為的ミス又は金銭トラブル等の問題が発生し易い。
ところで、従来、入退場ゲートの開錠/施錠を制御する制御装置を備える入退場制御システムが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の入退場制御システムでは、入退場ゲートを開錠するために、入場者の携帯電話機と制御装置との通信を確立した状態で、携帯電話機の電話番号を用いた認証が行なわれる。
このような入退場制御システムを遊技場に適用する場合には、入退場ゲートを開錠した時刻が、制御装置の内蔵時計から取得され、更に、制御装置の不揮発性メモリに記憶される。この結果、利用者の入退場時刻を正確に管理することができる。
特開2006−225889号公報
ところが、子供は携帯電話機を所持していないことがある。また、大きく身体を動かすような遊戯は、携帯電話機を所持したままでは危険である。このため、携帯電話機の所持を遊技場の利用条件とした場合には、利用者、及び利用者の遊技場内での行動を大幅に限定する、という問題が生じる。
しかも、特許文献1には、遊技場の課金に係る問題を解決する技術事項は開示されていない。更に、一般的な遊技場では、入場口又は退場口の開閉を厳密に管理する必要はない。従って、特許文献1に記載されているような入退場制御システムを、そのまま遊技場に適用することはできない。
そこで、使用者が入場料を投入すると、入金時刻が印刷された切符が発券される券売機を遊技場に設置することが考えられる。入金時刻は、実際の入場時刻とは異なるが、便宜的に入場時刻として取り扱われる。この場合、入場の際の人為的ミス及び金銭トラブル等は発生し難い。また、切符はシート状であるため、子供が切符を所持したまま遊戯しても安全である。
しかしながら、このような券売機では、退場時の人為的ミス及び金銭トラブル等を抑制することはできない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、入場時に、入場時刻が記録された記録シートを発行し、退場時に、記録シートに記録された入場時刻と退場時刻とに基づいて料金を精算する構成とすることにより、正確且つ簡便に料金を徴収することができる入退場課金装置及び入退場課金システムを提供することにある。
本発明に係る入退場課金装置は、入場時に料金を徴収し、退場時に精算するための入退場課金装置において、時計部と、該時計部が計時した時刻に基づいて、入場に関する時刻及び退場に関する時刻夫々を特定する特定部と、入場時に徴収すべき料金を設定する設定部と、該設定部が設定した料金の入金を受け付ける第1入金受付部と、該第1入金受付部に入金された場合に、前記特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像を記録シートに記録する記録部と、記録シートに記録されている画像を読み取る読取部と、該読取部が読み取った画像から、前記特定部が特定した入場に関する時刻を抽出する時刻抽出部と、該時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、退場時に追加で徴収すべき料金を精算する精算部と、該精算部が精算した料金が正数である場合に、前記料金の入金を受け付ける第2入金受付部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金装置は、徴収すべき料金に係る料金情報と、該料金情報が有効になる条件とを関連付けて記憶する料金記憶部と、前記料金記憶部に記憶されている条件が満たされている料金情報を前記料金記憶部から読み出す読出部とを更に備え、前記設定部は、前記読出部が読み出した料金情報に基づいて料金を設定するようにしてあり、前記精算部は、前記料金情報、前記時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、料金を精算するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金装置は、前記特定部が入場に関する時刻及び退場に関する時刻の何れかを特定した場合に、入場している人数を演算する演算部を更に備え、前記第1入金受付部は、前記演算部が演算した人数が、所定人数以下である場合に入金を受け付け、前記所定人数超過である場合には受け付けないようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金装置は、前記読取部が画像を読み取るべき記録シートには、前記特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像、又は、料金の値引きに係る値引情報を示す画像が記録してあり、前記読取部が読み取った画像から、前記値引情報を抽出する値引抽出部を更に備え、該値引抽出部が値引情報を抽出した場合、前記精算部は、前記値引抽出部が抽出した値引情報、前記時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、料金を精算するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金装置は、団体入場する人数を受け付ける人数受付部を更に備え、該人数受付部が人数を受け付けた場合に、前記設定部は、前記人数受付部が受け付けた人数に応じた料金を設定するようにしてあり、前記人数受付部が人数を受け付けた場合に、前記記録部は、前記特定部が特定した入場に関する時刻と、団体を識別する団体情報とを示す画像を、前記人数受付部が受け付けた人数に等しい枚数の記録シート夫々に記録するようにしてあり、前記読取部が読み取った画像から、団体情報を抽出する団体抽出部と、該団体抽出部が抽出した団体情報、及び前記団体抽出部が団体情報を抽出した場合に前記特定部が特定した退場に関する時刻の内、最も早い退場に関する時刻を関連付けて記憶する退場記憶部とを更に備え、前記団体抽出部が団体情報を抽出した場合、前記精算部は、前記特定部が特定した退場に関する時刻に代えて、前記団体抽出部が抽出した団体情報に関連付けて前記退場記憶部に記憶してある退場に関する時刻を用いるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金装置は、前記精算部が精算した料金が正数である場合に、前記特定部が特定した退場に関する時刻を有効退場時刻として所定のタイミングまで記憶し続ける時刻記憶部を更に備え、該時刻記憶部に有効退場時刻が記憶してある場合、前記精算部は、前記特定部が特定した退場に関する時刻に代えて、前記時刻記憶部に記憶してある最も早い有効退場時刻を用いるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る入退場課金システムは、入場時に料金を徴収するための入場時課金装置と、退場時に精算するための退場時精算装置とを備える入退場課金システムであって、前記入場時課金装置は、第1時計部と、該第1時計部が計時した時刻に基づいて、入場に関する時刻を特定する第1特定部と、入場時に徴収すべき料金を設定する設定部と、該設定部が設定した料金の入金を受け付ける第1入金受付部と、該第1入金受付部に入金された場合に、前記第1特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像を記録シートに記録する記録部とを有し、前記退場時精算装置は、第2時計部と、該第2時計部が計時した時刻に基づいて、退場に関する時刻を特定する第2特定部と、記録シートに記録されている画像を読み取る読取部と、該読取部が読み取った画像から、前記第1特定部が特定した入場に関する時刻を抽出する時刻抽出部と、該時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記第2特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、退場時に追加で徴収すべき料金を精算する精算部と、該精算部が精算した料金が正数である場合に、前記料金の入金を受け付ける第2入金受付部とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、入退場課金装置は時計部及び特定部を備え、更に、入場時に料金を徴収するために、設定部、第1入金受付部、及び記録部を備え、退場時に精算するために、読取部、時刻抽出部、精算部、及び第2入金受付部を備える。
一方、本発明にあっては、入退場課金システムは入場時課金装置と退場時精算装置とを備える。入場時課金装置は、入場時に料金を徴収するために、第1時計部、第1特定部、設定部、第1入金受付部、及び記録部を有する。退場時精算装置は、退場時に精算するために、第2時計部、第2特定部、読取部、時刻抽出部、精算部、及び第2入金受付部を有する。
特定部(又は第1特定部)は、時計部(又は第1時計部)が計時した時刻に基づいて、入場に関する時刻を特定する。また、特定部(又は第2特定部)は、時計部(又は第2時計部)が計時した時刻に基づいて、退場に関する時刻を特定する。以下では、入場に関する時刻(又は退場に関する時刻)を入場時刻(又は退場時刻)という。また、利用者が実際に入場(又は退場)した時刻を実入場時刻(又は実退場時刻)という。一般に、入場時刻(又は退場時刻)は、実入場時刻(又は実退場時刻)に略等しいものと看做される。
利用者の入場に際し、第1入金受付部は、設定部が設定した料金(即ち入場時に徴収すべき料金である入場料)の入金を受け付ける。第1入金受付部に入金された場合に、記録部は、特定部又は第1特定部が特定した入場時刻を示す画像を記録シートに記録する。この画像が記録してある記録シートを、以下では入場券という。
その利用に際して料金の支払いを必要とする部屋又は区域等(以下、有料施設という)への入場を所望している利用者は、まず、入場料を第1入金受付部に入金する。次いで、利用者は、入場券を入手してから、有料施設に入場する。即ち、有料施設の管理者が、利用者から入場料を受け取る必要も、入場券に入場時刻を記入する必要もない。
一方、利用者の退場に際し、読取部は、記録シートに記録されている画像を読み取る。次いで、時刻抽出部が、読取部が読み取った画像から、特定部又は第1特定部が特定した入場時刻を抽出する。そして、精算部は、時刻抽出部が抽出した入場時刻、及び特定部又は第2特定部が特定した退場時刻に基づいて、退場時に追加で徴収すべき料金(即ち追加料金)を精算する。
このために、有料施設からの退場を所望している利用者、又はこの利用者から入場券を受け取った管理者は、入場券に記録されている画像を読取部に読み取らせる。しかしながら、画像の読み取り、入場時刻の抽出、及び追加料金の精算の際に、人為的ミスが発生する虞はない。
精算部が精算した追加料金が正数である場合、第2入金受付部は、追加料金の入金を受け付ける。この場合、利用者は、追加料金を第2入金受付部に入金する。即ち、有料施設の管理者が、利用者から追加料金を受け取る必要はない。
本発明にあっては、入退場課金装置は、入場時に料金を徴収し、退場時に精算するために、料金記憶部及び読出部を更に備える。
料金記憶部は、徴収すべき料金に係る料金情報(例えば単位時間毎の基本金額)と、この料金情報が有効になる条件(以下、料金条件という。例えば日時又は曜日等)とを関連付けて記憶する。
料金条件が満たされている場合、読出部は、満たされている料金条件に関連付けて料金記憶部に記憶されている料金情報を読み出す。
設定部は、読み出された料金情報に基づいて入場料を設定し、精算部は、読み出された料金情報、入場時刻、及び退場時刻に基づいて追加料金を精算する。
以上の結果、料金記憶部に記憶してある料金情報及び料金条件の組み合わせ次第で、例えば繁忙期(又は閑散期)には通常期よりも高い(又は安い)入場料及び/又は追加料金を徴収することができる。
本発明にあっては、入退場課金装置は、有料施設に入場している人数(以下、入場者数という)を定員以下に制限するために、演算部を更に備える。
演算部は、特定部が入場時刻及び退場時刻の何れかを特定した場合、即ち利用者が入場又は退場した場合に、入場者数を演算する。
入場者数が所定人数(即ち定員)以下である場合、第1入金受付部は入金を受け付ける。このため、利用者が有料施設に入場することができる。一方、入場者数が定員超過である場合、第1入金受付部は入金を受け付けない。このため、有料施設が満員であるにも関わらず利用者が更に入場してしまう不都合を、抑制することができる。
本発明にあっては、入退場課金装置は、退場時に精算するために、値引抽出部を更に備える。
料金の値引きに係る値引情報を示す画像が記録してある記録シートを、以下では割引券という。即ち、読取部が画像を読み取るべき記録シートとは、入場券又は割引券である。
読取部が、入場券に記録されている画像を読み取った場合、時刻抽出部が入場時刻を抽出する。一方、読取部が、割引券に記録されている画像を読み取った場合、値引抽出部が値引情報を抽出する。
値引抽出部が値引情報を抽出した場合、精算部は、抽出された値引情報、入場時刻、及び退場時刻に基づいて、追加料金を精算する。このとき精算される追加料金は、値引情報を省いて精算される追加料金よりも低額である。
以上の結果、入場券と割引券とを所持している利用者が支払うべき追加料金を、入場券のみを所持している場合よりも安くすることができる。従って、予め割引券を配布することは、利用者の利益になり、しかも、利用者数の増加を見込むことができるため、有料施設側の利益にもなる。
本発明にあっては、入退場課金装置は、入場時に料金を徴収するために、人数受付部を更に備え、退場時に精算するために、団体抽出部及び退場記憶部を更に備える。
複数人の利用者が、同一の団体(家族又は幼稚園等)に所属していることがある。団体に所属している個々の利用者を、以下では、団体利用者という。
同一の団体に所属している団体利用者は、全員が、有料施設から同時的に入退場することが多い。
そこで、団体利用者の入場に際し、人数受付部は、団体入場する人数、即ち同一の団体に所属している団体利用者の人数を受け付ける。団体利用者は、人数受付部に、団体入場する人数N(N≧2の自然数)を与える。記録部は、入場時刻と、団体を識別する団体情報とを示す画像を、N枚の記録シートに記録する。この画像が記録してある各記録シートを、以下では団体入場券という。団体利用者は、各自が1枚ずつ団体入場券を入手する。団体入場券に記録されている画像が示す入場時刻及び団体情報は、何れも同一の入場時刻及び団体情報である。
団体利用者の退場に際し、読取部が、団体入場券に記録されている画像を読み取った場合、団体抽出部が団体情報を抽出する。そして、退場記憶部は、抽出された団体情報と、団体抽出部が団体情報を抽出した場合に特定された退場時刻の内、最も早い退場時刻とを関連付けて記憶する。ここで、最も早い退場時刻とは、同一の団体に所属している団体利用者の内、最初に退場した団体利用者の退場時刻(以下、団体退場時刻という)である。
団体抽出部が団体情報を抽出した場合、精算部は、入場時刻及び団体退場時刻に基づいて、料金を精算する。
つまり、同一の団体情報によって識別される団体に所属している団体利用者は、全員が同一の入場時刻に入場し、また、団体退場時刻に退場したと看做される。この結果、本発明の入退場課金装置は、団体利用者同士で追加料金の有無又は金額が異なる不公平の発生を抑制することができる。
本発明にあっては、入退場課金装置は、退場時に精算するために、時刻記憶部を更に備える。
有料施設からは、複数人の利用者が同時的に退場することがあり、追加料金の入金が必要な場合には、退場を所望する利用者の待ち行列が発生する可能性が高い。ところが、退場時刻の特定は機械的に行なわれるため、利用者の実退場時刻よりも、機械的に特定された退場時刻の方が大幅に遅くなることがある。
そこで、時刻記憶部は、精算部が精算した料金が正数である場合、即ち、追加料金の入金が必要な場合に、特定部が特定した退場時刻を有効退場時刻として所定のタイミングまで記憶し続ける。このような有効退場時刻は、同時的に退場した複数人の利用者夫々の実退場時刻に略等しいと看做せる。
時刻記憶部に有効退場時刻が記憶してある場合、精算部は、入場時刻及び最も早い有効退場時刻に基づいて、料金を精算する。この結果、本発明の入退場課金装置は、同時的に退場した複数人の利用者に係る金銭トラブルの発生を抑制することができる。
本発明の入退場課金装置及び入退場課金システムによる場合、有料施設の管理者が、利用者毎の入場時刻の記録及び追加料金の精算等を行なう必要がない。更に、入場料及び追加料金夫々を、管理者と利用者との間で直接的に授受する必要がない。以上の結果、入退場時の課金に係る人為的ミス及び金銭トラブル等の発生を抑制することができる。
また、有料施設の利用条件(例えば携帯電話機の所持)が存在せず、しかも、記録シートは携帯が容易であり、携帯中の安全性も高い。以上の結果、有料施設の利用者、及び利用者の有料施設内での行動が大幅に限定されることはない。
更にまた、入退場課金装置は、入退場時刻を特定するための時計部を備えて入ればよいため、入場時刻を特定するための時計部と退場時刻を特定するための時計部とを個別に備えている場合とは異なり、時計部同士の誤差によるトラブルを防止することができる。
有料施設の入場口と退場口とが兼用である場合には、入退場口に入退場課金装置を設置すればよい。この場合、入退場口における装置設置スペースを最小限にすることができる。一方、有料施設の入場口と退場口とが異なる場合には、入退場課金システムが備える入場時課金装置(又は退場時精算装置)を入場口(又は退場口)に設置すればよい。この場合、入場口(又は退場口)における装置設置スペースを最小限にすることができる。しかも、入場を所望する利用者と退場を所望する利用者とが同一の装置を使用することによる待ち行列の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置で使用される入場券及び割引券の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置が備える記憶部に記憶される料金表の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置が備える記憶部に記憶される人数表の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置で実行される入場演算処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置で実行される入場演算処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置が備える記憶部に記憶される団体表の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置が備える記憶部に記憶される個人表の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置で実行される退場演算処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置で実行される退場演算処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る入退場課金システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る入退場課金装置1の構成を示すブロック図であり、図2(a)及び図2(b)は、入退場課金装置1で使用される入場券S1及び割引券S2の一例を示す模式図である。
図1に示す入退場課金装置1は、制御部10、記憶部11、時計部12、表示部13、操作部14、入金受付部15、記録部16、及び読取部17を備える。
入退場課金装置1は、例えば午前9時に開場し、午後6時に閉場する図示しない有料施設(本実施の形態では遊技場)の入場口及び退場口兼用の入退場口に設置される。
図2(a)に示す入場券S1は、感熱紙製の記録シートを用いてなり、利用者が遊技場に入場する際に、入退場課金装置1によって発券される。入場券S1には、利用者を識別する利用者番号、遊技場の入場券であることを示す題字、入場料、遊技場への入場時刻、及び遊技場からの退場予定時刻を夫々示す画像と、バーコードB1とが記録されている。この入場時刻は、時計部12が計時したものである。
個人利用の利用者(以下、個人利用者という)に対して発券される入場券S1と、団体利用の利用者(即ち団体利用者)に対して発券される入場券S1とは同様のものである。以下では、個人利用者と団体利用者とを特に区別しない場合、単に利用者という。
ただし、個人利用者の入場券S1に記録されているバーコードB1は、利用者番号、入場料、入場時刻、及び退場予定時刻を含む利用者情報を示す画像である。一方、団体利用者の入場券S1に記録されているバーコードB1は、利用者番号、入場料、利用者が所属している団体を識別する団体情報、入場時刻、及び退場予定時刻を含む利用者情報を示す画像である。
図2(b)に示す割引券S2は、普通紙製の記録シートを用いてなり、例えば遊技場が並設されている図示しない商業施設にて配布されている。割引券S2には、割引券S2を識別する発券番号、遊技場の割引券であることを示す題字、及び割引内容を夫々示す画像と、バーコードB2とが記録されている。バーコードB2は、発券番号と、料金の値引きに係る値引情報(即ち割引内容。本実施の形態では、延長30分無料)とを含む割引券情報を示す画像である。なお、感熱紙製の割引券S2は、例えば退場時の精算後に入退場課金装置1が発券してもよい。また、割引券S2に使用期限が設定されていてもよい。
紙製の記録シートは、例えばサーマルカード又はリライトカード等と比べて、薄型、軽量、且つ安価である。
遊技場の利用者は、入場時に入退場口で入場手続きをする。具体的には、利用者は、入退場課金装置1の操作部14を操作してから、入場する人数及び利用予定時間Hに応じた入場料(本実施の形態では、通常、1人頭1時間毎300円)を入金受付部15に入金する。入金後、利用者は、記録部16から排紙される入場券S1を1人1枚ずつ入手する。
以上のような入場手続きの際に、遊技場の管理者に入場料が支払われることはない。また、管理者が時計を確認し、利用者の名前及び入場時刻等を記録する必要はない。
入場手続き終了後、使用者は、遊技場の利用を開始する。
遊技場の利用可能時間は、入場券S1に記録されている入場時刻から退場予定時刻までである。ただし、実入場時刻及び実退場時刻と、後述するように特定される入場時刻及び退場時刻との差を、本実施の形態では5分とし、遊技場の正味の利用時間がH時間となるように、退場予定時刻は、入場時刻のH時間5分後に設定される。
利用者は、遊技場の利用中には、入場券S1及び割引券S2を携帯する。入場券S1及び割引券S2夫々は、例えば折り畳んで小銭入れに収納することが容易であるため、携帯の利便性が高く、しかも安全である。
一般に、利用者は退場予定時刻までに退場手続きをするが、退場予定時刻以降も遊技場を利用し続けることを所望する利用者は、任意の時刻まで延長して遊技場を利用する。
遊技場の利用を終了した利用者は、退場時に入退場口で退場手続きをする。具体的には、利用者は、管理者に入場券S1及び割引券S2を手渡す。管理者は、入場券S1に記録されているバーコードB1及び割引券S2に記録されているバーコードB2を順に読取部17に読み取らせる。このとき、バーコードB1が示す利用者情報、バーコードB2が示す割引券情報、及び退場時刻等に基づいて、制御部10が追加料金を精算する。
利用者の退場時刻が退場予定時刻を超過している場合には、超過した時間に応じた追加料金(本実施の形態では、通常、延長15分毎100円)が発生する。このとき、利用者は、追加料金を入退場課金装置1の入金受付部15に入金する。利用者の退場時刻が退場予定時刻以前である場合には、追加料金は発生しない(即ち0円である)ため、当然、追加料金の入金は不要である。
以上のような退場手続きの際に、管理者に追加料金が支払われることはない。また、管理者が時計を確認する必要、及び追加料金を精算する必要はない。
退場手続き終了後、使用者は、遊技場から退去する。
次に、入退場課金装置1の詳細な構成及び動作を説明する。
制御部10は、ROMと、ROMに記憶されているコンピュータプログラムに従って各種処理を実行するCPUと、CPUが作業領域として用いるRAMとを備え、入退場課金装置1の制御中枢として機能する。
記憶部11は、例えばハードディスクを用いてなる不揮発性の大容量記憶装置である。記憶部11には、データテーブルである履歴表110、料金表111、人数表112、団体表113、及び個人表114夫々が記憶されている。
時計部12は、年月日、曜日、及び時刻(以下、日時という)を分単位で計時する。なお、時計部12は秒単位又は5分単位等で日時を計時してもよい。
制御部10は、操作部14が操作された場合に時計部12が計時した日時を入場時刻として特定し、読取部17がバーコードB1を読み取った場合に時計部12が計時した日時(以下、読取時刻という)を退場時刻として特定する。つまり、制御部10は、本発明の実施の形態に係る特定部として機能する。なお、制御部10は、例えば、入金受付部15に入金された日時を入場時刻としてもよく、図示しない退場手続き開始キーが操作された日時を退場時刻としてもよい。
このように、単一の時計部12を用いて入退場時刻を計時するため、たとえ時計部12が計時した日時が狂っていたとしても、入退場時刻から算出される利用時間に誤差は生じない。このため、時計部12の狂いによる追加料金の精算ミスが防止される。
表示部13は、入退場課金装置1を使用する利用者に対して報知すべき各種情報を表示するためのものであり、文字盤131、入場可否ランプ132、及び退去可否ランプ133を備える。
文字盤131は、例えばデジタルLED表示器を用いてなり、数字及び/又はアルファベットが所定個まで表示可能な構成である。
遊技場には定員L(Lは自然数)が設定されている。遊技場に入場している利用者の人数(即ち入場者数)がL人以上である場合、遊技場が満員であるため、入場可否ランプ132は消灯する。一方、入場者数がL人未満である場合、入場可否ランプ132は点灯する。即ち、入場可否ランプ132は、利用者の遊技場への入場の可否を表示する。
退去可否ランプ133は、赤色及び青色夫々の光源を有する。退場時の精算によって追加料金が発生した場合、退去可否ランプ133は、追加料金が入金受付部15に入金されるまで、赤く点灯し続ける。追加料金が発生しなかった場合、及び追加料金が入金受付部15に入金された場合夫々には、退去可否ランプ133は、所定時間が経過するか、さもなくば次の利用者が入場手続き又は退場手続きを開始するまで、青く点灯し続ける。即ち、退去可否ランプ133は、利用者の遊技場からの退去の可否を表示する。
本実施の形態の遊技場においては、個人利用の場合よりも団体利用の場合の方が入場料が入場料が安価になる。ただし、団体入場する人数(以下、団体人数という)Nが、所定の団体利用可能人数以上である団体のみが団体利用可能であるものとする。
個人利用と団体利用とを区別するために、操作部14は、1個の個人キー141及び複数個の団体キー142,142,…を備える。また、利用者が所望する利用予定時間H(Hは自然数)を受け付けるために、複数個の時間キー143,143,…を備える。
各団体キー142(又は各時間キー143)は、互いに異なる団体人数N(又は利用予定時間H)に対応する。例えば、一の団体キー142(又は一の時間キー143)は、4人(又は1時間)に対応し、他の団体キー142(又は他の時間キー143)は、10人(又は2時間)に対応する。つまり、団体キー142は、本発明の実施の形態における人数受付部として機能する。
個人利用者は個人キー141を操作することによって、個人で入場する人数“1”を入退場課金装置1に入力し、次いで、時間キー143を操作することによって、利用予定時間Hを入退場課金装置1に入力する。
団体利用者は団体キー142を操作することによって、団体人数Nを入退場課金装置1に入力し、更に、時間キー143を操作することによって、利用予定時間Hを入退場課金装置1に入力する。
個人キー141又は団体キー142が操作された場合に、入場時刻が特定され、次いで、文字盤131に、入金すべき入場料が表示される。
個人キー141又は団体キー142が操作された場合に入退場課金装置1に入力される人数は、入退場課金装置1が発券すべき入場券S1の枚数M(Mは自然数)に等しい。
なお、操作部14は、1個のテンキーを用いて団体キー142及び時間キー143を兼用する構成でもよい。この場合、入退場課金装置1に対する数値入力の自由度が向上される。ただし、入力された団体人数Nが団体利用可能人数未満である場合には、文字盤131に、エラーメッセージが表示される。
また、入力された利用予定時間Hに基づいて算出される退場予定時刻が遊技場の閉場時刻を超過する場合、制御部10は、退場予定時刻を強制的に閉場時刻とし、利用予定時間Hが、入場時刻から閉場時刻までの時間に対応するよう自動的に計算してもよい。
入金受付部15は、投入口150、識別部151、金庫152、排出口153、及び開閉部154を備える。入金受付部15は、本発明の実施の形態における第1入金受付部及び第2入金受付部として機能する。2種類の入金受付部を1個の入金受付部15によって実現しているため、入退場課金装置1はコンパクトな構成である。
投入口150には、利用者によって硬貨又は紙幣が投入される。投入口150から投入された貨幣は、識別部151によって、真贋及び金種が識別される。識別部151は、識別後の貨幣を金庫152に収容し、収容した貨幣の金額を示す金額信号を制御部10へ出力する一方で、贋金は、排出口153へ排出する。金庫152は施錠されており、例えば管理者が無断で開錠することはできないようにしてある。また、入金受付部15は、釣銭を排出口153へ排出するが、これに限らず、釣銭が発生するような貨幣を受け付けない構成でもよい。なお、入金受付部15は、硬貨のみを受け付ける構成でもよい。
入場者数がL人以上である(又はL人未満である)場合、開閉部154は投入口150を閉鎖(又は開放)する。即ち、開閉部154は、遊技場が満員である場合に、利用者が誤って投入口150へ貨幣を投入することを防止する。なお、開閉部154を備えていない入金受付部15は、入場者数がL人以上である場合、投入口150へ投入された貨幣をそのまま排出口153へ排出する。
記録部16は、感熱紙に画像を形成する感熱式プリンタを用いてなり、空白の記録シートを感熱式プリンタへ供給し、感熱式プリンタによって画像が記録された記録シートを図示しない排紙口から排紙する。記録部16が記録シートに、バーコードB1を含む画像を記録した場合、記録部16から排紙される記録シートは、入場券S1である。
このような記録部16は、記録シートに対する記録の際にインク又はトナー等を消費しないため、ランニングコストが低い。なお、記録部16は、普通紙に画像を記録する構成でもよい。この場合、普通紙製の入場券S1が排紙される。
読取部17はバーコードリーダを用いてなり、バーコードB1(又はバーコードB2)を読み取り、読み取った画像から利用者情報(又は割引券情報)を抽出する。つまり、読取部17は本発明の実施の形態における読取部、時刻抽出部、値引抽出部、及び団体抽出部として機能する。
なお、読取部17は、二次元コードを読み取る構成でもよい。この場合、記録部16は、二次元コードが記録された入場券S1を排紙する。また、割引券S2には二次元コードが記録される。
更に、読取部17はスキャナを用いてなり、入場券S1又は割引券S2に記録されている画像を読み取ってなる画像データを、図示しない文字認識部に入力する構成でもよい。文字認識部は、入力された画像データに対して文字認識処理を施すことによって、利用者情報又は割引券情報を抽出する。この場合、読取部17は本発明の実施の形態における読取部として機能し、文字認識部が各種抽出部として機能する。
図3及び図4は、記憶部11に記憶される料金表111及び人数表112の一例を示す模式図である。
図3に示す料金表111は、記憶部11に予め記憶してある。料金表111を記憶している記憶部11は、本発明の実施の形態における料金記憶部として機能する。
料金表111には、徴収すべき入場料及び追加料金夫々に係る料金情報と、この料金情報が有効になる条件(即ち料金条件)とが関連付けて記憶されている。
具体的には、料金条件が「土日」(又は「平日9:00〜11:00」)である場合、個人利用者の入場料の基本金額は1人頭1時間毎「300円」(又は「200円」)であり、追加料金の基本金額は、延長15分毎「200円」(又は「100円」)である。一方、料金条件が、「土日」及び「平日9:00〜11:00」以外であることを示す「通常」である場合、個人利用者の入場料の基本金額は1人頭1時間毎「300円」であり、追加料金は、延長15分毎「100円」である。団体利用者の入場料は、個人利用者の入場料に、割引率R(Rは0<R<1の実数)を乗算したものである。追加料金は、個人利用でも団体利用でも同一である。
以上のような例では、繁忙期である土曜日及び日曜日夫々には通常期よりも追加料金を高額に設定することによって売上金の増大を見込み、閑散期である平日の午前9時から11時までには通常期よりも入場料を低額に設定することによって利用者数の増大を見込むことができる。
料金条件が満たされているか否かは、時計部12が計時した現在日時に基づいて判定される。例えば、現在日時が土曜日又は日曜日であれば、料金条件「土日」が満たされ、基本金額「300円」及び「200円」が有効になる。入場料及び追加料金夫々の有効な基本金額を、以下では、有効基本金額E及び有効基本金額Aという。
なお、料金条件を、利用予定時間H、又は退場予定時刻からの延長時間等の長短としてもよい。この場合、料金情報としては、利用予定時間Hが長くなるほど入場料の基本金額が安くなるようなもの、又は、延長時間が所定時間を越えた場合には追加料金を一定にする(即ち追加料金に上限を設定する)ようなもの等が考えられる。
図4に示す人数表112は、制御部10によって記憶部11に記憶される。
人数表112には、遊技場に入場した利用者の総数(以下、入場者総数という)と、遊技場から退場した利用者の総数(以下、退場者総数という)と、遊技場に現在入場している人数(即ち入場者数)とが関連付けて記憶されている。入場者総数、退場者総数、及び入場者数夫々のデフォルト値は“0”である。
操作部14において、個人キー141又は団体キー142が操作された場合、制御部10は、入場者総数を、操作された個人キー141又は団体キー142に対応する入場券S1の枚数Mに等しい数値だけインクリメントした値に更新する。更に詳細には、個人キー141が操作された場合、制御部10は、入場者総数を“1”インクリメントした値に更新する。一方、団体キー142が操作された場合、制御部10は、入場者総数を、操作された団体キー142に対応する団体人数Nに等しい数値だけインクリメントした値に更新する。
読取部17がバーコードB1を読み取った場合、制御部10は、退場者総数を“1”インクリメントした値に更新する。
また、制御部10は、入場者総数及び退場者総数の何れか一方を更新した場合に、入場者数を、入場者総数から退場者総数を減算した減算結果に更新する。
つまり、入場者数が演算されるタイミングとは、入場者総数又は退場者総数が更新されたタイミング、即ち、制御部10が入場時刻及び退場時刻の何れかを特定したタイミングである。
人数表112に記憶された数値は、所定のタイミング(例えば入退場課金装置1が備える図示しないリセットスイッチが操作されたタイミング)で“0”にリセットされる。
図5及び図6は、入退場課金装置1で実行される入場演算処理の手順を示すフローチャートである。以下では、団体キー142が操作された場合を主として説明する。何故ならば、個人キー141が操作された場合でも、略同様の処理を実行するからである。
図5に示すように、制御部10は、団体キー142が操作されたか否かを判定し(S11)、操作されていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。団体キー142が操作された場合(S11でYES)、制御部10は、時計部12が計時した日時を入場時刻として記憶部11に一時的に記憶する(S12)。次いで、制御部10は、操作された団体キー142に対応する団体人数Nに基づいて、人数表112を更新する(S13)。この結果、入場者数の増加分が演算される。S13における制御部10は、本発明の実施の形態における演算部として機能する。
次いで、制御部10は、料金表111を参照し、S12で記憶した入場時刻に基づいて、入場料の有効基本金額Eを料金表111から読み出す(S14)。つまり、S14における制御部10は、本発明の実施の形態における読出部として機能する。
更に、制御部10は、時間キー153が操作されたか否かを判定し(S15)、操作されていない場合(S15でNO)、S15の処理を繰り返し実行する。
時間キー153が操作された場合(S15でYES)、制御部10は、操作された時間キー143に対応する利用予定時間Hと、下記の式(1)に基づき、入場料ECを算出する(S16)。つまり、S16における制御部10は、本発明の実施の形態における設定部として機能する。
EC=E×H×N×R…(1)
なお、S11で個人キー141が操作されている場合、S16における制御部10は、下記の式(2)を用いる。
EC=E×H…(2)
S16の処理終了後、制御部10は、S16で算出した入場料ECを文字盤131に表示させ(S17)、識別部151から入力された金額信号に基づいて、入金受付部15に入場料ECが入金されたか否かを判定する(S18)。まだ入金されていない場合、又は入金された金額が不足している場合(S18でNO)、制御部10は、S18の処理を繰り返し実行する。
入金受付部15に入場料ECが入金された場合(S18でYES)、制御部10は、N人分の相異なる利用者番号を生成し(S19)、入場時刻及び利用予定時間Hに基づいて退場予定時刻を演算する(S20)。このように、退場予定時刻とは、時計部12が計時した入場時刻に基づいて求められるものであり、後述するS72における追加料金の精算処理では、時計部12を用いて制御部10が特定した入場時刻そのものではなく、退場予定時刻が用いられる。
更に、制御部10は、1種類の団体情報を生成する(S21)。次いで、制御部10は、遊技場の利用状況を示す利用履歴情報を、履歴表110に記憶させる(S22)。具体的には、利用履歴情報とは、N人分の利用者番号、団体情報、入場時刻、退場予定時刻、及び入場料を関連付けてなる情報である。なお、S11で個人キー141が操作されている場合、利用者情報には、1人分の利用者番号が含まれ、団体情報は含まれない。この場合、制御部10はS21の処理を実行しない。
S22の処理終了後、制御部10は、図6に示すように、変数nに“1”をセットする(S31)。次に、制御部10は、入場券S1に記録すべき画像の画像データを生成する(S32)。S32で生成される画像データとは、n人目の利用者番号、遊技場の入場券であることを示す題字、入場料、入場時刻、及び退場予定時刻を夫々示す画像、並びに、n人目の利用者番号と、入場料、団体情報、入場時刻、及び退場予定時刻とを含む利用者情報を示すバーコードB1の画像データである。なお、S32で実行される画像データ生成処理は、図示しない画像処理部がハード的に実行する構成でもよい。
そして、制御部10は、生成した画像データを記録部16に入力することによって、入場券S1を発券する(S33)。このとき、記録部16は、入力された画像データに基づく画像を、空白の記録シートに記録する。
更に、制御部10は、変数nが団体人数N以上であるか否かを判定し(S34)、n<Nの場合(S34でNO)、変数nを“1”インクリメントして(S35)、処理をS32へ戻す。
以上のようにして、S33の処理がN回繰り返されるため、利用者はN枚の入場券S1,S1,…を入手する。S17の処理で文字盤131に表示された数字は、発券完了後に消去される。
なお、S11で個人キー141が操作されている場合、S31、S34、及びS35の処理は実行されず、S22の処理終了後、S32及びS33が実行されてから、後述するS36の処理が実行される。また、この場合、S32で生成される画像データには、利用者番号と、入場料、入場時刻、及び退場予定時刻とを含む利用者情報を示すバーコードB1の画像データが含まれる。
n≧Nの場合(S34でYES)、制御部10は、人数表112を参照して、入場者数が定員L以下であるか否かを判定し(S36)、定員L以下である場合(S36でYES)、記憶部11に一時的に記憶させた入場時刻を削除してから、処理をS11へ戻す。
入場者数が定員Lを超過している場合(S36でNO)、制御部10は、開閉部154を制御することによって投入口150を閉鎖させ(S37)、入場可否ランプ132を消灯させる(S38)。
次いで、制御部10は、後述するS54の処理が実行されたか否か、即ち人数表112が更新されたか否かを判定し(S39)、更新されていない場合(S39でNO)、S39の処理を繰り返し実行する。
人数表112が更新された場合(S39でYES)、制御部10は、人数表112を参照して、入場者数が定員L以下であるか否かを判定し(S40)、定員Lを超過している場合(S40でNO)、処理をS39へ戻す。
入場者数が定員L以下である場合(S40でYES)、制御部10は、開閉部154を制御することによって投入口150を開放させ(S41)、入場可否ランプ132を点灯させる(S42)。最後に、制御部10は、記憶部11に一時的に記憶させた入場時刻を削除してから、処理をS11へ戻す。
図7及び図8は、記憶部11に記憶される団体表113及び個人表114の一例を示す模式図である。団体表113及び個人表114夫々は、制御部10によって記憶部11に記憶される。団体表113及び個人表114を記憶している記憶部11は、本発明の実施の形態における退場記憶部及び時刻記憶部として機能する。
図7に示す団体表113には、団体情報と団体退場時刻とが関連付けて記憶される。団体退場時刻とは、団体退場時刻に関連付けられている団体情報によって識別される団体に所属する団体利用者の内、最初に退場した団体利用者の退場時刻である。団体情報及び団体退場時刻は、N人の団体利用者全員が退場手続きを済ませた後で削除されてもよい。
図8に示す個人表114には、有効退場時刻と、この有効退場時刻が無効になる無効時刻とが関連付けて記憶される。有効退場時刻及び無効時刻は、現在日時が無効時刻を過ぎた場合に削除されてもよい。
ただし、図7中に記載の団体退場時刻、並びに図8中に記載の有効退場時刻及び無効時刻夫々は、日付の記載を省略したものである。
図9及び図10は、入退場課金装置1で実行される退場演算処理の手順を示すフローチャートである。以下では、利用者が入場券S1及び割引券S2を管理者に手渡した場合を主に説明する。
図9に示すように、制御部10は、読取部17がバーコードB1,B2を読み取ったか否かを判定し(S51)、読み取っていない場合(S51でNO)、S51の処理を繰り返し実行する。S51における制御部10は、バーコードB1,B2の一方を読み取ってから所定時間以内に他方を読み取った場合に、バーコードB1,B2を読み取ったと判定する。バーコードB2のみを読み取った場合、又はバーコードB1,B2を両方とも読み取っていない場合、制御部10は、バーコードB1,B2を読み取っていないと判定する。なお、バーコードB1のみを読み取った場合(即ち、利用者が入場券S1のみを管理者に手渡した場合)、制御部10は、後述するS52以降の処理を実行するが、このとき、バーコードB2に関する処理は実行しない。
バーコードB1,B2を読み取った場合(S51でYES)、制御部10は、時計部12が計時した日時を読取時刻として記憶部11に一時的に記憶する(S52)。また、制御部10は、バーコードB1,B2を読み取ることによって抽出された利用者情報及び割引券情報を記憶部11に一時的に記憶する(S53)。更に、制御部10は、人数表112を更新する(S54)。この結果、入場者数の減少分が演算される。S54における制御部10は、本発明の実施の形態における演算部として機能する。
次に、制御部10は、S54で記憶部11に記憶した利用者情報が団体情報を含むか否かを判定し(S55)、含む場合(S55でYES)、利用者情報に含まれている団体情報が団体表113に記憶済みであるか否かを判定する(S56)。
団体情報が団体表113に記憶済みである場合(S56でYES)、制御部10は、団体表113にて団体情報に関連付けられている団体退場時刻を、追加料金精算用の退場時刻(以下、精算退場時刻)とする(S57)。この結果、同一の団体に所属する団体利用者は同一時刻に退場したものと看做して、S72の精算処理を実行することができる。
団体情報が団体表113にまだ記憶されていない場合(S56でNO)、制御部10は、S54で記憶部11に記憶した読取時刻を団体退場時刻とし(S58)、団体表13に団体情報と団体退場時刻とを関連付けて記憶させ(S59)、処理をS57へ移す。
利用者情報が団体情報を含んでいない場合(S55でNO)、制御部10は、個人表114に、有効退場時刻が記憶されているか否かを判定する(S60)。S60における制御部10は、S54で記憶部11に記憶した読取時刻より遅い無効時刻(以下、有効な無効時刻という)が記憶されているか否かを判定し、有効な無効時刻が記憶されている(又は記憶されていない)場合には、有効退場時刻が記憶されている(又は記憶されていない)と判定する。
有効退場時刻が記憶されている場合(S60でYES)、制御部10は、個人表114にて有効な無効時刻に関連付けられている有効退場時刻の内、最も早い有効退場時刻を、精算退場時刻とする(S61)。この結果、同時的に退場した利用者は同一時刻に退場したものと看做して、S72の精算処理を実行することができる。なお、S56でNOの場合にも、有効退場時刻が記憶されているのであれば、S58の処理で、最も早い有効退場時刻を団体退場時刻としてもよい。
有効退場時刻が記憶されていない場合(S60でNO)、制御部10は、読取時刻を精算退場時刻とする(S62)。
以上のように、精算退場時刻とは、S52の処理を実行した場合に、又はS52の処理を実行する前に、時計部12を用いて制御部10が特定した退場時刻である。
S57、S61、又はS62の処理終了後、図10に示すように、制御部10は、利用者情報に含まれている入場時刻に基づいて、追加料金の有効基本金額Aを料金表111から読み出す(S71)。つまり、S71における制御部10は、本発明の実施の形態における読出部として機能する。
次に、制御部19は、利用者情報に含まれている退場予定時刻、S54で記憶部11に記憶した割引券情報に含まれている値引情報、及び精算退場時刻に基づいて、追加料金を精算する(S72)。S72における制御部10は、本発明の実施の形態における精算部として機能する。
本実施の形態では、値引情報は、例えば延長30分無料、というようなものである。換言すれば、本実施の形態の値引情報は、退場予定時刻T1を、値引時間FH(この場合、30分)だけ遅い時刻に変更するものである。従って、S72における制御部10は、実際の延長時間EHを、退場予定時刻T1、精算退場時刻T2、及び値引時間FHに基づき、次の式(3)を用いて算出する。なお、S51でバーコードB2を読み取っていない場合、制御部10は、値引時間FH=0とすればよい。
EH=T2−T1−FH…(3)
次に、本実施の形態では、追加料金は延長15分毎に発生するため、制御部10は、次の式(4)に基づき、小数点以下を切り捨てにすることによって、整数CCを算出する。
CC=EH/15…(4)
最後に、制御部10は、次の式(5)に基づき、追加料金ACを算出する。
AC=A×CC…(5)
S72の処理終了後、制御部10は、S72で精算した追加料金ACが正値であるか否かを判定する(S73)。
AC≦0である場合(S73でNO)、追加料金が発生しなかったため、制御部10は、追加料金ACに“0”をセットし(S74)、文字盤131に追加料金ACを表示させ(S75)、退去可否ランプ133を青く点灯させる(S76)。このとき、制御部10は、自動的に、又は、利用者が図示しない領収書発行キーを操作した場合に、記録部16を用いて、領収書を発行する構成でもよい。領収書には、例えば入場料及び追加料金と、入場時刻及び延長時間EHとを示す画像が記録される。
文字盤131に表示された金額、又は退去可否ランプ133の色を視認した利用者は、遊技場から退去する。
更に、制御部10は、履歴表110を更新し(S77)、記憶部11に一時的に記憶させた読取時刻、利用者情報、及び値引情報を消去してから、処理をS51へ戻す。ここで、S76における制御部10は、利用者情報に含まれているものと同じ利用者番号に関連付けて、読取時刻、精算退場時刻、割引券情報、及び追加料金を、履歴表110に記憶してある利用履歴情報に追加する。
S76の処理で点灯した退去可否ランプ133は、所定の点灯継続時間が経過した場合か、又は、S11若しくはS51の処理でYESと判定された場合に、消灯する。また、S75又は後述するS82の処理で文字盤131に表示された数字は、退去可否ランプ133の消灯と同時的に消去される。
AC>0である場合(S73でYES)、追加料金が発生したため、制御部10は、文字盤131に追加料金ACを表示させ(S78)、退去可否ランプ133を赤く点灯させる(S79)。
文字盤131に表示された金額を視認した利用者は、表示された金額に等しい追加料金を投入口150に投入する。
S76の処理終了後、制御部10は、読取時刻を有効退場時刻とし、有効退場時刻から所定待ち時間(本実施の形態では2分)だけ遅い時刻を無効時刻として、有効退場時刻及び無効時刻を個人表114に記憶させる(S80)。何故ならば、利用者が追加料金を支払っている間に、この利用者と同時的に退場した利用者の待ち行列が生じている可能性があるからである。
また、制御部10は、識別部151から入力された金額信号に基づいて、入金受付部15に追加料金ACが入金されたか否かを判定する(S81)。まだ入金されていない場合、又は入金された金額が不足している場合(S81でNO)、制御部10は、S81の処理を繰り返し実行する。
入金受付部15に追加料金ACが入金された場合(S81でYES)、制御部10は、文字盤131に“0”を表示させ(S82)、処理をS76へ移す。
以上のような入退場課金装置1は、入場時に入場料を自動的に徴収し、退場時に追加料金を自動的に精算し、追加料金が発生した場合には、追加料金を自動的に徴収することができる。従って、入退場時の課金に係る人為的ミス及び金銭トラブル等の発生を抑制することができる。
また、記憶部11に記憶される履歴表110を参照すれば、遊技場の利用状況を容易に把握することができる。例えば、利用者番号の個数を計数すれば、遊技場の利用者数がわかる。履歴表110は、例えばパーソナルコンピュータを入退場課金装置1に直結することによって、記憶部11から読み出される。
なお、入退場課金装置1は、例えばLAN又はインターネット等を介して、履歴表110を所定のサーバへ送信する構成でもよい。或いは、入退場課金装置1は、例えば履歴表110に基づく売上明細票を、記録部16で記録シートに記録可能な構成でもよい。
更に、入退場課金装置1は、団体利用の場合に、m(mはm≦Nの自然数)人分のバーコードB1,B1,…を連続的に読み取り、m人分をまとめて精算する構成、又は、1人分のバーコードB1を読み取り、N人全員分をまとめて精算する構成でもよい。
更にまた、入退場課金装置1の各種設定情報(例えば料金情報)を示すバーコードを読取部17が読み取り、読み取った各種設定情報に従って制御部10が入退場課金装置1を制御する(例えば読み取った料金情報で料金表111を更新する)構成でもよい。
団体利用者が同時的に退場しない場合には、個人利用者と同様に処理してもよい。
ところで、所定の時間間隔で遊技場内の利用者を完全に入れ替える場合には、入場者数の計数及び退場時の精算が不要である。この場合、制御部10は、退場演算処理を実行せず、且つ、入場演算処理では、S13の処理及びS36以降の処理を実行せず、S34でYESの場合には、S36でYESと判定された場合と同様に処理すればよい。
実施の形態 2.
図11は、本発明の実施の形態2に係る入退場課金システム2の構成を示すブロック図である。
入退場課金システム2は、遊技場の入場口に設置される入場時課金装置3と、退場口に設置される退場時精算装置4とを備える。入場時課金装置3及び退場時精算装置4夫々は、スタンドアロンの装置である。
入場時課金装置3(又は退場時精算装置4)は、実施の形態1の入退場課金装置1の入場手続き(又は退場手続き)に係る動作を行なうものであり、退場手続き(又は入場手続き)のみに必要な各部を備えていない。このため、入場時課金装置3は、制御部30、記憶部31、時計部32、表示部33、操作部34、入金受付部35、及び記録部36を備える。一方、退場時精算装置4は、制御部40、記憶部41、時計部42、表示部43、入金受付部45、及び読取部47を備える。
その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
制御部30,40夫々のハードウェア構成(以下、単にハード構成という)は、実施の形態1の制御部10と同様であり、夫々が入場時課金装置3又は退場時精算装置4の制御中枢として機能する。
記憶部31,41夫々のハード構成は、実施の形態1の記憶部11と同様である。しかしながら、記憶部31,41夫々には実施の形態1の人数表112に相当するものは記憶されていない。何故ならば、入場時課金装置3(又は退場時精算装置4)単体では、実施の形態1の入退場課金装置1と同様に入場者数を計数することができないからである。
このため、制御部30は、実施の形態1の入場演算処理(図5及び図6参照)と略同様の入場演算処理を実行するが、この入場演算処理では、S13の処理及びS36以降の処理を実行せず、S34でYESの場合には、S36でYESと判定された場合と同様に処理する。また、制御部40は、実施の形態1の退場演算処理(図9及び図10参照)と略同様の退場演算処理を実行するが、この退場演算処理では、S54の処理を実行しない。更に、入金受付部35,45は、実施の形態1の入金受付部15と略同様の構成であるが、何れも、開閉部154に相当するものは備えていない。このような入金受付部35(又は入金受付部45)は、本発明の実施の形態における第1入金受付部(又は第2入金受付部)として機能する。
また、記憶部31には、実施の形態1の団体表113及び個人表114に相当するものは記憶されない。一方、記憶部41には、団体表113及び個人表114が記憶される。
記憶部31,41夫々には、実施の形態1の履歴表110及び料金表111に相当するものが記憶される。ただし、記憶部31に記憶される履歴表には、N人分の利用者番号、団体情報、入場時刻、退場予定時刻、及び入場料を関連付けてなる利用履歴情報(S22の処理参照)が蓄積される。一方、記憶部41に記憶される履歴表には、利用者番号、読取時刻、精算退場時刻、割引券情報、及び追加料金が、利用履歴情報として記憶される(S77の処理参照)。つまり、記憶部31側の利用履歴情報と記憶部41側の利用履歴情報とを、利用者番号を用いて結合すれば、実施の形態1の履歴表110が得られる。また、記憶部31(又は記憶部41)に記憶される料金表には、料金条件と、徴収すべき入場料(又は追加料金)に係る料金情報とが関連付けて記憶してある。
入退場課金システム2においては、時計部32を用いて制御部30が入場時刻を特定し、時計部42を用いて制御部40が退場時刻を特定する。このため、単一の時計部12を用いて入退場時刻を計時する場合とは異なり、時計部32,42の少なくとも一方が計時した日時が狂っていた場合には、時計部32,42によって計時される時間に誤差が生じる。そこで、時計部32,42夫々は、例えば電波時計を用いて、適宜のタイミングで自動的に時刻合わせを行なうように構成される。以上のような制御部30及び時計部32(又は制御部40及び時計部42)は、本発明の実施の形態における第1特定部及び第1時計部(又は第2特定部及び第2時計部)として機能する。
なお、入場時課金装置3と退場時精算装置4とを専用線又はLAN等を介して通信可能に接続しておき、制御部30,40が記憶部31を共用し、時計部32,42を同期させる構成としてもよい。この場合、記憶部31には、履歴表110、料金表111、人数表112、団体表113、及び個人表114夫々が記憶される。
或いは、入退場課金システム2が、記憶部11及び時計部12を内蔵するサーバを備え、このサーバを、制御部30,40が共用する構成でもよい。
また、時計部32,42を、管理者が手動で時刻合わせしてもよい。又は、時計部32,42の誤差は、例えば5分以内であると仮定し、制御部40が、式(3)によって算出された延長時間EHから5分減算してから式(4)の演算を行なう構成でもよい。
表示部33(又は表示部43)は、実施の形態1の文字盤131及び入場可否ランプ132(又は文字盤131及び退去可否ランプ133)を備える。
操作部34(又は記録部36)のハード構成は、実施の形態1の操作部14(又は記録部16)と同様である。なお、退場時精算装置4は、記録部16と同様のハード構成を有する記録部を備えていてもよい。この場合、退場時精算装置4にて領収書の発行又は割引券S2の発券が可能になる。
読取部47のハード構成は、実施の形態1の読取部17と同様である。読取部47は本発明の実施の形態における読取部、時刻抽出部、及び値引抽出部として機能する。
以上のような入退場課金システム2においては、入場時に入場時課金装置3が入場料を自動的に徴収し、退場時に退場時精算装置4が追加料金を自動的に精算し、追加料金が発生した場合には、追加料金を自動的に徴収することができる。従って、入退場時の課金に係る人為的ミス及び金銭トラブル等の発生を抑制することができる。
しかも、入場演算処理を制御部30が実行し、退場演算処理を制御部40が実行するため、制御部30,40夫々の演算負荷を軽減することができる。
なお、所定の時間間隔で遊技場内の利用者を完全に入れ替える場合には、退場時の精算が不要であるため、退場時精算装置4を停止させておけばよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、本発明の効果がある限りにおいて、入退場課金装置1又は入退場課金システム2に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素(例えば防犯用ブザー)が含まれていてもよい。
1 入退場課金装置
10 制御部(特定部,設定部,精算部,読出部,演算部)
11 記憶部(料金記憶部,退場記憶部,時刻記憶部)
12 時計部
14 操作部(人数受付部)
15 入金受付部(第1入金受付部,第2入金受付部)
16 記録部
17 読取部(時刻抽出部,値引抽出部,団体抽出部)
2 入退場課金システム
3 入場時課金装置
30 制御部(第1特定部,設定部)
32 時計部(第1時計部)
35 入金受付部(第1入金受付部)
36 記録部
4 退場時精算装置
40 制御部(第2特定部,精算部)
42 時計部(第2時計部)
45 入金受付部(第2入金受付部)
47 読取部(時刻抽出部)
B1 バーコード(入場に関する時刻を示す画像)
B2 バーコード(値引情報を示す画像)
S1 入場券(記録シート)
S2 割引券(記録シート)

Claims (7)

  1. 入場時に料金を徴収し、退場時に精算するための入退場課金装置において、
    時計部と、
    該時計部が計時した時刻に基づいて、入場に関する時刻及び退場に関する時刻夫々を特定する特定部と、
    入場時に徴収すべき料金を設定する設定部と、
    該設定部が設定した料金の入金を受け付ける第1入金受付部と、
    該第1入金受付部に入金された場合に、前記特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像を記録シートに記録する記録部と、
    記録シートに記録されている画像を読み取る読取部と、
    該読取部が読み取った画像から、前記特定部が特定した入場に関する時刻を抽出する時刻抽出部と、
    該時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、退場時に追加で徴収すべき料金を精算する精算部と、
    該精算部が精算した料金が正数である場合に、前記料金の入金を受け付ける第2入金受付部と
    を備えることを特徴とする入退場課金装置。
  2. 徴収すべき料金に係る料金情報と、該料金情報が有効になる条件とを関連付けて記憶する料金記憶部と、
    前記料金記憶部に記憶されている条件が満たされている料金情報を前記料金記憶部から読み出す読出部と
    を更に備え、
    前記設定部は、前記読出部が読み出した料金情報に基づいて料金を設定するようにしてあり、
    前記精算部は、前記料金情報、前記時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、料金を精算するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の入退場課金装置。
  3. 前記特定部が入場に関する時刻及び退場に関する時刻の何れかを特定した場合に、入場している人数を演算する演算部を更に備え、
    前記第1入金受付部は、前記演算部が演算した人数が、所定人数以下である場合に入金を受け付け、前記所定人数超過である場合には受け付けないようにしてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の入退場課金装置。
  4. 前記読取部が画像を読み取るべき記録シートには、前記特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像、又は、料金の値引きに係る値引情報を示す画像が記録してあり、
    前記読取部が読み取った画像から、前記値引情報を抽出する値引抽出部を更に備え、
    該値引抽出部が値引情報を抽出した場合、前記精算部は、前記値引抽出部が抽出した値引情報、前記時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、料金を精算するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の入退場課金装置。
  5. 団体入場する人数を受け付ける人数受付部を更に備え、
    該人数受付部が人数を受け付けた場合に、前記設定部は、前記人数受付部が受け付けた人数に応じた料金を設定するようにしてあり、
    前記人数受付部が人数を受け付けた場合に、前記記録部は、前記特定部が特定した入場に関する時刻と、団体を識別する団体情報とを示す画像を、前記人数受付部が受け付けた人数に等しい枚数の記録シート夫々に記録するようにしてあり、
    前記読取部が読み取った画像から、団体情報を抽出する団体抽出部と、
    該団体抽出部が抽出した団体情報、及び前記団体抽出部が団体情報を抽出した場合に前記特定部が特定した退場に関する時刻の内、最も早い退場に関する時刻を関連付けて記憶する退場記憶部と
    を更に備え、
    前記団体抽出部が団体情報を抽出した場合、前記精算部は、前記特定部が特定した退場に関する時刻に代えて、前記団体抽出部が抽出した団体情報に関連付けて前記退場記憶部に記憶してある退場に関する時刻を用いるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の入退場課金装置。
  6. 前記精算部が精算した料金が正数である場合に、前記特定部が特定した退場に関する時刻を有効退場時刻として所定のタイミングまで記憶し続ける時刻記憶部を更に備え、
    該時刻記憶部に有効退場時刻が記憶してある場合、前記精算部は、前記特定部が特定した退場に関する時刻に代えて、前記時刻記憶部に記憶してある最も早い有効退場時刻を用いるようにしてあることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の入退場課金装置。
  7. 入場時に料金を徴収するための入場時課金装置と、退場時に精算するための退場時精算装置とを備える入退場課金システムであって、
    前記入場時課金装置は、
    第1時計部と、
    該第1時計部が計時した時刻に基づいて、入場に関する時刻を特定する第1特定部と、
    入場時に徴収すべき料金を設定する設定部と、
    該設定部が設定した料金の入金を受け付ける第1入金受付部と、
    該第1入金受付部に入金された場合に、前記第1特定部が特定した入場に関する時刻を示す画像を記録シートに記録する記録部と
    を有し、
    前記退場時精算装置は、
    第2時計部と、
    該第2時計部が計時した時刻に基づいて、退場に関する時刻を特定する第2特定部と、
    記録シートに記録されている画像を読み取る読取部と、
    該読取部が読み取った画像から、前記第1特定部が特定した入場に関する時刻を抽出する時刻抽出部と、
    該時刻抽出部が抽出した入場に関する時刻、及び前記第2特定部が特定した退場に関する時刻に基づいて、退場時に追加で徴収すべき料金を精算する精算部と、
    該精算部が精算した料金が正数である場合に、前記料金の入金を受け付ける第2入金受付部と
    を有することを特徴とする入退場課金システム。
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