JP2011047679A - 静電エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話等への搭載を可能する小型の構造を有し、移動子の絶対的位置を求めることができ、計測信頼性を高めることできる静電エンコーダを提供する。
【解決手段】この静電エンコーダ10は、4相の電位検出電極11cを有する固定子11と、第1電極と第2電極を有する移動子12と、移動子の第1電極と第2電極の各々に反対極性の電荷を誘起させる誘導電極11a,11bと、4相の電位検出電極から出力される交流信号の差に基づきベクトル信号を生成する差動増幅器22,23と、ベクトル信号に基づき、固定子に対する移動子の絶対的位置に係る信号を生成するレゾルバ/デジタル変換器21とから構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は静電エンコーダに関し、特に、静電気作用を利用してアブソリュート式の位置情報を検出するリニア型の静電エンコーダに関する。
特許文献1は従来の静電型エンコーダの一例を示す。この静電型エンコーダでは、固定子(スケール)に対して移動するように移動子(ヘッド)を設け、固定子に対する当該移動子の位置を計測できるように構成している。固定子は直線形状を有しているので、リニア(直線移動)型のエンコーダとして構成される。また信号処理回路等はインクリメンタリ(一定数量増加)型の信号処理の構成になっている。この静電型エンコーダでは、固定子は誘導電極と電位検出電極を有するプレート体として形成され、移動子は電極を有するプレート体として形成される。プレート状固定子の上にプレート状移動子が摺動自在に配置され、これにより静電型エンコーダのセンサ部が形成される。特許文献1の静電型エンコーダでは、センサ部を非常に薄型かつ小型に作ることができる。
特許文献2は静電容量式変位測定装置を開示している。この静電容量式変位測定装置は電子式マイクロメータ等の小型測定器に適用される。従ってセンサ部から出力される測定信号を処理する回路は小型化を可能にする回路方式で構成されている。しかし、信号処理の回路はインクリメンタリ型の信号処理の構成になっている。
特許文献3は変位測定装置を開示している。この変位測定装置は、固定要素に対する可動要素の相対位置関係を検出する変位センサの検出信号に基づいて固定要素に対する可動要素の絶対変位量を測定するアブソリュート式の変位測定装置である。
非特許文献1は電子化されたデジタルノギスを開示している。このデジタルノギスでは、図2の構造図に示されるように、本尺部と、当該本尺部を移動するスライド部とから構成される。スライド部の位置を検出するための構成は静電容量を利用した方式である。この位置検出のための信号処理の回路は、インクリメンタリ型の信号処理の構成になっている。
特開2005−221472号公報 特開平8−166204号公報 特許2788826号公報
山口靖之、荒井喜博、「特集:エンコーダ活用図解集、デジマチックキャリパーCDとエンコーダ」、センサ技術、日本、1985年11月号、Vol.5、No.12、p.30−33
携帯電話やデジタルカメラ等の小型電機機器では、例えば内蔵された光学レンズ機構部の可動部である光学レンズの位置を測定するためのエンコーダの搭載が望まれている。このエンコーダの搭載では、センサ部の製作コストの低減することと、センサ部から出力される測定信号を処理する回路の製作コストを低減することが求められている。当該処理回路の製作コストを安価にするためには、処理回路の回路構成を簡単化することが必要である。
さらに、携帯電話等に内蔵される光学レンズの位置を測定するエンコーダとしては、アブソリュート(絶対変位)の長さを測定し得る方式が、測定精度および動作安定性を向上させる観点から求められ、また移動子側において給電線のない構成が望まれる。
また携帯電話やデジタルカメラ等では、機器の全体が小型であるため、内蔵部品を実装するための空間が制限を受け、非常に小さい容積の中に必要な機能を組み込むことが要求される。従って上記のエンコーダも光学レンズ機構部に付加される要素として小型に製作されることが必要となる。加えて、電源を投入したときに即座に立ち上がる動作性能も要求される。
上記の課題の観点で、特許文献1に開示された静電型エンコーダは、薄型の形状を利用して製作される変位センサであるのでセンサ部の小型化には資する。しかしながら、この静電型エンコーダはインクリメンタリ型であるので、アブソリュート式が必要とされる本願発明のエンコーダとしては用いることができない。
特許文献2の静電容量式変位測定装置は、同様にインクリメンタリ型のであるので、本願発明との関係では上記の同様な問題を有しているが、センサ部から出力される測定信号を処理する回路の構成については、マイクロメータやデジタルノギスに搭載できるように小型化されかつ低コストが図られている。
特許文献3の変位測定装置は、固定要素に対する可動要素の絶対変位量を測定するアブソリュート式の変位測定装置である。しかし、小型化に適した構造にはなっていない。
非特許文献1のデジタルノギスは、上記と同様にインクリメンタリ型の信号処理構成であるという問題を有し、またスライド部が信号線が接続されて複雑構成になっており、小型化に向いておらず、さらに信号処理回路の構成も簡素な構造になっていないという問題を有する。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、携帯電話やデジタルカメラ等への搭載を可能する小型の構造を有し、かつ固定子に対する移動子の絶対的位置を求めることができ、計測信号を安定化して計測信頼性を高めることできる静電エンコーダを提供することにある。
本発明に係る静電エンコーダは上記の目的を達成するため次のように構成される。
第1の静電エンコーダは、4相の電位検出電極を有する固定子と、第1電極と第2電極を有し、固定子上で移動するように設けられた移動子と、移動子の第1電極と第2電極の各々に反対極性の電荷を誘起させる手段と、移動子の第1電極と第2電極の各々に誘起した電荷に感応する4相の電位検出電極から出力される交流信号の差に基づきベクトル信号を生成する受信手段と、ベクトル信号に基づき、固定子に対する移動子の絶対的位置に係る信号を生成する信号処理手段とから構成される。
上記の電荷誘起手段は、固定子で4相の電位検出電極が並べられた方向に設けられた第1誘導電極および第2誘導電極と、第1誘導電極および第2誘導電極の間に交流信号を供給する送信手段とから構成される。
第2の静電エンコーダは、4相の送信電極を有する固定子と、第1電極と第2電極を有し、固定子の上で移動するように設けられた移動子と、移動子の第1電極と第2電極の各々に誘起した反対極性の電荷に基づき差動交流信号を出力する手段と、固定子の4相の送信電極に90°ずつ位相がずれた4つの送信信号を送信する送信手段と、誘導検出手段からの受信信号を受信する受信手段と、受信信号の位相情報に基づき、固定子に対する移動子の絶対的位置に係る信号を取り出す信号処理手段とから構成される。
上記の差動交流信号出力手段は、固定子で4相の送信電極が並べられた方向に設けられた第1誘導電極および第2誘導電極と、第1誘導電極および第2誘導電極の間の差動交流信号を出力する差動増幅器とから構成される。
上記の信号処理手段は、基準信号と受信信号との間の位相のずれを計数するカウンタと、カウンタから出力される計数値に基づき移動子の前記絶対的位置に係る信号を生成する信号生成手段とから構成される。
本発明に係る静電エンコーダによれば、次の効果を奏する。
第1に、この静電エンコーダは極めて小型の形態を有し、かつアブソリュート式のリニア型静電エンコーダを実現することができる。従って当該静電エンコーダは携帯電話やデジタルカメラ等の小型の電気機器内に、その可動部分の位置計測装置として組み込むことができ、かつ当該可動部分の移動距離を絶対的位置として求めることができる。
第2に、移動子の絶対的位置を受信信号の位相のずれを検出することにより計測することができ、さらに位相検出をカウンタを利用し簡単な信号処理の構成に基づいて実現することができる。
第3に、カウンタの出力値をデジタルフィルタを用いて加算平均処理を行うことにより雑音の影響を少なくすることができ、計測値の信頼性を高めることができる。
本発明の静電エンコーダおける固定子と移動子の配置構造を示す要部斜視図である。 固定子と移動子の配置関係の構造を示す要部側面図である。 本発明の第1実施形態に係る静電エンコーダの固定子および移動子の電極構造と信号処理装置を示す平面図および回路ブロック図である。 位相調整を説明するための回路各部の波形についてのタイミングチャートである。 固定子の電極と移動子の電極の間での静電誘導に基づき誘起される電荷の発生状態を示す説明図である。 出力ベクトルを説明するための図である。 移動子の位置の変化に応じた出力ベクトルの回転状態、受信信号の波形を示す図である。 固定子の電極と移動子の電極の間での静電誘導に基づき構成される等価回路を示す電気回路図である。 本発明の第2実施形態に係る静電エンコーダの固定子および移動子の電極構造と信号処理装置を示す平面図および回路ブロック図である。 図9に示した信号処理装置における送信信号(送信波)と基準信号(基準波)の波形を示すタイミングチャートである。 デジタルフィルタの動作を示す説明図である。 出力信号の補正を説明するグラフである。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1と図2を参照して本発明に係る静電エンコーダの機械的な構成を説明する。
静電エンコーダ10の機械的な構造部分は固定子11と移動子12から構成される。固定子11と移動子12から静電エンコーダ10における静電作用に基づくセンサ部が構成される。静電エンコーダ10の全体は、大きく分けると、当該センサ部と、このセンサ部から出力される信号を処理する信号処理装置とから成る。信号処理装置の1つの構成例は図3に示される。
固定子11は、基台等の構造部(図示せず)に固定され、その位置は変化せず、また形状も熱等に起因して変形しないように作られている。固定子11は、薄板状の形態を有し、ほぼ長方形の形状を有している。固定子11の平面形状の一例は図3に示されている。固定子11は静電エンコーダ10のスケールに相当するものである。
移動子12は、固定子11の上に摺動材13を介して摺動自在に移動するように配置され、固定子11の長手方向(矢印L1)に移動し得るように取り付けられている。移動子12はスライダとしての機能を有する。固定子11の上でその長手方向(L1)に移動子11を移動させる駆動装置の構成は任意である。例えばリニアモータ等を用いることができる。移動子12は、全体として例えば長方形の平面形状を有する。移動子12の平面形状の一例は図3に示される。移動子12の長辺の長さは、固定子11の幅方向(短辺)の長さとほぼ等しい。
固定子11および移動子12は後述するごとくそれぞれ所定の電極構造を有する。固定子11の上を移動子12が移動するとき、固定子11と移動子12との間に生じる静電作用に基づき、固定子11に対する移動子12の相対的な位置の変化を、絶対的位置として測定することができる。
移動子12は、例えば図2に示すように、下側に所定の電極が形成されたフィルム14と、当該フィルム14を補強する例えばアクリル材で作られた上側の補強板15とから構成されている。フィルム14は補強板15の下面に接着等で固定されている。フィルム14と補強板15とで一体的に形成された移動子12は、その矩形下面において、例えば短辺に沿って上記の摺動材13が取り付けられている。摺動材13は板状の形状を有し、その厚みは好ましくは25〜50μmである。摺動材13としては例えばテフロン(登録商標)フィルムが用いられる。摺動材13は、固定子11の表面に接触させられる。摺動材13によって、移動子12は固定子11の上側表面を滑らかに移動することができる。このとき、移動子12における所定の電極が形成されたフィルム14は、固定子11の上側表面から所望の微小な一定距離に保持される。
次に、図3を参照して、固定子11および移動子12の構造と、静電誘導に基づく作用関係とについて説明する。図3は、本発明の静電エンコーダの第1実施形態に係る固定子11および移動子12の電極構造と信号処理装置20の構成とを示す。
固定子11は、1つの面上に配置される第1の誘導電極11aと第2の誘導電極11bと4相の電位検出電極11cを備える。これらの電極はフィルム状(膜状)の絶縁体11Aの中に組み込まれている。第1誘導電極11aと第2誘導電極11bは、長方形の固定子11の2つの長辺のそれぞれに沿って長手方向に向くように配置されている。4相の電位検出電極11cは、第1誘導電極11aと第2誘導電極11bの間の領域に配置される。4相の電位検出電極11cは、図3中上側に位置する電極列11c−1と下側に位置する電極列11c−2とから成る。さらに電極列11c−1,11c−2の各々は、長方形の固定子11の長手方向に例えば二等辺三角形の形状を有する複数の電極セグメント16を底辺16−1の位置(または二等辺の間の頂点16−2の位置)を交互に反対に並べて配置することにより形成されている。ただし、電極列11c−1,11c−2の両端部では、電極セグメント16の形状は二等辺三角形の半分の形状となっている。4相の電位検出電極11cの長手方向に配置された2つの電極列11c−1,11c−2の電極セグメント16の並べ方は、それらの境界部に位置する中央線に対して線対称になっている。換言すれば、電極列11c−1,11c−2の各々の電極セグメント16では、境界線を介して隣り合うもので、底辺同士あるいは頂点同士が対向するように並べられている。
図3に示した固定子11において、位置P1を原点とし、当該位置P1より図3中右方向に、計測されるべき移動子12の絶対的位置(x)が変位として定義される。また区間pは半周期のピッチを意味している。固定子11上で定義されるスケールの寸法は、後述するごとく出力ベクトルの1回転分(1周期分)に対応するように設計されている。
送信信号(送信波)用の端子Pは第1の誘導電極11aに接続され、もう一方の送信信号用の端子Qは第2の誘導電極11bに接続されている。
固定子11は、一般的に、例えば、電子機器に用いられているプリント基板や、フレキシブルプリント基板(FPC)で製作される。
固定子11上に移動子12が摺動自在に位置している。移動子12は、図3に示すように、その長手方向に、絶縁体であるフィルム14の中に第1電極12aと第2電極12bが配置されている。移動子12が固定子11の上に載置されるとき、第1電極12aと第2電極12bは、それぞれ、固定子11の第1誘導電極11aおよび電極列11c−1の上、第2誘導電極11bおよび電極列11c−2の上に重なるように配置される。移動子12は、外部との間のケーブル等による電気的な接続がなくとも、静電誘導の作用によって、固定子11の誘導電極11a,11b等を径由して電気エネルギが供給される。移動子12は、固定子11上を長手方向に沿って自由に移動することができる。
図5に、固定子11の第1誘導電極11aおよび第2誘導電極11bと、移動子12の第1電極12aおよび第2電極12bとの間の静電誘導作用の一例を示している。送信電圧源17から供給される送信信号に基づいて第1誘導電極11aに正電荷が誘起されかつ第2誘導電極11bに負電荷が誘起されると、移動子12の第1電極12aの外縁部には負電荷が誘起されかつ第2電極12bの外縁部には正電荷が誘起される。その結果、移動子12の第1電極12aの内縁部(移動子12の中央部側)には正電荷が誘起され、かつ第2電極12bの内縁部(移動子12の中央部側)には負電荷が誘起される。移動子12の第1電極12aの内縁部および第2電極12bの内縁部は、固定子11における前述した4相の電位検出電極11cの電極列11c−1と電極列11c−2のそれぞれに対向している。移動子12の第1および第2の電極12a,12bの各内縁部に生じた電荷を、固定子11の4相の電位検出電極11cにより電圧として検出することになる。
次いで、図3、図4、図6、図7を参照して信号処理装置20の信号処理内容等について説明する。
信号処理装置20には、レゾルバ/デジタル変換器21、受信信号を取り込む入力側の差動増幅器22,23、送信信号(送信波)を送出する出力側の演算増幅器24が設けられる。レゾルバ/デジタル変換器21にはレゾルバ/デジタル変換ICが用いられる。レゾルバ/デジタル変換器21の内部には交流発信器(図示せず)が内蔵されている。当該交流発信器の交流発信出力は、図4の(A)に示すような交流信号TXとして、演算増幅器24を経由して適当な電圧レベルに増幅して出力され、2本の信号線から成るケーブル41を介して上記の第1誘導電極11aと第2誘導電極11bの各々に送信信号として送信される。交流信号TXは、信号線41を介して、固定子11の上記の端子Pと端子Qの間に送信波(送信信号:Epq=Esinωt)の差動出力として印加される。なお、上記の送信電圧源17は当該交流発信器と演算増幅器24により成るものである。
信号処理装置20の入力側の差動増幅器22,23の各々は2入力端子を有する。一方の差動増幅器22はプラス(+)の端子Aとマイナス(−)の端子Cを有し、他方の差動増幅器23はプラス(+)の端子Bとマイナス(−)の端子Dを有している。
差動増幅器22の端子Aは、固定子11の4相の電位検出電極11cにおける2つの電極列11c−1,11c−2のマーク「+s」が付された電極セグメント16が接続されている。
差動増幅器22の端子Cは、固定子11の4相の電位検出電極11cにおける2つの電極列11c−1,11c−2のマーク「−s」が付された電極セグメント16が接続されている。
差動増幅器23の端子Bは、固定子11の4相の電位検出電極11cにおける2つの電極列11c−1,11c−2のマーク「+c」が付された電極セグメント16が接続されている。
差動増幅器23の端子Dは、固定子11の4相の電位検出電極11cにおける2つの電極列11c−1,11c−2のマーク「−c」が付された電極セグメント16が接続されている。
符号42は、受信信号を伝送する4本の信号線から成るケーブルである。
差動増幅器22の出力信号は第1の受信信号(Eac)であり、受信信号「SIN」としてレゾルバ/デジタル変換器21に入力される。また差動増幅器23の出力信号は第2の受信信号(Ebd)であり、受信信号「COS」としてレゾルバ/デジタル変換器21に入力される。
上記の第1の受信信号(Eac)と第2の受信信号(Ebd)は、次の通りの式で表現される。
Eac=kE sin((π/p)・x) sinωt
Ebd=kE cos((π/p)・x) cosωt
レゾルバ/デジタル変換器21に入力されたこれらの2つの受信信号「SIN」と「COS」に対しては、レゾルバ/デジタル変換器21の内部で、内部のフィードバック信号と共に演算器で差分演算された後に、同期検波回路で整流される。2つの受信信号「SIN」と「COS」を角周波数ωで同期検波すると、次のような式で表現される。
<Eac>=k’E sin((π/p)・x)
<Ebd>=k’E cos((π/p)・x)
上記の<Eac>と<Ebd>の数学的意味は図6に示す通りである。すなわち、<Eac>はベクトル25のIMAG成分の大きさであり、<Ebd>はベクトル25のREAL成分の大きさである。図6に示したベクトル25に関して、当該ベクトル25の角度((π/p)・x)に基づいて移動子12の固定子11における絶対的位置(x)を求め、当該絶対的位置(x)に係る信号S1をレゾルバ/デジタル変換器21の出力端(OUT)から出力する。計測表示器26には、出力信号S1に基づいて静電エンコーダ10のセンサ部で検出された移動子11の絶対的位置(x)が数値として表示される。
図7を参照して上記のベクトル25が回転して変化する状態を示す。図7の(A)は固定子11上を移動子12が長手方向に沿って移動する状態を示す。図7の(B)は、固定子11上での移動子12の位置に対応して生じるベクトル25を示している。当該ベクトル25は1回転(360°)の回転動作を行う発生パターンが示されている。図7の(B)に示したベクトル25の発生状態に応じて、2つの受信信号「SIN」と「COS」の波形の変化状態を図7の(C)に示している。当該波形は同期検波後の波形である。
図7に示すように、固定子11上における移動子12の位置に応じて出力ベクトル25が回転する。アブソリュート式のリニア型静電エンコーダ10では、ベクトル25の1回転がスケールの全長に対応するように設定されている。従って、上記固定子11の長さは当該スケールの全長に対応するように決定されている。
なお図4の(B)と(C)で示すように、信号処理装置20からの送信信号である交流信号TXに対して、受信信号SINと受信信号COSは、固定子11と移動子12の各電極で構成されるコンデンサ成分の信号であるため、位相のずれθeが生じる。かかる位相のずれが生じると、変位測定の結果の誤差が大きくなる。特に、固定子11の長さが長くなる場合には、コンデンサ成分が変化するので、位相のずれθeの影響が顕著になる。しかしながら、本実施形態に係る静電エンコーダは本来的に小型の微小形状に作られるものであり、固定子11の長さも位相のずれの影響が無視できる程度の長さである。従って、送信信号TXの位相を調整する手段を特別に設ける必要はない。
固定子11の第1および第2の誘導電極11a,11bと、移動子12の第1および第2の電極12a,12bとから構成される静電誘導の電気回路を等価的に示すと、図8に示すようになる。図8において、第1誘導電極11aと第1電極12aによりコンデンサ31が等価的に作られ、第2誘導電極11bと第2電極12bによりコンデンサ32が等価的に作られる。移動子12における第1電極12aと第2電極12bの各々と、4相の電位検出電極11c(電極列11c−1,11c−2)の間では、同様にコンデンサ33が作られる。当該コンデンサ33を介して移動子12の第1電極12aと第2電極12bに誘起された電荷を電圧として検出し、前述した4つの端子A,B,C,Dを経由して差動増幅器22,23に入力される。差動増幅器22の出力からは第1の受信信号(Eac)が「SIN」として取り出され、差動増幅器23の出力からは第2の受信信号(Ebd)が「COS」として取り出される。こうして4相の電位検出電極11cのうち「+s」、「−s」、「+c」、「−c」と示された各電極セグメントからの誘起電荷に基づいて電位が検出される。
上記の第1実施形態の構成において、固定子11の長辺の寸法は例えば7.0mmであり、移動子12の移動範囲(1周期分の長さ)は例えば5mmである。また固定子11の短辺の長さは例えば少なくとも3mmである。他方、移動子12の短辺の長さは例えば1.2mmである。このように本実施形態に係る静電エンコーダ10は極めて小型であり、微小の形状を有している。
また図3に示した固定子11の電極セグメント16の形状は二等辺三角形で示したが、電極セグメント16の二等辺の輪郭部分はサインカーブまたはコサインカーブに似せて曲線形状にすることもできる。
上記の第1実施形態に係る静電エンコーダによれば、極めて小型の形態を有し、かつアブソリュート式のリニア型静電エンコーダを実現することができる。従って当該静電エンコーダは携帯電話やデジタルカメラ等の小型の電気機器内に、その可動部分の位置計測装置として組み込むことができ、かつ当該可動部分の移動距離を絶対的位置として求めることができ、さらに計測信号を安定化して計測の信頼性を高めることができる。
次に図9〜図12を参照して本発明の静電エンコーダの第2実施形態を説明する。図9は前述した図3と同様な図である。第2実施形態では、第1実施形態の構成に比較して、固定子における電極の役割を反対にすると共に、信号処理装置の構成を簡略化し、さらに固定子における電極形状を曲線状に変更している点に特徴がある。
図9に示した静電エンコーダ10において、51は固定子であり、52は移動子である。移動子52の構造と機能は前述の移動子12と実質的に同じであり、第1電極52aと第2電極52bを備えている。移動子52は固定子51の上でその長手方向に摺動自在になるように設けられている。この点は第1実施形態の場合と同じである。
固定子51は、1つの面上に配置される第1の誘導電極51aと第2の誘導電極51bと4相の送信電極51cを備えている。これらの電極は絶縁体の中に組み込まれている。第1および第2の誘導電極51a,51bは、第1の実施形態で説明した第1および第2の誘導電極11a,11bと同じ形状および配置パターンを有している。また4相の送信電極51cの電極配置パターンは、第1実施形態で説明した4相の電位検出電極11cと同じである。すなわち、4相の送信電極51cは、電極列51c−1と電極列51c−2とから成り、各電極列は複数の電極セグメント53の並びによって構成されている。電極セグメント53は二等辺三角形と類似した形状を有しかつ二等辺部分が曲線形状で形成されている。当該曲線形状はサインカーブまたはコサインカーブとなるように設計されている。電極列51c−1,51c−2の各々は、長方形の固定子51の長手方向に複数の電極セグメント53を底辺の位置(または二等辺の間の頂点の位置)を交互に反対に並べて配置することにより形成されている。4相の送信電極51cの長手方向に配置された2つの電極列51c−1,51c−2の電極セグメント53の並べ方は、それらの境界部に位置する中央線に対して線対称になっている。
図9に示した固定子51において、位置P1を原点とし、当該位置P1より図9中右方向に、計測されるべき絶対的位置(x)が変位として定義される。また区間pは半周期のピッチを意味している。固定子51上で定義されるスケールの寸法は、前述の通り出力ベクトルの1回転分(1周期分)に対応するように設計されている。
信号処理装置60は、好ましくはワンチップマイコンで構成されている。信号処理装置60は、D/A変換器61とカウンタ62とデジタルフィルタ63とルックアップテーブル64を備えている。
D/A変換器61は送信信号を生成するための信号処理要素である。D/A変換器61は、内蔵される発信器に基づき例えば10kHzの周波数の送信信号を正弦波「SIN」と余弦波「COS」として出力する。
送信信号SINは図10の(A)に示されている。この送信信号SINは演算増幅器65に入力され、当該演算増幅器65からは当該送信信号SIN(+s)と反転させた(位相を180°シフトさせた)送信信号−SIN(−s)とを出力する。送信信号−SINは図10の(C)に示されている。演算増幅器65からの送信信号SINは端子Aに供給され、送信信号−SINは端子Cに供給される。端子Aは4相の送信電極51cの図中マーク「+s」が付された電極セグメント53に接続されている。端子Cは4相の送信電極51cの図中マーク「−s」が付された電極セグメント53に接続されている。
送信信号COSは図10の(B)に示されている。この送信信号COSは演算増幅器66に入力され、当該演算増幅器66からは当該送信信号COS(+c)と反転させた(位相を180°シフトさせた)送信信号−COS(−c)とを出力する。送信信号−COSは図10の(D)に示されている。演算増幅器66からの送信信号COSは端子Bに供給され、送信信号−COSは端子Dに供給される。端子Bは4相の送信電極51cの図中マーク「+c」が付された電極セグメント53に接続されている。端子Dは4相の送信電極51cの図中マーク「−c」が付された電極セグメント53に接続されている。
カウンタ62とデジタルフィルタ63とルックアップテーブル64は、受信信号を入力し、受信信号から移動子52の絶対的位置(x)に係る出力信号を生成する信号処理要素である。受信信号は、上記の第1および第2の誘導電極51a,51bから出力される信号に基づいて生成される。第1および第2の誘導電極51a,51bから出力される信号は2入力端を有する差動増幅器67の各入力に供給される。差動増幅器67の出力端から受信信号が出力される。当該受信信号は、コンパレータ68によって信号がデジタルパルスに変換された後、カウンタ62のR(ストップ)端子に入力される。カウンタ68のCL(クロック)端子には例えば10MHzのクロック信号が入力され、さらにST(スタート)端子には上記のD/A変換器61から10kHzの周波信号が入力されている。周波数10kHzの信号は基準波(基準信号)であり、前述した送信信号SINに対応するものである。カウンタ62は、固定子51における移動子52の位置の変化に基づく位相量を計測して移動子52の絶対的位置(x)を求める。カウンタ62は10ビットカウンタとして構成され、その出力端から10ビット形式で移動子52の絶対的位置(x)に係る信号が出力される。後段のデジタルフィルタ63は計測数値のバラツキを改善する機能を有し、またルックアップテーブル64は計測数値の直線性を改善する機能を有している。
次に、図10〜図12を参照して、カウンタ62とデジタルフィルタ63とルックアップテーブル64の各機能を詳述する。
前述のごとく4相の送信電極51cの各電極セグメント53には4相の送信信号(SIN,−SIN,COS,−COS)のうち対応する送信信号が供給される。固定子51上を移動する移動子52では、4相の送信電極51cとこれに対向する第1および第2の電極52a,52bとの静電作用に基づいて、移動子52の第1電極52aと第2電極52bには移動子52の位置に応じて電荷が誘起される。さらに移動子52の第1電極52aと第2電極52bに誘起された電荷に応じて固定子51の第1誘導電極51aと第2誘導電極51bに電荷が誘起され、当該電荷に基づく電圧信号が差動増幅器67の入力端に入力され、その結果、差動増幅器67の出力端から受信信号が出力される。コンパレータ68を経由して最終的に信号処理装置60のカウンタ62に入力される受信信号では、移動子52の位置に応じてその位相が変化する。
図10の信号波形図70で、71は基準波(送信信号SIN)を表す波形を示し、72は位置x1を表す受信信号の波形を示し、73は位置x2を表す受信信号の波形を示し、74は上記のクロック信号を示している。受信信号72は基準波71に比較して位相がt1だけずれており、受信信号73は基準波72に比較して位相がt2だけずれている。このように、固定子51に対する移動子52の存在位置に応じて、カウンタ62に入力される受信信号の位相が変化する。従って、受信信号の位相のずれを計測すると、固定子51における原点である位置P1からの移動子52の存在位置のシフト量(移動量)を求めることができる。
なお図10において、符号43は4相の送信信号を送信する4本の信号線のケーブルを示し、符号44は受信信号を伝送する2本の信号線のケーブルを示している。
上記のごとき受信信号をR端子に入力するカウンタ62の計数動作を図11を参照して説明する。図11において、カウンタ62のST(スタート)端子には基準波(基準信号)71が入力されており、さらにそのR(ストップ)端子には例えば受信信号73が入力されたとする。基準波71に係る交流信号(SIN)は周波数が10kHzであるので、その1周期は0.1ms(ミリ秒)となる。受信信号73の周波数は基準波71と同じである。
図11において、符号81で示した波形は基準波71と受信信号73の位相のずれを表している。すなわちST(スタート)端子に入力される基準波71で負から正への変化時点でカウンタ62は計数動作を開始し、R(ストップ)端子に入力される受信信号73で負から正への変化時点でカウンタ62の計数動作が停止する。これにより計数値75が求められ、当該計数値が位相のずれ(t2)として求められる。当該位相のずれを表す計数値はカウンタ出力76として出力される。クロック周波数は10MHzであるので、計数動作を行うとすると、出力(Nc)は0〜1000の範囲の値を取り得る。こうして、カウンタ62の出力端には計数値(Nc)が10ビット形式の数値として出力され、当該計数値が移動子51の位置を表すことになる。
カウンタ62からのカウンタ出力76はデジタルフィルタ63に入力される。デジタルフィルタ63は、図11の符号77に示すようにカウンタ出力76に関して所定の期間ごとに加算平均処理(加算演算記号「Σ」で表現)を行い、加算平均値78を出力する。これによってカウンタ出力76のバラツキを改善する。出力の応答時間を10ms(100Hz)とすると、100回の平均処理を行うことができる。これにより10倍のS/N比のアップを期待することができる。基本的構成である前述の第1実施形態の場合に比較して、センサ部の電極から信号処理装置60の回路部分までの電気的接続が、送信信号が4本であるのに対して受信信号が2本であるので、雑音が乗りやすい受信信号線を少なくしてS/N比を改善することができる。
その後、デジタルフィルタ63から出力される加算平均値はルックアップテーブル64に入力される。ルックアップテーブル64は、入出力特性が直線的になるように補正を行う機能を有している。図12に示すように、当該補正がない場合には通常的に破線91に示すようにデジタルフィルタ63における入出力特性において直線性を有していないが、ルックアップテーブル64による当該補正を行うことにより実線92に示すように直線性を持たせるようにする。こうしてデジタルフィルタ63から出力されるバラツキが改善された計数値(Nc)、すなわち移動子52の絶対的位置(x)の計測値に関してその特性の直線性が改善される。
上記の第2実施形態に係る静電エンコーダによれば、極めて小型の形態を有し、かつアブソリュート式のリニア型静電エンコーダを実現することができる。従って当該静電エンコーダは携帯電話やデジタルカメラ等の小型の電気機器内に、その可動部分の位置計測装置として組み込むことができ、かつ当該可動部分の移動距離を絶対的位置として求めることができ、さらに測定信号を安定化して測定信頼性を高めることができる。
また移動子の絶対的位置を受信信号の位相のずれを検出することにより計測することができ、さらに位相検出をカウンタを利用し簡単な信号処理の構成に基づいて実現することができる。
カウンタの出力値をデジタルフィルタを用いて加算平均処理を行うことにより雑音の影響を少なくすることができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る静電エンコーダは、携帯電話やデジタルカメラ等の組み込まれる小型位置センサとしての利用に適している。
10 静電エンコーダ
11 固定子
11a,11b 誘導電極
11c 電位検出電極
12 移動子
12a,12b 電極
13 摺動材
14 フィルム
15 補強板
16 電極セグメント
17 送信電圧源
20 信号処理装置
21 レゾルバ/デジタル変換器
22,23 差動増幅器
24 増幅器
25 ベクトル
26 計測表示器
31〜33 コンデンサ
51 固定子
52 移動子
53 電極セグメント
60 信号処理装置
61 D/A変換器
62 カウンタ
63 デジタルフィルタ
64 ルックアップテーブル
65,66 演算増幅器
67 差動増幅器
68 コンパレータ

Claims (13)

  1. 4相の電位検出電極を有する固定子と、
    第1電極と第2電極を有し、前記固定子上で移動するように設けられた移動子と、
    前記移動子の前記第1電極と前記第2電極の各々に反対極性の電荷を誘起させる手段と、
    前記移動子の前記第1電極と前記第2電極の各々に誘起した前記電荷に感応する4相の前記電位検出電極から出力される前記交流信号の差に基づきベクトル信号を生成する受信手段と、
    前記ベクトル信号に基づき、前記固定子に対する前記移動子の絶対的位置に係る信号を生成する信号処理手段と、
    から成ることを特徴とする静電エンコーダ。
  2. 電荷を誘起させる前記手段は、
    前記固定子で4相の前記電位検出電極が並べられた方向に設けられた第1誘導電極および第2誘導電極と、
    前記第1誘導電極および前記第2誘導電極の間に交流信号を供給する送信手段と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  3. 前記信号処理手段はレゾルバ/デジタル変換器であることを特徴とする請求項1または2記載の静電エンコーダ。
  4. 4相の送信電極を有する固定子と、
    第1電極と第2電極を有し、前記固定子の上で移動するように設けられた移動子と、
    前記移動子の前記第1電極と前記第2電極の各々に誘起した反対極性の電荷に基づき差動交流信号を出力する手段と、
    前記固定子の4相の前記送信電極に90°ずつ位相がずれた4つの送信信号を送信する送信手段と、
    前記誘導検出手段からの受信信号を受信する受信手段と、
    前記受信信号の位相情報に基づき、前記固定子に対する前記移動子の絶対的位置に係る信号を取り出す信号処理手段と、
    から成ることを特徴とする静電エンコーダ。
  5. 差動交流信号を出力する前記手段は、
    前記固定子で4相の前記送信電極が並べられた方向に設けられた第1誘導電極および第2誘導電極と、
    前記第1誘導電極および前記第2誘導電極の間の前記差動交流信号を出力する差動増幅器と、
    から構成されることを特徴とする請求項4記載の静電エンコーダ。
  6. 前記信号処理手段は、
    基準信号と前記受信信号との間の位相のずれを計数するカウンタと、
    前記カウンタから出力される計数値に基づき前記移動子の前記絶対的位置に係る信号を生成する信号生成手段と、
    を含むことを特徴とする請求項4記載の静電エンコーダ。
  7. 前記信号生成手段は、前記カウンタから出力される前記計数値を積算処理するデジタルフィルタを含むことを特徴とする請求項6記載の静電エンコーダ。
  8. 前記信号生成手段は、前記カウンタから出力される前記計数値に関する入出力特性を補正する直線性改善手段を含むことを特徴とする請求項6記載の静電エンコーダ。
  9. 前記信号処理手段はワンチップマイコンによって構成されることを特徴とする請求項4記載の静電エンコーダ。
  10. 4相の前記電位検出電極は、前記固定子の幅方向の一方の側に一列に並べられた複数の三角形電極パターンと他方の側に一列に並べられた複数の三角形電極パターンとよって構成されることを特徴とする請求項1記載の静電エンコーダ。
  11. 前記一方の側および前記他方の側に配列される複数の前記三角形電極パターンは、三角形の頂点を形成する辺部分が曲線形状を有することを特徴とする請求項10記載の静電エンコーダ。
  12. 4相の前記送信電極は、前記固定子の幅方向の一方の側に一列に配列される複数の三角形電極パターンと他方の側に一列に配列される複数の三角形電極パターンとよって構成されることを特徴とする請求項4記載の静電エンコーダ。
  13. 前記一方の側および前記他方の側に配列される複数の前記三角形電極パターンは、三角形の頂点を形成する辺部分が曲線状の形を有することを特徴とする請求項12記載の静電エンコーダ。
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