JP5263822B2 - 回転式静電型エンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は回転式静電型エンコーダに関し、特に、簡素な構造を有しかつ絶対角度を得ることができるアブソリュート式の回転式静電型エンコーダに関する。
従来の静電型エンコーダの一例は特許文献1に開示される。特許文献1に開示される静電型エンコーダでは、固定子に対して移動するように移動子を設けるように構成し、当該移動子の位置の測定を可能にする。この静電型エンコーダによれば、固定子は誘導電極と電位検出電極を有するプレート体として形成され、移動子は電極を有するプレート体として形成される。プレート状固定子に対して、プレート状移動子はその上に配置され、移動するように設けられ、これにより静電型エンコーダのセンサ部が形成される。特許文献1の静電型エンコーダのセンサ部は薄型および小型化に作ることができる。
また関連する従来技術として、特許文献2では容量性変位エンコーダが開示される。この容量性変位エンコーダでは、円板状静止体に対する円板状移動体の回転位置を感知するための機構であり、静止体に結合された少なくとも1つの静止素子と、静止素子の近傍において移動体に結合された移動素子とから構成される。電界送信装置は静電界を発生させ、この静電界は、両素子の相対的な回転移動に伴って両素子間に現れるキャパシタンス変化によって変調される。処理回路が、変調された静電界を感知し、これに呼応して移動体の位置測定量を求める。
特許文献2で、図2に示された構成は、ステータ側に設けた90度ごとに分離されて設けられた4つの電極に4相の信号を供給して駆動し、その信号をロータにおける偏心した電極で受信し、その受信信号の位相を検出することによりロータの角度を検出する構成である。また図7に示された構成は、2枚のステータを設け、2枚のステータの間に1枚のロータを設けることにより、3枚構造を有する。一方のステータの対向面には同心円で内側リング電極と外側リング電極が形成され、かつ外側リング電極は90度ごとに分離され4つの電極が形成されている。他方のステータの対向面には同心円で内側リング電極と外側リング電極が形成されている。ステータでは4つの電極に対して4相駆動を行う。2枚のステータの中間に位置するロータは一種の静電遮蔽材となっており、当該静電遮蔽材は偏心した電極構造を有する。受信信号は上記の他方のステータから取り出される。受信信号の位相は、ロータの静電遮蔽部材が偏心しているため、回転に応じて0〜360度の範囲で変化する。
さらに関連する従来技術として静電容量式のエンコーダが特許文献3に開示される。この静電容量式エンコーダは、センサ部として円板状のステータとからなる2枚構造を有する。ステータは、中心に位置する送信電極と、3相の受信信号を得るように送信電極の周囲に空間的に配置された12個の受信電極とを有する。またロータは空間的に4方向に飛び出した歯車状の電極を有する。
特開2005−221472号公報 特表2002−542476号公報 特開平08−233605号公報
特許文献2に開示された容量性変位エンコーダは次の問題を有する。回転式のセンサ部は2枚のステータと1枚のロータからなる3枚構造(サンドウィッチ構造)であるため、部品点数が多く、構造が複雑である。また2枚のステータの間に生じる静電容量をロータの静電遮蔽機能で変化させるという構成を有している。この構成のため、仮想接地のためのリング形状の電極を、ロータの両側に位置する2つのステータのそれぞれに設ける必要がある。さらに2つのステータの内側リング電極に対しては電位操作(仮想接地)を行うためのバッファアンプ(特許文献2の図7の符号182)が設けられている。従って電極構造が複雑であり、受信電極の電位を安定させる回路が必要になる。
また特許文献3に開示される静電容量式エンコーダによれば、送信電極と接地の間に交流電源を接続し、送信信号を送信電極に与えるようになっている。しかしながら、当該接地がロータとステータの各電極に一切接続されていないので、実際に動作し得るか否かが不明である。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、センサ部は回転式構造を有しかつ静電気作用で角度情報を検出する静電型エンコーダであって、回転式構造のセンサ部は簡素な構造を有し、絶対角度を得ることができ、安定した回路部を有して正確な角度情報を得ることができ、実用性が高くかつ高い分解能を有し、超薄型であり、ケーブル数を少なくできる回転式静電型エンコーダを提供することにある。
本発明に係る回転式静電型エンコーダは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
第1の回転式静電型エンコーダ(請求項1に対応)は、外周部に配置された第1送信電極、中心部に配置された第2送信電極、第1送信電極と第2送信電極の間に配置されかつ円周方向に90度の角度間隔で配置された4つの受信電極を有する円板状の固定子と、固定子に対して平行でかつ回転自在に設けられると共に、第1送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極、この第1誘導電極の内側に位置しかつ第2送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極を有する円板状の回転子と、固定子の第1送信電極と第2送信電極に送信信号を印加する送信手段と、固定子の4つの受信電極から出力される2つの信号成分に基づいて回転子の絶対的回転変位に係る出力信号を生成する信号処理手段と、を備えるように構成される。
上記の回転式静電型エンコーダによれば、固定子に対する回転子の回転角度を絶対角度として取り出すことができる。固定子側の送信電極と受信電極の電極配置パターンと、回転子側の誘導電極の電極配置パターンとの間で電荷誘導作用を生じさせ、かつ回転子側の誘導電極の形状に偏心形状を持たせることにより、回転子の回転動作時に電極対向状態や対向部分の形状が回転角度に応じて一義的に決まるようにすることにより、相対的な回転角度状態を検出し、これを絶対角度情報として取り出すようにしている。
第2の回転式静電型エンコーダ(請求項2に対応)は、上記の構成において、第1送信電極と第2送信電極の間に印加された送信信号に基づき第1誘導電極と第2誘導電極に電荷を誘起させ、電荷に基づく電位を4つの受信電極で検出することを特徴とする。
第3の回転式静電型エンコーダ(請求項3に対応)は、上記の構成において、信号処理手段は、2つの信号成分を角度信号に変換するレゾルバ/デジタル変換器を含むことを特徴とする。
第4の回転式静電型エンコーダ(請求項4に対応)は、上記の構成において、信号処理手段は、送信手段から出力される送信信号の周波数で2つの信号成分を同期検波して搬送波成分を取り除く回路と、搬送波成分の取り除いた2つの信号成分に基づいてベクトル回転角を検出する位相分割回路とを含むことを特徴とする。
第5の回転式静電型エンコーダ(請求項5に対応)は、上記の構成において、固定子における第1送信電極の面積と第2送信電極の面積を略同一としたことを特徴とする。
第6の回転式静電型エンコーダ(請求項6に対応)は、上記の構成において、4つの受信電極のうち第1および第3の受信電極からの受信信号を入力とする第1の差動増幅器と、第2および第4の受信電極からの受信信号を入力とする第2の差動増幅器と、第1および第2の差動増幅器の電源電圧を送信信号から生成する変換器とを、固定子の近傍に配置することを特徴とする。
第7の回転式静電型エンコーダ(請求項7に対応)は、上記の構成において、回転子にモータ出力軸取付け機構を設け、固定子と回転子と送信手段と信号処理手段を1つのケース内に組み込むことを特徴とする。
第8の回転式静電型エンコーダ(請求項8に対応)は、外周部に配置された第1受信電極、中心部に配置された第2受信電極、第1受信電極と第2受信電極の間に配置されかつ円周方向に90度の角度間隔で配置された4つの送信電極とを有する円板状の固定子と、固定子に対して平行でかつ回転自在に設けられると共に、第1受信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極、この第1受信電極の内側に位置しかつ第2受信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極とを有する円板状の回転子と、固定子の4つの送信電極に4相の送信信号を印加する送信手段と、固定子の第1および第2の受信電極から1つの受信信号を検出し、この受信信号を直交検波してそのベクトル成分により回転子の回転角度を検出することを信号処理手段と、を備えるように構成される。この構成では、固定子における前述した送信電極と受信電極の役割を全く逆にした構成である。
の回転式静電型エンコーダ(請求項に対応)は、外周部に配置された第1送信電極と、中心部に配置された第2送信電極と、第1送信電極と第2送信電極の間に配置された複数の受信電極とを有する第1の電極プレートと、第1送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極と、この第1誘導電極の内側に位置しかつ第2送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極とを有する第2の電極プレートと、から成り、第1電極プレートと第2電極プレートは共通軸で相対的に回転する配置関係にあり、印加される送信信号によって第1および第2の送信電極に生成される電荷分布状態およびこれに感応する第1および第2の誘導電極の電荷分布状態に基づいて、かつ第1および第2の電極プレートの相対的な回転位置に対応して、4つの受信電極に所定の電荷誘導状態が生成され、さらに4つの受信電極から出力される2つの信号成分に基づいて第1および第2の電極プレートの間の絶対的回転変位に係る信号を生成するように構成される。この構成では、固定子と回転子と決めず、第1および第2の電極プレートのいずれも相対的な関係に基づき固定子または回転子になり得る。ただし、送信信号が印加される第1の電極プレートを回転子とするときには、回転部分に送信信号を供給するための電気的接続部を設けることが必要である。
本発明に係る回転式静電型エンコーダによれば、次の効果を奏する。
第1に、センサ部を固定子と回転子の2枚のプレート部材で作ることができるため、簡単な回転式構造のセンサ部を実現することができる。さらに固定子側の対向面に形成した送信電極および受信電極と、回転子側の対向面に形成した誘導電極との間の静電気誘導作用に基づき回転子の回転角度情報を絶対角度として得ることができる。
第2に、固定子の4つの受信電極から2つの信号成分を得て、かつこれから例えばレゾルバ/デジタル変換器等で処理することにより回転子の回転角を絶対値として取り出すようにしたため、安定した信号処理回路部で正確な角度情報を得ることができる。
第3に、センサ部や電子回路部を小型にかつコンパクト製作することができ、さらには1回転1024〜4096分割等と高い分解能を得ることができ、実用性が高い。
第4に、2枚の電極プレート構造であるために超薄型の回転式静電型エンコーダを実現することができる。
第5に、ケーブル本数を少なくすることができ、センサ部の超薄型に共に、例えば内視鏡等に利用することができ、モータ出力軸側にも直接に取り付けることができ、細かい箇所、狭い箇所にも組み込むことができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明に係る回転式静電型エンコーダの機械的構造を説明する。図1は、本発明に係る回転式静電型エンコーダの全体的な装置構成を示している。図2はセンサ部を平面形状を拡大して示し、図3はセンサ部の側面形状を示している。なお図1〜図3で図示した構成は一例であり、これに限定されるものではない。
図1において、10は回転式静電型エンコーダの装置本体であり、11は計測内容を表示する表示装置であり、12は装置本体10と表示装置11を駆動可能にするための電力を供給するバッテリである。装置本体10と表示装置11はケーブル13で接続されている。バッテリ12からの電力線14は、装置本体10および表示装置11に接続されている。装置本体10への電力線はケーブル13内に設けられている。
装置本体10の一構成例としては、基台21を有し、当該基台21の上にセンサ部22と、センサ部22に所要の送信信号(電圧信号)を与えると共にセンサ部22から出力される検出受信信号を処理する電子回路部23とが設けられている。
センサ部22は、図1と図3において、下側に位置しかつ基台21に支持軸部30で固定された円板状の固定プレート31と、上側に位置しかつ軸32aの周りに回転自在に設けられた円板状の回転プレート32とから構成されている。固定プレート31と回転プレート32は、略同じ直径を有する円板形状を有しており、それらの中心を一致させた状態で所要の隙間をあけて対向させ、かつ略平行になるように配置されている。固定プレート31と回転プレート32は共に絶縁材料で作られており、さらに固定プレート31と回転プレート32の対向面には後述するような所定のパターン形状で複数の電極が形成されている。基台21に固定して設けられた固定プレート31に対して、回転プレート32は任意の回転角度で回転させることができる。また、回転プレート32の上面には、回転プレート32を回転させるときに、回転力を与える指を接触させるための突部33が設けられている。
電子回路部23には、固定プレート31に形成された送信電極に送信信号を供給する送信回路と、固定プレート31に形成された受信電極から得られる受信信号を処理する信号処理回路が設けられている。電子回路部23と固定プレート31の各電極との間にはフラットケーブル34が配線されている。
表示装置11は、装置本体10のセンサ部22で検出された回転角度(絶対角度)に関する情報をディジタル表示する表示部35を備えている。
次に、図4を参照してセンサ部22の固定プレート31と回転プレート32の各々の対向面に形成される電極について説明する。図4の(A)で回転プレート32の電極パターンを示し、(B)で固定プレート31の電極パターンを示す。これらの電極パターンは、絶縁材料で形成された固定プレート31と回転プレート32の各々の対向面に導電膜として形成される。
まず図4の(B)に示した固定プレート31の電極パターンでは、円形である固定プレート31の外周部の全周縁に沿って配置されたリング形状の電極41が設けられ、固定プレート31の中心部に配置された円形形状の電極42が設けられる。外周部の電極41は第1の送信電極であり、中心部の電極42は第2の送信電極である。2つの送信電極41,42には送信信号が供給される。2つの送信電極41,42の間には4つの円形の電極43A,43B,43C,43Dが配置される。4つの電極43A〜43Dは、固定プレート31の中心31aの周りに円周方向に90度ずつ位置をずらせて等間隔で配置されている。これらの4つの電極43A〜43Dは受信電極である。固定プレート31の対向面で、上記の送信電極41,42と受信電極43A〜43Dが形成されていない領域は絶縁体表面となっている。
次に図4の(A)に示した回転プレート32の電極パターンでは、第1送信電極41に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極51と、第1誘導電極51の内側に位置しかつ第2送信電極42に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘電電極52が設けられている。第1誘導電極51は、図4の(A)で示すように、その周縁部分が全周に渡って常に第1送信電極41と重なって対面している状態にある。また第2誘導電極52は、円形形状であるが、回転プレート32の中心32aに対して偏心した位置に配置されている。そのため、第2誘電電極52は、図4の(A)で示すように、その偏心中心の部分が常に第2送信電極42に重なって対面している状態にある。これらの関係は、固定プレート31に対して、回転プレート32が例えば矢印53の方向(反時計方向)に回転したときにも常に成り立っている。ただし、固定プレート31の4つの受信電極43A〜43Dと、回転プレート32の第1誘電電極51および第2誘電電極52との対面関係では、回転プレート32の回転状態に応じて変化が生じる。なお、第1誘電電極51と第2誘電電極52との間には絶縁体で形成された円形境界部54が形成されている。
固定プレート31に形成された第1送信電極41、第2送信電極42、および4つの受信電極43A〜43Dの各々と、回転プレート32に形成された第1誘導電極51および第2誘導電極52の各々とが対向している状態において、それらの対向部分ではコンデンサが形成されている。
次に図5を参照して、固定プレート31に設けられた送信電極41,42および受信電極43A〜43Dと、前述の電子回路部23との関係を説明する。
電子回路部23は、第1および第2の送信電極41,42に送信信号を供給する送信回路と、4つの受信電極43A〜43Dから得られる受信信号を処理する信号処理回路とを含むレゾルバ/デジタル変換器61が設けられている。レゾルバ/デジタル変換器61にはレゾルバ/デジタル変換ICが用いられる。レゾルバ/デジタル変換器61の内部には送信回路として交流発信器が内蔵されている。当該交流発信回路の交流発信出力は送信信号TXとして、差動増幅器62を経由して適当な大きさに増幅して出力された後、固定プレート31の第1送信電極41と第2送信電極42の間に搬送波の差動出力として印加される。
固定プレート31の受信電極43Aと受信電極43Cに得られる受信信号(「SIN」)を差動増幅器63の2入力端子間ので受信し、また受信電極43Bと受信電極43Dとに得られる受信信号(「COS」)を差動増幅器64の2入力端子間で受信する。差動増幅器63,64の出力信号は、それぞれ、受信信号「SIN」と「COS」としてレゾルバ/デジタル変換器61に入力される。レゾルバ/デジタル変換器61は復調補間回路として機能する。2つの受信信号「SIN」と「COS」に対しては、レゾルバ/デジタル変換器61の内部で、以下の処理が行われる。
「SIN」と「COS」の各信号は、内部のフィードバック信号と共に演算器で差分演算された後に、同期検波回路で搬送波を取除き整流される。この整流された受信信号に基づいて、デジタルカウンタでカウントして、このカウント値を演算器へのパラメータとして入力させ、同期検波回路の整流の大きさがゼロになるように自動フィードバックをかける。このときのデジタルカウントの値が「SIN」と「COS」の2つの信号の位相関係を示すことになる。このデジタルカウントの値より回転角に係る信号を生成し、当該信号は表示装置11に供給される。表示装置11の表示部35に表示されるデジタル数値によって、回転プレート32の絶対角度(絶対的な回転変位量)が表示される。
上記において、送信信号TxはEPQ=Esinwt(w:送信角周波数)で表され、2つの受信信号は、回転プレート32の回転角をθとするときに、EAC=kEsinθ・sinwtとEBD=kEcosθ・sinwtで表される。このように4つの受信電極43A〜43Dから得られる2つの受信信号が回転プレート32の回転角θに対応した信号となるので、これを復調補間回路であるレゾルバ/デジタル変換器61で処理すると、回転プレート32の回転角θを絶対値として取り出すことができる。
図6は上記の復調補間回路の他の実施回路例を示す。この復調補間回路71では、内部に交流発信器(送信回路)72を備える。交流発信器72から出力される送信信号Txは、前述のように差動増幅器62に供給されると共に、乗算器73a,73bに供給される。差動増幅器63の出力信号SINは乗算器73aに入力され、差動増幅器64の出力信号COSは乗算器73bに入力される。その後、乗算器73a,73bと後段のローパスフィルタ(LPF)74a,74bとからなる同期検波回路によって搬送波の成分を取り除き、2つのベースバンド信号からなる複素数成分「REAL」と「IMAG」を抽出する。これらの2つの差動増幅器62,63と乗算器73a,73bおよびローパスフィルタ74a,74bは全体でベクトル生成回路を構成する。その後、位相分割回路75で逓倍処理を行い、回転角度に対応した信号を出力する。なお、同期検波回路を構成する乗算器73a,73bは、搬送波の周波数を高くすればサンプリング回路で代用することもできる。
次に図7を参照して固定プレート31と回転プレート32によって構成されるセンサ部22の等価回路について説明する。
図7において、回路部81は、送信側の等価回路であり、固定プレート31の第1送信電極41および第2送信電極42と、回転プレート32の第1誘導電極51および第2誘導電極52とが対向することによって静電容量82a,82b,82cの等価回路が形成される。静電容量82cは、回転プレート32の回転角θに応じて電極部が回転するが、容量そのものはほとんど変化しない。これは、回転プレート32が回転角θで回転しても、第1送信電極41および第2送信電極42の各々と、第1誘導電極51および第2誘導電極52の各々の対向面積が変化しないためである。差動増幅器62から出力される送信信号は第1送信電極41と第2送信電極42に印加されている。回路部83は、受信側の等価回路であり、固定プレート31の4つの受信電極43A〜43Dが示され、第1および第3の受信電極43A,43Cから得られる信号は差動増幅器63に入力され、第2および第4の受信電極43B,43Dから得られる信号は差動増幅器64に入力されている。
図7に示した等価回路によれば、4つの受信電極43A〜43Dは、差動増幅器63,64の入力端に接続されているが、差動増幅器63,64の入力インピーダンスが高いために電流はほとんど流れず、受信側は、送信側と電気的に分離された構造になっている。従って、固定プレート31の4つの受信電極43A〜43Dはほぼ受信アンテナとしての作用を有している。静電容量82cが回転するが、これを構成する第1誘導電極51と第2誘導電極52に電荷が誘起されているので、これを4つの受信電極43A〜43Dで検出し、電圧として取り出す。
また第1誘導電極51と第2誘導電極52との間の隙間は狭く、かつ第1送信電極41および第2送信電極42と第1誘導電極51および第2誘導電極52とは狭い隙間で平面的に重なっているため、第1および第2の誘導電極51,52の表面にも十分に電荷を溜めることができる。
図8にセンサ部22の断面構造を示す。センサ部22は、対向するように配置された固定プレート31と回転プレート32とから構成される。図8では回転軸等の図示は省略されている。固定プレート31の対向面には第1送信電極41と第2送信電極42と4つの受信電極43A〜43Dが設けられている。第1送信電極41と第2送信電極42には差動増幅器62から送信信号Txが印加される。また例えば受信電極43A,43Cから取り出された受信信号は差動増幅器63に入力される。また回転プレート32の対向面には、第1誘導電極51と第2誘導電極52とが接続されている。図8中、上下の第1誘導電極51は一体物であり、電気的には同じ条件であって同電位であるので、その意味で導線84で接続されている。
次に、図9Aと図9Bを参照してセンサ部22による感知作用の動作原理を説明する。図9Aにおいて、(A)は偏心した第2誘導電極52が最下位位置にある回転プレート32の第1の回転状態を示し、(B)は偏心した第2誘導電極52が最上位位置にある回転プレート32の第2の回転状態を示している。図9Bの(A)は図9Aの(A)のA−A線断面図であり、図9Bの(B)は図9Aの(B)のB−B線断面図である。
図9Bの(A)と(B)に示されるように第1送信電極41に正電圧を印加しかつ第2送信電極42に負電圧を印加すると、回転プレート32の第1誘導電極51に負の電荷が誘導され、かつ第2誘導電極52に正の電荷が誘導される。回転プレート32における第1および第2の誘導電極51,52における当該電荷分布状態は、第1および第2の送信電極41,42における電圧の印加状態が変わらない限り、変わることはない。そして、この電界分布状態で回転プレート32が回転すると、固定プレート31における4つの受信電極43A〜43Dの各々で誘導される電荷は、それが対面する回転プレート32側の誘導電極の電荷に応じて決まることになる。例えば、図9Bの(A)の状態では受信電極43Aは正電荷が帯電しかつ受信電極43Cは負電荷が帯電する。図9Bの(B)の状態では受信電極43Aは負電荷が帯電し、受信電荷43Cは正電荷が帯電する。こうして、差動増幅器63には回転プレート32の回転位置に応じてSIN出力が(+)または(−)になる。換言すれば、回転プレート32が180度回転すると、SIN出力がプラスからマイナスに変化する。この動作特性を利用すれば、4つの受信電極43A〜43Dから得られる受信信号のうち第1および第3の受信電極43A,43Cの受信信号の組合せと、第2および第4の受信電極43B,43Dの受信信号の組合せとに基づいて、回転プレート32の回転位置(回転角度)を検知することができる。
図10を参照して第1および第2の送信電極41,42の大きさ(面積)について説明する。固定プレート31に形成される第1および第2の送信電極51,52は、使用できる面積は制限を受けるので、次のように形成される。図10において、静電容量値Cは第1送信電極41と第1誘導電極51で作られる前述の静電容量82aの値であり、静電容量値Cは第2送信電極42と第2誘導電極52で作られる前述の静電容量82bの値である。また符号82cで示す静電容量は第1および第2の誘導電極51,52の静電容量である。受信電極43A〜43Dに基づく検出電圧を大きくするにはCとCからなる直列容量C(=C・C/(C+C))を大きくすればよい。最大の静電容量Cになる条件はC=Cのときである。そこで、第1送信電極41の面積と第2送信電極42の面積とを同じとする。
上記のように第1送信電極41の面積と第2送信電極42の面積とを同じにすると、図10の符号91,92に示されるように第1送信電極41にプラスの印加電圧Vを、第2送信電極42にマイナスの印加電圧Vをそれぞれ印加すると、C=Cであるので、誘電電極51,52の平均電位がゼロとなり、電気的に安定するという効果が発揮される。
次に、前述した回転式静電型エンコーダの具体的な応用例を説明する。前述した実施形態で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付すものとする。
図11と図12は、本願発明に係る回転式静電型エンコーダを内視鏡に応用した例を示す。図11は全体の構成を示し、図12は固定プレート31の背面を示す。固定プレート31と回転プレート32からなるセンサ部22は内視鏡の先端部に設けられる。内視鏡に設けられるので、全体は長形の形状を有している。固定プレート31の背面側の近傍には差動増幅器63,64が設けられ、さらに交流/直流変換器93が設けられている。差動増幅器63,64と交流/直流変換器93は、図12に示すように、固定プレート31の背面の基板に設けられた半導体チップ94内に実装されている。
内視鏡に組み込まれるセンサ部22であるので、固定プレート31と回転プレート32は小型の形状を有し、例えば直径10mm、厚さ3mmの大きさである。
固定プレート31の背面から引き出される配線は、固定プレート31の第1および第2の送信電極41,42に送信信号を与えるツイストペア線95、差動増幅器63の出力信号を引き出す出力線96、作動増幅器64の出力信号を引き出す出力線97の3本の信号線である。送信信号を増幅する差動増幅器62はツイストペア線95の外側端部に位置する外側に配置される。また出力線96,97の外側端部側には受信信号を増幅する増幅器98,99が接続される。内視鏡用の回転式静電型エンコーダであるので、ツイストペア線95および出力線96,97は十分な長さを有している。また固定プレート31の背面に配置された交流/直流変換器93は、ツイストペア線95で送られてくる送信信号を利用して差動増幅器63,64の電源電圧V,Vが生成される。
図13は本発明に係る回転式静電型エンコーダの他の実施形態を説明する。図13は、前述した図5に対応する図である。本実施形態に係る回転式静電型エンコーダでは、固定プレート31に設けられた電極41,42,43A〜43Dについて送信機能と受信機能を逆にした点に特徴がある。固定プレート31の電極パターンは前述した実施形態の電極パターンと同じである。本実施形態では、4つの電極43A〜43Dは送信電極となり、電極41は第1受信電極となり、電極42は第2受信電極となる。固定プレート31における電極の機能が逆になるために、図13に示すように、送信信号供給回路および受信信号検出回路の構成も変更される。回転プレート32等の構成や動作原理等は、前述した実施形態と同じである。
図13において、符号101は交流発信器(送信回路)である。交流発信器101から出力される送信信号は、1つのルートとして差動増幅器102に供給され(電圧EAC)、他のルートとしてπ/2移相器104を経由して差動増幅器103に供給される(電圧EBD)。差動増幅器102から出力される送信信号(増幅された電圧EAC)は第1および第3の送信電極43A,43Cに印加される。差動増幅器103から出力される送信信号(増幅された電圧EBD)は第2および第4の送信電極43B,43Dに印加される。また第1および第2の受信電極41,42の差電圧は差動増幅器105に入力される。差動増幅器105の出力電圧(EPQ)は乗算器106a,106bに入力される。また、乗算器106aには上記の電圧EACが入力されており、乗算器106bには上記の電圧EBDが入力されている。その後、乗算器106a,106bと後段のローパスフィルタ(LPF)107a,107bとからなる直交検波回路によって搬送波の成分を取り除き、2つのベースバンド信号からなる複素数成分「REAL」と「IMAG」を抽出する。差動増幅器105と乗算器106a,106bおよびローパスフィルタ107a,107bは全体でベクトル生成回路を構成する。その後、位相分割回路108で逓倍処理を行い、回転角度に対応した出力信号を出力する。
上記において、2種類の送信信号はEAC=EsinwtとEBD=Ecoswtであり、受信信号はEPQ=kEsin(wt+θ)である。また実数成分はREAL=kEcosθであり、虚数成分はIMAG=kEsinθである。受信信号から直交検波回路によって搬送波成分を取り除いている。移相分割回路108ではθ=tan−1(IMAG/REAL)として回転プレート32の回転角θを絶対値として取り出す。
図14〜図16を参照して本発明に係る回転式静電型エンコーダをモータに付設する応用例について説明する。図14において、111は小型のモータ、112はモータ111の出力軸、113はモータケーブルである。114はエンコーダ本体である。従来のエンコーダの厚みは20mm程度であったので、モータ111の出力軸112へエンコーダ本体を直接に付設することができなかった。本発明に係る回転式静電型エンコーダはセンサ部を薄くすることができため、エンコーダ本体114の厚みを10mm以内の薄型に作ることができる。そこで、エンコーダ本体114をモータ111の出力軸112側に取り付けることができる。エンコーダ本体114の中心部に形成された孔115に、モータ111の出力軸112を挿入し、エンコーダ本体114を出力軸112に固定する。エンコーダ本体114にはエンコーダケーブル116が設けられている。
図15に示されるようにエンコーダ本体114の内部には、本体ケース117に固定された固定プレート118と、回転軸取付け機構119を備えた回転プレート120を備える。また電子回路チップを備えた実装回路基板121をエンコーダ本体114の内部に備えている。回転軸取付け機構119にモータ111の出力軸112を挿通してネジ孔119aにネジを取り付け、締め付けることにより、出力軸112に回転プレート120を取り付けられる。エンコーダ本体114の本体ケース117は、モータ111の正面部に固定される。
また図16に示す構造は、実装回路基板121における電子回路チップ122の配置位置を示している。斜線領域123は、回転プレート120を出力軸112に取り付けるときに取付け工具を貫通させるための領域であり、電子回路チップ122等を実装することを禁止する領域である。これによって、取付けを行うための工具をエンコーダ本体114の内部に入れることができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る回転式静電型エンコーダは、センサ部の構造が簡素であるため、細かい箇所や狭い箇所に組み込むことができる。
本発明に係る回転式静電型エンコーダの実施形態の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係る回転式静電型エンコーダのセンサ部の平面図である。 本実施形態に係る回転式静電型エンコーダのセンサ部の側面図である。 固定プレートと回転プレートの電極の配置パターンを示す図である。 固定プレートの各電極に対する電子回路部の構成を示す回路図である。 本実施形態における他の電子回路部の構成を示す回路図である。 センサ部の等価回路図である。 センサ部の側面図である。 センサ部の動作原理を説明する図である。 センサ部の動作原理を説明する図である。 固定プレートでの第1送信電極と第2送信電極の関係を説明する図である。 本発明に係る回転式静電型エンコーダを内視鏡に応用した例を示す構成図である。 センサ部の固定プレートの背面を示す斜視図である。 本発明に係る回転式静電型エンコーダの他の実施形態であって、固定プレートの各電極の役割を逆にした構成を示す図である。 本発明に係る回転式静電型エンコーダをモータの出力軸に付設する構成を説明するための斜視図である。 エンコーダ本体の縦断面図である。 実装回路基板の電子回路部品の配置例を説明する正面図である。
符号の説明
10 装置本体
11 表示装置
12 バッテリ
13 ケーブル
14 電力線
21 基台
22 センサ部
23 電子回路部
31 固定プレート
32 回転プレート
41 第1送信電極(または第1受信電極)
42 第2送信電極(または第2受信電極)
43A〜43D 受信電極(または送信電極)
51 第1誘導電極
52 第2誘導電極
61 レゾルバ/デジタル変換器
71 復調補間回路
111 モータ
112 出力軸
114 エンコーダ本体

Claims (9)

  1. 外周部に配置された第1送信電極と、中心部に配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極の間に配置されかつ円周方向に90度の角度間隔で配置された4つの受信電極とを有する円板状の固定子と、
    前記固定子に対して平行でかつ回転自在に設けられると共に、前記第1送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極と、この第1誘導電極の内側に位置しかつ前記第2送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極とを有する円板状の回転子と、
    前記固定子の前記第1送信電極と前記第2送信電極に送信信号を印加する送信手段と、
    前記固定子の前記4つの受信電極から出力される2つの信号成分に基づいて前記回転子の絶対的回転変位に係る出力信号を生成する信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする回転式静電型エンコーダ。
  2. 前記第1送信電極と前記第2送信電極の間に印加された前記送信信号に基づき前記第1誘導電極と前記第2誘導電極に電荷を誘起させ、前記電荷に基づく電位を前記4つの受信電極で検出することを特徴とする請求項1記載の回転式静電型エンコーダ。
  3. 前記信号処理手段は、前記2つの信号成分を角度信号に変換するレゾルバ/デジタル変換器を含むことを特徴とする請求項1記載の回転式静電型エンコーダ。
  4. 前記信号処理手段は、前記送信手段から出力される前記送信信号の周波数で前記2つの信号成分を同期検波して搬送波成分を取り除く回路と、前記搬送波成分の取り除いた前記2つの信号成分に基づいてベクトル回転角を検出する位相分割回路とを含むことを特徴とする請求項1記載の回転式静電型エンコーダ。
  5. 前記固定子における前記第1送信電極の面積と前記第2送信電極の面積を略同一としたことを特徴とする請求項1記載の回転式静電型エンコーダ。
  6. 前記4つの受信電極のうち第1および第3の受信電極からの受信信号を入力とする第1の差動増幅器と、第2および第4の受信電極からの受信信号を入力とする第2の差動増幅器と、前記第1および第2の差動増幅器の電源電圧を前記送信信号から生成する変換器とを、前記固定子の近傍に配置することを特徴とする請求項1記載の回転式静電型エンコーダ。
  7. 前記回転子にモータ出力軸取付け機構を設け、前記固定子と前記回転子と前記送信手段と前記信号処理手段を1つのケース内に組み込むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転式静電型エンコーダ。
  8. 外周部に配置された第1受信電極と、中心部に配置された第2受信電極と、前記第1受信電極と前記第2受信電極の間に配置されかつ円周方向に90度の角度間隔で配置された4つの送信電極とを有する円板状の固定子と、
    前記固定子に対して平行でかつ回転自在に設けられると共に、前記第1受信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極と、この第1受信電極の内側に位置しかつ前記第2受信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極とを有する円板状の回転子と、
    前記固定子の前記4つの送信電極に4相の送信信号を印加する送信手段と、
    前記固定子の前記第1および第2の受信電極から1つの受信信号を検出し、この受信信号を直交検波してそのベクトル成分により前記回転子の回転角度を検出することを信号処理手段と、
    を備えることを特徴とする回転式静電型エンコーダ。
  9. 外周部に配置された第1送信電極と、中心部に配置された第2送信電極と、前記第1送信電極と前記第2送信電極の間に配置された複数の受信電極とを有する第1の電極プレートと、
    前記第1送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心打ち抜き外周部である第1誘導電極と、この第1誘導電極の内側に位置しかつ前記第2送信電極に対面して重なるように配置されかつ一部がはみ出した偏心円形部である第2誘導電極とを有する第2の電極プレートと、から成り、
    前記第1電極プレートと前記第2電極プレートは共通軸で相対的に回転する配置関係にあり、
    印加される送信信号によって前記第1および第2の送信電極に生成される電荷分布状態およびこれに感応する前記第1および第2の誘導電極の電荷分布状態に基づいて、かつ前記第1および第2の電極プレートの相対的な回転位置に対応して、前記4つの受信電極に所定の電荷誘導状態が生成され、さらに前記4つの受信電極から出力される2つの信号成分に基づいて前記第1および第2の電極プレートの間の絶対的回転変位に係る信号を生成することを特徴とする回転式静電型エンコーダ。
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