JP2001296102A - ダンサーロール用位置検出装置 - Google Patents

ダンサーロール用位置検出装置

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JP2001296102A
JP2001296102A JP2000113460A JP2000113460A JP2001296102A JP 2001296102 A JP2001296102 A JP 2001296102A JP 2000113460 A JP2000113460 A JP 2000113460A JP 2000113460 A JP2000113460 A JP 2000113460A JP 2001296102 A JP2001296102 A JP 2001296102A
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signal
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dancer roll
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JP2000113460A
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Toru Shinohara
亨 篠原
Yasuhiro Nagae
康宏 長江
Masahiro Okumura
聖浩 奥村
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NSD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命に対する信頼性を高めて保守・管理を容
易にすると共に、設置作業の簡単化並びに汎用性の向上
を実現し、外来ノイズが重畳された場合でも正確且つ応
答性が良好な検出出力を得ること。 【解決手段】 交流信号により励磁される一次コイル及
び信号発生用の二次コイルを有したアブソリュート位置
検出器11は、ダンサーロールの位置に応じた正弦波状
のアブソリュート位置信号を出力する。位置変換部12
は、アブソリュート位置信号を所定周期毎にサンプリン
グしてデジタル値の絶対位置データに変換する。ノイズ
処理部13は、連続的に出力される最新の3個の絶対位
置データの中央値に相当するデータを逐次出力ことによ
りノイズ成分を除去する。演算回路部14は、ノイズ成
分が除去された絶対位置データに基づいた演算によりダ
ンサーロールの絶対的な位置を示すデジタル値の位置信
号を発生し、D/A変換回路部15を通じて制御装置に
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状の搬送材料
(紙、布、金属シート、金属ワイヤ、プラスチックフィ
ルムなど)の張力を制御する目的で設けられたダンサー
ロールの位置を検出するためのダンサーロール用位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製紙設備、繊維設備、鉄鋼圧
延設備、輪転印刷機、ワイヤ巻取機などにおいては、加
工対象の材料の搬送経路中に、その搬送方向と交差した
方向へ直線変位可能な状態でダンサーロールを配置し、
そのダンサーロールの位置に基づいて搬送材料の張力を
制御することが行われている。このような張力制御のた
めにダンサーロールの位置を検出する場合、従来では、
ポテンショメータを利用してダンサーロールの変位量を
示すアナログ位置信号を得る構成とした位置検出装置が
利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的なポテンショメ
ータは摺動構造を持っているため、摺動部分の摩耗に伴
い出力抵抗値が次第に変動するものであって、寿命が比
較的短いという事情がある。従って、従来の位置検出装
置では、その継続使用によってアナログ位置信号の精度
が低下することが避けられないため、その信頼性を長期
間にわたって維持することが難しいという欠点があっ
た。このような欠点に対処するためには、ポテンショメ
ータを頻繁に交換しなければならず、しかも、このよう
にポテンショメータを交換したときには、その組付けを
行う毎に、ポテンショメータの動作中心位置をダンサー
ロールのセンターポジションと合致させるという面倒な
調整作業が必要になるものであり、総じて保守・管理が
煩雑になるという問題点があった。また、ポテンショメ
ータ自体は、耐環境性が十分に高い製品とはいえないた
め、位置検出装置の設置に際しては、これに作用する振
動・衝撃や耐水性について特別な配慮が必要となり、こ
の面からも保守・管理が面倒になる。
【0004】しかも、従来の位置検出装置では、入力量
(ダンサーロールの変位量)と出力量(アナログ位置信
号のレベル)との関係が固定的に決まってしまうため、
位置検出対象の仕様に応じた所望のアナログ出力特性を
得ることが困難になるという事情がある。このため、同
一仕様の位置検出装置によって、位置検出対象の種々の
仕様に適合させることが不可能になるものであり、その
汎用性が低くなるという問題点があった。また、出力信
号の極性を反転させる必要がある場合には、配線の変更
により対処せざるを得ず、その変更作業が面倒になると
いう問題点もある。
【0005】さらに、例えばポテンショメータを含む機
構部と、そのポテンショメータからの電圧信号に基づい
てアナログ位置信号を演算する回路処理部とを互いに離
間した位置に配置して、両者間を信号伝送ケーブルで繋
ぐ構成とした場合には、そのケーブルに重畳する外来ノ
イズの影響を受けやすくなるという事態が発生する。こ
のような事態に対処するためには、アナログ位置信号の
伝送経路にフィルタ回路を設ければ良いが、これではフ
ィルタ回路内の時延要素の存在に起因してアナログ位置
信号の応答性が悪化するという新たな問題点が発生す
る。
【0006】尚、ポテンショメータの寿命に起因したメ
ンテナンス問題は、非接触型のポテンショメータを採用
することで解決できるが、上記のような出力信号の原点
レベルの調整作業などに伴い保守・管理が煩雑化すると
いう問題点、汎用性が低くなるという問題点、応答性悪
化などの問題点は解決できない。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、寿命に対する信頼性を高めること
ができて保守・管理が容易になると共に、設置作業の簡
単化並びに汎用性の向上を実現でき、しかも、外来ノイ
ズが重畳された場合でも正確且つ応答性が良好な検出出
力が得られるなどの効果を奏するダンサーロール用位置
検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によ
れば、長尺状の搬送材料に張力を付与するために設けら
れたダンサーロールの位置を検出する場合において、絶
対位置検出器から、ダンサーロールの絶対的な移動位置
に応じたアナログ値のアブソリュート位置信号が出力さ
れると共に、信号変換手段から、上記アブソリュート位
置信号を所定周期毎にサンプリングしたデジタル値の絶
対位置データが出力されるようになる。また、ノイズ除
去手段が上記デジタル値の絶対位置データからノイズ成
分を除去するようになり、演算手段が上記ノイズ成分が
除去された状態の絶対位置データに基づいた演算により
前記ダンサーロールの絶対的な位置を示すデジタル値の
位置信号を出力するようになる。
【0009】この場合、絶対位置検出器は、交流信号に
より励磁される一次コイル及び信号発生用の二次コイル
を有した非接触構造に構成されるものであって、寿命に
対する信頼性がきわめて高く、且つ堅牢且つ耐久性に優
れた構造のものであるから、継続使用によって出力信号
の精度が低下することがほとんどなくなる。このため、
その信頼性を長期間にわたって維持できると共に、面倒
な交換作業が不要になって保守・管理が簡単になる。
【0010】また、信号変換手段は、絶対位置検出器か
らのアブソリュート位置信号を所定周期毎にサンプリン
グしてデジタル値の絶対位置データを発生する構成とな
っているから、外部からの突発的なノイズを受けて一時
的に絶対位置データに異常が発生した場合でも、次のサ
ンプリング時には正しい絶対位置データが出力されるこ
とになる。しかも、絶対位置データからノイズ成分を除
去するノイズ除去手段が設けられているから、総じて、
正確な検出信号が得られるようになって検出精度に対す
る信頼性も向上することになる。この場合、ノイズ除去
手段は、デジタル的な処理によりノイズ成分を除去する
構成となっているから、時延要素を備えたフィルタ回路
を設けた場合のように最終的に出力される位置信号の応
答性が悪化する恐れがなくなる。
【0011】ダンサーロールの絶対的な移動位置を示す
デジタル値の絶対位置データを利用して位置信号を得る
構成となっているから、入力量(ダンサーロールの変位
量)と出力量(検出信号のレベル)との関係をプログラ
マブルに変更することが可能になる。この結果、位置検
出対象の仕様に応じた所望の出力特性を容易に得られる
ようになるから、同一仕様の位置検出装置によって、位
置検出対象の種々の仕様に適合させることが可能になる
ものであり、その汎用性が高くなる。また、最終的に出
力される位置信号の極性反転も容易に行い得るようにな
る。さらに、出力信号の原点レベルの調整も上記入力量
と出力量との関係をプログラマブルに変更することによ
り行い得るから、設置現場において絶対位置検出器の出
力の原点レベルをダンサーロールのセンターポジション
と合致させるといった面倒な調整作業が不要になり、そ
の設置作業や保守・管理を簡単化できるようになる。
【0012】請求項2記載の手段によれば、デジタル値
の位置信号が、D/A変換手段によってアナログ値の位
置信号に変換された状態で出力されるから、ダンサーロ
ールを通じた張力制御をアナログ位置信号に基づいて行
うように構成された従来の設備或いは装置にそのまま利
用できるようになる。
【0013】請求項3記載の手段によれば、絶対位置検
出器から出力されるアブソリュート位置信号を、正弦波
状のアナログ信号とすることが可能になるから、波形の
なまりやノイズの影響を受けにくくできて、検出精度に
対する信頼性が向上するようになる。
【0014】請求項4記載の手段によれば、信号変換手
段から出力されるデジタル値の絶対値データの分解能
を、クロックパルスの周期を変更することによって容易
に変更できるなどの効果が得られる。
【0015】請求項7記載の手段によれば、ノイズ除去
手段は、信号変換手段から連続的に出力される複数個の
絶対位置データに基づいて中央値を判定すると共に、そ
の中央値をノイズ処理後の絶対位置データとして出力す
るので、信号変換手段からの絶対位置データにノイズが
印加されて検出対象であるダンサーロールの実際の変位
位置に対して著しくかけ離れたデータが一時的に出力さ
れても、当該データが中央値と判定されて出力されるこ
とはない。従って、ノイズを除去した状態の絶対位置デ
ータを正確に出力することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。図2には、検出対象であ
るダンサーロールの配置例が概略的に示されている。こ
の図2の例は、紙、布、金属シート、プラスチックフィ
ルムなど長尺シート状の材料1を駆動ロール2により図
中の矢印方向へ搬送しながら巻枠3にロール状に巻き取
る設備を示しており、その材料1の搬送経路中には、一
対の固定ロール4、5と、材料1の搬送方向と交差した
方向へ直線変位可能な状態のダンサーロール6とが配置
されており、搬送材料1は、固定ロール4、5間におい
てダンサーロール6に掛け渡される構成となっている。
この場合、搬送材料1の張力は、駆動ロール2と巻枠3
とによりダンサーロール6の位置を検出しながら調節さ
れる。
【0017】ダンサーロール6は、途中部分が支持基台
7に支軸8を介して回転可能に支持されたアーム部材9
(本発明でいう変換部材に相当)の一端側に支持されて
いる。このアーム部材9の他端側には、その回転運動に
より上下に揺動されるアクチュエータ10がダンパとし
て機能するように連結されている。搬送材料1の張力制
御を行う場合には、ダンサーロール6の位置を検出する
必要があり、その検出のために、前記支軸8の回転量に
応じた信号を発生するアブソリュート位置検出器11
(絶対位置検出器に相当)が取り付けられている。尚、
図2の例では、変換部材として単純な構造のアーム部材
9を設ける構成を示したが、実際には、ダンサーロール
6の直線変位量を増幅した状態で回転変位量に変換する
機構を変換部材として設けることが望ましい。
【0018】このアブソリュート位置検出器11は、例
えば特公平8−20274号公報中に記載されているよ
うな可変磁気抵抗型の回転形位置センサ(登録商標「ア
ブソコーダ」として市販されている)であり、互いに位
相が異なる第1及び第2の交流信号(正弦信号sin ωt
及び余弦信号cos ωt)によって別々に励磁される第1
及び第2の一次コイルと、これら一次コイルの励磁状態
において位置検出対象物(ダンサーロール6)の位置に
応じた位相変調信号( sin( ωt−θ))を発生する信
号検出用の二次コイルとを備え、その位相変調信号をダ
ンサーロール6の移動位置に応じたアブソリュート位置
信号として出力する構成となっている。尚、アブソリュ
ート位置信号( sin( ωt−θ))における一次側交流
信号に対する位相差θが、位置検出対象物であるダンサ
ーロール6の位置に対応するものであり、この位相差θ
をクロックパルス及びカウンタを用いて測定すれば、ダ
ンサーロール6の絶対的な移動位置を得ることができ
る。
【0019】図1には全体の電気的構成が機能ブロック
図により示されており、以下、これについて説明する。
図1において、前記アブソリュート位置検出器11は、
機械側(本実施例の場合、図2に示す搬送設備側)に配
置されるものであり、制御装置側に設けられた位置変換
部12(信号変換手段に相当)に対して、信号出力用の
信号伝送ケーブル11a及び励磁信号入力用の電源ケー
ブル11bを介して接続される。この位置変換部12
は、アブソリュート位置検出器11から出力されるアブ
ソリュート位置信号(ダンサーロール6の変位量を示す
信号)を所定周期毎にサンプリングしてデジタル値の絶
対位置データに変換し、ノイズ処理部13(ノイズ除去
手段に相当)に出力するようになっている。
【0020】ノイズ処理部13は、所謂メディアン・フ
ィルタを構成するものである。即ち、ノイズ処理部13
は、位置変換部12より所定周期毎に与えられる絶対位
置データを最新のものを起点として、例えばその2周期
前のデータまでサンプリングして保持し、それら3つの
サンプリングデータ(連続的に出力される最新の3個の
絶対位置データ)間における大小関係を比較して、中央
値に相当するデータを逐次出力するようになっており、
このようなデジタル的な処理により絶対位置データから
ノイズ成分を除去する構成となっている。
【0021】つまり、図3(a)に模式的に示すよう
に、サンプリングタイムt1においては、最新の絶対位
置データ「203」と、その2周期前までの絶対位置デ
ータ「201」、「202」とをサンプリングし、それ
ら3つのデータの中央値に相当するデータ「202」を
出力し、サンプリングタイムt2においては、最新の絶
対位置データ「204」と、その2周期前までの絶対位
置データ「202」、「203」とをサンプリングし、
それら3つのデータの中央値に相当するデータ「20
3」を出力するものである。
【0022】この場合、図3(b)に一例を示すよう
に、絶対位置データがノイズの印加(重畳)により正し
いデータ「202」から異常なデータ「211」に変化
した場合、その影響が出るサンプリングタイムt0にお
いては、最新の絶対位置データ「211」と、その2周
期前までの絶対位置データ「200」、「201」とを
サンプリングし、それら3つのデータの中央値に相当す
るデータ「201」を出力し、サンプリングタイムt1
においては、最新の絶対位置データ「203」と、その
2周期前までの絶対位置データ「201」、「211」
とをサンプリングし、それら3つのデータの中央値に相
当するデータ「203」を出力し、サンプリングタイム
t2においては、最新の絶対位置データ「204」と、
その2周期前までの絶対位置データ「211」、「20
3」とをサンプリングし、それら3つのデータの中央値
に相当するデータ「204」を出力するものである。
【0023】従って、位置変換部12からの絶対位置デ
ータにノイズが印加されて検出対象であるダンサーロー
ル6の実際の変位位置に対して著しくかけ離れたデータ
(図3(b)の例ではデータ「211」)が一時的に出
力されたとしても、当該データ「211」が中央値と判
定されて出力されることがなくなるものであり、以てノ
イズ成分の除去が行われる。
【0024】演算回路部14(演算手段に相当)は、ノ
イズ処理部13において上述のようにしてノイズ成分が
除去された絶対位置データに基づいた演算によりダンサ
ーロール6の絶対的な位置を示すデジタル値の位置信号
を発生するするものであり、この位置信号はD/A変換
回路部15(D/A変換手段に相当)によりアナログ値
の位置信号に変換された後に制御装置に与えられる。こ
の制御装置は、入力された位置信号に基づいてアクチュ
エータ10を駆動することにより、ダンサーロール6の
位置制御を行う構成となっている。
【0025】要するに、上記した本実施例の構成によれ
ば、以下に述べるような数々の有益な効果を奏すること
ができる。長尺状の搬送材料11に張力を付与するため
に設けられたダンサーロール6の位置を検出するため
に、交流信号により励磁される一次コイル及び信号発生
用の二次コイルを有した非接触構造のアブソリュート位
置検出器11を使用する構成としたから、寿命に対する
信頼性が、従来のポテンショメータを用いた場合に比べ
てきわめて高くなり、しかも、当該アブソリュート位置
検出器11は堅牢且つ耐久性に優れた構造のものである
から、継続使用によって出力信号の精度が低下すること
がほとんどなくなる。このため、その信頼性を長期間に
わたって維持できると共に、面倒な交換作業が不要にな
って保守・管理が簡単になる。
【0026】このアブソリュート位置検出器11からの
アナログ値のアブソリュート位置信号を受ける位置変換
部12は、そのアブソリュート位置信号を所定周期毎に
サンプリングしてデジタル値の絶対位置データを発生す
る構成となっているから、外部からの突発的なノイズを
受けて一時的に絶対位置データに異常が発生した場合で
も、次のサンプリング時には正しい絶対位置データが出
力されることになる。つまり、ポテンショメータを用い
た従来構成では、ノイズ混入した場合に、そのまま上位
の制御装置に伝達されて制御信頼性を低下させる原因に
なるが、アブソリュート位置検出器11及び位置変換部
12を用いた本実施例によれば、上記のような制御信頼
性の低下といった問題を招くことがなくなる。
【0027】しかも、本実施例では、絶対位置データか
らノイズ成分を除去するノイズ処理部13が設けられて
いるから、総じて、正確な検出信号が得られるようにな
って検出精度に対する信頼性も向上することになる。こ
の場合、ノイズ処理部13は、デジタル的な処理(位置
変換部12から連続的に出力される3個の絶対位置デー
タから中央値を判定する処理)によりノイズ成分を除去
する構成となっているから、時延要素を備えたフィルタ
回路を設けた場合のように最終的に出力される位置信号
の応答性が悪化する恐れがなくなる。
【0028】デジタル値の絶対値データを出力するため
の位置変換部12は、アブソリュート位置信号における
一次側交流信号に対する位相差θをクロックパルスに同
期してカウントすることにより前記絶対位置データを発
生する構成となっているから、絶対値データの分解能
を、上記クロックパルスの周期を変更することによって
容易に変更できるなどの効果が得られる。
【0029】アブソリュート位置検出器11が出力する
アブソリュート位置信号は、正弦波状のアナログ信号で
あって波形のなまりやノイズの影響を受けにくいので、
ダンサーロール6の設置現場から制御装置まで引き回さ
れる信号伝送ケーブル11aが長尺化するような状況下
でも、信号の伝送信頼性の防止できて検出精度に対する
信頼性を向上させ得るようになる。この結果、ダンサー
ロール6の位置決め制御ひいては搬送部材1の張力制御
を常に安定した状態で行うことができて、システム全体
の信頼性を向上できるようになる。
【0030】ダンサーロール6の絶対的な移動位置を示
すデジタル値の絶対位置データを利用して位置信号を得
る構成となっているから、入力量(ダンサーロール6の
変位量)と出力量(検出信号のレベル)との関係をプロ
グラマブルに変更することが可能になる。この結果、位
置検出対象の仕様に応じた所望の出力特性(直線的な特
性、任意の関数に対応した曲線的な特性など)を容易に
得られるようになるから、同一仕様の位置検出装置によ
って、位置検出対象の種々の仕様に適合させることが可
能になるものであり、その汎用性が高くなる。因みに、
ポテンショメータを用いた従来構成では、そのポテンシ
ョメータの回転角度に応じて出力されるアナログ位置信
号の特性を変更しようとすると、ポテンショメータの交
換または機構部分の変更が必要となり、その作業が非常
に面倒になる。また、ポテンショメータを用いる場合、
その動作角度の範囲を限定する必要がある場合には、必
要な特性に合わせてポテンショメータを特別に製作しな
ければならず、コスト高になるという問題が出てくる。
【0031】本実施例によれば、最終的に出力される位
置信号の極性反転(ダンサロール6の変位方向に応じた
位置信号の増加方向の切換)も容易に行い得るようにな
る。さらに、出力信号の原点レベルの調整も上記入力量
と出力量との関係をプログラマブルに変更することによ
り行い得るから、設置現場において絶対位置検出器の出
力の原点レベルをダンサーロール6のセンターポジショ
ンと合致させるといった面倒な調整作業が不要になり、
その設置作業や保守・管理を簡単化できるようになる。
【0032】演算回路部14から出力されるデジタル値
の位置信号がD/A変換回路部15によりアナログ値の
位置信号に変換して出力されるから、ダンサーロール6
を通じた張力制御をアナログ位置信号に基づいて行うよ
うに構成された従来の設備或いは装置にそのまま利用で
きるようになる。
【0033】尚、本発明は上記実施例にのみ限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。回転型のアブソリュート位置検出器11を設ける構
成としたが、ダンサーロール6の直線変位を直接的に検
出できる直線型のアブソリュート位置検出器を設ける構
成としても良い。絶対位置検出器として、レゾルバやシ
ンクロのような他の類似装置などを利用することも可能
である。ノイズ処理部13において、中央値を判定する
場合のサンプリングデータ数は、4個以上であっても良
く、このようにデータ数を増やした場合にはノイズに対
する許容レベルが大きくなる利点が出てくる。但し、こ
の場合には応答性が低下するので、実際の使用条件に応
じてサンプリングデータ数を決定する必要がある。ま
た、データ数が偶数の場合は、中央値に最も近い2個の
データの中間値(平均値)をとって中央値を得れば良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気的構成を概略的に示す
全体の機能ブロック図
【図2】検出対象部分の機械的構成を概略的に示す図
【図3】ノイズ処理部の動作を説明するための模式図
【符号の説明】
1は搬送材料、6はダンサーロール、9はアーム部材
(変換部材)、10はアクチュエータ、11はアブソリ
ュート位置検出器(絶対位置検出器)、12は位置変換
部(信号変換手段)、13はノイズ処理部(ノイズ除去
手段)、14は演算回路部(演算手段)、15はD/A
変換回路部(D/A変換手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 聖浩 愛知県豊田市堤町東住吉20−1 エヌエス ディ株式会社豊田工場内 Fターム(参考) 2F063 AA01 AA35 BA30 BC04 CA08 DA05 DC02 EA03 GA22 GA34 GA36 LA20 LA30 2F077 AA21 AA27 CC02 FF34 PP26 QQ15 TT26 TT38 UU21 3F103 BA31 CA12 CA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の搬送材料に張力を付与するため
    に設けられたダンサーロールの位置を検出するための位
    置検出装置において、 交流信号により励磁される一次コイル及び信号発生用の
    二次コイルを有し、前記ダンサーロールの絶対的な移動
    位置に応じたアナログ値のアブソリュート位置信号を発
    生する絶対位置検出器と、 この絶対位置検出器からのアブソリュート位置信号を所
    定周期毎にサンプリングしてデジタル値の絶対位置デー
    タを発生する信号変換手段と、 この信号変換手段からの絶対位置データをデジタル的に
    処理することによりノイズ成分を除去するノイズ除去手
    段と、 このノイズ除去手段によりノイズ成分が除去された絶対
    位置データに基づいた演算により前記ダンサーロールの
    絶対的な位置を示すデジタル値の位置信号を発生する演
    算手段とを備えたことを特徴とするダンサーロール用位
    置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段から出力されるデジタル値
    の位置信号をアナログ値の位置信号に変換するD/A変
    換手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のダンサ
    ーロール用位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記絶対位置検出器は、互いに位相が異
    なる第1及び第2の交流信号によって別々に励磁される
    第1及び第2の一次コイルと、これら一次コイルの励磁
    状態において前記ダンサーロールの位置に応じたアナロ
    グ状の位相変調信号を発生する二次コイルとを備えると
    共に、その位相変調信号を前記アブソリュート位置信号
    として出力するように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載のダンサーロール用位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のダンサーロール用位置検
    出装置において、 前記アブソリュート位置信号の前記第1の交流信号若し
    くは第2の交流信号に対する位相差をクロックパルスに
    同期してカウントすることにより前記絶対位置データを
    発生する信号変換手段が設けられることを特徴とするダ
    ンサーロール用位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記ダンサーロールの直線変位量を回転
    変位量に変換する変換部材を有し、前記絶対位置検出器
    は、当該変換部材の回転変位量を検出する回転変位検出
    型に構成されることを特徴とする請求項1ないし4の何
    れかに記載のダンサーロール用位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記絶対位置検出器は、当該変換部材の
    直線変位量を直接的に検出可能な直線変位検出型に構成
    されることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記
    載のダンサーロール用位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記ノイズ除去手段は、 前記信号変換手段から連続的に出力される複数個の絶対
    位置データに基づいて、それらの中央値に相当するデー
    タを判定して逐次出力する中央値出力機能を備えた構成
    とされることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに
    記載の位置検出装置。
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