JP2010164638A - 可動部材位置検出装置及びレンズ装置 - Google Patents

可動部材位置検出装置及びレンズ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができ、比較的大きな移動量にも対応した広い検出範囲を実現することができる可動部材位置検出装置及びこれを適用したレンズ装置を提供する。
【解決手段】フォーカスレンズ(104)及びズームレンズ(106)とそれぞれ一体的に移動する可動部にそれぞれ設けられた複数の第1シートコイル(120A,120B)と、前記複数の第1シートコイル(120A,120B)に対向する固定部に設けられた第2シートコイル(130)を設け、各レンズ(104,106)の移動に伴い複数の第1シートコイル(120A,120B)が第2シートコイル(130)との対面距離を保ってそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて検出コイルから出力される電気信号に基づき各レンズ(104,106)の位置を各々検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は可動部材位置検出装置及びレンズ装置に係り、特に焦点調節または変倍機構を有するレンズ装置における可動レンズの位置検出に好適な位置検出技術及びこれを適用したレンズ装置に関する。
従来、レンズ位置を検出する手段として、レンズ駆動用モータの出力軸または動力伝達ギアの回転数を検出する方式が知られている(特許文献1)。この方式は、回転部に取り付けた円盤状のスリット板とフォトインタラプタによりパルス信号を発生させ、このパルス数をカウントすることによりレンズ位置を検出する構成である。
しかし、当該方式は、移動対象であるレンズの位置を直接検出するものではなく、駆動機構の回転量から間接的にレンズの位置を把握するものであり、動力伝達系に多数のギアが存在するためバックラッシ等の機構的要因により高精度の検出が難しい。
また、他の検出手段として、レンズ鏡胴の固定枠部に発光素子と受光素子を配置する一方、移動枠部に回折格子を配置してパルス信号を発生させ、このパルス数をカウントする構成も提案されている(特許文献2)。
しかし、同文献2に記載の方式は、光学式であるため塵埃等の影響を受けやすく信頼性に欠けるとともに、回折格子の加工精度が検出精度に大きく影響し、高精度の検出を実現するための回折格子の製造が困難である。
更に、特許文献1、2に記載の方式はいずれも、パルス数のカウントによる相対的な位置検出であるため、絶対位置を検出するためには、一度、原点復帰を行う必要がある。或いはまた、絶対位置を検出するために、別途、絶対位置を検出するための機構が必要であり、小型化、低コスト化に不利である。
かかる課題に対し、平面インダクタ部材と導電部材との対面距離を変化させる構成により平面インダクタ部材から得られる電気信号の変化からレンズ位置を検出する方式が提案されている(特許文献3)。
特開平1−217408号公報 特開平2−77708号公報 特許第4129411号公報
しかしながら、特許文献3に記載の方式は、平面インダクタ部材と導電部材との対面距離が大きくなるにつれて急激に信号が小さくなるため(同文献3の段落[0017]及び図5参照)、レンズ位置を検出できる範囲が狭く、位置が遠くなると検出精度が悪くなるという問題がある。かかる欠点に対して、特許文献3では、複数の平面インダクタ部材を用いることで検出範囲を拡張する構成が開示されているものの、平面インダクタ部材の個数が増えて検出部の構成が複雑になる上、拡張できる範囲も2〜3倍程度であり、例えば、テレビカメラ用のレンズ装置などレンズ移動量が数十ミリというオーダーの移動量に対して検出範囲を確保することは実際に困難である。
また、特許文献3に記載の技術以外にレンズの位置を非接触で検出する手段として、磁気抵抗素子(MRセンサ)を用いる態様も知られている。しかしながら、MRセンサはマグネットとセンサ間のギャップが短く、両者を近接して配置(概ね100μm程度の距離内に配置)する必要があるため、配置する場所が限定される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができ、比較的大きな移動量にも対応した広い検出範囲を実現することができる可動部材位置検出装置及びこれを適用したレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、固定筒の内部において光軸方向に移動可能に構成された複数の可動部材の位置を検出する可動部材位置検出装置であって、前記複数の可動部材とそれぞれ一体的に移動する複数の可動部に各々設けられた複数の第1のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイルに対向する固定部に配置される第2のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記複数の可動部材の移動に伴い前記複数の第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記複数の可動部材の位置を各々検出する信号処理回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、平面状のコイル(シートコイル)を用い、コイル面間の距離を変えずに、レゾルバの原理によって可動部材(例えばレンズ)の位置を検出するため、検出部の薄型化、小型化が可能であり、可動部材の絶対位置を高精度に検出することができる。また、コイルの長さの設計によって広い検出範囲にも対応することができる。
特に本発明によれば、複数の可動部材の位置を検出する手段として、複数の第1のシートコイルに対して1つの第2のシートコイルが設けられるので、各シートコイルに接続される配線数を削減することができ、配線処理を容易化することができる。
本発明の実施形態に係るレンズ位置検出装置における検出部の構成例を示す斜視図 レンズ装置の構成例を示す構成図 レゾルバを適用した第1の構成例を示す要部構成図 レゾルバを適用した第2の構成例を示す要部構成図 レゾルバを適用した第3の構成例を示す要部構成図 レゾルバを適用した第4の構成例を示す要部構成図 二相励磁一相検出方式のレンズ位置検出装置を適用したレンズ装置の回路構成の例を示すブロック図
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<検出装置の原理>
図1は、本発明の実施形態に係るレンズ位置検出装置における検出部の構成例を示す図である。ここでは、平面状のシートコイル10、20を利用したリニアタイプのレゾルバ30を例に説明する。図示のレゾルバ30は、一次側の励磁コイル32と、二次側の検出コイル36の対から構成される。一次側の励磁コイル32は、第1の励磁信号(sin波)を入力する第1励磁コイルパターン32Aと、第2の励磁信号(cos波)を入力する第2励磁コイルパターン32Bとを有し、両者は互いに絶縁されている。
第1励磁コイルパターン32Aと第2励磁コイルパターン32Bは、それぞれ図1のように、矩形のつづら折り(メアンダ)状導体パターンからなり、両者のコイルパターンにおける折り返しピッチは等しく、両者は互いに電気角で90°位相を異ならせた空間的な位置関係で配置されている。
この励磁コイル32に対向して配置される二次側の検出コイル36は、一次側の第1励磁コイルパターン32A(又は第2励磁コイルパターン32B)と同様に、矩形のつづら折り(メアンダ)状導体パターンからなり、折り返しピッチも励磁コイルパターン32A、32Bと同等である。
励磁コイル32に励磁信号を与えることにより、コイル面の垂直方向に折り返しピッチを反映した正負の磁界が発生し、検出コイル36と鎖交する磁束の変化に応じて検出コイル36から出力信号が得られる。
検出コイル36と励磁コイル32は、一定の対面距離dを隔てて対向配置され、この対面距離dを保ったまま、両者が面方向(図1の矢印Hで示す直進方向)に相対移動することにより、その位置関係に対応した変位量(図中のθ)に応じて、二次側の検出信号の位相が変化する。
第1励磁コイルパターン32Aに励磁波V1=A・sin(ωt)を入力し、第2励磁コイルパターン32Bに励磁波V2=A・cos(ωt)を入力すると、検出コイル36に誘起される二次側信号Eは、変位量θに相当する回転角に応じてE=a・sin(ωt±θ)の信号が得られる。
本例では、励磁信号(V1)により高周波信号を振幅変調し、かつ当該高周波信号の極性を励磁信号の極性反転位置で反転させた変調信号(V1を包絡線とする高周波励磁信号)V1’=Asin(ωt)×sin(n・ωt)を第1励磁コイルパターン32Aに入力させる。また、第2励磁コイルパターン32Bには、励磁信号(V2)により高周波信号を振幅変調し、かつ当該高周波信号の極性を励磁信号の極性反転位置で反転させた変調信号(V2を包絡線とする高周波励磁信号)高周波励磁信号V2’=Acos(ωt)×sin(n・ωt)を入力させる。
検出コイル36に誘起される電圧信号を復調することにより、励磁コイル32に対する検出コイル36の変位量θに相当する位相差を求めることができる。
このように変調した高周波励磁を利用する2相励磁1相検出方式の原理及び回路構成については、特許第3047231号の明細書に記載されている。
なお、レゾルバの原理から1相励磁2相検出方式も可能であり(例えば、特開平8−292066号公報参照)、本発明の実施に際しては、対向して配置されるコイルの役割について入れ替えが可能である。
<レンズ装置への適用例>
図2は、本発明が適用されるテレビカメラ用のレンズ装置の撮影光学系を示す概略構成図である。同図に示すレンズ装置100は、放送用又は業務用のテレビカメラのカメラ本体150に装着されて使用される。
図2に示すように、レンズ装置100は、レンズ鏡胴102内にフォーカスレンズ(群)104、バリエータレンズ(群)108及びコンペンセータレンズ(群)110からなるズームレンズ(群)106、絞り112、リレーレンズ(群)114等の光学部材を備えている。
フォーカスレンズ104、ズームレンズ106は、レンズ鏡胴102内を光軸方向に沿って前後移動自在に配置されており、例えば、連結されたモータによって駆動されるようになっている。また、絞り112も、例えば、連結されたモータによって駆動され、開口量が変更されるようになっている。なお、バリエータレンズ108とコンペンセータレンズ110とは所定の位置関係をもって移動するため、これらレンズを一体としてズームレンズ106としている。また、本発明の適用上、フォーカスレンズ104やズームレンズ106はマニュアル操作力によって駆動される場合であってもよい。
レンズ装置100により結像された被写体像は、カメラ本体150の撮像素子(CCD)152によって光電変換され、所定の信号処理回路154によって所要の信号処理が施される。これによって、信号処理回路154から映像表示用として所定規格(例えば、NTSC方式)の映像信号が外部出力等されるようになっている。
なお、レンズ鏡胴102の構造については公知であるため、ここでは詳細な説明は省略するが、例えば、鏡胴本体(固定筒)の内部に配置されたカム筒(回転筒)の回動によって回転筒の内部に配置された可動レンズを光軸方向に前後移動させる方式や、鏡胴本体の内部に配置された光軸と平行な一対のガイドバーに可動レンズの保持枠をスライド移動自在に支持して、ねじ送り機構などを利用して可動レンズをガイドバーに沿って光軸方向に前後に移動させる方式など様々な方式を適用することが可能である。
次に、上記のように構成されるレンズ装置100において、複数の可動レンズ(フォーカスレンズ104、ズームレンズ106)の位置を検出する手段として、図1で説明したレゾルバ30を適用した構成例について図3〜図6を参照しながら説明する。
図3は、図2に示したレンズ装置100にレゾルバ30を適用した構成例(第1の構成例)を示す要部構成図である。図3中、図2に示した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図3に示した構成例では、フォーカスレンズ104の位置を検出する手段として、リニア(直動)タイプのレゾルバ30を構成する第1シートコイル120A(図1の符号10に相当)がフォーカスレンズ104と一体的に移動する可動部(例えばレンズ枠)に配設され、これと対向するレンズ鏡胴102の固定部(例えば鏡胴本体)に第2シートコイル122A(図1の符号20に相当)が配設されている。
同様に、ズームレンズ106の位置を検出する手段として、リニア(直動)タイプのレゾルバ30を構成する第1シートコイル120B(図1の符号10に相当)が、ズームレンズ106と一体的に移動する可動部(例えばレンズ枠)に配設され、これと対向するレンズ鏡胴102の固定部(例えば鏡胴本体)に第2シートコイル122B(図1の符号20に相当)が配設されている。
また、図示は省略するが、各シートコイルには、所定の電気信号(励磁信号又は検出信号)を伝達するための配線部材(電気配線)が接続されている。
なお、どちらのシートコイルを励磁側(一次側)、検出側(二次側)とする構成も可能であるが、図1の例において、励磁側は2相の励磁巻線となるため配線の関係上、移動する可動レンズ側に検出側(二次側)のシートコイルを取り付ける態様が好ましく採用される。本構成例では、第2シートコイル122A、122Bが励磁側(一次側)であり、第1シートコイル120A、120Bが検出側(二次側)となっている。
上記構成により、例えば、フォーカスレンズ104の移動に伴い、第1シートコイル120Aが第2シートコイル122Aに平行な面内で移動することにより、当該位置に応じて検出コイル(本例では、第1シートコイル120A)から出力される電気信号によりフォーカスレンズ104の位置が検出される。ズームレンズ106についても同様である。
ところで、図3に示した構成例では、複数の可動レンズの位置を検出する手段として、可動レンズ毎に1対のシートコイルがそれぞれ設けられているため、各シートコイルに接続される配線数(即ち、レンズ鏡胴102内における配線数)の増加によって配線処理が困難となることが懸念される。また、レンズ位置検出手段が別々に構成されるため、フォーカスレンズ104及びズームレンズ106の相対的な位置関係の調節も容易でないという問題もある。
そこで、上述した問題点を改善した構成例(第2の構成例)を図4に示す。図4中、図3に示した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4に示した構成例では、可動レンズ(フォーカスレンズ104、ズームレンズ106)毎に第1シートコイル120A、120Bが設けられている点は図3に示した構成例と同様であるが、第1シートコイル120A、120Bに対応して設けられる第2シートコイルの構成が異なっている。即ち、図4に示すように、第1シートコイル120A、120Bに対向するレンズ鏡胴102の固定部(例えば鏡胴本体)には、フォーカスレンズ104及びズームレンズ106の移動範囲にわたって光軸方向に長く延在して構成された第2シートコイル130(図1の符号20に相当)が配設されている。
なお、本構成例においても、図3に示した構成例と同様、第2シートコイル130が励磁側(一次側)であり、第1シートコイル120A、120Bが検出側(二次側)となっている。
かかる構成により、フォーカスレンズ104やズームレンズ106の移動に伴い、第1シートコイル120A、120Bが第2シートコイル130に平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該位置に応じて第1シートコイル120A、120Bから各々出力される電気信号によりフォーカスレンズ104やズームレンズ106の位置が検出される。
このように本構成例によれば、複数の可動レンズ(フォーカスレンズ104、ズームレンズ106)の位置を検出する手段として、複数の検出側シートコイル(第1シートコイル120A、120B)に対して1つの励磁側シートコイル(第2シートコイル130)が設けられるので、レンズ鏡胴102内における配線数を減らすことができ(例えば、必要な配線数は、図3に示した構成例では6本であるのに対し、図4に示した構成例では4本である。)、配線処理を容易化することができる。
また、複数の検出側シートコイル(第1シートコイル120A、120B)に対応する励磁側シートコイル(第2シートコイル130)を1つに統合したことにより、各可動レンズの絶対位置を高精度に検出することができるだけでなく、各可動レンズ(フォーカスレンズ104、ズームレンズ106)の相対位置を容易に調節することが可能となる。
なお、本構成例において、第1シートコイル120A、120Bを励磁側(一次側)とし、第2シートコイル130を検出側(二次側)とする場合には、時分割方式によって第1シートコイル120A、120Bにそれぞれ励磁信号を入力して、そのときに第2シートコイル130から出力される検出信号を利用して、各可動レンズの位置を検出するようにすればよい。
次に、図5に示した構成例(第3の構成例)について説明する。図5中、図3及び図4に示した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5に示した構成例では、フォーカスレンズ104の位置を検出する手段として、一対のシートコイル(第1シートコイル120A、第2シートコイル122A)が設けられている点は図3に示した構成例と同様であるが、ズームレンズ106の位置を検出する手段の構成が異なっている。
具体的には、ズームレンズ106を構成する複数の可動レンズ(バリエータレンズ108、コンペンセータレンズ110)の位置を検出する手段として、図4と同様な構成が適用されている。即ち、図5に示すように、複数の第1シートコイル120C、120D(図1の符号10に相当)が各可動レンズ(バリエータレンズ108、コンペンセータレンズ110)と一体的に移動する可動部(例えばレンズ枠)にそれぞれ配設される一方で、バリエータレンズ108及びコンペンセータレンズ110の移動範囲にわたって光軸方向に長く延在して構成された第2シートコイル132(図1の符号20に相当)が複数の第1シートコイル120C、120Dに対向するレンズ鏡胴102の固定部(例えば鏡胴本体)に配設されている。
本構成例によれば、ズームレンズ106を構成する複数の可動レンズ(バリエータレンズ108、コンペンセータレンズ110)の位置を検出する手段として、複数の検出側シートコイル(第1シートコイル120A、120B)に対して1つの励磁側シートコイル(第2シートコイル130)が設けられるので、各可動レンズの絶対位置を高精度に検出することができるとともに、レンズ鏡胴102内における配線数を減らすことができ、配線処理を容易化することができる。本構成例は、異なる駆動手段(例えばモータ)によってバリエータレンズ108とコンペンセータレンズ110が互いに独立した形で光軸方向に沿って前後移動可能に構成される場合に特に好適な態様である。
次に、図6に示した構成例(第4の構成例)について説明する。図6中、図3〜図5に示した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示した構成例では、複数の可動レンズとして、フォーカスレンズ104、バリエータレンズ108、コンペンセータレンズ110のそれぞれに対して、第1シートコイル120A、120C、120Dが設けられている。各第1シートコイル120A、120C、120Dは、図3〜図5に示した構成例と同様、各可動レンズと一体的に移動する可動部(例えばレンズ枠)に配設される。
その一方で、各第1シートコイル120A、120C、120Dに対向する位置には、フォーカスレンズ104、バリエータレンズ108、及びコンペンセータレンズ110の移動範囲にわたって光軸方向に長く延在して構成された第2シートコイル134(図1の符号20に相当)が設けられている。第2シートコイル134は、複数の第1シートコイル120A、120C、120Dに対向するレンズ鏡胴102の固定部(例えば鏡胴本体)に配設されている。
本構成例によれば、複数の検出側シートコイル(第1シートコイル120A、120C、120D)に対して1つの励磁側シートコイル(第2シートコイル134)が設けられるので、レンズ鏡胴102内における配線数をより一層減らすことができ、配線処理をさらに容易化することができる。このため、省スペース化を図ることができ、レンズ装置100の小型化を実現することが可能となる。
<レンズ装置のブロック図>
図7は、レンズ装置100の回路構成の例を示すブロック図である。
同図における二相の励磁コイル202、204は、図1で説明した符号32A、32Bに相当する。また、図7における検出コイル206は、図1で説明した符号36に相当し、可動レンズと一体的に移動する可動部(例えばレンズ枠)に取り付けられる。
図7に示したように、二相の励磁コイル202、204は、それぞれ励磁回路212、214から励磁信号が入力される。励磁回路212、214の詳細な構成は図示しないが、例えば、特許第3047231号に開示されているように、発振回路、カウンタパルス回路、高周波信号生成回路、励磁信号生成回路、極性反転回路、変調回路等を含んで構成される。
励磁回路212、214が搭載される検出回路220には、検出コイル206から出力される電気信号を処理する信号処理回路230が含まれている。信号処理回路230の詳細な構成は図示しないが、信号処理回路230は変調信号を復調して検出信号を得る復調回路と、復調された検出信号から、検出コイル206と励磁コイル202、204の相対位置(変位量、回転角度)を検出してレンズの位置情報を出力する位置演算回路を含む。
信号処理回路230で得られた位置情報はレンズ位置制御回路240に通知され、レンズ位置制御回路240はこの位置情報からレンズの現在位置(絶対位置)を把握する。
レンズ位置制御回路240は、駆動回路242を制御し、モータ244の駆動によって可動レンズ(例えば、フォーカスレンズやズームレンズなど)を移動させる。
レンズ位置制御回路240は、信号処理回路230から取得する位置情報に基づいて、モータ244を自動制御することができ、オートフォーカス制御やオートズーム制御が可能である。また、レンズ位置制御回路240は、不図示の表示部にレンズ位置の情報を表示させることができる。
<本実施形態の他の利点について>
上述した実施形態によれば、以下のような利点がある。
[1]従来のポテンショメータやフォトインタラプタなどの位置検出器が不要となり、省スペース化を図ることができる。
[2]レンズの絶対位置を検出することができる。
[3]磁気を利用した検出のため、光学式に比べて、ゴミ等の影響によるノイズが少なく、信頼性が高い。
[4]コイル間の対面距離が不変であるため検出信号が安定しており、高精度の検出が可能である。
[5]直進方向の位置(変位)検出、回転方向の位置(角度)検出のいずれの形態も設計可能であり、コイル長の設計により検出範囲の拡張も容易である。
[6]コイルのプリントパターン化により、微細化が可能であり、小型化、高分解能化、低コスト化が可能である。
[7]励磁コイル及び検出コイルに変調信号による高周波電流が流れるため、平面状のシートコイル(巻数の少ないコイル)でも十分な検出信号が得られる。
[8]温度の変化に対して検出信号の変動が少なく、安定した検出が可能である。
[9]検出回路のIC化により、回路の小型化が可能である。
<他の変形例1>
上述した各構成例では、複数の可動レンズの位置検出について説明したが、本発明はこれに限らず、可動レンズ以外の可動部材(光軸方向に沿って前後に移動可能な部材)の位置検出にも適用可能である。例えば、レンズカメラ一体型撮像装置において、撮像素子とレンズがそれぞれ光軸方向に沿って前後移動可能に構成される場合、これらの位置を検出する手段として、図4乃至図6に示した構成例と同様な構成を適用することができる。
<他の変形例2>
平面状のコイルパターンの形態は、メアンダ形状に限らず、スパイラル形状でもよい。
<付記>
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):固定筒の内部において光軸方向に移動可能に構成された複数の可動部材の位置を検出する可動部材位置検出装置であって、前記複数の可動部材とそれぞれ一体的に移動する複数の可動部に各々設けられた複数の第1のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイルに対向する固定部に配置される第2のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記複数の可動部材の移動に伴い前記複数の第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記複数の可動部材の位置を各々検出する信号処理回路と、を備えたことを特徴とする可動部材位置検出装置。
(発明2):発明1に記載のレンズ位置検出装置において、前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方は、電気角で90°位相を異ならせた空間位置に形成された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとを有する二相のコイルであり、他方のシートコイルは、第3のコイルパターンが形成された一相のコイルであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
二相励磁一相検出方式を採用することも可能であるし、一相励磁二相検出方式を採用することも可能である。
(発明3):発明2に記載のレンズ位置検出装置において、前記二相のコイルを前記励磁コイルとして用い、前記一相のコイルを前記検出コイルとして用いることを特徴とする可動部材位置検出装置。
(発明4):発明2又は3に記載のレンズ位置検出装置において、前記第1のシートコイルが前記一相のコイルであり、前記第2のシートコイルが前記二相のコイルであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
電気的接続を得るための配線数などを考慮すると、固定部に二相のコイルを配置し、可動部に一相のコイルを配置する形態が好ましい。
(発明5):発明1乃至4のいずれか1項に記載の可動部材位置検出装置において、 前記複数の可動部材は、フォーカスレンズとズームレンズであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
(発明6):発明1乃至4のいずれか1項に記載の可動部材位置検出装置において、 前記複数の可動部材は、ズームレンズを構成する複数のレンズであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
(発明7):筒状に形成された固定筒と、前記固定筒の内部において光軸方向に移動自在に配置された複数の可動部材と、前記複数の可動部材をそれぞれ移動させる駆動機構と、前記複数の可動部材とそれぞれ一体的に移動する複数の可動部に各々設けられた複数の第1のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイルに対向する固定部に配置される第2のシートコイルと、前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記複数の可動部材の移動に伴い前記複数の第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記複数の可動部材の位置を各々検出する信号処理回路と、を備えたことを特徴とするレンズ装置。
本発明によれば、コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができる信頼性の高いレンズ装置を実現できる。なお、本発明はテレビカメラ用のレンズ装置、ビデオカメラ用のレンズ装置、写真カメラ用のレンズ装置など、様々なレンズ装置に適用可能である。
(発明8):請求項7に記載のレンズ装置において、前記複数の可動部材は、フォーカスレンズとズームレンズであることを特徴とするレンズ装置。
(発明9):請求項7に記載のレンズ装置において、前記複数の可動部材は、ズームレンズを構成する複数のレンズであることを特徴とするレンズ装置。
10…シートコイル、20…シートコイル、30…レゾルバ、32…励磁コイル、32A…第1励磁コイルパターン、32B…第2励磁コイルパターン、36…検出コイル、100…レンズ装置、102…レンズ鏡胴、104…フォーカスレンズ(群)、106…ズームレンズ(群)、108…バリエータレンズ(群)、110…コンペンセータレンズ(群)、112…絞り、114…リレーレンズ(群)、120…第1シートコイル、122,130,132,134…第2シートコイル、150…カメラ本体、152…撮像素子、154…信号処理回路、212,214…励磁回路、220…検出回路、230…信号処理回路、240…レンズ位置制御回路

Claims (9)

  1. 固定筒の内部において光軸方向に移動可能に構成された複数の可動部材の位置を検出する可動部材位置検出装置であって、
    前記複数の可動部材とそれぞれ一体的に移動する複数の可動部に各々設けられた複数の第1のシートコイルと、
    前記複数の第1のシートコイルに対向する固定部に配置される第2のシートコイルと、
    前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、
    前記複数の可動部材の移動に伴い前記複数の第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記複数の可動部材の位置を各々検出する信号処理回路と、
    を備えたことを特徴とする可動部材位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の可動部材位置検出装置において、
    前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方は、電気角で90°位相を異ならせた空間位置に形成された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとを有する二相のコイルであり、
    他方のシートコイルは、第3のコイルパターンが形成された一相のコイルであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
  3. 請求項2に記載の可動部材位置検出装置において、
    前記二相のコイルを前記励磁コイルとして用い、前記一相のコイルを前記検出コイルとして用いることを特徴とする可動部材位置検出装置。
  4. 請求項2又は3に記載の可動部材位置検出装置において、
    前記第1のシートコイルが前記一相のコイルであり、
    前記第2のシートコイルが前記二相のコイルであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可動部材位置検出装置において、
    前記複数の可動部材は、フォーカスレンズとズームレンズであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可動部材位置検出装置において、
    前記複数の可動部材は、ズームレンズを構成する複数のレンズであることを特徴とする可動部材位置検出装置。
  7. 筒状に形成された固定筒と、
    前記固定筒の内部において光軸方向に移動自在に配置された複数の可動部材と、
    前記複数の可動部材をそれぞれ移動させる駆動機構と、
    前記複数の可動部材とそれぞれ一体的に移動する複数の可動部に各々設けられた複数の第1のシートコイルと、
    前記複数の第1のシートコイルに対向する固定部に配置される第2のシートコイルと、
    前記複数の第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、
    前記複数の可動部材の移動に伴い前記複数の第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内でそれぞれ移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記複数の可動部材の位置を各々検出する信号処理回路と、
    を備えたことを特徴とするレンズ装置。
  8. 請求項7に記載のレンズ装置において、
    前記複数の可動部材は、フォーカスレンズとズームレンズであることを特徴とするレンズ装置。
  9. 請求項7に記載のレンズ装置において、
    前記複数の可動部材は、ズームレンズを構成する複数のレンズであることを特徴とするレンズ装置。
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