JP2010139761A - レンズ位置検出装置及びレンズ装置 - Google Patents

レンズ位置検出装置及びレンズ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができ、比較的大きな移動量にも対応した広い検出範囲を実現することができるレンズ位置検出装置及びこれを適用したレンズ装置を提供する。
【解決手段】レンズ枠(124)又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けた第1のシートコイル(171)と、これに対面する第2のシートコイル(172)のいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、レンズ枠(124)の移動に伴い第1のシートコイル(171)が第2のシートコイル(172)との対面距離を保って移動することにより、当該移動位置に応じて検出コイルから出力される電気信号に基づきレンズの位置を検出する。また、レンズ枠(124)を光軸方向に案内するガイドバー(130)を利用して第1のシートコイル(171)の信号線を外部に取り出す。
【選択図】図4

Description

本発明はレンズ位置検出装置及びレンズ装置に係り、特に焦点調節または変倍機構を有するレンズ装置における可動レンズの位置検出に好適な位置検出技術及びこれを適用したレンズ装置に関する。
従来、レンズ位置を検出する手段として、レンズ駆動用モータの出力軸または動力伝達ギアの回転数を検出する方式が知られている(特許文献1)。この方式は、回転部に取り付けた円盤状のスリット板とフォトインタラプタによりパルス信号を発生させ、このパル数をカウントすることによりレンズ位置を検出する構成である。
しかし、当該方式は、移動対象であるレンズの位置を直接検出するものではなく、駆動機構の回転量から間接的にレンズの位置を把握するものであり、動力伝達系に多数のギアが存在するためバックラッシ等の機構的要因により高精度の検出が難しい。
また、他の検出手段として、レンズ鏡胴の固定枠部に発光素子と受光素子を配置する一方、移動枠部に回折格子を配置してパルス信号を発生させ、このパルス数をカウントする構成も提案されている(特許文献2)。
しかし、同文献2に記載の方式は、光学式であるため塵埃等の影響を受けやすく信頼性に欠けるとともに、回折格子の加工精度が検出精度に大きく影響し、高精度の検出を実現するための回折格子の製造が困難である。
更に、特許文献1、2に記載の方式はいずれも、パルス数のカウントによる相対的な位置検出であるため、絶対位置を検出するためには、一度、原点復帰を行う必要がある。或いはまた、絶対位置を検出するために、別途、絶対位置を検出するための機構が必要であり、小型化、低コスト化に不利である。
かかる課題に対し、平面インダクタ部材と導電部材との対面距離を変化させる構成により平面インダクタ部材から得られる電気信号の変化からレンズ位置を検出する方式が提案されている(特許文献3)。
特開平1−217408号公報 特開平2−77708号公報 特許第4129411号公報
しかしながら、特許文献3に記載の方式は、平面インダクタ部材と導電部材との対面距離が大きくなるにつれて急激に信号が小さくなるため(同文献3の段落[0017]及び図5参照)、レンズ位置を検出できる範囲が狭く、位置が遠くなると検出精度が悪くなるという問題がある。かかる欠点に対して、特許文献3では、複数の平面インダクタ部材を用いることで検出範囲を拡張する構成が開示されているものの、平面インダクタ部材の個数が増えて検出部の構成が複雑になる上、拡張できる範囲も2〜3倍程度であり、例えば、テレビカメラ用のレンズ装置などレンズ移動量が数十ミリというオーダーの移動量に対して検出範囲を確保することは実際に困難である。
また、特許文献3に記載の技術以外にレンズの位置を非接触で検出する手段として、磁気抵抗素子(MRセンサ)を用いる態様も知られている。しかしながら、MRセンサはマグネットとセンサ間のギャップが短く、両者を近接して配置(概ね100μm程度の距離内に配置)する必要があるため、配置する場所が限定される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができ、比較的大きな移動量にも対応した広い検出範囲を実現することができるレンズ位置検出装置及びこれを適用したレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するために、固定枠に対し移動可能なレンズの位置を検出するレンズ位置検出装置であって、前記レンズを保持するレンズ枠又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けられた第1のシートコイルと、前記第1のシートコイルに対向し、所定の対面距離を隔てて配置される第2のシートコイルと、前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記レンズ枠の移動に伴い前記第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内で移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記レンズの位置を検出する信号処理回路と、前記固定枠に固定され、前記レンズ枠を摺動自在に支持するガイドバーと、を備え、前記ガイドバーの少なくとも一部は導体で構成され、前記ガイドバーを介して前記励磁信号又は前記電気信号が伝達されることを特徴とする。
本発明によれば、平面状のコイル(シートコイル)を用い、コイル面間の距離を変えずに、レゾルバの原理によってレンズ位置を検出するため、検出部の薄型化、小型化が可能であり、レンズの絶対位置を高精度に検出することができる。また、コイルの長さの設計によって広い検出範囲にも対応することができる。更に、本発明によれば、レンズ枠などの可動部に設けられる第1のシートコイルの信号線を、固定枠に取り付けられているガイドバーを利用して取り出す構成としているため、配線構造の簡略化を達成できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<検出装置の原理>
図1は、本発明の実施形態に係るレンズ位置検出装置における検出部の構成例を示す図である。ここでは、平面状のシートコイル10、20を利用したリニアタイプのレゾルバ30を例に説明する。図示のレゾルバ30は、一次側の励磁コイル32と、二次側の検出コイル36の対から構成される。一次側の励磁コイル32は、第1の励磁信号(sin波)を入力する第1励磁コイルパターン32Aと、第2の励磁信号(cos波)を入力する第2励磁コイルパターン32Bとを有し、両者は互いに絶縁されている。
第1励磁コイルパターン32Aと第2励磁コイルパターン32Bは、それぞれ図1のように、矩形のつづら折り(メアンダ)状導体パターンからなり、両者のコイルパターンにおける折り返しピッチは等しく、両者は互いに電気角で90°位相を異ならせた空間的な位置関係で配置されている。
この励磁コイル32に対向して配置される二次側の検出コイル36は、一次側の第1励磁コイルパターン32A(又は第2励磁コイルパターン32B)と同様に、矩形のつづら折り(メアンダ)状導体パターンからなり、折り返しピッチも励磁コイルパターン32A、32Bと同等である。
励磁コイル32に励磁信号を与えることにより、コイル面の垂直方向に折り返しピッチを反映した正負の磁界が発生し、検出コイル36と鎖交する磁束の変化に応じて検出コイル36から出力信号が得られる。
検出コイル36と励磁コイル32は、一定の対面距離dを隔てて対向配置され、この対面距離dを保ったまま、両者が面方向(図1の矢印Hで示す直進方向)に相対移動することにより、その位置関係に対応した変位量(図中のθ)に応じて、二次側の検出信号の位相が変化する。
第1励磁コイルパターン32Aに励磁波V1=A・sin(ωt)を入力し、第2励磁コイルパターン32Bに励磁波V2=A・cos(ωt)を入力すると、検出コイル36に誘起される二次側信号Eは、変位量θに相当する回転角に応じてE=a・sin(ωt±θ)の信号が得られる。
本例では、励磁信号(V1)により高周波信号を振幅変調し、かつ当該高周波信号の極性を励磁信号の極性反転位置で反転させた変調信号(V1を包絡線とする高周波励磁信号)V1’=Asin(ωt)×sin(n・ωt)を第1励磁コイルパターン32Aに入力させる。また、第2励磁コイルパターン32Bには、励磁信号(V2)により高周波信号を振幅変調し、かつ当該高周波信号の極性を励磁信号の極性反転位置で反転させた変調信号(V2を包絡線とする高周波励磁信号)高周波励磁信号V2’=Acos(ωt)×sin(n・ωt)を入力させる。
検出コイル36に誘起される電圧信号を復調することにより、励磁コイル32に対する検出コイル36の変位量θに相当する位相差を求めることができる。
このように変調した高周波励磁を利用する2相励磁1相検出方式の原理及び回路構成については、特許第3047231号の明細書に記載されている。
なお、レゾルバの原理から1相励磁2相検出方式も可能であり(例えば、特開平8−292066号公報参照)、本発明の実施に際しては、対向して配置されるコイルの役割について入れ替えが可能である。
<レンズ装置の構成例>
図2は、レンズ装置110の構成例を示す断面図である。図2は、インナフォーカスタイプのズームレンズ装置のレンズ鏡胴112を、光軸Pを含む垂直面で切断した断面図である。このレンズ装置110は光軸P上に前部から順に、前置固定レンズ114、バリエータレンズ116、コンペンセータレンズ118、絞り119、マスターレンズ120が配設されている。なお、各レンズは1枚又は複数枚のレンズを組み合わせたレンズ群によって構成される。
バリエータレンズ116は枠体(「レンズ枠」に相当)124に保持されており、該枠体124は、レンズ鏡胴112(「固定枠」に相当)に固定されたガイドバー130、132に摺動自在に支持されている。
同様に、コンペンセータレンズ118は、枠体(「レンズ枠」に相当)126に保持されており、該枠体126は、ガイドバー130、132に摺動自在に支持されている。
かかる構成により、バリエータレンズ116とコンペンセータレンズ118は、ガイドバー130、132に案内され、光軸P方向に沿って前後に移動可能である。このバリエータレンズ116とコンペンセータレンズ118の移動によってズーム駆動とフォーカス駆動が行われ、ズーム駆動時にはバリエータレンズ116とコンペンセータレンズ118とが所定の光学的関係を保ちながら移動し、フォーカス駆動時にはコンペンセータレンズ118が合焦位置まで移動する。
図3は、本実施形態におけるレンズ移動機構の構造を示している。ここでは、バリエータレンズ116の移動機構を例示するがコンペンセータレンズ118についても同様の構成を適用できる。なお、前置固定レンズ114に変えて、光軸Pに沿って前後移動可能なフォーカスレンズを配置する態様も可能であり、かかる態様における移動フォーカスレンズの移動機構についても図3と同様の構成を適用できる。
図3において、バリエータレンズ116の枠体124はレンズ鏡胴112内でガイドバー130を介して光軸方向に移動可能となっている。レンズ鏡胴112の外側のフレーム138には、リードスクリュウ140がガイドバー130と平行に配設され、このリードスクリュウ140はステッピングモータ142とギア144、146を介して連結されている。リードスクリュウ140には、連結枠148がねじカラー150を介して螺合し、この連結枠148に一対の保持片152、152が形成されている。
保持片152、152間には、枠体124からの突片154が挟持され、従ってリードスクリュウ140がステッピングモータ142によって回転されると、連結枠148と共に支持枠124は光軸Pに沿って移動する。
ねじカラー150とばね受け156との間には、コイルばね158が配設され、このコイルばね158は連結枠148を図3上で左方向に付勢して連結枠148とリードスクリュウ140との螺合部のバックラッシュを除去する。なお、ばね受け156は図3に示すようにリードスクリュウ140に螺合すると共に回り止めがなされている。
図3の構成によれば、ステッピングモータ142が所定のパルス量に基づいて回転すると、ギア144、146を介してリードスクリュウ140が回転する。リードスクリュウ140が回転すると、これに螺合する連結枠148が移動し、これに伴ってバリエータレンズ116の枠体124が移動する。この時、コイルばね158は連結枠148とリードスクリュウ140に螺合するばね受け156との間に配置されているので、連結枠148と共に移動し、レンズ位置にかかわらずコイルばね158の反撥力は変化しない。
上記のようなレンズ装置110における移動レンズ(本例ではバリエータレンズ116、コンペンセータレンズ118の少なくとも1つ)について、レンズ位置を検出する手段として、図1で説明したレゾルバ30を適用する。
<取付例>
図4は、レゾルバ30の取り付け例を示す要部構成図である。図4において、符号112は、固定枠に相当するレンズ鏡胴の本体(以下、必要に応じて「固定鏡胴」という。)、符号124はバリエータレンズ116の枠体である。ここでは、バリエータレンズ116の位置を検出する手段を例に説明するが、他の移動レンズ(図2のコンペンセータレンズ118等)についても同様の構成を採用し得る。
図4のように、枠体124の外周面に、リニア(直動)タイプのレゾルバ30を構成する第1シートコイル171(例えば、図1の符号10に相当)を取り付け、これと対向する固定鏡胴112の内周面112Bに第2シートコイル172(図1の符号20に相当)を取り付ける。なお、どちらのシートコイルを励磁側(一次側)、検出側(二次側)とする構成も可能であるが、図1の例において、励磁側は2相の励磁巻線となるため配線の関係上、移動する枠体124に検出側(二次側)のシートコイルを取り付ける態様が好ましい。
図4では、枠体124に取り付けた第1シートコイル171から検出信号を取り出す手段としてガイドバー130を利用している。ガイドバー130は、枠体124を光軸に沿って前後移動自在に案内する棒状の部材であり、固定鏡胴112のガイドバー固定部174に取り付けられている。
また、枠体124側にはガイドバー130と摺動自在に係合する係合部176が設けられている。係合部176のガイド孔177にガイドバー130が挿入されており、ガイドバー130に沿って枠体124が移動する。
本例のガイドバー130は、第1シートコイル171の信号線を取り出すための配線手段として兼用され、少なくとも表面の一部が導体で構成される。ガイドバー130の全体を導電性材料で形成する態様も可能であるし、ガイドバー130の一部を導体で構成してもよい。
ここでは、1本のガイドバー130によって2本の信号線を外部に取り出すために、ガイドバー130の外周面に、互いに独立した(絶縁された)2本の導電部182が形成されている。例えば、図5に示すように、絶縁体材料で構成したシャフト部材180の表面にめっきを行うことにより、真ん中の絶縁体部分を挟んで左右両側に互いに絶縁された2本の導電部182、184を形成することができる。
一方、第1シートコイル171が取り付けられている枠体124の周面には、第1シートコイル171に繋がる配線部材としての信号伝達用の配線192、194がパターニングされており、その端部にはガイドバー130の導電部182、184に当接する摺動端子196、198が設けられている。摺動端子196、198は、湾曲したカギ形状によりばね弾性を有し、ガイドバー130の周面に形成された導電部182、184に向けて付勢され、摺動接点の接触が確保される。
摺動端子196、198は、ガイドバー130の導電部182、184に左右両側から当接し、枠体124の移動に伴い各摺動端子196、198は、導電部182、184と接触を維持しつつ、導電部182、184の上を滑り移動する。
ガイドバー130は、固定鏡胴112に固定されているため、ガイドバー130の導電部182、184を経由して外部に信号を取り出すことは容易である。
ガイドバー130の導電部182、184から先の電気配線については、図示しないが、電線(ケーブル)を用いる態様、導電性パターンを用いる態様、或いは、これらの組合せなど、適宜の構成を採用できる。
また、図4では、枠体124の外周面に配線192、194のパターンを直接形成する態様を説明したが、これに代えて、配線部材としての電線を枠体124に固着する態様も可能である。ただし、信頼性や製造工程の容易性などを考慮すると、枠体124の周面に直接導電性パターンを形成する態様が好ましい。或いはまた、枠体124の内部に配線192、194のパターンを埋込形成する態様も可能である。
本実施形態によれば、枠体124とともに移動する第1シートコイル171によって、レンズの位置を直接的に検出することができ、バックラッシ等の要因を排除した高精度の位置検出が可能である。
また、本実施形態によれば、可動部である枠体124に取り付けられた第1シートコイル171の信号線の引き回しが不要であり、配線構造の簡略化及び小型化を達成できる。更に、本実施形態によれば、レンズ装置におけるレンズ移動機構の構成部材として存在するガイドバーを電気接続のための配線手段として利用するため、特別な構造を追加する必要もなく、信号線の取り出しが可能である。
<変形例1>
図4、図5では、1つのガイドバー130から2本の信号線を取り出す態様を説明したが、1本のガイドバー130から更に多数の信号線を取り出すこともできる。また、1本のガイドバーについて1つの信号線を取り出すという態様も可能であり、この場合、ガイドバー自体を導電部材で形成することも可能である。
レンズ装置の構成によっては、ガイドバーを2本、3本、或いはそれ以上具備する形態もあり、このように複数本のガイドバーを備える態様において、各ガイドバーから信号線を取り出すように構成することが可能である。
<変形例2>
図4では、移動レンズを保持するレンズ枠(例えば、枠体124)に第1シートコイル171を設けて、レンズ枠の位置(すなわち、レンズの位置)を直接的に検出する構成を説明したが、レンズ枠の移動に連動する可動部、例えば、カム筒、ギアなどにレゾルバ30と同様の構成を適用することが可能である。
また、レンズ鏡胴内にレゾルバ30を配置する態様に限らず、レンズ鏡胴内のレンズを移動させる駆動部が鏡胴の外部に配置され、ベルト、ギアその他の動力伝達機構を利用してレンズを移動させる形態の場合、鏡胴外部の動力伝達機構の可動部にレゾルバ30と同様の構成を適用することが可能である。
<変形例3>
平面状のコイルパターンの形態は、メアンダ形状に限らず、スパイラル形状でもよい。
<レンズ装置のブロック図>
図6は、レンズ装置110の回路構成の例を示すブロック図である。
同図における二相の励磁コイル402、404は、図1で説明した符号32A、32Bに相当する。また、図6における検出コイル406は、図1で説明した符号36に相当し、図2で説明したバリエータレンズ116などの移動レンズの枠体124や、これに連動するカム筒、ギア、その他の可動部408に取り付けられる。
図6に示したように、二相の励磁コイル402、404は、それぞれ励磁回路412、414から励磁信号が入力される。励磁回路412、414の詳細な構成は図示しないが、例えば、特許第3047231号に開示されているように、発振回路、カウンタパルス回路、高周波信号生成回路、励磁信号生成回路、極性反転回路、変調回路等を含んで構成される。
励磁回路412、414が搭載される検出回路部420には、検出コイル406から出力される電気信号を処理する信号処理回路430が含まれている。信号処理回路430の詳細な構成は図示しないが、信号処理回路430は変調信号を復調して検出信号を得る復調回路と、復調された検出信号から、検出コイル406と励磁コイル402、404の相対位置(変位量、回転角度)を検出してレンズの位置情報を出力する位置演算回路を含む。
信号処理回路430で得られた位置情報はレンズ位置制御回路440に通知され、レンズ位置制御回路440はこの位置情報からレンズの現在位置(絶対位置)を把握する。
レンズ位置制御回路440は、駆動回路442を制御し、モータ444の駆動によって移動レンズ(例えば、図2で説明したバリエータレンズ116、コンペンセータレンズ118など)を移動させる。
レンズ位置制御回路440は、信号処理回路430から取得する位置情報に基づいて、モータ444を自動制御することができ、オートフォーカス制御やオートズーム制御が可能である。また、レンズ位置制御回路440は、不図示の表示部にレンズ位置の情報を表示させることができる。
<本実施形態の他の利点について>
上述した実施形態によれば、以下のような利点がある。
[1]従来のポテンショメータやフォトインタラプタなどの位置検出器が不要となり、省スペース化を図ることができる。
[2]レンズの絶対位置を検出することができる。
[3]磁気を利用した検出のため、光学式に比べて、ゴミ等の影響によるノイズが少なく、信頼性が高い。
[4]コイル間の対面距離が不変であるため検出信号が安定しており、高精度の検出が可能である。
[5]直進方向の位置(変位)検出、回転方向の位置(角度)検出のいずれの形態も設計可能であり、コイル長の設計により検出範囲の拡張も容易である。
[6]コイルのプリントパターン化により、微細化が可能であり、小型化、高分解能化、低コスト化が可能である。
[7]励磁コイル及び検出コイルに変調信号による高周波電流が流れるため、平面状のシートコイル(巻数の少ないコイル)でも十分な検出信号が得られる。
[8]温度の変化に対して検出信号の変動が少なく、安定した検出が可能である。
[9]検出回路のIC化により、回路の小型化が可能である。
<付記>
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(発明1):固定枠に対し移動可能なレンズの位置を検出するレンズ位置検出装置であって、前記レンズを保持するレンズ枠又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けられた第1のシートコイルと、前記第1のシートコイルに対向し、所定の対面距離を隔てて配置される第2のシートコイルと、前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記レンズ枠の移動に伴い前記第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内で移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記レンズの位置を検出する信号処理回路と、前記固定枠に固定され、前記レンズ枠を摺動自在に支持するガイドバーと、を備え、前記ガイドバーの少なくとも一部は導体で構成され、前記ガイドバーを介して前記励磁信号又は前記電気信号が伝達されることを特徴とするレンズ位置検出装置。
(発明2):発明1に記載のレンズ位置検出装置において、前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方は、電気角で90°位相を異ならせた空間位置に形成された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとを有する二相のコイルであり、他方のシートコイルは、第3のコイルパターンが形成された一相のコイルであることを特徴とするレンズ位置検出装置。
二相励磁一相検出方式を採用することも可能であるし、一相励磁二相検出方式を採用することも可能である。
(発明3):発明2に記載のレンズ位置検出装置において、前記二相のコイルを前記励磁コイルとして用い、前記一相のコイルを前記検出コイルとして用いることを特徴とするレンズ位置検出装置。
(発明4):発明2又は3に記載のレンズ位置検出装置において、前記第1のシートコイルが前記一相のコイルであり、前記第2のシートコイルが前記二相のコイルであることを特徴とするレンズ位置検出装置。
電気的接続を得るための配線数などを考慮すると、固定部に二相のコイルを配置し、可動部に一相のコイルを配置する形態が好ましい。
(発明5):発明1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ位置検出装置において、前記ガイドバーの表面に前記導体としての導電部が形成される一方、前記レンズ枠には前記第1のシートコイルに繋がる配線部材と摺動端子が設けられ、前記ガイドバーに形成された前記導電部に前記摺動端子が摺接する構成であることを特徴とするレンズ位置検出装置。
かかる態様によれば、ガイドバーの表面の導電部に接触する摺動接点によって電気的接続を確保することができ、第1のシートコイルの信号線を固定部のガイドバーを経由して外部に取り出すことができる。
(発明6):発明5に記載のレンズ位置検出装置において、前記ガイドバーには互いに絶縁された複数の前記導電部が形成される一方、前記レンズ枠には前記第1のシートコイルに繋がる複数本の前記配線部材と、これら各配線部材に対応した複数の前記摺動端子が設けられ、前記ガイドバーに形成された前記複数の導電部に、前記複数の摺動端子がそれぞれ摺接する構成であることを特徴とするレンズ位置検出装置。
かかる態様によれば、1本のガイドバーで複数本の信号線を取り出すことが可能である。
(発明7):レンズを保持するレンズ枠と、前記レンズ枠を移動自在に支持する固定枠と、前記レンズ枠を移動させる駆動機構と、前記レンズ枠又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けられた第1のシートコイルと、前記第1のシートコイルに対向し、所定の対面距離を隔てて配置される第2のシートコイルと、前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、前記レンズ枠の移動に伴い前記第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内で移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記レンズの位置を検出する信号処理回路と、前記固定枠に固定され、前記レンズ枠を摺動自在に支持するガイドバーと、を備え、前記ガイドバーの少なくとも一部は導体で構成され、前記ガイドバーを介して前記励磁信号又は前記電気信号が伝達されることを特徴とするレンズ装置。
本発明によれば、コンパクトな構成でレンズの絶対位置を高精度に検出することができる信頼性の高いレンズ装置を実現できる。なお、本発明はテレビカメラ用のレンズ装置、ビデオカメラ用のレンズ装置、写真カメラ用のレンズ装置など、様々なレンズ装置に適用可能である。
(発明8):発明7に記載のレンズ装置において、前記レンズ枠は前記ガイドバーに沿って光軸方向に移動可能であり、前記第1のシートコイルは、前記レンズ枠の外周面に設けられ、前記第2のシートコイルは、前記固定枠に設けられることを特徴とするレンズ装置。
レンズ枠の位置を直接的に検出することにより、バックラッシ等の要因を排除した高精度の位置検出が可能である。
本発明の実施形態に係るレンズ位置検出装置における検出部の構成例を示す斜視図 レンズ装置の構成例を示す断面図 レンズ移動機構の要部を示す半断面図 レゾルバの取付方法の例を示す要部構成図 ガイドバーの部分拡大図 二相励磁一相検出方式のレンズ位置検出装置を適用したレンズ装置の回路構成例を示すブロック図
符号の説明
10…シートコイル、20…シートコイル、30…レゾルバ、32…励磁コイル、32A…第1励磁コイルパターン、32B…第2励磁コイルパターン、36…検出コイル、110…レンズ装置、112…レンズ鏡胴(固定鏡胴)、116…バリエータレンズ、118…コンペンセータレンズ、124…枠体、126…枠体、130…ガイドバー、171…第1シートコイル、172…第2シートコイル、182,184…導電部、192,194…配線、196,198…摺動端子

Claims (8)

  1. 固定枠に対し移動可能なレンズの位置を検出するレンズ位置検出装置であって、
    前記レンズを保持するレンズ枠又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けられた第1のシートコイルと、
    前記第1のシートコイルに対向し、所定の対面距離を隔てて配置される第2のシートコイルと、
    前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、
    前記レンズ枠の移動に伴い前記第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内で移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記レンズの位置を検出する信号処理回路と、
    前記固定枠に固定され、前記レンズ枠を摺動自在に支持するガイドバーと、
    を備え、
    前記ガイドバーの少なくとも一部は導体で構成され、前記ガイドバーを介して前記励磁信号又は前記電気信号が伝達されることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方は、電気角で90°位相を異ならせた空間位置に形成された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとを有する二相のコイルであり、
    他方のシートコイルは、第3のコイルパターンが形成された一相のコイルであることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  3. 請求項2に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記二相のコイルを前記励磁コイルとして用い、前記一相のコイルを前記検出コイルとして用いることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  4. 請求項2又は3に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記第1のシートコイルが前記一相のコイルであり、
    前記第2のシートコイルが前記二相のコイルであることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記ガイドバーの表面に前記導体としての導電部が形成される一方、
    前記レンズ枠には前記第1のシートコイルに繋がる配線部材と摺動端子が設けられ、
    前記ガイドバーに形成された前記導電部に前記摺動端子が摺接する構成であることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  6. 請求項5に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記ガイドバーには互いに絶縁された複数の前記導電部が形成される一方、
    前記レンズ枠には前記第1のシートコイルに繋がる複数本の前記配線部材と、これら各配線部材に対応した複数の前記摺動端子が設けられ、
    前記ガイドバーに形成された前記複数の導電部に、前記複数の摺動端子がそれぞれ摺接する構成であることを特徴とするレンズ位置検出装置。
  7. レンズを保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠を移動自在に支持する固定枠と、
    前記レンズ枠を移動させる駆動機構と、
    前記レンズ枠又は該レンズ枠の移動に連動する可動部に設けられた第1のシートコイルと、
    前記第1のシートコイルに対向し、所定の対面距離を隔てて配置される第2のシートコイルと、
    前記第1のシートコイル及び前記第2のシートコイルのいずれか一方を励磁コイル、他方を検出コイルとし、前記励磁コイルに励磁信号を与える励磁回路と、
    前記レンズ枠の移動に伴い前記第1のシートコイルが前記第2のシートコイルとの対面距離を保って前記第2のシートコイルに平行な面内で移動することにより、当該移動位置に応じて前記検出コイルから出力される電気信号により前記レンズの位置を検出する信号処理回路と、
    前記固定枠に固定され、前記レンズ枠を摺動自在に支持するガイドバーと、
    を備え、
    前記ガイドバーの少なくとも一部は導体で構成され、前記ガイドバーを介して前記励磁信号又は前記電気信号が伝達されることを特徴とするレンズ装置。
  8. 請求項7に記載のレンズ装置において、
    前記レンズ枠は前記ガイドバーに沿って光軸方向に移動可能であり、
    前記第1のシートコイルは、前記レンズ枠の外周面に設けられ、
    前記第2のシートコイルは、前記固定枠に設けられることを特徴とするレンズ装置。
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WO2023245483A1 (en) * 2022-06-22 2023-12-28 Huawei Technologies Co., Ltd. Mechanism to supply current to electric component

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