JP2015220938A - 回転駆動機構および撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータに配設したコイルに給電するためのフレキシブル配線板の配設スペースを低減して小型化を実現したリング式モータ等の回転駆動機構を提供する。【解決手段】モータ3のステータ(第1の部材)31に対して回転されるロータ(第2の部材)32を有し、ロータ32には可撓性のある導電部材としてのFPC(フレキシブル配線板4)が接続される。FPC4はロータ32の回転方向に沿って円弧状をした薄板に形成され、その円周方向の少なくとも一部において板厚方向に折り曲げ可能である。ロータ32の回転に伴ってFPC4の折り曲げられる部位4aは円周方向に移動され、ロータ32への給電を維持しながらロータ32の回転に追従される。【選択図】 図6

Description

本発明は回転駆動部材に対して電気接続を行って当該回転駆動側を所要角度範囲内で回転駆動させる回転駆動機構および当該回転駆動機構を備えるレンズ装置を含む撮影装置に関するものである。
カメラやビデオ等に用いられるレンズでは、ズーミングやフォーカシングを行うためにレンズ鏡筒内でレンズをレンズ光軸方向に駆動するレンズ機構が設けられており、このレンズ機構の駆動源としてリング式モータ等の回転駆動機構が用いられている。このリング式モータとして、超音波モータ、ステッピングモータ、直流モータが提案されているが、取り扱いや制御の容易性の点で直流モータを採用することが多い。このリング式の直流モータは、ロータとステータの一方にマグネットを、他方にコイルをそれぞれリング状に配設し、マグネットとコイルの各磁界により生じる磁力を利用してロータを回転駆動するものである。
このようなリング式モータでは、コイルに対する給電を行うためにはコイルをステータに配設することが好ましいが、コイルに比較して重量(慣性)の大きなマグネットがロータとして回転することになるため、回転の制御性、すなわち回転始動時や回転方向の変更時における回転応答性が低いという問題がある。そこで、特許文献1は、リニアモータの例であるが、移動されるコイル側部材に対して給電を行うために、コイル側部材に対してフレキシブルなコードを接続し、当該コードの柔軟性を利用してコイル側部材が移動することを可能としている。また、特許文献2の技術では、ロータに配設したコイルに対して可撓性ケーブルを接続し、ロータの回転に伴って当該可撓性ケーブルをロータに巻き付き、巻き戻りさせることによりロータの回転を確保している。
特開平05−15139号公報 特開昭和64−12851号公報
特許文献1の技術では、フレキシブルなコードがリニアモータの側方領域に延在されているので、当該側方領域にコードが変形するためのスペースを確保する必要があり、モータ全体を小型化する上での障害になる。特許文献2の技術では、可撓性ケーブルをロータに巻き付けるためのスペースを確保する必要があり、ロータないしモータの回転軸方向の寸法が長くなり、モータの小型化の障害になる。また、可撓性ケーブルをロータに巻き付ける際には、モータの回転力が可撓性ケーブルに対して引っ張り力として加えられるため機械的な強度のある可撓性ケーブルを用いなければならず、その分可撓性ケーブルの重量増加やコスト高の要因になり、また可撓性ケーブルを巻き付ける際の力がモータに対する負荷となり、モータの回転特性が低下される。
本発明の目的は、モータのロータに配設したコイル等に対して電気接続を行うための導電部材を備える回転駆動機構に適用するときに、当該導電部材の配設スペースを低減して小型化を実現した回転駆動機構を提供するものである。また、本発明の他の目的は、回転駆動機構を駆動源とするズーム機構やフォーカス機構等でのスムーズな動作を可能にして品質の向上を図った撮影装置を提供するものである。
本発明は、第1の部材に対して回転される第2の部材を有し、当該第2の部材には可撓性のある導電部材が接続されている回転駆動機構であって、前記導電部材は前記第2の部材の回転方向に沿って円弧状をした薄板に形成され、その円周方向の少なくとも一部において板厚方向に折り曲げ可能であることを特徴としている。
本発明においては、前記導電部材は、板面が前記第2の部材の回転軸方向に向けられており、当該回転軸方向に折り曲げ可能なフレキシブル配線板とする。この場合、導電部材は円周方向の1箇所または複数箇所において折り曲げ可能としてもよい。また、この折り曲げられる部位は、前記第2の部材の回転に伴って円周方向に移動される構成とすることが好ましい。
さらに本発明においては、前記導電部材は、円周方向の一端部において前記第2の部材に機械的および電気的に接続され、他端部において固定支持される構成とする。この場合、前記導電部材の他端部は外部駆動回路に機械的かつ電気的に接続されるようにする。例えば、本発明の回転駆動機構はモータであり、前記第1の部材は当該モータのステータであり、前記第2の部材は当該モータのロータである。
本発明をモータに適用したときには、前記ステータにはS極およびN極の磁極が円周方向に配列され、前記ロータには複数のコイルが円周方向に配列されており、導電部材はこれらコイルに電気接続される構成とされる。前記磁極はそれぞれ1つのマグネットまたは円周方向に配列された複数のマグネットで構成される。この場合、円周方向に隣接される4つの前記磁極に対して3つの前記コイルが対向配置され、これら3つのコイルに位相の異なる3相の電流が給電される構成としてもよい。
本発明の撮影装置は、少なくとも内部に駆動機構を備える撮影装置であって、前記駆動機構の回転駆動源として本発明の回転駆動機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1の部材に対して回転される第2の部材に導電部材が接続されており、当該導電部材は第2の部材の回転方向に沿って円弧状をした薄板に形成され、その円周方向の少なくとも一部において板厚方向に折り曲げ可能であるので、導電部材を第2の部材の回転軸方向に配設しておけば、第2の部材との電気導通状態を保持しながら導電部材を折り曲げることにより第2の部材の回転に追従させることができ、しかも導電部材を折り曲げることにより当該導電部材が占めるスペースを最小限に抑制し、回転駆動機構の小型化が実現できる。
本発明の回転駆動機構をレンズ装置の内部機構の駆動源として構成することにより、小型な撮影装置が実現できる。
本発明の回転駆動機構としてのリング式モータを適用したレンズを含むカメラ(撮影装置)の模式的な構成図。 リング式モータの一部を破断した側面図と背面図。 図2(a)の破断した箇所の拡大図。 リング式モータのコイルとマグネットの構成を説明するための概略斜視図。 リング式モータの概略構成図とその回路構成を示す結線図。 FPCを含むモータの概略外観斜視図。 FPCの動作を説明するためのモータの背面図。 変形例の図3と同様の図。 他の変形例の図3と同様の図。 さらに他の変形例の図3と同様の図。 図10の変形例におけるマグネットの配列を説明する図。 図10の変形例におけるマグネット内径寸法を説明する図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の回転駆動機構を、撮影装置のカメラ用レンズの焦点合わせのためのフォーカス機構の駆動用モータに適用した実施形態の概略断面図である。カメラ用レンズ1のレンズ鏡筒11内には、レンズ光軸Lxに沿って複数、ここでは3つのレンズまたはレンズ群L1,L2,L3が内装されており、そのうちここでは中央のレンズ群L2がフォーカスレンズ群として構成されている。このフォーカスレンズ群L2はレンズ軸Lxに沿って移動されることにより、当該レンズ1が装着されるカメラ2に内装されている撮像素子21、あるいはフィルムに結像される被写体像の焦点合わせを行うためのものである。
このフォーカスレンズ群L2を駆動するためのフォーカス機構として、当該フォーカスレンズ群L2の外周位置に配置されて前記レンズ鏡筒11に固定された固定筒12と、この固定筒12の内周に配置されてレンズ光軸Lxの回りに回転されるフォーカス筒13を備えている。前記固定筒12にはレンズ光軸Lx方向に延びる直進溝12aが径方向に貫通形成され、前記フォーカス筒13には周面上において所要の形状をしたカム溝13aが径方向に貫通形成されている。そして、前記フォーカスレンズ群L2のレンズ枠14から外径方向に突出されたカムピン14aが前記カム溝13aと前記直進溝12aを通して径方向に内挿されている。このフォホーカス機構によれば、フォーカス筒13を回転駆動したときにカム溝13aとカムピン14aの係合によりカムピン14aが直進溝12aに沿ってレンズ光軸Lxの方向に移動され、これと一体のレンズ枠14、すなわちフォーカスレンズ群L2がレンズ光軸Lxの方向に移動され、前記した焦点合わせが行われることになる。
本発明の回転駆動機構としてのリング式モータ3は前記レンズ鏡筒11内に内装されており、詳細を後述するように、内径側に位置されているステータ31は当該レンズ鏡筒11の固定内筒15に固定され、外径側に位置されているロータ32は前記フォーカス筒13に連結されている。したがって、リング式モータ3を駆動したときにロータ32が回転駆動されると、このロータ32とともにフォーカス筒13が回転され、前記した焦点合わせが行われることになる。ここで、前記ロータ32は1回転(360度)以上は回転しないように構成されている。前記ステータ31は本発明における第1の部材であり、この第1の部材に対して回転する前記ロータ32は本発明における第2の部材となる。
図2(a),(b)は前記リング式モータの一部を破断した側面図と背面図(図1の右側から見たときの図)であり、図3は図2(a)の破断箇所の拡大断面図である。また、図4は当該モータの一部の概略構成を示す部分斜視図である。円筒状をしたステータ31が図1に示した固定内筒15に固定支持されている。このステータ31の外周面には、図4に示すように、矩形板状をした複数のマグネット35が円周方向に配列された状態で固定支持されている。ここでは、各マグネット35の長手方向をステータ31の軸方向に向けて当該ステータ31の外周面に接着剤等により接着固定されている。これらのマグネット35は、S磁極(S)を形成する際には当該マグネット35のS極面が外面側に向けられて接着され、N磁極(N)を形成する際には当該マグネット35のN極面が外面側に向けられて接着されている。前記各マグネット35が円周方向に配列される際には、円周方向に隣接されたマグネット35の間のそれぞれに所要寸法の間隙が設けられているが、これは非磁性体スペーサ37を介装してもよい。
前記ステータ31の外周位置には、前記マグネット35の外側面に対して径方向に所要の間隔をおいて円筒状のロータ32が配設されており、後述する回転軸受部36によって前記ステータ31に対して回転可能に支持されている。このロータ32の内周面には複数の小判型をしたコイル34が円周方向に並んで配設された状態で固定支持されている。この小判型のコイル34は、図4に示したように、ロータ32の内周面に沿って導線が小判型(長円型)に巻回されたものであり、その巻回の中心軸がロータ32の径方向に向けられている。その上で、複数の(ここでは2つのみを図示している)コイル34がロータの周方向に沿って所要の間隔で配列され、接着剤等によってロータ32に固定支持されている。各コイル34の内側面は前記マグネット35の外側面に対して径方向に微小間隔で対峙されている。また、前記ロータ32はここでは樹脂等の非磁性体材料で形成されている。
図5は前記リング式モータ3を正面方向から見た概略構成図であり、前記複数個のマグネット35は、円周方向に沿って交互に磁極を構成するS極とN極が配列されている。なお、これらのS磁極とN磁極は、図では符号SとNで示している。また、前記コイル34は円周方向に隣接するコイル34に、位相が2π/3だけずれたU相、V相、W相の3相の直流を給電するコイルとして構成されており、ここでは便宜的に各コイル34にU,V,Wの符号を付してある。そして、前記コイル34に3相給電したときに当該コイル、すなわちロータ32に回転力を発生させるために、前記マグネット35のS極とN極は前記コイル34の配列中心ピッチ角の3/4の角度で交互に配列されている。換言すれば、前記U,V,Wの3つのコイルに対して4つのS極、N極、S極、N極が円周方向に配列された構成とされている。
前記回転軸受部36は、前記ステータ31の筒軸方向の他端部(図3の左端部)の外周面にはボール溝31aが凹設されており、このボール溝31aに多数個のベアリングボール363が円周方向に並んで配設されている。また、前記ロータ32の他端部にネジ部32aによりロータ軸受けリング361が螺合支持されている。このロータ軸受けリング361にはボール止めリング362がネジ部362aにより螺合支持されており、このボール止めリング362の内周面と、前記ロータ軸受けリング361の内径方向に突出された凸リング部361aとをそれぞれ前記ベアリングボール363に当接させている。これにより、これらボール止めリング362と凸リング部361aとボール溝31aとでベアリングボール363を狭持することになり、ロータ32をステータ31に対して回転可能に支持することになる。
図1にも示したようにフォーカス筒13は、ビス364によって前記ロータ32に連結されており、したがって、リング式モータ3が回転駆動されると、ステータ31に対してロータ32が軸回りに回転され、これに伴ってロータ32と共にフォーカス筒13が回転され、前記した焦点合わせが行われる。
また、前記ロータ32の一端部(図3の右端部)には、円環状をしたプリント配線基板からなるモータ基板30が一体的に固定されており、ロータ32と共に回転するようになっている。このモータ基板30の表面、すなわち前記マグネット35に対向する側の面には、当該マグネット35の磁界を検出するために詳細を後述するホール素子Hが搭載されている。また、前記モータ基板30の裏面(図3の右側面)には、図1〜4にも示されているフレキシブル配線板(以下、FPCと称する)4が接続されている。このFPC4は前記ホール素子Hを図5に示した外部駆動回路100に電気接続するとともに、前記各コイル34に対する給電を行うための本発明における導電部材として設けられている。
前記FPC4は、図6にモータ3の一端側からの概略外観斜視図を示すように、前記モータ基板30あるいは前記ロータ32の半径にほぼ等しい曲率半径の円弧シート状に形成されており、図には表れないがその片面もしくは両面に所要の回路パターンが形成されている。そして、当該円弧形状をしたFPC4の一端部41が前記モータ基板30の裏面に機械的かつ電気的に接続され、このモータ基板30を介して前記ホール素子Hと前記コイル34に対して電気接続される。また、当該FPC4の他端部は、同図に仮想線で示すように、前記レンズ鏡筒11に固定的に配設されている前記外部駆動回路100に機械的かつ電気的に接続されている。この外部駆動回路100は、前記したように、前記コイル34に対して2π/3だけ位相がずれたU相,V相,W相の各電流による3相給電を行なうように構成されている。詳細については省略するが、ここでは正電流(+1)と負電流(−1)と不給電(0)を所要のパターン周期で給電している。
前記FPC4はフレキシブルなシート状であるので、その板厚方向に折り曲げ変形可能な可撓性を有しており、円弧形状の一部において板厚方向に180度折り曲げることも可能である。ここでは、図6に示すように、ロータ32が回転方向の中間位置に回転位置された状態のときに、前記FPC4の前記一端部41と他端部42がほぼ重なるように、円弧方向のほぼ中間位置が折り曲げ部4aとなって折り曲げられている。したがって、ロータ32が回転したときに、これと共にモータ基板30が1回転以内で回転されると、前記FPC4の一端部41はモータ基板30と一体的に円周方向に移動されるが、FPC4は円弧形状の一部が折り曲げ部4aとなって板厚方向に折り曲げ変形されて一端部41の移動を許容することになる。このとき、一端部41の円周方向の移動量、すなわちFPC4の回転量の変化に伴って折り曲げ部4aが円弧形状の円周方向に移動されることは言うまでもない。
ここで、前記モータ基板30に支持されている前記ホールセンサHは、前記マグネット35の磁界の検出出力に基づいて前記コイル34の給電を制御するようになっている。図5にその回路構成の結線図を合わせて示しているように、前記ホールセンサHは3相給電を行うために3個のホールセンサH1,H2,H3で構成されており、これらのホールセンサH1,H2,H3がモータ基板30の円周方向に所要の間隔で配列されている。ロータ32と共にモータ基板30が回転されたときホールセンサH1,H2,H3も共に回転され、ステータ31に支持されているマグネット35のS磁極とN磁極を検出した信号(電流または電位)を出力することでロータ32の回転位置を検出する。外部駆動回路100はこの回転位置に応じて前記コイル34への給電を制御する。
以上の構成のリング式モータ3では、図5に示したように、ホールセンサH1,H2,H3の検出出力に基づいて外部駆動回路100からロータ32の各コイル34に位相が2π/3(120度)ずれたU相,V相,W相の各直流が給電され、この給電によって各コイル34に発生する磁界が経時的に変化される。これにより、ステータ31のマグネット35で構成されるS磁極SおよびN磁極Nの各磁界との磁力によってコイル34に回転力が発生し、ロータ32が回転される。このロータ32の回転は1回転以内であり、この回転によりフォーカス筒13が回転され、前記した焦点合わせが行われる。なお、この回転力が発生する原理は公知の技術であるので、ここでは詳細については省略する。
ロータ32の回転に伴ってモータ基板30も回転される。図7はFPC4の動作を説明するための図2(b)と同様の背面図であり、図7(b)のようにロータ32が中立回転位置にあるときにはFPC4は円弧方向のほぼ中間位置が折り曲げ部4aとなって折り曲げられた状態にある。この状態から、図7(a)のようにロータ32が時計方向に回転されると、FPC4の一端部41はモータ基板30と一体的に時計方向に移動される。この一端部41の移動によりFPC4は折り曲げ部4aが時計方向に移動され、当該一端部41の移動を許容することになる。このとき、FPC4を介してモータ基板30、すなわちコイル34とホール素子Hが外部駆動回路100に電気接続されている状態が保持されることは言うまでもない。また、図7(c)のようにロータ32が反時計方向に回転されると、FPC4の一端部41はモータ基板30と一体的に反時計方向に移動される。この一端部41の移動によりFPC4は折り曲げ部4aが反時計方向に移動され、当該一端部41の移動を許容することになる。このときにも、FPC4を介してモータ基板30、すなわちコイル34とホール素子Hが外部駆動回路100に電気接続されている状態が保持されることは言うまでもない。
このように、ロータ32およびモータ基板30の回転に伴ってFPC4は折り曲げ部4aが円弧に沿って移動することにより、FPC4によるモータ基板30と外部駆動回路100との電気接続状態を保持することができる。その一方で、FPC4はモータ3の軸方向の一端部に収納されているので、モータの径寸法を小型に形成できる。さらに、レンズ光軸方向については、FPC4は板厚方向に折り曲げ変形されるが、FPC4の元々の板厚寸法は小さいので、折り曲げられたFPC4が占めるスペースは極めて少なくて済む。これにより、レンズ鏡筒11内に占めるFPC4のスペースを低減してモータ3の小型化が可能になる。これに加えて、FPC4は可撓性を有しており、折り曲げ変形される際の応力(曲げ力)は小さいので、ロータ32からFPC4に大きな力を加えなくてもFPC4の折り曲げは可能であり、したがって折り曲げるための応力がロータ32の回転負荷になってロータ32の回転特性に影響を与えることも殆どなく、円滑かつ応答性の高いモータ回転特性が得られる。
以上の実施形態では、FPC4を半円弧状に形成してロータ32が1回転以内で回転した例について説明したが、FPC4の円周方向の長さを実施形態よりも長くして全体をほぼ円環状に形成し、さらにロータ32を反対方向に回転したときにFPC4を板厚方向の反対側にも折り曲げることができるように構成すれば、ロータ32を時計方向と反時計方向のそれぞれに1回転以内、すなわち2回転以内で回転する場合にも適用できる。また、FPC4の円周方向の2箇所あるいは3箇所以上で折り曲げられるようにすることにより、ロータ32の回転量をさらに大きくしたモータについても適用することが可能である。
ここで、図8に図3と同様の図を示すように、ロータ32の一端部を軸方向に突出して、軸方向から見て円環状または円弧状をしたスリーブ321を一体形成してもよい。このスリーブ321をFPC4の外径縁に沿って配設することで、FPC4の取り付けに誤差が生じてもFPC4が外径方向に飛び出すように変形することが防止でき、FPC4の正常な折り曲げ状態を保持することができる。
あるいは、図9に図3と同様の図を示すように、ロータ32とロータ軸受けリング361をそれぞれ磁性体で形成し、これらロータ32とロータ軸受けリング361とでコイル34の全体を覆うように構成してもよい。これにより、コイル34により発生する磁束が外部に洩れることを防止し、磁束の有効利用が可能になってモータ特性、特に回転トルクの向上を改善することができる。また、モータからの洩れ磁束により外部機器への悪影響を防止することができる。
また、図10に図3と同様の図を示すように、本発明の回転駆動機構としてのリング式モータを、インナロータ型モータとして構成してもよい。図3と等価な部分には同一符号を付してある。ここでは、内径位置にロータ32が配置され、その外周面にコイル34が円周方向に配列されて固定支持されている。また、このロータ32の一端部にモータ基板30が接続され、このモータ基板30の一端面にFPC4が接続されている。また、ロータ32の外径側にステータ31が配設され、その内周面にマグネット35が円周方向に配列されて固定支持されている。そして、このステータ31は図1に示したレンズ鏡筒11に固定支持されている。なお、ここではロータ軸受けリング361は一部の形状を変更されており、ステータ31側にステータ軸受けリング364が設けられているが、軸受けとしての機能に変更はない。
このようにインナロータ型モータとして構成した場合でも、ロータ32と一体的に回転されるモータ基板30に前記した実施形態と同様のFPC4を接続することにより、ロータ側のコイル34に対する給電を確保する一方で、ロータ32の所定回転量の回転を確保することができる。また、このように構成した場合でもFPC4の配設スペースを最小限に抑制し、小型のモータが構成できることは言うまでもない。
さらに本発明をインナロータ型モータに適用する場合には、マグネット35を配設する円周方向の長さを大きくとれるので、マグネット35で構成される各1つのS磁極(S)とN磁極(N)をそれぞれ複数個のマグネット、例えば各2個のマグネット35で構成してもよい。図11はその一例を示しており、1つのS磁極(S)は円周方向に配列された2つのマグネット35の各S極S,Sで構成され、1つのN磁極(N)は円周方向に配列された2つのマグネット35の各N極N,Nで構成されている。したがって、円周方向に並ぶ2つのマグネット35の各S極S,Sで1つのS磁極(S)が構成され、円周方向に並ぶ2つのマグネット35の各N極N,Nで1つのN磁極(N)が構成されることになる。
詳細な図は省略するが、前記マグネット35は矩形断面を有するスティック状(角棒状)に形成されており、各マグネット35の長手方向をステータの軸方向に向けてステータ31に配列されている。前記マグネット35によりS磁極(S)を形成する際には当該マグネット35のS極面が内径側に向けられ、N磁極(N)を形成する際には当該マグネット35のN極面が内径側に向けられている。したがって、この構成では、各磁極(S),(N)を形成するためのマグネット35は、各磁極(S),(N)をそれぞれ1つのマグネットで構成する場合に比較して、円周方向の寸法を1/2以下の寸法にすることができる。
この図11の構成では、1つの磁極を円周方向に2分した2つのマグネットで構成したことにより、マグネットの内面における径方向の変位寸法を抑制することになる。図12に示すように、1つの磁極(S),(N)を2つの矩形断面のマグネット35で構成しているので、マグネット35の中心部と両端部における径方向の寸法の差d1は、マグネット35の円周方向の長さL1に依存する。ここで、この寸法の差L1は、マグネット35の円周方向の長さが短いほど小さくなることは明らかである。
なお、この実施形態では複数のマグネット35を矩形断面のスティック状に形成しているので、マグネット35の製造は容易であり、かつこのマグネット35を用いたリング式モータの製造も容易である。したがって、モータの低コスト化にきわめて有利である。また、ロータリングの径寸法が異なるモータを製造する場合でも、同一のマグネットを2つまたは3つ用いて個々の磁極を構成することが可能であり、マグネットの汎用化が可能になり、さらなる低コスト化が実現できる。
本発明は、回転する部材に電気接続するための導電部材を有する回転駆動機構であり、その回転が所定の回転量に制されている回転駆動機構であれば、整流子を有する直流モータ、交流モータ、超音波モータ、ステッピングモータ等のモータの種類にかかわらず適用することができる。
実施形態の説明では本発明の回転駆動機構をカメラ用レンズのフォーカス機構の駆動用モータに適用しているが、ズーム機構の駆動用モータや、その他の駆動機構の駆動用モータとして適用してもよい。また、カメラボディに内装されるシャッター機構やミラー駆動機構の駆動用モータとして適用することも可能である。したがって、本発明のレンズ装置は、本発明の回転駆動機構を適用したレンズ鏡筒やレンズモジュール等のレンズ装置を含む撮影装置として構成することが可能である。
本発明は回転部材に給電を行う構成の回転駆動機構に採用して有効である。また、本発明はかかる回転駆動機構を駆動源とする機構や装置を備えるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ用レンズ、スマートフォン等の携帯電子機器のカメラモジュールを含む撮影装置に採用して有効である。
1 レンズ(撮影装置)
2 カメラボディ(撮影装置)
3 リング式モータ(回転駆動機構)
4 FPC(フレキシブル配線板:導電部材)
4a 折り曲げ部
30 モータ基板
31 ステータ(第2の部材)
32 ロータ(第1の部材)
34 コイル
35 マグネット
36 回転軸受部
100 外部駆動回路
H(H1,H2,H3) ホール素子

Claims (11)

  1. 第1の部材に対して回転される第2の部材を有し、前記第2の部材には可撓性のある導電部材が接続されている回転駆動機構であって、前記導電部材は前記第2の部材の回転方向に沿って円弧状をした薄板に形成され、その円周方向の少なくとも一部において板厚方向に折り曲げ可能であることを特徴とする回転駆動機構。
  2. 前記導電部材は、板面が前記第2の部材の回転軸方向に向けられており、当該回転軸方向に折り曲げ可能なフレキシブル配線基板であることを特徴とする請求項1に記載の回転駆動機構。
  3. 前記導電部材は円周方向の1箇所または複数箇所において折り曲げ可能であることを特徴とする請求項1また2に記載の回転駆動機構。
  4. 前記折り曲げられる部位は、前記第2の部材の回転に伴って円周方向に移動される構成であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の回転駆動機構。
  5. 前記導電部材は、円周方向の一端部において前記第2の部材に機械的および電気的に接続され、他端部において固定支持されていることを特徴とする請求項4に記載の回転駆動機構。
  6. 前記導電部材の他端部は外部駆動回路に機械的かつ電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の回転駆動機構。
  7. 回転駆動機構はモータとして構成されており、前記第1の部材は当該モータのステータであり、前記第2の部材は当該モータのロータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の回転駆動機構。
  8. 前記ステータにはS極およびN極の磁極が円周方向に配列され、前記ロータには複数のコイルが円周方向に配列されており、前記フレキシブル配線板はこれらコイルに電気接続されていることを特徴とする請求項7に記載の回転駆動機構。
  9. 前記磁極はそれぞれ1つのマグネットまたは円周方向に配列された複数のマグネットで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の回転駆動機構。
  10. 円周方向に隣接される4つの前記磁極に対して3つの前記コイルが対向配置され、これら3つのコイルに位相の異なる3相の電流が給電されることを特徴とする請求項8または9に記載の回転駆動機構。
  11. 少なくとも内部に駆動機構を備えるレンズ装置を含み、前記駆動機構の回転駆動源として請求項1ないし10のいずれかに記載の回転駆動機構を備える撮影装置。
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