JP2011046305A - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドシルの軽量化と衝突に対するサイドシルの強度確保の両立を図り、サイドシルの車室内への侵入量を抑制した車体側部構造を提供する。
【解決手段】車体側部構造11は、フロアパネル45の端115に連なる左のサイドシル66と、右のサイドシルと、左・右のサイドシル66、71の前端にそれぞれ立設したフロントピラーと、センタピラー81と、を備える。サイドシル66は、少なくとも前端を断面逆L字形に形成して、横辺部(インナ横辺部96、アウタ横辺部98)を車両12の上方へ向けて配置し、縦辺部(インナ縦辺部94)を車室26側に配置し、縦辺部の下端に結合したフロアパネル45の端115から横辺部の先端部195まで斜辺部117を延長して、センタピラー81のセンタピラースチフナ155に、前端116からの衝突荷重が伝わるように結合している。
【選択図】図8

Description

本発明は、車室の床に連続するサイドシルを有する車体側部構造に関するものである。
車体側部構造には、車室の床の左右端に連続した管状のサイドシル内に補強部材を設けたサイドシル補強構造がある。サイドシル補強構造は、補強部材(シルレインフォース)をサイドシルの前端から溝形に延ばし、シルレインフォースの中央から溝の深さ、幅を漸減することで、正面衝突したときの応力集中を防ぎ、サイドシルの局部的な変形を防止している(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来技術(特許文献1)は、サイドシルを補強するために、サイドシル内に溝形のシルレインフォースを重ねるように配置するので、サイドシルの重量が増加するという問題がある。
また、シルレインフォースの無いサイドシルの中央は、補強されず、側面衝突で荷重が加わると、サイドシルが車室内に侵入し、サイドシルの侵入量が大きくなるおそれがある。
特許第3159231号公報
本発明は、サイドシルの軽量化と衝突に対するサイドシルの強度確保の両立を図り、サイドシルの車室内への侵入量を抑制した車体側部構造を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車室のフロアパネルの端に連なり、車室の左側壁の下部をなす左のサイドシルと、左のサイドシルにほぼ対称な右のサイドシルと、左・右のサイドシルの前端にそれぞれ立設したフロントピラーと、左・右のサイドシルの中央にそれぞれ立設したセンタピラーと、を備えた車体側部構造において、
サイドシルは、車両の正面視で、少なくとも前端を断面逆L字形に形成して、横辺部を車両の上方へ向けて配置し、縦辺部を車室側に配置し、縦辺部の下端に結合したフロアパネルの端から横辺部の先端部まで傾斜辺部を延長してセンタピラーのセンタピラースチフナに、前端からの衝突荷重が伝わるように結合していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、サイドシルの後端は、車両の正面視で、断面矩形であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、サイドシルの前端からサイドシルの後端まで断面形状を滑らかに連続させていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フロアパネルの端に連なる左のサイドシルと、右のサイドシルと、左・右のサイドシルの前端にそれぞれ立設したフロントピラーと、センタピラーと、を備え、サイドシルは、少なくとも前端を断面逆L字形に形成して、横辺部を車両の上方へ向けて配置し、縦辺部を車室側に配置し、縦辺部の下端に結合したフロアパネルの端から横辺部の先端部まで傾斜辺部を延長してセンタピラーのセンタピラースチフナに、前端からの衝突荷重が伝わるように結合しているので、車両の正面が他の車両などものに接触したときに、前輪がサイドシルの前端に当接して、前輪からの前突荷重がサイドシルの前端に入力されると、荷重は前端の横辺部及び縦辺部によって後端まで伝達されるという利点がある。
また、断面逆L字形の前端の縦辺部の下端に結合したフロアパネルの端から横辺部の先端部まで傾斜辺部を延長してセンタピラーの外壁をなすセンタピラースチフナに、前端からの衝突荷重が伝わるように結合しているので、側面衝突時の側突荷重がサイドシルに入力されると、サイドシルは捩れ始めるが、荷重が傾斜辺部に引っ張り力として伝わり、サイドシルの捩れを抑制することができる。また、サイドシルの捩れを抑制することができるので、サイドシルの板厚を薄くすることができる。
従って、サイドシルの強度確保と軽量化の両立を図ることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、サイドシルの後端は、車両の正面視で、断面矩形なので、車両が追突されたときに後突荷重がサイドシルの後端に達すると、断面矩形によって荷重を分散することができ、サイドシルの捩れを抑制することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、サイドシルの前端からサイドシルの後端まで断面形状を滑らかに連続させているので、サイドシルに荷重が入力されると、サイドシルは荷重をほぼ均一分散させることができ、応力集中を防ぐことができる。
本発明の実施例に係る車体側部構造を採用した車体の斜視図である。 実施例に係る車体側部構造を採用した車体のアンダボデーの平面図兼作用図である。 実施例に係る車体側部構造を採用した車体のアンダボデーの側面図兼作用図である。 図1の4−4線断面図兼作用図である。 図1の5−5線断面図兼作用図である。 図1の6−6線断面図兼作用図である。 本発明の実施例に係る車体側部構造の分解図である。 図7の8−8線断面図である。 実施例に係る車体側部構造の側面衝突時における強度確保と軽量化を両立する機構を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例で詳細に説明する。
実施例に係る車体側部構造11は、図1に示すように、車両12の車体13の下部14に採用され、衝突したときの強度を高め、且つ、軽量化を図っている。以降で具体的に説明していく。
車両12は、図1〜図3に示すように、4ドアセダンで、前乗降口17に図に示していない前ドアが設けられ、後乗降口18に図に示していない後ドアが設けられ、フロントのエンジンルーム21にエンジン22が配置される。24は、車体13に支持される前輪である。
車体13は、車室26の床をなすアンダボデー27、車室26前のフロントボデー28、車室26の左のサイドボデー31、右のサイドボデー32、車室26後のリヤボデー33、ルーフ34を備えている。そして、車両12の中央の中心軸線Cを基準に左右がほぼ左右対称である。
フロントボデー28は、エンジンルーム21を有し、エンジンルーム21の下部を形成している左のフロントサイドフレーム36と、右のフロントサイドフレーム37と、左右のアッパメンバー38と、を備えている。そして、フロントサイドフレーム36、37が車両12の正面41からアンダボデー27まで延びている。
フロントボデー28には、図3に示すようにフロントボデー28の下方からエンジン22などを載せたサブボデー43(図10も参照)が取付けられる。
アンダボデー27は、左のサイドボデー31と右のサイドボデー32に取付けられたフロアパネル45と、中央に形成されたトンネル部46と、これらのトンネル部46やフロアパネル45や左右のサイドボデー31、32に接合しているフロア前クロスメンバー48と、フロア前クロスメンバー48に略平行に車両12後方に所定距離だけ離して設けたフロア中央クロスメンバー52と、を備える。
また、アンダボデー27は、フロア中央クロスメンバー52より後方に設けたミドルクロスメンバー53と、車室26とエンジンルーム21を隔絶しているダッシュボード54と、ダッシュボード54より車両12前方に設けた前突荷重支持部材56と、を備える。
フロア前クロスメンバー48には、図2の運転席の座席の前部58及び助手席の座席の前部61が固定される。
フロア中央クロスメンバー52には、運転席の座席の後部62及び助手席の座席の後部63が固定される。
ミドルクロスメンバー53には、後部座席64が固定される。
さらに、アンダボデー27は、左のサイドボデー31に設けた左のサイドシル66の後端67、右のサイドボデー32に設けた右のサイドシル71の後端72にリヤフレーム73を結合している。
リヤフレーム73は、図2、図3に示すように、サイドシル66、71の後端67、72にそれぞれ接合した前部75が車両12上方へ向け傾斜し、且つ、車両12の内方へ向け曲げて延ばして形成され、前部75に連ねて後部76が車両12後方へ延びている。
左のサイドボデー31と右のサイドボデー32は対称なので、左のサイドボデー31を主体に説明する。
サイドボデー31は、フロントピラー78と、センタピラー81と、リヤピラー82と、サイドシル66と、これらの表面を形成するサイドアウタパネル83と、を備えている。フロントピラー78にはダッシュボード54の左端を接合している。
センタピラー81は、上端をルーフ34のルーフサイドレール85に接合し、下端156(図7参照)をサイドシル66に接合している。
左のサイドシル66の後端67、右のサイドシル71の後端72にミドルクロスメンバー53を結合している。
ここで、図2に示す通り、センタピラー81からフロントピラー78までの距離をL1とし、センタピラー81からミドルクロスメンバー53までの距離をL2とし、距離L2は距離L1より短い。
次に、サイドシル66を詳しく説明する。
サイドシル66は、図1、図4〜図7に示す通り、閉断面形状で、サイドシルインナ86と、サイドシルインナ86に接合しているサイドシルアウタ87と、からなり、閉断面の形状がサイドシル66の前部88と中央部91と後部92で異なる。
サイドシル66の前部88は、図4に示す通り、断面L字形で、サイドシルインナ86のインナ縦辺部94がほぼ垂直に形成され、インナ縦辺部94に直行して連なるインナ横辺部96が形成されている。一方、サイドシルアウタ87では、インナ縦辺部94に対向させてアウタ縦辺部97がほぼ垂直に形成され、アウタ縦辺部97に連ねて直行しているアウタ横辺部98が形成され、アウタ横辺部98に連ねて直行しているアウタ縦辺部101が形成され、アウタ縦辺部101に連ねて直行している水平底辺部102が形成されている。
より詳しくは、サイドシル66の前部88は、Lの字を天地反転させて逆L字形に設け、インナ縦辺部94を車室26側に配置し、言い換えると、インナ縦辺部94を車両12の内側へ向けて配置し、フロアパネル45を車両12の外側(矢印a1の方向)へ向けて延ばしたフロアパネル45(傾斜辺部117を含めて)とで、断面形状がおおむね三角形(傾斜辺部117、インナ縦辺部94、インナ横辺部96)若しくは三角形(傾斜辺部117、アウタ横辺部98、アウタ縦辺部101)である。
サイドシル66の中央部91は、図5に示す通り、図4に示したアウタ横辺部98及びアウタ縦辺部101に連続して滑らかにアウタ傾斜辺部104を形成したもので、断面を五角形にした部位である。すなわち、中央部91はインナ縦辺部94、インナ横辺部96、アウタ縦辺部97、水平底辺部102、アウタ傾斜辺部104からなる。
サイドシル66の後部92は、図6に示す通り、図5に示したアウタ傾斜辺部104に連続して滑らかにアウタ縦辺部97を車両12下方へ延長した延長部106を形成し、水平底辺部102を車両12の外側へ延長した延長部107を形成して延長部106に連続させることで、断面を四角形にした部位である。すなわち、後部92はインナ縦辺部94、インナ横辺部96、アウタ縦辺部97(延長部106を含む)、水平底辺部102(延長部107を含む)からなる。
なお、サイドシル66には、図8に示す、サイドシル補強フレーム111が取付けられているが、図4〜図6ではサイドシル補強フレーム111を省略している。
次に、フロアパネル45について説明する。
フロアパネル45は、図4、図5に示す通り、下方へ向いているフロア底部121の端115をサイドシル66の水平底辺部102に接合し、端115に連ねて傾斜辺部117をサイドシル66のアウタ縦辺部97まで斜め上方へ延ばし、傾斜辺部117の端122をアウタ縦辺部97にサイドアウタパネル83を介して接合している。
傾斜辺部117は、アウタ縦辺部97に重ねたサイドアウタパネル83に端122を重ねて接合している。そして、サイドシル66の前端116から図5に示すように、サイドシル66の中央部91以上後方へ延びている。
フロアパネル45はまた、図7に示すように、サイドシル66、71の前端116同士の間からダッシュボード54に連続している。
ダッシュボード54の前には、前突荷重支持部材56が配置されている。
センタピラー81はまた、図7、図8に示すように、車両12の外側から順に配置したサイドアウタパネル83に含まれるセンタピラーアウタ161と、センタピラースチフナ155と、センタピラースチフナ155とで閉断面を形成しているセンタピラーインナ162と、からなる。そして、センタピラースチフナ155及びセンタピラーインナ162がサイドシル66のインナ横辺部96に立設している。なお、必要に応じて閉断面の内外に部材を追加してもよい。
次に、実施例に係る車体側部構造11を主体に図1〜図8で説明する。
車体側部構造11は、既に説明したように、車室26のフロアパネル45の端115に連なり、車室26の左側壁(左のサイドボデー31)の下部をなす左のサイドシル66と、左のサイドシル66にほぼ対称な右のサイドシル71と、左・右のサイドシル66、71の前端116にそれぞれ立設したフロントピラー78と、左・右のサイドシル66、71の中央(中央部91)にそれぞれ立設したセンタピラー81と、を備える。そして、サイドシル66は、車両12の正面視で、少なくとも前端116を断面逆L字形に形成して、横辺部(インナ横辺部96、アウタ横辺部98)を車両12の上方へ向けて配置し、縦辺部(インナ縦辺部94)を車室26側に配置し、縦辺部(インナ縦辺部94)の下端に結合したフロアパネル45の端115から横辺部(インナ横辺部96、アウタ横辺部98)の先端部195まで斜辺部117を延長して、図5、図7に示すようにセンタピラー81のセンタピラースチフナ155に、前端116からの衝突荷重が伝わるように結合している。
「前端116からの衝突荷重が伝わるように結合している」とは、図5に示す通り、フロアパネル45の端115に傾斜辺部117を介してセンタピラースチフナ155の下端156を一体的に結合している状態。詳しくは、傾斜辺部117とセンタピラースチフナ155の下端156とをサイドシル66で結合している。
「ほぼ対称」とは、一部に非対称な部位が含まれるということである。例えば、運転席の形態と助手席の形態との違いによって左右で異なる箇所が生まれる。逆に、「ほぼ」を省いて「対称」と限定しても、一部に非対称な部位が含まれるものとする。
サイドシル66の後端67は、車両12の正面視(図6の視点)で、図6に示すように断面矩形である。
サイドシル66の前端116からサイドシル66の後端67まで断面形状を、図4から図6に示す通りに滑らかに連続させている。
次に、実施例に係る車体側部構造11の作用を説明する。
車体側部構造11は、図1、図2、図4に示す通り、車両12が正面衝突したときに、前輪24から入力される荷重をサイドシル66の前端116のうち、図4に示すように、主にインナ縦辺部94及びアウタ縦辺部101に入力するので、正面衝突の衝突性能を確保することができる。
すなわち、車体側部構造11は、車両12が正面衝突すると、前輪24から入力される荷重は、サイドシル66のインナ縦辺部94の全体と水平底辺部102とインナ横辺部96の車室26側とによって前端116から後端67へ伝達されるので、正面衝突の衝突性能を確保することができる。
具体的には、サイドシル66の前端116は、前輪24のうち車両後方へ向いている後面に接触して圧縮荷重を受けるインナ縦辺部94とインナ縦辺部94に直行している上のインナ横辺部96とで逆L字形としたので、前輪24からの荷重をサイドシルインナ86を主体に効率よく伝達することができる。
また、前輪24からの荷重をサイドシルインナ86を主体に効率よく伝達するので、サイドシルアウタ87の板厚を薄くすることができ、サイドシル66の軽量化を図ることができる。
さらに、車体側部構造11は、車両12が側面衝突されたときに、サイドシル66の傾斜辺部104によって、サイドシル66は、四角形に比べ、菱形に変形し難く、側面衝突の衝突性能を確保することができる。
その上、車体側部構造11は、車両12の後に追突されたときや後乗降口18の後ドアに側面衝突したときに、サイドシル66の後部92の断面形状を四角形の構造としたことで、圧縮や曲げや捩りに対する反力を確保することができ、追突や側面衝突に対する衝突性能を確保することができる。
詳しくは、サイドシル66を含む車体13の下部14は、図2に示す通り、側面衝突の際に、相手車両がセンタピラー81に矢印a2のように衝突すると、センタピラー81の下端145に連結しているサイドシル66は、車両12の左右方向の内側(矢印a3の方向)、言い換えると、車室26内へ向かって二点鎖線で示すように変形し始める。センタピラー81からミドルクロスメンバー53までの距離L2がセンタピラー81からフロントピラー78までの距離L1より短いので、ミドルクロスメンバー53は、前突荷重支持部材56に比べ、大きな荷重が入力され、サイドシル66の後端67は曲げ変形の傾向が顕著になるが、断面形状を四角形としたことで曲げに対する反力を確保することができる。
また、図1、図2に示す通り、相手車両が左のフロントサイドフレーム36に矢印a4のように衝突しても、前突荷重支持部材56によって荷重をフロントピラー78や接合している部材にほぼ均一に分散するので、サイドシル66の前端116に生じる捩れ変形の量は小さい。
一方、図3に示すように、相手車両がリヤフレーム73に矢印a5のように衝突すると、リヤフレーム73がサイドシル66に対して上位(矢印a6)に配置されているので、サイドシル66手前のリヤフレーム73の前部75とリヤフレーム73の屈曲部73aに応力が集中する。つまり、図2及び図3に示している通り、リヤフレーム73の前部75が二点鎖線で示すように上方へ折れ曲げ変形することで、後突エネルギーを吸収する。サイドシル66の後端67は曲げ変形が大きくなるが、断面形状を四角形としたことで曲げに対する反力を確保することができる。
次に、図9で実施例に係る車体側部構造11の作用を説明する。
図9(a)は図8に相当し側面衝突前の状態、図9(b)は側面衝突後の状態を示している。
車体側部構造11では、図9(b)に示す通り、側面衝突した際に、車両12外側へ向いているサイドシル66のサイドシルアウタ87に接合したフロアパネル45、具体的には傾斜辺部117によって、サイドシル66の車室26内への侵入量を抑制することができる。
すなわち、図1に示すサイドシル66の前部(前端116を含む)88は、逆L字形で、逆L字形の部位(フレーム)と傾斜辺部117を組み合わせることで三角形状サイドシルといえる形態としたことによって、矢印d3のようにサイドシル66の回動する(捩れる)量を小さくしている。
具体的には、車両12の側面に相手車両が矢印d2のように接触する側面衝突でセンタピラー81に荷重が入力されると、センタピラー81が車室26へ向かって倒れ始め、サイドシル66が矢印d3のように回動(捩れ)してフロアパネル45の傾斜辺部117を引っ張るので、傾斜辺部117に矢印d4で示すように反力が発生して、サイドシル66の回動(捩れ)を抑制することができる。
その際、傾斜辺部117は、フロアパネル45に荷重を分散する。
本発明の車体側部構造は、車両に好適である。
11…車体側部構造、26…車室、31…左側壁(左のサイドボデー)、45…フロアパネル、66…左のサイドシル、67…サイドシルの後端、71…右のサイドシル、78…フロントピラー、81…センタピラー、91…左・右のサイドシルの中央(中央部)、94…縦辺部(インナ縦辺部)、96…横辺部(インナ横辺部)、98…横辺部(アウタ横辺部)、115…フロアパネルの端、116…左・右のサイドシルの前端、117…斜辺部、155…センタピラースチフナ、195…横辺部の先端部。

Claims (3)

  1. 車室のフロアパネルの端に連なり、前記車室の左側壁の下部をなす左のサイドシルと、該左のサイドシルにほぼ対称な右のサイドシルと、前記左・右のサイドシルの前端にそれぞれ立設したフロントピラーと、前記左・右のサイドシルの中央にそれぞれ立設したセンタピラーと、を備えた車体側部構造において、
    前記サイドシルは、車両の正面視で、少なくとも前記前端を断面逆L字形に形成して、横辺部を前記車両の上方へ向けて配置し、縦辺部を前記車室側に配置し、該縦辺部の下端に結合した前記フロアパネルの端から前記横辺部の先端部まで傾斜辺部を延長して前記センタピラーのセンタピラースチフナに、前記前端からの衝突荷重が伝わるように結合していることを特徴とする車体側部構造。
  2. 前記サイドシルの後端は、車両の正面視で、断面矩形であることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
  3. 前記サイドシルの前端から前記サイドシルの後端まで断面形状を滑らかに連続させていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体側部構造。
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