JP2011046238A - 車両用ワイパ装置、及び車両 - Google Patents

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    • B60S1/3402Wiper arms; Mountings therefor with means for obtaining particular wiping patterns
    • B60S1/3409Wiper arms; Mountings therefor with means for obtaining particular wiping patterns the wiper arms consisting of two or more articulated elements

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Abstract

【課題】外観及び運転視界の低下を避けながら、払拭範囲を良好な範囲とすることができ、更に払拭範囲の要求を容易に設定変更して満たすことができる車両用ワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパアーム4の先端部にはワイパブレードが一定の姿勢で連結される。ワイパアーム4の基端部を移動させつつ回動駆動する払拭範囲変更機構5は、車体と一体的な第1及び第2支持部11a,11bに支持される第1及び第2レバー12,13と、第1レバー12が往復回動されるとスライド移動するように第1レバー12の第1連結部12bと第2レバー13の第2連結部13aとに連結されるスライド移動ロッド14と、第1レバー12の第1連結部12bから離間した位置に基端部が連結される第1回動部材15と、第2レバー13の第2連結部13aに基端部が連結され先端部が第1回動部材15の先端部に連結されワイパアーム4と一体動作する第2回動部材16とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フロントウインドウ等を払拭するための車両用ワイパ装置、及び車両用ワイパ装置を備えた車両に関するものである。
自動車等の車両に設けられる車両用ワイパ装置としては、一点をピボット軸としてワイパアーム及びワイパアームに一定の姿勢で連結されたワイパブレードを回動させるものの他に、払拭動作に伴ってワイパアームに対するワイパブレードの姿勢を変化させる所謂セミパンタ式又はパンタグラフ式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなセミパンタ式又はパンタグラフ式の車両用ワイパ装置では、ワイパアームの他に、ワイパアームとは異なる軸中心で車体に対して回動可能に支持されたサブアームがワイパアームに沿って設けられるとともに、ワイパアームとサブアームのそれぞれの先端に(両先端を連結するように)それぞれ回動可能にワイパブレードが設けられている。よって、ワイパアームが回動されると、それに伴って、サブアームも回動するとともに、ワイパアームに対するワイパブレードの姿勢(角度)が変化するため、払拭範囲を単純な扇形とは異なる所望の範囲(実質的に拡大されたような範囲)とすることができる。即ち、一点を軸としてワイパアーム及びワイパブレードを単純に回動させるものでは、ピラー側での一端反転位置でワイパブレードの先端側が基端側よりピラーに近づく、言い換えると基端側が先端側に比べてピラーから遠い位置までしか近づかず、基端側で拭き残しが発生することがあるが、サブアームを有したものでは、ワイパアームに対してワイパブレードの姿勢を変化させて払拭範囲(ワイパブレードの一端反転位置)をピラーに略沿わせた拭き残しの少ないものとすることが可能となる。
実開平2−80054号公報
しかしながら、上記のようなサブアームを有するものでは、該サブアームがワイパブレードに至るまでワイパアームに沿って設けられていることから、車両の外観が損なわれるという問題がある。又、駆動時には、ワイパアームに加えてサブアームも運転者の前方視界を横切ることになるため、運転視界が余計に妨げられてしまうといった問題がある。
そこで、本出願人は、ワイパアームの先端部に一定の姿勢で連結されたワイパブレードの払拭範囲が、一端反転位置でワイパブレードの基端側の払拭角度が先端側の払拭角度より大きくなるようにワイパアームを駆動する(ワイパアームの基端側を移動させながら回動させる)範囲拡大機構を備えた車両用ワイパ装置を提案している(特願2008−322292号)。このような車両用ワイパ装置では、ワイパアームに沿って設けられて外観及び運転視界の低下を招くサブアームを必要とすることなく、ワイパアームの基端側を車両(フロントウインドウ)の幅方向に移動させ、払拭範囲(ワイパブレードの一端反転位置)をピラーに略沿わせた拭き残しの少ないもの(所望の範囲)とすることができる。
しかしながら、このような範囲拡大機構(払拭範囲変更機構)を備えた車両用ワイパ装置では、複合的な機構動作をするため、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアームの基端部の移動量やワイパアームの回動角度量をそれぞれ変更したい場合に、その設定変更が複雑となり、前記要求を容易に満たすことができないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、外観及び運転視界の低下を避けながら、払拭範囲を良好な範囲とすることができ、更に払拭範囲の要求を容易に設定変更して満たすことができる車両用ワイパ装置、及び車両用ワイパ装置を備えた車両を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、駆動源の駆動力にて駆動されるワイパアームの先端部に、車体の払拭面を払拭するためのワイパブレードが一定の姿勢で連結される車両用ワイパ装置であって、前記ワイパアームの基端部を移動させつつ該ワイパアームを回動駆動する払拭範囲変更機構を備え、前記払拭範囲変更機構は、前記車体と一体的に設けられる第1支持部に基端部が回動可能に支持される第1レバーと、前記第1支持部から離間した位置で前記車体と一体的に設けられる第2支持部に基端部が回動可能に支持される第2レバーと、前記第1レバーの先端側の第1連結部と前記第2レバーの先端側の第2連結部とにそれぞれ回動可能に連結されるスライド移動ロッドとを有し、前記駆動源の駆動力にて前記第1レバー及び前記第2レバーが往復回動されて前記スライド移動ロッドを前記第1支持部と前記第2支持部とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動させるスライド移動機構と、前記スライド移動機構に連結されるとともに前記ワイパアームが設けられ、前記スライド移動機構の動作に連動して前記ワイパアームを回動させるアーム回動機構とを有することを要旨とする。
同構成によれば、スライド移動機構によって、駆動源の駆動力にて第1レバー及び第2レバーが往復回動されると、スライド移動ロッドが第1支持部と第2支持部とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動するとともに、該スライド移動機構に連結されたアーム回動機構によってスライド移動機構の動作に連動してワイパアームが回動される。よって、ワイパアームは、その基端部が移動されながら回動駆動される。これにより、ワイパアームに対するワイパブレードの姿勢を変化させるもののようにワイパアームに沿って設けられ外観及び運転視界の低下を招くサブアームを必要とすることなく、例えば、払拭範囲(ワイパブレードの一端反転位置)をピラーに略沿わせた拭き残しの少ないものとすることができる。
しかも、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアームの基端部の移動量を変更したい場合には、モータ等の駆動源の駆動力を伝達する一般的なリンクロッドの第1レバー又は第2レバーへの連結位置を変更するだけで、前記移動量を変更することができる。又、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアームの回動角度量を変更したい場合には、アーム回動機構を変更するだけで、前記回動角度を変更することができる。これらのことから、簡単な設定変更で車両毎の固有の払拭範囲の要求等を容易に満たすことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、前記アーム回動機構は、前記第1レバーにおける前記第1連結部から離間した位置の回動連結部に基端部が回動可能に連結される第1回動部材と、前記第2レバーの前記第2連結部、又は前記第2レバーにおける前記第2連結部の近傍位置、又は前記スライド移動ロッドにおける前記第2連結部の近傍位置に基端部が回動可能に連結されるとともに、先端部が前記第1回動部材の先端部に回動可能に連結される第2回動部材とを有し、前記ワイパアームは、前記第1回動部材又は前記第2回動部材と一体動作するように設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、駆動源の駆動力にて第1レバー及び第2レバーが往復回動されると、スライド移動ロッドがスライド移動するとともに、該スライド移動ロッドに対して第1回動部材及び第2回動部材が回動する。よって、第1回動部材又は第2回動部材と一体動作するワイパアームは、その基端部が移動されながら回動駆動される。即ち、アーム回動機構を具体的な構成として、請求項1に記載の発明の効果を得ることができる。
又、同構成によれば、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアームの回動角度量を変更したい場合には、第1回動部材及び第2回動部材の少なくとも一方の長さを変更するだけで、前記回動角度を変更することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ワイパ装置において、前記ワイパアームは、その基端側が前記アーム回動機構に対して連結又は一体に形成されたアームヘッドと、先端側に前記ワイパブレードが連結されるとともに、そのワイパブレードの長手方向が前記払拭面の略直交方向を向くことを可能とすべく前記アームヘッドの先端側にその基端側が回動可能に連結されるアーム本体とを有するものであることを要旨とする。
同構成によれば、アーム本体をアームヘッドに対して回動させることでワイパブレードの長手方向が払拭面の略直交方向を向いた状態(アーム本体をアームヘッドに対して起立姿勢とする所謂ロックバック状態)とすることができる。従来のサブアームを有するものでは、サブアームにもロックバック用回動機構が必要であったが、本構成ではサブアーム自体を必要としない構成であり、特に払拭範囲変更機構等にもロックバック用回動機構を設ける必要がないため、簡単な構成でロックバック状態を可能とする構成を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記第1及び第2連結部は、前記第1及び第2支持部に対し前記払拭面に沿って該払拭面とは反対側に配置されたことを要旨とする。
同構成によれば、第1及び第2連結部は、第1及び第2支持部に対し払拭面に沿って該払拭面とは反対側に配置されるため、強固に支持すべく大きな体格となる第1及び第2支持部を、払拭面に沿った払拭面とは反対側であって例えば特に近年搭載スペースの縮小が求められる下方側(詳しくは車両前方斜め下方側)から逆方向に遠ざけることができる。尚、払拭面の下方側(詳しくは車両前方斜め下方側)の搭載スペースの縮小が求められる理由は、近年の車両自体の小型化等によるエンジンルームの確保のため等である。よって、車両用ワイパ装置(払拭範囲変更機構)やその他エンジンの搭載性等を高くすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置を備えた車両において、前記払拭範囲変更機構は、前記払拭面における視界範囲外に設けられたことを要旨とする。
同構成によれば、払拭範囲変更機構は、前記払拭面における視界範囲外に設けられるため、払拭範囲変更機構が視界を妨げることは防止される。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置を備えた車両において、前記ワイパアームは、前記アーム回動機構に立設されたアーム支持軸に対して支持されるものであって、前記アーム支持軸は、前記車体に形成された貫通孔を貫通し、前記アーム支持軸を除く前記払拭範囲変更機構は前記車体の内部に配置され、前記ワイパアームは、前記車体の外部において前記アーム支持軸に固定支持されたことを要旨とする。
同構成によれば、アーム支持軸は、車体(カウルルーバ等)に形成された貫通孔を貫通し、アーム支持軸を除く払拭範囲変更機構は車体の内部に配置され、ワイパアームは、車体の外部においてアーム支持軸に固定支持されるため、払拭範囲変更機構が外観の見栄えを低下させてしまうことや運転者の視界を妨げてしまうことは防止される。又、貫通孔をアーム支持軸の移動軌跡に略沿った極力小さいものとすることで、車体の内部側への異物の侵入が低減され、ひいては払拭範囲変更機構に異物が噛み込んでしまうといったことが低減される。
本発明によれば、外観及び運転視界の低下を避けながら、払拭範囲を良好な範囲とすることができ、更に払拭範囲の要求を容易に設定変更して満たすことができる車両用ワイパ装置、及び車両用ワイパ装置を備えた車両を提供することができる。
本実施の形態における車両用ワイパ装置の斜視図。 本実施の形態における車両用ワイパ装置を説明するための平面図。 本実施の形態における車両用ワイパ装置を説明するための平面図。 本実施の形態における車両用ワイパ装置を説明するための平面図。 本実施の形態における車両を説明するための模式図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図5に示すように、車両用ワイパ装置は、車体の払拭面としてのフロントウインドウ1の下端側に設けられている。フロントウインドウ1においてピラー2寄りに配置された車両用ワイパ装置は、図1及び図5に示すように、フロントウインドウ1を払拭するためのワイパブレード3(図5参照)が一定の姿勢で先端部に連結されるワイパアーム4と、払拭範囲変更機構5とを備える。尚、前記一定の姿勢とは、払拭面(フロントウインドウ1の表面)の直交方向から見てワイパアーム4に対するワイパブレード3の角度が(駆動時に払拭動作に連動して)変化しない姿勢ということである。
払拭範囲変更機構5は、ワイパブレード3の払拭範囲Z1(図5参照)が、略扇形でありながらも、ピラー2側での一端反転位置(上反転位置)でワイパブレード3の基端側の払拭角度が先端側の払拭角度より大きくなるようにワイパアーム4の基端部を移動させつつワイパアーム4を往復駆動するためのものである。尚、図5には、車体の一点(払拭範囲変更機構5が搭載される位置)を軸としてワイパアーム及びワイパブレードを単純に回動させた(ワイパブレードの基端側と先端側とで払拭角度が同じ)場合の払拭範囲Z2も比較対象として模式的に図示している。
詳しくは、本実施の形態の払拭範囲変更機構5は、図1及び図2に示すように、車両固定部材11と、第1レバー12と、第2レバー13と、スライド移動ロッド14と、第1回動部材15と、第2回動部材16とを有する。尚、本実施の形態では、車両固定部材11と第1レバー12と第2レバー13とスライド移動ロッド14とがスライド移動機構を構成し、第1回動部材15と第2回動部材16とがアーム回動機構を構成している。
車両固定部材11は、図1に示すように、内部に挿入される第1軸21を支持可能な第1支持部11aと、該第1支持部11aと(本実施の形態では車体の幅方向に)離間した位置で内部に挿入される(第1軸21と平行な)第2軸22を支持可能な第2支持部11bと、それらを連結するとともに車体に対して固定される連結固定部11cとを有する。
第1レバー12は、板状で板厚方向(第1軸21の軸線方向)から見て直線的に形成され、その基端部が前記第1支持部11aに回動可能に支持された第1軸21の上端に固定され該第1軸21と一体的に軸中心X1で回動可能とされている。又、第1レバー12の中間部のリンクロッド連結部12aには、図示しない駆動源(例えば、ワイパ用モータ)の駆動力にて駆動されるリンクロッド23(図1参照)が図示しないボールジョイントを介して連結され、第1レバー12は駆動源の駆動力にて往復回動されるようになっている。
第2レバー13は、板状で板厚方向(第2軸22の軸線方向)から見て直線的に形成され、その基端部が前記第2支持部11bに回動可能に支持された第2軸22の上端に固定され該第2軸22と一体的に軸中心X2で回動可能とされている。
スライド移動ロッド14は、板状で板厚方向(第1軸21の軸線方向)から見て直線的に形成され、その両端が第1レバー12の先端側の第1連結部12bと第2レバー13の先端側の第2連結部13aとにそれぞれ回動可能に連結されている。詳しくは、スライド移動ロッド14は、前記第1軸21(その軸中心X1)、前記第2軸22(その軸中心X2)、前記第2連結部13a(その軸中心X3)、前記第1連結部12b(その軸中心X4)、及び前記第1軸21(その軸中心X1)をこの順で繋ぐ各直線にて平行四辺形が形成されるように連結されている。即ち、スライド移動ロッド14は、駆動源の駆動力にて第1レバー12が往復回動されると、軸中心X1と軸中心X2とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動するように連結されている。
第1回動部材15は、板状で板厚方向(第1軸21の軸線方向)から見て直線的に形成され、その基端部が前記第1レバー12における前記第1連結部12bから離間した位置の回動連結部12cに回動可能に連結されている。詳しくは、前記第1レバー12の先端側には、板厚方向(第1軸21の軸線方向)から見て前記第1連結部12b(軸中心X4)の位置から屈曲して延びる延設部12dが形成され、その延設部12dの先端部に設けられた回動連結部12cに第1回動部材15の基端部が軸中心X5で回動可能に連結されている。尚、本実施の形態の延設部12dは、図2に示すように、板厚方向(第1軸21の軸線方向)から見て、前記軸中心X1と前記軸中心X4を通る直線に対して、前記第2レバー13が配置される側に約45°屈曲して延びている。
第2回動部材16は、板状で板厚方向(第2軸22の軸線方向)から見て全体がくの字状に形成され、その中間部である基端部が前記第2レバー13における前記第2連結部13aに回動可能に連結されるとともに、先端部(前記くの字の一端部)が前記第1回動部材15の先端部に設けられた先端連結部15aに軸中心X6で回動可能に連結されている。尚、第1回動部材15及び第2回動部材16は、前記駆動源の駆動力により第1レバー12が往復回動される範囲内において、常に前記軸中心X6が前記軸中心X3と前記軸中心X5とを通る直線に対して車両固定部材11側に配置されるように、その長さ等が設定されて連結されている。又、第2回動部材16の基端部(前記くの字の中間部)には、板厚方向(第2軸22の軸線方向)から見て前記第2連結部13a(軸中心X3)の位置から(前記くの字の他端側に)屈曲して延びる支持延設部16aが形成され、その支持延設部16aの先端部にはアーム支持軸16bが立設されている。そして、アーム支持軸16bの先端部にはワイパアーム4の基端部が第2回動部材16と一体動作するように固定される。尚、本実施の形態の支持延設部16aは、図2に示すように、板厚方向(第2軸22の軸線方向)から見て、前記軸中心X6と前記軸中心X3を通る直線に対して、前記回動連結部12c(軸中心X5)が配置される側に約80°屈曲して延びている。
ワイパアーム4は、アームヘッド31と、リテーナ及びアームピースからなるアーム本体32とからなる。
アームヘッド31は、その基端側が第2回動部材16におけるアーム支持軸16bの先端部に不図示のナット等により着脱可能に締結固定されている。
アーム本体32は、その先端側(アームピース)に前記ワイパブレード3(図5参照)が一定の姿勢で連結されるとともに、そのワイパブレード3の長手方向が払拭面(フロントウインドウ1の表面)の略直交方向を向くこと、即ち起立姿勢を可能とすべくアームヘッド31の先端側にその基端側(リテーナ)が回動可能に連結されている。尚、アーム本体32の裏側(フロントウインドウ1側)には、コイル状の図示しないスプリングが収容され、該スプリングは、アームヘッド31とアーム本体32(リテーナ)との間に引張り状態で組み付けられている。このスプリングは、その弾性力により、アーム本体32をフロントウインドウ1側に付勢、即ちワイパブレード3をフロントウインドウ1の表面に押圧するものである。
ここで、前記払拭範囲変更機構5は、払拭面(フロントウインドウ1の表面)における視界範囲Y(運転席から運転者が見える範囲であって、フロントウインドウ1のダッシュボードと重なった部分等を除いた範囲)外に設けられている。
詳しくは、前記アーム支持軸16bは、車体(カウルルーバ等)に形成された貫通孔41(図5の部分拡大図における2点鎖線参照)を貫通し、アーム支持軸16bの先端側を除く払拭範囲変更機構5は車体の内部に配置され、ワイパアーム4は、車体の外部(外部に露出した位置)においてアーム支持軸16bに固定支持されている。尚、本実施の形態の貫通孔41は、アーム支持軸16b(その軸中心位置X7)の移動軌跡K(図5の部分拡大図参照)に略沿った極力小さいものとなるように設定されている。
上記のように構成された車両用ワイパ装置では、図2〜図4に示すように、スライド移動機構によって、駆動源の駆動力がリンクロッド23を介して第1レバー12に伝達され該第1レバー12が往復回動されると、スライド移動ロッド14が軸中心X1と軸中心X2とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動するとともに、スライド移動機構の動作に連動してアーム回動機構によって、スライド移動ロッド14に対して第1回動部材15及び第2回動部材16が回動する。よって、第2回動部材16と一体動作するワイパアーム4は、その基端部が移動されながら回動駆動される。尚、図2は、ワイパブレード3がフロントウインドウ1の下端側の停止位置であり下反転位置でもある他端反転位置にある状態を図示し、図3は、ワイパブレード3がピラー2側の上反転位置である一端反転位置に向かう途中の状態を図示し、図4は、ワイパブレード3がピラー2側の上反転位置(一端反転位置)にある状態(図5参照)を図示している。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)駆動源の駆動力にて第1レバー12が往復回動されると、スライド移動ロッド14が軸中心X1と軸中心X2とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動するとともに、該スライド移動ロッド14に対して第1回動部材15及び第2回動部材16が回動する。よって、第2回動部材16と一体動作するワイパアーム4は、その基端部が移動されながら回動駆動される。これにより、ワイパアーム4に対するワイパブレード3の姿勢を変化させるもののようにワイパアーム4に沿って設けられ外観及び運転視界の低下を招くサブアームを必要とすることなく、本実施の形態のように払拭範囲Z1(ワイパブレード3の一端反転位置)をピラー2に略沿わせた拭き残しの少ないものとすることができる。
しかも、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアーム4の基端部の移動量を変更したい場合には、前記リンクロッド23の第1レバー12への連結位置、即ち、前記リンクロッド連結部12aの位置を変更するだけで、前記移動量を変更することができる。又、車両毎の固有の払拭範囲の要求等により、例えば、ワイパアーム4の回動角度量を変更したい場合には、第1回動部材15及び第2回動部材16の少なくとも一方の長さを変更するだけで、前記回動角度を変更することができる。これらのことから、簡単な設定変更で車両毎の固有の払拭範囲の要求等を容易に満たすことができる。
(2)アーム本体32をアームヘッド31に対して回動させることでワイパブレード3の長手方向が払拭面(フロントウインドウ1の表面)の略直交方向を向く起立姿勢状態(所謂ロックバック状態)とすることができる。従来のサブアームを有するものでは、サブアームにもロックバック用回動機構が必要であったが、本構成ではサブアーム自体を必要としない構成であり、特に払拭範囲変更機構5等にもロックバック用回動機構を設ける必要がないため、簡単な構成でロックバック状態を可能とする構成を得ることができる。
(3)第1及び第2連結部12b,13aは、車両固定部材11(第1及び第2支持部11a,11b)に対して、フロントウインドウ1の表面に沿って常にフロントウインドウ1の反対側(下方(地面)側であって、詳しくは車両前方斜め下方側)に配置されるため、第1及び第2レバー12,13を強固に支持すべく大きな体格となる車両固定部材11(第1及び第2支持部11a,11b)を、特に近年搭載スペースの縮小が求められる下方側(詳しくは車両前方斜め下方側)から逆方向に遠ざけることができる。尚、フロントウインドウ1の下方側(詳しくは車両前方斜め下方側)の搭載スペースの縮小が求められる理由は、近年の車両自体の小型化等によるエンジンルームの確保のため等である。よって、車両用ワイパ装置(払拭範囲変更機構5)やその他エンジンの搭載性等を高くすることができる。
(4)払拭範囲変更機構5は、払拭面(フロントウインドウ1の表面)における視界範囲Y外に設けられるため、払拭範囲変更機構5が視界を妨げることは防止される。本実施の形態では、アーム支持軸16bは、車体(カウルルーバ等)に形成された貫通孔41を貫通し、アーム支持軸16bの先端側を除く払拭範囲変更機構5は車体の内部に配置され、ワイパアーム4は、車体の外部(外部に露出した位置)においてアーム支持軸16bに固定支持されるため、払拭範囲変更機構5が外観の見栄えを低下させてしまうことや運転者の視界を妨げてしまうことは防止される。又、貫通孔41をアーム支持軸16bの移動軌跡Kに略沿った極力小さいものとしたため、車体の内部側への異物の侵入が低減され、ひいては払拭範囲変更機構5に異物が噛み込んでしまうといったことが低減される。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、第2回動部材16に支持延設部16aを形成し、該支持延設部16aにアーム支持軸16bを立設し、該アーム支持軸16bにワイパアーム4(アームヘッド31)の基端部を固定したが、これに限定されず、例えば、第2回動部材16にワイパアーム4(アームヘッド31)を一体形成してもよい。このようにすると、上記実施の形態に比べて、部品点数及び組み付け工数を少なくすることができる。
・上記実施の形態では、アーム回動機構を第1回動部材15及び第2回動部材16にて構成したが、スライド移動機構に連結されるとともにワイパアーム4が設けられ、スライド移動機構(スライド移動ロッド14)の動作に連動してワイパアーム4を回動させることができれば、他の構成に変更してもよい。
・上記実施の形態では、第2回動部材16は、その基端部が第2レバー13における第2連結部13aに回動可能に連結されるとしたが、これに限定されず、例えば、第2レバー13における第2連結部13aの近傍位置、又はスライド移動ロッド14における第2連結部13aの近傍位置に別途連結してもよい。
・上記実施の形態では、ワイパアーム4は、アームヘッド31と、該アームヘッド31に回動可能、即ちロックバック可能に連結されるアーム本体32とを有するとしたが、これに限定されず、ロックバック不能なワイパアームに変更してもよい。
・上記実施の形態では、第1及び第2連結部12b,13aは、車両固定部材11(第1及び第2支持部11a,11b)に対しフロントウインドウ1の表面に沿って常にフロントウインドウ1の反対側に配置される好ましい例としたが、これに限定されず、第1及び第2連結部と車両固定部材(第1及び第2支持部)との位置が逆に配置される構成としてもよい。
・上記実施の形態では、払拭範囲変更機構5は、払拭面(フロントウインドウ1の表面)における視界範囲Y外に設けられる好ましい例としたが、一部が視界範囲Y内に存在するように設けてもよい。又、アーム支持軸16bは、車体(カウルルーバ等)に形成された貫通孔41を貫通し、アーム支持軸16bの先端側を除く払拭範囲変更機構5は車体の内部に配置されるとしたが、これに限定されず、払拭範囲変更機構5の他の部分を車体の外部(外部に露出した位置)に配置してもよい。
・上記実施の形態では、貫通孔41をアーム支持軸16bの移動軌跡Kに略沿った極力小さいものとしたが、これに限定されず、例えば、移動軌跡Kを含む真円形状や楕円形状の貫通孔に変更してもよい。
1…フロントウインドウ(払拭面)、3…ワイパブレード、4…ワイパアーム、5…払拭範囲変更機構、11…スライド移動機構の一部を構成する車両固定部材11、11a…第1支持部、11b…第2支持部、12…スライド移動機構の一部を構成する第1レバー、12b…第1連結部、12c…回動連結部、13…スライド移動機構の一部を構成する第2レバー、13a…第2連結部、14…スライド移動機構の一部を構成するスライド移動ロッド、15…アーム回動機構の一部を構成する第1回動部材、16…アーム回動機構の一部を構成する第2回動部材、16b…アーム支持軸、31…アームヘッド、32…アーム本体、41…貫通孔、Y…視界範囲。

Claims (6)

  1. 駆動源の駆動力にて駆動されるワイパアームの先端部に、車体の払拭面を払拭するためのワイパブレードが一定の姿勢で連結される車両用ワイパ装置であって、
    前記ワイパアームの基端部を移動させつつ該ワイパアームを回動駆動する払拭範囲変更機構を備え、
    前記払拭範囲変更機構は、
    前記車体と一体的に設けられる第1支持部に基端部が回動可能に支持される第1レバーと、前記第1支持部から離間した位置で前記車体と一体的に設けられる第2支持部に基端部が回動可能に支持される第2レバーと、前記第1レバーの先端側の第1連結部と前記第2レバーの先端側の第2連結部とにそれぞれ回動可能に連結されるスライド移動ロッドとを有し、前記駆動源の駆動力にて前記第1レバー及び前記第2レバーが往復回動されて前記スライド移動ロッドを前記第1支持部と前記第2支持部とを繋ぐ直線に対して平行を保ったままスライド移動させるスライド移動機構と、
    前記スライド移動機構に連結されるとともに前記ワイパアームが設けられ、前記スライド移動機構の動作に連動して前記ワイパアームを回動させるアーム回動機構とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記アーム回動機構は、
    前記第1レバーにおける前記第1連結部から離間した位置の回動連結部に基端部が回動可能に連結される第1回動部材と、
    前記第2レバーの前記第2連結部、又は前記第2レバーにおける前記第2連結部の近傍位置、又は前記スライド移動ロッドにおける前記第2連結部の近傍位置に基端部が回動可能に連結されるとともに、先端部が前記第1回動部材の先端部に回動可能に連結される第2回動部材と
    を有し、
    前記ワイパアームは、前記第1回動部材又は前記第2回動部材と一体動作するように設けられたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記ワイパアームは、
    その基端側が前記アーム回動機構に対して連結又は一体に形成されたアームヘッドと、
    先端側に前記ワイパブレードが連結されるとともに、そのワイパブレードの長手方向が前記払拭面の略直交方向を向くことを可能とすべく前記アームヘッドの先端側にその基端側が回動可能に連結されるアーム本体と
    を有するものであることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記第1及び第2連結部は、前記第1及び第2支持部に対し前記払拭面に沿って該払拭面とは反対側に配置されたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置を備えた車両において、
    前記払拭範囲変更機構は、前記払拭面における視界範囲外に設けられたことを特徴とする車両。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置を備えた車両において、
    前記ワイパアームは、前記アーム回動機構に立設されたアーム支持軸に対して支持されるものであって、
    前記アーム支持軸は、前記車体に形成された貫通孔を貫通し、前記アーム支持軸を除く前記払拭範囲変更機構は前記車体の内部に配置され、前記ワイパアームは、前記車体の外部において前記アーム支持軸に固定支持されたことを特徴とする車両。
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