JP2011046117A - 画像形成装置、及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、及び画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる画像形成装置、及び画像形成プログラムを提供する。
【解決手段】被記録媒体に画像を印刷する印刷手段を制御して印刷データが表す画像を印刷させる制御手段と、印刷データに基づいて、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを判断する判断手段(S102)と、を備え、制御手段は、判断手段により端を塗り潰すと判断された場合は、印刷手段を制御して被記録媒体に画像を印刷させるとともに、被記録媒体の端を塗り潰させる(S103〜S104)。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、及び画像形成プログラムに関する。
従来、出力要求時に個人情報と印字データを送り、プリンタ側で印刷物に個人情報を関連付けるマークを付け、出力物に付けられたマークで誰の印刷物かを判断して他人の印刷物の持ち去り、取り忘れを防止する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−262407号公報
しかしながら、従来の印刷装置は個人情報に基づいて必ずマークを付すものであり、必ずしもマークを付す必要がない状況であっても無用にマークが付されてしまうという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる画像形成装置、及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、画像形成装置であって、被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、前記印刷手段を制御して印刷データが表す画像を印刷させる制御手段と、前記印刷データに基づいて、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かを判断する判断手段と、を備え、前記制御手段は、前記判断手段により端を塗り潰すと判断された場合は、前記印刷手段を制御して前記被記録媒体に前記画像を印刷させるとともに、前記被記録媒体の端を塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを印刷データに基づいて判断するので、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置であって、前記判断手段は、所定の判定基準に基づいて前記印刷データが表す画像の重要度を判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷データが表す画像の重要度に応じて適切に判断できる。
第3の発明は、第2の発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記判断手段で判定された重要度に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に印刷されている画像の重要度を容易に把握できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記判断手段は、前記印刷データに特定のキーワードが含まれているか否かを判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷データに含まれるキーワードに応じて適切に判断できる。
第5の発明は、第4の発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに含まれるキーワードに応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に印刷されているキーワードを容易に把握できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記判断手段は、前記印刷データが表す画像が印刷された被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限が前記印刷データに設定されているか否かを判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷データに設定されている処理期限に応じて適切に判断できる。
第7の発明は、第6の発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに設定されている処理期限に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限を容易に把握できる。
第8の発明は、第6の発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに設定されている処理期限と現在時刻との差に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限と印刷時刻との差を容易に把握でき、それにより処理の緊急度を容易に把握できる。
第9の発明は、第1〜第8のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、前記印刷手段が先に受信した印刷データに基づいて被記録媒体に画像を印刷中であり、且つ当該被記録媒体の端が塗り潰される場合は、前記印刷中の印刷データとは異なる塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、印刷手段が先に受信した印刷データに基づいて被記録媒体に画像を印刷中であり、且つ当該被記録媒体の端が塗り潰される場合に、先に受信した印刷データとは異なる塗り潰し形態を選択することにより、先に受信した印刷データに基づいて印刷された被記録媒体と今回の印刷データに基づいて印刷された被記録媒体を互いに区別し易くなる。
第10の発明は、第1〜第9のいずれかの発明の画像形成装置であって、画像が印刷された被記録媒体が排紙される排紙トレイと、前記排紙トレイ上の被記録媒体の有無を検出するセンサとを有し、前記制御手段は、前記センサにより前記排紙トレイ上の被記録媒体が検出された場合は、前回選択した塗り潰し形態とは異なる塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、排紙トレイ上の被記録媒体が検出された場合は、前回選択した塗り潰し形態とは異なる塗り潰し形態を選択することにより、前回の印刷データに基づいて印刷された被記録媒体と今回の印刷データに基づいて印刷された被記録媒体を互いに区別し易くなる。
第11の発明は、第1〜第10のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記判断手段は、前記印刷データが表す画像が印刷される被記録媒体の枚数を前記印刷データに基づいて特定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその特定した枚数に基づいて判断する。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷データが印刷される被記録媒体の枚数に応じて適切に判断できる。
第12の発明は、第11の発明の画像形成装置であって、前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記判断手段で特定された枚数に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端の塗り潰し形態から被記録媒体のおおよその枚数を容易に把握できる。
第13の発明は、画像形成プログラムであって、コンピュータを、被記録媒体に画像を印刷する印刷手段を制御して印刷データが表す画像を印刷させる制御手段と、前記印刷データに基づいて、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かを判断する判断手段として機能させ、前記制御手段は、前記判断手段により端を塗り潰すと決定された場合は、前記印刷手段を制御して前記画像を印刷させるとともに、前記被記録媒体の端を塗り潰させる。
この発明によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを印刷データに基づいて判断するので、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる。
本発明によれば、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる。
実施形態1に係る印刷システムの構成を示す模式図。 印刷処理の流れを示すフローチャート。 塗り潰し形態を説明するための模式図。 塗り潰し要不要判定処理の流れを示すフローチャート。 塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャート。 実施形態2に係る塗り潰し要不要判定処理のフローチャート。 クラス分類テーブルを示す模式図。 塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャート。 実施形態6に係る塗り潰し形態選択処理のフローチャート。 実施形態7に係る塗り潰し形態選択処理のフローチャート。 実施形態8に係る塗り潰し形態選択処理のフローチャート。 実施形態9に係る塗り潰し形態選択処理のフローチャート。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。
(1)印刷システムの構成
図1は、印刷システム10の構成を示す模式図である。印刷システム10は、パーソナルコンピュータ(PC)1、プリンタ2、及びそれらを通信可能に接続するLAN3(Local Area Network)などのネットワークなどで構成されている。
なお、印刷システム10はPC1とプリンタ2とをUSBケーブルなどの接続ケーブルで直接接続する構成であってもよい。
(1−1)プリンタの電気的構成
プリンタ2(印刷手段、画像形成装置の一例)は、制御部21、印刷部22、排紙センサ23、ネットワークインタフェース(I/F)24などを備えて構成されている。
制御部21は、CPU25、ROM26、RAM27などで構成されている。CPU25はROM26に記憶されている各種のプログラムを実行することによりプリンタ2の各部を制御する。ROM26はCPU25が実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAM27はCPU25が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
印刷部22は、制御部21による制御の下で紙などの被記録媒体にレーザー方式、LED方式、インクジェット方式などで画像を形成する。印刷部22は被記録媒体が積載される図示しない排紙トレイを備えており、画像を形成した被記録媒体を排紙トレイに排紙する。
排紙センサ23は、上述した排紙トレイ上の被記録媒体の有無を検出するセンサである。排紙センサ23は、例えば排紙トレイに被記録媒体が有るときはその被記録媒体に押されてオンになり、被記録媒体が無いときは付勢手段に付勢されてオフに復帰する機械的なスイッチにより構成してもよいし、被記録媒体の有無を光学的に検出する光電センサにより構成してもよい。
I/F24は、ネットワークを介してPC1などの外部の機器と接続されている。
(1−2)PCの電気的構成
PC1は、CPU11、ROM12、RAM13、記憶部14、表示部15、操作部16、ネットワークインタフェース(I/F)17などを備えて構成されている。
CPU11(制御手段、判断手段の一例)は、ROM12に記憶されている各種のプログラムを実行することによりPC1の各部を制御する。ROM12はCPU11が実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAM13はCPU11が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
記憶部14は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のプログラムやデータを記憶する外部記憶装置である。記憶部14にはプリンタ2用のプリンタドライバ(画像形成プログラムの一例)や、被記録媒体の端を塗り潰すための比較的小さな複数のパターン画像、検索用のキーワードなどが記憶されている。パターン画像や検索用のキーワードについては後述する。
表示部15は、CRTや液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されている。
操作部16は、マウスやキーボードなどで構成されている。
I/F17は、ネットワークを介してプリンタ2などの外部の機器と接続される。
CPU11は利用者がワードプロセッサなどのアプリケーションプログラムで[印刷]を選択するとプリンタドライバを実行して印刷ジョブを設定するための図示しない設定ウィンドウを表示し、利用者が印刷ジョブを設定するとネットワークインタフェース17を介してプリンタ2にその印刷ジョブを送信する。
(2)印刷ジョブ
印刷ジョブ(印刷データの一例)とは、ページデータと各種の属性情報とからなる印刷単位をいう。
ページデータとは、印刷する画像を表すデータである。ページデータのデータ形式は、印刷対象のデータをアプリケーションプログラムにより印刷用データに変換した形式であってもよいし、印刷用データをプリンタドライバによりページ記述言語(PDL)に変換した形式であってもよいし、ページ記述言語を解釈して生成したラスタデータであってもよいし、ラスタデータをハーフトーン処理したハーフトーンデータ(色の濃淡をドットの数で表現したデータ)であってもよい。
ページデータをページ記述言語で記述した場合には、ページデータ中に含まれるテキストデータを抽出することが可能である。
各種の属性情報とは、ページデータの属性、印刷条件、ジョブ名、ジョブ所有者、重要度情報、処理期限などである。
ページデータの属性とは、印刷対象のデータが格納されていたファイルにオペレーティングシステムが自動で付与する各種の情報(格納場所、サイズ、作成日時など)であり、印刷を選択するとアプリケーションプログラムによりファイルの属性情報が取得されてプリンタドライバに渡される。
印刷条件とは、前述した設定ウィンドウで利用者が設定する各種の情報であり、例えば印刷部数、用紙サイズ(A3、A4、A5など)、画質(高画質、中画質、低画質など)、色数(カラー、モノクロなど)、印刷形態(片面、両面、片面2面レイアウト、片面4面レイアウトなど)、倍率(80%、100%、120%など)などである。
ジョブ名とは、印刷ジョブを他の印刷ジョブと識別するためにプリンタドライバが所定の規則に従って付与する名称である。
ジョブ所有者とは、印刷ジョブを設定した利用者あるいは印刷ジョブを設定したPC1を一意に識別するための情報である。ジョブ所有者としては、利用者がPC1にログインした際の認証情報(例えばユーザID)を用いてもよいし、PC1に付与されている名称(例えばドメイン名など)を用いてもよい。
重要度情報も、前述した設定ウィンドウで利用者が設定する情報である。重要度情報は印刷対象のデータがどの程度重要なものであるかを示す情報であり、例えば「低」、「中」、「高」、「設定なし」などのように設定される。
処理期限とは、印刷ジョブに設定された時間情報であって、印刷対象のデータが表す画像が印刷された被記録媒体に対して利用者が所定の処理を行うべき期限をいう。例えば被記録媒体に何らかの回答を手書きしてある回答期限までに提出するよう求められる場合がある。この場合、回答を手書きして提出することが「被記録媒体に対して行うべき所定の処理」に相当し、回答期限が処理期限に相当する。処理期限は年、月、日、時刻のいずれか一つまたはそれらの組み合わせ(例えば「20xx年8月21日15時30分」)のように設定される。処理期限も前述した設定ウィンドウで利用者が設定する情報である。
(3)印刷処理
図2は、印刷システム10によって実行される印刷処理の流れを示すフローチャートである。本処理は利用者がPC1で印刷ジョブを設定すると開始される。
S101では、CPU11は「塗り潰し要不要判定処理」を実行する。「塗り潰し要不要判定処理」は、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを印刷ジョブに基づいて判断する処理である。
S102では、CPU11は上述した「塗り潰し要不要判定処理」で塗り潰し要と判定したか否かを判定する。CPU11は、塗り潰し要と判定した場合はS103に進み、塗り潰し不要と判定した場合はS105に進む。
S103では、CPU11は「塗り潰し形態選択処理」を実行する。「塗り潰し形態選択処理」は、被記録媒体の端を塗り潰すときの塗り潰し形態を印刷ジョブに応じて選択する処理である。
図3は、塗り潰し形態を説明するための模式図である。塗り潰し形態とは、被記録媒体の端を塗り潰すためのパターン画像41の模様(あるいは色)、パターン画像41のサイズ、パターン画像41の数、パターン画像41の印刷位置、あるいはそれらの組み合わせをいう。
例えばセット1はパターン画像41の模様が異なる複数の塗り潰し形態を示しており、セット2はパターン画像41のサイズが異なる複数の塗り潰し形態を示している。また、セット3はパターン画像41の数が異なる複数の塗り潰し形態を示しており、セット4及びセット5はパターン画像41の印刷位置が異なる複数の塗り潰し形態を示している。
上述したセットは塗り潰し形態を分類して説明するために便宜上設けたものであり、塗り潰し形態の選択ではいずれのセットに含まれるかによらず任意に選択してもよいし、予め指定されたセットの中からのみ選択するようにしてもよい。
図2に戻り、S104では、CPU11はS103で選択した塗り潰し形態を印刷ジョブに反映する。具体的には、CPU11はS103で選択された塗り潰し形態で特定されるパターン画像をページデータが表す画像の当該塗り潰し形態に応じた位置に合成する。
S105では、CPU11は印刷ジョブをプリンタ2に送信し、プリンタ2はPC1から受信した印刷ジョブを印刷する。
(3−1)塗り潰し要不要判定処理
実施形態1では、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを「重要度」に基づいて判断し、被記録媒体の端を塗り潰す場合の塗り潰し形態を「重要度」に基づいて選択する場合について説明する。
図4は、塗り潰し要不要判定処理の流れを示すフローチャートである。
S201では、CPU11は印刷ジョブに設定されている「重要度」の設定値が「低」、「中」又は「高」であるか否か(所定の判定基準の一例)を判定する。CPU11は、設定値が「低」、「中」又は「高」である場合は重要な印刷ジョブであるとしてS202に進み、それ以外、すなわち「設定なし」の場合は重要な印刷ジョブではないとしてS203に進む。
S202では、CPU11は塗り潰し要不要を示すフラグに「要」を設定して処理を終了する。
S203では、CPU11は塗り潰し要不要を示すフラグに「不要」を設定して処理を終了する。
(3−2)塗り潰し形態選択処理
図5は、塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。
S301では、CPU11は「重要度」の設定値が「低」であるか否かを判定する。CPU11は「重要度」の設定値が「低」である場合はS302に進み、それ以外(「中」又は「高」)である場合はS303に進む。
S302では、CPU11は塗り潰し形態1を選択する。
S303では、CPU11は「重要度」の設定値が「中」であるか否かを判定する。CPU11は「重要度」の設定値が「中」である場合はS304に進み、それ以外(「高」)である場合はS305に進む。
S304では、CPU11は塗り潰し形態2を選択する。
S305では、CPU11は塗り潰し形態3を選択する。
(4)実施形態の効果
以上説明した本発明の一実施形態に係るPC1によると、所定の判定基準(「低」、「中」、「高」又は「設定なし」)に基づいて印刷ジョブが表す画像の重要度を判定し、被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断するので、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを適切に判断できる。
例えば、重要度の高い印刷ジョブに対して、被記録媒体の端を塗り潰すと判断するように構成すれば、重要ではない印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体の中に重要な印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体がまぎれてしまっていても(積み重なっていても)、ユーザが被記録媒体の端(側断面)を確認することにより、容易に重要な被記録媒体を容易に見分けることができる。
従って、重要度の高い印刷ジョブが印刷された被記録媒体を紛失する可能性を低減させることができる。
更に、PC1によると、重要度に応じて塗り潰し形態を選択するので、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に印刷されている画像の重要度を容易に把握できる。なお、重要度が高いほど目立つ塗り潰し形態を選択するようにしてもよい。目立つ塗り潰し形態とは、例えば塗り潰しの色が鮮やか(原色に近い)、塗り潰しの色が濃い、塗り潰しの数が多い、塗り潰しの範囲が広い、などが考えられる。このようにすれば、重要度が高い被記録媒体をより容易に見分けることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6ないし図8によって説明する。
実施形態2では、印刷ジョブ(より具体的にはページデータ)に特定のキーワードが含まれるか否かによって塗り潰し要不要の判定、及び塗り潰し形態の選択を行う。
(1)塗り潰し要不要判定処理
図6は、塗り潰し要不要判定処理の流れを示すフローチャートである。
S401では、CPU11は記憶部14から検索用のキーワードを読み込む。
検索用のキーワードは、例えばページデータに含まれている会社名に応じて塗り潰し形態を異ならせる場合には「A社」、「B社」、「C社」などの会社名である。
また、例えばページデータに含まれている案件名に応じて塗り潰し形態を異ならせる場合には「案件X」、「案件Y」、「案件Z」などの案件名である。
また、例えばページデータに含まれている部署名に応じて塗り潰し形態を異ならせる場合には「財務部」、「経営企画部」、「開発部」などの部署名である。
また、例えばページデータに含まれているドメイン名に応じて塗り潰し形態を異ならせる場合には「pc1.a-company.co.jp」、「pc2.a-company.co.jp」、「PC.a-company.co.jp」などのドメイン名である。
また、例えばページデータに含まれている機密度を表す文字列に応じて塗り潰し形態を異ならせる場合には「極秘」、「グループ外秘」、「社外秘」などの文字列である。これらの検索用のキーワードは、前述した設定ウィンドウで利用者が設定する情報である。
S402では、CPU11はページデータがS401で読み込んだいずれかのキーワードを含むか否かを判定し、いずれかのキーワードを含んでいる場合はS403に進み、含んでいない場合はS404に進む。
S403では、CPU11は塗り潰し要不要を示すフラグに「要」を設定して処理を終了する。
S404では、CPU11は塗り潰し要不要を示すフラグに「不要」を設定して処理を終了する。
(2)塗り潰し形態選択処理
ここではページデータに含まれるキーワードがいずれのクラスに分類されるかによって塗り潰し形態を選択する場合を例に説明する。
図7は、キーワードをカテゴリ毎にクラスに分類したクラス分類テーブルを示す模式図である。図示する例ではクラス1〜3に分類されないキーワードをクラス4としている。
図8は、塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。ここでは理解を容易にするためいずれか一つのカテゴリのみに分類されるものとする。
S501では、CPU11はS402においてページデータに含まれているとされたキーワードがクラス1に分類されるか否かを判定する。CPU11はページデータに含まれているキーワードがクラス1に分類される場合はS502に進み、分類されない場合はS503に進む。
S502では、CPU11は塗り潰し形態1を選択する。
S503では、CPU11はキーワードがクラス2に分類されるか否かを判定する。CPU11はキーワードがクラス2に分類される場合はS504に進み、分類されない場合はS505に進む。
S504では、CPU11は塗り潰し形態2を選択する。
S505では、CPU11はキーワードがクラス3に分類されるか否かを判定する。CPU11はキーワードがクラス3に分類される場合はS506に進み、分類されない場合はS507に進む。
S506では、CPU11は塗り潰し形態3を選択する。
S507では、CPU11は塗り潰し形態4を選択する。
なお、例えばページデータに複数のキーワードが含まれており、それら複数のキーワードが互いに異なるクラスに分類される可能性もある。その場合はクラス1を優先してもよいし、複数の塗り潰し形態で塗り潰してもよい。
以上説明した実施形態2に係るPC1によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを印刷ジョブ(より具体的にはページデータ)に特定のキーワードが含まれているか否かに基づいて判断するので、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷ジョブに含まれるキーワードに応じて適切に判断できる。
更に、PC1によると、複数の塗り潰し形態の中から印刷ジョブに含まれるキーワードに応じて塗り潰し形態を選択するので、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に印刷されているキーワードを容易に把握できる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を説明する。
実施形態3では、印刷ジョブに設定されている印刷条件に応じて塗り潰し要不要の判定、及び塗り潰し形態の選択を行う。
例えば、印刷条件の「画質」に「高画質」又は「中画質」が設定されている場合は塗り潰し要と判定し、「低画質」が設定されている場合は塗り潰し不要と判定してもよい。
そして、塗り潰し要と判定した場合には、設定されている画質が「高画質」のときは塗り潰し形態1を選択し、「中画質」が設定されているときは塗り潰し形態2を選択してもよい。
ここでは印刷条件として画質を例に説明したが、印刷条件は画質以外であってもよい。
実施形態3はその他の点について実施形態1と実質的に同一である。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を説明する。
実施形態4では、印刷条件に設定されている属性(例えばジョブ名やジョブ所有者)に応じて塗り潰し要不要の判定、及び塗り潰し形態の選択を行う。
例えば、PC1が複数あるとして、ジョブ所有者が特定のPC1である場合は塗り潰すと判定し、そのPC1に応じて塗り潰し形態を選択する。
実施形態4はその他の点について実施形態1と実質的に同一である。
<実施形態5>
実施形態5では、ページデータが表す画像が印刷される被記録媒体の枚数を印刷ジョブに基づいて特定し、特定した枚数に応じて塗り潰し要不要の判定、及び塗り潰し形態の選択を行う。
例えば、特定した枚数が10枚以上の場合は塗り潰すと判定し、その枚数に応じて塗り潰し形態を選択する。例えば枚数が10〜20枚、21〜30枚、31〜40枚、41枚以上などのように枚数に応じて塗り潰し形態を異ならせる。
実施形態5はその他の点について実施形態1と実質的に同一である。
以上説明した実施形態5に係るPC1によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷ジョブが印刷される被記録媒体の枚数に応じて適切に判断できるとともに、被記録媒体の端の塗り潰し形態から被記録媒体のおおよその枚数を容易に把握できる。
また、被記録媒体の枚数が少ないほど目立つ形態の塗り潰しを選択するように構成すれば、異なる印刷ジョブが印刷されている被記録媒体が積み重なっていたとしても、ユーザが被記録媒体の端(側断面)を確認することにより、目的の印刷ジョブが印刷されている被記録媒体を容易に確認することができる。
従って、塗り潰しを行った被記録媒体を紛失してしまう可能性を低減させることができる。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図9によって説明する。
実施形態6では、印刷ジョブが表す画像が印刷された被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限が印刷ジョブに設定されている場合に、その処理期限に応じて塗り潰し要不要の判定、及び塗り潰し形態の選択を行う。
(1)塗り潰し要不要判定処理
実施形態6に係る塗り潰し要不要判定処理の流れは図4のS201において「重要な印刷ジョブ」であるか否かではなく「処理期限」が設定されているか否かを判定することを除いて実施形態1と実質的に同一であるので説明は省略する。
(2)塗り潰し形態選択処理
図9は、実施形態6に係る塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。
S601では、CPU11は印刷ジョブに設定されている処理期限の曜日が月曜日であるか否かを判定する。CPU11は月曜日である場合はS602に進み、月曜日ではない場合はS603に進む。
S602では、CPU11は月曜日用の塗り潰し形態である塗り潰し形態Moを選択する。
S603では、CPU11は取得した処理期限の曜日が火曜日であるか否かを判定する。CPU11は火曜日である場合はS604に進み、火曜日ではない場合は水曜日であるか否かを判定する図示しないステップに進む。
S604では、CPU11は火曜日用の塗り潰し形態である塗り潰し形態Tuを選択する。
図中では水曜日〜金曜日についての判定を省略しているが、それらの曜日の判定は月曜日や火曜日と実質的に同一である。
S605では、CPU11は取得した処理期限の曜日が土曜日であるか否かを判定する。CPU11は土曜日である場合はS606に進み、土曜日ではない場合(日曜日)はS607に進む。
S606では、CPU11は土曜日用の塗り潰し形態である塗り潰し形態Saを選択する。
S607では、CPU11は日曜日用の塗り潰し形態である塗り潰し形態Suを選択する。
以上説明した実施形態6に係るPC1によると、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷ジョブが表す画像が印刷された被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限が印刷ジョブに設定されているか否かに基づいて判断するので、被記録媒体の端を塗り潰すか否かを、印刷ジョブに設定されている処理期限に応じて適切に判断できる。
例えば、処理期限が設定されている印刷ジョブに対して、被記録媒体の端を塗り潰すと判断するように構成すれば、異なる印刷ジョブが印刷された被記録媒体が積み重なっていたとしても、ユーザが被記録媒体の端(側断面)を確認することにより、処理期限のある印刷ジョブが印刷されている被記録媒体を容易に確認することができる。
従って、被記録媒体に対して所定の処理を行うべき処理期限を過ぎてしまうことを低減させることができる。
更に、PC1によると、複数の塗り潰し形態の中から印刷ジョブに設定されている処理期限に応じて塗り潰し形態を選択するので、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限を容易に把握できる。
なお、本実施形態は曜日毎に異なる塗り潰し形態を選択するように構成したが、他の時間単位(例えば月毎や時間帯毎)に異なる塗り潰し形態を選択してもよい。
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7を図10によって説明する。
実施形態7は実施形態6の変形例であり、処理期限に応じて塗り潰し形態を選択する場合に、印刷ジョブに設定されている処理期限と現在時刻(印刷ジョブに基づいて印刷を実行する時刻)との差に応じて塗り潰し形態を選択する。
(1)塗り潰し形態選択処理
図10は、塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。
S701では、CPU11は印刷ジョブに設定されている処理期限と現在時刻との差が1日以内であるか否かを判定する。CPU11は1日以内である場合はS702に進み、1日以内でない場合はS703に進む。
S702では、CPU11は塗り潰し形態1を選択する。
S703では、CPU11は処理期限と現在時刻との差が2日以内であるか否かを判定する。CPU11は2日以内である場合はS704に進み、2日以内でない場合はS705に進む。
S704では、CPU11は塗り潰し形態2を選択する。
S705では、CPU11は処理期限と現在時刻との差が3日以内であるか否かを判定する。CPU11は3日以内である場合はS706に進み、3日以内でない場合はS707に進む。
S706では、CPU11は塗り潰し形態3を選択する。
S707では、CPU11は塗り潰し形態4を選択する。
以上説明した実施形態7に係るPC1によると、複数の塗り潰し形態の中から印刷ジョブに設定されている処理期限と現在時刻との差に応じて塗り潰し形態を選択するので、被記録媒体の端の塗り潰し形態からその被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限と印刷時刻との差を容易に把握でき、それにより処理の緊急度を容易に把握できる。
なお、緊急度が高い(処理期限と現在時刻との差が小さい)ほど目立つ塗り潰し形態を選択するようにしてもよい。このようにすれば、緊急度が高い文書をより容易に見分けることができる。
<実施形態8>
次に、本発明の実施形態8を図11によって説明する。
実施形態8では、最初は予め決められている塗り潰し形態(例えば塗り潰し形態1)を選択し、プリンタ2が先に受信した印刷ジョブを塗り潰し形態1で印刷中の場合には塗り潰し形態1とは異なる塗り潰し形態で塗り潰しを行う。
実施形態8に係るPC1は、プリンタ2が既に印刷ジョブに基づいて印刷を実行中であるか否かの情報、及び印刷中の塗り潰し形態の種類の情報をプリンタ2から取得可能に構成されている。
(1)塗り潰し要不要判定処理
実施形態8では実施形態1〜7に示すいずれの塗り潰し要不要判定処理によって判定してもよい。なお、実施形態1〜7に示した塗り潰し要不要判定処理とは異なる塗り潰し要不要判定処理によって判定してもよい。
(2)塗り潰し形態選択処理
図11は、塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。
S801では、CPU11は塗り潰し形態1(予め決められている塗り潰し形態)を選択する。
S802では、CPU11はプリンタ2が先に受信した(すなわち、既にプリンタ2で受信している)印刷ジョブを印刷中であるか否かを判定する。これは、プリンタ2の印刷状況を取得することで判断する。CPU11は印刷ジョブを印刷中である場合はS803に進み、印刷中ではない場合は処理を終了する。
S803では、CPU11はプリンタ2から印刷中の塗り潰し形態の種類の情報を取得した結果、印刷中の印刷ジョブは塗り潰し要と判定されたものであるか否かを判定する。印刷中の印刷ジョブが塗り潰し不要と判定されたものである場合は、塗り潰し形態の種類の情報としては「塗り潰し形態なし」という情報が取得されるものとする。CPU11は印刷中の印刷ジョブが塗り潰し要である場合はS804に進み、塗り潰し不要である場合は処理を終了する。
S804では、CPU11はプリンタ2から印刷中の塗り潰し形態の種類の情報を取得した結果、印刷中の印刷ジョブの塗り潰し形態が塗り潰し形態1であるか否かを判定する。CPU11は印刷中の印刷ジョブの塗り潰し形態が塗り潰し形態1である場合はS805に進み、塗り潰し形態1ではない場合は処理を終了する。
S805では、CPU11は塗り潰し形態2を選択する。
以上説明した実施形態8に係るPC1によると、プリンタ2が印刷ジョブに基づいて被記録媒体に画像を印刷中であり、且つ当該被記録媒体の端が塗り潰される場合は、印刷中の印刷ジョブとは異なる塗り潰し形態を選択するので、印刷中の印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体と今回の印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体とを互いに区別し易くなる。
なお、プリンタ2が複数の印刷ジョブを蓄積可能であって、その印刷ジョブを順次印刷していく構成である場合、印刷中の印刷ジョブの有無、及び印刷中の印刷ジョブの塗り潰し形態の種類を取得する代わりに、蓄積している印刷ジョブの有無、蓄積している印刷ジョブの中で最も新しい印刷ジョブの塗り潰し形態の種類を確認し、それとは異なる種類の塗り潰し形態を選択してもよい。
<実施形態9>
次に、本発明の実施形態9を図12によって説明する。
実施形態9では、最初は予め決められている塗り潰し形態(例えば塗り潰し形態1)を選択し、プリンタ2の排紙トレイに被記録媒体が無い場合には塗り潰し形態1で塗り潰しを行い、排紙トレイに被記録媒体が有る場合には前回選択した塗り潰し形態1とは異なる塗り潰し形態で塗り潰しを行う。
実施形態9に係るPC1は、排紙トレイ上の被記録媒体の有無、及び、排紙トレイ上の被記録媒体に印刷した塗り潰し形態の種類の情報をプリンタ2から取得可能に構成されている。なお、プリンタ2は、印刷済みの被記録媒体に印刷した塗り潰し形態の種類を、排紙トレイ上から被記録媒体が取り出されるまでRAM27に記憶しておき、排紙センサ23が排紙トレイ上から被記録媒体が取り出されたことを検知した場合に、その記憶されている塗り潰し形態の種類を消去するという構成になっている。
(1)塗り潰し要不要判定処理
実施形態9では実施形態1〜7に示すいずれの塗り潰し要不要判定処理によって判定してもよい。
(2)塗り潰し形態選択処理
図12は、塗り潰し形態選択処理の流れを示すフローチャートである。ここでは実施形態8と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S901では、CPU11は塗り潰し形態1(予め決められている塗り潰し形態)を選択する。
S902では、CPU11は排紙トレイ上の被記録媒体の有無をプリンタ2から取得し、排紙トレイ上に被記録媒体が有るか否かを判定する。CPU11は排紙トレイ上に被記録媒体が有る場合はS803に進み、無い場合は処理を終了する。すなわちS803では、印刷済みの被記録媒体に印刷した塗り潰し形態の種類がRAM27に記憶されているか否かを判断する。記憶されていない場合は処理を終了する一方、記憶されている場合は、S804に進む。S804ではRAM27に記憶されている塗り潰し形態の種類プリンタ2から取得し、塗り潰し形態1であるか否かを判断する。
S903では、CPU11は、排紙トレイ上の被記録媒体が前回の印刷ジョブ(当該PC1が前回送信した印刷ジョブ)が印刷されたものであると仮定して、前回の印刷ジョブは塗り潰し要と判定したものであるか否かを判定する。CPU11は前回の印刷ジョブが塗り潰し要である場合はS904に進み、塗り潰し不要である場合は処理を終了する。
S904では、CPU11は前回選択した印刷ジョブの塗り潰し形態が塗り潰し形態1であるか否かを判定する。CPU11は塗り潰し形態1である場合はS905に進み、塗り潰し形態1ではない場合は処理を終了する。
S905では、CPU11は塗り潰し形態2を選択する。
以上説明した実施形態9に係るPC1によると、排紙トレイ上の被記録媒体が検出された場合は、前回選択した塗り潰し形態とは異なる塗り潰し形態を選択するので、各印刷ジョブが表す画像が印刷された被記録媒体が排紙トレイ上で重なっても、前回の印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体と今回の印刷ジョブに基づいて印刷された被記録媒体とを互いに区別し易くなる。
なお、前回の印刷ジョブと今回の印刷ジョブとは同じPC1から送信されたものでなくてもよく、その場合は実施形態8と同様に前回の印刷ジョブの塗り潰し形態をプリンタ2から取得すればよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではプリンタドライバを実行するPC1で「塗り潰し要不要判定処理」及び「塗り潰し形態選択処理」を実行する場合を例に説明したが、プリンタ2側で実行してもよい。この場合、プリンタ2はパターン画像が合成されていないページデータが含まれている印刷ジョブをPC1から受信し、その印刷ジョブに基づいて「塗り潰し要不要判定処理」及び「塗り潰し形態選択処理」を実行して印刷する。この場合は、プリンタ2の印刷部22が印刷手段の一例であり、制御部21が制御手段及び判断手段の一例である。
また、プリンタ2は例えばUSBメモリなどの着脱可能な不揮発性の記憶媒体から画像を直接読み込んで印刷する所謂ダイレクトプリント機能を有するものであってもよい。この場合もプリンタ2で「塗り潰し要不要判定処理」及び「塗り潰し形態選択処理」を実行して印刷する。
(2)上記実施形態では重要度として印刷ジョブに「低」、「中」又は「高」が設定されている場合を例に説明したが、例えば1〜10までの10段階で設定し、例えば5以上(所定の判定基準の一例)であれば重要と判断して被記録媒体の端を塗り潰すようにしてもよい。
1・・・パーソナルコンピュータ(PC)
2・・・プリンタ
10・・・印刷システム
23・・・排紙センサ

Claims (13)

  1. 被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段を制御して印刷データが表す画像を印刷させる制御手段と、
    前記印刷データに基づいて、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記判断手段により端を塗り潰すと判断された場合は、前記印刷手段を制御して前記被記録媒体に前記画像を印刷させるとともに、前記被記録媒体の端を塗り潰させる、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記判断手段は、所定の判定基準に基づいて前記印刷データが表す画像の重要度を判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する、画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記判断手段で判定された重要度に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記判断手段は、前記印刷データに特定のキーワードが含まれているか否かを判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する、画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに含まれるキーワードに応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記判断手段は、前記印刷データが表す画像が印刷された被記録媒体に対して行うべき所定の処理の処理期限が前記印刷データに設定されているか否かを判定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその判定結果に基づいて判断する、画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに設定されている処理期限に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  8. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記印刷データに設定されている処理期限と現在時刻との差に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、前記印刷手段が先に受信した印刷データに基づいて被記録媒体に画像を印刷中であり、且つ当該被記録媒体の端が塗り潰される場合は、前記印刷中の印刷データとは異なる塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    画像が印刷された被記録媒体が排紙される排紙トレイと、
    前記排紙トレイ上の被記録媒体の有無を検出するセンサとを有し、
    前記制御手段は、前記センサにより前記排紙トレイ上の被記録媒体が検出された場合は、前回選択した塗り潰し形態とは異なる塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記判断手段は、前記印刷データが表す画像が印刷される被記録媒体の枚数を前記印刷データに基づいて特定し、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かをその特定した枚数に基づいて判断する、画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置であって、
    前記制御手段は、複数の塗り潰し形態の中から前記判断手段で特定された枚数に応じて塗り潰し形態を選択し、前記被記録媒体の端を当該選択した塗り潰し形態で塗り潰させる、画像形成装置。
  13. コンピュータを、
    被記録媒体に画像を印刷する印刷手段を制御して印刷データが表す画像を印刷させる制御手段と、
    前記印刷データに基づいて、前記被記録媒体の端を塗り潰すか否かを判断する判断手段として機能させ、
    前記制御手段は、前記判断手段により端を塗り潰すと決定された場合は、前記印刷手段を制御して前記画像を印刷させるとともに、前記被記録媒体の端を塗り潰させる、画像形成プログラム。
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